JP2013118948A - ヘアケア装置 - Google Patents

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茉里 高橋
Akihiro Yoshitome
彰宏 吉留
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Abstract

【課題】髪のまとまりを向上できるヘアケア装置を提供する。
【解決手段】ケーシング1の髪処理部(第1挟持部15)の近傍に設けられた第1吹出口13Aと、ケーシング1の髪処理部(第1挟持部15)の近傍かつ第1吹出口13Aに対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口13Bと、ケーシング1内に配置され、ケーシング1に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、イオン発生装置21により生成されたプラスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す一方、イオン発生装置21により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出す送風機構(ファンユニット22と仕切板9)とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、ヘアケア装置に関する。
従来、ヘアケア装置としては、マイナスイオン発生装置で発生したマイナスイオンを、髪ケア部の両側に配置した放出口から放出するヘアアイロンがある(例えば、特許第3402327号(特許文献1)参照)。上記ヘアアイロンでは、髪にマイナスイオンを付着させて、髪ケア部での髪の手入れを行ったときに生じる髪の損傷を防止する。
しかしながら、上記ヘアアイロンでは、髪ケア部が髪との接触によりマイナスに帯電して、髪ケア部と髪が静電気により反発し合うため、髪のまとまりが悪くなるという問題がある。
特許第3402327号
そこで、この発明の課題は、髪のまとまりを向上できるヘアケア装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のヘアケア装置は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に配置され、プラスイオンを生成するプラスイオン発生部と、
上記ケーシング内に配置され、マイナスイオンを生成するマイナスイオン発生部と、
上記ケーシングに設けられた髪処理部と、
上記ケーシングの上記髪処理部または上記髪処理部の近傍に設けられた第1吹出口と、
上記ケーシングの上記髪処理部または上記髪処理部の近傍に、上記第1吹出口に対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口と、
上記ケーシング内に配置され、上記ケーシングに設けられた吸込口から空気を吸い込んで、上記第1吹出口または上記第2吹出口の一方から、上記プラスイオン発生部により生成された上記プラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、上記第1吹出口または上記第2吹出口の他方から、上記マイナスイオン発生部により生成された上記マイナスイオンを主に含む空気を吹き出す送風機構と
を備えたことを特徴とする。
ここで、髪処理部としては、ヘアアイロンの挟持面を有する部分や、ブローブラシやロールブラシを備えたドライヤにおけるブローブラシやロールブラシなどである。
上記構成によれば、ケーシング内に配置された送風機構によって、ケーシングに設けられた吸込口から空気を吸い込んで、第1吹出口または第2吹出口の一方から、プラスイオン発生部により生成されたプラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、第1吹出口または第2吹出口の他方から、マイナスイオン発生部により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を吹き出す。例えば、ヘアアイロンの髪処理部である挟持面を有する部分の両側に第1吹出口または第2吹出口を設けて、第1吹出口を髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)とし、第2吹出口を髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)として、第1吹出口からプラスイオンを主に含む空気を吹き出し、第2吹出口からマイナスイオンを主に含む空気を吹き出す。ここで、髪処理部の髪を処理していく方向とは、例えば、ヘアアイロンであれば、髪処理部である挟持面の部分で髪を挟んで髪根元部から髪先端部に向かってスライドさせる方向であり、ブローブラシを備えたドライヤであれば、髪処理部であるブローブラシで髪根元部から髪先端部に向かって髪を梳く方向である。そうすることによって、髪処理部で髪を処理する前に髪に第1吹出口からのプラスイオンを付着させて、この髪に付着したプラスイオンにより髪処理部に帯電したマイナスの電荷を中和して除去する。また、髪処理部で処理した後の髪に第2吹出口からのマイナスイオンを付着させる。これによって、髪処理部と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記第1吹出口および上記第2吹出口は、上記ケーシングの上記髪処理部近傍に上記髪処理部を挟むように夫々設けられている。
上記実施形態によれば、第1吹出口および第2吹出口は、ケーシングの上記髪処理部近傍に上記髪処理部を挟むように夫々設けることによって、第1吹出口を髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)とし、第2吹出口を髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)として、第1吹出口からプラスイオンを主に含む空気を吹き出し、第2吹出口からマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことが可能になる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記プラスイオンを主に含む空気が吹き出す上記第1吹出口または上記第2吹出口の一方は、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側に設けられ、
上記マイナスイオンを主に含む空気が吹き出す上記第1吹出口または上記第2吹出口の他方は、上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側に設けられている。
上記実施形態によれば、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)に設けられた第1吹出口または第2吹出口の一方からプラスイオンを主に含む空気吹き出し、髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)に設けられた第1吹出口または第2吹出口の他方からマイナスイオンを主に含む空気吹き出す。これによって、髪処理部で髪を処理する前に髪に第1吹出口からのプラスイオンを付着させて、この髪に付着したプラスイオンにより髪処理部に帯電したマイナスの電荷を中和して除去すると共に、髪処理部で処理した後の髪に第2吹出口からのマイナスイオンを付着させることができる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードか、または、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えた。
上記実施形態によれば、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出す第2吹出モードかの切り替えを可能にするイオン切替部を備えることによって、第1吹出口と第2吹出口から吹き出すイオン種を選択することが可能になる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記プラスイオン発生部または上記マイナスイオン発生部の一方となる第1電極と、
上記プラスイオン発生部または上記マイナスイオン発生部の他方となる第2電極と、
マイナスイオン発生電圧とプラスイオン発生電圧を生成するイオン発生電圧生成部と
を備え、
上記イオン切替部は、
上記イオン発生電圧生成部からの上記プラスイオン発生電圧を上記第1電極に印加し、上記イオン発生電圧生成部からの上記マイナスイオン発生電圧を上記第2電極に印加するか、または、上記イオン発生電圧生成部からの上記プラスイオン発生電圧を上記第2電極に印加し、上記イオン発生電圧生成部からの上記マイナスイオン発生電圧を上記第1電極に印加するかを切り替える。
上記実施形態によれば、イオン切替部によって、イオン発生電圧生成部からのプラスイオン発生電圧を第1電極に印加し、イオン発生電圧生成部からのマイナスイオン発生電圧を上記第2電極に印加することで、第1電極側がプラスイオン発生部となり、第2電極側がマイナスイオン発生部となる。また、上記イオン切替部によって、イオン発生電圧生成部からのプラスイオン発生電圧を第2電極に印加し、イオン発生電圧生成部からのマイナスイオン発生電圧を第1電極に印加することで、第2電極側がプラスイオン発生部となり、第1電極側がマイナスイオン発生部となる。このように、第1,第2電極に対して印加する電圧を切り替えることで、簡単に第1吹出モード(プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出し、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出す)か、または、第2吹出モード(プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出し、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出す)かを択一的に切り替えることができる。また、イオン発生電圧生成部から出力されるマイナスイオン発生電圧とプラスイオン発生電圧をオフすることで、第1,第2吹出口からイオンを含む空気を吹き出さないようにできる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記ケーシング内に配置され、上記ケーシングに対する重力方向を検出する重力方向検出部を備え、
