以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本明細書において、三次元直交座標系のX軸およびY軸は水平線に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。Z軸の正方向は、重力方向と反対方向であり、上方向を示し、Z軸の負方向は、重力方向であり、下方向を示す。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る照明装置500について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る照明装置500の模式的な斜視図である。
図1に示すように、照明装置500は、連結構造物400と、第1光源ユニット260と、第2光源ユニット360とを備える。
連結構造物400は、第1連結対象物210と、第2連結対象物310と、連結金具100とを備える。第1連結対象物210および第2連結対象物310は、例えば、ベースユニットである。第1連結対象物210および第2連結対象物310は、X軸方向に沿って延びている。第1連結対象物210は、−X側に配置されている。第2連結対象物310は、+X側に配置されている。第2連結対象物310には、連結孔が形成されている。連結孔については、図6(a)を参照して後述する。
第1光源ユニット260は、第1連結対象物210に接続する。本実施形態では、第1光源ユニット260は、第1連結対象物210に装着される。第1光源ユニット260は、第1連結対象物210から着脱可能である。なお、第1連結対象物210と第1光源ユニット260とは一体化された構成(着脱不可)であってもよい。第1光源ユニット260は、X軸方向に沿って延びている。第1光源ユニット260は、光源262と、第1カバー部材264とを有する。光源262は、X軸方向に沿って延びている。光源262は、単数または複数の発光素子(以下、本明細書において発光素子262bと記載する。)を含む。発光素子262bは、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。なお、光源262は、発光素子262bに代えて、蛍光灯または白熱電球を含んでもよい。なお、図面の簡略化のため、図1では、発光素子262bの図示を省略している。
第1カバー部材264は、X軸方向に沿って延びている。第1カバー部材264の内部は空洞である。第1カバー部材264は光源262を覆う。第1カバー部材264は、例えば、合成樹脂製である。第1カバー部材264は、例えば、光源262が出射した光を拡散する。第1カバー部材264は、例えば、白色半透明であってもよい。第1カバー部材264は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよいし、透明材料で成形した後に表面に光拡散処理を施して形成してもよい。
第2光源ユニット360は、第2連結対象物310に接続する。本実施形態では、第2光源ユニット360は、第2連結対象物310に装着される。第2光源ユニット360は、第2連結対象物310から着脱可能である。なお、第2連結対象物310と第2光源ユニット360とは一体化された構成(着脱不可)であってもよい。第2光源ユニット360は、光源362と、第2カバー部材364とを有する。第2光源ユニット360は、第1光源ユニット260と同様の構成を有するため、説明を省略する。
照明装置500は、取付位置の取付穴に取り付けられる。例えば、照明装置500は、天井の取付穴に取り付けられる。詳しくは、天井に設けられた長方形の取付穴に照明装置500のベースユニット(第1連結対象物210および第2連結対象物310)を挿入する。そして、ベースユニットの鍔部を天井面に当接させる。そして、カバー部材(第1カバー部材264および第2カバー部材364)が天井面から突出した状態で、カバー部材がベースユニットに取付られる。すなわち、照明装置500は、カバー部材が天井面から突出した状態で天井の取付穴に取り付けられる。
連結金具100は、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結可能である。連結金具100は、第1連結対象物210に固定可能である。連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とは、隙間無く連結されている。
次に、図2(a)および図2(b)を参照して、連結金具100について説明する。図2(a)および図2(b)は、連結金具100の斜視図である。図2(a)は、連結金具100を斜め上方から視た斜視図である。図2(b)は、連結金具100を斜め下方から視た斜視図である。
図2(a)および図2(b)に示すように、連結金具100は、ベース部110と、2つの突起部120(突起部120aおよび突起部120b)と、一対の壁部(壁部130aおよび壁部130b)と、位置決め部140a、140bと、固定具孔150a、150bと、貫通孔160とを備える。連結金具100は、例えば、金属製(例えば、ステンレス製またはアルミニウム製)である。
ベース部110は、略矩形状である。ベース部110は、略平板状である。
突起部120は、ベース部110から−Z方向に突起している。突起部120は、Y軸方向から見たときの形状が台形状である。突起部120は、第2連結対象物310の連結孔に挿入可能である。連結孔については、図6(a)を参照して後述する。図2(b)に示すように、突起部120は、基端部122と、先端部124と、傾斜部126と、接続部128とを有する。基端部122と、先端部124と、傾斜部126と、接続部128とについては、図4を参照して後述する。
