JP2019190293A - ディーゼルエンジンの燃焼室構造 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃焼室構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019190293A
JP2019190293A JP2018080755A JP2018080755A JP2019190293A JP 2019190293 A JP2019190293 A JP 2019190293A JP 2018080755 A JP2018080755 A JP 2018080755A JP 2018080755 A JP2018080755 A JP 2018080755A JP 2019190293 A JP2019190293 A JP 2019190293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
fuel
rib
diesel engine
collision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018080755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7172109B2 (ja
Inventor
景太 荒戸
Keita Arato
景太 荒戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2018080755A priority Critical patent/JP7172109B2/ja
Publication of JP2019190293A publication Critical patent/JP2019190293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7172109B2 publication Critical patent/JP7172109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】燃料の燃焼状態の悪化を抑制しつつリブの容積を拡大してディーゼルエンジンの圧縮比を高めることができるディーゼルエンジンの燃焼室構造を提供する。【解決手段】ディーゼルエンジン1の燃焼室構造50は、ディーゼルエンジン1の燃焼室51の底面52から側面53に至るように設けられたリブ60を複数個有するとともに、互いに隣接するリブ60の間の領域に、リブ60が形成されていない非リブ領域70を有する、ディーゼルエンジン1の燃焼室構造50において、燃料噴射弁40から噴射された燃料Fが衝突する衝突面81を有する衝突板80を備え、衝突面81は、燃料噴射弁40から噴射された燃料が衝突面81に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、燃焼室51の非リブ領域70に向かって進行するように設定されていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本開示はディーゼルエンジンの燃焼室構造に関する。
従来、ディーゼルエンジンの燃焼室構造として、ディーゼルエンジンの燃焼室の底面から側面に至るように設けられたリブ(隆起)を複数個有するとともに、互いに隣接するリブの間の領域に、リブが形成されていない非リブ領域を有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。このような燃焼室構造によれば、リブを備えていない燃焼室構造に比較して、燃焼室の容積を低減させて、ディーゼルエンジンの圧縮比を高めることができる。
また、特許文献1には、燃料噴射弁が互いに隣接するリブとリブとの間の領域(すなわち非リブ領域)に向かって燃料を噴射することも記載されている。このような技術によれば、燃料噴射弁から噴射された燃料がリブに直接衝突する場合に比較して、燃料噴射弁から噴射された燃料の到達距離を長くすることができるので、燃料の燃焼状態を良好にすることができる。
特表2016−505752号公報
上記のような、リブを有する燃焼室構造において、圧縮比をさらに高めるために、例えばリブの幅を大きくしたり、リブの高さを高くしたりすることによって、リブの容積を拡大した場合、燃料噴射弁から噴射された燃料がリブに直接衝突してしまうおそれがある。この場合、燃料噴射弁から噴射された燃料の到達距離が短くなるので、燃料の燃焼状態が悪化してしまう。
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料の燃焼状態の悪化を抑制しつつリブの容積を拡大してディーゼルエンジンの圧縮比を高めることができるディーゼルエンジンの燃焼室構造を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の態様に係るディーゼルエンジンの燃焼室構造は、ディーゼルエンジンの燃焼室の底面から側面に至るように設けられたリブを複数個有するとともに、互いに隣接する前記リブの間の領域に、前記リブが形成されていない非リブ領域を有する、ディーゼルエンジンの燃焼室構造において、燃料噴射弁から噴射された燃料が衝突する衝突面を有する衝突板を備え、前記衝突面は、前記燃料噴射弁から噴射された燃料が前記衝突面に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、前記燃焼室の前記非リブ領域に向かって進行するように設定されていることを特徴とする。
