JP2019197629A - 電気コネクタ - Google Patents

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好伸 嶋田
皓一 津須
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皓一 津須
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Abstract

【課題】電気コネクタの低背化を図りつつ信号伝送媒体に対する接触圧を高めることを可能とする。【解決手段】コンタクト部材13を構成している第1及び第2ビーム13a,13bのうちの一方の第1ビーム13aに設けた第1接触部13a1を、信号伝送媒体Fの挿入方向における手前の前方位置に弾性変位が小さい状態で配置した第1前方接触部13a11と、挿入方向における奥の後方位置に配置した弾性変位可能な第1後方接触部13a12とから構成するとともに、他方の第2ビーム13bに設けた第2接触部13b1を信号伝送媒体Fの挿入方向において単独の状態で弾性変位可能に構成することにより、コンタクト部材13の構成を簡素化しつつ、第2ビーム13bを介して付与される接触圧を単独の第2接触部13b2に集中させる構成としたものである。【選択図】図12

Description

本発明は、電気コネクタに関する。
種々の電気機器等において、信号の伝送に用いられるフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状の信号伝送媒体(フレキシブル配線基板)は、例えば、配線基板上に実装された電気コネクタに挿入されて使用される。電気コネクタの内部には、上下に対向する状態で取り付けられた第1ビーム及び第2ビームを備えた導電性のコンタクト部材が配置されており、当該コンタクト部材の各ビームごとに一箇所ずつ設けられた接触部が、電気コネクタの内部に挿入された平板状の信号伝送媒体(FPCやFFC等)に圧接状態となることによって、平板状の信号伝送媒体が、コンタクト部材を通して配線基板に電気的に接続される構成になされている。
ここで、上述したように平板状の信号伝送媒体(FPCやFFC等)の導電路に接触状態になされた各コンタクト部材の接触部は、いわゆる煽り等によって信号伝送媒体が変位した場合であっても、接触状態を良好に維持することが求められる。そのため従来から、コンタクト部材の一対のビームに対してそれぞれ二箇所の接触部を設け、煽り等に基づく信号伝送媒体の変位に対してコンタクト部材が追従するように変位して良好な接触状態を維持する機能(接触追従性)を向上させることが行われている。
しかしながら、上述したようにコンタクト部材において、一対のビームに対してそれぞれ二箇所の接触部を設けるためには、コンタクト部材のビームを二股状に分岐させる構成が必要になるなど、コンタクト部材の構造が複雑化してしまうことから、電気コネクタの配線基板からの高さが増大する傾向を生じる。その結果、近年の電気コネクタにおける低背化の要請に対応できなくなるおそれがあるとともに、コンタクト部材の弾性力が、二箇所の接触部に分散することから、信号伝送媒体に対する接触圧が低下し、電気的な接続性に問題を生じるおそれもある。
特開2018−22567号公報
そこで本発明は、低背化を図りつつ信号伝送媒体に対する接触圧を高めることができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、コンタクト部材を構成する第1ビームと第2ビームとが互いに対向する状態に配置され、それらの第1ビームと第2ビームとの対向領域に、帯状に延在する平板状の信号伝送媒体が前方から後方に向かって挿入される構成を備えたものであって、前記第1ビームと前記第2ビームとの対向領域に前記信号伝送媒体が挿入された状態において、前記第1ビーム及び前記第2ビームのうちの少なくとも一方が、カム部材の作用で弾性的に変位されることにより、前記第1ビーム及び前記第2ビームの各々に設けられた第1接触部及び第2接触部が、前記信号伝送媒体に圧接される構成を備えた電気コネクタにおいて、前記第1接触部は、前記信号伝送媒体の挿入方向における手前である前方位置及び奥である後方位置にそれぞれ設けられた第1前方接触部及び第1後方接触部から構成され、かつ、前記第2接触部が、前記信号伝送媒体の挿入方向において単独の状態で配置されたものであって、前記第1後方接触部及び前記第2接触部が、前記カム部材の作用で弾性変位する構成を備えているとともに、前記第1前方接触部は、前記第1後方接触部、及び前記第2接触部よりも、前記カム部材の作用に対する変位が小さい構成を備えている。
このような構成を有する本発明によれば、第2ビームに弾性変位可能に設けられた第2接触部が、単独の状態で配置されていることから、複数の接触部を設けた従来の構成に対してコンタクト部材の構成が簡素化され、電気コネクタの低背化が図られるとともに、第2ビームを介して第2接触部に付与される接触圧が、単独の第2接触部に集中することから、信号伝送媒体に対する接触圧が高められる。
このとき、請求項2にかかる発明のように、前記第2接触部が、前記信号伝送媒体の挿入方向において、前記第1接触部を構成している前記第1前方接触部と前記第1後方接触部との間部分に配置されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、信号伝送媒体に対する第2接触部の接触圧が、第1接触部を構成している第1前方接触部と第1後方接触部との双方にバランス良く伝達され、これらの第2接触部、第1前方接触部及び第1後方接触部によって、信号伝送媒体が良好な挟持状態に維持される。
また、請求項3にかかる発明のように、前記第2接触部及び前記第1接触部は、前記信号伝送媒体が挿入される際に、当該信号伝送媒体の表面に接触する構成になされていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、カムの作用に対する変位が、第1後方接触部及び第2接触部より小さい第1接触部の第1前方接触部によって、信号伝送媒体に対する接触圧が高められるとともに、信号伝送媒体の導電路に対する、いわゆるワイピングによる清掃作用が良好に得られる。
