JP2019192245A - Rfidタグおよびrfidシステム - Google Patents

Rfidタグおよびrfidシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2019192245A
JP2019192245A JP2019080201A JP2019080201A JP2019192245A JP 2019192245 A JP2019192245 A JP 2019192245A JP 2019080201 A JP2019080201 A JP 2019080201A JP 2019080201 A JP2019080201 A JP 2019080201A JP 2019192245 A JP2019192245 A JP 2019192245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
rfid tag
insulating substrate
coil conductor
semiconductor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019080201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7344003B2 (ja
Inventor
達也 田代
Tatsuya Tashiro
達也 田代
小長 哲男
Tetsuo Konagai
哲男 小長
貴章 酒井
Takaaki Sakai
貴章 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JP2019192245A publication Critical patent/JP2019192245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7344003B2 publication Critical patent/JP7344003B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】通信特性に優れるRFIDタグを提供する。【解決手段】RFIDタグ100は、第1面1aに半導体素子20の搭載領域を有する絶縁基板1、絶縁基板1に設けられたコイル導体2および配線導体を有している配線基板10と、搭載領域に搭載された半導体素子20と、絶縁基板1の搭載領域および半導体素子20を覆う第1樹脂30と、第1面1aおよび第1樹脂脂30の表面におけるコイル導体2と平面透視で重なる部分を覆う第2樹脂40とを備えている。第1樹脂30は、絶縁体粒子を含み、第2樹脂40は磁性体粒子を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、RFIDタグおよびRFIDシステムに関するものである。
近年、電子マネー用のICカードや在庫管理用のタグとして、RFID(Radio Frequency IDentification)システムを用いた非接触型の情報通信手段が広く使われるようになってきている。例えば、RFIDシステムとしてはHF帯の周波数を用いた電磁誘導式のものがあり、このHF帯のRFIDタグとして、コイル導体を有する基板上に半導体素子が搭載されたものがある。半導体素子に送受される情報は、外部機器との間で無線(RF)通信によって行なわれる。外部機器から送信される電波に伴う磁束によってコイル導体で誘導電流が生じ、情報の書き込みおよび取り出しを含む半導体素子の作動に必要な電力が供給される。
このようなコイル導体を有するRFIDタグにおいて通信距離を大きくするために、コイル導体に囲まれた凹部内に半導体素子を搭載し、この凹部内に充填させた封止樹脂に磁性体材料を含ませたものがある(例えば、特許文献1を参照。)
また、このようなRFIDシステムでは、磁界を利用してリーダライタとの情報通信を行うので、タグを金属性の物品に貼り付けると、金属は導電体であるので、磁界がその金属面を通過するときに渦電流が発生し、交信磁界と逆向きの反磁界を発生させて通信が困難になるという不具合が発生してしまう。このような不具合を解消するため、軟磁性金属粉末と結合剤とを含むシート状の磁性体が貼り付けられたものが知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2017−174098号公報 特開2007−12689号公報
しかしながら、封止樹脂に磁性体材料を含ませる場合には、磁性体材料が金属等の導電性のものであると半導体素子の端子電極間の絶縁性が低下する可能性がある。そのため、使用できる磁性体材料が制限されてしまう、あるいは磁性体材料の含有量を高めることができずに通信特性を向上させるのが困難になる可能性があった。また、シート状の磁性体(磁性体シート)を貼り付ける場合には、磁性体シートの取り扱い性のために結合剤の含有割合が高く、磁性体材料の含有量が低いものとなるので大きな通信特性の向上ができない場合があった。
本開示のRFIDタグは、第1面に半導体素子の搭載領域を有する絶縁基板、該絶縁基板に設けられたコイル導体および配線導体を有している配線基板と、前記搭載領域に搭載された半導体素子と、前記絶縁基板の前記搭載領域および前記半導体素子を覆う第1樹脂と、前記第1面および前記第1樹脂の表面における前記コイル導体と平面透視で重なる部分を覆う第2樹脂とを備えており、前記第1樹脂は絶縁体粒子を含み、前記第2樹脂は磁性体粒子を含む。
本開示のRFIDシステムは、上記構成のRFIDタグと、該RFIDタグとの間で電
波を送受するアンテナを有するリーダライタとを備えている。
本開示の1つの態様のRFIDタグによれば、上記構成であることから、通信特性に優れたものとなる。
本開示の1つの態様のRFIDシステムによれば、上記構成のRFIDタグを含むことから、通信特性に優れたものとなる。
