JP2019201260A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが望む画像読取処理を実行可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】搬送媒体を搬送する搬送手段と、搬送される前記搬送媒体の画像を読み取る画像読取センサと、前記搬送媒体に設けられたマークを読み取るマーク読取センサと、前記マーク読取センサによるマーク読取結果に基づいて、前記画像読取センサが前記搬送媒体の画像を読み取るときの画像読取条件を変更する条件変更手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。【選択図】図15

Description

本発明は、原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来から、原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置において、例えば、その搬送媒体として冊子や二つ折り原稿、薄紙などの特殊な原稿を搬送する場合には、破損や搬送不良となることがあるため、袋状の透明なキャリアシートに挟むことが好ましい。また、キャリアシートの端部に識別情報を付与し、その識別情報を読み取ることで、識別情報と紐づけられたタスク条件でキャリアシート内の原稿読取処理を行う画像読取装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2017−69637号公報
ところで、特許文献1のような識別情報付きのキャリアシートによれば、原稿単位で所望の画像読取を行うことが可能になるが、例えば、高解像度の画像読取条件を適用すると相対的に搬送速度が遅くなって作業時間がかかってしまうことになり、低解像度の画像読取条件を適用すると原稿の全てが低解像度の読み取りとなってユーザが望む画像が得られない場合も考えられる。すなわち、従来の画像読取装置では、ユーザが望む画像読取処理を十分に行えないことがあった。なお、このような問題は、キャリアシートを用いた画像読取処理に限って発生するものではなく、他の搬送媒体に対する画像読取処理においても同様に発生するおそれがある。
本発明は、搬送媒体を搬送する搬送手段と、搬送される前記搬送媒体の画像を読み取る画像読取センサと、前記搬送媒体に設けられたマークを読み取るマーク読取センサと、前記マーク読取センサによるマーク読取結果に基づいて、前記画像読取センサが前記搬送媒体の画像を読み取るときの画像読取条件を変更する条件変更手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置にある。
本発明によれば、ユーザが望む画像読取処理を実行可能な画像読取装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る画像読取装置の概略図。 図1の画像読取装置の制御ユニットのブロック図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の正面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の他の正面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の上面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の他の上面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の画像読取ユニットの断面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の異常検知センサ部拡大図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の異常検知センサ部断面図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置のマーク付きキャリアシートの概略図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置のキャリアシートのマーク形状の概略図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置のキャリアシートのマークとマーク検出センサの概略図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置のマーク検出センサの概略図。 本発明の実施形態1の画像読取装置のフローチャート。 本発明の実施形態1のマーク読取センサ動作概略図。 本発明の実施形態2の画像読取装置のフローチャート。 本発明の実施形態2のマーク読取センサ動作概略図。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの概略図である。
<装置の構成>
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数の搬送媒体Sを1つずつ装置本体内に経路RTにて搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。特に冊子などの搬送媒体を対象とする場合、キャリアシートとなるホルダ200を用いることができる。透明なホルダ200に見開き状態の冊子などの搬送媒体Sを収容して載置台1に載置することで、搬送媒体Sがホルダ200と共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
<給紙>
搬送路となる経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構(給送手段)としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。
