JP2019190182A - 支持脚 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性の向上が可能でありながらも、支持脚を短縮不能とする機構の劣化を抑制し得る支持脚を提供する。【解決手段】支持脚20は、筒状体22と該筒状体に差し入れられる棒状体25とを有し長手方向に伸縮可能とされた支持脚本体21と、該支持脚本体を伸長方向に付勢する付勢部材29と、該支持脚本体を短縮不能にロックするロック機構26,35と、を備えており、前記ロック機構は、前記棒状体の外周側に長手方向に複数段状に設けられた被係止部26と、該被係止部に係止する係止部39が内周側に設けられ周方向に分割された係止体35と、を備え、該係止体は、径方向に拡開されて前記被係止部に対する係止が解除された解除状態と前記棒状体を囲むように環状とされて前記被係止部に係止するロック状態とに変位自在とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、スラブ上に間隔を空けて配設される被支持部材を支持する支持脚に関する。
従来より、基礎床上に配設される根太等の被支持部材を支持する支持脚が知られている。このような支持脚においては、被支持部材が水平となるように複数箇所に設けられた各支持脚の高さをボルトやナットを操作して調整する必要があった。
例えば、下記特許文献1には、主軸と、この主軸に対してコイルばねによって建築物の架材に常時当接するよう構成された架材支持部と、を備えた床束が開示されている。また、この床束は、主軸に対する架材支持部の下降を阻止する係止手段として、架材支持部の側壁に係止爪部を設け、主軸の係止爪部に対応する部位に係止段部を設けた構成としている。
特開2004−60208号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された床束では、係止爪部の斜行部を係止段部の斜行部に接触摺動させながら主軸に対する架材支持部の上昇がなされるので、係止爪部及び係止段部に摩耗等による劣化が生じ易くなることが考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、施工性の向上が可能でありながらも、支持脚を短縮不能とする機構の劣化を抑制し得る支持脚を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る支持脚は、筒状体と該筒状体に差し入れられる棒状体とを有し長手方向に伸縮可能とされた支持脚本体と、該支持脚本体を伸長方向に付勢する付勢部材と、該支持脚本体を短縮不能にロックするロック機構と、を備えており、前記ロック機構は、前記棒状体の外周側に長手方向に複数段状に設けられた被係止部と、該被係止部に係止する係止部が内周側に設けられ周方向に分割された係止体と、を備え、該係止体は、径方向に拡開されて前記被係止部に対する係止が解除された解除状態と前記棒状体を囲むように環状とされて前記被係止部に係止するロック状態とに変位自在とされていることを特徴とする。
本発明に係る支持脚は、上述のような構成としたことで、施工性の向上が可能でありながらも、支持脚を短縮不能とする機構の劣化を抑制することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る支持脚の一例を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、概略側面図である。 (a)は、図1(b)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、(a)に対応させた一部破断概略縦断面図である。 概略分解斜視図である。 (a)は、図1(b)におけるY1−Y1線矢視に対応させた概略横断面図、(b)は、図1(b)におけるY2−Y2線矢視に対応させた概略横断面図、(c)は、同支持脚が備える係止体の一例を模式的に示す概略平面図、(d)、(e)は、同係止体の概略底面図である。 (a)〜(d)は、同支持脚を用いた壁際下地の施工方法の施工手順の一例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略斜視図である。 同支持脚を用いた二重床の施工方法の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、同二重床の施工方法の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略平面図である。 同二重床の施工方法の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、同二重床の施工方法の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略平面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る支持脚を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図9は、本実施形態に係る支持脚、これを用いた壁際下地の施工方法及び二重床の施工方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る支持脚20は、図6及び図8に示すように、スラブ2上に間隔を空けて配設される被支持部材8,10を支持する構成とされている。本実施形態では、この支持脚20によって被支持部材としての壁際下地8及び床パネル10を支持し、スラブ2上に床下空間3を介在させて複数の床パネル10を配設して二重床を構築する構成としている。
