JP2019190000A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両側突時において、ラッチ機構部を収納する収納部を構成するボディの立設部がラッチ機構部から脱離することを抑制する。【解決手段】第1ボディは、ラッチ機構部200が取り付けられている。第2ボディ120は、ロック機構部300が取り付けられている。第1高強度部材140は、第2ボディ120を構成する材料より高強度の材料で構成されている。第2ボディ120は、基部121と、立設部122とを含む。立設部122は、基部121の縁から立設され、第1ボディと連結されている。第1高強度部材140は、第2ボディ120の立設部122に固定されている。第1高強度部材140の縁に、基部121と立設部122との境界123に隣接しつつ立設部122の外表面に沿って延在する境界隣接部141が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
車両用ドアロック装置の構成を開示した先行文献として、特開2017−57655号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された車両用ドアロック装置は、ケーシングと、ラッチ機構部と、施解錠機構部とを備える。ケーシングは、第1収納部および第2収納部を有する。第1収納部は、施解錠機構部を収納する空間部である。第2収納部は、ラッチ機構部を収納する空間部である。ケーシングの第2収納部は、ラッチ機構部を保護する機能を有している。
特開2017−57655号公報
ところで、車両側突時には、車両用ドアロック装置が取り付けられる車両ドアに対し車両幅方向への衝撃力が加わる。このとき、ドアパネルなど、車両用ドアロック装置の周辺部材が変形してケーシングに力を及ぼし、ラッチ機構部を保護する第2収納部が第1収納部とともに脱離する場合がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、車両側突時において、第2収納部を構成するボディの立設部がラッチ機構部から脱離することを抑制できる、車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく車両用ドアロック装置は、ラッチ機構部と、ロック機構部と、第1ボディと、第2ボディと、第1高強度部材とを備える。ラッチ機構部は、ラッチ、ラッチと係合可能なポール、および、ポールを付勢するポール用スプリングを含み、車両ドアを車体に対して閉じた状態で保持可能である。ロック機構部は、車体に設けられたストライカとの係合が解除可能なアンロック状態、または、ストライカとの係合が解除不能なロック状態に、ラッチ機構部を設定する。第1ボディは、ラッチ機構部が取り付けられている。第2ボディは、ロック機構部が取り付けられている。第1高強度部材は、第2ボディを構成する材料より高強度の材料で構成されている。第2ボディは、基部と、立設部とを含む。立設部は、基部の縁から立設され、第1ボディと連結されている。第1高強度部材は、第2ボディの立設部に固定されている。第1高強度部材の縁に、基部と立設部との境界に隣接しつつ立設部の外表面に沿って延在する境界隣接部が設けられている。
本発明の一形態においては、第1高強度部材は、境界隣接部から基部とは離れる方向に立設部の外表面に沿って延在する延在部をさらに含む。
本発明の一形態においては、車両用ドアロック装置は、第2高強度部材をさらに備える。第2高強度部材は、第1ボディの外表面に取り付けられ、第1ボディを構成する材料より高強度の材料で構成されている。第1高強度部材は、延在部から曲折して第2高強度部材に連結された曲折部をさらに含む。
本発明の一形態においては、第2ボディの内表面に、立設部の縁に沿って、車両の高さ方向における第2ボディの一端から他端に向かって連続して延在するリブが設けられている。第2ボディの内表面において、上記境界の傾斜面または湾曲面は、リブによって遮られることなく車両の高さ方向における第2ボディの一端から他端まで連続して延在している。
本発明によれば、車両側突時において、ラッチ機構部を収納する収納部を構成するボディの立設部がラッチ機構部から脱離することを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置の外観を示す斜視図である。 図1の車両用ドアロック装置を矢印II方向から見た図である。 図1の車両用ドアロック装置を矢印III方向から見た図である。 図3の車両用ドアロック装置を矢印IV方向から見た図である。 図3の車両用ドアロック装置をV−V線矢印方向から見た断面図である。 図2の車両用ドアロック装置をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。 図2の車両用ドアロック装置をVII−VII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置からベースプレートを取り外した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置からベースプレートを取り外した状態のラッチ機構部、およびロック機構部の一部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置のラッチ機構部、およびロック機構部の一部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置が備える保護プレートの外観を示す斜視図である。 