送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
<駆動部>
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
<分離構造>
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
分離ローラ12はトルクリミッタ12aにより駆動力伝達が規制されるため、送りローラ11と当接している際は送りローラ11に連れ回りする方向(破線矢印方向)に回転する。これにより、複数の搬送媒体Sが送りローラ11と分離ローラ12との圧接部に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上の搬送媒体Sが下流に搬送されないようにせき止められる。
なお、本実施形態では分離ローラ12と送りローラ11とで分離機構を構成したが、このような分離機構は必ずしも設けなくてもよく、経路RTに搬送媒体Sを1つずつ順次給送する給送機構であればよい。また、分離機構を設ける場合においては、分離ローラ12のような構成の代わりに、搬送媒体Sに摩擦力を付与する分離パッドを送りローラ11に圧接させて、同様の分離作用を持たせるようにしてもよい。
なお、このような分離機構は、分離ローラ12と送りローラ11との接圧状態を解除するような非分離切替え部を設けてもよい。この非分離切替え部は、ユーザが手動で操作できるレバーに連動し、送りローラ11から分離ローラ12を退避するような機構を設ければよい。このような分離切替え機構は、上述したキャリアシートを使う場合に、非分離に切り替えるようにすればよい。
<搬送構造>
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構(搬送手段)としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
このような第2搬送部20よりも搬送方向下流側にある搬送手段となる第3搬送部30は、駆動ローラ31と、駆動ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきた搬送媒体Sを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。
駆動ローラ31にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は駆動ローラ31に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ31に連れ回る。この従動ローラ32は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ31に対して付勢された構成としてもよい。
排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されている。また、第1ヒンジ101側の第1排出トレイ2aとその先端側に接続された第1延長トレイ2b、第2延長トレイ2c、第3延長トレイ2dとから構成されている。
第1延長トレイ2bは第1排出トレイ2aに対して摺動可能に支持されており、第2延長トレイ2cは第1延長トレイ2bに対して摺動可能に支持されており、第3延長トレイ2dは第2延長トレイ2cに対して摺動可能に支持されている。
<画像読取構造、制御>
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。
第2搬送部20及び第3搬送部30の搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
なお、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度と、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度とを同一条件とした場合でも、駆動部3を制御して後続搬送媒体Sの給送開始タイミングを間欠的にずらすことにより先行搬送媒体Sと後続搬送媒体Sとの間に最低限の間隔を形成することも可能である。
<重送検出>
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。
重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
<媒体検出センサ>
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された経路RT上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。
媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。
本実施形態の場合、搬送媒体Sの先端が媒体検出センサ50で検出された時点で、搬送媒体Sが重送検出センサ40により重送を検出可能な位置に到達しているように、上記の媒体検出センサ50は重送検出センサ40の近傍においてその下流側に設けられている。
なお、この媒体検出センサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、搬送媒体Sの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよいし、経路RTに突出したレバー型のセンサでもよい。
