JP2019191729A - 数値の表示方法及び数値表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 数値の入力ミスや読取りミスの発生を回避し、取引等における重大な損失を防止する。容易かつ低コストの実施を可能にするとともに、認識しやすさを高めて利便性向上を図る。【解決手段】 少なくとも小数点以下の小数Ndを含む数値Pを表示する数値の表示方法であって、予め、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号を、1未満の小数Nd…に対する桁区切りに使用する特定記号Sdとして設定するとともに、1未満の小数Nd…に対する桁区切りの位を設定し、数値Pを表示する際に、1未満の小数Nd…を表示し、かつ設定した桁区切りの位が生じたときに、特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するようにした。【選択図】 図1
Description
本発明は、小数点以下の小数を含む数値を表示する際に用いて好適な数値の表示方法及び数値表示装置に関する。
一般に、コンピュータディスプレイやいわゆる電卓等の各種電子機器に付属する表示部に数値を表示する場合であって、特に、数値の桁数が多くなった場合、数値全体の大きさを把握しやすくするため、数値の最下位における桁(一の位)から3桁毎の数字間にコンマを表示する表示方式を採用する場合も多い。
従来、このような表示方式を採用する数値表示装置としては、特許文献1で開示される区切り表示制御方式,特許文献2で開示される桁区切り装置及び特許文献3で開示される電子卓上計算機等が知られている。特許文献1の区切り表示制御方式は、表示すべき文字又は数字を示すコードをチェックし、その結果、当該文字又は数字データは区切り記号を示すことが分かったとき、その前のデータが数値なら前後の桁の表示要素間に該区切り記号を表示し、その前のデータが文字なら1桁分とって該桁に該区切り記号を表示するようにしたものである。また、特許文献2の桁区切り装置は、数字、記号等のデータ列を入力する入力手段と、この入力手段から入力したデータ列の桁区切りを指示する指示手段と、この指示手段の指示操作に応じて所定桁毎に桁区切りするデシマルタブ処理手段と、このデシマルタブ処理手段により桁区切りされたデータ列を表示する表示手段とを備えて構成したものである。さらに、特許文献3の電子卓上計算機は、複数の数字表示用の各セグメントの間に、分数区切り記号表示用のセグメントを設けたものである。
しかし、上述した従来における数値表示装置(数値の表示方法)は、次のような問題点があった。
第一に、基本的に、表示する数値としては、数量や金額などの自然数を表示することが多いとともに、表示する数値の桁数が必要数よりも無用に増えた場合には、表示部全体のサイズアップを招いたり、表示部に表示する数字の大きさが制限される弊害を生じるため、例えば、電卓などの表示桁数は、8〜12桁が一般的である。ところで、近時、ビットコイン等の仮想通貨が普及し、仮想通貨を用いた様々な取引きも広く行われるに至っている。この場合、仮想通貨は、いわば実体がなく、仮想上の通貨となるため、1以上の自然数のみならず、現在、小数点以下8桁程度まで使用される場合も少なくない。この結果、自然数を含む全体の表示桁数はかなり多くなり、従来の数値表示装置では対応できない。
第二に、仮想通貨の場合、小数点以下の桁数は、今後、更に増加することが想定されるが、従来における数値の表示方法では、小数点以下の小数については、単に数字を羅列する表示方式に留まることから、正確な数値を把握しにくく、見間違うリスクも高くなる。特に、通貨取引等においては、数字の入力ミスや読取りミスは重大な損失に繋がる虞れがあるため、全体の数値に対する確認しやすさは重要な要素となるが、従来の表示方式では、数値に対する確認しやすさを確保する観点からは必ずしも十分とはいえず、更なる改善の余地があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した数値の表示方法及び数値表示装置の提供を目的とするものである。
