JP2019194968A - 挟み込み検知スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で、かつ挟み込みの検知を適切に行うことが可能な挟み込み検知スイッチを提供する。【解決手段】複数の導体線を管状の弾性体の内側に互いに離間して螺旋状に配置してなる少なくとも1つの線状感圧部材を有する感圧構造体と、移動体の移動方向前方側の端部に取り付けられ、前記感圧構造体を収容する中空部が形成された筒状のカバー部材と、を備え、前記感圧構造体は、前記少なくとも1つの線状感圧部材を覆い、かつ前記移動体の移動方向及び前記カバー部材の延伸方向に直交する幅方向の両端部が前記中空部の内面に対向する被覆部材を有し、 前記少なくとも1つの線状感圧部材の前記中空部内における前記幅方向の位置が前記被覆部材によって規定されており、前記被覆部材は前記カバー部材に対して固定されていない、挟み込み検知スイッチ。【選択図】図2B

Description

本発明は、例えば自動車等の車両における開口を閉塞するドア等の移動体による挟み込みを検知するための挟み込み検知スイッチに関する。
従来、例えば自動車のスライドドアのように人体やその携行品の挟み込みが発生し得る移動体には、その移動方向前方側の端部に挟み込みを検知するための挟み込み検知スイッチが配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の挟み込み検知スイッチ(コードスイッチ)は、コードスイッチ本体と、コードスイッチ本体をスライドドアに固定するためのブラケットとして機能する被取付部材とを備えている。コードスイッチ本体は、弾性及び絶縁性を有する中空の管状部材と、管状部材の内面に間隔を設けて対向して配置された複数の導体線と、管状部材を被覆するコードカバーとを備えている。
コードカバーは、管状部材を収容する中空部が中心部に形成された筒状であり、この中空部に導体線を保持した管状部材が挿入されている。スライドドアの移動方向前方(閉方向)への移動中にコードカバーが挟み込みの検出対象(例えば人体)に衝突すると、その衝突による圧力によって管状部材に保持された導体線同士が接触し、導体線間の電気抵抗が変化する。そして、この電気抵抗の変化によって挟み込みの発生を検知することができる。
特開2014−216300号公報
特許文献1に記載の挟み込み検知スイッチは、組み立て時において、コードカバーのほぼ全長にわたってその中空部内に管状部材を挿入する必要があり、この作業が困難であった。また、コードカバーが管状部材に比較して十分に大きく、中空部の内面と管状部材の外周面との間に大きな摩擦力が発生しない場合には、中空部内に管状部材を容易に挿入することが可能であるが、この場合には中空部内における管状部材の位置が不安定となり、適切な挟み込みの検知が行えないおそれがあった。
そこで、本発明は、組み立てが容易で、かつ挟み込みの検知を適切に行うことが可能な挟み込み検知スイッチを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、複数の導体線を管状の弾性体の内側に互いに離間して螺旋状に配置してなる少なくとも1つの線状感圧部材を有する感圧構造体と、移動体の移動方向前方側の端部に取り付けられ、前記感圧構造体を収容する中空部が形成された筒状のカバー部材と、を備え、前記感圧構造体は、前記少なくとも1つの線状感圧部材を覆い、かつ前記移動体の移動方向及び前記カバー部材の延伸方向に直交する幅方向の両端部が前記中空部の内面に対向する被覆部材を有し、前記少なくとも1つの線状感圧部材の前記中空部内における前記幅方向の位置が前記被覆部材によって規定されており、前記被覆部材は前記カバー部材に対して固定されていない、挟み込み検知スイッチを提供する。
