JP2019199748A - 建設資材の移送方法、移送支援装置および建設資材の移送システム - Google Patents

建設資材の移送方法、移送支援装置および建設資材の移送システム Download PDF

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Abstract

【課題】クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる建設資材の移送方法を提供する。【解決手段】資材ヤードが有する複数の番地の各々に、一移送ロット分の建設資材である建設資材ロットを配置するステップと、施工手順に基づいて、次にクレーンで移送する建設資材ロットである移送対象建設資材ロットを特定するステップと、複数の番地の各々と、複数の番地の各々に置かれている建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報を取得するステップと、吊荷位置情報に基づいて、移送対象建設資材ロットが置かれている番地である特定番地を複数の番地の中から特定するステップと、特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットを資材ヤードから移送対象建設資材の移送先までクレーンで移送するステップと、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、建設資材をクレーンで移送するための建設資材の移送方法、クレーンの移送を支援する移送支援装置および移送支援装置を備える建設資材の移送システムに関する。
建物などの構造物を建設する際に、建設資材をクレーンにより揚重して移送することが広く行われている。クレーンのオペレータは、運転室の窓から目視した情報に基づいてクレーンの操作を行っている。しかし、運転室の窓から目視することで得られる情報は限られる。そこで、クレーンのジブの先端にカメラを取り付け、カメラにより取得された映像を運転室のモニタに表示させることが行われている(例えば、特許文献1)。クレーンのオペレータは、モニタを視認しながらクレーンの操作を行うこともある。また、クレーンのオペレータは、玉掛け作業員との無線通信を行いながらクレーンの操作を行うこともある。
実公平8−9980号公報
クレーンのオペレータは、クレーンを操作してクレーンのフックを移送前の建設資材が置かれている資材ヤードに導く。しかしながら、クレーンのオペレータには、資材ヤードに置かれている建設資材の中から、次に移送する建設資材を特定することが困難である。このため、フックを次に移送する建設資材が置かれている正確な位置に移動させるためには、誘導員による誘導が必要である。誘導員による誘導によりクレーンの操作は、人員を必要とするとともに時間がかかるので効率的ではないという問題がある。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる建設資材の移送方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかる建設資材の移送方法は、
資材ヤードに置かれている建設資材を、上記資材ヤードから上記建設資材の各々の移送先まで繰り返しクレーンで移送する建設資材の移送方法であって、
上記資材ヤードが有する予め定められた複数の番地の各々に、上記クレーンによって1回に移送される一移送ロット分の上記建設資材である建設資材ロットを配置するステップと、
予め定められた施工手順に基づいて、次に上記クレーンで移送する上記建設資材ロットである移送対象建設資材ロットを特定するステップと、
上記複数の番地の各々と、上記複数の番地の各々に置かれている上記建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報を取得するステップと、
上記吊荷位置情報に基づいて、上記移送対象建設資材ロットが置かれている番地である特定番地を上記複数の番地の中から特定するステップと、
上記特定番地に置かれている上記移送対象建設資材ロットを上記資材ヤードから上記移送対象建設資材ロットの移送先まで上記クレーンで移送するステップと、を備える。
上記(1)の方法によれば、建設資材の移送方法は、複数の番地の各々に建設資材ロットを配置するステップと、施工手順に基づいて、移送対象建設資材ロットを特定するステップと、複数の番地の各々と、該複数の番地の各々に置かれている建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報を取得するステップと、吊荷位置情報に基づいて、移送対象建設資材ロットが置かれている特定番地を特定するステップと、を備えている。このような建設資材の移送方法は、複数の番地の各々に一移送ロット分の建設資材が配置されるので、例えば資材ヤードに積み重ねられた複数の建設資材の中からクレーンにより移送する建設資材を選別するなどの作業を行う必要がない。また、特定番地や特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットの特定を迅速に行うことができるので、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
また、建設資材の移送方法は、特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットを資材ヤードから移送対象建設資材ロットの移送先までクレーンで移送するステップをさらに備えている。このような建設資材の移送方法によれば、クレーンにより移送対象建設資材ロットを移送する際に、特定番地を目標としてクレーンのフックを移動させればよく、クレーンのフックを誘導員により誘導させる必要がない。よって、上記建設資材の移送方法によれば、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の建設資材の移送方法において、上記移送対象建設資材ロットの上記特定番地からの移送後に、上記施工手順に基づいて、上記吊荷位置情報における上記複数の番地の各々と上記建設資材ロットとの関連付けを更新する吊荷位置情報更新ステップをさらに備える。
上記(2)の方法によれば、吊荷位置情報における複数の番地の各々と建設資材ロットとの関連付けを更新することで、クレーンによる建設資材ロットの移送が終了した番地に、新たに別の建設資材ロットを割り当てることができる。このため、複数の番地の各々に適宜建設資材ロットを割り当てることで、複数の番地を有効に活用できるとともに、建設資材ロットを移送する際に必要な資材ヤードの小型化が図れる。また、資材ヤードが小さい建設現場であっても、上記建設資材の移送方法を行うことができ、クレーンによる移送作業の効率化が図れる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の建設資材の移送方法において、上記特定番地に置かれている上記建設資材ロットが上記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定する移送対象判定ステップをさらに備えている。
上記(3)の方法によれば、特定番地に置かれている建設資材ロットが施工手順において次に移送予定の移送対象建設資材ロットであるか否かを判定することで、クレーンによる誤搬送を未然に防止することができる。また、クレーンが建設資材ロットを吊り上げる前に上記判定を行うことで、誤った建設資材ロットの吊り上げがなくなるため、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の建設資材の移送方法において、上記移送対象判定ステップは、上記クレーンに装着された撮影装置により撮影された画像から画像処理により上記特定番地に置かれている上記建設資材ロットの形状を取得する移送対象形状取得ステップと、上記移送対象形状取得ステップで取得した上記建設資材ロットの形状と、予め記憶されている上記移送対象建設資材ロットの形状と、に基づいて、上記特定番地に置かれている上記建設資材ロットが上記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定する移送対象形状判定ステップと、を含んでいる。
