JP2019199181A - 車両制御システムおよび車両制御方法 - Google Patents

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隆資 三宅
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Abstract

【課題】車両挙動の変化を抑えることができる車両制御システムおよび車両制御方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る車両制御システムは、複数の上位ECUを備える。複数の上位ECUは、同一の車両制御を分担して行う複数の下位ECUの制御権を有する上位ECUであって、制御権を有している任意の一の上位ECUから他の上位ECUへ制御権を移管可能である。また、一の上位ECUは、複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の下位ECUとの通信途絶が検出された場合、他の上位ECUへ制御権を移管せず、残りの下位ECUの制御を継続する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両制御システムおよび車両制御方法に関する。
従来、ステアリングや姿勢制御といった車両制御に関するアクチュエータを制御する車両制御システムが知られている。例えば、車両制御システムでは、各アクチュエータに対応する複数の下位ECU(Electronic Control Unit)を統合的に上位ECUが制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−247804号公報
ところで、上記した車両制御システムでは、上記した上位ECUの故障等に備えて、バックアップ用の予備の上位ECUを有することで、システムを冗長化している。しかしながら、メイン用の上位ECUからバックアップ用の上位ECUへ制御権を移管した場合、上位ECUそれぞれの特性の違いにより、乗員に違和感を与えるような車両挙動の変化が生じるおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両挙動の変化を抑えることができる車両制御システムおよび車両制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両制御システムは、複数の上位ECUを備える。前記複数の上位ECUは、同一の車両制御を分担して行う複数の下位ECUの制御権を有する上位ECUであって、前記制御権を有している任意の一の前記上位ECUから他の前記上位ECUへ当該制御権を移管可能である。また、前記一の上位ECUは、前記複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の前記下位ECUとの通信途絶が検出された場合、前記他の上位ECUへ前記制御権を移管せず、残りの前記下位ECUの制御を継続する。
本発明によれば、車両挙動の変化を抑えることができる。
図1Aは、実施形態に係る車両を示す図である。 図1Bは、実施形態に係る車両制御システムを示す図である。 図1Cは、実施形態に係る車両制御システムを示す図である。 図2は、実施形態に係る車両制御システムの構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る統合ECUの構成を示すブロック図である。 図4は、通信途絶時における指令値割当部の割当処理を示す図である。 図5は、指示部の処理内容を示す図である。 図6は、実施形態に係る車両制御システムが実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車両制御システムおよび車両制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下では、車両制御システムの対象である車両の一例として、モータによって駆動輪を回転させる電気自動車を例に挙げて説明するが、車両は、動力源が電気およびガソリンであるハイブリッド自動車であってもよい。
まず、図1A〜図1Cを用いて、実施形態に係る車両制御方法の概要について説明する。図1Aは、実施形態に係る車両を示す図である。図1Bおよび図1Cは、実施形態に係る車両制御システムを示す図である。実施形態に係る車両制御方法は、例えば、後述する上位ECU(例えば、統合ECU)と、下位ECU(例えば、ステアECU)とによって実行される。
図1Aに示すように、車両Cは、例えば、車両前方に配置された前輪FWと、車両後方に配置された後輪RWとを有する一人乗り用の三輪型モビリティである。
車両Cは、運転者によるステアリング操作に応じた操舵信号を制御装置へ出力することで転舵輪(後輪RW)が転舵する、いわゆるステアバイワイヤ(以下、SBW)機構を有した車両である。なお、ステアリング操作は、例えば、リング状のハンドルを回転させる操作であってもよく、あるいはスティック型と呼ばれる棒状の部材への傾倒操作であってもよく、あるいはトラックボール型と呼ばれる球体の部材への回転操作であってもよい。
