JP2019208320A - 回転電機のロータ - Google Patents

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Kosuke Ito
宏祐 伊東
隆之 鬼橋
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
光将 浜崎
Mitsumasa Hamazaki
光将 浜崎
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Abstract

【課題】回転電機のロータの回転によるストレスに対して強靱となる回転電機のロータを提供する。【解決手段】シャフト10の外周面102上に設置された筒状の磁石20と、磁石20の軸方向Yの一方および他方に配置された第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40とを備え、磁石20の外周面201の全周、第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40の各外周面302、403のそれぞれの少なくとも一部を包囲するスリーブ50は、軸方向Yの第一端面504側に切欠き部51を有し、磁石20の外周面201の全周、および、第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40の各外周面302、403のそれぞれの少なくとも一部と、スリーブ50との箇所に配置され、かつ、当該箇所に連続して切欠き部51を覆う樹脂部60を備える。【選択図】図1

Description

本願は、回転電機のロータの回転によるストレスに対して強靱となる回転電機のロータに関するものである。
従来の回転電機のロータは、一般的に、シャフトに固定された磁石を有する。このロータが、回転すると、遠心力が発生し、磁石に応力が生じる。また、磁石は、一般的に脆弱であるため、過度の引張り応力を受けると割れを生じる可能性がある。その対策として、磁石の外周に補強のためのスリーブを設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該特許文献1では、磁石と、磁石の一方の端部に配置された第1のエンドキャップと、磁石の反対側の端部に配置された第2のエンドキャップと、磁石およびエンドキャップを包囲するスリーブとを有し、スリーブは、エンドキャップの各々との間に締り嵌めを形成し、さらに、磁石とスリーブとの間に配置された接着剤を有する構成が開示されている。この特許文献1のような構成によって、磁石とスリーブ間の固定剤は、磁石に作用する引張り応力をスリーブに伝達することができ、磁石の過度の歪みまたはヒビ割れを回避することができる。
特開2012−50325号公報(段落0045、図3〜図5)
従来の回転電機のロータは、磁石とスリーブとの固定を、磁石とスリーブとの間に軸方向に配置された接着剤を用いるため、回転電機のロータを回転させる際に、当該回転によるストレスとしての、振動または振れ回りによる力が加わると、磁石とスリーブと間の接着剤が磁石から剥がれ、磁石とスリーブとの固定が低下し、スリーブが軸方向に抜ける可能性があり、回転電機のロータの回転によるストレスに対して脆弱であるという問題点があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、磁石とスリーブとの固定が強固となり、回転電機のロータの回転によるストレスに対して強靱となる回転電機のロータを提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機のロータは、
シャフトと、前記シャフトの外周面上に設置された筒状の磁石と、
前記磁石の前記シャフトの軸方向の一方の第一端面側に配置された第一エンドキャップと、
前記磁石の軸方向の他方の第二端面側に配置された第二エンドキャップと、
前記磁石の外周面の全周、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部を包囲するスリーブとを備えた回転電機のロータであって、
前記スリーブは、軸方向の前記第一端面側および前記第二端面側の少なくとも一方に切欠き部を有し、
前記磁石の外周面の全周、および、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部と、前記スリーブとの間の箇所に配置されるとともに、当該箇所に連続して前記切欠き部を覆う樹脂部を備えたものである。
本願に開示される回転電機のロータによれば、回転電機のロータの回転によるストレスに対して強靱となる。
