JP4394728B2 - 影響要因特定装置 - Google Patents

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Description

この発明は影響要因特定装置に関し、より詳しくは、目的変数の値に強い影響を持つ説明変数を特定する影響要因特定装置に関する。典型的には、そのような影響要因特定装置は、製造プロセスにおいて、製造品の検査結果に影響を与えている製造条件を特定するのに用いられる。
目的変数と説明変数の関係を明らかにし、目的変数の値に強い影響を持つ説明変数を特定(影響要因分析)するための技術として、回帰分析法などの統計解析手法が品質管理、要因分析などの分野で広く利用されている。回帰分析法をはじめとする多くの分析手法は、量的に測定されたデータが得られることを前提として、それらのデータを多次元的に解析する方法である。しかしながら、これらの分析手法を必要とする多くの分野で得られるデータは必ずしも量的変数だけであるとは限られず、上記前提を満たさない場合が少なくない。例えば製造プロセスにおける、製造品の検査結果に影響を与えている製造条件を特定するための分析を例にとると、製造条件を記録したプロセスデータの中には、材料として用いたガスの流量、温度、圧力、長さなどの量的変数に加え、製造装置の名称、製造レシピの名称、製造日時などの質的変数が混在している。
説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能な分析手法(多変量解析手法)として、非特許文献1(林知己夫著「数量化の方法」、東洋経済新報社、1974年)または非特許文献2(田中豊、脇本和昌著「多変量統計解析法」、現代数学社、1983年)で記されている林の「数量化法I類」が知られている。この数量化法I類では、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能とされているが、それは説明変数の中の量的変数が目的変数と線形な相関がある場合に限定されている。
ここで、製造プロセスにおけるプロセスデータのような現実のデータでは、目的変数と説明変数との相関関係は不明であり、線形であるとの前提は得られない。
そこで、従来、量的変数を質的なダミー変数に変換し、その変換後のデータに対してこの数量化法I類を適用する手法が行われている。すなわち、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在したデータに対して、量的変数をその値により高、中、低などの質的なダミー変数に変換し、変換後のデータに対してこの数量化法I類を用いる。
その手法は、例えば図1に示すようなデータを分析対象とするとき、次のような手順で行われる。なお、図1中の「検査データ」欄のデータ(数値)が目的変数であり、「X1」欄、「X2」欄のデータが説明変数である。「X1」欄のデータはA、B、Cという質的変数であり、「X2」欄のデータは数値であり量的変数である。
まず、図2に示すように、この「X2」欄のデータのうち、数値が1〜3であるものを「低」、数値が4〜7であるものを「中」、数値が8〜10であるものを「高」にそれぞれ変換する。つまり、数値で表された量的変数をその値に応じて「低」、「中」、「高」という質的な変数(X2’)にダミー変換する。
次に、この図2のデータについて、数量化法I類を適用するために、図3に示すようにクロス集計表を作成する。このクロス集計表の集計数が数量化法I類の正規方程式の係数となる。正規方程式の右辺は各項目のカテゴリに対応した目的変数の値の和である。したがって、正規方程式は次式のように求められる。
Figure 0004394728
この正規方程式において、
Figure 0004394728
とする。この正規方程式を解くと、
Figure 0004394728
と解が求まる。
ここから、検査データに対するX1、X2の偏相関係数を算出すると、X1の偏相関係数は0.635、X2の偏相関係数0.236と求まる。この値から、X2よりもX1の方が検査データに対して強い影響を持つと判断することができる(影響要因分析終了)。
林知己夫著「数量化の方法」、東洋経済新報社、1974年 田中豊、脇本和昌著「多変量統計解析法」、現代数学社、1983年
上述の手法、すなわち、量的変数を質的なダミー変数に変換し、その変換後のデータに対して数量化法I類を適用する手法では、目的変数と説明変数との相関関係が線形であるとの前提を必要としない。
しかしながら、上述の手法では、量的変数を質的変数にダミー変換することにより情報損失が生ずる、という問題がある。
そこで、この発明の課題は、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能である上、目的変数と説明変数との相関関係が線形であるとの前提を必要とせず、しかも情報損失を生じない影響要因特定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の影響要因特定装置は、
1種以上の質的変数および該質的変数に対応する1種以上の量的変数を含む説明変数に相当するデータと、上記説明変数によって説明される目的変数に相当するデータとを、これらの変数の変化によって複数セット含む分析対象データについて、上記説明変数のうち上記目的変数に影響する要因を特定する影響要因特定装置であって、
上記分析対象データは1つ以上の製造工程を含む製造プロセスに関するデータであり、
上記分析対象データに含まれた上記説明変数は、上記各製造工程の製造条件を記録したプロセスデータからなり、
上記目的変数は、上記製造プロセスによる製造品についての検査結果を質的変数または量的変数として記録したテストデータからなり、
上記各変数の変化は上記プロセスデータおよびテストデータの製造品毎の変化に相当しており、
上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを記憶する第1の記憶部と、 上記第1の記憶部に記憶された各データセットを読み出し、読み出した各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得るデータ変換部と、
上記データ変換部によって得られた上記疑似データセットの集合を、新たな分析対象データとして記憶する第2の記憶部と、
上記第2の記憶部から上記疑似データセットの集合を読み出し、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する影響要因分析部とを備え、
上記影響要因分析部は、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用するとき、
上記各疑似データセット毎に、その疑似データセット内のデータを上記テストデータの値に基づいて良品のデータと不良品のデータとに分類するとともに、上記良品のデータの平均値を算出して、その平均値でその疑似データセット内の空欄を埋め、
上記各疑似データセットの上記良品のデータの平均値が同一の基準点となるように、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換し、
上記特徴量空間において上記不良品のデータに対応する点と上記基準点との距離に寄与している特徴量を抽出し、
上記抽出された特徴量に基づいて、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を特定することを特徴とする。
ここで、量的変数に相当するデータは、数値を表すデータである。また、質的変数に相当するデータは、例えば装置番号を表す文字データである。
「データセット」とは、「変数」の変化によって得られた複数のデータからなるセット(組)を指す。「変数」は、例えば各製造品毎または製造品のロット毎に変化する。
また、目的変数に「影響する要因」とは、目的変数に最も強く影響する要因を含む。
「多変量解析手法」は公知の一般的なもので足りる。
各製造工程の「製造条件」は、質的変数としての装置番号や製造レシピ、担当者などのカテゴリ、および量的変数としての装置の調整値、温度、圧力、ガス流量その他の運転状態を広く含む。
この発明の影響要因特定装置では、まず、第1の記憶部が、上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを記憶する。次に、データ変換部が、上記第1の記憶部に記憶された各データセットを読み出し、読み出した各データセット、つまり分析対象データに含まれた説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離する。これにより、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得る。第2の記憶部は、上記データ変換部によって得られた上記疑似データセットの集合を、新たな分析対象データとして記憶する。そして、影響要因分析部が、上記第2の記憶部から上記疑似データセットの集合を読み出し、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。
このようにした場合、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能である。また、目的変数と説明変数との相関関係が線形であるとの前提を必要としない。しかも情報損失を生じない。
また、この影響要因特定方法では、製造プロセスに関するプロセスデータおよびテストデータを分析対象データとして、影響要因の特定が行われる。このように、製造プロセスにおいて、製造品についての検査結果を表すテストデータを目的変数とし、製造条件を表すプロセスデータを説明変数とすると、不良発生の要因特定や良品を製造するための製造条件を分析することが可能となる。例えば、各工程の製造条件を表すデータをそれぞれ1つのデータセットに対応させると、或る工程に関して、どのカテゴリ(装置番号や製造レシピ、担当者など)のときの、どの量的変数(装置の調整値、温度、圧力、ガス流量など)が不良の発生要因であるかを容易に特定することができる。
