JP2019202442A - 光書込み装置、画像形成装置、および光量制御方法 - Google Patents

光書込み装置、画像形成装置、および光量制御方法 Download PDF

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昂紀 植村
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誠 大林
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成幸 飯島
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Abstract

【課題】複数の発光素子の光量のむらを低減することが可能な技術を提供すること。【解決手段】算出部は、駆動部に駆動指示の信号を出力し、発光素子群に含まれる特定素子を発光させて、複数の発光素子の光量の目標値を算出する。設定部は、複数の発光素子の光量が目標値となるように駆動部を駆動する電流値を導出する。【選択図】図7

Description

本開示は、光書込み装置に関し、より特定的には、発光素子の光量を制御する技術に関する。
電子写真方式が採用された画像形成装置においては、従来、感光体の表面に静電潜像を書き込むための光書込み装置の光源として、LED(Light Emitting Diode)素子や有機EL(Electro Luminescence)素子等が利用されている。
有機EL素子等の発光素子は、駆動を繰り返すことで光量の低下が生じる。光量の低下の状況は、光書込み装置に複数設けられた発光素子ごとに異なり、このような発光素子の光量の差により画像の画質劣化を生じるおそれがある。
これに対して、例えば、特開2010−179617号公報(特許文献1)は、「出力が低下する光センサーの肩部分において、互いに向き合う光センサー間にてその出力を合成し、補正処理における光量信号のSN比を増加する」技術を開示している([段落0046]参照)。
特開2010−179617号公報
ここで、光書込み装置内に設けられる光量センサの位置がそれぞれ異なることで温度環境に違いが生じたり、個々の光量センサが特性の違いを有すること等により、発光素子の光量が同一であっても各光量センサが検出する光量に差が生じることがある。そのため、特許文献に開示されているような発光素子ごとの光量の補正を行っても、複数の発光素子の光量のむらを低減することが困難な場合があった。したがって、複数の発光素子の光量のむらを低減する技術が必要とされている。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、そのある局面における目的は複数の発光素子の光量のむらを低減することが可能な技術を提供することである。
ある局面に従うと、光書込み装置は、透明基板と、透明基板上に設けられた第1の複数の発光素子を含む第1の発光素子群と、第1の発光素子群が設けられた透明基板の面と同一面上に設けられ、第1の複数の発光素子とは異なる第2の複数の発光素子を含む第2の発光素子群と、設定された目標値に基づいて、第1の複数の発光素子と第2の複数の発光素子とを駆動する駆動部と、透明基板上に設けられ、少なくとも第1の複数の発光素子の各光量を検出する第1の光量センサと、第1の光量センサが設けられた透明基板の面と同一面上に設けられ、少なくとも第2の複数の発光素子の各光量を検出する第2の光量センサと、第1の複数の発光素子のうちの第1特定素子の第1の光量センサにより検出された光量と、第2の複数の発光素子のうちの第2特定素子の第1の光量センサにより検出された光量との差分に基づいて、駆動部に駆動される発光素子の光量の第1目標値を算出する算出部とを備える。第2特定素子は、第1の光量センサとの距離が第1特定素子と第1の光量センサとの距離とほぼ同じ距離となる発光素子である。算出部は、第1目標値に基づく第2特定素子の光量の変化量に応じて、駆動部に駆動される発光素子の光量の第2目標値を算出する。駆動部は、第1目標値に基づいて第1の複数の発光素子を駆動し、第2目標値に基づいて第2の複数の発光素子を駆動する。
ある局面に従うと、光書込み装置の算出部は、第2の光量センサによって検出された変化量を含む第2特定素子の光量を第2目標値として算出する。
ある局面に従うと、光書込み装置の第1の光量センサおよび第2の光量センサは、第2特定素子が発光するタイミングで第2特定素子の光量を検出する。
ある局面に従うと、光書込み装置の透明基板の面と同一面上には、第1の光量センサと第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されている。3つ以上の光量センサの少なくとも1つの光量センサは、透明基板の一端の最も近い位置に設けられた発光素子群から、透明基板の他端の最も近い位置に設けられた発光素子群までの各発光素子群に含まれる特定素子が透明基板上に並んだ順に従って発光した光量を検出する。算出部は、駆動部に駆動される発光素子の光量の目標値を、少なくとも1つの光量センサにより検出された光量の順に算出する。
ある局面に従うと、光書込み装置の透明基板の面と同一面上には、第1の光量センサと第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されている。3つ以上の光量センサの少なくとも1つの光量センサは、透明基板上の並びの位置が中央付近の位置の発光素子群から、透明基板上の両端付近の位置のそれぞれの発光素子群までの各発光素子群に含まれる特定素子が透明基板上に並んだ順に従って発光した光量を検出する。算出部は、特定素子の光量に基づいて、駆動部に駆動される発光素子の光量の目標値を、少なくとも1つの光量センサにより検出された光量の順に算出する。
ある局面に従うと、光書込み装置の透明基板の面と同一面上には、第1の光量センサと第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されている。算出部は、同じタイミングで複数の第1目標値を算出し、同じタイミングで複数の第2目標値を算出する。
ある局面に従うと、光書込み装置の第1の光量センサは、第2特定素子の光量を検出できない第2特定素子から離れた位置に設けられている。光書込み装置は、第1の光量センサが設けられた透明基板上の面と同一面上に、第1特定素子の光量と第2特定素子の光量とを検出する補助光量センサをさらに備える。
ある局面に従うと、光書込み装置は、透明基板上に設けられ、第1の複数の発光素子により照射される光と第2の複数の発光素子により照射される光との光軸方向の高さを有する支持部材をさらに備える。第1の光量センサは、支持部材上の、第1の複数の発光素子から照射される光と第2の複数の発光素子から照射される光とが受光可能な位置に設けられる。
他の局面に従うと、画像形成装置は、上述した光書込み装置を備える。
他の局面に従うと、光量制御方法は、設定された目標値に基づいて、第1の複数の発光素子と第2の複数の発光素子とを駆動部により駆動するステップと、少なくとも第1の複数の発光素子の光量を検出する第1の光量センサにより検出された光量を取得するステップと、少なくとも第2の複数の発光素子の光量を検出する第2の光量センサにより検出された光量を取得するステップと、第1の複数の発光素子のうちの第1特定素子の第1の光量センサにより検出された光量と、第2の複数の発光素子のうちの第2特定素子の第1の光量センサにより検出された光量との差分に基づいて、駆動部に駆動される発光素子の光量の第1目標値を算出するステップとを備える。算出するステップは、第1目標値に基づく第2特定素子の光量の変化量に応じて、駆動部に駆動される発光素子の光量の第2目標値を算出することを含む。駆動するステップは、第1目標値に基づいて第1の複数の発光素子を駆動し、第2目標値に基づいて第2の複数の発光素子を駆動することを含む。
本開示によれば、光書込み装置は、複数の発光素子の光量のむらを低減することができる。
本実施の形態に従う画像形成装置1の概略図である。 本実施の形態に従う画像形成ステーション5の模式図である。 本実施の形態に従う光書込み装置20の一部の構成について説明する図である。 本実施の形態に従う光書込み装置20の各基板上の構成について説明する図である。 本実施の形態に従う発光素子群100と、光量センサ10との配置について説明する図である。 本実施の形態に従う光書込み装置20のブロック図について説明する図である。 本実施の形態に従う目標値の算出について説明する図である。 本実施の形態に従う第1目標値の算出に関する各特定素子の輝度値を表わす図である。 本実施の形態に従う第2目標値の算出に関する各特定素子の輝度値を表わす図である。 本実施の形態に従う第1の複数の発光素子111の光量制御について説明する図である。 本実施の形態に従う第2の複数の発光素子112の光量制御について説明する図である。 本実施の形態に従うプロセッサ51の処理を説明するフローチャートである。 本実施の形態に従う4つの光量センサ10と、4つの発光素子群100との光量制御の処理順序について説明する図である。 本実施の形態に従う光量センサ10が発光素子群100の各特定素子の光量を検出するタイミングの一例を示す図である。 本実施の形態に従う光量センサ10が特定素子の光量を検出するタイミングの別の例を示す図である。 本実施の形態に従う光量センサ10のグループの例を示す図である。 本実施の形態に従う光量センサ10の各グル―プの特定素子の光量が検出されるタイミングを示す図である。 本実施の形態に従う補助光量センサ19について説明する図である。 本実施の形態に従う光量センサ10を支持部で支持する構成について説明する図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。以下に示す実施の形態においては、画像形成装置に具備される光書込み装置として説明を行う。より具体的には、電子写真方式を採用したいわゆるタンデム型のカラープリンターに具備される光書込み装置を例示して説明を行なう。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置1の概略図である。図2は、本実施の形態に従う画像形成ステーション5の模式図である。まず、図1および図2を参照して、本実施の形態における画像形成装置1の概略的な構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2と、給紙ユニット9とを主として備える。装置本体2は、用紙に画像を形成するための部位である画像形成部2Aと、画像形成部2Aに用紙を供給するための部位である給紙部2Bとを含む。給紙ユニット9は、画像形成部2Aに供給するための用紙を収納するものであり、給紙部2Bに着脱自在に設けられている。
