JP2019206380A - 注出容器 - Google Patents

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真弥 星野
Maya Hoshino
真弥 星野
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Abstract

【課題】注出口の開放時における内容液の噴き出し現象を抑制可能な注出容器を提供する。【解決手段】本発明の注出容器1は、口部11、胴部12、及び底部13を有し、内容液の収容空間Mを形成する容器本体10と、胴部12の外周側に配置されるカバー部20と、容器本体10とカバー部20の間に形成される内部空間Sを、胴部12の軸方向に移動可能に配置された可動部材30とを備え、容器本体10を倒立姿勢とすることで可動部材30が自重により移動して所定位置に配置され、カバー部20に対する押圧力が可動部材30を介して胴部12に伝わるように構成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、倒立姿勢で内容液を注出する注出容器に関する。
従来、目薬や水虫薬等の容器として、倒立姿勢で胴部を押圧することで内容液を注出する注出容器が用いられている。
例えば特許文献1には、内容液を収納し、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口筒部に取着される中栓と、口筒部に装着されるオーバーキャップとを備える注出容器が開示されている。このような容器によれば、容器本体からオーバーキャップを取り外し、倒立姿勢とした容器本体の胴部をスクイズするだけで、中栓に形成された注出口から内容液を注出することができる。
特開2006−240624号公報
しかしながら、上記のような注出容器においては、容器本体を把持する手の温度や圧迫等により、容器本体内の圧力が上昇し、キャップを取り外す際などの注出口が開放される時に内容液が注出口から噴き出す虞がある。
それゆえ、本発明は、注出口の開放時における内容液の噴き出し現象を抑制可能な注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の注出容器は、筒状の口部、該口部に連なる胴部、及び該胴部の下端部を閉塞する底部を有し、内容液の収容空間を形成する容器本体と、
前記胴部の外周側に配置されるカバー部と、
前記容器本体と前記カバー部の間に形成される内部空間を、前記胴部の軸方向に移動可能に配置された可動部材とを備え、
前記容器本体を倒立姿勢とすることで前記可動部材が自重により移動して所定位置に配置され、前記カバー部に対する押圧力が前記可動部材を介して前記胴部に伝わるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明の注出容器にあっては、前記カバー部の内周面に、前記可動部材の軸方向の移動を規制するストッパー部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記カバー部が筒状であり、該カバー部の下端開口から前記可動部材及び前記容器本体を挿入可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記カバー部の側面に開口が形成されており、該開口を通して前記カバー部の内側に前記可動部材及び前記容器本体を配置可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記カバー部の内周面及び前記可動部材の外周面の一方側に係合凹部が設けられ、他方側に前記係合凹部に入り込んで前記可動部材の脱落を防止する係合突起が設けられていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記カバー部の内周面及び前記可動部材の外周面の一方側にガイド溝が設けられ、他方側に前記ガイド溝に入り込んで前記可動部材の移動方向を規制するガイドリブが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、注出口の開放時における内容液の噴き出し現象を抑制可能な注出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である注出容器を示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。 