JP2019191243A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺擦動作の実行により、対向回転体が昇温するのを抑制する定着装置を提供する。【解決手段】加熱回転体と、対向回転体と、加熱回転体の外周面を摺擦する摺擦部材と、摺擦部材と加熱回転体とが当接する当接位置と、互いに離間する離間位置と、を取り得るように、摺擦部材を移動させる移動機構と、加熱回転体の温度を制御する制御部と、を有し、制御部は、定着動作中の加熱回転体の目標温度を、最も低い第1の目標温度を含む複数の目標温度に設定可能であり、定着動作の実行中において、加熱回転体の温度が複数の目標温度のいずれかとなるように加熱回転体の温度を制御し、摺擦部材を当接位置に位置させて実行される摺擦部材による摺擦動作の実行中において、加熱回転体の温度が複数の目標温度の中で最も低い第1の目標温度以下の温度である第2の目標温度となるように加熱回転体の温度を制御する。【選択図】図9

Description

本発明は、例えば電子写真方式を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等、記録材上に画像形成可能な画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
定着装置において記録材の加熱処理が累積すると、定着部材である回転体の長手方向(母線方向)における記録材の接触領域は、記録材の接触領域の外側の非接触領域に比較して表面状態が荒れてくる。そして、記録紙の端部には、その製造過程で切断される際にバリ(紙コバ)が発生しており、記録材が定着装置を通過する際にこのバリが定着部材と接触すると、この定着部材の表面にわずかな傷(コバ傷)をつける。すなわち、同じサイズ(例えば小サイズ)の記録材の定着処理が繰り返されると、この定着部材の長手方向において、同じ位置にコバ傷が繰り返しつくため、コバが通過する領域では表面状態が特に荒れ易い。
これに対し、特許文献1には、摺擦部材として不織布のクリーニングウエブを間欠的に回転体に摺擦させて、回転体の長手方向の各領域の表面状態を均一に近付ける定着装置が示される。また、特許文献2、3には、摺擦部材として、周面に砥粒が固定され、回転体と周速差を持たせて回転駆動されて回転体の周面を荒らすリフレッシュローラ(粗しローラ)を搭載した定着装置が示される。そして、記録材の加熱処理を所定枚数累積するごとに、記録材の加熱処理を中止して、粗しローラを定着部材である回転体に摺擦させる摺擦モードを実行する。
特開平4−213482号公報 特開2007−199596号公報 特開2005−266785号公報
ここで、摺擦部材を用いて摺擦処理を実行する際は、定着部材である回転体を加熱しながら回転させる。しかし、回転体の加熱温度が高温であると、回転体に対向する対向体(例えば加圧ローラ)も加熱されるため、摺擦処理後の画像形成のためには対向体が冷却される待ち時間が必要となり生産性が低下する。
本発明の目的は、摺擦動作の実行により、対向回転体が昇温するのを抑制する定着装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、定着ニップ部にて記録材上の未定着のトナー画像と接触しながらトナー画像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体と協働して前記定着ニップ部を形成する対向回転体と、前記加熱回転体の外周面を摺擦する摺擦部材と、前記摺擦部材と前記加熱回転体とが当接する当接位置と、前記摺擦部材と前記加熱回転体が互いに離間する離間位置と、を取り得るように、前記摺擦部材を移動させる移動機構と、前記加熱回転体の温度を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、定着動作中の前記加熱回転体の目標温度を、最も低い第1の目標温度を含む複数の目標温度に設定可能であり、前記定着ニップ部にて記録材上の未定着のトナー画像を加熱する定着動作の実行中において、前記加熱回転体の温度が前記複数の目標温度のいずれかとなるように前記加熱回転体の温度を制御し、前記摺擦部材を前記当接位置に位置させて実行される前記摺擦部材による摺擦動作の実行中において、前記加熱回転体の温度が前記複数の目標温度の中で最も低い前記第1の目標温度以下の温度である第2の目標温度となるように前記加熱回転体の温度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、摺擦動作の実行時に加熱回転体の温度が第2の目標温度となるように制御するので、摺擦動作の実行により、対向回転体が昇温するのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置の構成の説明図(リフレッシュローラ加圧時)である。 本発明の実施形態に係る定着装置の構成の説明図(リフレッシュローラ離間時)である。 用紙のアタックで発生するコバ傷の説明図である。 リフレッシュローラの断面構造の模式図である。 主に定着装置の制御を行う構成のブロック図である。 本発明の実施形態の定着装置における画像形成時のヒータ温度制御を含むフローチャートである。 本発明の実施形態の定着装置における加圧ローラの高温時の制御を説明するフローチャートである。 加圧ローラの昇温時の弊害を示した説明図である。 本発明の実施形態の摺擦動作を説明するフローチャートである。 定着フィルム表層のPFAチューブの温度と硬度の関係性を示す図である。 本発明の実施形態の定着装置におけるリフレッシュ時の低温制御の温度推移を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の構成の説明図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の制御を行う構成のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(画像形成装置)
図12は、画像形成装置の構成の説明図である。また、図13は画像形成装置の制御を行う構成のブロック図である。図12に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト16に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。そして、図13に示すように、画像形成装置100は、キーボード1010やマウス1011を入力装置とするPC1000と接続している。
図12で、画像形成部Paでは、感光ドラム3aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム3bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム3c、3dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。