また、車両Cは、車体を車幅方向へ傾かせることができるリーンアクチュエータを有し、例えば、旋回時にリーンアクチュエータを駆動し車体を傾かせつつ旋回する。また、車両Cは、2つの前輪FWそれぞれにモータ(いわゆる、インホイールモータ:IWM)が設けられ、前輪FWそれぞれを回転させる。また、2つの前輪FWは、ドライブシャフトのようなハード的機構で結合していないため、それぞれのIWMが独立して駆動することで車両Cの加速・減速を行う。
なお、車両Cは、例えば、前輪FWが1つ、後輪RWが2つの三輪型であってもよく、あるいは、前輪FWが2つ、後輪RWが2つの四輪型の車両であってもよい。また、前輪FWを駆動輪、後輪RWを従動輪としたが、例えば、前輪FWを従動輪、後輪RWを駆動輪としてもよく、前輪FWおよび後輪RW共に駆動輪としてもよい。また、後輪RWを転舵輪としたが、前輪FWを転舵輪としてもよい。
図1Bおよび図1Cでは、車両制御システムSのうち、車両制御であるSBW機構100を制御する場合を示している。図1Bおよび図1Cに示すように、車両制御システムSでは、例えば、2つの統合ECU1a,1bと、2つのステアリングECU3a,3b(以下、ステアECU3a,3b)と、2つのステアリングアクチュエータ13a,13b(以下、ステアACT13a,13b)とを備える。なお、車両制御システムSは、ステアECU3a,3bの他に、リーンアクチュエータを制御するリーンECUや、IWMを制御するIWMECU等を備えるが、かかる点の詳細については図2で後述する。
車両制御システムSでは、2つのステアECU3a,3bは、1つのSBW機構100に設けられた2つのステアACT13a,13bを制御して後輪RWを転舵させる。例えば、2つのステアECU3a,3bは、SBW機構100の動作に必要なトルク値を2つのステアACT13a,13bが所定の割合(例えば、50%)ずつ出力するように制御する。特に、2つのステアACT13a,13bの出力が同じ(50%ずつ)の場合をミラー動作とも呼ぶ。つまり、2つのステアECU3a,3bは、同一の車両制御を分担して行う。なお、ステアECUの数は、2つに限定されるものではなく、複数であれば任意の数であってよい。
そして、2つのステアECU3a,3bの制御権は、2つの統合ECU1a,1bのうち一方が有する。具体的には、一方の統合ECU1aが、2つのステアECU3a,3bに対して2つのステアACT13a,13bの制御を指示する制御信号を出力する。つまり、車両制御システムSにおいて、統合ECU1a,1bは、上位ECUであり、ステアECU3a,3bは、下位ECUである。
なお、制御権が統合ECU1aにある場合であっても、統合ECU1bは、統合ECU1aと同様に、2つのステアECU3a,3bに対して制御を指示する制御信号を出力している。そして、2つのステアECU3a,3bは、2つの統合ECU1a,1bそれぞれから受けた制御信号のうち、制御権を有する統合ECU1aの制御信号に基づいて制御を行うように構成される。なお、かかる点については、図5で後述する。
そして、車両制御システムSでは、一方の統合ECU1aに故障などが発生した場合、制御権を他方の統合ECU1bへ移管する。これにより、統合ECU1bが統合ECU1aに代わって2つのステアECU3a,3bを制御する。このように、車両制御システムSでは、統合ECU1aが故障等した場合に備えて、バックアップ用の統合ECU1bを有することで、システムを冗長化している。なお、システムを冗長化する為に統合ECU1を2つ有する車両制御システムSを例にして説明しているが、統合ECU1の数は、2つに限らず3つ以上であってもよい。
ここで、図1Cに示すように、制御権を有する統合ECU1aと、ステアECU3bとの間で通信途絶が生じたとする。
かかる場合に、仮に、制御権を統合ECU1aから統合ECU1bへ移管して、2つのステアECU3a,3bを制御した場合、統合ECU1a,1bそれぞれの特性の違いにより車両Cの挙動が影響を受けるおそれがあった。
具体的には、統合ECU1a,1bそれぞれに設けられたセンサ(加速度センサ)の取付位置の違いや製品公差等により、統合ECU1a,1bから出力されるステアECU3a,3bへの指令値に差異が生じることで、制御権移管時に運転者等の乗員に違和感を与えるような車両挙動の変化が生じるおそれがあった。
そこで、実施形態に係る車両制御方法では、上記のような通信途絶が検出された場合に、一方の統合ECU1aから他方の統合ECU1bへ制御権を移管しないこととした。具体的には、統合ECU1aは、2つのステアECU3a,3bの制御を実行中において、任意のステアECU3bとの通信途絶が検出された場合、他方の統合ECU1bへ制御権を移管せず、残りのステアECU3aの制御を継続する。
