JP2019203313A - 排水栓装置 - Google Patents

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慎一 太田
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Abstract

【課題】設置やメンテナンスに係る作業性向上などを図ることができる排水栓装置を提供する。【解決手段】排水栓装置1は、通水管部41、操作側機構部42、栓蓋側機構部43、アウターチューブ44及び伝達部材45を有し、通水管部41の一端側部分に操作側機構部42が設けられ、通水管部41の他端側部分に栓蓋側機構部43が設けられ、両端部が操作側機構部42及び栓蓋側機構部43により保持されたアウターチューブ44が通水管部41内に配置され、かつ、アウターチューブ44内に伝達部材45が配設された状態で、これら部品が一体とされてなるユニット体4を備える。ユニット体4における通水管部41をそれぞれ所定の操作側被取付部及び栓蓋側被取付部に取付けることで、ユニット体4を構成する各部品がそれぞれ最終的な配設目的位置に配設される。【選択図】 図9

Description

本発明は、槽体の排水口を開閉するための栓蓋を備えた排水栓装置に関する。
排水栓装置は、槽体(例えば、浴槽又は洗面器など)の排水口に設けられた栓蓋を備えており、栓蓋を上下動させることで排水口を開閉させるものである。
排水栓装置としては、前記栓蓋を有し、排水口に対応して設けられる排水口側装置と、操作用の操作部材を有し、所定の取付対象物(例えば、槽体やその近傍の構造物)に設けられる操作側装置と、排水口側装置及び操作側装置の間に配設される中間装置とを備えたものがある(例えば、特許文献1等参照)。
排水口側装置は、前記栓蓋に加えて、排水部材を備えている。排水部材は、排水口の下方に設けられ、排水口を通る排水の流路を構成する部品であり、例えば、上記特許文献における筒状の継手金具や排水筒である。排水部材には、後述する伝達部材等を配置するための連通孔が内外に貫通するようにして形成されている。さらに、排水口側装置は、前記連通孔に対応する部分に、後述する通水管部を取付けるための筒状の栓蓋側被取付部を備えている。
操作側装置は、前記操作部材に加えて、操作側被取付部を備えている。操作側被取付部は、前記取付対象物に取付けられる筒状の部品であり、この操作側被取付部の内部や近傍に前記操作部材が配置される。操作側被取付部は、例えば、上記特許文献における取付筒である。
中間装置は、栓蓋側機構部、操作側機構部、通水管部、アウターチューブ及び伝達部材を備えている。栓蓋側機構部は、アウターチューブの一端部を保持する一端保持部と変位可能な栓蓋側連動部とを有し、前記排水部材側に設けられるものであり、例えば、上記特許文献におけるメカボックスである。栓蓋は、前記栓蓋側連動部の変位により上下動する。操作側機構部は、アウターチューブの他端部を保持する他端保持部と変位可能な操作側連動部とを有し、操作側被取付部側に設けられるものであり、例えば、上記特許文献における操作体である。操作側連動部は、操作部材の変位により変位する。通水管部は、操作側被取付部と栓蓋側被取付部とを接続する管体であり、操作側被取付部の内部に浸入した水を排水部材側へと案内するものである。アウターチューブは、自身の内周に伝達部材を往復移動可能な状態で収容するものである。伝達部材は、操作部材の変位に伴う駆動力を栓蓋側へと伝達するためのものであり、操作側連動部の変位により動作することで、栓蓋側連動部を変位させる。伝達部材は、例えば、ワイヤ等により構成される。
尚、栓蓋側機構部、操作側機構部、アウターチューブ及び伝達部材は、一体とされていることが多い。以下では、一体とされたこれらをレリース機構と称する。
上記のように構成された排水栓装置においては、操作部材の変位に伴い、操作側連動部、伝達部材及び栓蓋側連動部が連動して変位する。その結果、栓蓋が上下動し、排水口が開閉されることになる。
特開平9−60073号公報
ところで、上記のような排水栓装置は、通常、設置時や故障対応などのメンテナンス時に、次の手法で槽体に取付けられる。
まず、槽体に対し、栓蓋側被取付部が予め設けられた排水部材を取付けるとともに、取付対象物に対し、操作側被取付部を取付ける。また、通水管部を栓蓋側被取付部及び操作側被取付部に取付ける。通水管部は、通常、接着剤やバンドなどによって栓蓋側被取付部及び操作側被取付部に対し直接取付けられる。
尚、作業環境の不安定さや作業者の技量などを踏まえ、作業の容易性向上や取付ミスの防止を実現するという観点では、施工現場における栓蓋側被取付部等に対する通水管部の取付を避けた方がよいこともある。そこで、工場などにおいて、栓蓋側被取付部(排水部材)及び操作側被取付部に対し通水管部を予め取付けておき、排水部材、通水管部及び操作側被取付部を一体品としておくことがある。この場合には、施工現場において、この一体品における排水部材や操作側被取付部が槽体などへと取付けられる。
但し、前記一体品は、比較的長く通常やや固めの通水管部の両端部に対し、排水部材及び操作側被取付部が取付けられたものであるため、非常にかさばる。そのため、出荷段階においてこの一体品の輸送や梱包に支障が生じたり、施工現場での部品(一体品)の取り回しが容易でなく、作業性が低下したりするおそれがある。そのため、出荷段階では排水部材等と通水管部とを分離させておき、上記のように、施工現場にて通水管部を栓蓋側被取付部等に取付けるといったことも考えられる。
排水栓装置の取付手法の説明に戻り、槽体や取付対象物に対し排水部材及び操作側被取付部を取付け、かつ、通水管部を栓蓋側被取付部及び操作側被取付部に取付けた後には、操作側被取付部の開口からその内部へと栓蓋側機構部を先頭にしてレリース機構を挿入する。そして、少なくとも栓蓋側機構部が通水管部と栓蓋側被取付部とを通過して排水部材の内側に出るまでレリース機構の挿入を進めていき、通水管部内にアウターチューブ及び伝達部材を配設する。その後、排水部材の内側から上方へとレリース機構の一端側部分(栓蓋側機構部やこれに固定されたアウターチューブの端部)を引き出す。次いで、引き出されたレリース機構における栓蓋側機構部を所定のアタッチメント部材に取付けた上で、当該アタッチメント部材を槽体又は排水口に挿設された部材に取付けることにより、栓蓋側機構部を最終的な配設目的位置にセットする。一方、操作側被取付部側においては、例えば、操作側被取付部の内部に設けられた支持筒に対し操作側機構部を挿設することにより、操作側機構部を最終的な配設目的位置にセットする。そして、栓蓋や操作部材を所定位置に配設することで、槽体に対する排水栓装置の取付が完了する。尚、栓蓋側機構部及び操作側機構部をそれぞれ最終的な配設目的位置にセットすることで、結果的に、伝達部材及びアウターチューブも最終的な配設目的位置にセットされることになる。
しかしながら、上記の取付手法では、
(1)通水管部を栓蓋側被取付部及び操作側被取付部に取付ける工程
(2)通水管部にレリース機構を挿入する工程
(3)栓蓋側機構部を最終的な配設目的位置にセットする工程
(4)操作側機構部を最終的な配設目的位置にセットする工程
が必要となり、伝達部材やアウターチューブ、操作側機構部などを最終的な配設目的位置に設けるにあたっての作業工数が多い。また、故障対応のメンテナンスなどを行うにあたって、伝達部材やアウターチューブ、操作側機構部などを取外す際には、上記取付手法とは逆の手順で作業を行うことになるが、取付時と同様に作業工数が多いものとなってしまう。そのため、設置やメンテナンスを行う際に、多くの手間や時間を要してしまい、ひいては作業者に多大な負担を強いることになってしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置やメンテナンスに係る作業性向上などを図ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体に設けられた排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