本発明に係る数値の表示方法は、上述した課題を解決するため、少なくとも小数点以下の小数Nd…を含む数値Pを表示するに際し、予め、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号を、1未満の小数Nd…に対する桁区切りに使用する特定記号Sdとして設定するとともに、1未満の小数Nd…に対する桁区切りの位を設定し、数値Pを表示する際に、1未満の小数Nd…を表示し、かつ設定した桁区切りの位が生じたときに、特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る数値表示装置1は、上述した課題を解決するため、少なくとも小数点以下の小数Ndを含む数値Pを所定の表示部2に表示する数値表示装置であって、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号を、1未満の小数Nd…に対する桁区切りに使用する予め設定した特定記号Sdに係わる記号データと、1未満の小数Nd…に対する予め設定した桁区切りの位を有する1未満の小数Nd…を含む数値Pを表示する際に、特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するデータ処理を行い、かつ表示部2に表示処理する表示処理部3とを備えることを特徴とする。
一方、本発明は、好適な態様により、表示部2は、少なくとも13桁以上を表示可能に構成できる。他方、特定記号Sdは、小数点以下の小数Nd…に対して3桁単位で仕切って表示できる。さらに、特定記号Sdは、配列した小数Ndと小数Ndの間であって、小数Ndの上側の位置Hu又は下側の位置Hdに表示できる。したがって、小数Ndを含む数値Pには、仮想通貨に係わる数値Pを適用することができる。
このような本発明に係る数値Pの表示方法及び数値表示装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 予め、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号を、1未満の小数Ndに対する桁区切りに使用する特定記号Sdとして設定するとともに、1未満の小数Nd…に対する桁区切りの位を設定し、数値Pを表示する際に、1未満の小数Nd…を表示し、かつ設定した桁区切りの位が生じたときに、特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するようにしたため、小数点以下の桁数が多くなる用途であっても、全体の数値Pに対する確認しやすさ(認識しやすさ)をより高めることができる。この結果、数値Pの入力ミスや読取りミスを回避し、このような用途における取引等で生じる虞れのある重大な損失を防止できる。しかも、容易かつ低コストに実施できるとともに、認識しやすさの観点からの利便性向上にも寄与できる。
(2) 好適な態様により、表示部2を構成するに際し、少なくとも13桁以上を表示可能に構成すれば、仮想通貨の金額処理などのように、小数点以下8桁以上が使用されるような用途においても、1以上の自然数の表示と併せて十分な表示を行うことができる。したがって、特に、仮想通貨の金額表示等を含む各種分野における数値表示に十分に対応することができる。
(3) 好適な態様により、特定記号Sdを表示するに際し、小数点以下の小数Nd…に対して3桁単位で仕切って表示すれば、1以上の自然数の表示において従来より用いられているコンマMkと同水準での表示を行うことができるため、小数Nd…を含む数値Pに対する認識を容易かつ確実に行うことができる。
(4) 好適な態様により、特定記号Sdを表示するに際し、配列した小数Ndと小数Ndの間であって、小数Ndの上側の位置Hu又は下側の位置Hdに表示すれば、様々な表示形態を選択できるため、使い勝手及びデザインを含めて高い設計自由度を確保できるとともに、数値Pの表示に係わる発展性及び商品性の向上に寄与できる。
(5) 好適な態様により、小数Ndを含む数値Pに、仮想通貨に係わる数値Pを適用すれば、特に、用途として利用価値の高い仮想通貨に係わる金額表示が可能になるため、数値Pの入力ミスや読取りミスを回避し、通貨取引等で生じる虞れのある重大な損失を防止できるなど、最適な用途として利用できる。
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る表示装置1の構成について、電卓10を一例として、図1〜図5を参照して具体的に説明する。