本発明に係る挟み込み検知スイッチによれば、組み立てが容易で、かつ挟み込みの検知を適切に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る挟み込み検知スイッチの適用対象の一例である車両を示す構成図である。 挟み込み検知スイッチを長手方向直交断面で示す断面図である。 挟み込み検知スイッチを示す斜視図である。 1本の線状感圧部材31を示す斜視図である。 線状感圧部材によってスライドドアによる挟み込みを検知するための電気回路の一例を制御装置及び電動モータと共に示す回路図である。 検出対象がスライドドアの移動方向に沿って挟み込み検知スイッチのカバー部材に接触したときの状態を示す説明図である。 検出対象がスライドドアの移動方向に対して傾斜した方向に沿ってカバー部材に接触したときの状態を示す説明図である。 挟み込み検知スイッチの製造時においてカバー部材の中空部内に感圧構造体を挿入する組み立て工程を示す説明図である。 第1の変形例に係る挟み込み検知スイッチを示す断面図である。 第2の変形例に係る挟み込み検知スイッチを示す断面図である。 第3の変形例に係る挟み込み検知スイッチを示す断面図である。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る挟み込み検知スイッチ(挟み込み検知センサ、ドアセンサ、ドアスイッチともいう)の適用対象の一例である車両を示す概略図である。
この車両1は、車体10と、車体10に形成されたドア開口部100を開放及び閉塞することが可能なスライドドア11とを有している。スライドドア11は、アッパーガイドレール101及びロアガイドレール102に案内され、電動モータの駆動力によって車両1の前後方向に移動する。スライドドア11が車両1の前方に移動すると、ドア開口部100が閉塞される。スライドドア11は、本発明の移動体の一態様である。また、以下の説明では、その閉方向である車両前方を移動方向前方として説明する。
スライドドア11の移動方向前方側の端部には、挟み込み検知スイッチ2が車両上下方向に沿って延在して配置されている。スライドドア11の閉動作時に挟み込み検知スイッチ2が挟み込みの検出対象である人体又はその携行品に接触すると、その接触が制御装置によって検知され、制御装置が電動モータを停止又は反転させる。これにより、検出対象がスライドドア11と車体10との間に強く挟まれることを防止することができる。
図2Aは、挟み込み検知スイッチ2を長手方向直交断面で示す断面図である。図2Bは、挟み込み検知スイッチ2を示す斜視図である。図2Aでは、図示上下方向がスライドドア11の移動方向にあたり、スライドドア11の移動方向前方を矢印Aで示している。以下、スライドドア11の移動方向前方を、単に移動方向前方という。
挟み込み検知スイッチ2は、線状感圧部材31及びこの線状感圧部材31を覆う被覆部材32を有する感圧構造体3と、感圧構造体3を収容する中空部40が形成された筒状のカバー部材4とを備えている。本実施の形態では、感圧構造体3が帯状(図2Aでは、円弧状)であり、スライドドア11の移動方向前方側の端部の略全体にわたって配置されている。また、本実施の形態では、感圧構造体3が3本の線状感圧部材31を有しており、これら3本の線状感圧部材31が挟み込み検知スイッチ2の長手方向(カバー部材4の延伸方向)に沿って互いに平行に配置されている。ただし、感圧構造体3における線状感圧部材31の本数は3本に限らず、1本又は2本でもよく、4本以上でもよい。すなわち、感圧構造体3は、少なくとも1つの線状感圧部材31を有していればよい。
図3は、1本の線状感圧部材31を示す斜視図である。線状感圧部材31は、管状の弾性体であるチューブ311と、チューブ311の内側に互いに離間して配置された複数の導体線312とを有している。より詳細には、チューブ311の内面に4本の導体線312がその一部を露出させて螺旋状に保持されており、断面十字形の空間310がチューブ311の中心部に形成されている。それぞれの導体線312は、例えば複数の金属素線を撚り合わせた金属撚線312aを導電性被覆層312bにより被覆してなる。チューブ311は、例えばシリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム等のゴム材料からなり、外力が加わることにより変形し、外力がなくなれば直ちに復元する弾性を有している。チューブ311に外力が加わっていない自然状態では、複数の導体線312が互いに非接触に保持されている。
