以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラの外観図を示す。表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。コネクタ112は、パーソナルコンピュータやプリンタなどの外部機器と接続するための接続ケーブル111とデジタルカメラ100とのコネクタである。操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材より成る操作部である。コントローラホイール73は操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材である。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となり、記録や再生が可能となる。蓋203は記録媒体スロット201の蓋である。図においては、蓋202を開けてスロット201から記録媒体200の一部を取り出して露出させた状態を示している。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図2において、撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア102は、デジタルカメラ100の、撮影レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行える。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーを有する制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを読み出してプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60で、これらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタン145とを用いて直感的に各種設定を行うことができる。4方向ボタンは上ボタン141、下ボタン142、左ボタン143、右ボタン144を含んでいる。
コントローラホイール73は、操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材であり、方向ボタンと共に選択項目を指示する際などに使用される。コントローラホイール73を回転操作すると、操作量に応じて電気的なパルス信号が発生し、このパルス信号に基づいてシステム制御部50はデジタルカメラ100の各部を制御する。このパルス信号によって、コントローラホイール73が回転操作された角度や、何回転したかなどを判定することができる。なお、コントローラホイール73は回転操作が検出できる操作部材であればどのようなものでもよい。例えば、ユーザの回転操作に応じてコントローラホイール73自体が回転してパルス信号を発生するダイヤル操作部材であってもよい。また、タッチセンサよりなる操作部材で、コントローラホイール73自体は回転せず、コントローラホイール73上でのユーザの指の回転動作などを検出するものであってもよい(いわゆる、タッチホイール)。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号等の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(スルー画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像なのかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録することが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサやジャイロセンサなどを用いることができる。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのようなタッチ操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
図3はデジタルカメラの起動から終了までの基本的な流れを示したフロー図である。
カメラ起動後はS301へ進む。S301ではモード切り替えスイッチ60の位置により撮影モードかどうかの判定をする。撮影モードであると判定された場合はS303へ進み、撮影モードではないと判定された場合はS302に進む。S302ではモード切換えスイッチ60の位置により再生モードであるかの判定を行う。再生モードであると判定された場合はS304へ進み、再生モードではないと判定された場合はS305に進む。S303では撮影モードの処理を行う。ここでいう撮影モードの処理とは、静止画撮影や、動画撮影などが含まれる。S304では再生モードの処理を行う。再生モード処理では、主に撮影した静止画や動画を閲覧したり、消去したり、編集したりする。再生モード処理については、後に詳細を説明する。S305ではその他の処理を行う。ここでいうその他の処理とは、現在時刻を表示するだけの時計表示モードでの処理、各種メニュー設定処理などがあげられる。それぞれのモード処理が終了するとS306へ進み、カメラ動作をシャットダウンさせるか否かの判定を行う。シャットダウンさせると判定された場合はカメラ動作を終了し、シャットダウンしない場合はS301へ進む。
次に、再生モードの処理について詳細に述べる。
図5は、本実施形態における再生モードでの処理のフローチャートである。このフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムを読み出してメモリ32に展開して実行することにより実現される。
