JP2019202911A - セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 - Google Patents
セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019202911A JP2019202911A JP2018098640A JP2018098640A JP2019202911A JP 2019202911 A JP2019202911 A JP 2019202911A JP 2018098640 A JP2018098640 A JP 2018098640A JP 2018098640 A JP2018098640 A JP 2018098640A JP 2019202911 A JP2019202911 A JP 2019202911A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- mass
- gypsum
- calcium salt
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
Description
かかるコンクリート吹き付け工法においては、コンクリート等を調製し、それを取り扱う際に必要な最低限の可使時間(ハンドリングタイム)を確保するとともに、壁面や露出面に吹き付けた後に、コンクリート等を即時に硬化させる必要がある。
また、止水工事や緊急工事においても、モルタルやコンクリートの可使時間を確保するとともに、即時に硬化させる必要がある。
また、急硬性成分であるC12A7を主成分としたクリンカを溶融し、その後これを急冷することによって、非晶質C12A7を得る方法もある。
更に、CAを主成分とするアルミナセメントクリンカは、C12A7を主成分としたクリンカに比べると、急硬性が劣る。
しかし、カルシウムアルミネートと石膏の急硬性成分を含有するセメント組成物は、十分な急硬性を得るとともに、十分な流動性を有して可使時間を確保することが難しかった。
更に、水和反応を促進するとともに、流動性を確保して施工性を良好にすることは困難であった。
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中C12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)であり、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含むことを特徴とする、セメント組成物である。
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中C12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)となるように、前記カルシウム塩と石膏とホウ酸を配合し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含むように配合することを特徴とする、セメント組成物の製造方法である。
また、本発明により得られるセメントモルタル等の、例えばポンプ圧送性が良好となる流動性を有することが可能である。
更に、本発明のセメントモルタルの製造方法は、所定の流動性を十分に確保して優れた施工性を得ることができるとともに、水和活性を向上させて所望する優れた3時間初期強度を示すことができる、セメントモルタルを有効に製造することが可能となる。
本発明のセメント組成物は、C12A7系鉱物相を70質量%以上で含有するセメント用急硬性添加材と、石膏と、硫酸アルカリ化合物と、石膏を除くカルシウム塩と、ホウ酸と、セメントと、グルコン酸と、酒石酸又は酒石酸塩とを含有し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してC12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)であり、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含む、セメント組成物である。
本発明のセメント組成物に含まれるセメント用急硬性添加材は、製造時に原料粉末を成型する成型工程等を導入して特定の温度範囲で焼成・冷却することにより固相反応を促進させるための融液相生成の制御を必要とせず、急硬性成分であるC12A7系鉱物相の水和活性を最大とすることが可能となる。
上記C12A7系鉱物相の含有量が70質量%未満であると、十分な急硬性が得られず、初期強度が低下してしまい、本発明の上記効果が得られない。
ここで、C12A7系鉱物相には、C12A7やC11A7・CaX2(Xは、F、Cl、Br等のハロゲン)が該当し、またこれらの混合相であってもよい。
なお、本発明に用いるセメント用急硬性添加材には実質的にアーウィンは含まれない。
C12A7系鉱物相を上記含有量で含むことで、常温のみならず高温下においても十分な急硬性や優れた初期強度が得られるとともに、所望する十分な可使時間を有する、本発明の上記効果を得ることが可能となる。
また、本発明のセメント組成物中におけるカルシウムアルミネート相であるC12A7系鉱物相の含有量は、例えば、下記X線回折/リートベルト法にて測定することができる。
C12A7系鉱物相の結晶子径がかかる範囲であると、より優れた初期強度発現性及び可使時間を確保でき、良好な流動性等を得ることができる。
前記結晶子径は、粉末X線回折にて測定した値であり、X線回折/リートベルト法(装置:ブルカー社製D4 Endeavor、解析ソフト:Topas)を用いて測定した数値である。
管電圧:45kV 管電流:40mA
格子定数をかかる範囲とすることで、流動性をより有効に確保するとともに、より優れた急硬性を有する上記本発明の効果を奏することができる。
