JP2019199076A - クリップ取り付け構造およびこのクリップ取り付け構造を備えた筆記具 - Google Patents

クリップ取り付け構造およびこのクリップ取り付け構造を備えた筆記具 Download PDF

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Abstract

【課題】高いばね荷重特性を有する部材を用いることで、クリップに適正な把持力を持たせることができるクリップ取り付け構造を提供すること。【解決手段】天冠42の軸部が、クリップ43の取り付け脚部に形成された天冠挿入孔およびキャップ部材41の天部に形成された軸孔をそれぞれ介して挿入され、挿入された天冠の軸部に止めリング45が装着されることで、クリップはキャップ部材に取り付けられる。天冠の軸部を囲むように、リング状に形成されたウェーブスプリング51がさらに配置され、当該ウェーブスプリングの弾発力により、取り付け脚部を天冠の鍔部に当接させることで、取り付け脚部に続くクリップ本体は、キャップ部材41の側面に沿って取り付けられる。【選択図】図9

Description

この発明は、クリップの取り付け構造およびこのクリップ取り付け構造を備えた筆記具に関する。
筆記具のキャップや軸筒の天部には、一般にクリップが取り付けられることが主流で有り、このクリップを利用することで衣服の例えばポケット、または書籍やノート等の縁部(被挟持物)に筆記具を挟み込むことができる。これにより、筆記具の脱落や紛失等が防止できることは周知のとおりである。
ところで、販売個数の多い比較的低価格帯の筆記具においては、キャップや軸筒は、その殆どが樹脂素材を用いた射出成型により生産されており、したがって、キャップもしくは軸筒に、クリップが一体成型されている例が多い。
このために、前記クリップを被挟持物に挟む際に、クリップを過度に拡開させると、クリップの根元部分に過度な応力が働くために、クリップが破損して(折れて)、復元が不可能になるなどの問題が発生する。
そこで、ばねの弾性を利用して、多少の厚みのある対象物(被挟持物)に対しても、挟み込むことができる可動式(バインダータイプとも呼ばれる。)のクリップ取り付け構造が提案されており、その一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたクリップ取り付け構造によると、クリップの取り付け脚部はL字状に曲げられて天冠挿入孔が形成され、この天冠挿入孔に天冠の軸部が通されることで、クリップは天冠によってキャップの天部に支持される。
一方、キャップ内には天冠の軸部を囲むように、コイルスプリングが装着されて、このコイルスプリングは天冠およびその軸部を、キャップ内に引き込む付勢力を与えるように作用する。
したがって、キャップの側面に沿ったクリップ本体を開いた場合には、L字状に曲げられたクリップの取り付け脚部が、天冠を軸部と共にキャップの天部から押し上げる。これにより、キャップ内において天冠軸部に装着されたコイルスプリングは、軸方向に収縮され、クリップ本体を元に戻す(クリップをキャップの側面に向かって閉じる)ように作用する。
したがって、前記した可動式のクリップ取り付け構造によると、キャップに対するクリップ本体の開閉は、コイルスプリングの伸縮に依存しており、多少の厚みのある対象物(被挟持物)に対しても、クリップ本体によって挟み込むことができる。
特許第5993709号公報
ところで、特許文献1に示された可動式のクリップ取り付け構造によると、クリップ先端部に設けられたクリップ玉に与えられる把持力は、前記した天冠およびその軸部をキャップ内に引き込むコイルスプリングの付勢力によって得られる。
しかしながら、前記したキャップ内に装着可能なサイズのコイルスプリングにおいては、高いばね荷重を得ることは不可能であるため、クリップ先端部のクリップ玉に与えられる把持力を高めることはできない。
しかも、昨今における前記クリップは、デザインや実用性の観点から、クリップ本体の長さ寸法が大きくなされる傾向にある。その結果、コイルスプリングによりクリップの先端部に与えられる把持力はより低くなり、このためにクリップの先端部を無意識のうちに過度に開くなどして、クリップの取り付け部分を破損させる問題を招くことにもなる。
この発明は、前記したコイルスプリングを利用して、クリップに把持力を与える従来のクリップ取り付け構造における問題点に着目してなされたものであり、より高いばね荷重特性を有する部材を用いることで、クリップに適正な把持力を持たせることができるクリップ取り付け構造およびこのクリップ取り付け構造を備えた筆記具を提供することを主要な課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係るクリップ取り付け構造は、天冠の軸部が、クリップの取り付け脚部に形成された天冠挿入孔およびクリップ取り付け体の天部に形成された軸孔をそれぞれ介して挿入され、挿入された天冠の軸部に止めリングが装着されることで、前記クリップをクリップ取り付け体に取り付けるクリップ取り付け構造であって、前記天冠の軸部を囲むように、リング状に形成されたウェーブスプリングがさらに配置され、当該ウェーブスプリングの弾発力により、前記取り付け脚部を前記天冠の鍔部もしくはクリップ取り付け体の天部に当接させることで、前記取り付け脚部に続くクリップ本体を、前記クリップ取り付け体の側面に沿って取り付けたことを特徴とする。
