JP2019068550A - 車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法 - Google Patents

車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電池の蓄電量が低下した場合に、車両の走行可能距離を長くする車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る車両制御装置は、判定部と、指示部とを備える。判定部は、体の姿勢を変更する第1アクチュエータ、転舵輪の転舵角を変更する第2アクチュエータ、駆動輪を回転させる第3アクチュエータのうち、最も電力を消費するアクチュエータを判定する。指示部は、電池の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法に関する。
従来、車体を左右方向に傾かせて車体の姿勢を変更可能なリーン機構を有する電動車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−69672号公報
しかしながら、上記電動車両は、電池の蓄電量が低下した場合の車両制御については考慮されておらず、電池の蓄電量がさらに低下し、車両が走行不能となる可能性がある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、電池の蓄電量が低下した場合に、車両の走行可能距離を長くする車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る車両制御装置は、判定部と、指示部とを備える。判定部は、車体の姿勢を変更する第1アクチュエータ、転舵輪の転舵角を変更する第2アクチュエータ、駆動輪を回転させる第3アクチュエータのうち、最も電力を消費するアクチュエータを判定する。指示部は、電池の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する。
実施形態の一態様によれば、電池の蓄電量が低下した場合に、車両の走行可能距離を長くすることができる。
図1は、本実施形態に係る車両制御方法の概略を説明するブロック図である。 図2は、本実施形態に係る車両制御システムのブロック図である。 図3は、本実施形態に係る統合ECUのブロック図である。 図4は、本実施形態に係る統合ECUで実行される補間制御を説明するフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車両制御装置、車両制御システムおよび車両制御方法を説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、車両制御システムSが搭載される車両Cとして、前輪FWが2つ、後輪RWが1つの三輪型であり、後輪操舵式のパーソナルモビリティを例に挙げて説明を行うが、これに限られることはない。例えば、車両Cは、前輪FWが2つ、後輪RWが2つの四輪型の車両であってもよく、また、前輪FWが1つ、後輪RWが2つの三輪型のパーソナルモビリティであってもよい。
まず、本実施形態に係る車両制御方法の概略について図1を参照し説明する。図1は、本実施形態に係る車両制御方法の概略を説明するブロック図である。
車両Cは、前輪FW(駆動輪)をインホイールアクチュエータ15(第3アクチュエータ)によって回転させて走行する電動車両である。なお、インホイールアクチュエータ15は、左右の前輪FWにそれぞれ設けられる。すなわち車両Cは、左右の前輪FWの回転数を各々制御することができる。
車両Cは、左右方向、すなわち車両Cの幅方向に車体を傾け、車体の姿勢を変更するリーンアクチュエータ12(第1アクチュエータ)を備える。また、車両Cは、後輪RW(転舵輪)の転舵角を変更するステアアクチュエータ13(第2アクチュエータ)を備える。
各アクチュエータ12、13、15は、電池14から電力が供給されて動作するモータを各々含む。
車両Cでは、各アクチュエータ12、13、15を制御することで走行時の動作が実行される。例えば、車両Cの旋回時には、車両Cの走行状態に応じて各アクチュエータ12、13、15が制御され、旋回動作が実行される。すなわち、車両Cの旋回時には、各アクチュエータ12、13、15において所定の旋回動作が実行されることで、車両Cが運転者のステアリング操作に応じて旋回する。
旋回時には、例えば、ステアアクチュエータ13によって後輪RWの転舵角が変更され、リーンアクチュエータ12によって車体が旋回内側に傾けられる。なお、旋回を実現するための、ステアアクチュエータ13の転舵角や、リーンアクチュエータ12による車体の傾きを示す傾倒角は、ステアリング操作および車速に応じて設定されている。例えば、車速が大きくなるほど、転舵角が小さくなり、車体の傾倒角が大きくなるように設定される。
また、旋回時には、旋回外側のインホイールアクチュエータ15によって旋回外側の前輪FWの回転数が増加されて、左右の前輪FWで回転数差が生じる旋回制御が実行される。
ところで、電池14の蓄電量が低下した状態では、車両Cが走行不能となることを抑制し、走行距離を長くすることが望まれることがある。そこで、本実施形態にかかる車両制御装置10は、電池14の蓄電量が低下した場合には、以下の車両制御を実行する。
