JP2019202520A - 接合装置 - Google Patents

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Takuya Murata
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Abstract

【課題】加熱状態が継続されることによるワークへの影響を抑制することができる接合装置を提供する。【解決手段】接合装置200Aは、接合ローラ36bをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して近接及び離間させるアクチュエータ92を備える。従って、アクチュエータ92が、接合ローラ36bを介して電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに近接させることで、接合ローラ36aが電極材料20及び第1セパレータ材料24を加熱して互いに接合させることができる。一方、アクチュエータ92が、接合ローラ36bの移動を介して電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aによる加熱状態から退避させることができる。【選択図】図14

Description

本発明の一側面は、接合装置に関する。
特許文献1には、極板をセパレータで挟んで袋詰めした製品を製造する装置(袋詰め装置)が記載されている。この袋詰め装置は、セパレータ材料を所定の位置へ搬送する搬送ユニットと、所定の位置でセパレータ材料の溶着部分を形成する溶着ユニットと、を備える。搬送ユニットは、テープ状のセパレータ材料に溶着を施すロータリーヒーターと、ロータリーヒーターを回転駆動するサーボモーターと、セパレータ材料をロータリーヒーターに押し当てる補助ローラと、を含む。ロータリーヒーターは、2枚のセパレータ材料をロータリーヒーターと補助ローラとの間に挟んだ状態で、加熱によりセパレータ同士を溶着する。
特開2013−178951号公報
上記のような接合装置においては、ロータリーヒーターが帯状のセパレータ材料などのワークを接合する際、設計上で想定された時間以上にワークに対してロータリーヒーターが接触した状態が継続することによりワークが溶断される可能性や、ワークが変質する可能性がある。従って、加熱状態が継続されることによるワークへの影響を抑制することが求められていた。
本発明の一側面は、加熱状態が継続されることによるワークへの影響を抑制することができる接合装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る接合装置は、長尺シート状の一対のワークを互いに接合するための接合装置であって、一対のワークの面内方向に交差する第1方向の一方側から一対のワークを加熱して一対のワークを互いに接合する接合部と、第1方向に一対のワークを挟んで接合部に対向する位置に配置され、第1方向における一対のワークの移動を規制する移動規制部と、移動規制部及び接合部の少なくとも一方を第1方向に駆動して、一対のワークを接合部に対して近接及び離間させる第1駆動部と、を備える。
この接合装置は、一対のワークの面内方向に交差する第1方向の一方側から一対のワークを加熱して一対のワークを互いに接合する接合部と、第1方向に一対のワークを挟んで接合部に対向する位置に配置され、第1方向における一対のワークの移動を規制する移動規制部を備える。また、接合装置は、移動規制部及び接合部の少なくとも一方を第1方向に駆動して、一対のワークを接合部に対して近接及び離間させる第1駆動部を備える。従って、第1駆動部が一対のワークを接合部に近接させることで、接合部が一対のワークを加熱して互いに接合させることができる。一方、第1駆動部が一対のワークを接合部から離間させることで、一対のワークを接合部による加熱状態から退避させることができる。これにより、接合部での加熱状態が継続されることによるワークへの影響を抑制することができる。
一対のワークのうちの一方のワークは、セパレータ材料であり、一対のワークのうちの他方のワークは、電極材料、又は電極と接合されたセパレータ材料であってよい。これにより、電極材料、又は電極に対してセパレータ材料を接合することができる。
接合装置は、一対のワークの少なくとも一方を第1方向から挟むニップローラと、一対のニップローラのうち、少なくとも第1方向の一方側のニップローラを第1方向に駆動することで、一対のワークを接合部に対して近接及び離間させる第2駆動部と、を更に備え、第1駆動部は、移動規制部を第1方向に駆動してよい。この場合、第2駆動部が、少なくとも第1方向の一方側のニップローラを他方側へ移動させ、第1駆動部が移動規制部を第1方向の他方側へ移動させることで、一対のワークが第1方向の他方側へ移動する。すなわち、第1駆動部及び第2駆動部は、接合部を移動させることなく、一対のワークを接合部から離間させることができる。
第1駆動部は、接合部を第1方向に駆動して、一対のワークを接合部に対して相対的に近接及び離間させてよい。この場合、第1駆動部が接合部を移動させることにより、一対のワークを動かすこと無く、当該一対のワークを接合部から離間させることができる。
接合装置は、一対のワークが接合部に対して近接している状態と、離間している状態との間で、一対のワークに対して作用する張力の差を低減する張力調整部を更に備えてよい。この場合、張力調整部は、第1駆動部及び第2駆動部によって一対のワークが接合部から離間したときに、接合部の下流側にて、一対のワークの張力が低下することを抑制できる。
加熱状態が継続されることによるワークへの影響を抑制することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 電極製造設備を模式的に示す図。 電極材料の一部を示す平面図。 一次前駆体の一部を示す平面図。 ロータリーダイカッタ、二次前駆体及び端材を示す斜視図。 切刃によって一次前駆体を切断した状態を示す平面図。 一次前駆体の切断状態を示す断面図。 二次前駆体の一部を示す平面図。 三次前駆体の一部を示す平面図。 第2切断装置及び個片の電極を示す斜視図。 電極の別例を示す斜視図。 三次製造工程を示す模式図。 接合装置を模式的に示す側面図である。 変形例に係る接合装置を模式的に示す側面図である。 変形例に係る接合装置を模式的に示す側面図である。 セパレータ付き正極を模式的に示す図である。 変形例に係る接合装置を示す側面図である。 図18に示す接合装置の動作を示す側面図である。 変形例に係る接合装置を示す側面図である。 図20に示す接合装置の動作を示す側面図である。 変形例に係る接合装置を示す側面図である。 図22に示す接合装置の動作を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、例えばリチウムイオン二次電池である。二次電池10は、電極組立体11と、図示しない電解液と、電極組立体11及び電解液を収容しているケース12と、を備える。
図2に示すように、電極組立体11は、セパレータ19が両面に接合された複数の正極電極13と、複数の負極電極16と、を備え、正極電極13は一方の極の電極であり、負極電極16は、他方の極の電極である。そして、正極電極13と負極電極16とは、セパレータ19によって相互に絶縁された状態で層状に重なっている。
正極電極13は、矩形シート状である。正極電極13は、集電体としての正極集電箔14を備える。正極集電箔14は、例えばアルミニウム箔である。正極電極13は、正極集電箔14の両面を覆う正極活物質層15を備える。正極電極13は、正極集電箔14の一辺から突出した形状の正極タブ14aを備える。
正極電極13は、正極タブ14aの突出した長辺に沿う第1の縁13aを備える。正極タブ14aは、第1の縁13aの途中から突出した形状である。正極電極13は、第1の縁13aの対辺となる長辺に第2の縁13bを備える。また、正極電極13は、第1の縁13aと第2の縁13bの一端同士を繋ぐ短辺に第3の縁13cを備え、第1の縁13aと第2の縁13bの他端同士を繋ぐ短辺に第4の縁13d(図7参照)を備える。正極電極13は、第1の縁13aに沿って正極未塗工部14bを備える。正極未塗工部14bは、正極活物質層15が存在せず、正極集電箔14が露出した部分である。なお、本実施形態においては、正極電極13は、正極未塗工部14bを備えるが、正極未塗工部14bは無くてもよい。
負極電極16は、矩形シート状である。負極電極16は、集電体としての負極集電箔17を備える。負極集電箔17は、例えば銅箔である。負極電極16は、負極集電箔17の両面を覆う負極活物質層18を備える。負極電極16は、負極集電箔17の一辺から突出した形状の負極タブ17aを備える。
負極電極16は、負極タブ17aの突出した長辺に沿う第1の縁16aを備える。負極タブ17aは、第1の縁16aの途中から突出した形状である。負極電極16は、第1の縁16aの対辺となる長辺に第2の縁16bを備える。また、負極電極16は、第1の縁16aと第2の縁16bの一端同士を繋ぐ短辺に第3の縁16cを備え、第1の縁16aと第2の縁16bの他端同士を繋ぐ短辺に第4の縁16dを備える。
負極電極16の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極電極13の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極電極16は、正極電極13より一回り大きい。また、負極活物質層18の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極活物質層15の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極活物質層18は、正極活物質層15より一回り大きい。
各セパレータ19は、正極活物質層15の表面に接合され、正極電極13と一体化されている。各セパレータ19は、正極電極13の第1の縁13aに沿う第1の縁19aを備える。また、各セパレータ19は、第1の縁19aの対辺となる長辺に、正極電極13の第2の縁13bに沿う第2の縁19bを備える。また、各セパレータ19は、第1の縁19aと第2の縁19bの一端同士を繋ぐ短辺に、正極電極13の第3の縁13cに沿う第3の縁19cを備え、第1の縁19aと第2の縁19bの他端同士を繋ぐ短辺に、正極電極13の第4の縁13dに沿う第4の縁19dを備える。
セパレータ19の第1〜第4の縁19a〜19dは、それぞれ正極電極13の第1〜第4の縁13a〜13dからはみ出した位置にある。そして、セパレータ19の平面形状は、負極電極16の平面形状と同じであり、正極電極13より一回り大きい。
