JP2019204290A - 異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラム - Google Patents

異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】統計計算で取り扱うことが困難な、個々の異常データおよび少数の異常データについて、異常原因のメカニズムや異常の影響度合いを定性的かつ定量的に全体鳥瞰するとともに、異常原因の推定情報として提示する。【解決手段】工程追跡全データから選択される、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を基準データと設定し、正規化する。所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、工程追跡全データから選択される検査データ値と工程管理データ値を解析データと設定し正規化する。第2の検査項目および少なくとも1つの工程管理項目の相関係数および変動相関に基づいて、原因区分を計算し、表示装置に描画する。【選択図】図1

Description

本開示は、異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラムに関する。
デバイス製造工程や材料プロセス工程等の生産工程における異常原因を推定するための従来の方法の1つとして、例えば、正常状態のデータのパラメータ間の相関係数と異常状態のデータのパラメータ間の相関係数の乖離度により異常原因を診断する方法が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の構成においては、図12の(a)に示されるように、まず、正常状態にある装置から収集した正常データにより装置パラメータ間の相関係数行列を計算し、次に、異常状態にある装置から収集した異常データにより装置パラメータ間の相関係数行列を計算し、夫々の相関係数行列の成分の差などの最大値、和、範囲を計算し装置評価指標として定義し、予め設定したしきい値と比較することにより異常原因である装置パラメータ(図12(b))を推定する。
特開2009−146242号公報
しかしながら、従来の特許文献1の構成においては、相関係数行列を計算する為に統計計算の精度を保証できる程の多数の異常データを必要とする。そのため、多数の異常データについては、全体的な傾向として異常原因となる装置パラメータを推定することは出来るが、個々の異常データや相関係数行列の計算が困難な少数の異常データについては、異常原因となる装置パラメータを推定することが不可能であるという課題がある。
本開示の目的は、個々の異常データや相関係数行列の計算が困難な少数の異常データについて異常原因を推定する改善された異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラムを提供することである。
本開示の一態様に係る異常原因推定装置は、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得部と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得部と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定部と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定部と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算部と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算部と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算部と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画部と、を備える構成を採る。
本開示の一態様に係る異常原因推定方法は、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程と、を備える構成を採る。
本開示の一態様に係る異常原因推定プログラムは、コンピュータに、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程とを実行させる構成を採る。
本開示によれば、個々の異常データや相関係数行列の計算が困難な少数の異常データについて異常原因を推定する改善された異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラムを提供することができる。
第1の実施の形態に係る異常原因推定システムの構成図である。 第1の実施の形態に係る異常原因推定装置の動作フローを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャートのステップS1500の動作フローを示すフローチャートである。 図3Aに示すフローチャートのステップS1050で配列した工程追跡全データの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS2500の動作フローを示すフローチャートである。 図4Aに示すフローチャートのステップS2000で配列した規格値データの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS3500の動作フローを示すフローチャートである。 図5Aに示すフローチャートのステップS3050,S3150で配列した正規化された基準データの一例である。 図5Aに示すフローチャートのステップS3100,S3150で配列した正規化された基準データの最大値、最小値、平均値の一例である。 図2に示すフローチャートのステップS4500の動作フローを示すフローチャートである。 図6Aに示すフローチャートのステップS4050,S4150で配列した正規化された解析データの一例である。 図6Aに示すフローチャートのステップS4100,S4150で配列した正規化された解析データの最大値、最小値、平均値の一例である。 図2に示すフローチャートのステップS5500の動作フローを示すフローチャートである。 図7Aに示すフローチャートのステップS5050の動作フローを示すフローチャートである。 図7Aに示すフローチャートのステップS5100で配列した基準データ相関係数テーブルの一例である。 図7Aに示すフローチャートのステップS5100で配列した基準データ相関係数符号テーブルの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS6500の動作フローを示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのステップS6000の動作フローを示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのステップS6050の動作フローを示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのステップS6000,S6050で計算した変動、変動符号データの一例である。 