自身の内側部分が前記排水口を流れる排水の流路を構成し、かつ、内側から外側に貫通する連通孔を有する排水部材と、
前記槽体又はその近傍の構造物である取付対象物に取付けられ、前記取付対象物の表面側から自身の一端側開口を通って自身の内部へと水が浸入可能な状態とされた筒状の操作側被取付部と、
前記操作側被取付部の内部及び前記一端側開口の近傍のうちの少なくとも一方に配置され、前記操作側被取付部に対し相対変位可能な操作部材とを備えた排水栓装置であって、
前記排水部材は、前記連通孔に対応する部位に環状又は筒状の栓蓋側被取付部を有し、
前記操作側被取付部及び前記栓蓋側被取付部に取付けられ、前記操作側被取付部の内部に浸入した水を前記排水部材の内側部分へと案内する筒状の通水管部と、
筒状のアウターチューブと、
前記アウターチューブの一端部を保持する一端保持部を少なくとも有する操作側機構部と、
前記アウターチューブの他端部を保持する他端保持部を少なくとも有する栓蓋側機構部と、
前記操作部材の変位による駆動力を前記栓蓋側に伝達するためのワイヤ状の伝達部材とを備え、
前記通水管部、前記操作側機構部、前記栓蓋側機構部、前記アウターチューブ、及び、前記伝達部材は、当該通水管部の一端側部分に当該操作側機構部が設けられ、当該通水管部の他端側部分に当該栓蓋側機構部が設けられ、両端部が当該操作側機構部及び当該栓蓋側機構部により保持された当該アウターチューブが当該通水管部内に配置され、かつ、当該アウターチューブ内に当該伝達部材が配設された状態で一体とされることによりユニット体となっており、
前記ユニット体における前記通水管部の一端側部分は、前記操作側被取付部に対し取付及び取外可能に構成されるとともに、
前記ユニット体における前記通水管部の他端側部分は、前記栓蓋側被取付部に対し取付及び取外可能に構成され、
前記ユニット体における前記通水管部を前記操作側被取付部及び前記栓蓋側被取付部に取付けることで、前記ユニット体を構成する各部品がそれぞれ最終的な配設目的位置に配設されるように構成されていることを特徴とする排水栓装置。
上記手段1によれば、通水管部、操作側機構部、栓蓋側機構部、アウターチューブ、及び、伝達部材は、一体とされることによりユニット体を構成している。また、ユニット体における通水管部の一端側部分が操作側被取付部に対し取付・取外可能とされ、ユニット体における通水管部の他端側部分が栓蓋側被取付部に対し取付・取外可能とされている。そして、ユニット体における通水管部を操作側被取付部及び栓蓋側被取付部に取付けることで、ユニット体を構成する各部品、すなわち、通水管部、操作側機構部、栓蓋側機構部、アウターチューブ及び伝達部材がそれぞれ最終的な配設目的位置に配設される。
このように、上記手段1によれば、通水管部を栓蓋側被取付部及び操作側被取付部に取付ける工程を行うことで、栓蓋側機構部を最終的な配設目的位置にセットする工程と、操作側機構部を最終的な配設目的位置にセットする工程とを一度に行うことができる。また、通水管部にアウターチューブなどを挿入する工程を行うことなく、伝達部材及びアウターチューブを最終的な配設目的位置にセットすることができる。すなわち、上記手段1によれば、上述した(1)の工程のみを行うことで、上述した(2)〜(4)に相当する工程が一度に行われ、さらに伝達部材及びアウターチューブを最終的な配設目的位置へとセットすることができる。従って、取付に係る作業工数を著しく減らすことができる。さらに、通水管部を栓蓋側被取付部及び操作側被取付部から取外すことで、ユニット体を取外すことができるため、取外に係る作業工数も著しく減らすことができる。
加えて、上記手段1によれば、ユニット体を構成する各部品は一体である(ひとまとめとされている)。そのため、ユニット体(つまり、従来技術における中間装置)をひとまとめにして操作側被取付部等に取付けたり、操作側被取付部等から取外したりすることができる。すなわち、ユニット体を構成する各部品を分離した状態とすることなく、これらをまとめた状態で取付・取外を行うことができる。従って、取付や取外に係る利便性を効果的に高めることができる。
以上の各作用効果が相乗的に働くことで、上記手段1によれば、設置やメンテナンスに係る作業性を飛躍的に向上させることができる。
また、上記手段1によれば、ユニット体を操作側被取付部等に取付けさえすれば、通水管部を最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、出荷段階では排水部材等と通水管部(ユニット体)とを分離させておき、施工現場で(1)の工程を行うこととしても、作業の容易性向上や取付ミスの防止をより確実に図ることができる。加えて、これらの作用効果を得るために、工場などで(1)の工程を予め行い、通水管部及び排水部材等を一体品としておく必要はなくなる。従って、部品の輸送や梱包に支障が生じてしまうことをより確実に防止できる。さらに、施工現場における部品の取り回しが容易となり、作業性を一段と向上させることができる。
加えて、上記手段1によれば、操作側被取付部の内部に浸入した水が、排水部材の内側部分へと導かれる状態となるため、排水口を通過した水と、操作側被取付部の内部に浸入した水とを一か所に集めて排水することができる。従って、部品点数の削減を図りつつ、衛生性や清掃性を高めることができる。
手段2.前記栓蓋側被取付部のうち少なくとも前記通水管部の他端側部分が取付けられる部位は、水平方向又は斜め水平方向に延びていることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段2によれば、栓蓋側被取付部のうち少なくとも通水管部の他端側部分が取付けられる部位は、水平方向又は斜め水平方向に延びている。従って、排水部材の横から、通水管部の他端側部分を、栓蓋側被取付部に取付けたり、栓蓋側被取付部から取外したりすることができる。従って、排水部材の下方に十分なスペースがないような場合であっても、通水管部の取付・取外に係る作業をより容易に行うことができ、作業性をより高めることができる。
さらに、上記手段2によれば、槽体の下方のスペースが小さい場合であっても、栓蓋側被取付部や通水管部などを比較的余裕をもって配設することが可能となる。これにより、槽体をより低床とするなどの設計が可能となり、槽体や槽体を利用した構造物(例えば、浴室ユニット等)における設計の自由度を高めることが可能となる。
尚、槽体が浴槽である場合、槽体の下方において大きなスペースを確保することは通常難しい。そのため、上記手段2の構成は、槽体が浴槽である場合に特に有効となる。
手段3.前記栓蓋側被取付部は、筒状をなすとともに、前記排水部材における前記排水口を流れる排水の流路とは反対側に位置する開口である端部開口を有し、
前記端部開口は、上向き又は斜め上向きに開口するように構成されており、
前記栓蓋側被取付部には、前記操作部材側から前記栓蓋側に対する駆動力の伝達経路の一部を構成し、前記伝達部材の変位に伴い変位可能な介在部材が挿設されており、
前記介在部材は、前記端部開口を通して、前記栓蓋側被取付部内に配置可能であるとともに前記栓蓋側被取付部から取外可能に構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の排水栓装置。
上記手段3によれば、端部開口は、上向き又は斜め上向きに開口している。そのため、端部開口の上方から、端部開口を通した介在部材の配置や取外を容易に行うことができる。従って、設置やメンテナンスに係る作業性を一層向上させることができる。
尚、介在部材は、ユニット体の構成部品であってもよい。介在部材がユニット体の構成部品である場合には、通水管部を操作側被取付部等に取付けることで、介在部材を最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、介在部材の取付や取外に係る作業工数をより減らすことができ、また、介在部材を含むユニット体をひとまとめにして取扱うことができる。これらの結果、設置やメンテナンスに係る作業性をより向上させることができる。