この場合、一つの好ましい形態においては、天冠の軸部に装着された止めリングと前記クリップ取り付け体の天部内面との間に、前記ウェーブスプリングが配置され、前記ウェーブスプリングにより前記天冠を前記クリップ取り付け体の天部側に引き込む付勢力を与えることで、前記取り付け脚部を前記天冠の鍔部に当接させる構成が採用される。
そして、前記止めリングには、前記天冠の軸部に形成された雄ねじに螺合する雌ねじが形成され、止めリングの外周に形成された鍔状の受け部と、前記クリップ取り付け体の天部内面との間に、前記ウェーブスプリングが配置される。
加えて、前記取り付け脚部と前記クリップ取り付け体の天部との間には、前記天冠の軸部が通される挿通孔が形成されたブッシュ材が配置され、前記ブッシュ材には前記クリップ取り付け体に対する第1の回り止め部と、前記取り付け脚部に対する第2の回り止め部とが形成されていることが望ましい。
一方、他の好ましい形態として、前記天冠の鍔部と前記取り付け脚部との間に、ウェーブスプリングが配置され、前記ウェーブスプリングによりクリップの取り付け脚部を、前記クリップ取り付け体の天部に押し付ける付勢力を与える構成も好適に採用することができる。
前記したクリップ取り付け構造が適用されるクリップ取り付け体としては、先端筆記部を覆うキャップ部材もしくは筆記体を備えた軸筒を対象とすることができ、これらに前記したクリップ取り付け構造を採用することで、この後に記載した発明の効果の欄に示した独自の作用効果を発揮することができる。
また、前記クリップ取り付け体に装着されたクリップの内面側には、当該クリップによって挟まれる被挟持物に対峙する溝が施されていることが望ましい。
前記したこの発明に係るクリップ取り付け構造およびこの構造を備えた筆記具によると、クリップ本体に把持力を与える部材としてウェーブスプリングが用いる点に特徴を有し、このウェーブスプリングの利用により、ほぼ同一の外径寸法を有するコイルスプリングに比較して、10倍以上のばね定数を得ることが可能となる。
すなわち、コイルスプリングを利用した場合においては、クリップ本体を拡開させる場合の荷重変動はほとんど無く、軽く拡開できると共に、把持力も弱いものとなる。これに対して、この発明に係るクリップ取り付け構造によると、ウェーブスプリングを利用することで、クリップ本体を拡開させるに際して、程よい荷重を発生させることができ、クリップに対する初期のセット荷重を強く設定することが可能となる。さらにクリップを持ち上げた時の荷重(作動荷重)も高めることができ、セット荷重〜作動荷重の荷重差を大きくとることができ、程よい作動感を付与できる。
したがって、ウェーブスプリングを利用したこの発明に係るクリップ取り付け構造によると、クリップ本体を拡開させる場合において、荷重変動を大きくとることができる。これにより、無意識にクリップ本体の先端部を過度に拡開させるのを防止させることができ、クリップの取り付け部分を破損させる問題を回避できる。
また、ウェーブスプリングは、ばね定数が高いので、スプリングの圧縮方向の全長を短縮させることができ、その結果ばね収容容積を減少させることに寄与できる。これにより、製品の長さ方向の寸法を短縮させること、また外径を縮小させることも可能となる。
さらに、スプリングの全長および圧縮ストロークが短いので、例えばスプリングを圧縮させながらの作業を減らすことができ、筆記具の組み立て作業性を向上させることにも寄与できるものとなる。
加えて、クリップ取り付け体としての後述するキャップ部材もしくは筆記体を備える軸筒に装着されたクリップの内面側には、当該クリップによって挟まれる被挟持物に対峙するように溝が施されているので、この溝がノートなどの紙面や衣服のポケット部分等に対して、程よい摩擦を与えることができる。これにより、筆記具の脱落を効果的に防止するに加えクリップと接するキャップ部材や軸筒への傷発生を抑制することが可能となる。
この発明に係るクリップ取り付け構造を採用した筆記具の第1実施形態について外観構成を示した斜視図である。 図1に示す筆記具の軸線方向に沿った断面図であり、(A)および(B)は互いに90度軸回転させた状態におけるそれぞれの中央断面図である。 図2(B)におけるU−U線より矢印方向に見た拡大断面図である。 図2(A)におけるガータースプリング付近の部分拡大断面図である。 図1に示す筆記具のキャップユニット部分を一部破断状態で示した斜視図である。 図1に示す筆記具を部品単位で分解した展開図である。 図6に示す各部品をそれぞれ断面図で示した展開図である。 キャップユニットの全体構成を示した断面図である。 クリップが開いた状態におけるキャップユニットの全体構成を示した断面図である。 キャップ部材の部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は中央断面図、(C)は天部側から見た正面図である。 天冠の部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)側面図、(C)は視点を変えた斜視図である。 クリップの部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は取り付け脚部側から見た正面図である。 