JP2019208148A - アンテナ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域で使用可能で且つ小型化可能なアンテナ装置を実現する。【解決手段】アンテナ素子20は、互いに分離された給電線13と第1の放射素子14を備えたアンテナ基板10に搭載される。アンテナ素子20は、誘電体よりなると共に外面を有する素子本体21と、素子本体21の外面に配置された第1の端子T1および第2の端子T2と、導体よりなり、素子本体21内に設けられた第2の放射素子22を備えている。第2の放射素子22は、第1の端子T1と第2の端子T2とを電気的に接続している。第1の端子T1は、給電線13に接続される。第2の端子T2は、第1の放射素子14に接続される。【選択図】図11

Description

本発明は、広帯域で使用可能なアンテナ装置を構成するために用いられるアンテナ素子に関する。
無線通信技術の一つとして、ウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band;以下、UWBと記す。)が知られている。UWBでは、例えば500MHz以上の広い帯域幅を使用した無線通信が行われる。
UWBに適したアンテナすなわち広帯域で使用可能なアンテナとしては、給電点およびグランド面から離れるに従って幅が大きくなる部分を含む板状の放射素子を備えたモノポールアンテナが知られている。上記の給電点およびグランド面から離れるに従って幅が大きくなる部分は、広帯域にわたって放射素子の入力インピーダンスをほぼ一定にする役割を有する。
特許文献1には、上述のようなモノポールアンテナとして、誘電体基板と、この誘電体基板上に形成された薄型導電体によって構成されたアンテナ部とを備えたアンテナ装置が記載されている。
特開2007−329974号公報
特に小型の通信機器に用いられるアンテナには、小型化が求められる。しかし、前述のような、給電点およびグランド面から離れるに従って幅が大きくなる部分を含む板状の放射素子を備えたモノポールアンテナでは、放射素子の占有面積が比較的大きくなるため、小型化することが難しいという問題点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なアンテナ装置を実現することを可能にするアンテナ素子を提供することにある。
本発明のアンテナ素子は、互いに分離された給電線と第1の放射素子を備えたアンテナ基板に搭載されるものである。本発明のアンテナ素子は、誘電体よりなると共に外面を有する素子本体と、素子本体の外面に配置された第1の端子および第2の端子と、導体よりなり、素子本体内に設けられた第2の放射素子とを備えている。
第2の放射素子は、第1の端子と第2の端子とを電気的に接続している。第1の端子は、アンテナ基板の給電線に接続されるものである。第2の端子は、アンテナ基板の第1の放射素子に接続されるものである。
本発明のアンテナ素子において、素子本体の外面は、アンテナ基板に対向する対向面を含んでいてもよい。また、第2の放射素子は、対向面に平行な第1の方向に第1の端子から離れるに従って、対向面に平行で且つ第1の方向に垂直な第2の方向の幅が大きくなる幅変化部分を含んでいてもよい。第2の放射素子は、更に、幅変化部分に対して直列に設けられた線路部分を含んでいてもよい。線路部分は、第1および第2の方向に垂直な第3の方向の軸の周りを回る形状を有していてもよい。また、幅変化部分と線路部分は、第3の方向における互いに異なる位置に配置されていてもよい。
本発明のアンテナ素子によれば、アンテナ基板の給電線と第1の放射素子を、第2の放射素子を介して接続することができ、これにより、第1の放射素子と第2の放射素子を含み、広帯域で使用可能なアンテナ装置を実現することが可能になる。また、第2の放射素子は、誘電体よりなる素子本体内に設けられているため、小さくすることができる。そのため、本発明のアンテナ素子によれば、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なアンテナ装置を実現することが可能になるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の平面図である。 図1に示したアンテナ装置のアンテナ基板を示す平面図である。 図2に示したアンテナ基板の一部を示す平面図である。 図2に示したアンテナ基板の底面図である。 図2に示したアンテナ基板の一部を拡大して示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置におけるアンテナ素子およびその周辺を示す斜視図である。 図1に示したアンテナ装置のアンテナ素子を示す斜視図である。 