上記(4)の方法によれば、移送対象形状取得ステップでは、クレーンに装着された撮影装置により撮影された画像(撮影画像)を画像処理することで、特定番地に置かれている建設資材ロットの形状を取得することができる。移送対象形状判定ステップでは、移送対象形状取得ステップで取得した建設資材ロットの形状と予め記憶されている移送対象建設資材ロットの形状とに基づいて、特定番地に置かれている建設資材ロットが施工手順において次に移送予定の移送対象建設資材ロットであるか否かを判定することができる。上記判定を行うことで、クレーンによる誤搬送を未然に防止することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の建設資材の移送方法において、上記移送対象判定ステップは、上記建設資材ロットに付されたタグにエンコードされたタグ情報であって、上記建設資材ロットを特定する情報を含むタグ情報、を上記クレーンが有するタグ検出装置が非接触で読み取るタグ情報検出ステップと、上記タグ情報検出ステップで上記タグ検出装置に読み取られた上記タグ情報に含まれる上記建設資材ロットを特定する情報と、予め記憶されている上記移送対象建設資材ロットを特定する情報と、に基づいて、上記特定番地に置かれている上記建設資材ロットが上記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定するタグ情報判定ステップと、を含んでいる。
上記(5)の方法によれば、タグ情報検出ステップでは、建設資材ロットに付されたタグにエンコードされたタグ情報が、クレーンが有するタグ検出装置により読み取られる。上記タグ情報は、建設資材ロットを特定する情報を含んでいる。タグ情報判定ステップでは、タグ情報検出ステップでタグ検出装置に読み取られたタグ情報に含まれる建設資材ロットを特定する情報と、予め記憶されている移送対象建設資材ロットを特定する情報と、に基づいて、特定番地に置かれている建設資材ロットが施工手順において次に移送予定の移送対象建設資材ロットであるか否かを判定することができる。上記判定を行うことで、クレーンによる誤搬送を未然に防止することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(3)〜(5)の何れかに記載の建設資材の移送方法において、上記移送対象判定ステップは、上記クレーンに装着された撮影装置により撮影された実空間の画像である撮影画像を表示装置にリアルタイムに表示する撮影画像表示ステップと、予め記憶されている上記移送対象建設資材ロットの3次元モデルの仮想画像を、上記撮影画像に重畳して上記表示装置に表示させる仮想画像表示ステップと、を含んでいる。
上記(6)の方法によれば、表示装置には、クレーンに装着された撮影装置により撮影された実空間の画像(撮影画像)がリアルタイムに表示されるとともに、予め記憶されている移送対象建設資材ロットの3次元モデルの仮想画像が上記撮影画像に重畳して表示される。表示装置に重畳して表示される実空間上の建設資材ロットの画像と移送対象建設資材ロットの仮想画像とを視認することで、特定番地に置かれている建設資材ロットが施工手順において次に移送予定の移送対象建設資材ロットであるか否かを判定することできる。上記判定を行うことで、クレーンによる誤搬送を未然に防止することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(4)又は(6)に記載の建設資材の移送方法において、上記撮影装置は、上記クレーンのジブ先端又はフックに設けられる。
上記(7)の方法によれば、クレーンにより移送対象建設資材ロットを移送する際に、移送対象建設資材ロットが置かれている特定番地の上方にクレーンのジブ先端やフックが位置する。このため、クレーンのジブ先端やフックに設けられる撮影装置によれば、移送対象建設資材ロットや特定番地、特定番地の近傍を撮影することができる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態にかかる移送支援装置は、
資材ヤードに置かれている建設資材を、上記資材ヤードから上記建設資材の各々の移送先まで繰り返し移送するクレーンの移送を支援する移送支援装置であって、
予め定められた施工手順に基づいて、上記資材ヤードが有する予め定められた複数の番地の各々に配置された建設資材ロットであって、一移送ロット分の上記建設資材である建設資材ロットの中から、次に上記クレーンで移送する上記建設資材ロットである移送対象建設資材ロットを特定可能な移送対象建設資材ロット特定部と、
上記複数の番地の各々と、上記複数の番地の各々に置かれている上記建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報に基づいて、上記移送対象建設資材ロット特定部により特定された上記移送対象建設資材ロットが置かれている番地である特定番地を上記複数の番地の中から特定可能な移送元番地特定部と、
上記移送元番地特定部により特定された上記特定番地に関する情報と、上記特定番地に置かれている上記移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報と、を上記クレーンに送信可能な移送位置情報管理部と、を備えている。
上記(8)の構成によれば、移送支援装置は、施工手順に基づいて、移送対象建設資材ロットを特定可能な移送対象建設資材ロット特定部と、吊荷位置情報に基づいて、移送対象建設資材ロット特定部で特定された移送対象建設資材ロットが置かれている特定番地を特定可能な移送元番地特定部と、を備えている。このような移送支援装置は、複数の番地の各々に一移送ロット分の建設資材が配置されるので、例えば資材ヤードに積み重ねられた複数の建設資材の中からクレーンにより移送する建設資材を選別するなどの作業を行う必要がない。また、特定番地や特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットの特定を迅速に行うことができるので、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
また、移送支援装置は、移送元番地特定部で特定された特定番地に関する情報と、特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報と、をクレーンに送信可能な移送位置情報管理部と、をさらに備えている。クレーンにより移送対象建設資材ロットを移送する際に、クレーンは、移送位置情報管理部から送られた特定番地に関する情報に基づいて、特定番地を目標としてクレーンのフックを移動させればよく、クレーンのフックを誘導員により誘導させる必要がない。よって、上記移送支援装置によれば、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態にかかる建設資材の移送システムは、上記(8)に記載の移送支援装置と、上記移送位置情報管理部から送信された上記特定番地に関する情報と上記移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報とに基づいて、上記特定番地に置かれている上記移送対象建設資材ロットを移送可能な上記クレーンと、を備えている。
上記(9)の構成によれば、クレーンは、移送位置情報管理部から送られた、特定番地に関する情報や移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報に基づいて、特定番地に置かれている移送対象建設資材ロットを上記移送先まで移送することができる。クレーンにより移送対象建設資材ロットを移送する際に、クレーンは、特定番地や上記移送先を目標としてクレーンのフックを移動させればよく、クレーンのフックを誘導員により誘導させる必要がない。よって、上記建設資材の移送システムによれば、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、クレーンによる移送作業の効率を向上させることができる建設資材の移送方法が提供される。
一実施形態にかかる建設資材の移送方法のフロー図である。 一実施形態にかかる建設資材の移送方法を実行可能な移送システムの構成を概略的に示す概略構成図である。 複数の番地の一例を示す図であって、中心位置に置かれた中心マーカを基準点として区画された複数の番地を示す図である。 施工手順と吊荷位置情報のデータ構成の一例を示す図である。 図2に示す建設資材の移送システムのブロック図である。 一実施形態にかかる建設資材の搬送方法のフロー図である。 移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、移送対象形状取得ステップと移送対象形状判定ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。 移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、タグ情報検出ステップとタグ情報判定ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。 移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、撮影画像表示ステップと仮想画像表示ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。 移送対象建設資材ロットの3次元モデルの仮想画像を撮影画像に重畳して表示部に表示させた状態を概略的に示す概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」および「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
