JP2019194652A - クリーニング装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】型を使用せずにシール部材を設けることができる構成を提供する。【解決手段】ブレード部6aは、感光ドラムに当接して、感光ドラム上のトナーを除去する。支持部材304は、ブレード部6aを支持する。クリーニング容器301は、支持部材304が固定され、ブレード部6aにより除去されたトナーを収容可能である。長手シール部材310は、感光ドラムの回転方向に交差する長手方向に亙って、支持部材304の一部とクリーニング容器301との間をシールする。長手シール部材310は、支持部材304の一部とクリーニング容器301とにそれぞれ直接接触している。クリーニング容器301は、長手シール部材310と対向する位置に、長手方向に亙ってクリーニング容器301の外部に開口する開口部318が形成されている。【選択図】図7
Description
本発明は、像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置及びその製造方法に関する。
感光ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体の表面に残った転写残トナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置が従来から知られている。クリーニングブレードは、像担持体の表面に当接するブレード部と、ブレード部を支持する支持部材とから構成される。
また、クリーニング装置として、クリーニングブレードにより除去されたトナーを収容するクリーニング容器と、支持部材とクリーニング容器との間をシールするシール部材とを備えた構成も知られている。そして、このようにシール部材を設けるべく、クリーニング容器と、クリーニング容器に当接した型との間の空間に樹脂材料を射出する方法が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の構成の場合、シール部材を設けるべく型を使用しているため、シール部材を設けるための装置が大型化してしまう。
本発明は、型を使用せずにシール部材を設けることができる構成を提供することを目的とする。
本発明は、回転する像担持体に当接して、前記像担持体上のトナーを除去するブレード部と、前記ブレード部を支持する支持部材と、前記支持部材が固定され、前記ブレード部により除去されたトナーを収容可能なクリーニング容器と、前記像担持体の回転方向に交差する幅方向に亙って、前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間をシールするシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記支持部材の一部と前記クリーニング容器とにそれぞれ直接接触しており、前記クリーニング容器は、前記シール部材と対向する位置に、前記幅方向に亙って前記クリーニング容器の外部に開口する開口部が形成されていることを特徴とするクリーニング装置にある。
また、本発明は、回転する像担持体に当接して、前記像担持体上のトナーを除去するブレード部と、前記ブレード部を支持する支持部材と、前記支持部材が固定され、前記ブレード部により除去されたトナーを収容可能で、前記支持部材と対向する一部に外部に開口する開口部が形成されたクリーニング容器と、前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間をシールするシール部材と、を備えたクリーニング装置の製造方法であって、前記開口部から前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間に液状材料を注入する注入工程と、前記液状材料を凝固させて前記シール部材とする凝固工程と、を有することを特徴とするクリーニング装置の製造方法にある。
本発明によれば、型を使用せずにシール部材を設けることができる。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
第1の実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置200は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdを後述する中間転写ベルト7の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置200は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Pに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置200は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdを後述する中間転写ベルト7の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置200は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Pに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
このような画像形成プロセスの概略を説明すると、まず、各画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdでは、それぞれ、感光ドラム1a、1b、1c、1d上に各色のトナー像を形成する。このように形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト7上へ転写され、続いて中間転写ベルト7から記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、定着装置13に搬送されて、トナー像が記録材に定着される。以下、詳しく説明する。
なお、画像形成装置200が備える4つの画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、代表して画像形成部Saについて説明し、他の画像形成部の構成は、画像形成部Saにおける構成に付した符号の添え字「a」をそれぞれb、c、dに置き換えて示し、説明を省略する。
