JP2019195964A - ヒンジ付きデータページ及び冊子類 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒンジ部の網目のほころび又は穴の箇所からの破れによりデータページからはずれるおそれがなく、データページ部とヒンジ部の結合強度を高くすることができるヒンジ付きデータページを提供する。【解決手段】複数の熱可塑性樹脂シートを積層した第一の熱可塑性樹脂層3から成る情報部2と、情報部に隣接し、情報部と同じ積層構成又は情報部の一部と同じ積層体から成る連結部4から成るデータページ部1と、連結部に接続されたヒンジ部を有するヒンジ付きデータページであって、ヒンジ部5は、前記連結部の少なくとも一部を複数の多孔性樹脂シート6a,6b又は/及び複数の繊維シート6c,6dにより挟みこんで接続した積層した第二の熱可塑性樹脂層6から成り、データページ部とヒンジ部は、連結部部を介して一体化されていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、ヒンジ付きデータページと冊子類に関する。
国際交流の進展によって、人材の移動が活発化している。それに伴って、個人を特定し身元を証明するためのパスポートの必要性が高まっている。
個人を特定する手段としては、IDカードを使用するケースが多くあり、IDカードと類似する仕様をパスポートに付与するために、パスポートの所持人情報を記載したデータページをプラスチック基材とする国が多くなっている。パスポートにプラスチック基材のデータページを綴じる手段として、可とう性を有し、綴じた後は引裂けにくいヒンジを介してプラスチック基材のデータページをパスポートに保持させている。
その一例として、網状の構造のヒンジ部分をデータページの上面又は下面に隣接する近傍部において、データページの中に侵入するように配置されていることを特徴とするヒンジ付きデータページが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、データシートをセキュリティドキュメントに取り付けるため、可とう性で曲げ抵抗があるヒンジ部分を有し、ヒンジ部分が、データページ部分の少なくとも2つのシートの間のプラスチック材料内に突き出していることを特徴とするヒンジ付きデータページが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の技術は、ヒンジ部が網状の織物による構成又はヒンジ部の均一な膜に所望の穴を有する構造であり、当該ヒンジを介してデータページを一体化させた構成であるため、ヒンジ部の網目のほころび又は穴の箇所からの破れによりデータページからはずれるおそれがある。そのため、結合強度に問題があった。
また、特許文献2の技術は、一つのヒンジ部によりデータページを結合しているため、当該結合箇所のはがれによるデータページ部とヒンジ部との結合強度において問題があった。
本発明は、前述した問題の解決を目的としたものであり、多層化したヒンジ部によりデータページ部の一部を包含することで、ヒンジ部の網目のほころび又は穴の箇所からの破れによりデータページからはずれるおそれがなく、データページ部とヒンジ部の結合強度を高くすることができるヒンジ付きデータページを提供する。
本発明は、複数の熱可塑性樹脂シートを積層した第一の熱可塑性樹脂層から成る情報部と、情報部に隣接し、情報部と同じ積層構成又は情報部の一部と同じ積層体から成る連結部から成るデータページ部と、連結部に接続されたヒンジ部を有するヒンジ付きデータページであって、ヒンジ部は、前記連結部の少なくとも一部を複数の多孔性樹脂シート又は/及び複数の繊維シートにより挟みこんで接続した積層した第二の熱可塑性樹脂層から成り、データページ部とヒンジ部は、連結部を介して一体化されていることを特徴とするヒンジ付きデータページである。
本発明は、ヒンジ部が、模様を有することを特徴とするヒンジ付きデータページである。
本発明は、ヒンジ付きデータページを使用するパスポートにおいて、ヒンジ部を、少なくとも表紙、又は裏表紙にミシン綴及び/又は接着して成ることを特徴とする冊子類である。
本発明は、ヒンジ部を多層化することで、データページ部とヒンジ部の結合強度を高くすることができる。
本発明は、多層化したヒンジ部を有するデータページにおいて、連結部以外のヒンジ部と冊子類をミシンで縫うことでより接合強度の高いパスポートとなる。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
(ヒンジ付きデータページ)
図1に、実施の形態における冊子類綴じ部を有するヒンジ付きデータページ(A1)を示す。図1(a)は、ヒンジ付きデータページ(A1)の平面図であり、ヒンジ付きデータページ(A1)は、情報部(2)と隣接する連結部(4)から成るデータページ部(1)と、連結部(4)に接続されたヒンジ部(5)から成る。
図1に、実施の形態における冊子類綴じ部を有するヒンジ付きデータページ(A1)を示す。図1(a)は、ヒンジ付きデータページ(A1)の平面図であり、ヒンジ付きデータページ(A1)は、情報部(2)と隣接する連結部(4)から成るデータページ部(1)と、連結部(4)に接続されたヒンジ部(5)から成る。