RFIDタグの一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図1に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図3に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図5に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図7に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図9に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図11に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図13に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDタグの他の一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 図15に示すRFIDタグの分解斜視図である。 RFIDシステムの一例を示す模式図である。
RFIDタグについて、添付の図面を参照して説明する。なお、以下の説明における上下の区別は便宜的なものであり、実際にRFIDタグ100が使用されるときの上下を限定するものではない。図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13および図15はRFIDタグの一例を示し、各図における(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14および図16はそれぞれ図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13および図15に示すRFIDタグの分解斜視図である。図17はRFIDシステムの一例を示す模式的に示す断面図である。図1、図3、図5の平面図においては、絶縁基板1の第1面1a上に位置しているコイル導体2、配線導体3および半導体素子20を破線で示し、絶縁基板1の内部に位置しているコイル導体2および配線導体3を点線で示している。
RFIDタグ100は、第1面1aに半導体素子20の搭載領域1bを有する絶縁基板1、絶縁基板1に設けられたコイル導体2および配線導体3を有している配線基板10と
、搭載領域1bに搭載された半導体素子20と、絶縁基板1の搭載領域1bおよび半導体素子20を覆う第1樹脂30と、第1面1aまたは第1樹脂30の表面におけるコイル導体2と平面透視で重なる部分を覆う第2樹脂40とを備えている。第1樹脂30は絶縁体粒子を含み、第2樹脂40は磁性体粒子を含んでいる。
このような構成のRFIDタグ100によれば、半導体素子20および半導体素子20の搭載領域1bを覆う第1樹脂30は絶縁体粒子を含む(導電性粒子を含まない)ものであるため、半導体素子20の端子電極21間の絶縁性が低下する可能性が低減されている。また、第2樹脂40は磁性体粒子を含んでおり、搭載領域1bにおいては第1樹脂30を介して絶縁基板1の第1面1aに接着されている。第2樹脂40に含まれる磁性体粒子が導電性のものであっても、搭載領域1bとの間に絶縁性の第1樹脂30が介在するので、磁性体粒子によって半導体素子20の端子電極21間の絶縁性が低下することがない。また、第2樹脂40は絶縁基板1の第1面1aまたは第1樹脂30の表面のうち少なくともコイル導体2と平面透視で重なる部分を覆うものであるので、リーダライタ200等の外部機器から送信される電波に伴う磁束を効率よくコイル導体2に集束できる。第2樹脂40は磁性体粒子と磁性体粒子同士を接合する樹脂で構成されており、絶縁基板1の第1面1aおよび第1樹脂30の上に直接形成されている。そのため、第2樹脂40はシートとして取り扱うことがないので、磁性体粒子同士の接着および絶縁基板1との接着に必要な最小限の量の樹脂を含むものである。つまり、第2樹脂40中の磁性体粒子の含有量を多いものとすることができる。そのため、金属近傍であってもコイル導体2に強い誘導電流が生じ、通信距離の長い、すなわち通信特性に優れたRFIDタグ100となる。また、第1樹脂30は、絶縁体粒子によって絶縁基板1との熱膨張係数も調整しやすいので、第1樹脂30および第2樹脂40の絶縁基板1との接合信頼性が高く、それにより通信特性の信頼性も高いものとなる。
図1および図2に示す例では、第2樹脂40は、第1樹脂30の表面のうちコイル導体2と平面透視で重なる部分のみに設けられている。これに対して、図3および図4に示す例では、コイル導体2と平面透視で重なる部分を含む、第1樹脂30の表面の全面に設けられている。このように、第2樹脂40は、平面透視でコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けることができる。
第2樹脂40は、図1および図2に示す例のように、少なくともコイル導体2と平面透視で重なって配置されていれば、外部機器から送信される電波に伴う磁束を効率よくコイル導体2に集束でき、金属近傍であってもコイル導体2に強い誘導電流が生じ、通信距離の長いRFIDタグ100を提供できる。さらに、図3および図4に示す例のように、第2樹脂40がコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けられている場合には、外部機器から送信される電波に伴う磁束がコイル導体2の巻回中心部により集束されやすくなる。そのため、磁束をより効率よくコイル導体2に集束でき、金属近傍であってもコイル導体2に強い誘導電流が生じ、通信距離の長いRFIDタグ100を提供できる。さらには、図3および図4に示す例のように、第2樹脂40がコイル導体2と重なる部分より外側まで設けられ、第1樹脂30の表面の全面に設けられている場合には、より渦電流の発生を抑えることができる。そして、アンテナが受信した電磁波を金属部に到達する前に第2樹脂40内により効果的に誘導し、損失させずにアンテナから発信させることができるので、通信距離のより長いRFIDタグ100を提供できる。
図3および図4に示す例は、図1および図2に示す例に対して、第2樹脂40の厚みも異なっている。図1および図2に示す例では、第2樹脂40の厚みは第1樹脂30の厚みより薄いのに対して、図3および図4に示す例では、第2樹脂40の厚みは第1樹脂30の厚みと同じである。さらには、図5および図6に示す例では、第2樹脂40の厚みは第1樹脂30の厚みより厚い。