図1の注出容器を使用する様子を示す図である。 本発明の他の実施形態である注出容器を示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。 図3の注出容器の平面図である。 図3の注出容器の底面図である。 図3の注出容器のA−A断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において「上」方向、「下」方向とはそれぞれ、図1に示すように注出容器1を起立姿勢とした場合の鉛直上向き、鉛直方向下向きを指し、容器本体10の底部13に対して口部11が位置する側を上側、口部11に対して底部13が位置する側を下側とする。
図1に示すように、本発明の一実施形態である注出容器1は、容器本体10、カバー部20、可動部材30、中栓40、逆止弁50、及びキャップ60を備える。
容器本体10は、筒状の口部11、当該口部11に連なる胴部12、及び該胴部12の下端部を閉塞する底部13を有する。容器本体10の内部は、内容液の収容空間Mとなっている。容器本体10の胴部12は可撓性を有し、外部からの押圧力を受けて圧搾されるように構成されている。なお、注出容器1を構成する各部材は全て合成樹脂製とすることができるが、これに限られず、他の材料で形成してもよい。また、内容液の種類は特に限定されないが、例えば目薬、または水虫薬等とすることができる。
本例において、口部11は円筒状であり、口部11の外周面には雄ねじ部11aが設けられており、雄ねじ部11aの下方には環状の突起であるネックリング11bが設けられている。
胴部12は筒状であり、胴部12の上端は肩部12aを介して口部11に連なり、下端は底部13に連なっている。本例の胴部12は円筒状であるが、これに限定されず、例えば軸線Oに垂直な横断面が楕円形、四角形等の多角形となる形状としてもよい。また、本例の胴部12は、軸線Oに沿う軸方向に直線的に延在しており、横断面は胴部12の高さ全体にわたって一定となっているが、これに限られるものではない。
底部13は、接地面を構成する外周縁部13aと、外周縁部13aの内側に設けられ、口部11側に向けて凹となる凹部13bと、を有する。
カバー部20は、胴部12の外周側に配置されており、胴部12の外周面とカバー部20の内周面との間には、可動部材30が軸方向に移動可能な内部空間Sが形成される。なお、本例のカバー部20は筒状であり、容器本体10の胴部12を全周にわたって取り囲む構成となっているが、内部空間Sを形成可能であればカバー部20は筒状でなくてもよい。
カバー部20は、胴部12の外周側に配置されるカバー本体部21と、カバー本体部21の上端に連なるカバー肩部22と、カバー肩部22の内周縁部から立設する係合筒部23とを備える。カバー部20は下端開口20aを有しており、この下端開口20aを通して可動部材30及び容器本体10を挿入できるように構成されている。本例のカバー部20は、容器本体10に対して固定され、取り外しできない構成となっている。このような構成により、意図しない可動部材30の脱落や紛失を防止することができる。
カバー本体部21は、胴部12の外周面全体を覆うように、外周面から略一定の間隔をあけて配置されている。本例のカバー本体部21は、胴部12の形状に対応して円筒状となっているが、可動部材30が移動可能な内部空間Sを形成するものであれば特に形状は限定されない。また、本例のカバー本体部21は、胴部12の高さ方向(軸線Oに沿う方向)全体を覆うように構成されているが、胴部12の一部が露出するような形状であってもよい。カバー本体部21の外周面には、軸線Oに向けて凹となる押圧部21aが設けられている。本例において押圧部21aは、カバー本体部21の高さ方向(軸線Oに沿う方向)の一部に設けられており、より具体的には、高さ方向の中心よりもやや上側寄りの領域に設けられている。なお、押圧部21aの中心位置は、図1に示す注出容器1の起立姿勢において、可動部材30よりも上方に位置している。すなわち、注出容器1の起立姿勢において、押圧部21aの中心位置よりも下側に可動部材30が位置している。このような構成とすることで、注出容器1の起立姿勢において押圧部21aを押圧しても、可動部材30及び胴部12には押圧力が伝わり難いので、容器本体10の内部の圧力の増大を防ぐことができる。