手段4.前記操作部材の変位に伴い回動可能な回動部を有し、前記栓蓋側被取付部に挿設された円柱部と、
前記栓蓋を直接又は間接的に支持するとともに、前記排水口を流れる排水の流路に配置され、かつ、前記回動部の回動に伴い上下動可能な支持部とを有し、
前記円柱部の中心部を貫通する形状をなし、前記操作側被取付部の内部に浸入した水の流路となる通水部を有することを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の排水栓装置。
尚、上記手段4が上記手段3に従属する場合、回動部は介在部材の少なくとも一部に相当する。
栓蓋側被取付部に対し円柱部が挿通された状態とした場合には、円柱部によって、操作側被取付部の内部に浸入した水が排水部材の内側へと至りにくくなってしまうことが考えられる。
この点、上記手段4によれば、円柱部には、操作側被取付部の内部に浸入した水の流路となる通水部が設けられている。従って、水を円滑に流すことができ、良好な排水能力をより確実に確保することができる。また、通水部は、円柱部の中心部を貫通する形状をなすため、回動部が回動した場合であっても、通水部の位置がほとんど変化しなくなり、より円滑な通水を図ることができる。
尚、ユニット体が、円柱部及び支持部を備えることとしてもよい。この場合には、ユニット体を操作側被取付部等に取付けることで、円柱部及び支持部を最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、取付や取外に係る作業工数をより減らすことができ、また、円柱部及び支持部を含むユニット体をひとまとめにして取扱うことができる。これらの結果、設置やメンテナンスに係る作業性を一段と向上させることができる。
排水栓装置の概略構成を示す断面図である。 操作側装置などの構成を示す一部破断正面図である。 図5のJ−J線断面図である。 図5のK−K線断面図である。 栓蓋から一定距離以上離間した浴槽を省略した状態の排水口側装置などを示す平面図である。 排水口を閉状態としたときにおける排水口側装置などの断面図である。 栓蓋から一定距離以上離間した浴槽を省略した状態の排水口側装置などの斜視図である。 栓蓋から一定距離以上離間した浴槽を省略した状態の排水口側装置の斜視図である。 ユニット体の概略構成を示す斜視図である。 ユニット体の一端側部分の概略構成を示す一部破断正面図である。 ユニット体の他端側部分の概略構成を示す断面図である。 栓蓋側機構部の斜視図である。 栓蓋側機構部の断面図である。 基部の端面側から見たときにおけるケース部を外した状態の栓蓋側機構部の斜視図である。 回動部の端面側から見たときにおけるケース部を外した状態の栓蓋側機構部の斜視図である。 ケース部及び基部を外した状態における回動部の斜視図である。 第二構成部を外した状態における基部や第一構成部等の分解斜視図である。 戻りばねの斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、槽体及び取付対象物としての浴槽100に取付けられており、操作側装置2、排水口側装置3及びユニット体4を備えている。尚、浴槽100は、その底面を構成する底面部101を備えており、当該底面部101には、排水口102が貫通形成されている。さらに、底面部101の外周には、周壁部103が立設されており、当該周壁部103は、自身の上部に外側に向けて延びるフランジ部104を備えている。フランジ部104には、取付孔105(図2参照)が貫通形成されている。
まず、操作側装置2について説明する。操作側装置2は、図2に示すように、操作側被取付部21と、筒状部材22と、操作部材23とを備えている。
操作側被取付部21は、操作部材23の移動をガイドするとともに、ユニット体4の被取付部として機能する部材である。操作側被取付部21は、円筒状をなしており、取付孔105に挿設されている。また、操作側被取付部21は、その上端部において径方向外側に突出形成された挟持鍔部21Aと、当該挟持鍔部21Aよりも下方の外周に形成された雄ねじ部21Bとを備えている。
さらに、操作側被取付部21は、その他端部の内周に、径方向内側に突出する環状の被係止部21Cを有している。加えて、操作側被取付部21の内面のうちその下端から被係止部21Cにかけての部位には、上方側に向けて徐々に内径が小さくなるテーパ部21Dが設けられている。
筒状部材22は、主として浴槽100に対する操作側被取付部21の取付部品として機能するものである。筒状部材22は、筒状をなすとともに、自身の内周に前記雄ねじ部21Aを螺合可能な雌ねじ部22Aを備えている。そして、取付孔105に挿通された操作側被取付部21の前記雄ねじ部21Bが、筒状部材22の前記雌ねじ部22Aに螺合され、挟持鍔部21Aと筒状部材22の上端面との間でフランジ部104を挟み込むことで、操作側被取付部21が浴槽100のフランジ部104に取付けられた状態となっている。操作側被取付部21は、浴槽100に取付けられた状態において、浴槽100の表面側(本実施形態では、フランジ部104の上面側)から自身の一端側開口を通って自身の内部へと水が浸入可能とされている。
また、本実施形態において、浴槽100と筒状部材22の上端面との間には、弾性変形可能な材料により形成された環状のシール部材24が介在されている。シール部材24により、筒状部材22と浴槽100との間からの漏水防止が図られている。尚、漏水防止をより確実に図るべく、浴槽100と挟持鍔部21Aとの間にシール部材を設けてもよい。
さらに、筒状部材22の下部外周には、周方向に沿って延びる環状の溝部22Bが設けられている。そして、この溝部22Bに対し、弾性材料(例えば、ゴム等)からなる環状のシール部材25が配設されている。
操作部材23は、排水口102を開閉する際の操作対象となる部位であり、操作側被取付部21の内部に配置されている。操作部材23は、操作側被取付部21に対し相対変位可能とされている。具体的には、操作部材23は、後述する操作軸421の上端部に取付けられており、操作軸421とともに上下方向に沿って往復動作可能とされている。
次いで、排水口側装置3について説明する。図3及び図4に示すように、排水口側装置3は、排水口部材31と、排水部材32と、栓蓋ユニット33とを備えている。尚、図3は、図5のJ−J線断面図であり、図4は、図5のK−K線断面図である。また、図3等では、後述する主管部411の図示を省略している。
排水口部材31は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と排水口102の中心軸とがほぼ一致した状態で排水口102に挿設されている。排水口部材31は、その上端部において径方向外側に突出形成された挟持鍔部31Aと、当該挟持鍔部31Aよりも下方の外周に形成された雄ねじ部31Bとを備えている。
排水部材32は、鉛直方向に沿って延び、内側部分が排水口102を流れる排水の流路を構成する円筒状の本体管321を備えている。本体管321は、その一端部(上端部)内周に前記雄ねじ部31Bを螺合可能な雌ねじ部321Aを備えている。そして、排水部材32を排水口102に挿通しつつ挟持鍔部31Aを底面部101上に配置した状態で、前記雄ねじ部31Bを前記雌ねじ部321Aに螺合し、挟持鍔部31A及び排水部材32の上端面により底面部101を挟み込むことで、排水口部材31及び排水部材32が接続されるとともに、両者が浴槽100に取付けられた状態となっている。
また、本実施形態において、底面部101と排水口部材31(挟持鍔部31A)との間には、弾性変形可能な材料により形成された環状のシール部材34が介在されている。シール部材34により、排水口部材31及び排水部材32と浴槽100との間からの漏水防止が図られている。尚、漏水防止をより確実に図るべく、浴槽100と排水部材32の上端面との間にシール部材を設けてもよい。
また、本体管321は、内側から外側に貫通する連通孔321Bを有している。そして、排水部材32は、連通孔321Bに対応する部位に、本体管321から枝分かれした状態で延びる円筒状の栓蓋側被取付部322を備えている。