壁部130aおよび壁部130bは、ベース部110の長端縁(側端縁)から屈曲している。壁部130aおよび壁部130bは、突起部120の突起する方向(−Z方向)に延びている。壁部130aおよび壁部130bは、略平板状である。突起部120aおよび突起部120bは、一対の壁部130a、130bの間に配置される。
位置決め部140aおよび位置決め部140bは、ベース部110から突起部120の突起する方向(−Z方向)に突起している。位置決め部140aおよび位置決め部140bは、第1連結対象物210の挿入孔に挿入可能である。挿入孔については、図5を参照して後述する。
固定具孔150aおよび固定具孔150bは、Z軸方向に貫通している。固定具孔150aおよび固定具孔150bは、固定具を挿入可能である。固定具は、例えば、ビスである。固定具は、第1連結対象物210に連結金具100を固定する。固定具孔150aおよび固定具孔150bは、例えば、バーリング加工がされている。バーリング加工をすることによって、固定具孔150aおよび固定具孔150bのネジ山の数を増やすことができる。
貫通孔160は、Z軸方向に貫通している。
図3(a)〜図3(c)および図4を参照して、連結金具100についてさらに説明する。図3(a)は、連結金具100の平面図である。図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB線に沿った断面図である。図3(c)は、図3(a)のIIIC−IIIC線に沿った断面図である。
図3(a)に示すように、突起部120aと突起部120bとは、Y軸方向に沿って並んでいる。突起部120aは、ベース部110の中央よりも+Y側に配置されている。突起部120bは、ベース部110の中央よりも−Y側に配置されている。
位置決め部140aおよび位置決め部140bは、Y軸方向に沿って並んでいる。位置決め部140a、ベース部110の中央よりも+Y側に配置されている。位置決め部140bは、ベース部110の中央よりも−Y側に配置されている。
固定具孔150aおよび固定具孔150bは、X軸方向に沿って並んでいる。固定具孔150aは、固定具孔150bよりもベース部110の−X側の端縁から近い位置に配置されている。
連結金具100によって、第1連結対象物210と、第2連結対象物310とを連結した場合、ベース部110の下面のうち、ベース部110の中央から−X側のベース部110の下面が第1連結対象物210と当接する。一方、ベース部110の下面のうち、ベース部110の中央から+X側のベース部110の下面が第2連結対象物310と当接する。位置決め部140aと、位置決め部140bと、固定具孔150aと、固定具孔150bとは、ベース部110の中央よりも−X側に配置されている。したがって、連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結した場合、位置決め部140aと、位置決め部140bと、固定具孔150aと、固定具孔150bとは、第1連結対象物210に対応する位置に配置される。一方、突起部120aと、突起部120bと、貫通孔160とは、ベース部110の中央よりも+X側に配置されている。したがって、連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結した場合、突起部120aと、突起部120bと、貫通孔160とは、第2連結対象物310に対応する位置に配置される。
図3(b)に示すように、突起部120は台形状である。
図3(c)に示すように、壁部130aは、ベース部110の+Y側の端縁に配置される。壁部130bは、ベース部110の−Y側の端縁に配置される。突起部120aおよび突起部120bは、一対の壁部130a、130bの間に配置される。
図4を参照して、突起部120についてさらに説明する。図4は、図3(b)の突起部120の近傍の拡大図である。図4において、長さd1は、先端部124の長さを示す。図4において、長さd2は、基端部122の長さを示す。図4において、距離d3は、ベース部110から先端部124までの距離を示す。距離d4は、ベース部110から壁部130aの先端131までの距離を示す。傾斜角θは、基端部122に対する傾斜部126の傾斜角を示す。
図4に示すように、先端部124の長さd1は、基端部122の長さd2よりも短い。
図4に示すように、基端部122は、ベース部110に接続する。基端部122は、X軸方向に沿って延びている。基端部122は、第1端点部123aと、第2端点部123bとを有する。第1端点部123aと第2端点部123bとは、基端部122の延びる方向(X軸方向)に沿って並んでいる。連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結した場合、突起部120に対して第1連結対象物210は、−X側に位置する。第2端点部123bは、第1端点部123aよりも+X側に位置する。したがって、第2端点部123bは、第1連結対象物210に対して第1端点部123aよりも離れた位置にある。
先端部124は、X軸方向に沿って延びている。
傾斜部126は、先端部124と基端部122とを接続する。傾斜部126は、第1端点部123aに接続している。傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて+X側へ傾斜している。連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結した場合、突起部120に対して第1連結対象物210は、−X側に位置する。したがって、傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて第1連結対象物210から離れる方向へ傾斜している。換言すれば、傾斜部126は、先端部124から基端部122に向けて第1連結対象物210に近づく方向へ傾斜している。基端部122に対する傾斜部126の傾斜角θは、例えば、60度である。
