JP2019195782A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

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高義 中西
Takayoshi Nakanishi
高義 中西
俊文 山下
Toshifumi Yamashita
俊文 山下
翔平 遠藤
Shohei Endo
翔平 遠藤
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Abstract

【課題】微細気泡を発生させながら、液体が流通するときの抵抗を少なくして、気液混合液の温度上昇を抑える。【解決手段】気体と液体とを混合するポンプから送られてくる気液混合液に含まれる気泡を微細化する微細気泡発生装置において、前端が閉じられるとともに内面が円筒形に構成される流入筒部21、及び前記流入筒部の内周壁の接線方向から前記気液混合液が流入するよう設けられた流入口22を備える旋回部20と、前記流入筒部の後端から漸次縮径される縮径部32、前記縮径部の最も径が細い箇所となる絞り部32、及び前記絞り部から漸次拡径される拡径部34を備えるベンチュリ部30と、前記拡径部の後端に設けられ内面が円筒形に構成される流出筒部51、及び前記流出筒部の後端に設けられ前記気液混合液が流出する流出口52を備える直管部50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、気液混合液に含まれる気体を微細化して、液体に微細気泡を含有させるための微細気泡発生装置に関する。
従来、効率よく、短時間で気液または気液の混合液を得ることを目的として、例えば、特開2003−117368号公報に、気体と液体とを混合するポンプから送られてきた気液混合液を円筒形の容器内で旋回させ、さらに円筒形容器の端壁に設けられた細孔から気液混合液を流出させて気体を微細化する微細気泡発生装置が開示されている(上記文献図1(b)参照。)。
また、同様の構成で図8に示すように、内面が円筒形に構成される筒部123と、前記筒部123の内周壁の接線方向から気液混合液が流入するよう設けられた流入口122と、前記筒部123の一端を閉じる第1端壁113と、前記筒部123の他端を閉じるとともに気泡を微細化した気液混合液を流出させる流出口152が設けられた第2端壁114を備える微細気泡発生装置100も採用されてきた。この微細気泡発生装置100では、図8(B)に示す矢印方向に気液混合液が流入し、図8(C)に示す矢印方向に気液混合液が旋回し、図8(A)に示す矢印方向に気液混合液が流出する。
特開2003−117368号公報
上述の従来技術である微細気泡発生装置であっても、微細気泡を発生させることはできる。ところが、一般に、気体を液体に含ませるには液温が低い方が好ましいのであるが、当該装置内を気液混合液が通過するときに装置内の抵抗が大きく、気液混合液の温度が上昇してしまう現象が発生していた。また、抵抗が大きいため圧力損失が発生し、気液混合液を圧送するポンプの負荷が高くなってしまうおそれもあった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、効率よく微細気泡を発生させながら、液体が流通するときの抵抗を少なくして、気液混合液の温度上昇を抑えることができる微細気泡発生装置を提供することを目的とする。
本発明の微細気泡発生装置は、
気体と液体とを混合するポンプから送られてくる気液混合液に含まれる気泡を微細化する微細気泡発生装置において、
前端が閉じられるとともに内面が円筒形に構成される流入筒部、及び前記流入筒部の内周壁の接線方向から前記気液混合液が流入するよう設けられた流入口を備える旋回部と、
前記流入筒部の後端から漸次縮径される縮径部、前記縮径部の最も径が細い箇所となる絞り部、及び前記絞り部から漸次拡径される拡径部を備えるベンチュリ部と、
前記拡径部の後端に設けられ内面が円筒形に構成される流出筒部、及び前記流出筒部の後端に設けられ前記気液混合液が流出する流出口を備える直管部と、
を備えることを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置によれば、先ず、気液混合液が流入する旋回部において、内面が円筒形の流入筒部で気液混合液が旋回する。これにより、当該旋回部で第1段階の気泡の剪断がなされ、微細気泡が発生する。次に、ベンチュリ部で、気液混合液の流通速度が高められるとともに旋回の速度も高められ、ここで第2段階の気泡の剪断がなされる。次に、直管部でも気液混合液が旋回すること、又は内壁付近と中央付近との気液混合液の流速の差によって、第3段階の気泡の剪断がなされる。このように、気泡の剪断を3段階において行なうため、多量の微細気泡を発生させることができる。また、微細気泡発生装置の内部に絞り部が設けられているが、この前後が漸次縮径される縮径部、及び漸次拡径される拡径部を備えるベンチュリ部となっているため、気液混合液が通過するときの抵抗を少なくすることができる。