JP2019202493A - インクジェット印刷機、印刷方法、及び吐出ヘッド駆動装置 - Google Patents

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【課題】曲面に支持した媒体の被支持面に対する画像形成面の相対的な伸長に起因する画像の縮みを回避し、かつ、理想的なインク着弾を実現し得るインクジェット印刷機、印刷方法、及び吐出ヘッド駆動装置を提供する。【解決手段】曲面(12A)に支持した媒体(14)を曲面に沿って搬送する搬送部材(12)を備えた搬送部と、媒体にインクを吐出させる吐出ヘッド(20)と、画像形成面(14B)を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて、吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御部と、曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、媒体に形成される画像の媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明はインクジェット印刷機、印刷方法、及び吐出ヘッド駆動装置に係り、特に搬送ドラムの周面等の曲面に支持された媒体への画像形成に関する。
搬送ドラムの周面に媒体を巻きつけて搬送し、媒体に印刷を行うインクジェット搬送方式の印刷機が知られている。搬送ドラムを用いて媒体を搬送する場合、媒体の画像形成面を基準とした媒体搬送速度に応じた吐出周波数を有する吐出同期信号を用いてインク吐出を行う必要がある。これは、搬送ドラムの周面を基準とした媒体搬送速度に応じた吐出周波数を有する吐出同期信号を用いた場合、媒体搬送速度と吐出周波数との不整合に起因して、媒体搬送方向について正しい着弾位置からドットがずれてしまい、画像品質の低下が生じることに起因する。
搬送ドラムを用いて媒体を搬送するインクジェット方式の印刷機において、正しい着弾位置へのドット形成を実現するには、画像形成面を基準とした媒体搬送速度に応じた吐出周波数を有する吐出同期信号を生成する必要がある。
特許文献1は、円筒状のシリンダの周面に巻きつけて搬送される記録媒体に対して、インクジェットヘッドからインクを吐出させて画像形成を行う画像形成装置が記載されている。
同文献に記載の画像形成装置は、記録媒体の厚みに応じてインクジェットヘッドの吐出周波数を調整し、いかなる厚さの記録媒体であっても、ドット間隔にばらつきのない良質な印刷物を得ている。
特許文献2は、用紙の両面に画像を形成する際に、画像形成の際に発生する用紙の伸縮を予測し、画像データ等に対する変倍係数を制御して、両面の画像の大きさを正確に一致させる画像形成装置が記載されている。同文献に記載の画像形成装置は、用紙の伸縮の原因となる定着処理の温度等を考慮して、変倍係数が制御される。
特開2005−1123号公報 特開2002−314800号公報
しかしながら、搬送ドラムに媒体を巻きつけた場合、媒体の画像形成面は伸び、媒体の被支持面は縮む。また、媒体の支持面を基準として、媒体の画像形成面が伸びるケースも想定される。換言すると、搬送ドラムに媒体を巻きつけた場合、媒体の被支持面に対して、媒体の画像形成面が相対的に伸びる。
そうすると、媒体の画像形成面を基準とする媒体搬送速度に応じた吐出同期信号を用いて印刷を行い、その後、搬送ドラムに巻きつけられた印刷物を平坦な場所に置くと、媒体搬送方向について、印刷物に形成された画像のサイズが、本来のサイズと比較して縮んでしまう。
特許文献1に記載の画像形成装置は、記録媒体の厚みに応じてインクジェットヘッドの吐出周波数を変更して、ドットの間隔が一定にならない等の課題を解決し得るものの、搬送ドラムに巻きつけた媒体における被支持面に対する画像形成面の伸びに起因する画像の縮みという課題を解決するものではない。
特許文献2に記載の画像形成装置は、搬送ベルトを用いた媒体の搬送方式が適用される。特許文献2に記載の画像形成装置は、曲面に媒体を支持する搬送方式ではなく、画像変倍の目的、及び画像変倍の原理等が本発明と相違している。特許文献2に記載の発明は、画像形成に伴う媒体の収縮を補正することを目的としている。これに対して本発明は、曲面に支持した媒体の被支持面に対する画像形成面の相対的な伸びに起因する画像の縮みを補正することを目的とするものである。
すなわち、特許文献2に記載の発明は、媒体の両面に形成された画像のサイズを一致させることが可能であるものの、搬送ドラムに巻きつけた媒体の被支持面に対する画像形成面の相対的な伸長に起因する画像の縮みという課題を解決するものではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、曲面に支持した媒体の被支持面に対する画像形成面の相対的な伸長に起因する画像の縮みを回避し、かつ、理想的なインク着弾を実現し得るインクジェット印刷機、印刷方法、及び吐出ヘッド駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
第1態様に係るインクジェット印刷機は、媒体を支持する曲面を具備し、曲面に支持した媒体を曲面に沿って搬送する搬送部材を備えた搬送部と、搬送部を用いて搬送される媒体にインクを吐出させる吐出ヘッドと、媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて、吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御部と、曲面の半径の情報を取得する半径情報取得部と、媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得部と、曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、媒体に形成される画像の画像データについて、媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理部と、を備え、吐出制御部は、変倍処理部を用いて変倍処理が施された画像データに基づいて、吐出ヘッドのインク吐出を制御するインクジェット印刷機である。
第1態様によれば、媒体の画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出同期信号を用いて媒体へ印刷を行う際に、媒体を支持する曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出された係数を用いて、媒体の搬送方向における画像のサイズを変倍する。これにより、曲面に支持された媒体に対してインクジェット方式の印刷を行う印刷機において、媒体に形成される画像の縮みを回避し得る。また、媒体の画像形成面におけるドットの位置ずれに起因する画像品質の低下を回避し得る。
媒体を支持する曲面は、円筒の周面、及び円筒の一部の周面等が含まれ得る。すなわち、媒体搬送方向と平行な面であり、曲面と直交する面を断面とした場合の曲面の断面形状は、円でもよいし、円弧でもよい。
円筒の一部の周面における半径とは、円筒の半径を適用し得る。
搬送部材は、回転体でもよいし、位置が固定された固定部材でもよい。
媒体の搬送速度という用語は、媒体の搬送速度の大きさの意味を含み得る。
第2態様は、第1態様のインクジェット印刷機において、変倍処理部は、曲面の半径をRとし、媒体の厚みをRとし、変倍係数をAとした場合に、次式、A=(R+R)/(R+R/2)≦A≦(R+R)/Rを用いて表される変倍係数Aを用いて変倍処理を行う構成としてもよい。
第2態様によれば、曲面の半径R、及び媒体の厚みRを用いて導出された変倍係数を適用した変倍処理を実施し得る。
第3態様は、第1態様又は第2態様のインクジェット印刷機において、吐出制御部は、曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて、画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を生成する構成としてもよい。
第3態様によれば、画像形成面に形成される画像を構成するドットについて、媒体搬送方向における位置ずれを回避し得る。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか一態様のインクジェット印刷機において、搬送部は、搬送部材として、円筒形状を有し、周面に媒体を支持して搬送する搬送ドラムを備えた構成としてもよい。
第4態様によれば、搬送部材として搬送ドラムを備えたインクジェット印刷装置において、媒体に形成される画像の縮みを回避し、かつ、媒体の画像形成面におけるドットの位置ずれに起因する画像品質の低下を回避し得る。
第5態様は、第4態様のインクジェット印刷機において、搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダを備え、吐出制御部は、曲面の半径をRとし、エンコーダの一回転あたりのパルス数をPとし、一インチあたりのドット数を用いて表される印字解像度をmとして、次式、k=(2×π×R×m)/(25400×P)と表され、パルス信号の一パルスに相当するドット数を表す相関係数k、曲面の半径R、及び媒体の厚みRを用いて、次式、B=k×(R+R)/Rと表される逓倍係数Bを適用して、パルス信号に逓倍処理を施して吐出周期信号を生成する構成としてもよい。