図7に示したアンテナ素子の内部を示す斜視図である。 図7に示したアンテナ素子における主要導体層およびその周辺を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子における線路部分およびその周辺を示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置におけるアンテナ素子およびその周辺を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における1層目ないし5層目の誘電体層の各々を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における6層目の誘電体層のパターン形成面を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における7層目の誘電体層のパターン形成面を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における8層目の誘電体層のパターン形成面を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における9層目の誘電体層のパターン形成面を示す平面図である。 図7に示したアンテナ素子の素子本体における10層目の誘電体層のパターン形成面を示す平面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の平面図である。図1に示したように、アンテナ装置1は、本実施の形態に係るアンテナ基板10およびアンテナ素子20を備えている。アンテナ素子20は、アンテナ基板10に搭載されている。
次に、図2ないし図5を参照して、アンテナ基板10について詳しく説明する。図2は、アンテナ基板10を示す平面図である。図3は、アンテナ基板10の一部を示す平面図である。図4は、アンテナ基板10の底面図である。図5は、アンテナ基板10の一部を拡大して示す平面図である。
図2に示したように、アンテナ基板10は、基板本体11と、第1のグランド層12と、給電線13と、平板状の第1の放射素子14とを含んでいる。図3は、基板本体11を示している。基板本体11は、第1の誘電体によって構成されている。第1の誘電体としては、例えば、樹脂、ガラス、セラミックあるいは複合材料が用いられる。複合材料は、樹脂、ガラス、セラミックのうちの1つ以上を含んでいてもよい。第1の誘電体の比誘電率は、空気の比誘電率よりも大きい。基板本体11は、互いに反対側に向いた第1の面11Aと第2の面11B(図4参照)を有している。
ここで、図1ないし図4に示したように、X方向、Y方向およびZ方向を定義する。X方向、Y方向およびZ方向は、互いに直交する。Z方向は、基板本体11の第1の面11Aに垂直で、第2の面11Bから第1の面11Aに向かう方向である。X方向とY方向は、第1の面11Aに平行な方向である。X方向は本発明における第1の方向に対応し、Y方向は本発明における第2の方向に対応し、Z方向は本発明における第3の方向に対応する。また、以下、基準の位置に対してZ方向の先にある位置を「上方」と言い、基準の位置に対して「上方」とは反対側にある位置を「下方」と言う。
図2に示したように、第1のグランド層12および第1の放射素子14は、導体よりなると共に、第1の面11Aに配置されている。
図5に示したように、給電線13は、第1の面11Aに配置された第1の接続部13Cを含んでいる。第1の接続部13Cの役割については、後で詳しく説明する。
図2に示したように、本実施の形態では特に、第1のグランド層12は、間隔を開けて配置された2つの部分12A,12Bを含んでいる。そして、給電線13は、第1の面11Aに配置されて、第1のグランド層12の2つの部分12A,12Bの間を通過するように延びている。給電線13は、2つの部分12A,12Bの間に位置する線路部13Lと、突出部13Pとを含んでいる。線路部13Lは、第1の放射素子14に最も近い端部を有している。突出部13Pは、線路部13Lの上記端部から第1の放射素子14に向けて突出している。図5に示したように、本実施の形態では特に、給電線13のうちの突出部13Pが、第1の接続部13Cを含んでいる。
第1の放射素子14は、第1のグランド層12および給電線13に対して分離され、且つ第1のグランド層12および第1の接続部13Cに対して第1の面11Aに平行な第1の方向すなわちX方向に離れた位置に配置されている。
第1の放射素子14は、第1の接続部13Cに最も近い第1端14E1と、X方向における第1端14E1とは反対側の端である第2端14E2とを有している。