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記流入筒部、前記ベンチュリ部、及び前記直管部の軸が一つの直線上に構成されていることを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例によれば、旋回部の流入筒部、ベンチュリ部、及び直管部の軸が一つの直線上に構成されているため、気液混合液が通過する際の抵抗をより低減させることができる。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記流出筒部の内筒を仕切るように網目隔壁を設けたことを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記網目隔壁が、前記流出筒部の後端側に設けられていることを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記網目隔壁が、前記流出筒部の前端側に設けられていることを特徴とする。
これらの本発明の微細気泡発生装置の好ましい例によれば、流出筒部の内筒を仕切る網目隔壁が設けられているため、前記網目隔壁によって気泡がさらに細分化される。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記流出筒部の長さが、その内径の2倍以上であることを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例によれば、流出筒部の長さがその内径に対して長く構成されているため、気液混合液が通過する距離が長くなり、気泡の微細化が促進される。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例は、
前記絞り部が、
軸方向に前記気液混合液が通過する細孔が設けられた円筒形をなすとともに、その外周に雄ねじが設けられたプラグと、
前記縮径部と前記拡径部との間に設けられ前記プラグが螺合される雌ねじと、
を備えることを特徴とする。
本発明の微細気泡発生装置の好ましい例によれば、絞り部がプラグを備え、着脱可能に構成されるため、内部の清掃等のメンテナンスをし易くすることができる。また、細孔の大きさを変更することができ、ポンプの能力や使用環境に合わせた仕様とすることができる。
上述のように、本発明の微細気泡発生装置によれば、効率よく微細気泡を発生させながら、液体が流通するときの抵抗を少なくして気液混合液の温度上昇を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る微細気泡発生装置の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の左拡大側面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 図1のC−C線拡大断面図である。 プラグを説明するための左側面拡大図、正面拡大図、及び右側面拡大図である。 微細気泡発生装置を含むシステムを説明する図である。 従来の微細気泡発生装置を示す図である。 微細気泡発生装置の実験結果を説明する図である。
以下、本発明の微細気泡発生装置の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、微細気泡発生装置10を含むシステム全体としては、例えば、図7に示すように、水槽60、吸引配管61、渦流ポンプ62、空気吸込口63、吐出配管64等を備えるものが採用される。これは、水槽60に溜められた水wを吸引配管61を通じて渦流ポンプ62が吸引する(図中矢印a)。このとき、空気吸込口63より負圧によって空気を吸い込み、渦流ポンプ62内で気液混合液を作る(図中矢印b)。この気液混合液を、吐出配管64を通じて微細気泡発生装置10に圧送し(図中矢印c)、微細気泡発生装置10で気泡を微細化して水槽60内に流出させるのである(図中矢印d)。また、図7では水槽60の水wを循環させているが、他の例として、微細気泡発生装置10から流出させた微細気泡を含む水を、水槽60に戻さずに蛇口等から出してそのまま消費してもよい。
先ず、微細気泡発生装置10の構成を説明する。図1ないし図5に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置10は、本体上部11と、本体下部12と、第1端壁13と、第2端壁14とを備える。そして、本体上部11及び第1端壁13は、旋回部20とベンチュリ部30とを構成し、本体下部12及び第2端壁14は、直管部50と網目隔壁53,54,55,56とを構成する。これらの構成部品は、金属、硬質合成樹脂等の硬質部材で製作されることが好ましい。