中間転写ベルト16に転写された四色のトナー像は、二次転写部(後述)へ搬送されて、記録材としてのシートPへ二次転写される。シートカセット10から引き出したシートPを1枚ずつ、レジストローラ12へ送り出す。レジストローラ12は、中間転写ベルト16のトナー像にタイミングを合わせてシートPを二次転写部へ送り込む。四色のトナー像を二次転写されたシートPは、定着装置である定着器9で加熱処理されて表面にトナー像が定着される。
(画像形成部)
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれの現像装置1a、1b、1c、1dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdに関する重複説明を省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム3aを囲んで、帯電装置2a、露光装置La、現像装置1a、転写ローラ24a、ドラムクリーニング装置4aを配置している。感光ドラム3aは、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層を形成しており、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。
帯電装置2aは、感光ドラム3aを一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置Laは、各色の画像を展開した走査線画像信号をON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、感光ドラム3aに静電像を書き込む。現像装置1aは、トナーを感光ドラム3aに移転させて静電像をトナー像に現像する。画像形成によって現像装置1aで消費されたトナー量に見合った量の新しいトナーが、トナーカートリッジEaから現像装置1aに供給される。
転写ローラ24aは、中間転写ベルト16を押圧して、感光ドラム3aと中間転写ベルト16の間に転写部を形成する。転写ローラ24aに正極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム3aに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト16へ転写される。
中間転写ベルト16は、テンションローラ15、二次転写内ローラ14、及び駆動ローラ13に掛け渡して支持され、駆動ローラ13に駆動されて矢印A方向に回転する。二次転写外ローラ11は、二次転写内ローラ14に支持された中間転写ベルト16に当接して二次転写部を形成する。二次転写外ローラ11に正極性の直流電圧が印加されることで、中間転写ベルト16上のトナー像がシートPへ移転する。
ドラムクリーニング装置4aは、感光ドラム3aにクリーニングブレードを摺擦させて感光ドラム3a上の転写残トナーを回収する。ベルトクリーニング装置22は、中間転写ベルト16にクリーニングウエブを摺擦させて中間転写ベルト16上の転写残トナーを回収する。
(定着装置)
以下、本発明の実施形態に係る定着装置としての定着器9について説明する。本実施形態における定着器9は摺擦部材(摺擦回転体)としてのリフレッシュローラ(粗しローラ)120を備えるが、リフレッシュローラ120については、後に詳述する。図1は定着器9の短手方向断面の模式図(リフレッシュローラ120が加圧状態)、図2は定着器9の短手方向断面の模式図(リフレッシュローラ120が離間状態)である。図5は、主に定着器9の制御を行うブロック図である。
図1、図2で、106は加熱回転体としての定着ベルト(エンドレスベルト)であり、円筒状の定着フィルムで形成されている。101は、定着ベルトと協働して記録材としてのシートPを挟持搬送する定着ニップ部(ニップ部)を形成する対向回転体としての加圧ローラである。図1に示した104は、定着ベルト106内部に配置された支持ステーであり、定着ベルト106を加圧ローラ101方向へ加圧付勢するニップ部形成部材103を支持する。
加圧アーム112との間に加圧バネ113を縮設し、長手方向(図1の紙面垂直方向)の左右両端で、以下のように加圧される。すなわち、定着フランジ105、支持ステー104、ニップ部形成部材103を介して定着ベルト106が加圧ローラ101の上面に対して所定の押圧力で加圧される。これにより、所定幅の定着ニップ部Nが形成される。本実施形態に於ける加圧力は、長手方向の一端側が156.8N、総加圧力が313.6N(32kgf)である。
また、定着器9において、ニップ部に係る圧を軽圧状態することが可能である。加圧カム130は、不図示のモータにより回動され、加圧アーム112を押し上げる。これにより、加圧バネ113からのバネ力を加圧カム130の面が受けることにより、定着フランジ105に加圧バネ113からかかるバネ力が小さくなる。本実施形態では、加圧状態から軽圧状態にすることを加圧解除動作と称する。尚、本実施形態では、加圧解除動作によりニップ部を軽圧にする構成を例に説明するが、加圧解除動作は定着ベルト106と加圧ローラ101を互いに離間させるとしてもよい。
本定着装置のニップ部の幅(図1の紙面内で記録材搬送方向)は、8mm〜10mmの範囲内にある。定着ベルト106、加圧ローラ101の径は、それぞれφ32mm、φ31mmである。
支持ステー104は、高い圧力を掛けられても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施形態においてはSUS304を用いている。
ニップ形成部材103は、図面に垂直方向である長手方向に長い耐熱性樹脂等の断熱性部材である。省エネルギーの観点から支持ステー104への熱伝導の少ない材料を用いるのが望ましく、例えば、耐熱ガラスや、ポリカーボネート、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂が用いられる。本実施形態では、住友化学(株)製のスミカスーパーE5204Lを用いた。
加圧ローラ101は、芯金の両端部が装置フレームの奥側と手前側の側板間に回転可能に軸受保持されて、配置されている。本実施形態において、定着ベルト106を介してニップ部を加熱する加熱部材である加熱用ヒータとしてセラミックヒータ(ヒータ)102を用いる。ヒータ102は、Al2O3基板上にAg・Pdペーストを厚膜印刷し焼成することで発熱体を形成する。
また、ヒータ102の温度を検知するための手段として、ヒータ102が定着ベルト106と摺動する面と反対側に、不図示のサーミスタ(図5における42a)を設ける。このサーミスタによって、定着ベルトの温度を検知し、ヒータ102の制御を行う。