前記格子定数は、粉末X線回折にて測定した値であり、X線回折/リートベルト法(装置:パナリティカル社製X’Pert MPD、解析ソフト:HighScorePlus)を用いて、測定した値である。
管電圧:45kV 管電流:40mA
かかる石膏は、セメント組成物中、石膏/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)、好ましくは60〜140(質量%)となるような含有量で含まれる。但し、前記石膏含有量は、すべてCaSO4(無水石膏)に換算した合量として算出される量である。
かかる質量比とすることで、初期強度発現性および可使時間を確保でき、良好な流動性を得ることができる。
また、セメント用混和組成物中における石膏の含有量は、例えば、上記X線回折/リートベルト法にて測定することができる。
かかる硫酸アルカリ化合物の含有量は、JCAS I−04に準じて、Na量やK量を測定して、すべてNa2SO4換算に換算した合量とし、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と石膏を除くカルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中0.5〜1質量%、好ましくは0.6〜1質量%で含有されることが望ましい。
かかる質量比とすることで、初期強度発現性および可使時間を確保でき、良好な流動性を得ることができる。
但し、前記石膏含有量は、すべて水酸化カルシウムに換算した合量として算出される量である。
かかる質量比とすることで、良好な初期強度発現性を確保することができる。
また、得られたセメント組成物中におけるカルシウム塩(水酸化カルシウム換算)の含有量は、例えば、上記X線回折/リートベルト法にて測定することができる。
かかる質量比とすることで、初期強度発現性および可使時間を確保でき、良好な流動性を得ることができる。
これにより、本発明のセメント組成物は、常温のみならず高温下においても、初期強度発現性に優れ、可使時間を十分に確保する流動性を有することができるものとなる。
また、酒石酸塩としては、例えば、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム等が例示される。
C12A7系鉱物相を70質量%以上で含有するセメント用急硬性添加材と、石膏と、硫酸アルカリ化合物と、石膏を除くカルシウム塩と、ホウ酸と、セメントと、グルコン酸と、酒石酸又は酒石酸塩とを含有し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中C12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)となるように、前記カルシウム塩と石膏とホウ酸を配合し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含むように配合する、セメント組成物の製造方法である。
すなわち、セメント用急硬性添加材は、一定量の融液相の生成を必要としないため、融液相の生成に関係があるFeやTiを積極的に含む必要がないからである。
このようにして得られたセメント用急硬性添加材は、一定量の融液相の生成を必要とすることがないため、C12A7系固溶体の水和活性が十分に発現することができるように、C12A7を70質量%以上で含む。
また、ブレーン比表面積は、大きくしすぎると流動性に悪影響を及ぼし、粉砕時間を要して生産性が低下しコスト高になるので、5000〜7000cm2/gが望ましい。
また、粉砕する際に、粉砕助剤(ジエチレングリコール、トリエタノールアミン等)を添加してもよい。
特に、グルコン酸塩と、酒石酸又は酒石酸塩とは、セメントモルタルを調製する際に配合する水に予め溶解しておくことが望ましい。
また、必要に応じて添加される上記混和剤や骨材等は、均一に混合できればセメントモルタル等と同時に添加しても、順次添加しても、またモルタル等を調製する際の水と混練する際に添加しても、いずれの添加方法による添加であっても特に限定されない。
1)セメント用急硬性添加材の調製
セメント用急硬性添加材の目標化学組成が表1となるよう、CaCO3、SiO2、Al2O3、Fe2O3、MgO、TiO2、CaF2の各試薬を配合して混合粉砕することにより、各セメント用急硬性添加材原料を調製した。
得られた各セメント用急硬性添加材を、蛍光X線分析装置(パナリティカル社製;Axios)を用いて、JIS R 5204に準じて分析して、含有されるSiO2、Al2O3、TiO2、Fe2O3、F成分等の含有割合を測定した。
これらの化学組成の結果を、表2に示す。
得られた各セメント用急硬性添加材をX線回折/リートベルト法(装置:パナリティカル社製X’Pert MPD、解析ソフト:HighScorePlus)を用いて、C12A7系、更にはC3A鉱物の含有割合及びC12A7系鉱物相の結晶の格子定数を測定した。
管電圧:45kV 管電流:40mA
その結果を表2に示す。ここで、C12A7系鉱物相の結晶の格子定数はC11A7CaF2の結晶構造を用いて測定した。
管電圧:45kV 管電流:40mA
その結果を表2に示す。
次いで、上記各セメント用急硬性添加材をブレーン比表面積が5200±200cm2/g程度に粉砕して、各セメント用急硬性添加材粉末を得た。
得られた各セメント用急硬性添加材粉末(Q)、無水石膏(市販品、ブレーン比表面積6800cm2/g)、Na2SO4(芒硝:試薬)、消石灰(水酸化カルシウム:試薬)ホウ酸(試薬)及び早強ポルトランドセメント(住友大阪セメント製、PC)、グルコン酸ナトリウムと酒石酸を、表3〜7に記載の配合割合で配合した。
上記3)に記載の方法と同様の方法で、各セメント組成物中のC12A7系鉱物相(Q)の含有量を測定するとともに、C12A7系鉱物相の結晶の格子定数及び結晶子径も測定した。