このとき、請求項4にかかる発明のように、前記第2接触部、並びに前記第1接触部の第1前方接触部及び第1後方接触部は、前記信号伝送媒体に対して尖塔状をなして突出していることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、信号伝送媒体の導電路に対して各接触部が食い込み状態となり、特に高温時における電気的な接続性、及び第1接触部の第1前方接触部によって、いわゆるワイピングによる清掃作用が特に良好に得られる。
このとき、請求項5にかかる発明のように、前記第1ビームが、配線基板に設けられた導電路に接続される基板接続部を備えたものであって、前記基板接続部は、前記信号伝送媒体の挿入方向において、前記第1ビームの後方部分に配置されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、第1ビームの後方部分が基板接続部を介して配線基板に固定状態になされることから、当該第1ビームの前方部分における弾性が確保され、信号伝送媒体に対する第2接触部及び第1接触部の接触追従性、すなわち煽り等に基づく信号伝送媒体の変位に対してコンタクト部材が追従するように変位して良好な接触状態を維持する機能が更に高められる。
このとき、請求項6にかかる発明のように、前記信号伝送媒体が、前記第1ビームに接触する導電路を備えていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、第1ビームを通して電気的な接続が良好に行われる。
さらに、請求項7にかかる発明のように、前記第2接触部、並びに前記第1接触部の第1前方接触部及び第1後方接触部のうちの少なくとも一つは、前記信号伝送媒体に接触する接点を1箇所以上有していることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、各接触部を通した電気的な接続が良好に行われる。
このとき、請求項8にかかる発明のように、前記第1接触部の第1前方接触部に対して前記第1後方接触部は、前記第2接触部に近接して配置されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、第1後方接触部が、信号伝送媒体に対して確実に接触することとなり、信号伝送媒体が、いわゆる煽り状態になされた際に、当該信号伝送媒体の変位に対してコンタクト部材が追従しながら変位して良好な接触状態を維持する機能である接触追従性が高められる。
以上述べたように本発明は、コンタクト部材を構成する一方の第1ビームに設けた第1接触部を、信号伝送媒体の挿入方向における手前の前方位置に変位が小さい状態で配置した第1前方接触部と、後方位置に配置した第1後方接触部とから構成するとともに、他方の第2ビームに設けた第2接触部を信号伝送媒体の挿入方向において単独の状態で構成することにより、コンタクト部材の構成を簡素化しつつ、第2ビームを介して付与される接触圧を単独の第2接触部に集中させる構成としたものであるから、電気コネクタの低背化を図りつつ信号伝送媒体に対する接触圧を高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタの単体を表したものであって、アクチュエータが初期位置である「待機位置」における全体構成を前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示された初期状態における電気コネクタを表した平面説明図である。 図1及び図2に示された初期状態における電気コネクタを表した正面説明図である。 図1〜図3に示された初期状態における電気コネクタを表した側面説明図である。 図1〜図4に示された電気コネクタのコンタクト部材が配置されている部位を拡大して表した断面説明図である。 図1〜図5に示された電気コネクタに使用されているコンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。 図6に示されたコンタクト部材の側面説明図である。 図5に示された初期状態の電気コネクタに対して平板状の信号伝送媒体(FPC又はFFC等)をハウジングの差込口に挿入した状態を表した図5相当の断面説明図である。 図8に示された状態から平板状の信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を更に差し込んでコンタクト部材の接触部に当接させた状態を表した図5相当の断面説明図である。 図9に示された状態から平板状の信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を更に差し込んで挿入を完了した状態を表した図5相当の断面説明図である。 図10に示された状態からアクチュエータを作用位置まで回動操作した状態における図5相当の断面説明図である。 図11に示された状態において平板状の信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の後方部分を上方に持ち上げた、いわゆる煽り状態を表した図5相当の断面説明図である。
以下において、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状の信号伝送媒体(以下、単に「信号伝送媒体」という。)PSが挿入される本発明の一実施形態にかかる電気コネクタを図面に基づいて詳細に説明する。
[全体構成について]
図1〜図5に示されている本発明の一実施形態にかかる電気コネクタ10は、絶縁性部材からなるハウジング11の前端部分(図5の左端部分)に設けられた差込口11aから、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが内部に挿入される、いわゆるバックフリップ構造の電気コネクタからなるものである。細長状に延在する中空枠体状の絶縁性部材から形成されているハウジング11の後端部分には、接続操作手段としてのアクチュエータ12が取り付けられている。
すなわち、上述したアクチュエータ12は、ハウジング11の差込口11aが設けられている前端部分に対して信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向における反対側に位置している後端部分(図5の右端部分)に配置されており、図1〜図5に示されている初期状態から、図11及び図12に示されているように、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向(図5の右方向)に向かって押し倒された状態まで回動される構成になされている。