図11の保護プレートを矢印XII方向から見た図である。 図12の保護プレートを矢印XIII方向から見た図である。 図13の保護プレートを矢印XIV方向から見た図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置が備える第2ボディの内表面の形状を示す斜視図である。 車両用ドアロック装置が取り付けられた車両ドアに衝撃力が加わった状態を示す図である。 比較例に係る車両用ドアロック装置に衝撃力が作用した場合の第2ボディでの亀裂の進展挙動を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置に衝撃力が作用した場合の第2ボディでの亀裂の進展挙動を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置の外観を示す斜視図である。図2は、図1の車両用ドアロック装置を矢印II方向から見た図である。図3は、図1の車両用ドアロック装置を矢印III方向から見た図である。図4は、図3の車両用ドアロック装置を矢印IV方向から見た図である。図5は、図3の車両用ドアロック装置をV−V線矢印方向から見た断面図である。図6は、図2の車両用ドアロック装置をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。図7は、図2の車両用ドアロック装置をVII−VII線矢印方向から見た断面図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置からベースプレートを取り外した状態を示す図である。図8においては、図2と同一方向から見て図示している。図9は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置からベースプレートを取り外した状態のラッチ機構部、およびロック機構部の一部を示す図である。図9においては、図2と同一方向から見て図示している。図10は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置のラッチ機構部、およびロック機構部の一部を示す図である。図10においては、図9とは反対側から見て図示している。
図1〜図10に示すように、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置100は、ラッチ機構部200と、ロック機構部300と、第1ボディ110と、第2ボディ120と、第1高強度部材である保護プレート140とを備える。車両用ドアロック装置100は、第2高強度部材であるベースプレート150をさらに備える。車両用ドアロック装置100は、樹脂製のカバー130および鋼板製のサブベースプレート170をさらに備える。
第1ボディ110に、ラッチ機構部200が取り付けられている。第2ボディ120に、ロック機構部300が取り付けられている。第2ボディ120は、基部121と、立設部122とを含む。立設部122は、基部121に対して略垂直に位置している。第2ボディ120においては、基部121と立設部122との間に、境界123が位置している。本実施形態においては、境界123は傾斜面で構成されている。ただし、境界123は、傾斜面に限られず、湾曲面で構成されていてもよい。
基部121に、カバー130が取り付けられている。立設部122は、基部121の縁から立設され、ボルト180によって第1ボディ110と連結されている。第1ボディ110および第2ボディ120の各々は、エポキシ樹脂などの樹脂で構成されている。
第1ボディ110は、背面側にベースプレート150が取り付けられており、正面側にサブベースプレート170が取り付けられている。第1ボディ110は、ベースプレート150とサブベースプレート170との間に挟まれている縦壁部113を含む。すなわち、ベースプレート150は、第1ボディ110の外表面に取り付けられている。
ベースプレート150およびサブベースプレート170の各々は、第1ボディ110を構成する材料より高強度の材料で構成されている。本実施形態においては、ベースプレート150およびサブベースプレート170の各々は、鋼板などの金属板で構成されている。
図8〜図10に示すように、ラッチ機構部200は、金属製のラッチ210と、金属製のポール220と、ポール用スプリング230と、鋼板製のリフトレバー240と、ゴム製のストッパ290とを含む。縦壁部113の背面側に、ラッチ210およびポール220が配置されている。縦壁部113の背面に、ストッパ290が固定されている。
第1ボディ110には、ラッチ210を回動可能に支持するラッチ支持軸214、および、ポール220と一体的に回動するポール支持軸223が取り付けられている。第1ボディ110には、ストライカ挿通溝111、および、係止部112が設けられている。