画像形成部Saには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム1aが配設されている。感光ドラム1aは、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム1aの周囲には帯電装置としての帯電ローラ2a、現像装置100a、一次転写ローラ5a、クリーニング装置60aが配置されている。感光ドラム1aの図中下方には露光装置(本実施形態では、レーザースキャナ)3aが配置されている。
また、感光ドラム1a、1b、1c、1dと対向して中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、一次転写ローラ5a、5b、5c、5d、対向ローラ8、テンションローラ17、及び張架ローラ18に掛け渡され、駆動ローラを兼ねる対向ローラ8に駆動されて矢印R7方向に回転する。対向ローラ8と中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には、二次転写部材としての二次転写ローラ9が配置され、中間転写ベルト7上のトナー像を記録材Pに転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には定着装置13が配置される。以下、各構成について簡単に説明する。
感光ドラム1aは、円筒状のアルミニウムシリンダの外周面に負極性の帯電極性を持たせた感光層が形成され、所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転する。帯電ローラ2aは、感光ドラム1aの表面を一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置3aは、画像信号に応じてレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1aの表面に照射することで画像の静電像を書き込む。
現像装置100aは、トナー及びキャリアにより構成される二成分現像剤を用いて、感光ドラム1aに形成された静電像をトナーにより現像して、感光ドラム1aにトナー像を形成する。このような現像装置100aは、現像剤を収容する現像容器101aと、現像容器101a内の現像剤を担持して搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ102aを有する。現像スリーブ102aに担持された現像剤は、感光ドラム1aと対向する位置に搬送され、現像スリーブ102aに現像バイアスが印加されることで感光ドラム1a上の静電像がトナーにより現像される。
一次転写ローラ5aは、中間転写ベルト7の内側面を押圧して、感光ドラム1aと中間転写ベルト7との間に一次転写部T1aを形成する。一次転写ローラ5aに正極性の直流電圧を印加することによって、感光ドラム1aに形成された負極性のトナー像が中間転写ベルト7の表面へ一次転写される。
クリーニング装置60aは、感光ドラム1aと当接するクリーニングブレード61(図3参照)を有し、一次転写部T1aにて中間転写ベルト7に転写されずに感光ドラム1aの表面には残ったトナーを除去する。クリーニング装置60aの詳しい説明については後述する。
このような動作をマゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部でも順次行い、中間転写ベルト7上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせてカセット10に収容された記録材Pが、不図示の給送ローラ、搬送ローラ、レジストレーションローラにより二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写部T2にて、中間転写ベルト7上の4色のトナー像が、記録材P上に一括で二次転写される。
二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト7に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置11により除去される。ベルトクリーニング装置11は、中間転写ベルト7の移動方向(矢印R7方向)の二次転写部T2の下流側に配置されており、テンションローラ17と中間転写ベルト7を挟んで対向している。ベルトクリーニング装置11も、感光ドラム1aのトナーを除去するクリーニング装置60aのクリーニングブレード61と同様に、弾性ゴムブレードを備えている。
定着装置13は、内部にヒータを有する定着ローラ14と、定着ローラ14と当接して記録材Pを挟持搬送する定着ニップを形成する加圧ローラ15とを有する。二次転写部T2でトナー像を転写された記録材Pは、定着装置13に搬送され、定着ニップ部にて加熱、加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に機体外部へ排出される。なお、所望の画像形成部のみを用いて、所望の色の単色又は複数色の画像を形成することも可能である。
[ドラムカートリッジ]
次に、ドラムカートリッジ300aについて、図2及び図3を用いて説明する。なお、他の画像形成部のドラムカートリッジ300b、300c、300dについても同様である。本実施形態の画像形成装置200は、ドラムカートリッジ300aと現像装置100aとが、装置本体に対して着脱自在となっている。
次に、ドラムカートリッジ300aについて、図2及び図3を用いて説明する。なお、他の画像形成部のドラムカートリッジ300b、300c、300dについても同様である。本実施形態の画像形成装置200は、ドラムカートリッジ300aと現像装置100aとが、装置本体に対して着脱自在となっている。
ドラムカートリッジ300aは、感光ドラム1a、帯電ローラ2a、クリーニング装置60aを一体的に有するものである。また、ドラムカートリッジ300aは、帯電ローラ2aを清掃する清掃ローラ20aを有する。なお、ドラムカートリッジ300aと現像装置100aを一体的に構成して、装置本体に対して着脱自在としても良い。
[クリーニング装置]
クリーニング装置60aは、図3に示すように、クリーニングブレード61と、クリーニング容器301とを有する。なお、図3は、後述する長手シール部材310を省略して示している。
クリーニング装置60aは、図3に示すように、クリーニングブレード61と、クリーニング容器301とを有する。なお、図3は、後述する長手シール部材310を省略して示している。
クリーニングブレード61は、ブレード部6aと、支持部材304とから構成される。ブレード部6aは、回転する感光ドラム1aに当接して、感光ドラム1a上(像担持体上)のトナーを除去する。本実施形態の場合、ブレード部6aは、弾性ゴム材料にて形成されていて、エッジ部6bを感光ドラム1aの表面に所定の圧接力を持って当接するように配設されている。そして、感光ドラム1aに残った転写残トナーをブレード部6aのエッジ部6bにより感光ドラム1aの表面から掻き取って回収する。