C12A7系鉱物相(Q)の含有量の測定結果を、下記表3〜7に示す。
また、すべてのセメント組成物中のC12A7系鉱物相(Q)の格子定数は11.955Å程度、結晶子径は214nm程度であり、セメント組成物に使用したセメント用急硬性添加材(表2中のセメント用急硬性添加材B)と同等であった。
セメント組成物中の硫酸アルカリ化合物の含有量は、JCAS I−04に準じて、Na量やK量を測定し、すべてNa2SO4換算に換算した合量とし、その結果を表3〜7に示す。
セメント組成物中の石膏を除くカルシウム塩(水酸化カルシウム換算)の含有量としての表3〜7に示す各セメント組成物中の消石灰の配合量と、上記5)で測定された各セメント組成物中のC12A7系鉱物相含有量の測定値より、各セメント組成物中の石膏を除くカルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相(Q)(質量比)を算出した。
その結果を表3〜7に示す。
上記3)に記載のX線回折/リートベルト法にて、セメント組成物中の石膏の含有量を測定し、すべてCaSO4(無水石膏)に換算した合量を石膏の含有量とした。
このようにして得られたセメント組成物中の石膏(無水石膏換算)の含有量と、上記5)で測定された各セメント組成物中のC12A7系鉱物相含有量の測定値より、セメント組成物中の石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相(含有量の質量%)を算出した。
その結果を表3〜7に示す。
上記5)で測定された各セメント組成物中のC12A7系鉱物相含有量と、表3〜7中に示すホウ酸の配合量より、各セメント組成物中のホウ酸/C12A7系鉱物相(質量%)を算出した。
その結果を表3〜7に示す。
各セメント組成物(実施例1〜17、比較例1〜14)と細骨材(珪砂)、水及び混和剤(マイティ150:花王(株)製)を下記表8のとおり配合して各モルタルを調製した。
なお、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と石膏を除くカルシウム塩とホウ酸とセメントの総量を、表8中「X」として示す。
また、セメント組成物中のグルコン酸ナトリウムと酒石酸は、予め練り水に溶解して用いた。
なお、グルコン酸ナトリウムと酒石酸は、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と石膏を除くカルシウム塩とホウ酸とセメントとの総量(X)に対して外割で配合した割合を示す。
なお、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と石膏を除くカルシウム塩とセメントの総量を、表9中「Y」として示す。
また、セメント組成物中のグルコン酸ナトリウムと酒石酸は、ホウ酸とともに予め練り水に溶解して用いた。
なお、グルコン酸ナトリウムと酒石酸とホウ酸は、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と石膏を除くカルシウム塩とセメントとの総量(Y)に対して外割で配合した割合を示す。
実施例1〜17及び比較例1〜15の各モルタルについて、35℃での3時間強度、35℃のフロー値を、JIS R 5201(セメントの物理試験方法)に準じて測定した。
また、終結時間として、JIR R 5201に準じて各モルタルの終結時間を測定した。ただし、終結針は直径1インチ高さ2インチの円錐形針を用い、侵入深さが1.5mmになったときの時間を凝結(終結)時間とした。
その結果も、上記表3〜7に示す。
比較例15より、ホウ酸を練り水に溶解して配合した場合には、本発明の効果を奏さないことがわかる。
Claims (5)
- C12A7系鉱物相を70質量%以上で含有するセメント用急硬性添加材と、石膏と、硫酸アルカリ化合物と、石膏を除くカルシウム塩と、ホウ酸と、セメントと、グルコン酸と、酒石酸又は酒石酸塩とを含有し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中C12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)であり、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含むことを特徴とする、セメント組成物。 - 請求項1記載のセメント組成物において、前記C12A7系鉱物相はC11A7CaX2(Xはハロゲン)及びC12A7の混合相であることを特徴とする、セメント組成物。
- C12A7系鉱物相を70質量%以上で含有するセメント用急硬性添加材と、石膏と、硫酸アルカリ化合物と、石膏を除くカルシウム塩と、ホウ酸と、セメントと、グルコン酸と、酒石酸又は酒石酸塩とを含有し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量中C12A7系鉱物が5〜40質量%、硫酸アルカリ化合物(硫酸ナトリウム換算)が0.5〜1質量%含まれ、更に、前記カルシウム塩(水酸化カルシウム換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が3〜40(質量%)、石膏(無水石膏換算)/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が50〜150(質量%)で、ホウ酸/C12A7系鉱物相の含有量の質量比が1.5〜7(質量%)となるように、前記カルシウム塩と石膏とホウ酸を配合し、
前記セメント用急硬性添加材と石膏と硫酸アルカリ化合物と前記カルシウム塩とホウ酸とセメントの総質量に対してグルコン酸塩(グルコン酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%と前記酒石酸又は酒石酸塩(酒石酸換算)を外割で0.05〜0.6質量%含むように配合することを特徴とする、セメント組成物の製造方法。 - 請求項3記載のセメント組成物の製造方法において、セメント用急硬性添加材は、原料を粉末化および混合して成形し、1250〜1400℃で焼成して冷却速度40℃/分以下で冷却することにより製造されることを特徴とする、セメント組成物の製造方法。
