JP2019207061A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理器で発生した振動を、地震による振動であるか、地震以外の要因による振動であるか区別して検出することをより高い信頼性で実現することができ、ひいては、それぞれの振動に適した処理を実現できる加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器1の互いに異なる複数の位置にそれぞれ搭載された複数の振動センサ21a,21bと、制御装置20とを備える。制御装置20は、複数の振動センサ21a,21bのうちの一つ以上の振動センサの出力から加熱調理器1での振動の発生が検知された場合に、複数の振動センサ21a,21bのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いに基づいて、加熱調理器1で発生した振動が地震振動であるか、地震振動以外の振動であるかを区別して判定し、その判定結果に応じた処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンロ等の加熱調理器に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、加熱調理器に感震器を搭載し、該感震器によって、地震による揺れが検知された場合に、加熱調理器の加熱部の作動を停止させると共に警報出力を発生するものが知られている。
また、例えば特許文献2に見られるように、加熱調理器に加速度センサを搭載し、該加速度センサにより検出される振動の周波数が低周波であるか、高周波であるかによって、加熱調理器で発生した振動を、地震による振動であるか、人為振動であるかを区別して検出するものが知られている。
実開平5−54911号公報 特開2015−145780号公報
特許文献1に見られるものでは、鍋振り等の行為によって、加熱調理器の振動が発生した場合に、地震の発生が誤検知されやすく、ひいては、地震が発生していないのに、加熱部の作動が強制的に停止されてしまうという不都合を生じやすい。
一方、前記特許文献2には、上記の如く、加熱調理器に搭載された加速度センサにより検出される振動の周波数に基づいて、加熱調理器で発生した振動を、地震による振動であるか、鍋振り等の人為振動であるかを区別して検出する技術が記載されている。しかるに、鍋振りの仕方は、一般には、ユーザや調理内容によって千差万別である。このため、鍋振り等による人為振動の周波数と地震による振動の周波数とが同程度の周波数になることがある。ひいては、鍋振り等による人為振動が、地震による振動と誤検知されて、加熱部の作動が強制的に停止されてしまう場合もある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、加熱調理器で発生した振動を、地震による振動であるか、地震以外の要因による振動であるか区別して検出することをより高い信頼性で実現することができ、ひいては、それぞれの振動に適した処理を実現できる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、上記の目的を達成するために、調理対象物を加熱する加熱部を備える加熱調理器であって、
当該加熱調理器の互いに異なる複数の位置にそれぞれ搭載され、該複数の位置のそれぞれで生じる振動に応じた検出信号を各々出力する複数の振動センサと、
前記複数の振動センサのうちの一つ以上の振動センサの出力から当該加熱調理器での振動の発生が検知された場合に、前記複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いに基づいて、当該加熱調理器で発生した振動が地震振動であるか、該地震振動以外の振動であるかを区別して判定する振動種別判定部と、
該振動種別判定部の判定結果に応じた処理を実行する処理部とを備えることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明において、「調理対象物」は、調理時の加熱対象の物を意味し、調理具材に限らず、調理容器を含み得る。また、「複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合い」というのは、複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の大きさ及び経時的な変化パターンの一方又は両方に関する特徴量の一致度合いを意味する。また、「地震振動」は地震に起因する振動を意味する。
ここで、本願発明者の各種実験、検討によれば、地震に起因する加熱調理器の振動が発生した場合には、該加熱調理器の全体が一様に振動するため、前記複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いは一般に高いものとなる。
一方、鍋振り行為等に起因する振動等、地震以外の要因により生じる加熱調理器の振動は、多くの場合、該加熱調理器に局所的な外力が作用することに起因する振動である。このような振動では、該振動の発生の起点部分から前記複数の振動センサのそれぞれの搭載位置までの振動の伝搬態様の相違等に起因して、複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いが、一般には、地震振動の場合に比して、低くなる。