画像形成装置1の内部には、上述した画像形成部2Aおよび給紙部2Bに跨って各種のローラー3が設置されており、これにより用紙が所定の方向に沿って搬送される搬送経路4が構築されている。また、図1に示すように、給紙部2Bには、画像形成部2Aに用紙を供給するための手差しトレイ9aが別途設けられていてもよい。画像形成部2Aは、各色のトナー像を形成可能な画像形成ステーション5と、当該画像形成ステーション5に懸架された中間転写ベルト6と、搬送経路4上であってかつ中間転写ベルト6の走路上に設けられた転写部7と、転写部7よりも下流側の部分の搬送経路4上に設けられた定着部8とを主として備える。
図2に示すように、画像形成ステーション5は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナー像を形成する作像ユニット5Y,5M,5C,5Kを有している。
作像ユニット5Y,5M,5C,5Kは、それぞれ、感光体ドラム50Y,50M,50C,50K(以下、これらを総称して感光体50ともいう。)と、当該感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの回転方向に沿って上流側からその周囲に順に配置された帯電チャージャー40Y,40M,40C,40K、光書込み装置20Y,20M,20C,20K、現像装置13Y,13M,13C,13K、転写チャージャー14Y,14M,14C,14Kおよびクリーニング装置30Y,30M,30C,30Kとによって構成されている。
感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kと転写チャージャー14Y,14M,14C,14Kとの間には、それぞれ上述した中間転写ベルト6が挿通されており、当該中間転写ベルト6は、感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの各々と接している。
トナー像の形成に際しては、まず、帯電チャージャー40Y,40M,40C,40Kによって感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面がそれぞれ帯電した状態とされる。
次に、光書込み装置20Y,20M,20C,20K(以下、これらを総称して光書込み装置20ともいう。)は、光を感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面にそれぞれ照射する。これにより、光書込み装置20は、感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面にそれぞれ静電潜像を書き込む。
次に、現像装置13Y,13M,13C,13Kは感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面にそれぞれ対応した色のトナーを供給する。これにより、現像装置13Y,13M,13C,13Kは、感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面に静電潜像に応じたトナー像をそれぞれ形成する。
感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面に形成されたトナー像は、その後、転写チャージャー14Y,14M,14C,14Kによって中間転写ベルト6にそれぞれ転写される(いわゆる一次転写)。
その後、感光体ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面に残留するトナーがクリーニング装置30Y,30M,30C,30Kによってそれぞれ除去される。
これにより、中間転写ベルト6の表面には、作像ユニット5Y,5M,5C,5Kによって各色のトナー像が重ね書きされる。カラートナー像が形成されることになる。なお、作像ユニット5Kのみが使用された場合には、中間転写ベルト6の表面には、モノクロトナー像が形成される。
中間転写ベルト6は、その表面に形成されたカラートナー像あるいはモノクロトナー像を転写部7へと移送し、給紙部2Bから転写部7へと搬送されてきた用紙とともに転写部7において一対の転写ローラーによって圧接される。これにより、中間転写ベルト6の表面に形成されたカラートナー像あるいはモノクロトナー像が、用紙に転写される(いわゆる二次転写)。
カラートナー像あるいはモノクロトナー像が転写された用紙は、その後、定着部8によって加圧および加熱される。これにより、用紙上にカラー画像あるいはモノクロ画像が形成され、当該カラー画像あるいはモノクロ画像が形成された用紙は、その後、装置本体2から排出される。
<光書込み装置のハード構成>
図3は、本実施の形態に従う光書込み装置20の一部の構成について説明する図である。光書込み装置20は、発光素子群100と、光量センサ10と、透明基板125と、マイクロレンズアレイ127と、絞り部129とを含む。
ここで、図3に示すX軸方向の主走査方向とは潜像担持体である感光体50の回転軸に平行な方向を意味し、Z軸方向の光軸方向は、発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光の進行方向を意味する。また後述するY軸方向の副走査方向は、感光体50の回転軸に直交する方向を意味する。
透明基板125は、例えばガラス基板であり、発光素子110から照射される光が通過する基板である。透明基板125の下面の第1主面上には、発光素子群100が設けられている。発光素子群100は複数の発光素子110を含む。また、透明基板125の上面であり第1主面と相対する第2主面上には、光量センサ10が設けられている。
なお、図3では、透明基板125上に設けられる発光素子群100は、第1の発光素子群101および第2の発光素子群102(以下、これらを総称して発光素子群100ともいう。)と、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12(以下、これらを総称して光量センサ10ともいう。)を例に説明する。また、図3の各構成を説明する場合に、図4(図4(A)〜図4(C))を適宜参照しながら説明する。図4は、本実施の形態に従う光書込み装置20の各基板上の構成について説明する図である。
最初に図3の発光素子群100について、図4(A)を参照して説明する。図4(A)は、透明基板125の同一面上に設けられた発光素子群100の構成について説明する図である。発光素子群100は、例えば有機EL発光素子である発光素子110の集合であって、透明基板125上の第1主面上に設けられている。発光素子群100は、透明基板125の長手方向(主走査方向)および短手方向(副走査方向)にアレイ状に配列されている。また、発光素子群100は、副走査方向では主走査方向の先頭位置をずらして千鳥状に配列されている。このように、発光素子群100のそれぞれが透明基板125の同一面上に設けられている。なお、千鳥状の配列は一例であって、これ以外の配列が設けられてもよい。
図4(A)では、一例として3つの発光素子群100が副走査方向に配置されている。副走査方向における発光素子群100の数は、3つに限られるものではなく、2つ以下でもよいし4つ以上でもよい。また、7つの発光素子群が、主走査方向に配置されている。主走査方向における発光素子群100の数は、7つに限られるものではなく、6つ以下でもよいし8つ以上でもよい。以下では、副走査方向に2つの発光素子群が配置されている場合について説明する。
また、光量センサ10は第2主面上に設けられる。1つの光量センサ10は、1つの発光素子群に対して設けられる。そのため、図4(A)に示すように、21個の発光素子群100が透明基板125の第1主面上に設けられる場合には、21個の光量センサ10が第2主面上に設けられる。そして、1つの光量センサ10は、少なくとも1つの発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の各光量を算出する。
このように、基本的には1つの光量センサ10が、1つの発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の各光量を算出する。そして、1つの発光素子群100に含まれる複数の発光素子110と、別の発光素子群100に含まれる複数の発光素子110とは異なる。より具体的には、図3に示すように第1の発光素子群101に含まれる複数の発光素子111と、第2の発光素子群102に含まれる複数の発光素子112とは異なる。
図3の発光素子群100に含まれる複数の発光素子110から出力される光(以下、出力光ともいう。)は、複数の発光素子110の光軸方向に進行する。複数の発光素子110の出力光は、透明基板125を通過して、透明基板125の第1主面に向かい合って設けられたマイクロレンズアレイ127aと、感光体50に向かい合って設けられたマイクロレンズアレイ127bと、マイクロレンズアレイ127aおよび127bの間に設けられた絞り部129とを通して感光体50へ照射される。
図4(B)を参照して、絞り部129の構成について説明する。図4(B)は、本実施の形態に従う絞り部129の構成について説明する図である。絞り部129は、複数の開口部131を含む。開口部131は、絞り部129の基板上の主走査方向および副走査方向に複数配置され、発光素子群100の個数に応じた数が設けられる。1つの開口部131は、1つの発光素子群100からの出力光が開口部131を通過するときの光量を調整する。
図3を再び参照して、マイクロレンズアレイ127aおよび127b(以下、これらを総称して、マイクロレンズアレイ127ともいう。)について説明する。マイクロレンズアレイ127は、各発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光路上に設けられ、それぞれがテレセントリック光学系で構成された複数の結像レンズ133を含む。
次に、図4(C)を参照してマイクロレンズアレイ127の構成について説明する。図4(C)は、本実施の形態に従うマイクロレンズアレイ127の構成について説明する図である。マイクロレンズアレイ127の結像レンズ133は、レンズ基板上の主走査方向および副走査方向に複数配置され、発光素子群100の個数に応じた数が設けられる。このようにして、結像レンズ133はレンズアレイを形成している。マイクロレンズアレイ127は、発光素子群100の各発光素子110からの出力光を感光体50へ照射させる。
次に、図4(A)の透明基板125上の複数の発光素子群100のうち、範囲SAに含まれる8つの発光素子群100の複数の発光素子110の光量制御の処理について説明する。まず最初に、図5を参照して8つの発光素子群100の概要について説明する。