媒体検出センサ50とは別の媒体検出センサ60が画像読取ユニット70よりも上流側に配置されている。第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の検出センサとしての一例であり、第2搬送部20により搬送される搬送媒体Sの位置を検出する。媒体検出センサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、媒体検出センサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。なお、本実施形態では、第2搬送部20の搬送方向上流側と下流側のそれぞれに媒体検出センサ50、60を配置したが、何れか一方だけでもよい。
<CISの配置>
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。
本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
<ブロック図の説明>
図2を参照して制御部80について説明する。図2は画像読取装置Aの制御部80のブロック図である。
制御部80はCPU81、記憶部82、操作部83、通信部84及びインターフェース部85を備える。CPU81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置A全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、スイッチやタッチパネル等で構成され、操作者からの操作を受け付ける。
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインターフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインターフェースやSCSIインターフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインターフェースの他、通信部84は無線通信のインターフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインターフェースを備えていてもよい。
インターフェース部85はアクチュエータ86やセンサ87とのデータの入出力を行うI/Oインターフェースである。アクチュエータ86には、駆動部3、駆動部4、伝達部5等が含まれる。センサ87には、重送検出センサ40、媒体検出センサ50及び60、画像読取ユニット70等が含まれる。
<PCからの開始指示受信による駆動>
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。
また、後述するように、画像読取装置Aの操作部83に設けられたスタートキーによって画像の読み取りを開始し、その後画像読取の開始を外部パソコンに通知するようにしてもよい。
<重送時の制御>
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
<媒体検出センサ60の出力に応じた読取開始>
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
<表示パネルの構成>
図3は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図である。より正確には、画像読取装置Aの正面側に傾斜して設けられた正面パネル90に対して垂直な方向から見た図であり、装置を載置した状態における正面よりもやや上方から見た状態の図である。
正面上部の正面パネル90には表示パネル93が設けられ、その内部には操作部83の一例としての操作キー群122が設けられている。
操作キー群122には、画像読取装置Aの動作を開始するためのスタートキー、ストップキーなどが設けられており、操作キー群122に隣接するようにして表示部94が設けられている。
<排紙構造>
図4は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を収納した状態の正面図である。
正面下部の下部パネル91には排出開口92が設けられており、第3搬送部30によって搬送された搬送媒体Sが排出トレイ2上に排出される。
排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されており、第1排出トレイ2aによって本体前面を覆うように構成されている。
第1排出トレイ2aは、第1ヒンジ101を支点として回動可能に画像読取装置Aの本体100に取り付けられている。第1排出トレイ2aは、正面パネル90と同サイズで形成され、図4に示すような排出トレイ2の収納状態において、第1ヒンジ101を支点として回動し、正面パネル90を覆うように折り畳まれる。排紙トレイ2を正面パネル90側に折り畳んだ状態において、排出開口92は開放されており、搬送された搬送媒体Sの排出が可能となっている。
図5は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態における上面図である。
第3搬送部30により搬送されてきた搬送媒体Sは、排出開口92を経て第1排出トレイ2aに排出され、搬送媒体Sのサイズによっては第1排出トレイ2aから引き出された第1延長トレイ2b、第2延長トレイ2c、第3延長トレイ2dまで到達し、案内される。
第3延長トレイ2dには、排出位置調整部材120が回動可能に設けられており、搬送媒体Sの搬送方向に対する長さに応じて引き出された各延長トレイに対し、起立状態に回動させることで搬送媒体Sが停止する位置を調整し、排出された搬送媒体Sを散らばりにくくして整列性を向上できる。
<給送構造詳細>
図6は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を収納した状態における上面図である。
給送トレイ110には、配置される搬送媒体Sの大きさに合わせて搬送方向に対して直交する方向にスライド可能に取り付けられた規制部材111が設けられている。また、給送トレイ110の中央には、引き出して使用することのできる給紙延長トレイ112が設けられている。
<CISユニット>