図3は、同表示装置1を備える電卓10の外観構成を示す。例示の電卓10は、パネル部11の下半部11dに、キーボード部12を配する。このキーボード部12は一般的なキーボードとして構成可能であり、十個の数字キーKn…を備えるとともに、小数点を示すピリオドキーKp、計算キーKa,Kb,Kc,Kd、クリアキーやメモリキーを含む各種機能キーKx…が含まれる。また、パネル部11の上半部11uであって、上段には、太陽光発電を行うソーラーパネル13を配するとともに、下段、即ち、ソーラーパネル13とキーボード部12間には、表示部(ディスプレイ)2を配する。表示部2は、表示装置1の要部の一部を構成するものであり、例示は、液晶表示パネルである。
図1に、抽出拡大した表示部2を示す。前述したように、従来の技術に係る電卓の表示部の場合、8〜12桁表示が一般的である。しかし、本実施形態で用いる表示部2は、15桁まで表示できるようにした。仮想通貨の金額処理では、1以上の自然数の表示に加え、小数点以下8桁程度まで使用される場合も少なくないため、表示部2を構成するに際しては、少なくとも13桁以上を表示可能に構成することが望ましい。このように、少なくとも13桁以上を表示可能に構成すれば、仮想通貨の金額処理などのように、小数点以下8桁以上が使用されるような用途においても、1以上の自然数の表示と併せて十分な表示を行うことができる。したがって、特に、仮想通貨の金額表示等を含む各種分野における数値表示に十分に対応することができる。
また、各数字Nは、図1に一部を抽出拡大図として示すように、選択表示可能な7つのセグメントsm…の組合わせにより構成する。そして、数字Nと相隣る数字Nの間には、区切記号部SXを表示する。一例として示す区切記号部SXは、数字Nの下側の位置Hdに配し、上部xu,中部xm,下部xdの三つのセグメントにより構成した。この場合、中部xmは、円形のピリオドSpとして表示する。下部xdは、下端が尖形となる略二等辺三角形状に形成し、中部xmと組合わさることによりコンマSkを表示する。上部xuは、中部xmと組合わさることにより特定記号Sdとして表示する。例示の特定記号Sdは、コンマSkに対して上下の形状が線対称となるように形成した。
図4(a)〜(c)に、異なる使用時に対応した区切記号部SXの表示態様を抽出拡大図により示す。この場合、図4(a)は、コンマSkとして表示する場合であり、中部xmと下部xdを表示状態にする。図4(b)は、ピリオドSpとして表示する場合であり、中部xmのみを表示状態にする。図4(c)は、特定記号Sdとして表示する場合であり、中部xmと上部xuを表示状態にする。このように、特に、特定記号Sdについては、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の数字Nの桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号、即ち、ピリオドSp及びコンマSkに対して、形状,大きさ,位置等を異ならせた記号とする。これにより、後述するように、1未満の小数Nd…に対する桁区切りとして使用することができる。
なお、図1(図4)に示す区切記号部SXは、一例として示したものであり、このような区切記号部SXは、各種形態により実施可能である。図5(a)〜(c)は、区切記号部SXの変更例を示す。図5(a)は、特定記号Sdを数字Nの上側の位置Huに配するとともに、特定記号SdとコンマSkの形状を図1に対してやや異ならせた例を示す。この場合、特定記号Sdは、全体を単一形状に形成し、コンマSkは、ピリオドSpと組合わせて表示する。図5(b)は、特定記号SdとコンマSkの双方を数字Nの上側の位置Huに配するとともに、特定記号SdとコンマSkの相互の全体形状をやや異ならせた例を示す。加えて、特定記号Sd,コンマSk及びピリオドSpは、いずれも、数字Nに対して上方又は下方へ突出させたものである。これにより、小数Nd…を含む数字N…に対して、より容易に見分けることができる。なお、特定記号SdとコンマSkの表示方法は、図1(図4)の場合と同じである。図5(c)は、特定記号SdとコンマSk共に、単一形状に形成した例を示す。