第5態様によれば、搬送ドラムの回転に応じたエンコーダの出力信号に基づいて、画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を生成し得る。
第6態様は、第4態様のインクジェット印刷機において、搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダを備え、パルス信号のパルス数の計測に適用されるクロック信号の周波数をLとし、エンコーダの一回転の所要期間をsとし、エンコーダの一回転あたりのパルス数をPとして、次式、I=(s/P)×Lと表され、パルス信号の一パルスに相当する期間を表す相関係数I、クロック信号の数を用いてエンコーダの出力信号の周期を計測した際のクロック信号のパルス数n、及び一インチあたりのドット数を用いて表される印字解像度mを用いて、次式、n×(0.0254/m)×{2×π×(R+R)}/(P×I)と表される周期を有する吐出同期信号を生成する構成としてもよい。
第6態様によれば、搬送ドラムの回転に応じたエンコーダの出力信号に基づいて、画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を生成し得る。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか一態様のインクジェット印刷機において、変倍処理部は、曲面から媒体の厚みの中央位置までのいずれかの位置を、媒体の搬送速度の基準とするかを設定し、設定された基準に基づいて変倍係数を導出する構成としてもよい。
第7態様によれば、設定された基準に基づいて導出された変倍係数を適用した変倍処理が可能となる。
第8態様は、第7態様のインクジェット印刷機において、変倍処理部は、画像品質に基づいて基準を設定する構成としてもよい。
第8態様によれば、媒体搬送方向におけるドットの位置ずれを回避し、かつ、媒体に形成される画像の縮みを回避し得る。
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれか一態様のインクジェット印刷機において、吐出ヘッドは、複数のノズルを備え、複数のノズルがマトリクス配置された構造を有する構成としてもよい。
第9態様によれば、複数のノズルがマトリクス配置された吐出ヘッドを用いた印刷において、媒体搬送方向におけるドットの位置ずれを回避し、かつ、媒体に形成される画像の縮みを回避し得る。
第10態様に係る印刷方法は、媒体を支持する曲面を具備し、曲面に支持した媒体を曲面に沿って搬送し、媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて吐出ヘッドの吐出タイミングを制御して、搬送される媒体にインクを吐出させて印刷を行う印刷方法であって、曲面の半径の情報を取得する半径情報取得工程と、媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得工程と、曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、媒体に形成される画像の画像データについて、媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理工程と、変倍処理工程において変倍処理が施された画像データに基づいて、吐出ヘッドからインクを吐出させる吐出工程と、を含む印刷方法である。
第10態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第10態様において、第2態様から第9態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、インクジェット印刷機において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う印刷方法の構成要素として把握することができる。
第11態様に係る吐出ヘッド駆動装置は、曲面に支持され、曲面に沿って搬送される媒体にインクを吐出させる吐出ヘッドの駆動装置であって、媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて、吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御部と、曲面の半径の情報を取得する半径情報取得部と、媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得部と、曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、媒体に形成される画像の画像データについて、媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理部と、を備え、吐出制御部は、変倍処理部を用いて変倍処理が施された画像データに基づいて、吐出ヘッドのインク吐出を制御する吐出ヘッド駆動装置である。
第11態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第11態様において、第2態様から第9態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、インクジェット印刷機において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う吐出ヘッド駆動装置の構成要素として把握することができる。
本発明によれば、媒体の画像形成面を基準とする媒体の搬送速度に応じた吐出同期信号を用いて媒体へ印刷を行う際に、媒体を支持する曲面の半径の情報、及び媒体の厚みの情報を用いて導出された係数を用いて、媒体の搬送方向における画像のサイズを変倍する。これにより、曲面に支持された媒体に対してインクジェット方式の印刷を行う印刷機において、媒体に形成される画像の縮みを回避し得る。また、媒体の画像形成面におけるドットの位置ずれに起因する画像品質の低下を回避し得る。
図1はインクジェット印刷機の全体構成図である。 図2はインクジェットヘッドの先端部分の構成を示す斜視図である。 図3はノズル面の一部拡大図である。 図4はノズル配置部の平面図である。 図5はイジェクタの立体的構造を示す縦断面図である。 図6は制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図7はインクジェット印刷機の機能ブロック図である。 図8は吐出同期信号に関する技術課題の説明図である。 図9は用紙の搬送速度の説明図である。 図10は搬送部の他の態様を示すインクジェット印刷機の全体構成図である。 図11は印刷方法の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は適宜省略することとする。
[インクジェット印刷機の全体構成]
図1はインクジェット印刷機の全体構成図である。同図に示したインクジェット印刷機10は、搬送ドラム12を備える。搬送ドラム12に付した矢印線は搬送ドラム12の回転方向を表している。
搬送ドラム12は、周面12Aに用紙14の被支持面14Aを支持する。用紙14に付した符号Rは用紙14の厚みを表す。搬送ドラム12の周面12Aの用紙14を支持する用紙支持領域は、図示しない複数の吸着穴が形成される。吸着穴は図示しない流路を介して、図示しない吸引ポンプと接続される。
搬送ドラム12の回転軸12Bは、図示しない駆動機構と連結される。駆動機構は、図示しないモータと連結される。搬送ドラム12の回転軸12Bは、エンコーダ11が取り付けられる。なお、図1にはエンコーダ11の取付状態を模式的に図示する。
エンコーダ11は、一回転あたり規定のパルス数を有するパルス信号を出力するロータリーエンコーダを適用し得る。エンコーダ11は回転軸12Bと連結される駆動機構に取り付けられていてもよい。
搬送ドラム12は、搬送部の構成要素の一例に相当する。搬送ドラム12の周面12Aは曲面の一例に相当する。搬送ドラム12における回転軸12Bから周面12Aまでの最短距離は搬送ドラム12の半径Rである。
インクジェット印刷機10は、描画部16を備える。描画部16は、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kを備える。
以下の説明において、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kの総称、又は任意の一つをインクジェットヘッド20と記載することがある。
インクジェットヘッド20Cはシアンインク液滴21Cを吐出させる。インクジェットヘッド20Mはマゼンタインク液滴21Mを吐出させる。インクジェットヘッド20Yはイエローインク液滴21Yを吐出させる。インクジェットヘッド20Kはブラックインク液滴21Kを吐出させる。以下、色を区別する必要がない場合は、符号21を用いてインク液滴を表す場合がある。
図1には、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kが一体に構成された態様を例示したが、それぞれを分離して配置してもよい。
例えば、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kのそれぞれを、搬送ドラム12の周面12Aに沿って等間隔に配置してもよい。その際に、各インクジェットヘッド20は、それぞれのノズル面が搬送ドラムの法線と直交する向きに配置し得る。ノズル面は、符号22を用いて図2に図示する。インクジェットヘッド20は、吐出ヘッドの一例に相当する。