図8Aに示すフローチャートのステップS6100の動作フローを示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのステップS6150の動作フローを示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのステップS6200で配列した解析データ変動相関テーブルの一例である。 図8Aに示すフローチャートのステップS6200で配列した解析データ変動相関符号テーブルの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS7500の動作の動作フローを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャートのステップS7500で計算した原因区分テーブルの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS8500の動作フローを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャートのステップS8500で作成された原因区分テーブルの一例である。 図2に示すフローチャートのステップS8500で作成された原因追跡図の一例である。 図10Aに示すフローチャートで設定された原因区分記号定義テーブルの一例である。 コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 従来技術を説明する図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る異常原因推定システム100の構成図である。異常原因推定システム100は、入力装置110と、異常原因推定装置120と、表示装置165とを備える。
入力装置110は、工程追跡全データを生成する。ここで、工程追跡全データは、対象とする品種およびロットに対して、検査項目毎に対応する製品の機能、特性、出来映え等を示す特徴値(検査データ値)と工程管理項目毎に対応する工程における状態を示す特徴値(工程管理データ値)を収集したデータである。一例において、品種およびロットには、仕掛中のものも含まれる。検査項目の特徴値(検査データ値)は、例えば、検査装置、分析装置等から取得される計測値、当該計測値の最大値や最小値、当該計測値の変化量を示す値、当該計測値を所定の時間に亘って平均化した平均値等である。工程管理項目の特徴値(工程管理データ値)は、例えば、工程に設けられた温度センサ、圧力センサ、画像センサ等のセンサから取得される計測値、当該計測値の変化量を示す値、当該計測値を所定の時間に亘って平均化した平均値である。なお、工程に設けられた、或いは作業者が携帯する入力端末にて入力される計測値なども考えられる。入力装置110は、例えば、検査項目では、検査装置、分析装置、それらに接続されたコンピュータ、入力端末、また、工程管理項目では、温度センサ、圧力センサ、画像センサ、それらのセンサに接続されたコンピュータ、入力端末である。また、品種と生産ロットとの対応関係は、n:mである。ここで、n≧1、m≧1である。
入力装置110は、さらに、規格値データを生成する。ここで、規格値データは、検査項目毎と工程管理項目毎に、検査データ値と工程管理データ値で規格を満たす範囲を規定するデータである。一例において、規格値データは、規格を満たす値の範囲の上限値、中心値、および下限値を規定する、規格上限値、規格中心値、および規格中心値を備える。
異常原因推定装置120は、データ取得部125と、規格データ取得部130と、基準データ設定部135と、解析データ設定部140と、基準データ相関計算部145と、解析データ変動相関計算部150と、原因区分計算部155と、原因追跡図描画部160とを備える。一例において、異常原因推定装置120は、CPUおよびROMを備え、CPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行するコンピュータを備える。
データ取得部125は、入力装置110から工程追跡全データを取得し、工程追跡全データのデータ値を配列する。処理内容の詳細については、図3A〜図3Bを参照して後述する。
規格データ取得部130は、規格値データを取得する。処理内容の詳細については、図4A〜図4Bを参照して後述する。
基準データ設定部135は、工程追跡全データおよび規格値データに基づいて、工程追跡全データのうち、所定の検査項目の検査データ値の標準偏差に基づいて、検査項目の検査データ値と工程管理データ値を選択取得して基準データとして設定する。一例において、基準データ設定部135は、標準偏差の値を定義域にもつ予め規定された関数を用いて、所定の検査項目の検査データ値の標準偏差の値に対応する関数値を求め、求められた関数値に基づいて選択取得される検査項目の検査データ値と工程管理データ値とを、基準データとして設定する。
基準データ設定部135は、さらに、基準データおよび規格値データに基づいて、工程追跡基準データを設定し、工程追跡基準データのデータ値を配列する。ここで、工程追跡基準データとは、検査項目毎と工程管理項目毎に、基準データと設定された検査データ値と工程管理データ値を正規化した値からなるデータである。一例において、規格上限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が1、規格中心値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0.5、規格下限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0となるように、検査データ値と工程管理データ値が、それぞれ線形変換されて正規化される。他の例において、規格上限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が1、規格中心値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0、規格下限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が−1となるように、検査データ値と工程管理データ値が線形変換されて正規化される。処理内容の詳細については、図5A〜図5Bを参照して後述する。
