JP2019193859A - ヘアケア装置 - Google Patents

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【課題】整髪を良好に行うことのできるヘアケア装置を提供する。【解決手段】吸込口15と把持部10と、周面に多数のブラシ毛材31を立設しブラシ毛材間に吹出口を開口するブラシ部30と、吸込口から吹出口に気流を導く空気通路24と、空気通路内に配される送風機3と、送風機3の下流で空気通路に臨む放電電極21を有して帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置20とを備え、帯電粒子を含む気流を吹出口から送出してブラシ毛材31により整髪するヘアケア装置1において、空気通路24が流路を絞る絞り部26を有し、放電電極21を絞り部26よりも下流の空気通路24の周部に配置した。放電電極21よりも下流で、かつブラシ部30の端部には、ブラシ毛材間に気流を送出する吹出口が設けられており、軸方向に垂直な平面でブラシ部30を切断した断面から送風機3の上流側を見たとき、吹出口と放電電極21は、ベース材を挟んで反対側に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、帯電粒子を送出して整髪を行うヘアケア装置に関する。
帯電粒子を送出する従来のヘアケア装置は特許文献1に開示される。このヘアケア装置は使用者が把持する柱状の把持部と、把持部の軸方向に着脱可能に連結されるブラシ部とを備えている。ブラシ部の周面には周方向の一部を除く約半周の範囲に多数のブラシ毛材が立設される。
把持部は一端に吸込口が開口して内部に空気通路が形成される。空気通路内には送風機が配される。空気通路はブラシ部側の端部で2方向に分岐し、把持部の外周面に沿ってブラシ部の方向に気流を送出する吹出口が先端に開口する。また、把持部内には吹出口の近傍に配した放電電極を有して放電によりイオンを発生する帯電粒子発生装置が設けられる。
上記構成のヘアケア装置において、使用者は把持部を把持してブラシ毛材を頭髪に摺動させて整髪を行う。この時、送風機及び帯電粒子発生装置が駆動されると、吸込口から空気通路内に外気が流入してイオンを含む気流が吹出口から送出される。これにより、ブラシ毛材に接触する頭髪にイオンが供給され、頭髪の保湿効果が得られる。また、ブラシ毛材と摺動する頭髪に発生した静電気をイオンにより除電し、静電気による頭髪の広がりを抑制することができる。
特開2009−160184号公報(第4頁−第5頁、第7図)
しかしながら、上記従来のヘアケア装置によると、帯電粒子発生装置で発生するイオンがブラシ毛材から離れた位置に配した吹出口から外方に向かって送出される。このため、イオンが空気中に拡散し、ブラシ毛材に接触する頭髪に到達するイオンが減少する。従って、頭髪の保湿や静電気の除電を十分行うことができず、良好な整髪を行うことができない問題があった。
本発明は、整髪を良好に行うことのできるヘアケア装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、吸込口を開口して柱状に形成される把持部と、前記把持部の軸方向に連結され、ベース材の周面に多数のブラシ毛材が立設され、前記ベース材における前記ブラシ毛材間に吹出口が開口しているブラシ部と、前記把持部及び前記ブラシ部の内部に連通して設けられるとともに前記吸込口から前記吹出口に気流を導く空気通路と、前記空気通路内に配される送風機と、前記送風機の下流で前記空気通路に放電電極を有して帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置とを備え、帯電粒子を含む気流を前記吹出口から送出して前記ブラシ毛材により整髪するヘアケア装置において、前記送風機の下流で内壁面を傾斜して流路を絞る絞り部を有し、前記放電電極は、前記絞り部よりも下流であり、かつ前記ブラシ部よりも上流の前記空気通路内であって、前記絞り部の軸心からずれた位置に配されており、前記放電電極よりも下流であり、かつ前記ブラシ部の端部に、前記ブラシ毛材間に気流を送出する吹出口をさらに備え、前記軸方向に垂直な平面で前記ブラシ部を切断した断面から前記送風機の上流側を見たとき、前記ブラシ部の端部の吹出口と前記放電電極とは、前記ベース材を挟んで反対側に位置していることを特徴としている。