本実施の形態では、被覆部材32が3本の線状感圧部材31を一括して覆っている。カバー部材4の延伸方向及びスライドドア11の移動方向に直交する方向を被覆部材32の幅方向としたとき、3本の線状感圧部材31は、この幅方向に等間隔に並んでいる。図2Aでは、この幅方向を矢印Bで示している。被覆部材32は、モールド成形により形成され、幅方向中央部が移動方向前方側に突出するように弓形に湾曲してカバー部材4の中空部40に収容されている。つまり、感圧構造体3は、線状感圧部材31を被覆部材32によってモールドしたモールド成形体であり、本実施の形態では3本の線状感圧部材31が被覆部材32に一括して保持されている。
以下の説明において、線状感圧部材31の3本の線状感圧部材31のそれぞれを区別する必要がある場合には、感圧構造体3の幅方向中央部3aに配置された線状感圧部材31を第1の線状感圧部材31Aとし、他の2つの線状感圧部材31を第2の線状感圧部材31B及び第3の線状感圧部材31Cとして説明する。第2及び第3の線状感圧部材31B,31Cは、感圧構造体3の幅方向の中央部3aの幅方向両側における幅方向両端部3b,3cにそれぞれ配置されている。
カバー部材4は、スライドドア11の移動方向前方側の端部に設けられた取付部111に固定されたベース部41と、ベース部41よりも移動方向前方側に設けられ、ベース部41との間に中空部40を形成するカバー部42と、ベース部41からカバー部42に向かって突出して設けられた突部43とを一体に有している。カバー部材4ならびに被覆部材32は、例えばウレタンゴム、EPゴム、シリコーンゴム、スチレンブタンジエンゴム、クロロプレンゴム、オレフィン系又はスチレン系の熱可塑性エラストマ、あるいはウレタン樹脂等からなり、検出対象との接触による押圧力によって変形する弾性を有している。
突部43は、感圧構造体3の幅方向の中央部3aとスライドドア11の移動方向に向かい合う。換言すれば、感圧構造体3の幅方向の中央部3aと突部43とがスライドドア11の移動方向に並んでいる。また、突部43は、ベース部41の移動方向前方側の端面41aからカバー部42に向かって突出しており、図2Aに示す断面(スライドドア11の移動方向及びカバー部材4の延伸方向に直交する断面)における形状が台形状である。
以下、突部43の突出方向の先端面を頂面43aとし、その両側の面を側面43bとして説明する。頂面43aは台形状の上底にあたり、両側面43bは台形状の脚にあたる。頂面43aと両側面43bとは、図2Aに示す断面において鈍角をなす。本実施の形態では、感圧構造体3が、中空部40内において、突部43の頂面43aと、両側面43bのそれぞれの少なくとも一部とを覆うように湾曲している。
被覆部材32は、カバー部材4に対して固定されておらず、被覆部材32の中空部40内での移動は、被覆部材32の幅方向の端部321が中空部40の内面40aに対向することによって規制されている。そして、第1乃至第3の線状感圧部材31A〜31Cの中空部40内における矢印B方向(被覆部材32の幅方向)の位置が、被覆部材32によって規定されている。このうち、第1の線状感圧部材31Aは、突部43の頂面43aの移動方向前方にあたる位置に位置決めされる。
つまり、例えば挟み込み検知スイッチ2の検出対象との接触によって感圧構造体3が被覆部材32の幅方向に移動する方向の力を受けても、その移動量が被覆部材32における当該移動方向の端部321と中空部40の内面40aとの接触によって制限される。本実施の形態では、被覆部材32の幅方向の両端部321,321が共に中空部40の内面40aに当接するように被覆部材32の幅方向寸法が設定されているが、これに限らず、感圧構造体3が被覆部材32の幅方向一側に移動したときに、被覆部材32の当該幅方向一側の端部321が中空部40の内面40aに当接し、感圧構造体3が被覆部材32の幅方向他側に移動したときに、被覆部材32の当該幅方向他側の端部321が中空部40の内面40aに当接するようにしてもよい。