解析データ設定部140は、工程追跡全データおよび規格値データに基づいて、解析データを設定する。ここで、解析データとは、例えば、品種、生産ロットをキー値として工程追跡全データから選択された1以上のレコードからなるデータである。解析データ設定部140は、さらに、解析データおよび規格値データに基づいて、工程追跡解析データを設定し、工程追跡解析データのデータ値を配列する。ここで、工程追跡解析データとは、検査項目毎と工程管理項目毎に、解析データと設定された検査データ値と工程管理データ値を正規化された値からなるデータである。一例において、規格上限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が1、規格中心値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0.5、規格下限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0となるように、検査データ値と工程管理データ値が線形変換されて正規化される。他の例において、規格上限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が1、規格中心値に等しい検査データ値と工程管理データ値が0、規格下限値に等しい検査データ値と工程管理データ値が−1となるように、検査データ値と工程管理データ値が線形変換されて正規化される。処理内容の詳細については、図6A〜図6Bを参照して後述する。
基準データ相関計算部145は、検査項目の正規化した基準データ値と工程管理項目の正規化した基準データ値より2項目間の相関係数を計算する。処理内容の詳細については、図7A〜図7Dを参照して後述する。
解析データ変動相関計算部150は、検査項目毎と工程管理項目毎に、基準データに対する解析データの変動を計算し、所定の検査項目あるいは工程管理項目と異なる検査項目あるいは工程管理項目との2項目間の変動の相関性を計算する。処理内容の詳細については、図8A〜図8Hを参照して後述する。
原因区分計算部155は、基準データ相関係数と、解析データ変動相関から検査項目と工程管理項目との2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する。処理内容の詳細については、図9A〜図9Bを参照して後述する。
原因追跡図描画部160は、検査項目と工程管理項目との間の原因区分の繋がりを示す原因追跡図を描画する。処理内容の詳細については、図10A〜図10Cを参照して後述する。
表示装置165は、原因追跡図描画部160が描画した原因追跡図を表示する。表示装置165は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プリンタ、プロッタである。
図2は、第1の実施の形態に係る異常原因推定装置120の動作フローを示すフローチャートである。この処理は、例えば、異常原因推定装置120のCPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
ステップS1500において、異常原因推定装置120は、工程追跡全データを取得する(データ取得部125としての処理)。処理内容の詳細については、図3A〜図3Bを参照して後述する。
ステップS2500において、異常原因推定装置120は、規格値データを作成する(規格データ取得部130としての処理)。処理内容の詳細については、図4A〜図4Bを参照して後述する。
ステップS3500において、異常原因推定装置120は、工程追跡基準データを設定する(基準データ設定部135としての処理)。処理内容の詳細については、図5A〜図5Cを参照して後述する。
ステップS4500において、異常原因推定装置120は、工程追跡解析データを設定する(解析データ設定部140としての処理)。処理内容の詳細については、図6A〜図6Cを参照して後述する。
ステップS5500において、異常原因推定装置120は、基準データの検査項目と工程管理項目との2項目間の相関係数を計算する(基準データ相関計算部145としての処理)。処理内容の詳細については、図7A〜図7Dを参照して後述する。
ステップS6500において、異常原因推定装置120は、基準データに対する解析データの変動を計算し、検査項目と工程管理項目との2項目間の変動相関を計算する。(解析データ変動相関計算部150としての処理)。処理内容の詳細については、図8A〜図8Hを参照して後述する。
ステップS7500において、異常原因推定装置120は、基準データの相関係数と解析データの変動相関から、検査項目と工程管理項目との2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する。(原因区分計算部155としての処理)。処理内容の詳細については、図9A〜図9Bを参照して後述する。
ステップS8500において、異常原因推定装置120は、検査項目と工程管理項目との間の原因区分の繋がりを示す原因追跡図を描画する。(原因追跡図描画部160としての処理)。処理内容の詳細については、図10A〜図10Dを参照して後述する。
図3Aは、図2に示すフローチャートのステップS1500の動作フローを示すフローチャートである。図3Bは、図3Aに示すフローチャートのステップS1050で配列した工程追跡全データの一例である。
まず、図3Aを参照する。ステップS1000において、データ取得部125は、仕掛中を含む全品種、全生産ロットの検査データと、検査データにひも付く全工程の工程管理データを取得する。
次に、ステップS1050において、データ取得部125は、検査データと全工程管理データについて、工程管理番号および工程管理項目名を行方向とし、品種および生産ロットを列方向とし、工程管理番号の昇順、検査項目番号の昇順に、品種、生産ロットの昇順に、工程管理データ値と検査データ値を配置する。
そして、図3Bに示されるように、1行目を工程管理番号、検査項目番号10000とし、2行目を工程管理項目名、検査項目名10050とする。また、1列目を品種10100とし、2列目を生産ロット10150とする。生産工程の昇順、検査項目の昇順に、品種、生産ロットの昇順に工程管理データ値10200、検査データ値10250を配置することにより、工程追跡全データ10300が作成される。一例において、検査項目番号10000は、検査項目の重要度順に付与される。図3Bでは、品種と生産ロットとが1対1に対応する例を示している。例えば、Nを一以上の整数として、品種と生産ロットとが1対Nに対応してもよく、N対1に対応してもよい。また、図3Bには、2つの検査項目(検査項目Y1およびY2)が示されているが、検査項目の数が2つに限られないことは、言うまでもない。
図4Aは、図2に示すフローチャートのステップS2500の動作フローを示すフローチャートである。図4Bは、図4Aに示すフローチャートのステップS2000で配列した規格値データの一例である。
まず、図4Aを参照する。ステップS2000において、規格データ取得部130は、検査項目と全工程の工程管理項目の規格上限値、規格中心値、および規格下限値を取得する。
そして、工程管理項目毎と検査項目毎に、工程管理番号の昇順と検査項目番号の昇順に、規格中心値、規格上限値、および規格下限値が配列される。
そして、図4Bに示されるように、例えば、工程管理番号および検査項目番号10000と、工程管理項目名および検査項目名10050と、規格タイプ11100と、規格値11150と、規格中心値、規格上限値、および規格下限値の組11200と、暫定値の幅11250と、が作成される。ここで、規格タイプ11100は、1、2、および3の3値をとる変数である。値1は、規格値データに規格下限値がないことを示し、値2は、規格値データに規格上限値がないことを示す。値3は、規格値データに規格上限値及び規格下限値のいずれもあることを示す。
