JP2019202996A - 活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物の提供【解決手段】活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物であり、前記化粧品組成物はγ−ポリグルタミン酸またはその塩類、及びクロレラ成長因子を含む。前記化粧品組成物全体を基準として、γ−ポリグルタミン酸またはその塩類の含量は0.01wt.%−5wt.%の間となり、且つγ−ポリグルタミン酸またはその塩類の分子量は1x106ダルトンから3x106ダルトンの間である。また、クロレラ成長因子の含量は好ましくは0.02wt.%−8wt.%の間である。【選択図】 図19

Description

本発明は化粧品組成物に関し、特に、活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物を指す。
適度な保湿及び栄養は、人間の皮膚及び毛髪の健康や美しさに欠かせない。皮膚や毛髪は低湿度による過度の乾燥により損傷を受ける。冬では低温及び乾燥した空気が、皮膚や毛髪の乾燥の主な原因となり、これにより皮膚の健康状況は悪化し、ひいては表皮の硬化や損傷が起こり、毛髪が静電を帯びる。皮膚、毛髪及び爪の乾燥の防止の観点から、例えば美容液、手足用及び身体用乳液、ボディソープ、皮膚用及び身体用ローション、ヘアトリートメントジェル、シャンプー、ムース及びその他トリートメント製品は通常何らかの保湿剤を含むことで、皮膚及び毛髪に対し必要な保湿条件を提供し、皮膚及び毛髪を美しく保つ。
特開昭61−033107 特開平10−251402
市販の化粧品やトリートメント商品にはあらゆる種類の有機保湿剤が使用されているが、有機保湿剤の水分吸収能力、安全性へのニーズ、そして長期的安定性といった理由から、実用的といえる保湿剤の種類はかなり限られてくる。優れた保湿剤には、高い保水能力を有すること、並びに水分の皮膚及び毛髪からの蒸発による流失を低減することが求められる。化粧品分野における従来の保湿剤には、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、乳酸ナトリウム、プロピレングリコール及びアミノ酸が含まれる。その内、乳酸ナトリウムは比較的優れた保水能力を備えるものの、最終製品の調合物中での乳化が難しいため、限定的な用途にのみしか見られず且つその使用量も少ない。多価アルコールは優れた保湿効果を備えるものの、化粧品における効用は高くない。ヒアルロン酸、コラーゲン及びスクアランは良好な保水能力を有するが、水分の皮膚からの蒸発を低減する効力は高くなく、また皮膚表面に粘着性を表す。これ以外に、前述の保湿剤、エラスチン、グルコサミン、ポリアスパラギン酸(特開昭61−033107参照)、プラセチン、コンドロイチン、アロエ抽出物及びアミノ酸エステル(特開平10−251402)も、化粧品及び個人用ケアトリートメントの調合物中の保湿成分として使用されているが、やはり依然として研究よる更に優れた保湿剤への改良が待たれる。
例えば1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール等の多価アルコールはすでに認知されている通りの保湿能力を有しており、微生物の生長を抑制し、混和性及び粘度を改良し、並びに化粧品及び個人用トリートメント製品において用いられる他の成分に若干の安定性を提供する。当該等製品には、美容液、スキンクリーム、皮膚用及び身体用乳液、コロイド、シャンプー、リンス、乾燥防止用商品、育毛剤、ボディソープ及び保湿乳液等が含まれる。上に挙げた多価アルコールによる効果は評価されるものの、前述の多価アルコールを含むスキンケア用品や毛髪トリートメント用品は、しばしば皮膚に違和感を残し、毛髪に若干の乾燥を感じさせ、ゆえに消費者は多価アルコールを含まない化粧品のほうが良いという感想を抱く。更にはこの種のケア化粧品によるスキンケア乳液、洗顔クリーム及びヘアスタイリング剤にいたっては、毛髪や皮膚に多価アルコールが残留し、使用者に不快感を与えやすいため、再購入の意欲を削いでしまっている。
ヒアルロン酸(HA)は非常に優れた吸水及び保水能力を有している。ヒアルロン酸は天然の生体高分子であり、非毒性で、人類の体液と完全に生物学的相溶性を持ち、且つ皮膚及び毛髪の乾燥を防ぐ効用があるため、ほとんどの高品質化粧品に使用されている。ヒアルロン酸を使用することの欠点は、高価格であること、そして獲得源が制限されることである。皮膚の過度な乾燥を防ぐ優れた保湿効果はあるものの、ヒアルロン酸の高価格さにより、最終製品の化粧調合物も高価なものとなる。また昨今、BSEの原因となるタンパク質であるプリオン、そしてアジアでの鳥インフルエンザ流行といった問題により、ヒアルロン酸の安全性に対する疑問が広がっている。確かにスクアランは水分の皮膚表面からの蒸発を防ぐことで潤いを与えるという利点を有するものの、その油性性質により使用者に皮膚の油っぽさを感じさせてしまう。市販のコラーゲンは動物由来の抽出であるが、これが意味するところは、BSEのタンパク質感染性因子であるプリオンという危険性、そして広範囲で流行する鳥インフルエンザウイルスや不純物感染といった可能性である。
