JP3178617U - 環状型照明装置と照明管 - Google Patents

Abstract

【課題】照明装置に使用される環状型照明管において、その一部が途切れることなく一様な照明となる環状型照明管及び照明装置を提供する。
【解決手段】所望幅で帯状の基板をその幅方向を上下方向として前記幅方向に直交する基板の長手方向の両端部を水平な円周方向に向き合わせて環状にしたプリント基板３と、該環状のプリント基板における内側実装面と外側実装面とに実装した発光ダイオード４とを備える。さらに、前記環状のプリント基板とそれに実装した前記発光ダイオードとでなる発光体を内部に固定部で保持して収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管５と、前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部１０に他端部が接続されたリード線６ａとから環状型照明管２を形成する。
【選択図】図６

Description

本考案は、発光ダイオード（以下、ＬＥＤ）を用いた環状型照明装置とその装置に使用する照明管に関するものである。

従来、環状型照明装置とそれに使用する照明管は、特許文献１に示すように、ドーナツ形状の円形照明装置において、光源として複数の発光ダイオード素子を、略円環状の基板に複数列配列してなる発光ユニットと、前記発光ユニットが出力する光束が透過するカバー部材と、前記発光ユニットの基板の端部を受ける段部が形成され前記発光ユニットを挟んで前記カバー部材と反対側に設けられる後部部材と、前記後部部材に設けられ外部電源と接続して前記発光ユニットを駆動するための電源を形成する電源ユニットと、前記電源ユニットと外部電源とを接続するためのコネクタとを有したものである。

特開２０１２−５４１０４号公報

しかし、従来の環状型照明装置と照明管とにおいては、ＬＥＤを実装するプリント基板が照明管に沿って円形状であり、そのプリント基板の片面側に前記ＬＥＤを実装し、照明管断面形状の略中央位置に配設され、そのプリント基板両端部が照明管の段部で保持されている。よって、プリント基板のＬＥＤ実装面と反対側の面には、照明用素子が存在しないので、照明管の水平な使用状態においてその上半分が暗くなってしまっている。

また、電源部が照明管の後部部材に設けられているために、前記プリント基板において電源部と干渉する部分が切り取られてしまい、環状のＬＥＤ配列が途中で途切れて、周囲に亘って一様な照明にならないと言う課題がある。
本考案に係る環状型照明装置と照明管は、このような課題を解決するために提案されたものである。

本考案に係る環状型照明装置の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、所望幅で帯状の基板をその幅方向を上下方向として前記幅方向に直交する基板の長手方向の両端部を水平な円周方向に向き合わせて環状にしたプリント基板と、該環状のプリント基板における内側実装面と外側実装面とに実装した発光ダイオードと、前記環状のプリント基板とそれに実装した前記発光ダイオードとでなる発光体を内部に固定部で保持して収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管と、
前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部に他端部が接続されたリード線とからなることである。

前記プリント基板は、フレキシブル両面基板であることである。また、前記カバー管の固定部は、環状の発光体を該カバー管の円形断面における半径方向から挿入・装着できるように、カバー管の内周壁面から円形断面の管中心に向かって突出する凹部に形成されてなることを含むものである。

本考案に係る環状型照明装置の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、板厚を上下方向とし、円形状の基板で中央部に上下貫通孔を有してなる環状のプリント基板と、該環状のプリント基板における上下いずれか片側の実装面に実装した発光ダイオードと、前記環状のプリント基板とそれに実装した前記発光ダイオードとでなる発光体をカバー管の一部を構成する放熱部材で保持してカバー管内部に収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管と、前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部に他端部が接続されたリード線とからなることである。

本発明に係る環状型照明装置は、上記本発明に係る環状型照明管を有してなり、照明装置側に電源部が設けられていることである。

本考案の環状型照明装置とその照明管によれば、本発明に係る環状型照明管において、環状方向の３６０°に亘り切れ目無く照明され、管の軸心周りにおいてもほぼ３６０°の照明を達成できるものである。また、従来例と同じ明るさであって、かつ、省電力となり、照明管の重さも電源部を管の外に出しているので軽量で取り扱いやすい。また、プリント基板をフレキシブルな両面実装基板とすることで、断面円形状の照明管内に半径方向に取り付けることができるようになり、カバー管の固定部にプリント基板を差し込んで取付けできて、プリント基板の固定作業が容易となって手間がかからず、組立作業工期の短縮となる。
このような照明管を装置に容易に取付けることができて、既存の環状型蛍光灯に変わって簡単な工事で照明管を交換することができるようになり、省エネで明るさの変わらない環状型照明装置となる。

