JP2019191819A - 車両登録システム、車両生産管理システム、車両在庫管理装置、保証登録サーバ、アクティベーションキーサーバ、工場用ツール、販売店用ツール、および車両 - Google Patents
車両登録システム、車両生産管理システム、車両在庫管理装置、保証登録サーバ、アクティベーションキーサーバ、工場用ツール、販売店用ツール、および車両 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】正確な生産管理を可能とする車両登録システムを提供する。【解決手段】車両登録システム2は、製造工場30において用いられる工場クライアント32と、販売店49において用いられる販売店クライアント50と、車両10を始動可能とするためのアクティベーションコードが蓄積されるアクティベーションコードサーバ80と、車両の保証登録情報が蓄積される保証登録サーバ90と、を含む。工場クライアントは、車両にアクティベーションコードを書き込んで、車両を始動禁止状態とする。販売店クライアントは、アクティベーションコードサーバからアクティベーションコードを取得し、車両に入力する。保証登録サーバは、車両の保証登録をアクティベーションコードサーバに通知する。アクティベーションコードサーバは、車両の保証登録がされていることを条件に、アクティベーションコードを発行する。【選択図】図1
Description
この発明は、車両登録システムおよびそれを利用する車両生産管理システムに関する。この発明は、さらに、車両登録システムでの使用に適した、車両在庫管理装置、保証登録サーバ、アクティベーションキーサーバ、工場用ツール、販売店用ツール、および車両に関する。
生産から販売までの車両の流通経路は概ね図11に示すとおりである。すなわち、工場150(生産拠点)で車両が生産され、その生産された車両は、販売店152(ディーラー)の近くの倉庫151まで貨物船153等で輸送される。倉庫151から各販売店152へと必要数の車両が輸送(たとえば陸送)され、販売店152は顧客155に注文車両を引き渡す。
販売店152は、メーカーの営業部門160に対して仕入れ注文を出し、それに応じて、営業部門160は当該メーカーの生産管理部門161に対して生産および卸指令を出す。生産管理部門161は、仕入れ注文を出した販売店152の近くの倉庫151の在庫状況等を調べたうえで、当該指令に応じて適切な生産拠点の工場150に対して、生産数および仕向け地を指定して、車両の生産および輸送を指令する。工場150は、その指令に基づいて車両の生産および輸送を手配する。
生産管理部門161は、販売目標、各倉庫151の在庫状況、各生産拠点(工場150)の生産能力などに基づき、各生産拠点に対して適切な生産数等を指令し、それによって、適正在庫および販売目標の達成を目指す。
適正在庫を達成するためには、販売店152からの仕入れ注文の情報だけでなく、各販売店152の小売りの情報も必要である。なぜなら、仕入れ注文は、一般に、複数台の車両の一括注文であるため、注文を受けてから生産や他の倉庫151からの輸送によって必要台数の車両を確保するためのタイムラグが大きく、それに起因して、過剰在庫、偏在庫、または滞留在庫が発生するからである。もしも小売り情報を適時に取得できれば、実際に販売された車両台数を補完する分の生産を計画することにより、適正在庫を達成できる。
適正在庫を達成するためには、販売店152からの仕入れ注文の情報だけでなく、各販売店152の小売りの情報も必要である。なぜなら、仕入れ注文は、一般に、複数台の車両の一括注文であるため、注文を受けてから生産や他の倉庫151からの輸送によって必要台数の車両を確保するためのタイムラグが大きく、それに起因して、過剰在庫、偏在庫、または滞留在庫が発生するからである。もしも小売り情報を適時に取得できれば、実際に販売された車両台数を補完する分の生産を計画することにより、適正在庫を達成できる。
ところが、小売り情報の適時取得は、必ずしも容易ではない。
小売り情報は、車両の保証登録の情報に基づいて間接的に取得することができる。保証登録とは、製品保証に関する情報の登録である。製品保証とは、使用開始からの一定期間における製品の不具合については、無償交換または無償修理の対応を行うことを保証するものである。このような保証登録は、顧客に車両が引き渡されるときに同時にされるのが理想的であるが、実情は異なる。
小売り情報は、車両の保証登録の情報に基づいて間接的に取得することができる。保証登録とは、製品保証に関する情報の登録である。製品保証とは、使用開始からの一定期間における製品の不具合については、無償交換または無償修理の対応を行うことを保証するものである。このような保証登録は、顧客に車両が引き渡されるときに同時にされるのが理想的であるが、実情は異なる。
具体的には、図12に示すように、車両の売買契約が成立して車両の代金が支払われた後、販売店は、納車前整備を行う。納車前整備とは、納車前に車両に不具合がないかどうかを点検し、必要な調整を行うことをいう。この納車前整備を経て、納車、すなわち、使用者である顧客に車両が引き渡される。
保証登録が納車と同時に行われることは稀である。具体的には、納車は、週末に集中するのが通常であるので、販売店は、週末は納車に専念する。そして、たとえば、翌週の平日等に、保証登録を行う。具体的には、販売店の作業者は、メーカー等が準備する保証登録サイトにアクセスして、保証登録のための入力作業を行う。
保証登録が納車と同時に行われることは稀である。具体的には、納車は、週末に集中するのが通常であるので、販売店は、週末は納車に専念する。そして、たとえば、翌週の平日等に、保証登録を行う。具体的には、販売店の作業者は、メーカー等が準備する保証登録サイトにアクセスして、保証登録のための入力作業を行う。
このようにして、納車から保証登録までには数日の遅れが生じるのが通常であり、場合によっては、それ以上の遅れが生じることもある。したがって、保証登録の情報に基づいて正確な小売り情報を適時に把握することは難しい。
そこで、この発明の一実施形態は、正確な生産管理を可能とする車両登録システムおよびそれを利用した車両生産管理システムを提供する。
そこで、この発明の一実施形態は、正確な生産管理を可能とする車両登録システムおよびそれを利用した車両生産管理システムを提供する。
また、この発明の一実施形態は、前記車両登録システムでの使用に適した、車両在庫管理装置、保証登録サーバ、アクティベーションキーサーバ、工場用ツール、販売店用ツール、および車両を提供する。
この発明の一実施形態は、識別情報を車両に書き込む識別情報書込み手段と、車両の始動を禁止するアクティベーション禁止コードを車両に書き込むアクティベーション禁止コード書込み手段と、車両に書き込まれた前記識別情報と当該車両に書き込まれた前記アクティベーション禁止コードに対応する情報とが対応付けられて登録され、前記アクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを生成するアクティベーションキーサーバと、車両の前記識別情報と当該車両の保証登録情報とが対応付けられて登録される保証登録サーバと、車両の前記識別情報を含むアクティベーションキー要求を受信すると、当該アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応する保証登録情報が前記保証登録サーバに登録されていることを条件に、前記アクティベーションキーサーバから、当該識別情報に対応付けられているアクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行させるアクティベーションキー発行制御手段と、車両の前記識別情報を含むアクティベーションキー要求を前記アクティベーションキー発行制御手段に向けて送出し、かつ前記アクティベーションキーサーバから発行されるアクティベーションキーを受信するアクティベーションキー取得手段と、前記アクティベーションキー取得手段が取得したアクティベーションキーと前記車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードとが整合するかどうかを比較するアクティベーション判定手段と、前記アクティベーション判定手段が、前記アクティベーションキーと前記アクティベーション禁止コードとが整合すると判定すると前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション判定手段が、前記アクティベーションキーと前記アクティベーション禁止コードとが整合しないと判定すると前記車両を始動可能としない、車両アクティベーション手段と、を含む、車両登録システムを提供する。
この車両登録システムでは、車両に識別情報およびアクティベーション禁止コードが書き込まれ、それによって、車両は始動禁止状態となる。納車の際には車両を始動可能な状態とするために、アクティベーションキーを取得する必要がある。そこで、アクティベーションキー発行制御手段に対して、アクティベーションキー要求が送られる。アクティベーションキー要求は、車両の識別情報を含み、当該識別情報に対応するアクティベーションキーを要求するものである。アクティベーションキーが取得され、そのアクティベーションキーが車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードと整合すると、車両アクティベーション手段が車両を始動可能とする。これにより、車両が始動可能となるので、始動可能な状態の車両を顧客に引き渡すことができる。
アクティベーションキーは、アクティベーションキーサーバによって発行される。アクティベーションキーサーバには、車両の識別情報とアクティベーション禁止コードに対応する情報とが対応付けて登録されている。アクティベーションキーサーバは、アクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行する。アクティベーションキー発行制御手段は、アクティベーションキー要求を受け付けると、当該要求に含まれている識別情報に対応する保証登録情報が保証登録サーバに登録されていることを条件に、アクティベーションキーサーバからアクティベーションキーを発行させる。
したがって、車両の保証登録がされていなければ、当該車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードに整合するアクティベーションキーを取得できない。そのため、販売店の担当者は、保証登録を行い、その後に、アクティベーションキー要求を送信する。
こうして、納車前に車両の保証登録が確実に行われる。したがって、保証登録サーバから保証登録情報を取得することにより、個々の車両が納車直前であること、すなわち顧客との売買契約が完了していることを適時に知ることができる。すなわち、保証登録情報に基づいて小売り情報を取得できる。こうして、小売り情報を適時に取得することができるので、適切な在庫管理および生産管理を行うことができる。
こうして、納車前に車両の保証登録が確実に行われる。したがって、保証登録サーバから保証登録情報を取得することにより、個々の車両が納車直前であること、すなわち顧客との売買契約が完了していることを適時に知ることができる。すなわち、保証登録情報に基づいて小売り情報を取得できる。こうして、小売り情報を適時に取得することができるので、適切な在庫管理および生産管理を行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記識別情報に対応付けて前記アクティベーション禁止コードが前記アクティベーションキーサーバに登録され、前記アクティベーションキーサーバは、前記アクティベーション禁止コードを前記アクティベーションキーとして生成する。