搬送ドラム12は、用紙14の先端を把持するグリッパを備えてもよい。グリッパは、搬送ドラム12の周面12Aに形成された凹部に配置し得る。グリッパ、及び凹部の図示は省略する。
インクジェット印刷機10は、図示しない給紙部、及び図示しない排紙部を備える。給紙部は、給紙トレイを備え得る。給紙部は用紙14のサイズごとに給紙トレイを備え得る。排紙部は、集積トレイを備え得る。排紙部はロットごとに印刷物を集積してもよい。
インクジェット印刷機10は、図1に図示しない乾燥部を備える。乾燥部は、ヒータ、及び送風機を備え得る。乾燥部は、画像が形成された用紙14に対して乾燥処理を施す。
[インクジェット印刷機の作用]
給紙部から搬送ドラム12へ用紙14が給紙される。搬送ドラム12は周面12Aに用紙14を吸着支持する。駆動機構を介して搬送ドラム12の回転軸12Bと連結されるモータを動作させ、搬送ドラム12を回転させる。これにより、用紙14は搬送ドラム12の周面12Aに沿う用紙14の搬送方向について搬送される。
描画部16の直下を用紙14が通過する際に、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kのそれぞれは、各色のインク液滴21を吐出させる。これにより、描画部16は用紙14の画像形成面14Bにカラー画像を形成する。
インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kは、エンコーダ11から出力されるパルス信号から生成された吐出同期信号を用いて吐出タイミングが制御される。
両面印刷を行う場合、表面の印刷を行う際の画像形成面14Bが、裏面の印刷を行う際の被支持面14Aとなる。一方、裏面の印刷を行う際の画像形成面14Bが、表面の印刷を行う際の被支持面14Aとなる。
描画部16を用いて画像が形成された用紙14は、乾燥部へ搬送される。乾燥部は画像が形成された用紙14に対して乾燥処理を施す。乾燥処理は、加熱、及び送風の少なくともいずれかが適用される。
乾燥部を用いて乾燥処理が施された用紙14は排紙部へ搬送される。排紙部は乾燥処理が施された用紙14を集積する。用紙14のサイズごと、画像ごとに用紙14を集積してもよい。
[インクジェットヘッドの構成例]
〔インクジェットヘッドの全体構成〕
図2はインクジェットヘッドの先端部分の構成を示す斜視図である。インクジェットヘッド20は、図1に図示した用紙14の幅方向に関して、用紙14の全記録領域について一回の走査を実施して、規定の記録解像度による画像記録が可能なノズル列を有するライン型のインクジェットヘッドである。このようなインクジェットヘッドはフルライン型のインクジェットヘッド、又はページワイドヘッドとも呼ばれる。用紙14の幅方向は、用紙14の搬送方向と直交する方向であり、用紙14の画像形成面に平行となる方向である。なお、画像形成面は印刷面と同義である。
以下の説明において、用紙14の幅方向は用紙幅方向と記載することがある。また、用紙14の搬送方向は用紙搬送方向と記載することがある。用紙幅方向は媒体幅方向に相当する。用紙搬送方向は媒体搬送方向に相当する。
インクジェットヘッド20の先端部分はノズル面22を有する。ノズル面22は、インクを吐出するノズルのノズル開口が形成される。インクジェットヘッド20の先端部分とは、インクジェットヘッド20におけるインクを吐出させる側の端が含まれる。
インクジェットヘッド20は、複数のヘッドモジュール24を、長手方向に沿って一列に繋ぎ合わせた構造を有している。ヘッドモジュール24は、支持フレーム26に取り付けられて一体化される。ヘッドモジュール24は、駆動電圧等の電気信号を伝送する配線部材28が取り付けられる。配線部材はフレキシブル基板を適用し得る。図2には、一つのヘッドモジュール24について、二本の配線部材28が取り付けられる態様を例示した。
〔ノズル配置〕
図3はノズル面の一部拡大図である。ヘッドモジュール24のノズル面22は、平行四辺形状とされる。支持フレーム26の両端は、ダミープレート32が取り付けられる。インクジェットヘッド20のノズル面22は、ダミープレート32の表面34と合わせて、全体として長方形の形状となる。なお、図3には、一方の端のダミープレート32のみを図示する。
ヘッドモジュール24のノズル面22の中央部分には、帯状のノズル配置部36が備えられる。ノズル配置部36は、実質的なノズル面22として機能する。ノズルはノズル配置部36に備えられる。なお、図3ではノズルを個別に図示せず、複数のノズルから構成されるノズル列38を図示する。
図4はノズル配置部の平面図である。符号Yは用紙搬送方向を表す。符号Xは用紙幅方向を表す。ヘッドモジュール24のノズル面22には、二次元配置が適用されて複数のノズル開口39が配置される。
ヘッドモジュール24は、用紙幅方向に対して角度βの傾きを有するV方向に沿った長辺側の端面と、用紙搬送方向に対して角度αの傾きを持つW方向に沿った短辺側の端面とを有する平行四辺形の平面形状とされる。
ヘッドモジュール24は、V方向に沿う行方向、及びW方向に沿う列方向について、複数のノズル開口39がマトリクス配置される。ノズル開口39は、用紙幅方向に沿う行方向、及び用紙幅方向に対して斜めに交差する列方向に沿って配置されてもよい。
複数のノズルがマトリクス配列されるインクジェットヘッドの場合、マトリクス配列における各ノズルをノズル列方向に沿って投影した投影ノズル列は、ノズル列方向について最大の記録解像度を達成するノズル密度で各ノズルが概ね等間隔で並ぶ一列のノズル列と等価なものと考えることができる。投影ノズル列は、二次元ノズル配列における各ノズルをノズル列方向に沿って正射影したノズル列である。
概ね等間隔とは、インクジェット印刷機において記録可能な打滴点として実質的に等間隔であることを意味している。例えば、製造上の誤差、及び着弾干渉による媒体上での液滴の移動の少なくともいずれか一方を考慮して僅かに間隔を異ならせたものなどが含まれている場合も、等間隔の概念に含まれる。投影ノズル列は実質的なノズル列に相当する。投影ノズル列を考慮すると、ノズル列方向に沿って並ぶ投影ノズルの並び順に、各ノズルにノズル位置を表すノズル番号を対応付けることができる。
インクジェットヘッド20のノズルの配列形態は限定されず、様々なノズル配列の形態を採用することができる。例えば、マトリクス状の二次元配列の形態に代えて、一列の直線配列、V字状のノズル配列、及びV字状配列を繰り返し単位とするW字状などのような折れ線状のノズル配列なども可能である。
〔イジェクタの構成例〕
図5はイジェクタの立体的構造を示す縦断面図である。イジェクタ40は、ノズル開口39、ノズル開口39に通じる圧力室42、及び圧電素子44を備える。
ノズル開口39は、ノズル流路46を介して圧力室42と通じる。圧力室42は個別供給路48を介して供給側共通支流路50に通じている。
圧力室42の天面を構成する振動板52は、圧電素子44の下部電極に相当する共通電極として機能する導電層を備える。なお、導電層の図示は省略する。圧力室42、その他の流路部分の壁部、及び振動板52などはシリコンによって作製することができる。
振動板52の材質はシリコンに限らず、樹脂などの非導電性材料によって形成する態様も可能である。振動板52自体をステンレス鋼などの金属材料によって構成し、共通電極を兼ねる振動板としてもよい。
振動板52に対して圧電素子44が積層された構造により、圧電ユニモルフアクチュエータが構成される。圧電素子44の上部電極である個別電極54に駆動電圧を印加して圧電体56を変形させ、振動板52を撓ませて圧力室42の容積を変化させる。圧力室42の容積変化に伴う圧力変化がインクに作用して、ノズル開口39からインクが吐出される。
インク吐出後に圧電素子44が元の状態に戻る際に、供給側共通支流路50から個別供給路48を通って新しいインクが圧力室42に充填される。圧力室42にインクが充填される動作をリフィルという。
圧力室42の平面視形状については、特に限定はなく、四角形その他の多角形、円形、或いは楕円形など、様々な形態があり得る。図5に示したカバープレート58は圧電素子44の可動空間60を保し、かつ、圧電素子44の周囲を封止する部材である。
カバープレート58の上方には、不図示の供給側インク室、及び回収側インク室が形成される。供給側インク室は、不図示の連通路を介して、不図示の供給側共通本流路に連結される。回収側インク室は、不図示の連通路を介して、不図示の回収側共通本流路に連結されている。
[制御装置の構成例]
〔制御装置のハードウェア構成〕
図6は制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示した制御装置100は、図1に示したインクジェット印刷機10の動作を制御する。制御装置100は、図6に示したハードウェアを用いて、規定のプログラムを実行して、インクジェット印刷機10の各種機能を実現し得る。
制御装置100は、制御部102、メモリ104、ストレージ装置106、ネットワークコントローラ108、及び電源装置110を備える。制御部102、メモリ104、ストレージ装置106、及びネットワークコントローラ108は、バス112を介してデータ通信が可能に接続される。
〈制御部〉
制御部102は、インクジェット印刷機10の全体制御部、各種演算部、及び記憶制御部として機能する。制御部102は、メモリ104に具備されるROM(read only memory)に記憶されているプログラムを実行する。