以下、図1〜図10に基づいて、本発明の幾つかの実施形態にかかる建設資材の移送方法100、移送支援装置4、および移送支援装置4を備える建設資材の移送システム1について説明する。図1は、一実施形態にかかる建設資材の移送方法のフロー図である。図2は、一実施形態にかかる建設資材の移送方法を実行可能な移送システムの構成を概略的に示す概略構成図である。
幾つかの実施形態にかかる建設資材の移送方法100は、図2に示されるような、資材ヤード11に置かれている建設資材13を、資材ヤード11から建設資材13の各々の移送先16まで繰り返しクレーン2で移送するための方法である。ここで、建設資材13は、本設又は仮設の構造物15を構成する部品や、本設又は仮設の構造物15を建築するための装置や道具などを含んでいる。資材ヤード11は、建設資材13を一時的に仮置きするための仮置き場である。図2に示される実施形態では、資材ヤード11は、建築中の構造物15の近傍の地面上に設けられており、移送先16は、建築中の構造物15の屋上に設けられている。なお、移送先16は、クレーン2で移送する建設資材13の構造物15への取付け位置であってもよい。
クレーン2は、図2に示されるように、胴体部23と、胴体部23に対して旋回、伸縮および起伏が可能に構成されているジブ22と、ジブ22に吊り下げられるとともに巻き上げおよび巻き下げが可能に構成されているフック21とを備えている。クレーン2は、ジブ22の旋回、伸縮および起伏や、フック21の巻き上げや巻き下げを制御することで、フック21に吊り下げられる吊荷である建設資材13を、移送元である資材ヤード11から建設資材13の移送先まで移送する。
図2に示される実施形態では、クレーン2は、上述した胴体部23と、胴体部23上に水平旋回可能に設けられる旋回台24と、旋回台24上に設けられる上述したジブ22であって、起伏可能に構成されているジブ22と、ジブ22の先端に吊り下げられたフック21と、胴体部23上に設けられるキャビン25と、を備えている。そして、ジブ22は、基端部が旋回台24に対して回動可能に設けられるとともに、ジブ22との間に油圧シリンダ26が架け渡されている。このため、ジブ22は、油圧シリンダ26が油圧により伸縮することで、起伏可能に構成されている。また、ジブ22は、鋼製の筒体を入れ子状に重ねられており、伸縮可能に構成されている。また、キャビン25の内部には、ジブ22の旋回、起伏および伸縮、フック21の上下動、クレーン2のエンジンの始動や停止などの操作を行うための操作部が設けられている。
また、図2に示される実施形態では、ジブ22の基端部から離れた側に位置する先端に取り付けられたヘッド27にはワイヤ28が掛けられており、ワイヤ28のヘッド27から垂下している部分にフック21が吊り下げられている。フック21は、ワイヤ28に吊り下げられるとともに動滑車を内蔵するフックブロック211と、フックブロック211の下側に取り付けられる鉤状のフック部212と、を含んでいる。フック部212に吊荷が掛けられる。
ワイヤ28は、一端がヘッド27に取り付けられており、他端が旋回台24に設けられたウインチ29に巻き掛けられている。ワイヤ28は長さ途中において、フックブロック211に内蔵された動滑車に架け渡されている。ウインチ29を回転させることで、ワイヤ28の巻き上げや巻き下げが可能であり、且つフック21の上下動が可能に構成されている。
図2に示される実施形態では、クレーン2は、胴体部23に設けられる車輪により自走可能に構成されているホイールクレーンにより構成されているが、クレーン2は、ホイールクレーンに限定されずに、鉛直方向に沿って立設するマストにより胴体部23が支持されるタワークレーンなどの他のクレーンであってもよい。
上述した建設資材の移送方法100は、図1に示されるように、建設資材ロット配置ステップS101と、移送対象建設資材ロット特定ステップS102と、吊荷位置情報取得ステップS103と、特定番地特定ステップS104と、クレーン移送ステップS105と、を備えている。図1に示される実施形態では、建設資材ロット配置ステップS101、移送対象建設資材ロット特定ステップS102、吊荷位置情報取得ステップS103、特定番地特定ステップS104、クレーン移送ステップS105の順に行われる。なお、他の実施形態では、吊荷位置情報取得ステップS103は、建設資材ロット配置ステップS101や移送対象建設資材ロット特定ステップS102よりも前に行われてもよい。
建設資材ロット配置ステップS101では、図2に示されるように、資材ヤード11が有する予め定められた複数の番地12の各々に、クレーン2によって1回に移送される一移送ロット分の建設資材13である建設資材ロット14を配置する。建設資材13は、貨物自動車などにより資材ヤード11に搬送される。建設資材13は、一移送ロット分をまとめて複数の番地12の各々に配置する方が作業効率的に望ましいが、例えば貨物自動車などにより一移送ロット分をまとめて搬送することが困難である場合などは、一移送ロット分よりも少量に分割して搬送し、複数の番地12の各々において一移送ロット分にまとめるようにしてもよい。
図2に示される実施形態では、建設中の構造物15に隣接する地面に一つの資材ヤード11が設けられている。そして、複数の番地12の各々は、図2に示されるように、資材ヤード11に引かれた境界線111により区画される矩形状に形成された領域である。なお、資材ヤード11は、複数箇所に設けられていてもよい。また、複数の番地12は上述した矩形状の領域に限定されるわけではなく、円形状や楕円形状、多角形状などの領域であってもよい。また、図2に示される実施形態では、複数の番地12の各々は他の番地12に隣接して設けられているが、複数の番地12の各々が他の番地12から離れた位置に設けられていてもよい。
図3は、複数の番地の一例を示す図であって、中心位置に置かれた中心マーカを基準点として区画された複数の番地を示す図である。図3に示される実施形態では、複数の番地12の各々は、中心マーカ112を含む所定範囲の領域である。また、複数の番地12の各々は、図3中二点鎖線で示されるように、中心マーカ112を中心とする所定半径を有する領域であってもよい。また、図3に示されるように、複数の番地12の各々には、他の番地12と区別するために番地番号55(図3中A1〜C4)が付されている。なお、番地番号55は、建設資材ロット14を搬送や移送する際の目印として地面に書かれていてもよい。
移送対象建設資材ロット特定ステップS102では、予め定められた施工手順51に基づいて、次にクレーン2で移送する建設資材ロット14である移送対象建設資材ロット14Aを特定する。図4は、施工手順と吊荷位置情報のデータ構成の一例を示す図である。図4に示される実施形態では、施工手順51は、クレーン2で移送する建設資材ロットの順番を表す情報である施工番号53と、建設資材ロット14を一意に識別するための情報である建設資材ロット番号54と、を関連付ける情報を含んでいる。クレーン2による移送は、施工番号53の値が小さい順に行われる。複数の建設資材ロット14の各々には、個別の建設資材ロット番号54が割り当てられている。例えば、施工番号53の値2までクレーン2による移送が完了しているとすると、次にクレーン2で移送する建設資材ロット14(移送対象建設資材ロット14A)は、図4に示されるような施工手順51を参照することで、施工番号53の値3に関連付けられた建設資材ロット番号54の値103に対応する建設資材ロット14であると特定できる。
図5は、図2に示す建設資材の移送システムのブロック図である。図5に示されるように、クレーン2は、クレーン2の駆動を制御するための制御部3を有している。図2に示される実施形態では、制御部3は、クレーン2のキャビン25に内蔵されている。なお、制御部3は、胴体部23に内蔵されていてもよい。クレーン2の制御部3は、クレーン2による移送を支援する移送支援装置4に例えば無線通信などの電気通信可能に接続されている。施工手順51は、図5に示されるような、制御部3が備える例えばメモリなどにより構成されている記憶部32、又は移送支援装置4が備える例えばメモリなどにより構成されている記憶部42、の少なくとも一方に記憶されている。