実施の形態1による回転電機のロータの構成を示す斜視図である。 図1に示した回転電機のロータの構成を示す断面図である。 実施の形態2による回転電機のロータの構成を示す断面図である。 実施の形態3による回転電機のロータの構成を示す斜視図である。 図4に示した回転電機のロータの構成を示す断面図である。 実施の形態4による回転電機のロータの構成を示す斜視図である。 図6に示した回転電機のロータのスリーブの構成を示す側面図である。 実施の形態5による回転電機のロータの構成を示す断面図である。 実施の形態6による回転電機のロータの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
以下の、各実施の形態の回転電機のロータ100(以下、ロータ100と称す)の説明において、各方向を、例えば図1に示すように、周方向Z、シャフト10の軸方向Y、および、図2に示すように、径方向Xとしてそれぞれ示す。図1は実施の形態1による回転電機のロータ100の構成を示す斜視図である。図2は図1に示した回転電機のロータ100の中心軸を通る平面で切断された(以下、軸方向Yの断面と称す)構成を示す断面図である。
図2において、ロータ100は、シャフト10と、磁石20と、第一エンドキャップ30と、第二エンドキャップ40と、スリーブ50と、樹脂部60とを備える。シャフト10は、例えば、SUS(Stainless Used Steel)303、鉄(S45C)にて形成される。磁石20は、シャフト10の外周面102に配置され、円筒状にて形成される。磁石20は、例えば、プラスチックマグネットにて形成され、シャフト10の外周面102に一体成形で固定される。
第一エンドキャップ30は、磁石20の軸方向Yの一方の第一端面202側に配置される。第二エンドキャップ40は、磁石20の軸方向Yの他方の第二端面203側に配置される。第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40は、例えば、鉄(S45C)、黄銅、アルミ系材にて形成される。第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40は、例えば、シャフト10に圧入状態にて固定される。
スリーブ50は、磁石20の外周面201の周方向Zの全周(以下、全周とのみ称す)と、第一エンドキャップ30の外周面302および第二エンドキャップ40の第一外周面402および第二外周面403のそれぞれの少なくとも一部、ここでは第二外周面403の全周を包囲して配置される。よって、スリーブ50の軸方向Yの長さは、磁石20の軸方向Yの長さに比べると長く形成される。スリーブ50は、例えば、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)材にて形成される。
樹脂部60は、スリーブ50と、磁石20の外周面201の全周との間、および、スリーブ50と、第一エンドキャップ30の外周面302の一部および第二エンドキャップ40の第二外周面403との間の箇所、および、当該箇所に連続して後述する切欠き部51を覆うように配置される。樹脂部60は、例えば、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセテート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)にて形成される。樹脂部60は、スリーブ50と、磁石20と、第一エンドキャップ30と、第二エンドキャップ40とに一体成形される。
第一エンドキャップ30は円筒形状に構成され、中央部にシャフト10を挿入する穴301と、その穴301に同芯である外周面302を有する。第二エンドキャップ40は、段付きの円筒形状に構成され、中央部にシャフト10を挿入する穴401を有する。第二エンドキャップ40は、穴401に同芯である第一外周面402と、第一外周面402よりも径が小さく、穴401に同芯であり第一外周面402よりも磁石20側に存在する第二外周面403とを有する。よって、第一外周面402と第二外周面403との間の段差部分には、軸方向Yに垂直な円環状の当接面404が形成される。第二エンドキャップ40の軸方向Yの他方の第二端面405と、シャフト10の軸方向Yの他方の第二端面101とは、同一面上となるように配置される。
スリーブ50は、中空の形状にて構成され、外周面502と内周面501とは同芯である。この外周面502および内周面501に対し垂直方向となる、軸方向Yの一方の面が第一端面504であり、軸方向Yの他方の面が第二端面506である。スリーブ50の第二端面506は、第二エンドキャップ40の当接面404に当接して形成される。