栓蓋側被取付部322は、ユニット体4の被取付部として機能するとともに、操作側被取付部21に流入した水を本体管321側へと通す際の通水路の一部を構成する部位である。栓蓋側被取付部322のうち少なくとも後述する通水管部41の他端側部分の被取付部は、水平方向に延びるように構成されている。尚、本実施形態では、栓蓋側被取付部322の全体が水平方向に延びるように構成されている。
また、栓蓋側被取付部322の外周には、その周方向に沿って間隔をあけた状態で複数(本実施形態では、2つ)の位置決め凹部322A(図7及び図8参照)が設けられている。さらに、栓蓋側被取付部322の外周には、周方向に沿って延びる環状の溝部322Bが設けられている。そして、この溝部322Bに対し、弾性材料(例えば、ゴム等)からなる環状のシール部材35が配設されている。
さらに、栓蓋側被取付部322は、本体管321(すなわち、排水口102を流れる排水の流路)とは反対側に位置する開口である端部開口322Cを有している。本実施形態において、端部開口322Cは、水平向き(横向き)に開口するように構成されている。
栓蓋ユニット33は、排水口102の開閉などを行うために、排水の流路に対応して設けられたものである。栓蓋ユニット33は、通水部材331、支持軸332及び栓蓋333を有している。
通水部材331は、円筒状をなしており、本体管321の内周面に沿って上下動可能な状態で配置されている。通水部材331の内周は、支持軸332の外周部に対し、複数の板状の連結部332A(図4参照)を介して連結されている。
支持軸332は、棒状をなしており、その上端部に栓蓋333が取付けられている。
栓蓋333は、樹脂等からなる円板状の栓蓋本体部333Aと、当該栓蓋本体部333Aに取付けられたパッキン部333Bとを備えている。パッキン部333Bは、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって環状に形成されており、栓蓋本体部333Aの背面の外周側に取付けられている。尚、図3や図4等では、栓蓋本体部333Aにおけるパッキン部333Bの被取付部を省略しているが、実際の栓蓋本体部333Aは、パッキン部333Bを嵌合して取付けるための溝部などを備えている。
ユニット体4は、操作側被取付部21から栓蓋側被取付部322に対する排水の流路として、また、操作部材23の変位による駆動力の伝達部として機能するとともに、操作側被取付部21及び栓蓋側被取付部322に対し比較的簡易に取付・取外可能とされた複数部品の集合体である。ユニット体4は、図9に示すように、通水管部41、操作側機構部42、栓蓋側機構部43、アウターチューブ44及び伝達部材45が一体とされることで構成されている。
まず、通水管部41について説明する。通水管部41は、操作側被取付部21の内部に浸入した水を排水部材32(本体管321)の内側空間へと案内するものである。通水管部41は、主管部411と、当該主管部411の一端部に設けられた操作側取付部412と、主管部411の他端部に設けられた栓蓋側取付部413とを備えている。
主管部411は、円筒状をなしており、主として操作側被取付部21から栓蓋側被取付部322に対する排水の流路を構成するものである。主管部411は、比較的長くやや固めのものであり、多少湾曲させることは可能であるが、折返したり急な角度で屈曲させたりすることは難しいものとなっている。
操作側取付部412は、操作側機構部42を保持するとともに、操作側被取付部21に対する通水管部41の取付部として機能するものである。操作側取付部412は、図10に示すように、機構保持部412Aと、挿通部412Bと、外筒部412Cと、主管部一端側接続部412Dとを備えている。
機構保持部412Aは、筒状をなし、自身の内周にて操作側機構部42を保持するものである。より詳しくは、機構保持部412Aは、その上端部内周に径方向内側に突出する突部412Eを備えており、自身の内周に操作側機構部42が挿通されつつ、操作側機構部42の外周に設けられた窪みに対し前記突部412Eが係止された状態となることで、操作側機構部42を保持している。
挿通部412Bは、複数(例えば、4つ)の片部が等間隔に円筒状に配置されてなるものであり、機構保持部412Aと間隔をあけた状態で機構保持部412Aの外側に配置されている。挿通部412Bを構成する各片部の外周には、外側に突出し、内外方向に弾性変形可能な係止部412Fが設けられている。そして、挿通部412Bが操作側被取付部21の内周に挿通された上で、被係止部21Cに対し係止部412Fが係止されることにより、操作側被取付部21に対し操作側取付部412(通水管部41の一端側部分)が取付けられるようになっている(図2参照)。本実施形態では、被係止部21Cに対し係止部412Fを係止することで、通水管部41の一端側部分を最終的な配設目的位置に設置することができるようになっている。換言すれば、通水管部41の一端側部分は、操作側被取付部21へと取付けられることで、最終的な配設目的位置に設置されるように構成されている。
尚、操作側取付部412を操作側被取付部21に取付けるにあたっては、係止部412Fを操作側被取付部21のテーパ部21Dに接触させつつ、操作側取付部412を上方へと移動させることで、係止部412Fを徐々に径方向内側に弾性変形させつつ、操作側被取付部21の内周に挿通部412Bを入り込ませていく。そして、操作側取付部412を上方へと移動させ続け、係止部412Fが被係止部21Cを通過した状態になると、係止部412Fが戻り変形し、係止部412Fが被係止部21Cに係止される(操作側取付部412が操作側被取付部21に取付けられる)。すなわち、本実施形態では、スナップフィットを利用することで、操作側被取付部21に対し操作側取付部412がワンタッチで取付可能となっている。
一方、係止部412Fを径方向内側に弾性変形させた状態で、操作側被取付部21から挿通部412Bを引抜く方向に操作側取付部412を移動させることで、操作側被取付部21から通水管部41を取外可能となっている。尚、係止部412Fを径方向内側に弾性変形させることは、例えば、操作側機構部42(後述する操作軸421)から操作部材23を取外した状態で行われる。
外筒部412Cは、円筒状をなしており、挿通部412Bから間隔をあけた状態で、挿通部412Bの外側に配置されている。また、操作側被取付部21に対し操作側取付部412を取付けた状態においては、筒状部材22の外周面と外筒部412Cの内周面との間に前記シール部材25が配置された状態になり、このシール部材25によって筒状部材22と通水管部41との間からの漏水防止が図られている。
主管部一端側接続部412Dは、主管部411の一端部が取付けられる部位であり、機構保持部412Aとほぼ同径の円筒状をなし、機構保持部412Aとは反対側に延びている。操作側被取付部21に対し通水管部41(操作側取付部412)が取付けられた状態において、操作側被取付部21内に浸入した水は、主管部一端側接続部412Dを通って主管部411内に流れ込むようになっている。
栓蓋側取付部413は、栓蓋側被取付部322との間で栓蓋側機構部43を保持するとともに、栓蓋側被取付部322に対する通水管部41の取付部として機能するものである。栓蓋側取付部413は、図11に示すように、比較的小径の円筒状をなし、主管部411の他端部が取付けられる主管部他端側接続部413Aと、当該主管部他端側接続部413Aよりも大径の大径部413Bとを備えている。主管部他端側接続部413A及び大径部413Bは、内部空間が相互に連通した状態となっており、本実施形態では、大径部413Bが水平方向に延びる形状をなす一方、主管部他端側接続部413Aが大径部413Bの端部から斜め水平方向(斜め上方)に向けて延びる形状をなすように構成されている。さらに、主管部他端側接続部413Aの内周には、アウターチューブ44及び伝達部材45を通すための窪み部413Cが設けられている(尚、図11では、アウターチューブ44等を不図示)。