本発明によると、把持部及びブラシ部に連通する空気通路の吹出口がブラシ毛材間に開口し、帯電粒子発生装置の放電電極が空気通路に臨んで配される。このため、ブラシ毛材間の吹出口から帯電粒子を含む気流を送出して頭髪に到達する帯電粒子を増加させることができる。また、絞り部よりも下流の空気通路の周部に放電電極が配されるので、帯電粒子の消滅を抑制して頭髪に到達する帯電粒子を増加させることができる。従って、頭髪の保湿や除電を十分行うことができ、良好な整髪を行うことができる。
本発明の第1実施形態のヘアケア装置を示す斜視図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置を示す側面断面図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置を示す上面断面図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置のイオン混合部の詳細を示す側面断面図 図2のA−A断面図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置の帯電粒子発生装置を示す概略側面図 図2のB−B断面図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置のカバーを示す斜視図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置によるブラッシング時の毛髪の帯電量を測定した結果を示す図 本発明の第1実施形態のヘアケア装置によるブラッシング時の毛髪の帯電量を測定する試験方法を示す図 本発明の第2実施形態のヘアケア装置を示す斜視図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態のヘアケア装置の斜視図を示している。ヘアケア装置1はヘアドライヤを構成し、使用者が把持する柱状の把持部10と、把持部10の軸方向に着脱可能に連結されるブラシ部30とを備えている。ブラシ部30は周方向の一部を除く約半周の範囲に多数のブラシ毛材31が立設され、ブラシ毛材31の間には多数の小孔から成る吹出口33が開口する。
把持部10は軸方向の一端から電源コード17が導出され、電源コード17の周囲に多数の小孔から成る吸込口15が開口する。把持部10のブラシ部30側の端部には操作スイッチ18、19を有した操作部12が設けられる。操作スイッチ18により後述する送風機3及び帯電粒子発生装置20(いずれも図2参照)のオンオフが切り替えられる。操作スイッチ19により後述するヒータ4(図2参照)のオンオフが切り替えられる。
また、把持部10には操作部12に隣接して縮径部11が設けられる。縮径部11は外周面を円錐面に形成され、吸込口15側に対して操作部12に向かって把持部10の外径を縮径する。使用者は操作部12に隣接する外径の小さい縮径部11を把持することによって、ヘアケア装置1の移動操作及び操作スイッチ18、19の切替操作を容易に行うことができる。
図2、図3はヘアケア装置1の側面断面図及び上面断面図を示している。把持部10の端部にはブラシ部30に嵌合する連結部16が設けられ、連結部16の端面に連結口16aが開口する。連結口16aは異物侵入防止のためにメッシュ状に形成される(図8参照)。
把持部10の内部には空洞部25が設けられ、ブラシ部30の内部には空洞部36が設けられる。空洞部25、36によって把持部10及びブラシ部30の内部に連通する空気通路24が形成される。空洞部36は連結口16aの中心に対して一方(図2の下方)に偏って形成され、連結口16aの他方(図2の上方)に面した吹出口34がブラシ部30の端部に設けられる。吹出口34の軸方向にブラシ毛材31が配される。
空洞部25内には吸込口15に面して送風機3が配される。送風機3はモータ3aにより駆動される軸流ファンにより形成される。送風機3を遠心ファンにより形成してもよい。送風機3を駆動すると空気通路24によって吸込口15から吹出口33、34に気流が導かれる。
空洞部25内の送風機3の下流に隣接して駆動回路5が配される。駆動回路5によって送風機3や、後述するヒータ4及び帯電粒子発生装置20が駆動される。空気通路24内に駆動回路5を配置することにより、空気通路24を流通する気流によって駆動回路5を冷却することができる。
