JP2020062401A - ドライヤー及びドライヤー用アタッチメント - Google Patents

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山崎 岩男
Iwao Yamazaki
岩男 山崎
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【課題】 ドライヤーの乾燥・送風機能を有すると同時に、イオン導入、イオン導出といったイオンを作用させた美容効果を有するドライヤーを提供することを目的とする。【解決手段】 外部から空気を吸入して送風口120に向けて送風するブロワー16と、送風される空気を加温するヒーター15と、送風口120の送風方向に付設され、使用者の頭皮又は頭髪に接触する櫛状又はブラシ状の複数のピン110で構成され、該ピンの少なくとも一部が導電性材料で形成された導電性ブラシ11と、帯電装置と、を備え、導電性材料で形成された電極部から使用者の頭皮又は頭髪に通電可能としたドライヤーを提供する。【選択図】 図1

Description

本発明は、毛髪や頭皮を乾燥させるためのドライヤーに関し、特に頭皮や頭髪に対して電流を通電するイオン美容機能や、振動機能を備えたドライヤーに係る。
頭皮や頭髪に対して電流を通電することにより電極で発生したイオンを作用させるヘアケア用品が従来から提案されている。
例えば、特許文献1には、電源に接続される陰極棒と陽極棒をブラシ状に多数植設した皮膚処理に用いる器具が開示されている。本器具の形状については、皮膚処理器具本体をタワシを持つ要領で手に持つような形にしたものと開示されている。
また、特許文献2には、頭皮に適正な刺激を付与する毛根刺激器が開示されている。本器具はグリップと、グリップから延びた櫛体に多数の櫛刃が配設されており、この櫛刃先端に電極を設けて電流を流すことが記載されている。
特許文献3には、加熱した空気流を送風するとともにイオンを放出するヘアブラシや、ヘアドライヤーも開示されている。イオンを放出させるために、放電電極とグラウンド電極がケーシングの内部に設けられ、この電極間の放電作用で発生したイオンを送風と共に放出する髪ケア装置が提案されている。
特許文献4には、ドライヤー本体の送風口の送風方向に頭皮マッサージアタッチメントを付設し、振動を発生して該頭皮マッサージアタッチメントを振動させるバイブレータを備えたドライヤーの構成が開示されている。
特開平9-262124号公報 実登第3005990号公報 特許第4980998号 特許第6199990号
上記従来技術において、頭皮や頭髪にイオン美容効果を有する特許文献1、特許文献2に開示される発明はいずれもブラシ形状の器具であって、ドライヤーではない。従って乾燥や送風と同時に美容を行うことはできない。
また、特許文献3に記載の発明はドライヤーも含む一方、ドライヤー内部で放電を行ってイオンを放出するものであり、頭皮や頭髪に直接電流を通電し、イオン導入等の美容を行うものではない。
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、ドライヤーの乾燥・送風機能を有すると同時に、イオン導入、イオン導出といったイオンを作用させた美容効果を有するドライヤーを提供することを目的とする。
合わせて、ドライヤーの先端に振動するブラシを備える構成において、ブラシを効率よく振動させる機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のようなドライヤーを提供する。
請求項1に記載の発明によれば、外部から空気を吸入して送風口に向けて送風するブロワーと、送風される空気を加温するヒーターと、送風口の送風方向に付設され、使用者の頭皮又は頭髪に接触する櫛状又はブラシ状の複数のピンで構成され、ピンの少なくとも一部が導電性材料で形成された導電性ブラシと、帯電装置と、を備え、導電性材料で形成された電極部から使用者の頭皮又は頭髪に通電可能としたドライヤーを提供する。
請求項2に記載の発明によれば、上記の導電性ブラシの電極部が正負いずれかの第1電極であって、使用者がドライヤーを把持する把持部に第1電極と反対の極性の第2電極を備える構成を提供する。
請求項3に記載の発明によれば、上記の導電性ブラシの電極部に、正負いずれかの第1電極と、第1電極と反対の極性の第2電極とを備える構成を提供する。