図5は、本実施の形態に従う発光素子群100と、光量センサ10との配置について説明する図である。より具体的には、透明基板125上には、8つの発光素子群100(第1の発光素子群101〜第8の発光素子群108)が設けられている。1つの発光素子群は、複数の発光素子110を含む。たとえば、第1の発光素子群101は、複数の発光素子111を含む。その他の発光素子群も複数の発光素子を含む。これらの発光素子群の近傍には、光量センサ10(第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18)が設けられている。各光量センサ10は、近傍の発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光量を検出する。なお、図5では、透明基板125の第2主面を平面視にて説明する都合上、第2主面とは反対の面(裏面)の第1主面上に設けらた発光素子群100に含まれる複数の発光素子110は破線で示されている。
また、以下では、第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18の全部または一部を総称して光量センサ10という場合がある。第1の発光素子群101〜第8の発光素子群108の全部または一部を総称して発光素子群100という場合がある。複数の発光素子111〜118の全部または一部を総称して発光素子110という場合がある。
<光書込み装置のブロック図>
図6を参照して、図5の範囲SA1に含まれる第1の発光素子群101および第2の発光素子群102の2つの発光素子群と、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12の2つの光量センサとの構成について説明する。
図6は、本実施の形態に従う光書込み装置20のブロック図について説明する図である。光書込み装置20は、制御装置25と、光量センサ10と、発光素子群100と、駆動部53aおよび駆動部53b(以下、これらを総称して駆動部53ともいう。)とを含む。
制御装置25は、光量センサ10によって検出された発光素子群100に含まれる特定素子の光量を取得し、発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光量の目標値を算出する。制御装置25は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)にて構成されている。制御装置25は、例えば、透明基板125から離れた位置に設置された基板上に実装されており、フレキシブル配線基板を介して駆動部53と電気的に接続されている。制御装置25は、プロセッサ51と記憶装置52とを含む。
プロセッサ51は、駆動部53の動作を制御して発光素子110の光量の目標値を算出する。プロセッサ51は、算出部511と、設定部512と、画像処理部513とを含む。
算出部511は、駆動部53に駆動指示の信号を出力し、特定素子を発光させて、発光素子110の光量の目標値を算出する。
設定部512は、フィードバック制御により、複数の発光素子110の光量が目標値となるように駆動部53が複数の発光素子110を駆動する電流値を導出する。導出された電流値は、駆動部53が各発光素子110を駆動するときの電流値として設定される。設定部512は、各発光素子110が駆動されるときのそれぞれの電流値522を記憶装置52に格納する。
画像処理部513は、VIDEO画像データに基づき、駆動部53に駆動指示の信号を出力する。VIDEO画像データは、画像形成装置1が取得した原稿の画像データに基づいて生成されるデータであり、このデータに基づいて帯電した感光体50が露光され、静電潜像が書き込まれる。なお、以下では画像処理部513の機能は、プロセッサ51の一機能として説明するが、プロセッサ51以外の他の装置によって実現されてもよい。
記憶装置52は、算出部511が算出した目標値521と、設定部512が導出した電流値522と、制御装置25を動作させる各種プログラムとを格納する。記憶装置52は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置などで構成される。
駆動部53は、例えば、透明基板125上に設けられる。駆動部53は、発光素子群100に含まれる複数の発光素子110を駆動するドライバーである。より具体的には、駆動部53は、算出部511からの駆動の指示信号に基づき、第1の発光素子群101に含まれる特定素子と、第2の発光素子群102に含まれる特定素子とを駆動する。また、駆動部53は、画像処理部513からの駆動指示の信号に基づき、画像データに応じた発光素子110を設定された目標値で発光(点灯)させる。これにより、画像データに応じた静電潜像が、帯電した感光体50に画像データに応じた静電潜像が書き込まれる。なお、駆動部53は、図6に示すように発光素子群100ごとに設けられてもよいし、複数の発光素子群100に対して1つの駆動部53が設けられてもよい。
<目標値の算出>
次に、図7〜図11を参照して、算出部511と設定部512との処理について説明する。図7は、本実施の形態に従う算出部511による目標値の算出について説明する図である。算出部511は設定された目標値に基づき第1の特定の発光素子(例えば、発光素子111a。以下、発光素子111aを第1特定素子111aともいう。)を駆動させる駆動指示の信号を駆動部53aに出力する。また、算出部511は、設定された目標値に基づき第2の特定の素子(例えば、発光素子112a。以下、発光素子112aを第2特定素子112aともいう。)を駆動させる駆動指示の信号を駆動部53bに出力する。
第1特定素子111aは、第1の発光素子群101に含まれる複数の発光素子111のうち目標値の算出のために用いるよう予め定められた発光素子である。また、第2特定素子112aは、第2の発光素子群102に含まれる複数の発光素子112のうち目標値の算出のために用いるよう予め定められた発光素子である。さらに、以下で説明される他の特定素子もそれぞれの発光素子群100に含まれる複数の発光素子110のうち目標値の算出のために用いるよう予め定められた発光素子である。
なお、第1特定素子111aは、第1の光量センサ11との距離が距離L1の条件を満たす発光素子である。距離L1は、予め定められた距離でもよいし任意の距離でもよい。また、第2特定素子112aは、第1の光量センサ11との距離が第1特定素子111aと第1の光量センサ11との距離L1とほぼ同じ発光素子である。
また、本実施の形態の説明では、それぞれの発光素子群の特定素子は1つとして説明するが、特定素子の数は1に限られず、第1特定素子111aの数と第2特定素子112aの数とが同じであればよい。例えば、2つずつの発光素子が、特定素子とされてもよい。その場合、第1の光量センサ11は、第1の発光素子群101に含まれる2つの特定素子の光量の合計と、第2の発光素子群102に含まれる同数の特定素子の光量の合計とを検出する。
ここで、1つの光量センサ10に対して、ほぼ同じ距離となる第1特定素子111aの光量と第2特定素子112aの光量とは、本来であればほぼ同じ光量となるが、これらの特定素子の劣化や光書込み装置20内に設けられる特定素子の位置の違いによる温度差等により、2つの特定素子の光量が異なる光量となる場合がある。
第1の光量センサ11は、駆動部53aによって駆動される第1特定素子111aの光量を検出する。また、第1の光量センサ11は、駆動部53bによって駆動される第2特定素子112aの光量を検出する。より具体的には、第1の光量センサ11は、駆動部53aが駆動させた第1特定素子111aの光量を検出する。次に、第1の光量センサ11は、駆動部53aが第1特定素子111aの駆動を停止させた後に、駆動部53bが駆動させた第2特定素子112aの光量を検出する。
算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量の差分に基づいて、目標値を算出する。例えば、算出部511は、第1の光量センサ11によって検出された第1特定素子111aの光量および第2特定素子112aの光量を取得する。算出部511は、取得した第1特定素子111aの光量と第2特定素子112aの光量との差分に基づいて、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の目標値(第1目標値)を算出する。
図8を参照して、第1目標値の算出の具体例について説明する。図8は、本実施の形態に従う第1目標値の算出に関する各特定素子の輝度値を表わす図である。図8の縦軸は光量を示す輝度値(cd/m)であり、横軸は発光素子110の光量を検出する光量センサの種類を示す。算出部511は、図8(A)のグラフに示すように、第1の光量センサ11によって検出された第1特定素子111aの光量(輝度値120cd/m)を取得する。また、算出部511は、第1の光量センサ11によって検出された第2特定素子112aの光量(輝度値100cd/m)を取得する。
算出部511は、駆動部53に駆動される複数の発光素子111の光量の目標値を算出する。例えば、算出部511は、第1特定素子111aの輝度値と第2特定素子112aの輝度値との差分に基づいて、発光素子111の光量の第1目標値を算出する。より具体的には、算出部511は、図8(B)のグラフに示す第1特定素子111aの輝度値120cd/mと、第2特定素子112aの輝度値100cd/mとの差分の20cd/mを、第2特定素子112aの輝度値100cd/mに加えた、輝度値120cd/mを第1目標値として算出する。言い換えると、算出部511は、第1特定素子111aの光量と第2特定素子112aの光量とが同一となる値を第1目標値として算出する。これにより、光書込み装置20は、各発光素子群100に含まれるそれぞれの特定素子の光量を1つの光量センサ10が検出し、1つの光量センサ10により検出されたそれぞれの特定素子の光量から複数の発光素子110の光量の目標値となる値を算出できる。
図7を再び参照して、次に算出部511は、駆動部53bに第2特定素子112aの駆動指示の信号を出力する。第1の光量センサ11および第2の光量センサ12は、第2特定素子112aが発光するタイミングで第2特定素子112aの光量を検出する。算出部511は、第2特定素子112aの光量を第1の光量センサ11および第2の光量センサ12から取得する。このように、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12は、駆動部53bにより駆動された第2特定素子112aの光量を時間的にほぼ同じタイミングで検出する。また、これにより光書込み装置20は、発光素子110の目標値の算出の処理時間を削減できる。
なお、第2の光量センサ12と第2特定素子112aとの距離は、上述の第1の光量センサ11と第2特定素子112aとの距離L1とほぼ同じ距離となる。