上記イオン切替部は、上記重力方向検出部により検出された上記ケーシングに対する重力方向に基づいて、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードか、または、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードかを切り替える。
上記実施形態によれば、重力方向検出部により検出されたケーシングに対する重力方向から定まる第1吹出口と第2吹出口との上下関係、および、髪を処理していく方向が上方から下方であることから、第1吹出口と第2吹出口の夫々が髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)であるか下流側(髪根元部側)であるかが決まる。そのため、イオン切替部は、重力方向検出部により検出されたケーシングに対する重力方向に基づいて、例えば、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第1吹出口で、髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第2吹出口である場合、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出すように第1吹出モードに切り替える。あるいは、イオン切替部は、重力方向検出部により検出されたケーシングに対する重力方向に基づいて、例えば、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第2吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第1吹出口である場合、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出すように第2吹出モードに切り替える。これにより、自動的に第1吹出口と第2吹出口から吹き出すイオン種を切り替えることができる。
ここで、重力方向検出部としては、ジャイロセンサ、加速度センサ、歪センサ、水銀スイッチなどを用いてよい。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記ケーシングの移動方向を検出する加速度センサと、
上記加速度センサにより検出された上記ケーシングの移動方向に基づいて、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第1吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第2吹出口であるか、または、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第2吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第1吹出口であるか判定する吹出口判定部と
を備え、
上記イオン切替部は、
上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第1吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第2吹出口があると上記吹出口判定部が判定すると、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードとする一方、
上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第2吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第1吹出口があると上記吹出口判定部が判定すると、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードとする。
上記実施形態によれば、加速度センサにより検出されたケーシングの移動方向に基づいて、吹出口判定部は、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第1吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第2吹出口であるか、または、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第2吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第1吹出口であるか判定する。そして、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第1吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第2吹出口があると吹出口判定部が判定すると、イオン切替部は、第1吹出モードを選択して、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出す。一方、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側(髪先端部側)が第2吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部側)が第1吹出口があると吹出口判定部が判定すると、イオン切替部は、第2吹出モードを選択して、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出す。これにより、自動的に第1吹出口と第2吹出口から吹き出すイオン種を切り替えることができる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記ケーシングは、第1髪挟み部および第2髪挟み部と、上記第1髪挟み部と上記第2髪挟み部とを互いに揺動可能に連結する連結部とを備え、
上記第1髪挟み部は、上記連結部側の第1握り部と、上記第1握り部に対して上記連結部と反対の側に上記髪処理部である第1挟持部とを有すると共に、
上記第2髪挟み部は、上記連結部側の第2握り部と、上記第2握り部に対して上記連結部と反対の側に、上記第1髪挟み部の上記第1挟持部と対向する上記髪処理部である第2挟持部とを有する。
上記実施形態によれば、第1髪挟み部と第2髪挟み部とを連結部を介して互いに揺動させて、第1髪挟み部と第2髪挟み部の夫々の髪処理部である第1,第2挟持部間に髪を挟んで、髪をアイロンがけすることにより髪を収まりよくまとめることができる。
また、一実施形態のヘアケア装置では、
上記髪処理部は、ブローブラシまたはロールブラシである。
上記実施形態によれば、ブローブラシまたはロールブラシで髪の毛を巻きながら髪を収まりよくまとめることができる。
また、一実施形態のヘアケア装置は、
上記第1吹出口は、上記髪処理部に設けられるか、または、上記髪処理部側に吹き出すように上記ケーシングに設けられると共に、
上記第2吹出口は、上記髪処理部の外側に設けられており、
上記送風機構は、上記第1吹出口から、上記プラスイオン発生部により生成された上記プラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、上記第2吹出口の他方から、上記マイナスイオン発生部により生成された上記マイナスイオンを主に含む空気を吹き出す。
上記実施形態によれば、ケーシング内に配置された送風機構によって、ケーシングに設けられた吸込口から空気を吸い込んで、プラスイオン発生部により生成されたプラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出す一方、マイナスイオン発生部により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出す。例えば、ヘアアイロンの髪処理部である挟持面を有する部分または、その髪処理部である挟持面を有する部分側に吹き出すように第1吹出口をケーシングに設けて、第1吹出口からプラスイオンを主に含む空気を吹き出し、髪処理部である挟持面を有する部分の外側に設けられた第2吹出口からマイナスイオンを主に含む空気を吹き出す。そうすることによって、髪を処理する髪処理部に第1吹出口からのプラスイオンを付着させて、髪との摩擦により帯電した髪処理部のマイナスの電荷を中和して除去する。また、髪処理部で処理した後の髪に第2吹出口からのマイナスイオンを付着させる。これによって、髪処理部と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができるので、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
以上より明らかなように、この発明のヘアケア装置によれば、髪のまとまりを向上できるヘアケア装置を実現することにある。
図1はこの発明の第1実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの断面模式図である。 図2は上記ヘアアイロンの断面模式図である。 図3は髪を処理する上記ヘアアイロンの表側から見た模式図である。 図4は髪を処理する上記ヘアアイロンの裏側から見た模式図である。 図5は髪を処理する上記ヘアアイロンの表側から見た他の例の模式図である。 図6Aは上記ヘアアイロンの構成を示すブロック図である。 図6Bは他の形態のヘアアイロンの構成図である。 図7はヘアアイロンの処理回数に対するくせ毛の収まり度の関係を示す図である。 図8はこの発明の第2実施形態のヘアアイロンの斜視図である。 図9は上記ヘアアイロンの側面図である。 図10は上記ヘアアイロンを示す図9のX−X線から見た断面図である。 図11は図10のXI−XI線から見た断面図である。 図12は図10のXII−XII線から見た断面図である。 図13は図10のXIII−XIII線から見た断面図である。 図14はこの発明の第3実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの模式図である。 図15はこの発明の第4実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの模式図である。 図16はこの発明の第5実施形態のヘアケア装置の一例としてのブローブラシ式ドライヤの断面模式図である。 図17は上記ブローブラシ式ドライヤの断面模式図である。 図18はこの発明の第6実施形態のヘアケア装置の一例としてのブローブラシ式ドライヤの側面図である。 図19は上記ブローブラシ式ドライヤの先端側から見た側面図である。 図20は上記ブローブラシ式ドライヤの断面模式図である。 図21はこの発明の第7実施形態のヘアケア装置の一例としてのロールブラシ式ドライヤの側面図である。 図22は上記ロールブラシ式ドライヤの先端側から見た側面図である。 図23は上記ロールブラシ式ドライヤの断面模式図である。
