以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す分解斜視図である。
図3(a)及び図3(b)は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す断面図である。
図4は、第1の実施形態に係る光源モジュールの一部を拡大して模式的に表す部分斜視図である。
図1〜図4に表したように、光源モジュール10は、支持体11と、カバー12と、保持部材13と、を備える。
支持体11は、基板15を支持する。基板15は、接着などによって支持体11に固定してもよいし、ネジ止めなどによって着脱可能に支持体11に取り付けてもよい。支持体11は、基板15を着脱可能に支持してもよい。
基板15には、光源16が設けられている。基板15には、例えば、複数の光源16が設けられる。各光源16は、基板15の表面15aに並べて配置される。光源16の数は、任意でよい。光源16の数は、例えば、1つでもよい。
光源16には、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が用いられる。光源16は、例えば、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)、無機エレクトロルミネッセンス(Inorganic ElectroLuminescence)発光素子、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescence)発光素子、または、その他の電界発光型の発光素子などでもよい。光源16は、例えば、電球などでもよい。
カバー12は、支持体11に取り付けられ、支持体11に支持された基板15を覆う。カバー12は、例えば、外力や塵埃などから基板15及び各光源16を保護する。カバー12は、光透過性を有する。カバー12は、各光源16の放出する光に対して光透過性である。カバー12は、例えば、透明である。カバー12は、例えば、光拡散性を有してもよい。カバー12には、例えば、光透過性の樹脂材料が用いられる。
保持部材13は、カバー12を支持体11に保持する。すなわち、保持部材13は、カバー12を支持体11から外れないようにする。光源モジュール10には、例えば、複数の保持部材13が設けられる。この例では、3つの保持部材13が設けられる。保持部材13の数は、任意でよい。保持部材13の数は、例えば、1つまたは2つでもよいし、4つ以上でもよい。
支持体11は、第1部分21と、第2部分22と、第3部分23と、を有する。第1部分21は、第1方向に延びる第1面21aと、第1面21aと反対側の第2面21bと、を有する。第1部分21は、板状である。第1部分21は、例えば、第1方向に長い長尺な板である。この例では、第1面21a及び第2面21bが、略長方形状である。第1面21aの形状及び第2面21bの形状は、長方形状に限ることなく、第1方向に延びる任意の形状でよい。また、この例では、第2面21bが、第1面21aに対して実質的に平行である。
ここで、第1方向に対して平行な方向をX軸方向とする。第1面21aに対して平行でX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。X軸方向及びY軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。Z軸方向は、第1面21aに対して垂直な方向である。
第2部分22は、第2面21bのX軸方向に延びる一方の側端21pに設けられる。第2部分22は、第2面21bの向く方向に延びる。換言すれば、第2部分22は、第1面21aから第2面21bに向かう方向に延びる。
第3部分23は、第2面21bのX軸方向に延びる他方の側端21qに設けられる。第2部分22は、第2面21bの向く方向に延びる。
この例において、支持体11をX軸方向に見た形状は、略U字状である。第2部分22及び第3部分23は、いわゆるリブである。支持体11をX軸方向に見た形状は、例えば、H字状でもよい。すなわち、第2部分22及び第3部分23は、第2面21bの向く方向に少なくとも延びていればよく、第1面21aの向く方向にさらに延びてもよい。この例では、第2部分22及び第3部分23が、第2面21bに対して実質的に垂直な方向に延びる。第2部分22及び第3部分23は、第2面21bに対して傾斜してもよい。支持体11には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。支持体11は、例えば、金属板を折り曲げ加工することによって形成される。