このように、特定記号Sdを含む区切記号部SXの全体は、図1,図5(a)〜(c)をはじめ、様々な形状,デザイン,形態,レイアウト等により実施することができる。特に、特定記号Sdは、配列した数字Nと数字Nの間であって、数字Nの上側の位置Hu又は下側の位置Hdに表示することができる。したがって、様々な表示方法を選択可能であり、使い勝手及びデザインを含めて高い設計自由度を確保でき、発展性及び商品性の向上に寄与できる。
一方、図2は、電卓10の内部構成、即ち、電気処理系の構成をブロック系統により示す。電気処理系において、表示部(ディスプレイ)2,キーボード部12及びソーラーパネル部13は、前述した外観図に示したものと同一である。また、20は、CPU(処理部)21及びメモリ(記憶部)22を主要部に含むコンピューティング処理部であり各種データ処理を行うことができる。この場合、メモリ22は、データを一時記憶又は格納するデータエリアと電卓として機能させる処理プログラム22pを格納するプログラムエリアを少なくとも備えている。CPU21はメモリ22と協働して各種演算及び制御を行う機能を備える。
そして、電卓10において、特に、表示部2,コンピューティング処理部20(CPU21,メモリ22)は、本実施形態に係る表示装置1を構成する。したがって、表示部2は、前述したように、15桁の数字N…を表示することができるとともに、少なくとも小数点以下の小数Nd…を含む数値Pを表示する機能を備えている。さらに、CPU21及びメモリ22は、表示処理部3を構成し、メモリ22には、電卓に必要となる各種データ類を登録するとともに、特に、本発明に従って上述した特定記号Sdに係わる記号データを登録する。
また、表示処理部3は、予め設定した桁区切りの位を有する1未満の小数Nd…を表示する際に、上述した特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するデータ処理を行なうとともに、表示部2に対して表示する処理機能を備える。例示の場合、特定記号Sdは、小数点以下の小数Nd…に対して3桁単位で仕切って表示する。したがって、桁区切りの位としては、3桁単位の位が設定される。
このように、特定記号Sdを表示するに際し、小数点以下の小数Nd…に対して3桁単位で仕切って表示するようにすれば、1以上の自然数の表示において従来より用いられているコンマMkと同水準での表示を行うことができるため、小数Nd…を含む数値Pに対する認識を容易かつ確実に行う観点から最適な形態として実施できる。
次に、本実施形態に係る表示方法を含む上述した表示装置1の機能(動作)について、図7及び図8を参照しつつ図6に示すフローチャートに従って説明する。
なお、以下の説明は、本実施形態に係る数値Pの表示方法に限定したものであり、電卓10に係わる機能は省略した。
まず、キーボード部12から数字(数値P)をキー入力する場合を想定する(ステップS1)。この場合、オペレータにより任意の数字キーKnが押される(ステップS2)。このキー入力はCPU(処理部)21に付与される。これにより、処理プログラム22pに従って、CPU21は、既に小数点入力があったか否かを判断する(ステップS3)。この時点では、当該キー入力が最初の数字入力となるため、小数点入力はないと判断される。即ち、数字入力と判断される(ステップS4)。
この結果、表示部2には、最初の数字Nが表示される(ステップS5)。即ち、図7の例では、最初に“1”が表示され、図8の例では、最初に“7”が表示される。なお、図7は、小数点を含む数値Pを表示する例を示すとともに、図8は、小数点を含まない数値Pを表示する例を示す。また、数字N…(又は小数Nd…)の入力数がカウント処理され、入力数が「3」になったか否かを判断する(ステップS6,S7)。この時点では、最初の数字入力となるため、カウント数は「1」となる。これにより、一回目の入力処理が終了する。
次いで、二回目の数字入力があれば、上記同様の数字入力に係わる処理が実行される(ステップS1〜S7)。この結果、図7の例では、次の“5”が表示され、図8の例では、次の“1”が表示される。そして、数字のカウント数は「2」となる。
次いで、三回目の入力が行われ、この際、ピリオドキーKpが押された場合を想定する。この場合、数字入力ではなく、小数点入力と判断されるため、図7に示すように、ピリオドNpが表示される(ステップS8,S9)。