図7は本発明の実施形態1に係る画像読取装置Aの画像読取ユニット70の断面図である。
本実施形態においては、画像読取ユニット70は搬送路RTの両側に対向させて配置しており、以下の説明ではそれぞれ画像読取ユニット70a、70bとする。画像読取ユニット70aと70bとは、搬送路RTを挟んで対象に配置された同構造を有するセンサユニットである
画像読取ユニット70aは、内部にコンタクトイメージセンサ(以下、CIS)71aと、色基準板72aが設けられている。
下部ユニット104に配置されたCIS摺動モータ73の駆動力を、画像読取ユニット70下部に設けられた伝達部材74および伝達部材連結部145を介して伝達することで、CIS71aおよび色基準板72aは、搬送方向に対し摺動可能に配置される。CIS71aおよび色基準板72aを摺動させることによって、背景色の切り替えが可能である。
読取画像の背景色を白にする場合は、CIS摺動モータ73によってCIS71aを摺動させ、読み取り位置を対向する白色基準板72bの位置に配置することにより白背景読取が可能となる。このとき、CIS71aと白色基準板72aとが一体となって移動するので、CIS72aを白背景位置に配置するとCIS72bの読み取り位置と対向する位置に白色基準板72aが配置され、画像読取ユニット70a、70bの両方で白背景の読み取りが可能となる。
読取画像の背景色を黒にする場合はCIS71aの読み取り位置を対向する黒背景部76bの位置に配置することにより黒背景の読み取りが可能となる。
CIS71a内の発光素子の発光を黒背景部76bの斜面で拡散させ、CIS71a内の受光素子へ入光させないことで黒背景の読み取りを実現する。
画像読取ユニット70bも画像読取ユニット70a同様の構造であるが、CIS71bはCIS摺動モータ73による駆動はされずに、ユニット内に固定されている。
画像読取ユニット70aは、下部ユニット104の収容部77に挿入される際に、下部ユニット104側から突出した金属製の下部弾性部材75を付勢しながら挿入され、収容完了位置において、嵌合固定される。
画像読取ユニット70aの下面は不図示の金属製部材76で覆われており、CIS71aなどの電装部品とアースが取られている。金属製部材76で下部弾性部材75を付勢しながら挿入されることで、画像読取ユニット70は下部ユニット104に対しアースされる。
ここで、画像読取ユニット70は、下部弾性部材75によって上方に付勢されているため、嵌合固定を外すだけで画像読取ユニット70が上方に持ち上げられ、画像読取ユニット70の取り外しが容易となり、メンテナンス性を向上できる。
下部ユニット104の収容部77は、下部ユニット104と対向する3面が構成されるように金属製板材を折り曲げて形成されている。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかである。
<異常検知センサ>
送りローラ11と分離ローラ12との圧接部から搬送方向D1に沿って、図8のように等間隔で第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156が設けられている。
本実施形態の第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156は光学センサであり、図9に示すように、発光部160と対応する受光部161とを備えている。発光部160は、LEDである。受光部161は、LEDの光エネルギーを感知できるフォトトランジスタである。以下の説明では、異常検知センサ151〜156は搬送異常検出センサの一例であり、表現上まとめて異常検知センサ150と呼ぶことがある。
図9のように下部ユニット104には発光部160を配置し、発光部160の対向側の上部ユニット103に受光部161を配置している。本実施形態では、媒体搬送装置のフットプリントを低減し、省スペースな設置を可能にするために、載置台1からの給送方向が装置載置面に対して傾きを持つように設け、搬送路RTの給送口が鉛直方向上側を向くように設けられている。
この構成によれば、通常上方に配置されることが多い照明光などが給送口に侵入しやすくなるが、受光部161を上部ユニット103に設けることで、外光が受光部161に直接入りにくくなっている。
また、受光部161を上部ユニット103に設けることで、埃等が積もりにくくなり、埃等による誤検知を防ぐことができる。なお、異常検知センサ150は、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出するため、発光部160と受光部161とを一つのモールド部品にまとめたフォトインタラプタでもよい。
異常検知センサ150は、発光部160が点灯して発光した光を受光部161で検出し、搬送媒体Sが到達するとその光が遮られて受光部161の検出値が下がることによって搬送媒体Sが到達したことと抜けたことを検出する。搬送媒体Sが到達した時間(タイミング)から搬送媒体Sの挙動を読み、異常な挙動をしていれば搬送媒体Sの搬送を停止し、ユーザにエラーを通知する。
<マーク付きキャリアシート>
図10は本発明の実施形態1に係る画像読取装置のマーク付きキャリアシート170の概略図である。図に示すように透明な二枚のフィルム状もしくは板状の素材、第1板状部材173と第2板状部材174とを先端側の辺172で閉じた形状をしている。右または左側方の辺は閉じても閉じなくてもよい。このキャリアシート170に原稿175を入れて搬送する。
<位置検出用マーク>
キャリアシート170の右または左側方部の辺にはマーク171が形成されている。マーク171は黒線と透明部分が一定間隔で繰り返されるパターンである。マークを検出しやすくするために透明ではなく白色などの色がついていてもよい。マークは進行方向に対して垂直方向に配置される。
マークの形状は図11に示すように搬送方向に対して角度をつけた斜めのマークでもよい(a)。マークは全て同じ形状である必要はなく、斜めの形状を組み合わせたマーク(b)、斜めと横線を組み合わせたマーク(c)でもよい。
