JP2019190172A - 端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法 - Google Patents

端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法 Download PDF

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誠 会田
正司 甲斐中
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正司 甲斐中
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Masashi Asou
政司 麻生
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崇之 木下
政善 渋谷
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政善 渋谷
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Abstract

【課題】杭への装着と取外しが容易で、かつ杭の脱落を抑制することが可能な、端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法を提供する。【解決手段】杭端面3aに端板12が固定された端板付き既製コンクリート杭1の吊り金具装置10であって、端板12上に放射状に設けられて杭本体3より外側に突出するかみ合わせ金物13と、かみ合わせ金物13と連結される杭吊り治具20と、を備え、杭吊り治具20は、既製コンクリート杭1の杭頭部1aを覆う筒状胴部21と、筒状胴部21の外周面21cに設けられたワイヤ掛け部材26と、かみ合わせ金物13と係合する、筒状胴部21に形成された係合切欠き部21dとを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、杭材端面に端板が固定された端板付き既製コンクリート杭を楊重し杭穴に建て込む際に、杭頭部に取り付ける端板付き既製コンクリート杭用の吊り金具装置、及び当該吊り金具装置を用いた端板付き既製コンクリート杭の建込み方法に関する。
建築構造物の施工においては、建築構造物を支持固定する既製コンクリート杭を地中に建て込むことが、広く行われている。
既製コンクリート杭の建て込みに際し、既製コンクリート杭を揚重し縦吊りする必要がある。既製コンクリート杭に直接、玉掛けワイヤを巻き絞ることで既製コンクリート杭を揚重すると、ワイヤがすべり、既製コンクリート杭が脱落する可能性がある。したがって、既製コンクリート杭に、ワイヤのすべりを抑制する、または、ワイヤと既製コンクリート杭を連結する治具、装置が使用されている。
例えば、特許文献1には、既製杭の外周を包囲して取付ける複数の円弧状バンドと、バンドの端部間を連結して環体を形成する手段とより構成される、吊りワイヤすべり止め治具によって、既製杭に巻回した吊りワイヤのすべりを防止することが開示されている。
また、特許文献2には、既製コンクリート杭の先端外周に嵌合されて固定される円筒形の垂直吊り部材と、垂直吊り部材の下側にあって既製コンクリート杭の外周に嵌合される円筒形の傾斜吊り部材とを有する、既製コンクリート杭に容易に装着可能な、既製コンクリート杭吊り装置が開示されている。
また、特許文献3には、既製コンクリート杭の外周に嵌合されて固定される筒状の筒状胴部と、既製コンクリート杭の頭部端面に固定される天板と、筒状胴部の軸心を中心として互いに対称な位置に設けられた一対のワイヤ掛け部材を備える既製杭吊り金具兼用建込み装置連結具により、既製杭の吊り上げ作業を安全に行うことが開示されている。
上記のような治具や装置は、既製コンクリート杭の建て込み作業を容易にするため、既製コンクリート杭への装着や取り外しが簡便に行えることが望ましい。
すなわち、杭への装着と取外しがより容易で、かつ既製コンクリート杭の脱落をより効果的に抑制可能な、既製コンクリート杭の吊り金具装置が望まれている。
特開平11−180673号公報 特開2009−41261号公報 特開2009−108578号公報
本発明が解決しようとする課題は、杭への装着と取外しが容易で、かつ杭の脱落を抑制することが可能な、端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法を提供することである。