以下、この発明のヘアケア装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの表面から見た断面模式図を示し、図2は上記ヘアアイロンの側方から見た断面模式図を示している。
この第2実施形態のヘアアイロンは、図1,図2に示すように、上下に対向するように配置された第1髪挟み部2と第2髪挟み部3と、第1髪挟み部2と第2髪挟み部3を一端側で互いに揺動可能に連結する連結部の一例としての揺動軸8とを有するケーシング1を備えている。上記第1髪挟み部2は、第1握り部4と第1アイロン部5とを有すると共に、第2髪挟み部3は、第2握り部6と第2アイロン部7とを有している。上記ケーシング1は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂からなる。
上記第1髪挟み部2と第2髪挟み部3を、互いに開く方向に付勢する図示しないバネを揺動軸8に巻装している。第2髪挟み部3は、第1髪挟み部2から揺動軸8を中心に所定開度開いた位置でバネにより保持される。
上記第1髪挟み部2は、中空形状をしており、その第1髪挟み部2の第1握り部4側の内部には、イオン発生装置21と、ファンユニット22と、電源部23(図6Aに示す)とを有している。上記ファンユニット22は、ファン22aとそのファン22aを駆動するモータ(図示せず)とを有している。
また、上記第1髪挟み部2の第1アイロン部5側には、平板形状の第1挟持部15を設けている。この第1挟持部15の平坦な挟持面が露出している。
また、上記第2髪挟み部3は、第2アイロン部7側には、平板形状の第2挟持部16を設けている。また、第1髪挟み部2の第1挟持部15と同様に、第2挟持部16の平坦な挟持面が露出している。
また、この第1,第2挟持部15,16は、図示しないヒータにより夫々加熱される。上記ヒータには、例えば、PTC(ポジティブテンパーチャーコエフィシエント)ヒータやコイルヒータ、シーズヒータ等を用いている。
上記第1アイロン部5側の第1挟持部15と第2アイロン部7側の第2挟持部16で髪処理部を形成している。
そして、上記第1髪挟み部2の第1挟持部15の露出面と、この第2髪挟み部3の第2挟持部16の露出面との間に髪を挟んで、その挟んだ髪の根元側から毛先側に沿ってヘアアイロンをスライドさせるにより、ストレートヘアやカールヘアなどのヘアケア処理を行う。
上記ケーシング1の第1アイロン部5側の第1挟持部15の近傍に、第1挟持部15を挟むようにかつケーシング1の長手方向に沿って配列するように、円形状の複数の穴からなる第1,第2吹出口13A,13Bを夫々設けている。また、上記第1アイロン部5内に、第1吹出口13A側と第2吹出口13B側とを仕切る仕切板9を設けている。上記ファンユニット22と仕切板9で送風機構を構成している。
上記イオン発生装置21は、ケーシング1内かつファンユニット22と第1,第2吹出口13A,13Bとの間に配置されている。このイオン発生装置21は、H(HO)m(mは任意の自然数)であるプラスイオンを放出し、O (HO)n(nは任意の自然数)であるマイナスイオンを放出する。
図3は髪を処理する上記ヘアアイロンの表側から見た模式図を示している。
図3では、図1に示す第1髪挟み部2の第1挟持部15の露出面と、この第2髪挟み部3の第2挟持部16の露出面とで髪を挟んだ状態で、髪根元部から髪先端部に向かってスライドさせる。例えば、ヘアアイロンの第1握り部4と第2握り部6を右手で持って、髪根元部から髪先端部に向かって上側から下側にヘアアイロンをスライドさせる。このとき、イオン発生装置21の第1電極21A(プラスイオン発生部)からのプラスイオンを含む空気が第1アイロン部5の第1吹出口13Aから下方(走査方向上流側(髪先端部側))に向かって吹き出す。一方、イオン発生装置21の第2電極21B(マイナスイオン発生部)からのマイナスイオンを含む空気が第1アイロン部5の第2吹出口13Bから上方(走査方向下流側(髪根元部側))に向かって吹き出す。
これにより、第1,第2アイロン部4,9で髪を処理する前に髪に第1吹出口13Aからのプラスイオンを付着させて、この髪に付着したプラスイオンにより第1,第2アイロン部4,9に帯電したマイナスの電荷を中和して除去する。また、第1,第2アイロン部4,9で処理した後の髪に第2吹出口13Bからのマイナスイオンを付着させる。これによって、第1,第2アイロン部4,9と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができると共に、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
ここで、図4に示すように上記ヘアアイロンを裏返したり、図5に示すように左手にヘアアイロンを持ち替えたりして、図3と同様に、第1,第2髪挟み部1,2で髪を挟んだ状態で、髪根元部から髪先端部に向かってスライドさせる場合は、第1,第2吹出口13A,13Bの上下位置が逆転する。このため、第1アイロン部5の第1吹出口13Aから吹き出すプラスイオンを含む空気が上方(走査方向下流側)に向かって吹き出す一方、第1アイロン部5の第2吹出口13Bからマイナスイオンを含む空気が下方(走査方向上流側)に向かって吹き出す。したがって、このままでは、図3と同様の効果は得られない。
そこで、この第1実施形態のヘアアイロンでは、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えている。
図6Aは上記ヘアアイロンの構成を示すブロック図を示している。このヘアアイロンは、図6Aに示すように、ケーシング1内に、電源入力コネクタ7に接続された電源部23と、電源部23から出力される交流電圧(例えばAC100V)が一次巻線に印加される昇圧トランスT1と、操作スイッチ部31と、操作スイッチ部31からの信号を受ける制御部30と、第1,第2挟持部15,16(図2に示す)を加熱するヒータ32,33と、制御部30により制御されるファンユニット22と、イオン発生装置21とを備えている。上記電源部23は、制御部30からの制御信号により交流電圧の出力がオンオフされる。また、上記操作スイッチ部31は、イオン発生装置21とファンユニット22のオンオフ用スイッチと、ヒータ32,33のオンオフ用スイッチと、第1吹出モードか第2吹出モードかの切り替え用スイッチとを有する。
上記電源部23と昇圧トランスT1でイオン発生電圧生成部を構成している。
上記イオン発生装置21は、昇圧トランスT1の二次側巻線の一端が入力端子に接続された切替スイッチSW1,SW2と、切替スイッチSW1の一方の出力端子にカソードが接続されたダイオードD1と、切替スイッチSW1の他方の出力端子にアノードが接続されたダイオードD2と、切替スイッチSW2の一方の出力端子にアノードが接続されたダイオードD3と、切替スイッチSW2の他方の出力端子にカソードが接続されたダイオードD4と、昇圧トランスT1の二次側巻線の他端に一端が接続され、他端がダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードに接続されたコンデンサC1と、昇圧トランスT1の二次側巻線の他端に一端が接続され、他端がダイオードD3のカソードとダイオードD4のアノードに接続されたコンデンサC2と、ダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードに接続された第1電極の一例としての針状電極41と、昇圧トランスT1の二次側巻線の他端に接続され、上記針状電極41を囲む環状の誘導電極42と、ダイオードD3のカソードとダイオードD4のアノードに接続された第2電極の一例としての針状電極51と、昇圧トランスT1の二次側巻線の他端に接続され、上記針状電極51を囲む環状の誘導電極52とを有している。
上記針電極41は、環状の誘導電極42の略中心に位置し、先端が尖った針形状をしている。上記誘導電極42と針電極41との間隔は8mmになっている。また、上記針電極51は、環状の誘導電極52の略中心に位置し、先端が尖った針形状をしている。上記誘導電極52と針電極51との間隔は8mmになっている。
上記切替スイッチSW1,SW2とダイオードD1〜D4でイオン切替部を構成している。
上記制御部30は、操作スイッチ部31からの切替信号に基づいて、図6Aに示すように、切替スイッチSW1がダイオードD2側に選択されると共に、切替スイッチSW2がダイオードD4側に選択される第1吹出モードか、または、切替スイッチSW1がダイオードD1側に選択されると共に、切替スイッチSW2がダイオードD3側に選択される第2吹出モードかを切り替える。
そして、第1吹出モードが選択されると、実効電圧2kV以上の電圧と0Vとが切り替わる60Hzの交流が針電極41に印加される一方、誘導電極42は0Vとなっている。針電極41に実効電圧2kV以上が印加されているときに誘導電極42との間の電位差によるコロナ放電がおこり、針電極41の先端部近傍で空気中の水分子が電離して、水素イオン(H)が生成する。この水素イオンが空気中の水分子と群状態で結合(クラスタリング)し、H(HO)m(mは任意の自然数)からなるプラスイオンが発生する。これにより、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す。
また、実効電圧−2kV以下の電圧と0Vとが切り替わる60Hzの交流が針電極51に印加される一方、誘導電極52は0Vとなっており、マイナスイオンが発生するようになっている。このマイナスイオンは、空気中の酸素分子又は水分子が電離してできる酸素イオンO である。この酸素イオンが空気中の水分子と結合(クラスタリング)してO (HO)n(nは任意の自然数)からなる負イオンが発生する。これにより、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出す。
逆に、第2吹出モードが選択されると、実効電圧2kV以上の電圧と0Vとが切り替わる60Hzの交流が針電極51に印加され、実効電圧−2kV以上の電圧と0Vとが切り替わる60Hzの交流が針電極41に印加される。これにより、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す。
このように、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す第2吹出モードかの切り替えを可能にするイオン切替部を備えることによって、第1吹出口13Aと第2吹出口13Bから吹き出すイオン種を選択することが可能になる。