また、上記影響要因分析部が上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用するとき、上記疑似データセットに対して上述の動作を行うので、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を精度良く特定することができる。なお、「上述の動作」とは、
上記各疑似データセット毎に、その疑似データセット内のデータを上記テストデータの値に基づいて良品のデータと不良品のデータとに分類するとともに、上記良品のデータの平均値を算出して、その平均値でその疑似データセット内の空欄を埋め、
上記各疑似データセットの上記良品のデータの平均値が同一の基準点となるように、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換し、
上記特徴量空間において上記不良品のデータに対応する点と上記基準点との距離に寄与している特徴量を抽出し、
上記抽出された特徴量に基づいて、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を特定すること
を指す。
なお、上記基準点は、上記特徴量空間の原点であるのが望ましい。その場合、計算処理が簡単になる。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記データ変換部は、上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを複数のセグメントに分離する前に、
上記説明変数の中の或る質的変数がもつ或る水準を選択し、
上記説明変数に含まれた全てのデータセットをその水準によって複数のデータ群に分離し、
上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定し、上記有意差があるときのみその水準を採用することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記説明変数の中の1種以上の質的変数がもつ水準のうち、上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるもののみが採用される。したがって、上記疑似データセットの個数が無用に増大することが抑制される。この結果、データ処理の時間短縮化、および分析結果の精度向上が期待される。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記データ変換部は、上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定するとき、F検定、決定木分析、または相関ルールを用いることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定することができる。特にF検定を用いる場合は、データ変換を行うか否かを定量的に、明確に判断することが可能になる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得するデータ読込み部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記分析対象データとして、製造プロセスに関する上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得することができる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記影響要因分析部が特定した影響要因を表す表示を行う出力部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記出力部が、上記影響要因分析部が特定した影響要因を表す表示を行う。したがって、その表示に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記影響要因分析部は、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換するとき、上記各疑似データセット内のデータを上記良品のデータの平均値が0かつ標準偏差が1となるように標準化した後、上記変換を行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記各疑似データセット内のデータを上記良品のデータの平均値が0かつ標準偏差が1となるように標準化する。つまり、全ての説明変数のスケールを統一する。したがって、各説明変数の影響度を同じ評価基準で評価することが可能となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を算出する評価指標算出部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、評価指標算出部が、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を算出する。したがって、その評価指標に基づいて、ユーザ(製造プロセスの保守担当者、作業者を含む。以下同様。)は、影響要因の妥当性を容易に判断できる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記影響要因分析部は、上記特徴量空間を主成分分析により得ることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記特徴量空間を主成分分析により得る。この場合、説明変数同士の間に強い相関関係がある場合のオーバーフィッティングを防ぐことが可能となる。したがって、分析精度が向上する。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を得る評価指標算出部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリング(Hotteling)のT 統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて上記評価指標を得る。この場合、主成分空間内での基準点(典型的には原点)からの距離に対する各説明変数の影響度を算出することができる。つまり、各説明変数が不良品の発生にどの程度影響するのかを数値的に表すことが可能となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与と上記不良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与とをそれぞれ算出し、それらの寄与の比を表す値を、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標とする評価指標算出部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与と上記不良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与との比を表す値を上記評価指標とする。したがって、良品の条件と不良品の条件との相違を評価することができる。つまり、目的変数と要因との相関関係が、線形相関と非線形相関とのいずれの相関関係であったとしても、目的変数に影響する要因を特定することが可能となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記評価指標算出部は、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与が或る閾値に比べて小さいような変数を、上記影響要因の候補から除外することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記不良品の各データによるホテリングのT 統計量への寄与が或る閾値に比べて小さいような変数を、上記影響要因の候補から除外する。したがって、不良品の発生に殆ど影響しないノイズ等による微小な影響要因を取り除くことが可能となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
上記影響要因分析部は、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記基板毎に行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、良品と不良品との判別を上記基板毎に行う。このようにした場合、良品と不良品との判別を上記製造品毎に行う場合に比して、データを減らすことができ、不良品発生の傾向を大まかに把握して分析するのに有効となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
上記影響要因分析部は、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行う。したがって、不良品が発生した要因を製造品単位で、精度良く分析することが可能となる。また、基板上での製造品の位置を説明変数に使用することで、基板上の位置と不良発生の関係をも分析することが可能となる。
