JP2019193601A - セロオリゴ糖の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セロオリゴ糖の酵素合成において高重合度のセロオリゴ糖の生成を抑制する。【解決手段】α−グルコース−1−リン酸と、グルコース、セロビオース及びアルキル化グルコースからなる群から選択される少なくとも一種のプライマーとを、水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒中で、セロデキストリンホスホリラーゼと反応させる工程を含む、セロオリゴ糖の製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、酵素を用いたセロオリゴ糖の製造方法に関する。
酵素を用いたセルロースオリゴマー、即ちセロオリゴ糖の製造方法として、過リン酸分解酵素であるセロデキストリンホスホリラーゼの逆反応を利用した合成法が知られている。
例えば、非特許文献1には、α−グルコース−1−リン酸とプライマーとしてのグルコースとを、セロデキストリンホスホリラーゼと反応させることにより、平均重合度9のセロオリゴ糖を合成することが記載されている。
また、特許文献1には、可溶性澱粉にα−グルカンホスホリラーゼを作用させてグルコース−1−リン酸を生成し、得られたグルコース−1−リン酸をグルコースの存在下にセロビオースホスホリラーゼ及びセロデキストリンホスホリラーゼと反応させることにより重合度2〜6のセロオリゴ糖を合成することが記載されている。
特開2001−112496号公報
Masao Hiraishi他5名,"Synthesis of Highly Ordered Cellulose II in vitro usingCellodextrin Phosphsrylase", Carbohydrate Research, Vol. 344, (2009) pp.2468-2473
一般に、酵素は水溶液中で生化学反応を触媒し、有機溶媒の存在下では容易に変性・失活してその触媒機能を喪失することから、セロデキストリンホスホリラーゼを用いたセロオリゴ糖の酵素合成についても、従来は反応溶媒として水を用いて、緩衝液中で反応を行っている。
しかしながら、反応溶媒として水を用いた場合、セロオリゴ糖の重合度の分布が広く、平均重合度に対して相当程度大きな重合度を持つセロオリゴ糖が生成されることが判明した。このような高重合度のセロオリゴ糖の生成を抑制して重合度の分布を小さくすることがセロオリゴ糖の性能向上の観点から望ましい場合がある。
本発明の実施形態は、以上の点に鑑み、セロオリゴ糖の酵素合成において高重合度のセロオリゴ糖の生成を抑制することができる方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るセロオリゴ糖の製造方法は、α−グルコース−1−リン酸と、グルコース、セロビオース及びアルキル化グルコースからなる群から選択される少なくとも一種のプライマーとを、水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒中で、セロデキストリンホスホリラーゼと反応させる工程を含むものである。
本発明の実施形態であると、セロデキストリンホスホリラーゼを用いたセロオリゴ糖の酵素合成において、反応溶媒として水溶性有機溶媒を添加した混合溶媒を用いることにより、高重合度のセロオリゴ糖の生成を抑制することができ、重合度の分布が小さいセロオリゴ糖を合成することができる。
グルコースプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における酵素反応後の溶液状態を示す写真である。 セロビオースプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における酵素反応後の溶液状態を示す写真である。 グルコースプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における沈殿生成物のMSスペクトルを示す図である。 セロビオースプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における沈殿生成物のMSスペクトルを示す図である。 セロビオースプライマー合成系における、2種の洗浄溶媒それぞれについての、沈殿生成物と上清中の生成物のMSスペクトルを示す図である。 セロビオースプライマー合成系における、沈殿生成物と上清中の生成物のMSスペクトルを示す図である。 エチルグルコシドプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における沈殿生成物のMSスペクトルを示す図である。 オクチルグルコシドプライマー合成系への有機溶媒の添加試験における沈殿生成物のMSスペクトルを示す図である。
本実施形態に係るセロオリゴ糖の製造方法は、α−グルコース−1−リン酸(以下、αG1Pということがある)と、グルコース、セロビオース及びアルキル化グルコースからなる群から選択される少なくとも一種のプライマーとを、水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒中で、セロデキストリンホスホリラーゼ(以下、CDPということがある)と反応させるものである。
この反応は、CDPの逆反応を利用した合成法であり、αG1Pをグルコース供与体とし、グルコース、セロビオース及びアルキル化グルコースからなる群から選択される少なくとも一種をプライマー(即ち、グルコース受容体)として、これらをCDPと反応させることにより、プライマーに対してαG1Pがモノマーとして逐次的に重合される。
例えば、プライマーがグルコースの場合の反応は以下に示す通りである。
また、プライマーがセロビオースである場合の反応は以下に示す通りである。
また、プライマーがアルキル化グルコースである場合の反応は以下に示す通りである。
上記の反応式中において、nは整数であり、セロオリゴ糖の重合度を示す。また、Rはアルキル基を示す。
アルキル化グルコースにおけるアルキル基としては、例えば、炭素数1〜12のアルキル基が挙げられる。そのため、上記の反応式中のアルキル基Rの炭素数は好ましくは1〜12である。具体的には、エチルグルコシド、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ドデシルグルコシドなどが挙げられる。