吊荷位置情報取得ステップS103では、複数の番地12の各々と、複数の番地12の各々に置かれている建設資材ロット14と、が関連付けられた吊荷位置情報52を取得する。特定番地特定ステップS104では、吊荷位置情報52に基づいて、移送対象建設資材ロット14Aが置かれている番地である特定番地12Aを複数の番地12の中から特定する。吊荷位置情報52は、吊荷位置情報取得ステップS103よりも前に予め作成されている。図4に示される実施形態では、吊荷位置情報52は、番地12を一意に識別するための情報である番地番号55と、上述した建設資材ロット番号54と、を関連付ける情報を含んでいる。複数の番地12の各々には、個別の番地番号55が割り当てられている。例えば、次にクレーン2で移送する移送対象建設資材ロット14Aに対応する建設資材ロット番号54の値が102であるとすると、建設資材ロット番号54の値102に関連付けられた番地番号55の値B3に対応する番地12(特定番地12A)に移送対象建設資材ロット14Aが置かれていると特定できる。
つまり、上述した建設資材ロット配置ステップS101では、建設資材ロット14は、吊荷位置情報52に基づいて、建設資材ロット14に対応する番地12に配置される。吊荷位置情報52は、図5に示されるような、クレーン2の記憶部32、又は移送支援装置4の記憶部42、の少なくとも一方に記憶されている。
図4に示される実施形態では、一つの建設資材ロット番号54に一つ又は複数の番地番号55が対応するようになっている。この場合には、一つの番地12の領域内には収まらない建設資材ロット14であっても、複数の番地12に跨るように配置することができる。
また、図4に示される実施形態では、吊荷位置情報52は、上述した建設資材ロット番号54と、干渉番地番号56と、を関連付ける情報をさらに含んでいる。干渉番地番号56は、建設資材ロット番号54に対応する建設資材ロット14が置かれている番地12の近傍に位置する他の番地12であって、該他の番地12に建設資材ロット14が置かれると、クレーン2により建設資材ロット番号54に対応する建設資材ロット14を移送する際に干渉する虞がある他の番地12を一意に識別するための情報である。この場合には、クレーン2により建設資材ロット14を移送する際に生じる虞がある干渉を未然に防止することができる。
クレーン移送ステップS105では、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aを資材ヤード11から移送対象建設資材ロット14Aの移送先16までクレーン2で移送する。上述した吊荷位置情報52は、図4に示されるように、上述した建設資材ロット番号54と、建設資材ロット14の各々の移送先16を一意に識別するための情報である移送先番号57と、を関連付ける情報をさらに含んでいる。なお、吊荷位置情報52は、番地番号55や干渉番地番号56の値と、番地番号55や干渉番地番号56の値に対応する位置に関する情報と、を関連付ける情報を含んでいてもよい。ここで、番地番号55や干渉番地番号56の値に対応する位置に関する情報には、上述した矩形状の領域の四隅部の座標や中心マーカ112の座標などの、番地の位置(座標)を特定するための情報が含まれる。また、吊荷位置情報52は、移送先番号57の値と、移送先番号57の値に対応する位置(座標)と、を関連付ける情報を含んでいてもよい。例えば、移送対象建設資材ロット14Aに対応する建設資材ロット番号54の値が102であるとすると、該移送対象建設資材ロット14Aは、番地番号55の値B3に対応する特定番地12Aから、移送先番号57の値E1に対応する移送先16に移送される。
図1に示される実施形態では、クレーン2による移送は、施工手順51に則り移送していない建設資材ロット14がなくなるまで行われる(ステップS106)。つまり、移送していない建設資材ロット14が存在する場合には(ステップS106で「NO」の場合)、上述した移送対象建設資材ロット特定ステップS102からクレーン移送ステップS105までが繰り返される。そして、移送していない建設資材ロット14が存在しない場合には(ステップS106で「YES」の場合)、クレーン2による移送を終了する。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる建設資材の移送方法100は、建設資材ロット配置ステップS101と、移送対象建設資材ロット特定ステップS102と、吊荷位置情報取得ステップS103と、特定番地特定ステップS104と、クレーン移送ステップS105と、を備えている。
上記の方法によれば、建設資材の移送方法100は、複数の番地12の各々に建設資材ロット14を配置するステップ(建設資材ロット配置ステップS101)と、施工手順51に基づいて、移送対象建設資材ロット14Aを特定するステップ(移送対象建設資材ロット特定ステップS102)と、複数の番地12の各々と、該複数の番地12の各々に置かれている建設資材ロット14と、が関連付けられた吊荷位置情報52を取得するステップ(吊荷位置情報取得ステップS103)と、吊荷位置情報52に基づいて、移送対象建設資材ロット14Aが置かれている特定番地12Aを特定するステップ(特定番地特定ステップS104)と、を備えている。このような建設資材の移送方法100は、複数の番地12の各々に一移送ロット分の建設資材13が配置されるので、例えば資材ヤード11に積み重ねられた複数の建設資材13の中からクレーン2により移送する建設資材13を選別するなどの作業を行う必要がない。また、特定番地12Aや特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aの特定を迅速に行うことができるので、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
また、建設資材の移送方法100は、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aを資材ヤード11から移送対象建設資材ロット14Aの移送先16までクレーン2で移送するステップ(クレーン移送ステップS105)をさらに備えている。このような建設資材の移送方法100によれば、クレーン2により移送対象建設資材ロット14Aを移送する際に、特定番地12Aを目標としてクレーン2のフック21を移動させればよく、クレーン2のフック21を誘導員により誘導させる必要がない。よって、建設資材の移送方法100によれば、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
図6は、一実施形態にかかる建設資材の搬送方法のフロー図である。幾つかの実施形態では、図6に示されるように、上述した建設資材の移送方法100は、移送対象建設資材ロット14Aの特定番地12Aからの移送後に、施工手順51に基づいて、吊荷位置情報52における複数の番地12の各々と建設資材ロット14との関連付けを更新する吊荷位置情報更新ステップS201をさらに備えている。図6に示される実施形態では、吊荷位置情報更新ステップS201は、上述したクレーン移送ステップS105よりも後、且つステップS106よりも前に行われる。また、図6に示される実施形態では、移送していない建設資材ロット14が存在する場合には(ステップS106で「NO」の場合)、上述した建設資材ロット配置ステップS101からクレーン移送ステップS105までが繰り返される。つまり、上述した建設資材ロット配置ステップS101では、吊荷位置情報更新ステップS201で更新後の吊荷位置情報52に基づいて、建設資材ロット14が配置されることがある。
上記の方法によれば、吊荷位置情報52における複数の番地12の各々と建設資材ロット14との関連付けを更新することで、クレーン2による建設資材ロット14の移送が終了した番地12に、新たに別の建設資材ロット14を割り当てることができる。例えば、図4に示される吊荷位置情報52においては、番地番号A1〜A3は、建設資材ロット番号54の値101に先に関連付けられており、建設資材ロット番号54の値101に対応する建設資材ロット14がクレーン2による移送後は、番地番号A1〜A3の内のA2、A3が建設資材ロット番号54の値104に関連付けられている。このように、複数の番地12の各々に適宜建設資材ロット14を割り当てることで、複数の番地12を有効に活用できるとともに、建設資材ロット14を移送する際に必要な資材ヤード11の小型化が図れる。また、資材ヤード11が小さい建設現場であっても、建設資材の移送方法100を行うことができ、クレーン2による移送作業の効率化が図れる。