具体的には、ブレード部6aは、弾性部材であるウレタンゴムにて矩形に形成され、感光ドラム1aと当接するエッジ部6bを感光ドラム1aの表面に押し付けてブレード部6aを撓ませることで所定の当接圧を得ている。感光ドラム1aの長手方向(感光ドラム1aの回転方向に交差する幅方向、回転軸線方向)の長さは、処理する記録材、画像の大きさにより決まり、A3サイズの用紙を処理する画像形成装置では約400mm程度となっている。これに対応して、ブレード部6aの長手方向の長さも、A3サイズの用紙の短辺側の長さに近い320mm程度に設定されている。
支持部材304は、ブレード部6aを支持する。支持部材304は、板状部材であり、先端側にブレード部6aを支持する支持板部304aと、支持板部304aの基端から折り曲げられた折り曲げ部304bとを有する。本実施形態では、支持部材304は、板厚2mm程度の金属板をL字状に曲げることで構成されている。
具体的には、支持部材304は、電気亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板などの金属板を曲げ形成したものである。なお、支持部材304は、耐熱性及び剛性を有するものであれば、PCABS(ポリカーボネート・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン混合)樹脂などの樹脂製の板であっても良い。そして、支持板部304aの片面314aにブレード部6aを接着により固定している。
クリーニング容器301は、例えば、PCABS樹脂などの耐熱性及び剛性を有する樹脂により形成したものであるが、電気亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼などの金属により形成しても良い。このようなクリーニング容器301は、支持部材304が固定され、クリーニングブレード61により除去されたトナーを収容可能である。このために、クリーニング容器301は、クリーニングブレード61によって感光ドラム1aの表面から回収されたトナーを収容する回収トナー収容部303を有する。回収トナー収容部303には、搬送スクリュー306が配置されている。
回収トナー収容部303に収容された回収トナーは、その後、回収トナー収容部303内部を搬送スクリュー306によって感光ドラム1aの長手方向に沿って搬送され、クリーニング容器301の外に排出される。排出された回収トナーは、装置本体に設けられた不図示の回収トナー容器に貯留される。回収トナー容器は、回収トナーで満たされると交換される。なお、感光ドラム1aは、クリーニング装置60aのクリーニング容器301に両端を回転可能に支持されている。
クリーニング容器301は、回収トナー収容部303の下方で支持部材304を固定支持している。このために、クリーニング容器301は、支持部材304の支持板部304aのブレード部6aが設けられた片面314aとは反対側の他面314bと対向する第1対向部302aを有する。支持部材304のクリーニング容器301への取り付け構成については後述する。
クリーニング容器301は、第1対向部302aの下方側に第1対向部302aと連続して支持部材304の折り曲げ部304bと対向する第2対向部302bと、折り曲げ部304bの第2対向部302bと反対側に対向する第3対向部302cを有する。即ち、支持部材304は、クリーニング容器301に固定された状態で、折り曲げ部304bが第2対向部302bと第3対向部302cとの間に進入する。更にクリーニング容器301は、第2対向部302bと第3対向部302cの間で、支持部材304と反対側に開口した開口部318が形成されている。開口部318の詳しい説明は、後述する。
[クリーニングブレードのクリーニング容器への取り付け構成]
次に、クリーニングブレード61のクリーニング容器301への取り付け構成について、図4及び図5(a)、(b)を用いて説明する。図4に示すように、クリーニングブレード61は、クリーニング容器301に設けられた位置決め部301a、301bに位置決めされている。位置決め部301a、301bは、クリーニング容器301に一体的に設けられた円筒状の突起である。一方、支持部材304の支持板部304aの長手方向のそれぞれ端部付近には、図5(a)、(b)に示すように、嵌合孔324a、324bが形成されている。そして、位置決め部301a、301bが嵌合孔324a、324bに嵌合することで、クリーニングブレード61がクリーニング容器301に位置決めされる。
次に、クリーニングブレード61のクリーニング容器301への取り付け構成について、図4及び図5(a)、(b)を用いて説明する。図4に示すように、クリーニングブレード61は、クリーニング容器301に設けられた位置決め部301a、301bに位置決めされている。位置決め部301a、301bは、クリーニング容器301に一体的に設けられた円筒状の突起である。一方、支持部材304の支持板部304aの長手方向のそれぞれ端部付近には、図5(a)、(b)に示すように、嵌合孔324a、324bが形成されている。そして、位置決め部301a、301bが嵌合孔324a、324bに嵌合することで、クリーニングブレード61がクリーニング容器301に位置決めされる。
また、クリーニング容器301には、感光ドラム1aを回転可能に位置決めするドラム位置決め部301c、301dが長手方向両端部に設けられている。このため、感光ドラム1aとクリーニングブレード61とは、クリーニング容器301の単部品精度によって、図4に示すY−Z方向の相対位置が高精度に保持される構成となっている。
図5(a)に示すように、クリーニング容器301の長手方向両端部には、クリーニングブレード61の支持部材304が着座する容器側取り付け面301eが設けられている。容器側取り付け面301eの中心部には、支持部材304をクリーニング容器301に固定するためのビス固定孔301fが設けられている。支持部材304とクリーニング容器301とは、クリーニング容器301の容器側取り付け面301eと、支持部材304の一部である支持板部304aの他面314bの長手方向両端部の面(支持板側取り付け面)とが接触して固定される。この際、ビス309を支持板部304aに設けられた貫通孔324cを通し、クリーニング容器301のビス固定孔301fに螺合することで、図5(b)に示すように、支持部材304をクリーニング容器301に固定する。これにより、支持部材304が、クリーニング容器301に対して、図5(a)、(b)に示すX方向に関して精度良く位置決めされる。