一実施形態の影響要因特定装置では、上記算出された評価指標に基づいて上記影響要因を候補として並べて出力する出力部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記出力部は、算出された定量的な評価指標に基づいて上記影響要因の候補を並べて出力する。この出力は一覧表示の形態をとることができる。したがって、その出力に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。すなわち、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良発生の要因になっているか否かを確認することができる。したがって、最小限の労力で影響要因の候補の確認が可能となる。
なお、上記出力部は、ユーザの指示に基づいて、または自動的に、その影響要因の候補についてのプロセスデータおよびテストデータと、それらのプロセスデータおよびテストデータをグラフ化したデータとを表示画面に表示させるのが望ましい。そのようにした場合、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良発生の要因になっているか否かを容易に確認することができる。
別の局面では、影響要因特定方法は、
1種以上の質的変数および該質的変数に対応する1種以上の量的変数を含む説明変数に相当するデータと、上記説明変数によって説明される目的変数に相当するデータとを、これらの変数の変化によって複数セット含む分析対象データについて、上記説明変数のうち上記目的変数に影響する要因を特定する影響要因特定方法であって、
上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得、
上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。
ここで、量的変数に相当するデータは、数値を表すデータである。また、質的変数に相当するデータは、例えば装置番号を表す文字データである。
「データセット」とは、「変数」の変化によって得られた複数のデータからなるセット(組)を指す。「変数」は、例えば各製造品毎または製造品のロット毎に変化する。
また、目的変数に「影響する要因」とは、目的変数に最も強く影響する要因を含む。
「多変量解析手法」は公知の一般的なもので足りる。
この影響要因特定方法では、まず、分析対象データに含まれた説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離する。これにより、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得る。そして、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。
このようにした場合、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能である。また、目的変数と説明変数との相関関係が線形であるとの前提を必要としない。しかも情報損失を生じない。
なお、この影響要因特定方法のより具体的な構成では、上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを第1の記憶部に記憶させる。また、コンピュータの中央演算処理装置によって、第1の記憶部に記憶された記憶内容を読み出し、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得る。得られた上記疑似データセットの集合は、新たな分析対象データとして第2の記憶部に記憶させる。そして、コンピュータの中央演算処理装置によって、上記第2の記憶部の記憶内容を読み出し、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。
一実施形態の影響要因特定方法では、
上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを複数のセグメントに分離する前に、
上記説明変数の中の或る質的変数がもつ或る水準を選択し、
上記説明変数に含まれた全てのデータセットをその水準によって複数のデータ群に分離し、
上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定し、上記有意差があるときのみその水準を採用することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記説明変数の中の1種以上の質的変数がもつ水準のうち、上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるもののみが採用される。したがって、上記疑似データセットの個数が無用に増大することが抑制される。この結果、データ処理の時間短縮化、および分析結果の精度向上が期待される。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定するとき、F検定、決定木分析、または相関ルールを用いることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定することができる。特にF検定を用いる場合は、データ変換を行うか否かを定量的に、明確に判断することが可能になる。
一実施形態の影響要因特定方法では、
上記分析対象データは1つ以上の製造工程を含む製造プロセスに関するデータであり、
上記分析対象データに含まれた上記説明変数は、上記各製造工程の製造条件を記録したプロセスデータからなり、
上記目的変数は、上記製造プロセスによる製造品についての検査結果を質的変数または量的変数として記録したテストデータからなり、
上記各変数の変化は上記プロセスデータおよびテストデータの製造品毎の変化に相当することを特徴とする。
ここで、各製造工程の「製造条件」は、質的変数としての装置番号や製造レシピ、担当者などのカテゴリ、および量的変数としての装置の調整値、温度、圧力、ガス流量その他の運転状態を広く含む。
この一実施形態の影響要因特定方法では、製造プロセスに関するプロセスデータおよびテストデータを分析対象データとして、影響要因の特定が行われる。このように、製造プロセスにおいて、製造品についての検査結果を表すテストデータを目的変数とし、製造条件を表すプロセスデータを説明変数とすると、不良発生の要因特定や良品を製造するための製造条件を分析することが可能となる。例えば、各工程の製造条件を表すデータをそれぞれ1つのデータセットに対応させると、或る工程に関して、どのカテゴリ(装置番号や製造レシピ、担当者など)のときの、どの量的変数(装置の調整値、温度、圧力、ガス流量など)が不良の発生要因であるかを容易に特定することができる。
一実施形態の影響要因特定方法では、
上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用するとき、
上記各疑似データセット毎に、その疑似データセット内のデータを上記テストデータの値に基づいて良品のデータと不良品のデータとに分類するとともに、上記良品のデータの平均値を算出して、その平均値でその疑似データセット内の空欄を埋め、
上記各疑似データセットの上記良品のデータの平均値が同一の基準点となるように、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換し、
上記特徴量空間において上記不良品のデータに対応する点と上記基準点との距離に寄与している特徴量を抽出し、
上記抽出された特徴量に基づいて、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を特定することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を精度良く特定することができる。
なお、上記基準点は、上記特徴量空間の原点であるのが望ましい。その場合、計算処理が簡単になる。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換するとき、上記各疑似データセット内のデータを上記良品のデータの平均値が0かつ標準偏差が1となるように標準化した後、上記変換を行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記各疑似データセット内のデータを上記良品のデータの平均値が0かつ標準偏差が1となるように標準化する。つまり、全ての説明変数のスケールを統一する。したがって、各説明変数の影響度を同じ評価基準で評価することが可能となる。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を算出し、算出された評価指標に基づいて上記影響要因を候補として並べて出力することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、算出された定量的な評価指標に基づいて上記影響要因を候補として並べて出力する。この出力は一覧表示の形態をとることができる。したがって、その出力に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。すなわち、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良品発生の要因になっているか否かを確認することができる。したがって、最小限の労力で不良品発生の要因を確認することができる。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間を主成分分析により得ることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間を主成分分析により得る。この場合、説明変数同士の間に強い相関関係がある場合のオーバーフィッティングを防ぐことが可能となる。