また、この例では、支持体11において、第2面21bの一方の側端21pに沿ってX軸方向に延びる1つの第2部分22が設けられている。第2面21bの他方の側端21qに沿ってX軸方向に延びる1つの第3部分23が設けられている。これに限ることなく、例えば、X軸方向に並ぶ複数の第2部分22を設けてもよいし、X軸方向に並ぶ複数の第3部分23を設けてもよい。
支持体11は、第1面21aで基板15を支持する。基板15は、第1面21aの上に設けられる。支持体11は、基板15の表面15aを第1面21aの向く方向に向けて、基板15を支持する。これにより、第1面21aの向く方向に、光が照射される。
また、第1面21aのY軸方向の長さ(幅)は、基板15のY軸方向の長さよりも長い。このため、第1面21aのX軸方向に延びる一方の端部21m、及び、第1面21aのX軸方向に延びる他方の端部21nは、基板15を支持した状態においても、基板15に覆われない。
カバー12は、本体部30と、第1当接部31と、第2当接部32と、第1係合部33と、第2係合部34と、を有する。
本体部30は、第1面21aと対向し、第1面21aに支持された基板15を覆う。本体部30は、例えば、第1面21aと対向する第1板部30aと、第1板部30aのY軸方向の一端からZ軸方向に延びる第2板部30bと、第1板部30aのY軸方向の他端からZ軸方向に延びる第3板部30cと、を含む。
この例では、第2板部30b及び第3板部30cが、X−Z平面に対して傾斜している。第2板部30bと第3板部30cとの間のY軸方向の距離は、光の照射方向において長くなる。第2板部30bと第3板部30cとの間のY軸方向の距離は、例えば、光の照射方向において連続的に長くなる。すなわち、第2板部30b及び第3板部30cは、テーパ状である。本体部30をX軸方向に見た形状は、例えば、扇状である。これにより、例えば、光源モジュール10が天井に設置された場合に、第2板部30b及び第3板部30cから出射された光によって、天井面を効率良く照らすことができる。
第1当接部31は、本体部30のY軸方向の一端に設けられる。第1当接部31は、例えば、第2板部30bの第1板部30aと反対側の端部に設けられる。第1当接部31は、第1面21aの一方の側端21mに当接する。
第2当接部32は、本体部30のY軸方向の他端に設けられる。第2当接部32は、例えば、第3板部30cの第1板部30aと反対側の端部に設けられる。第2当接部32は、第1面21aの他方の側端21nに当接する。
この例では、第1当接部31及び第2当接部32が、第1面21aに直接接している。第1当接部31及び第2当接部32は、必ずしも第1面21aに直接接しなくてもよい。第1当接部31及び第2当接部32は、他の部材を挟んで第1面21aに当接してもよい。
第1係合部33は、本体部30のY軸方向の一端に設けられる。第1係合部33は、第2部分22のZ軸方向の端部22aに係合し、第1当接部31とともに第2部分22を挟む。第1係合部33は、例えば、外側から第2部分22を覆う。
第2係合部34は、本体部30のY軸方向の他端に設けられる。第2係合部34は、第3部分23のZ軸方向の端部23aに係合し、第2当接部32とともに第3部分23を挟む。第2係合部34は、例えば、外側から第3部分23を覆う。
このように、カバー12は、第1面21a側から支持体11に被せ、各係合部33、34を第2部分22及び第3部分23に係合させる。これにより、カバー12が、支持体11に取り付けられる。
光源モジュール10は、一対の側板17、18をさらに含む。側板17は、支持体11及びカバー12のX軸方向の一端に取り付けられる。側板18は、支持体11及びカバー12のX軸方向の他端に取り付けられる。側板17は、カバー12のX軸方向の一端を塞ぐ。側板18は、カバー12のX軸方向の他端を塞ぐ。
保持部材13は、対向部40と、第1把持部41と、第2把持部42と、を有する。対向部40は、第2面21bと対向する。対向部40は、例えば、第2面21bに接する。対向部40のY軸方向の長さは、第2面21bのY軸方向の長さと実質的に同じか、僅かに短い程度である。
第1把持部41は、対向部40のY軸方向の一端に設けられる。第1把持部41は、第2部分22と第1係合部33とを挟んで把持する。第1把持部41は、例えば、板バネ状であり、第2部分22と第1係合部33とを挟むことにより、第1係合部33の係合が解除されてしまうことを抑制する。
第2把持部42は、対向部40のY軸方向の他端に設けられる。第2把持部42は、第3部分23と第2係合部34とを挟んで把持する。第2把持部42は、例えば、板バネ状であり、第3部分23と第2係合部34とを挟むことにより、第2係合部34の係合が解除されてしまうことを抑制する。換言すれば、保持部材13は、各把持部41、42で挟むことにより、カバー12の開きを抑制する。