そこで、第1発明では、前記振動種別判定部は、複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いに基づいて、当該加熱調理器で発生した振動が地震振動であるか、該地震振動以外の振動であるかを区別して判定する。これにより、該振動種別判定部は、加熱調理器で発生した振動が地震振動であるか、それ以外の振動であるかを高い信頼性が判定することが可能となる。そして、第1発明では、該振動種別判定部の判定結果に応じた処理を実行するので、地震振動と、それ以外の振動とのそれぞれに適した処理を実行することが可能となる。
よって、第1発明によれば、加熱調理器で発生した振動を、地震による振動であるか、地震以外の要因による振動であるか区別して検出することをより高い信頼性で実現することができ、ひいては、それぞれの振動に適した処理を実現できる。
上記第1発明では、当該加熱調理器は、例えば、複数の前記加熱部を上面部に有するコンロであり得る。この場合、前記複数の振動センサは、各加熱部の中心から該複数の振動センサのそれぞれまでの距離が互いに異なるように当該加熱調理器に搭載されていることが好ましい(第2発明)。
これによれば、前記複数の加熱部のうちのいずれかの加熱部の近辺で、鍋振り行為等による振動が発生した場合に、該加熱部がどの加熱部であっても、前記一致度合いが比較的顕著に低くなるようにすることが可能となる。ひいては、鍋振り行為によって加熱調理器の振動が発生した場合に、該振動を地震振動以外の振動として判定することを、高い信頼性で行うことが可能となる。
上記第1発明又は第2発明では、前記複数の振動センサのそれぞれは、加速度センサであり得る(第3発明)。
これによれば、前記一致度合いに基づく振動の種別の判定を好適に行うことが可能となると共に、各振動センサを小型に構成することができる。
前記第1〜第3発明では、前記処理部は、前記振動種別判定部による判定結果が地震振動であるとき、一つ以上の前記振動センサの出力に基づいて、地震の震度、又は、当該加熱調理器で発生した振動の大きさを特定し、当該特定した震度又は振動の大きさに応じて前記加熱部の作動を制御するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
これによれば、地震振動の発生時には、地震の震度、又は、加熱調理器で発生した振動の大きさに適合させた態様で加熱部の作動制御を行うことが可能となる。例えば、地震の震度、又は、加熱調理器で発生した振動の大きさが比較的小さい場合に、加熱部の作動を過剰に制限するのを防止することが可能となる。
前記第1〜第4発明では、前記処理部は、前記振動種別判定部による判定結果が地震振動以外の振動であるとき、前記複数の振動センサのうち、最も大きい振動の発生を示す振動センサの出力に基づいて、当該加熱調理器で発生した振動の大きさを特定し、当該特定した振動の大きさに応じて前記加熱部の作動を制御するように構成されていることが好ましい(第5発明)。
これによれば、鍋振り行為等によって、地震振動以外の振動が発生した場合には、該振動の起点部付近での振動の大きさに適合させた態様で加熱部の作動制御を行うことが可能となる。
本発明の実施形態の加熱調理器としてのガスコンロを上方から見た平面図。 実施形態の加熱調理器の制御に関する構成を示すブロック図。 地震の発生時に2つの加速度センサ(振動センサ)により検出される加速度の波形の例を示すグラフ。 鍋振り行為時に2つの加速度センサ(振動センサ)により検出される加速度の波形の例を示すグラフ。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態の加熱調理器1は、例えばガスコンロであり、その筐体2の天面2a(上面部)には、調理対象物を加熱する加熱部としての複数(図示例では3つ)のコンロバーナ3a,3b,3cが筐体2の内部側から露出するように配置されていると共に、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれの周囲に五徳4a,4b,4cが配置されている。
図示例の加熱調理器1では、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれは、天面2aの左側前部、右側前部、及び後側中央部の箇所に各々配置されている。なお、前記した如く、上記調理対象物には、調理具材に限らず、調理容器が含まれ得る。
また、筐体2の内部には、グリルバーナ3d(図2に示す)を有するグリル庫5が設けられている。そして、天面2aの後端部には、グリル庫5の排気を行う排気口6が設けられている。また、筐体2の前面部には、コンロバーナ3a,3b,3c及びグリルバーナ3dのそれぞれの点火及び消火、並びに火力調整を行うためのバーナ操作部7a,7b,7c,7dや、グリル庫5の開閉部5a、自動調理運転等の設定操作を行うための調理設定操作部8(図2に示す)等が備えられている。
筐体2の内部には、コンロバーナ3a,3b,3c及びグリルバーナ3dのそれぞれに燃料ガスを供給する燃料供給路10a,10b,10c,10dが配設されている。これらの燃料供給路10a,10b,10c,10dは共通の主燃料供給路11から分岐されている。そして、燃料供給路10a〜10dのそれぞれには、それぞれを開閉する電磁弁12と、燃料ガスの供給量を調整する燃料調整弁13とが各々介装されている。