CDPについては、クロストリジウム・サーモセラリム(Clostridium thermocellum)、セルロモナス(Cellulomonas)属などの微生物が産生することが知られており、これらの微生物を利用して公知の方法により取得することができる。例えば、CDPは、M.Krishnareddyら、J.Appl.Glycosci.,2002年,49,1−8に記載の方法に準じて、大腸菌発現系によりClostridium thermocellum YM4由来CDPを調製することができる。
なお、CDPの酵素量は、例えばαG1Pとセロビオース及びCDPをインキュベーションし、CDPにより生成されるリン酸を定量し、1分間当たり1μmolのリン酸を遊離する酵素量を1Uとして求めることができる。
本実施形態では、上記のCDPを用いたセロオリゴ糖の酵素合成において、反応溶媒として、水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒を用いることを特徴とする。混合溶媒は、水と水溶性有機溶媒を混合してなる溶媒であり、通常は水溶液である緩衝液と水溶性有機溶媒とを混合して得られる。
水溶性有機溶媒とは、20℃において水100mLへの溶解度が5mL以上の有機溶媒であり、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロピルアルコール、t−ブタノールなどの炭素数1〜4のアルコール類; アセトンなどのケトン類; テトラヒドロフランなどのエーテル類 N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド類; アセトニトリルなどのニトリル類; ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらはいずれか一種用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。水溶性有機溶媒として、より好ましくは、メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、及びジメチルスルホキシド(DMSO)からなる群から選択される少なくとも一種を用いることである。
水溶性有機溶媒と混合する緩衝液としては、特に限定されず、HEPES緩衝液、トリス塩酸緩衝液、MOPS緩衝液、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液などが挙げられ、反応温度において反応溶媒のpHを5〜9程度に維持できる緩衝液が好ましく用いられる。
水と水溶性有機溶媒との使用割合は、特に限定されず、混合溶媒100体積%として、水溶性有機溶媒が5〜50体積%であることが好ましく、より好ましくは5〜40体積%であり、更に好ましくは5〜30体積%であり、10〜25体積%でもよく、10〜20体積%でもよい。
反応条件については特に限定しないが、以下の通りであることが好ましい。αG1Pの濃度は、10〜1000mMであることが好ましく、より好ましくは100〜300mMである。プライマー(グルコース、セロビオース、アルキル化グルコース)の濃度は、10〜200mMであることが好ましく、より好ましくは30〜70mMである。CDPの濃度は、0.01〜1.5U/mLであることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.5U/mLである。また、緩衝液の濃度(例えば、HEPES緩衝液におけるHEPESの濃度)としては、100〜1000mMであることが好ましく、より好ましくは250〜750mMである。反応温度としては、10〜80℃でもよく、20〜70℃でもよい。また、反応時間としては、1時間〜15日間でもよく、1日間〜10日間でもよい。
反応終了後、セロオリゴ糖を含む反応液を得ることができる。該反応液には酵素であるCDPやプライマーなどが含まれるため、これを除去するために洗浄を行ってもよい。洗浄は、遠心により沈殿物と上清を分離し、洗浄溶媒を用いて沈殿物を再分散させる工程を繰り返すことにより行うことができ、セロオリゴ糖が得られる。洗浄溶媒としては、反応溶媒と同様の水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒を用いてもよく、あるいはまた水を用いてもよい。セロオリゴ糖は、上記の沈殿物(沈殿生成物)として得られるが、上清中にも含まれており、従って、上清中の生成物を回収することによってもセロオリゴ糖が得られる。
得られるセロオリゴ糖は、グルコースがβ−1,4グリコシド結合により連結された構造を持つオリゴ糖である。セロオリゴ糖の重合度(即ち、上記式中のn)は、例えば4以上でもよく、5以上でもよく、6以上でもよく、また、例えば15以下でもよく、13以下でもよく、11以下でもよい。平均重合度(DP)は、特に限定しないが、例えば5.5以上でもよく、6.0以上でもよく、6.3以上でもよく、また、例えば9.0以下でもよく、8.5以下でもよく、8.3以下でもよい。
本実施形態により得られるセロオリゴ糖は、グルコースやセロビオースをプライマーとして用いて合成した場合のようにアルキル化されてないものでもよく、あるいはまた、アルキル化グルコースをプライマーとして用いて合成した場合のようにアルキル化されたものでもよい。すなわち、本実施形態に係るセロオリゴ糖は、アルキル化セロオリゴ糖のようなセロオリゴ糖の誘導体も包含するものである。ナトリウムイオン付加体やカリウムイオン付加体などのアルカリ金属イオン付加体も当然に包含される。なお、アルキル化グルコースをプライマーとして用いて合成した後、アルキル基を公知の方法で加水分解することにより、アルキル化されていないセロオリゴ糖を製造してもよい。
本実施形態であると、CDPを用いたセロオリゴ糖の酵素合成において、反応溶媒として水と水溶性有機溶媒との混合溶媒を用いることにより、高重合度のセロオリゴ糖の生成を抑制し、比較的重合度が低いセロオリゴ糖を選択的に得ることができる。