また、大径部413Bは、その径方向に沿って弾性変形可能であり、位置決め凹部322Aに対応する複数の爪部413Dを備えている(図7等参照)。そして、大径部413Bに栓蓋側被取付部322を挿通し、各爪部413Dを位置決め凹部322Aに係止することで、栓蓋側被取付部322に対し通水管部41の他端側部分が取付けられるようになっている。本実施形態では、爪部413Dの弾性変形を利用することで、栓蓋側被取付部322に対し通水管部41をワンタッチで取付けることが可能となっている。
また、本実施形態では、位置決め凹部322Aに対し各爪部413Dを係止することで、通水管部41の他端側部分を最終的な配設目的位置に設置することができるようになっている。換言すれば、通水管部41の他端側部分は、栓蓋側被取付部322へと取付けられることで最終的な配設目的位置に設置されるように構成されている。尚、本実施形態では、通水管部41の一端側部分及び他端側部分をそれぞれ最終的な配設目的位置に設置することで、通水管部41の全体を最終的な配設目的位置に設置することができ、さらに、操作側機構部42及び栓蓋側機構部43を最終的な配設目的位置に設置することができる。また、両機構部42,43を最終的な配設目的位置に設置することで、アウターチューブ44及び伝達部材45も最終的な配設目的位置に設置することが可能となっている。
一方、爪部413Dを径方向外側に弾性変形させた状態で、大径部413Bから栓蓋側被取付部322を引抜く方向に通水管部41を移動させることで、栓蓋側被取付部322から通水管部41を取外可能となっている。
尚、位置決め凹部322Aに爪部413Dが係止されることで、栓蓋側被取付部322及び通水管部41は一定の位置関係で接続される。これにより、結果的に、栓蓋側被取付部322の周方向に沿った一定の位置に窪み部413Cが配置された状態になるため、アウターチューブ44及び伝達部材45についても栓蓋側被取付部322の周方向に沿ったほぼ一定の位置に配置されることになる。
また、栓蓋側被取付部322に対し通水管部41を取付けた状態においては、栓蓋側被取付部322の外周面と大径部413Bの内周面との間に、前記シール部材35が配置された状態になり、このシール部材35によって栓蓋側被取付部322と通水管部41との間からの漏水防止が図られている(図3等参照)。
次いで、操作側機構部42について説明する。操作側機構部42は、操作側装置2側に配置され、操作部材23及び伝達部材45間における力の伝達経路を構成しつつ、アウターチューブ44の一端部を保持するものである。操作側機構部42は、図2及び図10に示すように、操作側取付部412の機構保持部412Aによって保持されることで、通水管部41の一端側部分に設けられており、操作軸421及び保持筒部422を備えている。
操作軸421は、直棒状をなし、保持筒部422に対し上下動可能な状態で挿通されている。また、操作軸421は、通水管部41の一端側部分(操作側取付部412)を操作側被取付部21に取付けた状態において、自身の上端部が操作側被取付部21内に配置されるように構成されており、この上端部に対し操作部材23が取付けられている。さらに、図示はしていないが、操作軸421の下端部は、伝達部材45の一端部と接触可能となっており、操作軸421が往動(下動)することで伝達部材45が往動(操作側装置2側から排水口側装置3側へと移動)し、伝達部材45が復動することで操作軸421が復動(上動)するようになっている。
保持筒部422は、自身の内周に、アウターチューブ44の一端部を保持する一端保持部422Aを備えている。一端保持部422Aは、円環溝状をなしており、アウターチューブ44の一端部に設けられた比較的大径のフレア部分が嵌め込まれることで、アウターチューブ44の一端部を保持している。
また、保持筒部422の内部には、操作軸421を所定位置にてロックするためのロック機構(図示せず)が設けられている。操作部材23の押圧により操作軸421が前記一定位置よりも下方に配置され、その後、押圧力が解除されると、前記ロック機構によって操作軸421は前記一定位置にてロックされる。この状態で、操作部材23を再度押圧すると、前記ロック機構による操作軸421のロックが解除される。
次いで、栓蓋側機構部43について説明する。栓蓋側機構部43は、排水口側装置3側に配置され、伝達部材45及び栓蓋333間における力の伝達経路の一部を構成しつつ、アウターチューブ44の他端部を保持するものである。栓蓋側機構部43は、図11に示すように、少なくとも一部が栓蓋側取付部413の内側に配置されることで通水管部41の他端側部分に設けられている。栓蓋側機構部43は、図12〜17に示すように、円柱部431、支持部432及びケース部433を備えている。
円柱部431は、通水管部41の他端側部分(栓蓋側取付部413)を栓蓋側被取付部322に取付けた状態において、ケース部433とともに栓蓋側被取付部322に挿設される。円柱部431は、基部4311及び回動部4312を備えている。
基部4311は、円筒状をなしており、栓蓋側被取付部322における本体管321とは反対の端部側へと挿通されている。基部4311の端部には、外側に突出する鍔状部4311Aが設けられており、当該鍔状部4311Aは、栓蓋側被取付部322に対する通水管部41の取付に伴い両者に挟まれた状態となっている(図4参照)。これにより、栓蓋側被取付部322に対し通水管部41を取付けた状態において、栓蓋側被取付部322の軸方向に沿った一定の位置に栓蓋側機構部43が配置されるようになっている。
回動部4312は、円筒状をなしており、栓蓋側被取付部322における本体管321側の部位に挿設されている。回動部4312は、基部4311と同軸状に配置されており、自身の中心軸CL1を回動軸として基部4311に対し相対回動可能とされている。回動部4312は、操作部材23側から栓蓋333側に対する駆動力の伝達経路の一部を構成し、伝達部材45の変位に伴い回動するものであり、本実施形態では、介在部材に相当する。さらに、基部4311及び回動部4312のそれぞれの中心部を貫通するようにして通水部4313が設けられており、この通水部4313を通ることで、通水管部41から本体管321へとの排水が容易に流入可能となっている。本実施形態において、通水部4313は、円柱部431の軸方向に沿って内径が一定の円柱状の空間となっている。
また、回動部4312は、それぞれ円筒状をなすとともに、同軸状に配置された第一構成部4312Aと第二構成部4312Bとを備えている。本実施形態では、第一構成部4312Aに形成された環状のアブソーバ配置空間4312C(図13等参照)に対し、所定のショックアブソーバスプリング(図示せず)が配置されており、当該ショックアブソーバスプリングによって、第一構成部4312A及び第二構成部4312Bに対し、両者の相対回動を規制する方向の付勢力が付与された状態になっている。従って、通常、両構成部4312A,4312Bは同一態様で回動し、第二構成部4312Bに対し第一構成部4312Aが相対回動することはないが、栓蓋333を踏みつけたり、栓蓋333に重量物を載置したりした場合など、支持部432に対し下向きの大きな力が付与された際には、前記ショックアブソーバスプリングからの付勢力に抗して第一構成部4312Aが第二構成部4312Bに対し相対回動し、ひいては支持部432が下方に逃げるようになっている。その結果、支持部432や回動部4312における破損や変形をより確実に防止可能となっている。
加えて、第二構成部4312Bには、環状の戻りばね配置空間4312D(図13等参照)が形成されており、当該戻りばね配置空間4312Dには、ねじりコイルばねからなる戻りばね434(図16及び図18参照)が配置されている。当該戻りばね434からの付勢力により、回動部4312には、排水口102を開状態から閉状態へと切換える際の方向に沿った力が常に付与された状態となっている。
