JP2019203692A - はかりの検査装置および検査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
・秤量が1tを超え、10t未満のはかりは、秤量の3/4付近(但し、秤量の3/4が1t未満の場合は1t)
・秤量が10t以上のはかりは、秤量の3/5付近(但し、秤量の3/5が8t未満の場合は8t)
図1〜図6などに示すように、本発明の実施の形態に係るはかりの検査装置1は、載台4aまたは測定対象物の吊り部を有する検査対象はかり4を検査または検定するはかりの検査装置1であって、共通する構成として、鉛直荷重を発生(負荷)する荷重発生装置2と、載台または測定対象物の吊り部(すなわち、載台や吊り部などの荷重が負荷される荷重被負荷部)を有して、基準となる荷重値を検出する基準はかり3と、を備えている。そして、これらの荷重発生装置2と、載台または測定対象物の吊り部を有する基準はかり3と、載台または測定対象物の吊り部を有する検査対象はかり4と、を上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設させて、荷重発生装置2からの荷重が、基準はかり3の載台または吊り部と、検査対象はかり4の載台または吊り部と、に共通して負荷するように構成している。また、基準はかり3は、検査対象はかり4よりも高精度であるものが用いられる。また、基準はかり3の最大測定荷重である秤量が検査対象はかり4の秤量以上であるものが用いられる。また、載台(または吊り部)を有する基準はかり3は、載台に対する荷重を負荷させる位置を変えて偏置荷重試験を行い、測定値が所定の公差以下となるように調整されている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るはかりの検査装置1および検査方法を示す図である。この図1に示すように、この実施の形態では、基準はかり3として載台3aを有するものが用いられ、また、検査対象である検査対象はかり4としても載台4aを有するものが用いられる。そして、所定位置に固定された基台5の上に検査対象はかり4が載せられ、この検査対象はかり4の載台4aの上に、基準はかり3が載せられ、基準はかり3の載台3aの上に、荷重発生装置としての荷重発生物(固形物など)2Aが載せられて、これらの荷重発生物2A、基準はかり3、検査対象はかり4が上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設される。また、図示しないが、基準はかり3および検査対象はかり4は、入力部および表示部を有する指示計を備えており、入力部に設けられた押しボタンを押すなどして指示した際に、計量値が0であるように設定する零点設定部(風袋設定部とも称される)をそれぞれ有する。ここで、荷重発生物2Aとしては、基準分銅を用いてもよいが、基準分銅に代えて、固形物などの荷重発生物2Aに微小質量の分銅2Aaなどの微小質量物を加えて、測定用質量となるようにしたものを用いてもよい。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るはかりの検査装置を示す図である。
図2に示すように、このはかりの検査装置1では、固定部としての基台5に固定された支持固定枠6を、検査対象はかり4および基準はかり3の上方を跨ぐ姿勢で配置している。そして、支持固定枠6と、この検査装置1を配置した基台5との間で、荷重発生装置2と、基準はかり3の載台3aと、検査対象はかり4の載台4aと、が上下方向に並ぶ姿勢で、荷重発生装置2、基準はかり3および検査対象はかり4を直列に配置させている。なお、図2に示すはかりの検査装置1では、基台5の上に、検査対象はかり4、基準はかり3、荷重発生装置2の順で載った状態に配置されている状態を示しているが、検査対象はかり4と基準はかり3の大きさなど、必要に応じて、検査対象はかり4の下方に基準はかり3を配置してもよい。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るはかりの検査装置を示す図である。
図3に示すように、このはかりの検査装置1は、検査対象はかり4が体重計である場合を示し、図3の左側領域(a)は、体重計である検査対象はかり4により人Aが体重を測定している様子を簡略的に示す。このように、体重計である検査対象はかり4は、載台4aと、測定荷重を表示する表示部4bとを有する。
図4は、本発明の第4の実施の形態に係るはかりの検査装置を示す図である。
このはかりの検査装置1は、検査対象はかり4が、測定対象物が吊り下げられる吊り部4cを有する吊り秤(懸垂式はかり)である場合を示す。
図5〜図10は、本発明の第5の実施の形態に係るはかりの検査装置を示す図である。
このはかりの検査装置1は、検査対象はかり4がトラックスケールである場合を示す。ここで、図5は、はかりの検査装置1の概略的な全体斜視図である。この図5において、4aはトラックスケールである検査対象はかり4の載台、3は基準はかり、2は油圧シリンダなどからなる荷重発生装置、6は基準はかり3の上方を跨ぐ姿勢で配置されている門型の支持固定枠、15は検査対象はかり4が配設されている基礎、16は、基礎15の側壁15aに設けられて、支持固定枠6が組み付けられる鉄などの金属製の検査用主桁、17は、検査を行う際に基準はかり3や支持固定枠6、検査用主桁16を現場に搬送するためのクレーン付きトラックである。
荷重Wの目標荷重値は例えば40tトラックスケールの検定の場合は、質量値0、200kg、5t、10t、20t、30t、40tに相当する荷重であり、この目標値に達するように発生荷重と目標荷重値の差が≒0になるように荷重発生装置2及び微小荷重負荷装置7が制御される。この荷重値の精度はトラックスケールの検定公差の1/5が望ましい。
荷重Wの目標荷重値は例えば40tトラックスケールの定期検査の場合は、質量値0、200kg、5t、10t、20t、24tに相当する荷重であり、この目標値に達するように発生荷重と目標荷重値の差が≒0になるように荷重発生装置2及び微小荷重負荷装置7(図示していない)が制御される。この荷重値の精度はトラックスケールの使用公差の1/5が望ましい。
2 荷重発生装置
3 基準はかり
3a、4a 載台
4 検査対象はかり
5 基台
6 支持固定枠