ここで、ハウジング11における長手方向(後述するコンタクト部材の配列方向)を、以下において「コネクタ長手方向」と呼ぶこととし、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分は、「コネクタ前方」から「コネクタ後方」に向かって挿入されるものとする。また、当該信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向を「媒体挿入方向」と呼ぶこととし、その「媒体挿入方向」における手前の位置を「前方位置」、「媒体挿入方向」における奥の位置を「後方位置」とする。
さらに、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSは、その「幅方向」を「コネクタ長手方向」に合わせた状態でハウジング11への挿入が行われるが、当該信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分は、「コネクタ後方」から「コネクタ前方」に向かって抜去されるものとし、当該信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの抜去方向を「媒体抜去方向」と呼ぶこととする。
一方、本実施形態にかかる電気コネクタ10は、図示を省略した配線基板の主面上に実装された状態で使用されるが、当該配線基板における主面の延在方向を「水平方向」とし、その配線基板の主面に対して垂直に離れる方向を「高さ方向」の「上方向」、配線基板の主面に向かって垂直に近付く方向を「高さ方向」の「下方向」とする。
なお、本実施形態にかかる電気コネクタ10は、「コネクタ長手方向」において左右対称の構造を有するものであるが、左右対称の配置関係になされた同一の構成部材については、同一の符号を付して片側の構成部材についての説明を行うこととする。
上述したハウジング11の差込口11aは、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分より一回り大きな開口形状を構成するように「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在しており、その細長状の開口形状を有する差込口11aが、「コネクタ後方」に向かって延出するようにして媒体挿入通路11bが形成されている(図5を参照のこと)。この差込口11aから「コネクタ後方」に向かって延びる中空状の媒体挿入通路11bは、ハウジング11の上方内壁面及び下方内壁面(底壁面)との間部分に形成されており、このハウジング11の上方内壁面及び下方内壁面(底壁面)が、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入を案内する上下のガイド面を構成している。
また、上述したハウジング11の差込口11aを構成している「コネクタ長手方向」の両側壁部には、当該差込口11aから挿入される信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの「幅方向」の両端縁部に対するガイド面11c,11cが設けられている。これらのガイド面11c,11cは、上述した差込口11aを構成している「コネクタ長手方向」の両側壁部から「コネクタ前方」(図2の下方)に向かって開放される方向に延在する傾斜面から構成されている(図1〜図3及び図5を参照のこと)。
一方、上述した媒体挿入通路11bの壁面を構成しているハウジング11の上方内壁面及び下方内壁面(底壁面)には、「コネクタ長手方向」に沿って複数体のコンタクト収容部11d,11d,・・・が、「コネクタ長手方向」に予め定められた間隔で並列された状態で凹設されている。それらの各コンタクト収容部11dは、上述したガイド面を構成している上方内壁面及び下方内壁面(底壁面)から凹溝状に窪む状態で形成されており、それら凹溝状をなす各コンタクト収容部11dが、「コネクタ前後方向」に沿って延在するように設けられている(図1、図2及び図5を参照のこと)。
そして、それらの各コンタクト収容部11dを構成している凹溝状の内部に、適宜の形状をなす薄い厚さを有する金属製の板状部材により形成された導電性のコンタクト部材(導電端子)13の一部、より具体的には、特に図6及び図7に示されているコンタクト部材(導電端子)13の一部を構成する第1ビーム(下ビーム)13a及び第2ビーム(上ビーム)13bの一部が、「コネクタ前後方向」に延在する状態で装着されている。
各コンタクト収容部11dの内部に装着されたコンタクト部材(導電端子)13は、「コネクタ長手方向」に沿って、予め定められた一定の間隔をなして複数体にわたって配列されている。それらの各コンタクト部材13は、信号伝送用又はグランド接続用のいずれかとして使用される構成になされており、当該コンタクト部材の後端部分が、図示を省略した配線基板の主面上に形成された導電路(電極パターン)に対して半田接合されることによって実装状態になされる。各コンタクト部材13の詳細な構造については、後段において詳細に説明する。
前述したようにハウジング11における「コネクタ後方」寄りの後端部分(図5の右端部分)には、接続操作手段としてのアクチュエータ12が取り付けられているが、当該アクチュエータ12は、図1〜図5に示されているように、上方に位置するように立ち上がった状態を初期の「待機位置」としている。そして、そのように立ち上がった「待機位置」にアクチュエータ12が回動された初期状態において、ハウジング11の前端部分に設けられた差込口11aから、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が、上述した媒体挿入通路11bの内部に向かって差し込まれるようにして挿入される。この点は、図8〜図10に示されているが、詳細に関しては後段において説明する。