詳細には、ヒンジ付きデータページ(A1)は、図1(a)のAA´断面図である図1(b)に示すように、複数の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)を積層した第一の熱可塑性樹脂層(3)から成る情報部(2)と、情報部(2)に隣接し、情報部(2)と同じ積層構成又は情報部(2)の一部と同じ積層体から成る連結部(4)から成るデータページ部(1)と、連結部(4)に接続されたヒンジ部(5)を有するヒンジ付きデータページ(A1)であり、ヒンジ部(5)は、連結部(4)の少なくとも一部を包含して接続された多孔性樹脂シート(6a、6b)を積層した第二の熱可塑性樹脂層(6)から成り、データページ部(1)とヒンジ部(5)は、連結部(4)を介して一体化されている。
図1のヒンジ付きデータページ(A1)は、図2(a)に示す構成の材料に対して、図2(b)に示す成型プレス方式(16)を用いて熱圧着することで得られる。詳細には、図2(b)に示すとおり、第一の熱可塑性樹脂層(3)を形成する複数の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)及び第二の熱可塑性樹脂層(6)から成るヒンジ部(5)を形成する二枚の多孔性樹脂シート(6a、6b)又は/繊維シート(6c、6d)を配置し、図示する形状のプレス板(16a、16b)を使用することで、データページ部(1)の情報部(2)が上面下面いずれも平面で互いに平行になっていない状態で構成することができる。なお、第二の熱可塑性樹脂層(6)の組み合わせは、多孔性樹脂シート(6a)と繊維シート(6c)でもよい。その際の加熱温度は、データページ部(1)を構成する熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)の軟化点温度と同等かそれを上回る温度で熱圧着することで、データページ部(1)の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)とヒンジ部(5)の多孔性樹脂シート(6a、6b、6c、6d)が互いに強固に接着する。これによってデータページ部(1)を分解することが困難になり、その情報部(2)に付与される個人情報等の偽造・改ざんを防止することが可能となる。
ヒンジ付きデータページ(A1)の作製は、第一の熱可塑性樹脂層(3)を形成する熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)とヒンジ部(5)の多孔性樹脂シート(6a、6b)及び/又は繊維シート(6c、6d)を熱溶着により形成される。作製方法は、特に限定されず公知の熱成型機、熱圧着機、超音波加工機等を使用し、ポリカーボネート(PC)、ポリビニル塩化物(PVC)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)を軟化点温度まで加熱して溶融し、熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)とヒンジ部(5)の多孔性樹脂シート(6a、6b)及び/又は繊維シート(6c、6d)を一体化する。例えば、熱可塑性シートとしてポリカーボネートを使用する場合は、繊維シート(6c、6d)として軟化点温度がポリカーボネートより高いポリエステル製を使用し、熱圧着温度として熱可塑性シートの軟化点温度より高く繊維シート(6c、6d)の軟化点温度より低く設定する。また、熱可塑性シートとしてPETGを使用する際には、繊維シート(6c、6d)としてナイロン製を使用することができる。
本実施形態では、データページ部(1)上面及び下面それぞれが平面で互いに平行になっていないが、これはデータページ部(1)の連結部(4)とそれ以外の部分とでは、連結部(4)を構成する材料の総厚が他の部分よりも大きいからである。このとき、データページ部(1)の熱可塑性樹脂は不均一になっている。しかし、図1のように上下の面が平行になっていないヒンジ付きデータページ(A1)を作製するために、特殊な成型プレス機は必要ない。一般的な成型プレス機は、上下にあるプレス部分が平行になっており、これらの一般的な成型プレス機での製造が可能である。
なお、上面下面がそれぞれ平面であることは、製造時、上下に設置するプレス板が平面であるということである。プレス板が平面であれば、プレスの位置合わせなどが不要であるため、製造安定性があるというメリットがある。
一方、図3(a)に示すように、プレス板の連結部と接触する部分を凹部にしておくことで、図3(b)に示すように情報部の上面下面が互いに平行で均一に加工することができる。このメリットとして、情報部(2)の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)には、レーザ光が照射された部分が透明から有色に変更するレーザ発色シートを使用することがある。上面下面のそれぞれを互いに平行にすることで熱可塑性樹脂が均一になるため、精密なレーザ加工条件が必要な場合に有効な手段である。
(情報部)
情報部(2)は、複数の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)を積層した第一の熱可塑性樹脂層(3)から成る構成であり、本実施形態では、三種類の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)により第一の熱可塑性樹脂層(3)を形成した例としているが、更に、複数の熱可塑性樹脂シートで形成してもよい。熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)の例としては、ICシート、レーザ発色シート、保護シート、コアシート、印刷シートやフォログラムシート(光学変化素子層)等の公知の熱可塑性樹脂シートを使用することができる。