スラブ2は、上階と下階との間や地盤上に設けられた基礎スラブや床スラブ等のコンクリートスラブでもよい。
床パネル10は、スラブ2上に床下空間3を介在させて配設される構成とされている。また、床パネル10は、図1(a)及び図7に示すように、平面視して略方形状の平板状とされている。図例では、床パネル10を、平面視して一方向に長尺な略長方形状とした例を示しているが、略正方形状としてもよい。
この床パネル10は、図7及び図9に示すように、隣り合う2辺11,12がそれぞれの載置対象8,13,14に載置されて保持される構成とされている。本実施形態では、図6及び図7に示すように、壁際に配される床パネル10の2辺11,12を保持する載置対象を、スラブ2から間隔を空けて建物の壁面4,5に沿って固定される壁際下地8としている。この壁際下地8は、略角柱状とされ、長手方向を水平方向に沿わせて配される。なお、この壁際下地8は、適宜の木質系材料から形成されたものでもよい。
また、本実施形態に係る支持脚20は、この床パネル10の残余の2辺13,14の交差部となる隅部(脚側隅部)17の下面側に取り付けられ、下端28aがスラブ2に接地される構成とされている。この支持脚20は、床パネル10の脚側隅部17に予め取り付けられている。このような構成とすれば、後記する二重床の施工方法を用いて好適に施工することができる。なお、支持脚20の詳細については、後述する。
また、床パネル10は、脚側隅部17の対角側の隅部となる脚対角側隅部15を含む他の隅部やその他の下面側には、支持脚20を設けていない構成とされている。つまり、床パネル10は、脚側隅部17の下面側のみに1本の支持脚20を設けた構成とされている。なお、以下では、脚対角側隅部15において交差する隣り合う2辺11,12の一方を、第1辺11とし、他方を第2辺12として説明する。また、脚側隅部17において交差する残余の2辺13,14のうちの第1辺11に平行な辺を第3辺13とし、第2辺12に平行な辺を第4辺14として説明する。
第1辺11及び第2辺12の下面側には、下方側を向く段天面11a(図8参照),12aと略水平方向を向く段壁面とによって区画された凹段部が設けられている。第1辺11の凹段部と第2辺12の凹段部とは、脚対角側隅部15において交差し、かつ連なるように設けられている。
また、第3辺13及び第4辺14の上面側には、上方側を向き載置面を構成する段底面13a,14aと略水平方向を向く段壁面とによって区画された凹段部が設けられている。第3辺13の凹段部と第4辺14の凹段部とは、脚側隅部17において交差し、かつ連なるように設けられている。
第1辺11及び第2辺12の凹段部の上下方向に沿う段差寸法(パネル厚さ方向に沿う寸法)は、第3辺13及び第4辺14の凹段部が設けられて突片状とされた裏面側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法と略同寸法とされている。また、第3辺13及び第4辺14の凹段部の上下方向に沿う段差寸法(パネル厚さ方向に沿う寸法)は、第1辺11及び第2辺12の凹段部が設けられて突片状とされた表面側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法と略同寸法とされている。図例では、これら各辺11,12,13,14の凹段部の段差寸法を互いに略同寸法とした例を示している。
また、第1辺11の凹段部の幅寸法(パネル長手方向に沿う寸法)及び第2辺12の凹段部の幅寸法(パネル幅方向に沿う寸法)は、壁際下地8の幅寸法以上の寸法とされている。本実施形態では、第1辺11及び第2辺12の凹段部の幅寸法を、互いに略同寸法とし、壁際下地8の幅寸法と略同寸法としている(図7(b)参照)。つまり、図7(b)に示すように、床パネル10を壁際に施工した状態では、第1辺11及び第2辺12が壁面4,5に当接または近接される構成とされている。
また、第3辺13の凹段部の幅寸法(パネル長手方向に沿う寸法)及び第4辺14の凹段部の幅寸法(パネル幅方向に沿う寸法)は、第1辺11及び第2辺12の凹段部の幅寸法以下の寸法とされている。本実施形態では、第3辺13及び第4辺14の凹段部の幅寸法を、第1辺11及び第2辺12の凹段部の幅寸法と略同寸法としている。つまり、図9(b)に示すように、複数の床パネル10を施工した状態では、隣り合う床パネル10,10の対向辺11,13,12,14同士が当接され、表面同士が略面一状に連なる構成とされている。
また、図1(a)に示すように、床パネル10の脚側隅部17を除く3隅部(脚対角側隅部15を含む隅部)には、ねじや釘等の止具が挿通される挿通孔16,16,16が設けられている。これら挿通孔16,16,16は、凹段部が設けられて突片状とされた表面側部位をパネル厚さ方向に貫通するように設けられている。また、これら挿通孔16,16,16は、上方側(表面側)に止具の頭部を受け入れる大径部を設けた段付孔状とされたものでもよい。