ここで、本来であれば1つの発光素子110に対して、ほぼ同じ距離に設けられた2つの光量センサ10が検出する光量は同じ光量となる。しかしながら、光書込み装置20内に設けられる光量センサ10の位置がそれぞれ異なることで光量センサ10の温度差が生じたり、個々の光量センサ10が特性の違いを有すること等により、光量センサ10により検出される光量が異なる光量となる場合がある。
そのため、算出部511は、上述の第1目標値に基づく第2特定素子の光量の変化量に応じて、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の目標値(第2目標値)を算出する。光書込み装置20は、上述の第1目標値と第2目標値とに基づいて、複数の発光素子110の光量を調整することで、複数の発光素子110のそれぞれの光量に違いがあっても、光量むらを低減できる。なお、複数の発光素子110のそれぞれの光量の違いは、例えば、各光量センサ10の特性の違いにより生じるものである。
図9を参照して、算出部511による第2目標値の算出の具体例について説明する。図9は、本実施の形態に従う第2目標値の算出に関する各特定素子の輝度値を表わす図である。算出部511は、例えば、図9(B)のグラフに示すように、第1の光量センサ11から第2特定素子112aの光量を示す輝度値120cd/mを取得し、第2の光量センサ12から第2特定素子112aの光量を示す輝度値84cd/mを取得する。
ここで、第1の光量センサ11と第2の光量センサ12とにより検出される第2特定素子112aの光量は、第1目標値に基づき光量が増加したものである。より具体的には、第1目標値が算出される前は、図9(A)グラフに示すように、第1の光量センサ11により検出される第2特定素子112aの輝度値は100cd/mであり、第2の光量センサ12で検出される輝度値は、70cd/mである。
これに対して、第1目標値が算出されたことで、第1の光量センサ11により検出される第2特定素子112aの光量の目標値(第1目標値)は、120cd/mとなり、駆動部53bはこの目標値に基づいて第2特定素子112aを駆動させる。その結果、第1の光量センサ11は、第1目標値が算出される前よりも光量が増加した第2特定素子112aの光量を検出する。より具体的には、第2特定素子112aの光量は、100cd/mから120cd/mに増加する。
また、第2の光量センサ12も、第1目標値が算出される前よりも光量が増加した第2特定素子112aの光量を検出する。より具体的には、第2特定素子112aの光量は、第1目標値が算出される前の図9(A)のグラフに示す70cd/mよりも増加して、右のグラフに示す84cd/mとなる。このように同じ特定素子の光量を2つの光量センサで検出した場合に光量差が生じるのは、上述のように各光量センサの検出性能差等によるものである。
このように複数の光量センサ10が1つの特定素子の光量を検出する場合に、算出部511は、第1目標値に基づく第2特定素子112aの光量の変化量に応じて、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の第2目標値を算出する。より具体的には、算出部511は、第2の光量センサ12によって検出された変化量を含む第2特定素子112aの光量を第2目標値として算出する。例えば、算出部511は、第2の光量センサ12によって検出された変化量(14cd/m)を含む84cd/mを第2目標値として算出する。これにより、光書込み装置20は、複数の光量センサ10により検出された特定素子の光量から複数の発光素子110の目標値となる値を算出できる。
ここで、この第2の光量センサ12が第1目標値算出後に検出した84cd/mと、第1の光量センサ11が第1目標値算出後に検出した120cd/mとの比(発光素子の出力比)は7:10となる。そして、第2の光量センサ12が第1目標値算出前に検出した70cd/mと、第1の光量センサ11が第1目標値算出前に検出した100cd/mとの比(発光素子の出力比)も7:10となる。
このように、算出部511は、第1目標値に基づき第2特定素子112aの光量が変化した場合であっても、2つの光量センサに検出される出力比が維持された状態で第2目標値を算出できる。また、第1目標値の設定により第2特定素子112aの光量に変化が生じない場合であっても、算出部511は、出力比が維持された状態で第2目標値を算出できる。
なお、算出部511は、第1目標値と第2目標値とを、記憶装置52に格納する。プロセッサ51の設定部512は、記憶装置52から第1目標値および第2目標値を含む目標値521を読み出して、次に説明する複数の発光素子110を駆動させて光量を調整する光量制御を行う。
<第1目標値に基づく複数の発光素子の光量制御>
設定部512は、記憶装置52から目標値521を読み出して、第1目標値に基づいて第1の発光素子群101に含まれる複数の発光素子111のそれぞれを駆動させる駆動指示の信号を駆動部53aに出力する。
より具体的には、設定部512は、第1目標値と複数の発光素子111のそれぞれの発光素子の光量との差分を算出し、この差分を低減するために駆動部53aへ駆動指示の信号を出力するフィードバック制御を実行することで、複数の発光素子111のそれぞれの発光素子の光量を第1目標値に近づける。そして、設定部512は、1つの発光素子111の光量が第1目標値との差が最も小さいときの電流値を導出する。電流値は、駆動部53aが1つの発光素子111を駆動させる電流の値である。
設定部512は、導出した電流値を記憶装置52に格納する。設定部512が記憶装置52に格納した電流値522は、画像処理部513が画像データに基づき発光素子111を駆動する場合に読み出され、駆動部53aが発光素子111を駆動するときの電流値として用いられる。これにより複数の発光素子111の光量むらを低減でき、印刷媒体へ転写される画像の劣化も防止できる。
図10を用いて、設定部512による複数の発光素子111の光量制御について説明する。図10は、本実施の形態に従う第1の複数の発光素子111の光量制御について説明する図である。設定部512は、算出部511が第1特定素子111aの光量に基づいて算出した第1目標値が120cd/mの場合に、第1の発光素子群101に含まれる発光素子111bを発光させる駆動指示の信号を駆動部53aに出力する。第1の光量センサ11は、駆動部53aが発光素子111bを駆動させたときに発光素子111bの光量として100cd/mを検出する。
設定部512は、第1の光量センサ11から発光素子111bの光量を取得して、第1目標値との差分に基づき、駆動部53aを駆動する電流値を増加させる駆動指示の信号を出力する。このように、設定部512がフィードバック制御を実行することで、発光素子111bの光量と第1目標値との差分が低減される。そして、設定部512は、駆動部53aが発光素子111bを第1目標値に近づけて光量を制御するのに最適な電流値の情報を記憶装置52に格納する。
設定部512は、複数の発光素子111に含まれるその他の発光素子111c〜発光素子111fに関しても同様にフィードバック制御を実行する。また、設定部512は駆動部53aが発光素子111c〜111fを第1目標値に近づけて制御するのに最適な電流値の情報を導出して、導出した電流値を記憶装置52に格納する。例えば、発光素子111cのように光量が第1目標値よりも大きい値の場合、設定部512は、第1目標値との差分に基づき、駆動部53aに対して駆動する電流値を減少させる駆動指示の信号を出力する。
また、別の例として、発光素子111fのように光量が第1目標値と同じ値の場合は、駆動部53aが発光素子111fを駆動している現在の電流値が記憶装置52に格納される。これにより、光書込み装置20は、第1の発光素子群101に含まれる複数の発光素子111の光量のむらを低減できる。
なお、このような複数の発光素子111の駆動は、設定部512からの駆動指示の信号に基づき、駆動部53aが第1の発光素子群101の複数の発光素子111を予め定められた順番に点灯/消灯させることで行われる。
<第2目標値に基づく複数の発光素子の光量制御>
設定部512は、記憶装置52から目標値521を読み出して、第2目標値に基づいて第2の発光素子群102に含まれる複数の発光素子112のそれぞれを駆動する駆動指示の信号を駆動部53bに出力する。
より具体的には、設定部512は、第2目標値と複数の発光素子112のそれぞれの発光素子の光量との差分を算出し、この差分を低減するために駆動部53bへ駆動指示の信号を出力するフィードバック制御を実行することで、複数の発光素子112のそれぞれの発光素子の光量を第2目標値に近づける。設定部512は、フィードバック制御により光量が目標値となったときの駆動部に流れた電流値を導出し、導出した電流値を記憶装置52に格納する。
記憶装置52に格納された電流値522は、画像処理部513が画像データに基づき発光素子112を駆動する場合に読み出され、駆動部53bが発光素子112を駆動するときの電流値として用いられる。これにより発光素子の光量むらを低減でき、印刷媒体へ転写される画像の劣化も防止できる。
図11を用いて、これまで説明した設定部512による複数の発光素子112の光量制御について説明する。図11は、本実施の形態に従う第2の複数の発光素子112の光量制御について説明する図である。設定部512は、算出部511が第2特定素子112aの光量に基づいて算出した第2目標値が84cd/mの場合に、第2の発光素子群102に含まれる発光素子112bを発光させる駆動指示の信号を駆動部53bに出力する。駆動部53bが発光素子112bを駆動させたときに第2の光量センサ12は、発光素子112bの光量として60cd/mを検出する。
設定部512は、第2の光量センサ12から発光素子112bの光量を取得して、第2目標値との差分に基づき、駆動部53bを駆動する電流値を増加させる駆動指示の信号を出力する。このように、設定部512がフィードバック制御を実行することで、発光素子112bの光量と第2目標値との差分が低減される。そして、設定部512は、駆動部53aが発光素子112bを第2目標値に近づけて制御するのに最適な電流値の情報を記憶装置52に格納する。
設定部512は、複数の発光素子112に含まれるその他の発光素子112c〜発光素子112fに関しても同様にフィードバック制御を実行する。また、設定部512は駆動部53bが発光素子112c〜発光素子112fを第2目標値に近づけて制御するのに最適な電流値の情報を導出して記憶装置52に格納する。例えば、発光素子112cのように光量が第2目標値よりも大きい値の場合、設定部512は、第2目標値との差分に基づき、駆動部53bに対して駆動する電流値を減少させる駆動指示の信号を出力する。