プライマーとしては、グルコースよりもセロビオースを用いた方が生成物の重合度選択性がより高くなり、重合度の分布をより狭くすることができる。その理由は、これにより限定することを意図するものではないが、セロビオースの方が、酵素間における反応開始までの時間がより均一になるためと考えられる。
本実施形態に係るセロオリゴ糖の用途は、特に限定されず、例えば医薬品分野など、公知の様々な用途に用いることができる。
以下、実施例により更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.実験方法
1−1.試薬
LB−BROTH LENNOX及びLB−AGAR LENNOXはフナコシより購入した。グリセロール、カナマイシン硫酸塩、イソプロピル−β−D(−)−チオガラクトピラノシド(IPTG)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TEMED)、ジチオトレイトール(DTT)、1−ブタノール、αG1P二ナトリウム・n水和物、40%重水酸化ナトリウム重水溶液は和光純薬より購入した。
D−(+)−セロビオースはナカライテスクより購入した。ニッケル−ニトリロ三酢酸(Ni−NTA)アガロースゲルはQIAGENより購入した。Protein Molecular Weight Marker(Broad)はタカラバイオより購入した。
アクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、過硫酸アンモニウム(APS)、重水、2,5−ジヒドロキシ安息香酸(DHBA)、ProteoMassTM Bradykinin fragment 1−7 MALDI−MSスタンダード(Bradykinin)、ProteoMassTM14R MALDI−MSスタンダード(P14R)、ProteoMassTM ACTH Fragment 18−39 MALDI−MSスタンダード(ACTH)、トリフルオロ酢酸(TFA)、アセトニトリルはSigma−Aldrichより購入した。
その他の試薬は、特に表記しない限りナカライテスクより購入し、特級以上の試薬を使用した。
超純水は、Milli−Qシステム(Milli−Q Advantage A−10, Merck Millipore)で精製された水を使用した。純水はTANK 60 Lite PE(Merck Millipore)で精製された水を使用した。
1−2.セロデキストリンホスホリラーゼ(CDP)の調製及び酵素活性評価
CDPは、M.Krishnareddyら、J.Appl.Glycosci.,2002年,49,1−8に記載の方法と同様の方法により調製した。詳細は以下の通り。
1−2−1.試薬の調製
(1)滅菌精製水
500mL広口メディウム瓶に超純水500mLを採取してオートクレーブ(121℃、20分間、BS−245、TOMY)して室温で保存した。
(2)50mg/mLカナマイシンストック溶液
カナマイシン硫酸塩1.5gを滅菌精製水に溶解させ、30mLにメスアップした。調製した溶液をクリーンベンチ内でポリフッ化ビニリデン(PVDF)製0.22μmフィルターで濾過滅菌し、1.7mLチューブに1mLずつ分注して−20℃で保存した。
(3)10mMIPTGストック溶液
IPTG71.5mgを滅菌精製水に溶解させ、30mLにメスアップした。調製した溶液をクリーンベンチ内においてPVDF製0.22μmフィルターで濾過滅菌した。1.7mLチューブに1mLずつ分注して−20℃で保存した。
(4)LB−AGAR/カナマイシンプレート
250mL広口メディウム瓶にLB−AGAR LENNOX2.8gを採取し、超純水80mLを添加して溶解させてオートクレーブした。60℃以下まで室温で冷却した後、クリーンベンチ内で50mg/mLカナマイシンストック溶液80μLを加えて混合した。滅菌済みシャーレに分注して室温で固化させた後、4℃で保存した。調製後1ヶ月以内に使用した。
(5)50%グリセロール溶液
250mL広口メディウム瓶にグリセロール50mL、超純水50mLを加えて混合した後、オートクレーブして室温で保存した。
(6)LB培地
500mL広口メディウム瓶にLB−BROTH LENNOX10gを純水500mLに溶解させ、オートクレーブして室温で保存した。
(7)MOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)
3−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)4.18gを約600mLの超純水に溶解させた。4N水酸化ナトリウム水溶液によりpH7.5に調整後、1Lにメスアップした。PVDF製0.10μmフィルターで濾過滅菌して4℃で保存した。
(8)70%エタノール(バイオテクノロジーグレード)
エタノール(バイオテクノロジーグレード)140mL及び超純水60mLを250mL広口メディウム瓶に採取して混合した後、室温で保存した。
(9)洗浄バッファー(20mM MOPS、300mM NaCl、10mMイミダゾール、pH7.5)
MOPS2.09g、塩化ナトリウム8.77g、イミダゾール340mgを約350mLの超純水に溶解させた。4N水酸化ナトリウム水溶液によりpH7.5に調整後、500mLにメスアップした。PVDF製0.10μmフィルターで濾過滅菌して4℃で保存した。
(10)溶出バッファー(20mM MOPS、300mM NaCl、250mMイミダゾール、pH7.5)
MOPS2.09g、塩化ナトリウム8.77g、イミダゾール8.51gを約350mLの超純水に溶解させた。4N水酸化ナトリウム水溶液によりpH7.5に調整後、500mLにメスアップした。PVDF製0.10μmフィルターで濾過滅菌して4℃で保存した。
(11)5%(w/v)アジ化ナトリウムストック溶液
アジ化ナトリウム500mgをプラスチック製スパチュラにより秤量してMOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)を添加して全量が10mLとなるよう溶解させて4℃で遮光保存した。
(12)30%アクリルアミド/ビス混合溶液
アクリルアミド29.2g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.8gを約70mLの超純水に撹拌しながら溶解させた。全量が100mLになるようにメスアップして4℃で遮光保存した。