S501では、システム制御部50は、記録媒体200から画像を読み込み、読みこんだ画像を図4(a)、図4(c)、図4(e)のように、表示部28全体に表示してS502へ進む。記録媒体200には、撮影モードで撮影した複数の画像が記録されている。撮影モードにおいては、JPEG画像を記録するJPEG記録モード、RAW画像を記録するRAW記録モード、RAW画像とJPEG画像の両方を記録するRAW+JPEG記録モードが選択でき、選択された記録モードに応じた画像が記録される。JPEG記録モードにおいては、撮影した画像データをJPEG形式に圧縮し、JPEG画像ファイルとして記録する。RAW記録モードにおいては、撮影した画像の未現像のRAW画像データを可逆圧縮してRAW画像ファイルとして記録する。RAW+JPEG記録モードでは、撮影した画像から、JPEG画像ファイルとRAW画像ファイルの両方を生成して記録する。なお、RAW画像データは、現像処理を施さないと表示できないため、RAW画像ファイルには、表示用のJPEG画像が含まれている。従って、記録媒体200には、RAW画像ファイルやJPEG画像ファイルが記録されており、RAW画像ファイル、JPEG画像ファイルの中には、同じ画像に基づいて生成されたものも含まれている。同じ画像に基づいて生成されたRAW画像ファイルとJPEG画像ファイルは、1つの画像として取り扱うために、管理情報が記録されており、再生時には一方の画像ファイルに基づいて表示が行われる。管理情報ではなく、ファイル名に共通の文字を用いるなどして、同じ画像を示していることを管理してもよい。以降、RAW画像ファイルとJPEG画像ファイルとが記録されている画像をRAW+JPEG画像、RAW画像ファイルのみが記録された画像をRAW画像、JPEG画像ファイルのみが記録された画像をJPEG画像ファイルと記す。
図4(a)は、記録媒体200からJPEG画像を読み込んだ場合の表示例、図4(c)は、記録媒体200からRAW画像を読み込んだ場合の表示例、図4(e)は、記録媒体200からRAW+JPEG画像を読み込んだ場合の表示例を示している。図4(a)では、JPEG画像に基づく画像400と、表示中の画像がJPEG画像であることを示すアイコン401とを表示部28に表示している。また、記録媒体200中に記録されている画像の数と、現在表示中の画像が何番目の画像であるかを示す画像数情報表示402も表示部28に表示している。図4(a)の画像数情報表示402では、記録媒体200に100枚の画像が記録されており、現在50番目の画像を表示していることを示している。図4(c)では、RAW画像に基づく画像430と、表示中の画像がRAW画像であることを示すアイコン431とを表示部28に表示している。図4(e)では、RAW+JPEG画像に基づく画像450と、表示中の画像がRAW+JPEG画像であることを示すアイコン451とを表示部28に表示している。また、図4(c)、図4(e)でも、図4(a)の画像数情報表示402同様に、画像数情報表示432、452がそれぞれ表示される。アイコン401、アイコン431、アイコン451のいずれかを表示することで、ユーザは、現在表示中の画像が、JPEG画像、RAW画像、RAW+JPEG画像のいずれであるかを把握することができる。
S502では、システム制御部50は、消去指示を受付けるための消去ボタンが押下されたかどうかの判定を行う。消去ボタンが押下されて消去指示を受付けた場合はS503の初期フォーカス決定処理に進み、消去ボタンが押下されていない場合はS506へ進む。初期フォーカス選択処理が終わるとS504の消去メニュー表示処理に進み、S503で決定された初期フォーカスに基づいて消去メニューを表示するための消去メニュー表示処理(S504)を実行する。このように、消去ボタンが押下されたことに応じて表示中の画像と共に消去メニューを表示するが、表示される消去メニューにおいて初期フォーカスを表示させる項目は、初期フォーカス決定処理により決定する。S504の消去メニュー表示処理で消去メニューを表示したら、現在表示されている画像を消去対象の画像として画像消去処理(S505)に進む。初期フォーカス決定処理(S503)、消去メニュー表示処理(S504)、画像消去処理(S505)については後で詳細を述べる。画像消去処理が終了すると、S510に進む。
S506では、システム制御部50は、画像送りボタンが押下されたかを判定する。具体的には操作部70の左ボタン143、右ボタン144が押下されたかどうを判定する。画像送り用に割り当てたれたボタンが押下された場合はS507へ進み、画像送りボタンが押下されていない場合はS508へ進む。
S507では、システム制御部50は、画像送り処理を行う。左ボタン143が押下された場合は、現在表示されている画像の前の画像を読み出し、右ボタン144が押下された場合は、現在表示されている画像の次の画像を読み出す。そして、読みだした画像に基づいて、S501と同様に表示を行う。たとえば前述した図4(a)の状態で右ボタン144が押された場合は、画像400の次の画像(合計100枚あるうちの51番目の画像)を表示する。そしてS510へ進む。S506、S507の画像送りにより、表示する画像を切り替えることが可能であり、ユーザは左ボタン143、右ボタン144への操作により処理対象となる画像を選択することができる。
S508では、システム制御部50は、その他の処理を行うかどうか判定する。そして、S509では、システム制御部50は、S508で判定した操作に応じたその他の処理を行う。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。本実施形態では、メニュー画面において、消去メニューを表示する際に初期フォーカスを表示させる項目をユーザが設定できる。消去メニューの初期フォーカス設定については後に詳細に説明する。その他処理を実行した後は、S510へ進む。