また、別の例として、発光素子112fのように光量が第2目標値と同じ値の場合、駆動部53bが発光素子112fを駆動している現在の電流値が記憶装置52に格納される。これにより、光書込み装置20は、第2の発光素子群102に含まれる複数の発光素子112の光量のむらを低減できる。さらに、光書込み装置20は、第1の発光素子群101と、第2の発光素子群102とを含む複数の発光素子群100の光量むらを低減できる。このように、光書込み装置20は、発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光量をフィードバック制御により目標値に近づけることで、複数の発光素子群100の光量のむらを低減できる。
なお、このような複数の発光素子112のそれぞれの発光素子の駆動は、設定部512からの駆動指示の信号に基づき、駆動部53bが第2の発光素子群102の複数の発光素子112を順番に点灯/消灯させることで行われる。
<プロセッサの制御構造>
次に、図12を参照して、これまで説明したプロセッサ51が算出部511として目標値を算出する処理と、設定部512として複数の発光素子110の光量を制御する処理について説明する。図12は、本実施の形態に従うプロセッサ51の処理を説明するフローチャートである。この処理は、例えば画像形成装置1が印刷を行っていないタイミングや、画像形成装置1のメンテナンスのタイミングや、画像形成装置1のサービスマンが選択する任意のタイミング等の画像形成装置1が、印刷処理等を実行していないタイミングで実行される。
ステップS101において、プロセッサ51は、第1の発光素子群101に含まれる特定素子を駆動させる駆動指示の信号を駆動部53に出力する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第1特定素子111aを駆動させる指示信号を駆動部53aに出力する。
ステップS103において、プロセッサ51は、第1の発光素子群101に含まれる特定素子の光量を1つの光量センサから取得する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第1の光量センサ11から第1特定素子111aの光量を取得する。
ステップS105において、プロセッサ51は、第2の発光素子群102に含まれる特定素子を駆動させる駆動指示の信号を駆動部53に出力する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第2特定素子112aを駆動させる指示信号を駆動部53bに出力する。
ステップS107において、プロセッサ51は、第2の発光素子群102に含まれる特定素子の光量を1つの光量センサから取得する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第1の光量センサ11から第2特定素子112aの光量を取得する。
ステップS109において、プロセッサ51は、第1目標値を算出する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第1の光量センサ11により検出された第1特定素子111aの光量と、第1の光量センサ11により検出された第2特定素子112aの光量との差分に基づいて、駆動部53に駆動される複数の発光素子111の光量の目標値(第1目標値)を算出する。
ステップS111において、プロセッサ51は、1つの特定素子を駆動させる指示信号を出力する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第2特定素子112aを駆動させる指示信号を駆動部53bに出力する。
ステップS113において、プロセッサ51は、1つの特定素子の光量を複数の光量センサ10から取得する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第2特定素子112aの光量を第1の光量センサ11および第2の光量センサ12から取得する。
ステップS115において、プロセッサ51は、第2目標値を算出する。より具体的には、プロセッサ51は、算出部511として、第1目標値に基づく第2特定素子112aの光量の変化量に応じて、駆動部53bに駆動される複数の発光素子112の光量の目標値(第2目標値)を算出する。
ステップS117において、プロセッサ51は、第1目標値に基づいて、複数の発光素子111を駆動させる指示信号を駆動部53に出力する。より具体的には、プロセッサ51は、設定部512として、発光素子111b〜111fを駆動させる指示信号を駆動部53aに出力して、第1目標値に基づくフィードバック制御を実行する。設定部512は、発光素子111b〜111fの光量が第1目標値となる駆動部53bの各電流値を記憶装置52に格納する。
ステップS119において、プロセッサ51は、第2目標値に基づいて、複数の発光素子112を駆動させる指示信号を駆動部53に出力する。より具体的には、プロセッサ51は、設定部512として、発光素子112b〜112fを駆動させる指示信号を駆動部53bに出力して、第2目標値に基づくフィードバック制御を実行する。設定部512は、発光素子112b〜112fの光量が第2目標値となる駆動部53bの各電流値を記憶装置52に格納する。
ステップS121において、プロセッサ51は、すべての発光素子群100の光量制御が完了したか否かを判断する。例えば、プロセッサ51は、光量制御を実行した発光素子群100の数が予め設定された発光素子群100の数に達したか否かに基づいてこの判断を行う。
プロセッサ51は、すべての発光素子群100の光量制御が完了していないと判断した場合には(ステップS121においてNO)、制御をステップS101に切り替える。プロセッサ51は、すべての発光素子110の光量制御が完了したと判断した場合には(ステップS121においてYES)、この処理を終了する。これにより発光素子の光量むらを低減でき、印刷媒体へ転写される画像の劣化も防止できる。
<光量制御の処理順序のパターン>
これまでは、2つの光量センサ10と2つの発光素子群100との光量制御について説明したが、光量センサ10の数と、発光素子群100との数が増加しても処理は基本的には同様の処理となる。しかしながら、光量センサ10の数と発光素子群100の数とが3つ以上となることで、光量制御の処理の順序によっては、一層の処理時間の短縮が可能である。以下では光量制御の処理順序の複数のパターンについての処理を表わす。
最初に、図13を参照して、光量センサ10が4つであり、発光素子群100が4つの場合の処理を記載する。図13は、本実施の形態に従う4つの光量センサ10と、4つの発光素子群100との光量制御の処理順序について説明する図である。より具体的には、第1の光量センサ11〜第4の光量センサ14と、第1の発光素子群101〜第4の発光素子群104との処理順序が示されている。
図13において、算出部511が第1目標値を算出し、設定部512が第1目標値に基づいて、第1の発光素子群101の複数の発光素子111を駆動させる処理は、上記の図7等を用いて説明した処理と同様の処理である。また、算出部511が第2目標値を算出し、設定部512が第2目標値に基づいて、第2の発光素子群102の複数の発光素子112を駆動させる処理についても、上記の図7等を用いて説明した処理と同様の処理である。その後の処理について説明する。
第3の光量センサ13が光量を検出する複数の特定素子のうちの一方の特定素子を、第2の発光素子群102の発光素子112cとする。また、第3の光量センサ13が光量を検出する複数の特定素子のうちの他方の特定素子を、第3の発光素子群103の発光素子113aとする。算出部511は、第3の光量センサ13によって検出されたこれら複数の特定素子(発光素子112cおよび発光素子113a)の光量を取得する。算出部511は、複数の発光素子の光量に基づいて目標値を算出する。
また、算出部511は、第3の光量センサ13および第4の光量センサ14により検出された第4の発光素子群104に含まれる複数の素子のうちの特定素子(例えば、発光素子114a)の光量を取得する。算出部511は、複数の光量センサによって検出された光量に基づいて目標値を算出する。
なお、発光素子112cと第3の光量センサ13との距離、発光素子113aと第3の光量センサ13との距離、発光素子114aと第3の光量センサ13との距離、および発光素子114aと第4の光量センサ14との距離は、距離L1とほぼ同じ距離となる。
また、特定素子として発光素子112c、発光素子113aおよび発光素子114aが選択されるのは、対象となる光量センサ10を用いて目標値を算出する場合にいずれの発光素子を特定素子とするのかが予め定められているためである。このようにして、算出部511は、光量センサ10の数と発光素子群100の数とが増加した場合でも、発光素子群100の複数の発光素子110のうちから特定素子を決定して目標値を算出する。また、設定部512が、算出された目標値に基づいて発光素子群100に含まれる複数の発光素子110を駆動することで、各発光素子の光量制御が行われ、複数の発光素子110の光量むらを低減できる。
また、光量センサ10の数や発光素子群の数が5つ以上に増加した場合でも上述の説明による光量制御を行うことで、複数の発光素子110の光量むらを低減できる。次に、図5で説明した8つの光量センサ10と8つの発光素子群100とによる光量制御のタイミングについて説明する。算出部511は光量センサ10によって検出された特定素子の光量を取得し、取得した光量に基づいて目標値を算出する。より具体的には、3つ以上の光量センサ10(第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18)は、透明基板125の一端の最も近い位置に設けられた発光素子群100(例えば、第1の発光素子群101)から、透明基板125の他端の最も近い位置に設けられた発光素子群100(例えば、第8の発光素子群108)までの各発光素子群に含まれる特定素子が透明基板125上に並んだ順(第1特定素子→第1、第2→第3→・・・・・→第7→第7、第8特定素子)に従って発光した光量を検出する。
算出部511は、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の目標値を、光量センサ10によって検出された光量の順(第1の光量センサ11によって検出された光量→第1、第2→第3・・・・・→第7→第7、第8の光量センサ18によって検出された光量)に従って算出する。図14は、本実施の形態に従う光量センサ10が発光素子群100の各特定素子の光量を検出するタイミングの一例を示す図である。図14を参照してこのような処理の一例について説明する。図14の横軸は時間(msec)を示し、図中の11〜18の番号は、時間t0〜t8のうち該当する時間の間に特定素子の光量を検出している光量センサ示す番号である。