このように、保持部材13は、第2面21b側から支持体11に取り付けられ、第2部分22と第1係合部33とを第1把持部41で挟み、第3部分23と第2係合部34とを第2把持部42で挟むことにより、カバー12を支持体11に保持する。
第1把持部41には、第1ストッパ部43が設けられている。第1ストッパ部43は、第2部分22に設けられた第1被係合部22bと係合して、第1把持部41の第2面21bの向く方向(第2面21bから離間する方向)への移動を規制する。
第2把持部42には、第2ストッパ部44が設けられている。第2ストッパ部44は、第3部分23に設けられた第2被係合部23bと係合して、第2把持部42の第2面21bの向く方向への移動を規制する。
対向部40を第2面21bに接触させた状態で、各ストッパ部43、44を係合させる。これにより、保持部材13が、支持体11に保持される。保持部材13が、支持体11から外れてしまうことが抑制される。従って、カバー12が、支持体11により適切に保持される。
この例では、支持体11に対して3つの保持部材13が取り付けられる。従って、第2部分22には、3つの第1被係合部22bが、X軸方向に並べて設けられる。第3部分23には、3つの第2被係合部23bが、X軸方向に並べて設けられる。例えば、第1被係合部22b及び第2被係合部23bの設けられた位置が、保持部材13の取付位置である。
この例では、第1ストッパ部43及び第2ストッパ部44が、外側に向かって突出する略半球状の突起であり、第1被係合部22b及び第2被係合部23bが、略矩形状の貫通孔である。これとは反対に、第1ストッパ部43及び第2ストッパ部44を貫通孔とし、第1被係合部22b及び第2被係合部23bを突起としてもよい。第1ストッパ部43、第2ストッパ部44、第1被係合部22b及び第2被係合部23bのそれぞれの形状は、保持部材13の抜けを抑制できる任意の形状でよい。
また、この例では、第1ストッパ部43及び第2ストッパ部44のそれぞれが、X軸方向に並べて2つ設けられている。第1ストッパ部43及び第2ストッパ部44のそれぞれの数は、任意である。第1ストッパ部43及び第2ストッパ部44のそれぞれは、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
第1把持部41には、一対の抑え部41aと、第1爪部41bと、が設けられている。各抑え部41aは、X軸方向に並べて設けられる。各抑え部41aは、略U字状に折り曲げられ、第2部分22と第1係合部33とを挟む部分である。第1爪部41bは、各抑え部41aの間に設けられる。第1爪部41bは、第2面21bと実質的に平行な方向において、対向部40と反対の方向に向かって突出する。第1爪部41bは、例えば、Y軸方向において、外側に向かって突出する。
第2把持部42には、一対の抑え部42aと、第2爪部42bと、が設けられている。各抑え部42aは、X軸方向に並べて設けられる。各抑え部42aは、略U字状に折り曲げられ、第3部分23と第2係合部34とを挟む部分である。第2爪部42bは、各抑え部42aの間に設けられる。第2爪部42bは、第2面21bと実質的に平行な方向において、対向部40と反対の方向に向かって突出する。第2爪部42bは、例えば、Y軸方向において、外側に向かって突出する。
各爪部41b、42bは、光源モジュール10の器具本体への取り付けに用いられる。
このように、保持部材13は、カバー12の保持に用いられるとともに、光源モジュール10の器具本体への取り付けにも用いられる。
保持部材13には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。保持部材13には、例えば、樹脂材料などを用いてもよい。但し、保持部材13には、上記のような金属材料を用いることが好ましい。これにより、例えば、保持部材13の耐久性を向上させることができる。また、保持部材13は、例えば、1枚の板材料から形成される。これにより、例えば、部品点数を削減することができる。例えば、光源モジュール10のコストを抑えることができる。例えば、保持部材13に樹脂材料を用いる場合、保持部材13は、射出成形などによって形成された1つの部品であることが好ましい。
光源モジュールにおいて、カバーを支持体にネジ止めするものがある。このような光源モジュールでは、組立時に工具が必要となり、組立が煩雑となる。
これに対して、本実施形態に係る光源モジュール10では、支持体11に基板15を支持させた後、各係合部33、34を係合させてカバー12を支持体11に取り付け、保持部材13でカバー12を支持体11に保持する。そして、側板17でカバー12のX軸方向の一端を塞ぎ、側板18でカバー12のX軸方向の他端を塞ぐ。これにより、光源モジュール10が組み立てられる。