スリーブ50の第一端面504側には、スリーブ50の外周面502が全周に渡って、径方向Xの外側が一定の厚み切欠かれた切欠き部51が形成される。切欠き部51は、スリーブ50の外周面502よりも径が小さく、内周面501と同芯であって、外周面502よりも径方向Xの内側に形成される側面513と、第一端面504より軸方向Yにおいて磁石20側に形成される端面515とを備える。
樹脂部60は、切欠き部51である、側面513および端面515を覆うようにしてこれらに当接して形成されるとともに、磁石20の外周面201の全周と、第一エンドキャップ30の外周面302、および、第二エンドキャップ40の第二外周面403の周囲との箇所に連続して形成される。したがって、スリーブ50の切欠き部51が形成されている、第一端面504側において、スリーブ50の軸方向Yの長さに比べ、樹脂部60の軸方向Yの長さが長い箇所を有し、当該箇所では樹脂部60の外周面601が露出して形成される。
実施の形態1のロータ100は上記のように構成されているため、樹脂部60は、第一エンドキャップ30、第二エンドキャップ40、および、磁石20のこれら3つの部品と、スリーブ50とを、樹脂部60が軸方向Yおよび径方向Xに連続して固定することとなり、強固な固定を得ることができる。また、樹脂部60は、磁石20に作用する引張り応力をスリーブ50に伝達することができ、磁石20の過度の歪みまたはヒビ割れを回避することができる。
また、第二エンドキャップ40に当接面404に、スリーブ50の第二端面506が当接しているため、スリーブ50の軸方向Yの位置は、当接面404より容易に位置決めできる。この当接面404がないと、製造装置または治具等を準備する費用が必要になること、または、製造装置または治具で位置決めをしてもわずかに誤差が発生し、製品の寸法バラツキを発生させる原因になる。
また、回転電機のロータ100の回転によるストレスとしての、振動または振れ回りによる力がロータ100に加わり、スリーブ50が軸方向Yの第一端面504側に抜けようとしても、スリーブ50の切欠き部51の各面である端面515および側面513およびスリーブ50の第一端面504に当接している樹脂部60が、スリーブ50のこの力を受け止め、抜けを防止できる。さらに、スリーブ50が軸方向Yの第二端面506側に抜けようとしても、当接面404がこの力を受け止め、抜けを防止できる。これにより、スリーブ50が軸方向Yの両側から抜け止め効果が得られ、より強固な固定となる。
また、図2に示したとおり、シャフト10は、第一エンドキャップ30を貫通し、軸方向Yの他方の第二端面101が、第二エンドキャップ40の第二端面405と同一面上となる位置まで配置される。よって、例えば従来のように、シャフトは片方のエンドキャップの軸方向Yの端面よりも短い位置に配置されている(特許文献1の図2参照)場合と比べ、本実施の形態1では、シャフト10と、第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40との軸方向Yの接触面積を最大限に長くでき、シャフト10と、第一エンドキャップ30および第二エンドキャップ40との固定力を簡易に強固にできる。すなわち、ロータ100が回転中に振れて、軸方向Yに加わる力が働いても、磁石20に加わる応力を抑制でき、磁石20の割れまたはヒビを抑制できる能力が向上する。
また、従来のように、接着剤にて固定する場合、製造工程が多く、また、手間がかかる工程が必要となり製品の製造に時間がかかる、特に、磁石とスリーブとの接着において、接着剤を充填した後に水で洗浄する工程は手間がかかり、ひいては回転電機のロータのコストアップになり、生産性の向上が難しい。しかしながら、本実施の形態1においては、接着剤を用いていないため、これらの点が全て解消できる。
上記のように構成された実施の形態1の回転電機のロータによれば、
シャフトと、前記シャフトの外周面上に設置された筒状の磁石と、
前記磁石の前記シャフトの軸方向の一方の第一端面側に配置された第一エンドキャップと、
前記磁石の軸方向の他方の第二端面側に配置された第二エンドキャップと、
前記磁石の外周面の全周、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部を包囲するスリーブとを備えた回転電機のロータであって、
前記スリーブは、軸方向の前記第一端面側および前記第二端面側の少なくとも一方に切欠き部を有し、
前記磁石の外周面の全周、および、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部と、前記スリーブとの箇所に配置されるとともに、当該箇所に連続して前記切欠き部を覆う樹脂部を備えたので、