ただし、本実施の形態のように、挟み込みが発生していない平常時において、被覆部材32の幅方向両端部321,321が共に中空部40の内面40aに当接しているようにすれば、より正確に第1の線状感圧部材31Aを突部43の頂面43aの移動方向前方にあたる位置に位置決めすることができ、挟み込みの検出精度を高めることが可能となる。なお、中空部40の内面40aは、ベース部41の移動方向前方側の端面41a及びカバー部42の内面42aを含んでいる。
図4は、線状感圧部材31によってスライドドア11による挟み込みを検知するための電気回路5の一例を制御装置6及びスライドドア11を駆動する電動モータ7と共に示す回路図である。この電気回路5は、線状感圧部材31の4本の導体線312を含んで構成され、電源51と、4本の導体線312のうち2本の導体線312の端部同士を接続する接触検知用の抵抗器52と、電源51と直列に接続された電流計53及び電流制限用の抵抗器54と、を有している。4本の導体線312は、抵抗器52を含んで直列に接続されている。電流計53は、例えばホールIC等の電流センサ及び増幅器を有して構成され、その検出信号が制御装置6に出力される。
上記のように構成された電気回路5において、線状感圧部材31が押圧されて導体線312同士が接触すると、4本の導体線312及び抵抗器52が直列に接続された線路50における電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化は、電流計53によって検出される電流の変化として制御装置6において検知され、線状感圧部材31が押圧されたことが認識される。制御装置6は、スライドドア11の閉動作中に線状感圧部材31が押圧されたことを認識したとき、電動モータ7を停止又は反転させる。
なお、図4では、1本の線状感圧部材31に対応する電気回路5のみを示しているが、本実施の形態では、感圧構造体3が3本の線状感圧部材31を有しているので、これらそれぞれの線状感圧部材31に対応して電気回路5が設けられており、それぞれの電気回路5の電流計53の検出信号が制御装置6に出力される。制御装置6は、いずれかの線状感圧部材31が押圧されたことを認識したとき、電動モータ7を停止又は反転させる。
図5は、検出対象がスライドドア11の移動方向に沿って挟み込み検知スイッチ2のカバー部材4に接触したときの状態を示す説明図である。図5では、挟み込み検知スイッチ2に作用する圧力の方向を矢印Cで示している。この場合には、第1の線状感圧部材31Aが突部43の頂面43aとカバー部42の内面42aとの間に挟まれ、第1の線状感圧部材31Aの導体線312同士が接触(短絡)する。そして、スライドドア11による挟み込みの発生が第1の線状感圧部材31Aによって検出される。
図6は、検出対象がスライドドア11の移動方向に対して傾斜した方向に沿ってカバー部材4に接触したときの状態を示す説明図である。このような接触状態(図5のような検出ができないケース)は、例えば車両1の外側の者の携行品(例えば紐付きパスケース)がスライドドア11の内側に取り残され、その者がその携行品を車外から引っ張る場合などに生じ得る。図6では、挟み込み検知スイッチ2に作用する圧力の方向を矢印Dで示している。この図示例では、第2の線状感圧部材31Bが突部43の側面43bとカバー部42の内面42aとの間に挟まれ、その導体線312同士が接触(短絡)する。そして、スライドドア11による挟み込みが第2の線状感圧部材31Bによって検出される。
なお、図示は省略しているが、検出対象がスライドドア11の移動方向に対して反対方向に傾斜した方向(図6に二点鎖線で示す矢印E方向)に沿ってカバー部材4に接触した場合には、第3の線状感圧部材31Cの導体線312同士が接触(短絡)する。
図7は、挟み込み検知スイッチ2の製造時においてカバー部材4の中空部40内に感圧構造体3を挿入する組み立て工程を示す説明図である。図7では、感圧構造体3の挿入方向を矢印Fで示している。