暫定値の幅11250は、規格値が無い場合に暫定の規格値を算出するための係数αであり、例えば、α=0.1=10%である。規格上限値が無い(規格タイプ11100の値が2である)場合は、規格中心値×(1+α)を暫定の規格上限値と設定する。規格下限値が無い(規格タイプ11100の値が1である)場合は、規格中心値×(1−α)を暫定の規格下限値と設定する。また、規格中心値が無い場合は、例えば、(規格上限値+規格下限値)/2を暫定の規格中心値と設定する。
なお、規格上限値、規格中心値、規格下限値11200を個別に指定する代わりに、図4Bに示されるように、規格の中心値とその変動幅との組11150を設定してもよい。
図5Aは、図2に示すフローチャートのステップS3500の動作フローを示すフローチャートである。図5Bは、図5Aに示すフローチャートのステップS3050で計算し、ステップS3150で配列した正規化された基準データ(工程追跡基準データ)の一例である。図5Cは、図5Aに示すフローチャートのステップS3100で計算しステップS3150で配列した正規化された基準データの最大値、最小値、平均値の一例である。
まず、図5Aを参照する。ステップS3000において、検査データと全工程の工程管理データから、指定した検査項目の標準偏差に基づいて検査データと工程管理データを選択取得して基準データと設定する。換言すると、検査データ値10250と全工程の工程管理データ10200から、指定した検査項目の工程能力指数Cpkが1.33以上である品種および生産ロットに対応する工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択される。例えば、図3Bに示される工程追跡全データ10300から、検査項目1の工程能力指数Cpkが1.33以上である品種および生産ロット、工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択され、基準データと設定される。
次に、ステップS3050において、工程管理項目毎と検査項目毎に、基準データを規格値で正規化する。次に、ステップS3100において、工程管理項目毎と検査項目毎に、正規化された基準データについて、最大値、最小値、および平均値を計算する。次に、ステップS3150において、工程管理番号の昇順、検査項目番号の昇順に、工程管理番号、検査項目番号、工程管理項目名、検査項目名、正規化された基準データ、並びに、基準データの最大値、最小値、および平均値を配列する。図5Bに示されるように、例えば、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目名と検査項目名10050、正規化された基準データ10300aを配列する。図5Bに示される例においては、例えば、図3Bに示される工程追跡全データ10300から、検査項目1の工程能力指数Cpkが1.33以上である品種10100「HINSHU1」、「HINSHU3」、「HINSHU5」、「HINSHU12」、および「HINSHU15」に対応する工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択され、正規化され、正規化された基準データ10300aが配列されている。
そして、図5Cに示されるように、例えば、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目名と検査項目名10050、正規化された基準データMin,基準データMax,基準データAve13150が配列される。それぞれ、正規化された基準データの、最大値、最小値、および平均値を表す。
図6Aは、図2に示すフローチャートのステップS4500の動作フローを示すフローチャートである。図6Bは、図6Aに示すフローチャートのステップS4050で計算し、ステップS4150で配列した正規化された解析データ(工程追跡解析データ)の一例である。図6Cは、図6Aに示すフローチャートのステップS4100で計算し、ステップS4150で配列した正規化した解析データの最大値、最小値、平均値の一例である。
まず、図6Aを参照する。ステップS4000において、検査データと全工程の工程管理データのうち、所定の品種、生産ロット番号に対応する検査データと工程管理データを選択取得して、1つ以上の解析データと設定する。換言すると、検査データ値10250と全工程の工程管理データ10200から、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択される。例えば、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つをキーとして、図3Bに示される工程全追跡データ10300から、工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択され、解析データと設定される。
次に、ステップS4050において、工程管理項目毎と検査項目毎に、解析データを規格値で正規化する。次に、ステップS4100において、工程管理項目毎と検査項目毎に、正規化された解析データについて、最大値、最小値、および平均値を計算する。次に、ステップS4150において、工程管理番号の昇順、検査項目番号の昇順に、工程管理番号、検査項目番号、工程管理項目名、検査項目名、正規化された解析データ、並びに、解析データの最大値、最小値、および平均値を配列する。そして、図6Bに示されるように、例えば、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目名と検査項目名10050、正規化された解析データ10300bを配列する。図6Bに示される例においては、例えば、所定の品種10100「HINSHU10」および「HINSHU11」をキーとして、図3Bに示される工程全追跡データ10300から、工程管理データ値10200および検査データ値10250が選択されて正規化され、正規化された解析データ10300bが配列されている。
そして、図6Cに示されるように、例えば、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目名と検査項目名10050、並びに正規化された解析データMin、解析データMax、および解析データAve14000が配列される。それぞれ、正規化された解析データの、最大値、最小値、および平均値を表す。
図7Aは、図2に示すフローチャートのステップS5500の動作フローを示すフローチャートである。
図7Bは、図7Aに示すフローチャートのステップS5050の動作フローを示すフローチャートである。
図7Cは、図7Aに示すフローチャートのステップS5100で配列した基準データ相関係数テーブルの一例である。
図7Dは、図7Aに示すフローチャートのステップS5100で配列した基準データ相関係数符号テーブルの一例である。
まず、図7Aを参照する。ステップS5000において、基準データ相関計算部145は、検査項目と工程管理項目の2項目間の相関係数を、例えば、図5Bに示すような正規化された基準データで計算する。