本発明の態様によれば、燃料の燃焼状態の悪化を抑制しつつリブの容積を拡大してディーゼルエンジンの圧縮比を高めることができる。
実施形態に係るディーゼルエンジンの模式的断面図である。 実施形態に係る燃料噴射弁の1つの噴孔の拡大正面図である。 図3(a)はピストンの上面を上方側から視認した模式的平面図である。図3(b)は図3(a)のA−A線断面を模式的に示す断面図である。 図4(a)は衝突板を説明するための模式的平面図である。図4(b)は図4(a)の一つの衝突板の近傍の模式的拡大図である。 図5(a)は、実施形態に係る燃焼室構造において、燃料噴射弁から燃料が噴射された様子を示す模式的平面図である。図5(b)は、図5(a)の一つの衝突板の近傍を拡大して模式的に示す拡大図である。図5(c)は、図5(a)の燃料のB−B線断面を模式的に示す断面図である。 図6(a)は、変形例に係る燃焼室構造について、燃料噴射弁から燃料が噴射された様子を示す模式的平面図である。図6(b)は、図6(a)の燃焼室構造の一つの衝突板の近傍の模式的拡大図である。
以下、本実施形態に係るディーゼルエンジン1の燃焼室構造50について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る燃焼室構造50を有するディーゼルエンジン1の構成を模式的に示す断面図である。なお、図1には、参考用として、右手系のX−Y−Zの直交座標が図示されている。本実施形態に係るディーゼルエンジン1は車両に搭載されている。ディーゼルエンジン1は、シリンダブロック10、シリンダヘッド20、ピストン30、及び、燃料噴射弁40を備えている。なお、ディーゼルエンジン1の燃焼室51には、後述する衝突板80も配置されているが、図1においては、ピストン30の断面形状を視認し易くするため、この衝突板80の図示は省略されている。
シリンダヘッド20はシリンダブロック10の上方(Z方向)側に配置されている。ピストン30はシリンダブロック10に形成されたシリンダ11に、上下方向に摺動可能に配置されている。なお、シリンダブロック10は、その上面にガスケットを備えているが、このガスケットの図示は省略されている。
なお、本実施形態において、「上方(Z方向)」とはピストン30の摺動方向でピストン30がシリンダヘッド20に近づく方向(又はクランクシャフトから遠ざかる方向)をいい、「下方(−Z方向)」とはピストン30の摺動方向でピストン30がシリンダヘッド20から遠ざかる方向(又はクランクシャフトに近づく方向)をいう。また本実施形態に係るディーゼルエンジン1は、一例として、車両のエンジンルームに縦置き状態で配置されているので、本実施形態に係る「下方」は重力の方向に相当する。
ディーゼルエンジン1の燃焼室51は、ピストン30の上面(頂面)に形成された凹部31と、ピストン30が上死点位置にあるときのシリンダヘッド20の下面と、によって区画されている。なお、図1に図示されている中心軸線100は、燃焼室51の中心軸を示している。この中心軸線100は、X−Y−Zの直交座標のうちZ軸に平行な線となっている。燃焼室51は、ピストン30の凹部31に形成された底面52と、底面52の外周縁から燃焼室51の中心軸線方向(中心軸線100に沿った方向)で上方側へ延在する側面53と、シリンダヘッド20の下面によって構成された天井面54とを備えている。
なお、本実施形態に係る燃焼室51の底面52は、一例として、燃焼室51の中心側に向かうに従って徐々に上方側に突出する形状になっている。但し、底面52の形状はこれに限定されるものではない。
燃料噴射弁40は、シリンダヘッド20に配置されており、燃焼室51の天井面54の中心部から燃料を噴射する(この噴射態様については、後述する図5で説明する)。また
、本実施形態に係る燃料噴射弁40は、複数個の噴孔41(本実施形態では、一例として6個)を備えている。図2は、燃料噴射弁40の1つの噴孔41を拡大して示す拡大正面図である。本実施形態に係る噴孔41は、噴孔41を正面から視認した形状が真円形状になっている。すなわち、本実施形態において、各々の噴孔41の中心から噴孔41の外縁までの距離(r)は一様である。
図3(a)はピストン30の上面を上方側から視認した様子を模式的に示す平面図である。図3(b)は図3(a)のA−A線断面を模式的に示す断面図である。なお、図3(a)には、後述する衝突板80が図示されているが、図3(b)においては、ピストン30の断面形状を視認し易くするために、この衝突板80の図示は省略されている。本実施形態に係る燃焼室構造50は、図3(a)及び図3(b)に例示するようなリブ60(視認し易くするため、チェック模様が付されている)を複数個備えている。具体的には、各々のリブ60は、燃焼室51の底面52から側面53に至るように設けられている。そして、燃焼室構造50は、互いに隣接するリブ60の間の領域に、リブ60の形成されていない非リブ領域70を有している。