幾つかの実施形態では、図6に示されるように、上述した建設資材の移送方法100は、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定する移送対象判定ステップS301をさらに備えている。図6に示される実施形態では、移送対象判定ステップS301は、上述した特定番地特定ステップS104よりも後、且つ上述したクレーン移送ステップS105よりも前に行われる。移送対象判定ステップS301において、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであると判定された場合には(ステップS301で「YES」の場合)、クレーン移送ステップS105が行われる。また、移送対象判定ステップS301において、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aではないと判定された場合には(ステップS301で「NO」の場合)、クレーン移送ステップS105を行わずに、クレーン2が備える表示部33又は移送支援装置4が備える表示部43の少なくとも一方に、誤配置を検出した旨の表示がされる(ステップS302)。
移送対象判定ステップS301では、図2に示されるような、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14に関する情報を取得可能な移送対象検出装置5により取得された情報に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定する。移送対象判定ステップS301における判定の具体例は後述する。
上記の方法によれば、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が施工手順51において次に移送予定の移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定することで、クレーン2による誤搬送を未然に防止することができる。また、クレーン2が建設資材ロット14を吊り上げる前に上記判定を行うことで、誤った建設資材ロット14の吊り上げがなくなるため、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
図7は、移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、移送対象形状取得ステップと移送対象形状判定ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。幾つかの実施形態では、図7に示されるように、上述した移送対象判定ステップS301は、クレーン2に装着された撮影装置6により撮影された画像から画像処理により特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14の形状を取得する移送対象形状取得ステップS401と、移送対象形状取得ステップS401で取得した建設資材ロット14の形状と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの形状と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定する移送対象形状判定ステップS402と、を含んでいる。
上述した移送対象検出装置5は、図2に示されるような、ジブ22の先端に取り付けられたヘッド27に装着される撮影装置6を含んでいる。なお、撮影装置6は、フック21のフックブロック211に装着されていてもよい。移送対象形状取得ステップS401では、撮影装置6は、図2に示されるように、鉛直方向における下方を撮影する。撮影装置6により撮影された画像には、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が含まれる。このため、撮影画像を例えば輪郭検出などの画像処理することで、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14の形状を取得できる。
上述した移送対象形状判定ステップS402では、移送対象形状取得ステップS401で取得した建設資材ロット14の形状と、クレーン2の記憶部32、又は移送支援装置4の記憶部42、の少なくとも一方に予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの形状と、を比較した際に一致率が所定値以上の場合には、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであると判定する。上記一致率が所定値に満たない場合には、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aではないと判定する。
上記の方法によれば、移送対象形状取得ステップS401では、クレーン2に装着された撮影装置6により撮影された画像(撮影画像)を画像処理することで、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14の形状を取得することができる。移送対象形状判定ステップS402では、移送対象形状取得ステップS401で取得した建設資材ロット14の形状と予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの形状とに基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が施工手順51において次に移送予定の移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定することができる。上記判定を行うことで、クレーン2による誤搬送を未然に防止することができる。
図8は、移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、タグ情報検出ステップとタグ情報判定ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。幾つかの実施形態では、図8に示されるように、上述した移送対象判定ステップS301は、建設資材ロット14に付されたタグ7にエンコードされたタグ情報71であって、建設資材ロット14を特定する情報を含むタグ情報71、をクレーン2が有するタグ情報検出装置8が非接触で読み取るタグ情報検出ステップS501と、タグ情報検出ステップS501でタグ情報検出装置8に読み取られたタグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定するタグ情報判定ステップS502と、を含んでいる。
上述した移送対象検出装置5は、図2に示されるような、複数の建設資材ロット14の各々に付されたタグ7と、フック21のフックブロック221に装着されるタグ情報検出装置8と、を含んでいる。図2に示される実施形態では、タグ7は、タグ情報71として個別の識別情報を有する電子タグ(RFタグ)を含み、タグ情報検出装置8は、電波などを用いた無線通信によりタグ7からタグ情報71を取得可能に構成されている。なお、上記電子タグは電池を内蔵してもよいし、電池を内蔵していなくてもよい。他の実施形態では、タグ7は、バーコード、QRコード(登録商標)、ARマーカーなどを含んでいてもよく、タグ情報検出装置8は、タグ7を撮影可能な上述した撮影装置6であってもよい。
上述したタグ情報判定ステップS502では、タグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報と、が一致する場合には、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであると判定する。タグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報と、が一致しない場合には、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aではないと判定する。ここで、タグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報や、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報には、上述した建設資材ロット番号54が含まれる。
上記の方法によれば、タグ情報検出ステップS501では、建設資材ロット14に付されたタグ7にエンコードされたタグ情報71が、クレーン2が有するタグ情報検出装置8により読み取られる。タグ情報71は、建設資材ロット14を特定する情報を含んでいる。タグ情報判定ステップS502では、タグ情報検出ステップS501でタグ情報検出装置8に読み取られたタグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が施工手順51において次に移送予定の移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定することができる。上記判定を行うことで、クレーン2による誤搬送を未然に防止することができる。