スリーブと、磁石、第一エンドキャップおよび第二エンドキャップとを、樹脂部により径方向および軸方向に固定されるので、スリーブと磁石とのエアギャップを広げることなく、樹脂部によるスリーブと磁石との固定が強固となり、回転電機のロータの高速回転および回転電機のロータの回転によるストレスに対して強靱となる。
また、前記スリーブの前記切欠き部は、前記スリーブの全周に形成されるので、
樹脂部は、スリーブと磁石とを全周において径方向に固定でき、樹脂部による固定がさらに強固となる。
また、前記樹脂部は、前記スリーブと、前記磁石と、前記第一エンドキャップと、前記第二エンドキャップとに一体成形されたので、スリーブと、磁石、第一エンドキャップ、および、第二エンドキャップを接着剤を使用せず、樹脂部にて固定するため生産性が良く、回転電機のロータの低コストが可能となる。
上記実施の形態1においては、切欠き部51を周方向Zに連続して全周に形成する例を示したが、これに限られることはなく、スリーブ50の切欠き部は、周方向Zに連続させず、周方向Zに切欠き部を不連続に複数個形成することも可能である。その場合、スリーブと樹脂部との軸方向の接触面積を増やすことで、スリーブと樹脂部との2つの箇所が噛み合い、磁石を径方向および軸方向にさらに強固に固定できる。また、以下の実施の形態においても、切欠き部を全周に連続して形成する場合については、同様に、周方向Zに連続せず、周方向Zに切欠き部を不連続に複数個形成することも可能であるため、当該説明は適宜省略する。
上記実施の形態1においては、スリーブ50の外周面502の一部を径方向Xに切欠き、切欠き部51を形成する例に示したが、これに限られることはなく、他の構成の切欠き部でも可能である。以下の実施の形態においては、上記実施の形態1と異なる構成およびこれらの効果を中心に説明する。尚、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2.
図3は実施の形態2における回転電機のロータ100の軸方向Yの断面の構成を示す断面図である。図において、実施の形態1と異なる部分は、切欠き部52である。切欠き部52は、スリーブ50の第一端面504側に形成される。切欠き部52は、軸方向Yの断面形状が凹型形状にて形成される。切欠き部52は、スリーブ50の外周面502よりも径が小さく、内周面501と同芯であって、外周面502よりも径方向Xの内側に形成される側面523と、スリーブ50の外周面502よりも径が小さく、内周面501と同芯であって、当該側面523よりさらに径方向Xの内側に形成される側面524と、第一端面504より軸方向Yにおいて磁石20側に形成される端面527とを備える。
側面523を有する径方向Xの外側の側壁526の軸方向Yの長さと、側面524を有する径方向Xの内側の側壁525の軸方向Yの長さとが同一にて形成される。切欠き部52は、周方向Zに連続して全周に形成される。そして、樹脂部60は、当該切欠き部52を軸方向Yに覆うように形成されるため、樹脂部60は、スリーブ50と、磁石20の外周面201の全周との間、および、スリーブ50と、第一エンドキャップ30の外周面302の一部および第二エンドキャップ40の第二外周面403との間の箇所、および、当該箇所に連続して切欠き部52を軸方向Yに覆うように配置される。よって、樹脂部60は、端面527、側面523および側面524に当接して形成され、樹脂部60とスリーブ50との接触面積が拡張される。
実施の形態2のロータ100は上記のように構成され、スリーブ50の切欠き部52の軸方向Yの断面形状が凹型形状であるため、スリーブ50と樹脂部60との当接する面積を拡張できる。したがって、スリーブ50の切欠き部52に樹脂部60が噛み合い、アンカー効果となって相互の固着力を高めることができる。
また、スリーブ50が軸方向Yの第一端面504側に抜けようとしても、スリーブ50の切欠き部52の各面である端面527、側面523、側面524およびスリーブ50の第一端面504に当接している樹脂部60が、スリーブ50のこの力を受け止め、抜けを防止でき、より強固な構造となる。よって、ロータ100をより高速回転可能となる。
上記のように構成された実施の形態2の回転電機のロータによれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、前記スリーブの前記切欠き部は、軸方向の断面形状が凹型形状に形成されたので、スリーブと樹脂部との接触面積を増やすことで切欠き部と樹脂部との2つの箇所が噛み合い、アンカー効果となって相互の固着力を高め、磁石を径方向および軸方向にさらに強固に固定できる。
実施の形態3.