以上に鑑み、本発明はその実施例により、活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物を提供し、従来技術の問題を解決する。
本発明の実施例において、活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物が提供され、前記化粧品組成物はγ−ポリグルタミン酸またはその塩類、及びクロレラ成長因子「C.G.F.(Chlorella Growth Factor:クロレラ・グロス・ファクター)」を含む。化粧品組成物全体を基準として、γ−ポリグルタミン酸またはその塩類の含量は0.01wt.%−5wt.%の間となり、且つγ−ポリグルタミン酸またはその塩類の分子量は1x10ダルトンから3x10ダルトンの間である。また、クロレラ成長因子の含量は0.02wt.%−8wt.%の間である。
本発明の実施例において、前記化粧品組成物は他に、7.66 wt.%−9.85 wt.%の間の添加剤を含む。前記添加剤は1,3−ブタンジオール、ヒドロキシエチルセルロース、グルタミン酸ナトリウム、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ジアゾリジニル尿素の内から選択したものにより構成されるグループとすることができる。
本発明の実施例において、前記化粧品組成物は他にγ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルを含む。
本発明の実施例において、前記γ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルの分子量は15x10ダルトンから200x10ダルトンの間である。
本発明の実施例において、前記γ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルは架橋構造を有する。
本発明の実施例において、前記化粧品組成物は使用者の皮膚の皺を抑制する能力を有する。
本発明の実施例において、前記化粧品組成物は使用者の皮膚のコラーゲン含量を増加させる能力を有する。
本発明の実施例において、前記化粧品組成物は使用者の皮膚の粘弾力を増加させる能力を有する。
本発明の実施例におけるクロレラ成長因子のタンパク質組成物を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の細胞生長試験の流れ図である。 本発明の実施例における化粧品化合物(γ−PGA hydrogel)による3T3細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品化合物(CGF)による3T3細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物による3T3細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物によるHaCaT細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物による3T3細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物によるHaCaT細胞に対する生長促進の結果を示す図である。 本発明の実施例における異なる化粧品化合物(γ−PGA hydrogel)の生体外保水力の試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における異なる化粧品化合物(γ−PGA hydrogel)による皮膚の水分含量への影響を示す図である。 本発明の実施例における異なる化粧品化合物(γ−PGA hydrogel)による皮膚の水分含量への影響を示す図である。 本発明の実施例における異なる化粧品化合物(γ−PGA hydrogel)による皮膚の水分散失への影響を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の光保護試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の光保護試験の結果を示す図である。 