信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入は、上述した上下のガイド面を構成している媒体挿入通路11bの下側壁面(底壁面)及び上側壁面、又は後述するコンタクト部材13に設けられた接触部に沿って信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが「コネクタ後方」に滑動することにより行われる。また、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが抜去されるにあたっても、同様に、媒体挿入通路11bの下側壁面(底壁面)及び上側壁面、又は後述するコンタクト部材13に設けられた接触部に沿って信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが「コネクタ前方」に滑動しながら移動が行われる。
さらに、上述したハウジング11の後端縁部分(図5の右端縁部分)には、アクチュエータ12やコンタクト部材13等をハウジング11の内部に装着するための部品装着口が設けられている。そのコネクタ後端側の部品装着口を通してハウジング11の内部に装着される各コンタクト部材13は、媒体挿入通路11bに設けられたコンタクト収容部11dを「コネクタ前方側」に向かって滑動するようにして挿入されていき、予め決められた位置で固定状態になされる。
これらのコンタクト部材(導電端子)13は、前述したように「コネクタ長手方向」において予め定められた一定の間隔をなして複数体にわたって装着されているが、当該各コンタクト部材(導電端子)13は、媒体挿入通路11bの内部に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの導電路に対応した位置にそれぞれ配置される。
[コンタクト部材について]
次に、図5〜図7に示すように、前述したコンタクト部材(導電端子)13の各々は、一対の細長状の金属製の板状部材からなる第1ビーム(下ビーム)13a及び第2ビーム(上ビーム)13bをそれぞれ有している。これらの第1ビーム(下ビーム)13a及び第2ビーム(上ビーム)13bは、上述したようにハウジング11の各コンタクト収容部11dの内部に収容されていることにより、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入・抜去の方向(図5の左右方向)である「コネクタ前後方向」に沿って略平行に延在しており、媒体挿入通路11bを挟んで「上下方向」に適宜の間隔をなして互いに対向した状態に配置されている。
上述した第1ビーム(下ビーム)13aと第2ビーム(上ビーム)13bとは、延在方向(水平方向)における途中位置で、細幅の金属製の板状部材からなる連結ビーム13cを介して一体的に連結されている。そして、その連結ビーム13c並びに第1及び第2の両ビーム13a,13bが有する弾性可撓性により、当該第1及び第2の両ビーム13a,13bが、連結ビーム13cを介して揺動するように弾性変位する構成になされている。この第1ビーム(下ビーム)13a及び第2ビーム(上ビーム)13bの揺動は、図5の紙面内において上下の方向に行われるが、弾性変位に関する詳細な説明については後述することとする。
[第2接触部(上接触部)について]
上述したように、第2ビーム(上ビーム)13bは、ハウジング11の上方内壁面に設けられたコンタクト収容部11dに沿って「コネクタ前後方向」に延在しているが、当該第2ビーム(上ビーム)13bの前端部分(図5の左端部分)には、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの図示上面に形成された上導電路に当接する第2接触部(上接触部)13b1が、図示下向きの突形状をなすように設けられている。
この第2接触部(上接触部)13b1は、第2ビーム(上ビーム)13bが備えている弾性に伴って変位する構成になされているが、後述するカム部材12aの作用によって第2ビーム(上ビーム)13bとともに弾性変位する接点(以下、単に「弾性接点」という。)が、当該第2接触部(上接触部)13b1における下方の頂点部分に設けられている。このような弾性接点を有する第2接触部(上接触部)13b1は、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向である「媒体挿入方向」において単独の状態で配置された構成、すなわち、当該第2ビーム(上ビーム)13bに、弾性接点を有する第2接触部(上接触部)13b1が一体のみ設けられた構成になされている。
なお、上述したように第2接触部(上接触部)13b1に設けられた弾性接点は、単一又は複数の微小突起からなる接点を、一箇所以上にわたって備えた構成とすることが可能である。
このようにコンタクト部材(導電端子)13の第2ビーム(上ビーム)13bに設けられた第2接触部(上接触部)13b1の弾性接点は、アクチュエータ12が「待機位置」にある初期状態(図1〜図5参照)において、上方のコンタクト収容部11dから媒体挿入通路11bに向かって僅かに突出する状態に配置されている。従って、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが媒体挿入通路11bの内部に挿入されるにあたっては、当該第2接触部(上接触部)13b1の弾性接点に対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上表面に設けられた上導電路(図示省略)に対して、僅かに接触した状態で移動が行われるようになっている。
より詳細には、上述した第2接触部(上接触部)13b1に設けられた弾性接点は、媒体挿入通路11b内に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上導電路(図示省略)に向かって、鋭利な尖塔状(シャープエッジ)をなして突出する構成になされており、当該第2接触部(上接触部)13b1が、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上導電路に対して食い込み状態となることによって、特に、高温時における電気的な接続性が良好に得られるようになっている。
[第1接触部(下接触部)について]