(13)Tris−HCl緩衝液(1.5M、pH8.8)
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)18.17gを約80mLの超純水に撹拌しながら溶解させた。6N塩酸によりpH8.8に調整後、全量が100mLになるようにメスアップして4℃で保存した。
(14)Tris−HCl緩衝液(0.5M、pH6.8)
Tris6.06gを約80mLの超純水に撹拌しながら溶解させた。6N塩酸によりpH6.8に調整後、全量が100mLになるようにメスアップして4℃で保存した。
(15)10%SDS水溶液
ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)10gを約90mLの超純水に撹拌しながら溶解させた。全量が100mLになるようにメスアップして室温で保存した。
(16)10%APS水溶液
過硫酸アンモニウム(APS)0.1gを約1mLの超純水に溶解させて4℃で保存した。
(17)飽和1−ブタノール
1−ブタノールと超純水を2:1の割合で混合して室温で保存した。
(18)5×泳動バッファー(125mM Tris、960mMグリシン、0.5%SDS)
Tris15.1g、グリシン72.1g、SDS5.0gを全量が1Lとなるように超純水に溶解させて4℃で保存した。使用の際は超純水で5倍に希釈した。一度使用した泳動バッファーは回収して再度使用し、使用回数は最大で2回とした。
(19)5×Loadingバッファー(200mM Tris、0.05%ブロモフェノールブルー、10%SDS、50%グリセロール)
Tris2.42g、SDS10.0g、ブロモフェノールブルー50mgを50mLのグリセロールと約40mLの超純水を添加して溶解させた。6N塩酸を用いてpH6.8に調整後、100mLにメスアップした。1.7mLチューブに1mLずつ分注して4℃で保存した。
(20)1M DTT溶液
ジチオトレイトール(DTT)約150mgを1Mとなるように約1mLの超純水を添加して溶解させ、−20℃で保存した。
(21)固定液
酢酸50mL、エタノール200mLを混合した後、超純水で500mLにメスアップして室温で保存した。
(22)脱色液
酢酸40mL、エタノール125mLを混合した後、超純水で500mLにメスアップして室温で保存した。
(23)染色液
クマシーブリリアントブルーR−250 0.25gを脱色液100mLに加え、撹拌して溶解させて室温で遮光保存した。
1−2−2.大腸菌の培養及びCDPの発現
(1)E.coli BL21−CDPグリセロールストックの調製
ガスバーナーで加熱滅菌し、放冷した白金耳を用いて、Clostridiumthermocellum YM4由来CDPの遺伝子を含むプラスミドをもつEscherichia coli BL21−Gold(DE3)株(E.coli BL21−CDP)のグリセロールストックからLB−AGAR/カナマイシンプレートに植菌し、37℃で8〜12時間培養した。予め乾熱滅菌した試験管に50mg/mLカナマイシンストック溶液5μLとLB培地5mLの混合溶液を加えた後、加熱した白金耳を用いてシングルコロニーから植菌した。OD660が0.6〜0.8に達するまで振盪培養機(BR−23FP、TAITEC)を用いて37℃で振盪培養(往復、200rpm)した。その後、培養液800μLを1.7mLチューブに採取し、50%グリセロール溶液100μLを添加して混合した。液体窒素で凍結して−80℃で保存した。
(2)E.coli BL21−CDPマスタープレートの調製
ガスバーナーで加熱滅菌し、放冷した白金耳を用いて、E.coli BL21−CDPのグリセロールストックもしくは作製後1ヶ月以内のマスタープレートからLB−AGAR/カナマイシンプレートに植菌して37℃で8〜12時間培養した。マスタープレートから植菌した場合はそのまま4℃で保存した。グリセロールストックから植菌した場合は、さらにLB−AGAR/カナマイシンプレートに植菌して37℃で8〜12時間培養して4℃で保存した。
(3)E.coli BL21−CDP前培養液の調製
乾熱滅菌した試験管にLB培地3mLを採取して50mg/mLカナマイシンストック溶液3μLを加えた。加熱滅菌し、放冷した白金耳を用いて、E.coli BL21−CDPマスタープレートのシングルコロニーから植菌した。振盪培養機を用いて37℃で10〜12時間振盪培養(往復、200rpm)した。
(4)E.coli BL21−CDPの培養とCDPの発現
2本の1Lバッフル付きフラスコにLB−BROTH LENNOX6gをそれぞれ秤量した後、純水300mLを加えてオートクレーブして放冷した。50mg/mLカナマイシンストック溶液300μLをそれぞれに添加して混合した後、E.coli BL21−CDP前培養液300μLを加えた。振盪培養機を用いて30℃で振盪培養(回転、600rpm)してOD660が0.55〜0.60に達したことを確認後、10mM IPTGストック溶液3mLをそれぞれ加えて25℃で20時間振盪培養(回転、200rpm)してCDPを発現させた。
1−2−3.Hisタグ精製及び緩衝液置換
(1)E.coli BL21−CDPの破砕によるCDPの抽出
1−2−2項(4)で調製したCDPを発現させたE.coli BL21−CDP懸濁液を50mLチューブ12本に約50mLずつ均等に分注し、遠心機(遠心機:EX−126、TOMY、ローター:3850−04P、TOMY)を用いて遠心(3500rpm、20分間、4℃)した。上清をデカンテーションにより除去し、沈澱したE.coli BL21−CDPペレットにMOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)を加えてそれぞれ約15mLにメスアップし、手で激しく振盪して懸濁させた。E.coli BL21−CDP懸濁液を4本の100mL自立式チューブに約45mLずつ分注し、氷浴しながらプローブ式超音波照射器(Sonifier 250、BRANSON)を用いて超音波照射してE.coli BL21−CDPを破砕した。超音波照射は、power:200W(ダイヤル10)、duty cycle:30%の条件で2サイクル(5秒間超音波照射と25秒間インターバルの4回繰り返しを1サイクル)行った。E.coli BL21−CDP破砕液中のプロテアーゼ等によるCDPの分解を防ぐために、以降はE.coli破砕液は常に氷浴した。4本の100mLチューブ中のE.coli BL21−CDP破砕液をそれぞれ50mLチューブに移して遠心(3500rpm、>20分間、4℃)した。その後、デカンテーションにより上清を50mLチューブに回収した。