本発明者らは、端板付き既製コンクリート杭用の吊り金具装置として、杭材端面に端板が固定された既製コンクリート杭を対象として、端板上にかみ合わせ金物を取り付け、そのかみ合わせ金物付き端板を当該かみ合わせ金物と係合される杭吊り治具とを幾何学的に噛み合わせて保持させることで、熟練技術者でなくても、容易に既製コンクリート杭を脱落させることなく、縦吊り楊重が可能である点に着眼し、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、杭端面に端板が固定された端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置であって、前記端板上に放射状に設けられて杭本体より外側に突出するかみ合わせ金物と、前記かみ合わせ金物と連結される杭吊り治具と、を備え、前記杭吊り治具は、前記既製コンクリート杭の杭頭部を覆う筒状胴部と、当該筒状胴部の外周面に設けられたワイヤ掛け部材と、前記かみ合わせ金物と係合する、前記筒状胴部に形成された係合切欠き部とを有していることを特徴とする。
上記のような構成によれば、端板付き既製コンクリート杭の端板上には、かみ合わせ金物が杭本体より外部側に突出するように放射状に設けられている。この端板付き既製コンクリート杭の杭頭部に、既製コンクリート杭を覆う筒状胴部と、当該筒状胴部の外周面に設けられたワイヤ掛け部材と、かみ合わせ金物と係合させる係合切欠き部とを有する杭吊り治具を設置し、当該杭吊り治具とかみ合わせ金物付き端板とを係合させることで、杭に杭吊り治具を確実に沿う装着させることができ、杭を脱落させることなく、端板付き既製コンクリート杭を縦吊り楊重することができる。具体的には、かみ合わせ金物と、杭吊り治具の係合切欠き部が係合しているため、端板付き既製コンクリート杭と、ワイヤ掛け部材に固定されたワイヤは、端板及びこれに設けられたかみ合わせ金物、杭吊り治具の筒状胴部、及びワイヤ掛け部材を介して連結されている。
本発明の一態様においては、前記係合切欠き部には、その開口部を閉塞するように前記筒状胴部に脱落防止プレートが取り付けられていることを特徴とする。
上記のような構成によれば、係合切欠き部に係合されたかみ合わせ金物は、係合切欠き部の開口部側を閉塞するように、脱落防止プレートが取り付けられているため、かみ合わせ金物が係合切欠き部から外れようとしても、脱落防止プレートで抑止することができる。したがって、既製コンクリート杭の脱落を抑制することができる。また、この逆の手順を踏むことにより、杭吊り治具を既製コンクリート杭から取り外すことができる。すなわち、吊り金具装置の既製コンクリート杭への装着、取り外しが容易である。
本発明の別の態様においては、先行杭を杭穴に建て込み、杭預け用ワイヤで先行杭を保持した状態で、前記先行杭の上部に打継ぎ杭を連結させる端板付き既製コンクリート杭の建込み方法であって、上記のような端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置を用いて、前記先行杭を前記杭穴に建て込む工程と、前記先行杭の杭頭部を前記杭預け用ワイヤで締結して、当該杭預け用ワイヤを前記杭穴近傍に設けられた杭受け部材に固定して、前記先行杭を前記杭穴に保持する工程と、前記先行杭の前記杭吊り治具を取り外す工程と、前記先行杭の上部に、前記打継ぎ杭を建て込み、前記先行杭の上端と、前記打継ぎ杭の下端を連結させる工程と、を含むものであり、前記杭穴に建て込む工程から前記先行杭に前記打継ぎ杭を連結させる工程までを繰り返し行い、前記杭穴に所定長さの前記端板付き既製コンクリート杭を建て込むことを特徴とする。
上記のような構成によれば、上記に示す本発明の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置を用いることで、端板付き既製コンクリート杭を楊重した際の回転や横ブレを抑止可能であり、かつ端板付き既製コンクリート杭の脱落を抑制可能で、安定した縦吊り状態で、杭穴に複数の端板付き既製コンクリート杭を建て込み、連結させてコンクリート杭を構築することができる。
また、吊り金具装置の端板付き既製コンクリート杭への装着、取り外しが容易であり、既製コンクリート杭の建て込みの工数を低減可能である。
本発明によれば、杭への装着と取外しが容易で、かつ杭の脱落を抑制することが可能な、端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法を提供することができる。