一方、第1ビーム(下ビーム)13aは、ハウジング11の下方内壁面に設けられたコンタクト収容部11dに沿って「コネクタ前後方向」に延在しているが、当該第1ビーム(下ビーム)13aの前端部分(図5の左端部分)には、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの図示下面に形成された下導電路に当接する第1接触部(下接触部)13a1が、図示上向きの一対の突形状をなすように設けられている。より詳細には、当該第1接触部(下接触部)13a1は、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向である「媒体挿入方向」における手前の前方位置及び奥の後方位置に配置された第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12から構成されている。
そのうち「媒体挿入方向」における手前の前方位置に配置された第1前方接触部13a11は、第1ビーム(下ビーム)13aの「媒体挿入方向」における手前である前端部分に設けられている。この第1前方接触部13a11は、当該第1前方接触部13a11が設けられている第1ビーム(下ビーム)13aが、前述したようにコンタクト収容部11dの底面に当接して固定された状態で配置されていることから、基本的に固定された状態に保持されており、後述するカム部材12aの作用に対して略不動の固定状態、より具体的には、上述した第2接触部(上接触部)13b1及び後述の第1後方接触部13a12よりも弾性変位が小さい構成を備えている。そして、この第1前方接触部13a11の上方頂点部分に固定接点が設けられている。
なお、上述したように第1前方接触部13a11に設けられた固定接点は、単一又は複数の微小突起からなる接点を、一箇所以上にわたって備えた構成とすることが可能である。
このようにコンタクト部材(導電端子)13の第1ビーム(下ビーム)13aに弾性変位が小さい状態で設けられた第1接触部(下接触部)13a1には、固定接点を有する第1前方接触部13a11が設けられているが、当該第1前方接触部13a11は、アクチュエータ12が「待機位置」にある初期状態(図1〜図5参照)において、下方のコンタクト収容部11dから媒体挿入通路11bに向かって僅かに突出する状態に配置されている。従って、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが媒体挿入通路11bの内部に挿入されるにあたっては、弾性変位が小さい第1接触部(下接触部)13a1の固定接点に対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下表面が、僅かに接触した状態で移動が行われるようになっている。
より詳細には、上述した第1接触部(下接触部)13a1における弾性変位が小さい第1前方接触部13a11に設けられた固定接点は、媒体挿入通路11b内に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下表面に設けられた下導電路(図示省略)に向かって、鋭利な尖塔状(シャープエッジ)をなして突出する構成になされている。これによって、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下導電路に対して、第1接触部(下接触部)13a1の第1前方接触部13a11が食い込み状態となり、特に、高温時における電気的な接続性が良好に得られるようになっている。
また、第1前方接触部13a11に設けられた固定接点が、鋭利な尖塔状(シャープエッジ)をなして突出していることによって、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下導電路に対する第1前方接触部13a11の摺擦作用が強化され、いわゆるワイピングによる清掃作用が良好に得られるようになっている。
[第1後方接触部について]
このような固定接点を備えた第1前方接触部13a11に対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向における奥位置である後方位置に設けられた第1後方接触部13a12は、上述した第1ビーム(下ビーム)13aを二股状に分岐した状態に形成された第1(下)サブビーム13a13に設けられている。その第1(下)サブビーム13a13は、連結ビーム13cの根元部分(下端部分)から、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの抜去方向(図5の左方向)に向かって片持ち状に延出する構成を備えており、当該第1(下)サブビーム13a13の延出端部分に、上述した第1後方接触部13a12が、上方に突出するように設けられている。
上述した第1後方接触部13a12は、第1(下)サブビーム13a13が有する弾性に従って変位する構成になされており、後述するカム部材12aの作用によって第1ビーム(下ビーム)13aとともに弾性変位する接点が、当該第1後方接触部13a12の上方頂点部分に設けられている。
このようにコンタクト部材(導電端子)13の第1ビーム(下ビーム)13aに弾性変位可能に設けられた第1接触部(下接触部)13a1は、接点を有する第1後方接触部13a12を備えており、当該弾性変位可能な第1後方接触部13a12の接点は、アクチュエータ12が「待機位置」にある初期状態(図1〜図5参照)において、下方のコンタクト収容部11dから媒体挿入通路11bに向かって僅かに突出する状態に配置されている。従って、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが媒体挿入通路11bの内部に挿入されるにあたっては、弾性変位可能な第1後方接触部13a12の接点に対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下表面が、僅かに接触した状態で移動が行われるようになっている。
より詳細には、媒体挿入通路11b内に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下表面に設けられた下導電路(図示省略)に向かって、上述した第1接触部(下接触部)13a1の弾性変位可能な第1後方接触部13a12に設けられた接点が、鋭利な尖塔状(シャープエッジ)をなして突出する構成になされている。これにより、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下導電路に対して第1接触部(下接触部)13a1の第1後方接触部13a12が食い込み状態となり、特に、高温時における電気的な接続性が良好に得られるようになっている。
