JP2019189396A - 荷吊り作業における安全管理システム - Google Patents

荷吊り作業における安全管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019189396A
JP2019189396A JP2018083660A JP2018083660A JP2019189396A JP 2019189396 A JP2019189396 A JP 2019189396A JP 2018083660 A JP2018083660 A JP 2018083660A JP 2018083660 A JP2018083660 A JP 2018083660A JP 2019189396 A JP2019189396 A JP 2019189396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
strain
management system
safety management
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018083660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7098403B2 (ja
Inventor
峰磯 神頭
Mineki Shinto
峰磯 神頭
高志 松永
Takashi Matsunaga
高志 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2018083660A priority Critical patent/JP7098403B2/ja
Publication of JP2019189396A publication Critical patent/JP2019189396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7098403B2 publication Critical patent/JP7098403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】計測する荷重の正確性および汎用性の高い安全管理システムを提供すること。【解決手段】クレーン8によって複数のケーブル6を用いて荷を吊る際に、複数のケーブル6のそれぞれと荷との間に介在する各吊り具2に作用する荷重を算出する荷吊り作業における安全管理システムであって、吊り具2は、互いに距離をおいて並列する一対の側部24を有し、少なくとも一対の側部24の一方に配置され、側部24の軸線Xを挟んで相対する両表面の当該軸線Xに沿ったひずみを検出する検出手段26と、検出手段26が検出したひずみ情報に基づいて、吊り具2毎に当該吊り具2に作用する荷重を算出する算出手段12と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、橋桁などの重量物の荷吊り作業における安全管理システムに関する。
建設工事現場や工場施設などにおいて、クレーンでケーブルを用いて機材などの荷を吊り上げて移動させる作業を行うことがある。一般的に、吊り荷が中型あるいは大型なものである場合は、吊り荷を多点吊りする。このとき、各ケーブルに張力がバランス良く掛かっていることが望ましい。吊り荷が傾いたり、ケーブルが破断するおそれがあるからである。
荷を吊るケーブルに作用する荷重を均等にするための一つの方法として、ケーブルに作用する荷重を計測して表示する安全管理システムを構築することが考えられる。このような安全管理システムの一例として、特許文献1には、ワイヤーロープが掛止されたシャックルに歪みゲージを貼着し、シャックルに作用する引張荷重によるシャックル自体の歪み量を検出することで、ワイヤーロープに作用する張力を計測して表示することが開示されている。
特開平7−291577号公報
しかしながら、特許文献1に記載の安全管理システムでは、シャックルに1つの歪みゲージしか貼着されていないので、シャックルへの荷重の掛かり方によっては正確な張力を計測できないうえ、荷が数トンレベルの重量物となり、シャックルが大きくなった場合には、ケーブルの張力を正確に計測できないおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、その課題とするところは、計測する荷重の正確性および汎用性の高い安全管理システムを提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、クレーンによって複数のケーブルを用いて荷を吊る際に、前記複数のケーブルのそれぞれと前記荷との間に介在する各吊り具に作用する荷重を算出する荷吊り作業における安全管理システムであって、前記吊り具は、互いに距離をおいて並列する一対の側部を有し、少なくとも前記一対の側部の一方に配置され、前記側部の軸線を挟んで相対する両表面の当該軸線に沿ったひずみを検出する検出手段と、前記検出手段が検出したひずみ情報に基づいて、前記吊り具毎に当該吊り具に作用する荷重を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