ストライカ挿通溝111は、車体に取付けられているストライカ1が車両ドアの開閉時に相対的に進入退避する溝であり、第1ボディ110の略中央にて水平に形成されている。なお、ストライカ挿通溝111の閉塞端部には、ストライカ1の進入を弾性的に受け止めるためのゴム製のクッションが組付けられている。係止部112は、ラッチ210がストライカ1と係合しないアンラッチ位置を規定する。
ベースプレート150には、ラッチ支持軸214を軸支する孔部、および、ポール支持軸223を軸支する孔部、および、ストライカ1が挿通されるスリット154が設けられている。ベースプレート150は、ラッチ支持軸214およびポール支持軸223を介してサブベースプレート170に連結されている。
ベースプレート150は、第1ボディ110の縦壁部113と対向する背面部151、ストライカ1の挿通方向の先端側の背面部151の縁から曲折して第1ボディ110の一方側面を覆う第1側面部152、および、ストライカ1の挿通方向の後端側の背面部151の縁から曲折して第1ボディ110の他方側面を覆う第2側面部153を含む。
サブベースプレート170には、ラッチ支持軸214を軸支する孔部、および、ポール支持軸223を軸支する孔部が設けられている。サブベースプレート170は、ベースプレート150との間で、第1ボディ110およびリフトレバー240を挟持している。
ラッチ210は、ベースプレート150とサブベースプレート170とにラッチ支持軸214を介して回動可能に支持されている。ラッチ210は、ラッチ支持軸214に同軸状に組み付けられたラッチ用スプリング250によって図9に示すA1方向に付勢されている。ラッチ210は、車両ドアが閉じられる際に、ストライカ1によって押動されることにより、ラッチ用スプリング250の付勢力に抗して回動する。
ラッチ210は、ストライカ1と係合することによって車両ドアを全閉状態に保持するフルラッチ位置と、ストライカ1と係合することによって車両ドアを半ドア状態に保持するハーフラッチ位置と、ストライカ1と係合しないアンラッチ位置とに回動可能に設けられている。
ラッチ210は、ストライカ1と係合するストライカ保持溝211と、ストライカ保持溝211に隣接したラッチ爪212とを有する。ストライカ保持溝211は、車両ドアの開閉時に相対的に進入退避するストライカ1と摺動可能に係合する溝である。ストライカ保持溝211は、ベースプレート150のスリット154と協働してストライカ1を保持する。ラッチ爪212は、ストライカ保持溝211に対して、ストライカ1と係合する際のラッチ210の回動方向における前方側に位置している。
ラッチ210は、ラッチ爪212とは反対側にてストライカ保持溝211に隣接した保持爪213と、被係止部215とをさらに有する。保持爪213は、ストライカ保持溝211に対して、ストライカ1と係合する際のラッチ210の回動方向における後方側に位置している。被係止部215は、ラッチ210がアンラッチ位置にあるとき、係止部112と当接する。すなわち、ラッチ210は、ストライカ1と係合していないとき、ラッチ用スプリング250の付勢力によって、被係止部215が係止部112に当接するまでA1方向に回動する。
ポール220は、ベースプレート150とサブベースプレート170とにポール支持軸223を介してリフトレバー240と一体的に回動するように支持されている。ポール220は、ポール支持軸223に同軸状に組み付けられたポール用スプリング230によって図9に示すB1方向に付勢されている。ポール220は、リフトレバー240が押圧されることにより、ポール用スプリングの付勢力に抗して回動する。
ポール220は、ラッチ位置にあるラッチ210と係合してラッチ210のストライカ1との係合を解除する方向への回動を規制している状態と、ハーフラッチ位置にあるラッチ210と係合してラッチ210のストライカ1との係合を解除する方向への回動を規制している状態と、ラッチ210と係合していない状態とに回動可能に設けられている。すなわち、ポール220は、ラッチ210と係合可能に設けられている。
ポール220は、係合部221および延出部222を有する。係合部221は、ラッチ位置にあるラッチ210の保持爪213と係合可能な位置、かつ、ハーフラッチ位置にあるラッチ210のラッチ爪212と係合可能な位置に設けられている。係合部221と保持爪213とが係合しているとき、および、係合部221とラッチ爪212とが係合しているとき、ラッチ210のストライカ1との係合を解除する方向(A1方向)への回動が規制される。これにより、ラッチ機構部200は、車両ドアを車体に対して閉じた状態で保持可能である。
延出部222は、ストッパ290と当接可能な位置に設けられている。ポール220は、リフトレバー240が押圧されていないとき、ポール用スプリング230の付勢力によって、延出部222がストッパ290に当接するまでB1方向に回動する。
リフトレバー240は、ポール支持軸223に組み付けられている。リフトレバー240は、車両ドアに設けられた操作部である、アウトサイドドアハンドルおよびインサイドドアハンドルのいずれかの操作に伴って、ロック機構部300を介して回動させられる。リフトレバー240は、ポール支持軸223を回動中心として、ポール支持軸223の径方向の一方側に位置する一端部241、および、ポール支持軸223の径方向の他方側に位置する他端部242を有する。