S510では、システム制御部50は、再生モードを終了するかどうかの判定を行う。再生モードを終了すると判定された場合は再生モードを終了し、終了しないと判定された場合はS502へ戻り、再生モードが終了するまでS502〜S510の処理を繰り返す。
次に、消去メニューの初期フォーカス設定について説明する。
図6は、消去メニュー表示時に初期フォーカスをどの項目に表示させるかをユーザに設定させる初期フォーカス設定画面600を示した図である。初期フォーカス設定画面600は、メニュー画面の一部であり、メニュー画面で初期フォーカス設定を選択したことに応じて、初期フォーカス設定が表示部28に表示される。この初期フォーカス設定画面600では、601〜604のいずれか1つを選択して、消去メニューにおいて初期フォーカスを表示する項目を設定することができる。
“キャンセル”を選択601は、消去メニューを表示したときに初期フォーカスの表示位置が、画像の消去をキャンセルするための「キャンセル」の項目になるようにするための設定項目である。
“消去/RAW+JPEG消去”を選択602は、消去メニューを表示したときに初期フォーカスの表示位置が、「消去」または「RAW+JPEG消去」の項目になるようにするための設定項目である。消去対象の画像がRAW+JPEG画像の場合はRAW画像ファイルとJPEG画像ファイルの両方を消去するための「RAW+JPEG消去」の項目が初期フォーカスされる。そして、消去対象の画像がRAW+JPEG画像ではない画像の場合は「消去」の項目が初期フォーカスされることになる。つまり、602は、消去対象として選択された画像に関する全ての形式の画像ファイルを消去するための項目を初期フォーカス表示するための設定項目である。
“RAW消去”を選択603は、消去メニューを表示したときに初期フォーカスの表示位置が、RAW画像ファイルのみを消去するための「RAW消去」の項目になるようにするための設定項目である。
604は、消去メニューを表示したときに初期フォーカスの表示位置が、JPEG画像のみを消去するための「JPEG消去」の項目になるようにするための設定項目である。
また、620は初期フォーカス設定画面600におけるフォーカスを示しており、601〜604のうちどの項目を選択しているのかを示すためのものである。システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600を表示中に、ユーザによる上ボタン141、下ボタン142への操作を検知し、上ボタン141、下ボタン142への操作に応じて、フォーカス620を601〜604に移動させる。また、システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600を表示中にSETボタン145が押下されたことを検知すると、601〜604のうち現在フォーカス620が表示されている設定項目を、消去メニューの初期フォーカス設定として確定する。そして、確定された設定項目の情報を、消去メニューの初期フォーカス設定として、不揮発性メモリ56に記憶する。
このようにして、メニュー画面内の初期フォーカス設定画面600では、消去メニューを表示する際に初期選択されてフォーカスが表示される項目を設定することができる。
次に、初期フォーカス決定処理(S503)、消去メニュー表示処理(S504)について詳細に説明するが、まず、消去メニュー表示処理(S504)から説明する。
図8は消去メニュー表示処理の詳細を示したフローチャートである。このフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをメモリ32に展開して実行することにより実現される。
S801では、システム制御部50は、表示部28に表示されている画像が、RAW+JPEG画像であるかを判定する。表示部28にRAW+JPEG画像が表示されている場合はS802へ進み、それ以外の画像、つまり、JPEG画像、RAW画像、動画等が表示されている場合はS803へ進む。
S802では、システム制御部50は、図4(f)のような消去メニュー460を表示する。図4(f)は、図4(e)の表示を行っているときに消去ボタンが押された場合の表示部28の画面の表示例を示している。表示されている画像、つまり、消去対象の画像が、RAW+JPEG画像の場合は、図4(f)のような、4つの項目(461〜464)を含む消去メニュー460を表示する。消去メニュー460には、画像の消去をキャンセルするための「キャンセル」461、RAW画像ファイルとJPEG画像ファイルの両方を消去するための「RAW+JPEG消去」462、RAW画像ファイルのみを消去するための「RAW消去」463、JPEG画像ファイルのみを消去するための「JPEG消去」464の4つの項目が表示される。
S803では、システム制御部50は、図4(b)、図4(d)のような消去メニュー410を表示する。図4(b)は、図4(a)のJPEG画像の表示を行っているときに消去ボタンが押された場合の表示部28の画面の表示例を示している。また、図4(d)は、図4(c)のRAW画像の表示を行っているときに消去ボタンが押された場合の表示部28の画面の表示例を示している。表示されている画像、つまり、消去対象の画像が、RAW+JPEG画像でない場合は、図4(b)、図4(d)のような、2つの項目(411、412)を含む消去メニュー410を表示する。消去メニュー410には、画像の消去をキャンセルするための「キャンセル」411、選択された画像を消去するための「消去」412の2つの項目が表示される。
S804では、システム制御部50は、表示した消去メニュー(410または460)に、現在選択中の項目を示すフォーカス420を表示する。ここでは、消去メニュー表示処理の前に実行された初期フォーカス決定処理で決定された項目に、フォーカス420を表示させる。このようにして、再生モードにおいて消去ボタンが押下されると、初期フォーカス決定処理(S503)で初期フォーカスに決定された項目が、フォーカス420が表示されて初期選択されている状態で、消去メニューが表示される。