次に、一対のセパレータ19を備える正極電極13の製造方法、及び電極製造設備30について説明する。一対のセパレータ19を備える正極電極13の製造方法は、一次製造工程と、二次製造工程と、除去工程と、異物除去工程と、分断工程と、を有し、本実施形態では、異物除去工程と分断工程との間に三次製造工程を有する。一次製造工程は、電極材料(ワーク)20を搬送しながら、当該電極材料20の一方の面に第1セパレータ材料(ワーク)24を接着して、一次前駆体25を製造する工程である。
なお、図4又は図8に示すように、電極材料20は、長尺集電体としての長尺金属箔21と、長尺金属箔21の両面に正極活物質層15が長手方向へ形成された第1塗工部22a及び第2塗工部22bとを備える。第1塗工部22aは、長尺金属箔21の一方の面に形成され、第2塗工部22bは、長尺金属箔21の他方の面に形成されている。電極材料20においては、長尺金属箔21は正極集電箔14となる部位であり、各塗工部22a,22bは正極活物質層15となる部位である。
各塗工部22a,22bは、活物質、導電剤、溶媒及びバインダを混合したペースト状の活物質合剤を長尺金属箔21の表面に塗布し、乾燥した後、加圧して形成されている。各塗工部22a,22bは、電極材料20の長手方向に沿って、帯状に一定の幅で延びている。電極材料20は、両方の長縁部E1,E2に沿って露出部23を備える。各露出部23は、長尺金属箔21の長手方向に沿って一定幅で露出している。露出部23は、長尺金属箔21において塗工部22a,22bが存在しない部位であり、長尺金属箔21が露出した部分である。そして、露出部23は、正極タブ14aとなる部位である。
次に、電極製造設備30について詳しく説明する。図3に示すように、電極製造設備30は、電極材料20を供給する供給部31を備える。供給部31は、ロール状に捲回された電極材料20を支持するホルダ32を備える。ホルダ32は、電極材料20の搬送速度にあわせて、電極材料20を送出する。なお、以下の説明において、搬送方向D1は、電極材料20が搬送される方向を示している。搬送方向D1は、電極材料20の長手方向と一致する。また、図6に示すように、幅方向D2は、電極材料20の面に沿う方向のうち、搬送方向D1と直交する方向を示している。
図3に示すように、電極製造設備30は、電極材料20を搬送する円柱状のガイドロール33aを備える。ガイドロール33aの軸心は、幅方向D2に沿って延びる。ガイドロール33aは、供給される電極材料20の向きを変更し、後述する第1接合ローラユニット36に一定の角度で電極材料20を供給する。なお、電極材料20は、第1塗工部22aが上側になり、第2塗工部22bが下側になる状態で搬送される。
電極製造設備30は、第1セパレータ材料24を供給する第1セパレータ供給部34を備える。なお、第1セパレータ材料24は、セパレータ19の材料である。第1セパレータ材料24の片面は、接合部とされる。第1セパレータ供給部34は、供給部31から供給された電極材料20の上側で、かつ接合部が下側となる状態で第1セパレータ材料24が搬送されるように、供給部31よりも上流側に配置されている。第1セパレータ供給部34は、ロール状に捲回された第1セパレータ材料24を支持するホルダ35を備える。ホルダ35は、第1セパレータ材料24の搬送速度にあわせて、第1セパレータ材料24を送出する。
電極製造設備30は、第1セパレータ材料24を搬送する円柱状のガイドロール33bを備える。ガイドロール33bの軸心は、幅方向D2に沿って延びる。ガイドロール33bは、第1セパレータ材料24の向きを変更し、後述する第1接合ローラユニット36に一定の角度で第1セパレータ材料24を供給する。
電極製造設備30は、搬送方向D1における供給部31の下流側に第1接合ローラユニットとしての第1接合ローラユニット36を備える。第1接合ローラユニット36は、一対の接合ローラ(接合部)36a及び接合ローラ(移動規制部)36bを備える。また、第1接合ローラユニット36の上流側には、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟み込んで下流側へ案内するニップローラユニット80が設けられる。ニップローラユニット80は、一対のニップローラ80a,80bを備える。
一次製造工程では、搬送される電極材料20及び第1セパレータ材料24が、第1接合ローラユニット36の一対の接合ローラ36a,36bの間を通過することで、第1セパレータ材料24の接合部が電極材料20の一方の面を構成する第1塗工部22aに接合され、貼り付く(接合される)。すると、第1セパレータ材料24に電極材料20が固定(接合)され、一次前駆体25が製造される。
図5に示すように、幅方向D2への第1セパレータ材料24の寸法は、幅方向D2への第1塗工部22aの寸法より長く、第1塗工部22aにおいては、その幅方向D2の全体が第1セパレータ材料24に覆われる。なお、幅方向D2両側の露出部23は、幅方向D2に沿った第1塗工部22a寄りの一部が第1セパレータ材料24によって覆われ、長縁部E1,E2側は露出したままである。そして、第1セパレータ材料24の下面に電極材料20が固定されることで一次前駆体25が製造され、一次製造工程が完了する。
図3に示すように、電極製造設備30は、第1切断装置としてのロータリーダイカッタ40を備える。ロータリーダイカッタ40は、搬送方向D1において、第1接合ローラユニット36より下流側に配置されている。
図6に示すように、ロータリーダイカッタ40は、ダイロール41と、アンビルロール42とを備える。本実施形態では、ダイロール41は、アンビルロール42の下方に配置されている。ダイロール41の軸心、及び、アンビルロール42の軸心は、幅方向D2に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール41及びアンビルロール42は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。ダイロール41は、円柱状のロール本体43と、ロール本体43の周面に設置された切刃44と、ロール本体43の外周面を覆うクッション材45と、を備える。なお、図3では、切刃44について、模式的にダイロール41の周上の一箇所のみに記載しているが、正確には、図6の如く、切刃44は、ダイロール41の周方向において、ほぼ全周にわたり配置される。
ロール本体43が回転することで切刃44が移動する。切刃44は、正極電極13の外形(輪郭)に合わせた形状である。ロール本体43の軸心方向には二つの切刃44が間隔を空けて並設されるとともに、ロール本体43の周方向には二つの切刃44が間隔を空けて並設されている。そして、ロール本体43が1回転すると、図7に示すように、電極材料20には、正極電極13の外形に沿った切り込み20aが、幅方向D2に二つ及び搬送方向D1に二つの合計四つ形成することができる。
また、搬送方向D1に隣り合う切り込み20a同士の間、及び幅方向D2に隣り合う切り込み20a同士の間には、それぞれ電極材料20の一部が残ることになる。また、幅方向D2に並ぶ二つの切り込み20aよりも外側には、露出部23が切れ残っている。よって、一次前駆体25がロータリーダイカッタ40を通過すると、切り込み20aの内側に個片の正極電極13が切り出され、各切り込み20aに対する搬送方向D1及び幅方向D2の外側には端材51が形成される。端材51は、格子状に一繋がりとなっている。
図6に示すように、クッション材45は、例えば、スポンジ製である。クッション材45は、ロール本体43の外周面のうち、切刃44を除く全ての部位を覆う状態に装着されている。切刃44の刃先は、クッション材45が圧縮されていない状態では、クッション材45の内側に埋没している。また、クッション材45は、ダイロール41とアンビルロール42の間で圧縮されて弾性変形し、クッション材45の外周面から切刃44を突出させる。
具体的には、切刃44がアンビルロール42に最も接近した場所に近付くに従い、クッション材45は徐々に圧縮されて弾性変形していき、切刃44がアンビルロール42に最も接近した場所でクッション材45は最も圧縮される。このとき、切刃44はクッション材45の表面(外周面)から最も突出する状態である。
アンビルロール42は、ローラ本体46と、ローラ本体46の軸心方向両端の周面に一体化された嵩上げ部材47と、を備える。嵩上げ部材47は、ローラ本体46の全周に亘って設けられている。嵩上げ部材47は、一次前駆体25において、電極材料20の露出部23をダイロール41側に近付けるものである。嵩上げ部材47は、例えば硬質ゴム製である。嵩上げ部材47の周面は、ローラ本体46の径方向に沿って該ローラ本体46の周面よりも突出した位置にある。嵩上げ部材47の厚さは、第1塗工部22aの厚さとほぼ同じである。
そして、二次製造工程において、一次前駆体25がロータリーダイカッタ40を通過する際、クッション材45の外周面から突出した切刃44は、下側の第2塗工部22bに押し付けられる。すると、図8に示すように、切刃44は、電極材料20の両面のうち、第1セパレータ材料24の接着されていない他方の面を構成する第2塗工部22bに入り込み、第2塗工部22bを切断し、長尺金属箔21を切断するとともに、第1セパレータ材料24の接着された第1塗工部22aの厚さ方向の半ばまで入り込む。すなわち、切刃44は、一次前駆体25の第1セパレータ材料24にまで至らない。上側の第1塗工部22aは、ある程度、切刃44が食い込むと、その部位を起点として亀裂が生じ、又は割れる。その結果、切刃44により電極材料20は個片の正極電極13の形状に切断され、電極材料20に切り込み20aが形成される。
また、図示しないが、切刃44がアンビルロール42に最も接近した場所では、露出部23は嵩上げ部材47によってダイロール41に近付き、切刃44の一部は露出部23を切断し、嵩上げ部材47に届く。このため、露出部23には正極タブ14aに沿った切り込み20aが形成される。そして、搬送される一次前駆体25の電極材料20が、ロータリーダイカッタ40によって切断され、電極材料20には個片の正極電極13の輪郭に沿う切り込み20aが形成される。また、二次製造工程では第1セパレータ材料24は切断されないため、二次前駆体(ワーク)50は、第1セパレータ材料24に個片の正極電極13と端材51とが固定(接合)された状態で製造される。その結果、二次製造工程が完了するとともに、二次前駆体50が製造される。
図7に示すように、二次製造工程を経ると、一次前駆体25は、第1セパレータ材料24と、当該第1セパレータ材料24に接着した複数の正極電極13とからなる二次前駆体50、及び一次前駆体25から二次前駆体50を除いた部分である端材51から形成される。端材51は、電極材料20のうち、幅方向D2両側の露出部23の切れ残りと、電極材料20における個片の正極電極13以外の部分とからなる格子状である。