接続部128は、Z軸方向に沿って延びている。接続部128は、先端部124と基端部122とを接続する。
ベース部110から先端部124までの距離d3は、ベース部110から壁部130aの先端131までの距離d4よりも短い。
図5、図6(a)および図6(b)を参照して、第1連結対象物210と第2連結対象物310との連結金具100による連結方法について説明する。図5、図6(a)および図6(b)は、連結金具100による連結方法を示す斜視図である。
図5に示すように、第1連結対象物210は、本体部212と、鍔部214とを有する。鍔部214は、本体部212の下端からY軸方向に延びる。
第1連結対象物210は、貫通孔222aと、貫通孔222bと、貫通孔232aと、貫通孔232bと、挿入孔242aと、挿入孔242bとをさらに有する。
貫通孔222aと貫通孔222bとは、Z軸方向に貫通する。貫通孔222aと貫通孔222bとは、X軸方向に沿って延びている。貫通孔222aと貫通孔222bとは、例えば、長孔である。
貫通孔232aと貫通孔232bとは、Z軸方向に貫通している。貫通孔232aと貫通孔232bとは、固定具を挿入可能である。
挿入孔242aと挿入孔242bとは、Z軸方向に貫通している。挿入孔242aは、位置決め部140aを挿入可能である。挿入孔242bは、位置決め部140bを挿入可能である。
図5に示した状態から、図6(a)に示すように、連結金具100は、固定具170aおよび固定具170bによって、第1連結対象物210に固定される。
詳しくは、まず、位置決め部140aを挿入孔242aに挿入する。また、位置決め部140bを挿入孔242bに挿入する。したがって、連結金具100の位置決めを行うことができる。詳しくは、固定具孔150aが貫通孔232aに対応する位置に配置されるように連結金具100が配置される。また、固定具孔150bが貫通孔232bに対応する位置に配置されるように連結金具100が配置される。
次に、固定具170aを、貫通孔232aと固定具孔150aとに螺合させる。また、固定具170bを、貫通孔232bと固定具孔150bとに螺合させる。固定具170aと固定具170bとが螺合されることによって、連結金具100は、図6(a)に示すように、第1連結対象物210に固定される。
図6(a)に示すように、第2連結対象物310は、本体部312と、鍔部314とを有する。鍔部314は、本体部312の下端からY軸方向に延びる。
第2連結対象物310は、連結孔322aと、連結孔322bと、貫通孔332aと、貫通孔332bと、貫通孔342aと、貫通孔342bとを有する。
連結孔322aと連結孔322bとは、Z軸方向に貫通する。連結孔322aと連結孔322bとは、X軸方向に沿って延びている。すなわち、連結孔322aと連結孔322bとは、基端部122および先端部124(図4参照)に沿って延びている。連結孔322aと連結孔322bとは、例えば、長孔である。連結孔322aは、突起部120aを挿入可能である。連結孔322bは、突起部120bを挿入可能である。
貫通孔332aと貫通孔332bとは、Z軸方向に貫通している。
貫通孔342aと貫通孔342bとは、Z軸方向に貫通している。
図6(a)に示した状態から、図6(b)に示すように、連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とは連結される。
詳しくは、突起部120aを連結孔322aに挿入させる。また、突起部120bを連結孔322bに挿入させる。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310との幅方向(Y軸方向)の位置ずれを抑制することができる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲がって連結されることを抑制することができる。
また、連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とは連結された状態では、一対の壁部130a、130bが第1連結対象物210の側面と第2連結対象物310の側面と当接する。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310との幅方向(Y軸方向)の位置ずれを抑制することができる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲がって連結されることを抑制することができる。
図7(a)〜図7(c)を参照して、第1連結対象物210と第2連結対象物310との連結金具100による連結方法について説明する。図7(a)〜図7(c)は、連結金具100による連結方法を示す断面図である。
図7(a)は、突起部120aを連結孔322aに挿入する前の状態を示す。図7(b)は、突起部120aを連結孔322aに挿入している状態を示す。図7(c)は、第1連結対象物210と第2連結対象物310との連結が完了した状態を示す。
図7(a)において、長さd5は、連結孔322aの長さを示す。図7(a)および図7(b)において、距離d6は、第1連結対象物210と第2連結対象物310との距離を示す。すなわち、第1連結対象物210と第2連結対象物310との間の隙間を示す。