ロック機構部300は、車体に設けられたストライカ1との係合が解除可能なアンロック状態、または、ストライカ1との係合が解除不能なロック状態に、ラッチ機構部200を設定する。図8〜図10に示すように、ロック機構部300は、鋼板製のオープンリンク350と、鋼板製のアウトサイドオープンレバー360と、図示しない鋼板製のインサイドオープンレバーとを含む。
オープンリンク350は、ロック位置とアンロック位置との間を回動可能に設けられている。オープンリンク350は、アウトサイドオープンレバー360に突設された支持軸352に回動可能に支持されている。支持軸352とオープンリンク350との間に、図示しないオープンリンク用スプリングが設けられている。オープンリンク用スプリングは、オープンリンク350をアンロック位置に向けて図10に示すC1方向に付勢している。
オープンリンク350は、アンロック位置にあるとき、オープンリンク350の先端部351がリフトレバー240の一端部241と対向しており、リフトレバー240の一端部241を押圧可能に設けられている。オープンリンク350は、車両ドアに設けられた操作部の操作により作動する。
アウトサイドオープンレバー360は、第2ボディ120の立設部122に設けられた回動軸363に回動可能に支持されている。アウトサイドオープンレバー360は、オープンリンク350を押圧する押圧位置と、オープンリンク350を押圧しない非押圧位置との間を回動可能に設けられている。
アウトサイドオープンレバー360は、回動軸363に対して互いに反対側に位置する一端部361と他端部362とを有する。アウトサイドオープンレバー360の一端部361は、図示しないロッドを介してアウトサイドハンドルに接続されている。アウトサイドオープンレバー360の他端部362には、支持軸352が突設されている。
アウトサイドオープンレバー360は、回動軸363に同軸状に組み付けられた図示しないオープンレバー用スプリングによって図10に示すD1方向に付勢されている。アウトサイドオープンレバー360は、ロッドから一端部361を押圧されることにより、オープンレバー用スプリングの付勢力に抗して非押圧位置から押圧位置に回動する。
アウトサイドオープンレバー360は、車両ドアに設けられたアウトサイドハンドルの操作により作動し、オープンリンク350を駆動してオープンリンク350によりリフトレバー240の一端部241を押圧する。
具体的には、アウトサイドハンドルが初期位置に位置するとき、アウトサイドオープンレバー360は非押圧位置に位置する。このとき、アウトサイドオープンレバー360は、オープンリンク350に対して力を及ぼさない。
アウトサイドハンドルが初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、アウトサイドオープンレバー360が押圧位置へ回動する。オープンリンク350がアンロック位置にあるときにアウトサイドオープンレバー360が押圧位置に回動すると、アウトサイドオープンレバー360がオープンリンク350を押圧して、オープンリンク350を駆動する。駆動されたオープンリンク350は、先端部351にてリフトレバー240の一端部241を押圧してリフトレバー240を回動させる。リフトレバー240の回動に伴ってポール220が回動する。
なお、オープンリンク350は、インサイドハンドルと操作ワイヤによって連係されているインサイドオープンレバーによっても駆動される。インサイドオープンレバーは、オープンリンク350を押圧する押圧位置と、オープンリンク350を押圧しない非押圧位置との間を回動可能に設けられている。
インサイドオープンレバーは、車両ドアに設けられたインサイドハンドルの操作により作動し、アウトサイドオープンレバー360を押圧する。そして、アウトサイドオープンレバー360が押圧されることによりオープンリンク350を駆動してオープンリンク350によりリフトレバー240の一端部241を押圧する。
具体的には、インサイドハンドルが初期位置に位置するとき、インサイドオープンレバーは非押圧位置に位置する。このとき、インサイドオープンレバーは、オープンリンク350に対して力を及ぼさない。
インサイドハンドルが初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、インサイドオープンレバーが押圧位置へ回動する。オープンリンク350がアンロック位置にあるときにインサイドオープンレバーが押圧位置に回動すると、インサイドオープンレバーがアウトサイドオープンレバー360を介してオープンリンク350を押圧して、オープンリンク350を駆動する。
図11は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置が備える保護プレートの外観を示す斜視図である。図12は、図11の保護プレートを矢印XII方向から見た図である。図13は、図12の保護プレートを矢印XIII方向から見た図である。図14は、図13の保護プレートを矢印XIV方向から見た図である。