制御部102は、ネットワークコントローラ108を介して、外部の記憶装置からプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを実行してもよい。外部の記憶装置は、ネットワーク114を介して制御装置100と通信可能に接続されていてもよい。
制御部102は、メモリ104に具備されるRAM(random access memory)を演算領域とし、各種プログラムと協働して、各種処理を実行する。これにより、インクジェット印刷機10の各種機能が実現される。
制御部102は、ストレージ装置106からのデータの読み出し、及びストレージ装置106へのデータの書き込みを制御する。制御部102は、ネットワークコントローラ108を介して、外部の記憶装置から各種データを取得してもよい。制御部102は、取得した各種データを用いて、演算等の各種処理を実行可能である。
制御部102は、一つ、又は二つ以上のプロセッサ(processor)が含まれてもよい。プロセッサの一例として、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及びPLD(Programmable Logic Device)等が挙げられる。FPGA、及びPLDは、製造後に回路構成を変更し得るデバイスである。
プロセッサの他の例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。ASICは、特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を備える。
制御部102は、同じ種類の二つ以上のプロセッサを適用可能である。例えば、制御部102は二つ以上のFPGAを用いてもよいし、二つのPLDを用いてもよい。制御部102は、異なる種類の二つ以上プロセッサを適用してもよい。例えば、制御部102は一つ以上のFPGAと一つ以上のASICとを適用してもよい。
複数の制御部102を備える場合、複数の制御部102は一つのプロセッサを用いて構成してもよい。複数の制御部102を一つのプロセッサで構成する一例として、一つ以上のCPU(Central Processing Unit)とソフトウェアとの組合せを用いて一つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の制御部102として機能する形態がある。CPUに代わり、又はCPUと併用して、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)を適用してもよい。なお、本明細書におけるソフトウェアはプログラムと同義である。複数の制御部102が一つのプロセッサを用いて構成される代表例として、コンピュータが挙げられる。
複数の制御部102を一つのプロセッサで構成する他の例として、複数の制御部102を含むシステム全体の機能を一つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態が挙げられる。複数の制御部102を含むシステム全体の機能を一つのICチップで実現するプロセッサの代表例として、SoC(System On Chip)が挙げられる。なお、ICは、Integrated Circuitの省略語である。
このように、制御部102は、ハードウェア的な構造として、各種のプロセッサを一つ以上用いて構成される。
〈メモリ〉
メモリ104は、図示しないROM、及び図示しないRAMを備える。ROMは、インクジェット印刷機10において実行される各種プログラムを記憶する。ROMは、各種プログラムの実行に用いられるパラメータ、及びファイル等を記憶する。RAMは、データの一時記憶領域、及び制御部102のワーク領域等として機能する。
〈ストレージ装置〉
ストレージ装置106は、各種データを非一時的に記憶する。ストレージ装置106は、インクジェット印刷機10の外部に外付けされてもよい。ストレージ装置106に代わり、又はこれと併用して、大容量の半導体メモリ装置を適用してもよい。
〈ネットワークコントローラ〉
ネットワークコントローラ108は、外部装置との間のデータ通信を制御する。データ通信の制御は、データ通信のトラフィックの管理が含まれてもよい。ネットワークコントローラ108を介して接続されるネットワーク114は、LAN(Local Area Network)などの公知のネットワークを適用し得る。
〈電源装置〉
電源装置110は、UPS(Uninterruptible Power Supply)などの大容量型の電源装置が適用される。電源装置110は停電等に起因して商用電源が遮断された際に、制御装置100へ電源を供給する。なお、図6に示した制御装置100のハードウェア構成は一例であり、適宜、追加、削除、及び変更が可能である。
〔インクジェット印刷機の機能ブロック〕
図7はインクジェット印刷機の機能ブロック図である。なお、以下の説明において、インクジェット印刷機10は、制御装置100と読み替えてもよい。インクジェット印刷機10は、システムコントローラ200を備えている。システムコントローラ200は、CPU202、ROM204、及びRAM206を備えている。
システムコントローラ200は、インクジェット印刷機10の各部を統括的に制御する全体制御部として機能する。また、システムコントローラ200は、各種演算処理を行う演算部として機能する。システムコントローラ200は、プログラムを実行して、インクジェット印刷機10の各部を制御し得る。
システムコントローラ200は、ROM204、及びRAM206などのメモリにおけるデータの読み出し、及びデータの書き込みを制御するメモリーコントローラとして機能する。
インクジェット印刷機10は、通信部210、画像メモリ212を備える。通信部210は、図示しない通信インターフェースを備えている。通信部210は通信インターフェースと接続されたホストコンピュータ214との間でデータの送受信を行うことができる。
画像メモリ212は、画像データを含む各種データの一時記憶部として機能する。画像メモリ212は、システムコントローラ200を通じてデータの読み書きが行われる。通信部210を介してホストコンピュータ214から取り込まれた画像データは、一旦画像メモリ212に格納される。
インクジェット印刷機10は、搬送制御部220を備える。搬送制御部220は、インクジェット印刷機10における用紙14の搬送部222の動作を制御する。図7に示した搬送部222には、図1に示した搬送ドラム12が含まれる。搬送部222は、給紙部から搬送ドラム12へ用紙14を搬送する搬送部材、搬送ドラム12から乾燥部へ用紙14を搬送する搬送部材、及び乾燥部から排紙部へ用紙14を搬送する搬送部材を含み得る。
インクジェット印刷機10は、描画制御部224を備える。描画制御部224は、システムコントローラ200からの指令に応じて、描画部16の動作を制御する。描画制御部224は、図1に示したインクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kのインク吐出を制御する。
描画制御部224は、図示しない画像処理部を備えている。画像処理部は入力画像データからドットデータを形成する。画像処理部は、図示しない色分解処理部、色変換処理部、補正処理部、及びハーフトーン処理部を備えている。
色分解処理部は、入力画像データに対して色分解処理を施す。例えば、入力画像データがRGBを用いて表されている場合、入力画像データがR、G、及びBの色ごとのデータに分解される。ここで、Rは赤を表す。Gは緑を表す。Bは青を表す。色変換処理部は、R、G、及びBに分解された色ごとの画像データを、インク色に対応するC、M、Y、及びKに変換する。
補正処理部では、C、M、Y、及びKに変換された色ごとの画像データに対して補正処理を施す。補正処理の例として、ガンマ補正処理、濃度むら補正処理、及び異常記録素子補正処理などが挙げられる。
ハーフトーン処理部は、例えば、0から255といった多階調数で表された画像データを、二値、又は入力画像データの階調数未満の三値以上の多値で表されるドットデータに変換する。
ハーフトーン処理部を用いたハーフトーン処理は、予め決められたハーフトーン処理規則が適用される。ハーフトーン処理規則の例として、ディザ法、及び誤差拡散法などが挙げられる。ハーフトーン処理規則は、画像記録条件、及び画像データの内容などに応じて変更されてもよい。
描画制御部224は、波形生成部、波形記憶部、及び駆動回路を備えている。波形生成部は駆動電圧の波形を生成する。波形記憶部は駆動電圧の波形を記憶する。駆動回路はドットデータに応じた駆動波形を有する駆動電圧を生成する。駆動回路は駆動電圧を、図1に示したインクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kへ供給する。
すなわち、画像処理部を用いた処理を経て生成されたドットデータに基づいて、各画素位置の吐出タイミング、インク吐出量が決められ、且つ、ドットデータに基づいて、各画素位置の吐出タイミング、インク吐出量に応じた駆動電圧、各画素の吐出タイミングを決める制御信号が生成される。
駆動電圧、及び制御信号は、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kへ供給される。駆動電圧、及び制御信号に基づいて、インクジェットヘッド20C、インクジェットヘッド20M、インクジェットヘッド20Y、及びインクジェットヘッド20Kから吐出させたインクを用いて、用紙14はドットが記録される。描画制御部224は吐出制御部の一例に相当する。