このように、第2樹脂40の厚みが第1樹脂30の厚みより厚いRFIDタグ100とすることができる。磁性体粒子を含む第2樹脂40の厚みが厚いことで、磁束が透過しやすい領域が大きくなり、コイル導体2に磁束をより収束させやすくなる。半導体素子20の封止は主に第1樹脂30で行なわれるが、第2樹脂40も樹脂と磁性体粒子とを含むものであるので同様の機能も少なからず有する。そのため、図3〜図6に示す例のように、第2樹脂40が第1樹脂30の表面の全面を覆っている場合、言い換えれば平面透視で半導体素子20と重なる位置にも第2樹脂40がある場合には、第1樹脂30の厚みを薄くすることができる。そのため、このような場合には第1樹脂30と第2樹脂40とを合わせた厚みが同じでも、第2樹脂40の厚みを厚くすることができる。あるいは、第2樹脂40の厚みが同じ場合であれば、より薄型のRFIDタグ100とすることができる。
図1〜図6に示す例においては、第1樹脂30の絶縁基板1の第1面1aからの厚み(高さ)は第1面1a上において同じである。これに対して、図7および図8に示す例においては、第1樹脂30の絶縁基板1の第1面1aからの厚み(高さ)は、搭載領域1bにおける厚み(高さ)がそれ以外よりも厚く(高く)なっている。図3および図4に示す例に対して、第1樹脂30と第2樹脂40とを合わせた厚みは同じであるが、搭載領域1b以外の領域(以下、外周領域とも言う。)の上に位置する第1樹脂30の厚みが薄くなり、その分だけ第2樹脂40の厚みが厚くなっている。半導体素子20の封止および搭載領域1bにおける絶縁性の確保という点では、第1樹脂30は搭載領域1b上だけに設けてもよい。図1および図2に示す例における配線基板10のように、絶縁基板1の第1面1aにおいて外周領域に導体(コイル導体2)が設けられている場合は、この導体の磁性体粒子による絶縁性低下を抑えるために、外周領域も第1樹脂30で覆うことができる。図7および図8に示す例では、外周領域にコイル導体2は配置されていないが、第1樹脂30は搭載領域1bおよび外周領域を覆っている。この場合は、第1樹脂30は第2樹脂40の配線基板10および半導体素子20に対する接着層として機能し、第2樹脂40の接着信頼性が向上されている。そのため、配線基板10との接着性が第1樹脂30で確保されるため、第2樹脂40は磁性体粒子の含有量を高めることができ、通信特性に優れたRFIDタグ100となる。
図1〜図8に示す例における配線基板10(絶縁基板1)は平板状であるが、図9〜図16に示す例のように凹部1dを有するものであってもよい。すなわち、絶縁基板1の第1面1aが凹部1dを有しており、搭載領域1bは凹部1d内にあるRFIDタグ100とすることができる。絶縁基板1の第1面1aは凹部1dの内面を含み、第1面1aに設けられる搭載領域1bは凹部1d内、より具体的には凹部1dの底面に設けられる。そのため、半導体素子20の一部または全部が凹部1d内に収容される。これにより、半導体素子20の保護性がより高まる。そして、半導体素子20の配線基板10からの突出が小さくなる、またはなくなるので、RFIDタグ100を薄型にすることができる。また、半導体素子20がアンテナ用のコイルを内蔵しており、半導体素子20のコイルと配線基板10のコイル導体2との間において非接触で給電、情報の授受(通信)がなされるRFIDタグ100がある。この場合には、絶縁基板1の第1面1aに凹部1dを有しており、凹部1d内に半導体素子20が搭載されると、半導体素子20のコイルと配線基板10のコイル導体2とが近くに配置されることになる。そのため、半導体素子20のアンテナ用のコイルと配線基板10のコイル導体2と通信、給電が効率よく行なわれ、通信特性に優れたRFIDタグ100となる。
図9および図10に示す例は、図3および図4に示す例における第1面1aを含む絶縁層1cに貫通孔を設けて凹部1dを形成した例である。凹部1dは、平面透視でコイル導体2の巻回中心部と重なる位置に設けられている。半導体素子20は凹部1dの底面の搭載領域1bに搭載され、配線基板10(絶縁基板1の外周領域)からわずかに突出してい
る。第1樹脂30は、半導体素子20および第1面1aの搭載領域1bを覆っており、第1面1aの外周領域は覆っていない。凹部1dの半導体素子20の周囲の空間は第1樹脂30で充填され、第1樹脂30は半導体素子20を覆っているので外周領域より突出している。第2樹脂40は第1樹脂30および第1面1aの外周領域を覆っている。第1面1aの外周領域は平面透視でコイル導体2と重なる部分である。すなわち、この例においては、第2樹脂40は、平面透視でコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けられている。
図11および図12に示す例は、図9および図10に示す例における第1面1aを含む絶縁層1cの厚みを厚くして、凹部1dの深さを深くした例である。これにより、凹部1dの底面に搭載された半導体素子20は全て凹部1d内に収容され、配線基板10(絶縁基板1の外周領域)から突出していない。そして、凹部1dの開口まで充填され、半導体素子20および第1面1aの搭載領域1bを覆う第1樹脂30もまた外周領域より突出していない。この例においても、第2樹脂40は、平面透視でコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けられている。
図13および図14に示す例における配線基板10は、図1および図2に示す例における配線基板10における、第1面1aを含む絶縁層1cに貫通孔を設けて凹部1dを形成した例である。凹部1dは、平面透視でコイル導体2の巻回中心部と重なる位置に設けられている。半導体素子20は凹部1dの底面の搭載領域1bに搭載され、配線基板10(絶縁基板1の外周領域)からわずかに突出している。この例では、第1樹脂30は第1面1aの凹部1d内から外周領域までの全面および半導体素子20を覆っており、上面は平坦である。第2樹脂40は第1樹脂30の上面の全体を覆う層状(平板状)である。この例においても、第2樹脂40は、平面透視でコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けられている。絶縁基板1の第1面1aにおいて外周領域に導体(コイル導体2)が設けられているが、外周領域も第1樹脂30で覆うことによって、コイル導体2の両端部間における絶縁性が確保されている。