なお、支持板部304aの他面314bと、この他面314bと対向するクリーニング容器301の面は、容器側取り付け面301e以外の中央部付近においては、互いに隙間を持って配置される構成となっている。即ち、図3に示したように、支持部材304がクリーニング容器301に固定された状態で、支持板部304aの他面314bとクリーニング容器301の第1対向部302aとの間には、隙間がある。
ここで、上述したように、クリーニングブレード61によって回収された回収トナーは回収トナー収容部303に収容され、搬送スクリュー306によって回収トナー容器へ移動させられる。この時に、クリーニング容器301と支持部材304との間に隙間があると、その部分から回収トナー収容部303に収められた回収トナーが漏れ出てしまう。このために、詳しくは後述するように、シール部材としての長手シール部材(長手封止部材)310(図5(b)、図6(b)参照)を配設することで、クリーニング容器301の中央部付近と支持部材304との隙間をシールしている。長手シール部材310がクリーニング容器301と支持部材304との両方に密着することで、上述の隙間から回収トナーが流出することを防止できる。
[クリーニングブレード回りのシール構成]
次に、クリーニング容器301とクリーニングブレード61との間のシール構成について、図5(a)ないし図7(b)を用いて説明する。本実施形態では、図5(b)及び図6(b)に示すように、支持部材304の一部である折り曲げ部304bとクリーニング容器301の第2対向部302bとの間を、長手シール部材310によりシールしている。また、図5(a)、(b)に示すように、クリーニングブレード61(ブレード部6a及び支持部材304)の長手方向端部(幅方向端部)とクリーニング容器301との間を、端部シール部材311によりシールしている。
次に、クリーニング容器301とクリーニングブレード61との間のシール構成について、図5(a)ないし図7(b)を用いて説明する。本実施形態では、図5(b)及び図6(b)に示すように、支持部材304の一部である折り曲げ部304bとクリーニング容器301の第2対向部302bとの間を、長手シール部材310によりシールしている。また、図5(a)、(b)に示すように、クリーニングブレード61(ブレード部6a及び支持部材304)の長手方向端部(幅方向端部)とクリーニング容器301との間を、端部シール部材311によりシールしている。
[端部シール部材]
まず、端部シール部材311について説明する。端部シール部材311は、クリーニングブレード61の長手方向(Y方向)端部6cにおける、クリーニングブレード61とクリーニング容器301との隙間を封止する。ここで、以下に説明する端部シール部材311の構成において、端部6cとは長手方向反対に位置する他端においても同様の封止構成であるため反対側の説明は省略する。
まず、端部シール部材311について説明する。端部シール部材311は、クリーニングブレード61の長手方向(Y方向)端部6cにおける、クリーニングブレード61とクリーニング容器301との隙間を封止する。ここで、以下に説明する端部シール部材311の構成において、端部6cとは長手方向反対に位置する他端においても同様の封止構成であるため反対側の説明は省略する。
端部シール部材311は、例えば、発砲ウレタンフォームで形成されたスポンジシール材から成り、図5(a)に示すように、クリーニング容器301に設けられたシール座面315に対し両面テープで貼付固定される。なお、端部シール部材311は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)により形成されていても良い。
このような端部シール部材311は、略クランク状に形成されており、図5(a)の上側部分の第1シール部316と、下側部分の第2シール部317とから構成される。第1シール部316は、クリーニングブレード61のブレード部6aの長手方向端部とクリーニング容器301との隙間をシールする。第2シール部317は、支持部材304の支持板部304aの長手方向端部とクリーニング容器301の第1対向部302aとの隙間をシールする。
なお、端部シール部材311は、クリーニング容器301に固定された状態で、第2シール部317の先端部(図5(a)の下端部)が開口部318に露出する。即ち、端部シール部材311は、第2対向部302bよりも第1対向部302aと反対側、即ち、第3対向部302c側まで延設された延設部311cを有する。
図5(a)に示すように端部シール部材311をクリーニング容器301に固定した状態で、図5(b)に示すようにクリーニングブレード61をクリーニング容器301に組み付ける。この状態で、第1シール部316は、ブレード部6aの長手方向端部とクリーニング容器301との間で所定量つぶされ、これにより、ブレード部6aの端部とクリーニング容器301との間が封止される。また、第2シール部317は、支持板部304aの長手方向端部とクリーニング容器301の第1対向部302aとの間で所定量つぶされ、これにより、支持板部304aの端部とクリーニング容器301との間が封止される。
このように端部シール部材311によってクリーニングブレード61の長手方向端部における隙間の封止が行われ、ここからトナーが流出する事を防止できる。また、端部シール部材311として上述のように軟質の発泡ウレタンを使用することで、第1シール部316がブレード部6aによりつぶされた状態でも、ブレード部6aの感光ドラム1aへの当接圧に与える影響を抑えられる。
[長手シール部材]
次に、長手シール部材310について説明する。図5(a)に示すように、クリーニング容器301の第2対向部302bと第3対向部302cとの間には、長手方向に亙って、クリーニング容器301の外部に開口する開口部318が形成されている。開口部318は、一端側の端部シール部材311近傍から他端側の端部シール部材近傍に至るまで連続して形成されており、X方向において貫通された穴である。このため、クリーニング容器301の内部(クリーニングブレード61が配置される側)と外部は、次述するように、長手シール部材310がない場合には、開口部318により連通した状態となる。
次に、長手シール部材310について説明する。図5(a)に示すように、クリーニング容器301の第2対向部302bと第3対向部302cとの間には、長手方向に亙って、クリーニング容器301の外部に開口する開口部318が形成されている。開口部318は、一端側の端部シール部材311近傍から他端側の端部シール部材近傍に至るまで連続して形成されており、X方向において貫通された穴である。このため、クリーニング容器301の内部(クリーニングブレード61が配置される側)と外部は、次述するように、長手シール部材310がない場合には、開口部318により連通した状態となる。