情報部(2)は、複数の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)を積層した第一の熱可塑性樹脂層(3)から成る構成であり、本実施形態では、三種類の熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)により第一の熱可塑性樹脂層(3)を形成した例としているが、更に、複数の熱可塑性樹脂シートで形成してもよい。熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)の例としては、ICシート、レーザ発色シート、保護シート、コアシート、印刷シートやフォログラムシート(光学変化素子層)等の公知の熱可塑性樹脂シートを使用することができる。
情報部(2)を形成する熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)の材料としては、ポリカーボネート(PC)又はポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリビニル塩化物(PVC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)等の公知の熱可塑性樹脂シートを使用することができる。情報部(2)を形成する熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c)は、多層構造でもよく、両面が同系列の材質、好ましくは両面とも同じ材質であり、同系列の材料を2層、3層など複数層で形成してもよい。
次に、複数の熱可塑性樹脂シートにより形成した第一の熱可塑性樹脂層(3)の一例について説明する。図4は、本発明のヒンジ付きデータページ(A1)の一例を示したものである。データページ部(1)を形成する第一の熱可塑性樹脂層(3)は、熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c、3d、3e、3f)から構成されており、ヒンジ部(5)は多孔性樹脂シート(6a、6b)及び/又は繊維シート(6c、6d)のいずれが二枚から構成されている。熱可塑性樹脂シート(3d)は、ICインレイを内蔵している(図示せず)。
熱可塑性樹脂シート(3c)は、有色の熱可塑性樹脂シートの上面にオフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷等の手法によって印刷が施されている。熱可塑性樹脂シート(3e)は、熱可塑性樹脂シート(3c)と同様に有色で下面に印刷が施されている。熱可塑性樹脂シート(3b)は、表面にホログラム(7)とセキュリティスレッド(8)が付与された透明レーザ発色シートである。さらに、熱可塑性樹脂シート(3b、3c、3d、3e)は、所定の領域に穴を有し、当該穴に透明熱可塑性樹脂シート(9a、9b、9c、9d)を埋め込んだ構成である。
最終的なラミネート加工として、透明熱可塑性樹脂シート(9a、9b、9c、9d)の落下防止のために、熱可塑性樹脂シート(3a、3f)を透明保護シートとしている。これらを熱圧着することで透明熱可塑性樹脂シート(9a、9b、9c、9d)の領域がクリアウィンドウ(図示せず。)となる。
なお、クリアウィンドウの構成としては、熱可塑性樹脂シート(3a、3b、3c、3d、3e)をあらかじめ熱圧着して形成した第一の熱可塑性樹脂層(3)の所定の領域に穴を開けて、その穴と同じ大きさ、かつ、第一の熱可塑性樹脂層(3)と同じ厚さの透明な熱可塑性樹脂シート(9a、9b、9c、9d)をはめ込むことも可能である。
(連結部)
連結部(4)は、情報部(2)に隣接し、情報部(2)と同じ積層構成又は情報部(2)の一部と同じ積層体から成る。連結部(4)の少なくとも一部は、ヒンジ部(5)により包含されて接続され、データページ部(1)とヒンジ部(5)は、連結部(4)を介して一体化されている。連結部(4)の少なくとも一部をヒンジ部(5)により包含して接続することによって、データページ部(1)とヒンジ部(5)の接着性を強化したものである。
連結部(4)は、情報部(2)に隣接し、情報部(2)と同じ積層構成又は情報部(2)の一部と同じ積層体から成る。連結部(4)の少なくとも一部は、ヒンジ部(5)により包含されて接続され、データページ部(1)とヒンジ部(5)は、連結部(4)を介して一体化されている。連結部(4)の少なくとも一部をヒンジ部(5)により包含して接続することによって、データページ部(1)とヒンジ部(5)の接着性を強化したものである。
図1に示す連結部(4)の一例は、データページ部(1)の一部の中間の熱可塑性樹脂シート(3a)に対し、二枚の多孔性樹脂シート(6a、6b)及び/又は繊維シート(6c、6d)から成るヒンジ部(5)をデータページ部(1)の熱可塑性樹脂シート内部に挿入して接続し、情報部(2)の熱可塑性樹脂シートにより当該連結部(4)を積層して形成した一例である。連結部(4)は、情報部(2)と同じ積層構成又は情報部(2)の一部と同じ積層体であればよく、図5に示すように、連結部(4)は、情報部(2)の第一の熱可塑性樹脂層(3)全体、あるいは図6に示すように情報部(2)の第一の熱可塑性樹脂層(3)の中間層である熱可塑性樹脂シート(3b)のみで形成してもよい。
連結部(4)の長さについて、パスポートの標準規格(「Doc9303 Machine Readable Travel Documents Seventh Edition,2015 Part4、以下、「ICAO Doc9303」という。)においてデータページ部(1)の短編方向長さは88mmと定められていることから、最大88mmとなる。データページに所持人の顔画像が付与されることがあり、顔画像品質に影響がないように配慮する場合には、連結部(4)は5mm〜1.5mm程度の範囲となる。