図15および図16に示す例は、図3および図4に示す例における第1面1aの上にさらに貫通孔を有する絶縁層1cを設けて凹部1dを形成した例である。図16においては、凹部1dが形成される2つの絶縁層1cは分解せずに一体の状態で示している。凹部1dは、平面透視でコイル導体2の巻回中心部と重なる位置に設けられている。半導体素子20は凹部1dの底面の搭載領域1bに搭載され、半導体素子20の上面は配線基板10(絶縁基板1の外周領域)と同じ高さである。第1樹脂30は第1面1aの凹部1d内から外周領域までの全面および半導体素子20を覆っており、上面は平坦である。第2樹脂40は第1樹脂30の上面の全体を覆う層状(平板状)である。この例においても、第2樹脂40は、平面透視でコイル導体2と重なる部分からコイル導体2の巻回中心部にかけて設けられている。この例では、外周領域にコイル導体2は配置されていないが、第1樹脂30は搭載領域1bおよび外周領域を覆っている。上述したように、第1樹脂30は第2樹脂40の配線基板10および半導体素子20に対する接着層として機能し、第2樹脂40の接着信頼性が向上されている。そのため、配線基板10との接着性が第1樹脂30で確保されるため、第2樹脂40は磁性体粒子の含有量を高めることができ、通信特性に優れたRFIDタグ100となる。
絶縁基板1がセラミックスからなる場合には、第2樹脂40に含まれる樹脂および磁性体粒子の熱膨張係数はセラミックスより大きいので、熱応力により第2樹脂40がはがれてしまうおそれがある。特に、第2樹脂40の厚みを厚くして通信特性を向上させる場合にはその可能性が高まり、RFIDタグ100の信頼性が低下してしまうおそれがある。そのため、絶縁基板1がガラス成分とセラミック粒子とを含むセラミックスからなり、第1樹脂30に含まれる絶縁体粒子の主成分がガラス成分の主成分またはセラミック粒子と
同じであるRFIDタグ100とすることができる。このような場合には、第2樹脂40と絶縁基板1との間に介在する第1樹脂30の熱膨張係数が、第2樹脂40の熱膨張係数と絶縁基板1の熱膨張係数との間の熱膨張係数となる。そのため、第2樹脂40と絶縁基板1との間の熱応力が第1樹脂30で緩和されて、第2樹脂40がはがれてしまう可能性が低減された信頼性の高いRFIDタグ100となる。
RFIDシステム300は、図17に示す例のように、上記構成のRFIDタグ100と、RFIDタグ100との間で電波を送受するアンテナ201を有するリーダライタ200とを備えている。RFIDシステム300において、RFIDタグ100は第2樹脂40を物品400に対向させて接着部材401で貼り付けて使用される。RFIDタグ100のコイル導体2と物品400との間に磁性体粒子を含む第2樹脂40が介在しているので、物品400が金属であっても、破線で示す磁束は、図17に示すようにコイル導体2の周りに収束しやすい。そのため、RFIDシステム300によれば、通信特性に優れたものとなる。図17に示すRFIDシステム300は、図3および図4に示すRFIDタグ100を用いた例であるが、本開示のRFIDタグ100であればこれに限られるものではなく、図1および図2に示すRFIDタグ100または図5〜図16に示すRFIDタグ100を用いたものであってもよい。
絶縁基板1は、配線基板10の基本的な構造部分であり、配線基板10としての機械的な強度の確保、および複数の配線導体3同士の間、配線導体3とコイル導体2との間、および複数のコイル導体2同士の間の絶縁性の確保等の機能を有している。絶縁基板1は、例えば上から見たときに(平面視において)正方形状等の四角形状である。絶縁基板1の寸法は、例えば、四角形の一辺の長さが2mm〜10mmで、厚みが0.3mm〜3mmである。
絶縁基板1は、第1面1aに半導体素子20が搭載される搭載領域1bを有している。各分解斜視図において、搭載領域1bは仮想的に示した二点鎖線で囲まれた部分である。図1〜図17に示す例においては、搭載領域1bに、半導体素子20と電気的に接続するための配線導体3として接続パッド3aが設けられている。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ムライト質焼結体または窒化アルミニウム質焼結体等のセラミック材料、あるいは例えばエポキシ樹脂を主成分とする有機材料のような絶縁材料からなる複数の絶縁層1cが積層されて形成されている。絶縁層1cの層数は、図1〜図14および図17に示す例では3層で、図15および図16に示す例では4層であるが、これらに限られるものではない。絶縁基板1がセラミック材料からなる場合には、強度および耐熱性が高く高信頼性のRFIDタグ100を得ることができる。セラミック材料の中でもガラス成分とセラミック粒子とを含むガラスセラミック焼結体からなる場合には、低抵抗の銅や銀をコイル導体2および配線導体3に用いることができ、損失が小さくより通信距離の長いRFIDタグ100とすることができる。
絶縁基板1は、例えばガラスセラミック焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作することができる。まず、ガラス成分となる酸化ケイ素、酸化ホウ素およびフィラー成分となる酸化アルミニウム等の粉末を主成分とする原料粉末を、有機溶剤、バインダと混練してスラリーとする。このスラリーをドクターブレード法またはリップコータ法等の成形方法でシート状に成形して絶縁基板1の絶縁層1cとなるセラミックグリーンシート(以下、グリーンシートともいう)を作製する。絶縁基板1が凹部1dを有する場合は、凹部1dとなる部分に貫通孔を有するグリーンシートを作製する。貫通孔は金型等を用いてグリーンシートを打ち抜き加工することで形成することができる。次に、複数のグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を約900〜1000℃程度の温度