上述したように、クリーニングブレード61がクリーニング容器301に取り付けられた状態では、この開口部318に支持部材304の折り曲げ部304bが侵入する。したがって、図3に示すように、この開口部318のうち、折り曲げ部304bと第2対向部302bとの間が、支持板部304aと第1対向部302aとの隙間を通じて、回収トナー収容部303と連通する。このため、本実施形態では、図5(b)及び図6(b)に示すように、折り曲げ部304bと第2対向部302bとの隙間を長手シール部材310によりシールするようにしている。
本実施形態の場合、長手シール部材310は、ホットメルト接着剤であり、詳しくは後述するように、開口部318から支持部材304の一部とクリーニング容器301との間に注入される。即ち、ホットメルト接着剤は、加熱された状態では溶融した液状材料となる。そして、この液状材料を開口部318から注入することで、支持部材304の一部とクリーニング容器301とに間に液状材料が塗布される。更に、この状態で液状材料を凝固させることで、支持部材304の一部とクリーニング容器301との隙間に長手シール部材310が設けられる。
本実施形態のホットメルト接着剤は、例えば、注入する際には140℃程度まで加熱されることで液体状態となり、80℃程度で凝固する。ホットメルト接着剤としては、適宜任意の熱可塑性樹脂を主体とするものを用いることができる。例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系、PO(ポリオレフィン)系、PA(ポリアミド)系、SR(合成ゴム)系、ACR(アクリル)系、PUR(ポリウレタン)系などのホットメルト接着剤が挙げられる。
本実施形態では、上述の特性を有するホットメルト接着剤、典型的にはPO(ポリオレフィン)系ホットメルト接着剤を用いた。つまり、本実施形態で用いたホットメルト接着剤は、加熱溶融状態において流動性及び粘性を有し、例えば、支持部材304の一部とクリーニング容器301とに間に数ミリ(2〜5mm)程度の盛り上がりを形成して塗布できる。
また、本実施形態で用いたホットメルト接着剤は、常温に戻った後も接触圧力に応じて容易に変形し得る。また、本実施形態で用いたホットメルト接着剤は、加熱状態、常温状態のいずれにおいても、表面(表層部)に粘着性を有する。つまり、本実施形態では、長手シール部材310は、加熱状態で流動性及び粘性を示すと共に、固化した状態で粘弾性を示す。
上述のようにホットメルト接着剤が塗布されることで、長手シール部材310は、支持部材304の支持板部304aと折り曲げ部304bの少なくとも何れかと、クリーニング容器301の第2対向部302bとにそれぞれ直接接触する。即ち、別途、シール部材を両面テープや接着剤などで固定する場合には、シール部材と、支持板部304aと折り曲げ部304bの少なくとも何れかとの間、又は、シール部材と第2対向部302bとの間に両面テープや接着剤が介在する。これに対して本実施形態では、液状材料を塗布することで長手シール部材310としているため、長手シール部材310は、支持板部304aと折り曲げ部304bの少なくとも何れかと、第2対向部302bとにそれぞれ直接接触する。
具体的には、図6(b)のB−B断面である図7(a)に示すように、長手シール部材310は、クリーニング容器301と接触する接触部310aと、支持部材304と接触する接触部310bとを有する。本実施形態では、長手シール部材310は、後述する端部シール部材311の延設部311cとの接触部を除いて、クリーニング容器301及び支持部材304に対して次のように接触している。
即ち、長手シール部材310は、クリーニング容器301に対しては、第2対向部302bの奥側(図7(a)の下側)と接触し、更に、第1対向部302a側に回り込むように接触している。また、長手シール部材310は、支持部材304に対しては、支持板部304aの基端寄り部分(図7(a)の右側部分)から折り曲げ部304bの奥側(図7(a)の下側)まで連続して接触している。
また、このように開口部318から液状材料を注入するため、開口部318は、長手シール部材310と対向する位置に形成される。本実施形態では、長手シール部材310は、開口部318を通じて外部から(図4の矢印B方向から)視認可能である。
一方、上述したように、端部シール部材311は、クリーニング容器301に固定された状態で第2対向部302bよりも第3対向部302a側に延設された延設部311cを有する。延設部311cは、図5(a)及び図6(a)に示すように、開口部318に露出する。このため、本実施形態では、長手シール部材310を設けていない状態で、延設部311cが外部から(図4の矢印B方向から)視認可能である。
本実施形態では、図6(b)に示すように、長手シール部材310を延設部311c上にも設けている。即ち、第2対向部302bと折り曲げ部304bとの間で、長手方向一端側の端部シール部材311の延設部311c上から長手方向他端側の端部シール部材の延設部上まで、長手方向に連続して長手シール部材310を設けている。このため、長手シール部材310は、長手方向両端の端部シール部材311の延設部311cにも直接接触している。
即ち、長手シール部材310は、長手方向端部の領域C2において、クリーニング容器301と接触する接触部310cと、端部シール部材311の延設部311cと接触する接触部310dとを有する。つまり、図6(b)のC−C断面である図7(b)に示すように、開口部318と対向する支持部材304の長手方向端部において、開口部318から順に、長手シール部材310、端部シール部材311、支持部材304が設けられている。このように端部シール部材311が、支持部材304の支持板部304aと長手シール部材310とに接触しながら挟まれていることで、端部におけるクリーニング容器301と支持部材304との封止性が確保され、トナーの漏れを防止することができる。
[クリーニング装置の製造方法]
次に、上述のようなクリーニング装置60aの製造方法について説明する。まず、本実施形態の製造方法は、設置工程と、組み付け工程と、注入工程と、凝固工程とを有する。設置工程では、端部シール部材311の一部(即ち、延設部311c)が開口部318を通じて露出するように端部シール部材311をクリーニング容器301に設置する。即ち、設置工程では、図5(a)に示したように、端部シール部材311をクリーニング容器301に設けられたシール座面315に対し両面テープで貼付固定する。この際、延設部311cが開口部318に露出するように端部シール部材311をクリーニング容器301に固定する。