本発明の実施形態における吊り金具装置、及び吊り金具装置が装着された既製コンクリート杭の側面図である。 既製コンクリート杭の上端の斜視図である。 図1に示す吊り金具装置の斜視図である。 図1に示す吊り金具装置が装着された既製コンクリート杭の斜視図である。 実施形態における既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(先行杭に取り付ける吊り金具装置)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(杭吊り治具と杭上端の端板との係止方法)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(杭吊り治具と杭との係止状態)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(杭打機による先行杭の楊重方法)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(杭穴上部位置における先行杭の縦吊り状況)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(先行杭と打継ぎ杭の連結方法)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(連結された先行杭と打継ぎ杭の沈降方法)である。 既製コンクリート杭の建込み方法の説明図(杭穴に所定数の打継ぎ杭が建て込まれた状況)である。 変形例における既製コンクリート杭上端の端板の斜視図である。
本発明は、端板付き既製コンクリート杭を対象とする杭頭部に固定されるかみ合わせ金物付き端板と、当該かみ合わせ金物付き端板と幾何学的に噛み合わせる杭吊り治具とで構成される端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置(図1〜図4、図13)、及び当該吊り金具装置を用いた端板付き既製コンクリート杭の建て込み方法(図5〜図12)である。以下、本明細書では、端板付き既製コンクリート杭を既製コンクリート杭と記載し、発明内容の構成と作用効果を述べる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態における杭端面に端板が固定された端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置は、端板上に放射状に設けられて杭本体より外側に突出するかみ合わせ金物と、かみ合わせ金物と連結される杭吊り治具と、を備え、杭吊り治具は、既製コンクリート杭の杭頭部を覆う筒状胴部と、筒状胴部の外周面に設けられたワイヤ掛け部材と、かみ合わせ金物と係合する、筒状胴部に形成された係合切欠き部とを有していることを特徴とする。
図1は、吊り金具装置、及び吊り金具装置が装着された既製コンクリート杭の側面図である。図2は、既製コンクリート杭の上端の斜視図である。図3は、吊り金具装置の斜視図である。図4は、吊り金具装置が装着された既製コンクリート杭の斜視図である。
本実施形態における吊り金具装置10が装着される既製コンクリート杭1は、例えばPHC杭(Pretensioned Spun High Strength Concrete Piles)であるが、他の種類の杭でも構わない。既製コンクリート杭1は、断面が円状に形成されている。
既製コンクリート杭1は、杭本体3と端板12を備えている。
既製コンクリート杭1の上端(端部、杭頭部)1aに、吊り金具装置10が装着されている。
吊り金具装置10は、図1に示すように、端板12に固定されたかみ合わせ金物13と、かみ合わせ金物13と連結される杭吊り治具20を備えている。
端板12は、図2に示されるように杭工場または建設現場において、杭本体3に固定されている。端板12は略円形の板材である。端板12は、杭本体3の杭端面3a(図1参照)に、各々の中心が同心となるように位置づけられて、ボルト14により杭本体3に固定されている。また、端板12は、その径は、杭本体3の外径と同径、同心に形成されている。また、本体部と端板部の外径は、略同径である。
かみ合わせ金物13は、略直方体状に形成されている。かみ合わせ金物13は、長さ方向が端板12の半径方向に一致して、一端13aが既製コンクリート杭1の杭本体3部分の側面1c及び端板12の外周辺12cよりも、半径方向外側に、放射状に突出するように、設けられている。
本実施形態においては、複数の、例えば4個のかみ合わせ金物13は、杭工場、または建設現場に搬入した既製コンクリート杭1を敷地内において、端板12の上面12aに溶接で固定されている。かみ合わせ金物13は、周方向に所定の間隔、例えば90度の間隔を開けて設けられている。
杭吊り治具20は、図3に示されるように、筒状胴部21、ワイヤ掛け部材26、切欠き部(係合切欠き部)21d、及び脱落防止プレート29を備えている。
筒状胴部21は、略円筒状に形成されている。筒状胴部21の内径は、端板12の外径よりもわずかに大きくなるように形成されており、既製コンクリート杭1の上端1aを覆うことができるようになっている。筒状胴部21は、中心軸Cが上下方向に延在するように位置せしめられ、その上端21a側には、筒状胴部21の外径と略同等の大きさに形成された略円形の天板22が接合されている。筒状胴部21の下端21b側は開放されて、筒状胴部21の内部空間が下端21bを介して外部と連通している。