押圧部21aは、円筒状のカバー本体部21の周方向に、全周にわたって設けられている。内容液を注出する際には、押圧部21aを両側から挟むように把持して、押圧部21aを内側に潰すように押圧(スクイズ)する。すなわち、このような押圧部21aを設けたことで、押圧すべき箇所が外観上分かり易く、またスクイズ時にカバー本体部21が内側に変形し易くなっている。また、押圧部21aは、カバー本体部21の他の部分に比べて薄肉となっており、スクイズする際に必要な押圧力が小さくなるようにしている。
カバー本体部21の内周面には、可動部材30の移動範囲を規制するための上側ストッパー部21bと、下側ストッパー部21cとが設けられている。これにより、可動部材30は、上側ストッパー部21bと下側ストッパー部21cの間の範囲を移動することとなる。
カバー肩部22は、カバー本体部21の上端から内側に延在し、容器本体10の肩部12aの上方に配置される。これにより、容器本体10に対するカバー部20の下方への移動が規制される。
係合筒部23の内周面には、係合突起24が設けられている。係合突起24は、容器本体10のネックリング11bに下側から係合し、これにより、容器本体10に対するカバー部20の上側への移動が規制される。なお、本例のカバー部20は、容器本体10の上方から被せるようにして装着する構成となっており、その際、係合突起24の下側に傾斜面24aが設けられているため、係合突起24がネックリング11bをスムーズに乗り越えることができる。また、カバー部20を容器本体10の上方から装着する際には、予めカバー部20の内側に可動部材30を配置しておくことで、カバー部20及び可動部材30を同時に容器本体10に取り付けることができる。
可動部材30は、容器本体10とカバー部20との間に形成される内部空間Sを、胴部12の軸方向に移動可能に構成されている。本例の可動部材30は、胴部12及びカバー本体部21の形状に対応して、円筒状に形成されている。可動部材30の軸方向の長さは、特に限定されないが、胴部12の軸方向の長さ(高さ)の半分以下とすることができる。また、可動部材30は、図2に示す倒立姿勢とした状態で、可動部材30の軸方向の中心が、カバー部20の押圧部21aの軸方向の中心付近に位置するように構成されていることが好ましい。可動部材30の形状は筒状に限られず、周方向の一部が間欠していていもよい。また、可動部材30は、複数の部材に分かれていてもよい。
可動部材30の外周面には、凸部31が設けられている。図1に示す注出容器1の起立姿勢において、カバー本体部21の下側ストッパー部21cに当該凸部31が係合することで、可動部材30の脱落が防止される。なお、下側ストッパー部21cは係方向外側に向けて弾性変形可能であり、可動部材30をカバー部20の内側に配置する際には下側ストッパー部21cが弾性変形することで、スムーズに可動部材30をカバー部20の内側に差し込むことができる。
中栓40は、容器本体10の口部11に装着されている。中栓40は、口部11の内周側に配置される下筒部41と、下筒部41の上端部に連なる注出筒42と、注出筒42の根元付近から径方向外側に延びる環状のフランジ部43とを有する。なお、本例においては、中栓40と口部11の間にシール部材45が配置され、シール性を高めている。シール部材45は、下筒部41の外周面と口部11の内周面との間に挟持される筒状部45aと、筒状部45aの上端部から径方向外側に延びる環状部45bとで構成されている。環状部45bは、フランジ部43の下面と口部11の上端面との間に挟持される。
注出筒42は、下筒部41側から先端に向けて軸線Oに沿って先細り状に延在しており、先端には内容液の注出口42aとなる貫通孔が形成されている。注出口42aは、中栓40の内側に配置される逆止弁50によって閉塞されている。なお、シール部材45及び逆止弁50は必須の構成ではない。また、中栓40の形状は適宜変更可能であり、例えば、注出筒42は先細り状でなく軸方向に一定の直径となる筒状であってもよい。
逆止弁50は、中栓40の下筒部41に嵌合して抜け止め保持される筒状の嵌合部51と、嵌合部51から軸方向に延びるバネ部52と、バネ部52の先端部に設けられる閉塞壁53と、閉塞壁53の上面から突出する突出部54とを備える。
嵌合部51は、下筒部41の内周側に配置される内周壁51aと、当該内周壁51aの下端部から外側に延びる環状の下壁51bと、を有する。また、内周壁51aの外周面には、下筒部41の被係合部に係合する突起51cが設けられている。
バネ部52は、軸方向に弾性変形可能であり、圧縮された際には復元力により元の形状に戻ろうとする。すなわち、突出部54が嵌合部51側に押し込まれると、圧縮されたバネ部52が反発して、突出部54を元の位置に戻すように軸方向に付勢する。