車両制御装置10は、電池14の蓄電量が低下し、蓄電量が所定量よりも小さくなると(S10)、各アクチュエータ12、13、15のうち、最も電力を消費するアクチュエータを判定する(S11)。所定量は、予め設定された値であり、蓄電量が低下することで、車両Cを走行させることができなくなるおそれがある値である。なお、所定量は、蓄電量が所定量よりも小さくなった場合でも、直ちに車両Cが走行不能となるのではなく、予め設定された距離を走行できるように設定されている。
最も電力を消費するアクチュエータは、車両Cの走行状態に応じて変化する。例えば、アクセルペダルが踏み込まれて、車両Cが平坦路や、登坂路を走行している場合などでは、最も電力を消費するアクチュエータは、インホイールアクチュエータ15である。
また、例えば、アクセルペダルが踏み込まれず、車両Cが降坂路を走行している場合などでは、最も電力を消費するアクチュエータは、インホイールアクチュエータ15以外のアクチュエータ(リーンアクチュエータ12またはステアアクチュエータ13)となることがある。
車両制御装置10は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さくなると、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する(S12)。
例えば、車両制御装置10は、最も電力を消費するアクチュエータが、インホイールアクチュエータ15である場合には、インホイールアクチュエータ15による旋回制御を実行しない。すなわち、車両制御装置10は、旋回時に旋回外側の前輪FWの回転数を増加させない。これにより、車両制御装置10は、旋回時に、インホイールアクチュエータ15で消費される電力を抑制し、電池14の蓄電量のさらなる低下を抑制し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
このように、実施形態に係る車両制御装置10は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さくなると、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する。これにより、電池14の蓄電量が所定量よりも小さくなった場合に、電池14の蓄電量のさらなる低下を抑制し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
次に、本実施形態に係る車両制御システムSについて図2を参照し説明する。図2は、本実施形態に係る車両制御システムSのブロック図である。なお、図2では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
車両制御システムSは、系統A、Bで二重化された2つの制御系統を備える。また、車両制御システムSは、両系統A、Bの電源を制御する電源ECU50を備える。
車両制御システムSは、系統Aに含まれるECUとして、統合ECU1aと、リーンECU2a(第1制御装置)と、ステアECU3a(第2制御装置)と、電池ECU4aと、インホイールECU5a(第3制御装置)とを備える。統合ECU1aは、図1における車両制御装置10に対応する。
統合ECU1aは、系統A全体を制御する。統合ECU1aは、上位ECUであり、リーンECU2a、ステアECU3a、電池ECU4aおよびインホイールECU5aは下位ECUである。統合ECU1aは、各ECU2a、3a、4a、5aにCANなどを通じて相互通信可能に接続されている。なお、統合ECU1aは、系統BのリーンECU2b、ステアECU3b、電池ECU4bおよびインホイールECU5bにCANなどを通じて相互通信可能に接続されている。また、リーンECU2a、ステアECU3a、電池ECU4aおよびインホイールECU5aは、系統Bの統合ECU1bにCANなどを通じて相互通信可能に接続されている。
統合ECU1aの詳細については後述する。電池ECU4aは、電池14aの劣化を監視する。
リーンECU2aは、車両C(図1参照)の旋回を容易にするために、車速、ステアリング操作に応じて車体を左右方向に傾かせるとともに、車両Cが倒れないように車体の左右方向の傾きを適切に保持するために、リーンアクチュエータ12aを制御する。また、リーンECU2aは、リーンアクチュエータ12aで消費される電力を算出する。
ステアECU3aは、ステアリング操作に応じて車両Cが走行するように、ステアアクチュエータ13aを制御する。また、ステアECU3aは、ステアアクチュエータ13aで消費される電力を算出する。
インホイールECU5aは、運転者のアクセル操作またはブレーキ操作に応じて車両Cが加速または制動されるように、車両Cの左前輪FWに設けられたインホイールアクチュエータ15aを制御する。また、インホイールECU5aは、インホイールアクチュエータ15aで消費される電力を算出する。
また、車両制御システムSは、系統Aによって制御されるアクチュエータとして、リーンアクチュエータ12aと、ステアアクチュエータ13aと、インホイールアクチュエータ15aとを備える。また、車両制御システムSは、系統Aの各アクチュエータ12a、13a、15aに電力を供給する電池14aを備える。
リーンアクチュエータ12aは、リーンECU2aからの指示、すなわち指示信号に基づいて車体を左右方向に傾かせて、車体の姿勢を変更する。また、リーンアクチュエータ12aは、走行路面の凹凸や、路面の傾斜に応じて車体の姿勢を変更する。
ステアアクチュエータ13aは、ステアECU3aからの指示(指示信号)に基づいて後輪RWの転舵角を変更する。