天板22の上面22aには、六角柱状に形成された接続軸27が接合されている。接続軸27は、その中心軸が筒状胴部21の中心軸Cと一致するように位置付けられている。天板22の上面22aには、複数のリブ28が、天板22と接続軸27の各々に接合されて設けられている。
筒状胴部21の外周面21cには、図3に示すように孔23hが設けられた板材である治具取付用ピース23が、外周面21cに対して垂直に接合されている。
同様に、孔24hが設けられた板材である回転用ピース24が、外周面21cに対して垂直に接合されている。回転用ピース24は、筒状胴部21の外周面21cの、治具取付用ピース23から周方向に、本実施形態においては、筒状胴部21を上から見たときに筒状胴部21の中心軸Cを中心として反時計回りである第1方向C1に、第1間隔R1を開けた部分に接合されている。
また、筒状胴部21の外周面21cには、一対のシャックル取付板25が、外周面21cに対して垂直に接合されている。シャックル取付板25は、筒状胴部21の、互いに反対側を向く位置に設けられている。すなわち、シャックル取付板25は、筒状胴部21の外周面21cの周方向に所定の間隔を開けて複数個が設けられている。シャックル取付板25には孔25hが開設されており、この孔25hを介してシャックル(ワイヤ掛け部材)26が接続されている。図1に示されるように、既製コンクリート杭1を揚重するワイヤ2は、シャックル26に接続される。
筒状胴部21には、図3に示すように切欠き部(係合切欠き部)21dが形成されている。より詳細には、筒状胴部21は、下端21bから上方に向けて略矩形状に切り欠かれて、第1空間S1が形成されている。筒状胴部21は、第1空間S1の上側が、第1空間S1から更に第1方向C1に向けて略矩形状に切り欠かれて、第2空間S2が形成されている。これにより、第2空間S2の下方には、筒状胴部21が第1方向C1とは反対の第2方向C2に、第1空間S1に向けて突出する周方向突出部21jが形成されている。
第1空間S1と第2空間S2を形成する上側の端辺21eは一致して連続するように、第2空間S2は形成されている。第2空間S2の高さHは、かみ合わせ金物13の高さよりも大きくなるように形成されている。第1空間S1の第2方向C2側の側辺21gと、第2空間S2の第1方向C1側に位置する最奥辺21iとの間の、周方向における第2間隔R2は、第1間隔R1に、かみ合わせ金物13の幅Wを加算した値と略一致するように、切欠き部21dは形成されている。また、第2空間S2は、これを形成する下側の端辺21fがかみ合わせ金物13の幅Wよりも大きくなるように形成されている。
このように、筒状胴部21には、筒状胴部21の下端21bに向けて開口する開口部21oを備えた切欠き部21dが形成されている。切欠き部21dは、筒状胴部21の外周面21cの周方向に所定の間隔を開けて複数個が設けられている。本実施形態においては、かみ合わせ金物13に対応するように、例えば4個の切欠き部21dが、周方向に、例えば90度の間隔を開けて設けられている。
各切欠き部21dの、第1空間S1の周囲には、複数の孔21hが開設されている。
杭吊り治具20は、図3に示すように切欠き部21dの各々に対応して、脱落防止プレート29が接合可能な構成となっている。脱落防止プレート29は、切欠き部21dの第1空間S1よりもわずかに大きな形状に形成されている、湾曲した板状の部材である。より詳細には、脱落防止プレート29は、これを半径方向外側から筒状胴部21の外周面21cに接触するように、第1空間S1に重ねて設けた際に、第1空間S1を覆うが、第2空間S2までは覆わない程度の大きさに形成されている。
脱落防止プレート29には、第1空間S1を覆うように設けた際に筒状胴部21の孔21hに対応する位置に、孔29hが開設されている。
(吊り金具装置の構成と取り付け方法)
吊り金具装置10は、既製コンクリート杭1の上端1aに装着される。
まず、図2に示される既製コンクリート杭1の上端1aから既製コンクリート杭1の軸方向上の離れた位置に、図3に示される杭吊り治具20を、筒状胴部21の下端21bが既製コンクリート杭1を向くように設ける。このとき、筒状胴部21の中心軸Cを、既製コンクリート杭1の中心軸と一致させ、かつ、切欠き部21dの各々がかみ合わせ金物13の各々と対向するように位置させる。その後、杭吊り治具20を既製コンクリート杭1に向けて移動させ、筒状胴部21の内部に既製コンクリート杭1の上端1aを挿入し、なおかつ、各かみ合わせ金物13を対応する筒状胴部21の第1空間S1内に格納する。
かみ合わせ金物13が切欠き部21dの上端辺21eに当接すると、杭吊り治具20を第2方向C2へ中心軸Cを中心として回転させ、かみ合わせ金物13を第1空間S1から第2空間S2内へと格納する。これにより、杭吊り治具20を既製コンクリート杭1とは反対側に移動させようとしても、かみ合わせ金物13が周方向突出部21jの上側の端辺21fと当接する。すなわち、かみ合わせ金物13と切欠き部21dは係合した状態となる。