また、図1(a)及び図2に示すように、床パネル10の脚側隅部17には、後記する支持脚20の上端部を構成する上端雄ねじ部24が取り付けられる取付孔18が設けられている。本実施形態では、この取付孔18を、床パネル10の脚側隅部17をパネル厚さ方向に貫通するように設けた構成としている。また、この取付孔18を、第3辺13及び第4辺14の凹段部が交差する交差部よりもパネル中心側に位置するように設けた構成としている。つまり、この取付孔18は、床パネル10の凹段部が設けられていない表面(上面)において開口するように設けられている。また、この取付孔18に、上端雄ねじ部24がねじ合わされる雌ねじ孔19aを設けたナット部材19を埋込状に設けた構成としている。また、ナット部材19の雌ねじ孔19aは、パネル厚さ方向に貫通するように設けられている。また、このナット部材19の下端側(パネル裏面側)には、鍔状部が設けられている。
なお、この床パネル10の各辺11,12,13,14の寸法は、適宜の寸法でもよく、例えば、400mm〜2000mm程度でもよい。また、この床パネル10の厚さ寸法(凹段部が設けられいない部位の厚さ寸法)は、適宜の寸法でもよく、例えば、10mm〜30mm程度でもよい。
また、床パネル10は、適宜の木質系材料から形成されたものでもよい。また、床パネル10は、平面視して略同寸同形状とされた2枚の板材を、上記のように各辺11,12,13,14に凹段部が形成されるようにずらして積層して形成されたものでもよい。また、この床パネル10は、表面が化粧面とされた床仕上材でもよいが、本実施形態では、支持脚20とによって床下地ユニット1を構成する下地パネルとされている。なお、上記した壁際下地8も含んで床下地ユニット1として把握するようにしてもよい。
支持脚20は、図1及び図2に示すように、一方向に長尺状とされ、パネル厚さ方向に長手方向を沿わせて配される。
この支持脚20は、筒状体22と、この筒状体22に差し入れられる棒状体25と、を有し、長手方向に伸縮可能とされた支持脚本体21を備えている。また、支持脚20には、支持脚本体21を短縮不能にロックするロック機構26,35が設けられている。このような構成とすれば、後記するように床パネル10を設置する際に、第1辺11及び第2辺12が載置対象8,13,14に支持されて略水平とされた床パネル10の脚側隅部17の高さを微調整することができ、スラブ2の不陸等を吸収することができる。
また、支持脚20には、支持脚本体21を伸長方向に付勢する付勢部材29が設けられている。このような構成とすれば、第1辺11及び第2辺12が載置対象8,13,14に支持された床パネル10の脚側隅部17の高さを微調整する際に、付勢部材29の付勢力を利用することができる。これにより、付勢部材29のないものやねじ作用のみによって高さ調整する必要があるものと比べて、施工性をより向上させることができる。また、後記するように、壁際下地8を壁面4に沿わせて水平状に配設した状態で、付勢部材29の付勢力を利用して支持脚20の下端28aをスラブ2に接地させ、ロック機構26,35をロックすることで、壁際下地8を支持させることができる。これにより、壁際下地8が水平となるように複数の支持脚のそれぞれの高さを調整する必要があるものと比べて、施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、付勢部材29を、筒状体22内に配設された圧縮コイルばねとしている。このような構成とすれば、筒状体22内を利用して付勢部材29を配設することができ、付勢部材29が露出するものと比べて、取扱性を向上させることができる。この付勢部材29は、第1辺11及び第2辺12が載置対象8,13,14に支持され、支持脚20の下端28aがスラブ2に接地された状態で、床パネル10が略水平となるようなばね力に設定されたものでもよい。つまり、付勢部材29は、第1辺11及び第2辺12が載置対象8,13,14に支持された床パネル10の脚側隅部17側の荷重に応じたばね力に設定されたものでもよい。
ロック機構26,35は、棒状体25の外周側に長手方向に複数段状に設けられた被係止部26と、この被係止部26に係止する係止部39が内周側に設けられ周方向に分割された係止体35と、を備えている。このような構成とすれば、複数段状とされた被係止部26のいずれかに係止部39を係止させることで、支持脚本体21を短縮不能にロックすることができる。また、係止体35は、径方向に拡開されて被係止部26に対する係止が解除された解除状態と棒状体25を囲むように環状とされて被係止部26に係止するロック状態とに変位自在とされている。このような構成とすれば、周方向に分割された係止体35を径方向に拡開させることで解除状態にすることができるので、被係止部26と係止部39とを摺動接触させながら伸長がなされるものと比べて、支持脚本体21を短縮不能とするロック機構26,35の劣化を抑制することができる。また、この係止体35を、棒状体25を囲むように環状とすれば、係止部39を被係止部26に係止させてロック状態にすることができ、長尺な雄ねじ部に沿ってナット部材を回転させて移動させる必要があるようなものと比べて、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、被係止部26を、棒状体25の外周側に周方向に延びるように全周に亘って設け、係止部39を、係止体35の内周側に周方向に延びるように全周に亘ってかつ軸方向に複数段状に設けた構成としている。このような構成とすれば、周方向の一箇所や複数箇所に被係止部26及び係止部39を設けたものや、軸方向の一箇所のみに係止部39を設けたものと比べて、係止体35の係止部39を棒状体25の被係止部26に強固に係止させることができる。つまり、全周に亘って設けられた複数段の被係止部26に全周に亘って設けられた複数段の係止部39を係止させることができる。また、係止体35に対して棒状体25が回転された際にも係止状態が解除されるようなことがなく、ロック状態を強固に維持することができる。