リブ60の個数は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として6個である。また、各々のリブ60は、一例として、燃焼室51の中心から外周方向に向けて放射状に配置されている。さらに、リブ60は、隣接するリブ60とリブ60とのなす角が等しくなるように(すなわち円周方向に等角度間隔で)、配置されている。また、複数個のリブ60は、燃焼室51の底面52の中心部において接続している。但し、リブ60の構成はこれに限定されるものではなく、例えば複数個のリブ60は、底面52の中心部において接続していない構成であってもよい。
また、各々のリブ60は、底面リブ片61と、側面リブ片62とを有している。底面リブ片61は、燃焼室51の底面52の中心から底面52の外周縁(底面外周縁)に至るように設けられた部分である。側面リブ片62は、底面リブ片61における底面外周縁の部分から上方に延在するように設けられた部分である。なお、底面リブ片61は、燃焼室51の底面52から上方側に突出するように設けられており、側面リブ片62は燃焼室51の側面53から径方向で内側に突出するように設けられている。
なお、本実施形態において、底面リブ片61の幅及び側面リブ片62の幅は、同じ値に設定されている。また、複数個のリブ60の間で比較した場合に、各々のリブ60の高さ及び幅は、互いに同じ値に設定されている(すなわち、各々のリブ60の容積は同じ値に設定されている)。但し、これはリブ60の形状の一例を示したものに過ぎず、リブ60の形状はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態において、燃焼室51の容積に対する複数個のリブ60の容積の割合は、予め設定された基準値よりも大きく設定されている。この基準値の具体的な値は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として、5%を用いている。すなわち、本実施形態において、「(複数個のリブ60の容積の合計値)/(燃焼室51の容積)×100」は5%よりも大きい値に設定されている。
なお、底面リブ片61の高さ(上方への突出距離)及び幅や、側面リブ片62の高さ(燃焼室51の径方向への突出距離)及び幅の具体的な値は、特に限定されるものではなく、複数個のリブ60の容積の割合が上述した基準値よりも大きくなる範囲で、適切な値を設定すればよい。
図4(a)は衝突板80を説明するための模式的平面図である。具体的には図4(a)は、ピストン30の上面を上方側から視認した様子を模式的に図示するとともに、衝突板
80が目立つように、衝突板80以外の部材を二点鎖線で図示している。本実施形態に係る燃焼室構造50は、図4(a)に例示するような衝突板80を合計で6個、備えている。図4(b)は図4(a)の一つの衝突板80の近傍を拡大して模式的に示す拡大図である。本実施形態において、衝突板80の個数は、燃料噴射弁40の噴孔41の個数(6個)に対応している。また、本実施形態に係る衝突板80は、一例として、リブ60の上面(具体的には底面リブ片61の上面)に配置されている。
図5(a)は、燃焼室構造50において、燃料噴射弁40から燃料(F)が噴射された様子を模式的に示す平面図である。図5(b)は、図5(a)の一つの衝突板80の近傍を拡大して模式的に示す拡大図である。図5(c)は、図5(a)の燃料のB−B線断面を模式的に示す断面図である。なお、図5(a)に図示されているライン110は、互いに隣接するリブ60の中間部分に位置する面(中間境界面と称する)を燃焼室51の外側にまで延伸させた面を、上方から視認したラインとなっている。この中間境界面は、この中間境界面を挟んで一方の側にあるリブ60までの距離と、他方の側にあるリブ60までの距離と、が等しい面となっている。
図4及び図5を参照して、衝突板80は、燃料噴射弁40から噴射された燃料(F)が衝突する衝突面81を有している。換言すると、衝突板80は、燃料噴射弁40の噴射方向に交差するような箇所に配置されており、これにより、燃料噴射弁40から噴射された燃料は衝突板80の衝突面81に衝突する。図5(a)及び図5(b)に示すように、この衝突面81は、燃料噴射弁40から噴射された燃料が衝突面81に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、燃焼室51の非リブ領域70に向かって進行するように設定されている。
具体的には、図5(a)に示すように、本実施形態に係る衝突面81は、衝突面81に衝突した後の燃料が、非リブ領域70における互いに隣接するリブ60の中間部分(ライン110に相当する中間境界面)に向かって進行するように設定されている。より具体的には、燃料噴射弁40から噴射された燃料は、衝突面81に衝突した後に、衝突面81に沿って流動することで、その進行方向を変更する。このため、衝突面81の面方向が中間境界面に交差するように、衝突面81の面方向を設定することによって、衝突面81に衝突後の燃料を中間境界面に向けて進行させることができる。
なお、本実施形態に係る燃料噴射弁40は、衝突板80の衝突面81に衝突した後の燃料が燃焼室51の底面52及び側面53に直接衝突しないような燃料噴射圧で(換言すると、衝突面81に衝突した後の燃料が底面52及び側面53に届かないような燃料噴射圧で)、燃料を噴射している。これにより、燃料が燃焼室51の底面52や側面53に直接衝突することに伴う燃焼状態の悪化が抑制されている。但し、これは一例に過ぎず、燃料噴射弁40の燃料噴射圧は、これに限定されるものではない。