図9は、移送対象判定ステップの一例を示すフロー図であって、撮影画像表示ステップと仮想画像表示ステップとを含む移送対象判定ステップのフロー図である。図10は、移送対象建設資材ロットの3次元モデルの仮想画像を撮影画像に重畳して表示部に表示させた状態を概略的に示す概略図である。幾つかの実施形態では、図9に示されるように、上述した移送対象判定ステップS301は、クレーン2に装着された撮影装置6により撮影された実空間の画像である撮影画像CIを表示装置(表示部33、43)にリアルタイムに表示する撮影画像表示ステップS601と、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの3次元モデルの仮想画像VIを、撮影画像CIに重畳して表示装置(表示部33、43)に表示させる仮想画像表示ステップS602と、を含んでいる。
上述したように、撮影装置6は、図2に示されるように、ジブ22の先端に取り付けられたヘッド27に装着される。なお、撮影装置6は、フック21のフックブロック211に装着されていてもよい。撮影画像表示ステップS601では、撮影装置6は、図2に示されるように、鉛直方向における下方を撮影する。撮影装置6により撮影された撮影画像CIには、図10に示されるように、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が含まれる。仮想画像表示ステップS602では、図10に示されるように、クレーン2の記憶部32、又は移送支援装置4の記憶部42、の少なくとも一方に予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの3次元モデルを、上方から視た状態で表した仮想画像VIが、上述した撮影画像CIに重畳して表示される。
上記の方法によれば、表示装置(表示部33、43)には、クレーン2に装着された撮影装置6により撮影された実空間の画像(撮影画像CI)がリアルタイムに表示されるとともに、予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの3次元モデルの仮想画像VIが撮影画像CIに重畳して表示される。表示装置(表示部33、43)に重畳して表示される実空間上の建設資材ロット14の画像と移送対象建設資材ロット14Aの仮想画像VIとを視認することで、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が施工手順51において次に移送予定の移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定することできる。上記判定を行うことで、クレーン2による誤搬送を未然に防止することができる。
幾つかの実施形態では、上述した移送対象判定ステップS301は、上述した移送対象形状取得ステップS401と、上述した移送対象形状判定ステップS402と、上述した撮影画像表示ステップS601と、上述した仮想画像表示ステップS602と、を含んでいる。また、他の幾つかの実施形態では、上述した移送対象判定ステップS301は、上述したタグ情報検出ステップS501と、上述したタグ情報判定ステップS502と、上述した撮影画像表示ステップS601と、上述した仮想画像表示ステップS602と、を含んでいる。複数の手段により、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が施工手順51において次に移送予定の移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定することで、判定精度を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図10に示されるように、上述した移送対象形状判定ステップS402や上述したタグ情報判定ステップS502における判定結果を表示部33、43に表示する。また、図10に示されるように、表示部33、43に、建設資材ロット番号54のような移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報、番地番号55のような特定番地12Aを特定する情報、および移送先番号57のような移送先16を特定する情報を表示してもよい。上記の方法によれば、クレーン2の移送に関する情報の視覚化を図ることで、クレーン2の作業性の向上を図ることができる。
上述したように、幾つかの実施形態では、上述した撮影装置6は、クレーン2のジブ22先端又はフック21に設けられる。クレーン2により移送対象建設資材ロット14Aを移送する際に、移送対象建設資材ロット14Aが置かれている特定番地12Aの上方にクレーン2のジブ22先端やフック21が位置する。このため、クレーン2のジブ22先端やフック21に設けられる撮影装置6によれば、移送対象建設資材ロット14Aや特定番地12A、特定番地12Aの近傍を撮影することができる。
幾つかの実施形態にかかる移送支援装置4は、図5に示されるように、資材ヤード11に置かれている建設資材13を、資材ヤード11から建設資材13の各々の移送先16まで繰り返し移送するクレーン2の移送を支援する装置である。そして、移送支援装置4は、図5に示されるように、移送対象建設資材ロット特定部45と、移送元番地特定部46と、移送位置情報管理部47と、を備えている。
移送対象建設資材ロット特定部45は、予め定められた施工手順51に基づいて、資材ヤード11が有する予め定められた複数の番地12の各々に配置された建設資材ロット14であって、一移送ロット分の建設資材13である建設資材ロット14の中から、次にクレーン2で移送する建設資材ロット14である移送対象建設資材ロット14Aを特定可能に構成されている。つまり、移送対象建設資材ロット特定部45は、上述した移送対象建設資材ロット特定ステップS102を実行可能である。
移送元番地特定部46は、複数の番地12の各々と、複数の番地12の各々に置かれている建設資材ロット14と、が関連付けられた吊荷位置情報52に基づいて、移送対象建設資材ロット特定部45により特定された移送対象建設資材ロット14Aが置かれている番地12である特定番地12Aを複数の番地12の中から特定可能に構成されている。つまり、移送元番地特定部46は、上述した特定番地特定ステップS104を実行可能である。
移送位置情報管理部47は、移送元番地特定部46により特定された特定番地12Aに関する情報と、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aの移送先16に関する情報と、をクレーン2に送信可能に構成されている。ここで、特定番地12Aに関する情報には、特定番地12Aの位置(座標)や特定番地12Aの番地番号55が含まれる。また、移送対象建設資材ロット14Aの移送先16に関する情報には、移送対象建設資材ロット14Aの移送先16の位置(座標)や移送対象建設資材ロット14Aの移送先16の移送先番号57が含まれる。移送位置情報管理部47から上述した情報が送信されたクレーン2は、上述したクレーン移送ステップS105を実行可能である。
移送支援装置4は、クレーン2の近傍又は遠隔地に設置されている。そして、移送支援装置4は、図5に示されるように、入出力部41(入出力インターフェース、通信装置)、上述した記憶部42(ROM、RAM)、表示部43(ディスプレイ)、および演算部44をさらに含む一台又は複数台のマイクロコンピュータから構成されているが、一般的な構成および制御については適宜割愛することとする。入出力部41、記憶部42、表示部43および演算部44のそれぞれは、バス40に電気的に接続されている。「電気的に接続されている」とは、有線による物理的な接続だけでなく、無線により通信を含んでおり、接続された装置間における信号やデータ、情報などの送受信が可能に構成されていることをいう。
入出力部41は、建設資材の移送システム1において用いられる、クレーン2や移送対象検出装置5(撮影装置6、タグ情報検出装置8)などの各構成要素からの各種情報が入力され、且つ、演算結果などに基づく各種情報を上述した各構成要素に出力する。また、入出力部41は、キーボードやマウス、無線通信装置などを含んでおり、制御部3の通信部31と信号やデータ、情報などの送受信が可能である。記憶部42は、入力された各種情報や制御実施のために必要な各種プログラムや演算結果などを記憶可能に構成されている。演算部44は、上述した各種情報に基づいて演算処理を行う。表示部43は、入力された各種情報や上述した演算部44による演算結果などの情報を表示する。