インクジェット印刷機10は、操作部240、及び表示部242を備える。操作部240は、操作ボタン、キーボード、及びタッチパネルなどの操作部材を備えている。操作部240は複数の種類の操作部材が含まれていてもよい。なお、操作部材の図示を省略する。
操作部240を介して入力された情報は、システムコントローラ200に送られる。システムコントローラ200は、操作部240から送出された情報に応じて各種処理を実行させる。
表示部242は、液晶パネル等の表示装置、及びディスプレイドライバーを備えている。図7では、表示装置、及びディスプレイドライバーの図示を省略する。表示部242はシステムコントローラ200からの指令に応じて、装置の各種設定情報などの各種情報を表示装置に表示し得る。タッチパネル方式の表示装置を適用して、操作部240、及び表示部242を一体構成としてもよい。
インクジェット印刷機10は、パラメータ記憶部244、及びプログラム格納部246を備える。パラメータ記憶部244は、インクジェット印刷機10に使用される各種パラメータが記憶される。パラメータ記憶部244に記憶されている各種パラメータは、システムコントローラ200を介して読み出され、装置各部に設定される。
プログラム格納部246は、インクジェット印刷機10の各部に使用されるプログラムが格納される。プログラム格納部246に格納されている各種プログラムは、システムコントローラ200を介して読み出され、装置各部において実行される。
インクジェット印刷機10は、情報取得部250を備える。情報取得部250は、図1に示した搬送ドラム12の半径Rの情報等の搬送部情報、及び用紙14の厚みRの情報等の用紙情報を取得する。
図7に示した情報取得部250を用いて取得した各種情報は、図示しない情報記憶部へ記憶される。情報取得部250は、通信部210等の入力インターフェースを介して、インクジェット印刷機10の外部から各種情報を受信してもよいし、予め規定の記憶媒体を用いて記憶されている各種情報を記憶媒体から読み出してもよい。
例えば、搬送ドラム12の半径Rの情報を取得する場合、操作部240を用いてオペレータが半径Rの値を入力し、情報取得部250は操作部240から送信される情報を取得してもよい。また、搬送ドラム12の半径Rの情報をシステムパラメータとしてパラメータ記憶部244に保持し、情報取得部250はパラメータ記憶部244から搬送ドラム12の半径Rの情報を読み出してもよい。
また、用紙14の厚みRの情報を取得する場合、用紙14の種類の情報を取得し、予め記憶されている用紙14の種類と用紙14の厚みRとの関係を規定するテーブルから、用紙14の厚みRの情報を読み出してもよい。用紙14の種類の情報は、用紙14をセットする際に用紙14の種類が記憶された情報記憶体から読み出してもよい。
情報取得部250は用紙14の厚みの情報を取得する厚み情報取得部、及び搬送ドラム12の半径の情報を取得する半径情報取得部を備えてもよい。
インクジェット印刷機10は、吐出同期信号生成部252を備える。吐出同期信号生成部252は、エンコーダ信号取得部254を介して、図1に示したエンコーダ11の出力信号を取得し、エンコーダの出力信号を用いて吐出同期信号を生成する。
図7に示した描画制御部224は、吐出同期信号生成部252を用いて生成された吐出同期信号に基づいて、インクジェットヘッド20の吐出タイミングを制御する。描画制御部224は、吐出同期信号生成部252を備えてもよい。
インクジェット印刷機10は、変倍処理部256を備える。変倍処理部256は、図1に示した搬送ドラム12の半径R、及び用紙14の厚みRを用いて導出された変倍係数を用いて、用紙搬送方向について入力画像データが表す画像のサイズを変倍する変倍処理を行う。
図7では、機能ごとに各部を列挙している。図7に示した各部は適宜、統合、分離、兼用、又は省略が可能である。また、図6、及び図7に示した構成要素を用いて、インクジェットヘッド駆動装置を構成し得る。インクジェットヘッド駆動装置は、吐出ヘッド駆動装置の一例に相当する。
[吐出同期信号]
〔吐出同期信号に関する技術課題〕
〈用紙搬送速度との関係〉
複数のノズルがマトリクス配置されたインクジェットヘッドを用いて、シングルパス印刷を行う場合、用紙14の搬送速度、用紙搬送方向のノズル間ピッチ、及びインクジェットヘッドの吐出周波数との間に不整合が存在すると、用紙14上のインク液滴の着弾位置がばらついてしまう。
図8は吐出同期信号に関する技術課題の説明図である。図8の符号300は、マトリクス配置されたノズル302の用紙搬送方向における配置ピッチ、用紙の搬送速度、及び吐出同期信号との関係を模式的に示す。
符号300におけるノズル302の配置間隔の単位を表すピクセルは画素数を表す。なお、図8ではピクセルをpixと記載する。すなわち、印字解像度から導出される最小ドット間隔が一ピクセルに相当する。一インチあたりのドット数で表される印字解像度が1200ドット毎インチの場合、一ピクセルは21マイクロメートルである。なお、21マイクロメートルは、印字解像度を用いて計算した値の小数点第一位の数値を四捨五入した値である。
符号304は、三種類の搬送速度の大きさの相対的な関係を示す。搬送速度Vの大きさ|V|は、吐出同期信号の吐出周波数、及び用紙搬送方向におけるノズル302の配置ピッチとの整合が取れている場合の用紙14の搬送速度の大きさである。この場合を、搬送速度の大きさと吐出同期信号の周波数とが一致している場合と規定する。
搬送速度Vの大きさ|V|は、吐出同期信号の周波数、及び用紙搬送方向におけるノズル302の配置ピッチとの整合が取れていない場合用紙14の搬送速度の大きさであり、|V|>|V|である。この場合を、搬送速度の大きさに対して吐出同期信号の周波数が小さい場合と規定する。
搬送速度Vの大きさ|V|は、吐出同期信号の吐出周波数、及び用紙搬送方向におけるノズル302の配置ピッチとの整合が取れていない場合用紙14の搬送速度の大きさ度であり、|V|<|V|である。この場合を、搬送速度の大きさに対して吐出同期信号の周波数が大きい場合と規定する。
符号306は、吐出同期信号を表す。図8に示した吐出同期信号306の1周期は、ノズル302の配置における一ピクセルに対応している。吐出同期信号306の周波数をfヘルツとした場合、吐出同期信号306の周期Tは1/f秒である。以下の説明において、吐出同期信号306の周波数を吐出周波数と記載することがある。
図8の符号310は、用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|と吐出周波数fとが一致している場合に描画された、用紙幅方向と平行のドット列を表す。ドット列310を構成する複数のドット312は、用紙搬送方向について許容範囲を超える位置ずれが生じていない。すなわち、ドット列310は、用紙幅方向と平行な直線である。
図8の符号320は、用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|に対して吐出周波数fが小さい場合に描画された、用紙幅方向と平行のドット列を表す。ドット列320を構成する複数のドット322は、用紙搬送方向について許容範囲を超える位置ずれが生じており、用紙幅方向についてジグザグ状となる。
ドット322間の用紙搬送方向における位置ずれ量dYは、dY=2×T×(|V|−|V|)、又は をドット毎インチで表される印字解像度として、dY=2×(0.0254/m)−(|V|×T)と表される。
図8の符号330は、用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|に対して吐出周波数fが小さい場合に描画された、用紙幅方向と平行のドット列を表す。ドット列330を構成する複数のドット332は、用紙搬送方向について許容範囲を超える位置ずれが生じており、用紙幅方向についてジグザグ状となる。
ドット332間の用紙搬送方向における位置ずれ量dYは、dY=2×T×(|V|−|V|)、又はdY=2×(0.0254/m)−(|V|×T)と表される。したがって、用紙14の搬送速度の大きさ、用紙搬送方向におけるノズル302の配置ピッチに対して正しい吐出周波数fを有する吐出同期信号306を常に生成する必要がある。
図8には、複数のノズル302がマトリクス配置されたインクジェットヘッドを用いて、シングルパス印刷を行う場合を示したが、用紙幅方向についてノズル302が一列に配置されたインクジェットヘッドを用いたシングルパス印刷においても、用紙搬送方向におけるドットの位置ずれという課題が存在している。
〈搬送ドラムを用いた用紙搬送における課題〉
図1に示した搬送ドラム12の周面12Aに用紙14を巻きつけて搬送し、印刷を行う場合は、用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙14の搬送速度に応じた吐出周波数を用いてインク吐出を行う必要がある。
搬送ドラム12の周面12Aを基準とした用紙14の搬送速度に応じた吐出周波数を用いたインク吐出や、用紙14の厚み方向の中央を基準とした用紙14の搬送速度に応じた吐出周波数を用いたインク吐出は、先に説明をした用紙14の搬送速度と、吐出周波数との不整合に起因して、インク液滴の実際の着弾位置は正しい着弾位置からずれてしまい、画像品質の劣化につながる。
図9は用紙の搬送速度の説明図である。図9は、搬送ドラム12、及び用紙14の一部を拡大した断面図であり、搬送ドラム12の回転軸と直交する断面であり、搬送ドラム12の回転軸12Bが貫く断面を図示する。