したがって、分析精度が向上する。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を得ることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリング(Hotteling)のT統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて上記評価指標を得る。この場合、主成分空間内での基準点(典型的には原点)からの距離に対する各説明変数の影響度を算出することができる。つまり、各説明変数が不良品の発生にどの程度影響するのかを数値的に表すことが可能となる。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与と上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与とをそれぞれ算出し、それらの寄与の比を表す値を、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標とすることを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与と上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与との比を表す値を上記評価指標とする。したがって、良品の条件と不良品の条件との相違を評価することができる。つまり、目的変数と要因との相関関係が、線形相関と非線形相関とのいずれの相関関係であったとしても、目的変数に影響する要因を特定することが可能となる。
一実施形態の影響要因特定方法では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与が或る閾値に比べて小さいような変数を、上記影響要因の候補から除外することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与が或る閾値に比べて小さいような変数を、上記影響要因の候補から除外する。したがって、不良品の発生に殆ど影響しないノイズ等による微小な影響要因を取り除くことが可能となる。
一実施形態の影響要因特定方法では、
上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記基板毎に行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、良品と不良品との判別を上記基板毎に行う。このようにした場合、良品と不良品との判別を上記製造品毎に行う場合に比して、データを減らすことができ、不良品発生の傾向を大まかに把握して分析するのに有効となる。
一実施形態の影響要因特定方法では、
上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行うことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定方法では、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行う。したがって、不良品が発生した要因を製造品単位で、精度良く分析することが可能となる。また、基板上での製造品の位置を説明変数に使用することで、基板上の位置と不良発生の関係をも分析することが可能となる。
さらに別の局面では、影響要因特定装置は、
1種以上の質的変数および該質的変数に対応する1種以上の量的変数を含む説明変数に相当するデータと、上記説明変数によって説明される目的変数に相当するデータとを、これらの変数の変化によって複数セット含む分析対象データについて、上記説明変数のうち上記目的変数に影響する要因を特定する影響要因特定装置であって、
上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得るデータ変換部と、
上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する影響要因分析部とを備える。
この影響要因特定装置では、まず、データ変換部が、分析対象データに含まれた説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離する。これにより、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得る。そして、影響要因分析部が、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。
このようにした場合、説明変数の中に質的変数と量的変数が混在していても分析可能である。また、目的変数と説明変数との相関関係が線形であるとの前提を必要としない。しかも情報損失を生じない。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記分析対象データは1つ以上の製造工程を含む製造プロセスに関するデータであり、
上記分析対象データに含まれた上記説明変数は、上記各製造工程の製造条件を記録したプロセスデータからなり、
上記目的変数は、上記製造プロセスによる製造品についての検査結果を質的変数または量的変数として記録したテストデータからなり、
上記各変数の変化は上記プロセスデータおよびテストデータの製造品毎の変化に相当し、
上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得するデータ読込み部と、
上記影響要因分析部が特定した影響要因を表す表示を行う出力部とを備えたことを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、データ読込み部が、上記分析対象データとして、製造プロセスに関する上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得する。そして、出力部が、上記影響要因分析部が特定した影響要因を表す表示を行う。したがって、その表示に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。
一実施形態の影響要因特定装置では、
上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を表す評価指標を算出する評価指標算出部を備え、
上記出力部は、その算出された評価指標に基づいて上記影響要因の候補を並べて出力することを特徴とする。
この一実施形態の影響要因特定装置では、上記出力部は、算出された定量的な評価指標に基づいて上記影響要因の候補を並べて出力する。この出力は一覧表示の形態をとることができる。したがって、その出力に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。すなわち、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良発生の要因になっているか否かを確認することができる。したがって、最小限の労力で影響要因の候補の確認が可能となる。
なお、上記出力部は、ユーザの指示に基づいて、または自動的に、その影響要因の候補についてのプロセスデータおよびテストデータと、それらのプロセスデータおよびテストデータをグラフ化したデータとを表示画面に表示させるのが望ましい。そのようにした場合、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良発生の要因になっているか否かを容易に確認することができる。
別の局面では、影響要因特定プログラムは、上記影響要因特定方法をコンピュータに実行させるための影響要因特定プログラムである。
別の局面では、記録媒体は、上記影響要因特定プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
この発明の一実施形態の影響要因特定装置は、A工程とB工程という2つの製造工程を含む製造プロセスに関するデータを分析対象データとする。
上記分析対象データに含まれた説明変数は、各製造工程の製造条件を記録したプロセスデータからなる。各製造工程の製造条件は、質的変数としての装置番号や製造レシピ、担当者などのカテゴリ、および量的変数としての装置の調整値、温度、圧力、ガス流量その他の運転状態を広く含む。図6の例では、A工程について、質的変数としての装置番号(1号機、2号機)と、量的変数としての調整値(A工程_A1、A工程_A2)とが含まれている。また、B工程について、質的変数としての装置番号(1号機、2号機)と、量的変数としての調整値(B工程_B1、B工程_B2)とが含まれている。
上記分析対象データに含まれた目的変数は、上記製造プロセスによる製造品についての検査結果(出来映えまたは性能の評価結果)を、質的変数または量的変数として記録したテストデータからなる。図6の例では、製造品についての検査結果が量的変数(数値データ)として含まれている。
各製造品(Lot01、Lot02、…)毎に、上記説明変数と目的変数とは対応付けられている。上記説明変数、目的変数の変化は、それぞれ上記プロセスデータ、テストデータの製造品毎の変化に相当する。
図6の例では、各製造品(Lot01、Lot02、…)毎に、目的変数としての検査結果(テストデータ)が2.10、2.71、…というように変化している。この例では、検査結果が0から3.5までの範囲内の値であれば「良品」であり、それ以外の値であれば「不良品」である。