図7(a)に示すように、先端部124の長さd1(図4参照)は、連結孔322aの長さd5よりも短い。したがって、図7(b)に示すように、突起部120は、連結孔322aに挿入可能である。
また、図7(a)に示すように、基端部122の長さd2(図4参照)は、連結孔322aの長さd5以上である。本実施形態では、基端部122の長さd2(図4参照)は、連結孔322aの長さd5よりも僅かに長い。したがって、図7(c)に示すように、突起部120を連結孔322aに挿入した場合、傾斜部126のいずれかの位置で連結孔322aと当接する。その結果、突起部120および連結孔322aの大きさのばらつき(公差)に応じて、突起部120を連結孔322aに連結させることができる。
図7(b)に示すように、傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて第1連結対象物210から離れる方向(+X方向)へ傾斜している。換言すれば、傾斜部126は、先端部124から基端部122に向けて第1連結対象物210に近づく方向(−X方向)へ傾斜している。このため、突起部120を連結孔322aに挿入していくにしたがって、第2連結対象物310は、第1連結対象物210に近づく方向(−X方向)に引き寄せられる。したがって、突起部120を連結孔322aに挿入していくにしたがって、距離d6は短くなっていく。
図7(c)に示すように、突起部120の連結孔322aへの挿入が完了した後、固定具170aおよび固定具170bを締め付けることが好ましい。傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて第1連結対象物210から離れる方向(+X方向)へ傾斜している。換言すれば、傾斜部126は、先端部124から基端部122に向けて第1連結対象物210に近づく方向(−X方向)へ傾斜している。固定具170aおよび固定具170bが締め付けられることによって、ベース部110に+Z方向の力が加えられる。したがって、固定具170aおよび固定具170bが締め付けられていくにしたがい、第2連結対象物310は、第1連結対象物210に近づく方向(−X方向)に引き寄せられる。このため、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間(距離d6)がさらに短くなる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間が発生することを抑制することができる。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲って連結されることを抑制することができる。
なお、図7(c)に示すように、本実施形態では、第1連結対象物210および第2連結対象物310の上面と、連結金具100の下面とが当接しているが、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間(距離d6)がゼロになれば第1連結対象物210および第2連結対象物310の上面と、連結金具100の下面との間に隙間が生じていてもよい。この場合、第1連結対象物210と第2連結対象物310のZ軸方向の位置ずれが生じないように、連結金具100は裕度を持って第1連結対象物210に固定具170aおよび固定具170bによって固定されていることが好ましい。具体的には、連結金具100は、固定具170aおよび固定具170bの軸方向に変位可能な状態で、第1連結対象物210に取り付けられていることが好ましい。つまり、「固定」には、連結金具100が固定具170aおよび固定具170bの軸方向に変位可能な状態で第1連結対象物210に取り付けられている状態を含む。
図8を参照して、照明装置500について説明する。図8は、照明装置500の断面図である。
図8に示すように、光源262は、基板262aと、複数の発光素子262bとを含む。複数の発光素子262bは、基板262aの実装面に実装される。なお、図8では、複数の発光素子262bのうちの1つの発光素子262bが表れている。なお、光源262は、単数の発光素子262bを含んでいてもよい。
第1光源ユニット260は、単数または複数の取付部材266をさらに含む。例えば、取付部材266は、金属製(例えば、ステンレス製)である。取付部材266によって、第1光源ユニット260が第1連結対象物210に取り付けられる。
第1連結対象物210は、本体部212と、鍔部214とに加えて、電源部216をさらに有する。電源部216は、電源線(不図示)を介して第1光源ユニット260に電力を供給する。
第2連結対象物310と第2光源ユニット360とは、第1連結対象物210と第1光源ユニット260と同様の構成を有するため、説明を省略する。
以上、図1〜図8を参照したように、傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて第1連結対象物210から離れる方向へ傾斜している。換言すれば、傾斜部126は、先端部124から基端部122に向けて第1連結対象物210に近づく方向へ傾斜している。したがって、突起部120が連結孔322a、322bへ挿入されるにしたがって、第2連結対象物310は、第1連結対象物210に近づく方向に引き寄せられる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間が発生することを抑制することができる。
また、基端部122は、基端部122の延びる方向に沿って並んでいる第1端点部123aと第2端点部123bとを有する。第2端点部123bは、第1連結対象物210に対して第1端点部123aよりも離れた位置にある。傾斜部126は、第1端点部123aに接続している。したがって、突起部120が連結孔322a、322bへ挿入されるにしたがって、第2連結対象物310は、第1連結対象物210に近づく方向に引き寄せられる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間が発生することを抑制することができる。