また、第1,第2電極である針状電極41,51に対して印加する電圧を切り替えることで、簡単に第1吹出モードか、または、第2吹出モードかを択一的に切り替えることができる。また、イオン発生電圧生成部(電源部23と昇圧トランスT1)から出力されるマイナスイオン発生電圧とプラスイオン発生電圧をオフすることで、第1,第2吹出口13A,13Bからイオンを含む空気を吹き出さないようにできる。
図7は本出願人が行った実験により得られたヘアアイロンの処理回数に対するくせの収まり度の関係を示している。図7において、横軸は処理回数を表し、縦軸はくせ毛の収まり度W/Wを表している。
ここで、試験方法は、イオン発生装置を除いて同一構成のヘアアイロンを用いて、マイナスイオンのみ吹き出す比較用のヘアアイロンと、プラスイオンとマイナスイオンを吹き分ける本発明のヘアアイロンとを次の条件で比較した。
パーマ処理した毛束(長さ30cm)に対して、比較用のヘアアイロンと本実施形態のヘアアイロンにより5秒走査し、毛束の長さ方向の1/2の部分の毛束幅Wを測定するということを複数回繰り返すことにより、初期の毛束幅Wに対する収まり度W/Wを求めた。
実験に用いた本発明のヘアアイロンにおけるイオン濃度は次のとおりであった。
左吹出口 : プラスイオン 25×10個/cm
マイナスイオン 85×10個/cm
右吹出口 : プラスイオン 60×10個/cm
マイナスイオン 20×10個/cm
左右吹出口平均: プラスイオン 43×10個/cm
マイナスイオン 53×10個/cm
一方、実験に用いた比較用のヘアアイロンの平均イオン濃度は次のとおりであった。
左右吹出口 : マイナスイオン 50×10個/cm
図7から明らかなように、本発明のヘアアイロンでは、マイナスイオンのみ吹き出す比較用のヘアアイロンに比べて、処理回数1〜10の全てでくせ毛の収まり度W/Wが低く、処理回数2〜3でくせ毛が納まることを確認した。
上記構成のヘアアイロンによれば、ケーシング1内に配置された送風機構によって、ケーシング1に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、ケーシング1の髪処理部(第1,第2挟持部15,16)の近傍に設けられた第1吹出口13Aから、イオン発生装置21の第1電極21A(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、ケーシング1の髪処理部(第1,第2挟持部15,16)の近傍に、第1吹出口13Aに対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口13Bから、イオン発生装置21の第2電極21B(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことによって、髪処理部(第1,第2挟持部15,16)と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
また、上記第1吹出口13Aおよび第2吹出口13Bは、ケーシング1の髪処理部(第1,第2挟持部15,16)近傍に髪処理部(第1,第2挟持部15,16)を挟むように夫々設けることによって、第1吹出口13Aを髪を処理していく方向(髪根元部側から髪先端部側に向かう方向)の上流側とし、第2吹出口13Bを髪を処理していく方向の下流側(髪根元部)として、第1吹出口13Aからプラスイオンを主に含む空気を吹き出し、第2吹出口13Bからマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことが可能になる。
また、上記髪処理部(第1,第2挟持部15,16)の髪を処理していく方向(髪根元部から髪先端部に向かう方向)の上流側(髪先端部)に設けられた第1吹出口13Aからプラスイオンを主に含む空気吹き出し、髪処理部(第1,第2挟持部15,16)の髪を処理していく方向の下流側(髪根元部)に設けられた第2吹出口13Bからマイナスイオンを主に含む空気吹き出す。これによって、髪処理部(第1,第2挟持部15,16)で髪を処理する前に髪に第1吹出口13Aからのプラスイオンを付着させて、この髪に付着したプラスイオンにより髪処理部(第1,第2挟持部15,16)に帯電したマイナスの電荷を中和して除去すると共に、髪処理部(第1,第2挟持部15,16)で処理した後の髪に第2吹出口13Bからのマイナスイオンを付着させることができる。
また、上記第1髪挟み部2と第2髪挟み部3とを揺動軸8を介して互いに揺動させて、第1髪挟み部2と第2髪挟み部3の夫々の髪処理部である第1,第2挟持部15,16の挟持面部間に髪を挟んで、髪をアイロンがけすることにより髪を収まりよくまとめることができる。
上記第1実施形態では、切替スイッチSW1,SW2で構成されたイオン切替部を備えたが、これに限らず、イオン切替部を備えず、第1吹出口からプラスイオンを主に含む空気を吹き出して、第2吹出口からマイナスイオンを主に含む空気を吹き出したり、第1吹出口からマイナスイオンを主に含む空気を吹き出して、第2吹出口からプラスイオンを主に含む空気を吹き出したりするように、第1,第2吹出口から吹き出すイオン種が固定されたヘアアイロンでもよい。
また、上記第1実施形態では、操作スイッチ部31と制御部30と切替スイッチSW1,SW2で構成されたイオン切替部を備えたヘアドライヤについて説明したが、イオン切替部はこれに限らず、手動または電動機構でイオン発生装置のプラスイオン発生部とマイナスイオン発生部の位置を切り替えるヘアケア装置であってもよい。
また、図6Bは他の形態のヘアアイロンの構成図を示しており、このヘアアイロンは、重力方向検出部と制御部とを除いて図6Aに示すヘアアイロンと同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
図6Bに示すように、ケーシング1内に配置された重力方向検出部34により検出されたケーシング1に対する重力方向に基づいて、制御部30の吹出モード判定部30aによって、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口13Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す第2吹出モードかを判定して、イオン切替制御部30bにより切替スイッチSW1,SW2を切り替えてもよい。ここで、重力方向検出部34は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、歪センサ、水銀スイッチなどを用いて重力方向を検出する。
これにより、自動的に第1吹出口13Aと第2吹出口13Bから吹き出すイオン種を切り替えることができる。
あるいは、加速度センサにより検出されたケーシングの移動方向に基づいて、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が第1吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が第2吹出口であるか、または、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が第2吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が第1吹出口であるか判定する吹出口判定部とを備えてもよい。この場合、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が第1吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が第2吹出口があると吹出口判定部が判定すると、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出す第1吹出モードとする一方、髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が第2吹出口で髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が第1吹出口があると吹出口判定部が判定すると、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口から吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口から吹き出す第2吹出モードとしてもよい。
これにより、自動的に第1吹出口と第2吹出口から吹き出すイオン種を切り替えることができる。
〔第2実施形態〕
図8はこの発明の第2実施形態のヘアアイロンの斜視図を示し、図9は上記ヘアアイロンの側面図を示している。
この第2実施形態のヘアアイロンは、図8,図9に示すように、重なり合うように配置された第1髪挟み部102と第2髪挟み部103と、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103を一端側で互いに揺動可能に連結する連結部の一例としての揺動軸108とを有するケーシング101を備えている。上記第1髪挟み部102は、第1握り部104と第1アイロン部105とを有している。また、上記第2髪挟み部103は、第2握り部106と第2アイロン部107とを有している。上記ケーシング101は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂からなる。
ここで、上記ヘアアイロンの第1髪挟み部102の第2髪挟み部103と反対の側を表面とし、第2髪挟み部103の第1髪挟み部102と反対の側を裏面とする。
上記第1髪挟み部102と第2髪挟み部103を、互いに開く方向に付勢する図示しないバネを揺動軸108に巻装している。図9に示すように、第2髪挟み部103は、第1髪挟み部102に対して揺動軸108を軸として回動して、点線で示す位置で揺動軸108に巻装されたバネにより保持される。
上記第1髪挟み部102の第1握り部104の幅および厚さを第1アイロン部105よりも小さくし、かつ、第2髪挟み部103の第2握り部106の幅および厚さを第2アイロン部107よりも小さくして握り易くしている。
上記第1髪挟み部102の第1アイロン部105側の両側面には、第1髪挟み部102の長手方向に沿って円形状の複数の穴からなる第1,第2吹出口113A,113Bを夫々設けている。また、上記ケーシング101の第1握り部104側の側面に、スライド式の電源スイッチ114を設けている。なお、第1,第2吹出口113A,113Bの形状はこれに限らず、四角形、長方形、楕円形、長穴、スリットなどでもよく、これらのうちの少なくとも2つを組み合わせたものでもよい。