さらに、円柱部431は、伝達部材45の配置される空間であり、円周方向通路4314A及び交差方向通路4314Bを有してなる湾曲通路4314を備えている。円周方向通路4314Aは、基部4311及び回動部4312間において両者により形成されており、基部4311の周方向(すなわち、回動部4312の回動方向)に沿って延びている。交差方向通路4314Bは、円周方向通路4314Aに連なる通路であり、中心軸CL1に直交する平面(円周方向通路4314Aと平行な平面)と交差する方向に延びている。本実施形態において、交差方向通路4314Bのうち少なくとも円周方向通路4314Aと連なる部位は、円周方向通路4314Aに対し滑らかに連結される湾曲形状をなしている。
さらに、基部4311における交差方向通路4314Bの開口に対応する部位には、アウターチューブ44の他端部を保持するための窪み状の他端保持部4311Bが設けられている。この他端保持部4311Bに対し、アウターチューブ44の他端部に設けられた比較的大径のフレア部分(鍔状部分)が配置されることで、栓蓋側機構部43によってアウターチューブ44の他端部が保持された状態となっている。
支持部432は、短い棒状をなしており、回動部4312(第一構成部4312A)における本体管321の内部空間側に位置する端面の外周寄りから突出している。支持部432は、栓蓋側機構部43が最終的な配設目的位置に配設された状態において、本体管321内(つまり、排水口102を流れる排水の流路)に配置されるようになっている。また、支持部432は、少なくとも排水口102が開状態であるときに、通水部材331を支持して持ち上げるように構成されている。
ケース部433は、円筒状をなしており、基部4311、第一構成部4312A及び第二構成部4312Bが分離することを防ぎつつ、これらを自身の内部に収容するものである。本実施形態では、ケース部433の一端部に設けられた内向きの突出部分が第一構成部4312Aに係止されつつ、ケース部433の他端部が基部4311に固定されることで、ケース部433内において基部4311、第一構成部4312A及び第二構成部4312Bが保持された状態となっている。尚、回動部4312は、ケース部433に対し相対回転可能である一方、基部4311はケース部433に対し相対回転不能となっている。
また、ケース部433の外周には、位置決め凸部433A(図12参照)が設けられており、栓蓋側機構部43を栓蓋側被取付部322へと挿通したときに、栓蓋側被取付部322の内部に設けられた図示しない凹状部に対し位置決め凸部433Aを配置可能となっている。前記凹状部へと位置決め凸部433Aを配置することで、栓蓋側被取付部322の周方向に沿ったほぼ一定の位置に栓蓋側機構部43を配置可能となっている。
次いで、アウターチューブ44及び伝達部材45について説明する。アウターチューブ44は、比較的長尺の筒状をなしており、伝達部材45は、ワイヤ状をなし、例えば、金属製のコアコイル等により構成されている。伝達部材45は、操作部材23の変位による駆動力を栓蓋333側へと伝達するものであり、その大部分がアウターチューブ44の内周に往復動作可能な状態で挿通されている。伝達部材45は、アウターチューブ44によって操作側装置2側から排水口側装置3側へと案内されている。
また、伝達部材45のうちアウターチューブ44の他端部から突出した部位は、湾曲通路4314に対し往復動作可能な状態で配置されている(図16及び図17において、湾曲通路4314における伝達部材45の大まかな配置位置を二点鎖線で示す)。伝達部材45の他端部は、円周方向通路4314Aに配置されており、回動部4312の回動方向に沿って回動部4312(第二構成部4312B)に設けられた突起部4312E(図16参照)に対し接触可能に構成されている。
上記のように構成された排水栓装置1では、排水口102が閉状態であるときに、操作部材23を下方へと押圧し操作軸421を往動させることで伝達部材45が往動し、ひいては伝達部材45の他端部により突起部4312Eが押圧されて回動部4312が一方側へと回動する。その結果、支持部432が上動することで、当該支持部432によって通水部材331が持ち上げられ、ひいては支持軸332及び栓蓋333が上動する。そして、パッキン部333Bが排水口部材31(挟持鍔部31A)から離間することで、排水口102が開状態へと切換えられる(図2参照)。また、このとき、前記ロック機構によって操作軸421が往動した状態でロックされるため、伝達部材45も往動後の位置にて移動が規制された状態となり、ひいては前記戻りばね434からの付勢力に抗して回動部4312が一方側に回動した状態で停止し続ける。その結果、排水口102が開状態で維持される。
一方、排水口102が開状態であるときには、操作部材23を下方へと押圧し、前記ロック機構によるロックを解除することで、伝達部材45の移動規制も解除され、ひいては前記戻りばね434からの付勢力により回動部4312が他方側に回動する。その結果、支持部432や栓蓋333等が下動し、パッキン部333Bが排水口部材31(挟持鍔部31A)と接触することで、排水口102が閉状態へと切換えられる。また、回動部4312(突起部4312E)により押圧されることで伝達部材45や操作軸421、操作部材23が復動する。尚、戻りばね434に加えて又は代えて、操作側機構部42に対し、伝達部材45や操作軸421に対しその復動方向に沿った力を印加する戻り手段(例えば、ばねなど)を設けることで、排水口102の閉状態への切換えや、伝達部材45等の復動がより確実になされるように構成してもよい。
尚、本実施形態では、排水口102が閉状態とされ、支持部432が最も下方に配置されたときに、支持部432から通水部材331が浮いた状態となる。そのため、排水口102を閉状態としたときに、排水口部材31へとパッキン部333Bをより確実に接触させることができ、良好な水密性を得ることができる。
また、本実施形態では、浴槽100の表側から上方に向けて栓蓋333や支持軸332を引上げることで、栓蓋ユニット33を、排水口部材31及び本体管321からなる筒状部分、すなわち、排水の流路を構成する筒状部分から引抜可能となっている。そして、栓蓋ユニット33を引抜いた状態において、排水の流路を構成する筒状部分には、支持部432のみが僅かに突出した状態となる。そのため、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることが可能となっている。
次いで、浴槽100に対する排水栓装置1の取付手法について説明する。尚、取付に先立って、通水管部41の一端側に操作側機構部42が設けられ、通水管部41の他端側に栓蓋側機構部43が設けられ、かつ、両機構部42,43によってアウターチューブ44の両端部が保持され、さらに、当該アウターチューブ44内に伝達部材45が挿通されてなるユニット体4が予め得られている。
排水栓装置1の取付にあたっては、まず、操作側被取付部21の雄ねじ部21Bを筒状部材22の雌ねじ部22Aに螺合し、操作側被取付部21の挟持鍔部21A及び筒状部材22の上面によってフランジ部104を挟み込んだ状態とすることにより、フランジ部104に対し操作側被取付部21などを設けた状態とする。また、排水口部材31の雄ねじ部31Bを排水部材32の雌ねじ部321Aに螺合し、排水口部材31の挟持鍔部31A及び排水部材32の上面によって底面部101を挟み込んだ状態とすることにより、底面部101に対し栓蓋側被取付部322などを設けた状態とする。
次いで、栓蓋側被取付部21の下方から、ユニット体4に設けられた操作側機構部42を操作側被取付部21へと挿通しつつ、被係止部21Cへと係止部412Fを係止することで、ユニット体4における通水管部41の一端側部分(操作側取付部412)を操作側被取付部21へと取付ける。また、排水部材32の横から、ユニット体4に設けられた栓蓋側機構部43を端部開口322Cを通して栓蓋側被取付部322へと挿通しつつ、位置決め凹部322Aへと爪部413Dを係止することで、ユニット体4における通水管部41の他端側部分(栓蓋側取付部413)を栓蓋側被取付部322へと取付ける。これにより、栓蓋側被取付部322及び操作側被取付部21が通水管部41により接続された状態になるとともに、ユニット体4を構成する各部品が、それぞれ最終的な配設目的位置に配設された状態となる。例えば、栓蓋側機構部43は、鍔状部4311Aが栓蓋側被取付部322及び通水管部41により挟まれ、かつ、位置決め凸部433Aが前記凹状部へと配置されることで、栓蓋側被取付部322に対し一定の相対位置関係となった状態(つまり、最終的な配設目的位置に位置した状態)で配設される。また、例えば、操作側機構部42は、通水管部41の一端側部分が操作側被取付部21に対し操作側被取付部21の軸方向(上下方向)に沿った一定位置に配置されることで、操作側被取付部21に対し前記軸方向に沿って一定の相対位置関係となった状態(つまり、最終的な配設目的位置に位置した状態)で配設される。