定着ベルト106は、内径30mm、厚み200μmのSUS管からなる基層の周囲に、ゴム硬度20°(JIS−A 1kg加重)の厚さ300μmのシリコンゴムの弾性層を配置している。弾性層の表面は、厚さ30μmのPFA樹脂チューブからなる離型層により被覆されている。
加圧ローラ101は、外径30mmのアルミニウムからなる基層の周囲に、ゴム硬度20°(JIS−A 1kg加重)の厚さ1.0mmのシリコンゴムの弾性層を配置している。弾性層の表面は、厚さ30μmのPFA樹脂チューブからなる離型層により被覆されている。
定着ベルト106の離型層は、PFA樹脂(4フッ化エチレン樹脂、パーフロロアルコキシエチレン樹脂の共重合体)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、その他のフッ素樹脂等でもよい。離型層の厚さは、10μm以上60μm以下が好ましい。
定着ベルト106の基層の長手方向(回転軸線方向)の両端部は、不図示の軸受部材によって回転自在に支持される。加圧ローラ101の基層41bの長手方向(回転軸線方向)の両端部は、不図示の軸受部材によって回転自在に支持される。加圧ローラ101は、駆動モータ92a(図5)によって回転駆動される。定着ベルトは、加圧ローラと従動することで、回転することになる。
定着ベルト106及び加圧ローラ101の周速度は、画像形成装置のプロセススピード(画像形成速度)に相当する100mm/secもしくは300mm/secである。
加圧ローラ101は、長手方向の両端部を支持する軸受部材が不図示の加圧バネによって定着ベルトに向かって付勢されることにより、定着ベルト106に当接する。加圧ローラは、定着ベルト106に対して総圧200Nで加圧される。加圧によって弾性層が押し潰されて、定着ベルト106と加圧ローラ101の間に、シートの搬送方向に所定幅を有するニップ部が形成される。
加圧ローラ101は、シートPがニップ部にニップされない間は定着ベルト106を加圧する必要が無い。本体制御部としてのCPU81(図5)は、シートPがニップされない間、接離機構によって定着ベルト106から加圧ローラ101を離間させている。この接離機構は、カム機構を用いて、不図示の加圧バネに逆らって加圧ローラ101を下降させて、定着ベルト106から加圧ローラ101を強制的に離間させる。
(画像形成時における定着ベルトの温度制御)
画像形成時における定着ベルトの温度制御については、画像形成時におけるプリント動作(画像形成動作)のフローチャート(図6、図7)で詳述するが、プロセススピード300mm/sでの普通紙プリントでは目標温度150℃で温度制御がされる。
定着ベルトの温度制御を行うための構成として、定着ベルト106の内側にヒータ102(図1)が配置される。また、定着ベルト106の表面に接触させて温度センサが配置される。温度制御回路は、温度センサの検出温度を、トナーがシートPに定着可能な温度である目標温度150℃に立ち上げて、その後、維持するように、ヒータ102をON/OFF制御する。目標温度は、シートPの種類などによって異なる。表1に、シートPの条件による定着の設定速度と定着ベルト106の目標温調温度の例を示した。
(定着ベルトにおけるコバ傷の影響)
図3は、定着器9がシートPをニップ部でニップして搬送する状態の説明図であり、コバ傷について説明を行う。近年、用紙(シートP)の表面性に合わせた光沢の成果物が求められている。高光沢のコート紙を使用する場合、定着ベルト106の表面状態がトナー層の表面状態に反映され易くなるため、定着ベルト106の表面の細かい凹凸の影響が出力画像の表面状態に現れ易い。このような性質を、定着画像の写像性と呼ぶ。トナーの溶融性が向上して写像性が高まると、光沢度が高くて高画質の画像を形成するために、定着ベルト106の表面状態を維持することが重要になる。
図5に示すように、初期状態の定着ベルト106は、全体が一様な鏡面状態であって、周面の表面粗さRzは、0.1μm〜0.3μm程度であった。以下、表面粗さRzは、(株)小坂研究所の表面粗さ測定器SE−3400を使用して測定したJIS 十点平均粗さである。測定条件は、送り速さ:0.5mm/sec、カットオフ:0.8mm、測定長さ:2.5mmである。
定着器9において、シートの定着処理が累積すると、シートPのエッジとの接触や、紙粉、オフセットトナーなどの汚れによって定着ベルト106の表面状態が変化して、定着ベルト106の表面が徐々に荒れてくる。定着ベルト106の回転軸線方向の一定の位置をシートPが繰り返し通過することで、定着ベルト106の(I)通過部、(II)非通過部、及び(III)境界領域における定着ベルト106の表面の荒れ方が異なってくる。
(I)通過部では、シートが通過して紙面が接触する。(I)通過部では、紙の繊維、紙の填料、現像剤の外添剤等が接触して定着ベルト106の表面が徐々に均される。定着処理の累積に伴って、(I)通過部の表面粗さRzは、0.5μm〜1.0μm程度まで徐々に大きくなっていた。
(II)非通過部では、シートが通過しないため紙面に接触することがない。(II)非通過部では、定着ベルト106の表面40dが専ら加圧ローラ101の表面41dに当接する。定着処理の累積に伴って、(II)非通過部の表面粗さRzは、0.4μm〜0.7μm程度で飽和する。
(III)境界領域は、通紙域と非通紙域の境界に位置してシートのエッジ(コバ部)に繰り返し接触するため、(I)通過部よりも表面粗さRzが大きくなる。摺擦モード直前の荒れた周面(方向性の無い凹部)の表面粗さRzは、0.5μm〜2.0μm程度であった。
未定着のトナー像をシートPに定着させる過程で、定着ベルト106の微小な表面形状が定着画像の表面に転写される。定着ベルト106の(I)通過部と(III)境界領域とで表面状態が異なると、それに対応して定着画像の表面に表面状態の差が生じ、定着画像に光沢ムラ(グロスムラ)が生じる。
(III)境界領域と(I)通過部の間、及び(III)境界領域と非通過部(II)の間で生じる光沢差(グロス差)をコバ傷と呼ぶ。また、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じる光沢差(グロス差)をグロス段差と呼ぶ。(III)境界領域の幅は、1〜2mm程度で狭いため、(III)境界領域の荒れ方に関わらず、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じるグロス段差は、広い領域での光沢ムラ(グロスムラ)として印象が大きい。
画像面における正反射光像の再現性が高いと、画像は高光沢と評価される。蛍光灯照明下で銀塩写真を見る場合、写真画像の表面状態は凹凸の少ない鏡面状態であるため、蛍光灯の光が反射するだけでなく、蛍光灯の形状まで写り込む。この状態を高光沢と判断する。一方、画像面における正反射光像の再現性が低いか或いは無い状態は低光沢と評価される。低光沢の場合、画像の表面状態は、凹凸が大きく、蛍光灯の光は乱反射してその形状が画像上に写りこむことはない。このように、画像表面の凹凸と出力画像の光沢には相関がある。