旋回部20は、本実施形態の微細気泡発生装置10において第1段階の気泡の微細化を行なうところであり、流入筒部21、流入口22を備える。流入筒部21は、その内面が円筒形に構成されるもので、その前端f1が第1端壁13によって閉じられる。流入口22は、流入筒部21の軸と直交する方向、かつ流入筒部21の内周壁の接線方向に設けられるもので、渦流ポンプ62からの吐出配管64が接続され気液混合液が流入する。
ベンチュリ部30は、微細気泡発生装置10において第2段階の気泡の微細化を行なうところであり、縮径部31、絞り部32、拡径部34を備える。縮径部31は、上記流入筒部21の後端r1から漸次縮径される部分であり、略円錐台状をなしている。
絞り部32は、ベンチュリ部30のうち最も径の細い部分であり、本実施形態では、プラグ40と、本体上部11側に設けられた雌ねじ33とを備える。ここで、図6を参照してプラグ40を説明する。図6(A)はプラグ40の左側面拡大図、図6(B)は正面拡大図、図6(C)は右側面拡大図、図6(D)は後述するプラグの他の実施形態である。プラグ40は、図6(A)(B)(C)に示すように、その全体が円筒形をなし、軸方向には気液混合液が通過するための細孔41が設けられる。また、プラグ40の左側面には、六角レンチが嵌められる六角形の窪み43が設けられ、さらに、プラグ40の外周には雄ねじ44が設けられる。プラグ40は、窪み43に六角レンチを嵌めて回動され、プラグ40の雄ねじ44が本体上部11側に設けられた雌ねじ33に螺合される。
なお、本実施形態では、プラグ40の細孔41は筒状に設けられているが、他の実施形態として図6(D)に示すように、すり鉢状の細孔42にしてもよい。プラグ40をこのようにすることによって、気液混合液の通過時の抵抗をさらに低減させることができるし、気泡の微細化の性能向上も期待できる。また、プラグ40はねじによって容易に着脱可能である。このため、細孔41の径を変えたプラグ40を複数種類用意しておき、渦流ポンプ62の能力等、使用条件によってプラグ40を変更することもできる。
図1ないし図5に戻り、拡径部34は、上記絞り部32より漸次拡径される部分であり、略円錐台状をなしている。
直管部50は、微細気泡発生装置10において第3段階の気泡の微細化を行なうところであり、流出筒部51、流出口52を備える。流出筒部51は、上記拡径部34の後端r2から設けられ、その内面が円筒形に構成されるものである。この流出筒部51は、拡径部34の最も径の太い部分と略同じ径をなしている。流出口52は、流出筒部51の後端r3に配置された第2端壁14に設けられた孔であり、流出筒部51の径よりより小さく構成される。なお、この流出口52の径であるが、その孔の断面積が、絞り部32の断面積である細孔41の断面積の2倍以上である径であることが好ましい。これは、流出口52の径が小さすぎると、気液混合液の流れが妨げられ抵抗が増加するからである。
網目隔壁53,54,55,56は、例えば径が0.5〜1.0mm程度の無数の細かい孔が設けられたパンチングメタル又は金網等から構成され、流出筒部51の軸方向と直交する方向に、流出筒部51を仕切るように設けられる。なお、気液混合液の流れを整えるという理由から、網目隔壁53,54,55,56には、金網よりパンチングメタルを採用することが好ましい。また、パンチングメタルの開口率であるが、パンチングメタル1枚あたりの開口面積が、絞り部32の断面積である細孔41の断面積の2倍以上であることが好ましい。これは、パンチングメタルの開口面積が狭いと、流出筒部51を通過する気液混合液の流れが妨げられるからである。
本実施形態では、パンチングメタルの網目隔壁53,54,55,56が4枚設けられており、流出筒部51の前端f3側に流出筒部51の径φの1/3〜1/4の距離を空けて2枚の網目隔壁53,54が、流出筒部51の後端r3側に流出筒部51の径φの1/3〜1/4の距離を空けて2枚の網目隔壁55,56が設けられる。これらの隣接する前端f3側の網目隔壁53,54、及び後端r3側の網目隔壁55,56は、それぞれカラー57によってその距離が保たれる。これらの網目隔壁53,54,55,56の配置は、上記の4枚に限られず、流出筒部51の前端f3側と後端r3側に各1枚、流出筒部51の前端f3側のみ、又は後端r3側のみ等、任意の数を設けることができ、さらには取外して0枚とすることもできる。
また、流出筒部51のうち、前端f3側の網目隔壁54と後端r3側の網目隔壁55との間の長さLは、流出筒部51の径φの2倍以上から10倍以下が好ましく、2倍以上から5倍以下がより好ましい(図2参照)。これは、長さLが径φの2倍未満となると流出筒部51での気泡の微細化がなされにくくなるためである。一方、長さLが径φの5倍を超えると、微細気泡発生装置10の全長が長くなり過ぎるからであり、10倍を超えるとその傾向がより顕著になるためである。本実施形態では、前端f3側の網目隔壁54と後端r3側の網目隔壁55との間の長さLを85mm、流出筒部51の径φを30mmとしている。
また、本実施形態の微細気泡発生装置10は、流入筒部21、縮径部31、絞り部32、拡径部34、流出筒部51、流出口52が、その軸sの全てが一つの直線上に構成され並んでいる(図2参照)。