次に、上述のようなクリーニング装置60aの製造方法について説明する。まず、本実施形態の製造方法は、設置工程と、組み付け工程と、注入工程と、凝固工程とを有する。設置工程では、端部シール部材311の一部(即ち、延設部311c)が開口部318を通じて露出するように端部シール部材311をクリーニング容器301に設置する。即ち、設置工程では、図5(a)に示したように、端部シール部材311をクリーニング容器301に設けられたシール座面315に対し両面テープで貼付固定する。この際、延設部311cが開口部318に露出するように端部シール部材311をクリーニング容器301に固定する。
次いで、組み付け工程では、支持板部304aが第1対向部302aと、折り曲げ部304bが第2対向部302bとそれぞれ対向するように、支持部材304をクリーニング容器301に組み付ける。即ち、組み付け工程では、図5(a)、(b)に示したように、クリーニングブレード61の支持部材304を容器側取り付け面301eに突き当てて、ビス309によりクリーニングブレード61をクリーニング容器301に固定する。
この際、折り曲げ部304bが開口部318に侵入し、折り曲げ部304bが第2対向部302bと対向する。また、支持板部304aの他面314bと、この他面314bと対向するクリーニング容器301の第1対向部302aとの間には、隙間がある。更に、端部シール部材311がブレード部6a及び支持板部304aの長手方向端部とクリーニング容器301との間でつぶされる。
次いで、注入工程では、開口部318から支持部材304の一部とクリーニング容器301との間に、ホットメルト接着剤を溶融した液状材料を注入する。注入工程では、液状材料を開口部318から長手方向に沿って注入する。この際、液状材料を開口部318から露出した端部シール部材311の一部上、即ち、延設部311c上にも注入する。更に、凝固工程では、液状材料を凝固させて長手シール部材310とする。以下、注入工程及び凝固工程について、具体的に説明する。
図7(a)に示すように、長手シール部材310はホットメルト接着剤を用いており、加熱射出装置500より加熱溶融された状態の液状材料がノズル501より射出される。液状材料の射出は、上述のようにクリーニングブレード61を、端部シール部材311が設けられたクリーニング容器301に組み付けた状態で行う。即ち、注入工程の前に組み付け工程を行い、組み付け工程の前に設置工程を行う。
ノズル501の先端部は、支持板部304aに略直交する方向に向いているため、液状材料は、支持板部304aに略直交する方向(図7(a)の矢印H方向)に射出される。更に、ノズル501は、射出時にクリーニング容器301の開口部318から支持板部304aをめがけて射出を行い、開口部318と支持部材304により形成された空間C1を敷き詰めるように形成される。即ち、第2対向部302bと、支持板部304a及び折り曲げ部304bとで囲まれる空間C1に、液状材料が注入される。
長手シール部材310は、この空間C1を隙間なく敷き詰めるように配置されることが好ましい。このため、長手シール部材310の材料としては、加熱溶融状態において所定の流動性を示しつつ、常温に戻った後は形状を維持しうるものが望ましい。また、加熱状態、常温状態の何れにおいても、表層部に粘着性を有するものが用いられる。
具体的には、図6(b)において、ホットメルト接着剤を溶融した液状材料を開口部318から注入する際に、この液状材料を注入するノズル501の先端は、紙面手前から奥方向に向けられる。そして、ノズル501の先端は、長手方向において、端部シール部材311の延設部311c上の領域C2に配置される。この状態に置いて、ノズル501からホットメルト接着剤を溶融した液状材料の吐出が開始される。
次いで、領域C2から塗布が開始されたノズル501は、開口部318に沿って長手中央方向(図6(b)のS方向)へとスライドする。更に長手方向の他端にある開口部318の端部(不図示)へとスライドさせ、他端に有する端部シール部材の延設部まで塗布を行った後に、塗布を終了させる。その後、液状材料が凝固することで、第2対向部302bと折り曲げ部304bとの間で、長手方向一端側の端部シール部材311の延設部311c上から長手方向他端側の端部シール部材の延設部上まで、長手方向に連続して長手シール部材310が設けられる。
このように構成される本実施形態の場合、上述のように長手シール部材310が設けられているため、支持部材304の一部とクリーニング容器301との隙間からトナーが外部に漏れることを抑制できる。即ち、この隙間のうち、端部シール部材311が配置された部分を除く長手方向の領域においては、長手シール部材310が接触部310aでクリーニング容器301と、接触部310bで支持部材304とそれぞれ接触している。このため、この領域の隙間が長手シール部材310により封止される。
一方、上述の隙間のうち、端部シール部材311が設けられた長手方向両端部においては、長手シール部材310が接触部310cでクリーニング容器301と、接触部310dで端部シール部材311の延設部311cとそれぞれ接触している。このため、端部シール部材311が設けられた領域においても、上述の隙間が長手シール部材310によって、より確実に封止される。
特に、本実施形態の場合、クリーニング容器301に設けられた開口部318から液状材料(本実施形態ではホットメルト接着剤)を注入することで、長手シール部材310を設けている。このため、型を使用せずに長手シール部材310を設けることができ、クリーニング装置60aの組み立て装置の小型化を図れる。また、小ロット製品にも適用し易い。
また、クリーニング容器301にクリーニングブレード61を組み付けた後に、外部から液状材料を塗布することが可能であるため、クリーニングブレード61の組み付け精度を向上させ易い。また、型を用いる場合と比べて、スペースの制約が抑制され、設計自由度や組立順序の自由度が高いクリーニング装置を提供することが可能となる。
更に、クリーニング容器301にクリーニングブレード61を組み付けた後に、外部から液状材料を塗布することで長手シール部材310を設けているため、シール性を確保し易い。例えば、クリーニング容器301とクリーニングブレード61の何れかにシール部材を設けた後、クリーニングブレード61をクリーニング容器301に組み付ける場合を考える。この場合、第2対向部302bと折り曲げ部304bが図7(a)の上下方向に相対移動することになり、シール部材にせん断力が加わってしまう。この結果、クリーニングブレード61の組み付け時にシール部材が破損するなど、シール性を十分に確保できない虞がある。