空洞部25内には送風機3の下流で内壁面を傾斜して流路を絞る絞り部26が設けられる。縮径部11の外周面は絞り部26に沿って形成され、縮径部11の外径を容易に縮径することができる。絞り部26内にはコイル形状のヒータ4が配され、気流を昇温する。
絞り部26の下流には操作部12の内部に形成されたイオン混合部27が設けられる。図4はイオン混合部27の詳細を示す側面断面図である。
イオン混合部27は絞り部26の下流端の流入口26aと略等しい流路面積を有している。絞り部26を流通する気流は流路を絞られるため流速が増加し、流路の中央部に向かって案内される。このため、イオン混合部27の中央部をヒータ4により昇温された気流が流通する。イオン混合部27の流路面積を流入口26aよりも広くしてもよい。
イオン混合部27の周面には操作部12の外面に露出した平面の取付面27aが形成され、取付面27a上に平面視矩形の帯電粒子発生装置20が着脱可能に配される。操作部12の縮径部11に隣接した壁面には駆動回路5に接続される接点(不図示)が露出する。帯電粒子発生装置20の端面には接点を介して電力供給される端子51(図6参照)が設けられる。帯電粒子発生装置20の外周面は操作部12に対して着脱されるカバー23により覆われる。
図5は図2のA−A断面図を示している。また、図6は帯電粒子発生装置20の概略側面図を示している。帯電粒子発生装置20は取付面27a上に開口する開口部27b(図4参照)を介して空気通路24に臨む一対の針状の放電電極21を有している。放電電極21は帯電粒子発生装置20の前部である空気通路24の気流流通方向の一方の端部に配される。これにより、帯電粒子発生装置20の一方の端部が開口部27bに面して配される。帯電粒子発生装置20の放電電極21から離れた後部である他方の端部には回路基板50が内装され、後端面には端子51が設けられる。
帯電粒子発生装置20には放電電極21が臨む貫通孔22aを開口して放電電極21の上方を覆うカバー部22が設けられる。カバー部22によって帯電粒子発生装置20を着脱する際に使用者の手指と放電電極21との接触を防止して放電電極21が保護される。
一方の放電電極21には正の高電圧パルスが印加され、他方の放電電極21には負の高電圧パルスが印加される。これにより、放電電極21の先端でコロナ放電が発生する。正電圧を印加した放電電極21のコロナ放電により空気中の水分子が電離して水素イオンが生成される。この水素イオンが溶媒和エネルギーにより空気中の水分子とクラスタリングする。これにより、H+(H2O)m(mは0または任意の自然数)から成る正の空気イオンの帯電粒子が発生し、貫通孔22aを介して気流に混合される。
また、負電圧を印加した放電電極21のコロナ放電により空気中の酸素分子または水分子が電離して酸素イオンが生成される。この酸素イオンが溶媒和エネルギーにより空気中の水分子とクラスタリングする。これにより、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)から成る負の空気イオンの帯電粒子が発生し、貫通孔22aを介して気流に混合される。
この時、一対の放電電極21はイオン混合部27の周方向に所定量離れてそれぞれイオン混合部27の周部に配される。また、イオン混合部27の上流の絞り部26により流速が増加した気流がイオン混合部27の中央部を流通する。このため、周部の放電電極21で発生したイオンがイオン混合部27の中央部を流通する気流に負圧により吸引して混合される。
イオン混合部27の周部を気流が流通すると、気流によって空気通路24の内壁に衝突して消滅するイオンが増加する。このため、絞り部26を通過した気流によりイオンを吸引して混合し、イオンの消滅を低減することができる。また、イオン混合部27の中央部に放電電極21を配置すると空気通路24の圧力損失が大きくなる。このため、放電電極21をイオン混合部27の周部に配置して送風効率を向上させることができる。
また、図2に示すように、絞り部26の軸心に対して放電電極21と同じ側に空洞部36が配され、放電電極21の反対側にブラシ毛材31が配される。これにより、放電電極21で発生したイオンが円滑に空洞部36に導かれる。従って、吹出口34から空気中に拡散するイオンを低減し、ブラシ毛材31間の吹出口33から多くのイオンを送出することができる。