なお、説明のため、消去メニューの表示(S802,S803)と、初期フォーカス表示(S804)の処理を分けたが、システム制御部50は、これらの処理は同時に行い、消去メニューと初期フォーカスは同時に表示部28に表示されるようにする。
次に、初期フォーカス決定処理について詳細に説明する。
図7は、本実施形態における初期フォーカス決定処理のフローを示したものである。このフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをメモリ32に展開して実行することにより実現される。
S701では、システム制御部50は、表示部28に表示されている画像がRAW+JPEG画像であるかどうかを判定する。RAW+JPEG画像である場合はS702へ進み、RAW+JPEG画像ではない場合はS707へ進む。
S702では、システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600で設定された消去メニューの初期フォーカス設定の情報を、不揮発性メモリ56から読み出す。そして、読みだした情報に基づいて、初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が、“キャンセル”、“消去/RAW+JPEG消去”、“RAW消去”、“JPEG消去”のいずれであったかを判定する。システム制御部50は、S702で判定された初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定に応じて、S703〜S706のいずれかの処理を実行する。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“キャンセル”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」461に決定する(S703)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“消去/RAW+JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「RAW+JPEG消去」462に決定する(S704)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“RAW消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「RAW消去」463に決定する(S705)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「JPEG消去」464に決定する(S706)。
このように、RAW+JPEG画像が消去対象として選択されている場合は、初期フォーカス設定画面600で設定された項目が、消去メニュー460において初期フォーカスが表示される項目として決定される。これば、消去メニュー460において表示される項目(461〜464)と、初期フォーカス設定画面600で設定可能な設定項目(601〜604)が一対一で対応しているためである。
S707では、システム制御部50は、表示部28に表示されている画像がJPEG画像であるかどうかを判定する。JPEG画像である場合はS708へ進み、JPEG画像ではない場合はS713へ進む。
S708では、S702と同様に、システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600で設定された消去メニューの初期フォーカス設定を判定し、判定結果に応じてS709〜S712の処理を行う。JPEG画像の場合、消去メニュー410で表示される項目(411、412)の数と、初期フォーカス設定画面600で設定可能な設定項目(601〜604)とが一対一で対応していないため、消去メニュー410では以下のように初期フォーカスを決定する。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“キャンセル”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S709)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“消去/RAW+JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「消去」412に決定する(S710)。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“RAW消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S711)。これは、初期フォーカス設定として“RAW消去”が設定されていても、消去対象がJPEG画像であるため、RAW画像は記録されておらず、RAW画像を消去することはできないので、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定している。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S712)。消去対象がJPEG画像であり、初期フォーカス設定として“JPEG消去”が設定されている場合は、JPEG画像を消去するために、消去412を初期フォーカスとして設定することも可能である。しかし、初期フォーカス設定画面600で初期フォーカス設定を選択する際には、RAW+JPEG画像における画像の消去を前提としている。そして、RAW+JPEG画像においてJPEG画像ファイルの消去を行ったとしても、RAW画像ファイルは消去されず、消去対象の画像の画像ファイル自体は残ることになる。それに対し、JPEG画像において、JPEG画像ファイルを消去してしまうと、消去対象の画像に対応する画像ファイルが1つも残らなくなってしまう。消去対象の画像に対応する画像ファイルのうち少なくとも1つは残ることを前提として初期フォーカス設定に“JPEG消去”を設定した場合には、JPEG画像の場合に「消去」412が初期フォーカスされていると、誤って画像を消去してしまう可能性がある。そこで、JPEG画像が消去対象として選択されている場合に、“JPEG消去”が初期フォーカス設定として設定されていても、JPEG画像ファイルを消去するための「消去」412を初期フォーカスせずに、「キャンセル」411を初期フォーカスする。