また、図5(a)〜図5(c)に示すように、本実施形態に係る衝突面81は、衝突面81に衝突した後の燃料が、当該燃料の燃焼室51の周方向における長さ(d1)よりも当該燃料の燃焼室51の中心軸線方向における長さ(d2)の方が長い断面形状(すなわち、縦長の断面形状)を有するように構成されている。具体的には、図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態に係る衝突面81は、燃焼室51の中心軸線方向(中心軸線100に沿った方向)に対して平行になるように設定されている。換言すると、衝突面81は、燃焼室51の中心軸線方向に沿うようにして上方(Z方向)に延在している。これにより、図5(c)に示すように、衝突面81に衝突した後の燃料は、縦長の断面形状(具体的には、縦長の楕円状の断面形状)になっている。
続いて、本実施形態に係る燃焼室構造50の作用効果について説明する。まず、本実施
形態によれば、図3で説明したように、複数個のリブ60を有しているので、リブ60が形成されていない燃焼室構造、具体的にはリブ60が形成されておらず且つ燃焼室51の内径及び高さが本実施形態と同じである燃焼室構造に比較して、燃焼室51の容積を低減させることができる。これにより、ディーゼルエンジン1の圧縮比を高めることができる。
そして、本実施形態によれば、図4及び図5で説明したように、衝突板80を備えており、この衝突板80の衝突面81が、燃料噴射弁40から噴射された燃料が衝突面81に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、燃焼室51の非リブ領域70に向かって進行するように設定されているので、燃料噴射弁40から噴射された燃料がリブ60に直接衝突することで燃料の到達距離(すなわち噴霧到達距離)が短くなることを抑制しつつ、リブ60の幅を大きくしたり、リブ60の高さを高くしたりすることによってリブ60の容積を拡大することができる。これにより、燃焼状態の悪化を抑制しつつ、リブ60の容積を拡大してディーゼルエンジン1の圧縮比を高めることができる。
実際、本実施形態によれば、燃焼室51の容積に対する複数個のリブ60の容積の割合が予め設定された基準値(一例として5%)よりも大きく設定されているので(すなわち、リブ60の容積が実際に拡大されているので)、この割合が基準値の場合に比較して、ディーゼルエンジン1の圧縮比が高くなっている。
また、本実施形態によれば、図5(a)で説明したように、衝突面81に衝突した後の燃料が、燃焼室51の非リブ領域70における、互いに隣接するリブ60の中間部分に向かって進行するように設定されているので、このような構成になっていない場合に比較して、衝突面81に衝突した後の燃料とリブ60との間の距離(d3;図5(a)参照)を大きくすることができる。これにより、衝突面81に衝突した後の燃料とリブ60との間の領域に、より多くの空気を導入することができるので、燃料の燃焼状態をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、図5(c)等で説明したように、衝突面81に衝突した後の燃料が、当該燃料の燃焼室51の周方向における長さ(d1)よりも当該燃料の燃焼室51の中心軸線方向における長さ(d2)の方が長い断面形状(縦長の断面形状)を有しているので、衝突面81に衝突した後の燃料の断面形状が真円の場合に比較して、衝突面81に衝突した後の燃料とリブ60との間の距離(d3)を大きくすることができる。これにより、燃料の燃焼状態をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、図2で説明したように、燃料噴射弁40の噴孔41を正面から視認した形状が真円形状になっているので、噴孔41の正面形状が、真円形状以外の場合(例えば、燃焼室51の中心軸線方向を長軸とする縦長形状等の場合)に比較して、噴孔41を容易に加工することができる。これにより、燃料噴射弁40の製造コストの低減を図ることができる。
(実施形態の変形例)
続いて、上記実施形態の変形例に係るディーゼルエンジン1の燃焼室構造50aについて説明する。図6(a)は、本変形例に係る燃焼室構造50aについて、燃料噴射弁40から燃料(F)が噴射された様子を模式的に示す平面図である。図6(b)は、図6(a)の燃焼室構造50aの一つの衝突板80aの近傍を拡大して模式的に示す拡大図である。本変形例に係る燃焼室構造50aは、衝突板80に代えて、衝突板80aを備えている点において、前述した図5(a)及び図5(b)に示す燃焼室構造50と異なっている。燃焼室構造50aの他の構成は、燃焼室構造50と同様である。
本変形例に係る衝突板80aは、その配置されている箇所が、前述した衝突板80のそれと異なっている。具体的には衝突板80aは、ピストン30の底面52における非リブ領域70の部分(より具体的には、底面52のうち、互いに隣接する底面リブ片61の間の部分)に配置されている。
なお、衝突板80aの他の構成は、衝突板80と同様である。具体的には、本変形例に係る衝突板80aにおいても、燃料噴射弁40から噴射された燃料(F)が衝突板80aの衝突面81に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、非リブ領域70に向かって進行するように設定されており、より具体的には、衝突面81に衝突した後の燃料が非リブ領域70における互いに隣接するリブ60の中間部分に向かって進行するように設定されている。