請求項4に記載の発明によれば、上記のドライヤーにおいて、振動を発生して導電性ブラシを振動させるバイブレータを備えた構成を提供する。
請求項5に記載の発明によれば、上記の導電性ブラシにおいて、ピンのうち、電極部が第1の高さであり、電極部以外のピンが第1の高さと異なる第2の高さである構成を提供する。
請求項6に記載の発明によれば、上記のドライヤーが、ブロワー、ヒーター及び帯電装置を少なくとも備える本体と、本体と脱着可能に構成された上記の導電性ブラシとから構成され、本体及び導電性ブラシが通電可能なコネクタ部を備えた構成を提供する。
請求項7に記載の発明によれば、上記のブロワーからの送風の温度が、35度以上60度以下の範囲となるようにヒーターを制御する低温送風モードを備えることができる。
請求項8に記載の発明によれば、 送風口の略中央に付設され、使用者の頭皮または頭髪の温度を測定する測定手段を備えて、ヒーターを制御する構成でもよい。
請求項9に記載の発明によれば、ドライヤー本体に装着するアタッチメントであって、ドライヤー本体からアタッチメントに通電可能なコネクタ部を備えたドライヤー用アタッチメントを提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、ドライヤー本体の送風口の送風方向に付設され、使用者の頭皮又は頭髪に接触する櫛状又はブラシ状の複数のピンで構成される導電性ブラシと、ドライヤー本体の送風口に装着する装着部とを備えたドライヤー用アタッチメントを提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、ピンの少なくとも一部が導電性材料で形成された導電性ブラシを備えることもできる。
請求項12に記載の発明によれば、ピンの基部に振動モータを内蔵した振動ブラシを備えることもできる。
本発明は、上記構成を備えるので次の効果を奏する。
ドライヤーに導電性ブラシを備えることによって乾燥・送風機能と共に、イオン導入・導出などのイオン美容機能を付加することができる。ピンを導電性材料で構成することで容易かつ低コストで電極を形成することができ、頭皮や頭髪へのイオン作用を及ぼすことが可能となる。
導電性ブラシに振動を発生するバイブレータを備えることにより、イオン導入等に加えて振動によるマッサージ機能を付加することができる。特に、ドライヤー、イオン導入、マッサージの各機能を組み合わせて作動することで、美容効果を高めることができる。また、ドライヤーの付加価値向上にも寄与する。
温風で髪を乾かしたり、ヘアブラシで髪をブラッシングすると髪が摩擦することで静電気を帯びる。静電気自体が髪を傷める要因ともなり、また髪のまとまりも悪くなる。本発明では直接髪に導電体を当てることで、ヘアドライ、ヘアセット時の除電を行い、問題を回避することができる。
さらに、通常ヘアセットする際には温風で髪型を整え、冷風で常温に戻して髪型を作る。本発明においては、冷風だけではなく、直接金属ブラシを当てることで髪の熱を奪い、素早く、かつ強力に冷却することが可能でより効率的、かつ髪型のキープ力を高めることができる。
ブロワーからの送風の温度を40度以上60度以下の範囲となるようにヒーターを制御する低温送風モードを備えることによって、導電性ブラシで髪をかき分けたところに低温の空気を吹き付けることにより、効率よくイオン導入することができる。また、当該温度とすることで髪にダメージを与えるのを防ぐと共に、頭皮に直接あたっても熱すぎず、適切な温度調節を行うことができる。
送風口の略中央に温度を測定する測定手段を備えることで、送風の温度又は頭髪の温度を正確に測定することができ、イオン導入をさらに効率的に行うことができる。
本発明では、ドライヤーに脱着可能なアタッチメントを提供することもできる。
本発明に係るドライヤーの斜視分解図である。 本発明に係るドライヤーの斜視図である。 ブラシアタッチメントの実施例である。 導電性ブラシの第2実施例である。 導電性ブラシの第3実施例の正面図である。 導電性ブラシの第3実施例の分解斜視図である。 導電性ブラシの第3実施例の斜視図である。
図1は本発明に係るドライヤーの斜視分解図、図2は斜視図である。
本実施例に係るドライヤーの形状は、一般的な手持ち式のドライヤーの形状と同様の外観を有している。使用者は使い慣れた形状で頭髪の乾燥に用いることができ、従前からの置き場所に収納することもできる。本発明はこれに加えて、頭皮や頭髪に対して電流を通電することや、振動刺激機能を備えたドライヤーを提供するものである。
