JP2019192425A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】アルカリクリープの進行を抑制できる蓄電モジュールを提供する。【解決手段】蓄電モジュール12は、電極板34、電極板34の一方面34aに正極活物質層を設けた正極36、および電極板34の他方面34bに負極活物質層を設けた負極38を含むバイポーラ電極32がセパレータ40を介して積層された電極積層体30を備え、電極積層体30の両端には、電極板34の一方面34aに設けた正極活物質層が電極積層体30の内側に向くように積層された正極側終端電極37と、電極板34の他方面34bに設けた負極活物質層が電極積層体30の内側を向くように積層された負極側終端電極39とがそれぞれ積層され、電極板34の縁部34cには、組成に金属を含む絶縁部35が枠状に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
従来の蓄電モジュールとして、電極板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えた、いわゆるバイポーラ型の蓄電モジュールが知られている(特許文献1参照)。このような蓄電モジュールは、複数のバイポーラ電極を積層してなる積層体を備えている。積層体の側面には、積層方向に隣り合うバイポーラ電極間をシールする樹脂群が設けられている。隣り合うバイポーラ電極間に形成された内部空間には、電解液が収容されている。
特開2005−5163号公報
特許文献1に記載された蓄電モジュールでは、電解液の漏れ等を防止するために、隣り合うバイポーラ電極間に形成された内部空間を樹脂部材でシールすることで液密性を確保している。一方、アルカリ水溶液を使用した電池特有の現象として、負極からの電解液漏れ(アルカリクリープ)が知られている。アルカリクリープを進行させる要因としては、樹脂部材と金属製の電極板の間に形成される微細な隙間を通して、負極の電位へ電解液を引き込む駆動力が生じることが挙げられる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、アルカリクリープの進行を抑制できる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、電極板、電極板の一方面に正極活物質層を設けた正極、および電極板の他方面に負極活物質層を設けた負極を含むバイポーラ電極がセパレータを介して積層された積層体を備え、積層体の両端には、電極板の一方面に設けた正極活物質層が積層体の内側に向くように積層された正極側終端電極と、電極板の他方面に設けた負極活物質層が積層体の内側を向くように積層された負極側終端電極とがそれぞれ積層され、電極板の縁部には、組成に金属を含む絶縁部が枠状に形成されている。
かかる構成によれば、組成に金属を含む絶縁部を電極板の縁部に設けることで、電極板と樹脂部材との間にできた微細な隙間に入り込んだ電解液を負極の電位へ引き込む駆動力を低減することが可能となる。したがって、アルカリクリープの進行を抑制できる。
絶縁部は、積層体の積層方向に沿うように電極板の端部に形成されていてもよい。これにより、電解液を負極の電位へ引き込む駆動力をより確実に低減することができる。
絶縁部は、電極板の面上及び電極板の端部から電極板の他方面の外縁部に亘って枠状に形成され、積層体の積層方向から見て、セパレータの面積は、負極活物質層の面積よりも大きくなっていてもよい。これにより、電解液を負極の電位へ引き込む駆動力をより確実に低減することができる。
絶縁部は、電極板の他方面における負極活物質層の未塗工領域に形成されていてもよい。この場合、未塗工領域において隣り合う電極板同士の接触による短絡を防止できる。
絶縁部は、金属が錆びた部分であってもよい。この場合、金属をさびさせることで絶縁部を形成できるので、コストの低減化が図られる。
この蓄電モジュールによれば、アルカリクリープの進行を抑制できる。
蓄電モジュールを備える蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの一実施形態を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの要部拡大断面図である。 蓄電モジュールの他実施形態の要部拡大断面図である。 蓄電モジュールの他実施形態の要部拡大断面図である。 蓄電モジュールの他実施形態の要部拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る蓄電モジュールの好適な実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数の蓄電モジュール12を積層してなる蓄電モジュール積層体12aと、蓄電モジュール積層体12aに対して積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材16とを備えて構成されている。
蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向D1(Z方向)に隣り合う蓄電モジュール12,12同士は、導電板14を介して電気的に接続されている。積層方向D1から見て、蓄電モジュール12及び導電板14は例えば矩形形状を有する。導電板14は、積層方向D1に隣り合う蓄電モジュール12,12間と、積層端に位置する蓄電モジュール12の外側と、にそれぞれ配置されている。