次に、ステップS5050において、基準データ相関計算部145は、ステップS5000で計算した相関係数から相関係数符号を計算する。
図7Bに示されるように、ステップS5055において、予め相関係数の影響度の大きさを符号化する正のしきい値Th1を設定する。次に、ステップS5060において、相関係数としきい値Th1とを比較する。比較の結果に応じて、ステップS5065(相関係数≧Th1の場合)において、相関係数符号を1と設定し、またはステップS5070(|相関係数|<Th1の場合)において、相関係数符号を0と設定し、ステップS5075(相関係数≦−Th1の場合)において、相関係数符号を−1と設定する。ここで、相関係数符号=1は、2項目間の正相関の影響あり、相関係数符号=0は、相関の影響なし、相関係数符号=−1は、負相関の影響ありを表す。
次に、ステップS5100において、基準データ相関計算部145は、工程管理番号の昇順と検査項目番号の昇順に、工程管理番号と検査項目番号、工程管理項目と検査項目を行方向とし、検査項目番号の降順と工程管理番号の降順に、検査項目番号と工程管理番号、検査項目と工程管理項目を列方向とし、相関係数と相関係数符号を配列する。
そして、図2に示されるステップS5500が実行された時点において、図7C〜図7Dに示されるように、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目と検査項目10050を行方向とし、検査項目番号と工程管理番号15000、検査項目と工程管理項目15050を列方向とし、相関係数15100と相関係数符号16000が作成される。
図8Aは、図2に示すフローチャートのステップS6500の動作フローを示すフローチャートである。図8Bは、図8Aに示すフローチャートのステップS6000の動作フローを示すフローチャートである。図8Cは、図8Aに示すフローチャートのステップS6050の動作フローを示すフローチャートである。図8Dは、図8Aに示すフローチャートのステップS6000、S6050で計算した変動、変動符号データの一例である。図8Eは、図8Aに示すフローチャートのステップS6100の動作フローを示すフローチャートである。図8Fは、図8Aに示すフローチャートのステップS6150の動作フローを示すフローチャートである。図8Gは、図8Aに示すフローチャートのステップS6200で配列した解析データ変動相関テーブルの一例である。図8Hは、図8Aに示すフローチャートのステップS6200で配列した解析データ変動相関符号テーブルの一例である。
まず、図8Aを参照する。ステップS6000において、解析データ変動相関計算部150は、検査項目と工程管理項目の変動を計算する。
図8Bに示されるように、ステップS6005において、変動相関計算部150は、工程管理番号毎に、正規化された解析データの平均値xと、正規化された基準データの平均値M0とを比較する。比較の結果に応じて、ステップS6010(x>M0の場合)、ステップS6015(x=M0の場合)、またはステップS6020(x<M0の場合)に進む。次いで、ステップS6010、S6015、S6020において、変動Δを、以下の数式(1)に従って設定する。
Figure 2019204290
ここで、Mmax、Mminは、それぞれ、基準データの最大値および最小値を表す。なお、解析データの平均値の代わりに、1つ1つの値をxとして、個々の解析データの変動を計算してもよい。
次に、ステップS6050において、解析データ変動相関計算部150は、ステップS6000で計算した変動から変動符号を計算する。
図8Cに示されるように、ステップS6025において、予め変動の大きさを符号化する正のしきい値Th2を設定する。次に、ステップS6030において、変動としきい値Th2とを比較する。比較の結果に応じて、ステップS6035(変動≧Th2の場合)において、変動符号を1と設定し、ステップS6040(|変動|<Th2の場合)において、変動符号を0と設定し、またはステップS6045(変動≦−Th2の場合)において、変動符号を−1と設定する。ここで、変動符号=1は、同じ項目での基準データと解析データとの間の正相関の関係あり、変動符号=0は、相関の関係なし、変動符号=−1は、負相関の関係ありを表す。
そして、図8Aに示されるステップS6000、S6050が実行された時点において、図8Dに示されるように、工程管理番号および検査項目番号の組10000と、工程管理項目および検査項目との組10050と、変動17000と、変動符号17050とが作成される。
次に、ステップS6100において、解析データ変動相関計算部150は、変動符号≠0の時、検査項目と工程管理項目の2項目間の変動相関を計算する。
図8Eに示されるように、ステップS6055において、相関の目的変数(相関目的と表記する)となる検査項目、または、工程管理項目を指定する。
次に、ステップS6060において、解析データ変動相関計算部150は、相関目的の検査項目、または、工程管理項目の変動Δと相関の説明変数(相関説明と表記する)の検査項目、または、工程管理項目の変動Δから変動相関を、以下の数式(2)に従って設定する。ここで、第1の検査項目は、例えば、変動相関を確認するための検査項目、または、工程管理項目である。
Figure 2019204290
次に、ステップS6150において、解析データ変動相関計算部150は、変動相関符号を計算する。
図8Fに示されるように、ステップS6105において、予め変動相関の大きさを符号化するしきい値Th3を設定する。次に、ステップS6110において、変動としきい値Th3とを比較する。比較の結果に応じて、ステップS6115(変動相関≧Th3の場合)において、変動相関符号を1と設定し、ステップS6120(|変動相関|<Th3の場合)において、変動相関符号を0と設定し、またはステップS6125(変動相関≦−Th3の場合)において、変動相関符号を−1と設定する。ここで、変動相関=1は、2項目間の正相関の影響あり、変動相関符号=0は、相関の影響なし、変動相関符号=−1は、負相関の影響ありを表す。
次に、ステップS6200において、解析データ変動相関計算部150は、工程管理番号の昇順と検査項目番号の昇順に、工程管理番号と検査項目番号、工程管理項目と検査項目を行方向とし、検査項目番号の降順と工程管理番号の降順に、検査項目番号と工程管理番号、検査項目と工程管理項目を列方向とし、変動相関と変動相関符号(−1、0、1)を配列する。
ここで、第1の検査項目の工程管理番号が「Y2」(工程管理項目名が「検査項目2」)である場合の変動相関の配列が、図8Gに示される解析データ変動相関テーブルの第3行目に示される。工程管理番号「1」(工程管理項目名「工程管理1」)から工程管理番号「Y1」(工程管理項目名「検査項目1」)までの、それぞれの工程管理項目または検査項目と第1の検査項目との変動相関(0.83,1.13,0.09,…,0,…,1.04,0)が配列される。