マークの間隔はマーク検出センサの測定値を比較できればよいので一定でなくてもよい。マークの形状に合わせてマーク間隔をかえるとよい。なお、原稿にマークが無いためキャリアシートを使用する方法を説明したが、申込書、伝票等、書式が決まっている原稿の場合、原稿に直接前述のマークを印刷してもよい。
<マーク読取センサ>
図12は本発明の実施形態1に係る画像読取装置のマーク検出センサの概略図である。送りローラ11と分離ローラ12との圧接部から搬送方向D1に沿って下流側の位置にマーク検出センサ190、191が設けられている。本実施形態のマーク検出センサは光学センサであり、構成は前述の異常検知センサと同等であるため詳細は省略する。
図13はマーク171を貼付したキャリアシート170を搬送しているときのマーク171とマーク検出センサ190,191との位置関係を示した図である。ここで用いるマーク検出センサ190、191は、発光素子181と受光素子182が、マーク171を挟んで対向配置された透過型センサである。
マーク171を貼付した原稿の搬送中に、マーク171の黒い部分がマーク検出センサ190又は191を通過しているときは、発光素子181からの光はほとんど透過されないため受光素子182の出力信号は“L”となる。一方、透明部分がマーク検出センサ190又は191を通過しているときは、発光素子181からの光が透過されるため受光素子182の出力信号は“H”となる。
ここで、本実施形態では、画像読取装置Aの制御部80(CPU81)が、マーク検知センサ190又は191の出力結果(出力信号)に基づいて、記憶部82に予め記憶された信号パターンに紐づけされた画像読取条件を設定し、キャリアシート170に収容された原稿の画像読取条件を変更する。すなわち、画像読取装置Aの制御部80(CPU81)が、原稿の画像読取条件を変更する条件変更手段となる。なお、信号パターンに紐づけされた画像読取条件としては、例えば、原稿の一部の部分のみ高解像度で画像の読み取りを行い、高解像度で読み取った部分のみにOCR処理を施すなどの制御を挙げることができる。
また、マーク検出センサ190、191としては、発光素子181と受光素子182とを搬送路RTの原稿の厚み方向において同じ側に配置した反射型でもよい。マークを読み取っているときの出力はパルス状になり、このパルスをカウントすることにより、原稿先端からの位置を算出できる。
なお、マーク検出センサ190、191としては、検出センサとなる前述の媒体検出センサ、搬送異常検出センサとなる前述の異常検知センサで代用してもよい。
<読取設定変更>
図14、図15を用いて、実施形態1に係る画像読取装置における読取設定変更の詳細な動作を説明する。
画像の読み取りを開始する前に原稿の中で画像読取設定を変更したい領域E1の位置を指定する。位置の設定は本実施形態では原稿先端からの距離を指定する。具体的には図15におけるマークP1からマークP2が領域E1の範囲となる。この領域E1は画像読取後、OCR(Optical Character Recognition)やOMR(Optical Mark Recognition)などの画像処理を行う為に高画質での画像読み取りが必要な領域とする。つまり、ユーザが高解像度での画像読み取りを望む領域をマークの位置として予め設定しておけば、それ以外は低解像度での読み取りも可能となるため、全体としてスループットを極端に落とさず、ユーザが望む画像読み取りを行うことができる。
搬送開始時の読み取り設定は任意でありここでは搬送速度v1[mm/sec]、解像度r1[dpi]とする(S201)。キャリアシート170に原稿175をいれて載置台1に載置し搬送を開始する。マーク検出センサ190又は191が搬送方向D1における最下流端に設けられたマークを検出することで原稿先端を検出するまで搬送が継続される(S202 NO)。
マーク検出センサ190又は191が原稿先端を検出したら(S202 YES)マークの出力値のパルス波のカウントを制御部80が開始する(S203)。マーク検出センサ190又は191がマークP1を検出するまで搬送する(S204 NO)。
マーク検出センサ190又は191がマークP1を検出したとき(S204 YES)マーク検出センサ190又は191の位置L2から画像読取センサ位置L1までの距離をS1[mm]とし、マーク検出センサ190又は191の出力による制御部80のカウントから算出される距離がS1になるまで搬送する(S205 NO)。
カウントから算出される距離がS1になったとき(S205 YES)読み取り設定を変更する(S206)。搬送速度をv2[mm/sec]、解像度をr2[dpi]に変更する。ここで搬送速度v2はv2<v1、解像度r2はr2>r1である。なお、搬送された距離がS1になったことを検出する方法はマークP1のカウントに限られず、マークP1を検出した時点から、搬送速度v1で距離S1搬送する時間S1/v1経過したことによって行うなどによって行っても良い。
ここで、読み取り設定の変更はマークP1を検出してからS1搬送する間に実施されていればよい。次にマーク検出センサ190又は191がマークP2を検出するまで搬送する(S207 NO)。
マーク検出センサ190又は191がマークP2を検出したとき(S207 YES)同様に距離S1になるまで搬送する(S208 NO)。カウントから算出される距離がS1になったとき(S208 YES)読み取り設定を変更する(S209)。すなわち、搬送速度をv1、解像度をr1に戻す。変更後に搬送速度v1で原稿後端が画像読取センサの読取位置に到達するまで搬送し、画像読取を終了する。その後、所定の搬送速度(例えば搬送速度v1)で原稿を排出開口92まで搬送する。