なお、移送対象建設資材ロット特定部45、移送元番地特定部46および移送位置情報管理部47は、移送支援装置4にインストールされることで、記憶部42に記憶されて演算部44により動作するプログラムであってもよい。
上記の構成によれば、移送支援装置4は、上述した施工手順51に基づいて、移送対象建設資材ロット14Aを特定可能な移送対象建設資材ロット特定部45と、上述した吊荷位置情報52に基づいて、移送対象建設資材ロット特定部45で特定された移送対象建設資材ロット14Aが置かれている特定番地12Aを特定可能な移送元番地特定部46と、を備えている。このような移送支援装置4は、複数の番地12の各々に一移送ロット分の建設資材13が配置されるので、例えば資材ヤード11に積み重ねられた複数の建設資材13の中からクレーン2により移送する建設資材13を選別するなどの作業を行う必要がない。また、特定番地12Aや特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aの特定を迅速に行うことができるので、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
また、移送支援装置4は、移送元番地特定部46で特定された特定番地12Aに関する情報と、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aの移送先16に関する情報と、をクレーン2に送信可能な移送位置情報管理部47と、をさらに備えている。クレーン2により移送対象建設資材ロット14Aを移送する際に、クレーン2は、移送位置情報管理部47から送られた特定番地12Aに関する情報に基づいて、特定番地12Aを目標としてクレーン2のフック21を移動させればよく、クレーン2のフック21を誘導員により誘導させる必要がない。よって、上述した移送支援装置4によれば、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
幾つかの実施形態にかかる建設資材の移送システム1は、図2に示されるように、上述した移送支援装置4と、上述した移送支援装置4の移送位置情報管理部47から送信された特定番地12Aに関する情報と、移送対象建設資材ロット14Aの移送先16に関する情報と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aを移送可能な上述したクレーン2と、を備えている。
クレーン2の制御部3は、図5に示されるように、通信部31(無線通信装置)、記憶部32(ROM、RAM)、表示部33(ディスプレイ)、および演算部34を含むマイクロコンピュータから構成されているが、一般的な構成および制御については適宜割愛することとする。通信部31、記憶部32、表示部33および演算部34のそれぞれは、バス30に電気的に接続されている。「電気的に接続されている」とは、有線による物理的な接続だけでなく、無線により通信を含んでおり、接続された装置間における信号やデータ、情報などの送受信が可能に構成されていることをいう。
通信部31は、無線通信装置などを含んでおり、移送支援装置4の入出力部41と信号やデータ、情報などの送受信が可能である。そして、通信部31は、移送支援装置4からの各種情報が入力され、且つ、演算結果などに基づく各種情報を移送支援装置4に出力する。記憶部32は、入力された各種情報や制御実施のために必要な各種プログラムや演算結果などを記憶可能に構成されている。演算部34は、上述した各種情報に基づいて演算処理を行う。表示部33は、入力された各種情報や上述した演算部34による演算結果などの情報を表示する。
上記の構成によれば、クレーン2は、移送位置情報管理部47から送られた、特定番地12Aに関する情報や移送対象建設資材ロット14Aの移送先16に関する情報に基づいて、特定番地12Aに置かれている移送対象建設資材ロット14Aを移送対象建設資材ロット14Aの移送先16まで移送することができる。クレーン2により移送対象建設資材ロット14Aを移送する際に、クレーン2は、特定番地12Aや上記移送先16を目標としてクレーン2のフック21を移動させればよく、クレーン2のフック21を誘導員により誘導させる必要がない。よって、上述した建設資材の移送システム1によれば、クレーン2による移送作業の効率を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、上述した移送支援装置4は、図5に示されるように、吊荷位置情報更新部48をさらに備えている。吊荷位置情報更新部48は、施工手順51に基づいて、吊荷位置情報52における複数の番地12の各々と建設資材ロット14との関連付けを更新可能に構成されている。つまり、吊荷位置情報更新部48は、上述した吊荷位置情報更新ステップS201を実行可能である。そして、吊荷位置情報更新部48は、移送対象建設資材ロット14Aの特定番地12Aからの移送後に、移送支援装置4がクレーン2から送られる特定番地12Aから移送した旨を示す信号を受信後に、吊荷位置情報52を更新する。なお、吊荷位置情報更新部48は、移送支援装置4にインストールされることで、記憶部42に記憶されて演算部44により動作するプログラムであってもよい。
幾つかの実施形態では、上述した建設資材の移送システム1は、図2に示されるように、上述した撮影装置6をさらに備えている。そして、上述した移送支援装置4は、図5に示されるように、画像処理部49をさらに備えている。撮影装置6は、図5に示されるように、撮影画像CIを撮影可能な撮影部61と、移送支援装置4の入出力部41に無線通信などの電気通信可能に接続されている通信部62であって、移送支援装置4に撮影画像CIを送信可能な通信部62と、を有している。画像処理部49は、撮影装置6から通信部62および入出力部41を介して送られた撮影画像CIを例えば輪郭検出などの画像処理することで、建設資材ロット14の形状を取得可能に構成されている。つまり、画像処理部49を備える移送支援装置4と撮影装置6により、移送対象形状取得ステップS401を実行可能である。
また、クレーン2の表示部33や移送支援装置4の表示部43は、撮影画像CIを表示可能である。つまり、クレーン2と移送支援装置4と撮影装置6とにより撮影画像表示ステップS601を実行可能である。また、記憶部32や42に移送対象建設資材ロットの3次元モデルが記憶されている場合には、クレーン2の表示部33や移送支援装置4の表示部43は、仮想画像VIを撮影画像CIに重畳して表示可能である。つまり、クレーン2と移送支援装置4と撮影装置6とにより仮想画像表示ステップS602を実行可能である。なお、クレーン2を無人運転する際には、クレーン2の表示部33に撮影画像CIや仮想画像VIを表示する必要がない。この場合には、移送支援装置4と撮影装置6とにより撮影画像表示ステップS601および仮想画像表示ステップS602を実行可能である。
幾つかの実施形態では、上述した移送支援装置4は、図5に示されるように、移送対象判定部50をさらに備えている。移送対象判定部50は、画像処理部49で取得された建設資材ロット14の形状と、クレーン2の記憶部32、又は移送支援装置4の記憶部42、の少なくとも一方に予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aの形状と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定可能に構成されている。つまり、移送対象判定部50は、上述した移送対象形状判定ステップS402を実行可能である。
幾つかの実施形態では、上述した建設資材の移送システム1は、図2に示されるように、上述したタグ7と、上述したタグ情報検出装置8と、をさらに備えている。タグ情報検出装置8は、タグ7のタグ情報71を非接触で読み取り可能に構成されているタグ情報検出部81と、移送支援装置4の入出力部41に無線通信などの電気通信可能に接続されている通信部82であって、移送支援装置4にタグ情報検出部81が読み取ったタグ情報71を送信可能な通信部82と、を有している。つまり、タグ7とタグ情報検出装置8とは、上述したタグ情報検出ステップS501を実行可能である。
そして、上述した移送対象判定部50は、タグ情報検出部81が読み取ったタグ情報71に含まれる建設資材ロット14を特定する情報と、クレーン2の記憶部32、又は移送支援装置4の記憶部42、の少なくとも一方に予め記憶されている移送対象建設資材ロット14Aを特定する情報と、に基づいて、特定番地12Aに置かれている建設資材ロット14が移送対象建設資材ロット14Aであるか否かを判定可能に構成されている。つまり、移送対象判定部50は、上述したタグ情報判定ステップS502を実行可能である。