また、例えば、第1の検査項目の工程管理番号が「N」(工程管理項目名が「工程管理N」)である場合の変動相関の配列が、図8Gに示される解析データ変動相関テーブルの第5行目に示される。工程管理番号「1」(工程管理項目名「工程管理1」)から工程管理番号「N−1」(工程管理項目名「工程管理N−1」)までの、それぞれの工程管理項目または検査項目と第1の検査項目との変動相関(−0.80,1.09,−0.95,…,0,…)が配列される。このようにすることで、工程管理番号「Y2」,「Y1」,「N」,…,「K」,…,「3」,「2」,「1」毎の変動相関を計算することができる。それらの変動相関の値は、図8Gに示される解析データ変動相関テーブルの符号18000で示される行列の左上の三角領域(対象領域)に配置される。このように変動相関の値を行列形式で配列することで、以下に説明されるように、別途計算した相関係数との行列成分毎の積の計算(乗算)が簡便に実行でき、原因区分が計算でき、その結果、原因追跡図が簡便に描画できる。
そして、図2に示されるステップS6500が実行された時点において、図8G〜図8Hに示されるように、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目と検査項目10050を行方向とし、検査項目番号の降順と工程管理番号の降順に、検査項目番号と工程管理番号15000、検査項目と工程管理項目15050を列方向とし、変動相関18000と変動相関符号(−1、0、1)19000が作成される。
図9Aは、図2に示すフローチャートのステップS7500の動作の動作フローを示すフローチャートである。図9Bは、図2に示すフローチャートのステップS7500で計算した原因区分テーブルの一例である。
まず、図9Aを参照する。ステップS7000において、原因区分計算部155は、相関係数符号と変動相関符号の積である原因区分を計算する。
次に、ステップS7050において、原因区分計算部155は、工程管理番号の昇順と検査項目番号の昇順に、工程管理番号と検査項目番号、工程管理項目と検査項目を行方向とし、検査項目番号の降順と工程管理番号の降順に、検査項目番号と工程管理番号、検査項目と工程管理項目を列方向とし、原因区分(−1、0、1)を配列する。
そして、図2に示されるステップS7500が実行された時点において、図9Bに示されるように、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目と検査項目10050を行方向とし、検査項目番号と工程管理番号15000、検査項目と工程管理項目15050を列方向とし、原因区分(−1、0、1)20000が作成される。
図10Aは、図2に示すフローチャートのステップS8500の動作フローを示すフローチャートである。図10Bは、図2に示すフローチャートのステップS8500で作成された原因区分テーブルの一例である。図10Cは、図2に示すフローチャートのステップS8500で作成された原因追跡図の一例である図10Dは、図10Aに示すフローチャートで設定された原因区分記号定義テーブル23000の一例である。
まず、図10Aを参照する。ステップS8000において、原因追跡図描画部160は、原因区分と(−1、0、1)を比較する。比較の結果に応じて、ステップS8005(原因区分=1の場合)において、原因区分記号を「○」と設定し、ステップS8010(原因区分=0の場合)において、原因区分記号を「−」と設定し、またはステップS8015(原因区分=−1の場合)において、原因区分記号を「●」と設定する。
次に、ステップS8020において、原因追跡図描画部160は、工程管理番号の昇順と検査項目番号の昇順に、工程管理番号と検査項目番号、工程管理項目と検査項目を行方向とし、検査項目番号の降順と工程管理番号の降順に、検査項目番号と工程管理番号、検査項目と工程管理項目を列方向とし、原因区分記号(○、−、●)を配列する。
そして、図2に示されるステップS8500が実行された時点において、図10Bに示されるように、工程管理番号と検査項目番号10000、工程管理項目と検査項目10050を行方向とし、検査項目番号と工程管理番号15000、検査項目と工程管理項目15050を列方向とし、原因区分記号(○、−、●)21000が作成される。
そして、図10Cに示されるように、図10Bの原因区分テーブルを元に、原因区分記号(○、●)を線分で連結した原因追跡図22000が作成される。
この時、図10Dに示されるように、原因区分記号(○)は、異常原因の候補であり、基準データの変化メカニズムと同じメカニズムに従って異常発生していることを示し、原因区分記号(●)は、異常原因の候補であり、基準データの変化メカニズムと異なるメカニズムに従って異常発生していること、更に、突発異常の可能性を示し、原因区分記号(−)は、異常原因の可能性が小さいことを示す。これにより、表示装置165(図1参照)を介して、ユーザが原因追跡の全体像を鳥瞰することができる。
このように、本開示に係る異常原因推定装置120は、入力装置110から対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データ10300を取得するデータ取得部125と、検査データ値および工程管理データ値の範囲を規定する規格値データ11200を取得する規格データ取得部130と、複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る検査データ値の標準偏差に基づいて、工程追跡全データ10300から選択される、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を基準データと設定し、規格値データ11200を用いて基準データに含まれる検査データ値と工程管理データ値とを正規化した値10300aを工程追跡基準データと設定する基準データ設定部135と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、工程追跡全データ10300から選択される検査データ値と工程管理データ値を解析データと設定し、規格値データ11200を用いて解析データに含まれる検査データ値と工程管理データ値とを正規化した値10300bを工程追跡解析データと設定する解析データ設定部140と、工程追跡基準データを用いて、検査項目および工程管理項目の2項目間の相関係数15100を計算する基準データ相関計算部145と、工程追跡基準データおよび工程追跡解析データを用いて、第1の検査項目と検査項目および工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算部150と、相関係数15100および変動相関18000に基づいて、検査項目および少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分20000を計算する原因区分計算部155と、原因区分20000の繋がりを示す原因追跡図22000を表示装置165に描画する原因追跡図描画部160と、を備える構成を採る。