以上説明したように、本実施形態によれば、高画質の画像読取が必要な領域E1のみ搬送速度を遅くして高解像度で読み取りを行い、他の領域では搬送速度を速くして画像読取を行うので、画像読取にかかる時間の短縮を図ることができる。このように、搬送条件として搬送速度を変更して画像読取の解像度を変更して、所望の領域のみ高解像度に読取を行うことができる。このとき、画像読取センサの駆動条件は、搬送条件(搬送速度)を変更する前後で変更されておらず、搬送条件の変更のみで解像度の変更を行っている。
また、本実施形態では読み取り設定変更領域E1を原稿先端と領域E1の境界にあるマークP1とマークP2で計測するため、原稿の搬送速度が多少増減しても領域E1が精度よく検出できる。
なお、実際には、S204からS206の処理とS207からS209の処理は、P1からP2の長さが距離S1に比べて短い時には同時に実行されるが、説明を簡単にするために図14においては順に処理されるように説明している。
(実施形態2)
図16、図17を用いて、実施形態2に係る画像読取装置における読取設定変更の詳細な動作を説明する。構成は実施形態1と同様であるため説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施形態では領域E1を検出するためにマークP1とマークP2の位置を検出し基準としていた。本実施形態では原稿先端を基準として指定された指定距離に到達したことを検知することで領域E1を検出する。
搬送開始時の読み取り設定は任意でありここでは搬送速度v1[mm/sec]、解像度r1[dpi]とする(S221)。キャリアシート170に原稿175を入れて載置台1に載置し搬送を開始する。
マーク検出センサ190又は191が原稿先端を検出するまで搬送が継続される(S222 NO)。マーク検出センサ190又は191が原稿先端を検出したら(S222 YES)本体クロック等により時間の計測を開始し、時間と設定搬送速度から搬送距離を算出する。
マーク検出センサが原稿先端を読取った位置と画像読取センサにおける読取位置との距離をD0[mm]とし原稿先端から領域E1の先端までの距離(指定距離)をD1[mm]とする。この場合、マーク検出センサ190又は191が原稿先端を検出してから距離(D0+D1)になるまで搬送を継続する(S223 NO)。
距離(D0+D1)搬送したとき(S223 YES)読み取り設定を変更する(S224)。すなわち、搬送速度をv2[mm/sec]、解像度をr2[dpi]に変更する。
ここで搬送速度v2はv2<v1、解像度r2はr2>r1である。ここで、読み取り設定の変更は原稿先端を検出してから距離(D0+D1)搬送する間に実施されていればよい。
次に領域E1の先端から後端までの距離をD2[mm]とする。この場合、領域E1の先端が画像読取センサにおける読取位置に到達した時点から距離D2になるまで搬送を継続する(S225 NO)。距離D2搬送したとき(S225 YES)読み取り設定を変更する(S226)。すなわち、搬送速度をv1、解像度をr1に戻す。変更後に搬送速度v1で原稿後端が画像読取センサの読取位置に到達するまで搬送し、画像読取を終了する。その後、所定の搬送速度(例えば搬送速度v1)で原稿を排出開口92まで搬送する。
本実施形態によって実施形態1と同様の読み取り時間短縮を行うことができる。また、マークの検出が必要ないため制御部80への処理負荷を押さえることができる。
また、原稿先端が検出できれば良いので、キャリアシート170に原稿を入れる必要がない。ただし、原稿の搬送速度が一定ではない場合は原稿先端からの距離が離れるほど領域E1の検出精度が本実施形態に比較して悪くなる。
(実施形態3)
ジョブコントロールシート(画像読取条件の設定シート)を使用して本実施形態に係る画像読取装置における読取設定変更の詳細な動作を説明する。
ジョブコントロールシートで領域E1の位置をジョブ毎に設定することができる。たとえばジョブ1は先端w1[mm]からw2[mm]まで読み取り設定を変更、ジョブ2は先端y1[mm]からy2[mm]まで読み取り設定を変更といったことができる。また、キャリアシートが必要なく、原稿にマークを印字しなくても複数枚に対して一括設定ができる。ジョブコントロールシートで指定する内容は領域E1の位置、変更搬送速度、変更解像度、変更枚数、原稿サイズ等である。
この場合には、搬送媒体は、マークが設けられたジョブコントロールシートと、画像読取センサによって画像を読み取る対象となる原稿となり、ジョブコントロールシートを先行して搬送し、後続を読取対象とする原稿とする。これにより、ジョブコントロールシートに設けられたマークをマーク読取センサによって読み取って得たマーク読取結果に基づいて、ジョブコントロールシートに続けて搬送される原稿の画像を読み取る画像読取条件を、制御部によって原稿画像の読み取り中に変更制御することができる。
なお、ジョブコントロールシートを読み取ってから次にジョブコントロールシートを読み取るまでの間もしくはバッチごとの読み取り処理が終了するまでの間の画像読取条件を読み取ったジョブコントロールシートに従うようにすることで、バッチ内に複数のジョブコントロールシートを設けて、複数の画像読取条件を適用することも可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明を各実施形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1及び2では、原稿を収容したキャリアシートを搬送媒体として搬送して原稿の画像を読み取る画像読取装置について説明した。本発明は勿論これに限定されず、例えば、原稿の端部にマークP1、P2を設け、その原稿を搬送しながら原稿のマークをマーク検知センサで読み取って得たセンサ検知結果に基づいて、搬送中の原稿に対する画像読取条件を変更するようにしてもよい。この場合、帳票などの原稿であることに対して設けていることが好適である。帳票でなくとも、原稿に対して読取条件を変更することを示すマーク(マークP1、P2)を付与することで、同様に所望の画像読取処置を実行可能となる。