また、定着画像の光沢ムラは、シートPの種類に依存する。普通紙では視認できないレベルの光沢ムラであっても、表面の平滑性が高く、高画質を要求される、高光沢のグロスコート紙上の定着画像では、光沢ムラが目立って顕著になる。グロスコート紙上の定着画像では、定着ベルト106の荒れた(III)境界領域に対応する位置に低光沢のスジとなってコバ傷が目立つとともに、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じるグロス段差も目立つので、定着画像に光沢ムラが顕著になる。
このように、(I)通過部と(II)非通過部とで定着ベルト106の表面の荒れが異なってくることで、定着画像上に光沢度の差が生じる。特に、(III)境界領域は荒れやすく、(I)通過部と(II)非通過部の両方に対して光沢度の差を生じる。
(リフレッシュローラ)
図4は、本実施形態における摺擦部材(摺擦回転体)としてのリフレッシュローラ120の断面構造の模式図である。リフレッシュローラ120は、摺擦処理を実行する摺擦モードにおいて、定着ベルト106の外周面に当接して、摺擦により定着ベルト106の表面状態を回復させる。
リフレッシュローラ120は、外径12mmのステンレスパイプ(SUS304)の基材53の周面に、接着層54を介して砥粒を密に接着した摺擦層55を設けている。市販されている各種の砥粒又は各種の砥粒の混合物を接着層54で接着処理して、摺擦層55を形成することができる。
市販されている砥粒の例は、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド等である。
ここでは、摺擦層55の砥粒として、酸化アルミニウム砥粒(アルミナ系砥粒、アランダム、モランダム)を用いた。酸化アルミニウム砥粒は、最も幅広く用いられる砥粒で、定着ベルト106に比べて十分硬度が高く、鋭角形状のため切削性に優れており、摺擦層55として好適である。定着ベルト106の表面のリフレッシュ効果を確保しつつ、リフレッシュされた定着ベルト106の表面粗さが後述する基準を満たすためには、摺擦層55の砥粒の粒径は、5μm以上20μm以下が好ましいことが実験により確認されている。
リフレッシュローラ120は、定着ベルト106の表面状態を改善する。すなわち、リフレッシュローラ120は、シートPの通過によって荒れた定着ベルト106の表面(外周面)と、シートPの通過が無く荒れていない表面(外周面)の両方に対して細かい摺擦傷を多数付けて所望のレベルまで荒らす。これにより、定着ベルト106の長手方向における表面(外周面)の面状態の差を小さくできる。
ここで、リフレッシュローラ120による摺擦の目的は、定着ベルト106の表面に細かい摺擦傷をつけることであり、定着ベルト106の表面を削り取って新しい面を出すことではない。すなわち、リフレッシュローラ120は、定着ベルト106の表面を実質的に削り取らずに、摺擦傷を付けるものである。
(接離機構)
粗しローラ120は、定着ベルト100に近接した位置において、定着ベルト100の表面(外周面)に当接又は離間可能に設けられている。すなわち、図1は当接状態(当接位置)を示しており、図2が離間状態(離間位置)を示している。画像形成中はリフレッシュローラ120が定着ベルト100を摺擦する必要が無いため、モータ制御部91は、接離機構としてのアクチュエータを作動させて、リフレッシュローラ120を定着ベルト100から離間させる。
そして、粗しローラ120が離間位置に位置するときの粗しローラ120の摺擦部と定着ベルト100の外周面との間の距離を第1の距離とするとき、移動機構は粗しローラ120をその当接位置に向かって第1の距離よりも長い第2の距離移動させる。
(バックアップ部材)
定着ベルト106の内側方向には、摺擦処理を実行する際に用いられるバックアップ部材121が配置されている。このバックアップ部材121は、リフレッシュローラ120が定着ベルト106に対して、離間している際は、定着ベルト106の内面(内周面)に対して、離間しており加圧されることはない。
一方、リフレッシュローラ120が定着ベルト106に対して、当接加圧されると、定着ベルト106が変形し、バックアップ部材121とリフレッシュローラ120の間で摺擦動作に必要な当接面を形成する。なお、摺擦動作としては、例えばプリントジョブ終了後の割り込み動作時、または、ユーザーモードによる手動動作時に実行される。
摺擦モードにおいて、リフレッシュローラ120は、図5に示す紙バリの表面粗さに対応するように、10点平均表面粗さRzが0.5μm以上2.0μm以下となる無数の摺擦傷(方向性のある細い凹部)を定着ベルト106の回転方向に沿って形成する。リフレッシュローラ120は、幅が10μm以下の摺擦傷(凹部)を、回転軸線方向(長手方向)に沿った100μmあたり10本以上の密度で形成する。
摺擦モードにおいて、リフレッシュローラ120が摺擦して、定着ベルト106の表面(外周面)全体に細かい多数の摺擦傷が形成されると、定着ベルト106の表面は修復される。すなわち、図5における(I)通紙部と、(II)非通紙部と、(III)境界領域である紙コバ部とで凹凸の差がなくなり、定着ベルト106上の傷が目立たなくなる。
これにより、定着ベルト106の表面凹凸状態が、転写される定着画像上の光沢差(グロス差)が視認できないレベルに低下して、定着ベルト106上の傷も出力画像上で視認困難となる。そして、定着画像の(III)境界領域である紙コバ部の低光沢のスジがほぼ解消され、定着画像の(I)通紙部と、(II)非通紙部の間で生じるグロス段差も目立たなくなる。
(摺擦モード)
次に、図5のブロック図を用い、本実施形態の摺擦モード(リフレッシュ動作)の説明を行う。モータ92aは,加圧ローラ101を回転駆動させるモータであり、これにより定着ベルト106は加圧ローラ101に対し従動回転する。一方、モータ92bはリフレッシュローラ120を回転駆動させるモータである。
摺擦モードにおいて、モータ92a、92bにより、定着ベルト106とリフレッシュローラ120との間に所定の相対速度差を持たせる。そして、モータ92bは、リフレッシュローラ120と不図示のギアで駆動列を連結させている。モータ制御部91は、モータ92bを制御して、リフレッシュローラ120の回転/停止を制御する。なお、リフレッシュローラ120は、定着ベルト106の表面の移動方向と同一方向に相対速度を持たせても、逆方向に相対速度差を持たせてもよい。
摺擦モードは、画像形成部によってトナー画像が形成されたシートの枚数(画像形成枚数)が所定の枚数に達したことに応じて実行される。画像形成装置100は、画像形成枚数に相当する値をカウントするカウンタを有し、カウントされた値が所定の値に達したことに応じて摺擦モードを実行する。本実施形態では、画像形成ジョブ中に所定の枚数(所定の回数)に達した場合、モータ制御部91は、画像形成ジョブが終了するのを待って摺擦モードを開始する。