つまり、アクティベーション禁止コードをそのままアクティベーションキーとして用いることができる。したがって、アクティベーションキーの発行の際に演算処理等が必要となることがない。また、アクティベーション判定手段は、車両に登録されたアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの一致/不一致を調べる簡単な演算処理を行えば足りる。
つまり、アクティベーション禁止コードをそのままアクティベーションキーとして用いることができる。したがって、アクティベーションキーの発行の際に演算処理等が必要となることがない。また、アクティベーション判定手段は、車両に登録されたアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの一致/不一致を調べる簡単な演算処理を行えば足りる。
この発明の一実施形態では、前記車両は、アクティベーション禁止コードが書き込まれる前には前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション禁止コードが書き込まれた後には、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされるまでは前記車両を始動不能とし、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされた後は前記車両を始動可能とする始動制御手段を含む。
たとえば、製造工場で車両の製造を終え、完成検査を行った後、出荷前に、アクティベーション禁止コードが車両に書き込まれてもよい。アクティベーション禁止コードの書込み前は車両を始動できるので、完成検査を支障なく行うことができる。その一方で、出荷までにアクティベーション禁止コードが車両に書き込まれるので、車両は始動禁止状態となる。したがって、販売店においては、納車に先立って、車両アクティベーション手段によって車両が始動可能とされなければならない。そのためには、アクティベーションキーの取得が必要であり、アクティベーションキーを取得するためには、保証登録が必要になる。こうして、納車前に確実に保証登録がされるので、保証登録情報に基づいて、小売り情報を適時に取得できる。
車両アクティベーション手段は、アクティベーション禁止コードを消去することによって、車両を始動可能とするように構成されていてもよい。
この発明の一実施形態では、前記車両登録システムは、前記保証登録サーバに登録された保証登録情報に基づき、保証登録された車両の識別情報に対応付けて、保証登録済みフラグを前記アクティベーションキーサーバに登録するフラグ登録手段をさらに含む。また、前記アクティベーションキー発行制御手段は、前記アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応して前記保証登録済みフラグが前記アクティベーションキーサーバに登録されていることを条件に、前記アクティベーションキーサーバから、当該識別情報に対応付けられているアクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行させる。
この発明の一実施形態では、前記車両登録システムは、前記保証登録サーバに登録された保証登録情報に基づき、保証登録された車両の識別情報に対応付けて、保証登録済みフラグを前記アクティベーションキーサーバに登録するフラグ登録手段をさらに含む。また、前記アクティベーションキー発行制御手段は、前記アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応して前記保証登録済みフラグが前記アクティベーションキーサーバに登録されていることを条件に、前記アクティベーションキーサーバから、当該識別情報に対応付けられているアクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行させる。
この構成によれば、保証登録された車両については、その識別情報に対応付けて保証登録済みフラグがアクティベーションキーサーバに登録される。したがって、アクティベーションキー要求があったときには、アクティベーションキーサーバの保証登録済みフラグを参照することにより、アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応するアクティベーションキーの発行の可否を速やかに判定できる。
アクティベーションキーサーバが前記フラグ登録手段の機能を備えていてもよい。
この発明の一実施形態では、前記保証登録サーバが、保証登録された車両の識別情報を含む保証登録通知を前記アクティベーションキーサーバに向けて送出する保証登録通知手段を含む。
この構成により、車両の保証登録がされると、そのことが保証登録サーバからアクティベーションキーサーバに通知されるので、保証登録済みフラグを速やかにアクティベーションキーサーバに書き込むことができる。それにより、車両の保証登録がされると、速やかにその車両のアクティベーションキーを取得できる状態になるので、販売店におけるアクティベーションキーの取得が円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記保証登録サーバが、保証登録された車両の識別情報を含む保証登録通知を前記アクティベーションキーサーバに向けて送出する保証登録通知手段を含む。
この構成により、車両の保証登録がされると、そのことが保証登録サーバからアクティベーションキーサーバに通知されるので、保証登録済みフラグを速やかにアクティベーションキーサーバに書き込むことができる。それにより、車両の保証登録がされると、速やかにその車両のアクティベーションキーを取得できる状態になるので、販売店におけるアクティベーションキーの取得が円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーションキーサーバが、前記アクティベーションキー発行制御手段の機能を備えている。これにより、アクティベーションキーサーバでアクティベーションキー要求を受け付け、該当する車両の保証登録がされていることを条件に、アクティベーションキーを送信できる。したがって、アクティベーションキーを速やかに発行できる。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーション禁止コード書込み手段が、前記車両の製造工場で用いられる工場用ツールに備えられている。したがって、工場用ツールを用いることにより、たとえば車両の完成検査の後に、アクティベーションキーを車両に書き込むことができる。
この発明の一実施形態では、前記工場用ツールが、車両が運転されるときの車両の状態情報を収集する車両状態情報収集手段を含み、前記車両状態情報収集手段によって収集された車両状態情報が車両状態情報サーバに登録される。
この発明の一実施形態では、前記工場用ツールが、車両が運転されるときの車両の状態情報を収集する車両状態情報収集手段を含み、前記車両状態情報収集手段によって収集された車両状態情報が車両状態情報サーバに登録される。
この構成によれば、たとえば、完成検査の際に工場用ツールが車両に接続されて運転状態の車両の状態情報を収集できる。完成検査の際に車両に対して識別情報を書き込み、かつその状態で車両の状態情報を収集すれば、識別情報の書込みおよび状態情報の収集を実質的に一つの手順で行うことができる。また、完成検査の後に、工場用ツールを車両に接続した状態で、アクティベーション禁止コードが車両に書き込まれてもよい。これにより、状態情報の収集およびアクティベーション禁止コードの書込みを実質的に一つの手順で行うことができる。収集された状態情報は、車両状態情報サーバに蓄積されるので、様々な目的のために用いることができる。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーションキー取得手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている。したがって、販売店では、販売店用ツールを用いることにより、アクティベーションキーを取得することができる。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーション判定手段および前記車両アクティベーション手段が、前記車両に備えられている。この場合、アクティベーションキーが車両に供給されることにより、車両内においてアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの整合/不整合が判定される。整合であれば、始動禁止状態が解かれ、不整合であれば車両は始動禁止状態に保たれる。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーション判定手段および前記車両アクティベーション手段が、前記車両に備えられている。この場合、アクティベーションキーが車両に供給されることにより、車両内においてアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの整合/不整合が判定される。整合であれば、始動禁止状態が解かれ、不整合であれば車両は始動禁止状態に保たれる。
この場合に、前記アクティベーション禁止コードをそのままアクティベーションキーとして用いる構成であることが好ましい。それにより、車両に備えられるアクティベーション判定手段は、車両に登録されたアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの一致/不一致を調べる簡単な演算処理を行えば足りるので、高い演算能力を必要としない。そのため、車両に搭載される演算能力の低い制御装置にアクティベーション判定手段の機能を実装することができる。
この発明の一実施形態では、前記車両が、外部との通信によって前記アクティベーション禁止コードおよび前記アクティベーションキーを受信する通信インタフェースと、前記通信インタフェースを介して受信された前記アクティベーション禁止コードが書き込まれるメモリと、前記アクティベーション判定手段と、前記車両アクティベーション手段とを含む制御装置を備えており、前記制御装置が、前記メモリに書き込まれたアクティベーション禁止コードを前記通信インタフェースを介して読み出すためのコマンドを実装していない。
この構成により、アクティベーション禁止コードが不正に読み出されることを回避できるので、セキュリティ性を高めることができる。その一方で、制御装置の内部において、アクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの整合を判定することができ、その結果に応じて、車両の始動許否が決定される。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーション判定手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている。したがって、販売店では、販売店用ツールを用いることによって、車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの整合/不整合を判定できる。
この発明の一実施形態では、前記アクティベーション判定手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている。したがって、販売店では、販売店用ツールを用いることによって、車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとの整合/不整合を判定できる。