このとき、上述した第1後方接触部13a12に設けられた接点は、単一又は複数の微小突起からなる接点を、一箇所以上にわたって備えた構成とすることが可能である。
ここで、前述した第2ビーム(上ビーム)13bに設けられた第2接触部(上接触部)13b1は、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向である「媒体挿入方向」において、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11と第1後方接触部13a12との間部分に配置されている。そして、そのような位置関係に3体の接触部13b1、13a11、13a12が配置されていることによって、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対する第2接触部(上接触部)13b1の接触圧が、第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11と第1後方接触部13a12との双方にバランス良く伝達され、その結果、第2接触部(上接触部)13b1と、第1接触部(下接触部)13a1の第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12とにより、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが良好な挟持状態に維持されるようになっている。
また、第1接触部(下接触部)13a1の弾性変位が小さい固定接点を構成している第1前方接触部13a11に対して、弾性変位する接点を構成している第1後方接触部13a12は、やや上方位置に配置されており、第1後方接触部13a12が、媒体挿入通路11bの上方位置に配置された第2接触部(上接触部)13b1に対して、より近接した状態で配置されている。このように、第1後方接触部13a12が、より上方に配置された構成により、第1ビーム(下ビーム)13aに弾性変位可能に設けられた第1後方接触部13a12が、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対して、より確実な接触状態となり、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの変位に対する接触追従性、すなわち煽り等に基づく信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの変位に対してコンタクト部材13が追従するように変位して良好な接触状態を維持する機能が高められるようになっている。
前述したように信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分を、電気コネクタ10に挿入するにあたっては、まず図8に示されているように、ハウジング11の差込口11aに対して信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分をあてがった状態から、図9に示されているように、当該信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの導電路をコンタクト部材(導電端子)13の各接点に軽く接触させながら、図10に示されているように、媒体挿入通路11bの内部に信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを挿入する。
その後、アクチュエータ(接続操作手段)12が「待機位置」から「作用位置」に回動操作され(図11及び図12参照)、それによってコンタクト部材(導電端子)13の第1ビーム(下ビーム)13a及び第2ビーム(上ビーム)13bに設けられた第2接触部(上接触部)13b1と、第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12とが、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上下の両表面に対して両側から挟むように圧接した状態になされ、当該信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挟持が行われる。この点については、アクチュエータ(接続操作手段)12及びカム部材12aの構成とともに後段において詳細に説明する。
[基板接続部について]
一方、上述した第1ビーム(下ビーム)13aの後端部分(図3の右端部分)には、図示しない配線基板上に形成された配線ランド部(導電路)に半田接続される基板接続部13a2が設けられている。この基板接続部13a2は、配線基板上の配線ランド部(導電路)に対して上方から位置合わせされた状態で載置され、例えば、半田材を用いた一括的な接合作業によって電気的な接続が行われる。
このように第1ビーム(下ビーム)13aにおける後方部分が基板接続部13a2を介して固定状態になされていることにより、当該第1ビーム(下ビーム)13aの前方部分における弾性が確保されることとなり、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対する第2接触部(上接触部)13b1、及び第1接触部(下接触部)13a1の接触追従性、つまり信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの変位に対してコンタクト部材13が追従しつつ変位して良好な接触状態を維持する機能が更に高められるようになっている。
[カム受け部について]
ここで、上述した第2ビーム(上ビーム)13bの後端部分(図5の右端部分)における下縁には、比較的平坦状をなして延在するカム作用部13b2が設けられているとともに、そのカム作用部13b2に対して下方から対向する第1ビーム(下ビーム)13aの後端部分には、凹形状の上端縁をなすように形成されたカム受け部13a3が設けられている。そして、これら第1ビーム(下ビーム)13aのカム受け部13a3及び第2ビーム(上ビーム)13bのカム作用部13b2に対して、上述したアクチュエータ(接続操作手段)12に設けられた回動カム12aが滑動可能な接触状態に配置されていることによって、当該アクチュエータ12の全体が、回動カム12aとともに一体的に回動される構成になされている。