そして最後に、栓蓋ユニット33を排水口部材31及び排水部材32の内部へと投入しつつ、操作軸421の上端部に操作部材23を取付けることで、浴槽100に対する排水栓装置1の取付が完了する。
尚、浴槽100からの排水栓装置1の取外は、上記の取付手法と逆の手順で行うことができる。従って、通水管部41の一端側部分(操作側取付部412)を操作側被取付部21から取外すとともに、通水管部41の他端側部分(栓蓋側取付部413)を栓蓋側被取付部322から取外すことで、各部品がひとまとめにされた状態のユニット体4を取外すことができる。尚、栓蓋側機構部43は、端部開口322Cを通して栓蓋側被取付部322から取外されることになる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、通水管部41を栓蓋側被取付部322及び操作側被取付部21に取付ける工程を行うことで、栓蓋側機構部43を最終的な配設目的位置にセットする工程と、操作側機構部42を最終的な配設目的位置にセットする工程とを一度に行うことができる。また、取付作業時に、通水管部41にアウターチューブ44などを挿入する工程を行うことなく、伝達部材45及びアウターチューブ44を最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、取付に係る作業工数を著しく減らすことができる。さらに、通水管部41を栓蓋側被取付部322及び操作側被取付部21から取外すことで、ユニット体4を取外すことができるため、取外に係る作業工数も著しく減らすことができる。
加えて、ユニット体4を構成する各部品は一体である(ひとまとめとされている)ため、ユニット体4を構成する各部品を分離した状態とすることなく、これらをまとめた状態で取付・取外を行うことができる。従って、取付や取外に係る利便性を効果的に高めることができる。
また、ユニット体4を操作側被取付部21等に取付けさえすれば、通水管部41を最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、出荷段階では排水部材32(栓蓋側被取付部322)及び操作側被取付部21と通水管部41(ユニット体4)とを分離させておき、施工現場にて、通水管部41を栓蓋側被取付部322及び操作側被取付部21に取付ける工程を行うこととしても、工場等で当該工程を行う場合と同様に、排水部材32等に対し通水管部41を適切な状態で取付けることができ、作業の容易性向上や取付ミスの防止をより確実に図ることができる。加えて、これらの作用効果を得るために、工場などで上記工程を予め行い、通水管部41及び排水部材32等を一体品としておく必要はなくなる。従って、部品の輸送や梱包に支障が生じてしまうことをより確実に防止できる。さらに、施工現場における部品の取り回しが容易となり、作業性を一段と向上させることができる。
加えて、操作側被取付部21の内部に浸入した水は、排水部材32(本体管321)の内側部分へと導かれる状態となるため、排水口102を通過した水と、操作側被取付部21の内部に浸入した水とを一か所に集めて排水することができる。従って、部品点数の削減を図りつつ、衛生性や清掃性を高めることができる。
また、栓蓋側被取付部322のうち少なくとも通水管部41の他端側部分が取付けられる部位は、水平方向に延びている。従って、排水部材32の横から、通水管部41の他端側部分を、栓蓋側被取付部322に取付けたり、栓蓋側被取付部322から取外したりすることができる。従って、排水部材32の下方に十分なスペースがないような場合であっても、通水管部41の取付・取外に係る作業をより容易に行うことができ、作業性をより高めることができる。また、浴槽100の下方のスペースが小さい場合であっても、栓蓋側被取付部322や通水管部41などを比較的余裕をもって配設することが可能となる。そのため、浴槽100や浴槽を利用した構造物(例えば、浴室ユニット等)における設計の自由度を高めることが可能となる。
さらに、栓蓋側被取付部322に対し通水管部41を取付けた状態において、鍔状部4311Aが、栓蓋側被取付部322及び通水管部41(栓蓋側取付部413)により挟まれた状態となるため、特段の調節などを行うことなく、栓蓋側機構部43を一定位置により確実に配置することができる。
加えて、円柱部431には、操作側被取付部21の内部に浸入した水の流路となる通水部4313が設けられている。従って、水を円滑に流すことができ、良好な排水能力をより確実に確保することができる。また、通水部4313は、円柱部431の中心部を貫通する形状をなすため、回動部4312が回動した場合であっても、通水部4313の位置がほとんど変化しなくなり、より円滑な通水を図ることができる。
さらに、本実施形態において、ユニット体4は、円柱部431及び支持部432を備えており、ユニット体4を栓蓋側被取付部413等に取付けることで、基部4311、介在部材に相当する回動部4312、及び、支持部432をそれぞれ最終的な配設目的位置にセットすることができる。従って、取付や取外に係る作業工数をより減らすことができ、また、円柱部431及び支持部432を含むユニット体4をひとまとめにして取扱うことができる。これらの結果、設置やメンテナンスに係る作業性をより向上させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、端部開口322Cは水平向き(横向き)に開口するように構成されている。これに対し、例えば、少なくとも栓蓋側被取付部322のうち本体管321とは反対側に位置する部位が斜め上向きに延びるように構成することで、端部開口322Cが斜め上向きに開口するように構成してもよい。この場合には、端部開口322Cの上方から、端部開口322Cを通した栓蓋側機構部43(介在部材としての回動部4312等)の配置や取外を容易に行うことができる。従って、設置やメンテナンスに係る作業性を一層向上させることができる。
また、例えば、栓蓋側被取付部を湾曲筒状とすることで、端部開口が上向き(鉛直上向き)に開口するように構成してもよい。この場合にも、上記同様の作用効果を得ることができる。尚、栓蓋側被取付部の形状に応じて、栓蓋側機構部の構成を適宜変更してもよい。
(b)上記実施形態において、操作部材23は、操作側被取付部21の内部に配置されたものとなっているが、操作部材を操作側被取付部21の一端側開口の近傍に配置してもよい(つまり、操作側被取付部21外に配置してもよい)。また、操作部材を、前記一端側開口の近傍及び操作側被取付部21の内部の双方に配置してもよい(つまり、操作側被取付部21の内部から外部にかけて配置してもよい)。
さらに、上記実施形態では、往復動作する操作部材23を挙げているが、回動動作する操作部材を採用してもよい。
(c)上記実施形態では、介在部材として回動可能な回動部4312を挙げているが、介在部材は、操作部材23側から栓蓋333側に対する駆動力の伝達経路の一部を構成し、伝達部材45の変位に伴い変位可能なものであればよく、回動するものでなくてもよい。例えば、介在部材を、伝達部材45の往復動作に伴い、栓蓋側被取付部322内において栓蓋側被取付部322の延びる方向に沿って往復移動するものとしてもよい。この場合、介在部材に通水部材331の下面が載置される傾斜面を設け、介在部材の往復移動に伴い通水部材331のうち前記傾斜面に載置される部位が上下動し、ひいては栓蓋333が上下動するように構成してもよい。また、このような介在部材をユニット体4の構成部品として設けてもよい。