上記第1髪挟み部102の第1アイロン部105の第1握り部104側の端部の上面と両側面には、吸気口110,111,112を設けている。このように、異なる三面に吸気口110,111,112を設けているのは、吸気口110,111,112の面積を広く取り、ユーザの指や手で覆われたとしても、完全に塞がれることがない。
上記吸気口110,111,112には、閉塞防止のためのリブ117,118,119を複数設けている。このリブ117,118,119によって、吸気口110,111,112がユーザの指や手で覆われたとしても、リブにより、指や手と吸気口110,111,112との間に隙間ができ、吸気口110,111,112が完全に塞がれることがない。
図10は上記ヘアアイロンを示す図9のX−X線から見た断面図を示し、図11は図10のXI−XI線から見た断面図を示している。図10,図11では、図8,図9と同一の構成部に同一参照番号を付している。
図10に示すように、第1髪挟み部102は、中空形状をしており、その第1髪挟み部102の内部には、イオン発生装置121と、ファンユニット122と、電源部123と、第1挟持部115とを有している。上記ファンユニット122は、図示しないファンと、このファンを駆動する図示しないモータとを有している。
上記イオン発生装置121は、第1アイロン部105内かつファンユニット122と第1,第2吹出口113A,113Bとの間に配置されている。このイオン発生装置121は、第1実施形態のイオン発生装置21と同様に、H(HO)m(mは任意の自然数)であるプラスイオンと、O (HO)n(nは任意の自然数)であるマイナスイオンとを放出する。
また、上記ファンユニット122は、第1髪挟み部102の第1握り部104側に設けられている。この第1握り部104のファンユニット122の周囲かつ第1握り部104側近傍に、図10,図11に示すように、吸気口110,111,112を設けて、この吸気口110,111,112からファンユニット122への空気の吸い込み抵抗を小さくしている。
また、上記電源部123は、第1握り部104内に設けられており、電源スイッチ114を介して交流電源(例えばAC10V)が接続されている。この電源スイッチ114がオン操作されると、電源部123からイオン発生装置121やファンユニット122等に駆動電力を供給する。
上記第1髪挟み部102の第1アイロン部105側には、平板形状の第1挟持部115を設けている。この第1挟持部115の平坦な挟持面が露出している。上記第2髪挟み部103は、第2アイロン部107側には、平板形状の第2挟持部116を設けている。この第2挟持部116は、第1髪挟み部102に設けている第1挟持部115と同じ構成である。また、第1髪挟み部102の第1挟持部115と同様に、第2挟持部116の平坦な挟持面が露出している。
上記第1,第2挟持部115,116は、図示しないヒータと、このヒータを保持固定する外装ケースとからなる。上記ヒータには、例えば、PTC(ポジティブテンパーチャーコエフィシエント)ヒータやコイルヒータ、シーズヒータ等を用いていて、上記外装ケースは、例えば、アルミニウム等の高熱伝導部材から形成されている。
上記第1髪挟み部102の第1挟持部115の露出面と、この第2髪挟み部103の第2挟持部116の露出面とで髪を挟んで、挟んだ髪にアイロンがけを行う。
なお、第1アイロン部105側の第1挟持部115と第1アイロン部107側の第2挟持部116で髪処理部を形成している。
上記第1髪挟み部102の第1挟持部115とファンユニット122との間のイオン発生装置121の下側には、点検口120を設けている。この点検口120を設けることで、イオン発生装置121をケーシング101内部から取り出すことなく、イオン発生装置121に付着した埃等を取り除くことができる。なお、このには、の蓋を設けていて、イオン発生装置121の埃等の除去するときは、点検口120に着脱自在に設けられた蓋を取り外して行う。
上記第2髪挟み部103は、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とを重ね合わせたときに接合部分の形状が幅方向に一致するように、第1髪挟み部102と同じ幅方向の形状に形成している。
図10,図11に示すように、第1髪挟み部102の第2髪挟み部103側には、ファンユニット122を第1髪挟み部102内部に配置するときに位置を決めるための張り出し部131を設けている。このように、第1髪挟み部102に張り出し部31を用いて、ファンユニット122を取り付けることによって、ヘアアイロンの第1アイロン部105側の厚さ寸法を抑えつつ、より送風量の大きなファンユニット122を使用することができる。
上記第2髪挟み部103には、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とを重ね合わせた状態において、張り出し部131に対応する凹部132を設けている。第2髪挟み部103に凹部132を設けることで、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とを重ね合わせたときに張り出し部131が凹部132に嵌合されるので、使用中に第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とがずれるのを防止する。これにより、高温の第1,第2挟持部115,116がユーザに直接触れる等の事故の発生を防止して、使用時の安全を確保することができる。
図12は図10のXII−XII線から見た断面図を示している。図12では、図8,図9と同一の構成部に同一参照番号を付している。
図12に示すように、点検口120は、ケーシング101の底部にイオン発生装置121の幅よりも大きく開口している。このように、点検口120をイオン発生装置121の幅よりも大きく開口することによって、メンテナンス器具を点検口120からケーシング101の内部に入れ易くなり、容易にイオン発生装置121に付着した埃等を取り除くことができる。
また、イオン発生装置121の第1電極121A(プラスイオン発生部)からのプラスイオンを含む空気が第1アイロン部105の第1吹出口113Aから吹き出す。一方、イオン発生装置121の第2電極121B(マイナスイオン発生部)からのマイナスイオンを含む空気が第1アイロン部105の第2吹出口113Bから吹き出す。
図13は図10のXIII−XIII線から見た断面図を示している。図13では、図8,図9と同一の構成部に同一参照番号を付している。
図10,図13に示すように、第1,第2挟持部115,116は、第1髪挟み部102および第2髪挟み部103を重ね合わせたときに、接合面がずれることなく正対するように配置している。また、ケーシング101の第1髪挟み部102の左右の側面の第1挟持部115に対して第2髪挟み部103と反対の側に吹出口113A,113Bを設けている。
また、上記ケーシング101の第1髪挟み部102内に、吹出口113A側と吹出口113B側とを仕切る仕切板109を設けている。この仕切板109は、第1髪挟み部102の先端側からイオン発生装置121近傍まで延在している。
上記構成のヘアアイロンにおいて、まず、第1握り部104にある電源スイッチ114をオンする。そうすると、電源部123からイオン発生装置121、ファンユニット122、第1,第2挟持部115,116のヒータに電力が供給される。そして、イオン発生装置121の第1電極121Aからプラスイオンが生成されると共に、第2電極121Bからマイナスイオンが生成されると共に、ファンユニット122により吸気口110,111,112から吸い込まれた空気は、イオン発生装置121を経て第1髪挟み部102の仕切板109でプラスイオンが主に含まれる空気とマイナスイオンが主に含まれる空気に分かれ、プラスイオンが主に含まれる空気は吹出口113Aから吹き出す一方、マイナスイオンが主に含まれる空気は吹出口113Bから吹き出す。
次に、真っ直ぐにしたい髪の部分を第1髪挟み部102および第2髪挟み部103の各々の第1,第2挟持部115,116の間に挟んで、第1,第2握り部103,108を握る。第1,第2握り部103,108を握ると、開いていた第1髪挟み部102と第2髪挟み部103との間の空間が閉じて、第1髪挟み部102の第1挟持部115と第2髪挟み部103の第2挟持部116により髪が挟持される。
そして、第1,第2握り部103,108を握って髪を挟持したまま、第1実施形態の図3に示す方向に髪に沿ってスライドさせる。このとき、挟持されている髪は、第1,第2挟持部115,116の熱で加熱されると共に、第1,第2挟持部115,116のフラットな露出面に挟まれたまま梳き流される。そのため、髪を真っ直ぐに伸ばすことができる。
このとき、上記イオン発生装置121によって生成されたプラスイオンとマイナスイオンが放出される。このとき、イオン発生装置121を経て第1髪挟み部102の仕切板109でプラスイオンが主に含まれる空気とマイナスイオンが主に含まれる空気に分かれて、プラスイオンが主に含まれる空気は吹出口113Aから吹き出す一方、マイナスイオンが主に含まれる空気は吹出口113Bから吹き出して、ユーザの髪およびその周辺を包み込む。
そうすることによって、髪処理部(第1,第2挟持部115,116)で髪を処理する前に髪に第1吹出口113Aからのプラスイオンを付着させて、この髪に付着したプラスイオンにより髪処理部(第1,第2挟持部115,116)に帯電したマイナスの電荷を中和して除去する。また、髪処理部(第1,第2挟持部115,116)で処理した後の髪に第2吹出口113Bからのマイナスイオンを付着させる。これによって、髪処理部(第1,第2挟持部115,116)と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
このとき、上記吸気口110,111,112が第2髪挟み部103に対向する面以外の第1髪挟み部102のケーシング101の外観面に設けられているので、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103との間に吸気用の空間を設ける必要がない。そのため、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とを重ね合わせた状態での第1,第2握り部103,108のサイズを小さくすることができて、握り易くなると共に、十分な吸気を確保することができる。