符号Vは、用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙14の搬送速度を表す。用紙14の厚みをRとし、搬送ドラム12の角速度をωとした場合、用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|は、|V|=(R+R)×ωと表される。
符号Vは、用紙14の厚み方向の中央位置14Cを基準とした用紙14の搬送速度を表す。用紙14の厚み方向の中央位置14Cを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|は、|V|=(R+R/2)×ωと表される。
符号Vは、搬送ドラム12の周面12Aを基準とした用紙14の搬送速度を表す。搬送ドラム12の周面12Aを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|は、|V|=R×ωと表される。なお、|V|>|V|>|V|である。また、搬送ドラム12の周面12Aを基準とした用紙14の搬送速度は、用紙14の被支持面14Aを基準とした用紙14の搬送速度と同義である。
図9に示すように、各基準における搬送速度の大きさは異なる。理想的なインク液滴21の着弾を実現するには、用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙搬送速度の大きさに応じた吐出同期信号を生成する必要がある。一方、用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙搬送速度の大きさに応じた吐出同期信号を用いる場合、用紙搬送方向における用紙14の被支持面14Aに対する相対的な画像形成面14Bの伸長に起因する画像の縮みが生じる。
そこで、本実施形態では、用紙14の厚みRに基づき変倍係数を導出し、変倍係数を適用して画像を変倍させる。これにより、理想的なインク液滴の着弾を実現し、かつ、用紙搬送方向における画像の縮みを回避し得る。
例えば、搬送ドラム12の半径Rが250ミリメートル、用紙14厚みRが500マイクロメートル、用紙搬送方向における画像の理想のサイズが1000ミリメートルの場合を考える。用紙搬送方向における画像の理想のサイズが、搬送ドラム12の周面12Aを基準としている場合、実際の画像サイズは、1000×250/(250+0.5)=998ミリメートルとなる。そうすると、用紙14を平坦な状態に戻した際に、理想のサイズと比較して2ミリメートル短い画像が形成されてしまう。なお、画像の理想のサイズとは、画像データが表す画像のサイズを意味する。
このような画像のサイズにおける誤差は、用紙14の両面に印刷を行う場合には、被支持面14Aに形成される画像と、画像形成面14Bに形成される画像とのアライメントの誤差要因となり得る。また、印刷後の折り加工等における誤差要因ともなり得る。
本実施形態に示したインクジェット印刷機10、及び印刷方法は、用紙14の厚みRに応じて、用紙14の画像形成面14Bを基準とする吐出同期信号を生成し、用紙14の厚みRに応じた変倍係数を用いて、画像データに対して変倍処理を実施する。
〔吐出同期信号の生成の具体例〕
吐出同期信号の生成の具体例を説明する。まず、図7に示した情報取得部250を用いて、搬送ドラム12の半径Rの情報、及び用紙14の用紙14の厚みRの情報を取得する。次に、エンコーダ信号取得部254を用いてエンコーダの出力信号を取得する。更に、吐出同期信号生成部252を用いて、エンコーダの出力信号に逓倍処理を施して、吐出周期信号の周波数を算出する。
エンコーダの一回転あたりのパルス数をPとし、エンコーダの出力信号のパルス数Pと印字解像度mとの相関係数をkとした場合、逓倍係数Bは、次式、B=k×(R+R)/Rと表される。
ここで、上記の相関係数kは、エンコーダの出力パルス信号の一パルスあたりのドット数を表す。相関係数kの単位はドット毎パルスである。印字解像度mが1000ドット毎インチの場合、一ドットに相当する距離は、25400/m=25400/1000=25.4マイクロメートルである。ここで、一ドットに相当する距離は、搬送ドラム12の周面12Aにおける用紙搬送方向に沿う距離である。
エンコーダの一回転あたりのパルス数Pが2000パルス毎回転の場合、一パルスに相当する距離は、2×π×R/P=2×π×R/2000=π×R/1000マイクロメートルである。
以上まとめると、印字解像度mが一インチあたりのドット数で表される場合、相関係数kは、次式、k=(2×π×R/P)/(25400/m)=(2×π×R×m)/(25400×P)ドット毎パルスと表される。
また、エンコーダの出力信号の周期をクロックカウントし、カウント値に印字解像度mにおける画素数を乗算し、その値を一クロックに相当する用紙14の画像形成面14Bにおける距離で除算して、吐出同期信号の周波数を算出してもよい。クロックカウントは、エンコーダの出力信号の周期の計測の一例に相当する。
クロックカウントとは、予め規定された基準クロック信号を用いて、エンコーダの出力信号の一周期が、基準クロックの何周期に相当するかをカウントする処理である。クロックカウントはPLDデバイス等を用いたカウンタを適用し得る。
クロックカウントのカウント値であるクロック信号のパルス数をnとし、クロックカウントの相関係数をIとした場合、吐出周波数fは、f={n×(0.0254/m)}/{2×π×(R+R)/I}と表される。
ここで、上記の相関係数Iは、エンコーダの出力パルス信号の一パルスあたりのクロックカウント数を表す。エンコーダの一回転あたりのパルス数Pが2000パルス毎回転、エンコーダの一回転の所要期間sが2秒、クロック周波数Lが100メガヘルツの場合、一パルスに相当する期間は、s/P=2/2000=1000マイクロ秒である。
一パルスに相当するクロックカウント数である相関係数Iは、次式、I=(s/P)×L=(2/2000)×100×10=100000クロックカウントとなる。
搬送ドラム12の半径Rは、製造ばらつきに起因する誤差を加算してもよいし、温度依存の膨張係数を乗算してもよい。
〔変倍処理〕
次に、変倍処理の具体例を説明する。
〈画像の理想のサイズが用紙の厚み方向の中央を基準とする場合〉
図7に示した変倍処理部256は、下記の変倍係数Aを用いて、画像データに対して用紙搬送方向の変倍処理を施す。これにより、用紙14の画像形成面14Bには、用紙搬送方向について理想サイズの画像の|V|/|V|倍の画像が形成される。そうすると、用紙14を平坦な状態に戻した際に、用紙搬送方向について、理想の画像サイズが実現される。
変倍処理部256は、画像データのレンダリング処理の際に変倍処理を実施してもよいし、ハーフトーン処理後のドットデータに対して変倍処理を実施してもよい。後述する画像の理想のサイズが用紙の被支持面を基準とする場合も同様である。
用紙14の厚み方向の中央位置14Cを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|、及び用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|を用いて、変倍係数Aは、次式、A=|V|/|V|と表すことができる。
ここで、|V|=(R+R)×ωであり、|V|=(R+R/2)×ωであるから、変倍係数Aは、A=(R+R)/(R+R/2)と表すことができる。上記の範囲の変倍係数Aについてテスト画像を形成し、テスト画像の画質に応じて最適な変倍係数を設定してもよい。
用紙14の種類ごと、用紙14の厚みRごとに、変倍係数Aを予め調べておき、規定の記憶部を用いて記憶する。用紙14の種類の情報、及び用紙14の厚みRの情報に基づいて、記憶部から変倍係数Aを読み出して、変倍係数Aを設定してもよい。
〈画像の理想のサイズが用紙の被支持面を基準とする場合〉
搬送ドラム12の周面12Aを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|、及び用紙14の画像形成面14Bを基準とした用紙14の搬送速度Vの大きさ|V|を用いて、変倍係数Aは、A=|V|/|V|と表すことができる。ここで、|V|=R×ωであるから、変倍係数Aは、A=(R+R)/Rと表すことができる。
上記した二つの場合は、用紙14の種類に応じて切り替えてもよいし、テストチャートの読取結果を用いて画像品質の優劣を判定し、画像品質が優れている方を適用してもよい。
本実施形態では、画像の理想のサイズが、用紙14の厚み方向の中央位置14Cを基準とする場合、及び用紙14の被支持面14Aを基準とした場合について例示をしたが、画像の理想のサイズの基準は、用紙14の厚み方向の中央位置14Cから用紙14の被支持面14Aまでの領域について任意に規定してもよい。
すなわち、変倍係数Aは、(R+R)/(R+R/2)≦A≦(R+R)/Rの範囲の任意の値を適用し得る。また、用紙14の厚み方向の中央位置14Cから用紙14の被支持面14Aまでの領域における任意の基準位置について画像品質の優劣を判定して、画像品質が優れている基準位置を適用してもよい。
[搬送部のバリエーション]
図10は搬送部の他の態様を示すインクジェット印刷機の全体構成図である。図10に示したインクジェット印刷機10Aは、図1に示した搬送ドラム12に代わり、プラテン12Cを備える。プラテン12Cは、用紙14の被支持面14Aを支持する支持面12Dが曲面とされる。
すなわち、プラテン12Cの支持面12Dは、図1に示した搬送ドラム12の周方向について、周面12Aの一部を切り出した形状を有している。そして、支持面12Dの半径は、搬送ドラム12の半径Rと同様に規定し得る。