図14の時間t0〜t1の間では、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、複数の発光素子110の光量の目標値を算出する。より具体的には、時間t0〜t1の間では、第1の光量センサ11が、透明基板125の一端の最も近い位置に設けられた第1の発光素子群101の第1特定素子111aの光量を検出する。また、時間t0〜t1の間では第1の光量センサ11が、第1の発光素子群101に隣接する第2の発光素子群102の第2特定素子112aの光量を検出する。算出部511は、第1の光量センサ11によって検出された第1特定素子111aの光量および第2特定素子112aの光量に基づいて、第1の複数の発光素子111の光量の目標値を算出する。
時間t1〜t2の間では、複数の光量センサ10によって検出された1つの特定素子の光量に基づいて、複数の発光素子110の光量の目標値を算出する。より具体的には、時間t1〜t2の間では、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12が第2の発光素子群102の第2特定素子112aの光量を検出する。算出部511は、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12によって検出された1つの第2特定素子112aの光量に基づいて、第2の発光素子群102に含まれる第2の複数の発光素子112の光量の目標値を算出する。
時間t2〜t3の間では、第3の光量センサ13が第2特定素子112cの光量および第3特定素子113aの光量を検出する。第3特定素子113aは、第2の発光素子群102に隣接する第3の発光素子群103に含まれる特定素子である。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された第2特定素子112cの光量および第3特定素子113aの光量に基づいて、第3の発光素子群103に含まれる複数の発光素子113の光量の目標値を算出する。
時間t3〜t4の間では、第3の光量センサ13および第4の光量センサ14が第4特定素子114aの光量を検出する。第4特定素子114aは、第3の発光素子群103に隣接する第4の発光素子群104に含まれる特定素子である。算出部511は、第3の光量センサ13および第4の光量センサ14によって検出された1つの第4特定素子114aの光量に基づいて、第4の発光素子群104に含まれる複数の発光素子114の光量の目標値を算出する。
以降は、第5の光量センサ15〜第8の光量センサ18の各光量センサが、第5の発光素子群105〜第8の発光素子群108の各発光素子群に含まれる特定素子の光量を上記の説明と同様の処理により検出する。最後に、第8の光量センサ18が、透明基板125の他端に最も近い位置に設けられた第8の発光素子群108の特定素子の光量を検出する。そして、算出部511は、光量センサ10によって検出された特定素子の光量に基づいて、第5の発光素子群105〜第8の発光素子群108に含まれる複数の発光素子115〜複数の発光素子118の光量の目標値を算出する。
また、設定部512は、算出部511が算出した第1の発光素子群101〜第8の発光素子群108の各発光素子群の目標値に基づいて、発光素子群100に含まれる複数の発光素子を駆動させてそれぞれの発光素子110の光量を目標値に近づけるフィードバック制御を実行する。各発光素子110が目標値となるときの駆動部53の電流値は、記憶装置52に格納され、画像処理部513が画像データに基づいて発光素子110を点灯する場合の駆動制御に用いられる。これにより、光書込み装置20は透明基板125上に設けられたすべての発光素子110の光量むらを低減でき、印刷媒体へ転写される画像の劣化も防止できる。
次に、図15を参照して、光量センサ10が特定素子を検出するタイミングの別の例について説明する。図15は、本実施の形態に従う光量センサ10が特定素子の光量を検出するタイミングの別の例を示す図である。
3つ以上の前記光量センサ10(第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18)は、透明基板125上の並びの位置が中央付近の位置の発光素子群(例えば、第5の発光素子群105)から、透明基板125上の両端付近の位置のそれぞれの発光素子群(例えば、第1の発光素子群101と第8の発光素子群108)までの各発光素子群(第1の発光素子群101〜第8の発光素子群108)に含まれる特定素子が透明基板125上に並んだ順(第5特定素子→第3、第4、第5、第6→第3、第7→第1、第2、第7、第8→第1特定素子)に従って発光した光量を検出する。
より具体的には、光量センサ10は、透明基板125上の並びの位置が中央付近の位置に設けられた発光素子群(例えば、第5の発光素子群105)の光量を最初に検出する。次に、光量センサ10は、中央付近の位置に設けられた発光素子群の一方に隣接する(例えば、左側に隣接する)発光素子群(例えば、第4の発光素子群104)から、透明基板125の一端の最も近い位置に設けられた発光素子群(例えば、第1の発光素子群101)までの透明基板125上に並んだ順序で、発光素子群100に含まれる特定素子の光量を検出する。
また、光量センサ10は、左側に隣接する発光素子群の光量の検出と同時に、中央付近の位置の発光素子群の他方に隣接する(例えば、右側に隣接する)発光素子群(例えば、第6の発光素子群106)から、透明基板125の他端の最も近い位置に設けられた発光素子群(例えば、第8の発光素子群108)までの透明基板125上に並んだ順序で、発光素子群100に含まれる特定素子の光量を検出する。このように光量センサ10は、中央付近の位置の発光素子群100の特定素子の光量の検出後、中央付近の位置の発光素子群100の左右両側に隣接した発光素子群100の特定素子の光量を同時に検出し、その後、透明基板125の両端付近に設けらた発光素子群100の特定素子の光量を検出する。なお、中央付近の位置の発光素子群100に隣接する発光素子群100が左右のどちらか一方の場合は、光量センサ10は一方の発光素子群100の光量を検出する。
算出部511は、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の目標値を光量センサ10により検出された光量の順(第5の光量センサ15により検出された光量→第3、第4、第5、第6→第3、第7→第1、第2、第7、第8→第1の光量センサ11により検出された光量)に算出する。算出部511は、特定素子の光量に基づいて、駆動部53に駆動される発光素子110の光量の目標値を算出する。図15の時間t0〜t1の間では、透明基板125の中央付近の位置に設けられた第5の光量センサ15が第5の発光素子群105に含まれる特定素子および第4の発光素子群に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第5の発光素子群105に含まれる複数の発光素子115の光量の目標値を算出する。
時間t1〜t2の間では、第4の光量センサ14および第3の光量センサ13が第4の発光素子群に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、複数の光量センサ10が検出した1つの特定素子の光量に基づいて、第4の発光素子群104に含まれる複数の発光素子114の光量の目標値を算出する。
また、上記の時間t1〜t2の間とほぼ同じ時間の間では、第5の光量センサ15および第6の光量センサ16が、第6の発光素子群106に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、複数の光量センサ10によって検出された1つの特定素子の光量に基づいて、第6の発光素子群106に含まれる複数の発光素子116の光量の目標値を算出する。
時間t2〜t3間では、第3の光量センサ13が、第3の発光素子群103に含まれる特定素子および第2の発光素子群に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第3の発光素子群103に含まれる複数の発光素子113の光量の目標値を算出する。
また、上記の時間t2〜t3とほぼ同時刻では、第7の光量センサ17が第7の発光素子群107に含まれる特定素子および第6の発光素子群に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第7の発光素子群107に含まれる複数の発光素子117の光量の目標値を算出する。
以降は、第1の光量センサ11、第2の光量センサ12、および第8の光量センサ18などが、上記の説明と同様の処理により各発光素子群100に含まれる特定素子の光量を検出する。例えば、第1の光量センサ11が、透明基板125の端部に最も近い位置に設けられた発光素子群100(例えば、第1の発光素子群101等)の特定素子(例えば、第1特定素子111a等)の光量を検出する。算出部511は、各光量センサ10によって検出された特定素子の光量に基づいて、各発光素子群100(第1の発光素子群101、第2の発光素子群102、および第8の発光素子群108など)に含まれる複数の発光素子111、112および118などの光量の目標値を算出する。
また、設定部512は、算出部511が算出した各発光素子群100の目標値に基づいて、複数の発光素子110を駆動させることで、目標値に近づけるフィードバック制御を実行する。各発光素子110が目標値となるときの駆動部53が駆動する電流値は記憶装置52に格納され、画像処理部513が画像データに基づいて発光素子110を点灯する場合の駆動制御に用いられる。
図14を参照して説明した透明基板125上の一端付近の光量センサ10から他端付近の光量センサ10までの順に光量を検出する処理では、第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18の8つの光量センサが、各発光素子群100の特定素子の光量を検出するまでの時間は、時間t0から時間t8までの時間である。これに対して、透明基板125上の並びの位置が中央付近の位置の発光素子群100から、透明基板125上の両端付近の位置のそれぞれの発光素子群100までの各発光素子群に含まれる特定素子が透明基板125上に並んだ順に従って発光した光量を検出する処理を行う。これにより、すべての特定素子の光量を検出が完了するまでの時間はt0〜t5まで短縮できる。これは、図14で説明した特定素子の光量検出処理の約2分の1の処理時間である。このように光書込み装置20は、比較的短時間で透明基板125上に設けられたすべての発光素子110の光量むらを低減でき、印刷媒体へ転写される画像の劣化も防止できる。