- 請求項1又は2記載のセメント組成物と、水とを混合してモルタルを調製するにあたり、セメント組成物中のグルコン酸塩と酒石酸又は酒石酸塩とを予め水に溶解させて、セメント組成物中のセメント用急硬性添加材と、石膏と、硫酸アルカリ化合物と、石膏を除くカルシウム塩と、ホウ酸と、セメントと混合することを特徴とする、セメントモルタルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018098640A JP6988689B2 (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018098640A JP6988689B2 (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019202911A true JP2019202911A (ja) | 2019-11-28 |
JP6988689B2 JP6988689B2 (ja) | 2022-01-05 |
Family
ID=68726107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018098640A Active JP6988689B2 (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6988689B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021147279A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 住友大阪セメント株式会社 | 速硬性セメント用添加材、その製造方法及び当該添加材を用いた速硬性セメント組成物 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59156950A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-06 | 電気化学工業株式会社 | 凝結遅延剤組成物 |
WO1991019687A1 (en) * | 1990-06-19 | 1991-12-26 | Mitsubishi Mining And Cement Co., Ltd. | Rapid curing composition |
JPH09295842A (ja) * | 1996-03-05 | 1997-11-18 | Chichibu Onoda Cement Corp | 凝結遅延剤 |
JP2007509028A (ja) * | 2003-10-23 | 2007-04-12 | ラファージ アリュミネイト | 少なくとも1種のポリ(アルキレンオキサイド)コームポリマーおよび少なくとも1種の構造用有機樹脂を含む、2成分エトリング石バインダーをベースとする濃密モルタル |
JP2007261933A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-10-11 | Taiheiyo Cement Corp | コンクリート硬化体及びコンクリート組成物 |
JP2012139897A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Taiheiyo Materials Corp | 速硬性セメント混練物の製造方法 |
JP2012240874A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | セメント組成物 |
JP2016108235A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-20 | 住友大阪セメント株式会社 | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 |
JP2017218366A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-14 | 住友大阪セメント株式会社 | セメント組成物及びその製造方法 |
JP6900761B2 (ja) * | 2017-04-17 | 2021-07-07 | 住友大阪セメント株式会社 | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-05-23 JP JP2018098640A patent/JP6988689B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59156950A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-06 | 電気化学工業株式会社 | 凝結遅延剤組成物 |
WO1991019687A1 (en) * | 1990-06-19 | 1991-12-26 | Mitsubishi Mining And Cement Co., Ltd. | Rapid curing composition |
JPH09295842A (ja) * | 1996-03-05 | 1997-11-18 | Chichibu Onoda Cement Corp | 凝結遅延剤 |
JP2007509028A (ja) * | 2003-10-23 | 2007-04-12 | ラファージ アリュミネイト | 少なくとも1種のポリ(アルキレンオキサイド)コームポリマーおよび少なくとも1種の構造用有機樹脂を含む、2成分エトリング石バインダーをベースとする濃密モルタル |