なお、ドライヤーの形状は本実施例に限定されず、請求項記載の範囲で任意に変更可能である。
ドライヤー本体(1)は、外見形状において正面から背面に向かって円筒状をなす筒状部(10)と、該筒状部(10)の下側面から下方に延設されるハンドル部(20)とから構成される。筒状部(10)には、本発明に係る送風、加温、振動の各機能を内蔵する一方、ハンドル部(20)はドライヤーの機能を操作するスイッチ類と、ドライヤー本体(1)を把持するためのグリップとから成る。図示しないが、ハンドル部(20)下端に接続される電源コードにより電源供給される。なお、内部にバッテリーを備えてコードレス式のドライヤーとしてもよい。
筒状部(10)は、先端(頭皮側)から順に導電性ブラシ(11)、前側ケース(12)、メッシュ部(13)、近赤外線LED(14)、ニクロム線ヒーター(15)、ブロワーである送風ファン(16)、フィルター(17)、後側ケース(18)、給気口カバー(19)を配置し、前側ケース(12)と後側ケース(18)とを組み合わせて全体が構成されている。
導電性ブラシ(11)は、図示されるように送風方向に向かって多数のピン(110)を備える。導電性ブラシ(11)のピン(110)の基部には、加温された空気を送風するための送風孔(111)を開口して、送風と共に、正面側から近赤外線LED(14)の発光面(140)から直接赤外線が放射されるように構成している。
各ピン(110)はそれぞれ環状に多数配置されており、ピン(110)の先端は中央に向かって傾斜しているので、頭皮の曲面に沿って均等に当接することができる。
各ピン(110)はゴム製又は樹脂製で、可撓性を有する。可撓性を高くして柔らかな触感としてもよいし、可撓性を低くしてマッサージの際に力が加わりやすくしてもよい。
本発明の特徴として、導電性ブラシ(11)は導電性材料で形成されている。導電性材料の一例として導電性カーボン材料を樹脂に複合化した導電性樹脂が挙げられる。樹脂にはABS樹脂やPP樹脂、PA/ABS樹脂などが用いられる。また各ピン(110)は金属製でもよい。
本実施例では導電性ブラシ(11)全体を導電性樹脂で形成しているが、後述するように一部だけ導電性材料としたり、互いに絶縁された導電性樹脂の2つの部分を設けてもよい。
図3は、導電性ブラシ(11)をブラシアタッチメント(11’)とする実施例を示す。ブラシアタッチメント(11’)は、ドライヤー本体(1)の送風口(120)の送風方向に脱着自在に嵌合する。ブラシアタッチメント(11’)には、ドライヤー本体の送風口に装着する装着部(112)と、ドライヤー本体から導電性ブラシに通電可能なコネクタ部(113)とを備える。
図3(a)の実施例では、装着部(112)の送風口側の背面に通電するためのコネクタ部(113)を備え、コネクタ部(113)は装着部(112)の周縁部に1個以上設けられる。送風口(120)には、コネクタ部(113)の対応する箇所にコネクタの受け部(121)を備える。ブラシアタッチメント(11’)を装着すると、コネクタ部と受け部が接続し、ドライヤー本体(1)と通電する。
本構成は、送風口(120)の空気の流路を妨げることなく、図示のように3箇所以上で接続すれば、安定した装着を行うことができる。
図3(b)の実施例では、装着部(112)の送風口側の背面に通電するためのコネクタ部(113)を備え、コネクタ部(113)は中央に1個のプラグ状であり、プラグには複数の端子を備えてもよい。送風口(120)の中央にも、コネクタ部(113)のプラグを差し込むジャック(121)を備える。ブラシアタッチメント(11’)を装着すると、プラグ及びジャックが接続し、ドライヤー本体(1)と通電する。
本構成は、中央の1箇所のプラグを差し込むだけで接続できるので、向きを気にすることなく簡便に接続できる上、小面積であるため送風口(120)の空気の流路もさほど妨げることはない。
図3(c)の実施例では、装着部(112)の外周面に通電するためのコネクタ部(113)を備え、コネクタ部(113)は1つ以上の環状の電極からなる。送風口(120)の内周には、環状の電極に対応する位置に電極(121)が備えられ、ドライヤー本体(1)と通電する。
本構成は、送風口(120)の空気の流路を妨げることなく、同時に任意の向きに接続することができる。