幾つかの実施形態では、上述したクレーン2の制御部3は、図5に示されるように、自動移送制御部35をさらに備えている。自動移送制御部35は、移送元である番地12の位置(座標)や移送先16の位置(座標)を入力値として、番地12から移送先16までのクレーン2のフック21の移送を機械制御により実行可能に構成されている。つまり、自動移送制御部35を備えるクレーン2は、番地12から移送先16までのフック21の移送を人が操作することなく行うことができるので、クレーン2による移送作業の効率化や作業員の省人化、無人化が図れる。上述した移送位置情報管理部47は、移送元である番地12の位置(座標)や移送先16の位置(座標)を出力値として出力可能であるので、自動移送制御部35を備えるクレーン2との連携を容易に行うことができる。換言すると、上述した移送位置情報管理部47は、クレーン2の自動化への対応や、自動化されたクレーン2を備える建設資材の移送システム1への導入が容易である。
幾つかの実施形態では、上述した施工手順51や吊荷位置情報52は、時間軸を含む構造物15の施工シミュレーションを実施した結果に基づいて作成される。構造物15の施工シミュレーションでは、建設資材の移送システム1を構成するクレーン2や建設資材ロット14などの3次元モデルを仮想空間上において動かして、仮想空間上でクレーン2による建設資材ロット14の移送や構造物15の建設を行うようになっている。この場合には、クレーン2による移送が安全且つ効率的になるような施工手順51や吊荷位置情報52が作成される。このような施工手順51や吊荷位置情報52に基づくクレーン2による移送は、安全且つ効率的になる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。例えば、上述した移送支援装置4は、クレーン2に内蔵されていてもよい。
1 建設資材の移送システム
2 クレーン
4 移送支援装置
5 移送対象検出装置
6 撮影装置
7 タグ
8 タグ情報検出装置
11 資材ヤード
12 番地
12A 特定番地
13 建設資材
14 建設資材ロット
14A 移送対象建設資材ロット
15 構造物
16 移送先
21 フック
22 ジブ
23 胴体部
24 旋回台
25 キャビン
26 油圧シリンダ
27 ヘッド
28 ワイヤ
29 ウインチ
30,40 バス
31 通信部
32,42 記憶部
33,43 表示部
34,44 演算部
35 自動移送制御部
41 入出力部
45 移送対象建設資材ロット特定部
46 移送元番地特定部
47 移送位置情報管理部
48 吊荷位置情報更新部
49 画像処理部
50 移送対象判定部
51 施工手順
52 吊荷位置情報
53 施工番号
54 建設資材ロット番号
55 番地番号
56 干渉番地番号
57 移送先番号
61 撮影部
62 通信部
71 タグ情報
81 タグ情報検出部
82 通信部
100 建設資材の移送方法
S101 建設資材ロット配置ステップ
S102 移送対象建設資材ロット特定ステップ
S103 吊荷位置情報取得ステップ
S104 特定番地特定ステップ
S105 クレーン移送ステップ
S201 吊荷位置情報更新ステップ
S301 移送対象判定ステップ
S401 移送対象形状取得ステップ
S402 移送対象形状判定ステップ
S501 タグ情報検出ステップ
S502 タグ情報判定ステップ
S601 撮影画像表示ステップ
S602 仮想画像表示ステップ

Claims (9)

  1. 資材ヤードに置かれている建設資材を、前記資材ヤードから前記建設資材の各々の移送先まで繰り返しクレーンで移送する建設資材の移送方法であって、
    前記資材ヤードが有する予め定められた複数の番地の各々に、前記クレーンによって1回に移送される一移送ロット分の前記建設資材である建設資材ロットを配置するステップと、
    予め定められた施工手順に基づいて、次に前記クレーンで移送する前記建設資材ロットである移送対象建設資材ロットを特定するステップと、
    前記複数の番地の各々と、前記複数の番地の各々に置かれている前記建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報を取得するステップと、
    前記吊荷位置情報に基づいて、前記移送対象建設資材ロットが置かれている番地である特定番地を前記複数の番地の中から特定するステップと、
    前記特定番地に置かれている前記移送対象建設資材ロットを前記資材ヤードから前記移送対象建設資材ロットの移送先まで前記クレーンで移送するステップと、
    を備える建設資材の移送方法。
  2. 前記移送対象建設資材ロットの前記特定番地からの移送後に、前記施工手順に基づいて、前記吊荷位置情報における前記複数の番地の各々と前記建設資材ロットとの関連付けを更新する吊荷位置情報更新ステップをさらに備える
    請求項1に記載の建設資材の移送方法。
  3. 前記特定番地に置かれている前記建設資材ロットが前記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定する移送対象判定ステップをさらに備える
    請求項1又は2に記載の建設資材の移送方法。
  4. 前記移送対象判定ステップは、
    前記クレーンに装着された撮影装置により撮影された画像から画像処理により前記特定番地に置かれている前記建設資材ロットの形状を取得する移送対象形状取得ステップと、
    前記移送対象形状取得ステップで取得した前記建設資材ロットの形状と、予め記憶されている前記移送対象建設資材ロットの形状と、に基づいて、前記特定番地に置かれている前記建設資材ロットが前記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定する移送対象形状判定ステップと、を含む
    請求項3に記載の建設資材の移送方法。
  5. 前記移送対象判定ステップは、
    前記建設資材ロットに付されたタグにエンコードされたタグ情報であって、前記建設資材ロットを特定する情報を含むタグ情報、を前記クレーンが有するタグ検出装置が非接触で読み取るタグ情報検出ステップと、
    前記タグ情報検出ステップで前記タグ検出装置に読み取られた前記タグ情報に含まれる前記建設資材ロットを特定する情報と、予め記憶されている前記移送対象建設資材ロットを特定する情報と、に基づいて、前記特定番地に置かれている前記建設資材ロットが前記移送対象建設資材ロットであるか否かを判定するタグ情報判定ステップと、を含む
    請求項3に記載の建設資材の移送方法。
  6. 前記移送対象判定ステップは、
    前記クレーンに装着された撮影装置により撮影された実空間の画像である撮影画像を表示装置にリアルタイムに表示する撮影画像表示ステップと、
    予め記憶されている前記移送対象建設資材ロットの3次元モデルの仮想画像を、前記撮影画像に重畳して前記表示装置に表示させる仮想画像表示ステップと、を含む請求項3乃至5の何れか1項に記載の建設資材の移送方法。
  7. 前記撮影装置は、前記クレーンのジブ先端又はフックに設けられる
    請求項4又は6に記載の建設資材の移送方法。
  8. 資材ヤードに置かれている建設資材を、前記資材ヤードから前記建設資材の各々の移送先まで繰り返し移送するクレーンの移送を支援する移送支援装置であって、
    予め定められた施工手順に基づいて、前記資材ヤードが有する予め定められた複数の番地の各々に配置された建設資材ロットであって、一移送ロット分の前記建設資材である建設資材ロットの中から、次に前記クレーンで移送する前記建設資材ロットである移送対象建設資材ロットを特定可能な移送対象建設資材ロット特定部と、
    前記複数の番地の各々と、前記複数の番地の各々に置かれている前記建設資材ロットと、が関連付けられた吊荷位置情報に基づいて、前記移送対象建設資材ロット特定部により特定された前記移送対象建設資材ロットが置かれている番地である特定番地を前記複数の番地の中から特定可能な移送元番地特定部と、
    前記移送元番地特定部により特定された前記特定番地に関する情報と、前記特定番地に置かれている前記移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報と、を前記クレーンに送信可能な移送位置情報管理部と、を備える
    移送支援装置。
  9. 請求項8に記載の移送支援装置と、
    前記移送位置情報管理部から送信された前記特定番地に関する情報と前記移送対象建設資材ロットの移送先に関する情報とに基づいて、前記特定番地に置かれている前記移送対象建設資材ロットを移送可能な前記クレーンと、を備える
    建設資材の移送システム。
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