本考案に係る環状型照明装置１における照明管２の全体構成図である。 同本考案の環状型照明管２における図１中のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 同本考案の照明管２におけるプリント基板３のＬＥＤ実装状況を示す斜視図である。 同本考案の第２実施例に係る照明管７の一部断面図（Ａ）、プリント基板８の斜視図（Ｂ）である。 図２中のＢ−Ｂ線に沿った断面図（Ａ）であり、図４中のＣ−Ｃ線に沿った断面図（Ｂ）である。 本発明に係る第１実施例における照明装置１の全体縦断面図である。

本考案に係る環状型照明装置１は、図６に示すように、発光ダイオード（ＬＥＤ）を光源として略全面にわたり照明する環状型照明管２を備えてなるものである。
である。

本考案に係る第１実施例の環状型照明装置１は、環状型の照明管２を有してなるものであり、その照明管２の構造は、図１乃至図２に示すように、所望幅で帯状のフレキシブルな基板をその幅方向を上下方向として、前記幅方向に直交する基板の長手方向の両端部を水平な円周方向に向き合わせて環状にしたプリント基板３がある。

前記環状のプリント基板３における内側実装面と外側実装面との２面、若しくは、図２に示すように、内側及び外側の実装面と基板先端面との３面に実装した発光ダイオード（ＬＥＤ）４がある。ＬＥＤ４を３面に実装するのは、照明管２の軸心周りに均一に照射させるためである。図３に示すように、前記環状のプリント基板３とそれに周方向に沿って１列、若しくは複数列で内側実装面と外側実装面とに実装した前記発光ダイオード４とで発光体が形成される。

前記発光体を内部に固定部５ａで保持して収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管５があり、照明管２が形成されている。

そして、前記照明管２の発光体に一端部が接続され前記カバー管５の貫通孔から外部に導出されカバー管５外部に装備された電源部１０に他端部が接続されたリード線６ａが配設されている。前記電源部１０は、照明装置１の側に装備されるものである。それにより、照明管２の重量を軽減することができる。

前記プリント基板３は、例えば、フレキシブル両面基板であり、図３に示すように、幅方向を上下方向にして、基盤の長手方向ａを周方向にして環状型に形成することが容易なものを用いる。ＬＥＤ４は、周方向に一列、若しくは二列以上の任意に配設するものである。二列にして千鳥配置にしても良い。また、プリント基板３の幅方向の一端側縁部を取付用の固定部にするとともに、他端側端面をＬＥＤ４の実装面とすることもある。

前記カバー管５は、図１及び図２に示すように、室内の天井に取付けられた際に、天井側の天井部５ｂと下側の照明部５ｃとの二部品から構成されている。前記天井部５ｂには、プリント基板３を固定して保持する固定部５ａが設けられている。また、天井部５ｂには、放熱用の穴５ｄが所望数設けられている。この穴５ｄの形状は、例えば、丸穴若しくは円弧状の長穴などである。

前記固定部５ａは、発光体を該カバー管５の円形断面において半径方向から挿入・装着できるように、カバー管５の内周壁面から管中心に向かって突出する凹部に一体形成されてなる。この凹部に前記プリント基板３を固定するには、接着剤などを使用するものである。固定方法として、図示した差込方式のほかにも、プリント基板３側に係合穴を用意して、固定部側にロック用の係合爪を用意するような方法でもよく、特に限定するものではない。尚、プリント基板３は、図３に示すように、帯状の環状型であるので、固定部に差し込む方式が取付けやすいものである。

図２に示すように、天井部５ｂと照明部５ｃとの組み合わせには、環状型照明管２の内側と外側に組立用段部５ｅが設けられていて、例えば、内側の段部５ｅを互いにかみ合わせて、外側の段部を拡張させて嵌合させ、組み立てるものである。前記組立用段部５ｅの固定用には、接着剤を併用するものである。尚、段部５ｅの形状や組合せ方法など、従来公知の数々の手段を採用できるものであり、図示したものに限定するものではない。

このようにして構成される本発明に係る環状型照明管２を、図６に示すように、照明装置１に装着して使用するものである。照明管２がＬＥＤ使用の照明管であるが、従来と同様の照明範囲θを確保して、ほぼ全方向に光を照射する照明装置１となるものである。