本発明の対照例における化粧品組成物による細胞の傷口の癒合効果に関する試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物による細胞の傷口の癒合効果に関する試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の皮膚への刺激に関する試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の皮膚への刺激に関する試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の皮膚の黒斑、皺、紋理、粘弾力、コラーゲン含量、皮膚水分含量、皮膚からの水分散失の検出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物の皮膚の粘弾力及び水分含量の試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物と本発明の異なる対照例とによる皮膚の皺改善効果の比較試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物と本発明の異なる対照例とによる皮膚コラーゲン含量増加効果の比較試験の結果を示す図である。 本発明の実施例における化粧品組成物と本発明の異なる対照例とによる皮膚粘弾力増加効果の比較試験の結果を示す図である。
以下に本発明の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物の具体的な実施例を記載することで、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という)による本発明の実施に供する。これら具体的実施例は、実施例の一部を構成する図面と対応させることにより参照されたい。以下に開示される実施例は本発明を制限するものではなく、いずれの当業者も本発明の精神並びにその特許請求の範囲を逸脱しない前提において、工夫と修飾が可能であることを理解されたい、
本発明の実施例において、活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物が提供され、前記化粧品組成物はγ−ポリグルタミン酸またはその塩類、及びクロレラ成長因子を含む。本発明の他の実施例において、前記化粧品組成物は他に添加剤を含む。好ましくは、化粧品組成物全体を基準として、γ−ポリグルタミン酸またはその塩類の含量は0.01wt.%−5wt.%の間となり、且つγ−ポリグルタミン酸またはその塩類の分子量は1x10ダルトンから3x10ダルトンの間である。また、クロレラ成長因子の含量は好ましくは0.02wt.%−8wt.%の間であり、添加剤の含量は好ましくは7.66wt.%−9.85wt.の間である。前記添加剤は1,3−ブタンジオール、ヒドロキシエチルセルロース、グルタミン酸ナトリウム、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ジアゾリジニル尿素の内から選択したものにより構成されるグループとすることができる。
クロレラ成長因子(Chlorella Growth Factor, CGF)とは、本来クロレラ内に存在し、例えば熱水抽出といった特定の抽出方法により抽出することができる活性成分である。前記成分は細胞の生長を促進することができる。その具体的なタンパク質組成物は図1に、物理的特徴は表1に記載される。
注1:総ポリフェノールは没食子酸により算出
その内、表1のOD260nm吸光度とは、光線が溶液または特定の物質を通過する前の入射光強度と、前記光線が溶液または特定の物質を通過した後の透過光強度との比の値の、10を底とした対数を表し、単位を有さない。
また本発明の他の実施例において、前記化粧品組成物は他にγ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルを含むことができ、これは架橋構造を有し、且つ分子量が好ましくは15x10ダルトンから200x10ダルトンの間である。
前述の実施例から分かるように、前記化粧品組成物はγ−ポリグルタミン酸及びクロレラ成長因子を含み、或いは更にγ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルを含む。人体の皮膚に適量を塗布し、そしてこれを数日または数週間継続すれば、斑点や皺、紋理の防止、コラーゲン生長の促進及び皮膚弾性の増加といった効果を生成できる。この他、クロレラ成長因子の作用から、生体外試験においてはHaCaTヒト表皮角化細胞及び3T3繊維母細胞の生長を促進し、また3T3繊維母細胞の癒合率を増加させた。また皮膚刺激の模擬実験においても、前述の化粧品組成物はいかなる刺激性の結果をも示さなかった。
当業者の本発明への理解に資するために、以下では更に本発明の具体的実施例を記載する。
<化粧品組成物>
表2及び表3に示されるのは、対照例(品目1、4、5、8、9、10、12、13)及び本発明の具体的実施例(品目2、3、6、7、11)の化粧品組成物である。