また、上記吸気口110,111,112が第2髪挟み部103に対向する面以外の第1髪挟み部102のケーシング101の外観面に設けられているため、ユーザの髪の毛が吸気口110,111,112に吸い込まれることがなく、従って吸気性能の低下を低減することができる。
また、上記吸気口110,111,112が第1髪挟み部102側にあるので、ヘアアイロンの使用時に、吸気口110,111,112が手で覆われることが少なく、吸気性能の低下を低減することができる。
上記ヘアアイロンでは、吸気口110,111,112を第1髪挟み部102のケーシング101の上面および左右両側面に設けているが、これに限られず、例えば、上面のみ、あるいは、左右両側面のみに設けてもよい。もっとも、吸気口の数を減らすことで吸気性能は低下するが、1つの吸気口であっても使用可能である。
また、上記吸気口110,111,112は、第1髪挟み部102の第1握り部104に設けても良い。もっとも、吸気口110,111,112を第1握り部104に設けることで、ファンと吸気口110,111,112との距離が遠くなり吸気性能は低下するが、使用可能である。
上記ヘアアイロンでは、第1髪挟み部102の第1挟持部115と第2髪挟み部103の第2挟持部116の両方にヒータを設けているが、少なくとも第1髪挟み部102の第1挟持部115にヒータが設けられていればよい。
上記ヘアアイロンでは、第1髪挟み部102と第2髪挟み部103とが対向する面に平板形状の第1,第2挟持部115,116のみを設けているが、これに限らず、例えば、第1,第2挟持部115,116の周囲に整髪用の櫛歯を設けてもよい。
上記ヘアアイロンでは、第1,第2挟持部115,116の露出面をフラットに形成しているが、これに限られず、例えば、波型に形成してもよい。
また、ケーシング101内の第1,第2挟持部115,116近傍に温度制御装置を設けてもよい。この温度制御装置を設けることで、第1,第2挟持部115,116のヒータの温度を一定範囲の任意の温度に設定することができる。
上記第2実施形態のヘアアイロンは、第1実施形態のヘアアイロンと同様の効果を有する。
また、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口113Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口113Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口113Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口13Aから吹き出す第2吹出モードかの切り替えを可能にするイオン切替部を備えてもよい。それによって、第1吹出口113Aと第2吹出口113Bから吹き出すイオン種を選択することが可能になる。
あるいは、図6Bに示す重力方向検出部または加速度センサを用いて、自動的に第1吹出口113Aと第2吹出口113Bから吹き出すイオン種を切り替えてもよい。
〔第3実施形態〕
図14はこの発明の第3実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの模式図を示している。この第3実施形態のヘアアイロンは、第2吹出口を除いて第1実施形態のヘアアイロンと同一の構成をしている。なお、図14では、第1髪挟み部202は、第1握り部204と第1アイロン部205のみを第2髪挟み部側から対向する側を示している。
この第3実施形態のヘアアイロンは、図14に示すように、重なり合うように配置された第1髪挟み部202と第2髪挟み部(図示せず)と、第1髪挟み部202と第2髪挟み部を一端側で互いに揺動可能に連結する連結部の一例としての揺動軸(図示せず)とを有するケーシング201を備えている。また、上記第1髪挟み部202の第1アイロン部205側には、図示しないヒータにより加熱される平板形状の第1挟持部215を設けている。
上記第1髪挟み部202は、中空形状をしており、その第1髪挟み部202の内部には、イオン発生装置221と、ファンユニット222と、電源部(図示せず)と、第1挟持部215とを有している。上記ファンユニット222は、ファン222aとそのファン222aを駆動するモータ(図示せず)とを有している。
また、上記第1髪挟み部202の第1アイロン部205側の第1挟持部215の近傍に、第1挟持部215の他方の側に、第1髪挟み部202の長手方向に沿って配列された円形状の複数の穴からなる第2吹出口213Aを設けている。この第2吹出口213Aは、第1挟持部215側に吹出方向が向くように形成されている。また、上記第1髪挟み部202の第1アイロン部205側の第1挟持部215の近傍に、第1挟持部215の一方の側に、第1髪挟み部202の長手方向に沿って配列された円形状の複数の穴からなる第1吹出口213Bを設けている。
また、上記第1アイロン部205内に、第1吹出口213A側と第2吹出口213B側とを仕切る仕切板209を設けている。上記ファンユニット222と仕切板209で送風機構を構成している。
また、図示しない第2髪挟み部は、第2アイロン部側には、第1挟持部15と同じ構成の平板形状の第2挟持部を設けている。上記第1髪挟み部202の第1挟持部215の露出面と、この第2髪挟み部の第2挟持部の露出面とで髪を挟んで、その挟んだ髪の根元側から毛先側に沿ってヘアアイロンをスライドさせるにより、ストレートヘアやカールヘアなどのヘアケア処理を行う。
なお、第1アイロン部205側の第1挟持部215と第2アイロン部側の第2挟持部で髪処理部を形成している。
また、上記構成のヘアケア装置ケーシング201内に配置された送風機構によって、ケーシング201に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、イオン発生装置221の第1電極221A(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を第1吹出口213Aから吹き出す一方、イオン発生装置221の第2電極221B(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口213Bから吹き出す。そうすることによって、髪を処理する髪処理部(第1挟持部215と第2挟持部)に第1吹出口213Aからのプラスイオンを付着させて、髪との摩擦により帯電した髪処理部のマイナスの電荷を中和して除去する。また、髪処理部で処理した後の髪に第2吹出口213Bからのマイナスイオンを付着させる。これによって、髪処理部と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができるので、髪のまとまりを向上できる。
〔第4実施形態〕
図15はこの発明の第4実施形態のヘアケア装置の一例としてのヘアアイロンの模式図を示している。この第4実施形態のヘアアイロンは、第2吹出口を除いて第1実施形態のヘアアイロンと同一の構成をしている。なお、図15では、第1髪挟み部302は、第1握り部304と第1アイロン部305のみを第2髪挟み部側から対向する側を示している。
この第4実施形態のヘアアイロンは、図15に示すように、上下に対向するように配置された第1髪挟み部302と第2髪挟み部(図示せず)と、第1髪挟み部302と第2髪挟み部を一端側で互いに揺動可能に連結する連結部の一例としての揺動軸(図示せず)とを有するケーシング301を備えている。また、上記第1髪挟み部302の第1アイロン部305側には、図示しないヒータにより加熱される平板形状の第1挟持部315を設けている。
上記第1髪挟み部302は、中空形状をしており、その第1髪挟み部302の内部には、イオン発生装置321と、ファンユニット322と、電源部(図示せず)と、第1挟持部315とを有している。上記ファンユニット322は、ファン322aとそのファン322aを駆動するモータ(図示せず)とを有している。
上記ケーシング301の第1アイロン部305側の第1挟持部315の近傍かつ第1挟持部315の一方の側に、ケーシング301の長手方向に沿って配列された円形状の複数の穴からなる第1吹出口313Aを設けると共に、ケーシング301の第1アイロン部305側の第1挟持部215の近傍かつ第1挟持部215の他方の側に、ケーシング301の長手方向に沿って配列された円形状の複数の穴からなる第1吹出口313Cを設けている。さらに、第1挟持部215に、ケーシング301の長手方向に沿って円形状の複数の穴からなる第2吹出口313Bを設けている。
また、上記第1アイロン部305内に、第1吹出口313A,313C側と第2吹出口313B側とを仕切る仕切部309を設けている。上記ファンユニット322と仕切部309で送風機構を構成している。
また、図示しない第2髪挟み部は、第2アイロン部側には、第1挟持部315と同じ構成の平板形状の第2挟持部を設けている。上記第1髪挟み部302の第1挟持部315の露出面と、この第2髪挟み部の第2挟持部の露出面とで髪を挟んで、その挟んだ髪の根元側から毛先側に沿ってヘアアイロンをスライドさせるにより、ストレートヘアやカールヘアなどのヘアケア処理を行う。
なお、第1アイロン部305側の第1挟持部315と第2アイロン部側の第2挟持部で髪処理部を形成している。
また、上記構成のヘアケア装置ケーシング301内に配置された送風機構によって、ケーシング301に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、イオン発生装置321の第1電極321A(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を第1吹出口313Aから吹き出す一方、イオン発生装置321の第2電極321B(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口313Bから吹き出す。そうすることによって、髪を処理する髪処理部(第1挟持部315と第2挟持部)に第1吹出口313Aからのプラスイオンを付着させて、髪との摩擦により帯電した髪処理部のマイナスの電荷を中和して除去する。また、髪処理部で処理した後の髪に第2吹出口313Bからのマイナスイオンを付着させる。これによって、髪処理部と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができるので、髪のまとまりを向上できる。
〔第5実施形態〕
図16はこの発明の第5実施形態のヘアケア装置の一例としてのブローブラシ式ドライヤの断面模式図を示し、図17は上記ブローブラシ式ドライヤの断面模式図を示している。
この第5実施形態のブローブラシ式ドライヤは、図16,図17に示すように、本体部402とブローブラシ部403とを有するケーシング401を備えている。上記ケーシング401は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂からなる。
上記本体部402の内部には、ヒータ(図示せず)と、イオン発生装置421と、ファンユニット422と、電源部(図示せず)とを有している。上記ファンユニット422は、ファン422aとそのファン422aを駆動するモータ(図示せず)とを有している。
上記ケーシング401のブローブラシ部403側に、髪処理部の一例としてのブリスル415を突設している。上記ケーシング401のブローブラシ部403側かつブリスル415近傍に、ケーシング401の長手方向に沿って配列された円形状の複数の穴からなる第1,第2吹出口413A,413Bをブリスル415を挟むように夫々設けている。また、上記ブローブラシ部403内に、第1吹出口413A側と第2吹出口413B側とを仕切る仕切板409を設けている。上記ファンユニット422と仕切板409で送風機構を構成している。
上記イオン発生装置421は、ケーシング401内かつファンユニット422とブローブラシ部403との間に配置されている。また、ケーシング401内かつイオン発生装置421とブローブラシ部403との間に図示しないヒータが配置されている。上記ヒータには、例えば、コイルヒータ等を用いている。
上記ブローブラシ部403のブリスル415で髪を梳くことにより、濡れた髪を乾かしたり整えたりするヘア処理を行う。
上記構成のブローブラシ式ドライヤによれば、ケーシング401内に配置された送風機構によって、ケーシング401に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、ケーシング401の髪処理部(ブリスル415)の近傍に設けられた第1吹出口413Aから、イオン発生装置421の第1電極421A(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、ケーシング401の髪処理部(ブリスル415)の近傍に、第1吹出口413Aに対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口413Bから、イオン発生装置421の第2電極421B(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことによって、髪処理部(ブリスル415)と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
また、上記ブローブラシ式ドライヤによれば、ブローブラシ部403で髪の毛を巻きながら髪を収まりよくまとめることができる。
なお、ブローブラシ式ドライヤにおいて、第1実施形態のヘアアイロンと同様に、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口413Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口413Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口413Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口413Aから吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えてもよい。この場合、第1吹出モードか第2吹出モードかの切り替え用スイッチを本体部402に設けてもよい。
〔第6実施形態〕
図18はこの発明の第6実施形態のヘアケア装置の一例としてのブローブラシ式ドライヤの側面図を示し、図19は上記ブローブラシ式ドライヤの先端側から見た側面図を示している。
この第6実施形態のブローブラシ式ドライヤは、図18,図19に示すように、円筒形状の本体部502と、上記本体部502の一端に着脱自在に取り付けられたブローブラシ部503とを有するケーシング501を備えている。上記ケーシング501は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂からなる。
上記ブローブラシ部503側に、髪処理部の一例としてのブリスル515を突設している。上記ブローブラシ部503側かつブリスル515間に長手方向に沿ってスリット状の複数の穴が設けられている。そのスリット状の複数の穴のうち、図19に示す箇所の特定の穴の列が第2吹出口513Aであり、図19に示す箇所の特定の穴の列が第2吹出口513Bである。また、上記スリット状の複数の穴のうちの残りが第3吹出口である。
また、上記本体部502にスイッチ部514を設けている。このスイッチ部514は、イオン発生装置21のオンオフ用スイッチと、ファンおよびヒータのオンオフ用スイッチとを有する。
また、図20は上記ブローブラシ式ドライヤの断面模式図を示している。
上記本体部502の内部には、ヒータ(図示せず)と、イオン発生装置521と、ファンユニット522と、電源部(図示せず)とを有している。上記ファンユニット522は、ファン(図示せず)とそのファンを駆動するモータ(図示せず)とを有している。
また、上記ブローブラシ部503内に、イオン発生装置521から第1吹出口513A側に向かってプラスイオンを主に含む空気が流れる流路と、イオン発生装置521から第2吹出口513B側に向かってマイナスイオンを主に含む空気が流れる流路と、イオン発生装置521を介さずに第3吹出口側に向かって空気が流れる流路とを仕切る仕切部(図示せず)を設けている。上記ファンユニット522と仕切部で送風機構を構成している。
上記構成のブローブラシ式ドライヤによれば、ケーシング501内に配置された送風機構によって、ケーシング501に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、ケーシング501の髪処理部(ブリスル515)の近傍に設けられた第1吹出口513Aから、イオン発生装置521の第1電極(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、ケーシング501の髪処理部(ブリスル515)の近傍に、第1吹出口513Aに対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口513Bから、イオン発生装置521の第2電極(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことによって、髪処理部(ブリスル515)と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
また、上記構成のブローブラシ式ドライヤによれば、ブローブラシ部503で髪の毛を巻きながら髪を収まりよくまとめることができる。
なお、ブローブラシ式ドライヤにおいて、第1実施形態のヘアアイロンと同様に、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口513Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口513Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口513Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口513Aから吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えてもよい。この場合、第1吹出モードか第2吹出モードかの切り替え用スイッチを本体部502に設けてもよい。
〔第7実施形態〕
図21はこの発明の第7実施形態のヘアケア装置の一例としてのロールブラシ式ドライヤの側面図を示し、図22は上記ロールブラシ式ドライヤの先端側から見た側面図を示している。
この第7実施形態のブローブラシ式ドライヤは、ロールブラシ部603を除いて第6実施形態のブローブラシ式ドライヤと同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
この第7実施形態のロールブラシ式ドライヤは、図21,図22に示すように、円筒形状の本体部502と、上記本体部502の一端に着脱自在に取り付けられたロールブラシ部603とを有するケーシング601を備えている。
上記ロールブラシ部603側かつ全周に40度毎に周方向等間隔で髪処理部の一例としてのブリスル615を突設している。上記ロールブラシ部603側かつブリスル615間に、長手方向に沿って配列されたスリット状の複数の穴が設けられている。そのスリット状の複数の穴のうち、図22に示す箇所の特定の穴の列が第2吹出口613Aであり、図22に示す箇所の特定の穴の列が第6吹出口513Bである。
また、図23は上記ロールブラシ式ドライヤの断面模式図を示しており、本体部502の内部は、第6実施形態と同様である。
また、上記ロールブラシ部603内に、イオン発生装置521から第1吹出口613A側に向かってプラスイオンを主に含む空気が流れる流路と、イオン発生装置521から第2吹出口613B側に向かってマイナスイオンを主に含む空気が流れる流路と、イオン発生装置521を介さずに第3吹出口側に向かって空気が流れる流路とを仕切る仕切部(図示せず)を設けている。上記ファンユニット522と仕切部で送風機構を構成している。
上記構成のロールブラシ式ドライヤによれば、ケーシング601内に配置された送風機構によって、ケーシング601に設けられた吸込口から空気を吸い込んで、ケーシング601の髪処理部(ブリスル615)の近傍に設けられた第1吹出口613Aから、イオン発生装置521の第1電極(プラスイオン発生部)により生成されたプラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、ケーシング601の髪処理部(ブリスル615)の近傍に、第1吹出口613Aに対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口613Bから、イオン発生装置521の第2電極(マイナスイオン発生部)により生成されたマイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことによって、髪処理部(ブリスル615)と髪が静電気により反発し合うことを防ぐことができ、処理後の髪にマイナスイオンを確実に付着させることができ、髪のまとまりを向上できる。
また、上記ロールブラシ式ドライヤによれば、ロールブラシ部603で髪の毛を巻きながら髪を収まりよくまとめることができる。