また、第1の放射素子14は、第1の幅変化部分14Aと、幅一定部分14Bと、第2の接続部14Cとを含んでいる。第1の幅変化部分14Aと幅一定部分14Bは、X方向に、この順で並んでいる。図1および図2では、第1の幅変化部分14Aと幅一定部分14Bとの境界を点線で示している。
第1の幅変化部分14Aは、X方向に第1の接続部13Cから離れるに従って、第1の面11Aに平行で且つ第1の方向に垂直な第2の方向すなわちY方向の幅が大きくなる部分である。本実施の形態では特に、第1の幅変化部分14Aは、台形形状を有している。しかし、第1の幅変化部分14Aの形状は、台形形状に限らず、半円形状等の他の形状であってもよい。
幅一定部分14Bは、X方向の位置に関わらずにY方向の幅が一定の部分である。幅一定部分14BのY方向の幅は、第1の幅変化部分14AのY方向の幅の最大値と等しい。
本実施の形態では特に、第2の接続部14Cは、第1の幅変化部分14A内に位置している。第2の接続部14Cの役割については、後で詳しく説明する。第2の接続部14Cは、第1端14E1の近傍に位置している。ここで、図2に示したように、第1端14E1から第2の接続部14Cまでの距離を記号L1で表し、第1端14E1から第2端14E2までの距離を記号L2で表す。距離L1は、距離L2の1/10以下であってもよい。第2の接続部14Cは、第1端14E1に接していてもよい。この場合、距離L1はゼロである。
図1、図2および図5に示したように、アンテナ基板10は、更に、基板本体11の第1の面11Aに配置された導体よりなる支持部17,18を含んでいる。支持部17,18は、突出部13PのY方向の両側に、突出部13Pに対して間隔を開けて配置されている。
図3および図4に示したように、アンテナ基板10は、更に、基板本体11の第2の面11Bに配置された導体よりなる第2のグランド層15と、基板本体11を貫通して、第1のグランド層12と第2のグランド層15を電気的に接続する複数のスルーホール16とを含んでいる。図3において、複数の円は、全てスルーホール16を表している。
次に、図6ないし図10を参照して、アンテナ素子20について詳しく説明する。図6は、アンテナ装置1におけるアンテナ素子20およびその周辺を示す斜視図である。図7は、アンテナ素子20を示す斜視図である。図8は、アンテナ素子20の内部を示す斜視図である。
アンテナ素子20は、素子本体21を含んでいる。素子本体21は、外面を有している。素子本体21は、基板本体11を構成する第1の誘電体よりも比誘電率が大きい第2の誘電体によって構成されている。第2の誘電体としては、例えばセラミックが用いられる。第2の誘電体の比誘電率は、第1の誘電体の比誘電率の1.2倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましい。また、第2の誘電体の比誘電率は、5以上であることが好ましい。
図6および図7に示したように、素子本体21は、例えば直方体形状を有している。この場合、素子本体21の外面は、上面21Aと、底面21Bと、4つの側面21C,21D,21E,21Fを有している。上面21Aと底面21Bは、Z方向における素子本体21の両端に位置している。底面21Bは、アンテナ基板10に対向する対向面である。前述の第1の方向すなわちX方向は、底面21Bに平行な方向である。上面21Aは、底面21Bの上方に位置している。側面21C,21Dは、X方向における素子本体21の両端に位置している。側面21Dは、側面21Cに対してX方向の先に位置している。側面21E,21Fは、Y方向における素子本体21の両端に位置している。側面21Fは、側面21Eに対してY方向の先に位置している。
アンテナ素子20は、更に、いずれも素子本体21の外面に配置された第1の端子T1、第2の端子T2および他の4つの端子T3,T4,T5,T6を含んでいる。端子T1,T3,T4は、上面21Aから側面21Cを経由して底面21Bにかけて配置されている。端子T3,T4は、端子T1のY方向の両側に、端子T1に対して間隔を開けて配置されている。端子T2,T5,T6は、上面21Aから側面21Dを経由して底面21Bにかけて配置されている。端子T5,T6は、端子T2のY方向の両側に、端子T2に対して間隔を開けて配置されている。
図8に示したように、アンテナ素子20は、更に、第2の放射素子22を含んでいる。第2の放射素子22は、導体よりなり、素子本体21内に設けられて、第1の端子T1と第2の端子T2とを電気的に接続している。
第2の放射素子22は、主要導体層23と、線路部分24と、接続導体層371,381と、スルーホール36T1,37T1,38T1,38T2を含んでいる。