さらに、筐体2の内部には、加熱調理器1の運転制御を行う機能を有する制御装置20と、本発明における振動センサとしての2つの加速度センサ21a,21bとが搭載されている。加速度センサ21a,21bは、それぞれの搭載位置で加熱調理器1に生じる3軸方向の加速度(並進加速度)を検出可能なセンサであり、3軸方向の加速度を合成した全体の加速度ベクトルの大きさを示す検出信号を出力する。
そして、加速度センサ21a,21bは、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれ毎に、各コンロバーナ3a又は3b又は3cの中心から加速度センサ21aまでの距離と、該中心から加速度センサ21bまでの距離とが互いに異なるものとなる位置で筐体2に搭載されている。例えば、本実施形態では、図1に例示する如く、加速度センサ21aは、筐体2の左側面部寄りの位置に搭載され、加速度センサ21bは、筐体2の右側面部寄りの位置に搭載されている。
なお、図示例では、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれについて、該コンロバーナ3a又は3b又は3cの中心から、加速度センサ21aまでの距離と、該中心から加速度センサ21bまでの距離とが互いに異なるものとなっているだけでなく、グリル庫5の中心から加速度センサ21a,21bのそれぞれまでの距離が互いに異なるものとなっている。
制御装置20は、マイクロコンピュータ、メモリ、インターフェース回路等を含む一つ以上の電子回路ユニットにより構成される。この制御装置20には、加熱調理器1に備えられた種々のセンサ(加速度センサ21a,21bを含む)の検出信号が入力されると共に、前記バーナ操作部7a,7b,7c,7d及び調理設定操作部8の操作信号が入力される。
そして、制御装置20は、実装されたハードウェア構成及びブログラム(ソウフトウェア構成)の一方又は両方により実現される機能として、各バーナ3a〜3dの運転制御を行う運転制御部20aとしての機能と、加熱調理器1に生じた振動の種別を判定する振動種別判定部20bとしての機能とを含む。
この場合、運転制御部20aは、前記電磁弁12及び燃料調整弁13のそれぞれと図示しない点火装置とを制御することが可能であり、これらの制御を通じて、各バーナ3a〜3dの点火、消火、及び火力調整(燃焼量調整)を行うことが可能である。なお、運転制御部20aは、本発明における処理部としての機能を含むものである。
また、振動種別判定部20bは、加速度センサ21a,21bの検出信号(出力)に基づいて、加熱調理器1に生じた振動を検知すると共に、その振動が地震による振動(地震振動)であるか、地震振動以外の振動であるかを区別して判定することが可能である。
次に、本実施形態の加熱調理器1に地震等による振動が発生した場合の作動を説明する。なお、以降の説明では、バーナ3a〜3dのうちの燃焼運転中の一つ以上のバーナをバーナ3xと称する。
バーナ3a〜3dのうちのいずれかのバーナ3xの燃焼運転中に、制御装置20の振動種別判定部20bは、加速度センサ21a,21bのそれぞれの検出信号により示される加速度(加速度の大きさの検出値)を逐次取得する。そして、該振動種別判定部20bは、いずれかの加速度センサ21a,21bの検出信号により示される加速度の大きさの検出値が、所定値以上になった場合に、加熱調理器1での振動の発生を検知する。
そして、振動種別判定部20bは、当該検知後、所定時間が経過するまでの観測期間において、加速度センサ21a,21bのそれぞれの検出信号により示される加速度の大きさの検出値の時系列データを取得し、該時系列データに基づいて、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いの高低を判断する。
本実施形態では、振動種別判定部20bは、例えば、上記観測期間において、加速度センサ21aにより検出された加速度の大きさの最大値と、加速度センサ21bにより検出された加速度の大きさの検出値の最大値とを比較し、これらの最大値の差がゼロに近いか否か(これらの最大値がほぼ一致するか否か)によって、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いか低いかを判断する。
より具体的には、振動種別判定部20bは、前記観測期間において、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出された加速度の大きさの最大値の差の大きさ(絶対値)が所定の閾値以下である場合に、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いと判断し、当該最大値の差の大きさ(絶対値)が所定の閾値を超える場合には、当該一致度合いが低いと判断する。
ここで、加熱調理器1の振動が地震に起因して発生した地震振動である場合には、加熱調理器1の全体が一様に振動するため、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動は、互いに同じような振動となる。このため、地震に起因する加熱調理器1の振動(地震振動)の発生時には、例えば図3に例示する如く、左側の加速度センサ21a及び右側の加速度センサ21bによりそれぞれ検出される加速度は、互いに同じような大きさ及び波形(変化パターン)で経時的に変化する。
従って、加熱調理器1の地震振動の発生時には、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出される加速度の大きさの最大値の差の大きさ(絶対値)は、前記所定の閾値以下の微小なものとなり、ひいては、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置で振動の一致度合いが高いと判断される。そして、この場合には、振動種別判定部20bは、加熱調理器1に生じた振動が地震振動であると判定する。