で焼成することによって絶縁基板1を製作することができる。
絶縁基板1を含む配線基板10は、このような配線基板10となる複数の配線基板領域が母基板に配列された多数個取り基板として製作することもできる。複数の配線基板領域を含む母基板を、配線基板領域毎に分割して複数の配線基板10をより効率よく製作することもできる。この場合には、母基板のうち配線基板領域の境界に沿って分割用の溝が設けられていてもよい。
絶縁基板1の表面および内部には配線導体3が設けられている。例えば、図1〜図17に示す例においては、絶縁基板1の搭載領域1bには、上述したように、半導体素子20と接続するための接続パッド3aが設けられている。接続パッド3aに接続された配線層3bが設けられているものもある。また、絶縁基板1の内部(絶縁層1c間)に設けられたコイル導体2に接続されている配線層3bが設けられている。搭載領域1bの接続パッド3a(または接続パッド3aに接続された配線層3b)と配線層3bとは、絶縁基板1の内部に設けられた貫通導体3cによって電気的に接続されている。また、コイル導体2同士も貫通導体3cで接続されている。貫通導体3cは絶縁層1cを貫通し、配線層3bは絶縁層1c間に配置されている。なお、貫通導体3cは、各分解斜視図において、両端が黒丸の破線で示している。
配線導体3は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、白金、ニッケルまたはコバルト等の金属、またはこれらの金属を含む合金の金属材料を導体材料として主に含むものである。このような金属材料は、メタライズ層またはめっき層等の金属層として絶縁基板1の表面に設けられている。この金属層は、1層でもよく、複数層でもよい。また、絶縁基板1がセラミック材料からなる場合にはメタライズで絶縁基板1に設けられている。
配線導体3の接続パッド3aおよび配線層3bは、例えば、銅のメタライズ層である場合には、銅の粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを絶縁基板1となるセラミックグリーンシートの所定位置にスクリーン印刷法等の方法で印刷して焼成する方法で形成することができる。また、このうち、接続パッド3aとなるメタライズ層の露出表面には、電解めっき法または無電解めっき法等のめっき法でニッケルおよび金等のめっき層がさらに被着されていてもよい。この場合、前述したように多数個取り基板の形態で配線基板10を製作する際に、複数の基板領域の配線導体3を互いに電気的に接続させておけば、複数の配線基板10の配線導体3に一括してめっき層を被着させることもできる。また、貫通導体3cは、上記の金属ペーストの印刷に先駆けてセラミックグリーンシートの所定の位置に貫通孔を設け、上記と同様の金属ペーストをこの貫通孔に充填しておくことで形成することができる。
コイル導体2は、RFIDシステム300のリーダライタ200等の外部機器から送信される電波に伴う磁束によって誘導電流を発生させるアンテナの機能を有している。図1、図2、図13および図14に示す例では3つのコイル導体2のうち1つのコイル導体2は絶縁基板1の表面(第1面1a)に設けられている。これに対して図3〜図12および図15〜図17に示す例においては、コイル導体2は、全てが絶縁基板1の内部、すなわち絶縁層1cの層間に設けられている。コイル導体2を絶縁基板1の内部に設けると、平面透視で搭載領域1bと重なる位置にもコイル導体2を設けることができるので、コイル導体2の巻き数を増やしても小型化することができる。
コイル導体2の平面視の形状は、矩形状あるいは円形状であり、巻き数は配線基板10の寸法内に収まる巻き数にすればよい。図1および図2に示す例では、1巻のコイル導体2が間に絶縁層1cを介して3つ配列され、絶縁層1cを貫通する貫通導体3cで接続さ
れて螺旋状となり、3巻のソレノイドコイルが構成されている。図3および図4に示す例では、3巻の渦巻き状のコイル導体2が間に絶縁層1cを介して2つ配列され、絶縁層1cを貫通する貫通導体3cで接続されている。図5および図6に示す例では、4巻の渦巻き状のコイル導体2が間に絶縁層1cを介して2つ配列され、絶縁層1cを貫通する貫通導体3cで接続されている。1つのコイル導体2の巻き数およびコイル導体2の数は、これらの例に限られず、1つのコイル導体2の巻き数は通常は1巻〜5巻で、コイル導体2の数は通常は1〜20程度である。また、コイル導体2の幅は50μm〜200μm程度であり、コイル導体2全体の平面視の外縁は絶縁基板1の平面視の外辺に近ければ近いほどよく、例えば、絶縁基板1の外辺から50μm〜1mm程度内側まで形成される。
コイル導体2は、絶縁基板1の平面視の形状が矩形である場合には平面視の形状は矩形状とすることでより大きいものとすることができ、アンテナの機能が向上する。このとき、特に絶縁基板1の内部に設けられる場合は、図1、図2、図5、図6、図13、図14および図16に示す例のように、コイル導体2の角部等を丸めた形状とすることができる。このようにすると、コイル導体2の材料と絶縁基板1の材料との間に熱膨張差があって熱応力が発生しても、この応力が集中しやすい角部が丸まっているので、応力が分散され、応力によって絶縁基板1あるいはコイル導体2が破壊してしまう可能性が低減される。
コイル導体2の材料は、配線導体3と同じものとすることができ、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、白金、ニッケルまたはコバルト等の金属、またはこれらの金属を含む合金の金属材料を導体材料として主に含むものである。例えば、配線導体3と同様の方法で、絶縁基板1と同時焼成で形成することができる。
図1〜図17に示す例では、コイル導体2は配線導体3を介して半導体素子20と電気的に接続している。これは、コイル導体2に発生した電流(電力)を半導体素子20に供給し、半導体素子20を作動(物品情報の書き込みおよび読み取り)させるためである。これによってRFIDタグ100とリーダライタ200との間で各種の情報の送受が行なわれる。また、半導体素子20とコイル導体2との電気的な接続はこのような直接接続に限られない。半導体素子20自身の中にアンテナ用のコイルを内蔵しているものもあり、その場合には、配線基板10のコイル導体2とは直接接続する必要がなく、半導体素子20のコイルと配線基板10のコイル導体2との間において非接触で給電される。この場合、半導体素子20自身の中のアンテナ用のコイルと配線基板10のコイル導体2と通信するためには、半導体素子20のコイルと配線基板10のコイル導体2とは出来るだけ近くに配置した方がいい。