図3に示すように、電極製造設備30は、端材除去装置52を備える。端材除去装置52は、円柱状の分離ロールよりなる。端材除去装置52の軸心は、幅方向D2に沿って延びる。端材除去装置52は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。端材除去装置52には、端材51の先端部が予め結合されている。
そして、図6に示すように、除去工程において、端材除去装置52が回転することにより、二次製造工程で発生した端材51が巻き取られると、第1セパレータ材料24に接合していた端材51が第1セパレータ材料24から剥離し、二次前駆体50と端材51とが分離される。
図9に示すように、二次前駆体50においては、搬送方向D1に隣り合う正極電極13同士の間、詳細には隣り合う一方の正極電極13の第3の縁13cと他方の正極電極13の第4の縁13dとの間には、第1隙間S1が形成される。よって、搬送方向D1に隣り合う正極電極13同士の間からは、第1セパレータ材料24が露出している。
また、二次前駆体50においては、幅方向D2に隣り合う正極電極13同士の間、詳細には隣り合う一方の正極電極13の第2の縁13bと他方の正極電極13の第2の縁13bとの間には、第2隙間S2が形成される。よって、幅方向D2に隣り合う正極電極13同士の間からは、第1セパレータ材料24が露出している。また、露出部23が除去された部分からも第1セパレータ材料24が露出している。よって、二次前駆体50においては、下方より見ると、個片の正極電極13を取り囲むように第1セパレータ材料24が格子状に露出している。
図3に示すように、電極製造設備30は、搬送方向D1におけるロータリーダイカッタ40より下流側に配置されたクリーナ48を備える。クリーナ48は、搬送される二次前駆体50の下方に配置されている。クリーナ48は、搬送される二次前駆体50に向けて開口する。クリーナ48は、二次前駆体50の幅方向D2全体に亘って二次前駆体50に向けて開口している。なお、クリーナ48は、二次前駆体50に対し非接触な状態で異物を除去する非接触式である。
そして、前述の除去工程の後であり、後述の三次製造工程より前に異物除去工程が行われる。具体的には、クリーナ48が駆動されると、その内部が負圧となり、空気とともに、二次前駆体50に付着した異物を吸引し、異物除去工程が行われる。
電極製造設備30は、搬送方向D1におけるクリーナ48より下流側に第2セパレータ供給部56を備える。第2セパレータ供給部56は、第2セパレータ材料(ワーク)55を供給する。なお、第2セパレータ材料55は、セパレータ19の材料である。第2セパレータ材料55の片面は、接合部とされる。第2セパレータ供給部56は、搬送される二次前駆体50の下側で、かつ接合部が上側となる状態で第2セパレータ材料55が搬送されるように、クリーナ48よりも搬送方向D1の下流側に配置されている。第2セパレータ供給部56は、ロール状に捲回された第2セパレータ材料55を支持するホルダ57を備える。ホルダ57は、二次前駆体50の搬送速度にあわせて、第2セパレータ材料55を送出する。
電極製造設備30は、第2セパレータ供給部56の下流側に第2接合ローラユニットとしての第2接合ローラユニット60を備える。第2接合ローラユニット60は、一対の接合ローラ(接合部)60a及び接合ローラ(移動規制部)60bを備える。また、第2接合ローラユニット60の上流側には、二次前駆体50及び第2セパレータ材料55を挟み込んで下流側へ案内するニップローラユニット95が設けられる。ニップローラユニット95は、一対のニップローラ95a,95bを備える。
そして、三次製造工程では、搬送される二次前駆体50及び第2セパレータ材料55が、第2接合ローラユニット60の一対の接合ローラ60aの間を通過することで、第2セパレータ材料55の接合部が二次前駆体50の他方の面を構成する第2塗工部22bに接合され、第2セパレータ材料55に二次前駆体50が接合され、貼り付く(接合される)。
図10に示すように、幅方向D2への第2セパレータ材料55の寸法は、幅方向D2への第1セパレータ材料24の寸法と同じであり、幅方向D2に並んだ二つの正極電極13の寸法より長い。このため、幅方向D2に並ぶ二つの正極電極13は幅方向D2全体に亘って第2セパレータ材料55に覆われ、各正極電極13の正極活物質層15となる第2塗工部22bの全面が第2セパレータ材料55によって覆われる。また、各正極電極13は、搬送方向D1全体に亘って第2セパレータ材料55に覆われる。このとき、第1セパレータ材料24と第2セパレータ材料55は、幅方向D2の両端の位置が一致するが、一致していなくてもよい。
また、幅方向D2両側に位置する正極タブ14aは、根本側(正極活物質層15側)のみ第1セパレータ材料24及び第2セパレータ材料55によって覆われ、先端側は露出したままである。そして、二次前駆体50における第2塗工部22bに第2セパレータ材料55が固定(接合)された三次前駆体62が製造され、三次製造工程が完了する。
三次前駆体62は、個片に分断された正極電極13を第2塗工部22b側から覆っている。よって、三次前駆体62は、複数の正極電極13を第1セパレータ材料24と第2セパレータ材料55で挟んだ形状である。
図3に示すように、電極製造設備30は、搬送方向D1における第2接合ローラユニット60より下流側に、第2切断装置としてのロータリーダイカッタ63を備える。ロータリーダイカッタ63は、三次前駆体62のうちの第1セパレータ材料24及び第2セパレータ材料55を切断するための装置である。図11に示すように、ロータリーダイカッタ63は、ダイロール64と、アンビルロール65とを備える。本実施形態では、ダイロール64は、アンビルロール65の下方に配置されている。ダイロール64の軸心、及び、アンビルロール65の軸心は、幅方向D2に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール64及びアンビルロール65は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。ダイロール64は、円柱状のロール本体66と、ロール本体66の周面に巻回された切刃67とを備える。なお、図3では、切刃67について、模式的にダイロール64の周上の一箇所のみに記載しているが、正確には、図11の如く、切刃67は、ダイロール64の周方向において、ほぼ全周にわたり配置される。
ロール本体66が回転することで切刃67が移動する。切刃67は、三次前駆体62において正極電極13同士の間に形成された第1隙間S1及び第2隙間S2に入り込む位置に配置されている。切刃67は、ロール本体66の軸心方向の中間において、ロール本体66の全周に延びる第1刃部67aと、ロール本体66の軸心方向に長手が延び、かつ周方向に等間隔を空けて配置された一対の第2刃部67bとを有する。
そして、第1刃部67aは、三次前駆体62の幅方向D2の中間位置に位置する第2隙間S2に対応した位置に入り込み、三次前駆体62を幅方向D2に二分する。第2刃部67bは、三次前駆体62の第1隙間S1に対応した位置に入り込み、三次前駆体62を搬送方向D1に分断していく。
よって、分断工程では、三次前駆体62がロータリーダイカッタ63を通過すると、三次前駆体62は、第1刃部67aによって幅方向D2に二分されながら、第2刃部67bによって搬送方向D1に分断されていく。すると、長尺金属箔21から正極集電箔14が形成されるとともに、第1塗工部22a及び第2塗工部22bから正極活物質層15が形成され、個片の正極電極13が製造される。また、第1塗工部22aに固定された第1セパレータ材料24から一方のセパレータ19が形成されるとともに、第2塗工部22bに固定された第2セパレータ材料55から他方のセパレータ19が形成される。その結果、一対のセパレータ19を備える正極電極13が製造される。なお、正極タブ14aは、一対のセパレータ19から飛び出している。
次に、図14を参照して、本実施形態に係る接合装置200Aについてより詳細に説明する。図14には、直交座標系Sが示されている。直交座標系SのX方向及びY方向は水平方向を示し、Z方向(第1方向)は鉛直方向を示す。接合装置200Aは、長尺シート状の一対のワークを互いに接合するために用いられる。ここでは、接合装置200Aは、前述の電極材料20と第1セパレータ材料24とを接合する。
接合装置200Aは、前述の第1接合ローラユニット36と、前述のニップローラユニット80と、張力調整部81と、アクチュエータ(第1駆動部)92と、アクチュエータ(第2駆動部)91,93と、を備える。
第1接合ローラユニット36の接合ローラ(接合部)36aは、ロータリーヒーターである。接合ローラ36aは、円柱状であり、Z方向において電極材料20及び第1セパレータ材料24の上方に配置されている。接合ローラ36aの回転軸はY方向に沿っている。接合ローラ36aは、電極材料20及び第1セパレータ材料24のうち、上段に配置される第1セパレータ材料24に接触して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を加熱する。これにより、第1セパレータ材料24に付着していた接着剤が加熱されることで、第1セパレータ材料24と電極材料20とが接合される。なお、接着剤が付着しておらず、加熱圧縮の作用のみによって、第1セパレータ材料24と電極材料20とが接合されてもよい。接合ローラ36aは、図示されない駆動源によって回転駆動されてもよく、搬送される第1セパレータ材料24に伴って回転してもよい。
第1接合ローラユニット36の接合ローラ36bは、ヒータを有さないローラである。接合ローラ36bは、Z方向における電極材料20及び第1セパレータ材料24の移動を規制する。接合ローラ36bは、円柱状であり、Z方向に電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟んで接合ローラ36aに対向する位置に配置されている。接合ローラ36bは、電極材料20を第1セパレータ材料24に沿わせるように接合ローラ36bとの間に挟み込みながら、図示しない駆動源によって回転することにより、電極材料20及び第1セパレータ材料24を搬送方向に搬送する。接合ローラ36bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24のうち、下段に配置される電極材料20に接触する。これにより、接合ローラ36bは、Z方向における電極材料20及び第1セパレータ材料24の移動を規制する。