図9は、アンテナ素子20における主要導体層23およびその周辺を示す平面図である。図9に示したように、主要導体層23は、幅一定部分23Aと、第2の幅変化部分23Bと、幅一定部分23Cとを含んでいる。幅一定部分23Aと第2の幅変化部分23Bと幅一定部分23Cは、X方向に、この順で並んでいる。図9では、幅一定部分23Aと第2の幅変化部分23Bとの境界と、第2の幅変化部分23Bと幅一定部分23Cとの境界を、それぞれ点線で示している。
第2の幅変化部分23Bは、第1の方向すなわちX方向に第1の端子T1から離れるに従って、第2の方向すなわちY方向の幅が大きくなる部分である。本実施の形態では特に、第2の幅変化部分23Bは、台形形状を有している。しかし、第2の幅変化部分23Bの形状は、台形形状に限らず、半円形状等の他の形状であってもよい。第2の幅変化部分23Bを含む主要導体層23は、第2の放射素子22に含まれることから、第2の放射素子22が第2の幅変化部分23Bを含んでいるとも言える。
幅一定部分23A,23Cは、いずれも、X方向の位置に関わらずにY方向の幅が一定の部分である。幅一定部分23AのY方向の幅は、第2の幅変化部分23BのY方向の幅の最小値と等しい。幅一定部分23CのY方向の幅は、第2の幅変化部分23BのY方向の幅の最大値と等しい。幅一定部分23Aは、側面21Cに位置して第1の端子T1に接する端面23Aaを有している。
図10は、アンテナ素子20における線路部分24およびその周辺を示す平面図である。線路部分24は、1つの導体層によって構成されている。図8および図10に示したように、線路部分24は、第1および第2の方向に垂直な第3の方向すなわちZ方向の軸Cの周りを回る形状を有している。
図8に示したように、主要導体層23と線路部分24は、第3の方向すなわちZ方向における互いに異なる位置に配置されている。従って、第2の幅変化部分23Bと線路部分24は、第3の方向すなわちZ方向における互いに異なる位置に配置されている。本実施の形態では特に、線路部分24は、主要導体層23の下方に配置されている。
図10に示したように、線路部分24は、互いに反対側に位置する第1端24aと第2端24bを有している。第2端24bは、側面21Dに位置して、第2の端子T2に接している。
図8に示したように、接続導体層371は、Z方向に関して主要導体層23と線路部分24の間の位置に配置されている。接続導体層381は、Z方向に関して主要導体層23と接続導体層371の間の位置に配置されている。接続導体層381は、Y方向に長い形状を有し、主要導体層23の幅一定部分23Cの下方に位置している。
スルーホール36T1は、線路部分24における第1端24aの近傍の部分と、接続導体層371とを接続している。スルーホール37T1は、接続導体層371と接続導体層381とを接続している。スルーホール38T1,38T2は、接続導体層381におけるY方向の両端の近傍の2つの部分と、幅一定部分23CにおけるY方向の両端の近傍の2つの部分とを接続している。
第1の端子T1は、幅一定部分23A、第2の幅変化部分23B、幅一定部分23C、スルーホール38T1,38T2、接続導体層381、スルーホール37T1、接続導体層371、スルーホール36T1および線路部分24を介して、第2の端子T2に電気的に接続されている。線路部分24は、第2の幅変化部分23Bに対して直列に設けられている。
端子T3,T4,T5,T6には、素子本体21内のいかなる導体も接続されていない。
次に、図5、図6および図11を参照して、アンテナ基板10とアンテナ素子20の接続関係について説明する。図11は、アンテナ装置1におけるアンテナ素子20およびその周辺を示す平面図である。
図5に示した第1の接続部13Cは、アンテナ素子20の第1の端子T1が接続される部分である。また、図5に示した第2の接続部14Cは、アンテナ素子20の第2の端子T2が接続される部分である。
図6および図11に示したように、アンテナ素子20は、第1の端子T1が第1の接続部13C(図5参照)に接続され、第2の端子T2が第2の接続部14C(図5参照)に接続されるように、アンテナ基板10に搭載されている。アンテナ素子20がアンテナ基板10に搭載された状態において、端子T3は支持部17に接続され、端子T4は支持部18に接続され、端子T5,T6は第1の放射素子14に接続されている。
図11に示したように、第2の幅変化部分23BのY方向の幅の最大値は、第1の幅変化部分14AのY方向の幅の最小値よりも小さい。
本実施の形態では、素子本体21は、積層された複数の誘電体層によって構成されている。以下、図12ないし図17を参照して、素子本体21を構成する複数の誘電体層と、この複数の誘電体層に形成された複数の導体層および複数のスルーホールの構成の一例について説明する。
この例では、素子本体21は、積層された10層の誘電体層を有している。以下、この10層の誘電体層を、下から順に1層目ないし10層目の誘電体層と呼ぶ。また、1層目ないし10層目の誘電体層を、符号31〜40で表す。