次に、光量センサ10が特定素子を検出するタイミングの別の例について説明する。3つ以上の光量センサ10のうち少なくとも2つの光量センサ10が1つのグループとして設定される。また、残りのセンサのうち少なくとも2つの光量センサ10が他のグループとして設定される。このようなグループの設定は、光量制御の処理が行われる前にプロセッサ51によって予め実行される。各グループに含まれる光量センサ10は、発光素子群100に含まれる特定素子の光量をほぼ同じタイミングで検出する。言い換えると、プロセッサ51が算出部511として、同じタイミングで複数の第1目標値を算出し、同じタイミングで複数の第2目標値を算出する。
ここで、上述の説明では第1目標値は、第1の光量センサ11が第1特定素子111aおよび第2特定素子112aの光量を検出し、算出部511が検出された光量に基づいて算出する目標値として説明した。また、第2目標値は、第1の光量センサ11と第2の光量センサ12とが第2特定素子112aの光量を検出し、算出部511が検出された光量に基づいて算出する目標値として説明した。これに対して、以下に説明する第1目標値は、1つの光量センサ10が複数の発光素子群100の各特定素子の光量を検出し、その光量を取得した算出部511が算出する目標値をいう。また、第2目標値は、複数の光量センサ10が1つの発光素子群100の特定素子の光量を検出し、その光量を取得した算出部511が算出する目標値をいう。
図16を参照して、光量センサ10のグループについて説明する。図16は、本実施の形態に従う光量センサ10のグループの例を示す図である。第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18の8つの光量センサが透明基板125上に設けられている場合、例えば、4つのグループが設定される。より具体的には、第1の光量センサ11と第2の光量センサ12の「グループGP1」と、第3の光量センサ13と第4の光量センサ14の「グループGP2」と、第5の光量センサ15と第6の光量センサ16の「グループGP3」と、第7の光量センサ17と第8の光量センサ18の「グループGP4」との4つのグループが設定される。
次に、図17を参照して、光量センサ10の各グル―プにおける特定素子の光量が検出される処理について説明する。図17は、本実施の形態に従う光量センサ10の各グル―プの特定素子の光量が検出されるタイミングを示す図である。
図17の時間t0〜t1の間では、グループGP1に含まれる第1の光量センサ11が第1特定素子111aおよび第2特定素子112aの各光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第1の発光素子群101に含まれる複数の発光素子110の光量の目標値となる第1目標値を算出する。
また、上記の時間t0〜t1の間とほぼ同じ時間の間では、グループGP2に含まれる第3の光量センサ13が、第3特定素子113aおよび第2特定素子112cの光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第3の発光素子群103に含まれる複数の発光素子113の光量の目標値となる第1目標値を算出する。
また、上記の時間t0〜t1の間とほぼ同じ時間の間では、グループGP3に含まれる第5の光量センサ15が、第5の発光素子群105に含まれる特定素子および第4の発光素子群104に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第5の発光素子群105に含まれる複数の発光素子115の光量の目標値となる第1目標値を算出する。
また、上記の時間t0〜t1の間とほぼ同じ時間の間では、グループGP4に含まれる第7の光量センサ17が、第7の発光素子群107に含まれる特定素子および第6の発光素子群に含まれる特定素子の光量を検出する。算出部511は、1つの光量センサ10によって検出された複数の特定素子の光量に基づいて、第7の発光素子群107に含まれる複数の発光素子117の光量の目標値となる第1目標値を算出する。
時間t1〜t2の間では、第1の光量センサ11および第2の光量センサ12が、第2特定素子112aの光量を検出する。算出部511は、複数の光量センサ10によって検出された1つの特定素子の光量に基づいて、第2の発光素子群102に含まれる複数の発光素子112の光量の目標値となる第2目標値を算出する。
また、上記の時間t1〜t2の間とほぼ同じ時間の間では、第3の光量センサ13および第4の光量センサ14が、第4特定素子114aの光量を検出する。算出部511は、複数の光量センサ10によって検出された1つの特定素子の光量に基づいて、第4の発光素子群104に含まれる複数の発光素子114の光量の目標値となる第2目標値を算出する。以降は、第5の光量センサ15〜第8の光量センサ18の各光量センサが、複数の発光素子116に含まれる特定素子の光量と、複数の発光素子118に含まれる特定素子の光量とを上記の説明と同様の処理により検出する。このように、各グループの光量センサ10は、発光素子群100に含まれる特定素子の光量をほぼ同じタイミングで検出する。
ここで、複数の光量センサ10を含む各グループが特定素子の光量の検出をほぼ同じタイミングで検出することで、図14で説明したように1つ1つの光量センサ10が各特定素子の光量を検出して光量を取得する場合と比べて、光量の目標値の精度が低下する可能性はある。しかしながら、第1の光量センサ11〜第8の光量センサ18が各発光素子群の特定素子の光量を検出するまでの時間はt0〜t2まで短縮できる。これは、図14で説明した特定素子の光量検出処理の約4分の1の処理時間であり、図15で説明した特定素子の光量検出処理の約2分の1の処理時間である。このように光書込み装置20は、更に短時間で透明基板125上に設けられたすべての発光素子110の光量むらを低減できる。
なお、本実施の形態では、8つの発光素子群に対して4つのグループ(GP1〜GP4)とすることについて記載したが、これは一例であって、グループの組み合わせ方については、他の組み合わせであってもよい。プロセッサ51は、例えば、第1の光量センサ11および第1の発光素子群101と、第3の光量センサ13および第3の発光素子群103とを1つのグループとする設定を予め実行するようにしてもよい。
<光量センサと特定素子との距離が離れた場合の構成>
次に、図18を参照して、光量センサ10と特定素子との距離が離れた場合の構成の一例について説明する。具体的な構成の例としては、透明基板125上に補助光量センサ19を設ける構成がある。
図18は、本実施の形態に従う補助光量センサ19について説明する図である。補助光量センサ19(補助光量センサ19aおよび補助光量センサ19b)は、これまで説明した光量センサ10と同様に透明基板125の第2主面上に設けられる。これまで説明した光量センサ10と補助光量センサ19の違いは、光量センサ10は、各発光素子群100に含まれる複数の発光素子110の光量を検出するのに対して、補助光量センサ19は、各発光素子群100に含まれる特定素子の光量のみを検出することである。
第1の光量センサ11は、第2特定素子112aの光量を検出できない第2特定素子112aから離れた位置に設けられており、光書込み装置20は、第1の光量センサ11が設けられた透明基板125上の面と同一面上に、第1特定素子の光量と第2特定素子112aの光量とを検出する補助光量センサ19を設ける。これにより1つの補助光量センサ19は、異なる発光素子群に含まれる各特定素子の光量を検出できる。
補助光量センサ19(例えば、補助光量センサ19a)は、第1特定素子111aおよび第2特定素子112aの光量を検出できるように、これらの特定素子の近傍の位置に設けられる。また、補助光量センサ19(例えば、補助光量センサ19b)は、第2特定素子112cの光量、第3特定素子113dの光量および第4特定素子114aの光量を検出できるように、これらの特定素子の近傍の位置に設けられる。
ここで、光量センサ10と補助光量センサ19とが、1つの特定素子の光量を検出して、算出部511がこの光量を取得して目標値(第2目標値)を算出する場合、光量センサ10と特定素子の距離と、補助光量センサ19と特定素子との距離とはほぼ同じ距離とする必要がある。より具体的には、補助光量センサ19aと第2の光量センサ12とが、第2特定素子112aの光量を検出する場合は、第2の光量センサ12と第2特定素子112aと、補助光量センサ19aと第2特定素子112aとの距離とは、ほぼ同じ距離(例えば距離L1)となる。
そして、補助光量センサ19が、2つの特定素子の光量を検出して、算出部511がこの光量を取得して目標値(第1目標値)を算出する場合、補助光量センサ19と各特定素子との距離とはほぼ同じ距離とする必要がある。より具体的には、補助光量センサ19aが、第2特定素子112aの光量および第1特定素子111dの光量を検出する場合は、補助光量センサ19と第2特定素子112aとの距離と、補助光量センサ19aと第1特定素子111aとの距離とは、ほぼ同じ距離(例えば距離L1)となる。
第3特定素子113dおよび第4特定素子114aの近傍に設けられる補助光量センサ19bとこれらの特定素子との距離の条件も同様となる。また、透明基板125上に設けられる他の補助光量センサ19と特定素子との距離の条件も同様となる。
このように、光量センサ10と特定素子との距離が離れていて、光量センサ10が特定素子の光量を検出できない場合は、特定素子の光量を検出できるように、特定素子の近傍に補助光量センサ19が設けられ得る。これにより、光書込み装置20は、特定素子の光量を確実に検出でき、複数の発光素子110の目標値を算出できる。
次に、図19を参照して、光量センサ10と特定素子との距離が離れた場合の構成の別の例について説明する。具体的な構成の例としては、透明基板125上に支持部材130を設ける構成となる。
図19は、本実施の形態に従う光量センサ10を支持部で支持する構成について説明する図である。以下では光量センサの10の例として、第1の光量センサ11を例に挙げて説明するが、第1の光量センサ11以外に本実施の形態を適用してもよい。
図19では、透明基板125の第2主面上に第1の光量センサ11が配置される構成と、透明基板125の第2主面上に支持部材130を備え、支持部材130上に第1の光量センサ11が配置される構成とが示されている。
透明基板125上に第1の光量センサ11を設ける構成では、透明基板125の第1主面上に設けられた第1特定素子111aと、第2特定素子112aとが、それぞれの光軸方向に光を照射する。第1特定素子111aが光軸方向に光を照射する領域は照射領域R1であり、第2特定素子112aが光を照射する領域は照射領域R2である。
ここで、第1の光量センサ11と第1特定素子111aとの距離L2は、図7で説明した第1の光量センサ11と第1特定素子111aとの距離L1よりも大きくなる(距離L2>L1)。また、第1の光量センサ11と第2特定素子112aとの距離L2は、図7で説明した第1の光量センサ11と第2特定素子112aの距離L1よりも大きくなる(距離L2>距離L1)。このように、光量センサ10と特定素子とが離れることで、第1の光量センサ11が照射領域R1および照射領域R2の領域外となることがある。このような場合、第1の光量センサ11は、第1特定素子111aおよび第2特定素子112aから照射される光を受光できず光量を検出できない。