本発明の第２実施例に係る環状型照明管７として、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように、板厚ａを上下方向とし、円形状の基板で中央部に上下貫通孔８ａを有してなる環状のプリント基板８と、該環状のプリント基板８における上下いずれか片側の実装面に実装した発光ダイオード４とで発光体が形成されている。前記発光ダイオード４は、図示のように実装配置として２列にしても良いし、千鳥配置にしても良く、１列などでもよい。

前記環状のプリント基板８とそれに実装した前記発光ダイオード４とでなる発光体を、カバー管９の一部を構成する、例えば、アルミニウム製のフィン付き放熱部材で保持してカバー管内部に収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管９がある。

前記カバー管９は、上部に、アルミニウム製の天井部９ａがあり、この天井部９ａの基部９ｄの表面側に前記プリント基板３が取付され、円弧状の天井部９ａには放熱用の穴９ｂと、放熱用のフィンとが設けられている。

また、カバー管９の下部は、透明若しくは半透明の照明部９ｃとなっており、前記天井部９ａに接着剤等の公知の固定手段によって固定される。図４（Ａ）に示すように、天井部９ａの基部９ｄの幅とプリント基板３の幅とを、カバー管９の内径よりもはるかに小さい寸法に設定してある。例えば、カバー管７の内径（内側の直径）に対して、その２／３〜１／２の寸法をプリント基板３の幅とする。よって、プリント基板３に実装されたＬＥＤ４の光が、上方にまで散乱してカバー管９の軸心周りにほぼ全周にわたり照明されるものである。

前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部に他端部が接続されたリード線６ａとからなる。

このようにして、第２実施例の照明管７が形成され、環状型でカバー管９の周方向で全周に亘り、かつ、カバー管９の軸心周りにほぼ全周にわたり、ＬＥＤ４によって照明される環状型照明装置となるものである。

本考案に係る環状型照明装置と照明管は、ＬＥＤ用プリント基板を使用して、全方向照射形の環状型照明装置とすることができたものであり、新設の照明装置はもちろんのこと、既設の蛍光灯に代わって使用できるものである。

１ 環状型照明装置、
２ 環状型照明管、
３ プリント基板、
４ 発光ダイオード（ＬＥＤ）、
５ 環状型カバー管、 ５ａ 固定部、
５ｂ 天井部、 ５ｃ 照明部、
５ｄ 放熱用穴、 ５ｅ 組立用段部、
６ 電源部、 ６ａ リード線、
７ 環状型照明管、
８ プリント基板、 ８ａ 貫通孔、
９ 環状型カバー管、 ９ａ 天井部、
９ｂ 放熱用穴、 ９ｃ 照明部、
９ｄ 基部、
１０ 電源部。

Claims (5)

1. 所望幅で帯状の基板をその幅方向を上下方向として前記幅方向に直交する基板の長手方向の両端部を水平な円周方向に向き合わせて環状にしたプリント基板と、
   該環状のプリント基板における内側実装面と外側実装面とに実装した発光ダイオードと、
   前記環状のプリント基板とそれに実装した前記発光ダイオードとでなる発光体を内部に固定部で保持して収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管と、
   前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部に他端部が接続されたリード線とからなること、
   を特徴とする環状型照明管。
2. プリント基板は、フレキシブル両面基板であること、
   を特徴とする請求項１に記載の照明管。
3. カバー管の固定部は、環状の発光体を該カバー管の円形断面における半径方向から挿入・装着できるように、カバー管の内周壁面から円形断面の管中心に向かって突出する凹部に形成されてなること、
   を特徴とする請求項１または２に記載の照明管。
4. 板厚を上下方向とし、円形状の基板で中央部に上下貫通孔を有してなる環状のプリント基板と、
   該環状のプリント基板における上下いずれか片側の実装面に実装した発光ダイオードと、
   前記環状のプリント基板とそれに実装した前記発光ダイオードとでなる発光体をカバー管の一部を構成する放熱部材で保持してカバー管内部に収納する透明若しくは半透明の環状型カバー管と、
   前記発光体に一端部が接続され前記カバー管の貫通孔から外部に導出されカバー管外部に装備された電源部に他端部が接続されたリード線とからなること、
   を特徴とする環状型照明管。
5. 請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の照明管を有してなり、照明装置側に電源部が設けられていること、
   特徴とする環状型照明装置。

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