また、各製造品(Lot01、Lot02、…)毎に、説明変数としてのプロセスデータは、次のように設定または変化している。すなわち、A工程では、製造品Lot01からLot10までは装置番号「1号機」が用いられ、製造品Lot11からLot20までは装置番号「2号機」が用いられている。A工程では、各製造品(Lot01、Lot02、…)毎に、調整値「A工程_A1」は0.17、0.41、…というように変化し、調整値「A工程_A2」は0.31、0.76、…というように変化している。一方、B工程では、製造品Lot01からLot05までは装置番号「1号機」が用いられ、製造品Lot06からLot10までは装置番号「2号機」が用いられ、製造品Lot11からLot15までは装置番号「1号機」が用いられ、また、製造品Lot16からLot20までは装置番号「2号機」が用いられている。B工程では、各製造品(Lot01、Lot02、…)毎に、調整値「B工程_B1」は0.16、0.35、…というように変化し、調整値「B工程_B2」は0.98、0.03、…というように変化している。
図6の例では、プロセスデータのうち、A工程の装置番号「1号機」と「2号機」、B工程の装置番号「1号機」と「2号機」とが、それぞれ質的変数がもつ「水準」として把握される。
また、製造品Lot01からLot20までにわたって、図6中の量的変数からなるデータ(例えば調整値「A工程_A1」のデータ)が変化してなるデータ20個の組を「データセット」と呼ぶ。
一実施形態の影響要因特定装置(その構成については後述する。)では、このような分析対象データについて、図4に示す影響要因特定方法のフローにしたがって、説明変数としてのプロセスデータのうち目的変数としての検査結果に影響する要因を特定する。
i) まず、図4中のステップS101で、説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ説明変数の中の質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離する。
例えば図6中の調整値「A工程_A1」のデータセットを、図7中に示すように、A工程の装置番号「1号機」と「2号機」との水準によって2つのセグメント(「A工程_A1(1号機)」欄の10個のデータと「A工程_A1(2号機)」欄の10個のデータに分離する。同様に、図6中の調整値「A工程_A2」のデータセットを、図7中に示すように、A工程の装置番号「1号機」と「2号機」との水準によって2つのセグメント(「A工程_A2(1号機)」欄の10個のデータと「A工程_A2(2号機)」欄の10個のデータに分離する。
また、図6中の調整値「B工程_B1」のデータセットを、図7中に示すように、B工程の装置番号「1号機」と「2号機」との水準によって2つのセグメント(「B工程_B1(1号機)」欄の5個×2(計10個)のデータと「B工程_B1(2号機)」欄の5個×2(計10個)のデータに分離する。同様に、図6中の調整値「B工程_B2」のデータセットを、図7中に示すように、B工程の装置番号「1号機」と「2号機」との水準によって2つのセグメント(「B工程_B2(1号機)」欄の5個×2(計10個)のデータと「B工程_B2(2号機)」欄の5個×2(計10個)のデータに分離する。
ii) 次に、図4中のステップS102で、このような「A工程_A1(1号機)」欄、「A工程_A2(2号機)」欄、「B工程_B2(1号機)」欄、「B工程_B2(2号機)」欄のように、量的変数であるデータのセグメントとそのセグメントを補完する空欄(ブランク;図7中の斜線で示した部分)とからなる組をそれぞれ「疑似データセット」とする。この段階では、空欄にはデータが無い。これらの疑似データセットは、後述するように、量的変数として取り扱うことが可能である。
iii) 次に、図4中のステップS103で、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する。この例では、多変量解析手法として主成分分析を行う。
図6に関して述べたように、この例では、上記目的変数としての検査結果(テストデータ)が0から3.5までの範囲内の値であれば「良品」であり、それ以外の値であれば「不良品」である。
図7中に示した疑似データセットの集合を含むプロセスデータが作るデータ行列Xを
Figure 0004394728
とする(N:データ数、P:変数の数)。そして、各疑似データセット毎に、その疑似データセット内のデータを上記テストデータの値に基づいて良品のデータと不良品のデータとに判別する。そして、そのデータ行列Xのうち、テストデータから良品と判定される製造品についてのデータ(以下「良品データ」という。)が作る部分行列Xgを、図8に示すように、
Figure 0004394728
とする(Ng:正常な特性のデータ数)。また、そのデータ行列Xのうち、テストデータから不良品と判定される製造品についてのデータ(以下「不良品データ」という。)が作る部分行列Xbを、図9に示すように、
Figure 0004394728
とする(Nb:特性不良となったデータ数)。
なお、この例では、良品、不良品の全データを用いて分析するが、良品または不良品、あるいはその両方のデータをグループ分けし、データの一部分を使用する手法を用いても良い。
次に、図8に示した行列Xgにおいて、各疑似データセット毎に、その疑似データセットに含まれた良品データについての平均値と標準偏差値とを算出する。この例では、その平均値でその疑似データセット内の空欄を埋める。各疑似データセット毎に、その疑似データセットを上記平均値と標準偏差値とを用いて標準化する。図10に示すように、この標準化により得られた行列を
Figure 0004394728
とする。また、図9に示した行列Xbにおいて、各疑似データセット毎に、その疑似データセットに対応する行列Xg中の疑似データセットの標準化に用いた上記平均値と標準偏差値とを用いて、標準化する。図11に示すように、この標準化により得られた行列を
Figure 0004394728
とする。図10、図11では、図8、図9中でそれぞれ空欄となっていた箇所が、上記平均値を用いた上記標準化のおかげで、データ0になっていることが注目される。
次に、図10、図11に示した
Figure 0004394728
を対象として主成分分析を行う。
まず、図10に示した行列について特異値分解を行い次式を得る。
Figure 0004394728
ここで、上式において、UとVは直交行列である。Sは対角行列であり、その対角要素には特異値sが降順に並ぶ。Rは採用する主成分数である。UはUのR列目までを要素とする部分行列である。Sは、図12に示すように、SのR行R列までを要素とする部分行列である。また、Vは、図13に示すように、VのR列目までを要素とする部分行列である。
この行列に関して、特徴量空間での良品データの座標に相当する主成分得点Tgは、次式により算出される(図14参照)。
Figure 0004394728
同様に、図11に示した行列について、特徴量空間での不良品データの座標に相当する主成分得点Tbは、次式で算出される(図15参照)。
Figure 0004394728
図14、図15に示すTg、Tbにおいて、1列目から順に第1主成分、第2主成分、…、第R主成分となっている。
iv) 次に、図4中のステップS103で、影響要因を特定するための分析を行う。
まず、主成分得点Tの共分散行列Σは次式により算出される(図16参照)。
Figure 0004394728
ここで、共分散行列Σの要素である
Figure 0004394728
を用いて、ホテリング(Hotteling)のT統計量は次式で算出される(図17参照)。
Figure 0004394728
さらに、第p変数のT統計量への寄与は、
Figure 0004394728
と定義される(図18参照)。ここで、tは主成分得点からなるベクトル、つまりTの行ベクトルである。また、
Figure 0004394728
は主成分得点の共分散行列Σの逆行列である。x
Figure 0004394728
の変数pに関するデータであり、スカラー量である。νは第p変数に関する係数ベクトルの転置ベクトルであり、Vのp行と等しい。
この算出された第p変数のT統計量への寄与が、特徴量空間において中心からの距離に対して第p変数が寄与している割合となる。
上記第p変数のT統計量への寄与を算出する操作を、良品データの主成分得点、不良品データの主成分得点を用いて、良品データ、不良品データについてそれぞれ実施する。
次に、行列Xgのi番目のデータの第p変数についてのT統計量への寄与、すなわち良品データについて算出したT統計量への寄与は、
Figure 0004394728
である(図19参照)。これを用いて、行列Xgの全データの第p変数についてのT統計量への寄与を算出し累計すると、
Figure 0004394728
となる。さらに、これを、行列Xgの全データ、全変数についてのT統計量への寄与の合計で除算して、規格化する。これにより、良品データの第p変数のT統計量への寄与は、
Figure 0004394728
として算出される(図21参照)。
同様に、行列Xbのi番目のデータの第p変数についてのT統計量への寄与、すなわち不良品データについて算出したT統計量への寄与は、
Figure 0004394728
である(図20参照)。これを用いて、行列Xbの全データの第p変数についてのT統計量への寄与を算出し累計すると、
Figure 0004394728
となる。さらに、これを、行列Xbの全データ、全変数についてのT統計量への寄与の合計で除算して、規格化する。これにより、不良品データの第p変数のT統計量への寄与は、
Figure 0004394728
として算出される(図22参照)。
v) 次に、図4中のステップS104で、これまでに示した良品データについてのT統計量への寄与と不良品データについてのT統計量への寄与とを用いて、影響要因を特定するための評価指標の算出を行う。