工業的な生産プロセスには、デバイス製造工程や材料プロセス工程のように、多くの工程が連結し、且つ、上流の製造工程が下流の製造工程の出来映えに影響を与えるものがある。通常、異常原因は千差万別であり、多数の異常データを統計的に分析しても、個々の異常原因を正確に推定することが難しい。しかも、多数の異常データを収集するには、ある程度の期間、異常状態を許容してデータを収集しなければならない。本開示に係る異常原因推定方法および異常原因推定プログラムは、そのような生産プロセスにおいて異常が発生した時に、生産プロセスから取得した材料条件、製造条件、工程毎の出来映え、設備条件、製造時の環境条件等の工程管理データを分析することができる。しかも、個々の異常データ、或いは、少数の異常データに関係する工程管理データを分析することにより、異常の原因となっている工程管理データの異常のメカニズム、方向性と度合いを良好に推定することができる。このように、本開示に係る異常原因推定方法および異常原因推定プログラムは、異常原因推定の用途に適用することができる。
さらに、本開示に係る異常原因推定方法および異常原因推定プログラムによれば、異常の原因となっている工程管理データの異常のメカニズム、方向性と度合いを定性的かつ定量的に全体鳥瞰することが出来る。また、不良原因として推定した工程管理データの異常のメカニズム、方向性と度合い情報を提供することができる。したがって、ユーザは、提供された情報に基づいて、的確な不良対策を立案することができる。
図11は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。上述した各実施の形態および各変形例における各部の機能は、コンピュータ24000が実行するプログラムにより実現される。
図11に示すように、コンピュータ24000は、入力ボタン、タッチパッドなどの入力装置24005、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置24010、CPU(Central Processing Unit)24015、ROM(Read Only Memory)24020、RAM(Random Access Memory)24025を備える。また、コンピュータ24000は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置24030、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置24035、ネットワークを介して通信を行う送受信装置24040を備える。上述した各部は、バス24045により接続される。
そして、読取装置24035は、上記各部の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置24030に記憶させる。あるいは、送受信装置24040が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各部の機能を実現するためのプログラムを記憶装置24030に記憶させる。
そして、CPU24015が、記憶装置24030に記憶されたプログラムをRAM24025にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM24025から順次読み出して実行することにより、上記各部の機能が実現される。また、プログラムを実行する際、RAM24025または記憶装置24030には、各実施の形態で述べた各種処理で得られた情報が記憶され、適宜利用される。
(その他の実施の形態)
第1の実施の形態においては、工程管理番号として1、2、3、・・・と増分1の連続番号を採用した。これに代えて、工程管理番号が、工程内の管理項目番号と管理項目区分番号とを含み、工程管理区分番号が、製造条件や作業内容や環境等の原因系の場合は0、検査結果等の結果系の場合は1であるとする実施の形態も考えられる。
第1の実施の形態においては、暫定値の幅11250として10%を設定した。これに代えて、暫定値の幅11250を可変とする実施の形態も考えられる。
第1の実施の形態においては、暫定規格値として計数αに基づく暫定値の幅の計算式を設けた。これに代えて、暫定の規格上限値、規格中心値、および規格下限値を、過去に設定された基準データに基づいて設定する実施の形態も考えられる。例えば、平均値+3σ(σは標準偏差を表す)を暫定の規格上限値、平均値−3σを暫定の規格下限値、平均値を暫定規格中心値と設定する。また、σの係数として3以外を設定することにより、様々な顧客の要求品質レベルに対応することができる。
第1の実施の形態においては、規格上限値を1、規格中心値を0.5、規格下限値を0として正規化された規格上限値、規格中心値、規格下限値を設けた。これに代えて、規格上限値を1、規格中心値を0、規格下限値を−1として正規化された規格上限値、規格中心値、規格下限値を設ける実施の形態も考えられる。
第1の実施の形態においては、基準データを選択する所定の検査項目として最終工程の検査項目を設けた。これに代えて、基準データを選択する所定の検査項目を途中工程の検査項目とする実施の形態も考えられる。
第1の実施の形態においては、選択取得され基準データと設定される工程管理データ値の条件として工程能力指数Cpkが1.33以上との条件を設けた。これに代えて、工程能力指数Cpkが1.67以上との条件に変更した実施の形態も考えられる。さらに、これに代えて、偏差値が標準偏差の範囲に含まれない(即ち、平均値±σの範囲に含まれない)との条件に変更した実施の形態も考えられる。このように、基準データの選択取得の条件を変更することにより、顧客の様々な品質要求に対応することができる。
本開示に係る異常原因推定装置は、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得部と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得部と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定部と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定部と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算部と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算部と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算部と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画部と、を備える。
本開示に係る異常原因推定装置の一態様において、前記規格を満たす範囲は、規格上限値および規格下限値とそれらの中心値である規格中心値との少なくとも一方に基づいて規定される。
本開示に係る異常原因推定装置の一態様において、前記基準データと設定される前記検査データ値および前記工程管理データ値は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について設定される。
本開示に係る異常原因推定装置の一態様において、前記解析データと設定される前記検査データ値および前記工程管理データ値は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について設定される。