また、本実施形態では、被係止部26を、棒状体25に設けられた雄ねじ部とし、係止部39を、係止体35が環状とされた状態で、被係止部26を構成する雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部としている。このような構成とすれば、螺旋状に設けられたねじ溝とねじ山とを互いに噛み合わせて係止させることができるので、棒状体25及び係止体35の一方に軸方向に間隔を空けて環状溝を設け、他方に環状溝に係止する係止突部を設けたものと比べて、高さ調整を細かく行うことができる。また、棒状体25を係止体35に対して回転させることで、高さを微調整するようなことも可能となる。
棒状体25は、本実施形態では、スラブ2側に配される構成とされている。この棒状体25のスラブ2側の端部(下端部)には、下端28aがスラブ2に当接される台座28が設けられている。この台座28は、ゴムや樹脂等の弾性材料から形成され防振性を有したものでもよい。
また、棒状体25は、図2及び図3に示すように、筒状体22に差し入れられる側の部位となる少なくとも上側部位に被係止部26を構成する雄ねじ部を設けた構成とされている。本実施形態では、棒状体25の上側略半部を雄ねじ部とし、下側略半部を雄ねじ部よりも大径状の円柱状部としている。なお、このような態様に代えて、棒状体25の長手方向の概ね全体に亘って被係止部26を構成する雄ねじ部を設けた構成としてもよい。
また、棒状体25の上端部には、筒状体22内において長手方向にスライド自在とされたスライド体27が設けられている。このスライド体27の上端部には、付勢部材29の下端部を保持する保持部27aが設けられている。図例では、保持部27aを、付勢部材29の下端部に差し入れられる突起とした例を示している。また、スライド体27には、径方向外側に向けて突出するガイド突起27b,27bが設けられている。本実施形態では、スライド体27に、周方向に互いに等間隔を空けて2つのガイド突起27b,27bを設けた構成としている。これらガイド突起27b,27bは、棒状体25の長手方向に延びるように設けられている。
筒状体22は、長手方向に貫通する筒状とされている。この筒状体22の上端部には、付勢部材29の上端部を保持する保持部23aが設けられている。図例では、保持部23aを、上記同様、付勢部材29の上端部に差し入れられる突起とした例を示している。また、この保持部23aは、筒状体22の上端側の開口を覆うように取り付けられた上端部材23に設けられている。
付勢部材29は、この保持部23aに上端部が規制され、棒状体25を筒状体22に対して進出させる方向、つまり、支持脚本体21を伸長させる方向に付勢する構成とされている。
また、この筒状体22の上端部に、上方側に向けて突出するように上端雄ねじ部24が設けられている。この上端雄ねじ部24の上端面には、十字穴やすりわり等の操作部が設けられている(図3等参照)。この上端雄ねじ部24の操作部は、床パネル10の取付孔18の表面側開口を介して差し込まれたドライバー等の治具によって操作可能とされている。この上端雄ねじ部24を、床パネル10(ナット部材19)に対して進退させれば、支持脚20に対して床パネル10が厚さ方向に変位(上下動)する構成とされている。このような構成とすれば、床パネル10を施工した後に、床パネル10の高さを微調整することができる。
また、筒状体22の内周側部には、上記した棒状体25の上端部に設けられたスライド体27のガイド突起27b,27bを受け入れるガイド溝22b,22bが筒状体22の長手方向に延びるように設けられている。本実施形態では、上記のように周方向両側に設けられた2つのガイド突起27b,27bに対応させて2本のガイド溝22b,22bを筒状体22の内周側部に設けた構成としている。図例では、これらガイド溝22b,22bを、筒状体22の内周面において開口するように設け、筒状体22の外周側部のガイド溝22b,22bに応じた部位に径方向に突出する突条を長手方向に延びるように設けた例を示している(図4(a)も参照)。なお、このような態様に代えて、筒状体22の側周部を貫通するスリット状のガイド溝22b,22bを設けた構成としてもよい。また、これらガイド溝22b,22bの長さ寸法は、ガイド突起27b,27bの長さ寸法や支持脚本体21の伸縮可能寸法等に応じて、適宜の寸法とすればよい。
また、本実施形態では、この筒状体22の棒状体受入側の端部となる下端部に、筒状体22に対する棒状体25の脱離を防止する抜止部材30を設け、この抜止部材30に、係止体35を保持させた構成としている。このような構成とすれば、筒状体22に設けられた抜止部材30によって係止体35を解除状態とロック状態とに変位自在に保持させることができる。これにより、例えば、別体的に設けられた係止体35を筒状体22の棒状体受入側の端部に取り付けてロック状態にする必要があるものと比べて、施工性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、抜止部材30に、係止体35を軸方向両側から挟むように保持する保持部33を設けた構成としている。このような構成とすれば、例えば、ねじ等によって係止体35を抜止部材30に保持させたものと比べて、緩み等が生じ難く、係止体35の軸方向への移動を効果的に抑制することができる。