次に、上述の本実施形態の微細気泡発生装置10の構成を踏まえて、微細気泡発生装置10の使用方法を説明する。
先ず、第1段階の気泡の微細化を説明する。渦流ポンプ62から気液混合液を圧送し、吐出配管64を通じて微細気泡発生装置10の流入口22に流入させる(図5矢印a)。すると、気液混合液は、流入筒部21の中で旋回する(図5矢印b)。ここで、気液混合液のうち、流入筒部21の内壁に接する部分は摩擦によって流速が遅くなる。一方、その内側部分では流速が速いままであり、気液混合液の旋回流の外側と内側で流速の差が生じる。この流速の差によって気泡が剪断され微細化される。
次に、第2段階の気泡の微細化を説明する。気液混合液は、流入筒部21の後端r1付近にさしかかると、流入筒部21の内壁との摩擦抵抗や気泡を微細化するときの抵抗によって、旋回の勢い(流速)が弱くなる。この勢いが弱くなった気液混合液がベンチュリ部30にさしかかると、縮径部31によって旋回半径が狭められる。これによって、気液混合液の流速及び旋回速度が加速され、絞り部32で最も速くなる。この旋回速度の向上によって、さらなる気泡の微細化がなされる。
次に、第3段階の気泡の微細化を説明する。拡径部34を通過した気液混合液は、流出筒部51にさしかかる。このとき、気液混合液が無数の細かな孔が設けられた網目隔壁53,54,55,56を通過することによって、気泡の微細化がさらになされる。また、気液混合液が流出筒部51の前端f3側の網目隔壁53,54を通過することによって、気液混合液の旋回流は略無くなり、整流化される。この整流化された気液混合液が、流出筒部51を通過する際、やはり内壁付近では気液混合液と内壁との摩擦で流速が遅くなり、中央に行くに従い流速が速くなる。この流速の差によっても気泡が細分化される。
また、流出筒部51の後端r3側のみに網目隔壁55,56が設けられている形態、及び網目隔壁53,54,55,56を設けない形態では、気液混合液が流出筒部51の内部で流速が遅いながらも旋回すること、及び流出筒部51の内壁付近と中央付近との気液混合液の流速の差によって、気泡が微細化されると推考される。
次に、図9を参照しながら、本実施形態の微細気泡発生装置10を用いたの微細気泡の発生状況の実験結果を説明する。この実験には、図7に示すようなシステムを用い、水槽60の中の水wを循環させて、その前後の微細気泡の数を測定した。渦流ポンプ62は、株式会社川本製作所製 カワエースNF2−250SAを使用し、微細気泡の測定機にはマイクロトラック・ベル株式会社製のPMX 110−SZを用いた。また、水槽60の水の容量は22リットルとして、循環させる時間は15分とした。また、測定する気泡は、いわゆるウルトラファインバブル又はナノバブルと呼ばれる、1マイクロメートル未満の大きさの気泡を対象としたが、発生する気泡はそのほとんどが200マイクロメートル以下であった。なお、図9に示す粒径は、発生した微細気泡の平均値を記載したものである。
この実験では、実験1から実験5までが流出筒部51を設けた形態で行い、実験6が流出筒部51を設けない形態で行なった。また、実験1から実験5までは、網目隔壁53,54,55,56の枚数や位置を変更しながら実験を行なった。これらの実験により、流出筒部51の効果の確認は実験5と実験6を比較することででき、網目隔壁53,54,55,56の効果の確認は実験1から実験5を比較することができる。さらに、実験7では、図8(A)ないし(C)に示す従来型の微細気泡発生装置100を用いた実験を行なった。
先ず、実験5と実験6とを比較して、流出筒部51の効果を確認する。実験5は、図1及び図2に示す状態から網目隔壁53,54,55,56を4枚とも取除いたものである。実験6は、流出筒部51及び網目隔壁53,54,55,56を設けずに、拡径部34の後端r2に第2端壁14を直接配置したものである。これらを比較すると、実験5の方が結果が良好である。このことから、網目隔壁53,54,55,56がなくとも、流出筒部51によって気泡が微細化されていることがわかる。
次に、実験1から実験5を比較して、網目隔壁53,54,55,56の効果を確認する。実験1は、図1及び図2に示すように、流出筒部51の前端f3側に2枚の網目隔壁53,54、後端r3側に2枚の網目隔壁55,56を設けたものである。実験2は、流出筒部51の前端f3側に1枚の網目隔壁53、後端r3側に1枚の網目隔壁56を設けたものである。実験3は、流出筒部51の前端f3側のみに1枚の網目隔壁53を設けたものである。実験4は、流出筒部51の後端r3側のみに1枚の網目隔壁56を設けたものである。実験5は、網目隔壁53,54,55,56を全く配置しなかったものである。
これらの結果を比較すると、実験1、実験2、実験4が略同等の微細気泡の数を発生して最も良く、実験3が次点の結果が得られ、実験5が最も結果が悪かった。これらのことから、少なくとも流出筒部51の前端f3側に網目隔壁を設けることが好ましく、流出筒部51の後端r3側、又は前端f3側と後端r3側の双方に網目隔壁を設けることがより好ましいと考えられる。
