JP2019208153A - 画像形成装置及び省電力制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような画像形成装置では、通常の起動状態である通常起動モードと、この通常起動モードよりも省電力の節電モードとに動作モードを変更可能なものが存在する。この節電モードでは、消費電力を抑えることが可能である。
特許文献1の技術は、第1の人感センサーのみによる検出精度よりも高い精度で、使用者に関する情報を得て、利便性を損なうことなく、且つ、必要な電力消費を削減することができる。
本発明の画像形成装置は、自装置の設置箇所は、店舗であり、前記特定の場所は、前記店舗の店員用の場所であることを特徴とする。
本発明の省電力制御方法は、通常起動モードよりも省電力の節電モードで消費電力を抑えることが可能な画像形成装置により実行される省電力制御方法であって、前記画像形成装置は、設置されたカメラの画像データを取得し、前記画像データから人物を認識し、認識された前記人物が移動した軌跡を解析し、前記人物が特定の場所に移動したことを検出し、前記特定の場所に移動したことが検出された前記人物が自装置に近づいた場合には、前記節電モードから前記通常起動モードに遷移しないよう制御することを特徴とする。
〔画像形成システムXのシステム構成〕
まず、図1を参照して、本発明の画像形成システムXの実施の形態について説明する。本実施形態の画像形成システムXは、画像形成装置1と、カメラ2とがネットワーク5で接続されている。
本実施形態において、画像形成装置1は、コンビニエンスストア等の店舗に設置されている例を示す。
また、画像形成装置1は、動作モードとして、通常の状態で起動している通常起動モード、及び、通常起動モードよりも省電力の節電モードを含んでいる。つまり、画像形成装置1は、節電モードでは、通常よりも消費電力を抑えることが可能である。
画像形成装置1及びカメラ2は、ハブ(Hub)、ルーター(Router)やゲートウェイ(Gateway)等を介して、ネットワーク5に接続されていてもよい。また、ネットワーク5は、VPN(Virtual Private Network)を構成していてもよい。
制御部10は、記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能部の各部として動作させられる。また、制御部10は、図示しない外部の端末や操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、記憶部19に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
また、本実施形態において、画像処理部11は、後述する画像データ200(図2)の人物認識、軌跡の解析等にも用いることが可能である。
原稿読取部12は、スキャナーと、プラテンガラスと、原稿読取スリットとを備えている。原稿読取部12は、プラテンガラスに載置された原稿を読み取る場合には、スキャナーをプラテンガラスに対向する位置に移動させ、プラテンガラスに載置された原稿を走査しながら読み取って画像データを取得し、取得した画像データを制御部10に出力する。
原稿給送部13は、原稿載置部と、原稿搬送機構とを備えている。原稿給送部13は、原稿載置部に載置された原稿を、原稿搬送機構によって1枚ずつ順に繰り出して、原稿読取部12に給送する。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
操作パネル部16の入力部のボタンは、テンキー、スタート、キャンセル、動作モードの切り換え、ジョブの実行に係る指示を行うボタン等である。この動作モードは、複写、FAX送信、スキャナー、ネットワークスキャナー等の種類のモードを備えていてもよい。また、ジョブは、選択された文書の印刷、送信、保存、及び記録等を含んでいる。操作パネル部16の入力部は、ユーザーによる画像形成装置1の各種ジョブの指示を取得する。また、操作パネル部16から取得したユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
また、本実施形態において、操作パネル部16には、人感センサー20が備えられている。
画像形成部17は、感光体ドラム、露光部、現像部、転写部、及び定着部等を備えている。画像形成部17は、帯電、露光、現像、転写、定着からなる画像形成プロセスを実行することで記録紙にトナー像を記録する。
記憶部19のRAMは、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。これに加えて、記憶部19は、ユーザーのアカウント設定も記憶している。また、記憶部19には、ユーザー毎の保存フォルダーの領域が含まれていてもよい。
人感センサー20は、画像形成装置1の近傍に近寄ってきた人物を検出する。また、人感センサー20は、カメラ2の画像データ200(図2)に撮像される範囲よりも狭い範囲で、画像形成装置1の近傍の人物を検知可能であってもよい。
また、本実施形態においては、節電モードでは、画像形成装置1の原稿読取部12、原稿給送部13、給紙部14、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、及び画像形成部17に、少ない電力が供給されている、一部のみ電源が供給されている、又は電源が切断されている。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
ここで、図2を参照し、画像形成装置1の機能構成について説明する。