(ヒンジ部)
ヒンジ部(5)は、連結部(4)に接続されたヒンジ部(5)を有するヒンジ付きデータページ(A1)であり、ヒンジ部(5)は、連結部(4)の少なくとも一部を包含して接続された第二の熱可塑性樹脂層(6)である多孔性樹脂シート(6a、6b)を積層した構成であり、連結部(4)とヒンジ部(5)は、データページ部(1)を介して一体化されている。
ヒンジ部(5)は、連結部(4)に接続されたヒンジ部(5)を有するヒンジ付きデータページ(A1)であり、ヒンジ部(5)は、連結部(4)の少なくとも一部を包含して接続された第二の熱可塑性樹脂層(6)である多孔性樹脂シート(6a、6b)を積層した構成であり、連結部(4)とヒンジ部(5)は、データページ部(1)を介して一体化されている。
(多孔性樹脂)
ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)としては、三次元的孔状の空間及び/又は三次元的穴状の空間を有する熱可塑性樹脂シートがある。当該材料を使用することによって、第一の熱可塑性樹脂(3)の熔解した熱可塑性樹脂が、ヒンジ部(5)を形成する多孔性樹脂シート(6a、6b)の三次元的孔状の空間及び/又は三次元的穴状の空間に入り込むことによるアンカー効果を奏する。なお、孔状の空間は、突き抜けている孔を指し、穴状の空間は突き抜けていない穴を指す。このアンカー効果とともに、上下にある2つの熱可塑性樹脂シート(6a、6b)を互いに連結させる結合方法を併用することで更に強固な結合が可能となる。
ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)としては、三次元的孔状の空間及び/又は三次元的穴状の空間を有する熱可塑性樹脂シートがある。当該材料を使用することによって、第一の熱可塑性樹脂(3)の熔解した熱可塑性樹脂が、ヒンジ部(5)を形成する多孔性樹脂シート(6a、6b)の三次元的孔状の空間及び/又は三次元的穴状の空間に入り込むことによるアンカー効果を奏する。なお、孔状の空間は、突き抜けている孔を指し、穴状の空間は突き抜けていない穴を指す。このアンカー効果とともに、上下にある2つの熱可塑性樹脂シート(6a、6b)を互いに連結させる結合方法を併用することで更に強固な結合が可能となる。
次に、当該原理を図7及び図8により説明する。
図7は、ヒンジ部(5)に使用する多孔性樹脂シート(6a、6b)の模式図である。図7(a)の平面図に示すように、多孔性樹脂シート(6a、6b)は、ランダムな多孔を有する。また、図7(b)の断面図に示すように、多孔性樹脂は、さまざまな形状の空間(11)を保持している。図8は、図7の多孔性樹脂シート(6a、6b)の中間に熱可塑性樹脂シート(3b)をはさんで熱圧着した連結部(4)の一部拡大図である。連結部(4)は、多孔性樹脂シート(6a、6b)に熱可塑性樹脂シート(3b)の熱可塑性樹脂成分が鉤状に多孔性樹脂に侵入して熱可塑性樹脂シート(3b)と多孔性樹脂シート(6a、6b)と強固に結合できる。また、多孔性樹脂シート(6a、6b)を介して熱可塑性樹脂シート(3a)と熱可塑性樹脂シート(3b)、熱可塑性樹脂シート(3b)と熱可塑性樹脂シート(3c)が結合することで、より強固に結合できている。
なお、ヒンジ部(5)は、文字、図形、凹凸等の公知の印刷、レーザ、エンボス等による模様を形成することが可能であり、図9に示すように、ヒンジ部(5)には、「PASSPORT」の模様(10)が付与されており、ヒンジ部(5)を連結部(4)の最外部に配置することで、ヒンジ部にも意匠性を保持させることができる。
(繊維シート)
次に、ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)について説明する。第二の熱可塑性樹脂層(6)は、ポリカーボネート(PC)、ポリビニル塩化物(PVC)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)等により形成された、公知の網目構造を有する複数の繊維シート(6c、6d)、又は異型断面繊維シートから成る。また、異型断面繊維シートとは、溶融紡績による合成繊維糸の断面形状が円形でないものをいう。断面形状を三角や多角形又は複雑な形状にすることでその織物が独特の光沢感、感触を得ることができる。また、フィルタなどに使用することでごみを絡ませやすくしたり(例えば、中尾フイルタ工業株式会社製品)、スクリーン版面に使用することで乳剤を定着しやすくしたりできる効果がある材質である。一例としては、図10(a)から(c)断面図に示すように、様々な断面形状(12)のものがある。
次に、ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)について説明する。第二の熱可塑性樹脂層(6)は、ポリカーボネート(PC)、ポリビニル塩化物(PVC)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)等により形成された、公知の網目構造を有する複数の繊維シート(6c、6d)、又は異型断面繊維シートから成る。また、異型断面繊維シートとは、溶融紡績による合成繊維糸の断面形状が円形でないものをいう。断面形状を三角や多角形又は複雑な形状にすることでその織物が独特の光沢感、感触を得ることができる。また、フィルタなどに使用することでごみを絡ませやすくしたり(例えば、中尾フイルタ工業株式会社製品)、スクリーン版面に使用することで乳剤を定着しやすくしたりできる効果がある材質である。一例としては、図10(a)から(c)断面図に示すように、様々な断面形状(12)のものがある。