検出手段が側部の軸線を挟んで相対する両表面の当該軸線に沿ったひずみを検出するので、各吊り具に作用する荷重をより正確に算出し、その荷重を所定の表示部に表示させることができる。荷の重量が大きくなるにつれて、荷吊り作業に使用される吊り具の側部の径が大きくなり、それに伴って側部の軸線を挟んで相対する両表面のひずみの差も大きくなり易いので、特に吊り荷の荷重が数トン以上の場合に効果的である。すなわち、安全管理システムの汎用性が向上する。
上記した荷吊り作業における安全管理システムにおいて、前記検出手段の検出箇所である両表面は、前記側部の前面および後面であってもよい。吊り具が引張荷重を受けた際に側部に曲げ負荷が作用し、側部の外側面のひずみと内側面のひずみとにバラツキが生じる。そこで、側部の前面および後面でひずみを計測することによって吊り具に作用する荷重の精度を高めることができる。なお、側部の前面とは、一対の側部の各々の軸線方向を上下方向とし、一対の側部が並ぶ方向を左右方向とした場合の前側および後側の両表面のことである。
上記した荷吊り作業における安全管理システムにおいて、前記検出手段は、前記一対の側部の何れにも配置されても良い。吊り具が、側部の軸線に対して交差する方向に荷重を受けた場合、一方の側部に作用する荷重と、他方の側部に作用する荷重とにバラツキが生じる。そのため、検出手段が、一対の側部の何れにも配置されることで、算出部が算出する吊り具に作用する荷重の精度を高めることができる。
本発明に係る荷吊り作業における安全管理システムによって、算出対象である吊り荷に作用する荷重の精度を高めると共に、汎用性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る吊り上げ作業の安全管理システムを機能的に表したブロック図である。 同システムが適用されている現場状況を模式的に表した説明図である。 同システムが適用されている現場状況の具体例を示す説明図である。 (A)は同システムに含まれる検出部を構成するひずみゲージがシャックルに取り付けられている様子を表す正面図、(B)は図4(A)のA−A側面図、(C)は図4(A)のB−B断面図、(D)は図4(A)のC−C切断部端面図である。 同システムを模式的に表したブロック図である。 同システムに含まれるコンピュータを模式的に表したブロック図である。 同システムに係る表示部に吊り具に作用する荷重が表示されている具体例である。 同システムが適用されている現場状況の具体例の変更例を示す説明図である。
最初に、本発明の荷吊り作業の安全管理システムに係る第1実施形態を構成する荷吊り作業における安全管理システム10について説明する。安全管理システム10は、主に、橋桁などの重量物からなる荷をクレーンによって複数のケーブルで吊り上げて移動させる際に、各ケーブルと荷とを連結させる各吊り具に生じるひずみを検出し、検出したひずみに基づいて各吊り具に作用する荷重を各ケーブルに作用する張力として算出し、ディスプレイに表示する。
図1に示すように、安全管理システム10は、各吊り具に生じるひずみを検出する4つの検出部11と、各検出部11によって検出されたひずみ情報に基づいて各吊り具に作用する荷重を各ケーブルに作用する張力として算出する算出部12と、算出部12によって算出された荷重が異常であるか否かを判定する判定部13と、算出部12によって算出された荷重を表示する表示部14と、判定部13が荷重が異常であると判定した場合に警告を発する警告部15と、を備える。
次に、安全管理システム10が適用される作業状況の具体例を図2、3に示す。図2に示すように、平面視矩形状の橋桁のブロック9(以下、「橋桁9」という)が移動式クレーン8(以下、「クレーン8」という)に吊り上げられる。詳細には、橋桁9の上面の両縁部の長手方向の中心から両端部側に所定距離をおいた4箇所に、橋桁9を吊り上げるための吊り上げ治具7が固定されている。吊り上げ治具7にはケーブル6が繋がっている。そして、クレーン8が4本のケーブル6を吊り上げている。
なお、後述するように、各吊り上げ治具7が配置されている箇所は、安全管理システム10によって算出される荷重の計測点に対応している。そこで、4つの吊り上げ治具7が配置されている箇所について、図2のクレーン8から見て橋桁9の奥側右の吊り上げ治具7が配置されている箇所を計測点1とし、同様に手前側右の箇所を計測点2、奥側左の箇所を計測点3、手前側左の箇所を計測点4とする。
図3に示すように、クレーン8の巻上用ロープの先端に取り付けられたフックに4本のケーブル6が連結されている。各ケーブル6は、長さ調整できないワイヤーロープ5と、長さ調整可能なチェーンブロック4とが双方の先端部で連結されてなる。図3では、ワイヤーロープ5がクレーン8側に配され、チェーンブロック4が吊り上げ治具7側に配されている。
また、チェーンブロック4には、中継用吊り具3が連結されている。中継用吊り具3は、ボルト・ナットタイプのストレート型シャックルで構成されている。