感圧構造体3は、カバー部材4の中空部40に収容される前の自然状態において、被覆部材32が平板状である。そして、被覆部材32を弾性変形させて弓形に湾曲させながら感圧構造体3が中空部40内に挿入される。被覆部材32は、その復元力によって幅方向の両端部321,321が中空部40の内面40aに当接(弾接)し、内面40aを摺動しながら中空部40に挿入される。なお、この際の摺動抵抗を抑制するため、中空部40の内面40aに摺接する被覆部材32の表面に潤滑剤を塗布するとよい。
(変形例)
図8乃至図10は、実施の形態の変形例に係る挟み込み検知スイッチ2A〜2Cを示す断面図である。図8乃至図10において、上記の実施の形態において説明したものと共通する構成要素については、図2A等に用いた符号と同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示す第1の変形例は、感圧構造体3が1つの線状感圧部材31のみを有する場合の変形例である。この場合、当該1つの線状感圧部材31がカバー部材4の突部43の移動方向前方側に配置される。この構成では、上記の実施の形態に比較して、検出対象がスライドドア11の移動方向に対して傾斜した方向に沿ってカバー部材4に接触したときには、挟み込みの検出精度が低下するが、最も発生頻度が高いスライドドア11の移動方向に沿う方向の挟み込みの発生については、確実に検出することが可能である。
図9に示す第2の変形例は、感圧構造体3が2つの線状感圧部材31を有する場合の変形例である。この場合、当該2つの線状感圧部材31が、カバー部材4の突部43における頂面43aと両側面43bとの角部の移動方向前方側に配置される。この構成では、上記の実施の形態に比較して、線状感圧部材31の数を減らしてコストを低減しつつも、スライドドア11の移動方向に沿う方向の挟み込み、ならびにスライドドア11の移動方向に対して傾斜した方向の挟み込みを検知し得る。
図10に示す第3の変形例は、感圧構造体3が1つの線状感圧部材31のみを有すると共に、この1つの線状感圧部材31に向かって突出する突部44が、カバー部材4のカバー部42からスライドドア11の移動方向後方側に突出して設けられている。被覆部材32は、平板状の形状を保ってベース部41の移動方向前方側の端面41aに向かい合い、幅方向の両端部321,321とカバー部42の内面42aとの間には僅かな隙間がそれぞれ形成されている。被覆部材32の幅方向への移動は、この隙間が詰まって被覆部材32の両端部321,321のうち何れかの端部321が中空部40の内面40aの一部であるカバー部42の内面42aに当接することにより制限される。これにより、線状感圧部材31の位置が突部44の移動方向後方側に規定される。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態及びその変形例によれば、線状感圧部材31とカバー部材4における中空部40の内面40aとの間に被覆部材32が介在し、この被覆部材32によって線状感圧部材31の位置が規定される。また、挟み込み検知スイッチ2の製造時においてカバー部材4の中空部40内に感圧構造体3を挿入する際には、この挿入方向における感圧構造体3の剛性が被覆部材32によって確保されると共に、被覆部材32の外表面のうち中空部40の内面40aに接する面積の割合が限定的であるので、この作業を容易に行うことができる。これにより、組み立てが容易で、かつ挟み込みの検知を適切に行うことが可能となる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]複数の導体線(312)を管状の弾性体の内側に互いに離間して配置してなる少なくとも1つの線状感圧部材(31)を有する感圧構造体(3)と、移動体(スライドドア11)の移動方向前方側の端部に取り付けられ、前記感圧構造体(3)を収容する中空部(40)が形成された筒状のカバー部材(4)と、を備え、前記感圧構造体(3)は、前記少なくとも1つの線状感圧部材(31)を覆い、かつ前記移動体(11)の移動方向及び前記カバー部材(4)の延伸方向に直交する幅方向の両端部(321,321)が前記中空部(40)の内面(42a)に対向する被覆部材(42)を有し、前記少なくとも1つの線状感圧部材(31)の前記中空部(40)内における前記幅方向の位置が前記被覆部材(42)によって規定されている、挟み込み検知スイッチ(2)。