7 微小荷重負荷装置
8、8A〜8D 基準分銅
9 支持枠
10 ロードセル
11 台枠(台部)
12 連結体
13 オイルダンパ
14 ストッパー
15 基礎
16 検査用主桁
17 クレーン付きトラック
18 分銅載台
19A、19B 支持桁
21 増錘部
22 平衡棹
23 偏荷重検出器
24 連結部
25 第3槓桿(てこ)
26 第2槓桿(てこ)
27 第1槓桿(てこ)
28 横揺れ装置
29 荷重受け枠
30 第4槓桿(てこ)
31 重力補正錘受け
32 重力補正錘
33 高精度荷重センサー
34 高精度ロードセル
35 高精度電子天秤
36 昇降装置
Claims (15)
- 載台または測定対象物の吊り部を有する検査対象はかりを検査または検定するはかりの検査装置であって、
鉛直荷重を発生する荷重発生装置と、載台または測定対象物の吊り部を有して、基準となる荷重値を検出する基準はかりと、を備え、
荷重発生装置と基準はかりと検査対象はかりとを上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設させて、荷重発生装置からの荷重が、基準はかりの載台または吊り部と、検査対象はかりの載台または吊り部と、に共通して負荷するように構成したことを特徴とするはかりの検査装置。 - 基準はかりが検査対象はかりよりも高精度であり、かつ基準はかりの最大測定荷重である秤量が、検査対象はかりの秤量以上であることを特徴とする請求項1に記載のはかりの検査装置。
- 検査対象はかりおよび基準はかりのうちの一方の載台に、他方のはかりを載せ、他方のはかりの載台に、鉛直荷重を負荷する荷重発生装置としての荷重発生物を載せることを可能に構成したこと特徴とする請求項1または2に記載のはかりの検査装置。
- 固定部に固定された支持固定枠を、検査対象はかりおよび基準はかりの上方を跨ぐ姿勢で配置し、
支持固定枠と固定部との間で、荷重発生装置と、基準はかりの載台と、検査対象はかりの載台と、が上下方向に並ぶ姿勢で、荷重発生装置、基準はかりおよび検査対象はかりを直列に配置させたことを特徴とする請求項1または2に記載のはかりの検査装置。 - 検査対象はかりを載せる台部と荷重発生装置を支持する支持部とが一体的に形成された支持枠が設けられ、
支持枠の台部と支持部との間で上下方向に並ぶ姿勢で、荷重発生装置と、載台を有する基準はかりと、載台を有する検査対象はかりと、を上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設させたことを特徴とする請求項1または2に記載のはかりの検査装置。 - 検査対象はかりが、測定対象物が吊り下げられる吊り部を有する吊り秤であり、
台部に、載台を有する基準はかりが載せられ、
基準はかりの載台に支持固定枠が組み付けられ、
支持固定枠に荷重発生装置が載せられ、
台部に、吊り秤の吊り部により吊り上げる連結体を連結させ、
荷重発生装置により吊り秤である検査対象はかりを引き上げて、吊り秤である検査対象はかりに引き上げ力が負荷されるとともに、引き上げ力の反力による押し下げ力が、支持固定枠を介して基準はかりに作用するよう配置させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のはかりの検査装置。 - 検査対象はかりがトラックスケールであるとともに固定部がコンクリート製の基礎であり、
基礎の上面に、長手方向に延びる検査用主桁を取付け、
検査または検定時には、検査用主桁に支持固定枠を係止させる
ことを特徴とする請求項4に記載のはかりの検査装置。 - 基準はかりは、計量値が0であるように設定する零点設定部を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のはかりの検査装置。
- 基準はかりが、機械式の槓桿と、平衡さおと、増錘部とを備えて、重力加速度の影響を受けない機械式はかりであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のはかりの検査装置。
- 基準はかりが、機械式の槓桿と、高精度荷重センサーと、重力自己補正装置と、を備えて、重力加速度の影響を補正できるはかりであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のはかりの検査装置。
- 基準はかりが、複数個の高精度ロードセルと、重力補正装置と、を備え、重力加速度の影響を補正できるはかりであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のはかりの検査装置。
- 載台または測定対象物の吊り部を有する検査対象はかりを検査または検定するはかりの検査方法であって、
鉛直荷重を負荷する荷重発生装置と、載台または測定対象物の吊り部を有する基準はかりと、載台または測定対象物の吊り部を有するとともに検査対象である検査対象はかりと、を上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設し、
荷重発生装置からの荷重が、基準はかりの載台または吊り部と、検査対象はかりの載台または吊り部と、に共通して負荷し、基準はかりと検査対象はかりとの測定値の差を確認して、検査対象はかりの検定または検査を行うことを特徴とするはかりの検査方法。 - 基準はかりが、計量値が0であるように設定する零点設定部を有し、
荷重発生装置と基準はかりと検査対象はかりとを上下方向に並ぶ姿勢で直列に配設し、荷重発生装置により荷重を発生していない状態で、検査対象はかりおよび基準はかりの計量値が0であるようにそれぞれ設定することを特徴とする請求項12に記載のはかりの検査方法。 - 荷重発生装置の位置を移動し、必要に応じて基準はかりを載台上で移動させることで、偏置荷重試験を行うことを特徴とする請求項12に記載のはかりの検査方法。
- 基準分銅を載せて検査する際の荷重負荷によって生じる検査対象はかりのロードセルの傾斜角度と、荷重発生装置により荷重を負荷されて検査する際のロードセルの傾斜角度と、が同じになるような位置に、荷重発生装置を配置して、検査を行うことを特徴とする請求項11に記載のはかりの検査方法。
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