次いで、四回目の数字入力が行われれば、既に、小数点が入力された状態となるため、以降は、小数入力ルーチン、即ち、ステップS10以降のルーチンが行われる。この場合には、図7の表示に従って、入力された数字Nは、小数Ndとして表示部2に表示される(ステップS3,S10)。この場合、図7に示すように、小数Ndとして“4”が表示されるとともに、自然数となる数字N…に対するカウント数はリセットされる。また、小数Ndの入力がカウントされ、カウント数が「3」になったか否かを判断する(ステップS11,S12)。この時点では、最初の小数Nd入力となるため、カウント数は「1」となる。これにより、一回目の小数Ndの入力処理は終了する。
次いで、五回目の数字入力があれば、入力に係わる同様の処理が行われる(ステップS1〜S3,S10〜S12)。この結果、図7の例では、次の“7”が表示され、カウント数は「2」となる。これにより、二回目となる小数Ndの入力処理は終了する。さらに、六回目の数字入力があれば、入力に係わる同様の処理が行われる(ステップS1〜S3,S10〜S12)。この結果、図7の例では、次の“2”が表示され、カウント数は「3」となる。カウント数が「3」になることにより、特定記号Sdの表示処理に移行するとともに、この時点でカウント数は「0」にリセットされる(ステップS13)。この場合、特定記号Sdは、この時点で表示されることはなく、次の小数Ndの入力があった時点で表示される。これにより、三回目となる小数Ndの入力処理は終了する。
次いで、七回目の数字入力があれば、入力に係わる同様の処理が行われる(ステップS1〜S3,S10〜S12)。これにより、図7の例では、次の“3”が表示される。また、この時点において、この“3”の前に、特定記号Sdの表示処理に基づく特定記号Sdの表示が行われる。なお、カウント数は「1」となる。
次いで、八回目、九回目…の数字入力があれば、順次、同様の小数入力に係わる処理が行われる(ステップS1〜S3,S10〜S12)。図7の例では、次の“3”,“1”が順次表示される。したがって、図7は、最終的に、数値Pとして、「15.473ヽ31」が表示された状態を示している。
他方、上述した三回目のキー入力(ステップS4)時に、ピリオドキーKpが押されることなく、次の数字入力があった場合を想定する。この場合には小数点入力と判断されないため、図8に示すように、“3”が表示される。また、カウント数は「3」となる。したがって、この時点で、コンマSkの表示処理に移行するとともに、カウント数は「0」にリセットされる(ステップS7,S14)。この場合、コンマSkは、この時点で表示されることはなく、次の数字Nの入力があった時点で表示される。これにより、三回目となる数字Nの入力処理は終了する。
次いで、四回目の数字入力があれば、入力に係わる同様の処理が行われる(ステップS1〜S5)。これにより、図8の例では、次の“7”が表示されるとともに、この“7”から三桁目の数字“5”の前にコンマSkの表示が行われる。また、カウント数は「1」となる。この場合の表示は、従来からの公知の表示方法となり、一般的には、「三桁目×D(Dは1,2,3…)」の数字N…の前にそれぞれ表示される。図8は、以降、“1”,“8”,“0”を順次入力された場合を示している。したがって、図8は、最終的に、数値Pとして「7,137,180」が表示された状態を示している。そして、入力する目的の数値Pに係わる数字N…又は小数Nd…の全ての入力が終了すれば、一連の表示方法に係わるステップ処理が終了する(ステップS1)。
このように、本実施形態に係る数値Pの表示方法(数値表示装置1)は、基本的な手法(手段)として、予め、小数点に使用するピリオドSp及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマSk以外の所定の記号を、1未満の小数Nd…に対する桁区切りに使用する特定記号Sdとして設定するとともに、1未満の小数Nd…に対する桁区切りの位を設定し、数値Pを表示する際に、1未満の小数Nd…を表示し、かつ設定した桁区切りの位が生じたときに、特定記号Sdを、小数Nd…の対応する位の位置に桁区切りとして表示するようにしたため、小数点以下の桁数が多くなる用途であっても、全体の数値Pに対する確認しやすさ(認識しやすさ)をより高めることができる。この結果、数値Pの入力ミスや読取りミスを回避し、このような用途における取引等で生じる虞れのある重大な損失を防止できる。しかも、容易かつ低コストに実施できるとともに、認識しやすさの観点からの利便性向上にも寄与できる。