接合ローラ36bは、アクチュエータ92に接続されている。接合ローラ36bは、アクチュエータ92によって駆動されてZ方向に移動する。接合ローラ36bは、Z方向に沿って下方に移動することにより接合ローラ36aから離間し、Z方向に沿って上方に移動することにより、接合ローラ36aに接近する。すなわち、アクチュエータ92は、接合ローラ36bを駆動することにより、接合ローラ36b及び接合ローラ36aをZ方向に互いに近接及び離間させる。接合ローラ36bが最上段に移動して接合ローラ36b及び接合ローラ36aが互いに最も近接したとき(図3に示す状態)、第1セパレータ材料24は接合ローラ36aに接触する。この状態では、電極材料20及び第1セパレータ材料24は、接合ローラ36bに挟まれた状態となる。接合ローラ36bの下方への移動に伴って電極材料20及び第1セパレータ材料24も下方へ移動して接合ローラ36aから退避する(図14に示す状態)。このように、アクチュエータ92は、接合ローラ36bをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して接近及び離間させることができる。
ニップローラユニット80の一対のニップローラ80a,80bのそれぞれは、円柱状であり、第1接合ローラユニット36よりもX方向の負側(上流側)に配置され、互いにZ方向に対向する位置に配置されている。一対のニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24をZ方向に挟持している。
一対のニップローラ80a,80bは、アクチュエータ91,93にそれぞれ接続されている。一対のニップローラ80a,80bは、アクチュエータ91,93によって駆動されてZ方向に移動する。一対のニップローラ80a,80bが最上段に移動したとき(図3に示す状態)、第1セパレータ材料24は接合ローラ36aに接触する。
一対のニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟持した状態で両方同時に移動する。また、一対のニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟持した状態で、接合ローラ36bが下方へ移動するのと同じタイミングにて、下方へ移動する。従って、一対のニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから下方へ離間させることができる(図14に示す状態)。また、一対のニップローラ80a,80bは、接合ローラ36a,36bが互いに離間した状態において、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟持している。これにより、一対のニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24の互いの位置関係を保持する。このように、アクチュエータ91,93は、一対のニップローラ80a,80bをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して接近及び離間させることができる。
張力調整部81は、電極材料20及び第1セパレータ材料24が接合ローラ36aに対して近接している状態と、離間している状態との間で、電極材料20及び第1セパレータ材料24に対して作用する張力の差を低減する。なお、電極材料20及び第1セパレータ材料24が接合ローラ36aに対して近接している状態とは、ニップローラ80a,80b及び接合ローラ36bが最も上側に配置された状態であり、第1セパレータ材料24が接合ローラ36aに接触している状態である。なお、当該状態における電極材料20及び第1セパレータ材料24を図14において仮想線で示している。
張力調整部81は、第1接合ローラユニット36よりもX方向の正側(下流側)に配置される。張力調整部81は、ダンサローラ81aと、カウンタウェイト81bと、回転軸81cと、支持部材81dと、を備える。支持部材81dは、一端側にてダンサローラ81aを回転可能に支持し、一端側と他端側との間にてカウンタウェイト81bを支持している。支持部材81dは、回転軸81c周りに回転可能に支持されている。電極材料20及び第1セパレータ材料24は、第1接合ローラユニット36を通過した後、ガイドローラ82で下方へ案内され、ダンサローラ81aの下端側に案内されて上方へ向かい、ガイドローラ83に案内された後、下流側へ搬送される。従って、ダンサローラ81aには、電極材料20及び第1セパレータ材料24から付与される張力に応じて上向きの力が作用し、また、カウンタウェイト81bの自重により、下向きの力が作用する。よって、支持部材81dは、一端側の荷重に応じて回転軸周りに回転し、両端側の荷重が釣り合う位置にて姿勢が維持される。
ここで、ニップローラ80a,80b及び接合ローラ36bが下方へ移動すると、接合ローラ36bと下流側のガイドローラと間の距離が短くなり、接合ローラ36bの下流側において、電極材料20及び第1セパレータ材料24に作用する張力が低下する。従って、ダンサローラ81aに対して作用する上向きの力が小さくなるため、ダンサローラ81aは、支持部材81dの両端側の荷重が釣り合うような位置まで、下方へ移動する。当該釣り合いの位置までダンサローラ81aが移動した状態では、電極材料20及び第1セパレータ材料24に作用する張力は、ニップローラ80a,80b及び接合ローラ36bが下方へ移動する前の状態における張力と略同じとなる。つまり、ロータリーダイカッタ40の上流側において、張力の変動が、抑制される。なお、張力調整部81の構造は特に限定されず、カウンタウェイト81b及び回転軸81cを用いる構造の他、ばねなどでダンサローラ81aに対し、張力に対抗する力を付与してもよい。
次に、本実施形態に係る接合装置200Aの作用・効果について説明する。
接合装置200Aは、電極材料20及び第1セパレータ材料24の面内方向に交差するZ方向の正側(一方側)から電極材料20及び第1セパレータ材料24を加熱して互いに接合する接合ローラ36aと、Z方向に電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟んで接合ローラ36aに対向する位置に配置され、Z方向における電極材料20及び第1セパレータ材料24の移動を規制する接合ローラ36bを備える。また、接合装置200Aは、接合ローラ36bをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して近接及び離間させるアクチュエータ92を備える。従って、アクチュエータ92が、接合ローラ36bを介して電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに近接させることで、接合ローラ36aが電極材料20及び第1セパレータ材料24を加熱して互いに接合させることができる。一方、アクチュエータ92が、接合ローラ36bの移動を介して電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aによる加熱状態から退避させることができる。これにより、接合ローラ36aでの加熱状態が継続されることによる電極材料20及び第1セパレータ材料24への影響を抑制することができる。
例えば、電極材料20及び第1セパレータ材料24の搬送が一時的に停止する場合がある。具体例としては、製造ライン上にて、後工程の不具合に起因するライン停止である。このような場合に、第1セパレータ材料24が接合ローラ36aと接触した状態で停止すると、第1セパレータ材料24の接触箇所、及び電極材料20の接触箇所に対応する箇所に対し、接合ローラ36aによる加熱状態が継続される。このような場合には、接触箇所において第1セパレータ材料24が溶断したり、対応箇所において電極材料20が変質するなどの影響が生じる可能性がある。従って、電極材料20及び第1セパレータ材料24の搬送が一時的に停止される場合、アクチュエータ92及びアクチュエータ91,93が電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24の特定箇所に対する加熱状態の継続を抑制できる。
一対のワークのうちの一方のワークは、第1セパレータ材料24であり、一対のワークのうちの他方のワークは、電極材料20である。これにより、電極材料20に対して第1セパレータ材料24を接合することができる。
接合装置200Aは、電極材料20及び第1セパレータ材料24をZ方向から挟むニップローラ80a,80bと、ニップローラ80a,80bをZ方向に駆動することで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して近接及び離間させるアクチュエータ91,93と、を更に備え、アクチュエータ92は、接合ローラ36bをZ方向に駆動する。この場合、アクチュエータ91,93が、ニップローラ80a,80bをZ方向の負側へ移動させ、アクチュエータ92が接合ローラ36bをZ方向の負側へ移動させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24がZ方向の負側へ移動する。すなわち、アクチュエータ92及びアクチュエータ91,93は、接合ローラ36aを移動させることなく、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることができる。例えば、加熱を行うための接合ローラ36aの位置精度が求められる場合、当該接合ローラ36aの位置を不動とし、他のローラを駆動させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることができる。
また、図14に示す接合装置200Aにおいて、アクチュエータ91,93は、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟んだままの状態でニップローラ80a,80bをZ方向へ移動させることができる。これにより、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ35aから離間させる際に、電極材料20と第1セパレータ材料24とがずれることを抑制することができる。また、電極製造時においては、ニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24を送るためのローラとして機能することができる。
接合装置200Aは、電極材料20及び第1セパレータ材料24が接合ローラ36aに対して近接している状態と、離間している状態との間で、電極材料20及び第1セパレータ材料24に対して作用する張力の差を低減する張力調整部81を更に備える。この場合、張力調整部81は、アクチュエータ92及びアクチュエータ91,93によって電極材料20及び第1セパレータ材料24が接合ローラ35aから離間したときに、接合ローラユニット36の下流側、すなわちロータリーダイカッタ40の上流側にて、電極材料20及び第1セパレータ材料24の張力が低下することを抑制できる。