図2〜図5、図7、図8および図11〜図14に示すように、保護プレート140は、ボルト180によって第2ボディ120の立設部122に固定されている。保護プレート140には、ボルト180が挿通される孔部144が設けられている。図7に示すように、保護プレート140は、車両が側方側突した際に衝撃力が作用する方向である車両の幅方向Wにおいて、境界123に突き当たるように立設部122に沿って配置されている。
保護プレート140の縁に、第2ボディ120の基部121と立設部122との境界123に隣接しつつ立設部122の外表面に沿って延在する境界隣接部141が設けられている。本実施形態においては、境界隣接部141は、略直線状に延在している。ただし、境界隣接部141は、直線状に延在する場合に限られず、境界123に沿って延在していればよい。
保護プレート140は、延在部142をさらに含む。延在部142は、境界隣接部141から第2ボディ120の基部121とは離れる方向に立設部122の外表面に沿って延在する。本実施形態においては、延在部142は、略矩形状に延在している。ただし、延在部142は、矩形状に延在する場合に限られず、立設部122の外表面の形状に対応して延在していればよい。
保護プレート140は、曲折部143をさらに含む。曲折部143は、延在部142から曲折し、ボルト190によってベースプレート150の第1側面部152に連結されている。
具体的には、曲折部143は、延在部142に対して略垂直に位置している。曲折部143には、ボルト190が挿通される孔部が設けられている。曲折部143の孔部を挿通したボルト190は、シム160に設けられた雌ねじと螺合している。シム160は、ベースプレート150の第1側面部152と接合されている。これにより、保護プレート140の曲折部143が、シム160を介してベースプレート150の第1側面部152に連結されている。なお、シム160は必ずしも設けられていなくてもよく、曲折部143が、ベースプレート150の第1側面部152に直接連結されていてもよい。
保護プレート140は、第2ボディ120を構成する材料より高強度の材料で構成されている。本実施形態においては、保護プレート140およびシム160の各々は、鋼板などの金属板で構成されている。
図15は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置が備える第2ボディの内表面の形状を示す斜視図である。図15に示すように、第2ボディ120の内表面に、境界123に沿って延在するリブ124が設けられている。リブ124は、立設部122の縁に沿って、車両の高さ方向Hにおける第2ボディ120の一端から他端に向かって回動軸363の近傍まで連続して設けられている。リブ124は、基部121には及んでいない。これにより、第2ボディ120の内表面において、境界123の傾斜面または湾曲面は、リブ124によって遮られることなく車両の高さ方向Hにおける第2ボディ120の一端から他端まで連続して延在している。
図16は、車両用ドアロック装置が取り付けられた車両ドアに衝撃力が加わった状態を示す図である。図16に示すように、車両用ドアロック装置100は、車両ドアのインナーパネル2に取り付けられる。車両側突時に車両ドアのアウターパネル3に加わった衝撃力Fは、車両用ドアロック装置100に作用する。
衝撃力Fの車両用ドアロック装置100への作用形態としては、第2ボディ120が基部121と立設部122との間の境界123で開放するように引張荷重として作用する形態と、第2ボディ120が基部121と立設部122との間の境界123で座屈するように圧縮荷重として作用する形態とがある。第2ボディ120が衝撃力Fによって破壊する際には、いずれの作用形態においても、境界123に応力が集中して亀裂が発生する。
ここで、保護プレート140が取り付けられておらず、かつ、第2ボディ120にリブ124が設けられていない点のみ、本実施形態に係る車両用ドアロック装置100と異なる比較例に係る車両用ドアロック装置に衝撃力Fが作用した場合の第2ボディ120での亀裂の進展挙動について説明する。
図17は、比較例に係る車両用ドアロック装置に衝撃力が作用した場合の第2ボディでの亀裂の進展挙動を示す斜視図である。図17に示すように、比較例に係る車両用ドアロック装置900に衝撃力Fが作用した場合、境界123に発生した亀裂Cは、立設部122を横断するように進展する。このように亀裂Cが進展した場合、第2ボディ120の立設部122がラッチ機構部200から脱離する。
図18は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置に衝撃力が作用した場合の第2ボディでの亀裂の進展挙動を示す斜視図である。図18に示すように、本発明の一実施形態に係る車両用ドアロック装置100に衝撃力Fが作用した場合、境界123に発生した亀裂Cは、保護プレート140の境界隣接部141に沿うように誘導されて境界123上を進展する。これにより、亀裂Cが立設部122に進展しにくくすることができる。
本実施形態に係る車両用ドアロック装置100においては、上記のように亀裂Cの立設部122への進展を阻害することにより、車両側突時において第2ボディ120の立設部122がラッチ機構部200から脱離することを抑制できる。また、第2ボディ120に設けられているリブ124によっても、亀裂Cが立設部122に進展しにくくすることができる。