抜止部材30は、図3に示すように、筒状体22の下端部を受け入れるように上方側に向けて開口した構成とされている。本実施形態では、筒状体22の下端部の外周面に雄ねじ部22aを設け、抜止部材30の内周面に、この雄ねじ部22aにねじ合わされる雌ねじ部31を設けた構成としている。
また、抜止部材30には、図2に示すように、棒状体25の被係止部26が挿通される挿通孔32が設けられている。この挿通孔32は、抜止部材30の底部を貫通するように設けられている。
保持部33は、係止体35を受け入れる受入凹所を区画するように、抜止部材30の下端側に設けられている。保持部33の受入凹所は、挿通孔32が設けられた底部の下方側に向く下面33aと、抜止部材30の下端部の外周縁部から下方側に向けて突出する突片部33bと、この突片部33bの下端から被係止部26に向けて突出する下片部33cと、によって区画されている。つまり、保持部33は、抜止部材30の底部の下面33aと下片部33cとによって係止体35を軸方向両側から挟むように保持する構成とされている。
係止体35は、図3及び図4(b)〜(e)に示すように、周方向の第1端部37,37同士の重ね合わせられた部位に設けられた軸(保持軸)34回りに回転自在とされ、かつ半割状に2分割された半割体36,36を備えている。このような構成とすれば、これら半割体36,36を、周方向の第2端部38,38同士を離間させるように保持軸34回りに回転させれば、当該係止体35を解除状態にすることができる。
また、半割体36,36の周方向の第2端部38,38に、当該係止体35を環状に維持するように互いに係合する係合部38a,38aを設けた構成としている。このような構成とすれば、半割体36,36の第2端部38,38の係合部38a,38a同士を係合させることで係止体35を環状に維持することができ、例えば、ピン等を挿入して環状に維持する必要があるものと比べて、作業性を向上させることができる。
この係止体35は、図4(e)に示すように、環状とされた状態で、その内周側に係止部39としての雌ねじ部が全周に亘って形成されるいわゆる分割ナットとされている。図例では、係止体35を、環状とされた状態で六角ナット状の外観を呈するものとした例を示しているが、どのような形状とされたものでもよい。
各半割体36,36は、概ね同様の構成とされ、周方向の第1端部37,37に、互いに向き合うように凹段部を設けた構成とされている。一方の半割体を構成する第1半割体36Aの第1端部37には、周方向外側及び上方側に向けて開口するように凹段部が設けられている。他方の半割体を構成する第2半割体36Bの第1端部37には、周方向外側及び下方側に向けて開口するように凹段部が設けられている。
また、これら第1端部37,37に、保持軸34を構成する取付ねじのねじ軸が挿通される挿通孔が設けられている。保持軸34は、支持脚本体21の長手方向に軸方向を沿わせた構成とされている。上記した保持部33の下片部33cには、この保持軸34が挿通される挿通孔が設けられ、抜止部材30の底部には、この保持軸34のねじ軸がねじ込まれる雌ねじ部が設けられている。なお、保持軸34としては、このような取付ねじに限られず、半割体36,36の第1端部37,37を回転自在に保持するものであればよく、ピン状とされたものでもよい。また、第1端部37,37に保持軸34を構成する突出軸を設け、保持部33側に軸受部を設けた態様等としてもよい。
また、第1半割体36Aの内周側には、係止部39の半部を構成する半雌ねじ部39Aが設けられている。また、第2半割体36Bの内周側には、雌ねじ部39の半部を構成する半雌ねじ部39Bが設けられている。図4(b)に示すように、第1半割体36A及び第2半割体36Bの第2端部38,38同士を離間させれば、各半雌ねじ部39A,39Bと棒状体25の被係止部26との噛み合いが解除され、筒状体22に対する棒状体25の長手方向への移動が可能となる。
また、第1半割体36Aの第2端部38の係合部38aは、周方向外側及び上方側に向けて開口するように第2端部38に設けられた凹段部の上方側を向く段底面から上方側に向けて突出するように設けられている。また、第2半割体36Bの第2端部38の係合部38aは、周方向外側及び下方側に向けて開口するように第2端部38に設けられた凹段部の下方側を向く段底面から下方側に向けて突出するように設けられている。これら係合部38a,38aは、各第2端部38,38に概ね径方向に延びるように設けられている。
また、係止体35が環状とされた状態で、これら係合部38a,38aの外周(外径)側縁部同士が当接し、係止体35が拡開する方向への第2端部38,38同士の移動が抑制される(図4(e)参照)。また、係止体35が環状とされた状態で、一方の第2端部38が他の第2端部38の凹段部の段壁面に当接し、係止体35が縮小する方向への第2端部38,38同士の移動が抑制される。つまり、係止体35は、第2端部38,38の係合部38a,38aを互いに係合させれば、拡縮が抑制される。
次に、本実施形態に係る支持脚20を用いた壁際下地の施工方法及びこれを含む二重床の施工方法の一例について説明する。