注2:株式会社BASFによるグリセリド製品
以下では、表2、表3における化粧品組成物について、人体の皮膚または体外細胞に対し実施した各項目の試験について記載する。試験項目は記載順に、<細胞生長試験>、<生体外保水力の試験>、<人体の皮膚に含まれる水分量及び水分散失の試験>、<光保護試験>、<細胞の傷口を癒合する試験>、<皮膚刺激試験>、<皮膚の黒斑、皺、紋理の試験>、<皮膚粘弾力、皮膚コラーゲン含量の検出>、<皮膚水分含量の検出>及び<皮膚からの水分散失の検出>となる。
<細胞生長試験>
細胞生長試験ではHaCaTヒト表皮角化細胞及び3T3繊維母細胞を試験細胞とし、表2中の化粧品組成物がこれら細胞にもたらす増生効果について試験を行った。以下に示す全ての実験のステップ、方法及び材料については計三回の実験が行われ、各回の実験は独立しており、且つ下記全ての実験のステップ、方法及び材料は何れも同様ではあるが、三回の実験は互いに影響しないものとする。図2に示す通り、試験のステップは以下のようになる。(1)HaCaT cells / 3T3 cellsの培養を行う。細胞は1×10 cells / wellを計数して96ウェルへと植え、各ウェルに100μL細胞液を加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで24時間(一日)培養する。(2)ウェル内の培養基を取り除き、新鮮な培養基(serum−free DMEM)180μL、及び試験品、対照グループそれぞれ20μLを加える。なおこのステップにおいて、試験品及び対照グループに対しては実験の過程において重複して三回試験が行われる。その後37℃及び5%COを含む培養ケースで24時間(一日)培養する。(3)2.5mg/mLのMTT試剤100μLを加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで80分間培養を行うことで青色結晶を形成させる。(4)ウェル内の液体を吸出し、100μLのDMSOを加える。そしてELISAにより570nmの吸収値を測定する。細胞生存率は次の式1に基づいて計算される。
式1
その内、OD570eは試験サンプルに測定された吸光平均値であり、OD570bは対照グループに測定された吸光平均値である。
この他に次の試験条件を設けている。試験人数は計8名、試験時間はそれぞれ0、0.5、1、2、3(h)で、被験者は20−50歳の健康な男性及び女性である。被検者からは妊娠中の女性、そして皮膚疾患やアレルギ、がん等の慢性病を持つ患者を除き、また試験期間中被験者は他社のトリートメント製品等を使用しないこととした。
試験結果は図3及び図4に示す通りである。0.005%のγ−PGA hydrogelは、48及び72時間経過後において3T3に対し顕著な細胞生長の促進を示した(図3参照)。0.5%のCGFは72時間後において3T3に対し明確な生長促進効果を示した(図4参照)。
品目6(2D)の化粧品組成物を試験サンプルとして、その3T3細胞に対する増長効果を測定した結果は、図5に示す通りである。図5によれば、0.1%の品目6が24時間において3T3細胞に対し最良の生長促進効果を有した(125.57%)。また、品目6(2D)の化粧品組成物を試験サンプルとして、そのHaCaT細胞に対する増長効果を測定した結果は、図6に示す通りである。図6によれば、0.3%の品目6(2D)が24時間においてHaCaT細胞に対し最良の生長促進効果を有した(139.25%)。
この他、品目7(2D&3D)の化粧品組成物を試験サンプルとして、その3T3細胞に対する増長効果を測定した結果は、図7に示す通りである。図7によれば、0.1%の品目7(2D&3D)が24時間において3T3細胞に対し最良の生長促進効果を有した(134.76%)。また、品目7の化粧品組成物を試験サンプルとして、そのHaCaT細胞に対する増長効果を測定した結果は、図8に示す通りである。図8によれば、0.1%の品目7(2D&3D)が24時間においてHaCaT細胞に対し最良の生長促進効果を有した(131.00%)。
<生体外保水力の試験>
本試験では、清潔な濾紙を天秤に載せてゼロ点調整し、その後20mgの異なる濃度のヒアルロン酸(HA)及びγ−PGA hydrogelを濾膜上に加え、25分間において1分ごとに重量を記録することで保水力を評価する。試験結果は図9に示されるとおりであり、25分間の生体外保水力の試験の結果、生体外保水力が最良なのは0.1%のγ−PGA hydrogel(品目2)であり、0.1%のHA(品目4)より優れていた。0.1%のγ−PGA hydrogel(品目2)の保水効果はグリセリン(Glycerin)の効果より高かった。
<人体の皮膚に含まれる水分量及び水分散失の試験>