図7はカバー23の斜視図を示している。カバー23は樹脂成形品により形成され、操作部12(図1参照)の軸方向にスライドして操作部12を開閉する。カバー23のブラシ部30(図1参照)側の両側部には係止爪23aが設けられ、縮径部11(図1参照)側の両側部には係止爪23bが設けられる。また、カバー23のブラシ部30側の端面には押圧リブ23dが設けられる。
カバー23は放電電極21側から端子51(図6参照)に向かう方向にスライドして係止爪23a、23bが操作部12に係合して閉じられる。この時、帯電粒子発生装置20はカバー23により覆われ、押圧リブ23dにより端子51の方向に押圧される。これにより、帯電粒子発生装置20の端子51を接点に確実に接触させることができる。
また、カバー23は端子側から放電電極21側にスライドして開かれて取り外される。これにより、帯電粒子発生装置20(図2参照)を着脱することができ、放電電極21の清掃や帯電粒子発生装置20の交換を行うことができる。
カバー23の内面には帯電粒子発生装置20の外周面に近接する格子状の遮蔽リブ23cが設けられる。遮蔽リブ23cはカバー23の内側で帯電粒子発生装置20の前部と後部との間を遮蔽する。帯電粒子発生装置20は後端面に配した端子51が接点に接触し、前述の図4の矢印Dに示すように、開口部27bと帯電粒子発生装置20の前端面との隙間から高温の気流が漏出する場合がある。このとき、該気流は遮蔽リブ23cによって遮蔽され、帯電粒子発生装置20の後部に配した回路基板50の昇温を防止することができる。
図8は図2のB−B断面図を示している。ブラシ毛材31はポリアセタール等の樹脂により形成され、ゴム等により形成されるベース材35上に植設される。また、複数のブラシ毛材31を軸方向に並設したブラシ列32(図3参照)が周方向の一部を除く約半周の範囲に所定周期で複数並設される。吹出口33はベース材35に開口し、隣接するブラシ列32の間に配される吹出口33aと、周方向の両端のブラシ列32の両外側に設けられる吹出口33bとを有する。
上記構成のヘアケア装置1において、把持部10を把持して操作スイッチ18、19の操作により送風機3、帯電粒子発生装置20及びヒータ4が駆動される。これにより、吸込口15を介して空気通路24内に外気が流入する。空気通路24を流通する空気は絞り部26でヒータ4により昇温され、流入口26aを介してイオン混合部27に流入する。
気流はイオン混合部27の中央部を高速で流通し、帯電粒子発生装置20の放電電極21から発生したイオンが負圧により吸引して混合される。イオンを含む気流は連結口16aを介して吹出口34からブラシ毛材31間に軸方向に送出される。また、イオンを含む気流は空洞部36を流通して吹出口33からブラシ毛材31間に径方向に送出される。把持部10の移動によりブラシ毛材31が頭髪に摺動してブラッシングされる。この時、吹出口33、34から送出された高温の気流によって頭髪を乾燥させるとともにブラシ毛材31により整髪が行われる。
また、吹出口33、34からブラシ毛31間にイオンを含む気流が送出されるため、頭髪に到達するイオンを増加させることができる。イオンによって頭髪に潤いを与えるとともに、ブラシ毛材31との摺動により発生した頭髪の静電気が除電される。これにより、頭髪を保湿し、静電気による頭髪の広がりを抑制して良好な整髪を行うことができる。この時、周方向の両端のブラシ列32の両外側に吹出口33が設けられるため、頭髪からブラシ毛材31が離れる際に発生する静電気を効率良く除電することができる。
尚、操作スイッチ19の切り替えによってヒータ4をオフの状態で送風機3及び帯電粒子発生装置20を駆動することもできる。
Figure 2019193859
表1及び図9は本実施形態のヘアケア装置1のブラッシング時の毛髪及びブラシ毛材31の帯電量の測定試験を行った結果を示している。試料として3名(人物1、人物2、人物3)の人毛黒髪(株式会社ビューラックス製BS-PGM)を用い、温度27℃、湿度31%RHの環境で各人物の毛髪に対して3回の試験を行った。
また、試料Hは輪ゴム40(図10参照)で束ねた長さ30cm、15gの毛束を1%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液内で10回上下に揺動した後に10分間浸漬している。その後、試料Hを水洗いして温風により乾燥している。試験方法は図10に示すように吊り下げた試料Hをヘアケア装置1により5秒/30cmの速度で5回ブラッシングしている。