このように、本実施形態に係る光源モジュール10では、工具などを用いることなく、組み立てを行うことができる。従って、光源モジュール10では、ネジを用いる場合に比べて、組立性を向上させることができる。また、ネジを用いる場合に比べて、部品点数を削減することもできる。例えば、光源モジュール10をコストダウンできる。
(第2の実施形態)
図5(a)及び図5(b)は、第2の実施形態に係る照明器具を模式的に表す斜視図である。
図6は、第2の実施形態に係る照明器具を模式的に表す断面図である。
図7は、第2の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す平面図である。
図5〜図7に表したように、照明器具100は、上記第1の実施形態で説明した光源モジュール10と、光源モジュール10を支持する器具本体110と、を備える。
照明器具100は、例えば、光源モジュール10を下方に向けた状態で室内の天井に取り付けられる。照明器具100は、光源モジュール10から照射される光によって、室内を照明する。なお、照明器具100は、天井に限ることなく、例えば、壁面などに取り付けてもよい。器具本体110は、例えば、ネジなどによって天井に取り付けられる。このように、器具本体110は、光源モジュール10の支持に用いられるとともに、天井などの取付対象への照明器具100の取り付けに用いられる。
器具本体110は、例えば、筐体112と、取付バネ114と、を含む。筐体112には、光源モジュール10の少なくとも一部を収容する凹部112aが設けられている。取付バネ114は、筐体112に取り付けられている。取付バネ114は、凹部112aに収容された光源モジュール10の第1爪部41b及び第2爪部42bと係合し、光源モジュール10の凹部112aから抜ける方向への移動を規制する。
このように、器具本体110は、取付バネ114を各爪部41b、42bに係合させることによって、光源モジュール10を支持する。この例では、光源モジュール10に3つの保持部材13が設けられている。このため、この例では、3つの取付バネ114が器具本体110に設けられている。各取付バネ114は、筐体112において、光源モジュール10の各保持部材13に対応する位置に取り付けられている。器具本体110は、各取付バネ114を各保持部材13のそれぞれの各爪部41b、42bに係合させて、光源モジュール10を支持する。
筐体112には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。取付バネ114には、例えば、上記と同様の金属材料が用いられる。取付バネ114は、弾性を有する。取付バネ114は、いわゆる板バネである。筐体112及び取付バネ114には、例えば、樹脂材料などを用いてもよい。但し、筐体112及び取付バネ114に金属材料を用いることにより、例えば、これらの耐久性を高めることができる。
器具本体110には、例えば、電源回路115と、端子台116、117と、がさらに設けられる。電源回路115、端子台116、117は、例えば、ネジ止めなどにより、凹部112a内に取り付けられる。
電源回路115は、例えば、外部から供給される電力を光源モジュール10に対応した電圧または電流に変換して、光源モジュール10に供給する。光源モジュール10は、電源回路115からの電力供給に応じて光源16を点灯させ、光を照射する。電源回路115は、例えば、照明器具100とは別に設けてもよい。
端子台116、117は、例えば、外部の電源と電源回路115との間の電気的な接続や、電源回路115と各光源16との間の電気的な接続などに用いられる。
また、筐体112には、例えば、照明器具100を天井などに取り付けるための金具(例えば、ネジ)や電源回路115に電力を供給する電源ケーブルなどを通すための複数の開口が設けられる。
筐体112は、例えば、底板部120と、第1側板部121と、第2側板部122と、第1傾斜板部123と、第2傾斜板部124と、を有する。
底板部120は、第2面21bと対向する第3面120aと、第3面120aと反対側の第4面120bと、を有する。第3面120aは、例えば、第2面21bの全体と対向する。底板部120も、X軸方向に延びる長尺状の板である。この例では、第4面120bが、第3面120aと実質的に平行である。第4面120bは、第3面120aと非平行でもよい。また、この例では、第3面120aが、第2面21bと実質的に平行である。第3面120aは、第2面21bと非平行でもよい。電源回路115及び各端子台116、117は、例えば、第3面120aに取り付けられる。