インホイールアクチュエータ15aは、インホイールECU5aからの指示(指示信号)に基づいて左前輪FWを回転させ、左前輪FWの回転数を制御する。
電池14aは、蓄電池であり、例えば、リチウムイオン電池である。
また、車両制御システムSは、系統Aと同様に、系統Bに含まれるECUとして、統合ECU1bと、リーンECU2b(第1制御装置)と、ステアECU3b(第2制御装置)と、電池ECU4bと、インホイールECU5b(第3制御装置)とを備える。統合ECU1bは、図1における車両制御装置10に対応する。
系統Bの各ECU2b、3b、4bは、系統Aの各ECU2a、3a、4aと同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。なお、インホイールECU5bは、運転者のアクセル操作またはブレーキ操作に応じて車両Cが加速または制動されるように、車両Cの右前輪FWに設けられたインホイールアクチュエータ15bを制御する。
また、車両制御システムSは、系統Bによって制御されるアクチュエータとして、リーンアクチュエータ12bと、ステアアクチュエータ13bと、インホイールアクチュエータ15bとを備える。車両制御システムSは、系統Bの各アクチュエータ12b、13b、15bに電力を供給する電池14bを備える。
また、系統Bの各アクチュエータ12b、13bおよび電池14bは、系統Aの各アクチュエータ12a、13aおよび電池14aと同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。なお、インホイールアクチュエータ15bは、インホイールECU5bからの指示(指示信号)に基づいて右前輪FWを回転させ、右前輪FWの回転数を制御する。
車両制御システムSは、例えば、フォールトトレラント設計に基づいて上記するように、系統Aと系統Bとで二重化しており、例えば、フォールトトレラント設計に基づいて車両Cの電子制御を50%ずつで分け合うことができる。具体的には、例えば、リーンECU2a、2bはそれぞれリーンアクチュエータ12a、12bで全体の出力を50%ずつ受け持ち、両系統A、Bで出力が100%となるように、リーンアクチュエータ12a、12bを制御する。また、例えば、一方の統合ECU1a、1bに異常が生じても、もう一方の統合ECU1a、1bによる制御で、例えば、車両Cが安全な場所に待避できるまで移動させることができる。
以下において、系統A、Bを区別しない場合には、符号「a」、「b」を省略して説明するものとする。例えば、統合ECU1aと統合ECU1bとは、まとめて統合ECU1として説明し、リーンアクチュエータ12aとリーンアクチュエータ12bとは、まとめてリーンアクチュエータ12として説明する。
次に、統合ECU1について図3を参照し説明する。図3は、本実施形態に係る統合ECU1のブロック図である。
統合ECU1は、制御部20と、記憶部30とを備える。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部30は、各種プログラムの情報を記憶する。
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。なお、制御部20は、一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
制御部20は、ROMに記録されたプログラム(図示略)をRAMを作業領域として使用して実行することにより機能する複数の処理部を備える。具体的には、制御部20は、学習部21と、判定部22と、指示部23とを備える。制御部20は、複数の制御部によって構成されてもよく、各処理部は複数の処理部によって構成されてもよく、統合されて構成されてもよい。
学習部21は、電池14の蓄電量が所定量以上である場合に、車両Cの走行状態に応じた各アクチュエータ12、13、15の消費電力を学習する。具体的には、学習部21は、各ECU2、3、5で算出された各アクチュエータ12、13、15の消費電力を車両Cの走行状態に紐付けし、消費電力パターンを生成する。すなわち、学習部21は、各アクチュエータ12、13、15の消費電力と、アクセル開度、車速、操舵角および車両Cが走行している路面の傾斜とを対応付けた消費電力パターンを生成する。
そして、学習部21は、消費電力パターンを記憶部30に記録させる。すなわち、学習部21は、運転者による運転方法(運転の癖)に対する消費電力パターンを学習し、記憶部30に記録させる。なお、車両Cの走行状態は、上記したアクセル開度などに限られず、上記以外が含まれてもよく、車両Cの重量などが含まれてもよい。
なお、消費電力は、2つのアクチュエータで消費される電力の合計値であり、例えば、リーンアクチュエータ12の消費電力は、2つのリーンアクチュエータ12a、12bで消費される電力の合計値である。また、インホイールアクチュエータ15の消費電力は、2つのインホイールアクチュエータ15a、15b、すなわち、左前輪FWに設けたインホイールアクチュエータ15aと、右前輪FWに設けたインホイールアクチュエータ15bとで消費される電力の合計値である。
アクセル開度は、アクセル開度センサ40によって検出される。車速は、車速センサ41によって検出される。操舵角は、操舵角センサ42によって検出される。車両Cが走行している路面の傾斜は、Gセンサ43によって検出される。なお、車両Cでは、運転者によりステアリングが操作され、操舵角が変更されると、操舵角に応じて後輪RWの転舵角がステアアクチュエータ13によって変更される。