最後に、図4に示されるように、脱落防止プレート29によって第1空間S1を半径方向外側から覆い、ボルト30等により筒状胴部21に固定することにより、切欠き部21dに係合されたかみ合わせ金物13の、切欠き部21dの開口部21o側を閉塞する。これにより、杭吊り治具20を開口部21o側の方向である第2方向C2へ回転させようとしても、かみ合わせ金物13が脱落防止プレート29の端辺に当接する。したがって、第2方向C2への杭吊り治具20の回転、及びこれに伴う杭吊り治具20の既製コンクリート杭1からの離脱は抑制される。
(既製コンクリート杭の建込み方法)
次に、図5〜図12を用いて、既製コンクリート杭の建込み方法について説明する。ここでは、先行杭と打継ぎ杭の複数の既製コンクリート杭1を連結しつつ建て込む方法を説明する。図5〜図9は、先行杭の建て込みを説明する説明図であり、図10〜12は、打継ぎ杭を先行杭に連結させて杭穴に建て込む工程を説明する説明図である。
本実施形態における端板付き既製コンクリート杭の建込み方法は、先行杭を杭穴に建て込み、杭預け用ワイヤで先行杭を保持した状態で、先行杭の上部に打継ぎ杭を連結させる、いわゆる外堀工法に関するものであって、上記の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置を用いて、先行杭を杭穴に建て込む工程と、先行杭の杭頭部を杭預け用ワイヤで締結して、杭預け用ワイヤを杭穴近傍に設けられた杭受け部材に固定して、先行杭を杭穴に保持する工程と、先行杭の杭吊り治具を取り外す工程と、先行杭の上部に、打継ぎ杭を建て込み、先行杭の上端と、打継ぎ杭の下端を連結させる工程と、を含むものであり、杭穴に建て込む工程から先行杭に打継ぎ杭を連結させる工程までを繰り返し行い、杭穴に所定長さの端板付き既製コンクリート杭を建て込むことを特徴とする。
まず、掘削機により杭穴を掘削する。
次に、既製コンクリート杭1の上端1aにかみ合わせ金物13を取り付ける。
本実施形態においては、先行杭になる下杭、中杭では、かみ合わせ金物付き端板12を用意し、これを、杭材の上端1aに設けられた図示されない端板(アンカーリング端板部)に重ねて配置して、端板どうしをボルトで固定させる。この場合において、かみ合わせ金物付き端板12の外周辺12cは、先行杭1Aの側面1cから半径方向に突出するように、端板12は形成されている。
また、打継杭のみで使用する上杭では、杭材の上端1aに設けられた端板にかみ合わせ金物13を直接溶接し、これをかみ合わせ金物付き端板12とする。
杭体の上部1aは、アンカーリングスカート部に相当する。
その後、図5に示されるように、先行杭1Aの端部1aに固定されたかみ合わせ金物13付きの端板12と、杭吊り治具20を連結させる。
より具体的には、先行杭1Aを水平となるように設けた状態で、杭吊り治具20の治具取付用ピース23にワイヤ2を連結して揚重し、筒状胴部21の下端21bが先行杭1Aを向くように位置づける。ここで、筒状胴部21の切欠き部21dの開口部21oと、先行杭1Aに接合されたかみ合わせ金物13の各々が対向するように、先行杭1Aを周方向に回転して回転位置を調整する。
そして、杭吊り治具20を先行杭1Aに向けて移動させ、筒状胴部21の内部に既製コンクリート杭1の上端1aを挿入し、なおかつ、各かみ合わせ金物13を対応する筒状胴部21の第1空間S1内に格納する。杭吊り治具20は、格納されたかみ合わせ金物13が切欠き部21dの上端辺21eに当接するまで移動させる。図6(a)は、この状態における、図5の杭吊り治具20のA−A位置に相当する部分においての断面図である。
次に、図6(b)に示されるように、ワイヤ2を治具取付用ピース23から回転用ピース24へと付け替え、ワイヤ2を緊張させて杭吊り治具20の回転用ピース24部分を上方へと持ち上げるように力を作用させる。すると、回転用ピース24は杭吊り治具20の最も高く位置するように移動しようとする。これに伴って杭吊り治具20は、図6(c)に示されるように、治具取付用ピース23の方向、すなわち第2方向C2へと、治具取付用ピース23と回転用ピース24の間の間隔である第1間隔R1だけ回転する。
このとき、各切欠き部21dにおいて、第2空間S2は第1空間S1の第1方向C1側に形成されているため、この回転に伴って、各かみ合わせ金物13は第2空間S2内へと移動する。切欠き部21dにおける側辺21gと最奥辺21iの第2間隔R2は、第1間隔R1に、かみ合わせ金物13の幅Wを加算した値と略一致するため、かみ合わせ金物13は、切欠き部21dの最奥辺21iに当接した状態で、杭吊り治具20の回転は停止する。
更に、図7に示されるように、脱落防止プレート29によって第1空間S1を半径方向外側から覆うことにより、切欠き部21dに係合されたかみ合わせ金物13の、切欠き部21dの開口部21o側を閉塞する。