図12は、1層目ないし5層目の誘電体層31〜35の各々を示す平面図である。誘電体層31〜35の各々には、導体層もスルーホールも形成されていない。
図13は、6層目の誘電体層36のパターン形成面を示している。誘電体層36のパターン形成面には、線路部分24が形成されている。また、誘電体層36には、スルーホール36T1が形成されている。スルーホール36T1は、線路部分24における第1端24aの近傍の部分に接続されている。
図14は、7層目の誘電体層37のパターン形成面を示している。誘電体層37のパターン形成面には、接続導体層371が形成されている。接続導体層371には、図13に示したスルーホール36T1が接続されている。また、誘電体層37には、接続導体層371に接続されたスルーホール37T1が形成されている。
図15は、8層目の誘電体層38のパターン形成面を示している。誘電体層38のパターン形成面には、接続導体層381が形成されている。接続導体層381には、図14に示したスルーホール37T1が接続されている。また、誘電体層38には、接続導体層381に接続されたスルーホール38T1,38T2が形成されている。
図16は、9層目の誘電体層39のパターン形成面を示している。誘電体層39のパターン形成面には、主要導体層23が形成されている。主要導体層23の幅一定部分23Cには、図15に示したスルーホール38T1,38T2が接続されている。
図17は、10層目の誘電体層40のパターン形成面を示している。誘電体層40のパターン形成面には、マークとして用いられる導体層401が形成されている。なお、図8では、導体層401を省略している。
素子本体21は、6層目ないし10層目の誘電体層36〜40の各々のパターン形成面が下を向くように、1層目ないし10層目の誘電体層31〜40が積層されて構成される。10層目の誘電体層40におけるパターン形成面とは反対側の面は、上面21Aになる。
以下、本実施の形態に係るアンテナ装置1の作用について説明する。アンテナ装置1は、アンテナ基板10とアンテナ素子20によって構成されている。アンテナ素子20は、第1の端子T1が第1の接続部13Cに接続され、第2の端子T2が第2の接続部14Cに接続されるように、アンテナ基板10に搭載されている。
第1の端子T1が接続される第1の接続部13Cは、給電線13に設けられている。第2の端子T2が接続される第2の接続部14Cは、第1の放射素子14に設けられている。第1の放射素子14は、第1のグランド層12および給電線13に対して分離され、且つ第1のグランド層12および第1の接続部13Cに対してX方向に離れた位置に配置されている。
アンテナ素子20の第2の放射素子22は、第1の端子T1と第2の端子T2とを電気的に接続している。従って、第1の端子T1が第1の接続部13Cに接続され、第2の端子T2が第2の接続部14Cに接続されるように、アンテナ素子20がアンテナ基板10に搭載されることにより、アンテナ基板10の給電線13と第1の放射素子14が、アンテナ素子20の第2の放射素子22を介して接続される。
アンテナ装置1は、モノポールアンテナとして機能する。接続された第1の放射素子14および第2の放射素子22は、モノポールアンテナの放射素子に相当する。第1の接続部13Cは、給電点に相当する。第1のグランド層12は、グランド面を構成する。
第1の放射素子14は第1の幅変化部分14Aを含み、第2の放射素子22は第2の幅変化部分23Bを含んでいる。第1の幅変化部分14Aは、X方向に第1の接続部13Cから離れるに従ってY方向の幅が大きくなる部分である。第2の幅変化部分23Bは、X方向に第1の端子T1から離れるに従ってY方向の幅が大きくなる部分である。従って、第1の幅変化部分14Aと第2の幅変化部分22Bは、いずれも、給電点およびグランド面から離れるに従って幅が大きくなる部分である。第1および第2の幅変化部分14A,23Bは、広帯域にわたって、モノポールアンテナの放射素子に相当する第1および第2の放射素子14,22の入力インピーダンスをほぼ一定にする役割を有する。これにより、アンテナ装置1は、特に、広帯域で使用可能なモノポールアンテナとして機能する。従って、アンテナ装置1は、UWBに適している。
次に、第1の比較例のアンテナ装置および第2の比較例のアンテナ装置と比較しながら、本実施の形態に係るアンテナ装置1の効果について説明する。
第1の比較例のアンテナ装置は、給電点を含む給電線と、グランド面と、第1の誘電体よりなる基板上に配置された放射素子を備えている。第1の比較例における放射素子は、1つの導体層によって構成され、給電点に直接接続されている。第1の比較例における放射素子は、X方向に、給電点およびグランド面から離れるに従ってY方向の幅が大きくなる部分を含んでいる。第1の比較例における放射素子は、本実施の形態における第1および第2の放射素子14,22の代わりとなるものである。