判定部22は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、車両Cの走行状態および学習部21による学習結果、すなわち記憶部30に記録された消費電力パターンに基づいて各アクチュエータ12、13、15のうち最も電力を消費するアクチュエータを判定する。
例えば、判定部22は、アクセルペダルが踏まれた状態で車両Cが平坦路や登坂路を走行している場合には、インホイールアクチュエータ15を最も電力を消費するアクチュエータであると判定する。
また、例えば、判定部22は、ブレーキペダルが踏まれた状態で車両Cが降坂路を旋回走行している場合には、リーンアクチュエータ12またはステアアクチュエータ13を最も電力を消費するアクチュエータであると判定する。
なお、上記した判定部22による最も電力を消費するアクチュエータは、一例であり、これに限られることはなく、車両Cの走行状態および記憶部30に記録された消費電力パターンに基づいて判定される。
また、判定部22は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する場合には、制限をしない場合の車両Cの走行性能を有する動作状態に近づけるように他のアクチュエータで補間動作を実行させるか否かを判定する。なお、最も電力を消費するアクチュエータで制限される動作は、車両Cの走行状態に応じて予め設定されている。以下では、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限し、他のアクチュエータで補間動作を実行することを補間制御という。
具体的には、判定部22は、補間制御により動作が制限される最も電力を消費するアクチュエータに対し、動作が制限された後の消費電力を算出する。判定部22は、車両Cの走行状態、制限される動作および記憶部30に記録された消費電力パターンに基づいて動作が制限された後の消費電力を算出する。
次に判定部22は、補間制御により、補間動作が実行される他のアクチュエータの消費電力を算出する。判定部22は、車両Cの走行状態、補間動作および記憶部30に記録された消費電力パターンに基づいて補間動作が実行される他のアクチュエータの消費電力を算出する。
次に、判定部22は、補間制御を実行する場合の各アクチュエータ12、13、15の消費電力の合計値(以下、「補間後消費電力」という。)を算出する。
次に、判定部22は、補間制御を実行しない場合の各アクチュエータ12、13、15の消費電力の合計値(以下、「通常消費電力」という。)を算出する。判定部22は、車両Cの走行状態および記憶部30に記録された消費電力パターンに基づいて各アクチュエータ12、13、15の消費電力を算出し、通常消費電力を算出する。
そして、判定部22は、算出した補間後消費電力が通常消費電力よりも小さいか否かを判定し、補間後消費電力が通常消費電力よりも小さい場合には、補間制御を実行すると判定する。一方、判定部22は、補間後消費電力が通常消費電力以上である場合には、補間制御を実行しないと判定する。
すなわち、判定部22は、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限し、制限した動作に対応する動作を他のアクチュエータで補間した場合に、消費電力を低減することができるか否かを判定する。そして、判定部22は、消費電力を低減できる場合に、補間制御を実行すると判定する。
例えば、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、車両Cが旋回し、かつ最も電力を消費するアクチュエータがインホイールアクチュエータ15である場合には、判定部22はまず、インホイールアクチュエータ15で旋回制御を実行しない場合のインホイールアクチュエータ15の消費電力を算出する。
次に、判定部22は、旋回制御に対応する旋回動作を、リーンアクチュエータ12、ステアアクチュエータ13のうち少なくとも一方で実行して補間する場合のリーンアクチュエータ12およびステアアクチュエータ13の消費電力を算出する。例えば、この場合の補間動作は、リーンアクチュエータ12により車体の傾倒角を大きくする動作や、ステアアクチュエータ13により後輪RWの転舵角を大きくする動作である。
次に、判定部22は、各アクチュエータ12、13、15の消費電力の合計値である補間後消費電力を算出する。
さらに、判定部22は、インホイールアクチュエータ15で旋回制御を実行し、リーンアクチュエータ12およびステアアクチュエータ13で補間を実行しない場合の、各アクチュエータ12、13、15の消費電力を算出し、通常消費電力を算出する。
そして、判定部22は、補間後消費電力が通常消費電力よりも小さいか否かを判定し、補間後消費電力が通常消費電力よりも小さい場合に、旋回制御を実行せずに、補間制御を実行すると判定する。一方、判定部22は、補間後消費電力が通常消費電力以上である場合に、旋回制御を実行し、補間制御を実行しないと判定する。
指示部23は、車両Cの走行状態に応じて各ECU2、3、5に指示信号を出力し、各アクチュエータ12、13、15における各制御を実行する。