また、先端部124の長さd1は、連結孔322a、322bの長さよりも短い。したがって、突起部120は、連結孔322a、322bに挿入可能である。また、基端部122の長さは、連結孔322a、322bの長さ以上である。したがって、突起部120を連結孔322aに挿入した場合、傾斜部126のいずれかの位置で連結孔322aと当接する。その結果、突起部120および連結孔322a、322bの大きさのばらつき(公差)に応じて、突起部120を連結孔322a、322bに連結させることができる。
また、連結金具100は、突起部120を2つ備える。したがって、突起部120を連結孔322a、322bに挿入することによって、第1連結対象物210と第2連結対象物310との幅方向(Y軸方向)の位置ずれを抑制することができる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲がって連結されることを抑制することができる。
また、連結金具100は、ベース部110から少なくとも1つの突起部120の突起する方向に延びる一対の壁部130a、130bをさらに備える。連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結する際、一対の壁部130a、130bが第1連結対象物210の側面と第2連結対象物310の側面と当接する。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310との幅方向(Y軸方向)の位置ずれを抑制することができる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲がって連結されることを抑制することができる。また、壁部130a、130bを備えることによって、連結金具100の強度を向上させることができる。
また、連結金具100は、位置決め部140a、140bを備える。連結金具100によって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とを連結する際、連結金具100の位置決めを行うことができる。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲がって連結されることを抑制することができる。
また、連結金具100は、固定具孔150a、150bを備える。固定具孔150a、150bは、固定具170a、170bを挿入可能である。固定具170a、170bは、第1連結対象物210に連結金具100を固定する。したがって、固定具170aおよび固定具170bを締め付けることによって、第2連結対象物310を、第1連結対象物210に近づく方向(−X方向)に引き寄せることができる。その結果、第1連結対象物210と第2連結対象物310との隙間が発生することを抑制することができる。したがって、第1連結対象物210と第2連結対象物310とが曲って連結されることを抑制することができる。
以上、図面(図1〜図8)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(6))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図8を参照して説明した連結金具100は、突起部120を2つ備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結金具100は、突起部120を1つ、または3つ以上備えていてもよい。
(2)図1〜図8を参照して説明した連結金具100は、第2連結対象物310の連結孔322a、322bに挿入される突起部120を備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結金具100は、さらに、第1連結対象物210の連結孔に挿入される突起部120を備えていてもよい。この場合、第1連結対象物210の連結孔に挿入される突起部120の傾斜部126は、基端部122から先端部124に向けて第2連結対象物310から離れる方向へ傾斜する。また、突起部120は、図5に示す第1連結対象物210の貫通孔222a、222bに挿入される。
(3)図1〜図8を参照して説明した連結金具100では、傾斜部126は直線的に延びていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、傾斜部126は湾曲していてもよい。
(4)図1〜図8を参照して説明した連結金具100は、一対の壁部130a、130bを備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結金具100は、一対の壁部130a、130bを備えていなくてもよい。
(5)図1〜図8を参照して説明した連結金具100は、位置決め部140a、140bを備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結金具100は、位置決め部140a、140bを備えていなくてもよい。
(6)図1〜図8を参照して説明した連結金具100は、固定具孔150a、150bを2つ備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結金具100は、固定具孔を1つ備えていてもよい。この場合、1つの固定具によって連結金具100は、第1連結対象物210に固定される。