本実施形態においては、切欠き部21dは筒状胴部21の4か所に設けられていたが、この中の、例えば2か所の切欠き部21dに対して、脱落防止プレート29を接合している。
その後、図8に示されるように、杭打機40により先行杭1Aを揚重する。このとき、先行杭1Aの下端1bにもワイヤ41を連結し、合番クレーン機42により相吊りする。
そして、図9に示されるように、事前に掘削された杭穴43へと先行杭1Aを挿入し、先行杭1Aを杭穴43に建て込む。先行杭1Aの自重による自然落下のみでは先行杭1Aが杭穴43内に沈降しない場合には、杭吊り治具20の接続軸27を、図示されない減速器に接続されたロッドに接続し、先行杭1Aを回転させて杭穴43内を沈降させる。
先行杭1Aの沈降が完了すると、先行杭1Aの上端1aに杭預け用ワイヤ45を締結して、杭預け用ワイヤ45を杭穴43近傍に設けられた杭受け部材44に固定し、先行杭1Aを杭穴43に保持する。
このように、先行杭1Aを杭預け用ワイヤ45に支持させた状態で、図9に示すように杭吊り治具20を先行杭1Aから取り外す。
より詳細には、脱落防止プレート29を外した後に、ワイヤ2により杭吊り治具20を少し持ち上げて、図3に示される切欠き部21dの上端辺21eを、かみ合わせ金物13から離し、杭吊り治具20が自由に回転できるようにする。その後、杭吊り治具20を第1方向C1へと回転させ、各かみ合わせ金物13を第2空間S2から第1空間S1へと移動させる。そして、杭吊り治具20を更に持ち上げることにより、杭吊り治具20が先行杭1Aから取り外される。
杭吊り治具20が取り外された後に、先行杭1Aの端板12に接合されたかみ合わせ金物13を、端板12から撤去する。
先行杭1Aを建て込んだ後には、図10(a)に示されるように、先行杭1Aと同様に打継ぎ杭1Bを、杭吊り治具20を用いて揚重し、打継ぎ杭1Bの下端1bを先行杭1Aの上端1a上に当接させる。
図10(b)に示されるように、先行杭1Aと打継ぎ杭1Bは、これらの側面1cに沿うように湾曲した板体である接続プレート47により接合される。接続プレート47の内側には、係合溝47cが形成されている。
打継ぎ杭1Bの下端1bには、端板46が接合されており、端板46の外周辺46cは、打継ぎ杭1Bの側面1cよりも半径方向に突出している。また、既に説明したように、先行杭1Aにおいて、かみ合わせ金物付き端板12の外周辺12cは、先行杭1Aの側面1cから半径方向に突出するように、端板12は形成されている。このような、先行杭1Aと打継ぎ杭1Bの側面1cから半径方向に突出している端板12と端板46の外周辺12c、46cを、接続プレート47の係合溝47cに係合させて挟み込むようにして、先行杭1Aと打継ぎ杭1Bの接合部を複数の接続プレート47で囲い、外方から固定する。
このようにして、先行杭1Aの上端1aと、打継ぎ杭1Bの下端1bを連結させる。
打継ぎ杭1Bを先行杭1Aに連結させた後に、図11(a)に示されるように、ワイヤ2を下降させて、先行杭1A及び打継ぎ杭1Bを杭穴43内に更に沈降させる。先行杭1Aの場合と同様に、先行杭1Aと打継ぎ杭1Bの自重による自然落下のみでは沈降しない場合には、図示されない減速器により先行杭1Aと打継ぎ杭1Bを回転させて杭穴43内を沈降させる。
先行杭1Aと打継ぎ杭1Bの沈降が完了すると、図11(b)に示されるように、打継ぎ杭1Bの上端1aに杭預け用ワイヤ45を締結して、先行杭1Aを杭穴43に保持し、杭吊り治具20を打継ぎ杭1Bから取り外す。
このようにして、先行杭1Aの上部に打継ぎ杭1Bを建て込む。
上記のように、杭穴43への建て込みから先行杭1Aと打継ぎ杭1Bの連結までを必要とされる回数だけ繰り返し行うことにより、杭穴43に所望とされる長さの既製コンクリート杭1を建て込むことができる。
全ての打継ぎ杭1Bが建て込まれたら、図12(a)に示されるように、打継ぎ杭1Bの上端1aに、埋設用ロッド49の先端に設けられた回転キャップ48を連結する。回転キャップ48は、杭吊り治具20の筒状胴部21と略同様の、切欠き部を備えた形状をしており、杭吊り治具20と同様の要領で、第2方向C2に回転させることにより、既製コンクリート杭1の上端1aに装着可能である。杭吊り治具20の場合においては、筒状胴部21の第1空間S1を塞ぐように脱落防止プレート29を設けたが、回転キャップ48を接続する場合においては脱落防止プレートを接合せず、第1空間は塞がない。
このように回転キャップ48を接続した状態で、図11(b)に示される杭預け用ワイヤ45を外し、回転キャップ48を埋設用ロッド49により第2方向C2に回転させて、先行杭1A及び打継ぎ杭1Bを杭穴43内に沈降させる。沈降時の回転キャップ48の回転方向が、回転キャップ48を既製コンクリート杭1の上端1aに連結する際の回転方向と一致しているため、脱落防止プレートが設けられていなくとも、回転キャップ48は打継ぎ杭1Bの上端1aから外れない。