同壁際下地の施工方法は、図5及び図7に示すように、床パネル10の第1辺11が載置される壁際下地8をスラブ2から間隔を空けて建物の壁面4に沿って固定する工程を備えている。このように壁際下地8を固定する際には、壁際下地8の上方側に向く載置面を構成する上面8aが水平となるように、かつ適宜の高さ位置(床下地基準レベル)となるように位置合わせしながら壁際下地8を壁面4に固定する。なお、この壁際下地8は、適宜の長さ寸法とされたものでもよい。
また、図例では、この壁際下地8を、図5(a)、(b)に示すように、固定部材7を介して壁面4に固定するようにしている。このような固定部材7としては、厚さ方向両面に粘着テープ等の粘着材が設けられ、厚さ方向両側が壁面4及び壁際下地8にそれぞれ固定されるものでもよい。また、この固定部材7は、壁面4の波打ちの吸収が可能なように厚さ方向に圧縮変形可能とされたものでもよい。図例では、壁際下地8の長手方向に間隔を空けて複数の固定部材7,7,7を設けた例を示している。なお、壁際下地8の壁面4への固定態様としては、このような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、同壁際下地の施工方法は、図5(c)に示すように、上記した支持脚20の支持脚本体21を付勢部材29の付勢に抗して短縮させた状態で、スラブ2と壁際下地8との間に配設する工程を備えている(図2(b)も参照)。このような構成とすれば、長尺となる傾向のある壁際下地8を壁面4に沿わせて水平となるように固定した後に、支持脚20を配設することができ、施工性を向上させることができる。
このように支持脚本体21を短縮させる際には、図2(b)及び図4(b)に示すように、係止体35を径方向に拡開させて棒状体25の被係止部26に対する係止を解除させた状態で、棒状体25の被係止部26を筒状体22内に退入させるように移動させる。これにより、付勢部材29の圧縮変形を伴って支持脚本体21が短縮される。なお、このように支持脚本体21が短縮された状態で係止体35を環状に縮径させて支持脚本体21の短縮状態を維持させることも可能である。また、1本の壁際下地8を、2以上の支持脚20によって支持させる構成としてもよい。図例では、1本の壁際下地8の長手方向に間隔を空けて3つの支持脚20,20,20を設けた例を示している。
また、同壁際下地の施工方法は、図5(d)に示すように、支持脚本体21を伸長させてロック機構26,35をロックする工程を備えている。つまり、上記のように支持脚本体21を短縮させた状態で、スラブ2と壁際下地8との間に配設し、支持脚本体21を短縮させる外力を除荷すれば(または係止体35を拡開させれば)、付勢部材29による付勢によって支持脚本体21が伸長する。なお、図5(c)では、支持脚本体21が短縮されて下端28a(図2参照)がスラブ2から浮いた状態を図示している。
このように支持脚本体21を伸長させる前または伸長させる際に、支持脚20の上端部を壁際下地8に取り付けるようにしてもよい。本実施形態では、支持脚20の上端部を取り付ける取付穴9を壁際下地8に設けた構成としている。この取付穴9は、上記した支持脚20の上端部を構成する上端雄ねじ部24の嵌め込み(圧入)が可能なように、少なくとも下方側に向けて開口する有底穴でもよいが、図例では、上下方向に貫通する貫通孔としている。なお、この取付穴9に、上記同様なナット部材を埋込状に設けた構成としてもよい。
また、上記のように伸長させて下端28aをスラブ2に当接させれば、係止体35を環状に縮径させて、その係止部39を棒状体25の被係止部26に係止させる(図4(e)参照)。これにより、支持脚本体21が短縮不能にロックされ、壁際下地8が支持脚20によって支持される。
また、図6に示すように、互いに交差し隣り合う2つの壁面(第1壁面4及び第2壁面5)4,5のそれぞれに沿わせて略L字状に載置対象を構成する壁際下地8,8を設置する。この際、これら壁際下地8,8(上面8a,8a)が同高さとなるように、これら壁際下地8,8を設置する。なお、これら壁際下地8,8は、それぞれの壁幅方向に間隔を空けて設置されるものでもよい。
また、二重床の施工方法は、載置面8a,13a,14aが互いに同高さとされ、互いに交差するように設けられた載置対象8,13,14に、床パネル10の隣り合う2辺(第1辺11及び第2辺12)11,12をそれぞれ載置する構成とされている。また、同二重床の施工方法は、床パネル10の残余の2辺(第3辺13及び第4辺14)13,14の交差部となる脚側隅部17を支持する支持脚20の下端28aをスラブ2に接地させて床パネル10を設置する構成とされている。このような構成とすれば、床パネル10の隣り合う2辺(第1辺11及び第2辺12)11,12のそれぞれを載置対象8,13,14に載置させることで、この床パネル10を略水平に配することができる。また、この床パネル10の残余の2辺(第3辺13及び第4辺14)13,14の脚側隅部17を、支持脚20によって支持させることができる。これにより、一辺を支持させた状態で複数の支持脚のそれぞれの高さ調整を行う必要がある工法と比べて、施工性を極めて向上させることができる。
また、同二重床の施工方法は、図7〜図9に示すように、複数の床パネル10を、それぞれの脚側隅部17の下面側に予め支持脚20を取り付けた状態で設置する構成とされている。このような構成とすれば、第1辺11及び第2辺12を載置対象8,13,14に載置し、脚側隅部17の支持脚20の下端28aをスラブ2に接地させることで床パネル10を容易に設置することができ、作業性を向上させることができる。なお、これら床パネル10を設置する際には、支持脚本体21が短縮可能となるように、係止体35を拡開させて解除状態としておくようにしてもよい。