尚、画像形成枚数に相当する値としては、画像形成された回数や定着処理されたシートの枚数、定着処理された回数、シートへの画像形成動作が実行された時間、シートへの定着処理が実行された時間等を含む。
また、画像形成ジョブ中に所定の枚数(所定の回数)に達した場合、モータ制御部91は、画像形成ジョブを中断して、摺擦モードを開始するとしてもよい。また、操作部や入力装置から操作者により摺擦モードを実行するべき指示が入力されたことに応じて摺擦モードを実行するとしてもよい。
(画像形成時の定着ベルトの温度制御を含むフロー)
図6は、本実施形態の定着装置としての定着器9における画像形成時の定着ベルト106の温度制御を含むフローチャートである。また、図7は、加圧ローラ101が高温時の制御を説明するフローチャートである。以下、初めに図6について図示した符号の順番に説明する。
(S01)CPU81(図5)は、プリント動作が設定されると、初めに、定着器がプリント可能な状態、すなわちスタンバイ状態にあるかを判断し、例えば、加圧ローラ101の加圧解除状態であれば、加圧動作を行う。また、プリント後の後回転動作や、後述する摺擦モードの際は、それの処理が終了して定着器9がスタンバイ状態になることを確認する。
(S02)CPU81は、スタンバイ状態であれば、加熱回転体の温度を制御する制御部としてのヒータ制御部90(図5)により、ヒータ102(図1)の温調動作を開始する。
(S03)このとき、温度検知部89(図5)は定着ベルト106の温度を検知するサーミスタ42a(図5)の温度を連続でモニターし、その検知温度をT1[℃]となるように制御する。尚、サーミスタ42aは、定着ベルト106の内面に当接して設けるとしてもよいし、ヒータ102を備えるヒータに当接させてヒータの温度を検知することで間接的に定着ベルト106の温度を検知する構成としてもよい。また、サーミスタ42aは、接触式であってもよいし、非接触式であってもよい。いずれの場合も、定着ベルト106の温度を検知する検知部として機能する。T1[℃]は、スタンバイ状態におけるヒータの温調の目標温度である。
(S04)CPU81は、ヒータ102が点灯することを確認できたら、モータ制御部91(図5)により、モータ92aを動作させることで、加圧ローラ101(図2)の回転動作を開始する。そして、定着ベルト106(図2)が加圧ローラ101に従動回転することで、ヒータ102からの熱が、定着ベルト全体に伝達される。
(S05〜S08)その後、検知温度T[℃]が温調の目標温度T1[℃]以上になることが確認されたら、ヒータ制御部90はシートPのプリント温度に相当するT2[℃]に画像形成時の目標温度(温調温度)を設定する。検知温度T[℃]が一度でもT2[℃]を上回れば、プリント可能と判断し、シートPを定着器9に搬送できる(プリント許可)。なお、上昇する検知温度Tをあらかじめ予測し、シートPの給紙と画像形成を先行して行ってもよい。
本実施形態では、温調の目標温度T2[℃]は、スタンバイ状態におけるヒータの温調の目標温度T1[℃]に対し低く設定されるが、温調の目標温度T2[℃]が、スタンバイ状態におけるヒータの温調の目標温度T1[℃]に対し高く設定されても良い。
(S09)プリント動作が完了するまで、定着器9は定着部材の回転とヒータ温調を継続する。
(S10)プリント動作が終了した後は、ヒータ102の加熱を中断した後、加熱部材の駆動も停止する。
(S11)以上の一連の動作で、通常のプリント動作のフローを完了する。一定時間経過した後、加圧部材としての加圧ローラ101を加圧解除する動作を行い、定着ベルト106へかかる力を軽減する。
次に図7で、加圧ローラ101(図1)の昇温検知時のプリント動作について説明する。加圧ローラ101で定着ベルト106に駆動を伝達する場合、定着ベルト106側の温調温度を高く、加圧ローラ101側の温度を相対的に低くすることが一般的である。特に、2面目のプリント時には、加圧ローラ101側にトナー画像が載っている条件で、加圧ローラ101からの熱も受けることになる。
このため、加圧ローラ101の表面温度がトナーの軟化温度である約100℃前後で、高温のトナーオフセットやシートPの過剰加熱によるカール発生などの問題が発生することが大きな問題となり得る。そのために、冷却により加圧ローラ101の温度が一定以下に低下するまで、プリントジョブを行わない、または中断する制御を行うことがある。
図8は、加圧ローラの昇温時の弊害を示した説明図(画像形成時における定着ベルトと加圧ローラの温度の関係で適正な場合と不適正な場合があることを示す)で、普通紙68g/cm2坪量であるCS−680を用いたときのものである。
図8で、画像形成時に定着ベルトの温度が適正温度領域より低温であると、トナー定着性が確保できない(トナー定着性NG)。一方、定着ベルトの温度が適正温度領域より高温であると、トナーの表面が過融解状態になりシートPに定着しない高温オフセットが生じ、記録紙のカール量が大きくなる場合がある。図8で、トナーの定着性に影響がある加圧ローラの温度が約100[℃]を超えると、適正な定着が可能な定着ベルト106の温度領域が狭まってしまう。
加圧ローラ101の昇温時に、加圧ローラ101の温度が一定以下に低下するまで、プリントジョブを行わないように、加圧部材としての加圧ローラの温度Uを所定値U1以下にする画像形成時の制御を行う場合を、図7に示す。前述の図6のフローと異なる部分は、S23の制御のみである。これは、定着を開始する条件に、加圧ローラの温度の条件を付加したものである。それ以外は、同様の制御となる。
図7のS23における、加圧部材としての加圧ローラ101の温度を検知するためには、例えば加圧ローラ101の長手方向の中央位置から100mm離れた位置にサーミスタ42bを配置する。そして、このサーミスタ42bで加圧ローラ101の表層を計測する。以下、図7について図示した符号の順番に説明する。
(S21)プリント動作が設定されると、初めに、定着器がプリント可能な状態、すなわちスタンバイ状態にあるかを判断し、例えば、加圧ローラの加圧解除状態であれば、加圧動作を行う。また、プリント後の後回転動作や、後述する摺擦モードの際は、それの処理が終了して定着器がスタンバイ状態になることを確認する。
(S22)スタンバイ状態であれば、ヒータ制御部90により、ヒータ102の温調動作を開始する。
(S23)加圧ローラ101の温度が、プリント可能な閾値を下回っていることを判断する。ここではU1=100[℃]と設定し、サーミスタ42bが検知している加圧ローラ101の表面温度Uが、U1以下であることを次のプリント開始の条件とした。この場合、定着ベルト106の温調温度150℃の設定で、良好な定着動作を行うことができる。また、ここでは必ずしも温度検知部材を配置することが必要ではなく、例えば加圧ローラ101の温度を過去の履歴から予測することが可能ならば、予測値を用いて制御を行っても良い。