この発明の一実施形態では、前記車両アクティベーション手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている。したがって、販売店では、販売店用ツールを用いることによって、車両をアクティベーション、すなわち始動可能状態とすることができる。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムと、前記識別情報を発行する識別情報サーバと、前記識別情報サーバから発行された前記識別情報を取得し、かつ前記保証登録サーバから保証登録情報が登録された車両の識別情報を取得する在庫管理手段と、を含み、前記識別情報書込み手段が、前記識別情報サーバが発行する識別情報を車両に書き込む、車両生産管理システムを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムと、前記識別情報を発行する識別情報サーバと、前記識別情報サーバから発行された前記識別情報を取得し、かつ前記保証登録サーバから保証登録情報が登録された車両の識別情報を取得する在庫管理手段と、を含み、前記識別情報書込み手段が、前記識別情報サーバが発行する識別情報を車両に書き込む、車両生産管理システムを提供する。
この構成により、在庫管理手段は、識別情報サーバから発行された識別情報を取得することによって、車両の生産情報を取得できる。一方、在庫管理手段は、保証登録サーバから保証登録済みの車両の識別情報を取得することによって、車両の小売り情報を適時に取得できる。したがって、生産情報および小売り情報に基づき、正確な在庫情報を得ることができ、それに基づいて、適切な在庫管理を行うことができ、さらには、適切な生産管理を行うことができる。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両生産管理システムにおいて用いられ、前記在庫管理手段を含む、車両在庫管理装置を提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられる前記保証登録サーバを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられる前記アクティベーションキーサーバを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられる前記保証登録サーバを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられる前記アクティベーションキーサーバを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられ、前記アクティベーション禁止コード書込み手段を備えている、工場用ツールを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられ、前記アクティベーションキー取得手段を備えている、販売店用ツールを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムにおいて用いられ、前記アクティベーションキー取得手段を備えている、販売店用ツールを提供する。
この発明の一実施形態は、前述のような特徴を有する車両登録システムによって保証登録される車両であって、アクティベーション禁止コードが書き込まれる前には前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション禁止コードが書き込まれた後には、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされるまでは前記車両を始動不能とし、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされた後は前記車両を始動可能とする始動制御手段を含む、車両を提供する。
この発明の一実施形態では、前記車両は、前記アクティベーション禁止コードの書込み時および前記車両アクティベーション手段によって車両を始動可能とするときに、外部と通信するためのコネクタと、前記コネクタを収納するための収納場所と、をさらに含む。前記車両アクティベーション手段によって前記車両を始動可能とする前は、前記コネクタが前記収納場所から引き出されて、コネクタへのアクセスが容易な状態とされることが好ましい。また、前記車両アクティベーション手段によって前記車両を始動可能とした後は、前記コネクタが前記収納場所に収納されて、前記コネクタへのアクセスが制限されることが好ましい。
この発明によれば、正確な生産管理を可能とする車両登録システムおよびそれを利用した車両生産管理システムを提供できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両登録システムを含む車両生産管理システムの構成を説明するための概念図である。車両生産管理システム1は、車両登録システム2と、生産管理サーバ70と、在庫管理システム110と、車両状態情報サーバ100と、を含む。車両登録システム2は、自動二輪車等の車両10の保証登録を行い、保証登録済みの車両10を始動可能とするためのシステムである。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両登録システムを含む車両生産管理システムの構成を説明するための概念図である。車両生産管理システム1は、車両登録システム2と、生産管理サーバ70と、在庫管理システム110と、車両状態情報サーバ100と、を含む。車両登録システム2は、自動二輪車等の車両10の保証登録を行い、保証登録済みの車両10を始動可能とするためのシステムである。
生産管理サーバ70は、車両10の生産に際して、個々の車両10を識別するための識別情報である車両識別番号(VIN)を発行する識別情報サーバとしての機能を有する。生産管理サーバ70は、製造工場30内のローカルエリアネットワーク(工場LAN)31(以下「工場LAN31」という。)に接続されたローカルサーバである。生産管理サーバ70は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN)4にも接続されており、WAN4を介してセントラルサーバ5にアクセスし、発行済みの車両識別番号の一覧を通知する。セントラルサーバ5は、WAN4上のサイトに設けられており、WAN4を介して複数の製造工場30から同様の情報が集められる。
在庫管理システム110は、販売店49の近くなどの適切な場所に設けられた倉庫(図示せず)内の車両10の在庫を管理するためのシステムである。在庫管理システム110は、在庫管理クライアント111を含む。在庫管理クライアント111は、典型的にはパーソナルコンピュータの形態を有しており、在庫管理プログラムが組み込まれることにより、在庫管理ツール、すなわち在庫管理装置として用いられる。在庫管理クライアント111は、生産管理拠点109のLAN112(以下「生産管理拠点LAN112」という。)に接続され、かつWAN4に接続されている。
車両登録システム2は、車両10が製造される製造工場30において用いられる工場クライアント32と、車両10が販売される販売店49(ディーラ)において用いられる車両登録クライアント51および車両診断クライアント52と、車両10を始動可能とするためのアクティベーションコードが蓄積されるアクティベーションコードサーバ80と、車両10の保証登録情報が蓄積される保証登録サーバ90と、を含む。
工場クライアント32は、典型的にはパーソナルコンピュータの形態を有しており、工場用車両診断プログラム等が組み込まれることにより、工場用ツールとして用いられる。工場クライアント32は、工場LAN31に接続され、かつWAN4に接続されている。工場クライアント32は、製造された車両10の完成検査、車両10に対する車両識別番号の書込み、車両10に対するアクティベーションコードの書込み、完成検査時の車両10の状態情報の収集などのために用いられる。これらの機能は、同一の工場クライアント32で行われる必要はなく、必要に応じて、複数の工場クライアント32により前記複数の機能を分担させてもよい。車両10にアクティベーションコードを書き込むことにより、車両10は始動禁止状態(始動不能状態)となる。すなわち、アクティベーションコードはアクティベーション禁止コードの一例である。アクティベーションコードは、車両識別番号ごとに異なる値を有する。
アクティベーションコードサーバ80は、WAN4上のサイトに配置されており、工場クライアント32からアクセス可能とされている。工場クライアント32は、生産管理サーバ70から車両識別番号を取得して車両10に書き込み、さらにその車両10にアクティベーションコードを書き込む。工場クライアント32は、その車両10の識別情報とアクティベーションコードとを含むアクティベーションコード登録要求をアクティベーションコードサーバ80に送信する。
販売店49で用いられる車両登録クライアント51は、典型的にはパーソナルコンピュータの形態を有しており、車両登録プログラム61が組み込まれることにより、販売店用ツールとして用いられる。車両登録クライアント51は、販売店49内のLAN53(以下「販売店LAN53」という。)に接続され、かつWAN4に接続されている。車両診断クライアント52も同様に、典型的にはパーソナルコンピュータの形態を有しており、販売店49用の車両診断プログラム62が組み込まれることにより、販売店用ツールとして用いられる。車両診断クライアント52は、販売店LAN53に接続され、かつWAN4に接続されている。車両登録クライアント51および車両診断クライアント52は、同一のパーソナルコンピュータで構成されていてもよい。以下、車両登録クライアント51および車両診断クライアント52を総称するときには、「販売店クライアント50」という。
保証登録サーバ90は、WAN4上のサイトに配置されており、販売店49の車両登録クライアント51からアクセス可能とされている。販売店49の担当者は、車両10の販売に際して、車両登録クライアント51を用いて保証登録サーバ90にアクセスし、車両識別番号を含む保証登録要求を保証登録サーバ90に送信する。保証登録サーバ90は、アクティベーションコードサーバ80にアクセスし、保証登録済みの車両10の車両識別番号を通知する。
アクティベーションコードサーバ80においては、車両識別番号に対応付けてアクティベーションコードが登録されているほか、保証登録済みの車両10については、さらに保証登録済みフラグが登録されている。保証登録が未了の車両識別番号については、保証登録済みフラグが未登録状態となっている。保証登録済みフラグが登録された状態とは、保証登録済みフラグが有効値を有する状態であってもよい。保証登録済みフラグの未登録状態とは、保証登録済みフラグが無効値を有する状態であってもよい。
販売店49では、顧客に車両10を引き渡す前に、いわゆる納車前整備を実行する。納車前整備は、車両10を始動して運転状態を確認する始動点検を含む。車両10を始動するために、アクティベーションコードによって始動不能となっている車両10を一時的に始動可能な状態とするためのテンポラリ解除が行われる。テンポラリ解除は、車両診断クライアント52を車両10に接続し、テンポラリ解除コマンドを車両10に送信することによって行うことができる。テンポラリ解除コマンドが入力されると、車両10は、その始動を所定回数(たとえば1回)だけ許容する。こうして、テンポラリ解除を利用して、納車前整備を行うことができる。