ブッシュ材の部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 止めリングの部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は平面図、(D)は中央断面図である。 内キャップユニットを示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は平面図、(D)は中央断面図である。 カツラ部材の部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は正面図である。 ウェーブスプリングの一例を示した斜視図である。 この発明を採用した筆記具の第2実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 この発明を採用した筆記具の第3実施形態について外観構成を示した斜視図である。 図19に示す筆記具の軸線方向に沿った断面図であり、(A)および(B)は互いに90度軸回転させた状態におけるそれぞれの中央断面図である。 図19に示す筆記具のキャップユニット部分を一部破断状態で示した斜視図である。 図19に示す筆記具を部品単位で分解した展開図である。 図22に示す各部品をそれぞれ断面図で示した展開図である。 図19に示す筆記具に用いたクリップの部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は取り付け脚部側から見た正面図、(D)はクリップ取り付け体に対向する内面側を示した底面図である。 図19に示す筆記具に用いた止めリングの部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は平面図、(D)は中央断面図である。 図19に示す筆記具に用いた内キャップを示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は平面図、(D)は中央断面図である。
この発明に係るクリップ取り付け構造について、このクリップ取り付け構造を採用した筆記具に基づいて説明する。
なお、以下に示す各図においては、同一もしくは相当する部分を同一符号で示しているが、一部の図面においては紙面の都合で代表的な部分に符号を付けて、その詳細ついては、各部品単位で示したそれぞれの図に付けた符号を引用して説明することもある。
先ず、図1〜図17は第1の実施形態を示している。この筆記具1は、図1および図2に全体構成で示したとおり、軸筒2内にボールペンリフィール3が収容されると共に、軸筒2の口先部から突出したボールペンリフィール3の先端筆記部(ボールペンチップ)3aを覆うようにして、クリップ等を備えたキャップユニット4が、軸筒1に対して着脱可能に取り付けられている。
前記軸筒2は、図6および図7にも示されているように、その前端部は緩やかな先細りとなるように形成されており、軸筒2の側面における軸対称の位置(軸筒2の周方向に沿った180度の位置)には、軸筒2の長手方向に沿って一対の軸飾り21が、それぞれ取り付けられている。
すなわち、軸筒2の外周面は両外側に取り付けられる一対の軸飾り21の厚みに相当する分が、予めそぎ落とされて成形されており、前記一対の軸飾り21が軸筒2の長手方向に沿って取り付けられることによって、全体が円柱状に、また前端部付近は緩やかな先細りの円柱状となるように構成されている。
前記ボールペンリフィール3は、インク収容管が金属素材により形成されて、その前端部側は細く成形されており、この細く成形された先端部に先端筆記部としてのボールペンチップ3aが取り付けられている。そして、ボールペンリフィール3の後端部側には、略円筒状に形成された樹脂製のリフィール尾栓3bが取り付けられて、インク収容管の内径を狭くし、筆記具保管時におけるインク収容管後端からのインクの漏れを防いでいる。
この、ボールペンリフィール3には、前端部側の細く成形された部分に、円錐コイル状のリフィールスプリング31が装着された状態で、軸筒2内に収容されていることでボールペンリフィール3の軸筒2内でのガタツキを防ぐことができる。
一方、前記した軸筒2の後端部には、ボールペンリフィール3を収容した状態において、リング状のシール材22を介して、内尾栓23が軸筒2に捩じ込まれて取り付けられ、内尾栓23の後端に形成された太径部に、尾栓24が嵌め込まれることで、軸筒2に対して尾栓24が軸方向で面一となるように構成されている。なお、尾栓24の後端部には、尾栓飾り25が取り付けられて、円筒状の尾栓24が後端部で閉塞されている。
キャップユニット4は、組み上げられた全体構成が図5および図8、図9に示されており、円筒状に成形されたキャップ部材41に対して、後述するクリップなどの各部材が取り付けられて構成される。
そして、キャップユニット4は、前記したとおり、ボールペンリフィール3の先端筆記部3aを覆うようにして、軸筒1に対して着脱可能に取り付けられている。
以下、キャップユニット4を構成する各部材について、部品単位で個々に説明する。
キャップ部材41の単体構成が図10に示されており、このキャップ部材41は天部側に向かって外径が除々に細くなるように成形されている。
そして、キャップ部材41の天部には後で説明するブッシュ材44が収容されるブッシュ収容凹部41aが形成されており、このブッシュ収容凹部41a内には、直線状縁部41bが対向するように形成されることで、内周面が非円形になされている。
これは後で説明するブッシュ材44に形成された面そぎ部(第1の回り止め部)44bが係止することで、キャップ部材41に対してブッシュ材44が回り止めされるように機能するものとなる。なお、ブッシュ収容凹部41aの底部には軸孔41cが形成されて、後で説明する天冠42の軸部が挿通可能となるように構成されている。
また、図10(B)に示すようにキャップ部材41内には、天部に向かって内径を細くする段差部41dが形成されている。この段差部41dは、後で説明する内キャップ46が収容された場合の内キャップの位置決めとして利用される。
図11は、天冠42の部品構成を示しており、この天冠42は、円板状に形成された鍔部42aを頭にして、円柱状の軸部42bが一体成形されており、この軸部42の端部には雄ねじ42cが形成されている。さらに雄ねじ42cが形成された軸部から突出して、矩形部42dが形成されている。
なお、この矩形部42dは、キャップユニット4を組み上げる際に、先端が二股状(凹状)に形成された治具(ドライバー)を用いて、キャップ部材41の内側において、天冠42を回動させるために利用される。
図12は、クリップ43の部品構成を示しており、このクリップ43は、金属素材をL字状に成形することで、クリップ本体43aと取り付け脚部43cを構成しており、クリップ本体43aの先端部側には、取り付け脚部43cの曲げ方向に向かってクリップ玉43bが突出して形成されている。そして、取り付け脚部43cには天冠挿入孔43dが形成されており、この天冠挿入孔43dに天冠の軸部42bが挿入されることで、クリップ43はキャップ部材41に取り付けられることになる。
なお、前記天冠挿入孔43dは、図12(C)に示すように、円形状の開口に対してクリップ本体43a側に向かって、長方形状の開口が形成されることで非円形になされている。前記長方形状の開口は、後で説明するブッシュ材44に形成されたクリップ係止突起(第1の回り止め部)44cが嵌まり込むことで、ブッシュ材44に対してクリップ43が回り止めされるように機能するものとなる。
図13は、ブッシュ材44の部品構成を示している。このブッシュ材44は、リング状に形成されて、その中央部の開口が前記した天冠42の軸部42bが通される挿通孔44aを構成している。また、ブッシュ材44の周に沿った180度の位置には、それぞれ面そぎ部(第1の回り止め部)44bが形成されており、この面そぎ部44bが前記したキャップ部材41のブッシュ収容凹部41aにおける直線状縁部41bに沿って挿入される。これにより、ブッシュ材44はキャップ部材41に対して回り止めされる。
また、ブッシュ材44には、挿通孔44aの軸線方向に向かって一部が突出したクリップ係止突起(第2の回り止め部)44cが形成されている。そして、クリップ係止突起44cが前記したクリップの取り付け脚部43cに形成された天冠挿入孔43dの非円形部分に挿入されることで、クリップ43はブッシュ材44に対して回り止めされる。
すなわち、ブッシュ材44には第1の回り止め部44bと第2の回り止め部44cが形成されることで、このブッシュ材44を介して、キャップ部材41とクリップ43は回り止めされ、天冠42の軸部42bによってクリップ43はキャップ部材41に取り付けられるものとなる。
図14は、止めリング45の部品構成を示している。この止めリング45は、第1筒体45aと、この第1筒体45aに対して若干外径が太い第2筒体45bが備えられ、第1筒体45aの軸孔内には、雌ねじ45cが施されている。そして第1筒体45aと第2筒体45bとの境界部分には、鍔状のスプリング受け45dが外周に向かって形成されている。また、第2筒体45bの外周面に沿った180度離れた位置には、一対のガイド体45eが突出して形成され、各ガイド体45eは軸方向に沿って若干長く構成されている。
なお、第1筒体45aの軸孔内に施された雌ねじ45cには、前記した天冠42に施された雄ねじ42cが螺合される。また、鍔状のスプリング受け45dは、後で説明するウェーブスプリング51の受け座として機能するものとなる。
図15は、図6および図7に示した内キャップ46と内キャップリング47およびガータースプリング48を備えた内キャップユニットを示している。
内キャップ46には、その前端部側に図14に示した止めリング45を収容する円筒状に形成された止めリング収容部46aが備えられ、この止めリング収容部46aにおける周に沿った180度対向する位置には、軸方向に向かって一対の溝部46bが形成されている。この一対の溝部46bは、前記止めリング45に形成された一対のガイド体45eが収容されることで、止めリング45が軸方向にスライドするように機能する。
また止めリング収容部46aのさらに前端部は、その内径が若干広げられた内径拡大部46cになされており、この内径拡大部46cは、止めリング45に形成された一対のガイド体45eを一対の溝部46b側に通すと共に、後で説明するウェーブスプリング51の配置空間になされる。
また、内キャップ46における軸方向の中央部付近には、周に沿って鍔部46eが形成されており、この鍔部46eは、図10(B)に示したキャップ部材41内に形成された段差部41dに当接することで、内キャップ46はキャップ部材41に対して位置決めされる。
さらに、図15(D)に示すように、内キャップ46の後端部側は、末広がりに内外径が拡大され、後端部の外周面には雄ねじ46dが施されている。
一方、内キャップリング47の前端部内周面には、雌ねじ47aが形成されており、この雌ねじ47aが内キャップ46に形成された前記雄ねじ46dに螺合することで、内キャップリング47は内キャップ46の後端部側に連結されている。
また、図15(D)および図4に示すように、内キャップリング47は、後端部から内側に向かって除々に肉厚になされ、軸方向のほぼ中央部に形成された段差部47bから先は薄肉状に成形されて、内キャップリング47は内径が拡大されている。
この構成により、前記段差部47bと内キャップ46の後端部との間で、環状凹部(段差部と同一符号47bで示す。)が形成されている。そして、この環状凹部47bに沿って、ガータースプリング48が収容されている。すなわち、環状凹部47bはガータースプリング48の取り付け凹部を構成している。
前記ガータースプリング48は、コイルばねを環状に連結したものであり、例えばコイルばねの一端部のコイル径が、先端部に向かって除々に小径となるように成形され、その先端の小径部を、コイルばねの他端部に挿入することで環状に連結することができる。
なお、ガータースプリングには、ラジアルスプリングやアキシャルスプリングと称される斜め巻きコイルばねを用いたものも存在するが、この実施の形態において用いられるガータースプリング48は、その素材であるコイルばねの巻き方向が、全周にわたり法線方向に巻かれたものを好適に利用することができる。このガータースプリング48は、軸筒2の先端筆記部に対して、キャップユニット4が着脱されるに際して、程よいクリック感が出るように作用するものとなる。
図16は、カツラ部材49の部品構成を示している。このカツラ部材49は、ドラム状板ばねとも呼ばれ、前方円筒部49aと後方円筒部49bとの間を、短冊状に成形された複数の弾性部49cによって連結されている。そして、各弾性部49cは内側に膨出するように形成されている。
このカツラ部材49は、前方円筒部49aと後方円筒部49bは、ドラム状に湾曲されたばね性を利用して、キャップ部材41の後端開口に密着する。また、短冊状に成形されて内側に膨出する弾性部49cは、軸筒2の軸回りに程よく接触して、軸筒2に対するキャップユニット4のがたつき(ぐらつき)が皆無となるように作用する。
図17は、ウェーブスプリング51の部品構成を示している。このウェーブスプリング51は、金属製のばね材を螺旋状に層巻きするようにして成形されており、巻き始め部51aと巻き終り部51bは、それぞれ平らな座巻き部51c,51dを形成している。
そして、螺旋状に層巻きされた部分は、上下に隣接する波形の巻き部の山51eと波形の巻き部の谷51fが対峙するようにして巻き上げられている。したがって、この種のウェーブスプリング51は、コイルドウェーブスプリングとも呼ばれている。
なお、このウェーブスプリング51は、上下に隣接する波形の巻き部の山51eと波形の巻き部の谷51fが対峙することで、強力なばね力(ばね定数)を発揮することができ、軸線方向の寸法を小さくすることができるので、コイルスプリングに比較してコンパクト化することができる。
この実施の形態においては、このウェーブスプリング51を利用して、クリップ43を元に戻す(クリップ本体43aをキャップ部材41の側面に向かって閉じる)ように作用させるものとなる。
以上説明した図10〜図17に示す各部材を用いて、キャップユニット4を組み立てる手順について説明する。
先ず、図15に示す状態の内キャップ46、内キャップリング47およびガータースプリング48が組まれたユニットにおいて、内キャップ46に形成された止めリング収容部46a内に、止めリング45を収容する。この場合、止めリング45に形成されたガイド体45eが、内キャップ46の溝部46b内に入るように装着する。
そして、止めリング45の第1筒体45aの外周に、ウェーブスプリング51を装着することで、ウェーブスプリング51はスプリング受け部45d上に載置される。
続いて、その上にキャップ部材41を被せて、キャップ部材41の後部開口内に、カツラ部材49を挿入することで、内キャップ46等を含む前記ユニットは、カツラ部材49によってキャップ部材41内に取り付けられる。
そして、キャップ部材41の天部に形成したブッシュ収容凹部41a内に、ブッシュ材44を装着する。この時、ブッシュ材44に形成された面そぎ部(第1の回り止め部)44bが、ブッシュ収容凹部41aの直線状縁部41bに沿うように、ブッシュ材44を装着する。
次に、クリップ43の取り付け脚部43cを、キャップ部材41の天部に当てると共に、取り付け脚部43cに形成された天冠挿入孔43dにおける非円形(長方形状)部分に、ブッシュ材44のクリップ係止突起(第2の回り止め部)44cが入るように配置する。続いて、天冠42の軸部42bを、クリップ43の天冠挿入孔43d、ブッシュ材44の挿通孔44a、キャップ部材41の軸孔41cを通して装着し、天冠42の頭部(鍔部)42aを手で回転させることで、天冠42の雄ねじ42cを止めリング45に形成された雌ねじ45cに捩じ込む。
さらに、キャップ部材41内に、先端が二股状(凹状)に形成された図示せぬ治具(ドライバー)を挿入し、天冠42の尾端部に形成された矩形部42dを回動させることで、天冠42の雄ねじ42cを、止めリング45の雌ねじ45cに締結することができる。
この時、止めリング45のガイド体45eが、内キャップ46の溝部46bに沿ってスライドし、止めリング45の回転は阻止されるので、天冠42を効率よく止めリング45に対して締め付けることができる。
天冠42を止めリング45に締め付けることにより、ウェーブスプリング51は、止めリング45のスプリング受け部45dと、キャップ部材41の天部の内面との間に圧着される。これにより、天冠42には止めリング45を介して、キャップ部材41の天部側に引き込む付勢力が与えられる。
したがって、クリップ43の取り付け脚部43cは、天冠42の鍔部42aに当接し、ブッシュ材44側に押し付けられるので、取り付け脚部43cに続くクリップ本体43aに対して、キャップ部材41の側面に向かって閉じる付勢力が与えられる。
図8および図9は、以上のように構成されたキャップユニット4において、クリップ43が閉じた状態と開いた状態を示している。
クリップ43が開かれると、図9に示すようにクリップ43の取り付け脚部43cが、天冠42を押し上げる。これにより、天冠の雄ねじ42cに螺合した止めリング45が引上げられ、止めリング45のスプリング受け部45dと、キャップ部材41の天部内面との間に配置された前記ウェーブスプリング51は圧縮を受ける。
この場合、ウェーブスプリング51が有する独自の高いばね荷重が作用して、クリップ本体43aの開きに対して、程よい荷重を発生させることができ、クリップ43に対する初期のセット荷重を強く設定することが可能となる。
これにより、クリップ本体43aの先端部を無意識に過度に開くのを防止させることができ、クリップの取り付け部分を破損させる問題を回避できる。
また、ウェーブスプリング51は、前記したとおりばね定数が高いので、スプリングの圧縮方向の全長を短縮させることができ、その結果、スプリングの収容容積を減少させることに寄与できる。これにより、製品の長さ方向の寸法を短縮させること、また外径を縮小させることも可能となる。
一方、図8および図9に示したキャップユニット4には、前記したとおりガータースプリング48が備えられて、このガータースプリング48のばね作用を利用して、キャップユニット4が軸筒2に対して着脱されると共に、軸筒2に対して嵌合係止される。
すなわち、軸筒2側にはガータースプリング48が嵌合係止する係止凹部が形成されており、以下において軸筒2側に施されたガータースプリング48の係止凹部について、主に図3および図4に基づいて説明する。
この実施の形態においては、前記したとおり軸筒2の側面における軸対称の位置に、一対の軸飾り21が取り付けられている。そして、軸飾り21の前端部は、軸筒2の緩やかな先細りとなるように形成された部分に位置して、その軸飾り21の前端部には図4に符号21aで示す面取り部が形成されている。
すなわち、この面取り部21aと軸筒2との間に形成される凹み部分が、キャップ部材41に取り付けられたガータースプリング48の一部が入り込む係止凹部として作用するものとなる。そして、一対の軸飾り21の前端部にそれぞれ形成された面取り部21aによるガータースプリング48の係止凹部(面取り部と同一の符号21aで示す。)は、軸筒2の周方向に沿って、間欠的に形成されている。
したがって、この実施の形態においては、ガータースプリング48の係止凹部21aを結ぶ周方向の外形は、円形以外の異形状になされている。この様な異形状の係止凹部21aに対しても、ガータースプリング48は柔軟に変形して、軸筒側に対する嵌合係止に寄与することができるものとなる。
そして、前記したガータースプリング48は、例えばゴム製のOリングなどに比較して、耐久性に優れた安定した嵌合作用を長期にわたって発揮させることができる。さらに、軸筒2に対するキャップユニット4の着脱に際して、程よいクリック感が発生することで、操作上において良好な感触を得ることができ、質の高い高級感に優れた筆記具を提供することに寄与できる。
図18は、この発明に係るクリップ取り付け構造を採用した筆記具の第2の実施形態を示している。
なお、図18に示す第2の実施形態において、軸筒2およびボールペンリフィール3側の構成は、すでに説明した第1の実施形態と同様である。したがって、相当する部分を同一符号で示し、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態におけるキャップユニット4には、天冠42の鍔部42aとクリップ43の取り付け脚部43cとの間に、前記したウェーブスプリング51が配置され、ウェーブスプリング51は天冠42の軸部42bによって支持されている。そして、ウェーブスプリング51の弾発力により、クリップ43の取り付け脚部43cは、キャップ部材41の天部に押し付けられている。
この構成により、取り付け脚部43cに続くクリップ本体43a(図12参照)は、キャップ部材41の側面に沿って取り付けられる。
この場合、第1の実施形態に基づいてすでに説明したとおり、キャップ部材41内に、先端が二股状(凹状)に形成された図示せぬ治具(ドライバー)を挿入し、天冠42の尾端部に形成された矩形部42dを回動させることで、天冠42の雄ねじ42cを、止めリング45の雌ねじ45cに締結することができる。
この際、止めリング45の雌ねじ45cに、天冠42の雄ねじ42cを完全に締め付けることにより、前記ウェーブスプリング51に対して初期のセット荷重が発生するように設定されていることが望ましい。
前記した第2の実施形態においては、第1の実施形態に対して、ウェーブスプリング51の配置位置は異なるものの第1の実施形態と同様に、ウェーブスプリング51が有する独自の高いばね荷重を利用することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載した独自の作用効果を得ることができる。
図19〜図26は、第3の実施形態を示している。この第3の実施形態として示す筆記具1は、図1〜図17に第1の実施形態として示した筆記具1と基本構成は同一であり、したがってそれぞれ相当する部分を同一符号で示し、その詳細な説明は適宜省略する。
なお、図19〜図26は、第1の実施形態に比較して外観上を含めて多少相違する部分を含むものであり、これらの図19〜図26は、第1の実施形態としてすでに説明した図1〜図2、図5〜図7、図12、図14〜図15に、それぞれ対応するものとなる。
したがって、以下においては第1の実施形態に対して相違する要部について説明する。
図19は、第3の実施形態における外観構成を示しており、図1に示す第1の実施形態との外観上の相違は、クリップ43の幅寸法が若干狭く設定されている。なおこのクリップ43のその他の相違点については、このクリップ43を部品単位で示した図24に基づいて、後で説明する。
この第3の実施形態の筆記具1を、部品単位で分解した図22および図23に示すように、軸筒2の長手方向のほぼ中央部には、一対の開口2aが軸対称の位置(周方向に沿った180度の位置)にそれぞれ形成されている。この一対の開口2aは、軸筒2内にボールペンリフィール3を挿入する際の逃げ穴として作用する。
そして、軸筒2の外周面には図示していないが、厚さが0.05〜0.3mm程度の粘着テープが貼着され、この粘着テープを介して一対の軸飾り21が、軸筒2の長手方向に沿って取り付けられている。これにより、軸筒2と軸飾り21を含む外観構成は、円柱状に形成され、また前端部付近は緩やかな先細りの円柱状となるように構成されている。
また、図20、図22および図23に示すように、内尾栓23の軸方向の前後には、リング状のシール材22とリング状の第2シール材26が装着されている。
一方、尾栓24内には有底筒状の尾栓飾り27が収容されて、尾栓飾り27の一部が尾栓24の端部に露出するように構成(図20参照)されており、内尾栓23の後端に形成された太径部に、前記尾栓24の前端部が嵌め込まれることで、尾栓24と内尾栓23は一体化されている。この一体化された状態で、内尾栓23が軸筒2の後端部にねじ込まれることで、軸筒2の後端部に、尾栓24が軸方向で面一となるように取り付けられる。
図24は、クリップ43の部品構成を示しており、このクリップ43は前記したとおり、図12に示した第1の実施形態のクリップに比較して、クリップ本体43a部分の幅寸法が若干狭く形成されている。
そして、クリップ本体43aの外側への湾曲の度合いが、第1の実施形態に比較して大きく設定され、これに続くクリップ本体43aの内面側に向かう湾曲面43eには、第1の実施形態のようにクリップ玉43bを設けることなく、湾曲面43eがクリップ取り付け体としてのキャップ部材41の側面に接するように構成(図20(B)参照)されている。
加えて、クリップ本体43aの前記した内面側(キャップ部材41側)に向かう湾曲面43eよりも、僅かに取り付け脚部43c寄りの位置には、クリップ本体43aの長さ方向に直交するように、3本の溝43fが幅方向の全域にわたって平行状態に形成されている。したがって、この溝43fがノートなどの紙面や衣服のポケット部分等の被挟持物に対峙して、程よい摩擦を与えることができ、これにより筆記具の脱落を効果的に防止することが可能となる。また、溝43fの本数は限定されないと共に、溝43fを湾曲面43fよりも取り付け脚部43c寄りの位置とすることでキャップ部材41への傷の発生を抑制することができる。
図25は、止めリング45の部品構成を示している。この止めリング45における第1筒体45aと第2筒体45bは、二股状に形成された一対のガイド体45eによって連結されている。
すなわち、ガイド体45eの外周面は、ウェーブスプリング51の受け座として機能するスプリング受け45dの外径とほぼ同一寸法に形成されると共に、両外側にそぎ部45fが形成されることで、二股状に形成されている。そして、二股状の一対のガイド体45eは、後で説明する内キャップ46の軸方向に向かって形成された一対の溝部46bに収容されることで、この止めリング45は内キャップ46の止めリング収容部46a内において軸方向にスライドするように配置される。
図26は、内キャップ46の部品構成を示しており、この内キャップ46の止めリング収容部46aに形成された一対の溝部46bは、第1の実施形態に用いられる内キャップ46(図15参照)に比較して、その溝幅が若干大きく形成されている。この一対の溝部46bに図25に示した止めリング45のガイド体45eが挿入されて、止めリング45は内キャップ46の軸方向にスライドするように機能するものとなる。
そして、内キャップ46の後端部側は、末広がりに内外径が拡大されると共に、段部46gを介して円筒状の大径部46fが形成されて、大径部46fの内面には、雌ねじ46hが施されている。
前記段部46g部分には、図21に示すようにガータースプリング48が収容され、このガータースプリング48は、大径部46f内に取り付けられた内キャップリング47の前端部で係止されている。すなわち、図21に示すように内キャップリング47の周面に施された雄ねじ47cが、内キャップ46の前記雌ねじ46hにねじ込まれることで、内キャップリング47は内キャップ46に取り付けられ、同時にガータースプリング48は内キャップリング47によって、前記段部46g部分に係止されている。
一方、内キャップ46における止めリング収容部46aの直後には、雄ねじ46jが施されており、また内キャップ46の雄ねじ46jが施された内周面には、図26(D)に示すように、180度対向する位置に一対の凹み46kが形成されている。
したがって、図21に示されたように内キャップ46を、キャップ部材41内に収容し、内キャップ46の大径部46f側から挿入されたマイナスドライバー(図示せず。)の先端部を、前記一対の凹み46kに挿入して、内キャップ46を回転させることで、キャップ部材41の内周面に形成された雌ねじ41eに、内キャップ46の前記雄ねじ46jを螺合させることができる。
これにより、内キャップ46をキャップ部材41内の所定位置に装着させることができる。
図19〜図26に示した第3の実施形態においても、ウェーブスプリング51が有する独自の高いばね荷重を利用することで、発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
なお、第1〜第3の実施形態においては、クリップが取り付けられるクリップ取り付け体として、いずれもキャップ部材を対象としているが、この発明に係るクリップ取り付け構造は、ボールペン等の筆記具のみならず前端部に筆記部を備える軸筒の天部(後端部)に、クリップを配置した筆記具にも採用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
1 筆記具
2 軸筒
2a 開口
21 軸飾り
25 尾栓飾り
27 尾栓飾り
3 ボールペンリフィール(筆記体)
3a ボールペンチップ(先端筆記部)
4 キャップユニット
41 キャップ部材(クリップ取り付け体)
41a ブッシュ収容凹部
41b 直線状縁部
41c 軸孔
41d 段差部
41e 雌ねじ
42 天冠
42a 鍔部(頭部)
42b 軸部
42c 雄ねじ
42d 矩形部
43 クリップ
43a クリップ本体
43b クリップ玉
43c 取り付け脚部
43d 天冠挿入孔
43e 湾曲部
43f 溝
44 ブッシュ材
44a 挿通孔
44b 面そぎ部(第1の回り止め部)
44c クリップ係止突起(第2の回り止め部)
45 止めリング
45a 第1筒体
45b 第2筒体
45c 雌ねじ
45d スプリング受け部
45e ガイド体
45f そぎ部
46 内キャップ
47 内キャップリング
48 ガータースプリング(環状スプリング)
49 カツラ部材
51 ウェーブスプリング
51a 巻き始め部
51b 巻き終り部
51c 始端側座巻き部
51d 終端側座巻き部
51e 巻き部の山
51f 巻き部の谷

Claims (5)

  1. 天冠の軸部が、クリップの取り付け脚部に形成された天冠挿入孔およびクリップ取り付け体の天部に形成された軸孔をそれぞれ介して挿入され、挿入された天冠の軸部に止めリングが装着されることで、前記クリップをクリップ取り付け体に取り付けるクリップ取り付け構造であって、
    前記天冠の軸部を囲むように、リング状に形成されたウェーブスプリングがさらに配置され、当該ウェーブスプリングの弾発力により、前記取り付け脚部を前記天冠の鍔部もしくはクリップ取り付け体の天部に当接させることで、前記取り付け脚部に続くクリップ本体を、前記クリップ取り付け体の側面に沿って取り付けたことを特徴とするクリップ取り付け構造。
  2. 天冠の軸部に装着された止めリングと前記クリップ取り付け体の天部内面との間に、前記ウェーブスプリングが配置され、前記ウェーブスプリングにより前記天冠を前記クリップ取り付け体の天部側に引き込む付勢力を与えることで、前記取り付け脚部を前記天冠の鍔部に当接させ、前記止めリングには、前記天冠の軸部に形成された雄ねじに螺合する雌ねじが形成され、止めリングの外周に形成された鍔状の受け部と、前記クリップ取り付け体の天部内面との間に、前記ウェーブスプリングが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ取り付け構造。
  3. 前記取り付け脚部と前記クリップ取り付け体の天部との間には、前記天冠の軸部が通される挿通孔が形成されたブッシュ材が配置され、前記ブッシュ材には前記クリップ取り付け体に対する第1の回り止め部と、前記取り付け脚部に対する第2の回り止め部とが形成され、前記天冠の鍔部と前記取り付け脚部との間に、前記ウェーブスプリングが配置され、前記ウェーブスプリングにより取り付け脚部を、前記クリップ取り付け体の天部に押し付ける付勢力を与えることを特徴とする請求項2に記載のクリップ取り付け構造。
  4. 前記クリップ取り付け体は、先端筆記部を覆うキャップ部材もしくは筆記体を備える軸筒であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクリップ取り付け構造を備えた筆記具。
  5. 前記クリップ取り付け体に装着されたクリップの内面側には、当該クリップによって挟まれる被挟持物に対峙する溝が施されていることを特徴とする請求項4に記載の筆記具。
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