図1および図2に示す例では、半導体素子20の端子電極21と配線導体3(接続パッド3a)とを電気的に接続する接続部材22は、ボンディングワイヤである。半導体素子20は不図示の樹脂接着剤等の接合材で絶縁基板1の第1面1a(の搭載領域1b)に接合されて固定される。図3〜図17に示す例では、接続部材22は例えばはんだや導電性接着剤である。半導体素子20の固定も接続部材で行なわれるが、例えばエポキシ樹脂等の樹脂接着剤で固定を補強することもできる。第1樹脂30を半導体素子20と絶縁基板1(搭載領域1b)との間に入り込ませることで補強用の樹脂として機能させることもできる。
半導体素子20は、上述したように、内部にコイルを内蔵しているものであってもよいし、コイルを内蔵していないものであってもよい。コイルを内蔵していない場合は、半導体素子20(の端子電極21)は配線基板10の搭載領域1bに設けられた配線導体3(接続パッド3a)と直接的に接続される。
第1樹脂30は、搭載領域1bを含む絶縁基板1の第1面1aおよび半導体素子20を
覆って封止する封止材として機能する。また、磁性体層である第2樹脂40と絶縁基板1とを接合する接合層としても機能する。絶縁基板1がセラミックスからなる場合には、第2樹脂40と絶縁基板1との間の熱応力を緩和する応力緩和層としても機能する。そのため、第1樹脂30は、例えばエポキシやフェノール等の樹脂と絶縁体粒子とを含むものである。一般的な封止樹脂であるセラミック粒子等のフィラーを含むエポキシ樹脂を用いることができる。樹脂と絶縁体粒子の割合は、例えば体積割合で樹脂:絶縁体粒子=1:1〜1:3である。この割合は、断面写真において樹脂部分と絶縁体粒子部分の面積割合で確認することができる。樹脂の割合が少なすぎると絶縁基板1および第2樹脂40との接着性が低下して封止性が不十分となる。樹脂の割合が多すぎると絶縁基板1との熱膨張係数の差が大きくなり、上記の応力緩和の機能が十分でなくなり、第1樹脂30および第2樹脂40と絶縁基板1との間の接合信頼性が低下する可能性がある。
上述したように絶縁基板1がガラス成分とセラミック粒子とを含むセラミックスからなる場合には、第1樹脂30に含まれる絶縁体粒子の主成分をガラス成分の主成分またはセラミック粒子と同じにすることができる。例えば絶縁基板1が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合は、ガラス成分が少なく酸化アルミニウム(アルミナ)の結晶粒子が多いので、絶縁体粒子はアルミナ粒子とすることができる。あるいは、絶縁基板1ガラスセラミック質焼結体からなる場合であれば、ガラス成分とセラミック粒子を含むが、ガラス成分の方が多いので、第1樹脂30に含まれる絶縁体粒子の主成分は、絶縁基板1のセラミックスのガラス成分と主成分が同じであるものとすることができる。絶縁体粒子が絶縁基板1に含まれるガラス成分と同じガラスの粒子であってもよいし、絶縁体粒子の主成分が絶縁基板1に含まれるガラス成分の主成分と同じであってもよい。絶縁基板1に含まれるガラス成分および第1樹脂30に含まれるガラスは、例えば、SiO、B、CaO、BaO、ZrOのいずれかを主成分とするものである。例えばガラスがSiOを主成分とするものである場合には、絶縁体粒子としてSiO粒子を用いることができる。絶縁体粒子は、例えば1〜10μmの粒径のものを使用することで、樹脂内に絶縁体粒子
が均一に分散された第1樹脂30とすることができる。
第1樹脂30は、例えば、絶縁体粒子を含む液状の樹脂を印刷機やディスペンサ等を用いて絶縁基板1の第1面1aおよび半導体素子20の上に塗布して硬化させることで形成することができる。液状の樹脂は例えば熱硬化性の樹脂である。第1樹脂30の厚み(第1面からの厚み)は、例えば、0.2〜1.5mmとすることができる。第1樹脂30の厚みは、印刷やディスペンスの条件により調節することができる。
第2樹脂40は、図17に示す例のようにRFIDタグ100を金属等の導電性の物品400に貼り付けて用いる際に、リーダライタ200からの電磁波を、配線基板10が貼り付けられた物品400に到達する前に配線基板10内のコイル導体2に誘導するためのものであり、配線基板10と物品400との間に磁束をより多く通過させる機能を有する。そのため、第2樹脂40は、例えばエポキシやフェノール等の樹脂と磁性体粒子とを含むものである。さらに言えば、磁性体粒子を主成分として含むものである。樹脂と磁性体粒子の割合は、例えば体積割合で樹脂:磁性体粒子=1:7〜1:12である。このように磁性体粒子の割合が多いので第2樹脂40の透磁率が大きく、リーダライタ200等の外部機器から送信される電波に伴う磁束を効率よくコイル導体2に集束できる。樹脂の割合が少なすぎると、磁性体粒子が脱落しやすくなり、また第2樹脂40が第1樹脂30の表面から剥がれてしまう可能性が高まる。
第2樹脂40は、磁気損失が小さく、かつ透磁率が高いものがよい。そのため、第2樹脂40に含まれる磁性体は、透磁率の高いCu、FeとSi、Cr、Al、Co、Ni等との合金、あるいは、例えばマンガン亜鉛フェライト(Mn−Zn系フェライト)、ニッケル亜鉛フェライト(Ni−Zn系フェライト)、銅亜鉛フェライト(Cu−Zn系フェ
ライト)等のスピネル型フェライトのような軟磁性材料からなるものを用いることができる。例えば、13.56MHzの高周波でRFIDタグを使用する場合、磁気損失を抑制するために、磁性体の粉末の粒径は10μm以下とすることができる。磁性体の粉末の形状は球状等特に制限はないが、扁平形状等の、アスペクト比の高い形状とすることで、高い透磁率が得られる。