頭皮や頭髪に電流を通電するために、本実施例では導電性ブラシ(11)を負極とし、図2に示すハンドル部(20)の電極面(21)を正極とすることで、使用者がハンドル部(20)を把持すると使用者の肌面が正極、ドライヤー側が負極として電位差を生じ通電することができる。電流を発生させるための公知の帯電装置は、ドライヤー本体(1)の内部に備えており、図示は省略する。
ドライヤーの操作は、ハンドル部(20)に設けられるスイッチ(30)(31)の操作によって行う。例えば、スイッチ(30)をオンにすることで通電することができる。
頭皮や頭髪に通電することにより、美容液や育毛剤などの頭皮に塗布した有効成分を浸透させるイオン導入や、帯電した頭髪からの静電気の除去が可能となる。イオン導入については、周知であるから説明を省略する。イオン導入と同様に、イオン導出を行ってもよい。
また、静電気を除去することで頭髪同士が解かれるので、ドライヤーの温風が効率よく髪に行き渡り、乾燥効率の向上にも寄与する。この点、従来技術におけるブラシ単体にイオン導入機能を備える構成に比して、ドライヤーとの組み合わせによってヘアケアがさらに便利になる。
図4は、導電性ブラシ(11)の第2実施例の形状である。上記実施例では同心円状に複数のピンを備えた構成であるが、この別実施例では多列の直線状にピン(110)を配列する。頭髪の根元に直線状に並ぶピンを押し当てることで、根元から立ち上げやすくなる。また、ピン(110)の外側には上記実施例に比して大きな開口の送風孔(111)が配置されるので、ピンと当接する頭髪の両側からドライヤーの送風を当てることができる。
図5は、導電性ブラシ(41)の第3実施例の正面図、図6は同、分解斜視図、図7は同、斜視図である。
第3実施例では、導電性ブラシ(41)に3種類のブラシ部を備えている。すなわち、図6に示すように、非導電性ブラシ部(410)を全体に配置すると共に、非導電性ブラシ部(410)の底部の孔から、第1の電極を構成する導電性の第1電極部(411)のピンと、第2の電極を構成する導電性の第2電極部(412)のピンを突出させる。
第1電極部(411)と第2電極部(412)は、基部(413)と非導電性ブラシ部(410)の間に挟持され、基部(413)の背面側のコネクタ部(113)から通電する。例えば、第1電極部(411)を正極、第2電極部(412)を負極とすることで、導電性ブラシ(41)のブラシ間を通電することができる。
本実施例では、通電ブラシと補助ブラシを交互に並べることで、髪をとかし、より通電ブラシと髪が接する機会が多くなるようにしている。
第3実施例においては、さらに頭髪に効果的に電位差を生じさせるため、頭皮に当接する非導電性ブラシ部(410)のピンの高さを、第1電極部(411)及び第2電極部(412)のピンの高さよりも低く構成している。このため、非導電性ブラシ部(410)が頭皮に当接した状態で第1電極部(411)及び第2電極部(412)は頭皮に触れず、頭髪だけに作用することができる。
特に頭髪の静電気除去は上記の通り乾燥効率の向上に寄与するものであり、第3実施例の導電性ブラシ(41)は好適である。
本発明のもう一つの特徴が、導電性ブラシに振動を発生して導電性ブラシを振動させるバイブレータを備えることである。
公知の分銅モータである振動モータを導電性ブラシ(11)に内蔵する。従来技術において、ドライヤー本体に振動モータを備える構成が知られているが、この場合、筒状部(10)を振動させた上で、導電性ブラシ(11)を振動させるため、大きな振動力が必要であった。また、ハンドル部(20)に振動が伝わりやすく、不快に感じることがあった。
本発明では、振動モータを導電性ブラシ(11)の基部に内蔵することで、小さな振動モータで十分な振動を与えることができる。具体的には、従来の位置では12V駆動、重さ30g、直径が20mm程度のモータを使用しているが、本発明の構成では、3V駆動、重さ15g、直径15mm程度のモータに置き換えることが可能になった。
モータの小型化により、軽量化、省電力化、低コスト化を実現することができる。
振動モータは、例えば図7の基部(413)内に内蔵することができ、1つでもよいし、さらに小型のモータを複数備えてもよい。複数備える場合には、中心軸から均等に配置することで、偏りのないバランスのよい導電性ブラシ(11)とすることができる。
本発明において、導電性ブラシ(11)によりイオン導入や静電気の除去を行う際に、送風ファン(16)からの送風の温度を低温に制御すると更に好適である。