また、本変形例においても、衝突面81に衝突した後の燃料は、当該燃料の燃焼室51の周方向における長さ(d1)よりも当該燃料の燃焼室51の中心軸線方向における長さ(d2)の方が長い断面形状(縦長の断面形状)を有している。また、本変形例においても、燃料噴射弁40の噴孔41を正面から視認した形状は真円形状になっている。
以上のような本変形例に係る燃焼室構造50aによっても、前述した燃焼室構造50と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ディーゼルエンジン
40 燃料噴射弁
41 噴孔
50,50a 燃焼室構造
51 燃焼室
52 底面
53 側面
60 リブ
70 非リブ領域
80,80a 衝突板
81 衝突面

Claims (4)

  1. ディーゼルエンジンの燃焼室の底面から側面に至るように設けられたリブを複数個有するとともに、互いに隣接する前記リブの間の領域に、前記リブが形成されていない非リブ領域を有する、ディーゼルエンジンの燃焼室構造において、
    燃料噴射弁から噴射された燃料が衝突する衝突面を有する衝突板を備え、
    前記衝突面は、前記燃料噴射弁から噴射された燃料が前記衝突面に衝突することによって燃料の進行方向を変えて、前記燃焼室の前記非リブ領域に向かって進行するように設定されていることを特徴とするディーゼルエンジンの燃焼室構造。
  2. 前記衝突面は、前記衝突面に衝突した後の燃料が、前記非リブ領域における、互いに隣接する前記リブの中間部分に向かって進行するようにさらに設定されていることを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。
  3. 前記衝突面は、前記衝突面に衝突した後の燃料が、当該燃料の前記燃焼室の径方向における長さよりも当該燃料の前記燃焼室の中心軸線方向における長さの方が長い、断面形状を有するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。
  4. 前記燃料噴射弁の噴孔は、前記噴孔を正面から視認した形状が真円形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。
JP2018080755A 2018-04-19 2018-04-19 ディーゼルエンジンの燃焼室構造 Active JP7172109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018080755A JP7172109B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 ディーゼルエンジンの燃焼室構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018080755A JP7172109B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 ディーゼルエンジンの燃焼室構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019190293A true JP2019190293A (ja) 2019-10-31
JP7172109B2 JP7172109B2 (ja) 2022-11-16

Family

ID=68389559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018080755A Active JP7172109B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 ディーゼルエンジンの燃焼室構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7172109B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE2050609A1 (en) * 2020-05-27 2021-11-28 Scania Cv Ab Piston, Internal Combustion Engine, and Vehicle

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48104901U (ja) * 1972-03-15 1973-12-06
JPS517501U (ja) * 1974-07-05 1976-01-20
JPS56157323U (ja) * 1980-04-25 1981-11-24
JPS5783230U (ja) * 1980-11-12 1982-05-22
JPS59158317A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Hino Motors Ltd ピストン
JP2003206829A (ja) * 2002-01-17 2003-07-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射装置
US20110253094A1 (en) * 2010-04-20 2011-10-20 Southwest Research Institute Piston Bowl With Spray Jet Targets