(d)上記実施形態では、栓蓋333(パッキン部333B)が排水口部材31に接触することで排水口102が閉鎖されるように構成されているが、栓蓋333(パッキン部333B)が浴槽100に接触することで排水口が閉鎖されるように構成してもよい。
(e)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、洗面ボールやキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(f)上記実施形態において、操作側装置2は、取付対象物としての浴槽100に取付けられているが、操作側装置2の取付対象は浴槽100に限られるものではない。従って、例えば、浴槽以外の槽体(例えば、洗面ボールや流し台など)に操作側装置2を取付けることとしてもよい。また、槽体の近傍に設けられた構造物(例えば、流し台のカウンタ等)に操作側装置2を取付けることとしてもよい。
さらに、操作側被取付部21を、周壁部103に貫通形成されたオーバーフロー口に対応して設けることとしてもよい。この場合、通水管部41は、前記オーバーフロー口を通った排水を排水部材32側へと案内する機能を有するものとなり、いわゆるオーバーフロー管として機能する。
(g)上記実施形態において、栓蓋側被取付部322は筒状をなしているが、栓蓋側被取付部が環状をなすこととしてもよい。例えば、排水部材32における連通孔321Bを形成する部位によって栓蓋側被取付部を構成してもよい。
(h)上記実施形態において、操作側機構部42は、操作軸421を備えているが、必ずしも操作軸421を備えていなくてもよい。この場合には、例えば、操作側装置2に対し、操作軸421に相当する部位を設けることとしてもよい。
また、上記実施形態において、栓蓋側機構部43は、回動部4312や支持部432という伝達部材45の動作に従い動作する部位を備えているが、このような部位を備えていなくてもよい。この場合には、例えば、排水口側装置3に対し、伝達部材45の動作に伴い動作する回動部や支持部を設けることとしてもよい。
(i)上記実施形態では、操作側被取付部21の内周に挿通部412Bを挿通しつつ、係止部412Fを被係止部21Cに係止することで、操作側被取付部21に対し通水管部41の一端側部分が取付けられるように構成されているが、操作側被取付部へと通水管部の一端側部分を取付けたときに、通水管部の一端側部分や操作側機構部が最終的な配設目的位置に配置される構成であれば、操作側被取付部及び通水管部の一端側部分の取付手法は、特に限定されるものではない。従って、例えば、操作側被取付部の外周に被係止部を設けることとし、通水管部の一端側部分に対し操作側被取付部を挿通しつつ、通水管部の一端側部分を前記被係止部へと係止することで、操作側被取付部へと通水管部の一端側部分が取付けられ、かつ、通水管部の一端側部分及び操作側機構部が最終的な配設目的位置に配置されるように構成してもよい。
また、栓蓋側被取付部及び通水管部の他端側部分の取付手法についても、栓蓋側被取付部へと通水管部の他端側部分を取付けたときに、通水管部の他端側部分や栓蓋側機構部が最終的な配設目的位置に配置される構成であれば、特に限定されるものではない。例えば、通水管部の他端側部分に弾性変形可能なクイックファスナーを設け、当該クイックファスナーが栓蓋側被取付部の所定部位(例えば、栓蓋側被取付部の一定位置に形成された凹部など)に係止されることで、栓蓋側被取付部に対し一定の位置関係となった状態で通水管部の他端側部分や栓蓋側機構部が配設されるように構成してもよい。
勿論、操作側被取付部や栓蓋側被取付部に対する通水管部の取付手法として、ナットなどを用いたねじ止め等を採用してもよい。
1…排水栓装置、21…操作側被取付部、23…操作部材、32…排水部材、41…通水管部、42…操作側機構部、43…栓蓋側機構部、44…アウターチューブ、45…伝達部材、100…浴槽(槽体、取付対象物)、102…排水口、321B…連通孔、322…栓蓋側被取付部、322A…端部開口、333…栓蓋、422A…一端保持部、431…円柱部、4311B…他端保持部、4312…回動部(介在部材)、4313…通水部、432…支持部。

Claims (4)

  1. 槽体に設けられた排水口を開閉するための上下動可能な栓蓋と、
    自身の内側部分が前記排水口を流れる排水の流路を構成し、かつ、内側から外側に貫通する連通孔を有する排水部材と、
    前記槽体又はその近傍の構造物である取付対象物に取付けられ、前記取付対象物の表面側から自身の一端側開口を通って自身の内部へと水が浸入可能な状態とされた筒状の操作側被取付部と、
    前記操作側被取付部の内部及び前記一端側開口の近傍のうちの少なくとも一方に配置され、前記操作側被取付部に対し相対変位可能な操作部材とを備えた排水栓装置であって、
    前記排水部材は、前記連通孔に対応する部位に環状又は筒状の栓蓋側被取付部を有し、
    前記操作側被取付部及び前記栓蓋側被取付部に取付けられ、前記操作側被取付部の内部に浸入した水を前記排水部材の内側部分へと案内する筒状の通水管部と、
    筒状のアウターチューブと、
    前記アウターチューブの一端部を保持する一端保持部を少なくとも有する操作側機構部と、
    前記アウターチューブの他端部を保持する他端保持部を少なくとも有する栓蓋側機構部と、
    前記操作部材の変位による駆動力を前記栓蓋側に伝達するためのワイヤ状の伝達部材とを備え、
    前記通水管部、前記操作側機構部、前記栓蓋側機構部、前記アウターチューブ、及び、前記伝達部材は、当該通水管部の一端側部分に当該操作側機構部が設けられ、当該通水管部の他端側部分に当該栓蓋側機構部が設けられ、両端部が当該操作側機構部及び当該栓蓋側機構部により保持された当該アウターチューブが当該通水管部内に配置され、かつ、当該アウターチューブ内に当該伝達部材が配設された状態で一体とされることによりユニット体となっており、
    前記ユニット体における前記通水管部の一端側部分は、前記操作側被取付部に対し取付及び取外可能に構成されるとともに、
    前記ユニット体における前記通水管部の他端側部分は、前記栓蓋側被取付部に対し取付及び取外可能に構成され、
    前記ユニット体における前記通水管部を前記操作側被取付部及び前記栓蓋側被取付部に取付けることで、前記ユニット体を構成する各部品がそれぞれ最終的な配設目的位置に配設されるように構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記栓蓋側被取付部のうち少なくとも前記通水管部の他端側部分が取付けられる部位は、水平方向又は斜め水平方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 前記栓蓋側被取付部は、筒状をなすとともに、前記排水部材における前記排水口を流れる排水の流路とは反対側に位置する開口である端部開口を有し、
    前記端部開口は、上向き又は斜め上向きに開口するように構成されており、
    前記栓蓋側被取付部には、前記操作部材側から前記栓蓋側に対する駆動力の伝達経路の一部を構成し、前記伝達部材の変位に伴い変位可能な介在部材が挿設されており、
    前記介在部材は、前記端部開口を通して、前記栓蓋側被取付部内に配置可能であるとともに前記栓蓋側被取付部から取外可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水栓装置。
  4. 前記操作部材の変位に伴い回動可能な回動部を有し、前記栓蓋側被取付部に挿設された円柱部と、
    前記栓蓋を直接又は間接的に支持するとともに、前記排水口を流れる排水の流路に配置され、かつ、前記回動部の回動に伴い上下動可能な支持部とを有し、
    前記円柱部の中心部を貫通する形状をなし、前記操作側被取付部の内部に浸入した水の流路となる通水部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水栓装置。
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