図4は実施の形態3による回転電機のロータ100の構成を示す斜視図である。図5は図4に示した回転電機のロータ100の軸方向Yの断面の構成を示す断面図である。図において、上記各実施の形態と異なる部分は切欠き部53である。切欠き部53は、スリーブ50の第一端面504側に形成される。切欠き部53は、軸方向Yの断面形状が凹型形状にて形成される。
切欠き部53は、スリーブ50の外周面502よりも径が小さく、内周面501と同芯であって、外周面502よりも径方向Xの内側に形成される側面533と、スリーブ50の外周面502よりも径が小さく、内周面501と同芯であって、当該側面533よりさらに径方向Xの内側に形成される側面534と、第一端面504より軸方向Yにおいて磁石20側に形成される端面536とを備える。
上記実施の形態2と異なり、側面533を有する径方向Xの外側の側壁537の軸方向Yの長さは、側面534を有する径方向Xの内側の側壁535の軸方向Yの長さより長く形成される。切欠き部53は、周方向Zに連続して全周に形成される。そして、樹脂部60は、当該切欠き部53を軸方向Yに覆うように形成されるため、樹脂部60は、スリーブ50と、磁石20の外周面201の全周との間、および、スリーブ50と、第一エンドキャップ30の外周面302の一部および第二エンドキャップ40の第二外周面403との間の箇所、および、当該箇所に連続して切欠き部53を軸方向Yに覆うように配置される。
よって、樹脂部60は、端面536、側面533および側面534に当接して形成され、樹脂部60とスリーブ50との接触面積が拡張される。このように、樹脂部60は切欠き部53である、端面536、側面533および側面534は覆うものの、スリーブ50の側壁537の外周面502には樹脂部60は形成されないため、上記各実施の形態と異なり、本実施の形態3では、樹脂部60の外周面601よりスリーブ50の外周面502が全周において最外周にて形成される。
実施の形態3のロータ100は上記のように構成され、スリーブ50の切欠き部53の軸方向Yの断面形状が凹型形状であるため、上記実施の形態2と同様にスリーブ50と樹脂部60との当接する面積を拡張できる。したがって、スリーブ50の切欠き部53に樹脂部60が噛み合い、アンカー効果となって相互の固着力を高めることができる。
また、スリーブ50が軸方向Yの第一端面504側に抜けようとしても、スリーブ50の切欠き部53の各面である端面536、側面533、側面534およびスリーブ50の側壁535側の第一端面504に当接している樹脂部60が、スリーブ50のこの力を受け止め、抜けを防止でき、より強固な構造にすることができる。よって、ロータ100をより高速回転可能となる。
さらに、スリーブ50の軸方向Yの第一端面504側において、径方向Xの外側の側壁537の軸方向Yの長さを、径方向Xの内側の側壁535の軸方向Yの長さより長く形成して、ロータ100の径方向Xの最外周をスリーブ50の外周面502で形成する。このため、ロータ100の回転中に、磁石20と、樹脂部60に径方向Xの引張力が加わったとしても、その力を、スリーブ50の内周面521および側面533で受け止めるので、磁石20と樹脂部60とに加わる応力を抑制でき、径方向Xへの抜け止めがさらに強くなる。よって、上記各実施の形態と比較して、軸方向Yおよび径方向Xにより大きな抜け止め効果が得られ、さらに強固な構造となる。
上記のように構成された実施の形態3の回転電機のロータによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、
前記スリーブの前記切欠き部の凹型形状は、径方向の外側の側壁の軸方向の長さが、径方向の内側の側壁の軸方向の長さより長く形成され、
前記樹脂部の外周面より前記スリーブの外周面が最外周にて形成されるので、
ロータの高速回転時に磁石にかかる径方向の引張応力を、スリーブで受け止めるため、高速回転に適している。
実施の形態4.