納車前整備の後に、販売店49は、顧客に車両10を引き渡して納車する。この納車に先立って、アクティベーションコードによる始動禁止を永久的に解除し、顧客による車両の利用に制限が生じないようにする必要がある。
アクティベーションのために、販売店49の担当者は、販売店クライアント50を車両10に接続した状態で、アクティベーションコードを取得するための操作を行う。それにより、販売店クライアント50は、車両10の車両識別番号を含むアクティベーションコード要求を作成して、アクティベーションコードサーバ80に送る。車両識別番号は、車両10との通信によって取得されてもよいし、販売店49の担当者が販売店クライアント50に予め入力してもよい。アクティベーションコードサーバ80は、アクティベーションコード要求に含まれる車両識別番号に基づいてレコードを検索する。そして、当該車両識別番号に対して保証登録済みフラグが登録されていれば、アクティベーションコードサーバ80は、対応するアクティベーションコードを生成して販売店クライアント50に返す。当該車両識別番号に対して保証登録済みフラグが未登録であれば、アクティベーションコードサーバ80は、エラーコードを販売店クライアント50に返す。
アクティベーションのために、販売店49の担当者は、販売店クライアント50を車両10に接続した状態で、アクティベーションコードを取得するための操作を行う。それにより、販売店クライアント50は、車両10の車両識別番号を含むアクティベーションコード要求を作成して、アクティベーションコードサーバ80に送る。車両識別番号は、車両10との通信によって取得されてもよいし、販売店49の担当者が販売店クライアント50に予め入力してもよい。アクティベーションコードサーバ80は、アクティベーションコード要求に含まれる車両識別番号に基づいてレコードを検索する。そして、当該車両識別番号に対して保証登録済みフラグが登録されていれば、アクティベーションコードサーバ80は、対応するアクティベーションコードを生成して販売店クライアント50に返す。当該車両識別番号に対して保証登録済みフラグが未登録であれば、アクティベーションコードサーバ80は、エラーコードを販売店クライアント50に返す。
アクティベーションコードが返された場合、販売店クライアント50は、そのアクティベーションコードを車両10に送信する。車両10の内部では、当該車両10に登録されているアクティベーションコードとの一致/不一致(整合/不整合)が判定され、それらが一致(整合)していれば、車両10の始動禁止状態が解除される。たとえば、アクティベーションコードを消去することによって車両10が始動可能とされてもよい。このように、この実施形態では、アクティベーションコードがアクティベーションキーの一例である。すなわち、この実施形態では、アクティベーションコードは、アクティベーション禁止コードであり、かつアクティベーションキーでもある。
車両状態情報サーバ100は、製造工場30において車両10の完成検査のために車両10が始動されたときの車両10の状態情報を収集する。具体的には、工場クライアント32は、車両10の完成検査のときに、車両10から、各種の診断情報を収集し、WAN4を介して車両状態情報サーバ100にアクセスし、車両識別番号に対応付けてそれらの診断情報(車両状態情報)を登録する。
図2は、車両10の電気的構成例を説明するためのブロック図である。車両10は、原動機11と、原動機11によって駆動される駆動車輪12と、原動機11を制御するための制御装置13と、始動スイッチ14と、スロットルポジションセンサ(TPS)15を含む複数のセンサ16を含む。始動スイッチ14は、車両10を始動するために使用者によって操作されるスイッチである。
原動機11は、車両10に備えられる駆動車輪12に動力を供給する。原動機11は、内燃機関を含んでいてもよく、電動モータを含んでいてもよく、それらの両方を含んでいてもよい。制御装置13は、典型的には、ECU(電子制御ユニット)である。内燃機関を含む車両10の場合には、制御装置13は、エンジンコントローラとしての機能を備える。電動モータを含む車両10の場合には、制御装置13は、モータコントローラとしての機能を備える。
原動機11の始動を禁止することにより、車両10の始動を禁止できる。電動モータの始動を禁止するには、電動モータへの通電を禁止すればよい。
内燃機関は、たとえば、シリンダヘッドと、シリンダと、シリンダ内で往復するピストンと、クランク軸と、ピストンとクランク軸とを結合するコンロッドとを含み、ピストンの往復運動によりクランク軸が回転するように構成されている。内燃機関は、さらに、ピストンとシリンダヘッドとの間に区画される燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、吸気量を調整するスロットルバルブと、燃焼室内の燃料/空気混合気に点火する点火プラグと、点火プラグに電力を供給する点火コイルとを含む。内燃機関には、始動時にクランク軸に回転力を与えるスタータモータが付属する場合がある。内燃機関の始動禁止は、インジェクタの作動禁止、点火コイルへの通電禁止、スタータモータへの通電禁止の少なくとも一つにより行える。
内燃機関は、たとえば、シリンダヘッドと、シリンダと、シリンダ内で往復するピストンと、クランク軸と、ピストンとクランク軸とを結合するコンロッドとを含み、ピストンの往復運動によりクランク軸が回転するように構成されている。内燃機関は、さらに、ピストンとシリンダヘッドとの間に区画される燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、吸気量を調整するスロットルバルブと、燃焼室内の燃料/空気混合気に点火する点火プラグと、点火プラグに電力を供給する点火コイルとを含む。内燃機関には、始動時にクランク軸に回転力を与えるスタータモータが付属する場合がある。内燃機関の始動禁止は、インジェクタの作動禁止、点火コイルへの通電禁止、スタータモータへの通電禁止の少なくとも一つにより行える。
スロットルポジションセンサ15は、典型的には、内燃機関のスロットルバルブの位置(スロットル開度)を検出するためのセンサである。スロットルバルブの位置(スロットル開度)は、スロットルグリップの操作に連動するので、スロットルポジションセンサ15は、スロットルグリップの操作位置を検出しているとも言える。スロットルグリップは、車両10の出力を調整するために使用者によって操作されるアクセル操作部材である。原動機11が電動モータを含む場合、とくに内燃機関を含まない場合には、スロットルポジションセンサ15は、スロットルグリップの操作位置を検出する操作位置センサであってもよい。
制御装置13は、プロセッサ18、メモリ19、通信インタフェース(I/F)20および駆動回路21を含む。駆動回路21は、原動機11の始動および出力制御のために電装品への電力の供給を制御する。電装品は、原動機11としての電動モータ自体を含んでもよく、電動モータへの給電経路に設けられたリレーを含んでもよい。また、電装品は、原動機11としての内燃機関に関連する電気部品、具体的には、インジェクタ、点火コイル、スタータモータなどであってもよい。
プロセッサ18は、メモリ19に格納されているプログラム22を実行する。プログラム22は、始動スイッチ14の操作に応答して原動機11を始動する原動機始動プログラム23、アクセル15の操作に応答して原動機11の出力を増減する出力調整プログラム24などを含む。プログラム22は、さらに、この実施形態では、メモリ19にアクティベーションコード27が書き込まれているときに原動機11の始動(すなわち車両10の始動)を禁止する始動禁止プログラム25を含む。始動禁止プログラム25は、原動機始動プログラム23の一部であってもよい。プロセッサ18は、始動禁止プログラム25を実行することにより、始動制御手段として機能する。この実施形態では、プログラム22は、さらに、アクティベーション(ACT)判定プログラム26および始動禁止解除プログラム27を含む。これらの機能については、後に説明する。
センサ16は、車両10の状態情報を取得するためのセンサを含む。たとえば、原動機11の回転速度、車両10の速さ、バッテリ電圧、スロットル開度、大気圧、吸入空気管圧力、吸入空気温度、機温、シフトポジションなどを検出する複数のセンサ16が車両10に備えられている。
通信インタフェース20は、車両10外との通信を仲介する。具体的には、工場クライアント32、販売店クライアント50(車両登録クライアント51、車両診断クライアント52)が必要に応じて通信インタフェース20に接続(典型的には有線接続)され、それらのクライアントとの間での通信が行われる。
通信インタフェース20は、車両10外との通信を仲介する。具体的には、工場クライアント32、販売店クライアント50(車両登録クライアント51、車両診断クライアント52)が必要に応じて通信インタフェース20に接続(典型的には有線接続)され、それらのクライアントとの間での通信が行われる。
工場クライアント32は、通信インタフェース20を介して制御装置13に接続された状態で、制御装置13に対して(すなわち車両10に対して)、車両識別番号28およびアクティベーションコード29を書き込むことができる。工場クライアント32は、さらに、制御装置13から(すなわち車両10から)状態情報を取得することができる。
車両識別番号28またはアクティベーションコード29を受信した場合には、プロセッサ18は、メモリ19にそれらが書込み済みかどうかを調べ、未書込みであれば、それらを書き込む。メモリ19は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やFlashメモリ等の不揮発性メモリを含み、電源が遮断されても記憶情報が保持されるように構成されている。状態情報は、センサ16によって検出される情報のほか、制御装置13が内部生成する情報を含んでもよい。内部で生成する情報とは、燃料噴射時間(燃料噴射量)、ノック遅角量、原動機制御や変速機制御等のための制御モードなどであってもよい。
車両識別番号28またはアクティベーションコード29を受信した場合には、プロセッサ18は、メモリ19にそれらが書込み済みかどうかを調べ、未書込みであれば、それらを書き込む。メモリ19は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やFlashメモリ等の不揮発性メモリを含み、電源が遮断されても記憶情報が保持されるように構成されている。状態情報は、センサ16によって検出される情報のほか、制御装置13が内部生成する情報を含んでもよい。内部で生成する情報とは、燃料噴射時間(燃料噴射量)、ノック遅角量、原動機制御や変速機制御等のための制御モードなどであってもよい。
また、販売店クライアント50は、通信インタフェース20を介して制御装置13に接続された状態で、制御装置13から(すなわち車両10から)車両識別番号28を取得できるようになっていてもよい。また、販売店クライアント50は、通信インタフェース20を介して制御装置13に接続された状態で、制御装置13に対して(すなわち車両10に対して)、始動禁止解除処理を行うことができる。始動禁止解除処理は、制御装置13に対して、アクティベーションコードを含む始動禁止解除要求を入力する処理であってもよい。