第1側板部121は、第3面120aのX軸方向に延びる一方の側端から第3面120aの向く方向に延び、Y軸方向において第1把持部41と対向する。第2側板部122は、第3面120aのX軸方向に延びる他方の側端から第3面120aの向く方向に延び、Y軸方向において第2把持部42と対向する。すなわち、凹部112aは、底板部120と、各側板部121、122と、によって形成される。
この例では、第1側板部121及び第2側板部122が、第3面120aに対して実質的に垂直な方向に延びる。すなわち、この例では、第1側板部121及び第2側板部122が、Z軸方向に延びる。第1側板部121及び第2側板部122は、第3面120aに対して傾斜していてもよい。
第1傾斜板部123の一端は、第1側板部121の底板部120と反対側の端部に接続されている。第1傾斜板部123は、第1側板部121の底板部120と反対側の端部から、第4面120bの向く方向に向かって斜めに延びる。第2傾斜板部124の一端は、第2側板部122の底板部120と反対側の端部に接続されている。第2傾斜板部124は、第2側板部122の底板部120と反対側の端部から、第4面120bの向く方向に向かって斜めに延びる。第2傾斜板部123と第2傾斜板部124との間のY軸方向の距離は、第3面120aの向く方向に向かって減少する。すなわち、第2傾斜板部123及び第2傾斜板部124は、筐体112のX軸方向に見た形状を略台形状にする。
第1傾斜板部123の端部123aは、第3面120aと実質的に平行となるように、第1側板部121側に向けて折り曲げられている。また、第1傾斜板部123の端部123aは、第4面120bよりも第4面120bの向く方向に突出した位置に配置されている。
第2傾斜板部124の端部124aは、第3面120aと実質的に平行となるように、第2側板部122側に向けて折り曲げられている。また、第2傾斜板部124の端部124aは、第4面120bよりも第4面120bの向く方向に突出した位置に配置されている。
第1傾斜板部123の端部123aと第4面120bとの間のZ軸方向の距離は、第2傾斜板部124の端部124aと第4面120bとの間のZ軸方向の距離と実質的に同じである。すなわち、端部123aは、端部124aと実質的に面一である。
これにより、例えば、照明器具100を天井に設置する場合には、端部123a、124aが天井面に当接する。そして、第3面120aが、天井面と実質的に平行になる。また、このとき、第4面120bは、天井面から僅かに離間する。これにより、例えば、電源回路115などの各部品を筐体112に取り付けるためのネジなどが、天井面に接触することを抑制することができる。
第1側板部121には、開口121aが設けられている。開口121aは、Y軸方向において第1把持部41と対向する位置に配置されている。第2側板部122には、開口122aが設けられている。開口122aは、Y軸方向において第2把持部42と対向する位置に配置されている。この例では、光源モジュール10の3つの保持部材13のそれぞれに対応して、開口121a及び開口122aが、それぞれ3つずつ設けられる。
取付バネ114は、底板部120に取り付けられる。この例では、取付バネ114が、第4面120bに取り付けられている。すなわち、取付バネ114は、凹部112aの外側に取り付けられている。取付バネ114は、例えば、ネジやリベットなどによって、第4面120bに取り付けられる。取付バネ114は、略U字状に折り曲げられており、底板部120に沿う部分と、第1側板部121に沿う部分と、第2側板部122に沿う部分と、を有する。
取付バネ114の一方の端部114aは、略U字状に折り曲げられ、開口121aを介して凹部112a内に入り込んでいる。この端部114aが、凹部112aに収容された光源モジュール10の第1爪部41bと係合する。
取付バネ114の他方の端部114bは、略U字状に折り曲げられ、開口122aを介して凹部112a内に入り込んでいる。この端部114bが、凹部112aに収容された光源モジュール10の第2爪部42bと係合する。
この例では、取付バネ114が、第1爪部41bと係合する端部114aと、第2爪部42bと係合する端部114bと、を有している。取付バネ114は、例えば、第1爪部41bと係合する端部を有する部品と、第2爪部42bと係合する端部を有する別の部品と、の2つの部品で構成してもよい。
筐体112には、開口112bと開口112cとが設けられている。開口112bは、Z軸方向において取付バネ114の端部114aと対向する位置に配置されている。開口112cは、Z軸方向において取付バネ114の端部114bと対向する位置に配置されている。各開口112b、112cは、各取付バネ114に対応して設けられる。この例では、3つの開口112b及び3つの開口112cが、筐体112に設けられる。