積層端に位置する蓄電モジュール12の外側に配置された一方の導電板14には、正極端子24が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール12の外側に配置された他方の導電板14には、負極端子26が接続されている。正極端子24及び負極端子26は、例えば導電板14の縁部から積層方向D1に直交する方向に引き出されている。正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電が実施される。
各導電板14の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路14aが設けられている。各流路14aは、例えば積層方向D1と、正極端子24及び負極端子26の引き出し方向とにそれぞれ直交する方向に互いに平行に延在している。これらの流路14aに冷媒を流通させることで、導電板14は、蓄電モジュール12,12同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、蓄電モジュール12で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1の例では、積層方向D1から見た導電板14の面積は、蓄電モジュール12の面積よりも小さいが、放熱性の向上の観点から、導電板14の面積は、蓄電モジュール12の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール12の面積よりも大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向D1に拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18およびナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向D1から見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状を有する。
積層方向D1から見た絶縁フィルム22は導電板14を覆っており、積層方向D1から見た絶縁フィルム22の面積は導電板14の面積よりも大きくなっている。また、積層方向D1から見た各拘束プレート16A,16Bは蓄電モジュール12を覆っており、積層方向D1から見た各拘束プレート16A,16Bの面積は、蓄電モジュール12の面積よりも大きくなっている。
積層方向D1から見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向D1から見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H2が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。積層方向D1から見て各拘束プレート16A,16Bが矩形形状を有している場合、挿通孔H1及び挿通孔H2は、拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔H1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向D1に拘束荷重が付加される。
図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。図3は、蓄電モジュールの要部拡大断面図である。具体的には、図3は、蓄電モジュールを構成する積層体の積層方向D1における外縁部(上側縁部及び下側縁部の各々)のうち、X方向における一方側(図2の図示左側)の部分を拡大して示した図である。なお、蓄電モジュールの概略構成を示す図2においては、積層体の外縁部の詳細な構成の図示は省略されている。
図2及び図3に示すように、蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極32が積層された電極積層体30を備える。バイポーラ電極32の積層方向D1から見て電極積層体30は例えば矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間には、セパレータ40が配置され得る。バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の一方面34aに設けられた正極36と、電極板34の他方面34bに設けられた負極38とを含む。
電極積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。
積層方向D1において、電極積層体30の一端には、内側面に負極38が配置された電極板34(負極側終端電極39)が配置されている。また、電極積層体30の他端には、内側面に正極36が配置された電極板34(正極側終端電極37)が配置されている。負極側終端電極39の負極活物質層は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極活物質層と対向している。正極側終端電極37の正極活物質層は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極活物質層と対向している。これら終端電極の電極板34は、それぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