アクティベーション判定プログラム26は、メモリ19にアクティベーションコード29が書き込まれている場合に、アクティベーションコード判定処理を行う。アクティベーション判定プログラム26は、メモリ19に書き込まれているアクティベーションコード29と、通信インタフェース20を介して外部から与えられる始動禁止解除要求に含まれるアクティベーションコードとを照合して、一致/不一致を判定するアクティベーション判定手段の機能を提供する。始動禁止解除プログラム27は、それらのアクティベーションコードが一致すると判定されると、始動禁止解除指令を生成する。それらのアクティベーションコードが不一致であるときには、始動禁止解除プログラム29は、始動禁止解除指令を生成しない。制御装置13は、始動禁止解除指令が生成されると、メモリ19内のアクティベーションコード29を消去したり無効化したりして、車両10の始動禁止を解除する。このように、始動禁止解除プログラム27は、車両アクティベーション手段の機能を提供する。
この実施形態では、始動禁止解除プログラム27は、通信インタフェース20を介して与えられる一時解除要求に応答して、始動禁止状態を一時的に解除するテンポラリ解除機能を備えている。具体的には、始動禁止解除プログラム27は、一時解除要求(テンポラリ解除コマンド)が与えられると、車両10の始動を所定回数(たとえば1回)だけ許容し、所定回数の始動が行われた後に車両10の運転が停止(たとえばメインスイッチオフ)されると、再び、車両10を始動禁止状態とする。テンポラリ解除機能は、典型的には、車両10の納車前整備のために車両10を一時的に始動する場合に用いられる。
図3は、工場クライアント32の構成例を説明するためのブロック図である。工場クライアント32は、典型的には、パーソナルコンピュータの形態を有しており、プロセッサ33、記憶装置34、入力装置35、表示装置36、ネットワーク通信インタフェース(I/F)37、車両通信インタフェース(I/F)38を含む。記憶装置34は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。入力装置35は、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。表示装置36は、液晶表示装置に代表される二次元表示デバイスであってもよい。ネットワーク通信インタフェース37は、工場LAN31への接続、WAN4への接続(有線接続または無線接続。典型的には工場LAN31を介する接続)などを仲介する。車両通信インタフェース38は、車両10の制御装置13との接続(典型的には有線接続)を仲介する。
記憶装置34には、複数のプログラム40が格納されている。プロセッサ33は、それらのプログラム40を実行することによって、複数の機能を実現する。プログラム40は、組み立てられた車両10の完成検査のための車両診断プログラム41、完成車両10に対する車両識別番号の書込みのための車両識別番号書込みプログラム42、完成検査後の車両10に出荷までにアクティベーションコードを書き込むためのアクティベーション(ACT)コード書込みプログラム43、および完成検査時の車両10の状態情報を収集するための状態情報収集プログラム44を含む。製造工場30の作業者は、必要に応じてこれらの機能を用いることにより、完成車両10の検査、完成車両10への識別番号の書込み、完成車両10へのアクティベーションコードの書込み、車両10からの状態情報の収集を行うことができる。
車両識別番号書込みプログラム42は、生産管理サーバ70に対して車両識別番号発行要求を送信し、それに応答して生産管理サーバ70が発行する車両識別番号を取得して、車両10に向けて送信する識別情報書込み手段の機能を提供する。アクティベーションコード書込みプログラム43は、車両10に対してアクティベーション禁止コードとしてのアクティベーションコードを書き込むアクティベーション禁止コード書込み手段の機能を提供する。また、アクティベーションコード書込みプログラム43は、車両10にアクティベーションコードを書き込むと、WAN4を介してアクティベーションコードサーバ80に対してアクティベーションコード登録要求を送信する機能を提供する。アクティベーションコード登録要求は、車両識別番号とアクティベーションコードとを含む。
また、状態情報収集プログラム44は、車両10の状態情報を収集する車両状態情報収集手段としての機能を提供する。さらに、状態情報収集プログラム44は、WAN4を介して車両状態情報サーバ100に対して状態情報登録要求を送信する機能を提供する。状態情報登録要求は、車両識別番号と、収集された状態情報とを含む。
図4は、車両登録クライアント51および車両診断クライアント52として兼用可能な販売店クライアント50の構成例を説明するためのブロック図である。販売店クライアント50は、典型的には、パーソナルコンピュータの形態を有しており、プロセッサ54、記憶装置55、入力装置56、表示装置57、ネットワーク通信インタフェース(I/F)58、車両通信インタフェース(I/F)59を含む。記憶装置55は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。入力装置56は、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。表示装置57は、液晶表示装置に代表される二次元表示デバイスであってもよい。ネットワーク通信インタフェース58は、販売店LAN53への接続、WAN4への接続(有線接続または無線接続。典型的には販売店LAN53を介する接続)などを仲介する。車両通信インタフェース59は、車両10の制御装置13との接続(典型的には有線接続)を仲介する。
図4は、車両登録クライアント51および車両診断クライアント52として兼用可能な販売店クライアント50の構成例を説明するためのブロック図である。販売店クライアント50は、典型的には、パーソナルコンピュータの形態を有しており、プロセッサ54、記憶装置55、入力装置56、表示装置57、ネットワーク通信インタフェース(I/F)58、車両通信インタフェース(I/F)59を含む。記憶装置55は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。入力装置56は、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。表示装置57は、液晶表示装置に代表される二次元表示デバイスであってもよい。ネットワーク通信インタフェース58は、販売店LAN53への接続、WAN4への接続(有線接続または無線接続。典型的には販売店LAN53を介する接続)などを仲介する。車両通信インタフェース59は、車両10の制御装置13との接続(典型的には有線接続)を仲介する。
記憶装置55には、複数のプログラムが格納されている。プロセッサ54は、それらのプログラムを実行することによって、複数の機能を実現する。プログラムは、車両10の保証登録のための車両登録プログラム61と、納車前整備等のための車両診断プログラム62とを含む。車両登録プログラム61は、制御装置13から(すなわち)車両10から車両識別番号を読み出す車両識別番号読出しプログラム63と、WAN4を介して保証登録サーバ90に対して保証登録要求を送信する保証登録プログラム64とを提供する。保証登録要求は、車両識別番号および保証登録情報を含む。
販売店49の担当者は、車両登録プログラム61を用いることによって、売買契約が成立した車両10の保証情報を保証登録サーバ90に登録することができる。
車両診断プログラム62は、納車前整備等のために制御装置13から(すなわち車両10から)状態情報を読み出す診断機能を提供する診断プログラム65を含む。車両診断プログラム62は、さらに、この実施形態では、車両10から車両識別番号を読み出すための車両識別番号読出しプログラム66を含む。車両診断プログラム62は、さらに、アクティベーションコードサーバ80にアクセスしてアクティベーションコードを取得するアクティベーション(ACT)コード取得プログラム68、および車両10の始動禁止状態を解除するための始動禁止解除プログラム69を含む。アクティベーションコード取得プログラム68は、アクティベーションコードサーバ80から、アクティベーションキーとしてのアクティベーションコードを取得するアクティベーションキー取得手段の機能を提供する。
車両診断プログラム62は、納車前整備等のために制御装置13から(すなわち車両10から)状態情報を読み出す診断機能を提供する診断プログラム65を含む。車両診断プログラム62は、さらに、この実施形態では、車両10から車両識別番号を読み出すための車両識別番号読出しプログラム66を含む。車両診断プログラム62は、さらに、アクティベーションコードサーバ80にアクセスしてアクティベーションコードを取得するアクティベーション(ACT)コード取得プログラム68、および車両10の始動禁止状態を解除するための始動禁止解除プログラム69を含む。アクティベーションコード取得プログラム68は、アクティベーションコードサーバ80から、アクティベーションキーとしてのアクティベーションコードを取得するアクティベーションキー取得手段の機能を提供する。
販売店49の納車前整備担当者は、これらのプログラムを用いることによって、車両識別番号を含むアクティベーションコード要求をアクティベーションコードサーバ80に送信し、アクティベーションコードサーバ80から対応するアクティベーションコードを取得できる。始動禁止解除プログラム69は、車両10から読み出したアクティベーションコードを含む始動禁止解除要求を、車両通信インタフェース59を介して車両10の制御装置13に入力する機能を提供する。制御装置13(具体的にはアクティベーション判定プログラム26)は、始動禁止解除要求に含まれているアクティベーションコードとメモリ19に登録されているアクティベーションとを照合して一致/不一致を判定する。そして、前述のとおり、それらのアクティベーションコードが一致すると、車両10が始動可能になる。それらのアクティベーションコードが不一致であるとき、より具体的には、アクティベーションコードサーバ80がエラーコードを返したときには、アクティベーションコードが不一致となるので、車両10は始動禁止状態に保持される。
この実施形態では、始動禁止解除プログラム69は、車両通信インタフェース59を介して車両10の制御装置に対して一時解除要求を入力する機能を備えている。この機能を用いることによって、販売店クライアント50を用いることで、車両10のテンポラリ解除機能を利用できる。このテンポラリ解除機能を用いることによって、車両10の納車前整備のために車両10を始動することができる。
図5は、生産管理サーバ70の構成例を説明するためのブロック図である。生産管理サーバ70は、コンピュータの形態を有しており、プロセッサ71、記憶装置72、ネットワーク通信インタフェース(I/F)73を含む。記憶装置72は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。ネットワーク通信インタフェース73は、工場LAN31への接続、WAN4への接続(典型的には工場LAN31を介する接続)などを仲介する。
記憶装置72には、生産管理サーバプログラム75と、車両識別番号データベース(DB)78とが格納されている。生産管理サーバプログラム75は、車両識別番号データベース78を参照して未使用の車両識別番号を発行する車両識別番号発行プログラム76と、使用済みの車両識別番号をWAN4を介してセントラルサーバ5に通知する生産通知プログラム77とを含む。車両識別番号発行プログラム76は、工場クライアント32から車両識別番号発行要求を受けると、それに応答して未使用の車両識別番号を発行する機能を提供する。車両識別番号発行プログラム76は、さらに、当該車両識別番号が発行済みであること、すなわち当該車両識別番号の車両10が生産されたことを表す生産完了情報を車両識別番号データベース78に登録する。生産通知プログラム77は、生産完了情報が登録された車両識別番号をセントラルサーバ5に通知する。