第2樹脂40は例えば、磁性体粒子を含む液状の樹脂を印刷機やディスペンサ等を用いて第1樹脂30の表面のコイル導体2と平面透視で重なるあるいは全面を覆うように塗布して硬化させることで封止することができる。液状の樹脂は例えば熱硬化性の樹脂である。第2樹脂40の厚み(第1樹脂30からの厚み)は、例えば、0.5〜3.0mmとすることができる。第2樹脂40の厚みもまた、印刷やディスペンスの条件により調節することができる。第1樹脂30が硬化した後に第2樹脂40を形成してもよいが、第1樹脂30が未硬化あるいは半硬化の状態で液状の第2樹脂40を塗布して硬化させると、第1樹脂30と第2樹脂40との接合強度が高めることができる。このとき、第1樹脂30および第2樹脂40のそれぞれに含まれる樹脂を同じものとすると、これらの間の接合力がより高くなるのでよい。
上述したような多数個取り基板で配線基板10を作製する場合には、多数個取り基板の各配線基板領域に半導体素子20を搭載し、第1樹脂30および第2樹脂40を形成した後に、これをダイシング等で切断分割して複数のRFIDタグ100を得るようにしてもよい。
RFIDタグ100は、各種の物品に実装されて用いられ、物品に関する各種の情報が半導体素子20に書きこまれている。この情報は、RFIDタグ100を含むRFIDシステム300においてリーダライタ200のアンテナ201とRFIDタグ100との間で送受される情報に応じて、随時書き換えが可能になっている。これによって、物品に関する各種の情報が随時更新される。
1・・・絶縁基板
1a・・・第1面
1b・・・搭載領域
1c・・・絶縁層
1d・・・凹部
2・・・コイル導体
3・・・配線導体
3a・・・接続パッド
3b・・・配線層
3c・・・貫通導体
10・・・配線基板
20・・・半導体素子
21・・・端子電極
22・・・接続部材
30・・・第1樹脂
40・・・第2樹脂
100・・・RFIDタグ
200・・・リーダライタ
201・・・アンテナ
300・・・RFIDシステム
400・・・物品
401・・・接着部材

Claims (6)

  1. 第1面に半導体素子の搭載領域を有する絶縁基板、該絶縁基板に設けられたコイル導体および配線導体を有している配線基板と、
    前記搭載領域に搭載された半導体素子と、
    前記搭載領域および前記半導体素子を覆う第1樹脂と、
    前記第1面および前記第1樹脂の表面における前記コイル導体と平面透視で重なる部分を覆う第2樹脂とを備えており、
    前記第1樹脂は絶縁体粒子を含み、前記第2樹脂は磁性体粒子を含むRFIDタグ。
  2. 前記第2樹脂は、平面透視で前記コイル導体と重なる部分から前記コイル導体の巻回中心部にかけて設けられている請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. 前記第2樹脂の厚みは前記第1樹脂の厚みより厚い請求項1または請求項2に記載のRFIDタグ。
  4. 前記絶縁基板の前記第1面は凹部を有しており、前記搭載領域は前記凹部内にある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のRFIDタグ。
  5. 前記絶縁基板がガラス成分とセラミック粒子とを含むセラミックスからなり、前記第2樹脂に含まれる前記絶縁体粒子の主成分が前記ガラス成分の主成分またはセラミック粒子と同じである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のRFIDタグ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のRFIDタグと、該RFIDタグとの間で電波を送受するアンテナを有するリーダライタとを備えているRFIDシステム。
JP2019080201A 2018-04-24 2019-04-19 Rfidタグおよびrfidシステム Active JP7344003B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083171 2018-04-24
JP2018083171 2018-04-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019192245A true JP2019192245A (ja) 2019-10-31
JP7344003B2 JP7344003B2 (ja) 2023-09-13

Family

ID=68390515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080201A Active JP7344003B2 (ja) 2018-04-24 2019-04-19 Rfidタグおよびrfidシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7344003B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001284808A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Kyocera Corp 積層回路基板
JP2004054337A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Oji Paper Co Ltd Icチップ実装体
WO2006036012A1 (en) * 2004-09-29 2006-04-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic sheet, antenna apparatus using the same, and method of producing magnetic sheet
JP2008097071A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Nippon Baruufu Kk Rfidタグ装置
JP2013134678A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Toppan Printing Co Ltd 非接触icカード及びその使用方法