閉塞壁53は、バネ部52からの付勢力を受けて注出筒42の先端部の内面に当接し、注出口42aを閉塞(封止)する。閉塞壁53は略円板状であり、外周縁部が下方に向けて突出し、突出した外周縁部にバネ部52が連結している。
突出部54は、閉塞壁53の上面中央部から軸方向に突出し、注出口42aを内側から貫通した状態で保持される。すなわち、突出部54の先端は、注出口42aから突き出ており、注出筒42の内部に向けて軸方向に押し込むことができるように構成されている。本例において、突出部54の外周面には、軸方向に延在する縦溝54aが設けられており、当該縦溝54aが、注出口42aを通過して外部に注出される内容液の流路を構成しているが、突出部54の形状は特に限定されず、突出部54が押し込まれた際に、注出口42aを通過した内容液が突出部54の外周側を通過可能となっていればよい。なお、本例では、注出口42aを貫通する突出部54に誘導されて、閉塞壁53が必ず所定の位置に配置されるように構成されているため、繰り返し内容液を注出した後でも、閉塞壁53の位置ずれに起因して内容液が漏れ出す虞もない。
キャップ60は、口部11の外周を取り囲む装着筒部61と、装着筒部61の上端部に段差部62を介して連なる装着筒部61よりも小径の小径筒部63と、小径筒部63の上端部を覆う天壁64と、天壁64の内面から垂下する内筒部65とを備える。図1に示すように、キャップ60を閉じた状態において、内筒部65は、突出部54の周囲を取り囲むように配置され、内筒部65の下端部は注出筒42の上端面に当接するか、あるいは近接位置に配置される。なお、キャップ60は注出口42aを覆うものであればよく、詳細な形状は適宜変更可能である。
注出容器1から内容液を注出する際には、図2に示すように、キャップ60を取り外した状態の容器本体10を倒立姿勢として、内容液を注出する対象物の表面Xに突出部54の先端を押し当てて突出部54を内側に押し込むとともに、カバー部20の押圧部21aをスクイズする。容器本体10を倒立姿勢とすることで、図2に矢印で示すように、可動部材30は自重により口部11側に移動し、上側ストッパー部21bに接触することにより所定位置で停止する。また、突出部54が注出筒42の内側に向けて軸方向に押し込まれると、注出口42aが開放される。この状態でカバー部20の押圧部21aをスクイズすると、カバー本体部21が内側に変形し、可動部材30に接触して可動部材30を内側に変形させ、可動部材30が胴部12に接触して胴部12を圧搾する。すなわち、カバー部20に付加した押圧力が、可動部材30を介して容器本体10の胴部12に伝わるため、胴部12を圧搾することができる。このように、対象物の表面Xに突出部54を押し当てて注出口42aを開放させた状態で、カバー部20をスクイズすることにより、注出口42aから内容液を注出することができる。
以上のように、本実施形態の注出容器1にあっては、容器本体10の胴部12をカバー部20で取り囲むとともに、胴部12とカバー本体部21との間に内部空間Sが形成される構成としている。これにより、カバー部20を把持する手の温度が胴部12に伝わり難いため、収容空間M内の温度上昇による圧力の上昇を抑制することができる。また、図1に示す起立姿勢でカバー部20をスクイズしても、可動部材30が下端部に配置されているため、カバー部20は内部空間Sに向けて撓むこととなる。すなわち、カバー部20に付加した押圧力が胴部12に伝わり難くなっており、収容空間M内の圧力の上昇を抑制することができる。
このように、本実施形態の注出容器1によれば、注出容器1を把持する手の温度や圧迫によって収容空間M内の圧力が上昇することを抑制することができる。その結果、突出部54を内側に押し込み、注出口42aが開放された時に内容液が噴き出すことを抑制することができる。
なお、本例においては、可動部材30をカバー部20の下端開口20aから挿入することができる。可動部材30をカバー部20の下端開口20aから挿入する際には、可動部材30、及びカバー部20の下側ストッパー部21cの少なくとも何れか一方が一時的に弾性変形することで、挿入可能となる。このように、可動部材30をカバー部20の内側に予め保持させることで、容器本体10に対するカバー部20及び可動部材30の取付けを容易に行うことができる。また、可動部材30をカバー部20の下端開口20aから挿入した後は、下側ストッパー部21cによって可動部材30がカバー部20の下端開口20aから脱落することはない。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。