開口112bに棒状の治具を挿し込んで、取付バネ114の端部114aを押し、取付バネ114を弾性変形させる。すると、端部114aの傾斜に沿って、端部114aが凹部112aから退避する方向に移動し、第1爪部41bと端部114aとの係合状態が解除される。
開口112cに棒状の治具を挿し込んで、取付バネ114の端部114bを押し、取付バネ114を弾性変形させる。すると、端部114bの傾斜に沿って、端部114bが凹部112aから退避する方向に移動し、第2爪部42bと端部114bとの係合状態が解除される。
このように、器具本体110は、取付バネ114の係合と、係合状態の解除と、により、光源モジュール10を着脱可能に支持する。
前述のように、光源モジュール10のカバー12においては、本体部30をX軸方向に見た形状が、扇状である。筐体112の各開口112b、112cは、Z軸方向において、本体部30と重なる。これにより、例えば、室内側から見たときに、各開口112b、112cを視認し難くすることができる。例えば、照明器具100の意匠性を高めることができる。
図6及び図7に表したように、第4面120bには、突起126が設けられている。第4面120bには、例えば、複数の突起126が設けられる。突起126の数は、任意でよい。突起126は、1つでもよい。この例において、突起126は、半球状である。突起126の形状は、半球状に限ることなく、第4面120bの向く方向に突出した任意の形状でよい。
突起126の高さ(第4面120bからのZ軸方向の長さ)は、第4面120bと端部123a(端部124a)との間のZ軸方向の距離と、実質的に同じである。これにより、突起126は、例えば、各端部123a、124aを天井面に当接させた際に、各端部123a、124aとともに天井面に当接する。
突起126は、取付バネ114の近傍に配置される。突起126と取付バネ114との間のX軸方向の距離D1は、例えば、30mm以下である。すなわち、「取付バネ114の近傍」とは、距離D1が、30mm以下であることをいう。また、この例では、複数の突起126が、取付バネ114を挟んでX軸方向の両側に配置されている。突起126は、取付バネ114のX軸方向の片側のみに設けてもよい。
照明器具100を天井に設置する場合には、各端部123a、124aを天井面に当接させた状態で、器具本体110を室内側から天井板などにネジ止めする。
器具本体110には、例えば、光源モジュール10の落下を抑制するための少なくとも2本のチェーン(仮止め部材)が設けられている。例えば、2本のチェーンが、X軸方向の両端付近に設けられる。光源モジュール10の支持体11の第2面21bには、例えば、各チェーンに対応した複数のフックが設けられている。器具本体110を天井にネジ止めした後、これらの各チェーンの端部を光源モジュール10のフックに引っ掛けて、光源モジュール10を吊るす。
光源モジュール10を吊るした後、例えば、図示を省略したコネクタを接続することにより、光源モジュール10と電源回路115とを電気的に接続する。
配線の後、光源モジュール10をX軸周りに傾けた状態で支持体11の第2部分22側を凹部112a内に入れ、各保持部材13のそれぞれの第1爪部41bを、各取付バネ114のそれぞれの端部114aに係合させる。この後、光源モジュール10を水平に戻すようにして支持体11の第3部分23側を凹部112a内に入れ、各保持部材13のそれぞれの第2爪部42bを、各取付バネ114のそれぞれの端部114bに係合させる。
これにより、光源モジュール10が器具本体110に支持され、照明器具100が天井に取り付けられる。なお、上記と反対に、各第2爪部42bを各端部114bに係合させた後、各第1爪部41bを各端部114aに係合させてもよい。
光源モジュール10を器具本体110から取り外す場合には、例えば、各第1爪部41bと各端部114aとのそれぞれの係合状態を解除した後、各第2爪部42bと各端部114bとのそれぞれの係合状態を解除する。反対に、各第2爪部42bと各端部114bとのそれぞれの係合状態を解除した後、各第1爪部41bと各端部114aとのそれぞれの係合状態を解除してもよい。
器具本体110を天井板などにネジ止めする時、例えば、ネジを締め付け過ぎて、筐体112を変形させてしまう場合がある。取付バネ114を係合させて光源モジュール10を支持する場合に、筐体112が変形してしまうと、例えば、取付バネ114と各爪部41b、42bとの位置がずれる。これにより、光源モジュール10が、器具本体110に対して取り付け難くなったり、外し難くなったりしてしまう。