図11は、ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)が、二枚の繊維シート(6c、6d)を示した図である。図11(a)は、横方向に糸の粗密を有する繊維シート(6c)であり、図11(b)は、縦方向に糸の粗密を有する繊維シート(6d)である。これらがヒンジ部(5)とし使用され、二枚の繊維シート(6c、6d)が重なった場合に、図11(c)に示すようなモアレ模様(23)を発現させることができ、図11(d)に示すようなヒンジ付きデータページ(A1)の改ざん防止に有効となる。
なお、ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)が、複数の繊維シート(6c、6d)の場合においても、前述した図2及び図3に示すように、成型プレス方式(16)を用いて熱圧着することで作製することができる。
軟化点に達した熱可塑性樹脂シートの間にある多孔性樹脂シート又は/及び織物シートには空間があるため、空間内に熱可塑性樹脂が侵入することでヒンジ付きデータページの総厚(ここでいう総厚は、図1の連結部(4)で最も厚みのある部分を指す)はそれぞれのシートの厚みの和を下回ることになる。従って、本発明では、データページ部(1)とヒンジ部の結合強度を上げるとともに、データページ部(1)の総厚を軽減できるという効果が得られる。
パスポートの標準規格「ICAO Doc9303」において、後述するデータページ部(1)における情報部(2)の厚さは、最大0.90mmと定められている。標準規格(「ICAO Doc9303」)によって最大を0.90mmと定めている目的は、データページの外端部のMachine Readable Zone(以下「MRZ」という。)と呼ばれる領域である情報部(2)に記載のOCR文字を読み取るために、間隙を通してスキャニングするスワイプリーダーに対応するためであり、連結部(5)が0.90mmを超えていてもMRZが0.90mm以下であればスワイプリーダーによるスキャニングが可能であるからである。
本発明ではヒンジ部として多孔性樹脂シート及び織物シート、またはいずれか一方が二枚以上から構成したものを示したが、多孔性樹脂シート又は異型断面繊維シートいずれか一枚であっても、三次元的孔状の空間又は/及び三次元的穴状の空間にデータページ部の熱可塑性樹脂シートが入り込むことによるアンカー効果を奏すため、強固な結合効果を得ることができる。
(パスポート)
次に、ヒンジ付きデータページ(A1)に使用した冊子類について説明する。なお、本例を示す図12は、図1のヒンジ付きデータページ(A1)のヒンジ部(5)を糸綴じて形成したパスポート(A2)の一例図である。図12(a)に示すように、パスポート(A2)は、ヒンジ付きデータページ(A1)と各ページ(13)により形成され、図12(b)のAA´断面図に示すように、ヒンジ付きデータページ(A1)は、各ページ(13)と表紙又は表紙に貼り付けられる見返し紙(14)とが、ヒンジ部(5)を糸(15)によって縫い合わされることで構成されている。
次に、ヒンジ付きデータページ(A1)に使用した冊子類について説明する。なお、本例を示す図12は、図1のヒンジ付きデータページ(A1)のヒンジ部(5)を糸綴じて形成したパスポート(A2)の一例図である。図12(a)に示すように、パスポート(A2)は、ヒンジ付きデータページ(A1)と各ページ(13)により形成され、図12(b)のAA´断面図に示すように、ヒンジ付きデータページ(A1)は、各ページ(13)と表紙又は表紙に貼り付けられる見返し紙(14)とが、ヒンジ部(5)を糸(15)によって縫い合わされることで構成されている。
本実施形態では、ヒンジ部(5)を、表紙又は見返し紙(14)にミシン綴じにより糸綴じしてパスポート(A2)を形成しているが、接着剤又は熱圧着によりヒンジ部(5)と一体化しても良い。また、パスポートではなく、通帳類などの冊子類に使用してもよい。
本発明の実施例について、前述の実施の形態と同様に、図1、図2及び図11を用いて説明をする。なお、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
(データページ部)
図1及び図4に示すデータページ部(1)を形成する第一の熱可塑性樹脂層(3)は、熱可塑性樹脂シート(3f)を透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−823W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3e)を白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3d)をコア層となる白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.40mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3c)を白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3b)を、レーザ発色機能を有する透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1005」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3a)を透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−823W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))(401b)の6枚により形成した。