(S24)このとき、温度検知部89(図5)で定着ベルト106の温度を検知するサーミスタ42aの温度を連続でモニターし、その検知温度をT1[℃]となるように制御する。T1[℃]は、スタンバイ状態におけるヒータの目標温度(温調温度)である。
(S25)ヒータ102が点灯することを確認できたら、モータ制御部91により、モータ92aを動作させることで、加圧ローラ101の回転動作を開始する。定着ベルトが加圧ローラに従動回転することで、ヒータ102からの熱が、定着ベルトの全体に伝達される。
(S26)その後、検知温度T[℃]が温調目標温度T1[℃]以上になることが確認されたら、シートPのプリント温度に相当するT2[℃]に温調の目標温度を設定する。T[℃]が一度でもT2[℃]を上回れば、プリント可能と判断し、シートPを定着器に搬送できる。また、上昇する温度Tをあらかじめ予測し、シートPの給紙と画像形成を先行して行ってもよい。
本実施形態では、温調の目標温度T2[℃]は、スタンバイ状態におけるヒータの温調の目標温度T1[℃]に対し低く設定されるが、温調の目標温度T2[℃]が、スタンバイ状態におけるヒータの温調の目標温度T1[℃]に対し高く設定されても良い。
(S27)プリント動作が完了するまで、定着器9は定着部材の回転とヒータ温調を継続する。
(S28)プリント動作が終了した後は、ヒータ102の加熱を中断した後、加熱部材の駆動も停止する。
(S29)以上の一連の動作で、通常のプリント動作のフローを完了する。一定時間経過した後、加圧部材としての加圧ローラ101を加圧解除する動作を行い、定着ベルト106へかかる力を軽減する。
(摺擦処理時の定着ベルトの温度制御を含む摺擦モードのフロー)
以下、摺擦処理時の定着ベルトの温度制御を含む摺擦モードにおける、リフレッシュローラ120を用いた摺擦処理の後のプリント動作において、加圧ローラ101の温度上昇による問題を生じないようにした本実施形態のフローを、図9で説明する。
(S41)摺擦モードとしてリフレッシュ動作が開始される。
(S42)定着器9がスタンバイ状態であるかどうかを判定し、画像形成状態やメンテナンス状態である場合は、スタンバイ状態となるまで待機する。本摺擦モードでは、加圧ローラ101を駆動回転させ定着ベルト106を従動回転させる。本実施形態の構成では、定着ベルト106は加圧ローラ101によって回転されるので、定着ベルト106と加圧ローラ101を加圧状態にして摺擦モードを行う。また、本摺擦モードでは、ヒータ102を点灯させ、定着ベルト106を所定の温度まで加熱する。具体的には、次のフローで示す。
(S43)ヒータ102を初期の温調温度であるT1[℃]に設定し、同時に
(S44)加圧ローラ101の回転動作を開始する。
(S45)定着ベルト106の目標温度がT1[℃]に到達したことを確認する。
(S46)その後、リフレッシュローラ106の加圧を開始する。アクチュエータを解除すると、リフレッシュローラ120は、加圧バネに付勢されて定着ベルト106に所定の圧力で当接して、それを内側のリフレッシュ用のバックアップ部材121(図1)で挟み込む。これにより、定着ベルト106の回転方向に所定幅を有する摺擦部が形成される。
摺擦モードでは、定着ベルト106は通常の画像形成時の周速度で回転しているが、リフレッシュローラ120は、定着ベルト106とは周速差を持って回転することが望ましい。モータ制御部91は、モータ92bを作動させてリフレッシュローラ120を、定着ベルト106に対して所定の周速差で回転させる。
(S47)この摺擦動作時の温調温度はT3[℃]である、ここで、本実施形態では、摺擦モードにおける温調温度T3[℃]を画像形成時(プリント時)における温調温度T2[℃]よりも低く設定する。これにより、摺擦処理の後のプリント動作(S50)において、加圧ローラ101の温度上昇を抑制できる。その結果、次の画像形成動作時(あるいは画像形成動作の再開時)に加圧ローラが冷却される待ち時間が削減でき生産性が向上する。尚、画像形成動作の直後である場合など、定着ベルト106の温度がT3[℃]よりも高い場合には、T3[℃]に下がるのを待たずにリフレッシュローラ120による摺擦を開始してもよい。
(S48)モータ制御部91は、必要な時間P1[sec]だけ摺擦モードを実行する。ここでは、摺擦モードを実行するまでの総通紙枚数に応じて、時間を決定する。
(S49)アクチュエータを作動させて定着ベルト106からリフレッシュローラ120を離間させた後に、モータ92bを停止してリフレッシュローラ120の回転を停止させる。
(S50)モータ制御部91は、摺擦モードが終了すると、再び画像形成状態に移行する。
(摺擦モード時の定着ベルトの加熱の効果)
摺擦モード時に、リフレッシュローラ120が定着ベルト106に対して当接するまでに、前述のように、加熱動作を行っている(図7のS43)。この加熱動作の目的の1つ目は、定着ベルト106の安定した回転のためである。これは、定着ベルト106内のシリコンゴム等の物質が常温に近いと、固いために定着ベルト106が回転したときに形状の変形がされにくいからである。このため、摺擦モード時に定着ベルトが加熱されないと、リフレッシュローラ120が定着ベルト106に当接する接触面の面積や圧力が安定しない恐れがある。
また、加熱動作の目的の2つ目として、定着ベルトが加熱されずに定着ベルトの内面のグリスの軟化温度を下回る場合、定着ベルト106の内面とヒータ102の摺動面との摩擦力が高くなってしまい、駆動トルクの増加や、部材の削れが進行する。そのため、定着ベルトに対し一定温度以上の加熱をして回転させることが望ましい。しかし、グリスの塗布が不要の場合もあることや、オイルのような常温でも摺動性を下げる効果があるものを使用することもあるため、この2つ目の目的に関しては、必ずしも加熱が必要というわけではない。
加熱動作の目的の3つ目は、定着ベルト106の離型層を軟化させ、摺擦の効果を高めることにある。図10にPFA樹脂の温度による硬度の関係を示す。150℃の際と、30℃のときは、定着ベルト106の硬度としてのショア硬度で40と58の差がある。このため、高温にした方が柔らかくなることで、摺擦の効果が高まることになる。
(本実施形態の摺擦モード時のヒータ温調に伴う摺擦効果)
ここで、摺擦モードにおける温調温度T3[℃]をプリント時における温調温度T2[℃]よりも低く設定する本実施形態において、より高温の方がやや良好であるものの、摺擦効果は十分にあることを確認した。
(目標温度に関する本実施形態の構成および効果)