すなわち、送風口(120)又は送風孔(111)から使用者の頭髪側に10cm離隔した位置における送風の温度が35度以上60度以下の範囲となるようにニクロム線ヒーター(15)を制御する低温送風モードを備える。
低温送風モードは、スイッチ(31)によって使用者が選択できるようにしてもよいし、イオン導入時に自動的に選択されるようにしてもよい。
従来から導電性ブラシ(11)を備えないドライヤーでは例えば55度程度の温度に温風を制御する構成は知られているが、低温で運転すると髪を乾かす処理時間が長くなり、早く乾かすために風量をあげると髪の摩擦によって、静電気がおこりやすく、髪がからまったり、髪がごわつきやすかった。
その結果、イオンを含んだ風が頭皮に届きにくい状態となってしまう難点があった。
本発明はこのような従来の構成と異なり、導電性ブラシ(11)を備えていることで、髪を物理的にかき分けながらイオン導入を行うことができるので、60度以下の吹き出し温度であっても、イオンを髪に効率的に浸透させることができる。
さらに、かき分けてできた隙間に吹き出し空気を効率的に吹き付けることにより、髪を乾かす処理時間を短くできるので、使い勝手がよいうえ、髪のダメージを抑制することができる。
加えて、本発明では導電性ブラシ(11)によって髪の静電気を除去することで、頭髪同士がほどかれるので、さらに効果的に浸透させることができる。
送風口(120)の略中央、例えばメッシュ部(13)の中央に温度の測定手段として図示しない温度センサーや赤外線センサーなどを備えてもよい。測定手段の測定結果に基づいて、ニクロム線ヒーター(15)を制御し、送風の温度を調整することができる。
制御の方法として、送風の温度が35度以上60度以下となるように送風口(120)における温度を適宜設定してもよいし、あるいは、赤外線センサーで頭髪部の温度を直接測定して当該範囲になるように調整しても良い。送風の温度は送風口の近傍、例えば送風口(120)から使用者の頭髪側に3cmないし10cm離隔した位置において測定する。
測定手段の位置は、導電性ブラシ(11)の中央部でもよく、その場合、導電性ブラシ(11)からセンサーの結果を本体の制御手段に通信する通信経路を備えてもよい。
本発明における好適な温度範囲を決定するために次のような実験を行った。
この実験では、ドライヤーの吹き出し口から10cmの位置の測定点において、
(i) 頭髪を5分間浸水後、ドライヤーを10分間使用、その後ブラッシング1000回
(ii) 頭髪5分間浸水後、ドライヤーを30分間使用、その後ブラッシング1000回
の2つの条件において、髪のキューティクルにどのような影響があったかを調べた。
実験結果は次の表1の通りである。
Figure 2020062401
上記結果によると、送風温度が51.5度の場合に比して、75.2度や89.3度の場合にはキューティクルの剥がれや破損が顕著となり、日常的にドライヤーを使用すると髪のダメージとなることが分かった。
発明者らのその他の実験によると、概ね60度以下であればダメージは少ないが、最も適当な上限としては52度以下であった。
一方、下限は少なくとも体温や室温以上の40度以上が好ましい。乾燥の効率を考えると50度以上が最適であり、結果として本発明の実施において50度ないし52度の範囲が最も適すると判断された。
本発明は以上の構成を提供するが、ドライヤーからアタッチメントに通電可能なコネクタ部を備えたアタッチメント単体で提供することもできる。例えば、アタッチメントに発光部や各種美容機能を備えた機能手段を備えて電力や信号を送受する構成としてもよい。
あるいは、導電性ブラシを備えるアタッチメントを提供してもよい。導電性ブラシは備えず、振動モータを内蔵した振動ブラシを備えるアタッチメントを提供してもよい。
本発明に係るブラシアタッチメントは、送風口(120)に対して爪で嵌合する構成でもよいし、マグネットの磁着作用によって脱着する構成でもよい。マグネットを用いることで、向きを大体合わせれば、自然に磁着するので、コネクタ部(113)の接続が簡便になる。
また、ブラシアタッチメントに識別方法を備えて、装着したアタッチメントに従ってドライヤー本体(1)の動作モードを自動的に切り替える構成でもよい。
ブラシアタッチメントの識別方法としては、例えばアタッチメントの種類に応じて端子の位置を変えて、通電する端子位置によって識別できるようにしてもよいし、アタッチメント側に種類や、動作モードの設定情報などを記憶するICを備えて、該ICを読み出すことで識別してもよい。