図3に示すように、電極製造設備30は、接合装置200Bを備える。接合装置200Bは、第2接合ローラユニット60と、ニップローラユニット95と、張力調整部81と、を備える。接合装置200Bでは、接合ローラ60bに対して、アクチュエータ92と同趣旨のアクチュエータが設けられ、ニップローラ80a,80bに対して、アクチュエータ91,93と同趣旨のアクチュエータが設けられる。接合装置200Bは、上側のワークが二次前駆体50(正極電極13と接合された第1セパレータ材料24)であり、下側のワークが第2セパレータ材料55である。すなわち、一対のワークのうちの一方のワークは、第2セパレータ材料55であり、一対のワークのうちの他方のワークは、正極電極13と接合された第1セパレータ材料24である。この点を除けば、接合装置200Bは、接合装置200Aと同趣旨の構成を有し、同趣旨の作用・効果を得ることができる。
ただし、接合装置200Bでは、ニップローラ95a、95bは、上側のワークである二次前駆体50のみを挟み、第2セパレータ材料55を挟んでいない。このような構成であっても、ニップローラ95a,95b及び接合ローラ60bが下方へ移動することで、二次前駆体50が接合ローラ60aから下方へ離間し、それに伴って第2セパレータ材料55も下方へ離間する。なお、接合装置200Bにおいても、接合装置200Aと同様に、ニップローラ95a,95bが一対のワークを両方挟んでもよい。また、接合装置200Aのニップローラ80a,80bが、接合装置200Bと同様に、上側のワークのみを挟んでもよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図15に示すような接合装置200Cを採用してもよい。接合装置200Cは、下側のニップローラ80bを駆動させるアクチュエータ93を備えていない点で、図14に示す接合装置200Aと相違している。接合装置200Cでは、電極製造時、すなわち電極材料20及び第1セパレータ材料24が接合ローラ36aに接触する状態では、ニップローラ80a,80bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24と接触しない。すなわち、上側のニップローラ80aは電極材料20及び第1セパレータ材料24よりも上側に配置され、下側のニップローラ80bは電極材料20及び第1セパレータ材料24よりも下側に配置される。アクチュエータ91は、電極材料20及び第1セパレータ材料24の搬送を停止するタイミングで、電極材料20及び第1セパレータ材料24をニップローラ80bに押し当てるように、ニップローラ80aを下側へ移動させる。これにより、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ35aから離間させる際に、ニップローラ80a,80bで挟むことにより、電極材料20と第1セパレータ材料24とがずれることを抑制することができる。
以上のように、接合装置200Cは、電極材料20及び第1セパレータ材料24をZ方向から挟むニップローラ80a,80bと、ニップローラ80aをZ方向に駆動することで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して近接及び離間させるアクチュエータ91と、を更に備え、アクチュエータ92は、接合ローラ36bをZ方向に駆動する。この場合、アクチュエータ91が、ニップローラ80aをZ方向の負側へ移動させ、アクチュエータ92が接合ローラ36bをZ方向の負側へ移動させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24がZ方向の負側へ移動する。すなわち、アクチュエータ92及びアクチュエータ91は、接合ローラ36aを移動させることなく、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることができる。
例えば、図16に示すような接合装置200Dを採用してもよい。接合装置200Dは、ニップローラ80a,80b及び下側の接合ローラ36bを駆動させるアクチュエータが設けられておらず、上側の接合ローラ36aを駆動させるアクチュエータ(第1駆動部)94を備える点で、図14に示す接合装置200Aと相違する。電極製造時には、ニップローラ80a,80b及び接合ローラ36a,36bは、電極材料20及び第1セパレータ材料24を挟むように配置されている。アクチュエータ94が接合ローラ36aを上側へ移動させることで電極材料20及び第1セパレータ材料24から離間させた場合、ニップローラ80a,80b及び接合ローラ36bの位置は変わらない。
接合装置200Dは、接合ローラ36aをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して相対的に近接及び離間させるアクチュエータ94を備える。従って、アクチュエータ94が、電極材料20及び第1セパレータ材料24を相対的に接合ローラ36aに近接させることで、接合ローラ36aが電極材料20及び第1セパレータ材料24を加熱して互いに接合させることができる。一方、アクチュエータ94が電極材料20及び第1セパレータ材料24を相対的に接合ローラ36aから離間させることで、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aによる加熱状態から退避させることができる。これにより、接合ローラ36aでの加熱状態が継続されることによる電極材料20及び第1セパレータ材料24への影響を抑制することができる。
アクチュエータ94は、接合ローラ36aをZ方向に駆動して、電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aに対して相対的に近接及び離間させる。この場合、アクチュエータ94が接合ローラ36aを移動させることにより、電極材料20及び第1セパレータ材料24を動かすこと無く、当該電極材料20及び第1セパレータ材料24を接合ローラ36aから離間させることができる。これにより、電極製造時と停止時とで、電極材料20及び第1セパレータ材料24のフィルムスパンが一定となるため、余計なたるみなどが発生することを抑制できる。
また、電極製造設備30による製造方法は、適宜変更されてよい。例えば、図12に示すように、セパレータ19を備える正極電極13は、正極電極13の片面だけにセパレータ19が接合されたものでもよい。すなわち、セパレータ19を備える正極電極13は、除去工程の後に、分断工程を行い、二次前駆体50の第1セパレータ材料24を切断して製造したものであってもよい。同様に、セパレータ19を備える負極電極16も、一次製造工程、二次製造工程、除去工程、及び分断工程を経て製造できる。そして、セパレータ19を備える正極電極13を製造する場合、三次製造工程において、図13に示すように、第2セパレータ供給部56から供給する第2セパレータ材料55を、個片の負極電極16が予め接合されたものとしてもよい。
この場合、第2セパレータ材料55の長手方向に隣り合う負極電極16同士の隙間は、その隙間の中間位置が、二次前駆体50における、搬送方向D1に隣り合う正極電極13同士の間の第1隙間S1の中間位置に一致するようにする。また、第2セパレータ材料55の長手方向に隣り合う負極電極16同士の隙間は、二次前駆体50における第1隙間S1より狭くする。さらに、第2セパレータ材料55の短手方向に隣り合う負極電極16同士の隙間は、その隙間の中間位置が、二次前駆体50における、幅方向D2に隣り合う正極電極13同士の間の第1隙間S1の中間位置に一致するようにする。また、第2セパレータ材料55の短手方向に隣り合う負極電極16同士の隙間は、二次前駆体50における第1隙間S1より狭くする。
第1セパレータ材料24及び第2セパレータ材料55の接合部は、その全面に設けられず、局所的に設けられていてもよい。
電極材料20を供給する供給部31は、電極材料20を捲回状に一旦ロールしたものであったが、必ずしもロールする必要はなく、電極材料20の製造装置そのものであり、電極材料20の製造装置より、電極材料20が直接供給される構造であってもよい。
供給部31に捲回された電極材料20は、予め露出部23が切断され、正極タブ14aの形状が切り出されたものであってもよい。第1セパレータ材料24に配置される接合部は、必ずしも片面全面に形成されていなくてもよく、少なくとも、最終的に正極電極13となる部分と重なる位置に配置されていればよい。
集電体は、活物質合剤が塗布できるものであれば、金属箔に限定されるものではない。例えば、織物状や網状のシートを用いてもよい。電極製造設備30によって製造される電極は負極電極16であってもよい。
蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
また、図17に示すようなセパレータ付き正極を製造する際に、本発明に係る接合装置が用いられてよい。図17に示すように、正極111は、袋状のセパレータ113によって包まれるように構成されている。セパレータ113は、一例として、正極111を内部に収容している。セパレータ113は、電極積層方向からみて矩形状をなしている。セパレータ113は、一対の長尺シート状のセパレータ材料を互いに溶着して袋状に形成される。具体的には、セパレータ113は、セパレータ材料を互いに溶着して形成される第1溶着領域W1、第2溶着領域W2、第3溶着領域W3、及び第4溶着領域W4によって外縁が規定される袋状である。なお、図17においては、説明のために第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4に網掛けを施している。
第1溶着領域W1は、金属箔114の本体部114aの側端部114rに対向すると共に側端部114rに沿って延びる領域である。第3溶着領域W3は、本体部114aの側端部114pに対向すると共に側端部114pに沿って延びる領域である。第2溶着領域W2は、本体部114aの下端部114xに対向すると共に下端部114xに沿って延びる領域である。第4溶着領域W4は、本体部114aの上端部114yに対向すると共に上端部114yに沿って延びる領域である。第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4は、矩形環状となるように互いに接続されている。互いに離間した複数(ここでは、2つ)の第4溶着領域W4間には、非溶着領域W5が介在されている。
セパレータ113は、非溶着領域W5において閉じられていない。セパレータ113においては、非溶着領域W5を介して、タブ114bが突出している。なお、セパレータ113内で正極111のずれが生じない範囲において、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4が間欠的、例えばドット形状をなすように形成されてもよい。