図3〜5に示すように、本発明の一実施形態である注出容器2は、容器本体10、カバー部20、可動部材30、及び中栓40を備える。本例では、カバー部20及び可動部材30が容器本体10に対して着脱可能に構成されている。
容器本体10は、先の実施形態と同様に口部11、胴部12、及び底部13を有し、内部が内容液の収容空間Mとなっている。なお、容器本体10の口部11には、雄ねじ部11aが設けられており、先の実施形態と同様にキャップ60を装着可能となっている。また、本例の胴部12は、横断面が四角形となる角筒状に形成されている。
本例におけるカバー部20は、一方側の側面に開口25が形成されている。容器本体10にカバー部20を装着する際には、開口25を通して容器本体10をカバー部20の内側に配置することができる。同様に、容器本体10からカバー部20を取り外す際には、開口25を通してカバー部20から容器本体10を抜き出すことができる。同様に、開口25を通してカバー部20に対する可動部材30の着脱を行うことができる。
本例では、カバー本体部21に形成された開口25を除き、正面壁21d、背面壁21e、及び左側面壁21fで、胴部12における3方向の側面を取り囲むように構成されている。すなわち、本例のカバー本体部21は、軸線Oに垂直な横断面がコの字状となるような形状である。
なお、図6に示すように、正面壁21dと背面壁21eの外面に押圧部21aが形成されており、内容液を注出する際には、正面壁21dと背面壁21eの押圧部21aを両側から挟んでスクイズするように構成されている。
また、本例のカバー部20は、カバー本体部21の下端から内側に延在する底壁26を有する。底壁26は、カバー本体部21の下端部を補強して、当該下端部の撓みを抑制するとともに、容器本体10がカバー部20から下方に抜け出すことを防止するものである。なお、底壁26の形状は特に限定されない。本例の底壁26には、開口25側に開いた切り欠き溝26aが形成されている。これにより、容器本体10をカバー部20から取り外す際に底部13を引き出すことができるので、取外し操作が容易となる。
図6に示すように、本例の可動部材30は、カバー部20と同様に前壁30a、後壁30b、及び左側壁30cを有し、胴部12における3方向の側面を取り囲むように構成されている。
可動部材30の外周面には、軸方向に延在する一対のガイド溝32が設けられており、カバー本体部21の内周面には、一対のガイドリブ27が設けられている。一対のガイド溝32にそれぞれガイドリブ27が入り込むことにより、カバー部20に対する可動部材30の移動方向が規制され、軸線Oに平行に直線的にのみ移動し易くなる。これにより、カバー部20に対する可動部材30の軸方向の移動をスムーズに行うことができる。なお、本例におけるガイド溝32は、前壁30aと左側壁30cとの境界部付近、及び後壁30bと左側壁30cとの境界部付近に設けられ、それぞれ軸線Oに平行となるように直線状に延在している。ガイド溝32の形状、位置、及びその数は適宜変更可能であり、ガイド溝32に応じてガイドリブ27の形状、位置、及びその数も変更可能である。また、本例とは逆に、可動部材30の外周面にガイドリブを設けて、カバー本体部21の内周面にガイド溝を設けてもよい。
また、可動部材30における前壁30aと後壁30bの外周面には、それぞれ係合凹部33が設けられており、これに対応して、カバー本体部21における正面壁21dと背面壁21eの内周面にはそれぞれ、係合凸部28が設けられている。係合凹部33に係合凸部28が入り込むことで、ガイド溝32及びガイドリブ27の機能と同様に、カバー部20に対する可動部材30の移動方向を規制することができる。また、係合凹部33に係合凸部28が入り込むことで、カバー部20の内側に配置した可動部材30が開口25から抜け出すことを防止することができる。すなわち、本例では、カバー部20の内側に可動部材30を係合保持することができるので、カバー部20に可動部材30を保持させた状態で、容器本体10をカバー部20及び可動部材30の内側に差し込むようにして容易に装着することができる。なお、本例とは逆に、可動部材30の外周面に係合凸部を設け、カバー部20の内周面に係合凹部を設けてもよい。