[2]前記少なくとも1つの線状感圧部材(31)が前記感圧構造体(31)の前記幅方向の中央部(3a)に配置され、前記カバー部材(4)は、前記感圧構造体(3)の前記中央部(3a)と前記移動体(11)の移動方向に向かい合う突部(43/44)を有する、上記[1]に記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
[3]前記感圧構造体(3)は、3つの前記線状感圧部材(31)を含み、前記3つの線状感圧部材(31)のうち、1つの線状感圧部材(31A)が前記中央部(3a)に、他の2つの線状感圧部材(31)が前記中央部(3a)の前記幅方向両側に、それぞれ配置されている、上記[2]に記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
[4]前記カバー部材(4)は、前記移動体(11)に固定されたベース部(41)と、前記ベース部(41)よりも前記移動体(11)の移動方向前方側に設けられ、前記ベース部(41)との間に前記中空部(40)を形成するカバー部材(4)とを有し、前記突部(43)は、前記ベース部(41)から前記カバー部(42)に向かって突出して設けられ、前記挟み込みの検出対象が前記移動体(11)の移動方向に沿って前記カバー部材(4)に接触したとき、前記中央部(3a)に配置された前記線状感圧部材(31)が前記突部(43)の頂面(43a)と前記カバー部(42)の内面(42a)との間に挟まれ、前記挟み込みの検出対象が前記移動体(11)の移動方向に対して傾斜した方向に沿って前記カバー部材(4)に接触したとき、前記中央部(3a)の前記幅方向両側に配置された前記2つの線状感圧部材(31B,31C)のうち何れかの線状感圧部材(31B,31C)が前記突部(43)の側面(43a)と前記カバー部(42)の内面(42a)との間に挟まれる、上記[3]に記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
[5]前記感圧構造体(3)は、前記中空部(40)内において、前記突部(43)の前記頂面(43a)及び前記側面(43b)の少なくとも一部を覆うように湾曲している、上記[4]に記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
[6]前記感圧構造体(3)は、前記挟み込みが発生していない平常時において、前記被覆部材(32)の前記両端部(321,321)が共に前記中空部(40)の内面(40a)に当接している、上記[1]乃至[5]の何れか一つに記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
[7]前記感圧構造体(3)は、前記少なくとも1つの線状感圧部材(31)を前記被覆部材(32)によってモールドしたモールド成形体である、上記[1]乃至[6]の何れか一つに記載の挟み込み検知スイッチ(2)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、カバー部材4の中空部40に収容される前の自然状態において、被覆部材32が平板状である場合について説明したが、被覆部材32を湾曲した形状にモールド成形してもよい。また、自然状態における被覆部材32の形状は、平板状に限らず、例えば移動方向前方側あるいは移動方向後方側に凸となるU字状あるいはV字状でもよい。
また、感圧構造体(3)に関し、幅広のテープの粘着面側に、単数、又は複数の線状感圧部材(31)を並列させた後、別の幅広のテープで挟む構造としてよい。つまり、2つのテープの間に、単数、又は複数の線状感圧部材(31)を配置させる感圧構造体である。この場合の感圧構造体の外面形状は、断面視は、図7のような楕円状ではなく、線状感圧部材(31)の部分だけが凸状となり、複数の線状感圧部材(31)を配置させる場合は、波状の外面形状を有する感圧構造体となる。