(2)Ni−NTAアフィニティーカラムによるCDPの精製
予め70%エタノールで滅菌し、超純水で置換した直径1.8cm、長さ10cmのプラスチック製カラムに、Ni−NTAアガロースゲル(GE Healthcare)分散液9.8mLを充填した。カラム内を70%エタノールで満たして流すことでNI−NTAアガロースゲルを殺菌・洗浄した。この操作を2回繰り返した。MOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)3mLをアプライして流し、さらに3mLアプライした。スパチュラで撹拌してNi−NTAアガロースゲルを再分散させて気泡を取り除いた。その後、MOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)5mLで4回置換した。
E.coli BL21−CDP破砕液の上清をカラムにアプライし、カラムより流出した溶液を回収してフロースルー溶液とした。洗浄バッファー3〜5mLをアプライして置換し、さらに3〜5mLアプライした。ピペッティングによりNi−NTAアガロースゲルを再分散させてゲル層の表面を均一にした後、アプライした洗浄バッファーを流した。さらに洗浄バッファー5mLをアプライして置換する操作を繰り返し、合計で30mL以上をアプライした。洗浄バッファーをアプライした際に通過した溶液は全て回収し、洗浄液とした。その後、溶出バッファー3〜5mLをアプライし、1.7mLチューブに1mLずつフラクションに分けて回収し、溶出液とした。この操作を繰り返し、合計で溶出バッファー25mLをアプライした。それぞれのフラクションの吸光度を微量紫外可視分光光度計(NanoDrop 2000c、Thermo Scientific)で測定し、280nmの吸光度を指標にタンパク質の溶出を確認した。この際、バックグラウンド測定には超純水を用いた。タンパク質の溶出が完了していない場合は、280nmの吸収が無くなるまでカラムに溶出バッファーをアプライした。回収した溶出液のうち、吸光度が高いフラクションを回収し、CDP溶液とした。
(3)CDP溶液の緩衝液置換
CDP溶液の緩衝液置換はPD10カラム(Sephadex G−25、GE Healthcare)を用いて、付属の説明書にしたがって行った。CDP溶液の容量に応じて、必要な数のPD10カラムを用いた。付属のアダプターを用いてPD10カラムを50mLチューブに固定した。70%エタノールで満たし、遠心機(MX−305、TOMY)を用いて遠心(1000g、2分間、4℃)した。この操作を2回繰り返すことでカラムを殺菌及び洗浄した。5%(w/v)アジ化ナトリウムストック溶液をMOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)で250倍希釈して調製した0.02%アジ化ナトリウム/20mM MOPS−Na緩衝液で満たし、静置して溶液を流す操作を4回繰り返すことでPD10カラムを緩衝液で置換した。さらに0.02%アジ化ナトリウム/20mM MOPS−Na緩衝液を加え、遠心した。
PD10カラムを新たな50mLチューブに移し、遠心によるSephadexの斜面を崩さないようにCDP溶液をPD10カラム1本につき1.75〜2.5mLアプライした。前述の遠心時と同じ角度で遠心機に固定し、遠心した。溶出した溶液を回収してCDPストック溶液とし、CDPストック溶液の280nmの吸光度をNanoDrop 2000cにより測定し、1.7mLチューブに1mLずつ分注して4℃で保存した。
カラム1本につき30mLのMOPS−Na緩衝液(20mM、pH7.5)を加えて静置してカラムを洗浄した。次いで超純水で満たし、遠心する操作を2回繰り返した。同様に50体積%エタノール水溶液で2回洗浄した。PD−10カラムを50体積%エタノール水溶液で満たして4℃で保存した。
1−2−4.ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)によるCDPの精製の確認
(1)10%アクリルアミドゲルの調製
50mLチューブに30%アクリルアミド/ビス混合溶液3.33mL、Tris−HCl緩衝液(1.5M、pH8.8)2.5mL、超純水4.01mLを加え、超音波照射しながらアスピレーターで吸引して脱気した。10%SDS水溶液100μL、10%APS水溶液50μL、TEMED10μLを加え、泡立たないようピペッティングして混合した。混合した溶液3.5mLを2枚のガラスプレートの間隙(0.75mm)に加え、飽和1−ブタノール900μLを静かに重層し、室温で1時間静置して重合した。マイクロピペットを用いて飽和1−ブタノールを除去し、次いで超純水で洗浄し、分離ゲルとした。
50mLチューブに30%アクリルアミド/ビス混合溶液0.44mL、Tris−HCl緩衝液(0.5M、pH6.8)0.44mL、超純水2.03mLを加え、超音波照射しながらアスピレーターで吸引して脱気した。10%SDS水溶液33μL、10%APS水溶液16.7μL、TEMED1.65μLを加え、泡立たないようピペッティングして混合した。溶液を分離ゲルの上に十分に加え、10ウェルのコームを空気が入らないように注意しながらセットし、室温で1時間静置して重合した。生成したゲルはガラスプレートごと十分に湿らせたキムワイプで挟み、さらにラップで包み4℃で保存した。
(2)電気泳動による評価