本実施形態に係る照明器具100では、底板部120の取付バネ114の近傍に突起126を設けている。照明器具100では、器具本体110を天井面にネジ止めする際に、突起126が天井面に当接する。これにより、照明器具100では、取付バネ114の近傍における筐体112の変形を抑えることができる。例えば、器具本体110に対する光源モジュール10の着脱を容易に行うことができる。例えば、天井などの取付対象に対する器具本体110の取り付けを容易にできる。
突起126を複数設けることにより、筐体112の変形をより適切に抑えることができる。各突起126を取付バネ114のX軸方向の両側に配置することにより、筐体112の変形をさらに抑えることができる。
例えば、距離D1を20mm以下にする。これにより、筐体112の変形をより適切に抑えることができる。例えば、距離D1を10mm以下にする。これにより、筐体112の変形をさらに抑えることができる。
突起126の高さは、各端部123a、124aの高さ以下であることが好ましい。これにより、各端部123a、124aと天井面との間に隙間が生じてしまうことを抑制することができる。但し、突起126の高さと各端部123a、124aの高さとの差が大きくなると、筐体112の変形を抑える効果が弱くなってしまう。このため、突起126の高さと各端部123a、124aの高さとの差は、例えば、5mm以下であることが好ましい。そして、突起126の高さが、各端部123a、124aの高さと実質的に同じであることが、最も好適である。
(第3の実施形態)
図8(a)及び図8(b)は、第3の実施形態に係る照明器具を模式的に表す斜視図である。
図9は、第3の実施形態に係る照明器具を模式的に表す断面図である。
図10は、第3の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す部分斜視図である。
図8〜図10に表したように、照明器具200は、上記第1の実施形態で説明した光源モジュール10と、光源モジュール10を支持する器具本体210と、を備える。
器具本体210は、第2の実施形態で説明した器具本体110と同様に、筐体212と、取付バネ214と、を含む。この筐体212にも、光源モジュール10の少なくとも一部を収容する凹部212aが設けられている。筐体212及び取付バネ214の機能は、上記第2の実施形態の器具本体110の筐体112及び取付バネ114の機能と実質的に同じである。筐体212及び取付バネ214について、筐体112及び取付バネ114と同様とできる部分については、詳細な説明を省略する。
筐体212は、例えば、底板部220と、第1側板部221と、第2側板部222と、を有する。底板部220、第1側板部221及び第2側板部222は、上記第2の実施形態と同様とすることができる。底板部220は、底板部120と同様に、第2面21bと対向する第3面220aと、第3面220aと反対側の第4面220bと、を有する。底板部220、第1側板部221及び第2側板部222によって、凹部212aが形成される。
底板部220には、開口220c、220dが設けられている。開口220cは、Z軸方向において第1把持部41と対向する位置に配置されている。開口220dは、Z軸方向において第2把持部42と対向する位置に配置されている。この例では、光源モジュール10の3つの保持部材13のそれぞれに対応して、開口220c及び開口220dが、それぞれ3つずつ設けられる。
取付バネ214は、底板部220に取り付けられる。この例では、取付バネ214が、第4面220bに取り付けられている。取付バネ214は、略U字状に折り曲げられており、底板部220に沿う部分と、第1側板部221に沿う部分と、第2側板部222に沿う部分と、を有する。
この例では、取付バネ214の第1側板部221に沿う部分が、開口220cを介して凹部212a内に入り込んでいる。そして、第2側板部222に沿う部分が、開口220dを介して凹部212a内に入り込んでいる。
取付バネ214の一方の端部214aは、内側に向けて折り曲げられ、凹部212aに収容された光源モジュール10の第1爪部41bと係合する。取付バネ214の他方の端部214bは、内側に向けて折り曲げられ、凹部212aに収容された光源モジュール10の第2爪部42bと係合する。
上記第2の実施形態では、各側板部121、122から取付バネ114の端部114a、114bを凹部112a内に進入させている。これに限ることなく、本実施形態に示すように、取付バネ214の端部214a、214bを底板部220から凹部212a内に進入させてもよい。この例の筐体212は、各傾斜板部123、124を含まない。このため、各側板部221、222から取付バネ214の端部214a、214bを凹部212a内に進入させると、取付バネ214が外部に露出してしまう。従って、筐体212においては、取付バネ214の端部214a、214bを底板部220から凹部212a内に進入させる。これにより、例えば、照明器具200の意匠性が損なわれることを抑制することができる。また、取付バネ214は、例えば、第3面220aに取り付けてもよい。すなわち、取付バネ214は、凹部212a内に取り付けてもよい。