図1及び図4に示すデータページ部(1)を形成する第一の熱可塑性樹脂層(3)は、熱可塑性樹脂シート(3f)を透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−823W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3e)を白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3d)をコア層となる白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.40mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3c)を白色のポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1048W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3b)を、レーザ発色機能を有する透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−1005」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))、熱可塑性樹脂シート(3a)を透明なポリカーボネート(太平化学製品社製「I−823W」、厚さ:0.10mm、寸法:90mm(幅)×274mm(奥行き))(401b)の6枚により形成した。
熱可塑性樹脂シート(3e)の白色のポリカーボネートは、下面に対して事前にオフセット印刷で模様を施した。また、熱可塑性樹脂シート(3b)の白色のポリカーボネートは、上面に対して事前にオフセット印刷で模様を施した。
(ヒンジ部)
ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)は、繊維シート(6c、6d)(日本特殊織物株式会社製、品番:TNo.100、タイプ:S、寸法:35mm(幅)×274mm(奥行き)、材質:ポリエステル、厚さ:0.11mm)を使用した。
ヒンジ部(5)を形成する第二の熱可塑性樹脂層(6)は、繊維シート(6c、6d)(日本特殊織物株式会社製、品番:TNo.100、タイプ:S、寸法:35mm(幅)×274mm(奥行き)、材質:ポリエステル、厚さ:0.11mm)を使用した。
連結部(5)は、繊維シート(6c、6d)により、コアとなる白色のポリカーボネート(3d)の一部を包含して積層し、当該一部を他の層に覆う構成とした。そして、連結部(5)の幅を15mmとした。
(熱圧着)
前述の積層構成の材料を熱圧着するために、初めに超音波接着機(ズズキ株式会社製「SUH−30CW」)を使用して、材料の仮止めした。仮止めは、最終的にデータページ小切れに断裁する際の余白部に対して超音波接着した。
前述の積層構成の材料を熱圧着するために、初めに超音波接着機(ズズキ株式会社製「SUH−30CW」)を使用して、材料の仮止めした。仮止めは、最終的にデータページ小切れに断裁する際の余白部に対して超音波接着した。
図2及び図13に示すように、仮止めしたヒンジ付きデータページ(A1)の上下に対して、120mm(幅)×300mm(奥行き)×1mm(厚さ)のアルミ板(19)を、データページ部(1)からはみ出ないように積層した。さらにその上下に、クッション材(20)を積層する。本実施例では、クッション材(20)としてA4(210mm×297mm)のリサイクル用紙10枚重ねたものをそれぞれ上下に積層した。奥行きがアルミ板(19)より若干短くなるものの、アルミ板(19)がおおむねクッション材(20)の中央にあるように配置した。
さらに、クッション材(20)の上下に、幅350mm(幅)×300mm(奥行き)×1mm(厚さ)のエンボス版(16a、16b)として、ステンレス板を積層している。これらをSD型成形プレス機(株式会社ダンベル社製「SDOP−1042−2HC−AT−WC1V−PG3」)を使用し、170℃、200秒、1.5MPaの機械設定で熱圧着を行ない、55℃まで冷却した後、取り出すことによって、2丁付けのヒンジ付きデータページ(A1)を作製した。
本実施例では、段差のない平面のアルミ板(19)を用い、その上下にクッション材(20)を積層することで、図1に示す断面のように上下の面が平行ではなくなり、熱可塑性樹脂が不均一となるが、平面のアルミ板(19)が使用できて、品質管理が容易である。
(断裁)
熱圧着後の2丁付けのヒンジ付きデータページ(A1)に対して、図14に示す断裁線(S1、S2)に沿って二つのヒンジ付きデータページ(A1)を切り出した。二つに断裁する際には、データページ部(1)が125mm(図14の縦方向)×88mm(図14の横方向)となるようにしてヒンジ部(5)とデータページ部(1)が切り離されないようにして断裁した。