1.7mLチューブにProtein Molecular Weight Marker(Broad)5μL、1M DTT溶液2μL、5×Loadingバッファー20μL、滅菌精製水173μLを加えて混合し、これをマーカーとし、−20℃で保存した。CDPストック溶液及びCDPの精製において回収したフロースルー液、洗浄液それぞれ1μLを5×Loadingバッファー2μL、1M DTT1μL、超純水6μLと混合した。これらと室温で解凍したマーカー10μLを105℃で熱処理し、卓上小型遠心機(R5−AQBD02、Recenttec)によりスピンダウンした。本項(1)で調製したポリアクリルアミドゲルを電気泳動用容器(ミニプロティアンTetraセル、BIO RAD)にセットし、超純水で5倍希釈した5×泳動バッファーを500mL注ぎ、コームを外した。1ウェルずつに電気泳動サンプルをロードし、電気泳動装置(ミニプロティアンTetraシステム、BIO RAD)を用いて電圧150Vで約40分間泳動した。バンドがゲルの下端より約1cm上に達したところで泳動を止め、ゲルをガラスプレートから取り出して固定液に浸漬させ、遮光してシェイカー(Wave−PR、TAITECH)で30分間振盪した。固定液を除去し、染色液を加えてゲルを浸漬させ、遮光して60分間振盪した。染色液を回収し、脱色液を加えてゲルを浸漬させ、遮光して30分間振盪した。脱色液を除去して新たに脱色液を加えて振盪する操作を、マーカーに含まれるタンパク質のバンドが明確に見えるまで繰り返した。超純水でゲルを洗浄し、Gel Doc EZ Imager(BIO RAD)により撮影して付属のソフトウェアで解析した。
1−2−5.CDPの酵素活性測定
D−(+)−セロビオースを300mMとなるように超純水を用いて溶解させ、セロビオースストック溶液とした。CDPの活性は以下のように測定した。αG1P50mMとD−(+)−セロビオース50mM、及び所定倍率希釈されたCDPを含む3−モルホリノプロパンスルホン酸緩衝液(50mM、pH7.5)を37℃でインキュベーションした。CDPにより生成されるリン酸を定量し、1分間あたり1μmolのリン酸を遊離する酵素量を1Uと定義した際のU/mLを求め、酵素活性とした。CDPの希釈率は、反応時間が100分の際におけるαG1Pの転化率が10%以下になるように決定した。
1−3.セロオリゴ糖の酵素合成
1−3−1.CDPによるセロオリゴ糖の酵素合成(プライマー:グルコース)
2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)23.8gを約60mLの超純水に溶解させた。4N水酸化ナトリウム水溶液によりpH7.5に調整後、100mLにメスアップしてPVDF製0.22μmフィルターで濾過滅菌した。これをHEPES緩衝液(1M、pH7.5)とし、4℃で保存した。
D−(+)−グルコース及びαG1P二ナトリウムn水和物を所定量秤量し、それぞれ1Mとなるよう超純水に溶解させて、1Mグルコースストック溶液及び1MαG1P水溶液を得た。
HEPES緩衝液、1MαG1P水溶液、1Mグルコースストック溶液を反応時の濃度がそれぞれ500mM、200mM、50mMとなるよう4mLチューブに加え、水溶性有機溶媒として所定量のメタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)を添加し、使用するCDPストック溶液の量を考慮し、超純水でメスアップした。超音波照射しながらアスピレーターで吸引して脱気した。終濃度が0.2U/mLになるようCDPストック溶液を適量加え、気泡が発生しないようピペッティングにより混合した。1.7mLチューブもしくは1mLマイティーバイアルに所定量分取し、60℃で3日間インキュベーションした。
反応溶媒である混合溶媒に関し、10体積%のMeOHを含むHEPES緩衝液(500mM、pH7.5)を10%MeOHと表すこととした(即ち、混合溶媒中に10体積%のMeOHを含む)。他の混合溶媒についても同様に表す。なお、コントロールとして、水溶性有機溶媒を添加せず、その他は同様にしてインキュベーションしたものを「(−)」と表す。
1−3−2.CDPによるセロオリゴ糖の酵素合成(プライマー:セロビオース)
1Mグルコースストック溶液の代わりに300mMセロビオースストック溶液を用い、その他は1−3−1項と同様にしてセロオリゴ糖の酵素合成反応を行った。
1−3−3.CDPによるセロオリゴ糖の酵素合成(プライマー:アルキル化グルコース)
1Mグルコースストック溶液の代わりに、300mMエチルグルコシドストック溶液又は300mMオクチルグルコシドストック溶液を用い、その他は1−3−1項と同様にしてセロオリゴ糖の酵素合成反応を行った。300mMエチルグルコシドストック溶液及び300mMオクチルグルコシドストック溶液は、エチルβ−D−グルコシド(Carbosynth Limited)及びn−オクチルβ−グルコシド(Dojindo Laboratories)を所定量秤量し、それぞれ300mMとなるよう超純水に溶解させて調製したものである。
1−3−4.酵素合成されたセロオリゴ糖の精製
1−3−1〜3項において調製された生成物を各種分析に用いるために、超純水又は超純水と有機溶媒の混合溶媒を洗浄溶媒として用いて精製した。詳細には、洗浄溶媒を加えてピペッティングによる水流により生成物を機械的に破壊して分散させ、遠心(15000rpm、10分間以上、4℃)し、上清を除去した。洗浄溶媒を加えて10倍希釈し沈澱物を再分散させ、遠心する操作を5回繰り返し、溶液の置換率が99.999%以上となるまで精製した。精製した分散液を100℃のヒートブロックにより10分間加熱することで、残存するCDPを失活させた。なお、コントロール(−)については、洗浄溶媒として超純水を用いて精製した。
生成物の収量は、精製後の水分散液を絶乾することで算出した。予め105℃で24時間乾燥させ、デシケーター内で放冷したサンプル管を秤量し、精製後の水分散液を加えて105℃で24時間乾燥させ、その後デシケーター内で放冷して秤量した。乾燥前後の重量の差から生成物の濃度を算出した。この操作は同時に3回行い、それらの平均値より生成物の収量を算出した。
マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析(MALDI−TOF−MS)法による測定を用いる場合は、精製後の分散液を超純水により希釈して用いた。
1−4.酵素合成されたセロオリゴ糖の特性評価
1−4−1.生成物の反転倒立試験
1mLマイティーバイアルを用いて調製したサンプルについて、反転倒立試験によりゲル化を評価した。バイアルを上下反転して静置し、生成物が流動しなかった場合にゲル状の構造体を形成したと判断した。
1−4−2.生成物の化学構造の評価
(1)生成物の収量測定
1−3−4項で示した手法で、絶乾により収量を算出した。
(2)生成物のMALDI−TOF−MS測定