また、これらの実験1から実験6に共通する事項として、本実施形態の微細気泡発生装置10では、循環させる水槽60の水温が殆ど上昇しないことが挙げられる。厳密な測定はしていないものの、水槽60内の水を約1時間循環させても、開始時の水温約20℃に対して数度上昇する程度である。一方、同じことを図8に示す従来の微細気泡発生装置100で行なうと、水温が50〜60℃まで上昇してしまう。これは、従来の微細気泡発生装置100は、気液混合液が通過する際の抵抗が大きいためと考えられる。さらに、従来型の微細気泡発生装置100を用いた実験7と、実験1から実験6を比較すると、実験1から実験6のいずれもが実験7より良好な結果を得ることができた。
以上、述べたように、本実施形態の微細気泡発生装置10によれば、旋回部20で第1段階の気泡の微細化、旋回部20で旋回の勢いが落ちた気液混合液をベンチュリ部30で加速して第2段階の気泡の微細化、及び直管部50で第3段階の気泡の微細化を行なうため、多数の微細気泡を発生させることができる。
また、微細気泡発生装置10の流出筒部51、ベンチュリ部30、直管部50の各構成要素の軸sが一つの直線上に並んでいるとともに、ベンチュリ部30の縮径部31及び拡径部34によって、絞り部32の前後が滑らかに構成されている。これによって、微細気泡発生装置10の内部を通過する気液混合液の抵抗が少なく、気液混合液の温度が殆ど上昇しない。また、抵抗が少なく気液混合液の温度上昇が抑えられるということは、渦流ポンプ62の負荷も低減され、消費電力を抑えることができるとともに、ポンプを小さなものとすることができる。
また、プラグ40が着脱可能であるため、装置の清掃等のメンテナンスがし易くなる。また、プラグ40の細孔41の径や形状を変えたものに容易に変更することができ、使用場所の仕様に合わせることが容易となる。
なお、上述の微細気泡発生装置は本発明の例示であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更することができる。
10,100・・微細気泡発生装置、11・・本体上部、12・・本体下部、13,113・・第1端壁、14,114・・第2端壁、s・・軸、
20・・旋回部、21・・流入筒部、22,122・・流入口、123・・筒部
30・・ベンチュリ部、31・・縮径部、32・・絞り部、33・・雌ねじ、34・・拡径部、
40・・プラグ、41,42・・細孔、43・・窪み、44・・雄ねじ、
50・・直管部、51・・流出筒部、52,152・・流出口、53,54,55,56・・網目隔壁、57・・カラー、
60・・水槽、61・・吸引配管、62・・渦流ポンプ、63・・空気吸込口、64・・吐出配管、w・・水、

Claims (7)

  1. 気体と液体とを混合するポンプから送られてくる気液混合液に含まれる気泡を微細化する微細気泡発生装置において、
    前端が閉じられるとともに内面が円筒形に構成される流入筒部、及び前記流入筒部の内周壁の接線方向から前記気液混合液が流入するよう設けられた流入口を備える旋回部と、
    前記流入筒部の後端から漸次縮径される縮径部、前記縮径部の最も径が細い箇所となる絞り部、及び前記絞り部から漸次拡径される拡径部を備えるベンチュリ部と、
    前記拡径部の後端に設けられ内面が円筒形に構成される流出筒部、及び前記流出筒部の後端に設けられ前記気液混合液が流出する流出口を備える直管部と、
    を備えることを特徴とする微細気泡発生装置。
  2. 前記流入筒部、前記ベンチュリ部、及び前記直管部の軸が一つの直線上に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  3. 前記流出筒部の内筒を仕切るように網目隔壁を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の微細気泡発生装置。
  4. 前記網目隔壁が、前記流出筒部の後端側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の微細気泡発生装置。
  5. 前記網目隔壁が、前記流出筒部の前端側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の微細気泡発生装置。
  6. 前記流出筒部の長さが、その内径の2倍以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の微細気泡発生装置。
  7. 前記絞り部が、
    軸方向に前記気液混合液が通過する細孔が設けられた円筒形をなすとともに、その外周に雄ねじが設けられたプラグと、
    前記縮径部と前記拡径部との間に設けられ前記プラグが螺合される雌ねじと、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の微細気泡発生装置。
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