本開示に係る異常原因推定装置の一態様において、前記解析データ変動相関計算部は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について、前記基準データに対する前記解析データの変動を計算することにより、前記変動相関を計算する。
本開示に係る異常原因推定方法は、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程と、を備える。
本開示に係る異常原因推定プログラムは、コンピュータに、対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程と、を備える実行させる。
本開示に係る異常原因推定装置、異常原因推定方法、および異常原因推定プログラムは、デバイス製造工程や材料プロセス工程のように、多くの工程が連結し、且つ、上流の製造工程が下流の製造工程の出来映えに影響を与える生産プロセスに適用することができる。
100 異常原因推定システム
110 入力装置
120 異常原因推定装置
125 データ取得部
130 規格データ取得部
135 基準データ設定部
140 解析データ設定部
145 基準データ相関計算部
150 解析データ変動相関計算部
155 原因区分計算部
160 原因追跡図描画部
165 表示装置

Claims (7)

  1. 対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得部と、
    前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得部と、
    前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定部と、
    所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定部と、
    前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算部と、
    前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算部と、
    前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算部と、
    前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画部と、
    を備える、異常原因推定装置。
  2. 規格を満たす範囲は、規格上限値および規格下限値とそれらの中心値である規格中心値との少なくとも一方に基づいて規定される、請求項1に記載の異常原因推定装置。
  3. 前記基準データと設定される前記検査データ値および前記工程管理データ値は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について設定される、請求項1または2に記載の異常原因推定装置。
  4. 前記解析データと設定される前記検査データ値および前記工程管理データ値は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について設定される、請求項1から3のいずれか一項に記載の異常原因推定装置。
  5. 前記解析データ変動相関計算部は、前記複数の検査項目の各検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の各工程管理項目について、前記基準データに対する前記解析データの変動を計算することにより、前記変動相関を計算する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の異常原因推定装置。
  6. 対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、
    前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、
    前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、
    所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、
    前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、
    前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、
    前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、
    前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程と、
    を備える、異常原因推定方法。
  7. コンピュータに、
    対象とする品種および生産ロットに対し、複数の検査項目に係る検査データ値および少なくとも1つの工程管理項目に係る工程管理データ値を含む工程追跡全データを取得するデータ取得工程と、
    前記検査データ値および前記工程管理データ値の範囲を規定する規格値データを取得する規格データ取得工程と、
    前記複数の検査項目のうちの所定の第1の検査項目に係る前記検査データ値の標準偏差に基づいて、前記工程追跡全データから選択される、前記複数の検査項目に係る前記検査データ値および前記少なくとも1つの工程管理項目に係る前記工程管理データ値を基準データと設定し、前記規格値データを用いて前記基準データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡基準データと設定する基準データ設定工程と、
    所定の品種および生産ロットの少なくとも1つに基づいて、前記工程追跡全データから選択される前記検査データ値と前記工程管理データ値を解析データと設定し、前記規格値データを用いて前記解析データに含まれる前記検査データ値と前記工程管理データ値とを正規化した値を工程追跡解析データと設定する解析データ設定工程と、
    前記工程追跡基準データを用いて、前記検査項目および前記工程管理項目の2項目間の相関係数を計算する基準データ相関計算工程と、
    前記工程追跡基準データおよび前記工程追跡解析データを用いて、前記第1の検査項目と前記検査項目および前記工程管理項目との間の変動相関を計算する解析データ変動相関計算工程と、
    前記相関係数および前記変動相関に基づいて、前記検査項目および前記少なくとも1つの工程管理項目の2項目間の結果と原因の因果関係である原因区分を計算する原因区分計算工程と、
    前記原因区分の繋がりを示す原因追跡図を表示装置に描画する原因追跡図描画工程と
    を実行させる、異常原因推定プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113641113A (zh) * 2021-08-12 2021-11-12 广州鲸识信息科技有限公司 基于大数据的食品产线监测管理系统

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