熱圧着後の2丁付けのヒンジ付きデータページ(A1)に対して、図14に示す断裁線(S1、S2)に沿って二つのヒンジ付きデータページ(A1)を切り出した。二つに断裁する際には、データページ部(1)が125mm(図14の縦方向)×88mm(図14の横方向)となるようにしてヒンジ部(5)とデータページ部(1)が切り離されないようにして断裁した。
(製本)
図15は、パスポート(A2)の製本工程を示した一例図である。図14で断裁したヒンジ付きデータページ小切れ(A1)に対して、査証ページ(17)及び見返し(14)で挟み込み、ミシン(JUKI株式会社製「DDL−9000B−SH」)で図15の点線部を糸とじした後、見返し(14)と表紙(18)を糊付けしてパスポート(A2)を作製した。
図15は、パスポート(A2)の製本工程を示した一例図である。図14で断裁したヒンジ付きデータページ小切れ(A1)に対して、査証ページ(17)及び見返し(14)で挟み込み、ミシン(JUKI株式会社製「DDL−9000B−SH」)で図15の点線部を糸とじした後、見返し(14)と表紙(18)を糊付けしてパスポート(A2)を作製した。
なお、熱圧着後の2丁掛けのヒンジ付きデータページ(A1)を、2丁掛けサイズの査証ページ(17)と2丁掛けサイズの見返し(14)で挟んで糸綴じした後に2丁掛けサイズの表紙(18)を糊付けしてから、パスポートサイズに断裁する工程によってもパスポート製造が可能である。
(評価)
断裁前の2丁付けのヒンジ付きデータページ(A1)に対して、熱圧着後の厚さの評価を行った。測定にはマイクロメータ(株式会社ミツトヨ製「PMU250−25MX」)を使用した。その結果、図16の測定ポイント(P1)は873μm、測定ポイント(P2)は907μm、測定ポイント(P3)は971μm、測定ポイント(P4)は877μm、測定ポイント(P5)は904μm、測定ポイント(P6)は965μm、測定ポイント(P7)は882μm、測定ポイント(P8)は908μm、測定ポイント(P9)は965μmであった。
断裁前の2丁付けのヒンジ付きデータページ(A1)に対して、熱圧着後の厚さの評価を行った。測定にはマイクロメータ(株式会社ミツトヨ製「PMU250−25MX」)を使用した。その結果、図16の測定ポイント(P1)は873μm、測定ポイント(P2)は907μm、測定ポイント(P3)は971μm、測定ポイント(P4)は877μm、測定ポイント(P5)は904μm、測定ポイント(P6)は965μm、測定ポイント(P7)は882μm、測定ポイント(P8)は908μm、測定ポイント(P9)は965μmであった。
データページ部(1)においてヒンジ部(5)のある縁からヒンジ部(5)がない縁にかけて厚みが小さくなっていることが確認できた。部分的に900μmを上回る部分があったものの、ヒンジ部(5)がない縁は、熱圧着前においてポリカーボネートの総厚が900μmであったのが、熱圧着後は900μm未満となった。MRZ領域を0.90mm未満とするICAO Doc9303の仕様を満たしていることが確認できた。連結部においては、熱圧着前はポリカーボネート及び織物の総厚が1120μmであったのが、熱圧着後は1000μm未満の厚さとなり、織物の空間にポリカーボネートが侵入していることが確認できた。
外観品質として、データページ部(1)における反りはなかった。また、ヒンジ部(5)が波打ったような事象もなかった。
(強度測定)
本実施例のパスポート(A2)のヒンジの強度について、「ICAO Doc9303」に定める60Nで引張り試験に耐えうるか評価した。引張り試験は、テンシロン万能試験機(株式会社オリエンテック製「RTC−1310A」)を用いて引張り強度を測定した。具体的には、図17に示すように、ヒンジ付きデータページ(A1)を1cm幅で切り取ったデータページ部(1a)を上下から用紙(21)ではさみ、データページ部(1a)のヒンジ部(5−a)がかかるようにミシンで糸綴じ(22)した。そして、図18に示すようにデータページ部分を残し、上下の紙を糸綴じ(22)した線に沿って折曲げて、切り取ったデータページ部(1a)及び用紙(21)のそれぞれをテンシロン万能試験機のクランプではさむ。テンシロン万能試験機で引裂けるまで引張り、最大の引裂き強度(単位:ニュートン(N))を測定した。
本実施例のパスポート(A2)のヒンジの強度について、「ICAO Doc9303」に定める60Nで引張り試験に耐えうるか評価した。引張り試験は、テンシロン万能試験機(株式会社オリエンテック製「RTC−1310A」)を用いて引張り強度を測定した。具体的には、図17に示すように、ヒンジ付きデータページ(A1)を1cm幅で切り取ったデータページ部(1a)を上下から用紙(21)ではさみ、データページ部(1a)のヒンジ部(5−a)がかかるようにミシンで糸綴じ(22)した。そして、図18に示すようにデータページ部分を残し、上下の紙を糸綴じ(22)した線に沿って折曲げて、切り取ったデータページ部(1a)及び用紙(21)のそれぞれをテンシロン万能試験機のクランプではさむ。テンシロン万能試験機で引裂けるまで引張り、最大の引裂き強度(単位:ニュートン(N))を測定した。
比較として、図18に示す構成においてヒンジ部(5)を織物シート(6a)のみとした比較水準1と、ヒンジ部(5)を織物シート(6b)のみとした比較水準2を作製して、比較のためにそれらと実施例との最大引裂き強度を測定した。実施例では、本発明のヒンジ付きデータページ(A1)のヒンジ部(5)の最大引裂き強度は、平均118(N)であった。比較水準1のヒンジ部(5)の最大引裂き強度は、平均52(N)、そして比較水準2は平均59(N)であり、下記の表1に示すように、ヒンジ付きデータページ(A1)の形態が各比較水準より強度を有し、「ICAO Doc9303」に定める60Nで引張り試験に対し、十分な強度を有することが確認できた。