このとき、不良品データについてのT統計量への寄与が小さいような変数は、不良品の発生に殆ど影響しないノイズ等による微小な影響要因であると思われる。そこで、不良品データについてのT統計量への寄与が小さいような変数を除外するために、次式の閾値関数δを設定する。
Figure 0004394728
ここで、Pは既述のように変数の数である(したがって、上記閾値関数δによる閾値1/Pは、評価指標の平均値としての意味をもつ。)。そして、影響要因の特定に用いる評価指標として、上記プロセスデータの各変数について次式の定量的な乖離度指標IoK(Index of Kairido)を算出する(図23参照)。
Figure 0004394728
vi) 次に、図4中のステップS105で、影響要因の特定のために、上記乖離度指標IoKに基づいて影響要因を候補として並べて出力する。この例では、図24に示すように、その乖離度指標IoKの値を用いて降順に、影響要因の候補を一覧表示の形態で出力する。
この図24において、乖離度指標IoKの値が1以上になっている項目(プロセスデータの変数)が影響要因としての候補になっている。つまり、乖離度指標IoKの値が大きい候補ほど不良品発生(異常)の要因として疑わしい、または不良品発生への寄与が大きいことを表わしている。この例では、最上位に挙げられている項目「A工程_A1(1号機)」が不良品発生の要因として疑わしい。
この一覧表示に基づいて、ユーザは、影響要因の候補の妥当性を容易に判断できる。すなわち、ユーザは、出力された影響要因の候補のうち最も確からしい候補から順に、その候補が実際に不良品発生の要因になっているか否かを確認することができる。この例では、ユーザは、まず、図25に示すような、項目「A工程_A1(1号機)」の値と検査結果との対応をプロットした散布図を確認する。この図25で、□は良品、×は不良品を表わしている。ユーザは、この図25から項目「A工程_A1(1号機)」の値が比較的大きい値をとっているとき、不良品が発生していることを認識できる。このことから、不良品発生の要因として、A工程_A1(1号機)の値が上昇したことを特定できる。このようにして、ユーザは、最小限の労力で不良品発生(影響要因)の要因を特定することができる。
なお、上述の例では、多変量解析手法として、主成分分析を行ってホテリングのT統計量を算出したが、これに限られるものではない。主成分分析による特徴量空間に限定したものではなく、その他の特徴量空間を用いても良い。また、その他の一般的な分析手法、例えば相関分析、線形回帰分析、重回帰分析、決定木分析、相関ルール分析、因子分析、部分空間法(PLS;Partial Least Square)、サポートベクトルマシンなどを用いても良い。
また、上述の例では、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて上記評価指標を得た。しかしながら、これに限られるものではない。上記特徴量空間において、良品または不良品または双方のデータに対しユークリッド距離またはマハラノビス距離の近いデータ同士をグループ化し、個々のグループ毎に影響要因を特定しても良い。このようにした場合、対象データを製造日時、製造条件などの違いで分類して、分類された部分集合を用いて分析することで、特定条件のみのデータを対象に分析することが可能になる。また、不良品の傾向毎に分類して、部分集合毎に分析することで、不良品の傾向毎に要因を特定可能となる。
また、例えば上記製造品が半導体素子や液晶表示素子である場合など、製造品が基板上に複数個製造されるようになっている場合、上記検査結果(テストデータ)の値に基づく良品と不良品との判別を上記基板毎に行っても良い。このようにした場合、良品と不良品との判別を製造品毎に行う場合に比して、データを減らすことができ、不良品発生の傾向を大まかに把握して分析するのに有効となる。
もちろん、テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行ってもよい。このようにした場合、不良品が発生した要因を製造品単位で、精度良く分析することが可能となる。また、基板上での製造品の位置を説明変数に使用することで、基板上の位置と不良発生の関係をも分析することが可能となる。
上述の例では、質的変数がもつ水準は、A工程、B工程における装置番号(1号機、2号機)のみであったが、これに限られるものではない。
例えば、質的変数がもつ水準は、製造品の作製の仕方を記述した製造レシピであっても良い。例えば製造品のタイプ1については、A工程では条件a1、B工程では条件b1を採用し、製造品のタイプ2については、A工程では条件a2、B工程では条件b2を採用する、などである。この場合、例えば、質的変数がもつ水準a1,a2によって、A工程での量的変数である調整値「A工程_A1」、「A工程_A2」のデータセットをそれぞれ2個のセグメントに分離して、2個ずつの疑似データセットを作成する。また、質的変数がもつ水準b1,b2によって、B工程での量的変数である調整値「B工程_B1」、「B工程_B2」のデータセットをそれぞれ2個のセグメントに分離して、2個ずつの疑似データセットを作成する。
また、質的変数がもつ水準は、各製造品が製造プロセスを流れた時期であっても良い。例えば製造品のLot01からLot05までは製造プロセスを期間T1に流れ、製造品のLot06からLot10までは製造プロセスを期間T2に流れ、製造品のLot11からLot20までは製造プロセスを期間T3に流れたものとする。この場合、質的変数がもつ水準T1,T2,T3によって、量的変数である調整値「A工程_A1」、「A工程_A2」、「B工程_B1」、「B工程_B2」のデータセットをそれぞれ3個のセグメントに分離して、3個ずつの疑似データセットを作成する。
また、質的変数がもつ水準が複数種類ある場合は、量的変数からなるデータセットをそれぞれの水準で重ねて分離しても良い。例えば、質的変数がもつ水準が装置番号で2つ(1号機、2号機)、製造レシピで2つ(タイプ1、タイプ2)、時期で3つ(T1,T2,T3)ある場合は、量的変数からなるデータセットを2×2×3=12個のセグメントに分離しても良い。
上述の図6の分析対象データの例では、製造プロセスに含まれる工程数が2工程であり、元のプロセスデータ中のデータセットの個数が4個であった。これにより、図7に示すように、分離後の疑似データセットの個数が8個にとどまった。しかしながら、製造プロセスに含まれる工程数や元のプロセスデータ中のデータセットの個数が増大すると、分離後の疑似データセットの個数が増大して、分析処理の規模が大きくなることが予想される。そこで、質的変数がもつ水準のうちデータセットを分離ために用いられる水準の数を低減することにより、分離後の疑似データセットの個数を低減することが好ましい。
図5は、そのような質的変数がもつ水準のうちデータセットを分離ために用いられる水準の数を低減する処理のフローを示している。この処理は、説明変数の中の量的変数からなる各データセットを複数のセグメントに分離する前に、行われる。
まず、図5中のステップS11で、説明変数の中の或る質的変数がもつ或る水準を選択する。次に、ステップS12で、上記説明変数に含まれた全てのデータセットをその水準によって複数のデータ群に分離する。次に、ステップS13では、上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定する。それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるときは(ステップS13でYES)、その水準を採用する。一方、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるときは(ステップS13でYES)、その水準を不採用にする。つまり、その水準によってはデータセットを分離しない。
このようにした場合、上記疑似データセットの個数が無用に増大することを抑制できる。この結果、データ処理の時間短縮化、および分析結果の精度向上を図ることができる。
例えば、図6中に示したA工程に関する質的変数としての装置番号1号機、2号機、およびB工程に関する質的変数としての装置番号1号機、2号機について、投入数、不良数、不良率をまとめると、図26に示すようになっている。この図26からA工程の1号機、2号機の不良率が0.3と0.2で異なっている可能性がある。これに応じて、A工程の装置番号1号機、2号機を分離用の水準として用いて、A工程に関する量的変数であるA工程_A1、A工程_A2のデータセットを分離する。また、B工程でも同様に、B工程の1号機、2号機の不良率が0.3と0.2で異なっている可能性がある。これに応じて、B工程の装置番号1号機、2号機を分離用の水準として用いて、B工程に関する量的変数であるB工程_B1、B工程_B2のデータセットを分離する。
なお、図5中のステップS13の判定をするとき、F検定、決定木分析、または相関ルールなどの一般的な統計手法を用いても良い。一般的に言って、F検定、T検定を用いる場合は、データ変換を行うか否かを定量的に、明確に判断することが可能になる。
ここで、F検定を用いた場合の有意差判定の数式説明、計算例を以下に示す。
A工程の1号機、2号機に関する目的変数としての検査結果(テストデータ)をまとめると、図27に示すようになっている。
まず、A工程の1号機に関するテストデータ群と、A工程の2号機に関するテストデータ群との間で、F値により、有意差があるか判定する。
A工程の1号機、2号機に関するデータ群の標本分散をσ,σ(σ>σ)とすると、上記2つのデータ群間のF値は、次式により算出される。
Figure 0004394728
この例では、図27中のテストデータから、A工程のF値は、F=2.04と算出される。自由度(9,9)、有意確率0.05とすると、F分布は3.18である。この例では、F<3.18であるため、A工程の1号機と2号機の分散に有意差はないものと結論される。