生産管理サーバ70は、個々の製造工場30の工場LAN31に接続されたローカルサーバである。セントラルサーバ5は、個々の製造工場30の生産管理サーバ70に対して、発行可能な車両識別番号範囲を重複しないように割り振る。したがって、複数の製造工場30の生産管理サーバ70がそれぞれ発行する車両識別番号は、個々の車両10に対して一意に定まる車両固有の識別情報である。
図6は、アクティベーションコードサーバ80の構成例を説明するためのブロック図である。アクティベーションコードサーバ80は、アクティベーションキーサーバの一例である。アクティベーションコードサーバ80は、コンピュータの形態を有しており、プロセッサ81、記憶装置82、ネットワーク通信インタフェース(I/F)83を含む。記憶装置82は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。ネットワーク通信インタフェース83は、WAN4への接続(典型的には有線接続)などを仲介する。
記憶装置82には、アクティベーション(ACT)コードサーバプログラム85と、アクティベーション(ACT)コードデータベース(DB)89とが格納されている。アクティベーションコードサーバプログラム85は、アクティベーション(ACT)コード登録プログラム86と、アクティベーション(ACT)コード発行プログラム87と、フラグ登録プログラム88とを含む。
アクティベーションコード登録プログラム86は、工場クライアント32からアクティベーションコード登録要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号およびアクティベーションコードを対応付けてアクティベーションコードデータベース89に登録する機能を提供する。
アクティベーションコード発行プログラム87は、販売店クライアント50からアクティベーションコード要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号のレコードをアクティベーションコードデータベース89から検索する。そして、アクティベーションコード発行プログラム87は、検索されたレコードに保証登録済みフラグが登録されていれば、当該車両識別番号に対応するアクティベーションコードを販売店クライアント50に送信する。検索されたレコードに保証登録済みフラグが登録されていなければ、アクティベーションコード発行プログラム87は、エラーコードを販売店クライアント50に送信する。このように、アクティベーションコード発行プログラム87は、アクティベーションキーとしてのアクティベーションコードを発行するアクティベーションキー発行制御手段の機能を提供する。
アクティベーションコード発行プログラム87は、販売店クライアント50からアクティベーションコード要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号のレコードをアクティベーションコードデータベース89から検索する。そして、アクティベーションコード発行プログラム87は、検索されたレコードに保証登録済みフラグが登録されていれば、当該車両識別番号に対応するアクティベーションコードを販売店クライアント50に送信する。検索されたレコードに保証登録済みフラグが登録されていなければ、アクティベーションコード発行プログラム87は、エラーコードを販売店クライアント50に送信する。このように、アクティベーションコード発行プログラム87は、アクティベーションキーとしてのアクティベーションコードを発行するアクティベーションキー発行制御手段の機能を提供する。
フラグ登録プログラム88は、保証登録サーバ90から保証登録済み通知を受けると、当該通知に含まれている車両識別番号に関して、アクティベーションコードデータベース89のレコードに保証登録済みフラグを登録する。このように、フラグ登録プログラム88は、フラグ登録手段の機能を提供する。
図7は、保証登録サーバ90の構成例を説明するためのブロック図である。保証登録サーバ90は、コンピュータの形態を有しており、プロセッサ91、記憶装置92、ネットワーク通信インタフェース(I/F)93を含む。記憶装置92は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。ネットワーク通信インタフェース93は、WAN4への接続(典型的には有線接続)などを仲介する。
図7は、保証登録サーバ90の構成例を説明するためのブロック図である。保証登録サーバ90は、コンピュータの形態を有しており、プロセッサ91、記憶装置92、ネットワーク通信インタフェース(I/F)93を含む。記憶装置92は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。ネットワーク通信インタフェース93は、WAN4への接続(典型的には有線接続)などを仲介する。
記憶装置92には、保証登録サーバプログラム95と、保証登録データベース(DB)98とが格納されている。保証登録サーバプログラム95は、保証登録プログラム96と、保証登録通知プログラム97とを含む。
保証登録プログラム96は、販売店クライアント50から保証登録要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号および保証登録情報を対応付けて保証登録データベース98に登録する。保証登録通知プログラム97は、保証登録情報が保証登録データベース98に登録されると、WAN4を介してアクティベーションコードサーバ80に対して保証登録通知を送信する保証登録通知手段の機能を提供する。保証登録通知には、保証登録情報が登録された車両10の車両識別番号が含まれている。
保証登録プログラム96は、販売店クライアント50から保証登録要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号および保証登録情報を対応付けて保証登録データベース98に登録する。保証登録通知プログラム97は、保証登録情報が保証登録データベース98に登録されると、WAN4を介してアクティベーションコードサーバ80に対して保証登録通知を送信する保証登録通知手段の機能を提供する。保証登録通知には、保証登録情報が登録された車両10の車両識別番号が含まれている。
図8は、車両状態情報サーバ100の構成例を説明するためのブロック図である。車両状態情報サーバ100は、コンピュータの形態を有しており、プロセッサ101、記憶装置102、ネットワーク通信インタフェース(I/F)103を含む。記憶装置102は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。ネットワーク通信インタフェース103は、WAN4への接続(典型的には有線接続)などを仲介する。
記憶装置102には、車両状態情報サーバプログラム104と、車両状態情報データベース(DB)105とが格納されている。車両状態情報サーバプログラム104は、工場クライアント32から状態情報登録要求を受けると、当該要求に含まれている車両識別番号および車両状態情報を対応付けて車両状態情報データベース105に登録する。車両状態情報データベース105に登録された情報は、販売中の車両の状態の検証に用いたり、新規車両の開発のための参考情報として用いたりすることができる。
図9は、在庫管理クライアント111の構成を説明するためのブロック図である。在庫管理クライアント111は、在庫管理手段としての機能を有する在庫管理装置の一例である。在庫管理クライアント111は、典型的には、パーソナルコンピュータの形態を有しており、プロセッサ114、記憶装置115、入力装置116、表示装置117、ネットワーク通信インタフェース(I/F)118を含む。記憶装置115は、半導体メモリデバイスを含んでいてもよく、磁気ディスク等の他の形態の記憶装置を含んでいてもよい。入力装置116は、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。表示装置117は、液晶表示装置に代表される二次元表示デバイスであってもよい。ネットワーク通信インタフェース118は、生産管理拠点LAN112への接続、WAN4への接続(有線接続または無線接続。典型的には生産管理拠点LAN112を介する接続)などを仲介する。
記憶装置115には、複数のプログラム120が格納されている。プロセッサ114は、それらのプログラム120を実行することによって、複数の機能を実現する。プログラム120は、生産情報取得プログラム121と、販売情報取得プログラム122と、在庫情報生成プログラム123と、を含む。これらのプログラム121,122,123が、在庫管理手段の機能を提供する。
生産情報取得プログラム121は、セントラルサーバ5から生産済み車両10の車両識別番号を取得し、生産情報125として、記憶装置115に格納する。販売情報取得プログラム122は、保証登録サーバ90から保証登録済み車両10の車両識別番号を取得し、販売情報126として記憶装置115に格納する。在庫情報生成プログラム123は、記憶装置115から生産情報125および販売情報126を読み出し、それらに基づいて在庫情報127を生成し、その在庫情報を記憶装置115に格納する。
生産情報125に含まれているいずれかの車両識別番号が販売情報126にも含まれていれば、その車両10は販売済みであり、したがって、いずれの倉庫にも存在していないことになる。生産情報125に含まれているいずれかの車両識別番号が販売情報126には含まれていなければ、当該車両10は在庫していることになる。このような原理に基づいて、在庫状況を表す在庫情報127が生成される。この在庫情報127を用いることにより、適切な在庫管理を行うことができる。
図10Aは、製造工場30における作業およびそれに伴う処理を説明するための概念図である。車両10の組立が完成すると、完成検査が行われる。完成検査は、車両10を始動、具体的には原動機11(エンジンやモータ)を始動して、運転状態が正常であることを確認する運転点検を含む。運転点検に際して、車両10に工場クライアント32が接続される。その状態で、工場クライアント32は、車両10の制御装置13に対して、車両識別番号(VIN)を書き込む。車両10のフレームには、図示しない打刻装置によって、対応する車両識別番号が打刻される。工場クライアント32は、さらに、車両10の制御装置13から、車両10の状態情報を収集する(ロギング)。工場クライアント32は、収集された状態情報を車両状態情報サーバ100に送信する。
完成検査に合格すると、車両10を梱包するまでの間に、工場クライアント32を用いて、車両10に対してアクティベーションコードが書き込まれる。これにより、車両10は始動禁止状態で梱包される。完成検査不合格の場合には、必要な修正を行ったうえで、再度、完成検査が行われる。工場クライアント32は、アクティベーションコードサーバ80に対して、車両識別番号およびアクティベーションコードを含むアクティベーションコード登録要求を送出する。それにより、アクティベーションコードサーバ80は、車両識別番号と対応付けてアクティベーションコードを登録する。
梱包後の車両10は、仕向け地の倉庫に向けて出荷される。
図10Bは、販売店49における作業およびそれに伴う処理を説明するための概念図である。販売店49は生産管理拠点109に対して仕入れ注文を行い、それに応じて、近くの倉庫から販売店49に車両10が納入される。販売店49は、顧客との売買契約が成立すると、納車前整備を行う。