なお、図3における加速度の単位に関し、1[Gal]は1[cm/s2]である。このことは、後述の図4でも同様である。
一方、例えば、いずれかのコンロバーナ3a,3b,3cによる調理時に、ユーザが鍋等の調理容器を前後に揺することを繰り返す等の鍋振り行為を実行した場合に、加熱調理器1の振動の発生が検知される場合もある。ただし、このような鍋振り行為により生じる振動は、該鍋振り行為が実行されたコンロバーナ3a又は3b又は3cの近辺位置を起点として発生し、該起点部から加熱調理器1の他の部位に伝搬する振動である。また、本実施形態では、前記した如く、各コンロバーナ3a,3b,3cの中心から加速度センサ21aまでの距離と加速度センサ21bまでの距離とが互いに異なる。
従って、鍋振り行為の実行時に加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置で生じる振動は、一般に、その相互の一致度合いが地震振動の場合に比して低いものとなる。このため、加速度センサ21a,21bのうち、鍋振り行為が実行されたコンロバーナ3a又は3b又は3cに近い方の加速度センサ21a又は21bにより検出される加速度の大きさは、遠い方の加速度センサ21b又は21aにより検出される加速度の大きさよりも大きくなる。また、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出される加速度の経時的な変化パターンの相互の一致度合いも低くなりやすい。
例えば、右側のコンロバーナ3b上で鍋振り行為が実行された場合には、図4に例示する如く、右側の加速度センサ21bにより検出される加速度の大きさは、右側の加速度センサ21bにより検出される加速度の大きさよりも比較的顕著に大きくなる。また、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出される加速度の経時的な変化パターンの相互の一致度合いも低くなる。
このように、鍋振り行為の実行時に、加速度センサ21a,21bのそれぞれ搭載位置で発生する振動の一致度合いが低くなること(ひいては、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出される加速度の大きさや経時的な変化パターンの一致度合いが低くなること)は、右側のコンロバーナ3b上で鍋振り行為が実行された場合に限らず、左側のコンロバーナ3a上、又は後ろ側のコンロバーナ3c上で鍋振り行為が実行された場合でも同様である。
さらに、鍋振り行為に限らず、いずれかのコンロバーナ3a,3b,3cの近辺で加熱調理器1に部分的に振動が加えられた場合、あるいは、例えば、グリル庫5の開閉に伴う振動が加熱調理器1の前部中央付近に部分的に加えられた場合でも同様である。
従って、鍋振り行為等に起因する加熱調理器1の振動発生時には、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出される加速度の大きさに関する特徴量の差、例えば該加速度の大きさの最大値の差の大きさ(絶対値)は、前記所定の閾値を超えるものとなり、ひいては、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが低いと判断される。そして、この場合には、振動種別判定部20bは、加熱調理器1に生じた振動が、地震振動以外の振動であると判定する。
上記の如く振動種別判定部20bは、加熱調理器1に振動が発生したことが検知された場合に、該振動が地震振動であるか、地震振動以外の振動であるかを区別して判定する。
補足すると、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いの高低を判断する手法は、上記した手法に限られない。例えば、前記観測期間において、加速度センサ21aにより検出された加速度の大きさの平均値と加速度センサ21bにより検出された加速度の大きさの平均値との差がゼロに近いか否か(これらの平均値がほぼ一致するか否か)によって、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いか低いかを判断してもよい。
あるいは、例えば、前記観測期間内の複数のサンプリング時刻のそれぞれ毎に、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度の大きさの差がゼロに近いか否かを判断し、前記複数のサンプリング時刻のうち、当該判断結果が肯定的となるサンプリング時刻の個数が所定数以上であるか否かによって、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いか低いかを判断してもよい。
なお、この場合、サンプリング時刻の個数を比較的大きくした場合には、上記判断結果が肯定的となるサンプリング時刻の個数が所定数以上の多数となる状況では、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の大きさだけでなく、該振動の経時的な変化パターンの一致度合いも高いとみなし得る。