第1の比較例のアンテナ装置では、放射素子の占有面積が比較的大きくなるため、小型化することが難しいという問題点がある。
本実施の形態に係るアンテナ装置1では、前述のように、接続された第1の放射素子14および第2の放射素子22がモノポールアンテナの放射素子に相当する。本実施の形態では、第2の放射素子22は、第2の誘電体よりなる素子本体21内に設けられているため、第2の放射素子22と同等の機能を有するが誘電体内に設けられていない放射素子に比べて、小さくすることができる。これにより、アンテナ装置1を小型化することが可能になる。
以下、第1の比較例における放射素子と、本実施の形態における第1および第2の放射素子14,22とを詳細に比較する。ここでは、便宜上、第1の比較例における放射素子を、本実施の形態における第1の放射素子14に対応する第1の部分と、本実施の形態における第2の放射素子22に対応する第2の部分とに分ける。第1の部分の形状は、第1の放射素子14の形状と同じかほぼ同じである。
次に、第2の部分と第2の放射素子22とを比較する。第2の放射素子22は、第1の誘電体よりも比誘電率が大きい第2の誘電体よりなる素子本体21内に設けられている。同じ周波数に対応する波長を比較すると、第2の誘電体内における波長は、空気中における波長および第1の誘電体内における波長よりも短い。そのため、第2の部分と第2の放射素子22とで、同じ電気長に対応する物理長を比較すると、第2の放射素子22における物理長は、第2の部分における物理長よりも短くなる。また、第2の放射素子22の第2の幅変化部分23Bの形状は、第2の部分のうちの、第2の幅変化部分23Bに対応する部分よりも小さくなる。
以上のことから、第1および第2の放射素子14,22の合計の電気長に対応する物理長は、第1の比較例における放射素子の電気長に対応する物理長よりも短くなる。また、第1および第2の放射素子14,22の占有面積は、第1の比較例における放射素子の占有面積よりも小さくなる。そのため、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、第1の比較例のアンテナ装置に比べて、小型化することが可能である。
また、本実施の形態では、第2の放射素子22は、第2の幅変化部分23Bに対して直列に設けられた線路部分24を含んでいる。線路部分24も含めた第2の放射素子22の電気長と第1の放射素子14の電気長の合計は、アンテナ装置1の最低使用周波数によって決まる。線路部分24は、Z方向の軸Cの周りを回る形状を有している。また、第2の幅変化部分23Bと線路部分24は、Z方向における互いに異なる位置に配置されている。これらのことから、本実施の形態によれば、第2の放射素子22が線路部分24を含まない場合に比べて、給電点である第1の接続部13Cから、第1の放射素子14の第2端14E2までの距離を短くすることができる。これにより、アンテナ装置1をより小型化することが可能になる。
次に、第2の比較例のアンテナ装置について説明する。第2の比較例のアンテナ装置は、給電点を含む給電線と、グランド面と、第2の誘電体よりなる誘電体本体内に設けられた放射素子とを備えている。第2の誘電体はセラミックである。第2の比較例における放射素子は、1つの導体層によって構成され、給電点に直接接続されている。第2の比較例における放射素子は、X方向に、給電点およびグランド面から離れるに従ってY方向の幅が大きくなる部分を含んでいる。第2の比較例における放射素子は、本実施の形態における第1および第2の放射素子14,22の代わりとなるものである。
第2の比較例では、第1の比較例に比べて、放射素子を小さくすることができる。しかし、それでも、第2の比較例における放射素子の形状は比較的大きくなる。そのため、誘電体本体も比較的大きくなる。この場合、セラミックよりなる誘電体本体が破損しやすくなる。従って、第2の比較例のアンテナ装置では、構造上の信頼性が劣るという問題点がある。
これに対し、本実施の形態では、比較的大きい第1の放射素子14は基板本体11の第1の面11Aに配置され、比較的小さい第2の放射素子22が素子本体21内に設けられている。そのため、本実施の形態では、素子本体21は、小さく、破損しにくい。従って、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、構造上の信頼性が高い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、広帯域で使用可能で且つ小型化可能であると共に、構造上の信頼性の高いアンテナ装置1を実現することができる。