先行杭1A及び打継ぎ杭1Bが予定された深さだけ沈降したら、図12(b)に示されるように、回転キャップ48の回転を停止する。より詳細には、埋設用ロッド49に設けられたロッドマーキング49aがレベル計測器50により検出された際に、先行杭1A及び打継ぎ杭1Bの沈降を停止する。
その後、回転キャップ48を、先行杭1A及び打継ぎ杭1Bを沈降させるために回転させた第2方向C2とは逆方向C1に回転させて、回転キャップ48を打継ぎ杭1Bの上端1aから取り外す。回転キャップ48の第1空間は脱落防止プレートにより塞がれていないため、第1方向C1に回転させるだけで回転キャップ48を打継ぎ杭1Bから取り外すことができる。
次に、上記の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法の効果について説明する。
本実施形態の既製コンクリート杭1の吊り金具装置10は、杭端面3aに端板12が固定された端板付き既製コンクリート杭1の吊り金具装置10であって、端板12上に放射状に設けられて杭本体3より外側に突出するかみ合わせ金物13と、かみ合わせ金物13と連結される杭吊り治具20と、を備え、杭吊り治具20は、既製コンクリート杭1の杭頭部1aを覆う筒状胴部21と、筒状胴部21の外周面21cに設けられたシャックル26と、かみ合わせ金物13と係合する、筒状胴部21に形成された係合切欠き部21dとを有していることを特徴とする。
上記のような構成によれば、端板付き既製コンクリート杭1の端板12上には、かみ合わせ金物13が杭本体3より外部側に突出するように放射状に設けられている。この端板付き既製コンクリート杭1の杭頭部1aに、既製コンクリート杭1を覆う筒状胴部21と、当該筒状胴部21の外周面21cに設けられたシャックル26と、かみ合わせ金物13と係合させる係合切欠き部21dとを有する杭吊り治具20を設置し、当該杭吊り治具20をかみ合わせ金物13付き端板12とを係合させることで、杭1に杭吊り治具20を確実に沿う装着させることができ、杭1を脱落させることなく、端板付き既製コンクリート杭1を縦吊り楊重することができる。具体的には、かみ合わせ金物13と、杭吊り治具20の切欠き部21dが係合しているため、端板付き既製コンクリート杭1と、シャックル26に固定されたワイヤ2は、端板12及びこれに設けられたかみ合わせ金物13、杭吊り治具20の筒状胴部21、及びシャックル26を介して連結されている。
また、係合切欠き部21dには、その開口部21oを閉塞するように筒状胴部21に脱落防止プレート29が取り付けられている。
上記のような構成によれば、係合切欠き部21dに係合されたかみ合わせ金物13は、係合切欠き部21dの開口部21o側を閉塞するように、脱落防止プレート29が取り付けられているため、かみ合わせ金物13が係合切欠き部21dから外れようとしても、脱落防止プレート29で抑止することができるしたがって、既製コンクリート杭1の脱落を抑制することができる。また、この逆の手順を踏むことにより、杭吊り治具20を既製コンクリート杭1から取り外すことができる。すなわち、吊り金具装置10の既製コンクリート杭1への装着、取り外しが容易である。
また、シャックル26、及び切欠き部21dは、其々、筒状胴部21の外周面21cの周方向に所定の間隔を開けて複数個が設けられることを特徴とする。
上記のような構成によれば、既製コンクリート杭1を安定した状態で揚重することができる。
また、本実施形態の端板付き既製コンクリート杭1の建込み方法は、先行杭1Aを杭穴43に建て込み、杭預け用ワイヤ45で先行杭1Aを保持した状態で、先行杭1Aの上部に打継ぎ杭1Bを連結させる端板付き既製コンクリート杭1の建込み方法であって、上記の端板付き既製コンクリート杭1の吊り金具装置10を用いて、先行杭1Aを杭穴43に建て込む工程と、先行杭1Aの上端(杭頭部)1aを杭預け用ワイヤ45で締結して、杭預け用ワイヤ45を杭穴43近傍に設けられた杭受け部材44に固定して、先行杭1Aを杭穴43に保持する工程と、先行杭1Aの杭吊り治具20を取り外す工程と、先行杭1Aの上部に、打継ぎ杭1Bを建て込み、先行杭1Aの上端1aと、打継ぎ杭1Bの下端1bを連結させる工程と、を含むものであり、杭穴43に建て込む工程から先行杭1Aに打継ぎ杭1Bを連結させる工程までを繰り返し行い、杭穴43に所定長さの端板付き既製コンクリート杭1を建て込むことを特徴とする。
上記のような構成によれば、上記に示す端板付き既製コンクリート杭1の吊り金具装置10を用いることで、端板付き既製コンクリート杭1を楊重した際の回転や横ブレを抑止可能であり、かつ端板付き既製コンクリート杭1の脱落を抑制可能で、安定した縦吊り状態で、杭穴に複数の端板付き既製コンクリート杭1を建て込み、連結させてコンクリート杭1を構築することができる。