引き続いて、図18及び図19を参照して、変形例に係る接合装置120について詳細に説明する。図18及び図19には、直交座標系Sが示されている。直交座標系SのX方向及びY方向は水平方向を示し、Z方向(第1方向)は鉛直方向を示す。接合装置120は、長尺シート状の一対のワークを互いに溶着するために用いられる。ここでは、正極111(電極)を収容するためのセパレータ113を構成する一対の長尺シート状のセパレータ材料113a,113b(ワーク)を互いに溶着して袋状のセパレータ113を形成する。すなわち、接合装置120は、一対のセパレータ材料113a,113b同士を溶着という接合態様にて接合する。このとき、一対のセパレータ材料113a,113bが互いに溶着されることによって形成された袋状のセパレータ113には正極111が収容される。したがって、この溶着工程において、セパレータ付き正極110(図17に示すセパレータ付き電極)が製造される。
接合装置120は、第1搬送部121と、第1溶着部122(接合部)と、第1移動規制部123(移動規制部)と、保持部124と、第2溶着部125(接合部)と、第2移動規制部126(移動規制部)と、第2搬送部127と、を備えている。第1搬送部121、第1溶着部122、保持部124、第2溶着部125、及び第2搬送部127は、X方向に沿って順に配列されている。また、接合装置120は、第1移動規制部123を駆動するアクチュエータ128(第1駆動部)と、第2移動規制部126を駆動するアクチュエータ129(第1駆動部)と、を備えている。
一対のセパレータ材料113a,113bは、原反ローラ(不図示)から繰り出されると共にX方向に沿って第1搬送部121から第2搬送部127に向かう搬送方向に搬送される。一対のセパレータ材料113a,113bは、Z方向に互いに重ねられて搬送される。ここでは、セパレータ材料113a,113bの長手方向がX方向に沿っており、短手方向がY方向に沿っており、厚さ方向がZ方向に沿っている。すなわち、一対のセパレータ材料113a,113bの面内方向に交差する方向がZ方向に沿っている。
第1搬送部121は、一対の搬送ローラ121a,121bを有している。一対の搬送ローラ121a,121bのそれぞれは、円柱状であり、互いにZ方向に対向する位置に配置されている。一対の搬送ローラ121a,121bのそれぞれの回転軸はY方向に沿っている。一対の搬送ローラ121a,121bは、一対のセパレータ材料113a,113bのうち、下段に配置されるセパレータ材料113bを搬送する。一対の搬送ローラ121a,121bは、セパレータ材料113b上に正極111を載置した状態で、セパレータ材料113b及び正極111を搬送する。一対の搬送ローラ121a,121bは、セパレータ材料113b及び正極111を挟み込みながら、図示しない駆動源によって回転することにより、セパレータ材料113b及び正極111を搬送方向に搬送する。
第1溶着部122は、ロータリーヒーターである。第1溶着部122は、円柱状であり、X方向において第1搬送部121及び保持部124の間に配置されると共に、Z方向において一対のセパレータ材料113a,113bの下方に配置されている。第1溶着部122の回転軸はY方向に沿っている。第1溶着部122は、一対のセパレータ材料113a,113bのうち、下段に配置されるセパレータ材料113bに接触して、一対のセパレータ材料113a,113bを加熱する。第1溶着部122は、第1搬送部121によって搬送されるセパレータ材料113bに伴って回転する。ただし、第1溶着部122は、第1搬送部121とは独立した駆動源によって回転駆動されてもよい。
第1溶着部122は、一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する。第1溶着部122は、その回転軸方向に延びる一対の凸部122sを有している。また、第1溶着部122は、その内部にヒーターを有している。ヒーターにより熱せられた一対の凸部122sのそれぞれの頂面がセパレータ材料113bに接触することにより、一対のセパレータ材料113a,113bを加熱して一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する。第1溶着部122は、搬送方向に搬送されている一対のセパレータ材料113a,113bを、一対のセパレータ材料113a,113bの短手方向に沿って互いに溶着する。これにより、第1溶着部122は、セパレータ材料113a,113bの短手方向に延びる第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3を形成する。
第1移動規制部123は、ローラである。第1移動規制部123は、円柱状であり、X方向において第1搬送部121及び保持部124の間に配置されると共に、Z方向に一対のセパレータ材料113a,113bを挟んで第1溶着部122に対向する位置に配置されている。第1移動規制部123は、セパレータ材料113aをセパレータ材料113bに沿わせるように第1溶着部122との間に挟み込みながら、図示しない駆動源によって回転することにより、一対のセパレータ材料113a,113bを搬送方向に搬送する。第1移動規制部123は、一対のセパレータ材料113a,113bのうち、上段に配置されるセパレータ材料113aに接触する。これにより、第1移動規制部123は、Z方向における一対のセパレータ材料113a,113bの移動を規制する。
第1移動規制部123は、アクチュエータ128に接続されている。第1移動規制部123は、アクチュエータ128によって駆動されてZ方向に移動する。第1移動規制部123は、Z方向に沿って上方に移動することにより第1溶着部122から離間し、Z方向に沿って下方に移動することにより、第1溶着部122に接近する。すなわち、アクチュエータ128は、第1移動規制部123を駆動することにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122をZ方向に互いに近接及び離間させる。第1移動規制部123が最下段に移動して第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに最も近接したとき、セパレータ材料113bは第1溶着部122に接触する。第1移動規制部123の上方への移動に伴って一対のセパレータ材料113a,113bも上方へ移動して第1溶着部122から退避する。
保持部124は、一対のニップローラ124a,124bと、一対のニップローラ124a,124bを駆動するアクチュエータ124c(第2駆動部)と、を有している。一対のニップローラ124a,124bのそれぞれは、円柱状であり、互いにZ方向に対向する位置に配置されている。一対のニップローラ124a,124bは、一対のセパレータ材料113a,113bをZ方向に挟持している。
一対のニップローラ124a,124bは、アクチュエータ124cに接続されている。一対のニップローラ124a,124bは、アクチュエータ124cによって駆動されてZ方向に移動する。一対のニップローラ124a,124bは、一対のセパレータ材料113a,113bを挟持した状態で両方同時に移動する。したがって、一対のニップローラ124a,124bは、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bを挟持している。これにより、一対のニップローラ124a,124bは、一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する。
第2溶着部125は、ロータリングヒーターである。第2溶着部125は、円柱状であり、X方向において保持部124及び第2搬送部127の間に配置されると共に、Z方向において一対のセパレータ材料113a,113bの下方に配置されている。第2溶着部125の回転軸はY方向に沿っている。第2溶着部125は、一対のセパレータ材料113a,113bのうち、下段に配置されるセパレータ材料113bに接触して、一対のセパレータ材料113a,113bを加熱する。第2溶着部125は、第1搬送部121によって搬送されるセパレータ材料113bに伴って回転する。ただし、第2溶着部125は、第1搬送部121とは独立した駆動源によって回転駆動されてもよい。
第2溶着部125は、一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する。第2溶着部125は、その周方向に沿って延びる一対の凸部125sを有している。また、第1溶着部122は、その内部にヒーターを有している。一対の凸部125sのうち一方は、第2溶着部125の周方向の全体に亘って延び、円環状となっている。すなわち、この凸部125sの始端と終端とは一致している。一対の凸部125sのうち他方は、第2溶着部の回転軸に沿って一方の凸部125sから離間すると共に、当該一方の凸部125sと略平行となっている。他方の凸部125sは、第2溶着部125の周方向の全体に亘っていない。すなわち、この凸部125sの始端と終端とは一致しておらず、それらの間には欠落部分が設けられている。ヒーターにより熱せられた一対の凸部125sのそれぞれの頂面がセパレータ材料113bに接触することにより、一対のセパレータ材料113a,113bを加熱して一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する。
第2溶着部125は、搬送方向に搬送されている一対のセパレータ材料113a,113bを、一対のセパレータ材料113a,113bの短手方向における一方の縁部E3(図17参照)において互いに溶着することにより第2溶着領域W2を形成する。また、第2溶着部125は、一対のセパレータ材料113a,113bの短手方向における他方の縁部E4(図17参照)において互いに溶着することにより第4溶着領域W4を形成する。第2溶着領域W2及び第4溶着領域W4は、一対のセパレータ材料113a,113bの長手方向に延びている。他方の凸部125sの欠落部分においては一対のセパレータ材料113a,113bが互いに溶着されず、非溶着領域W5が形成される。非溶着領域W5からは、正極111のタブ114bが突出する。
第2移動規制部126は、ローラである。第2移動規制部126は、円柱状であり、X方向において保持部124及び第2搬送部127の間に配置されると共に、Z方向に一対のセパレータ材料113a,113bを挟んで第2溶着部125に対向する位置に配置されている。第2移動規制部126は、一対のセパレータ材料113a,113bを第2溶着部125との間に挟み込みながら、図示しない駆動源によって回転することにより、一対のセパレータ材料113a,113bを搬送方向に搬送する。第2移動規制部126は、一対のセパレータ材料113a,113bのうち、上段に配置されるセパレータ材料113aに接触する。これにより、第2移動規制部126は、Z方向における一対のセパレータ材料113a,113bの移動を規制する。