試験条件は本実施形態のヘアケア装置1の送風機3、帯電粒子発生装置20、ヒータ4を駆動した状態で行った(実施例)。また、比較のために比較例1は帯電粒子発生装置20を停止して、送風機3、ヒータ4を駆動した状態で行った。比較例2は送風機3、帯電粒子発生装置20、ヒータ4を駆動し、ブラシ列32の両外側の吹出口33b(図8参照)を塞いだ状態で行った。
帯電量の計測は図10に示すように、静電気測定器41によって試料Hの輪ゴム40から下方に15cmの位置の帯電電位を2cm離れた位置から測定した。また、静電気測定器41によってブラシ毛材31の帯電電位を2cm離れた位置から測定した。図9の縦軸は帯電量(単位:kV)を示し、横軸は各試験条件を示している。
上記の試験結果によると、送風機3、帯電粒子発生装置20、ヒータ4を駆動した状態(実施例)では毛髪及びブラシ毛材31の帯電量が低い。これに対して、帯電粒子発生装置20を停止した比較例1では毛髪及びブラシ毛材31の帯電量が高くなっている。また、吹出口33bを塞いだ状態では毛髪の帯電量が高くなっている。従って、吹出口33bを設けて帯電粒子発生装置20を駆動することにより、毛髪からブラシ毛材31が離れる際に発生する静電気を効率良く除電することができる。
本実施形態によると、把持部10及びブラシ部30に連通する空気通路24の吹出口33がブラシ毛材31間に開口し、放電電極21が空気通路24に臨んで配される。このため、ブラシ毛材31間の吹出口33からイオンを含む気流を送出して頭髪に到達するイオンを増加させることができる。また、絞り部26よりも下流の空気通路24(イオン混合部27)の周部に放電電極21が配されるので、イオンの消滅を抑制して頭髪に到達するイオンを増加させることができる。従って、頭髪の保湿や除電を十分行うことができ、良好な整髪を行うことができる。
また、帯電粒子発生装置20を把持部10に対して着脱可能に設け、空気通路24(イオン混合部27)の周面に開口する開口部27bを介して放電電極21が空気通路24に臨んで配される。これにより、帯電粒子発生装置20を取り外して放電電極21を容易に清掃できるとともに回路基板50と放電電極21が一体化された帯電粒子発生装置20を容易に交換することができる。また、空気通路24の周部に放電電極21を配置するため、中央部に配置するよりも簡単な構造で帯電粒子発生装置20を着脱可能に構成することができる。
また、カバー23が帯電粒子発生装置20の周面に近接して帯電粒子発生装置20の前部と後部との間を遮蔽する遮蔽リブ23cを有する。これにより、開口部27bと帯電粒子発生装置20との隙間から漏出する高温の気流による回路基板50の昇温を防止し、ヘアケア装置1の信頼性を向上することができる。
また、カバー23が放電電極21から端子に向かう方向にスライドして閉じられ、閉じた際に帯電粒子発生装置20を端子の方向に押圧する押圧リブ23dを有する。これにより、帯電粒子発生装置20の端子を接点に確実に接触させることができる。
また、絞り部26の軸心に対して放電電極21と同じ側に空洞部36が形成され、放電電極21の反対側にブラシ毛材31が配される。これにより、放電電極21で発生したイオンが円滑に空洞部36に導かれ、ブラシ毛材31間の吹出口33から多くのイオンを送出することができる。
また、ブラシ毛材31がブラシ部30の周方向の一部を除く所定範囲に設けられ、吹出口33が隣接するブラシ列32間及び周方向の両端のブラシ列32の両外側に設けられる。これにより、頭髪からブラシ毛材31が離れる際に発生する静電気を効率良く除電することができる。