また、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度の大きさに関する一致度合いに限らず、該加速度の経時的な変化パターンの一致度合いに基づいて、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いか低いかを判断することも可能である。例えば、前記観測期間において、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度のスペクトル分布(周波数成分の分布)が互いにほぼ一致するか否かによって、加速度センサ21a,21bのそれぞれの搭載位置での振動の一致度合いが高いか低いかを判断することも可能である。
次に、振動種別判定部20bにより上記の如く振動の種別が判定されると、運転制御部20aは、発生した振動の種別に応じた制御処理を実行する。具体的には、発生した振動が地震による振動である場合には、運転制御部20aは、前記観測期間において、いずれか一方の加速度センサ21a又は21bにより検出された加速度の最大値に基づいて、地震の震度を推定する。
この場合、運転制御部20aは、例えば、地震の震度を、震度2以下の小震度、2<震度≦4の範囲の中震度、震度4を超える大震度の3種類に分類して推定する。そして、運転制御部20aは、地震の震度が小震度である場合には、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼状態を現状の燃焼状態に維持する。
また、地震の震度が中震度である場合には、運転制御部20aは、燃焼運転中の各バーナの燃焼量(火力)を、所定値以下の燃焼量、例えば最小燃焼量に制限するように、燃焼運転中の各バーナ3xに対応する燃料調整弁13を制御する。
また、地震の震度が大震度である場合には、運転制御部20aは、燃焼運転中の各バーナ3xを消火するように、該バーナ3xに対応する電磁弁12を閉弁制御する。
なお、上記の如く推定した地震の震度を示す報知出力(表示器等による視覚的な報知出力、あるいは、音声等による聴覚的な報知出力)を発生してもよい。
補足すると、地震の震度は、例えば、前記観測期間において、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度の最大値の平均値、あるいは、該観測期間において、加速度センサ21a,21bの一方又は両方によりそれぞれ検出された加速度の平均値に基づいて推定してもよい。
また、地震の震度を推定せずとも、例えば、前記観測期間において、加速度センサ21a,21bの一方又は両方により検出された加速度の最大値もしくは平均値の大きさに応じて、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼状態を現状の状態に維持するか、該バーナ3xの燃焼量を小さい燃焼量に制限するか、該バーナ3xを消火するかを決定して、該バーナ3xの燃焼運転を制御するようにしてもよい。
一方、発生した振動が地震振動以外の振動である場合には、運転制御部20aは、前記観測期間において、加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度の最大値のうちの大きい方の最大値(又は加速度センサ21a,21bによりそれぞれ検出された加速度の平均値のうちの大きい方の平均値)が所定の許容上限値を超える加速度であるか否かを判断する。
このとき、当該加速度の最大値(又は平均値)が許容上限値を超える場合には、調理容器の落下等により、加熱調理器1に過大な衝撃が作用した可能性がある。そこで、この場合には、運転制御部20aは、燃焼運転中の各バーナ3xを消火するように、該バーナ3xに対応する電磁弁12を閉弁制御する。
また、当該加速度の最大値(又は平均値)が許容上限値以下に収まっている場合には、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼状態を現状の燃焼状態に維持する。ここで、例えば、通常的な鍋振り行為や、グリル庫5の開閉等、加熱調理器1の使用時のユーザの通常的な行為により加熱調理器1の振動が発生したような場合には、当該加速度の最大値(又は平均値)は許容上限値以下に収まる。このため、このような場合には、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼状態は現状の燃焼状態に維持される。
補足すると、上記許容上限値は、加熱調理器1のユーザが所定の範囲内で増減調整し得るようにすることも可能である。あるいは、該許容上限値は、制御装置20による学習処理によって、変更し得るようにしてもよい。例えば、加速度センサ21a,21bの一方又は両方により検出された加速度の最大値(又は平均値)が許容上限値を超えることにより燃焼運転中の各バーナ3xを強制的に消火させる頻度が高い場合(例えば所定期間内での当該消火の発生回数が所定回数以上になる場合)に、上記許容上限値を、所定の範囲内で段階的に増加させるようにしてもよい。
以上説明した実施形態によれば、加熱調理器1で振動が発生した場合に、その振動が地震振動であるか、地震振動以外の以外の振動であるかを区別して判定することができる。このため、鍋振り行為等、加熱調理器1の使用時のユーザの通常的な行為により加熱調理器1の振動が発生したような場合に、該振動が地震によるものとして、燃焼運転中のバーナ3xが強制的に消火されたり、該バーナ3xの燃焼量が強制的に減少されるようなことを防止することができる。ひいては、加熱調理器1の使い勝手を高めることができる。