JP2016505752A (ja) * 2012-12-18 2016-02-25 ボルボ トラック コーポレイション 内燃機関のシリンダのためのピストン

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48104901U (ja) * 1972-03-15 1973-12-06
JPS517501U (ja) * 1974-07-05 1976-01-20
JPS56157323U (ja) * 1980-04-25 1981-11-24
JPS5783230U (ja) * 1980-11-12 1982-05-22
JPS59158317A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Hino Motors Ltd ピストン
JP2003206829A (ja) * 2002-01-17 2003-07-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射装置
US20110253094A1 (en) * 2010-04-20 2011-10-20 Southwest Research Institute Piston Bowl With Spray Jet Targets
JP2016505752A (ja) * 2012-12-18 2016-02-25 ボルボ トラック コーポレイション 内燃機関のシリンダのためのピストン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE2050609A1 (en) * 2020-05-27 2021-11-28 Scania Cv Ab Piston, Internal Combustion Engine, and Vehicle
WO2021242164A1 (en) * 2020-05-27 2021-12-02 Scania Cv Ab Piston, internal combustion engine, and vehicle
SE544781C2 (en) * 2020-05-27 2022-11-15 Scania Cv Ab Internal Combustion Engine comprising piston with fuel directing surfaces
US11885257B2 (en) 2020-05-27 2024-01-30 Scania Cv Ab Piston, internal combustion engine, and vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP7172109B2 (ja) 2022-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4888330B2 (ja) 直接噴射式の内燃機関
US9464593B2 (en) Piston of an internal combustion engine
US9228530B2 (en) Piston for internal combustion engine
KR101979126B1 (ko) 내연기관
JP6380183B2 (ja) オイル供給構造
JP2011185242A (ja) ディーゼルエンジンの燃焼室
JP2014166827A (ja) 空気入りタイヤ
JP2019190293A (ja) ディーゼルエンジンの燃焼室構造
CN110949063B (zh) 车辆用轮毂
JP2018150908A (ja) ディーゼルエンジンの燃焼室構造及びピストン
JP2013160186A (ja) 内燃機関のピストン燃焼室構造
KR102522668B1 (ko) 차량용 소음기
JP6784705B2 (ja) 内燃エンジン用ピストン
JP2010023760A (ja) タイヤ
US9429063B2 (en) Cylinder block
JP6692424B2 (ja) 最適化されたボス支持
JP2018150907A (ja) ディーゼルエンジンの燃焼室構造
JP2019199825A (ja) 内燃機関の燃焼室構造
JP2020153238A (ja) 燃焼室
US20180058401A1 (en) Intake manifold with impressions for improved nvh performance
BR112020023792A2 (pt) motor a diesel, veículo automotor e método para redução de transferência de calor para um pistão de um cilindro de um motor a diesel
JP2017141681A (ja) 燃料噴射ノズル
JP5418315B2 (ja) ディーゼルエンジンの燃焼室
JP2015006849A (ja) 車両用ホイールおよび車両用ホイールのディスクの製造方法
JP6383581B2 (ja) スペーサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7172109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150