また、把持部10の縮径部11の外周面を絞り部26に沿って形成したので、縮径部11の外径を容易に縮径し、使用者が持ちやすくすることができる。即ち、縮径部11は外周面を円錐面に形成され、吸込口15側に対して操作部12に向かって把持部10の外径を縮径する。このため、使用者は操作部12に隣接する外径の小さい縮径部11を把持する。さらに縮径部11の下流側に帯電粒子発生装置20を配し、帯電粒子発生装置20の格納により体積が大きくなった箇所(操作部12)に操作スイッチ18、19が設けられる。これにより、ヘアケア装置1の移動操作及び操作スイッチ18、19の切替操作を容易に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、図11は第2実施形態のヘアケア装置1の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図8に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はブラシ毛材31がブラシ部30の周方向の全周に設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
ブラシ部30は複数のブラシ毛材31を軸方向に並設したブラシ列32(図3参照)が周方向の全周にわたって所定周期で複数並設される。隣接するブラシ列32の間には多数の小孔から成る吹出口33が設けられる。ブラシ部30の内部に設けられる空洞部36(図2参照)は連結口16a(図2参照)と略同径に形成される。これにより、イオンを含む気流がブラシ毛材31間の吹出口33から送出される。
従って、第1実施形態同様の効果を得ることができる。また、ブラシ部30の全周に配したブラシ毛材31間に吹出口33が設けられる。このため、ブラシ部30の周方向のどの位置でブラッシングを行っても頭髪からブラシ毛材31が離れる際に発生する静電気を効率良く除電することができる。
第1、第2実施形態において、ヘアケア装置1がヒータ4を省いて冷風を送出するヘアドライヤであってもよい。また、放電電極21から負の帯電粒子のみを発生してもよい。この時、一対の放電電極21に替えて単一の放電電極21により帯電粒子を発生してもよい。
また、帯電粒子発生装置20は空気イオンを発生しているが、これに限らない。例えば、帯電粒子発生装置20を静電霧化装置によって構成してもよい。即ち、静電霧化装置に設けた放電電極21をペルチェ素子により冷却することで放電電極21の表面に結露水が生じる。次に、放電電極21に負の高電圧を印加すると、結露水から負イオンを含む帯電微粒子水が生成される。また、放電電極21に正の高電圧を印加すると、結露水から正イオンを含む帯電微粒子水が生成される。これにより、帯電微粒子水から成る帯電粒子を送出して頭髪の保湿及び除電を行うことができる。
この時、放電電極21を空気通路24の周部に配して上流側に絞り部26を設けることにより、帯電微粒子水に気流が直接接触して帯電微粒子水が蒸発することによる帯電微粒子水の消滅を防止することができる。
〔付記事項〕
上記目的を達成するために本発明の一態様は、吸込口を開口して柱状に形成される把持部と、前記把持部の軸方向に連結して周面に多数のブラシ毛材を立設するとともに前記ブラシ毛材間に吹出口を開口するブラシ部と、前記把持部及び前記ブラシ部の内部に連通して設けられるとともに前記吸込口から前記吹出口に気流を導く空気通路と、前記空気通路内に配される送風機と、前記送風機の下流で前記空気通路に臨む放電電極を有して帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置とを備え、帯電粒子を含む気流を前記吹出口から送出して前記ブラシ毛材により整髪するヘアケア装置において、前記空気通路が流路を絞る絞り部を有し、前記放電電極を前記絞り部よりも下流の前記空気通路の周部に配置したことを特徴としている。
この構成によると、使用者は把持部を把持し、ブラシ毛材を頭髪に摺動させてブラッシングして整髪を行う。送風機及び帯電粒子発生装置が駆動されると吸込口から流入する外気が空気通路内を流通し、放電電極から帯電粒子が放出される。空気通路を流通する気流は絞り部により流路を絞られて流速が増加し、絞り部の下流の周部に配される放電電極から放出される帯電粒子を負圧により吸引する。これにより、気流に帯電粒子が含まれ、帯電粒子を含む気流がブラシ部内の空気通路を流通してブラシ毛材間の吹出口から送出される。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記帯電粒子発生装置を前記把持部に対して着脱可能に設け、前記空気通路の周面に開口する開口部を介して前記放電電極が前記空気通路に臨むことを特徴としている。