同二重床の施工方法においては、まず、図7(a)に示すように、第1壁面4と第2壁面5との入隅部に、床パネル10を設置する。つまり、この床パネル10の第1辺11及び第2辺12の載置対象は、壁際下地8,8である。これによれば、第1壁面4と第2壁面5との入隅部に配される床パネル10の第1辺11及び第2辺12を、壁際下地8,8に載置して支持させることができる。
また、この床パネル10を、脚対角側隅部15を入隅部側に向け、第1辺11を第1壁面4に固定された壁際下地8に載置し、第2辺12を第2壁面5に固定された壁際下地8に載置する。このように、第1辺11及び第2辺12が互いに交差する壁際下地8,8に載置された状態では、脚側隅部17の支持脚20が付勢部材29の付勢によって伸長され、床パネル10が略水平となる。このように略水平となった床パネル10を水平となるように必要に応じて微調整し、上記のように係止体35を環状に縮径させて支持脚本体21を短縮不能にロックする。また、床パネル10の各挿通孔16,16,16にねじ等の止具を挿通させて壁際下地8,8に止着する(ねじ込む)。これにより、入隅部の床パネル10が設置される。
上記のように入隅部の床パネル10が設置された状態では、この床パネル10の載置面を構成する第3辺13及び第4辺14の段底面13a,14aが各壁際下地8,8の載置面を構成する上面8a,8aと同高さとなる。
そして、図7(b)に示すように、第2壁面5に固定された壁際下地8及びこの壁際下地8に第2辺12が載置された床パネル10の第2辺12の脚側隅部17側に隣り合う第3辺13を載置対象として床パネル10を第2壁面5に沿わせて設置する。これによれば、第2壁面5に沿って設置された床パネル10の第3辺13と壁際下地8とに床パネル10の第1辺11及び第2辺12を載置して第2壁面5に沿って床パネル10を設置することができる。つまり、上記と概ね同様、第1辺11を設置済みの床パネル10の第3辺13に載置し、第2辺12を第2壁面5に固定された壁際下地8に載置し、支持脚本体21を短縮不能にロックして床パネル10を設置する。
以下、同様にして、図8に示すように、第2壁面5に沿わせて一列状に床パネル10を設置する。なお、第1壁面4に対向する第3壁面6から第1壁面4までの対向壁面間寸法が床パネル10の一方向の寸法(図例では長さ寸法)の整数倍でない場合には、図8に示すように、寸法調整された床パネル10Aを第3壁面6の壁際に設置するようにしてもよい。また、この場合は、図8に示すように、この床パネル10Aの第3辺13を支持する壁際下地8を第3壁面6に沿わせて設けた構成としてもよい。なお、このような態様に代えて、または加えて、第3壁面6の壁際に設置される床パネル10Aの下面側の適所に、上記同様な支持脚20を設けて第3辺13側を支持させる構成としてもよい。
そして、図9(a)に示すように、2列目の床パネル10を設置する。つまり、第1壁面4に固定された壁際下地8及びこの壁際下地8に第1辺11が載置された床パネル10の第1辺11の脚側隅部17側に隣り合う第4辺14を載置対象として床パネル10を第1壁面4に沿わせて設置する。つまりは、上記と概ね同様、第1辺11を第1壁面4に固定された壁際下地8に載置し、第2辺12を設置済みの床パネル10の第4辺14に載置し、支持脚本体21を短縮不能にロックして床パネル10を設置する。
また、図9(b)に示すように、第1辺11,11及び第2辺12,12が載置対象8,8,13,14にそれぞれ載置された各床パネル10,10の残余の2辺のうちの互いに交差するように隣接する第3辺13及び第4辺14を載置対象として床パネル10を設置する。これによれば、上記のように壁際に設置された床パネル10やこの床パネル10に隣接して設置された床パネル10の互いに交差するように配される各1辺13,14に、床パネル10の第1辺11及び第2辺12を載置して設置することができる。つまり、上記と概ね同様、第1辺11を設置済みの床パネル10の第3辺13に載置し、第2辺12を設置済みの床パネル10の第4辺14に載置し、支持脚本体21を短縮不能にロックして床パネル10を設置する。
以下、同様にして、2列目以降の床パネル10を設置する。なお、第2壁面5からこれに対向する第4壁面(図示省略)までの対向壁面間寸法が床パネル10の他方向の寸法(図例では幅寸法)の整数倍でない場合には、上記同様、第4壁面の壁際に寸法調整された床パネルを設置するようにすればよい。また、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、その他、種々の変形が可能である。また、上記した例では、壁際下地8を、床パネル10の脚側隅部17に取り付けられる支持脚20と同様の支持脚20によって支持させた例を示しているが、異なる支持態様によって壁面4,5に固定するようにしてもよい。また、上記した例では、脚側隅部17に支持脚20を予め取り付けた状態で、床パネル10を設置する例を示しているが、床パネル10の第1辺11及び第2辺12を載置対象8,13,14に載置させた状態で、支持脚20を取り付けるようにしてもよい。