また、蓄電モジュール12は、電極積層体30を封止するシール部材である枠体50を備えている。枠体50は、積層方向D1に延在する電極積層体30の側面30aにおいて電極板34の縁部34cを保持している。枠体50は、積層方向D1から見て電極積層体30の周囲に設けられており、電極積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。さらに、枠体50は、複数の電極板34の縁部34cを保持するように構成されている。枠体50は、例えば絶縁性の樹脂によって形成されているシール部材である。枠体50を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。
枠体50は、縁部34cに枠状に設けられた第1樹脂部52と、第1樹脂部52の周囲に設けられ、電極積層体30を収容する枠状の第2樹脂部54とを有している。第1樹脂部52は、所定の厚さ(積層方向D1の長さ)を有するフィルムである。第1樹脂部52は、積層方向D1から見て矩形枠状であり、例えば超音波又は熱により、縁部34cの全周にわたって連続的に溶着されている。第1樹脂部52は、電極板34の一方面34a(ここでは正極36が形成される面)側の縁部34cに設けられている。第1樹脂部52は、積層方向D1から見て、正極36及び負極38から離間して設けられている。第1樹脂部52の外縁部と第2樹脂部54の内壁面とは、当接している。
第1樹脂部52は、図3に示すように、第1部分52aと、第2部分52bとを有している。第1部分52aは、一方面34a上に設けられ、積層方向D1から見て電極板34と重なっている。第2部分52bは、第1部分52aと一体的に形成され、積層方向D1から見て電極板34の外側に設けられている。第1部分52aの厚さは、第2部分52bの厚さよりも薄く、正極活物質層の厚さと同等であるが、同等以上であってもよい。第1部分52aと第2部分52bとの間には、積層方向D1に延在する段差面52cが形成されている。
図3において、第1部分52aの上面には、セパレータ40の外縁部が配置されている。積層方向D1から見て、第1部分52aとセパレータ40の外縁部とは、互いに重なっている。セパレータ40の外縁部は、セパレータ40の外縁に沿って並ぶ複数箇所において、例えば溶着により第1部分52aの上面に固定されている。セパレータ40の外縁部は、段差面52cに当接していてもよいし、段差面52cから離間していてもよい。段差面52cの高さ(積層方向D1の長さ)は、セパレータ40の厚さと負極活物質層の厚さとの和と同等であってもよいし、同等以上であってもよい。
第2樹脂部54は、電極積層体30及び第1樹脂部52を取り囲み、蓄電モジュール12の外壁(筐体)を構成している。第2樹脂部54は、例えば樹脂の射出成形によって形成され、積層方向D1において電極積層体30の全長にわたって延在している。第2樹脂部54は、積層方向D1を軸方向として延在する矩形枠状である。第2樹脂部54は、積層方向D1に延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、第1樹脂部52の外側面に接合され、第1樹脂部52の外側面をシールしている。第2樹脂部54は、例えば射出成形時の熱によって第1樹脂部52の外側面に溶着されている。第2樹脂部54は、熱板溶着によって第1樹脂部52の外側面に溶着されていてもよい。
第2樹脂部54は、各バイポーラ電極32の電極板34の他方面34b(ここでは負極38が形成される面)の外側に延在する面において、隣の第2樹脂部54と当接している。第2樹脂部54は、積層方向D1における両端部の各々において、内側に延在する枠状のフランジ部54a,54bを有している。フランジ部54a,54bは、電極積層体30の積層端に位置する第1樹脂部52の積層方向D1における外側面の少なくとも一部を覆う部分である。積層方向D1において、電極積層体30の下側に配置されるフランジ部54bは、上側に配置されるフランジ部54aよりも厚く幅広であることが望ましい。電極積層体30は、積層方向D1における両端部に形成されるフランジ部54a,54bによって挟持されている。
積層方向D1で隣り合う電極板34,34の間には、当該電極板34と第1樹脂部52とにより液密に仕切られた内部空間Vが形成されている。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ40、正極36及び負極38内に含浸されている。電解液は強アルカリ性であるため、枠体50は、耐強アルカリ性を有する樹脂材料により構成されている。
枠体50には、各内部空間Vに連通する複数の連通孔(不図示)が設けられている。連通孔は、積層方向D1に交差(ここでは、直交)する方向に延び、各内部空間Vに電解液を注入するための注液口として機能すると共に、電解液が注入された後は、圧力調整弁(不図示)の接続口として機能する。