また、吊り金具装置10の端板付き既製コンクリート杭1への装着、取り外しが容易であり、したがって、既製コンクリート杭1の建て込みの工数を低減可能である。
なお、本発明の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置、及び端板付き既製コンクリート杭の建込み方法は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、かみ合わせ金物13は図2に示されるように略直方体状に形成されていたが、これに加えて、図13に示されるように、その先端13aに、かみ合わせ金物13の長さ方向に直交するように板材15が接合されていてもよい。外堀工法においては、既製コンクリート杭1の外径に対して杭穴の径が大きいため、既製コンクリート杭1を建て込んだ後に、既製コンクリート杭1の水平方向のずれが生じる場合がある。図13のように板材15をかみ合わせ金物13の先端13aに設けた場合には、板材15の表面が杭穴の表面に当接することにより、上記のようなずれを抑制可能である。
また、上記実施形態においては、端板12は4つのかみ合わせ金物13を備えており、筒状胴部21は4つの切欠き部21dを備えていた。また、杭吊り治具20は2つのシャックル取付板25、シャックル26を備えていた。これらの部材の数は、周方向に所定の間隔を開けて均等に設けられていれば、上記に限られないことは言うまでもない。
また、上記実施形態においては、切欠き部21dは、2つの矩形状の第1空間S1、第2空間S2が形成されるような形状とされていたが、これに限られず、杭吊り治具20を第2方向C2に回転させた際に、切欠き部21dとかみ合わせ金物13が係合するような形状であれば、どのような形状でもよいのは言うまでもない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。例えば、上記実施形態では、杭吊り治具20を構成する筒状胴部21の切欠き部分には、外周面に脱落防止プレート29を設置したが、脱落防止プレートを設けない構成としてもよい。
1 既製コンクリート杭 21d 切欠き部(係合切欠き部)
1A 先行杭 21o 開口部
1B 打継ぎ杭 23 治具取付用ピース
1a 上端(杭頭部、端部) 24 回転用ピース
1b 下端 26 シャックル(ワイヤ掛け部材)
2 ワイヤ 29 脱落防止プレート
3 杭本体 43 杭穴
3a 杭端面 44 杭受け部材
10 吊り金具装置 45 杭預け用ワイヤ
12 端板 C1 第1方向
13 かみ合わせ金物 C2 第2方向
20 杭吊り治具 S1 第1空間
21 筒状胴部 S2 第2空間
21c 外周面

Claims (3)

  1. 杭端面に端板が固定された端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置であって、
    前記端板上に放射状に設けられて杭本体より外側に突出するかみ合わせ金物と、
    前記かみ合わせ金物と連結される杭吊り治具と、を備え、
    前記杭吊り治具は、前記既製コンクリート杭の杭頭部を覆う筒状胴部と、当該筒状胴部の外周面に設けられたワイヤ掛け部材と、前記かみ合わせ金物と係合する、前記筒状胴部に形成された係合切欠き部とを有していることを特徴とする端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置。
  2. 前記係合切欠き部には、その開口部を閉塞するように前記筒状胴部に脱落防止プレートが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置。
  3. 先行杭を杭穴に建て込み、杭預け用ワイヤで先行杭を保持した状態で、前記先行杭の上部に打継ぎ杭を連結させる端板付き既製コンクリート杭の建込み方法であって、
    請求項1または請求項2に記載の端板付き既製コンクリート杭の吊り金具装置を用いて、前記先行杭を前記杭穴に建て込む工程と、
    前記先行杭の杭頭部を前記杭預け用ワイヤで締結して、当該杭預け用ワイヤを前記杭穴近傍に設けられた杭受け部材に固定して、前記先行杭を前記杭穴に保持する工程と、
    前記先行杭の前記杭吊り治具を取り外す工程と、
    前記先行杭の上部に、前記打継ぎ杭を建て込み、前記先行杭の上端と、前記打継ぎ杭の下端を連結させる工程と、
    を含むものであり、
    前記杭穴に建て込む工程から前記先行杭に前記打継ぎ杭を連結させる工程までを繰り返し行い、前記杭穴に所定長さの前記端板付き既製コンクリート杭を建て込むことを特徴とする端板付き既製コンクリート杭の建込み方法。


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