1 データページ部
2 情報部
3 第一の熱可塑性樹脂層
3a、3b、3c、3d、3e、3f 熱可塑性樹脂シート
4 連結部
5 ヒンジ部
6 第二の熱可塑性樹脂層
6a、6b 多孔性樹脂シート
6c、6d 繊維シート
7 ホログラム
8 セキュリティスレッド
9 透明熱可塑性樹脂
10 模様
11 空間
12 断面形状
13 各ページ
14 見返し紙
15 糸
16 プレス版
17 査証ページ
18 表紙
19 アルミ板
20 クッション材
21 紙
22 糸綴じ
23 模様
A1 ヒンジ付きデータページ、
A2 パスポート
2 情報部
3 第一の熱可塑性樹脂層
3a、3b、3c、3d、3e、3f 熱可塑性樹脂シート
4 連結部
5 ヒンジ部
6 第二の熱可塑性樹脂層
6a、6b 多孔性樹脂シート
6c、6d 繊維シート
7 ホログラム
8 セキュリティスレッド
9 透明熱可塑性樹脂
10 模様
11 空間
12 断面形状
13 各ページ
14 見返し紙
15 糸
16 プレス版
17 査証ページ
18 表紙
19 アルミ板
20 クッション材
21 紙
22 糸綴じ
23 模様
A1 ヒンジ付きデータページ、
A2 パスポート
Claims (3)
- 複数の熱可塑性樹脂シートを積層した第一の熱可塑性樹脂層から成る情報部と、前記情報部に隣接し、前記情報部と同じ積層構成又は前記情報部の一部と同じ積層体から成る連結部から成るデータページ部と、前記連結部に接続されたヒンジ部を有するヒンジ付きデータページであって、
前記ヒンジ部は、前記連結部の少なくとも一部を複数の多孔性樹脂シート又は/及び複数の繊維シートにより挟みこんで接続した積層した第二の熱可塑性樹脂層から成り、前記データページ部と前記ヒンジ部は、前記連結部を介して一体化されていることを特徴とするヒンジ付きデータページ。 - 前記ヒンジ部は、模様を有することを特徴とする請求項1記載のヒンジ付きデータページ。
- 請求項1又は請求項2記載のヒンジ付きデータページを使用する冊子類において、前記ヒンジ部を、少なくとも表紙、又は裏表紙にミシン綴又は/及び接着して成ることを特徴とする冊子類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018091492A JP2019195964A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | ヒンジ付きデータページ及び冊子類 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018091492A JP2019195964A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | ヒンジ付きデータページ及び冊子類 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=68537156
Family Applications (1)
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JP2018091492A Pending JP2019195964A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | ヒンジ付きデータページ及び冊子類 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019195964A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4309912A1 (de) | 2022-07-21 | 2024-01-24 | Melzer Maschinenbau GmbH | Laminierungsvorrichtung zur herstellung eines laminatproduktes mit einer lasche und verfahren zur herstellung eines laminatproduktes |
-
2018
- 2018-05-10 JP JP2018091492A patent/JP2019195964A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4309912A1 (de) | 2022-07-21 | 2024-01-24 | Melzer Maschinenbau GmbH | Laminierungsvorrichtung zur herstellung eines laminatproduktes mit einer lasche und verfahren zur herstellung eines laminatproduktes |
DE102022118339A1 (de) | 2022-07-21 | 2024-02-01 | Melzer Maschinenbau Gmbh | Laminierungsvorrichtung zur Herstellung eines Laminatproduktes mit einer Lasche und Verfahren zur Herstellung eines Laminatproduktes |
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