第2移動規制部126は、アクチュエータ129に接続されている。第2移動規制部126は、アクチュエータ129によって駆動されてZ方向に移動する。第2移動規制部126は、Z方向に沿って上方に移動することにより第2溶着部125から離間し、Z方向に沿って下方に移動することにより、第2溶着部125に接近する。すなわち、アクチュエータ129は、第2移動規制部126を駆動することにより、第2移動規制部126及び第2溶着部125をZ方向に互いに近接及び離間させる。アクチュエータ129は、第1移動規制部123の位置と第2移動規制部126の位置とがZ方向と一致するように、第2移動規制部126を駆動する。第2移動規制部126が最下段に移動して第2移動規制部126及び第2溶着部125が互いに最も近接したとき、セパレータ材料113bは第2溶着部125に接触する。第2移動規制部126の上方への移動に伴って一対のセパレータ材料113a,113bも上方へ移動して第2溶着部125から退避する。
第2搬送部127は、一対の搬送ローラ127a,127bを有している。一対の搬送ローラ127a,127bのそれぞれは、円柱状であり、互いにZ方向に対向する位置に配置されている。一対の搬送ローラ127a,127bのそれぞれの回転軸はY方向に沿っている。一対の搬送ローラ127a,127bは、一対のセパレータ材料113a,113bを次工程に搬送する。一対の搬送ローラ127a,127bは、一対のセパレータ材料113a,113bを挟み込みながら、図示しない駆動源によって回転することにより、一対のセパレータ材料113a,113bを搬送方向に搬送する。また、第2搬送部127は、更にアクチュエーター(不図示)によって駆動されて、第1移動規制部123及び第2移動規制部126のZ方向の移動に伴ってZ方向に移動してもよい。
なお、第2搬送部127を通過し、相互に溶着された一対のセパレータ材料113a,113bは、その後、図示しないロータリーカッターにより切断され、個片のセパレータ付き正極110が形成される。具体的には、Y方向に延びるロータリーカッターの刃が、第1溶着部122で溶着された箇所の中央を切断することで、個片のセパレータ付き正極110における第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3が形成される。
以上説明したように、接合装置120は、一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する第1溶着部122と、一対のセパレータ材料113a,113bの移動を規制する第1移動規制部123と、第1移動規制部123及び第1溶着部122を互いに接近及び離間させるアクチュエータ128と、を備える。したがって、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに接近することにより、第1溶着部122が一対のセパレータ材料113a,113bを加熱して互いに溶着させることができる。一方、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間することにより、一対のセパレータ材料113a,113bの移動の規制を解除して一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122による加熱状態から退避させることができ、一対のセパレータ材料113a,113bが溶断されることを抑制することができる。すなわち、アクチュエータ128が一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から離間させることで、一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122による加熱状態から退避させることができる。これにより、第1溶着部122での加熱状態が継続されることによるセパレータ材料113a,113bへの影響を抑制することができる。
また、上記接合装置120は、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する保持部124を備える。これにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間して一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から退避させた状態において、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
ここで、上記の接合装置120を用いて溶着する一対のワークのそれぞれは、正極111を収容するためのセパレータ113を構成するセパレータ材料113a,113bである。このようなセパレータ材料113a,113bは、溶けやすく、例えば十数秒間、加熱状態を継続させることで溶断される場合がある。上記の接合装置120を用いることにより、セパレータ113によって正極111を収容するために長尺シート状の一対のセパレータ材料113a,113bを互いに溶着する際、一対のセパレータ材料113a,113bが溶断されることを抑制すると共にセパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
また、アクチュエータ128は、第1移動規制部123を駆動しており、保持部124は、Z方向に一対のセパレータ材料113a,113bを挟んで互いに対向する位置に配置された一対のニップローラ124a,124bを有し、一対のニップローラ124a,124bは、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bを挟持することにより一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する。これにより、アクチュエータ128によって第1移動規制部123を駆動して、第1移動規制部123及び第1溶着部122を接近及び離間させることができる。また、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間して、一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から退避させた状態において、一対のニップローラ124a,124bが一対のセパレータ材料113a,113bを挟持して、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
また、上記の接合装置120において、保持部124は、Z方向に一対のニップローラ124a,124bを駆動するアクチュエータ124cを有している。このアクチュエータ124cによって一対のニップローラ124a,124bをZ方向に沿って移動させることができる。これにより、一対のニップローラ124a,124bは、一対のセパレータ材料113a,113bを挟持した状態でアクチュエータ128による第1移動規制部123の移動に追従することが可能となる。したがって、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに接近及び離間した状態に亘って、一対のニップローラ124a,124bが一対のセパレータ材料113a,113bを挟持することが可能となる。これにより、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを一層抑制することができる。
次に、図21及び図22を参照して変形例に係る接合装置120Aについて詳細に説明する。図21及び図22には、直交座標系Sが示されている。直交座標系SのX方向及びY方向は水平方向を示し、Z方向(第1方向)は鉛直方向を示す。接合装置120Aは、保持部124に代えて保持部124Aを備える点で接合装置120と相違している。接合装置120Aのその他の構成は、接合装置120と同様である。以下、主に相違点について説明する。
保持部124Aは、一対のニップローラ124d,124eと、一対のニップローラ124d,124eのうちの一方のニップローラ124eを駆動するアクチュエータ124f(第2駆動部)と、を有している。一対のニップローラ124d,124eのそれぞれは、円柱状である。一対のニップローラ124d,124eは、一対のセパレータ材料113a,113bを挟んで互いにZ方向に対向する位置に配置されている。一対のニップローラ124d,124eのうち、一方のニップローラ124eが下段に配置されており、他方のニップローラ124dが上段に配置されている。
一方のニップローラ124eは、アクチュエータ124fに接続されている。一方のニップローラ124eは、アクチュエータ124fによって駆動されてZ方向に移動する。アクチュエータ124fは、第1移動規制部123のZ方向における移動に沿ってニップローラ124eをZ方向に移動させるように、ニップローラ124eを駆動する。また、他方のニップローラ124dは、その下端と上方に移動した状態の第1移動規制部123の下端とが一致するように、一定の位置に配置されている。第1移動規制部123及び第1溶着部122によって一対のセパレータ材料113a,113bが挟持された状態において、一対のセパレータ材料113a,113bは一対のニップローラ124d,124eに挟持されない。ニップローラ124eが最上段に移動して一対のニップローラ124d,124eが互いに最も近接したとき(すなわち、第1移動規制部123が最上段に移動して第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態)、一対のセパレータ材料113a,113bは一対のニップローラ124d,124eに挟持される。これにより、一対のニップローラ124d,124eは、一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する。
以上説明したように、変形例に係る接合装置120Aは、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する保持部124Aを備える。したがって、接合装置120Aにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間して一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から退避させた状態において、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