図10Bは、販売店49における作業およびそれに伴う処理を説明するための概念図である。販売店49は生産管理拠点109に対して仕入れ注文を行い、それに応じて、近くの倉庫から販売店49に車両10が納入される。販売店49は、顧客との売買契約が成立すると、納車前整備を行う。
販売店49の納車前整備担当者は、納車前整備に際して、車両診断クライアント52を車両10に接続し、車両10の制御装置13にテンポラリ解除コマンドを入力する。これにより、車両10が所定回数(たとえば1回)だけ、始動可能になる。その後に、納車前整備担当者は、車両10を始動して、車両10の運転状態を検査することができる。納車前整備の際には、車両診断クライアント52は、オフライン、すなわち、販売店LAN53に接続されていなくてもよい。
車両10を顧客に引き渡すよりも前に、販売店49の担当者は、車両登録クライアント51を用いて、保証登録処理を行う。このとき、車両登録クライアント51は、販売店LAN53を介して保証登録サーバ90にアクセスする。車両登録クライアント51を用いて保証登録処理を行うことにより、保証登録サーバ90には、売買契約が成立した車両10の車両識別番号に対応付けて保証登録情報が登録される。それにより、保証登録サーバ90は、アクティベーションコードサーバ80に対して、当該車両識別番号を含む保証登録通知を送出する。すると、アクティベーションコードサーバ80は、当該車両識別番号のレコードに保証登録済みフラグを登録する。
保証登録処理の際、車両登録クライアント51が車両10に接続されて、車両10から車両識別番号が取得されてもよい。また、保証登録処理の際、車両登録クライアント51を車両10に接続する必要はなく、操作者が車両識別番号を入力して保証登録処理を行ってもよい。
販売店49の担当者は、納車に際して、販売店クライアント50(車両登録クライアント51または車両診断クライアント52)を車両10に接続し、アクティベーションコードを取得するための操作(アクティベーション操作)を行う。車両診断クライアント52は、車両識別番号を車両10から読み出し、その車両識別番号を含むアクティベーションコード要求を生成し、アクティベーションコードサーバ80に送信する。アクティベーションコードサーバ80からアクティベーションコードが返されると、販売店クライアント50は、そのアクティベーションコードを含む始動禁止解除要求を車両10に入力する。車両10に備えられた制御装置13は、そのアクティベーションコードとメモリ19に書き込まれているアクティベーションコードとを照合し、それらが一致すると、車両10を始動可能な状態とする。
販売店49の担当者は、納車に際して、販売店クライアント50(車両登録クライアント51または車両診断クライアント52)を車両10に接続し、アクティベーションコードを取得するための操作(アクティベーション操作)を行う。車両診断クライアント52は、車両識別番号を車両10から読み出し、その車両識別番号を含むアクティベーションコード要求を生成し、アクティベーションコードサーバ80に送信する。アクティベーションコードサーバ80からアクティベーションコードが返されると、販売店クライアント50は、そのアクティベーションコードを含む始動禁止解除要求を車両10に入力する。車両10に備えられた制御装置13は、そのアクティベーションコードとメモリ19に書き込まれているアクティベーションコードとを照合し、それらが一致すると、車両10を始動可能な状態とする。
こうして、始動禁止状態の解除(アクティベーション)が終了すると、始動可能な状態となった車両10が顧客に引き渡される。
保証登録処理とアクティベーション操作とは、別々に行われてもよいし、連続して行われてもよい。ただし、保証登録処理前には適正なアクティベーションコードを取得できないので、保証登録処理の後に、アクティベーション操作を行う必要がある。
保証登録処理とアクティベーション操作とは、別々に行われてもよいし、連続して行われてもよい。ただし、保証登録処理前には適正なアクティベーションコードを取得できないので、保証登録処理の後に、アクティベーション操作を行う必要がある。
このように、この実施形態によれば、製造工場30からの出荷前に車両10にアクティベーションコードが書き込まれることにより、車両10が始動禁止状態となる。一方、売買契約が成立した車両10の保証登録処理が販売店クライアント50によって行われると、このことが保証登録サーバ90からアクティベーションコードサーバ80に通知される。アクティベーションコードサーバ80では、当該車両10の車両識別番号に対応付けて、アクティベーションコードが登録されており、さらに保証登録の通知がされることにより、保証登録済みフラグが当該車両識別番号に対応付けて登録される。
販売店49では、顧客に車両10を引き渡す前に、販売店クライアント50の操作によって、アクティベーションコードサーバ80に対してアクティベーションコード要求が送信される。これに応答して、アクティベーションコードサーバ80は、当該アクティベーションコード要求に含まれている車両識別番号に対して保証登録済みフラグが登録されていることを条件に、対応するアクティベーションコードを返す。もしも、保証登録済みフラグが登録されていなければ、アクティベーションコードサーバ80は、エラーコードを返す。
販売店クライアント50は、アクティベーションコードサーバ80から返されたコード(アクティベーションコードまたはエラーコード)を車両10に入力する。車両10の制御装置13は、メモリ19に登録されているアクティベーションコードと販売店クライアント50から入力されたコードとを照合し、一致していれば、始動禁止状態を解除し、不一致なら始動禁止状態を維持する。それにより、始動に関する制限が解除され、使用者は、始動スイッチ14を操作することにより、車両10を制限なく始動できる。
車両10の保証登録がされていなければ、アクティベーションコードを取得できないので、車両の始動禁止状態を解除することができない。したがって、納車に先立って保証登録が確実に行われる。それにより、保証登録サーバ90から保証登録情報を取得することにより、個々の車両10が納車直前であること、すなわち顧客との売買契約が完了していることを適時に知ることができる。これにより、小売り情報を適時に取得することができるので、適切な在庫管理および生産管理を行うことができる。
この実施形態では、アクティベーションコードが、アクティベーション禁止コードおよびアクティベーションキーとして兼用されているので、アクティベーションキーの発行の際に演算処理等は必要ではない。したがって、アクティベーションコードサーバ80は、複雑な演算を行う必要がない。したがって、制御装置13には、高度な演算能力が要求されない。換言すれば、演算能力の低い制御装置13であっても、アクティベーション判定機能を備えることができる。
アクティベーション判定機能を制御装置13に内蔵することにより、制御装置13から外部へとアクティベーションコードを読み出す必要がなくなる。したがって、制御装置13は高機能である必要がない。すなわち、制御装置13は、メモリ19に書き込まれたアクティベーションコードを通信インタフェース20を介して読み出すためのコマンドを実装する必要がない。このことはさらに、セキュリティ性の向上をもたらす。すなわち、アクティベーションコードが不正に読み出されることを回避できるので、セキュリティ性を高めることができる。
アクティベーションコードの車両10への書込み、および車両10のアクティベーション(始動禁止解除)のためには、制御装置13から延びているハーネス171のコネクタ172を工場クライアント32または販売店クライアント50に接続する必要がある(図1参照)。不正アクセスによるアクティベーションを防ぐために、アクティベーションコード書込み前には、前記コネクタ172を接続しやすい位置に配置しておく一方で、アクティベーションコード書込み後には当該コネクタ172を接続し難い位置に移設することが好ましい。たとえば、車両10のシート17の下方にコネクタ172の収納場所が設けられていてもよい。この場合、アクティベーションコード書込み前には、収納場所からハーネス171を引き出して、コネクタ172を外部からアクセスできる場所に配置しておくことが好ましい。その一方で、アクティベーションコード書込み後には、シート17の下方の収納場所にハーネス171およびコネクタ172を収容して、外部から容易にはコネクタ172にアクセスできないようにすることが好ましい。たとえば、ボルト等の締結具で収納場所を閉塞する(具体的にはシート17を取り付ける)構造としておけば、収納状態のコネクタ172には容易にアクセスできないので、セキュリティ性を高めることができる。
また、この実施形態では、保証登録サーバ90は、保証登録が行われると、アクティベーションコードサーバ80に保証登録通知を送出する。したがって、アクティベーションコードサーバ80に保証登録を速やかに通知できるから、保証登録からアクティベーションコードが発行可能となるまでの時間が短い。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。
たとえば、アクティベーション禁止コードとアクティベーションキーとが同一である必要はなく、アクティベーション禁止コードとは異なるアクティベーションキーが用いられてもよい。より具体的には、アクティベーションキーサーバは、アクティベーション禁止コードに対応したアクティベーションキーを識別情報に対応付けて登録するように構成されていてもよい。この場合、アクティベーションキーは、アクティベーション禁止コードに基づく演算によって求められてもよい。このような演算は、アクティベーションキーサーバが行ってもよいし、たとえば、車両の製造工場で用いられる工場用ツールによって行われてもよい。また、アクティベーションキーサーバは、アクティベーションキーを発行するときに、アクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを演算してもよい。
また、保証登録サーバがアクティベーションキーサーバに対して保証登録を通知する代わりに、アクティベーションキーサーバに保証登録済みフラグを登録するフラグ登録手段が、保証登録サーバの情報を参照してもよい。すなわち、フラグ登録手段が、保証登録サーバの保証登録情報に基づいて保証登録済みの車両の識別情報を特定することにより、アクティベーションキーサーバに保証登録済みフラグを登録してもよい。