本試験の試験機器は、Courage+Khazaka electronic−MPA 5(Corneometer(登録商標) CM 825)(人体の皮膚の水分含量を検出する)、そしてCourage+Khazaka electronic−MPA 5(Tewameter(登録商標) TM 300) (人体の皮膚の水分含量における水分散失を検出する)とし、試験部位はいずれも腕の内側とする。試験の流れとしては、使用前と、使用0.5、1、2、3時間後に20分待機した後との、皮膚の水分含量及び皮膚からの水分散失を比較するというものである。
図10は皮膚の水分含量の比率の比較を示す。図10が示す結果によれば、使用前(100%)と比べて、1時間経過後の0.2%のγ−PGA hydrogel(品目3)の保水力は76.5%の増加を見せ、保湿効果は3時間以上続いた。データは平均値の標準誤差(Mean+SE、n=8)により示される。図11もまた皮膚の水分含量の比率の比較を示す。使用前(100%)と比べて、1時間経過後の0.2%のγ−PGA hydrogel(品目3)の保水力は76.5%の増加を見せ、効果は0.2%のHA(品目5)よりも高く、保湿効果は3時間続いた。データは平均値の標準誤差(Mean+SE、n=8)により示される。図12は皮膚の水分散失の比率の比較を示す。使用前(100%)と比べて、2時間経過後の0.1%のγ−PGA hydrogel(品目2)の水分散失の防止力として、0.1%のHA(品目4)よりも優れた、−29.13%という結果が得られた。データは平均値の標準誤差(Mean+SE、n=8)により示される。
<光保護試験>
光保護試験では3T3繊維母細胞を試験細胞とし、表2中の化粧品組成物によるこれら細胞に対する保護効果について試験を行った。以下に示す全ての実験のステップ、方法及び材料については計三回の実験が行われ、各回の実験は独立しており、且つ下記全ての実験のステップ、方法及び材料は何れも同様ではあるが、三回の実験は互いに影響しないものとする。試験のステップは以下のようになる。(1)3T3 cellsの培養を行う。細胞は2×10 cells / wellを計数して96ウェルへと植え、各ウェルに100μL細胞液を加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで24時間培養する。(2)ウェル内の培養基を取り除き、新鮮な培養基(1X NEAAを含む)180μL、及び試験品、対照グループそれぞれ20μLを加える。なおこのステップにおいて、試験品及び対照グループに対しては実験の過程において重複して三回試験が行われる。その後37℃及び5%COを含む培養ケースで24時間培養する。(3)MTT試剤20μLを加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで3時間培養を行うことで青紫色結晶を形成させる。(4)ウェル内の液体を吸出し、100μLのDMSOを加える。そしてELISAにより570nmの吸収値を測定する。細胞生存率は下記の式1に基づいて計算される。
式1
その内、OD570eは試験サンプルに測定された吸光平均値であり、OD570bは光の照射を経ない対照グループに測定された吸光平均値である。
この他に次の試験条件を設けている。試験人数は計8名、試験時間はそれぞれ0、0.5、1、2、3(h)で、被験者は20−50歳の健康な男性及び女性である。被検者からは妊娠中の女性、そして皮膚疾患やアレルギ、がん等の慢性病を持つ患者を除き、また試験期間中被験者は他社のトリートメント製品等を使用しないこととした。試験結果は図13及び図14に示す。
図13が示す結果によれば、0.1%の品目6(2D)(87.45%)はUV(30mJ/cm)照射下での24時間が経過後、UV Treatグループ(73.38%)と比較して、3T3細胞に対して14.07%の光保護効果を有した。UV(60mJ/cm)照射下では、0.1%の品目6(76.79%)は24時間後において、UV Treatグループ(58.43%)と比較して、3T3細胞に対して18.36%の光保護効果を有した。ControlはUVを照射されない場合の細胞生存率(100%)である。
図14が示す結果によれば、0.3%の品目7(2D&3D)(133.99%)はUV(30mJ/cm)照射下での24時間が経過後、UV Treatグループ(83.63%)と比較して、3T3細胞に対して50.36%の光保護効果を有した。UV(60mJ/cm)照射下では、0.3%の品目7(95.53%)は24時間後において、UV Treatグループ(60.45%)と比較して、3T3細胞に対して35.08%の光保護効果を有した。ControlはUVを照射されない場合の細胞生存率(100%)である。
<細胞の傷口を癒合する試験>