これに対して、図19に示すように、支持部材130が透明基板125の第2主面上に配置される構成とすることで、第1の光量センサ11は、第1特定素子111aの照射領域R1および第2特定素子112aの照射領域R2の領域内となる。これにより、第1の光量センサ11は、各特定素子から離れた場合であっても、各特定素子の光量を確実に検出できる。
支持部材130は、例えば、透明基板125と同じ素材のガラス素材で生成された部材であり、第1特定素子111aおよび第2特定素子112aの光を通過させる。第1の光量センサ11は、第1特定素子111aおよび第2特定素子112aにより照射される光の光軸方向に透明基板125から離れた位置で、かつ、第1特定素子111aおよび第2特定素子112aから照射される光が受光可能な位置で支持部材130により支持される。これにより、光書込み装置20は、光量センサ10により特定素子の光量を確実に検出できる。また、光書込み装置20は、光量センサ10本体のサイズを変更することなく、特定素子からの光を受光できるため、サイズを変更する(サイズを大きくする)場合と比べて、センサ本体の小型化を実現できる。
<変形例>
本実施の形態では、発光素子群100の副走査方向の数が2つである場合を例に説明したが、この数は1つまたは3つ以上であってもよい。その場合、算出部511が1つの光量センサ10が複数の特定素子から検出した光量を取得して第1目標値を算出する処理と、算出部511が複数の光量センサ10が1つの特定素子から検出した光量を取得して、第2目標値を算出する処理とは、発光素子群100の数に応じて適宜選択されるようにしてもよい。
本実施の形態では、算出部511が第1目標値を算出する場合、第1特定素子111aの輝度値と、第2特定素子112aの輝度値との差分の20cd/mを、第2特定素子112aの輝度値に加えて、輝度値120cd/mを第1目標値として算出することについて説明した。すなわち、算出部511が一方の特定素子の輝度値と同じ輝度値となるように他方の特定素子の輝度値を増加させることで第1目標値を算出することについて説明した。これに対して、算出部511が一方の特定素子の輝度値と同じ輝度値となるように他方の特定素子の輝度値を減少させることで第1目標値を算出してもよい。算出部511は、例えば、第1特定素子111aの輝度値120cd/mと、第2特定素子112aの輝度値100cd/mとの差分の20cd/mを、第1特定素子111aの輝度値120cd/mから減じて、輝度値100cd/mを第1目標値として算出するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2A 画像形成部、2B 給紙部、3 ローラー、4 搬送経路、5 画像形成ステーション、5C,5K,5M,5Y 作像ユニット、6 中間転写ベルト、7 転写部、8 定着部、9 給紙ユニット、9a 手差しトレイ、10 光量センサ、11 第1の光量センサ、12 第2の光量センサ、13 第3の光量センサ、13C,13K,13M,13Y 現像装置、14 第4の光量センサ、14C,14K,14M,14Y 転写チャージャー、15 第5の光量センサ、16 第6の光量センサ、17 第7の光量センサ、18 第8の光量センサ、19,19a,19b 補助光量センサ、20,20C,20K,20M,20Y 光書込み装置、25 制御装置、30C,30K,30M,30Y クリーニング装置、40C,40K,40M,40Y 帯電チャージャー、50 感光体、50C,50K,50M,50Y 感光体ドラム、51 プロセッサ、52 記憶装置、53,53a,53b 駆動部、100 発光素子群、101 第1の発光素子群、102 第2の発光素子群、103 第3の発光素子群、104 第4の発光素子群、105 第5の発光素子群、106 第6の発光素子群、107 第7の発光素子群、108 第8の発光素子群、111a,111d 第1特定素子、112a,112c 第2特定素子、113a,113d 第3特定素子、114a 第4特定素子、125 透明基板、127,127a,127b マイクロレンズアレイ、130 支持部材、131 開口部、133 結像レンズ、511 算出部、512 設定部、513 画像処理部。

Claims (10)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板上に設けられた第1の複数の発光素子を含む第1の発光素子群と、
    前記第1の発光素子群が設けられた前記透明基板の面と同一面上に設けられ、前記第1の複数の発光素子とは異なる第2の複数の発光素子を含む第2の発光素子群と、
    設定された目標値に基づいて、前記第1の複数の発光素子と前記第2の複数の発光素子とを駆動する駆動部と、
    前記透明基板上に設けられ、少なくとも前記第1の複数の発光素子の各光量を検出する第1の光量センサと、
    前記第1の光量センサが設けられた前記透明基板の面と前記同一面上に設けられ、少なくとも前記第2の複数の発光素子の各光量を検出する第2の光量センサと、
    前記第1の複数の発光素子のうちの第1特定素子の前記第1の光量センサにより検出された光量と、前記第2の複数の発光素子のうちの第2特定素子の前記第1の光量センサにより検出された光量との差分に基づいて、前記駆動部に駆動される発光素子の光量の第1目標値を算出する算出部とを備え、
    前記第2特定素子は、前記第1の光量センサとの距離が前記第1特定素子と前記第1の光量センサとの距離とほぼ同じ距離となる前記発光素子であり、
    前記算出部は、前記第1目標値に基づく前記第2特定素子の光量の変化量に応じて、前記駆動部に駆動される前記発光素子の光量の第2目標値を算出し、
    前記駆動部は、前記第1目標値に基づいて前記第1の複数の発光素子を駆動し、前記第2目標値に基づいて前記第2の複数の発光素子を駆動する、光書込み装置。
  2. 前記算出部は、前記第2の光量センサによって検出された前記変化量を含む前記第2特定素子の光量を前記第2目標値として算出する、請求項1に記載の光書込み装置。
  3. 前記第1の光量センサおよび前記第2の光量センサは、前記第2特定素子が発光するタイミングで前記第2特定素子の光量を検出する、請求項1または2に記載の光書込み装置。
  4. 前記透明基板の面と前記同一面上には、前記第1の光量センサと前記第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されており、
    3つ以上の前記光量センサの少なくとも1つの前記光量センサは、前記透明基板の一端の最も近い位置に設けられた発光素子群から、前記透明基板の他端の最も近い位置に設けられた発光素子群までの各発光素子群に含まれる特定素子が前記透明基板上に並んだ順に従って発光した光量を検出し、
    前記算出部は、前記駆動部に駆動される前記発光素子の光量の目標値を、少なくとも1つの前記光量センサにより検出された光量の順に算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  5. 前記透明基板の面と前記同一面上には、前記第1の光量センサと前記第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されており、
    3つ以上の前記光量センサの少なくとも1つの前記光量センサは、前記透明基板上の並びの位置が中央付近の位置の発光素子群から、前記透明基板上の両端付近の位置のそれぞれの発光素子群までの各発光素子群に含まれる特定素子が前記透明基板上に並んだ順に従って発光した光量を検出し、
    前記算出部は、前記特定素子の光量に基づいて、前記駆動部に駆動される前記発光素子の光量の目標値を、少なくとも1つの前記光量センサにより検出された前記光量の順に算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  6. 前記透明基板の面と前記同一面上には、前記第1の光量センサと前記第2の光量センサとを含む3つ以上の光量センサが配置されており、
    前記算出部は、同じタイミングで複数の前記第1目標値を算出し、同じタイミングで複数の前記第2目標値を算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  7. 前記第1の光量センサは、記第2特定素子の光量を検出できない前記第2特定素子から離れた位置に設けられており、
    前記光書込み装置は、前記第1の光量センサが設けられた前記透明基板上の面と前記同一面上に、前記第1特定素子の光量と前記第2特定素子の光量とを検出する補助光量センサをさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  8. 前記透明基板上に設けられ、前記第1の複数の発光素子により照射される光と前記第2の複数の発光素子により照射される光との光軸方向の高さを有する支持部材をさらに備え、
    前記第1の光量センサは、前記支持部材上の、前記第1の複数の発光素子から照射される光と前記第2の複数の発光素子から照射される光とが受光可能な位置に設けられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光書込み装置を備える、画像形成装置。
  10. 設定された目標値に基づいて、第1の複数の発光素子と第2の複数の発光素子とを駆動部により駆動するステップと、
    少なくとも前記第1の複数の発光素子の光量を検出する第1の光量センサにより検出された光量を取得するステップと、
    少なくとも前記第2の複数の発光素子の光量を検出する第2の光量センサにより検出された光量を取得するステップと、
    前記第1の複数の発光素子のうちの第1特定素子の前記第1の光量センサにより検出された光量と、前記第2の複数の発光素子のうちの第2特定素子の前記第1の光量センサにより検出された光量との差分に基づいて、前記駆動部に駆動される発光素子の光量の第1目標値を算出するステップとを備え、
    前記算出するステップは、前記第1目標値に基づく前記第2特定素子の光量の変化量に応じて、前記駆動部に駆動される前記発光素子の光量の第2目標値を算出することを含み、
    前記駆動するステップは、前記第1目標値に基づいて前記第1の複数の発光素子を駆動し、前記第2目標値に基づいて前記第2の複数の発光素子を駆動することを含む、光量制御方法。
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