また、前述の実施形態では、アクティベーション判定手段および車両アクティベーション手段が、車両10に備えられているが、これらの機能を販売店クライアント50に備えてもよい。具体的には、図4を参照して、車両診断プログラム62は、二点鎖線で示すように、車両10からアクティベーションコードを読み出すためのアクティベーションコードコード読出しコマンドを発行するアクティベーション(ACT)コード読出しプログラム67を含んでいてもよい。この場合、車両10の制御装置13は、アクティベーションコードコード読出しコマンドを実装し、このコマンドに応答して、メモリ19に登録されているアクティベーションコードを通信インタフェース20から送出する。そして、始動禁止解除プログラム69は、車両10から読み出したアクティベーションコードと、アクティベーションコードサーバ80から取得したアクティベーションコードとを照合して一致/不一致を判定するアクティベーション判定手段の機能を提供する。始動禁止解除プログラム69は、それらのアクティベーションコードが一致すると、制御装置13に対して(すなわち車両10に対して)、始動禁止解除指令を送信する。それにより、車両10の制御装置13は、車両10の始動制限を解除する。それらのアクティベーションコードが不一致であるとき、より具体的には、アクティベーションコードサーバ80がエラーコードを返したときには、始動禁止解除プログラム69は、始動禁止解除指令を発行しない。したがって、車両10の始動禁止状態は解除されない。このように、始動禁止解除プログラム69は、車両アクティベーション手段の機能を提供する。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両生産管理システム、2 車両登録システム、4 WAN、5 セントラルサーバ、10 車両、11 原動機、12 駆動車輪、13 制御装置、14 始動スイッチ、15 アクセル、16 センサ、20 通信インタフェース、23 原動機始動プログラム、24 出力調整プログラム、25 始動禁止プログラム、26 アクティベーション判定プログラム、27 始動禁止解除プログラム、28 車両識別番号、29 アクティベーションコード、30 製造工場、31 工場LAN、32 工場クライアント、37 ネットワーク通信インタフェース、38 車両通信インタフェース、41 車両診断プログラム、42 車両識別番号書込みプログラム、43 アクティベーションコード書込みプログラム、44 状態情報収集プログラム、49 販売店、50 販売店クライアント、51 車両登録クライアント(販売店クライアント)、52 車両診断クライアント(販売店クライアント)、53 販売店LAN、58 ネットワーク通信インタフェース、59 車両通信インタフェース、61 車両登録プログラム、62 車両診断プログラム、63 車両識別番号読出しプログラム、64 保証登録プログラム、65 診断プログラム、66 車両識別番号読出しプログラム、67 アクティベーションコード読出しプログラム、68 アクティベーションコード取得プログラム、69 始動禁止解除プログラム、70 生産管理サーバ、73 ネットワーク通信インタフェース、75 生産管理サーバプログラム、76 車両識別番号発行プログラム、77 生産通知プログラム、78 車両識別番号データベース、80 アクティベーションコードサーバ、83 ネットワーク通信インタフェース、85 アクティベーションコードサーバプログラム、86 アクティベーションコード登録プログラム、87 アクティベーションコード発行プログラム、88 フラグ登録プログラム、89 アクティベーションコードデータベース、90 保証登録サーバ、93 ネットワーク通信インタフェース、95 保証登録サーバプログラム、96 保証登録プログラム、97 保証登録通知プログラム、98 保証登録データベース、100 車両状態情報サーバ、103 ネットワーク通信インタフェース、104 車両状態情報サーバプログラム、105 車両状態情報データベース、109 生産管理拠点、110 在庫管理システム、111 在庫管理クライアント、112 生産管理拠点LAN、118 ネットワーク通信インタフェース、121 生産情報取得プログラム、122 販売情報取得プログラム、123 在庫情報生成プログラム、125 生産情報、126 販売情報、127 在庫情報
Claims (21)
- 識別情報を車両に書き込む識別情報書込み手段と、
車両の始動を禁止するアクティベーション禁止コードを車両に書き込むアクティベーション禁止コード書込み手段と、
車両に書き込まれた前記識別情報と当該車両に書き込まれた前記アクティベーション禁止コードに対応する情報とが対応付けられて登録され、前記アクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを生成するアクティベーションキーサーバと、
車両の前記識別情報と当該車両の保証登録情報とが対応付けられて登録される保証登録サーバと、
車両の前記識別情報を含むアクティベーションキー要求を受信すると、当該アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応する保証登録情報が前記保証登録サーバに登録されていることを条件に、前記アクティベーションキーサーバから、当該識別情報に対応付けられているアクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行させるアクティベーションキー発行制御手段と、
車両の前記識別情報を含むアクティベーションキー要求を前記アクティベーションキー発行制御手段に向けて送出し、かつ前記アクティベーションキーサーバから発行されるアクティベーションキーを受信するアクティベーションキー取得手段と、
前記アクティベーションキー取得手段が取得したアクティベーションキーと前記車両に書き込まれたアクティベーション禁止コードとが整合するかどうかを比較するアクティベーション判定手段と、
前記アクティベーション判定手段が、前記アクティベーションキーと前記アクティベーション禁止コードとが整合すると判定すると前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション判定手段が、前記アクティベーションキーと前記アクティベーション禁止コードとが整合しないと判定すると前記車両を始動可能としない、車両アクティベーション手段と、
を含む、車両登録システム。 - 前記識別情報に対応付けて前記アクティベーション禁止コードが前記アクティベーションキーサーバに登録され、前記アクティベーションキーサーバは、前記アクティベーション禁止コードを前記アクティベーションキーとして生成する、請求項1に記載の車両登録システム。
- 前記車両は、アクティベーション禁止コードが書き込まれる前には前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション禁止コードが書き込まれた後には、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされるまでは前記車両を始動不能とし、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされた後は前記車両を始動可能とする始動制御手段を含む、請求項1または2に記載の車両登録システム。
- 前記保証登録サーバに登録された保証登録情報に基づき、保証登録された車両の識別情報に対応付けて、保証登録済みフラグを前記アクティベーションキーサーバに登録するフラグ登録手段をさらに含み、
前記アクティベーションキー発行制御手段は、前記アクティベーションキー要求に含まれる識別情報に対応して前記保証登録済みフラグが前記アクティベーションキーサーバに登録されていることを条件に、前記アクティベーションキーサーバから、当該識別情報に対応付けられているアクティベーション禁止コードに対応するアクティベーションキーを発行させる、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両登録システム。 - 前記保証登録サーバが、保証登録された車両の識別情報を含む保証登録通知を前記アクティベーションキーサーバに向けて送出する保証登録通知手段を含む、請求項4に記載の車両登録システム。
- 前記アクティベーションキーサーバが、前記アクティベーションキー発行制御手段の機能を備えている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 前記アクティベーション禁止コード書込み手段が、前記車両の製造工場で用いられる工場用ツールに備えられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 前記工場用ツールが、車両が運転されるときの車両の状態情報を収集する車両状態情報収集手段を含み、前記車両状態情報収集手段によって収集された車両状態情報が車両状態情報サーバに登録される、請求項7に記載の車両登録システム。
- 前記アクティベーションキー取得手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 前記アクティベーション判定手段および前記車両アクティベーション手段が、前記車両に備えられている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 前記車両が、外部との通信によって前記アクティベーション禁止コードおよび前記アクティベーションキーを受信する通信インタフェースと、前記通信インタフェースを介して受信された前記アクティベーション禁止コードが書き込まれるメモリと、前記アクティベーション判定手段と、前記車両アクティベーション手段とを含む制御装置を備えており、
前記制御装置が、前記メモリに書き込まれたアクティベーション禁止コードを前記通信インタフェースを介して読み出すためのコマンドを実装していない、請求項10に記載の車両登録システム。 - 前記アクティベーション判定手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 前記車両アクティベーション手段が、前記車両の販売店で用いられる販売店用ツールに備えられている、請求項1〜9および12のいずれか一項に記載の車両登録システム。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムと、
前記識別情報を発行する識別情報サーバと、
前記識別情報サーバから発行された前記識別情報を取得し、かつ前記保証登録サーバから保証登録情報が登録された車両の識別情報を取得する在庫管理手段と、を含み、
前記識別情報書込み手段が、前記識別情報サーバが発行する識別情報を車両に書き込む、車両生産管理システム。 - 請求項14に記載の車両生産管理システムにおいて用いられ、前記在庫管理手段を含む、車両在庫管理装置。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムにおいて用いられる前記保証登録サーバ。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムにおいて用いられる前記アクティベーションキーサーバ。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムにおいて用いられ、前記アクティベーション禁止コード書込み手段を備えている、工場用ツール。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムにおいて用いられ、前記アクティベーションキー取得手段を備えている、販売店用ツール。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の車両登録システムによって保証登録される車両であって、
アクティベーション禁止コードが書き込まれる前には前記車両を始動可能とし、前記アクティベーション禁止コードが書き込まれた後には、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされるまでは前記車両を始動不能とし、前記車両アクティベーション手段によって始動可能とされた後は前記車両を始動可能とする始動制御手段を含む、車両。 - 前記アクティベーション禁止コードの書込み時および前記車両アクティベーション手段によって車両を始動可能とするときに、外部と通信するためのコネクタと、
前記コネクタを収納するための収納場所と、をさらに含み、
前記車両アクティベーション手段によって前記車両を始動可能とする前は、前記コネクタが前記収納場所から引き出されており、前記車両アクティベーション手段によって前記車両を始動可能とした後は、前記コネクタが前記収納場所に収納される、請求項20に記載の車両。
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