JP2014003556A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Maruwa Co Ltd アンテナモジュール
JP2016034151A (ja) * 2011-09-14 2016-03-10 リンゼンス・ホールディング Rfidアンテナ
JP2017050315A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 イビデン株式会社 プリント配線板及びプリント配線板の製造方法
JP2017174098A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 京セラ株式会社 無線icタグ
JP2018120956A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 京セラ株式会社 配線基板およびrfidタグ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001284808A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Kyocera Corp 積層回路基板
JP2004054337A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Oji Paper Co Ltd Icチップ実装体
WO2006036012A1 (en) * 2004-09-29 2006-04-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic sheet, antenna apparatus using the same, and method of producing magnetic sheet
JP2008097071A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Nippon Baruufu Kk Rfidタグ装置
JP2016034151A (ja) * 2011-09-14 2016-03-10 リンゼンス・ホールディング Rfidアンテナ
JP2013134678A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Toppan Printing Co Ltd 非接触icカード及びその使用方法
JP2014003556A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Maruwa Co Ltd アンテナモジュール
JP2017050315A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 イビデン株式会社 プリント配線板及びプリント配線板の製造方法
JP2017174098A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 京セラ株式会社 無線icタグ
JP2018120956A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 京セラ株式会社 配線基板およびrfidタグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7344003B2 (ja) 2023-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10157297B2 (en) RFID tag board, RFID tag, and RFID system
US9673506B2 (en) Antenna device and manufacturing method thereof
JP2006042097A (ja) アンテナ配線基板
JP6483927B2 (ja) タグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム
WO2021085269A1 (ja) Rfidタグ用基板およびrfidタグならびにrfidシステム
JP6888999B2 (ja) Rfid用基板およびrfidタグ
JP2019008596A (ja) 配線基板およびrfidタグ
JP2017174098A (ja) 無線icタグ
JP7344003B2 (ja) Rfidタグおよびrfidシステム
CN112913341A (zh) 电子部件模块以及电子部件模块的制造方法
JP2018120956A (ja) 配線基板およびrfidタグ
US11275983B2 (en) RFID tags board, RFID tag and RFID system
JP6807809B2 (ja) Rfidタグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム
JP6769791B2 (ja) コイル基板、rfidタグおよびrfidシステム
JP2018186488A (ja) 配線基板およびrfidモジュール
JP7120941B2 (ja) Rfidタグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム
JP6913622B2 (ja) Rfidタグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム
JP6789172B2 (ja) Rfidタグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム
CN115775673A (zh) 线圈部件及线圈部件的制造方法
JP2020017122A (ja) Rfidタグ用基板、rfidタグおよびrfidシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210830

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7344003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150