第1側板部221の端部221a及び第2側板部222の端部222aのそれぞれは、内側に向けて略U字状に折り曲げられている。また、端部221a及び端部222aは、凹部212aのY軸方向の幅を狭めるように傾斜したテーパ状である。このように、端部221a及び端部222aをテーパ状にすることにより、例えば、各爪部41b、42bとの係合を解除する際に取付バネ214を弾性変形させるためのスペースを確保しつつ、室内側から取付バネ214などを視認し難くさせることができる。
端部221aには、切り欠き221bが設けられている切り欠き221bは、取付バネ214の端部214aと対向する位置に配置される。端部222aには、切り欠き222bが設けられている切り欠き222bは、取付バネ214の端部214bと対向する位置に配置される。各切り欠き221b、222bは、各取付バネ114に対応して設けられる。この例では、3つの切り欠き221b、222bが、筐体212に設けられる。
この例では、各端部221a、222aを略U字状に折り曲げ、この折り曲げた部分に各切り欠き221b、222bを設けることにより、各側板部221、222の先端部分に切れ込みが入らないようにしている。これにより、例えば、各切り欠き221b、222bを設けた場合にも、筐体212の強度の低下を抑えることができる。
切り欠き221bに棒状の治具を挿し込んで、取付バネ214の端部214aを押し、端部214aを第1側板部221側に寄せるように取付バネ214を弾性変形させる。これにより、第1爪部41bと端部214aとの係合状態が解除される。
切り欠き222bに棒状の治具を挿し込んで、取付バネ214の端部214bを押し、端部214bを第2側板部222側に寄せるように取付バネ214を弾性変形させる。これにより、第2爪部42bと端部214bとの係合状態が解除される。治具を挿し込む部分の形状を切り欠き221b、222bとすることで、例えば、貫通孔などに比べて治具を挿し込む際の操作性を向上させることができる。例えば、貫通孔などに比べて、挿し込んだ状態における治具の移動量を大きくすることができる。
筐体212においても、第4面220bには、突起226が設けられている。例えば、複数の突起226が、第4面220bに設けられる。この例では、例えば、照明器具200を天井に設置する際に、これらの各突起226が、天井面に当接する。
この例においても、各突起226は、取付バネ214の近傍に配置される。突起226と取付バネ214との間のX軸方向の距離D1は、例えば、30mm以下である。各突起226は、例えば、取付バネ214を挟んでX軸方向の両側に配置される。これにより、例えば、照明器具200を天井などに設置する際に、取付バネ214の近傍における筐体212の変形を抑えることができる。
照明器具200を天井に設置する手順、及び、光源モジュール10を器具本体210から取り外す手順は、上記第2の実施形態で説明した手順と実質的に同じである。
図11は、第3の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す部分断面図である。
図11に表したように、取付バネ214は、例えば、Y軸方向の中央付近において第4面220bに取り付けられる。例えば、ネジ228によって、取付バネ214が第4面220bのY軸方向の中央付近に取り付けられる。また、照明器具200では、各突起226により、第4面220bと取付面(例えば天井面)との間に隙間が空く。
これにより、照明器具200では、図11に表したように、切り欠き221bに治具を挿し込んで、取付バネ214の端部214aを押し、取付バネ214を弾性変形させた際に、取付バネ214の一部を第4面220bから離間させることができる。取付バネ214の一部を、取付面側に移動させることができる。
これにより、例えば、第1爪部41bと端部214aとの係合を解除させ易くすることができる。換言すれば、係合の解除の操作性を向上させることができる。また、第1爪部41bと端部214aとの係合を解除する際に、取付バネ214の一部を取付面側に移動させることで、例えば、係合の解除に必要となる端部214aの第1側板部221側への移動量を少なくすることができる。従って、例えば、取付バネ114が取付面側に移動できないものに比べて、端部214aと第1側板部221との間のY軸方向の距離を短くすることができる。例えば、筐体212のY軸方向の幅を狭くすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。