保持部124Aは、Z方向に一対のセパレータ材料113a,113bを挟んで互いに対向する位置に配置された一対のニップローラ124d,124eを有し、一対のニップローラ124d,124eは、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bを挟持することにより一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する。これにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間して、一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から退避させた状態において、一対のニップローラ124d,124eが一対のセパレータ材料113a,113bを挟持して、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
次に、図23及び図24を参照して変形例に係る接合装置120Bについて詳細に説明する。図23及び図24には、直交座標系Sが示されている。直交座標系SのX方向及びY方向は水平方向を示し、Z方向(第1方向)は鉛直方向を示す。接合装置120Bは、アクチュエータ128に代えてアクチュエータ128Bを備える点、及びアクチュエータ129に代えてアクチュエータ129Bを備える点で接合装置120及び接合装置120Aと相違している。なお、接合装置120Bは、保持部124又は保持部124Aを備えていてもよく、保持部124及び保持部124Aを備えていなくてもよい。ここでは、接合装置120Bが保持部124及び保持部124Aを備えていない例について説明する。接合装置120Bのその他の構成は、接合装置120及び接合装置120Aと同様である。以下、主に相違点について説明する。
アクチュエータ128Bは、第1溶着部122を駆動する。換言すれば、第1溶着部122は、アクチュエータ128Bに接続されている。第1溶着部122は、アクチュエータ128Bに駆動されてZ方向に移動する。第1溶着部122は、Z方向に沿って下方に移動することにより第1移動規制部123から離間し、Z方向に沿って上方に移動することにより、第1移動規制部123に接近する。すなわち、アクチュエータ128Bは、第1溶着部122を駆動することにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122をZ方向に互いに近接及び離間させる。また、第1溶着部122が最上段に移動して第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに最も近接したとき、一対のセパレータ材料113a,113bは第1移動規制部123及び第1溶着部122に挟持される。第1溶着部122が下方に移動することにより一対のセパレータ材料113a,113bから離間して、一対のセパレータ材料113a,113bが第1溶着部122から退避した状態となる。
アクチュエータ129Bは、第2溶着部125を駆動する。換言すれば、第2溶着部125は、アクチュエータ129Bに接続されている。第2溶着部125は、アクチュエータ129Bに駆動されてZ方向に移動する。第2溶着部125は、Z方向に沿って下方に移動することにより第2移動規制部126から離間し、Z方向に沿って上方に移動することにより、第2移動規制部126に接近する。すなわち、アクチュエータ129Bは、第2溶着部125を駆動することにより、第2移動規制部126及び第2溶着部125をZ方向に互いに近接及び離間させる。また、第2溶着部125が最上段に移動して第2移動規制部126及び第2溶着部125が互いに最も近接したとき、一対のセパレータ材料113a,113bは第2移動規制部126及び第2溶着部125に挟持される。第2溶着部125が下方に移動することにより一対のセパレータ材料113a,113bから離間して、一対のセパレータ材料113a,113bが第2溶着部125から退避した状態となる。
上述したように、接合装置120Bは、保持部124を備えていてもよく、保持部124Aを備えていてもよい。或いは、接合装置120は、保持部124及び保持部124Aとは別の保持部124Bを備えていてもよい。保持部124Bは、例えば第2搬送部127によって構成されていてもよい。この場合、第2搬送部127は、第1溶着部122及び第2溶着部125のZ方向における移動の際に、一対のセパレータ材料113a,113bのZ方向における移動を規制する。具体的には、第2搬送部127は、Z方向において一定の位置に配置されており、第1溶着部122及び第2溶着部125のZ方向における移動の前後に亘って、Z方向において一定の位置で一対のセパレータ材料113a,113bを挟み込みながら、一対のセパレータ材料113a,113bを搬送方向に搬送する。また、保持部124Bは、第2搬送部127でなくてもよく、第1移動規制部123及び第2移動規制部126をZ方向において一定の位置に固定する構成でもよい。
以上説明したように、接合装置120Bは、第1移動規制部123及び第1溶着部122を互いに接近及び離間させるアクチュエータ128Bを備える。したがって、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに接近することにより、第1溶着部122が一対のセパレータ材料113a,113bを加熱して互いに溶着させることができる。一方、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間することにより、一対のセパレータ材料113a,113bの移動の規制を解除して一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122による加熱状態から退避させることができ、一対のセパレータ材料113a,113bが溶断されることを抑制することができる。また、上記接合装置120Bは、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間した状態において、一対のセパレータ材料113a,113bの互いの位置関係を保持する保持部124、保持部124A、又は保持部124Bを備える。これにより、第1移動規制部123及び第1溶着部122が互いに離間して一対のセパレータ材料113a,113bを第1溶着部122から退避させた状態において、セパレータ材料113a,113b同士の位置が互いにずれることを抑制することができる。
また、アクチュエータ128Bは、第1溶着部122を駆動する。これにより、アクチュエータ128Bによって第1溶着部122を駆動して、第1移動規制部123及び第1溶着部122を接近及び離間させることができる。
以上、変形例について説明してきたが、本発明に係る接合装置は、上述した接合装置に限定されない。本発明に係る接合装置は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した接合装置を任意に変形したものとすることができる。
また、接合装置120、接合装置120A,及び接合装置120Bによって互いに溶着される一対のワークのそれぞれは、セパレータ材料113a,113bに限定されない。一対のワークのそれぞれは、例えば長尺シート状のフィルムであってもよい。
また、第1溶着部122及び第2溶着部125のそれぞれは、ロータリーヒーターでなくてもよい。第1溶着部122及び第2溶着部125のそれぞれは、例えば、矩形箱状の溶着機であってもよい。
また、第1移動規制部123及び第2移動規制部126のそれぞれは、ローラでなくてもよい。第1移動規制部123及び第2移動規制部126のそれぞれは、例えば、矩形箱状の押圧部材であってもよい。
24…第1セパレータ材料(ワーク)、20…電極材料(ワーク)、50…二次前駆体(ワーク)、55…第2セパレータ材料(ワーク)、36a…接合ローラ(接合部)、36b…接合ローラ(移動規制部)、80a,80b…ニップローラ、81…張力調整部、91,93…アクチュエータ(第2駆動部)、92,94…アクチュエータ(第1駆動部)、113a,113b…セパレータ材料(ワーク)、120,120A,120B,200A,200B,200C,200D…接合装置、122…第1溶着部(接合部)、123…第1移動規制部(移動規制部)、124a,124b,124d,124e…ニップローラ、124c、124f…アクチュエータ(第2駆動部)、125…第2溶着部(接合部)、126…第2移動規制部(移動規制部)、128,128B…アクチュエータ(第1駆動部)、129,129B…アクチュエータ(第1駆動部)。

Claims (5)

  1. 長尺シート状の一対のワークを互いに接合するための接合装置であって、
    前記一対のワークの面内方向に交差する第1方向の一方側から前記一対のワークを加熱して前記一対のワークを互いに接合する接合部と、
    前記第1方向に前記一対のワークを挟んで前記接合部に対向する位置に配置され、前記第1方向における前記一対のワークの移動を規制する移動規制部と、
    前記移動規制部及び前記接合部の少なくとも一方を前記第1方向に駆動して、前記一対のワークを前記接合部に対して近接及び離間させる第1駆動部と、
    を備える、接合装置。
  2. 前記一対のワークのうちの一方のワークは、セパレータ材料であり、
    前記一対のワークのうちの他方のワークは、電極材料、又は電極と接合されたセパレータ材料である、請求項1に記載の接合装置。
  3. 前記一対のワークの少なくとも一方を前記第1方向から挟むニップローラと、
    前記一対のニップローラのうち、少なくとも前記第1方向の一方側のニップローラを前記第1方向に駆動することで、前記一対のワークを前記接合部に対して近接及び離間させる第2駆動部と、を更に備え、
    前記第1駆動部は、前記移動規制部を前記第1方向に駆動する、請求項1又は2に記載の接合装置。
  4. 前記第1駆動部は、前記接合部を前記第1方向に駆動して、前記一対のワークを前記接合部に対して相対的に近接及び離間させる、請求項1又は2に記載の接合装置。
  5. 前記一対のワークが前記接合部に対して近接している状態と、離間している状態との間で、前記一対のワークに対して作用する張力の差を低減する張力調整部を更に備える、請求項3に記載の接合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023142658A1 (zh) * 2022-01-28 2023-08-03 广东利元亨智能装备股份有限公司 一种极片复合裁切机及极片复合裁切方法

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