例えば、図1Cに示す例では、統合ECU1aは、ステアECU3aに対してステアACT13aの制御を継続するとともに、ステアECU3bに対してステアACT13bの制御を指示しない。これにより、車両制御であるSBW機構100は、ステアACT13aのみによって動作する。
つまり、通信途絶の場合、統合ECU1a自体の故障とは異なり、統合ECU1aは、通信途絶となったステアECU3bを制御できないものの、残りのステアECU3aを制御できるため、統合ECU1bへ制御権を移管しない。従って、制御移管が行われず、統合ECU1aの制御が継続されるため、ステアECU3aへ出力される指令値に差異が生じることもない。すなわち、実施形態に係る車両制御方法によれば、車両Cの乗員に違和感を与えるような車両挙動の変化が生じることを抑えることができる。
なお、統合ECU1aは、通信途絶を検出して、ステアECU3aのみへ制御を行う場合、通信途絶したステアECU3bへの指令値の割り当て分をステアECU3aの指令値へ上乗せ可能であるが、かかる点については、図4で後述する。
また、統合ECU1aは、通信途絶が検出された場合に、他方の統合ECU1bに対して、通信途絶となったステアECU3bの制御の禁止を指示するが、かかる点については図5で後述する。
また、統合ECU1aは、通信途絶があった場合に、制御権を移管せずに、残りの下位ECUに対して制御を継続した後、例えば、車両Cが停止した場合に、制御権を統合ECU1bに移管してもよい。
つまり、統合ECU1aは、下位ECUによりアクチュエータを動作させる必要が無い場合に、制御権を統合ECU1bへ移管する。これにより、乗員に対して車両挙動の違和感を与えることなく、制御権を移管できる。
次に、実施形態に係る車両制御システムSについて説明する。図2は、実施形態に係る車両制御システムSの構成を示すブロック図である。なお、図2では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
車両制御システムSは、系統A、Bで二重化された2つの制御系統を備える。また、車両制御システムSは、両系統A、Bの電源を制御する電源ECU50を備える。
系統Aは、統合ECU1aと、リーンECU2aと、ステアECU3aと、電池ECU4aと、IWMECU5aとを備える。
統合ECU1aは、系統A全体を制御する。上記したように、統合ECU1aは、上位ECUであり、リーンECU2a、ステアECU3a、電池ECU4aおよびIWMECU5aは下位ECUである。
統合ECU1aは、各ECUにCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークを通じて相互通信可能に接続されている。なお、統合ECU1aは、系統BのリーンECU2b、ステアECU3b、電池ECU4bおよびIWMECU5bにCANなどを通じて相互通信可能に接続されている。
また、リーンECU2a、ステアECU3a、電池ECU4aおよびIWMECU5aは、系統Bの統合ECU1bにCANなどを通じて相互通信可能に接続されている。なお、統合ECU1aの詳細な機能ブロックについては後述する。つまり、系統Bの統合ECU1bが上位ECU、系統AのリーンECU2a、ステアECU3a、電池ECU4aおよびIWMECU5aが下位ECUであるともいえる。
電池ECU4aは、電池14aの状態を監視する。リーンECU2aは、リーンアクチュエータ(リーンACT)12aを制御することで、車両C(図1A参照)の旋回を容易にするために、旋回加速度に応じて車体を車幅方向である左右方向に傾倒させるとともに、車体の左右方向の傾倒状態を適切に保持する。
ステアECU3aは、運転者のステアリング操作に応じて車両Cが走行するように、ステアアクチュエータ(ステアACT)13aを制御する。
IWMECU5aは、運転者のアクセル操作またはブレーキ操作に応じて車両Cが加速または制動されるように、車両Cの左前輪FWに設けられたインホイールモータ(IWM)15aを制御する。
リーンACT12aは、リーンECU2aからの指示、すなわち指示信号に基づいて車体を左右方向に傾倒させて、例えば、車両Cの旋回時に車体の姿勢を変更する。また、リーンACT12aは、走行路面の凹凸や、傾斜に応じて車体の姿勢を変更する。ステアACT13aは、ステアECU3aからの指示(指示信号)に基づいて後輪RWの転舵角を変更する。
IWM15aは、IWMECU5aからの指示(指示信号)に基づいて左前輪FWを回転させ、左前輪FWの回転数を制御する。電池14aは、蓄電池であり、例えば、リチウムイオン電池である。
系統Bは、系統Aと同様に、統合ECU1bと、リーンECU2bと、ステアECU3bと、電池ECU4bと、IWMECU5bとを備える。