また、上述した各実施形態では、1つの搬送媒体(キャリアシート)に対して適用する画像読取条件を1回変更するようにしたが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、1つの搬送媒体に対して適用する画像読取条件を複数回変更するようにしてもよい。これにより、例えば、1つの搬送媒体において所定の複数部分(OCR処理を行う領域)を高解像度で読み取り、それ以外は低解像度で読み取るようにして、スループットを極端に落とさず、その後のOCRなどの後処理を高精度に行うことができる。
また、上述した実施形態においては、検出センサや搬送異常検出センサをマーク検出センサとして使用する例を説明したが、本発明はこれに限られず、例えば画像読取センサを媒体異常検知センサとして使用することも可能である。この場合、画像読取センサとしてラインイメージセンサを用いていれば、読み取った複数ラインの画像データから、マークP1、P2が含まれるかどうかを判別し、それに基づいて画像読取条件を変更することが可能である。画像読取センサを媒体異常検知センサとして用いる場合には、特に、第2実施形態のように、原稿先端からの距離やマークを検出した位置からの長さを指定することによって画像読取制御を切り替えることが好ましい。こうすることで、例えば、原稿の先端側にマークを設けて画像読取センサによって読み取りつつ、原稿における所望の位置が画像読取センサに到達したタイミングで速やかに画像読取条件の変更を行うことが可能となる。
A 画像読取装置
S 搬送媒体
1 載置台
2 排出トレイ
2a 第1排出トレイ
2b 第1延長トレイ
2c 第2延長トレイ
2d 第3延長トレイ
3 駆動部
4 駆動部
5 伝達部
10 第1搬送部
11 送りローラ
12 分離ローラ
20 第2搬送部
30 第3搬送部
70 画像読取ユニット
80 制御部
90 正面パネル
100 本体
122 操作キー群
150 異常検知センサ
170 キャリアシート
171 検知用マーク
190、191 マーク検出センサ

Claims (12)

  1. 搬送媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される前記搬送媒体の画像を読み取る画像読取センサと、
    前記搬送媒体に設けられたマークを読み取るマーク読取センサと、
    前記マーク読取センサによるマーク読取結果に基づいて、前記画像読取センサが前記搬送媒体の画像を読み取るときの画像読取条件を変更する条件変更手段と
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記条件変更手段は、前記マーク読取センサによるマーク読取結果に基づいて、1つの前記搬送媒体の読み取りを行っている途中で前記画像読取条件を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記条件変更手段は、前記搬送媒体における前記マークによって指定された領域に対する画像読取条件を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記条件変更手段は、前記指定された領域に対し、前記画像読取センサによる画像読取の解像度を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記マーク読取センサは、前記画像読取センサよりも搬送方向上流側に配置され、
    前記条件変更手段は、前記指定された領域の先端が前記画像読取センサの読取位置に到達する前のタイミングで、前記搬送手段の搬送条件を変更することを特徴とする請求項3または4に記載の画像読取装置。
  6. 前記条件変更手段によって前記搬送手段の搬送条件を変更する前後において、前記画像読取センサの駆動条件を変更しないことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記条件変更手段は、1つの前記搬送媒体に対して適用する画像読取条件を複数回変更することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記搬送媒体は、搬送方向に沿って前記マークが設けられたキャリアシートであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記搬送媒体は、前記マークが設けられたジョブコントロールシートと、前記画像読取センサによって画像を読み取る対象となる原稿とを有し、
    前記ジョブコントロールシートに設けられた前記マークを前記マーク読取センサによって読み取って得たマーク読取結果に基づいて、前記ジョブコントロールシートに続けて搬送される原稿の画像を読み取る画像読取条件を原稿画像の読み取り中に前記条件変更手段によって変更することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  10. 前記マークによって指定された前記搬送媒体先端からの指定距離を前記マーク読取結果より算出し、前記搬送媒体先端から前記指定距離離れた位置が前記画像読取センサの読み取り位置に到達すると、画像読取条件を変更して前記搬送媒体の画像の読み取りを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  11. 前記搬送媒体には、複数の前記指定距離が設定されていることを特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 前記画像読取条件は、搬送速度、解像度、画像読取センサの読み取り速度のいずれかを含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像読取装置。
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