保護プレート140の延在部142が境界隣接部141から第2ボディ120の基部121とは離れる方向に立設部122の外表面に沿って延在していることにより、立設部122が歪曲することを規制できるため、亀裂Cが立設部122を横断するように進展することを抑制できる。これによっても、車両側突時において第2ボディ120の立設部122がラッチ機構部200から脱離することを抑制できる。
保護プレート140の曲折部143が、ベースプレート150の第1側面部152に連結されていることにより、剛性の高い保護プレート140とベースプレート150とによってラッチ機構部200を挟み込むことができ、第1ボディ110と第2ボディ120の立設部122との連結が解除されることを抑制できる。これによっても、車両側突時において第2ボディ120の立設部122がラッチ機構部200から脱離することを抑制できる。
なお、保護プレート140は、必ずしも延在部142を含んでいなくてもよい。曲折部143は、ベースプレート150と連結されていなくてもよい。保護プレート140は、必ずしも曲折部143を含んでいなくてもよい。この場合、延在部142がベースプレート150と接合されていてもよい。リブ124は、必ずしも設けられていなくてもよい。リブ124が設けられている場合、保護プレート140が設けられていなくても、亀裂Cが立設部122に進展しにくくすることができ、車両側突時において第2ボディ120の立設部122がラッチ機構部200から脱離することを抑制できる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ストライカ、2 インナーパネル、3 アウターパネル、100,900 車両用ドアロック装置、110 第1ボディ、111 ストライカ挿通溝、112 係止部、113 縦壁部、120 第2ボディ、121 基部、122 立設部、123 境界、124 リブ、130 カバー、140 保護プレート、141 境界隣接部、142 延在部、143 曲折部、144 孔部、150 ベースプレート、151 背面部、152 第1側面部、153 第2側面部、154 スリット、160 シム、170 サブベースプレート、180,190 ボルト、200 ラッチ機構部、210 ラッチ、211 ストライカ保持溝、212 ラッチ爪、213 保持爪、214 ラッチ支持軸、215 被係止部、220 ポール、221 係合部、222 延出部、223 ポール支持軸、230 ポール用スプリング、240 リフトレバー、241,361 一端部、242,362 他端部、250 ラッチ用スプリング、290 ストッパ、300 ロック機構部、350 オープンリンク、351 先端部、352 支持軸、360 アウトサイドオープンレバー、363 回動軸、C 亀裂、F 衝撃力。

Claims (4)

  1. ラッチ、該ラッチと係合可能なポール、および、該ポールを付勢するポール用スプリングを含み、車両ドアを車体に対して閉じた状態で保持可能なラッチ機構部と、
    前記車体に設けられたストライカとの係合が解除可能なアンロック状態、または、前記ストライカとの係合が解除不能なロック状態に、前記ラッチ機構部を設定するためのロック機構部と、
    前記ラッチ機構部が取り付けられた第1ボディと、
    前記ロック機構部が取り付けられた第2ボディと、
    前記第2ボディを構成する材料より高強度の材料で構成された第1高強度部材とを備え、
    前記第2ボディは、基部と、該基部の縁から立設され、前記第1ボディと連結された立設部とを含み、
    前記第1高強度部材は、前記第2ボディの前記立設部に固定されており、
    前記第1高強度部材の縁に、前記基部と前記立設部との境界に隣接しつつ前記立設部の外表面に沿って延在する境界隣接部が設けられている、車両用ドアロック装置。
  2. 前記第1高強度部材は、前記境界隣接部から前記基部とは離れる方向に前記立設部の前記外表面に沿って延在する延在部をさらに含む、請求項1に記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記第1ボディの外表面に取り付けられ、前記第1ボディを構成する材料より高強度の材料で構成された第2高強度部材をさらに備え、
    前記第1高強度部材は、前記延在部から曲折して前記第2高強度部材に連結された曲折部をさらに含む、請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
  4. 前記第2ボディの内表面に、前記立設部の縁に沿って、車両の高さ方向における前記第2ボディの一端から他端に向かって連続して延在するリブが設けられており、
    前記第2ボディの前記内表面において、前記境界の傾斜面または湾曲面は、前記リブによって遮られることなく前記車両の高さ方向における前記第2ボディの一端から他端まで連続して延在している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置。
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