画像形成装置1の制御部10、画像処理部11は、画像取得部100、人物認識部110、移動検出部120、及び省電力制御部130を備えている。
記憶部19は、画像データ200、軌跡データ210、及び場所設定220を格納する。
また、上述の画像形成装置1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
なお、上述の機能構成の一部又は任意の組み合わせをICやプログラマブルロジック等でハードウェア的に構成してもよい。
次に、図3〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1による省電力制御処理の説明を行う。
本実施形態の省電力制御処理は、画像形成装置1が節電モードにおいて、店舗内に設置されたカメラ2から画像データ200を取得する。そして、この取得された画像データ200から、人物を認識する。次に、この人物が移動した軌跡を解析する。そして、この人物が特定の場所に移動したことを検出する。この場合、この人物が画像形成装置1に近づいても、節電モードから通常起動モードに遷移しないように制御する。
本実施形態の省電力制御処理は、主に制御部10及び画像処理部11が、記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の省電力制御処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、画像取得部100が、画像取得処理を行う。
画像取得部100は、カメラ2の画像データ200を取得し、記憶部19に格納する。
図4の例によると、カメラ2は、一点鎖線で示す撮像範囲S内の画像データ200を撮像している。この撮像範囲S内では、画像形成装置1と、特定の場所の一例であるサービスカウンターCとが撮像されている。
次に、人物認識部110が、人物認識処理を行う。
人物認識部110は、記憶部19に格納された画像データ200から人物を認識する。本実施形態において、人物認識部110は、認識した人物にIDを付与し、画像データ200内の座標を取得してもよい。本実施形態において、この際、人物認識部110は、移動する人物らしい物体(オブジェクト)を認識するだけでよく、人物認証自体は行わなくてもよい。
次に、移動検出部120が、移動検出処理を行う。
移動検出部120は、人物認識部110で認識された人物の移動について、IDを基に解析する。移動検出部120は、この解析結果を、軌跡データ210に格納する。つまり、移動検出部120は、IDを付与した人物らしい物体が移動したか否かを、前回取得した画像データ200と比較する解析を行って軌跡を算出し、ベクトルデータ等の算出結果として、軌跡データ210に格納する。すなわち、本実施形態の例では、格納される軌跡データ210は、座標の連続値となる。
図4に、この軌跡データ210の解析結果の例を、太点線で示す。この軌跡データ210の例では、コンビニエンスストアの店員が、サービスカウンターCの中から画像形成装置1の近くの商品棚まで移動した軌跡が示されている。
次に、省電力制御部130が、人感センサー20で人物が検知されたか否かを判定する。省電力制御部130は、人感センサー20で人物が検知された場合に、Yesと判定する。省電力制御部130は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、省電力制御部130は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、省電力制御部130は、省電力制御処理を終了する。
人物が検知された場合、省電力制御部130が、検知された人物が特定の場所を通ったか否かを判定する。省電力制御部130は、例えば、軌跡データ210内の当該人物のIDのデータに、特定の場所の座標が含まれる場合には、Yesと判定する。つまり、省電力制御部130は、自装置の近傍にきた人物が店員であるかどうかを判断する。本実施形態において、省電力制御部130は、解析した軌跡から、サービスカウンターを出入りする軌跡を検出した場合には、その人物を店員として判断して、Yesと判定する。省電力制御部130は、それ以外の場合、つまり、検知された人物が特定の場所を通らなかった場合には、Noと判定する。
Yesの場合、省電力制御部130は、処理をステップS106に進める。
Noの場合、省電力制御部130は、処理をステップS107に進める。
検知された人物が特定の場所を通った場合、省電力制御部130が、節電モード維持処理を行う。
省電力制御部130は、節電モードから通常起動モードに遷移しないよう制御する。つまり、省電力制御部130は、近寄ってきた人物が、サービスサービスカウンターから出てきた店員の場合には、節電モードを解除しない。これにより、画像形成装置1は、節電モードのまま待機される。省電力制御部130は、この通常起動モードに遷移しないよう制御する時間を、数秒〜数分程度の特定時間に設定してもよい。
検知された人物が特定の場所を通らなかった場合、省電力制御部130が、通常起動モード遷移処理を行う。
省電力制御部130は、節電モードから通常起動モードに遷移する。つまり、省電力制御部130は、近寄ってきた人物が店員以外の場合には、節電モードを解除する。本実施形態においては、省電力制御部130は、原稿読取部12、原稿給送部13、給紙部14、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、及び画像形成部17について、通常起動状態になるように電力を供給させる。
以上により、本発明の実施の形態に係る省電力制御処理を終了する。