これに対して本実施形態の場合、クリーニング容器301にクリーニングブレード61を組み付けた後に、外部から液状材料を塗布することで長手シール部材310を設けている。このため、クリーニング装置60aの組み付け時に長手シール部材310に破損が生じることを抑制でき、シール性を確保し易い。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図8(a)、(b)を用いて説明する。本実施形態の場合、長手シール部材310を設けるために液状材料を注入する開口部323の位置が、上述の第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と異なるため、重複する説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2の実施形態について、図8(a)、(b)を用いて説明する。本実施形態の場合、長手シール部材310を設けるために液状材料を注入する開口部323の位置が、上述の第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と異なるため、重複する説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の場合、クリーニングブレード61の折り曲げ部304bと対向するクリーニング容器301Aの第2対向部302b1に、長手方向に亙ってクリーニング容器301Aの外部に開口する開口部323が形成されている。そして、この開口部323からクリーニングブレード61の支持部材304の一部とクリーニング容器301Aとの間に液状材料としてのホットメルト接着剤を注入するようにしている。
即ち、第1の実施形態では、図7(a)に示したように、支持部材304の支持板部304aに対し略直交する方向にノズル501を配設し、ホットメルト接着剤を塗布していた。これに対して本実施形態では、図8(a)に示すように、加熱射出装置500Aのノズル501を、支持板部304aと略平行な方向、言い換えれば、折り曲げ部304bと略直交する方向に配設し、ホットメルト接着剤の塗布を行っている。
このため、本実施形態では、クリーニング容器301Aに設けられた開口部323は、支持部材304の折り曲げ部304bに対向するように、長手方向に連続して設けられる。このように設けられた開口部323からホットメルト接着剤が注入されることで、第2対向部302b1と折り曲げ部304bとの間に長手シール部材310が設けられる。
また、このように開口部323から液状材料を注入するため、開口部323は、長手シール部材310と対向する位置に形成される。本実施形態では、長手シール部材310は、開口部323を通じて外部から視認可能である。なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、開口部318が設けられているが、この開口部318はなくても良い。例えば、第2対向部302b1の先端と第3対向部302cの先端とが繋がれていても良い。
図8(a)に示すように、長手シール部材310は、端部シール部材311が配置された部分を除く長手方向の領域においては、クリーニング容器301と接触する接触部310eと、支持部材304と接触する接触部310fとを有する。即ち、長手シール部材310は、クリーニング容器301Aに対しては、第2対向部302b1の開口部323の周囲と接触している。また、長手シール部材310は、支持部材304に対しては、折り曲げ部304bの開口部323及び開口部323と対向する部分と接触している。
なお、この領域において長手シール部材310がクリーニング容器301A及び支持部材304に接触する部分は、図7(a)に示した第1の実施形態と同様であっても良い。要は、少なくとも開口部323よりもクリーニング容器301Aの内部側で、長手シール部材310が第2対向部302b1及び折り曲げ部304bと接触していれば良い。
また、本実施形態の場合も、長手方向両端部に設けられた端部シール部材311Aは、第2対向部302b1よりも第3対向部302a側に延設された延設部311c1を有する。延設部311c1は、折り曲げ部304bに沿って折れ曲がるように更に延設された折れ曲がり部311aを有する。折れ曲がり部311aは、長手シール部材310を設けていない状態で外部から視認可能である。
本実施形態では、図8(b)に示すように、長手シール部材310を折れ曲がり部311aを含む延設部311c1上にも設けている。即ち、本実施形態の場合も、第2対向部302b1と折り曲げ部304bとの間で、長手方向一端側の端部シール部材311Aの延設部311c1上から長手方向他端側の端部シール部材の延設部上まで、長手方向に連続して長手シール部材310を設けている。このため、長手シール部材310は、長手方向両端の端部シール部材311Aの延設部311c1にも直接接触している。
即ち、長手シール部材310は、長手方向端部において、クリーニング容器301と接触する接触部310gと、端部シール部材311Aの延設部311c1と接触する接触部310hとを有する。このため、開口部323と対向する支持部材304の長手方向端部において、開口部323から順に、長手シール部材310、端部シール部材311A、支持部材304が設けられている。このように端部シール部材311Aが、支持部材304の折り曲げ部304bと長手シール部材310とに接触しながら挟まれていることで、端部におけるクリーニング容器301Aと支持部材304との封止性が確保され、トナーの漏れを防止することができる。
なお、端部シール部材311Aは、上述のように折れ曲がり部311aを形成せずに、第1の実施形態のような端部シール部材311であっても良い。この場合でも、開口部323から液状材料を端部シール部材311の延設部311cに接触するまで注入することで、長手シール部材310を端部シール部材311に接触させることができる。
このような本実施形態の場合、開口部318を形成していない構成や、開口部318から液状材料を注入しにくい構成であっても、開口部323から液状材料を注入可能である。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得られる。
<他の実施形態>
上述の説明では、像担持体としての感光ドラム1a上のトナーを除去するクリーニング装置60aに本発明を適用した場合について説明した。但し、本発明は、像担持体でもある中間転写ベルト7上のトナーを除去するベルトクリーニング装置11にも適用可能である。