本実施形態では、加熱回転体の温度を制御する制御部は、定着動作中の加熱回転体の目標温度を、最も低い第1の目標温度を含む複数の目標温度に設定可能である。そして、定着ニップ部にて記録材上の未定着のトナー画像を加熱する定着動作の実行中において、加熱回転体の温度が上記複数の目標温度のいずれかとなるように加熱回転体の温度を制御する。そして、摺擦部材を当接位置に位置させて実行される摺擦部材による摺擦動作の実行中において、加熱回転体の温度が上記複数の目標温度の中で最も低い第1の目標温度以下の温度である第2の目標温度となるように加熱回転体の温度を制御する。
従来は、プリント時の目標温度の中で最も低い温度より高い温度で定着部材を温調し摺擦していたが、同様の動作を行うと、加圧ローラが過昇温する。このため、本実施形態では、プリント時の目標温度の中で最も低い温度以下の目標温度で定着部材を温調し摺擦する。
図11は、比較例として非プリント時(摺擦時)に定着ベルト106の表面温度を150℃としたときと、本実施形態のように非プリント時(摺擦時)に、定着ベルト106の表面温度を80℃に抑えた場合の比較データである。ここで、プリント時に定着ベルト106の表面温度を150℃に温調する点は両者に共通である。
非プリント時(摺擦時)には、定着ニップ部に用紙がなく、定着ベルト106の表面の熱が、回転時間とともに、常に直接加圧ローラ101に伝達されることになる。また、低温の用紙が、加圧ローラ101表面から熱を奪っていく効果もない。このため、摺擦動作の目安時間である30〜60秒間の摺擦動作を続けると、その後にプリントをすぐに行う場合、加圧ローラ101の過昇温による問題が発生する可能性がある。
より具体的には、従来の摺擦動作時の温調温度の場合、60秒の摺擦動作を実行すると、加圧ローラ101の表面温度が130℃を超えることになる。このため、これをプリント可能温度である100℃未満に冷却させる必要が生じる。この場合、図9のフロー(S31)のように、時間をかけて部材が冷却されるのを待つことになり、生産性が低下することになる。
対して、本実施形態では、摺擦動作時の温調温度を80℃に抑えたため、60秒の摺擦動作を実行しても、加圧ローラ101の表面温度は80℃を超えない。このため、その後のプリントジョブのために、加圧ローラを冷却する余計な時間を削減できる。
以上、本実施形態によれば、シートPに対して高光沢で均一な定着動作が可能であり、成果物の品位の向上、定着部材の耐久寿命の向上の利点を持つ。そして、これを維持しつつ定着ベルトの温度制御の目標温度(温調温度)を、摺擦動作時において画像形成時より低く抑える。尚、画像形成時とは即ち、定着ベルト106によってシート上のトナー画像が定着される定着処理時でもある。これにより、リフレッシュ動作後に、すぐにプリント動作に移行できるため、生産性が向上する。また、周囲の部材への熱影響を最小限にでき、省エネや機内昇温の抑制という効果もある。
本実施例の定着装置の構成では前述の表1に示したように、画像形成時の温調温度は、140℃から180℃の間で複数段階あり、プリントするシートの条件に応じて設定されている。
対して、摺擦モード実行時における目標温度は、この画像形成時の目標温度のいずれよりも低い温度、もしくは、画像形成時の目標温度の中で最も低い温度と同じ温度に設定する。温度制御回路は、摺擦モードにおいて、設定された目標温度となるように、ヒータへの通電を制御する。つまり表1の例の場合は、摺擦モード時の目標温度は、画像形成時に運用される目標温度の中で最も低い目標温度である140℃以下に設定する。尚、より好ましくは、摺擦モード実行時における目標温度は、画像形成時の目標温度のいずれよりも低い温度に設定する。
これは、次の理由による。摺擦モードではニップ部にシートを通過させることなく定着ベルト106と加圧ローラ101がニップ部を形成して回転するために定着ベルト106の熱が加圧ローラ101に伝わる。しかしながら、摺擦モードでの目標温度を画像形成時より低く設定することで加圧ローラ101の過度な昇温を抑制することができる。
また、摺擦モード時の定着ベルト106の目標温度は、60℃以上110℃以下に設定すると、より好ましい。具体的には、摺擦モード後に次の画像形成処理を迅速に開始できるようにするために、加圧ローラ101の温度を、加圧ローラ101の昇温による画像の光沢ムラの生じにくい温度である100℃未満に維持できるとより好ましい。したがって、摺擦モード時の定着ベルト106の目標温度を110℃以下で設定すると、より好ましい。また、摺擦モード時の定着ベルト106の目標温度の下限値は、定着ベルト106の回転を阻害しない程度であればよく、60℃以上にするとより好ましい。
(変形例)
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。回転可能な定着部材の摺擦動作を実行し、その温調制御を行っている系に関して、上述した実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた場合にも実施できる。また、上述した実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(変形例1)
上述した実施形態では、回転可能な定着部材として、フィルム状の定着ベルトを説明した。定着ローラに対して比較的熱容量が小さい定着ベルト106を採用すると、FCOT(ファーストコピーアウトタイム)への影響は少なくできる。リフレッシュ動作時の定着ベルト106の温調温度を画像形成時より低くしても、リフレッシュ動作後に画像形成動作を再開(あるいは次の画像形成動作を開始)する際に画像形成時の温調温度に復帰させるのに要する時間は短時間で済むためである。
しかしながら、回転可能な定着部材として、芯金の外周に弾性層が設けられている定着ローラであっても同様に適用できる。すなわち、目標温度を、定着ローラを回転させ定着ローラがニップ部で記録材を介さずに対向部材と接する摺擦時において、定着ローラを回転させ定着ローラがニップ部で記録材を介して対向部材と対向する画像形成時より低く設定しても良い。
また、上述した実施形態では、回転可能な定着部材が加圧ローラにより従動回転されるものであったが、回転可能な定着部材が駆動源を有し駆動回転するものであっても良い。
(変形例2)
また、上述した実施形態では、摺擦モードにおける温調温度(目標温度)をT3[℃維持する場合を例に説明したが、次の構成としてもよい。すなわち、摺擦モードの後半あるいは終盤において、目標温度を画像形成時の目標温度(プリント温度)に変更してもよい。例えば、次の画像形成処理の立ち上げのためである。このような構成でも、摺擦モードにおける加圧ローラ101の過度な昇温は抑制することができる。
尚、摺擦モード時に次の実行すべき(再開すべき)画像形成ジョブが存在しない場合、即ち、摺擦モードの実行後、次の画像形成ジョブの入力を待つ待機状態に移行する場合には、上述した実施形態のようにする。すなわち、摺擦モードの後半で温調温度を画像形成時の目標温度に上げるのではなく、摺擦モードの後半においても、摺擦モードにおける温調温度(目標温度)にする。