電極板34は、金属製であり、例えばニッケル又はニッケルメッキ鋼板からなる。電極板34は、ニッケルからなる矩形の金属箔でもよい。電極板34の縁部34c(バイポーラ電極32の外縁部)は、矩形枠状であり、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。当該未塗工領域は、枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52により保持される領域となっている。
電極板34の縁部34cには、組成に金属を含む絶縁部35が設けられている。具体的には、図3のように、電極板34の端部34dの面に金属製の絶縁部35を設ける。金属製の絶縁部35は、不動態被膜でもよいし、電極板34を構成する金属が錆びた部分でもよい。
正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の他方面34bにおける負極38の形成領域は、電極板34の一方面34aにおける正極36の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されたものであってもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)バイポーラ電極32において、金属である電極板34と樹脂部材である第1樹脂部52との間には微細な隙間が生じ、その隙間に電解液が入り込んでいる。電極積層体30内では、電池であるため電位勾配が生じており、微細な隙間に入り込んだ電解液にも電位勾配が生じる。このとき、電解液中のアルカリイオンが負極電位に引き寄せられるため、アルカリクリープが生じ得る。これに対し、蓄電モジュール12では、電極板34の端部34dに絶縁部35を設けることで、電極板34と樹脂部材である第1樹脂部52の間にできた微細な隙間に入り込んだ電解液の経路の一部分において電位勾配をなくすことができる。このことにより、電解液が負極の電位へ引っ張られる駆動力を低減することが可能となる。したがって、アルカリクリープの進行を抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変形してもよい。
上記実施形態においては、電極板34の縁部34cに絶縁部35が設けられている。しかし、電極板34の端部34dのみに絶縁部35を設けるだけでなく、図5及び図6のように、端部34dから電極板34の平面上の外縁部にかけて枠状に絶縁部35を設けてもよい。この際、電極板34の他方面34bの負極未塗工領域に絶縁部35を設けることが望ましく、積層方向D1から見て正極活物質層に絶縁部35が対向していないことが更に望ましい。また、積層方向D1から見て、セパレータ40は、負極活物質層よりも大きい面積を有しており、負極活物質層を覆うように配置されていることが望ましい。
また、図4及び図6に示すように、各バイポーラ電極32の電極板34の端部34dが第1樹脂部52間に位置していてもよい。
上記変形例では、効果(1)のほかに、以下の効果を得ることができる。
(2)端部34dから電極板34の平面上の外縁部にかけて枠状に絶縁部35を設けた場合、負極未塗工領域が絶縁部35に覆われるため、当該領域において隣り合う電極板34の接触による短絡を防止する効果がある。この場合、図3及び図4の形態のように、第1樹脂部52の第1部分52aにセパレータ40の外縁部を設置する必要がなくなる。このため、図5及び図6に示す形態のように、第1樹脂部52の内縁部の段差が不要となり、構造を簡略化できる。
(3)各バイポーラ電極32の電極板34の端部34dを第1樹脂部52間に保持した場合、第1樹脂部52同士の接触領域が増えるため、溶着工程が簡略化できる効果がある。また、電極板34や枠体50にシワやヨレを生じにくくすることができる。
12…蓄電モジュール、30…電極積層体(積層体)、32…バイポーラ電極、34…電極板、34a…一方面、34b…他方面、34c…縁部、34d…端部、35…絶縁部、36…正極、37…正極側終端電極、38…負極、39…負極側終端電極、40…セパレータ、D1…積層方向。

Claims (5)

  1. 電極板、前記電極板の一方面に正極活物質層を設けた正極、および前記電極板の他方面に負極活物質層を設けた負極を含むバイポーラ電極がセパレータを介して積層された積層体を備え、
    前記積層体の両端には、電極板の一方面に設けた正極活物質層が前記積層体の内側に向くように積層された正極側終端電極と、電極板の他方面に設けた負極活物質層が前記積層体の内側を向くように積層された負極側終端電極とがそれぞれ積層され、
    前記電極板の縁部には、組成に金属を含む絶縁部が枠状に形成されている蓄電モジュール。
  2. 前記絶縁部は、前記積層体の積層方向に沿うように前記電極板の端部に形成されている請求項1記載の蓄電モジュール。
  3. 前記絶縁部は、前記電極板の面上及び前記電極板の端部から前記電極板の他方面の外縁部に亘って枠状に形成され、
    前記積層体の積層方向から見て、前記セパレータの面積は、負極活物質層の面積よりも大きくなっている請求項1記載の蓄電モジュール。
  4. 前記絶縁部は、前記電極板の他方面における前記負極活物質層の未塗工領域に形成されている請求項3記載の蓄電モジュール。
  5. 前記絶縁部は、前記金属が錆びた部分である請求項1〜4のいずれか一項記載の蓄電モジュール。
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