図10に示した態様では、用紙14の搬送経路におけるプラテン12Cの上流側にニップローラ対13Aが配置され、かつ、プラテン12Cの下流側にニップローラ対13Bが配置される。なお、図10に示した矢印線は、用紙14の搬送方向を表す。
すなわち、用紙14の被支持面14Aに対する画像形成面14Bの相対的な伸長という課題は、図1に示した搬送ドラム12、及び図10に示したプラテン12C等のように、用紙14を曲面に巻きつけて搬送し、インクジェット方式の印刷を行う場合の固有の課題である。かかる課題は、用紙14を平面に支持して搬送するベルト搬送、及びプラテン搬送等では生じ得ない。なお、用紙14を平面に支持して搬送する態様には、用紙14の平面状態を維持して搬送するニップ搬送、及びローラ搬送等が含まれ得る。
図10に示したインクジェット印刷機10Aは、図1に示したエンコーダ11に代わり、用紙14の搬送経路に沿って配置される、図示しないリニアスケールを備え得る。これにより、リニアスケールの出力信号を用いて吐出同期信号を生成し得る。
[印刷方法の手順]
図11は印刷方法の手順を示すフローチャートである。上述したインクジェット印刷機10に適用される印刷方法は、半径情報取得工程S10、用紙厚み情報取得工程S12、印刷基準面判定工程S14、中央位置基準変倍係数導出工程S16、画像形成面基準変倍係数導出工程S18、変倍処理工程S20、及び画像形成工程S22を含んで構成される。
半径情報取得工程S10では、図7に示した情報取得部250は、図1に示した搬送ドラム12の半径Rの情報を取得する。半径情報取得工程S10の後に、用紙厚み情報取得工程S12へ進む。
用紙厚み情報取得工程S12では、情報取得部250は、用紙14の厚みRの情報を取得する。用紙厚み情報取得工程S12は、情報取得部250は用紙14の種類の情報を取得してもよい。用紙厚み情報取得工程S12の後に、印刷基準面判定工程S14へ進む。
印刷基準面判定工程S14では、変倍処理部256は、用紙14の画像形成面14Bが基準であるか、厚み方向の中央位置14Cが基準であるかを判定する。厚み方向の中央位置14Cが基準の場合は、No判定となる。No判定の場合は中央位置基準変倍係数導出工程S16へ進む。中央位置基準変倍係数導出工程S16では、変倍処理部256は、厚み方向の中央位置14Cを基準とする変倍係数Aを導出する。中央位置基準変倍係数導出工程S16の後に、変倍処理工程S20へ進む。
一方、印刷基準面判定工程S14において、画像形成面14Bが基準の場合は、Yes判定となる。Yes判定の場合は、画像形成面基準変倍係数導出工程S18へ進む。画像形成面基準変倍係数導出工程S18では、変倍処理部256は、画像形成面14Bを基準とする変倍係数Aを導出する。画像形成面基準変倍係数導出工程S18の後に、変倍処理工程S20へ進む。
中央位置基準変倍係数導出工程S16、及び画像形成面基準変倍係数導出工程S18では、用紙14の温度、及び搬送ドラム12の周面12Aの温度の少なくともいずれかを用いて変倍係数Aを導出してもよい。
用紙14の温度、及び搬送ドラム12の周面12Aの温度は、非接触式の温度センサを用いて測定し得る。変倍処理部256は、温度センサから取得した温度情報を用いて、変倍係数Aを補正し得る。
テスト画像の画像品質に基づいて変倍係数Aを設定する場合、印刷基準面判定工程S14、中央位置基準変倍係数導出工程S16、及び画像形成面基準変倍係数導出工程S18に代わりテスト画像形成工程、画像品質判定工程、及び変倍係数設定工程を実行してもよい。変倍係数設定工程の後に、変倍処理工程S20へ進み得る。
変倍処理工程S20では、変倍処理部256は、変倍係数Aを用いて、画像データに対して用紙搬送方向のサイズの変倍処理を施す。変倍処理工程S20の後に、画像形成工程S22へ進む。
画像形成工程S22では、描画制御部224は、描画部16を動作させて用紙14の画像形成面14Bへ画像を形成する。規定枚数の画像形成が終了した後に、印刷方法は終了される。画像形成工程S22は吐出工程の一例に相当する。
印刷基準面判定工程S14では、図7に示した表示部242を用いて、印刷基準面の選択画面を表示させて、オペレータからの選択情報の入力を待ち、オペレータからの選択情報が入力された場合に、変倍処理部256は選択情報に基づいて印刷基準面を判定してもよい。
また、印刷基準面判定工程S14では、規定期間内にオペレータからの選択情報が入力されない場合、変倍処理部256は印刷基準面の初期設定に基づいて印刷基準面を判定してもよい。
更に、印刷基準面判定工程S14では、印刷基準面の初期設定に基づいて印刷基準面が判定された場合に、表示部242を用いてその旨を表示してもよい。
[作用効果]
上記の如く構成されたインクジェット印刷機10、及び印刷方法によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
搬送ドラム12の半径、及び用紙14の厚みRに応じた変倍係数Aを用いて搬送ドラム12の周面を基準とする画像データに対して、用紙搬送方向における変倍処理を施す。これにより、用紙14を平らにした際の画像の縮小を回避し得る。また、画像形成面14Bを基準とした吐出同期信号を用いて印刷が行われるので、用紙搬送方向におけるドットの位置ずれに起因する画像品質の低下を回避し得る。
〔2〕
搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダの出力信号を用いて、印字解像度に対応した吐出制御信号を生成し得る。
〔3〕
複数のノズルがマトリクス配置されたインクジェットヘッドを用いた印刷において、用紙搬送方向のドットの位置ずれを回避し得る。
[インクジェット印刷機の変形例]
図1等に示したインクジェット印刷機10は、以下の変形例を適用し得る。
〔処理液を用いる態様〕
インクジェット印刷機10は、インクを凝集、又は不溶化させる処理液を用紙14へ塗布する処理液塗布部を備えてもよい。また、処理液が塗布された用紙14を乾燥させる処理液乾燥部を備えてもよい。
処理液塗布部、及び処理液乾燥部において用紙14を搬送する搬送部材として、搬送ドラムを適用してもよい。複数の搬送ドラム間における用紙14の受け渡しを行う渡し胴を備えてもよい。
〔吐出検出部を備える態様〕
インクジェット印刷機10は、印刷された画像を読み取る読取装置を備えてもよい。読取装置は、CCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子を備え、印刷された画像を撮像し、撮像データを取得してもよい。
インクジェット印刷機10は、印刷された画像の撮像データを用いて、画像が規定の品質を満たしているか否かを判定してもよい。インクジェット印刷機10は、テストパターンの撮像データを用いて、インクジェットヘッド20の吐出異常を検出してもよい。
吐出検出部は、テスト画像の品質判定にも適用し得る。すなわち、吐出検出部を用いてテスト画像の品質を判定する。変倍処理部256は判定結果を用いて変倍係数Aを設定し得る。
[プログラムへの適用例]
上述したインクジェット印刷機10、及び印刷方法は、コンピュータを用いて、インクジェット印刷機10における各部に対応する機能、及び印刷方法における各工程に対応する機能を実現させるプログラムを実行させて実現し得る。
例えば、コンピュータに、用紙14を支持する周面12Aに沿って用紙14を搬送する搬送機能、搬送機能を用いて搬送される用紙14にインクを吐出させるインク吐出機能、用紙14の画像形成面14Bを基準とする吐出周期信号を用いて、吐出タイミング制御する吐出制御機能、用紙14を支持する搬送ドラム12の半径Rの情報を取得する半径情報取得機能、用紙14の厚みRの情報を取得する厚み情報取得機能、変倍係数Aを用いて、用紙14に形成される画像の用紙搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理機能を実現させるプログラムを構成し得る。
上述したインクジェット印刷機10における各機能をコンピュータに実現させるプログラムは、有体物である非一時的な情報記憶媒体である、コンピュータが読取可能な情報記憶媒体に記憶し、情報記憶媒体を通じてプログラムを提供することが可能である。
また、非一時的な情報記憶媒体にプログラムを記憶して提供する態様に代えて、ネットワークを介してプログラム信号を提供する態様も可能である。
[実施形態及び変形例等の組み合わせについて]
上述した実施形態で説明した構成要素、及び適用例等で説明した構成要素は、適宜組み合わせて用いることができ、また、一部の構成要素を置き換えることもできる。
[用語の説明]
〔インク〕
媒体に画像を形成する液体を表す。吐出ヘッドへの供給前の状態、及び吐出前に吐出ヘッド内に保持される状態は固体であってもよい。インクには、色材等を含むグラフィック用途のインク、並びに樹脂粒子、及び金属粒子等を含有する工業用途の機能性液体を含み得る。インクは液体の一例に相当する。
〔媒体〕
紙、繊維、皮革、金属、及び樹脂など、曲面へ巻きつけて支持することが可能であり、画像を形成する液体を付着させ得る媒体を表す。本明細書では、媒体、用紙、記録用紙、印刷用紙、記録媒体、及び印刷媒体は相互に読み替えが可能である。
〔画像形成〕
画像形成、印刷、印字、画像記録、及び記録は、媒体に液体を付着させて、文字、図形、及び模様等の形状を形成することを意味する。形成される形状は白黒であるかカラーであるかを問わない。本明細書では、画像形成、印刷、印字、画像記録、及び記録は相互に置き替えが可能である。
〔搬送ドラム〕
搬送ドラムは、円筒形状を有する媒体支持体、及び特許文献1に記載の円筒状のシリンダを含む概念を表す。本明細書では、上記の用語は相互に読み替えが可能である。