上述した回動カム12aの外周面はカム面になされており、アクチュエータ12が「待機位置」にあるとき、当該回動カム12aの外周に曲面状に形成されたカム面が、第2ビーム(上ビーム)13bのカム作用部13b2に対して下方から当接し、それによって第2ビーム(上ビーム)13bの後端部分(図3の右端部分)が上方に持ち上げられるとともに、第2ビーム(上ビーム)13bの前端部分(図3の左端部分)が下方に向かって弾性変位されるようになっている。
[アクチュエータについて]
また、前述したアクチュエータ(接続操作手段)12の全体は、「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在するように形成されていて、ハウジング11の全幅とほぼ同じ長さに渡って配置されている。当該アクチュエータ12は、上述したように回動カム12aと一体的に回動される状態に取り付けられており、回動半径における外方の部分(図5の上方部分)が、「コネクタ長手方向」に細長状に延在する板状部材からなる操作本体部12bになされている。そして、その操作本体部12bに対して回動方向の操作力が付与されることによって、アクチュエータ12の全体が、図1〜図5のようにほぼ直立した初期状態である「待機位置」と、図11及び図12のようにコネクタ後方に向かってほぼ水平に倒された状態の「作用位置」との間において往復回動される構成になされている。
このアクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが回動カム12aと連結されている部分には、コンタクト部材(導電端子)13の第2ビーム(上ビーム)13bとの干渉を回避するための複数のスリット穴12cが、「コネクタ長手方向」に一定の間隔をなして並列する櫛歯状をなすように形成されている。それらのスリット穴12cは、各コンタクト部材(導電端子)13に対応した位置に配置されており、「待機位置」にあるアクチュエータ12の操作本体部12bを「コネクタ前後方向」に貫通するように形成されている。
そして、アクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが、「待機位置」(図1〜図5参照)から「作用位置」(図11及び図12参照)に向かって押し倒されるようにして回動操作が行われると、上述したコンタクト部材(導電端子)13の第1ビーム(下ビーム)13aと第2ビーム(上ビーム)13bとの間において回動カム12aが回動し、それによって第2ビーム(上ビーム)13bの後端部分に設けられたカム作用部13b2が、カム面により上方に持ち上げられるように弾性変位する。それに伴って、当該第2ビーム(上ビーム)13bのカム作用部13b2と反対側(コネクタ前端側)に設けられた第2接触部(上接触部)13b1が下方に向かって押し下げられていき、既に挿入されている信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上導電路に対して軽接触した状態から圧接した状態に移行する。
なお、ハウジング11の媒体挿入通路11b内に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対しては、ハウジング11の長手方向の両端部分に設けられた保持金具(ロック部材)14,14が係合状態となり、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが脱落することなく保持されるようになっている。
一方、上述したように第2ビーム(上ビーム)13bの第2接触部(上接触部)13b1が信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上導電路に当接した状態から、更にアクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが同方向に回動されると、前述した第2ビーム(上ビーム)13bの弾性変位と共に、第1ビーム(下ビーム)13aにおけるカム受け部13a3より前方の部分が、上方へ反り上がるように変形応力が付与されることとなる。その結果、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12が、上方へ反るようにして変位した応力状態となる。
これによって、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12が、挿入状態にある信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの下導電路に軽接触した状態から圧接した状態に移行する。このようにして、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11及び第1後方接触部13a12と、第2ビーム(上ビーム)13bの第2接触部(上接触部)13b1とで、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが上下に挟持された状態となり、その結果、電気的な接続が行われる。
以上のような構成を有する本実施形態においては、第2ビーム(上ビーム)13bに弾性変位可能に設けられた第2接触部(上接触部)13b1が、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向に単独の状態で1箇所のみに配置されていることから、複数の接触部を有する従来の構成に対して、コンタクト部材13の構成が簡素化されることとなり、電気コネクタ10の低背化が図られる。
また、第2ビーム(上ビーム)13bを介して第2接触部(上接触部)13b1に付与される接触圧が、単独の第2接触部(上接触部)13b1に集中することとなることから、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対する接触圧が高められる。