次に、T検定を用いた場合の有意差判定の数式説明、計算例を以下に示す。
A工程の1号機、2号機に関するデータ群の標本平均をμ,μとし、各データ群のデータ数をn,nとすると、上記2つのデータ群間のT値は、次式により算出される。
Figure 0004394728
この例では、図27中のテストデータから、A工程のT値は、T=1.45と算出される。自由度18、有意確率0.05とすると、T分布は1.734である。この例では、T<1.734であるため、A工程の1号機と2号機の平均に有意差はないものと結論される。
B工程の1号機、2号機に関する目的変数としての検査結果(テストデータ)をまとめると、図28に示すようになっている。
B工程の1号機に関するテストデータ群と、B工程の2号機に関するテストデータ群との間で、A工程の場合と同様に、F値を計算すると、F=1.61となる。また、T値を計算すると、T=0.46となる。
この例では、F<3.18、T<1.734であるため、B工程の1号機と2号機とでは分散にも平均にも有意差はないものと結論される。
上述のF検定、T検定による有意差判定の計算例では、あいにく、A工程、B工程ともに1号機に関するテストデータ群と2号機に関するテストデータ群との間に有意差が確認されなかった。しかし、一般的に言って、F検定、T検定を用いる場合は、データ変換を行うか否かを定量的に、明確に判断することが可能になる。
図29は、上述の図4のフローを実施するのに適した影響要因特定装置200のブロック構成を示している。
この影響要因特定装置200は、製造プロセス300において取得された分析対象データを分析するのに用いられる。製造プロセス300は、製造品を処理する1つ以上(この例では4つ)の製造工程A,B,C,Dと、その製造品についての検査結果を得る検査工程Eとを含んでいる。
製造プロセス300の各製造工程A,B,C,Dは、それぞれ複数の製造装置(この例では、3台ずつ。A1,A2,A3;B1,B2,B3;C1,C2,C3;D1,D2,D3で示される。)を含んでいる。各製造工程A,B,C,Dの製造条件を記録したプロセスデータは、ネットワーク209を介してプロセスデータ保管装置(外部記憶装置)208に自動的に保存される。各製造工程の製造条件は、質的変数としての装置番号や製造レシピ、担当者などのカテゴリ、および量的変数としての装置の調整値、温度、圧力、ガス流量その他の運転状態を含んでいる。
検査工程Eは、複数の検査装置(この例では、3台。E1,E2,E3で示される。)を含んでいる。製造品についての検査結果(出来映えまたは性能の評価結果)を記録したテストデータは、ネットワーク210を介してテストデータ保管装置(外部記憶装置)213に自動的に保存される。
影響要因特定装置200は、キーボードまたはマウスなどの入力装置201と、パーソナルコンピュータ本体220と、LCD(液晶表示ディスプレイ)やCRT(陰極線管ディスプレイ)などの表示装置207とを備えている。パーソナルコンピュータ本体220は、ユーザーインタフェース202と、データ読込み部203と、データ変換部および影響要因分析部として働くデータ処理部204と、評価指標算出部として働く評価値算出部205と、出力部206とを含んでいる。この例では、本体220は、パーソナルコンピュータからなり、本体内の各部202,203,…,206はプログラム(ソフトウェア)によって構成されている。
ユーザーインタフェース202は、公知のものであり、ユーザが入力装置201を介して本体220内にデータや指示を入力するのに用いられる。
データ読込み部203は、第1の記憶部としてのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を含み、上記データ保管装置208,213から上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得する。つまり、必要な分析対象データを読み込んで一時的に記憶する。
データ処理部204と評価値算出部205とは、図示しないEEPROM(電気的に消去・書き込み可能なリード・オンリ・メモリ)に記憶されたプログラム(ソフトウェア)にしたがって動作するCPU(中央演算処理装置)によって構成されている。
出力部206は、公知のものであり、受け取ったデータを表示装置207に表示するのに適した形式(画像データ)に変換する。この例では、データ処理部204と評価値算出部205によって得られた各種データや評価結果を表示装置207に表示するのに適した画像データに変換する。
ユーザは、上記ユーザーインタフェース202によって、影響要因特定のために必要な諸条件、例えば対象データの期間、対象としたい検査項目などの設定を行い、影響要因特定装置200に処理を開始させる。
影響要因特定装置200は、設定された諸条件に基づいて、上記データ保管装置208,213から必要な分析対象データをデータ読込み部203に読み込んで取得する。取得された分析対象データは、例えば図6に示したようなものである。続いて、データ処理部204が上述の影響要因特定を実施する。すなわち、まずデータ処理部204がデータ変換部として働いて、分析対象データに含まれた説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離する(図4中のS101)。これにより、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得る(図4中のS102)。これにより得られた新たな分析対象データは、例えば図7に示したようなものである。この新たな分析対象データは、データ処理部204を構成するCPUに内蔵された第2の記憶部としてのRAMに記憶される。
次に、データ処理部204がデータ変換部および影響要因分析部として働いて、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する(図4中のS103)。次に、評価値算出部205が、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を表す評価指標を算出する(図4中のS104)。
そして、出力部206が、影響要因の特定のために、その算出された評価指標に基づいて上記影響要因の候補を並べて、一覧表示の形態で出力する(図4中のS105)。
ユーザが、例えば入力装置201を介して、一覧表示の形態で出力された上記影響要因の候補の中から影響要因の候補を特定すると、出力部206は、例えば図25に示したように、その影響要因の候補についてのプロセスデータおよびテストデータと、それらのプロセスデータおよびテストデータをグラフ化したデータとを表示画面に表示させる。その表示に基づいて、ユーザは、影響要因の妥当性を容易に判断できる。このようにして、影響要因が特定される。
なお、図25に示したようなグラフ表示は、ユーザの入力指示を待たずに、出力部206が影響要因の候補の一覧表示をするときに自動的に行っても良い。
ユーザは、特定された影響要因に基づいて、製造プロセスに対して必要な改善を行うことができる。なお、影響要因特定装置200が、特定された影響要因に基づいて、製造プロセスに対して必要な改善をフィードバックして指示するようになっていても良い。また、製造プロセスに対して必要な改善を自動的に実行するようになっていても良い。
本発明影響要因特定装置は、半導体素子や液晶表示素子の製造プロセスで取得されるデータのみを分析対象データとする限られるものではない。本発明影響要因特定装置の分析対象データは、1種以上の質的変数および該質的変数に対応する1種以上の量的変数を含む説明変数に相当するデータと、上記説明変数によって説明される目的変数に相当するデータとを、これらの変数の変化によって複数セット含むものであれば足りる。例えば、化学、製薬、農産物、製鉄、プラスチック材料などの分野のデータも分析対象データとなり得る。
なお、上述の図4のフローをコンピュータに実行させるためのプログラム(影響要因特定プログラム)として構築しても良い。
また、そのような影響要因特定プログラムをCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配布できるようにしても良い。上記プログラムを汎用コンピュータにインストールすることで、汎用コンピュータによって上記図4のフローを実行することが可能である。