細胞の傷口を癒合する試験では3T3繊維母細胞を試験細胞とし、試験のステップは以下のようになる。(1)3T3 cellsの培養を行う。細胞は6×10 cells / wellを計数して24ウェルへと植え、各ウェルに800μL細胞液を加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで24時間培養する。(2)実験の30分前にウェル内の培養基を取り除き、1%のCCSを含むDMEM培養基800μLを加え、30分後に200μLの大きさのチップにより細胞の間隙を作り出した後、1%CCSのDMEM培養基を取り除き、再び1%CCSのDMEM培養基780μL、及び試験品、対照グループそれぞれ20μLを加え、37℃及び5%COを含む培養ケースで培養する。(3)試験品を加えた後の0時間及び24時間において、それぞれ顕微鏡による観察並びに写真撮影を行う。24時間目に95%のエタノール(5%の氷酢酸含む)により細胞を固定し、5分後に0.2%のメチルブルーで染色する。その内、癒合率の定義は以下となる。
癒合率=(1−(0時間の空白範囲面積/24時間の空白範囲面積))*100。
図15が示すのは対照例(品目1、有効成分が添加されていない)の0時間及び24時間後における試験結果であり、癒合率は58%に留まった。これと比較して、図16が示すのは実施例(品目6、7)の0時間及び24時間後における試験結果であり、結果として、品目6(2D)は0.3%において癒合促進効果を有し、癒合率は64%にのぼった。品目7(2D&3D)は0.3%において最良の癒合効果を有し、癒合率は84%以上にのぼった。
<皮膚刺激試験>
皮膚刺激試験のステップは以下のようになる。(1)被験者は予め恒温恒湿(23±2℃;55±5%)の環境で20分間待機する。(2)皮膚へのパッチテストをISO 10993−10試験基準に従って行う。被検者は左右の腕に二つの2x2cmの格子を描き、右腕Aブロックには品目7(3D&2D、原液)を、右腕Bブロックには稀釈した品目7(3D&2D、濃度30%)を、左腕Cブロックには品目6(2D、原液)を、そして左腕Dブロックには稀釈した品目6(2D、濃度30%)を塗布する。24時間経過後にパッチを取り外し、そしてそれぞれ使用後24時間及び48時間において、肉眼で試験部位の外観を観察及び記録し、更にmodified Draize評価法(表4参照)に従い、皮膚一次刺激性インデックス(primary irritation index, PII)を求め且つ皮膚刺激反応の分類を判定する(表5参照)。(3)最後に製品の人体の皮膚への刺激性を評価する。ステップとしては、まず製品を腕の内側に塗布し、それぞれ使用0時間目(使用前)、塗布後24時間目及び48時間において、メラニン、ヘモグロビン測定機器Mexameter(登録商標) MX18(The Multi−ProbeAdapter System(登録商標) MPA−5,Courage + Khazaka,Germany)を用いて一回ずつ測定を行い、使用前後の皮膚の状況の差異を比較する。(4)最後に平均値(mean)±標準誤差(SE)により統計結果のデータを示す。
パッチテスト後の皮膚状況については、使用前及び使用後48時間以内には皮膚の紅斑点、腫れ及び炎症といった状況は観察されなかった。またmodified Draize評価法による判定の結果、品目6、7そして稀釈した品目6、7のいずれにおいても、刺激反応の評定は0.0となり、皮膚に対する刺激が起こらないことが分かった。
この他、Mexameter(登録商標) MX18による評価の結果、図17及び図18に示す通り、品目6、7そして稀釈した品目6、7のいずれにおいても、使用前(0h)、使用後24時間(24h)及び使用後48時間(48h)では皮膚のヘモグロビンの量に顕著な差異が存在せず、且つ使用後においても紅斑の増加といった状況が見られないばかりか、わずかな減少をも見せ、品目6、7が皮膚刺激性を引起さないことが分かった。
<皮膚の黒斑、皺、紋理の試験>
<皮膚粘弾力、皮膚コラーゲン含量の検出>
<皮膚水分含量の検出>
<皮膚からの水分散失の検出>
(本発明の具体的実施例(品目6、7、11)の化粧品組成物を対象とする試験)
本試験は、本発明の具体的実施例(品目6、7、11)の化粧品組成物に対して行われるものであり、試験機器は、Canfield VISIA Complexion Analysis System (画像を通じて黒斑、皺、紋理を測定し且つ使用前の画像との比較及び分析を行う)と、DermaLab(登録商標)(suction cup units) (皮膚の粘弾力、皮膚のコラーゲン含量を検出する)と、Courage + Khazaka electronic − MPA 5(Corneometer(登録商標) CM 825)(人体の皮膚の水分含量を検出する)と、Khazaka electronic − MPA 5(Tewameter(登録商標) TM 300)(人体の皮膚の水分含量における水分散失を検出する)と、を用いる。