系統Bにおける各ECUは、系統Aの各ECUと同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。なお、IWMECU5bは、運転者のアクセル操作またはブレーキ操作に応じて車両Cが加速または制動されるように、車両Cの右前輪FWに設けられたインホイールモータ(IWM)15bを制御する。
また、系統Bによって制御されるリーンACT12b、ステアACT13bおよび電池14bの構成は、系統Aによって制御されるリーンACT12a、ステアACT13aおよび電池14aの構成と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。なお、IWM15bは、IWMECU5bからの指示(指示信号)に基づいて右前輪FWを回転させ、右前輪FWの回転数を制御する。
また、車両制御システムSは、例えば、フォールトトレラント設計に基づいて上記するように、系統Aと系統Bとで二重化しており、例えば、フォールトトレラント設計に基づいて車両Cの電子制御である車両制御を50%ずつで分け合うことができる。
具体的には、例えば、リーンECU2a、2bは、それぞれのリーンACT12a、12bの出力を50%ずつ受け持ち、両系統A、Bで出力が100%となるように、リーンACT12a、12bを制御する。
また、例えば、一方の統合ECU1a、1bに異常が生じても、もう一方の統合ECU1a、1bによる制御で、例えば、車両Cが安全な場所に待避できるまで移動させることができる。
以下において、系統A、Bを区別しない場合には、符号「a」、「b」を省略して説明する場合がある。例えば、統合ECU1aと統合ECU1bとは、まとめて統合ECU1とし、リーンACT12aとリーンACT12bとは、まとめてリーンACT12とする場合がある。あるいは、統合ECU1を上位ECUと記載し、リーンECU2、ステアECU3、電池ECU4およびIWMECU5を下位ECUと記載する場合がある。
次に、図3を用いて、統合ECU1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る統合ECU1aの構成を示すブロック図である。なお、図3では、統合ECU1aの構成を示すが、統合ECU1bも同様の構成を有しているため、統合ECU1bの構成については記載を省略する。
図3に示すように、実施形態に係る統合ECU1aは、制御部20と、記憶部30とを備える。制御部20は、検出部21と、指令値割当部22と、指示部23とを備える。
ここで、統合ECU1aは、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、データフラッシュ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部20の検出部21、指令値割当部22および指示部23として機能する。
また、制御部20の検出部21、指令値割当部22および指示部23の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部30は、たとえば、RAMやHDD、データフラッシュに対応する。RAMやHDD、データフラッシュは、車両制御方法を実行する各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、統合ECU1aは、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
制御部20は、下位ECUの通信途絶を検出するとともに、各下位ECUに対する指令値の割り当て処理や、他方の統合ECU1bに対する指令値の出力の禁止指示等を行う。
検出部21は、下位ECUであるリーンECU2、ステアECU3、電池ECU4およびIWMECU5の通信途絶を検出する。具体的には、検出部21は、他方の統合ECU1bから通信途絶に関する情報を検出する。
より具体的には、まず、下位ECUは、統合ECU1aとの間で通信途絶が発生した場合、他方の統合ECU1bに対して通信途絶が発生したことを示す途絶情報を出力する。そして、他方の統合ECU1bは、下位ECUから取得した途絶情報を統合ECU1aの検出部21へ通知する。
つまり、検出部21は、下位ECUとの間で通信途絶が発生したことを他方の統合ECU1bを介して検出する。そして、検出部21は、検出した通信途絶に関する途絶情報を指令値割当部22および指示部23へ通知する。なお、途絶情報には、例えば、通信途絶した時刻や、下位ECUを識別する識別情報等が含まれる。
指令値割当部22は、下位ECUに割り当てる指令値の割り当て分を決定する。指令値とは、車両制御の各アクチュエータで動作させるために必要となるトルク値を示す値である。つまり、各下位ECUに割り当てられた指令値の割り当て分の総和が指令値の合計値であり、車両制御のトルク値である。
ここで、図4を用いて、通信途絶時における指令値割当部22の割当処理について具体的に説明する。図4は、通信途絶時における指令値割当部22の割当処理を示す図である。図4では、下位ECUとしてステアECU3a,3bを一例に挙げて説明する。また、図4の上段では、通信途絶前の割当処理を示し、下段では、通信途絶後の割当処理を示す。