したがって、特に、小数Ndを含む数値Pとして、仮想通貨に係わる数値Pを適用することができる。これにより、特に、用途として利用価値の高い仮想通貨に係わる金額表示が可能になるため、数値Pの入力ミスや読取りミスを回避し、通貨取引等で生じる虞れのある重大な損失を防止できるなど、最適な用途として利用できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、特定記号Sdは、コンマSkに対して異ならせることが望ましいが、特定記号SdにコンマSkを使用する場合を排除するものではない。また、特定記号Sdは、小数点以下の小数Nd…に対して3桁単位で仕切って表示することが望ましいが、必要により、2桁単位でもよいし4桁単位以上であってもよい。さらに、特定記号Sdは、配列した数字Nと数字Nの間であって、数字Nの上側の位置Hu又は下側の位置Hdに表示することが望ましいが、必ずしも、これらの位置に限定するものではない。一方、表示部2は、15桁を表示する場合を示したが、基本的には、少なくとも13桁以上の任意の桁数を表示可能に構成することができるとともに、13桁未満を排除するものではない。他方、小数Ndを含む数字Nとして、仮想通貨に係わる数字Nを適応することが好適であるが、仮想通貨の金額以外の各種数値の表示に利用することができる。
本発明に係る数値の表示方法(数値表示装置)は、電卓やコンピュータディスプレイ等の各種の表示部に、少なくとも小数点以下の小数を含む数値を表示する際に利用することができる。
1:表示装置,2:表示部,3:表示処理部,P:数値,N:数字,Nd:小数,Sp:ピリオド,Sk:コンマ,Sd:特定記号,Hu:数字の上側の位置,Hd:数字の下側の位置
Claims (6)
- 少なくとも小数点以下の小数を含む数値の表示方法であって、予め、小数点に使用するピリオド及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマ以外の所定の記号を、1未満の小数に対する桁区切りに使用する特定記号として設定するとともに、1未満の小数に対する桁区切りの位を設定し、数値を表示する際に、1未満の小数を表示し、かつ設定した桁区切りの位が生じたときに、前記特定記号を、小数の対応する位の位置に桁区切りとして表示することを特徴とする数値の表示方法。
- 前記特定記号は、小数点以下の小数に対して3桁単位で仕切って表示することを特徴とする請求項1記載の数値の表示方法。
- 前記特定記号は、配列した小数と小数の間であって、小数の上側の位置又は下側の位置に表示することを特徴とする請求項1又は2記載の数値の表示方法。
- 前記小数を含む数値は、仮想通貨に係わる数値であることを特徴とする請求項1記載の数値の表示方法。
- 少なくとも小数点以下の小数を含む数値を所定の表示部に表示する数値表示装置であって、小数点に使用するピリオド及び1以上の自然数の桁区切りに使用するコンマ以外の所定の記号を、1未満の小数に対する桁区切りに使用する予め設定した特定記号に係わる記号データと、1未満の小数に対する予め設定した桁区切りの位を有する1未満の小数を含む数値を表示する際に、前記特定記号を、小数の対応する位の位置に桁区切りとして表示するデータ処理を行い、かつ前記表示部に表示処理する表示処理部とを備えることを特徴とする数値表示装置。
- 前記表示部は、少なくとも13桁以上を表示可能に構成することを特徴とする請求項5記載の数値表示装置。
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てばさき: "「ビットコインシステムトレード入門 第3回 自動取引プログラムを実装する」", 日経ソフトウエア, vol. 第20巻,第10号, JPN6022012958, 24 July 2017 (2017-07-24), pages 120 - 134, ISSN: 0004744498 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7396877B2 (ja) | 2019-11-28 | 2023-12-12 | シャープ株式会社 | 表示装置および表示装置を備えた電子計算機 |
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