なお、上記した例では、支持脚20によって支持される被支持部材として壁際下地8及び床パネル10を例示しているが、これらに限られず、根太等でもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、支持脚20の台座28を除く部位は、適宜の金属系材料から形成されたものでもよい。
また、上記した例では、筒状体22を上側とし、棒状体25を下側とした支持脚本体21を例示しているが、このような態様に代えて、筒状体22を下側とし、棒状体25を上側とした支持脚本体21としてもよい。また、伸長方向に付勢する付勢部材29としては、筒状体22内に設けられる圧縮コイルばねに限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、上記した例では、係止体35を構成する半割体36,36の第2端部38,38に係合部38a,38aを設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、第2端部38,38同士の離間を抑制するねじ等の締結機構や係止ピン等を設けた構成等としてもよい。
また、上記した例では、係止体35を構成する半割体36,36の第1端部37,37同士を、保持軸34によって回転自在に連結した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、第1端部37,37に、当該係止体35を環状に維持するように互いに係合する係合部を設けた態様や、第1端部37,37同士の離間を抑制するねじ等の締結機構や係止ピン等を設けた構成等としてもよい。
また、上記した例では、抜止部材30に係止体35を軸方向両側から挟むように保持する保持部33を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、係止体35をねじ等によって抜止部材30に取り付けた態様としてもよく、さらには、係止体35を、抜止部材30や筒状体22に対して保持されていない構成としてもよい。つまり、支持脚本体21は、棒状体25の被係止部26に係止部39を係止させた状態で、筒状体22の棒状体受入側の端部に係止体35が当接されて短縮不能にロックされるものでもよい。
また、上記した例では、棒状体25の被係止部26を雄ねじ部とし、係止体35の係止部39を雌ねじ部とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、棒状体25の被係止部26及び係止体35の係止部39のうちの一方を、周方向に延びる環状溝とし、他方を、これに係止する係止突条としてもよい。また、被係止部26及び係止部39を全周に亘って設けた態様に代えて、周方向に沿って間隔を空けて設けた構成等としてもよい。本実施形態に係る支持脚20としては、上記したような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
20 支持脚
21 支持脚本体
22 筒状体
25 棒状体
26 被係止部(ロック機構)
29 付勢部材
30 抜止部材
33 保持部
34 保持軸(軸)
35 係止体(ロック機構)
36 半割体
37 第1端部
38 第2端部
38a 係合部
39 係止部

Claims (6)

  1. 筒状体と該筒状体に差し入れられる棒状体とを有し長手方向に伸縮可能とされた支持脚本体と、該支持脚本体を伸長方向に付勢する付勢部材と、該支持脚本体を短縮不能にロックするロック機構と、を備えており、
    前記ロック機構は、前記棒状体の外周側に長手方向に複数段状に設けられた被係止部と、該被係止部に係止する係止部が内周側に設けられ周方向に分割された係止体と、を備え、該係止体は、径方向に拡開されて前記被係止部に対する係止が解除された解除状態と前記棒状体を囲むように環状とされて前記被係止部に係止するロック状態とに変位自在とされていることを特徴とする支持脚。
  2. 請求項1において、
    前記被係止部は、前記棒状体の外周側に周方向に延びるように全周に亘って設けられ、前記係止部は、前記係止体の内周側に周方向に延びるように全周に亘って設けられ、かつ軸方向に複数段状に設けられていることを特徴とする支持脚。
  3. 請求項2において、
    前記被係止部は、前記棒状体に設けられた雄ねじ部であり、前記係止部は、前記係止体が環状とされた状態で前記雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部であることを特徴とする支持脚。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記筒状体の棒状体受入側の端部には、該筒状体に対する前記棒状体の脱離を防止する抜止部材が設けられ、この抜止部材に、前記係止体が保持されていることを特徴とする支持脚。
  5. 請求項4において、
    前記抜止部材には、前記係止体を軸方向両側から挟むように保持する保持部が設けられていることを特徴とする支持脚。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記係止体は、周方向の第1端部同士の重ね合わせられた部位に設けられた軸回りに回転自在とされ、かつ半割状に2分割された半割体を備えており、
    これら半割体の周方向の第2端部には、当該係止体を環状に維持するように互いに係合する係合部が設けられていることを特徴とする支持脚。
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