従来の数量化法I類を適用する手法を説明するための、説明変数に質的変数と量的変数が混在するデータを例示する図である。 図1中の量的変数をダミー変数に変換して得られデータを示す図である。 図2中のデータを集計して得られたクロス集計表を示す図である。 この発明の一実施形態の影響要因特定装置が実行する影響要因特定方法フローを示す図である。 質的変数がもつ水準のうちデータセットを分離ために用いられる水準の数を低減する処理のフローを示す図である。 影響要因特定方法が適用される分析対象データを、データ行列として示す図である。 図6中の説明変数の中の量的変数からなる各データセットを、それぞれ説明変数の中の質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して得られた疑似データセットの集合を含む新たな分析対象データを、データ行列として示す図である。 図7中に示した疑似データセットの集合を含むデータ行列のうち、良品データが作る部分行列Xgを示す図である。 図7中に示した疑似データセットの集合を含むデータ行列のうち、不良品データが作る部分行列Xbを示す図である。 図8中に示した行列Xgを標準化して得られた行列を示す図である。 図9中に示した行列Xbを標準化して得られた行列を示す図である。 図7中に示したデータ行列を対象としたときに、主成分分析の過程で算出された行列Sを示す図である。 図7中に示したデータ行列を対象としたときに、主成分分析の過程で算出された行列Vを示す図である。 上記主成分分析による特徴量空間での良品データの座標に相当する主成分得点Tgを示す図である。 上記主成分分析による特徴量空間での不良品データの座標に相当する主成分得点Tbを示す図である。 上記主成分分析による主成分得点Tの共分散行列Σを示す図である。 上記主成分分析によるホテリングのT統計量を示す図である。 上記主成分分析における第p変数のT統計量への寄与を示す図である。 上記良品データについて算出したT統計量への寄与を示す図である。 上記不良品データについて算出したT統計量への寄与を示す図である。 上記良品データについての第p変数のT統計量への規格化された寄与を示す図である。 上記不良品データについての第p変数のT統計量への規格化された寄与を示す図である。 図7中に示したデータ行列を対象としたときに、影響要因の特定に用いる評価指標として算出された乖離度指標IoKを示す図である。 その乖離度指標IoKの値を用いて降順に、その乖離度指標IoKの値を用いて降順に、影響要因の候補を一覧表示の形態で出力した例を示す図である。 影響要因の候補である項目「A工程_A1(1号機)」の値と検査結果との対応をプロットした散布図である。 図6中に示したA工程に関する質的変数としての装置番号1号機、2号機、およびB工程に関する質的変数としての装置番号1号機、2号機について、投入数、不良数、不良率をまとめて得られた表を示す図である。 A工程の1号機、2号機に関する目的変数としての検査結果(テストデータ)をまとめて得られた表を示す図である。 B工程の1号機、2号機に関する目的変数としての検査結果(テストデータ)をまとめて得られた表を示す図である。 上述の図4のフローを実施するのに適した影響要因特定装置のブロック構成を示す図である。
200 影響要因特定装置
201 入力装置
202 ユーザーインタフェース
203 データ読込み部
204 データ処理部
205 評価値算出部
206 出力部
207 表示装置
208 プロセスデータ保管装置
213 テストデータ保管装置
220 本体
300 製造プロセス

Claims (14)

  1. 1種以上の質的変数および該質的変数に対応する1種以上の量的変数を含む説明変数に相当するデータと、上記説明変数によって説明される目的変数に相当するデータとを、これらの変数の変化によって複数セット含む分析対象データについて、上記説明変数のうち上記目的変数に影響する要因を特定する影響要因特定装置であって、
    上記分析対象データは1つ以上の製造工程を含む製造プロセスに関するデータであり、
    上記分析対象データに含まれた上記説明変数は、上記各製造工程の製造条件を記録したプロセスデータからなり、
    上記目的変数は、上記製造プロセスによる製造品についての検査結果を質的変数または量的変数として記録したテストデータからなり、
    上記各変数の変化は上記プロセスデータおよびテストデータの製造品毎の変化に相当しており、
    上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを記憶する第1の記憶部と、 上記第1の記憶部に記憶された各データセットを読み出し、読み出した各データセットを、それぞれ上記説明変数の中の上記質的変数がもつ水準によって複数のセグメントに分離して、上記各セグメント毎に、そのセグメントとそのセグメントを補完する空欄とで量的変数として取り扱い得る疑似データセットをそれぞれ得るデータ変換部と、
    上記データ変換部によって得られた上記疑似データセットの集合を、新たな分析対象データとして記憶する第2の記憶部と、
    上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用して、上記目的変数に影響する影響要因を特定する影響要因分析部とを備え、
    上記影響要因分析部は、上記疑似データセットの集合からなる説明変数と上記目的変数とに対して多変量解析手法を適用するとき、
    上記各疑似データセット毎に、その疑似データセット内のデータを上記テストデータの値に基づいて良品のデータと不良品のデータとに分類するとともに、上記良品のデータの平均値を算出して、その平均値でその疑似データセット内の空欄を埋め、
    上記各疑似データセットの上記良品のデータの平均値が同一の基準点となるように、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換し、
    上記特徴量空間において上記不良品のデータに対応する点と上記基準点との距離に寄与している特徴量を抽出し、
    上記抽出された特徴量に基づいて、上記テストデータに影響する上記プロセスデータ内の影響要因を特定することを特徴とする影響要因特定装置。
  2. 請求項1に記載の影響要因特定装置において、
    上記データ変換部は、上記説明変数の中の上記量的変数からなる各データセットを複数のセグメントに分離する前に、
    上記説明変数の中の或る質的変数がもつ或る水準を選択し、
    上記説明変数に含まれた全てのデータセットをその水準によって複数のデータ群に分離し、
    上記分離された複数のデータ群同士の間で、それらのデータ群が対応する上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定し、上記有意差があるときのみその水準を採用することを特徴とする影響要因特定装置
  3. 請求項2に記載の影響要因特定装置において、
    上記データ変換部は、上記目的変数の値同士の間に有意差があるか否かを判定するとき、F検定、決定木分析、または相関ルールを用いることを特徴とする影響要因特定装置
  4. 請求項1に記載の影響要因特定装置において、
    上記プロセスデータと上記テストデータとを関連付けて取得するデータ読込み部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置。
  5. 請求項1に記載の影響要因特定装置において、
    上記影響要因分析部が特定した影響要因を表す表示を行う出力部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置。
  6. 請求項に記載の影響要因特定装置において、
    上記影響要因分析部は、上記各疑似データセット内のデータを特徴量空間に変換するとき、上記各疑似データセット内のデータを上記良品のデータの平均値が0かつ標準偏差が1となるように標準化した後、上記変換を行うことを特徴とする影響要因特定装置
  7. 請求項に記載の影響要因特定装置において、
    上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を算出する評価指標算出部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置
  8. 請求項に記載の影響要因特定装置において、
    上記影響要因分析部は、上記特徴量空間を主成分分析により得ることを特徴とする影響要因特定装置
  9. 請求項8に記載の影響要因特定装置において、
    上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与を算出し、この寄与に基づいて、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標を得る評価指標算出部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置
  10. 請求項8に記載の影響要因特定装置において、
    上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与と上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与とをそれぞれ算出し、それらの寄与の比を表す値を、上記プロセスデータ内の影響要因が確からしい程度を定量的に表す評価指標とする評価指標算出部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置
  11. 請求項9または10に記載の影響要因特定装置において、
    上記評価指標算出部は、上記特徴量空間において、上記基準点を基準とした上記不良品の各データによるホテリングのT統計量への寄与が或る閾値に比べて小さいような変数を、上記影響要因の候補から除外することを特徴とする影響要因特定装置
  12. 請求項に記載の影響要因特定装置において、
    上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
    上記影響要因分析部は、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記基板毎に行うことを特徴とする影響要因特定装置
  13. 請求項に記載の影響要因特定装置において、
    上記製造品が基板上に複数個製造されるようになっており、
    上記影響要因分析部は、上記テストデータの値に基づく良品と不良品との判別を上記製造品毎に行うことを特徴とする影響要因特定装置
  14. 請求項7、9、10または11に記載の影響要因特定装置において、
    上記算出された評価指標に基づいて上記影響要因を候補として並べて出力する出力部を備えたことを特徴とする影響要因特定装置。
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