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記空気通路内に配されるヒータと、前記帯電粒子発生装置を覆って前記帯電粒子発生装置の着脱時に開閉されるカバーとを備え、前記帯電粒子発生装置が前記空気通路の気流流通方向の一方の端部を前記開口部に面して他方の端部に回路基板を内装し、前記帯電粒子発生装置の外周面に近接して前記帯電粒子発生装置の両端部間を遮蔽する遮蔽リブを前記カバーに設けたことを特徴としている。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記カバーが前記放電電極から前記端子に向かう方向にスライドして閉じられ、閉じた際に前記帯電粒子発生装置を前記端子の方向に押圧する押圧リブを有することを特徴としている。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記絞り部の軸心に対して前記放電電極と同じ側に前記ブラシ部の前記空気通路が形成され、前記放電電極の反対側に前記ブラシ毛材が配されることを特徴としている。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記ブラシ毛材が前記ブラシ部の周方向の一部を除く所定範囲に設けられるとともに、複数の前記ブラシ毛材を軸方向に並設したブラシ列を周方向の所定周期で複数並設し、前記吹出口が隣接する前記ブラシ列の間と、周方向の両端の前記ブラシ列の両外側とに設けられることを特徴としている。
また本発明の一態様は、上記構成のヘアケア装置において、前記把持部の外周面を前記絞り部よりも上流側に対して前記絞り部に沿って縮径したことを特徴としている。
本発明によると、帯電粒子を送出して整髪を行うヘアケア装置に利用することができる。
1 ヘアケア装置
3 送風機
4 ヒータ
5 駆動回路
10 把持部
11 縮径部
12 操作部
15 吸込口
16 連結部
16a 連結口
18、19 操作スイッチ
20 帯電粒子発生装置
21 放電電極
22 カバー部
23 カバー
23a、23b 係止爪
23c 遮蔽リブ
23d 押圧リブ
24 空気通路
25、36 空洞部
26 絞り部
26a 流入口
27 イオン混合部
27a 取付面
27b 開口部
30 ブラシ部
31 ブラシ毛材
32 ブラシ列
33、33a、33b、34 吹出口
35 ベース材
40 輪ゴム
41 静電気測定器
50 回路基板
51 端子

Claims (3)

  1. 吸込口を開口して柱状に形成される把持部と、
    前記把持部の軸方向に連結され、ベース材の周面に多数のブラシ毛材が立設され、前記ベース材における前記ブラシ毛材間に吹出口が開口しているブラシ部と、
    前記把持部及び前記ブラシ部の内部に連通して設けられるとともに前記吸込口から前記吹出口に気流を導く空気通路と、
    前記空気通路内に配される送風機と、前記送風機の下流で前記空気通路に放電電極を有して帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置とを備え、
    帯電粒子を含む気流を前記吹出口から送出して前記ブラシ毛材により整髪するヘアケア装置において、
    前記送風機の下流で内壁面を傾斜して流路を絞る絞り部を有し、
    前記放電電極は、前記絞り部よりも下流であり、かつ前記ブラシ部よりも上流の前記空気通路内であって、前記絞り部の軸心からずれた位置に配されており、
    前記放電電極よりも下流であり、かつ前記ブラシ部の端部に、前記ブラシ毛材間に気流を送出する吹出口をさらに備え、
    前記軸方向に垂直な平面で前記ブラシ部を切断した断面から前記送風機の上流側を見たとき、前記ブラシ部の端部の吹出口と前記放電電極とは、前記ベース材を挟んで反対側に位置していることを特徴とするヘアケア装置。
  2. 前記ブラシ部の端部の吹出口は、当該吹出口から吹き出す気流が、前記ブラシ部における前記送風機の下流側の端部に到達するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘアケア装置。
  3. 前記ベース材には、複数の前記ブラシ毛材を前記軸方向に並設したブラシ列が所定周期で複数並設されており、前記ブラシ列の間隔は、前記軸方向における前記ブラシ毛材の間隔よりも広いことを特徴とする請求項2に記載のヘアケア装置。
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