また、指示部23は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、補間制御を実行する場合には、最も電力を消費するアクチュエータの動作が制限されるようにECU2、3、5のいずれかに指示信号を出力する。また、指示部23は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、補間制御を実行する場合には、補間動作が実行されるようにECU2、3、5のいずれかに指示信号を出力する。
例えば、上記したように、補間制御により、旋回制御を実行しない場合には、指示部23は、旋回制御を実行しないようにインホイールECU5に指示信号を出力する。また、指示部23は、補間動作を実行するようにリーンECU2や、ステアECU3に指示信号を出力する。
次に、本実施形態に係る統合ECU1で実行される補間制御について図4を参照し説明する。図4は、本実施形態に係る統合ECU1で実行される補間制御を説明するフローチャートである。なお、ここでは、電池14の蓄電量が所定量よりも小さくなっているものとする。
統合ECU1は、最も電力を消費するアクチュエータを判定する(S100)。統合ECU1は、補間制御を実行する場合の補間後消費電力を算出する(S101)。また、統合ECU1は、補間制御を実行しない場合の通常消費電力を算出する(S102)。
統合ECU1は、補間後消費電力と通常消費電力とに基づき、補間制御を実行することで消費電力を低減することができるか否かを判定する(S103)。
統合ECU1は、補間制御を実行することで消費電力を低減することができる場合には(S103:Yes)、補間制御を実行する(S104)。
統合ECU1は、補間制御を実行することで消費電力を低減することができない場合には(S103:No)、補間制御を実行しない(S105)。
次に本実施形態に係る車両制御システムSの効果について説明する。
統合ECU1は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する。これにより、統合ECU1は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さくなった場合に、電池14の蓄電量のさらなる低下を抑制し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
統合ECU1は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する場合には、動作を制限しない場合の車両Cの動作状態に近づけるように他のアクチュエータで補間動作を実行する。例えば、統合ECU1は、電池14の蓄電量が所定量よりも小さく、旋回時にインホイールアクチュエータ15による旋回制御を実行しない場合には、インホイールアクチュエータ15による旋回制御に対応する補間動作を他のアクチュエータ(ステアアクチュエータ13またはリーンアクチュエータ12)で実行する。これにより、統合ECU1は、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限した場合でも、制限の有無による車両Cの挙動が変化することを抑制し、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
統合ECU1は、補間後消費電力が通常消費電力よりも小さい場合に、補間制御を実行する。これにより、統合ECU1は、消費電力を低減することができる場合にのみ、補間制御を実行することで、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
統合ECU1は、電池14の蓄電量が所定量以上である場合に、車両Cの走行状態に応じて各アクチュエータ12、13、15の消費電力を算出し、消費電力パターンを学習する。これにより、統合ECU1は、多くの消費電力パターンを記録することができ、補間制御を実行することで消費電力を低減することができるか否かを正確に判定し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。また、統合ECU1は、運転者毎の運転方法に対応して消費電力パターンを記録することができ、運転者の運転方法に応じて消費電力を低減することができるか否かを正確に判定し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
次に、本実施形態の車両制御システムSの変形例について説明する。
変形例に係る車両制御システムSは、補間制御を実行する場合に、他のアクチュエータの単位時間当たりの動作速度を遅くする。例えば、他のアクチュエータがリーンアクチュエータ12である場合、変形例に係る車両制御システムSは、リーンアクチュエータ12による車体の傾倒速度を遅くする。これにより、変形例に係る車両制御システムSは、さらに消費電力を低減することができ、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
また、変形例に係る車両制御システムSは、電池14の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、補間動作を実行せずに、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限してもよい。すなわち、変形例に係る車両制御システムSは、電池14の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限するのみであってもよい。