従来、店舗に設置された、人感センサーを備えた画像形成装置においては、店員が画像形成装置の近辺を通った時に、節電モードが無駄に解除されることがあった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、通常起動モードよりも省電力の節電モードで消費電力を抑えることが可能であり、設置されたカメラ2の画像データ200を取得する画像取得部100と、画像データ200から人物を認識する人物認識部110と、人物認識部110で認識された人物が移動した軌跡を解析し、この人物が特定の場所に移動したことを検出する移動検出部120と、移動検出部120により特定の場所に移動したことが検出されたこの人物が自装置に近づいた場合には、節電モードから通常起動モードに遷移しないよう制御する省電力制御部130を備えることを特徴とする。
このように構成することで、店員等が画像形成装置1の近傍にきても、無駄に節電モードを解除させなくすることができる。つまり、監視カメラ等のカメラ2の軌跡で店員等と顧客とを区別することが可能となる。これにより、節電モードを無駄に解除させることがなくなり、より電力を節約させることができる。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、人物が移動した軌跡を解析することで、自装置の近傍にきた人物が店員であるか否かを確実に検出することが可能となる。これにより、特に顔認証が必要ないものの、「節電モードを解除させたくない」人物を確実に特定できる。よって、節電モードが無駄に解除されることを抑制することが可能となる。
このように構成することで、監視カメラ等であるカメラ2が設置されているコンビニエンスストア等の店舗に設置されている画像形成装置1について、節電モードをより効率的に制御させることができる。つまり、軌跡を解析し、店舗内で、店員用の場所に入った人物を確実に特定できる。たとえば、サービスカウンターの内側に入った人物を、店員と確実に認識できる。
なお、上述の実施の形態においては、軌跡を画像形成装置1で解析する例について記載した。
しかしながら、画像データ200を監視カメラ用のサーバーや外部のサーバー等に送信して、このサーバーにより軌跡データ210を作成させてもよい。
このように構成することで、画像形成装置1の処理を少なくして、より画像形成装置1の消費電力を抑えることができる。
しかしながら、複数の監視カメラ等の画像データ200から、確実に軌跡を解析するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、連続した軌跡を解析した例について説明した。
しかしながら、特定の場所に入った人物と、画像形成装置1の近傍に移動した人物とを同一人物と判別してもよく、必ずしも連続した軌跡を解析しなくてもよい。具体的には、カメラ2の撮像範囲から出た人物についても軌跡を解析してもよい。
また、画像データ200の人物認識、店舗の店員が着ている服の形状や色等の認識をしてもよい。この場合、連続していない軌跡を、形状や色等で判別してIDを付与して判断してもよい。
これにより、確実に人物の軌跡を解析して、店員等の「節電モードを解除させたくない」人物を確実に認識可能となり、より消費電力を抑えることができる。
しかしながら、店舗の入り口等から直接、画像形成装置の近傍に近づいた人物の軌跡を解析して、顧客と判別し、確実に節電モードから通常起動モードに動作モードを遷移させてもよい。
これにより、素早く節電モードから通常起動モードにして、画像形成装置を使用させることで、ユーザーの操作性や利便性を向上させられる。
2 カメラ
5 ネットワーク
10 制御部
11 画像処理部
12 原稿読取部
13 原稿給送部
14 給紙部
15 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
18 FAX送受信部
19 記憶部
20 人感センサー
100 画像取得部
110 人物認識部
120 移動検出部
130 省電力制御部
200 画像データ
210 軌跡データ
220 場所設定
S 撮像範囲
C サービスカウンター
X 画像形成システム
Claims (3)
- 通常起動モードよりも省電力の節電モードで消費電力を抑えることが可能な画像形成装置であって、
設置されたカメラの画像データを取得する画像取得部と、
前記画像データから人物を認識する人物認識部と、
前記人物認識部で認識された前記人物が移動した軌跡を解析し、前記人物が特定の場所に移動したことを検出する移動検出部と、
前記移動検出部により前記特定の場所に移動したことが検出された前記人物が自装置に近づいた場合には、前記節電モードから前記通常起動モードに遷移しないよう制御する省電力制御部を備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 自装置の設置箇所は、店舗であり、
前記特定の場所は、前記店舗の店員用の場所である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 通常起動モードよりも省電力の節電モードで消費電力を抑えることが可能な画像形成装置により実行される省電力制御方法であって、前記画像形成装置は、
設置されたカメラの画像データを取得し、
前記画像データから人物を認識し、
認識された前記人物が移動した軌跡を解析し、前記人物が特定の場所に移動したことを検出し、
前記特定の場所に移動したことが検出された前記人物が自装置に近づいた場合には、前記節電モードから前記通常起動モードに遷移しないよう制御する
ことを特徴とする省電力制御方法。
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