また、本実施の形態に係るアンテナ基板10では、第1の放射素子14が第1のグランド層12および給電線13に対して分離され、給電線13に第1の接続部13Cが設けられ、第1の放射素子14に第2の接続部14Cが設けられている。このような構成のアンテナ基板10によれば、給電線13と第1の放射素子14の間に、アンテナ素子20の素子本体21内に設けられた第2の放射素子22を介在させることが可能になる。これにより、第1の放射素子14と第2の放射素子22を含み、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なアンテナ装置1を実現することが可能になる。なお、基板本体上に互いに直接接続された放射素子と給電線が設けられた構成のアンテナ基板では、給電線と放射素子の間に、アンテナ素子に設けられた他の放射素子を介在させて、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なモノポールアンテナを実現することは不可能である。
また、本実施の形態に係るアンテナ素子20では、素子本体21内に設けられた第2の放射素子22が、素子本体21の外面に配置された第1の端子T1と第2の端子T2とを電気的に接続している。このような構成のアンテナ素子20によれば、アンテナ基板10の給電線13と第1の放射素子14を、素子本体21内に設けられた第2の放射素子22を介して接続することができる。これにより、第1の放射素子14と第2の放射素子22を含み、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なアンテナ装置1を実現することが可能になる。なお、素子本体内に設けられた放射素子が、給電点に接続される端子にのみ接続された構成のアンテナ素子では、素子本体内に設けられた放射素子を、アンテナ基板に設けられた他の放射素子に接続して、広帯域で使用可能で且つ小型化可能なモノポールアンテナを実現することは不可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、給電線は、基板本体11の第1の面11Aに配置された第1の接続部と、基板本体11の第2の面11Bに配置された線路部と、基板本体11を貫通して第1の接続部と線路部とを接続するスルーホールとを含む構成であってもよい。
また、第1の放射素子14は、幅一定部分14Bを含んでいなくてもよい。また、第2の放射素子22は、幅一定部分23A,23Cの少なくとも一方を含んでいなくてもよい。また、第2の放射素子22は、線路部分24を含んでいなくてもよい。
1…アンテナ装置、10…アンテナ基板、11…基板本体、12…第1のグランド層、13…給電線、13C…第1の接続部、14…第1の放射素子、14A…第1の幅変化部分、14C…第2の接続部、15…第2のグランド層、16…スルーホール、20…アンテナ素子、21…素子本体、T1…第1の端子、T2…第2の端子、22…第2の放射素子、23…主要導体層、23B…第2の幅変化部分、24…線路部分。

Claims (4)

  1. 互いに分離された給電線と第1の放射素子を備えたアンテナ基板に搭載されるアンテナ素子であって、
    誘電体よりなると共に外面を有する素子本体と、
    前記素子本体の前記外面に配置された第1の端子および第2の端子と、
    導体よりなり、前記素子本体内に設けられた第2の放射素子とを備え、
    前記第2の放射素子は、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続し、
    前記第1の端子は、前記アンテナ基板の前記給電線に接続されるものであり、
    前記第2の端子は、前記アンテナ基板の前記第1の放射素子に接続されるものであることを特徴とするアンテナ素子。
  2. 前記素子本体の前記外面は、前記アンテナ基板に対向する対向面を含み、
    前記第2の放射素子は、前記対向面に平行な第1の方向に前記第1の端子から離れるに従って、前記対向面に平行で且つ前記第1の方向に垂直な第2の方向の幅が大きくなる幅変化部分を含むことを特徴とする請求項1記載のアンテナ素子。
  3. 前記第2の放射素子は、更に、前記幅変化部分に対して直列に設けられた線路部分を含み、
    前記線路部分は、前記第1および第2の方向に垂直な第3の方向の軸の周りを回る形状を有していることを特徴とする請求項2記載のアンテナ素子。
  4. 前記幅変化部分と前記線路部分は、前記第3の方向における互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載のアンテナ素子。
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