上述の説明では、像担持体としての感光ドラム1a上のトナーを除去するクリーニング装置60aに本発明を適用した場合について説明した。但し、本発明は、像担持体でもある中間転写ベルト7上のトナーを除去するベルトクリーニング装置11にも適用可能である。
また、感光体としての感光ドラムが感光ベルトなどの他の構成であっても良い。また、中間転写体としての中間転写ベルトが中間転写ドラムなどの他の構成であっても良い。
1a、1b、1c、1d・・・感光ドラム(像担持体)/6a・・・ブレード部/60a・・・クリーニング装置/61・・・クリーニングブレード/301・・・クリーニング容器/302a・・・第1対向部/302b、302b1・・・第2対向部/302c・・・第3対向部/304・・・支持部材/304a・・・支持板部/304b・・・折り曲げ部/310・・・長手シール部材(シール部材)/311、311A・・・端部シール部材/311c、311c1・・・延設部/318、323・・・開口部
Claims (13)
- 回転する像担持体に当接して、前記像担持体上のトナーを除去するブレード部と、
前記ブレード部を支持する支持部材と、
前記支持部材が固定され、前記ブレード部により除去されたトナーを収容可能なクリーニング容器と、
前記像担持体の回転方向に交差する幅方向に亙って、前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間をシールするシール部材と、を備え、
前記シール部材は、前記支持部材の一部と前記クリーニング容器とにそれぞれ直接接触しており、
前記クリーニング容器は、前記シール部材と対向する位置に、前記幅方向に亙って前記クリーニング容器の外部に開口する開口部が形成されている、
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記シール部材は、ホットメルト接着剤である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記支持部材は、板状部材であり、先端側に前記ブレード部を支持する支持板部と、前記支持板部の基端から折り曲げられた折り曲げ部と、を有し、
前記シール部材は、前記支持板部と前記折り曲げ部の少なくとも何れかと前記クリーニング容器との間をシールする、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のクリーニング装置。 - 前記クリーニング容器は、前記支持板部と対向する第1対向部と、前記第1対向部と連続して前記折り曲げ部と対向する第2対向部と、を有し、
前記シール部材は、前記支持板部と前記折り曲げ部の少なくとも何れかと、第2対向部とにそれぞれ直接接触している、
ことを特徴とする、請求項3に記載のクリーニング装置。 - 前記クリーニング容器は、前記折り曲げ部の前記第2対向部と反対側に対向する第3対向部を有し、
前記開口部は、前記第2対向部と前記第3対向部の間で、前記支持部材と反対側に開口している、
ことを特徴とする、請求項4に記載のクリーニング装置。 - 前記開口部は、前記第2対向部に形成されている、
ことを特徴とする、請求項4に記載のクリーニング装置。 - 前記ブレード部及び前記支持部材の前記幅方向端部と前記クリーニング容器との間をシールする端部シール部材を備え、
前記端部シール部材は、前記第2対向部よりも前記第1対向部と反対側まで延設された延設部を有し、
前記シール部材は、前記延設部にも直接接触している、
ことを特徴とする、請求項4ないし6のうちの何れか1項に記載のクリーニング装置。 - 前記ブレード部及び前記支持部材の前記幅方向端部と前記クリーニング容器との間をシールする端部シール部材を備え、
前記開口部と対向する前記支持部材の前記幅方向端部において、前記開口部から順に、前記シール部材、前記端部シール部材、前記支持部材が設けられている、
ことを特徴とする、請求項1ないし6のうちの何れか1項に記載のクリーニング装置。 - 前記シール部材は、前記開口部を通じて外部から視認可能である、
ことを特徴とする、請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載のクリーニング装置。 - 回転する像担持体に当接して、前記像担持体上のトナーを除去するブレード部と、
前記ブレード部を支持する支持部材と、
前記支持部材が固定され、前記ブレード部により除去されたトナーを収容可能で、前記支持部材と対向する一部に外部に開口する開口部が形成されたクリーニング容器と、
前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間をシールするシール部材と、を備えたクリーニング装置の製造方法であって、
前記開口部から前記支持部材の一部と前記クリーニング容器との間に液状材料を注入する注入工程と、
前記液状材料を凝固させて前記シール部材とする凝固工程と、を有する、
ことを特徴とするクリーニング装置の製造方法。 - 前記開口部は、前記像担持体の回転方向に交差する幅方向に亙って形成されており、
前記注入工程では、前記液状材料を前記開口部から前記幅方向に沿って注入する、
ことを特徴とする、請求項10に記載のクリーニング装置の製造方法。 - 前記支持部材は、板状部材であり、先端側に前記ブレード部を支持する支持板部と、前記支持板部の基端から折り曲げられた折り曲げ部と、を有し、
前記クリーニング容器は、前記支持板部と対向する第1対向部と、前記第1対向部と連続して前記折り曲げ部と対向する第2対向部と、を有し、
前記シール部材は、前記支持板部と前記折り曲げ部の少なくとも何れかと前記第2対向部との間をシールし、
前記注入工程の前に、前記支持板部が前記第1対向部と、前記折り曲げ部が前記第2対向部とそれぞれ対向するように、前記支持部材を前記クリーニング容器に組み付ける組み付け工程を有する、
ことを特徴とする、請求項10又は11に記載のクリーニング装置の製造方法。 - 前記クリーニング装置は、前記ブレード部及び前記支持部材の前記幅方向端部と前記クリーニング容器との間をシールする端部シール部材を備え、
前記組み付け工程の前に、前記端部シール部材の一部が前記開口部を通じて露出するように前記端部シール部材を前記クリーニング容器に設置する設置工程を有し、
前記注入工程では、前記液状材料を前記開口部から露出した前記端部シール部材の一部上にも注入する、
ことを特徴とする、請求項10ないし12のうちの何れか1項に記載のクリーニング装置の製造方法。
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