(変形例3)
また、上述した実施形態では、リフレッシュローラ120は、専用の駆動手段によって駆動されることを前提としたが、本発明はこれに限定されない。リフレッシュローラ120は、駆動ギアによって、定着ベルト106に対して周速差を持って回転駆動されるように、加圧ローラ101の駆動手段から駆動力が伝達されてもよい。また、加圧ローラ101とリフレッシュローラ120とを1対2のギア比のギア列で連結することにより、定着ベルト106の表面速度の2倍の周速度でリフレッシュローラ120を回転させてもよい。
また、摺擦部材としてのリフレッシュローラ120が回転可能な構成(摺擦回転体)を用いて説明を行ったが、本発明はそれに限定されるものではなく、固定(回転しない)のものでもよい。
(変形例4)
上述した実施形態では、定着ニップ部を形成する第1の回転体および第2の回転体のうち、無端状のベルトが第1の回転体に設けられたが、無端状のベルトが第1の回転体、第2の回転体の双方に設けられても良い。
このように、上述した回転可能な定着部材に対向する対向部材としての加圧ローラ101は、ローラ部材に限らずベルト部材であってもよい。
(変形例5)
上述した実施形態では、定着ベルトの長手方向から見て、リフレッシュローラ120が定着フィルムの表面に当接する位置は、定着ニップ部の中心位置に対し90度変位した位置としたが、本発明はこれに限られない。すなわち、定着ベルトの長手方向から見て、粗しローラ120が定着ベルトの表面に当接する位置は、定着ニップ部の中心位置に対し所定角度変位した側方位置であれば良い。
(変形例6)
上述した実施形態では、回転可能な定着部材を介してニップ部を加熱する加熱部材としてセラミックヒータを用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、ハロゲンヒータであってもよい。また例えば、誘導発熱させるコイル(励磁コイル)を用いた電磁誘導により、あるいは通電により回転可能な定着部材が発熱するもの(発熱回転体)であっても良い。
(変形例7)
上述した実施形態では、トナー像が形成される記録材としてのシートPとして、普通紙、厚紙、薄紙を示したが、これに限定されない。例えば、定型或いは不定型の封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを用紙などの用語を用いて説明したが、これによって本発明における記録材が紙に限定されるものではない。
(変形例8)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する装置を例に説明したが、本発明は、これに限られない。画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も本願明細書では定着装置と呼ぶものとする)にも、同様に適用可能である。
90・・ヒータ制御部、101・・加圧ローラ、102・・ヒータ、106・・定着ベルト、120・・リフレッシュローラ

Claims (11)

  1. 定着ニップ部にて記録材上の未定着のトナー画像と接触しながらトナー画像を加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体と協働して前記定着ニップ部を形成する対向回転体と、
    前記加熱回転体の外周面を摺擦する摺擦部材と、
    前記摺擦部材と前記加熱回転体とが当接する当接位置と、前記摺擦部材と前記加熱回転体が互いに離間する離間位置と、を取り得るように、前記摺擦部材を移動させる移動機構と、
    前記加熱回転体の温度を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    定着動作中の前記加熱回転体の目標温度を、最も低い第1の目標温度を含む複数の目標温度に設定可能であり、
    前記定着ニップ部にて記録材上の未定着のトナー画像を加熱する定着動作の実行中において、前記加熱回転体の温度が前記複数の目標温度のいずれかとなるように前記加熱回転体の温度を制御し、
    前記摺擦部材を前記当接位置に位置させて実行される前記摺擦部材による摺擦動作の実行中において、前記加熱回転体の温度が前記複数の目標温度の中で最も低い前記第1の目標温度以下の温度である第2の目標温度となるように前記加熱回転体の温度を制御することを特徴とする定着装置。
  2. 前記摺擦動作の実行中において、前記加熱回転体と前記対向回転体は、前記定着ニップ部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱回転体は、エンドレスベルトであることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記対向回転体を回転駆動する駆動源を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記加熱回転体は、前記対向回転体により従動回転することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記加熱回転体の温度を検知する検知部と、
    前記加熱回転体を加熱するヒータと、
    を有し、
    前記制御部は、前記検知部の出力に基づき、前記ヒータへの通電を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱回転体の温度を検知する検知部、を有し、
    前記加熱回転体は、通電により発熱する発熱回転体であり、
    前記制御部は、前記検知部の出力に基づき、前記加熱回転体への通電を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加熱回転体の温度を検知する検知部と、
    前記加熱回転体を誘導発熱させるコイルと、を有し、
    前記制御部は、前記検知部の出力に基づき、前記コイルへの通電を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第2の目標温度は、前記第1の目標温度より低いことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記摺擦部材は摺擦回転体であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記摺擦動作は、プリントジョブ終了後の割り込み動作時、または、ユーザーモードによる手動動作時に実行されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の定着装置。
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