例えば送風口だけのアタッチメントの場合には、振動や通電はオフとし、導電性ブラシの場合は通電、振動ブラシの場合には、振動のオンオフを制御する。また、ブラシアタッチメントが装着されている場合には、ドライヤーの温風温度を低とする制御をしてもよい。
本発明のアタッチメントは、上記のように導電性ブラシを備えたり、振動ブラシを実現することができるが、コネクタ部によって通電可能であればよい。例えば、コネクタ部から供給される電力によりLEDを点灯させたり、高周波等の電気刺激を与える構成でもよい。
本発明は以上の構成を備えることによって、導電性ブラシによるイオン導入効果、静電気除去機能、バイブレータによるマッサージ機能、赤外線による温熱機能、及びそれらの組み合わせによる多様な動作モードを備えたドライヤーを提供することができる。
1 ドライヤー
10 筒状部
11 導電性ブラシ
110 ピン
111 送風孔
112 装着部
113 コネクタ部
12 前側ケース
120 送風口
13 メッシュ部
14 近赤外線LED
15 ニクロム線ヒーター
16 送風ファン
17 フィルター
18 後側ケース
19 給気口カバー
20 ハンドル部
21 電極面
30 スイッチ
31 スイッチ

Claims (12)

  1. 外部から空気を吸入して送風口に向けて送風するブロワーと、
    送風される該空気を加温するヒーターと、
    該送風口の送風方向に付設され、使用者の頭皮又は頭髪に接触する櫛状又はブラシ状の複数のピンで構成され、該ピンの少なくとも一部が導電性材料で形成された導電性ブラシと、
    帯電装置と、
    を備え、
    該導電性材料で形成された電極部から使用者の頭皮又は頭髪に通電可能とした
    ことを特徴とするドライヤー。
  2. 前記導電性ブラシの前記電極部が正負いずれかの第1電極であって、
    使用者がドライヤーを把持する把持部に該第1電極と反対の極性の第2電極を備える
    請求項1に記載のドライヤー
  3. 前記導電性ブラシの前記電極部に、
    正負いずれかの第1電極と、該第1電極と反対の極性の第2電極とを備える
    請求項1に記載のドライヤー
  4. 前記ドライヤーにおいて、
    振動を発生して該導電性ブラシを振動させるバイブレータを備えた
    請求項1ないし3のいずれかに記載のドライヤー。
  5. 前記導電性ブラシにおいて、
    前記ピンのうち、前記電極部が第1の高さであり、
    前記電極部以外のピンが第1の高さと異なる第2の高さである
    請求項1ないし4のいずれかに記載のドライヤー。
  6. 前記ドライヤーが、
    前記ブロワー、前記ヒーター及び前記帯電装置を少なくとも備える本体と、
    該本体と脱着可能に構成された前記導電性ブラシとから構成され、
    前記本体及び前記導電性ブラシが通電可能なコネクタ部を備えた
    請求項1ないし5のいずれかに記載のドライヤー。
  7. 前記ブロワーからの送風の温度が、35度以上60度以下の範囲となるように前記ヒーターを制御する低温送風モードを備えた、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のドライヤー。
  8. 前記送風口の略中央に付設され、使用者の頭皮または頭髪の温度を測定する測定手段を備えて、前記ヒーターを制御する
    請求項7に記載のドライヤー。
  9. ドライヤー本体に装着するアタッチメントであって、
    該ドライヤー本体から該アタッチメントに通電可能なコネクタ部を備えた
    ことを特徴とするドライヤー用アタッチメント。
  10. 前記ドライヤー用アタッチメントであって、
    前記ドライヤー本体の送風口の送風方向に付設され、使用者の頭皮又は頭髪に接触する櫛状又はブラシ状の複数のピンで構成される導電性ブラシと、
    ドライヤー本体の送風口に装着する装着部とを備えた
    請求項9に記載のドライヤー用アタッチメント。
  11. 前記ピンの少なくとも一部が導電性材料で形成された導電性ブラシを備えた
    請求項10に記載のドライヤー用アタッチメント。
  12. 該ピンの基部に振動モータを内蔵した振動ブラシを備えた、
    請求項10に記載のドライヤー用アタッチメント。
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