試験部位は前額部及び左右の頬(VISIA Complexion Analysis System)、目尻(DermaLab(登録商標)(suction cup units))、両側の頬(ドイツCourage + Khazaka−MPA 5(Corneometer(登録商標) CM 825))、両側の頬(ドイツCourage + Khazaka electronic − MPA 5(Tewameter(登録商標) TM 300))となる。試験の具体的な流れを説明とすると、まず10分間待機した後VISIAによる測定(斑点、皺、紋理、毛穴)を行い、20分間待機した後、皮膚の粘弾力、皮膚のコラーゲン含量、皮膚の水分含量、皮膚からの水分散失を検出する。試験時間は、0日目(使用前)、使用後7日目、14日目、28日目、42日目及び56日目の計6つの時点とする。平均値(mean)±標準誤差(SE)により統計データを示し、且つ分散分析(analysis of variance,ANOVA)及びt検定により分析を行う。*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001の時、2つの実験グループ間に有意な差が存在することになる。
この他に次の試験条件を設けている。試験人数は計20名、被験者はいずれも皮膚が健康な女性であり、年齢は25−60歳の間である。試験結果は図19に示す。
図19に示す結果の通り、斑点は製品使用後56日目において、使用前と比較して明らかな改善が見られ、特に前額部は12.93%改善している。皺は製品使用後7日目において、使用前と比較して非常に明らかな改善が見られ、特に前額部は32.20%、左頬は20.33%改善し、且つ改善は56日目まで継続した(前額部52.62%、左頬35.59%改善)。紋理も使用後14日目において明らかな改善が見られ、左頬は20.58%減少し、且つ改善は56日目まで継続し、34.85%改善した。皮膚弾性は使用後56日目で顔右側33.65%、顔左側33.76%増加した。皮膚コラーゲン含量は使用後56日目で顔右側16.17%、顔左側16.36%増加した。水分含量は使用後14日目で顔右側11.46%、顔左側11.17%増加し、56日目で更に顔右側19.78%、顔左側20.16%増加した。実験結果によれば、表2の化粧品組成物(品目6、7)は七日以内で迅速に皺を薄くし、14日目で紋理を改善し、コラーゲンの生成、皮膚の粘弾力、皮膚の水分含量を増加させ、皮膚からの水分散失を減少させた。表2の化粧品組成物(品目6、7)を継続的に使用することで、斑点、皺、紋理が持続的に改善され、また持続的に皮膚粘弾力の増加及びコラーゲンの生成が促進され、そして持続的に皮膚の水分含量が増加し皮膚からの水分散失が減少する。これ以外に、図20に示す試験結果によれば、継続的に表3の化粧品組成物(品目11)を使用することで、品目11が乳液型態であるうえで、皮膚の粘弾力及び水分含量が増加した。
(対照例(品目10、12、13)及び本発明の具体的実施例(品目11)の化粧品組成物を対象とする試験)
また本試験は、対照例(品目10、12、13)及び本発明の具体的実施例(品目11)の化粧品組成物に対して行われるものであり、試験機器は、Canfield VISIA Complexion Analysis System(画像を通じて黒斑、皺、紋理を測定し且つ使用前の画像との比較及び分析を行う)と、DermaLab Ultrasound(皮膚のコラーゲン緊密度を検出する)と、DermaLab(登録商標)(suction cup units)(皮膚粘弾力を検出する)と、を用いる。また試験部位は前額部及び左右の頬(VISIA Complexion Analysis System)、目尻(DermaLab Ultrasound、DermaLab(登録商標)(suction cup units))となる。試験の具体的な流れを説明とすると、被験者はそれぞれ朝、晩に試験サンプルを使用するものとし、顔部を左右両側へと定義し、それぞれ二種の試験製品(約0.6グラム)を、右(左)額部及び右(左)顔部に目の周辺を避けて均等に塗布し、使用後は洗い流さない。試験期間は56日間となり、被験者は試験製品の使用前(0日目)、及び使用後7、14、28、56日目に試験を行う。平均値(mean)±標準誤差(SE)により統計データを示し、且つ分散分析(analysis of variance,ANOVA)及びt検定により分析を行う。*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001の時、2つの実験グループ間に有意な差が存在することになる。
この他に次の試験条件を設けている。試験人数は計18名、被験者は皮膚が健康な女性17名、男性1名であり、年齢は20−60歳の間である。
以下に<皮膚の皺の試験>、<皮膚コラーゲン含量の試験>、<皮膚粘弾力試験>それぞれの比較実験の結果を記載する。