図4の上段に示すように、統合ECU1aの指令値割当部22は、通信途絶前においては、2つのステアECU3a,3bに対してステアACT13a,13bの出力が50%ずつとなるように指令値の割り当て分を決定する。
なお、通信途絶前における2つのステアECU3a,3bの割り当て分は、均等(50%ずつ)である場合に限定されるものではなく、例えば、40%および60%等のように割り当て分が不均等であってもよく、任意の割合であってもよい。
そして、図4の下段に示すように、統合ECU1aの指令値割当部22は、ステアECU3bとの通信途絶が検出された場合、通信途絶となったステアECU3bのSBW機構100における指令値の割り当て分を残りのステアECU3aにおける指令値として割り当てる。
図4に示す例では、指令値割当部22は、ステアECU3bにおける指令値の割り当て分を50%から0%に減らし、一方で、ステアECU3aにおける指令地の割り当て分を50%から60%に上げる。つまり、指令値割当部22は、ステアECU3bの割り当て分である50%の一部(10%)をステアECU3aの割り当て分に上乗せする。
つまり、指令値割当部22は、通信途絶後も統合ECU1aが継続して制御する場合に、通信途絶していないステアECU3aの制御するステアACT13aの出力を上げることで、SBW機構100の性能の低下を抑えることができる。
さらに、図4に示すように、指令値割当部22は、通信途絶が検出された後の指令値の合計値を、通信途絶が検出される前の合計値よりも低くする。図4に示す例では、指令値割当部22は、通信途絶前の指令値の合計値が100%であったのに対し、通信途絶後の指令値の合計値を60%に下げる。
これにより、通信途絶していないステアECU3aの制御するステアACT13aの負荷を抑えることができるため、ステアACT13aの製品寿命が短くなることを抑制することができる。なお、図4では、指令値の合計値を100%から60%まで下げたが、下げた後の合計値は、60%に限定されるものではなく、任意の合計値であってよい。
なお、指令値割当部22は、ステアECU3bの割り当て分の一部(10%)をステアECU3aの指令値に上乗せしたが、例えば、割り当て分である50%すべてをステアECU3aに上乗せして、ステアECU3aの指令値の割り当て分を100%にしてもよい。これにより、通信途絶後も運転者の運転操作を制限しないため、運転者の運転操作における戸惑いを抑えることができる。
図3に戻って指示部23について説明する。指示部23は、他方の統合ECU1bに対して各種指示を行う。例えば、指示部23は、検出部21によって通信途絶が検出された場合に、他方の統合ECU1bに対して、通信途絶となった下位ECUの制御の禁止を指示する。かかる点について、図5を用いて説明する。
図5は、指示部23の処理内容を示す図である。図5の上段では、通信途絶前の車両制御システムSの状態を示し、下段では、通信途絶後の車両制御システムSの状態を示す。図5に示すように、ステアECU3a,3bは、例えばスイッチング素子等の切替部3a1,3b1を備える。
切替部3a1,3b1は、通信途絶前においては、制御権を有する統合ECU1aに接続される。そして、切替部3b1は、統合ECU1aとの通信途絶が検出された場合に、制御権を有していない統合ECU1bへの接続に切り替わる。この切替部3b1の切替は、ステアECU3bの制御により行われ、統合ECU1aが切替部3b1を制御できない。
このため、統合ECU1aは、通信途絶があった場合に、他方の統合ECU1bに対してステアECU3bの制御の禁止を指示(禁止指示)する。例えば、統合ECU1aは、統合ECU1bが出力する制御信号に対して当該制御信号に基づく指令値の無効化を示す情報を対応付ける指示を禁止指示として行う。つまり、統合ECU1aは、通信途絶となったステアECU3bに対して、統合ECU1bを介してステアACT13bの制御の停止を指示する。
これにより、ステアECU3bは、統合ECU1bから入力された制御信号によるステアACT13bの制御を行わないようにできる。従って、ステアACT13bにおいて、統合ECU1aおよび統合ECU1bの指令値の違いを無効化できるため、車両挙動に影響を与えないようにできる。
なお、図5では、統合ECU1aは、禁止指示として、統合ECU1bから出力される制御信号を無効化する指示を行ったが、例えば、統合ECU1bに対してステアECU3bへの制御信号の出力を禁止してもよい。
次に、図6を用いて、実施形態に係る車両制御システムSが実行する制御処理の処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る車両制御システムSが実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、検出部21は、下位ECUとの通信途絶を検出したか否かを判定する(ステップS101)。例えば、検出部21は、他方の統合ECU1bから下位ECUの通信途絶が発生したことを示す途絶情報を取得する。検出部21は、下位ECUとの通信途絶を検出しない場合(ステップS101,No)、通信途絶が検出されるまでステップS101の処理を繰り返し実行する。