JP2007261933A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-10-11 | Taiheiyo Cement Corp | コンクリート硬化体及びコンクリート組成物 |
JP2012139897A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Taiheiyo Materials Corp | 速硬性セメント混練物の製造方法 |
JP2012240874A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | セメント組成物 |
JP2016108235A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-20 | 住友大阪セメント株式会社 | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 |
JP2017218366A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-14 | 住友大阪セメント株式会社 | セメント組成物及びその製造方法 |
JP6900761B2 (ja) * | 2017-04-17 | 2021-07-07 | 住友大阪セメント株式会社 | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021147279A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 住友大阪セメント株式会社 | 速硬性セメント用添加材、その製造方法及び当該添加材を用いた速硬性セメント組成物 |
JP7251505B2 (ja) | 2020-03-19 | 2023-04-04 | 住友大阪セメント株式会社 | 速硬性セメント用添加材、その製造方法及び当該添加材を用いた速硬性セメント組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6988689B2 (ja) | 2022-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5962836B2 (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP4616113B2 (ja) | 急硬性クリンカ及びセメント組成物 | |
JP5577651B2 (ja) | 急硬性セメント | |
JP4616112B2 (ja) | セメント用急結材及びセメント組成物 | |
JP7044996B2 (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP2015171974A (ja) | セメント組成物 | |
JP6988689B2 (ja) | セメント組成物及びその製造方法、セメントモルタルの製造方法 | |
JP2016108237A (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP6900760B2 (ja) | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 | |
JP4616111B2 (ja) | セメント用急結材及び急硬性セメント組成物 | |
JP6900761B2 (ja) | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 | |
JP6907669B2 (ja) | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 | |
JP5962837B2 (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP6673066B2 (ja) | セメント組成物及びその製造方法 | |
JP7136296B2 (ja) | セメント組成物及びその製造方法 | |
JP2016175833A (ja) | セメントクリンカ組成物およびその製造方法ならびに中庸熱ポルトランドセメント組成物 | |
JP7251505B2 (ja) | 速硬性セメント用添加材、その製造方法及び当該添加材を用いた速硬性セメント組成物 | |
JP6673029B2 (ja) | セメント用組成物及びその製造方法 | |
JP2016108238A (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP6801699B2 (ja) | セメント用速硬性混和材、その製造方法及び速硬性セメント組成物 | |
JP2016175785A (ja) | セメントクリンカ組成物およびその製造方法ならびに中庸熱ポルトランドセメント組成物 | |
JP2018172252A (ja) | セメント用混和材並びにセメント組成物および水硬性組成物 | |
JP7037877B2 (ja) | 二次製品用早強混和材および二次製品用早強コンクリート | |
JP7037878B2 (ja) | 二次製品用早強混和材および二次製品用早強コンクリート | |
JP5761411B1 (ja) | セメント組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210924 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6988689 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |