JP2019198364A - 注射針の保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】未使用の注射器の廃棄を抑制でき、ランニングコストを削減できる注射針の保護具を提供する。【解決手段】保護具1の保護カバー部13は、ヒンジ部11を介して取付部10に取り付けられ、ヒンジ部11は、第1姿勢と第2姿勢との間で回動し、保護カバー部13は、ヒンジ部11が第1姿勢にあるときに離間位置に位置し、ヒンジ部11が第2姿勢にあるときに傾斜位置に位置する。可撓部12は、保護カバー部13とヒンジ部11との間に設けられ、傾斜位置にある保護カバー部13が保護位置側に押圧されたときに、弾性変形することにより、保護カバー部13を傾斜位置から、注射針21全体を保護する保護位置まで回動させる。【選択図】図9

Description

本発明は、使用後の注射器の注射針を保護するための注射針の保護具に関する。
従来、注射針の保護具として特許文献1に記載されたものが知られている。この保護具は、ディスポーザブルタイプの注射器において、その使用後に注射針を保護するためのものである。保護具は、弾性を有する合成樹脂で構成され、取付部、ヒンジ構造及び保護カバー部などを一体に備えている。
この取付部は、注射針の基部に固定されている。保護カバー部は、注射針をカバーするためのものであり、ヒンジ構造を介して取付部に接続されている。このヒンジ構造により、保護カバー部は、シリンジに沿った状態で注射針を開放する開放位置と、注射針全体をカバーする保護位置との間で回動可能に構成されているとともに、開放位置から保護位置側に回動する際、ヒンジ構造によって保護位置側に付勢される。この保護カバー部は、注射器に取り付けられた場合、注射器の使用前には開放位置に、使用後には保護位置にそれぞれ位置している状態で使用される。
また、保護カバー部には、一方向ゲートバーが設けられており、注射針の使用後、保護カバー部が開放位置から保護位置に回動されたときには、注射針がこの一方向ゲートバーによって抜け止め状態で係止される。それにより、保護カバー部は保護位置に保持され、注射針は、保護カバー部によって全体を覆われた状態に保持される。
特表2014−520590号公報
上記従来の注射針の保護具によれば、保護具が注射器に取り付けられている場合、注射器が未使用の状態では保護カバー部が開放位置に保持される。その状態で、予期しない荷重や衝撃力が保護カバー部に作用すると、保護カバー部が、ヒンジ構造によって保護位置側に付勢されながら、開放位置から保護位置まで回動してしまうおそれがある。その場合には、注射針が一方向ゲートバーによって抜け止め状態で係止されることにより、保護カバー部が保護位置に保持されるので、注射器が未使用であるにもかかわらず、注射器を使用できなくなってしまう。その結果、未使用の注射器を廃棄せざるを得ないことで、ランニングコストの上昇を招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、未使用の注射器の廃棄を抑制でき、ランニングコストを削減できる注射針の保護具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の注射針の保護具は、注射器又は注射針の所定部位に取り付けられる取付部と、注射針から離間した離間位置と、離間位置よりも注射針に近接し、注射針に対して所定角度分、傾斜した傾斜位置と、注射針の少なくとも針先を含む所定部位を覆う保護位置との間で移動可能に構成された保護カバー部と、保護カバー部と取付部との間に設けられ、保護カバー部を離間位置と傾斜位置との間で回動させるように構成されたヒンジ部と、保護カバー部と取付部との間に設けられ、可撓性を有し、傾斜位置にある保護カバー部が保護位置側に押圧されたときに、弾性変形することにより、保護カバー部を傾斜位置から保護位置まで回動させるように構成された可撓部と、を備えることを特徴とする。
この注射針の保護具によれば、取付部が注射器又は注射針の所定部位に取り付けられており、保護カバー部が離間位置と傾斜位置と保護位置との間で移動可能に構成されている。さらに、保護カバー部と取付部との間に設けられたヒンジ部が、保護カバー部を離間位置と傾斜位置との間で回動させるように構成され、傾斜位置にある保護カバー部が保護位置側に押圧されたときに、可撓部が、弾性変形することにより保護カバー部を傾斜位置から保護位置側に回動させるように構成されている。
以上により、保護具が未使用の注射器に取り付けられている場合、保護カバー部が離間位置にある状態で、何らかの力が一時的に作用し、保護カバー部が傾斜位置側に押圧されたときでも、ヒンジ部は、保護カバー部を傾斜位置までしか回動させないので、保護カバー部は傾斜位置から保護位置側にさらに押されない限り、傾斜位置に位置することになる。その結果、特許文献1の保護具と異なり、未使用の注射器が使用できなくなるのを抑制でき、未使用の注射器の廃棄を抑制できる。それにより、ランニングコストを削減できる。これに加えて、傾斜位置にある保護カバー部は、穿刺を実行するときや、穿刺後に注射を実行するときに邪魔になることがないので、これを傾斜位置から離間位置側に戻す動作が不要となることで、注射器の使用中の作業効率を向上させることができ、商品性を向上させることができる。
本発明において、保護カバー部とヒンジ部の間を接続する接続部をさらに備え、可撓部は、接続部の一部を切り欠いた切欠き部で構成されていることが好ましい。
この注射針の保護具によれば、可撓部が、接続部の一部を切り欠いた切欠き部で構成されているので、可撓部を低コストかつ容易に構成することができる。
本発明において、切欠き部は、所定角度で互いに離間しながら直線状に延びる2つの縁部を有し、2つの縁部は、保護カバー部が傾斜位置から保護位置に移動したときに互いに接するように構成されていることが好ましい。
この注射針の保護具によれば、切欠き部が、所定角度で互いに離間しながら直線状に延びる2つの縁部を有し、2つの縁部は、保護カバー部が傾斜位置から保護位置に移動したときに互いに当接するように構成されているので、保護カバー部で注射針を覆う際、保護カバー部が保護位置を超えて回動するのを抑制できる。
本発明において、ヒンジ部は、保護カバー部を離間位置に位置させる第1姿勢と保護カバー部を傾斜位置に位置させる第2姿勢との間で回動可能に構成されているとともに、第1ヒンジ要素と第2ヒンジ要素を備えており、第1ヒンジ要素は、屈曲した形状で可撓性を有する屈曲端部と、屈曲端部からそれぞれ延び、第2ヒンジ要素の両端部にそれぞれ接続された2つの延設部とを有し、第2ヒンジ要素は、弾性変形可能に構成され、ヒンジ部が第1姿勢と第2姿勢との間で回動したときに、第2ヒンジ要素が弾性変形するとともに、第1ヒンジ要素の屈曲端部が、屈曲方向が逆向きになるように弾性変形しながら2つの延設部の第2ヒンジ要素との接続部を結んだ直線を横切って移動するように構成されていることが好ましい。
この注射針の保護具によれば、ヒンジ部が第1姿勢と第2姿勢との間で回動したときに、第2ヒンジ要素が弾性変形するとともに、第1ヒンジ要素の屈曲端部が、屈曲方向が逆向きになるように弾性変形しながら2つの延設部の第2ヒンジ要素との接続部を結んだ直線を横切って移動するように構成されているので、ヒンジ部は、第1姿勢と第2姿勢の間で回動した際、外力を加えない限り、回動後の位置から回動前の位置に復帰することがない。それにより、保護カバー部を、離間位置及び傾斜位置の一方に保持することができる。同じ理由により、保護カバー部を押圧する際、屈曲端部が2つの端部を結んだ直線を横切って移動するときに、抵抗が急減する感覚やクリック感を付与することができる。
本発明の一実施形態に係る注射針の保護具及びこれを装着した注射器の構成を示す正面図である。 図1の注射器から針キャップをから外した状態を示す図である。 注射針の基部付近の構成を示す図である。 保護具の正面図である。 保護具の底面図である。 保護具の側面図である。 保護具のヒンジ部が第1姿勢にある状態を示す図である。 保護具のヒンジ部が第2姿勢にある状態を示す図である。 注射器に装着された保護カバー部が傾斜位置にある状態を示す図である。 注射器に装着された保護カバー部が保護位置にある状態を示す図である。 図10のA−A線断面図である。 保護位置にある保護カバー部が注射針をカバーした状態を底面側から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る注射針の保護具について説明する。本実施形態の保護具は、注射器の使用後において安全性を確保するために注射針を保護するものである。
図1に示すように、本実施形態の保護具1は、使用前の注射器20に取り付けられるものであり、この注射器20は、図2に示すように、注射針21、シリンジ22及びプランジャー23を備えている。
注射針21は、金属製の針管21aと合成樹脂製の基部21b(所定部位)で構成されており、この基部21bは、中空に構成され、その先端部には針管21aが取り付けられている。この基部21bの針管21aとの反対側の部位は、円筒部になっており、この円筒部の内孔には、シリンジ22の先端部22aが圧入されている。それにより、注射針21は、シリンジ22に取り付けられている。
また、図3に示すように、基部21bのシリンジ22側の端部には、環状突起21cが設けられており、この環状突起21cは、基部21bの外周面の全周に亘って形成されている。保護具1の後述する取付部10は、その内周面が基部21b及びシリンジ22の先端部22aの外周面に当接し、かつ環状突起21cが取付部10の後述する環状溝10dに嵌合した状態で、基部21bに取り付けられている。
さらに、図1に示すように、使用前の注射器20の場合、針キャップ30が注射針21に取り付けられている。この針キャップ30は、注射器20の使用前及び使用準備時の安全性を確保するためのものであり、注射器20を使用する際には、使用者によって注射針21から取り外される。
一方、保護具1は、前述したように、注射器20の使用後の安全性を確保するためのものであり、合成樹脂(例えばポリプロピレン)で構成されている。図4〜6に示すように、保護具1は、取付部10、ヒンジ部11、接続部12及び保護カバー部13を備えており、これらの構成要素10〜13は一体に形成されている。
取付部10は、一対の半円筒部10a,10aを備えており、半円筒部10a,10aは円筒を2つ割りにした形状になっている。半円筒部10a,10aは、両者の隣り合う先端部が薄肉のヒンジ部を介して接続されており、このヒンジ部を中心として、相対的に回動自在に構成されている。
一方の半円筒部10aには、一対の丸穴10b,10bがヒンジ部と反対側の先端面に形成され、他方の半円筒部10aには、ヒンジ部と反対側の先端面における一対の丸穴10b,10bと対応する位置に、一対の突起10c,10cが設けられている(図5参照)。これら突起10c,10cの各々は、丸穴10b,10bの各々よりも若干、大径の円柱状に形成されている。さらに、半円筒部10aの外周面には、滑り止め用の突起が全周に亘って設けられている。
また、半円筒部10aの内面側の軸線方向の中央部には、断面矩形の環状溝10dが形成されており、この環状溝10dの断面は、前述した基部21bの環状突起21cが嵌合可能なサイズに設定されている。以上の構成により、取付部10は、前述した注射針21の基部21bの環状突起21cを半円筒部10aの環状溝10dに嵌合させながら、上述した突起10c,10cを丸穴10b,10bに圧入させることにより、基部21bに取り付けられている。
一方、ヒンジ部11及び接続部12は、取付部10の軸線方向の一端部と保護カバー部13の一端部との間に設けられており、ヒンジ部11及び接続部12を介して、取付部10及び保護カバー部13は互いに接続されている。
このヒンジ部11は、外力が保護カバー部13などに作用したときに、図7に示す第1姿勢と、図8に示す第2姿勢との間で回動する。ヒンジ部11は、第1ベース部11a、一対の第1ヒンジ要素11X,11X、第2ヒンジ要素11Y及び第2ベース11bを備えており、これらの要素は互いに一体に構成されている。なお、以下のヒンジ部11の説明では、図6の左右方向を「横方向」という。
第1ベース部11aは、板壁状に形成され、取付部10の一端部から保護カバー部13側に延びている。図6に示すように、第1ベース部11aは、保護カバー部13側の部位の横方向の幅が、取付部10側の部位よりも広くなり、第2ベース11bと同じ幅になるように構成されている。また、第2ベース11bも、板壁状に形成され、接続部12側から取付部10側に延びている。
一対の第1ヒンジ要素11X,11Xは、横方向に所定間隔で設けられ、横方向の外側の端面が第1ベース部11a及び第2ベース11bに対して面一に配置されている。第1ヒンジ要素11X,11Xの各々は、横方向に所定幅を有し、第1ベース部11aの横側の端部と第2ベース11bの横側の端部との間に延びている。
各第1ヒンジ要素11Xは、2つの延設部11Xa,11Xb及び屈曲端部11Xcを備えており、延設部11Xaは第1ベース部11aと屈曲端部11Xcとの間に延び、延設部11Xbは第1ベース部11bと屈曲端部11Xcとの間に延びている。
屈曲端部11Xcは、2つの延設部11Xa,11Xbよりも薄肉に構成され、可撓性を有しているとともに、2つの延設部11Xa,11Xbに対して屈曲変形した状態で接続されている。
また、第2ヒンジ要素11Yは、図6に示すように、一対の第1ヒンジ要素11X,11Xの間に配置されており、弾性変形可能に構成されている。第2ヒンジ要素11Yは、2つの板壁部11Ya,11Ybを備えており、これらの2つの板壁部11Ya,11Ybは、一体に形成され、「く」字状の正面視形状を有している。板壁部11Yaの一端部は、第1ベース部11aの先端部に接続され、板壁部11Ybの一端部は、第2ベース部11bの先端部に接続されている。
次に、以上のように構成されたヒンジ部11が図7に示す第1姿勢と図8に示す第2姿勢との間で回動する際の動作について説明する。例えば、ヒンジ部11が図7に示す第1姿勢にある場合、第1ヒンジ要素11Xの屈曲端部11Xcは、第1ヒンジ要素11Xと第2ヒンジ要素11Yの2つの接続中心点P1,P2(接続部)を結んだ直線Lを間にして、第2ヒンジ要素11Yと反対側に位置する。
この第1姿勢にある状態で、外力により保護カバー部13などが図7の矢印Y1方向に押圧された場合、第1ヒンジ要素11Xは、屈曲端部11Xcの屈曲方向が逆向きに変化するように、第2ヒンジ要素11Y側に移動する。それに伴い、第2ヒンジ要素11Yは、2つの板壁部11Ya,11Ybの間の角度が大きくなるように弾性変形し、それに起因して、第1ヒンジ要素11Xを押し戻そうとする付勢力が第1ヒンジ要素11Xに作用する。
この付勢力に抗しながら、屈曲端部11Xcが2つの接続中心点P1,P2を結んだ直線Lを横切ると、それ以降、屈曲端部11Xcは、弾性変形状態から元に戻ろうとする第2ヒンジ要素11Yの付勢力によって、図8に示す状態まで屈曲変形しながら移動する。それに伴い、第2ヒンジ要素11Yは、接続中心点P1を中心として図中の時計回りに回動する。
そして、第2ヒンジ要素11Yが図8に示す状態まで回動すると、肉厚の2つの延設部11Xa,11Xbが互いに当接した状態となることで、第1ヒンジ要素11Xの移動及び第2ヒンジ要素11Yの回動が終了し、ヒンジ部11の第1姿勢から図8に示す第2姿勢への回動が終了する。ヒンジ部11がこの第2姿勢にある場合には、何らかの外力が保護カバー部13などに作用しない限り、第1ヒンジ要素11Xは図8に示す状態に保持される。
一方、ヒンジ部11が図8に示す第2姿勢にある場合において、外力により保護カバー部13が図8の矢印Y2方向に押圧された場合、屈曲端部11Xcは、上記とは逆に、第2ヒンジ要素11Yの付勢力に抗しながら、第2ヒンジ要素11Yから遠ざかるように移動する。そして、2つの接続中心点P1,P2を結んだ直線Lを横切った以降は、弾性変形状態から元に戻ろうとする第2ヒンジ要素11Yの付勢力によって、屈曲端部11Xcは屈曲変形しながら図7に示す位置まで移動する。それに伴い、第2ヒンジ要素11Yは、接続中心点P1を中心として図中の反時計回りに回動する。
以上により、ヒンジ部11の第2姿勢から第1姿勢への回動が終了する。この状態では、第2ヒンジ要素11Yの板壁部11Ya,11Ybの間の角度が元に戻っていることで、何らかの外力が保護カバー部13などに作用しない限り、第1ヒンジ要素11Xは図7に示す状態に保持される。以上のように、ヒンジ部11は、図7に示す第1姿勢と図8に示す第2姿勢との間で回動する。
また、接続部12は、ヒンジ部11と保護カバー部13の間に板壁状に延びており、その所定部位には、切欠き溝部12aが形成されている。この切欠き溝部12aは、接続部12の第1ヒンジ要素11X側の表面を「V」字の正面視形状に切り欠いたものであり、その両縁部の間の角度が所定値に設定されている。なお、本実施形態では、切欠き溝部12aが可撓部及び切欠き部に相当する。
さらに、接続部12の切欠き溝部12aの底部は、他の部位よりも薄肉の薄肉部12bになっている。以上の構成により、ヒンジ部11が図8に示す第2姿勢にある状態で、外力により保護カバー部13が図中の矢印Y3方向に押された場合、接続部12の薄肉部12bが弾性変形することにより、切欠き溝部12aの両縁部が互いに近づくように移動し、それに伴って、保護カバー部13が薄肉部12bを中心として時計回りに回動する。
一方、保護カバー部13は、ヒンジ部11が図7に示す第1姿勢にあるときには図1,2に示す開放位置に、ヒンジ部11が図8に示す第2姿勢にあるときには図9に示す傾斜位置にそれぞれ位置する。さらに、図9に示す傾斜位置にある状態では、保護カバー部13は、注射針21に対して所定角度分、傾斜した状態に保持され、その状態から注射針21側に押されたときには、上述した接続部12を弾性変形させながら、図10に示す保護位置まで回動し、注射針21全体をカバーする。
保護カバー部13は、図6に示すように、天壁部13aと、この天壁部の両端に連続して延びる一対の側壁部13b,13bとを備えており、天壁部13aは、平面視先細の細長い形状を有している(図5参照)。また、一対の側壁部13b,13bは、互いに対向しながら延び、先端部に向かうほど、互いの間隔が狭くなるように構成されている。
図12に示すように、保護カバー部13の内面側には、一対のリブ13c,13cを1組として2組のリブ13c,13cが設けられており、これら2組のリブ13c,13cは、保護カバー部13の長手方向に互いに離間して配置されている。リブ13c,13cの各々は、いずれも板状に形成されている。
1組のリブ13c,13cは、天壁部13a及び側壁部13b,13bに連続してこれらに直交するように延びており、両者の内側の先端部間は所定幅の隙間になっている。保護カバー部13が傾斜位置から保護位置に回動した際、注射針21がリブ13c,13cの隙間に嵌合し、それにより、注射針21はリブ13c,13cによって挟持される(図12参照)。
また、一方の側壁部13bには、2つの係止突起13d,13dが設けられており、係止突起13d,13dは、保護カバー部13の長手方向に互いに離間して配置されている。各係止突起13dは、可撓性を有しており、図11に示すように、断面「レ」字状に形成されている。保護カバー部13が傾斜位置から保護位置に回動した際、注射針21が係止突起13dを図11の上側に弾性変形させながらこれを乗り越えて移動し、それにより、注射針21は係止突起13dに抜け止め状態で係止される(図12参照)。
一方、側壁部13b,13bの先端部間には、先端壁部13eが延びており、保護カバー部13が注射針21全体をカバーした状態にあるときには、この先端壁部13eによって、注射針21の先端がカバーされた状態となる(図12参照)。
以上のように、本実施形態の保護具1は、取付部10を介して未使用の注射器20に取り付けられ、保護カバー部13がヒンジ部11及び接続部12を介して取付部10に接続されている。このヒンジ部11は、図7に示す第1姿勢と図8に示す第2姿勢との間で回動可能に構成されているので、このヒンジ部11の回動に伴い、保護カバー部13は、図2に示す離間位置と図9に示す傾斜位置との間で回動することになる。
したがって、保護具1が未使用の注射器20に取り付けられ、保護カバー部13が離間位置にある状態において、何らかの力が保護カバー部13に一時的に作用し、保護カバー部13が傾斜位置側に押圧されたときでも、ヒンジ部11が、保護カバー部13を傾斜位置に位置させる第2姿勢までしか回動しないので、保護カバー部13は傾斜位置までしか回動せず、この傾斜位置に位置することになる。その結果、特許文献1の保護具と異なり、未使用の注射器20が使用できなくなるのを抑制でき、未使用の注射器20の廃棄を減らすことができるので、その分、ランニングコストを削減できる。
これに加えて、保護カバー部13が傾斜位置にある状態では、注射針21が保護カバー部13によってカバーされないので、穿刺を実行するときや穿刺後に注射を実行するときに、保護カバー部13が邪魔になることがない。それにより、保護カバー部13を傾斜位置から離間位置側に戻す動作が不要となることで、注射器20の使用中の作業効率を向上させることができ、商品性を向上させることができる。
また、ヒンジ部11が第1姿勢と第2姿勢との間で回動したときに、第2ヒンジ要素11Yが弾性変形するとともに、第1ヒンジ要素11Xの屈曲端部11Xcが、屈曲方向が逆向きになるように弾性変形しながら、第1ヒンジ要素11Xと第2ヒンジ要素11Yの2つの接続中心点P1,P2を結んだ直線Lを横切って移動する。それにより、ヒンジ部11は、第1姿勢と第2姿勢との間で回動した際、外力を加えない限り、回動後の位置から回動前の位置に復帰することがないので、保護カバー部13を、離間位置及び傾斜位置の一方に保持することができる。同じ理由により、保護カバー部13を押圧する際、屈曲端部11Xcが2つの端部を結んだ直線Lを横切って移動するときに、抵抗が急減する感覚やクリック感を付与することができる。
また、接続部12には、切欠き溝部12aが形成されており、ヒンジ部11が図8に示す第2姿勢にある状態で、保護カバー部13が注射針21側に押圧された場合、切欠き溝部12aの底部である薄肉部12bが弾性変形することにより、切欠き溝部12aの両縁部が互いに近づくように移動する。それに伴って、保護カバー部13が、傾斜位置から保護位置に回動することにより、注射針21が保護カバー部13の係止突起13dに抜け止め状態で係止され、保護カバー部13が保護位置に保持される。
その結果、保護カバー部13によって注射針21全体をカバーすることができ、使用後の注射針21を安全に取り扱うことができる。また、保護カバー部13が傾斜位置から保護位置まで回動したときに、切欠き溝部12aの両縁部が互いに当接した状態になるので、保護カバー部13が保護位置を超えてさらに回動するのを抑制できる。
なお、実施形態は、「く」字状の正面視形状を有する第2ヒンジ要素11Yを用いた例であるが、本発明の第2ヒンジ要素はこれに限らず、弾性変形可能に構成され、その両端部に第1ヒンジ要素の2つの延設部がそれぞれ接続されるものであればよい。例えば、第2ヒンジ要素を円弧状の正面視形状を有するものや、「コ」字状の正面視形状を有するものを用いてもよい。
また、実施形態は、取付部10を注射針21の基部21bに取り付けた例であるが、本発明の取付部はこれに限らず、注射器又は注射針の所定部位に取り付けられるものであればよい。例えば、取付部を注射器のシリンジの先端部に取り付けてもよい。
さらに、実施形態は、保護カバー部13が保護位置にあるときに注射針21全体をカバーするように構成した例であるが、本発明の保護カバー部はこれに限らず、保護位置にあるときに注射針の少なくとも針先を含む所定部位を覆うことができるものであればよい。また、保護カバー部の形状は実施形態の保護カバー部13の形状に限らず、様々な形状に構成してもよい。
一方、実施形態は、可撓部を接続部12の一部を切り欠いた切欠き溝部12aとして構成した例であるが、本発明の可撓部はこれに限らず、保護カバー部と取付部との間に設けられ、可撓性を有し、傾斜位置にある保護カバー部が保護位置側に押圧されたときに、弾性変形することにより、保護カバー部を傾斜位置から保護位置側に回動させるものであればよい。例えば、可撓部を板状、壁状又は棒状に構成してもよい。また、可撓部をヒンジ部と取付部との間に設けてもよい。
また、実施形態は、切欠き部として、切欠き溝部12aを用いた例であるが、本発明の切欠き部はこれに限らず、接続部の一部を切り欠いたものであればよい。例えば、切欠き部として、その縁部が曲線状に形成されたものなどの、様々な形状のものを用いてもよい。
さらに、実施形態は、ヒンジ部として、ヒンジ部11を用いた例であるが、本発明のヒンジ部はこれに限らず、保護カバー部を離間位置に位置させる第1姿勢と、保護カバー部を傾斜位置に位置させる第2姿勢との間で回動可能なものであればよい。
1 保護具
10 取付部
11 ヒンジ部
11X 第1ヒンジ要素
11Xa 延設部
11Xb 延設部
11Xc 屈曲端部
11Y 第2ヒンジ要素
12 接続部
12a 切欠き溝部(可撓部、切欠き部)
12b 薄肉部
13 保護カバー部
20 注射器
21 注射針
21b 基部(所定部位)
P1 接続中心点(接続部)
P2 接続中心点(接続部)
L 直線

Claims (4)

  1. 注射器又は注射針の所定部位に取り付けられる取付部と、
    前記注射針から離間した離間位置と、当該離間位置よりも前記注射針に近接し、当該注射針に対して所定角度分、傾斜した傾斜位置と、前記注射針の少なくとも針先を含む所定部位を覆う保護位置との間で移動可能に構成された保護カバー部と、
    当該保護カバー部と前記取付部の間に設けられ、前記保護カバー部を前記離間位置と前記傾斜位置との間で回動させるように構成されたヒンジ部と、
    前記保護カバー部と前記取付部との間に設けられ、可撓性を有し、前記傾斜位置にある前記保護カバー部が前記保護位置側に押圧されたときに、弾性変形することにより、前記保護カバー部を前記傾斜位置から前記保護位置まで回動させるように構成された可撓部と、
    を備えることを特徴とする注射針の保護具。
  2. 前記保護カバー部と前記ヒンジ部の間を接続する接続部をさらに備え、
    前記可撓部は、当該接続部の一部を切り欠いた切欠き部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の注射針の保護具。
  3. 前記切欠き部は、前記所定角度で互いに離間しながら直線状に延びる2つの縁部を有し、当該2つの縁部は、前記保護カバー部が前記傾斜位置から前記保護位置に移動したときに互いに当接するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の注射針の保護具。
  4. 前記ヒンジ部は、前記保護カバー部を前記離間位置に位置させる第1姿勢と前記保護カバー部を前記傾斜位置に位置させる第2姿勢との間で回動可能に構成されているとともに、第1ヒンジ要素と第2ヒンジ要素を備えており、
    前記第1ヒンジ要素は、屈曲した形状で可撓性を有する屈曲端部と、当該屈曲端部からそれぞれ延び、前記第2ヒンジ要素の両端部にそれぞれ接続された2つの延設部とを有し、
    前記第2ヒンジ要素は、弾性変形可能に構成され、
    前記ヒンジ部が前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で回動したときに、前記第2ヒンジ要素が弾性変形するとともに、前記第1ヒンジ要素の前記屈曲端部が、屈曲方向が逆向きになるように弾性変形しながら前記2つの延設部の前記第2ヒンジ要素との接続部を結んだ直線を横切って移動するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の注射針の保護具。


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