本例の中栓40には、逆止弁が設けられておらず、注出筒42の先端の注出口42aは常に収容空間Mと連通している。注出口42aの大きさを小さく形成することで、容器本体10を倒立姿勢としても、カバー部20をスクイズしない限りは、内容液の表面張力により内容液が保持されて、注出されないように構成されている。
注出容器2から内容液を注出する際には、容器本体10を倒立姿勢として、押圧部21aを両側から内側に潰すように押圧するだけでよい。すなわち、本例の注出容器2には、先の実施形態における逆止弁50は設けられていないため、対象物の表面Xに突出部54の先端を押し当てる必要がなく、単に容器本体10を倒立姿勢としてカバー部20を外側からスクイズするだけで、内容液を滴下することができる。
本実施形態の注出容器2においても、容器本体10とカバー部20との間に内部空間Sが形成されるため、カバー部20を把持する手の温度が胴部12に伝わり難く、また、容器本体10の起立姿勢ではカバー部20に付加した押圧力が胴部12に伝わり難くなっているため、収容空間M内の圧力の上昇を抑制することができる。その結果、例えば、注出口42aを封止するキャップ等を口部11から取り外すことで注出口42aが開放された時に、内容液が噴き出す現象を抑制することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、先の実施形態では、口部11に雄ねじ部11aを設けて、雌ねじ部を有するキャップ60等を装着可能な構成としていたが、雄ねじ部11aに代えて、キャップに設けた凸部または凹部に係合してキャップを嵌合保持するための凹部または凸部等を設けてもよい。第1の実施形態の注出容器1におけるカバー部20及び可動部材30に、カバー部20に対する可動部材30の移動方向を規制するためのガイド溝及びガイドリブをそれぞれ設けてもよい。
1、2:注出容器
10:容器本体
11:口部
11a:雄ねじ部
11b:ネックリング
12:胴部
12a:肩部
13:底部
13a:外周縁部
13b:凹部
20:カバー部
20a:下端開口
21:カバー本体部
21a:押圧部
21b:上側ストッパー部(ストッパー部)
21c:下側ストッパー部(ストッパー部)
21d:正面壁
21e:背面壁
22:カバー肩部
23:係合筒部
24:係合突起
24a:傾斜面
25:開口
26:底壁
27:ガイドリブ
28:係合凸部
30:可動部材
31:凸部
32:ガイド溝
33:係合凹部
40:中栓
41:下筒部
42:注出筒
43:フランジ部
45:シール部材
45a:筒状部
45b:環状部
50:逆止弁
51:嵌合部
51a:内周壁
51b:下壁
51c:突起
52:バネ部
53:閉塞壁
54:突出部
60:キャップ
61:装着筒部
62:段差部
63:小径筒部
64:天壁
65:内筒部
M:収容空間
S:内部空間
O:軸線

Claims (6)

  1. 筒状の口部、該口部に連なる胴部、及び該胴部の下端部を閉塞する底部を有し、内容液の収容空間を形成する容器本体と、
    前記胴部の外周側に配置されるカバー部と、
    前記容器本体と前記カバー部の間に形成される内部空間を、前記胴部の軸方向に移動可能に配置された可動部材とを備え、
    前記容器本体を倒立姿勢とすることで前記可動部材が自重により移動して所定位置に配置され、前記カバー部に対する押圧力が前記可動部材を介して前記胴部に伝わるように構成されていることを特徴とする注出容器。
  2. 前記カバー部の内周面に、前記可動部材の軸方向の移動を規制するストッパー部が設けられている、請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記カバー部が筒状であり、該カバー部の下端開口から前記可動部材及び前記容器本体を挿入可能に構成されている、請求項1又は2に記載の注出容器。
  4. 前記カバー部の側面に開口が形成されており、該開口を通して前記カバー部の内側に前記可動部材及び前記容器本体を配置可能に構成されている、請求項1に記載の注出容器。
  5. 前記カバー部の内周面及び前記可動部材の外周面の一方側に係合凹部が設けられ、他方側に前記係合凹部に入り込んで前記可動部材の脱落を防止する係合突起が設けられている、請求項4に記載の注出容器。
  6. 前記カバー部の内周面及び前記可動部材の外周面の一方側にガイド溝が設けられ、他方側に前記ガイド溝に入り込んで前記可動部材の移動方向を規制するガイドリブが設けられている、請求項1〜5の何れか一項に記載の注出容器。
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