このように構成することにより、感圧構造体としては、断面視で、線状感圧部材が配置される肉厚部分と、線状感圧部材が配置されない非肉厚部分とができるが、この非肉厚部分、即ち、感圧構造体の厚さが薄い部分が変形させ易い部分となる。つまり、この変形のし易さは、挟み込み検知スイッチの製造のし易さに寄与する。
また、複数の線状感圧部材(31)を有する感圧構造体(3)に関し、線状感圧部材間の被覆部材(32)に、線状感圧部材に沿う格好で、切れ込み(溝)を入れても良い。このように構成することにより、感圧構造体としては、断面視で、線状感圧部材が配置される肉厚部分と、線状感圧部材間の非肉厚部分とができるが、この非肉厚部分、即ち、感圧構造体の厚さが薄い部分が変形させ易い部分となる。つまり、この変形のし易さは、挟み込み検知スイッチの製造のし易さに寄与する。
11…スライドドア(移動体) 2…挟み込み検知スイッチ
3…感圧構造体 31…線状感圧部材
311…チューブ(管状の弾性体) 312…導体線
32…被覆部材 321…端部
4…カバー部材 40…中空部
40a…内面 41…ベース部
42…カバー部 42a…内面
43,44…突部 43a…頂面
43b…側面

Claims (7)

  1. 複数の導体線を管状の弾性体の内側に互いに離間して螺旋状に配置してなる少なくとも1つの線状感圧部材を有する感圧構造体と、
    移動体の移動方向前方側の端部に取り付けられ、前記感圧構造体を収容する中空部が形成された筒状のカバー部材と、を備え、
    前記感圧構造体は、前記少なくとも1つの線状感圧部材を覆い、かつ前記移動体の移動方向及び前記カバー部材の延伸方向に直交する幅方向の両端部が前記中空部の内面に対向する被覆部材を有し、
    前記少なくとも1つの線状感圧部材の前記中空部内における前記幅方向の位置が前記被覆部材によって規定されており、
    前記被覆部材は前記カバー部材に対して固定されていない、
    挟み込み検知スイッチ。
  2. 前記少なくとも1つの線状感圧部材が前記感圧構造体の前記幅方向の中央部に配置され、
    前記カバー部材は、前記感圧構造体の前記中央部と前記移動体の移動方向に向かい合う突部を有する、
    請求項1に記載の挟み込み検知スイッチ。
  3. 前記感圧構造体は、3つの前記線状感圧部材を含み、前記3つの線状感圧部材のうち、1つの線状感圧部材が前記中央部に、他の2つの線状感圧部材が前記中央部の前記幅方向両側に、それぞれ配置されている、
    請求項2に記載の挟み込み検知スイッチ。
  4. 前記カバー部材は、前記移動体に固定されたベース部と、前記ベース部よりも前記移動体の移動方向前方側に設けられ、前記ベース部との間に前記中空部を形成するカバー部とを有し、
    前記突部は、前記ベース部から前記カバー部に向かって突出して設けられ、
    前記挟み込みの検出対象が前記移動体の移動方向に沿って前記カバー部材に接触したとき、前記中央部に配置された前記線状感圧部材が前記突部の頂面と前記カバー部の内面との間に挟まれ、
    前記挟み込みの検出対象が前記移動体の移動方向に対して傾斜した方向に沿って前記カバー部材に接触したとき、前記中央部の前記幅方向両側に配置された前記2つの線状感圧部材のうち何れかの線状感圧部材が前記突部の側面と前記カバー部の内面との間に挟まれる、
    請求項3に記載の挟み込み検知スイッチ。
  5. 前記感圧構造体は、前記中空部内において、前記突部の前記頂面及び前記側面の少なくとも一部を覆うように湾曲している、
    請求項4に記載の挟み込み検知スイッチ。
  6. 前記感圧構造体は、前記挟み込みが発生していない平常時において、前記被覆部材の前記両端部が共に前記中空部の内面に当接している、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の挟み込み検知スイッチ。
  7. 前記感圧構造体は、前記少なくとも1つの線状感圧部材を前記被覆部材によってモールドしたモールド成形体である、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の挟み込み検知スイッチ。
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