なお、ロールブラシ式ドライヤにおいて、第1実施形態のヘアアイロンと同様に、プラスイオンを主に含む空気を第1吹出口613Aから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第2吹出口613Bから吹き出す第1吹出モードか、または、プラスイオンを主に含む空気を第2吹出口613Bから吹き出して、マイナスイオンを主に含む空気を第1吹出口613Aから吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えてもよい。この場合、第1吹出モードか第2吹出モードかの切り替え用スイッチを本体部502に設けてもよい。
ここで、第6実施形態のブローブラシ式ドライヤと第7実施形態のロールブラシ式ドライヤにおいて、本体部502を共用して、ブローブラシ部503とロールブラシ部603とを交換して使用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…ケーシング
2…第1髪挟み部
3…第2髪挟み部
4…第1握り部
5…第1アイロン部
6…第2握り部
7…第2アイロン部
8…揺動軸
13A…第1吹出口
13B…第2吹出口
15…第1挟持部
16…第2挟持部
21…イオン発生装置
21A…第1電極
21B…第2電極
22…ファンユニット
23…電源部
30…制御部
30a…吹出モード判定部
30b…イオン切替制御部
31…操作スイッチ部
32,33…ヒータ
34…重力方向検出部
T1…昇圧トランス
SW1,SW2…切替スイッチ
D1〜D4…ダイオード
101…ケーシング
102…第1髪挟み部
103…第2髪挟み部
104…第1握り部
105…第1アイロン部
106…第2握り部
107…第2アイロン部
108…揺動軸
110,111,112…吸気口
113A…第1吹出口
113B…第2吹出口
114…電源スイッチ
115…第1挟持部
116…第2挟持部
117,118,119…リブ
120…点検口
121…イオン発生装置
121A…第1電極
121B…第2電極
122…ファンユニット
123…電源部
131…張り出し部
132…凹部
201…ケーシング
201…第1髪挟み部
204…第1握り部
205…第1アイロン部
209…仕切板
213A…第1吹出口
213B…第2吹出口
215…第1挟持部
221…イオン発生装置
221A…第1電極
221B…第2電極
222…ファンユニット
222a…ファン
301…ケーシング
302…第1髪挟み部
304…第1握り部
305…第1アイロン部
309…仕切部
313A,313C…第1吹出口
313B…第2吹出口
315…第1挟持部
321…イオン発生装置
321A…第1電極
321B…第2電極
322…ファンユニット
322a…ファン
401…ケーシング
402…本体部
403…ブローブラシ部
409…仕切板
413A,413B…第1,第2吹出口
415…ブリスル
421…イオン発生装置
422…ファンユニット
422a…ファン
501…ケーシング
502…本体部
503…ブローブラシ部
515…ブリスル
513A…第1吹出口
513B…第2吹出口
514…スイッチ部
601…ケーシング
603…ロールブラシ部
615…ブリスル
613A…第1吹出口
613B…第2吹出口

Claims (10)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に配置され、プラスイオンを生成するプラスイオン発生部と、
    上記ケーシング内に配置され、マイナスイオンを生成するマイナスイオン発生部と、
    上記ケーシングに設けられた髪処理部と、
    上記ケーシングの上記髪処理部または上記髪処理部の近傍に設けられた第1吹出口と、
    上記ケーシングの上記髪処理部または上記髪処理部の近傍に、上記第1吹出口に対して吹出方向が異なるように設けられた第2吹出口と、
    上記ケーシング内に配置され、上記ケーシングに設けられた吸込口から空気を吸い込んで、上記第1吹出口または上記第2吹出口の一方から、上記プラスイオン発生部により生成された上記プラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、上記第1吹出口または上記第2吹出口の他方から、上記マイナスイオン発生部により生成された上記マイナスイオンを主に含む空気を吹き出す送風機構と
    を備えたことを特徴とするヘアケア装置。
  2. 請求項1に記載のヘアケア装置において、
    上記第1吹出口および上記第2吹出口は、上記ケーシングの上記髪処理部近傍に上記髪処理部を挟むように夫々設けられていることを特徴とするヘアケア装置。
  3. 請求項1または2に記載のヘアケア装置において、
    上記プラスイオンを主に含む空気が吹き出す上記第1吹出口または上記第2吹出口の一方は、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側に設けられ、
    上記マイナスイオンを主に含む空気が吹き出す上記第1吹出口または上記第2吹出口の他方は、上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側に設けられていることを特徴とするヘアケア装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載のヘアケア装置において、
    上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードか、または、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードかを切り替えるイオン切替部を備えたことを特徴とするヘアケア装置。
  5. 請求項4に記載のヘアケア装置において、
    上記プラスイオン発生部または上記マイナスイオン発生部の一方となる第1電極と、
    上記プラスイオン発生部または上記マイナスイオン発生部の他方となる第2電極と、
    マイナスイオン発生電圧とプラスイオン発生電圧を生成するイオン発生電圧生成部と
    を備え、
    上記イオン切替部は、
    上記イオン発生電圧生成部からの上記プラスイオン発生電圧を上記第1電極に印加し、上記イオン発生電圧生成部からの上記マイナスイオン発生電圧を上記第2電極に印加するか、または、上記イオン発生電圧生成部からの上記プラスイオン発生電圧を上記第2電極に印加し、上記イオン発生電圧生成部からの上記マイナスイオン発生電圧を上記第1電極に印加するかを切り替えることを特徴とするヘアケア装置。
  6. 請求項4または5に記載のヘアケア装置において、
    上記ケーシング内に配置され、上記ケーシングに対する重力方向を検出する重力方向検出部を備え、
    上記イオン切替部は、上記重力方向検出部により検出された上記ケーシングに対する重力方向に基づいて、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードか、または、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードかを切り替えることを特徴とするヘアケア装置。
  7. 請求項4または5に記載のヘアケア装置において、
    上記ケーシングの移動方向を検出する加速度センサと、
    上記加速度センサにより検出された上記ケーシングの移動方向に基づいて、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第1吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第2吹出口であるか、または、上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第2吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第1吹出口であるか判定する吹出口判定部と
    を備え、
    上記イオン切替部は、
    上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第1吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第2吹出口があると上記吹出口判定部が判定すると、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出す第1吹出モードとする一方、
    上記髪処理部の髪を処理していく方向の上流側が上記第2吹出口で上記髪処理部の髪を処理していく方向の下流側が上記第1吹出口があると上記吹出口判定部が判定すると、上記プラスイオンを主に含む空気を上記第2吹出口から吹き出して、上記マイナスイオンを主に含む空気を上記第1吹出口から吹き出す第2吹出モードとすることを特徴とするヘアケア装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか1つに記載のヘアケア装置において、
    上記ケーシングは、第1髪挟み部および第2髪挟み部と、上記第1髪挟み部と上記第2髪挟み部とを互いに揺動可能に連結する連結部とを備え、
    上記第1髪挟み部は、上記連結部側の第1握り部と、上記第1握り部に対して上記連結部と反対の側に上記髪処理部である第1挟持部とを有すると共に、
    上記第2髪挟み部は、上記連結部側の第2握り部と、上記第2握り部に対して上記連結部と反対の側に、上記第1髪挟み部の上記第1挟持部と対向する上記髪処理部である第2挟持部とを有することを特徴とするヘアケア装置。
  9. 請求項1から7までのいずれか1つに記載のヘアケア装置において、
    上記髪処理部は、ブローブラシまたはロールブラシであることを特徴とするヘアケア装置。
  10. 請求項1に記載のヘアケア装置において、
    上記第1吹出口は、上記髪処理部に設けられるか、または、上記髪処理部側に吹き出すように上記ケーシングに設けられると共に、
    上記第2吹出口は、上記髪処理部の外側に設けられており、
    上記送風機構は、上記第1吹出口から、上記プラスイオン発生部により生成された上記プラスイオンを主に含む空気を吹き出す一方、上記第2吹出口の他方から、上記マイナスイオン発生部により生成された上記マイナスイオンを主に含む空気を吹き出すことを特徴とするヘアケア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019005642A (ja) * 2018-10-18 2019-01-17 向井 孝 ヘアーアイロン

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