質量電荷比の校正に用いる標準サンプルはBradykin fragment 1−7水溶液(10nmol/mL Bradykinin fragment1−7、0.05質量%トリフルオロ酢酸(TFA)、50質量%アセトニトリル)、P14R水溶液(10nmol/mL P14R、0.1質量%TFA)、ACTH fragment18−39水溶液(10nmol/mL ACTH fragment18−39、0.1質量%TFA)それぞれ5μL、10mg/mL DHBA水溶液5μL、1.0質量%TFA水溶液1μL、アセトニトリル4μLを1.7mLチューブ中で混合して調製した。
生成物の測定サンプルは、0.1%(w/v)とした生成物の水分散液1μL、10mg/mL DHBA水溶液1μL、トリフルオロ酢酸(0.2体積%)のアセトニトリル溶液3μLを、水酸化カリウム(3.3質量%)のメタノール溶液により洗浄したマイティーバイアル中で混合して調製した。
標準サンプル及び生成物の測定サンプルそれぞれ1μLをサンプルプレートにマウントし、風乾させる操作を5回繰り返した。1時間以上、真空乾燥し、MALDI−TOF−MS(AXIMA−performance、島津製作所)で測定した。測定条件はMode:Liner(positive)、Mass Range:1.0−3000.0、Max Leaser Rap Rate:10、power:100、profiles:100、shots:2、Ion Gate(Da):Blank500、Pulsed Extraction optimized at (Da):1000.0とした。
測定により得られたMSスペクトルは、Smoothing method:Gaussian、Smoothing filter width:19、Baseline filter width:1000の条件で処理した。
ナトリウムイオン付加体とカリウムイオン付加体のピーク面積を合計し、各重合度のピーク面積を算出した。算出した各重合度のピーク面積の割合から重合度の平均値を算出し、平均重合度とした。重合度の分布は、MALDI−TOF−MSスペクトルを以下の式に従って解析することにより、平均重合度からの標準偏差により評価した。
2.結果及び考察
2−1.酵素反応後の溶液状態
グルコースもしくはセロビオースをCDPによる酵素合成系に適用した。モノマーとしてαG1P、プライマーとしてグルコースもしくはセロビオースを用い、所定濃度の水溶性有機溶媒を含むHEPES緩衝液(500mM、pH7.5)中、60℃で3日間インキュベーションした。その結果、いずれの水溶性有機溶媒を用いた場合も反応後の溶液全体が白濁したことから、同条件下でプライマーがCDPにより認識され、セロオリゴ糖が酵素合成されていることが示唆された(図1(グルコースプライマー合成系)および図2(セロビオースプライマー合成系)参照)。さらに、グルコースプライマーでは反応溶媒として10%EtOH、20%DMSOを用いた場合、及び、セロビオースプライマーではいずれの反応溶媒の場合も、容器を反転させても溶液が流れ落ちず、ゲル状の構造体が生成された。
2−2.酵素合成されたセロオリゴ糖の重合度とその分布の評価
2−2−1.グルコースプライマー合成系への有機溶媒の添加効果
グルコースプライマーを用いて各種の混合溶媒中で酵素合成した生成物について、それぞれ反応溶媒と同割合の有機溶媒を含む水を洗浄溶媒として用いて精製した後、沈殿生成物をMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。得られたMSスペクトルは、図3に示す通りであり、いずれもm/zの間隔がグルコシルユニット(162Da)に対応する複数のピークを示し、さらに検出されたピークは重合度が6〜16量体程度のセルロースオリゴマーのナトリウムイオン付加体もしくはカリウムイオン付加体にそれぞれ一致した。したがって、所定の重合度分布を有するセロオリゴ糖が酵素合成されていることが明らかになった。水溶性有機溶媒を含む混合溶媒を用いた場合、水溶性有機溶媒を含まないHEPES緩衝液中で酵素合成したコントロール(−)と比較して、平均重合度DPが同等又はやや低くなった。また、標準偏差が小さく、重合度の分布が狭いものであった。また、図3から明らかなように、混合溶媒を用いた場合、重合度nが14〜16である高重合度のオリゴマーの生成が抑えられていた。
下記表1は、図3のMSスペクトルデータから10%MeOHと20%DMSOとコントロール(−)についての各重合度の割合を算出した結果を示したものである。表1から明らかなように、混合溶媒を用いた場合、コントロール(−)と比較して、重合度の高いオリゴマーの生成が抑えられていた。なお、表1では重合度15及び16の割合を示していないが、これはそれらの割合が1%未満であるためである。また、表1中の「0%」とは検出限界以下であることを意味する。
2−2−2.セロビオースプライマー合成系への有機溶媒の添加効果
セロビオースプライマーを用いて各種の混合溶媒中で酵素合成した生成物について、それぞれ反応溶媒と同割合の有機溶媒を含む水を洗浄溶媒として用いて精製した後、沈殿生成物をMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。得られたMSスペクトルは、図4に示す通りであり、いずれもm/zの間隔がグルコシルユニットに対応する複数のピークを示し、さらに検出されたピークは重合度が4〜10量体程度のセルロースオリゴマーのナトリウムイオン付加体もしくはカリウムイオン付加体にそれぞれ一致した。したがって、所定の重合度分布を有するセロオリゴ糖が酵素合成されていることが明らかになった。また、2−2−1項での結果との対比から明らかなように、セロビオースをプライマーとして用いた場合、グルコースをプライマーとして用いた場合よりも、重合度が低く、その分布も狭いものであり、重合度選択性がより高いことがわかった。
水溶性有機溶媒を含む混合溶媒を用いた場合、水溶性有機溶媒を含まないHEPES緩衝液中で酵素合成したコントロール(−)と比較して、平均重合度DPがやや低くなった。一方、標準偏差についてはコントロール(−)でもかなり小さい値であるため、顕著な違いは認められなかった。しかしながら、図4のMSスペクトルから明らかなように、混合溶媒を用いた場合、重合度nが8〜10である高重合度のオリゴマーの生成がコントロール(−)に対して抑えられていた。