図6は実施の形態4による回転電機のロータ100の構成を示す斜視図である。図7は図6に示した回転電機のロータ100のスリーブ50の構成を示す側面図である。図において、上記各実施の形態と異なる部分は切欠き部54である。切欠き部54は、スリーブ50の第一端面504側に形成され、周方向Zに間隔を隔てて凹部が複数個形成される。各切欠き部54は、周方向Zの一方側の側面541、周方向Zの他方側の側面542と、第一端面504より軸方向Yにおいて磁石20側に形成される端面543とを備える。これにより、スリーブ50の切欠き部54が形成された第一端面504側の端部は、軸方向Yにおいて凹凸形状に形成される。
そして、樹脂部60は、各切欠き部54を覆うように形成されるため、樹脂部60は、スリーブ50と、磁石20の外周面201の全周との間、および、スリーブ50と、第一エンドキャップ30の外周面302の一部および第二エンドキャップ40の第二外周面403との間の箇所、および、当該箇所に連続して後述する切欠き部54を覆うように配置される。よって、樹脂部60は、端面543、側面541および側面542に当接して形成され、樹脂部60とスリーブ50との接触面積が拡張される。
本実施の形態4のスリーブ50によれば、周方向Zに複数個の形成された切欠き部54により、樹脂部60とスリーブ50との周方向Zの接触面積をさらに増やし、スリーブ50を周方向Zにも固定できる。このため、樹脂部60とスリーブ50の固定力をさらに高めることが可能となる。
上記のように構成された実施の形態4の回転電機のロータによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、
前記スリーブの前記切欠き部は、周方向に間隔を隔てて複数個の凹部にて形成されるとともに、当該切欠き部により、前記スリーブの前記切欠き部が形成された軸方向の端部が、軸方向において凹凸形状に形成されるため、
スリーブと樹脂部との周方向のおける接触面積をさらに増やすことで、2つの部材が噛み合い、磁石を径方向および軸方向だけでなく周方向にも強固に固定できる。
また、本実施の形態4の切欠き部と上記に示した他の実施の形態の切欠き部と組み合わせて形成すれば、スリーブ50を軸方向Y、径方向X、周方向Zに対して、さらに抜け止め効果を発揮できるので、ロータ100のさらに高速回転が可能となる。
実施の形態5.
図8は実施の形態5における回転電機のロータ100の軸方向Yの断面の構成を示す断面図である。上記各実施の形態においては、切欠き部をスリーブ50の軸方向Yの一方の第一端面504側に形成する例を示したが、これに限られることはなく、図8に示すように、スリーブ50の軸方向Yの他方の第二端面506側に、第一端面504側と同様の形状の切欠き部51を構成する。
尚、本実施の形態5では、第一端面側および第二端面側に形成する切欠き部の形状を上記実施の形態1と同様に形成する例を示したが、これに限られることはなく、他の実施の形態においても同様に行うことができ、同様の効果を奏することができる。
上記のように構成された実施の形態5の回転電機のロータによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、
前記スリーブの前記切欠き部は、軸方向の前記第一端面側および前記第二端面側のいずれにも形成されるため、
スリーブが軸方向において上下対称の形状となるため、工作管理が容易となり、生産コストを削減できる。
実施の形態6.