例えば、変形例に係る車両制御システムSは、リーンアクチュエータ12が最も電力を消費するアクチュエータである場合に、制限する動作として、走行路面の凹凸や傾斜に応じて車体の姿勢を変更する動作を中止してもよい。これにより、変形例に係る車両制御システムSは、電池14の蓄電量のさらなる低下を抑制し、車両Cの走行可能距離を長くすることができる。
また、変形例に係る車両制御システムSは、走行中に消費電力パターンを学習せずに、予め設定されて記録された消費電力パターンに基づいて各アクチュエータのうち最も電力を消費するアクチュエータを判定してもよい。
また、変形例に係る車両制御システムSでは、各センサからの信号はリーンECU2などの下位ECUを介して入力されてもよい。
また、変形例に係る車両制御システムSは、2系統A、Bにより二重化せずに、1つの系統によって各種制御を実行してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1a 統合ECU(車両制御装置)
1b 統合ECU(車両制御装置)
2a リーンECU(第1制御装置)
2b リーンECU(第1制御装置)
3a ステアECU(第2制御装置)
3b ステアECU(第2制御装置)
5a インホイールECU(第3制御装置)
5b インホイールECU(第3制御装置)
10 車両制御装置
12a リーンアクチュエータ(第1アクチュエータ)
12b リーンアクチュエータ(第1アクチュエータ)
13a ステアアクチュエータ(第2アクチュエータ)
13b ステアアクチュエータ(第2アクチュエータ)
14a 電池
14b 電池
15a インホイールアクチュエータ(第3アクチュエータ)
15b インホイールアクチュエータ(第3アクチュエータ)
20 制御部
21 学習部
22 判定部
23 指示部
S 車両制御システム
FW 前輪(駆動輪)
RW 後輪(転舵輪)

Claims (8)

  1. 車体の姿勢を変更する第1アクチュエータ、転舵輪の転舵角を変更する第2アクチュエータ、駆動輪を回転させる第3アクチュエータのうち、最も電力を消費するアクチュエータを判定する判定部と、
    電池の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する指示部と
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記指示部は、
    前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する場合に、動作を制限しない場合の車両の動作状態に近づけるように他のアクチュエータで補間動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記指示部は、
    前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する場合の各アクチュエータによる消費電力の合計値が、前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限しない場合の前記各アクチュエータによる消費電力の合計値よりも小さい場合に、前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記電池の蓄電量が前記所定量以上である場合に、車両の走行状態に応じた前記各アクチュエータの消費電力を学習する学習部
    を備え、
    前記判定部は、
    前記学習部による学習結果に基づいて前記最も電力を消費するアクチュエータを前記車両の走行状態に応じて判定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両制御装置。
  5. 前記指示部は、
    前記電池の蓄電量が前記所定量よりも小さい場合に、前記電池の蓄電量が前記所定量以上である場合よりも、各アクチュエータにおける単位時間当たりの動作速度を遅くする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両制御装置。
  6. 前記第3アクチュエータは、
    左右の前記駆動輪にそれぞれ設けられ、
    前記指示部は、
    車両が旋回する場合に、前記左右の駆動輪に回転差を発生させる旋回制御を実行し、前記車両が旋回し、かつ前記第3アクチュエータが前記最も電力を消費するアクチュエータである場合に、前記旋回制御を実行しない
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両制御装置と、
    前記車両制御装置からの指示に基づいて前記第1アクチュエータを動作させる第1制御装置と、
    前記車両制御装置からの指示に基づいて前記第2アクチュエータを動作させる第2制御装置と、
    前記車両制御装置からの指示に基づいて前記第3アクチュエータを動作させる第3制御装置と
    を備えることを特徴とする車両制御システム。
  8. 車体の姿勢を変更する第1アクチュエータ、転舵輪の転舵角を変更する第2アクチュエータ、駆動輪を回転させる第3アクチュエータのうち、最も電力を消費するアクチュエータを判定する判定工程と、
    電池の蓄電量が所定量よりも小さい場合に、前記最も電力を消費するアクチュエータの動作を制限する指示工程と
    を含むことを特徴とする車両制御方法。
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