下記表2は、図4のMSスペクトルデータから10%MeOHと15%DMFと20%DMSOとコントロール(−)についての各重合度の割合を算出した結果を示したものである。表2から明らかなように、混合溶媒を用いた場合、コントロール(−)と比較して、重合度の高い(重合度=8〜9)オリゴマーの生成が抑えられており、特に15%DMFと20%DMSOにおいてその効果が高かった。なお、表2中の「0%」とは検出限界以下であることを意味する。
絶乾により算出した沈澱生成物の収量とMALDI−TOF−MSスペクトル測定から算出した平均重合度DPを用いて、モノマーであるαG1Pの転化率を算出した。結果は表2に示す通りであり、10%MeOH、15%DMF、20%DMSO、及びコントロール(−)についてのαG1P転化率はそれぞれおよそ65%、50%、60%、55%であった。
2−2−3.洗浄溶媒の影響、及び沈殿生成物と上清中の生成物の違いの確認
2−2−2項と同様にセロビオースプライマーを用いて20%DMSO中で酵素合成した生成物について、洗浄溶媒として水もしくは20%DMSOを用いて遠心・再分散を5回繰り返し精製した。該精製時における3〜5回遠心後の上清を混合した上清中の生成物と、5回遠心後の沈殿生成物を、それぞれMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。
結果は図5に示す通りであり、MSスペクトル、平均重合度DP及び標準偏差について洗浄溶媒による違いはほとんどみられなかった。そのため、2−2−2項におけるMSスペクトル等の違いは洗浄溶媒によるものではなく、反応溶媒の違いによるものであることがわかった。
2−2−4.上清中の生成物の確認
2−2−2項と同様にセロビオースプライマーを用いて20%DMSO又は30%DMSO中で酵素合成した生成物について、それぞれ反応溶媒と同割合のDMSOを含む水を洗浄溶媒として用いて遠心・再分散を5回繰り返し精製した。20%DMSOの反応では該精製時における3〜5回遠心後の上清を混合した上清中の生成物と、5回遠心後の沈殿生成物を、30%DMSOの反応では該精製時における1回遠心後の上清を混合しミリポア社製ZipTipにより脱塩して得られた上清中の生成物と、5回遠心後の沈殿生成物を、それぞれMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。
結果は図6に示す通りであり、30%DMSOを反応溶媒とする場合とする場合も、20%DMSOの場合と同様、重合度nが8〜10である高重合度のオリゴマーの生成が抑えられていた。なお、図6における符号Zで示すピークは、ZipTip由来の不純物と考えられる。
2−2−5.エチルグルコシドプライマー合成系への有機溶媒の添加効果
エチルグルコシドプライマーを用い、反応溶媒として20%DMSOを用いて酵素合成した沈殿生成物について、反応溶媒と同割合のDMSOを含む水を洗浄溶媒として用いて遠心・再分散操作を5回繰り返すことにより精製した後、沈殿生成物をMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。得られたMSスペクトルは、図7に示す通りであり、m/zの間隔がグルコシルユニットに対応する複数のピークを示し、さらに検出されたピークは重合度が6〜9量体程度のエチル化セルロースオリゴマーのナトリウムイオン付加体もしくはカリウムイオン付加体に一致した。したがって、所定の重合度分布を有するセロオリゴ糖が酵素合成されていることが明らかになった。また、反応溶媒として20%DMSOを用いた場合、HEPES緩衝液中で酵素合成したコントロール(−)と比較して、平均重合度DPが低く、重合度の分布も狭くなっており、重合度nが9〜11である高重合度のオリゴマーの生成が抑えられていた。
下記表3は、図7のMSスペクトルデータから各重合度の割合を算出した結果を示したものである。表3から明らかなように、混合溶媒を用いた場合、コントロール(−)と比較して、重合度の高いオリゴマーの生成が抑えられていた。なお、表3中の「0%」とは検出限界以下であることを意味する。
2−2−6.オクチルグルコシドプライマー合成系への有機溶媒の添加効果
オクチルグルコシドプライマーを用い、反応溶媒として20%DMSOを用いて酵素合成した沈殿生成物について、反応溶媒と同割合のDMSOを含む水を洗浄溶媒として用いて遠心・再分散操作を5回繰り返すことにより精製した後、沈殿生成物をMALDI−TOF−MSスペクトル測定した。得られたMSスペクトルは、図8に示す通りであり、m/zの間隔がグルコシルユニットに対応する複数のピークを示し、さらに検出されたピークは重合度が5〜7量体程度のオクチル化セルロースオリゴマーのナトリウムイオン付加体もしくはカリウムイオン付加体に一致した。したがって、所定の重合度分布を有するセロオリゴ糖が酵素合成されていることが明らかになった。また、反応溶媒として20%DMSOを用いた場合、HEPES緩衝液中で酵素合成したコントロール(−)と比較して、平均重合度DPが低く、重合度の分布も狭くなっており、重合度nが7〜9である高重合度のオリゴマーの生成が抑えられていた。
下記表4は、図8のMSスペクトルデータから各重合度の割合を算出した結果を示したものである。表4から明らかなように、混合溶媒を用いた場合、コントロール(−)と比較して、重合度の高いオリゴマーの生成が抑えられていた。なお、表4中の「0%」とは検出限界以下であることを意味する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその省略、置き換え、変更などは、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (2)

  1. α−グルコース−1−リン酸と、グルコース、セロビオース及びアルキル化グルコースからなる群から選択される少なくとも一種のプライマーとを、水と水溶性有機溶媒を含む混合溶媒中で、セロデキストリンホスホリラーゼと反応させる工程を含む、セロオリゴ糖の製造方法。
  2. 前記水溶性有機溶媒が、メタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
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