S713では、システム制御部50は、表示部28に表示されている画像がRAW画像であるかどうかを判定する。RAW画像である場合はS714へ進み、RAW画像ではない場合はS719へ進む。
S714では、S702、S708と同様に、システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600で設定された消去メニューの初期フォーカス設定を判定する。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“キャンセル”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S715)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“消去/RAW+JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「消去」412に決定する(S716)。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“RAW消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S717)。このように、消去対象がRAW画像であり、初期フォーカス設定として“RAW消去”が設定されている場合は、RAW画像を消去するために、「消去」412を初期フォーカスとして設定することも可能である。しかし、初期フォーカス設定画面600で初期フォーカス設定を選択する際には、RAW+JPEG画像における画像の消去を前提としている。そして、RAW+JPEG画像においてRAW画像ファイルの消去を行ったとしても、JPEG画像ファイルは消去されず、消去対象の画像に関する画像ファイルは残ることになる。それに対し、RAW画像において、RAW画像ファイルを消去してしまうと、消去対象の画像に対応する画像ファイルが1つも残らなくなってしまう。そのため、消去対象の画像に対応する画像ファイルのうち少なくとも1つは残ることを前提として“RAW消去”を初期フォーカス設定した場合には、RAW画像の場合に「消去」412が初期フォーカスされていると、誤って画像を消去してしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、RAW画像が消去対象として選択されている場合に、“RAW消去”が初期フォーカス設定として設定されていても、RAW画像を消去するための「消去」412を初期フォーカスせずに、「キャンセル」411を初期フォーカスする。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S718)。これは、初期フォーカス設定として“JPEG消去”が設定されていても、消去対象がRAW画像であるため、JPEG画像ファイルは記録されておらず、JPEG画像を消去することはできないので、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定している。
S719では、この場合は、表示部28に表示されている画像が、RAW+JPEG画像、JPEG画像、RAW画像のいずれでもない他の形式の画像が記録された画像ファイル、例えば、動画ファイル等である。RAW、JPEG以外の画像の圧縮形式、ファイル形式は多数あるため、これ以上の画像の形式の判定は行わない。そして、S714では、S702、S708、S714と同様に、システム制御部50は、初期フォーカス設定画面600で設定された消去メニューの初期フォーカス設定を判定し、判定結果に応じてS720〜S723の処理を行う。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“キャンセル”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(720)。初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“消去/RAW+JPEG消去”の場合は、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「消去」412に決定する(S721)。
初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“RAW消去”の場合はシステム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S722)。また、初期フォーカス設定画面600で設定された初期フォーカス設定が“JPEG消去”の場合、システム制御部50は、初期フォーカスする項目を「キャンセル」411に決定する(S723)。消去対象の画像が、RAW+JPEG画像、JPEG画像、RAW画像のいずれでもない場合は、多くの圧縮形式の画像、ファイル形式の画像が考えられる。そのため、“消去/RAW+JPEG消去”が選択されているときのみ「消去」412に決定し、それ以外は全て「キャンセル」411に決定する。
このような初期フォーカス決定処理により決定された初期フォーカスの項目に基づいて、図8の消去メニュー表示処理が実行される。