さらに、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11が、第1後方接触部13a12、及び第2接触部13b1よりもカム作用部13b2の作用に対する変位が小さい略不動の固定状態に維持される構成になされていることからも、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに対する接触圧が高められるとともに、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの導電路に対する、いわゆるワイピングによる清掃作用が、第1ビーム(下ビーム)13aの第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1前方接触部13a11により得られる。
加えて、第1接触部(下接触部)13a1を構成している第1後方接触部13a12が、弾性変位する構成を備えていることから、例えば、図12に示されているように、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが、いわゆる煽りによって上方に持ち上げられた状態になされた際においても、その信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの変位に対してコンタクト部材13が追従しつつ変位して良好な接触状態を維持するというコンタクト部材13の接触追従性が良好に維持されるようになっている。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態は、信号伝送媒体としてフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等を採用したものであるが、本発明は、その他の信号伝送媒体に対しても同様に適用することができるものである。
また、上述した実施形態は、水平嵌合型のプラグコネクタに対して本発明を適用したものであるが、垂直嵌合型のプラグコネクタに対しても同様に適用することができる。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である
PS 信号伝送媒体(FPC又はFFC等)
10 電気コネクタ
11 ハウジング
11a 差込口
11b 媒体挿入通路
11c 端部ガイド面
11d コンタクト収容部
12 アクチュエータ(接続操作手段)
12a 回動カム
12b 操作本体部
12c スリット穴
13 コンタクト部材(導電端子)
13a 第1ビーム(下ビーム)
13a1 第1接触部(下接触部)
13a11 第1前方接触部
13a12 第1後方接触部
13a13 第1(下)サブビーム
13a2 基板接続部
13a3 カム受け部
13b 第2ビーム(上ビーム)
13b1 第2接触部(上接触部)
13b2 カム作用部
13c 連結ビーム
14 保持金具

Claims (8)

  1. コンタクト部材を構成する第1ビームと第2ビームとが互いに対向する状態に配置され、それらの第1ビームと第2ビームとの対向領域に、帯状に延在する平板状の信号伝送媒体が前方から後方に向かって挿入される構成を備えたものであって、
    前記第1ビームと前記第2ビームとの対向領域に前記信号伝送媒体が挿入された状態において、前記第1ビーム及び前記第2ビームのうちの少なくとも一方が、カム部材の作用で弾性的に変位されることにより、前記第1ビーム及び前記第2ビームの各々に設けられた第1接触部及び第2接触部が、前記信号伝送媒体に圧接される構成を備えた電気コネクタにおいて、
    前記第1接触部は、前記信号伝送媒体の挿入方向における手前である前方位置及び奥である後方位置にそれぞれ設けられた第1前方接触部及び第1後方接触部から構成され、かつ、
    前記第2接触部が、前記信号伝送媒体の挿入方向において単独の状態で配置されたものであって、
    前記第1後方接触部及び前記第2接触部が、前記カム部材の作用で弾性変位する構成を備えているとともに、
    前記第1前方接触部は、前記第1後方接触部、及び前記第2接触部よりも、前記カム部材の作用に対する変位が小さい構成を備えていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記第2接触部が、前記信号伝送媒体の挿入方向において、前記第1接触部を構成している前記第1前方接触部と前記第1後方接触部との間部分に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記第2接触部及び前記第1接触部は、前記信号伝送媒体が挿入される際に、当該信号伝送媒体の表面に接触する構成になされていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記第2接触部、並びに前記第1接触部の第1前方接触部及び第1後方接触部は、前記信号伝送媒体に対して尖塔状をなして突出していることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記第1ビームが、配線基板に設けられた導電路に接続される基板接続部を備えたものであって、
    前記基板接続部は、前記信号伝送媒体の挿入方向において、前記第1ビームの後方部分に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  6. 前記信号伝送媒体が、前記第1ビームに接触する導電路を備えていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  7. 前記第2接触部、並びに前記第1接触部の第1前方接触部及び第1後方接触部のうちの少なくとも一つは、前記信号伝送媒体に接触する接点を1箇所以上有していることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  8. 前記第1接触部の第1前方接触部に対して前記第1後方接触部は、前記第2接触部に近接して配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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