図9は実施の形態6における回転電機のロータ100の軸方向Yの断面の構成を示す断面図である。上記各実施の形態においては、磁石20と、第一エンドキャップ30との軸方向Y間、および、磁石20と、第二エンドキャップ40との軸方向Y間には、樹脂部60を形成しない例を示したが、これに限られることはなく、図9に示すように、磁石20と、第一エンドキャップ30との軸方向Y間に樹脂部611を、および、磁石20と、第二エンドキャップ40との軸方向Y間に樹脂部612をそれぞれ樹脂部60として形成する。また、スリーブ50の第二端面506と、第二エンドキャップ40の当接面404とは当接せず、スリーブ50の第二端面506と、第二エンドキャップ40の当接面404との間にも樹脂部612が連続して形成される。
上記のように構成された実施の形態4の回転電機のロータによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、
前記樹脂部は、前記磁石と前記第一エンドキャップとの軸方向における間、または、前記磁石と前記第二エンドキャップとの軸方向における間の少なくともいずれか一方に形成されたため、
第一エンドキャップ、第二エンドキャップの組立て位置がバラツいても、磁石と、第一エンドキャップとの軸方向間、および、磁石と、第二エンドキャップとの軸方向間に形成された樹脂部により、当該バラツキが吸収でき、ロータの生産性が良くなる。
本開示は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらに、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
10 シャフト、100 ロータ、101 第二端面、102 外周面、20 磁石、201 外周面、202 第一端面、203 第二端面、30 第一エンドキャップ、
301 穴、302 外周面、40 第二エンドキャップ、401 穴、
402 第一外周面、403 第二外周面、404 当接面、405 第二端面、
50 スリーブ、501 内周面、502 外周面、504 第一端面、
506 第二端面、51 切欠き部、513 側面、515 端面、52 切欠き部、
521 内周面、523 側面、524 側面、525 側壁、526 側壁、
527 端面、53 切欠き部、533 側面、534 側面、535 側壁、
536 端面、537 側壁、54 切欠き部、541 側面、542 側面、
543 端面、60 樹脂部、601 外周面、611 樹脂部、612 樹脂部、
X 径方向、Y 軸方向、Z 周方向。

Claims (9)

  1. シャフトと、前記シャフトの外周面上に設置された筒状の磁石と、
    前記磁石の前記シャフトの軸方向の一方の第一端面側に配置された第一エンドキャップと、
    前記磁石の軸方向の他方の第二端面側に配置された第二エンドキャップと、
    前記磁石の外周面の全周、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部を包囲するスリーブとを備えた回転電機のロータであって、
    前記スリーブは、軸方向の前記第一端面側および前記第二端面側の少なくとも一方に切欠き部を有し、
    前記磁石の外周面の全周、および、前記第一エンドキャップの外周面および前記第二エンドキャップの外周面のそれぞれの少なくとも一部と、前記スリーブとの間の箇所に配置されるとともに、当該箇所に連続して前記切欠き部を覆う樹脂部を備えた回転電機のロータ。
  2. 前記スリーブの前記切欠き部は、軸方向の断面形状が凹型形状に形成された請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記スリーブの前記切欠き部の凹型形状は、径方向の外側の側壁の軸方向の長さが、径方向の内側の側壁の軸方向の長さより長く形成され、
    前記樹脂部の外周面より前記スリーブの外周面が最外周にて形成される請求項2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記スリーブの前記切欠き部は、前記スリーブの全周に形成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記スリーブの前記切欠き部は、前記スリーブの周方向に不連続に複数個形成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記スリーブの前記切欠き部は、周方向に間隔を隔てて複数個の凹部にて形成されるとともに、当該切欠き部により、前記スリーブの前記切欠き部が形成された軸方向の端部が、軸方向において凹凸形状に形成される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  7. 前記スリーブの前記切欠き部は、軸方向の前記第一端面側および前記第二端面側のいずれにも形成された請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  8. 前記樹脂部は、前記磁石と前記第一エンドキャップとの軸方向における間、または、前記磁石と前記第二エンドキャップとの軸方向における間の少なくともいずれか一方に形成された請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  9. 前記樹脂部は、前記スリーブと、前記磁石と、前記第一エンドキャップと、前記第二エンドキャップとに一体成形された請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
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