また、加熱調理器1の地震振動が発生した場合には、該地震の震度の大きさの程度に合わせて、バーナ3xの燃焼運転を制御できる。特に、地震の震度が中震度である場合には、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼量が小さい燃焼量(本実施形態では最小燃焼量)に制限され、また、地震の震度が小震度である場合には、燃焼運転中の各バーナ3xの燃焼状態が現状の状態に維持されるので、加熱調理器1の利便性を高めることができる。
なお、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではない。以下に他の実施形態をいくつか説明する。
前記実施形態では、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれについて、該コンロバーナ3a又は3b又は3cの中心から、加速度センサ21aまでの距離と、該中心から加速度センサ21bまでの距離とが互いに異なるものとなるように加速度センサ21a,21bを配置した。ただし、鍋振り行為は、通常、手前側のコンロバーナ3a又は3b上で行われることから、地震振動と、鍋振り行為による振動とを区別して検出し得るようにする上では、手前側のコンロバーナ3a,3bのついてのみ、該コンロバーナ3a又は3bの中心から、加速度センサ21aまでの距離と、該中心から加速度センサ21bまでの距離とが互いに異なるものとなるように加速度センサ21a,21bを配置してもよい。
また、加熱調理器1で発生する地震振動とそれ以外の振動とを区別するために、例えば、加速度センサ21a,21bのそれぞれの筐体2への取付け強度を異ならせるようにしてもよい。このようにした場合は、加熱調理器1で発生した振動が地震振動である場合に、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出される加速度の大きさは、互いに異なるものとなるが、該加速度の変化パターンは、概ね類似したものとなる。従って、加速度センサ21a,21bのそれぞれで検出される加速度の変化パターンの一致度合いに基づいて、加熱調理器1で発生した振動が地震振動であるか否かを判断することも可能である。
また、前記実施形態では、振動センサとして加速度センサ21a,21bを使用した。ただし、振動センサは、例えば振動に応じて動く鉄球等の可動部材を備え、該可動部材の動きに応じた信号を出力するように構成されたセンサであってもよい。
また、加熱調理器1には、3つ以上の加速度センサ等の振動センサが備えられていてもよい。
また、前記実施形態では、加熱調理器1としてガスコンロを例示した。ただし、本発明の加熱調理器は、ガスコンロに限らず、例えば、IHヒータ、電熱ヒータを加熱部として有する加熱調理器であってもよい。また、加熱調理器はグリルを備えないものであってもよい。
1…加熱調理器、3a,3b,3c…コンロバーナ(加熱部)、20a…運転制御部(処理部)、20b…振動種別判定部、21a,21b…加速度センサ(振動センサ)。

Claims (5)

  1. 調理対象物を加熱する加熱部を備える加熱調理器であって、
    当該加熱調理器の互いに異なる複数の位置にそれぞれ搭載され、該複数の位置のそれぞれで生じる振動を各々検出可能な複数の振動センサと、
    前記複数の振動センサのうちの一つ以上の振動センサの出力から当該加熱調理器での振動の発生が検知された場合に、前記複数の振動センサのそれぞれの出力により示される振動の相互の一致度合いに基づいて、当該加熱調理器で発生した振動が地震振動であるか、該地震振動以外の振動であるかを区別して判定する振動種別判定部と、
    該振動種別判定部の判定結果に応じた処理を実行する処理部とを備えることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1記載の加熱調理器において、
    当該加熱調理器は、複数の前記加熱部を上面部に有するコンロであり、前記複数の振動センサは、各加熱部の中心から該複数の振動センサのそれぞれまでの距離が互いに異なるように当該加熱調理器に搭載されていることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1又は2記載の加熱調理器において、
    前記複数の振動センサのそれぞれは、加速度センサであることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
    前記処理部は、前記振動種別判定部による判定結果が地震振動であるとき、一つ以上の前記振動センサの出力に基づいて、地震の震度、又は、当該加熱調理器で発生した振動の大きさを特定し、当該特定した震度又は振動の大きさに応じて前記加熱部の作動を制御するように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
    前記処理部は、前記振動種別判定部による判定結果が地震振動以外の振動であるとき、前記複数の振動センサのうち、最も大きい振動の発生を示す振動センサの出力に基づいて、当該加熱調理器で発生した振動の大きさを特定し、当該特定した振動の大きさに応じて前記加熱部の作動を制御するように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
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