次に、消去メニュー(410、460)が表示された後の、画像消去処理(S505)について詳細に説明する。
図9は画像消去処理の詳細を示したフローチャートである。このフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをメモリ32に展開して実行することにより実現される。
消去メニュー(410、460)が表示されている状態で、ステップS901において、システム制御部50は、上ボタン141、下ボタン142、左ボタン143、右ボタン144への操作によりフォーカス移動の操作があったかを判定する。フォーカス移動の操作があった場合には、S902において、表示中の消去メニュー(410、460)のフォーカス420を、S901で操作されたボタンに対応する方向に移動して表示する。
次に、S903では、システム制御部50は、SETボタン145が操作され、消去メニューの項目の選択を確定するための決定操作が行われたかを判定する。決定操作が行われたと判定した場合は、S904に進み、そうでない場合は、S901に戻り、決定操作が行われるまでS901〜S903の処理を繰り返す。
S904では、システム制御部50は、消去メニューにおいて選択(決定)された項目が、「消去」412または「RAW+JPEG消去」462であるかを判定する。「消去」412または「RAW+JPEG消去」462であると判定された場合、S905において、システム制御部50は、現在表示中の画像に対応する画像ファイルを、記録媒体200から消去する。その後、S910に進む。つまり、消去対象がRAW+JPEG画像であり「RAW+JPEG消去」462が選択された場合は、RAW画像ファイルとJPEG画像ファイルの両方を記録媒体200から消去する。消去対象がRAW+JPEG画像ではない画像(RAW画像、JPEG画像、動画等)の場合は、現在表示中の画像の画像ファイルを消去する。そして、その画像ファイルに対応する他の形式の画像ファイルがある場合は、その画像ファイルも消去するようにして、全ての形式の画像ファイルを消去するようにしてもよい。
S906では、システム制御部50は、消去メニューにおいて選択(決定)された項目が、「RAW消去」463であるかを判定する。「RAW消去」463であるかであると判定された場合、S907において、システム制御部50は、現在表示中のRAW+JPEG画像に対応するRAW画像ファイルを記録媒体200から消去する。この場合、RAW+JPEG画像のRAW画像ファイルのみを消去し、JPEG画像ファイルは消去せずに残す。また、RAW+JPEG画像であることを示す管理情報も消去して、JPEG画像ファイルのみが記録されたJPEG画像として扱われるように書き換える。その後、S911に進む。
S908では、システム制御部50は、消去メニューにおいて選択(決定)された項目が、「JPEG消去」464であるかを判定する。「JPEG消去」464であると判定された場合、S909において、システム制御部50は、現在表示中のRAW+JPEG画像に対応するJPEG画像ファイルを記録媒体200から消去する。この場合RAW+JPEG画像のJPEG画像ファイルのみを消去し、RAW画像ファイルは消去せずに残す。また、RAW+JPEG画像であることを示す管理情報も消去して、RAW画像ファイルのみが記録されたRAW画像として扱われるように書き換える。その後、S911に進む。
消去メニューにおいて選択(決定)された項目が、「消去」412または「RAW+JPEG消去」462、「RAW消去」463、「JPEG消去」464のいずれでもない場合、つまり、「キャンセル」411または「キャンセル」461の場合、画像の消去は行わずに、S911に進む。
S905で画像ファイルを消去した場合は、S910で、システム制御部50は、消去した画像の次の画像を記録媒体200から読み出し、読みだした画像の画像を表示部28に表示してS911に進む。この表示の処理については、S501と同様の処理を行う。
S911では、システム制御部50は、表示していた消去メニュー(410または460)を非表示にする。そして、画像消去処理を終了する。
なお、本実施形態では、RAW画像とJPEG画像が同時記録されたRAW+JPEG画像について述べたが、例えば、RAW画像やJPEG画像ではなく他の圧縮形式、記録形式、ファイル形式の画像であってもよい。また、本実施形態では、RAW+JPEG画像について、RAW画像とJPEG画像が、それぞれ異なる画像ファイルとして記録されるものとした。しかし、例えば、HEIFファイル等を用いて、1つの画像ファイル内にRAW画像とJPEG画像を記録するようにしてもよい。この場合、RAW+JPEG消去が選択された場合は画像ファイル全体を消去する。そして、RAW消去またはJPEG消去が選択された場合は、画像ファイル内の対応する画像のみを消去するようにする。
以上説明したように、本発明によれば、複数の形式(ファイル形式、圧縮形式、記録形式など)で記録されている画像を消去する場合に、初期フォーカスの設定により、素早く目的の形式の画像を消去できる。そしてさらに、単一の形式で記録されている画像において誤って画像を消去してしまうことを防ぐことが可能となる。
〔その他の実施形態〕
なお、上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或いは装置に提供してもよい。そして、装置のコンピュータが行うものとして説明した上述の各種制御、各ブロックにおける処理は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず複数の画像を表示できる表示制御装置でかつタッチ入力可能な表示制御装置であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。