〔平行、及び直交〕
平行は、二方向が交差する場合において、平行と同様の作用効果を得ることが可能な実質的な平行が含まれてもよい。直交は、二方向が90度を超える角度、又は90度未満の角度で交差する場合において、90度で交差する場合と同様の作用効果を得ることが可能な実質的な直交が含まれてもよい。
〔同一〕
同一は、厳密には相違するものの、同一と同様の作用効果を得ることが可能な実質的な同一が含まれてもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者により、多くの変形が可能である。
10 インクジェット印刷機
10A インクジェット印刷機
11 エンコーダ
12 搬送ドラム
12A 周面
12B 回転軸
12C プラテン
12D 支持面
13A ニップローラ対
13B ニップローラ対
14 用紙
14A 被支持面
14B 画像形成面
14C 中央位置
16 描画部
20 インクジェットヘッド
20C インクジェットヘッド
20M インクジェットヘッド
20Y インクジェットヘッド
20K インクジェットヘッド
21 インク液滴
21C シアンインク液滴
21M マゼンタインク液滴
21Y イエローインク液滴
21K ブラックインク液滴
22 ノズル面
24 ヘッドモジュール
26 支持フレーム
28 配線部材
32 ダミープレート
34 ダミープレートの表面
36 ノズル配置部
38 ノズル列
39 ノズル開口
40 イジェクタ
42 圧力室
44 圧電素子
46 ノズル流路
48 個別供給路
50 供給側共通支流路
52 振動板
54 個別電極
56 圧電体
58 カバープレート
60 可動空間
100 制御装置
102 制御部
104 メモリ
106 ストレージ装置
108 ネットワークコントローラ
110 電源装置
112 バス
114 ネットワーク
200 システムコントローラ
202 CPU
204 ROM
206 RAM
210 通信部
212 画像メモリ
220 搬送制御部
224 描画制御部
240 操作部
242 表示部
244 パラメータ記憶部
246 プログラム格納部
250 情報取得部
252 吐出同期信号生成部
254 エンコーダ信号取得部
256 変倍処理部
300 マトリクス配置されたノズル302の用紙搬送方向における配置ピッチ、用紙の搬送速度、及び吐出同期信号との関係の模式図
302 ノズル
304 三種類の搬送速度の大きさの相対的な関係
306 吐出同期信号
310 ドット列
312 ドット
320 ドット列
322 ドット
330 ドット列
332 ドット

Claims (11)

  1. 媒体を支持する曲面を具備し、前記曲面に支持した媒体を前記曲面に沿って搬送する搬送部材を備えた搬送部と、
    前記搬送部を用いて搬送される前記媒体にインクを吐出させる吐出ヘッドと、
    前記媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする前記媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて、前記吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御部と、
    前記曲面の半径の情報を取得する半径情報取得部と、
    前記媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得部と、
    前記曲面の半径の情報、及び前記媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、前記媒体に形成される画像の画像データについて、前記媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理部と、
    を備え、
    前記吐出制御部は、前記変倍処理部を用いて変倍処理が施された前記画像データに基づいて、前記吐出ヘッドのインク吐出を制御するインクジェット印刷機。
  2. 前記変倍処理部は、前記曲面の半径をRとし、前記媒体の厚みをRとし、前記変倍係数をAとした場合に、次式、
    A=(R+R)/(R+R/2)≦A≦(R+R)/R
    を用いて表される変倍係数Aを用いて変倍処理を行う請求項1に記載のインクジェット印刷機。
  3. 前記吐出制御部は、前記曲面の半径の情報、及び前記媒体の厚みの情報を用いて、前記画像形成面を基準とする前記媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を生成する請求項1又は2に記載のインクジェット印刷機。
  4. 前記搬送部は、前記搬送部材として、円筒形状を有し、周面に前記媒体を支持して搬送する搬送ドラムを備えた請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット印刷機。
  5. 前記搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダを備え、
    前記吐出制御部は、前記曲面の半径をRとし、前記エンコーダの一回転あたりのパルス数をPとし、一インチあたりのドット数を用いて表される印刷解像度をmとして、次式、
    k=(2×π×R×m)/(25400×P)
    と表され、前記パルス信号の一パルスに相当するドット数を表す相関係数k、前記曲面の半径R、及び前記媒体の厚みRを用いて、次式、
    B=k×(R+R)/R
    と表される逓倍係数Bを適用して、前記パルス信号に逓倍処理を施して前記吐出周期信号を生成する請求項4に記載のインクジェット印刷機。
  6. 前記搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダを備え、
    前記パルス信号のパルス数の計測に適用されるクロック信号の周波数をLとし、前記エンコーダの一回転の所要期間をsとし、前記エンコーダの一回転あたりのパルス数をPとして、次式、
    I=(s/P)×L
    と表され、前記パルス信号の一パルスに相当する期間を表す相関係数I、前記クロック信号の数を用いて前記エンコーダの出力信号の周期を計測した際のクロック信号のパルス数n、及び一インチあたりのドット数を用いて表される印刷解像度mを用いて、次式、
    n×(0.0254/m)×{2×π×(R+R)}/(P×I)
    と表される周期を有する吐出同期信号を生成する請求項4に記載のインクジェット印刷機。
  7. 前記変倍処理部は、前記曲面から前記媒体の厚みの中央位置までのいずれかの位置を、前記媒体の搬送速度の基準とするかを設定し、設定された前記基準に基づいて前記変倍係数を導出する請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェット印刷機。
  8. 前記変倍処理部は、画像品質に基づいて前記基準を設定する請求項7に記載のインクジェット印刷機。
  9. 前記吐出ヘッドは、複数のノズルを備え、前記複数のノズルがマトリクス配置された構造を有する請求項1から8のいずれか一項に記載のインクジェット印刷機。
  10. 媒体を支持する曲面を具備し、前記曲面に支持した媒体を前記曲面に沿って搬送し、前記媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする前記媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて吐出ヘッドの吐出タイミングを制御して、前記搬送される前記媒体にインクを吐出させて印刷を行う印刷方法であって、
    前記曲面の半径の情報を取得する半径情報取得工程と、
    前記媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得工程と、
    前記曲面の半径の情報、及び前記媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、前記媒体に形成される画像の画像データについて、前記媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理工程と、
    前記変倍処理工程において変倍処理が施された前記画像データに基づいて、前記吐出ヘッドからインクを吐出させる吐出工程と、
    を含む印刷方法。
  11. 曲面に支持され、前記曲面に沿って搬送される媒体にインクを吐出させる吐出ヘッドの駆動装置であって、
    前記媒体の画像が形成される面である画像形成面を基準とする前記媒体の搬送速度に応じた吐出周期信号を用いて、前記吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御部と、
    前記曲面の半径の情報を取得する半径情報取得部と、
    前記媒体の厚みの情報を取得する厚み情報取得部と、
    前記曲面の半径の情報、及び前記媒体の厚みの情報を用いて導出される変倍係数を用いて、前記媒体に形成される画像の画像データについて、前記媒体の搬送方向におけるサイズを変倍させる変倍処理部と、
    を備え、
    前記吐出制御部は、前記変倍処理部を用いて変倍処理が施された画像データに基づいて、前記吐出ヘッドのインク吐出を制御する吐出ヘッド駆動装置。
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