つづいて、指令値割当部22は、検出部21によって通信途絶が検出された場合(ステップS101,Yes)、通信途絶となった下位ECUにおける指令値の割り当て分を残りの下位ECUの指令値に上乗せする(ステップS102)。
つづいて、指示部23は、他方の統合ECU1bに対して通信途絶となった下位ECUの制御の禁止を指示する禁止指示を行い(ステップS103)、処理を終了する。なお、ステップS102およびステップS103は処理順が互いに入れ替わってもよい。
上述してきたように、実施形態に係る車両制御システムSは、複数の上位ECU(統合ECU1a,1b)を備える。複数の上位ECUは、同一の車両制御を分担して行う複数の下位ECU(リーンECU2またはステアECU3または電池ECU4またはIWMECU5)の制御権を有する上位ECUであって、制御権を有している任意の一の上位ECUから他の上位ECUへ制御権を移管可能である。また、一の上位ECUは、複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の下位ECUとの通信途絶が検出された場合、他の上位ECUへ制御権を移管せず、残りの下位ECUの制御を継続する。これにより、車両挙動の変化を抑えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1,1a,1b 統合ECU
2,2a,2b リーンECU
3,3a,3b ステアECU
4,4a,4b 電池ECU
5,5a,5b IWMECU
12,12a,12b リーンACT
13,13a,13b ステアACT
14,14a,14b 電池
15,15a,15b IWM
20 制御部
21 検出部
22 指令値割当部
23 指示部
30 記憶部
50 電源ECU
C 車両
FW 前輪
RW 後輪

Claims (6)

  1. 同一の車両制御を分担して行う複数の下位ECUの制御権を有する上位ECUであって、前記制御権を有している任意の一の前記上位ECUから他の前記上位ECUへ当該制御権を移管可能な複数の上位ECUを備え、
    前記一の上位ECUは、
    前記複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の前記下位ECUとの通信途絶が検出された場合、前記他の上位ECUへ前記制御権を移管せず、残りの前記下位ECUの制御を継続すること
    を特徴とする車両制御システム。
  2. 前記複数の上位ECUは、2つであって、
    一方の前記上位ECUは、
    前記複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の前記下位ECUとの通信途絶が検出された場合、他方の前記上位ECUへ前記制御権を移管せず、残りの前記下位ECUの制御を継続すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記一方の上位ECUは、
    前記通信途絶となった前記下位ECUの前記車両制御における指令値の割り当て分を前記残りの下位ECUにおける指令値に上乗せすること
    を特徴とする請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 前記一方の上位ECUは、
    前記通信途絶が検出された後の前記指令値の合計値を、前記通信途絶が検出される前の前記合計値よりも低くすること
    を特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  5. 前記一方の上位ECUは、
    前記任意の下位ECUとの前記通信途絶が検出された場合に、前記他方の上位ECUに対して、当該任意の下位ECUの制御の禁止を指示すること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  6. 同一の車両制御を分担して行う複数の下位ECUの制御権を有する上位ECUであって、前記制御権を有している任意の一の前記上位ECUから他の前記上位ECUへ当該制御権を移管可能な複数の上位ECUを備える車両制御システムが行う車両制御方法であって、
    前記一の上位ECUは、
    前記複数の下位ECUの制御を実行中において、任意の前記下位ECUとの通信途絶が検出された場合、前記他の上位ECUへ前記制御権を移管せず、残りの前記下位ECUの制御を継続すること
    を特徴とする車両制御方法。
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