<皮膚の皺の試験>の比較実験の結果は図21に示す通りである。製品使用後28日目において、品目11使用の被験者については皮膚の皺が減少の傾向を呈し、且つ56日目まで継続使用した際、依然一定レベルでの皺改善効果が維持された。これに対し品目12、13使用の被験者については、皮膚の皺改善効果は明らかに品目11より低いものとなった。
<皮膚コラーゲン含量の試験>の比較実験の結果は図22に示す通りである。製品使用後14日目において、品目11使用の被験者についてはコラーゲン含量が115.35%となり、使用前と比べて15%増加し、且つ56日目まで継続使用した際、コラーゲン含量が更に123.3%まで増加し、23%増加となった。これに対し品目10使用の被験者については、コラーゲン含量にほとんど変化が見られなかった。品目12、13使用の被験者については、製品使用後56日目においてコラーゲン含量はそれぞれ21%、18%のみ増加となり、コラーゲン含量増加の効果は品目11より低いものとなった。
<皮膚粘弾力試験>の比較実験の結果は図23に示す通りである。製品使用後14日目において、品目11使用の被験者については皮膚粘弾力が149.14%となり、使用前と比べて49%増加し、且つ56日目まで継続使用した際、皮膚粘弾力が更に173.52%まで増加し、73%増加となった。これに対し品目10使用の被験者については、皮膚粘弾力にほとんど変化が見られなかった。品目12、13使用の被験者については、製品使用後28日目において皮膚粘弾力はそれぞれ22%、34%のみ増加となり、皮膚粘弾力増加の効果は品目11より明らかに低いものとなった。
発明は当業者であれば諸般の修飾が可能であるが、いずれも後付の特許請求の範囲の保護範囲に含まれる。

Claims (9)

  1. 活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物であり、
    前記化粧品組成物全体を基準として、0.01wt.%−5wt.%の間のγ−ポリグルタミン酸またはその塩類を含み、前記γ−ポリグルタミン酸またはその塩類の分子量は1x10ダルトンから3x10ダルトンの間であり、そして、
    前記化粧品組成物全体を基準として、0.02wt.%−8wt.%の間のクロレラ成長因子(chlorella growth factor)を含むことを特徴とする、活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  2. 前記化粧品組成物全体を基準として、前記化粧品組成物が他に、7.66wt.%−9.85wt.%の間の添加剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  3. 前記添加剤を1,3−ブタンジオール、ヒドロキシエチルセルロース、グルタミン酸ナトリウム、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ジアゾリジニル尿素の内から選択したものにより構成されるグループとすることを特徴とする、請求項2に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  4. 他にγ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルを含むことを特徴とする、請求項1に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  5. 前記γ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルの分子量が15x10ダルトンから200x10ダルトンの間であることを特徴とする、請求項4に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  6. 前記γ−ポリグルタミン酸ヒドロゲルが架橋構造を有することを特徴とする、請求項4に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  7. 使用者の皮膚の皺を抑制する能力を有することを特徴とする、請求項1に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  8. 使用者の皮膚のコラーゲン含量を増加させる能力を有することを特徴とする、請求項1に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
  9. 使用者の皮膚粘弾力を増加させる能力を有することを特徴とする、請求項1に記載の活性成分としてのγ−ポリグルタミン酸を含む化粧品組成物。
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