吊り上げ治具7には、安全管理システム10の算出対象である計測用吊り具2が連結されている。計測用吊り具2は中継用吊り具3に連結されている。すなわち、連結された中継用吊り具3および計測用吊り具2が、ケーブル6と吊り上げ治具7とを繋いでいる。また、ケーブル6と吊り上げ治具7との間に計測用吊り具2が介在しているということができる。次に、計測用吊り具2について説明する。なお、以下において、計測用吊り具2を単に「吊り具2」と称する。
図4に示すように、吊り具2は、ボルト・ナットタイプのストレート型シャックルで構成されている。すなわち、吊り具2は、正面視略U字形状の吊り具本体20と、吊り具本体20の軸線方向先端部に配置されるボルト21と、ボルト21に螺合されるナット22と、を備える。
吊り具本体20は、湾曲した立面形状の中央部23と、中央部23の両端に連続し、互いに距離をおいて並列する一対の側部24と、を有する。各側部24は、中央部23に連続する円柱状の円柱状部24Aと、円柱状部24Aに連続する円環状の円環状部24Bと、で構成されている。円環状部24Bには、ボルト21を挿入させる挿入孔25が形成されている。
各吊り具2を構成する一対の側部24の各々の2箇所に、側部24の軸線X方向に沿ったひずみを検出する一対のひずみゲージ261,262が配設されている。詳細には、一対のひずみゲージ261,262は、円柱状部24Aの軸線X方向中央辺りで当該側部24を挟み込むように貼り付けられている。一対のひずみゲージ261,262は、各側部24の軸線Xを挟んで相対する両表面の当該軸線Xに沿ったひずみを検出するひずみ検出手段26を構成している。
そして、ひずみゲージ261は、側部24の前面に貼り付けられている。一方、ひずみゲージ262は、側部24の後面に貼り付けられている。ここで、側部24の前面とは、図4(A)において、一対の側部24の各々の軸線X方向を上下方向とし、一対の側部24が並ぶ方向を左右方向とした場合の前側(手前側)の表面のことであり、側部24の後面とは、側部24の後側(奥側)の表面のことである。なお、説明の便宜のために、前面および後面、並びに上下方向や左右方向などの方向を特定しているが、実施の際にはそれらの方向に特定されない。
また、ひずみゲージ261,262の貼り付け箇所には、ひずみゲージ261,262がすっぽりと収まるような凹部27が形成されている。なお、第1実施形態では、ひずみゲージ261,262は市販されている一般的な箔ひずみゲージで同一に構成されている。
また、各凹部27は、深さ方向の底部が平坦であり、その深さが大体ひずみゲージ261,262の厚さになるように成形されている。そして、凹部27の底部にひずみゲージ261,262が所定の接着剤で接着されている。
このように、各吊り具2に貼り付けられた4つのひずみゲージ261,262が各吊り具2に対応する検出部11を構成している。すなわち、各吊り具2の一対の側部24の各々に設けられたひずみ検出手段26が1つの吊り具2に対する1つの検出部11を構成している。なお、検出部11を構成する4つのひずみゲージ261,262が貼り付けられた吊り具2のことを「ひずみ検出吊り具装置1」という。
各ひずみゲージ261,262は、ひずみを検出すると、そのひずみに応じたアナログ信号を出力する。すなわち、各検出部11は、各吊り具2に貼り付けられた4つのひずみゲージ261,262が検出したひずみを、その計測時のその吊り具2に対する「ひずみ情報」として検出し、出力している。
なお、この「ひずみ情報」に対して、各ひずみゲージ261,262が検出したひずみのことを「個別ひずみ情報」という。よって、各検出部11が検出したひずみ情報は、各検出部11に貼り付けられたひずみゲージ261,262が検出した4つの個別ひずみ情報で構成されている。
第1実施形態では、4本のケーブル6の各々に吊り具2が連結され、各吊り具2に検出部11が設けられているので、安全管理システム10は4つの検出部11を有していることになる。
そこで、4つの検出部11を、第1検出部111、第2検出部112、第3検出部113、および第4検出部114とする。第1検出部111は、前述の計測点1に対応する。同様に、第2検出部112〜第4検出部114は計測点2〜計測点4に対応する。
次に、安全管理システム10の算出部12、判定部13、表示部14、および警告部15を実現するための安全管理装置40について説明する。図5に示すように、安全管理装置40は、入力コネクタ41と、ひずみ測定ユニット42と、制御ユニット43と、コンピュータ44と、ディスプレイ45と、警告灯46と、を備える。
なお、入力コネクタ41、ひずみ測定ユニット42、制御ユニット43、およびコンピュータ44は、所定のケース60に収納されて、まとめられた状態で橋桁9の上面に置かれている。また、ディスプレイ45は橋桁9およびクレーン8の周辺で作業者に携帯されている。警告灯46はクレーン8の表面に設置されている。
入力コネクタ41は4つの入力端子を有している。入力コネクタ41の各入力端子は、通信用ケーブル30を介して、各検出部11に接続されている。各検出部11を構成する1組の4つのひずみゲージ261,262の各々は、通信用ケーブル30を介して相互に別系統で入力コネクタ41に接続されている。
また、入力コネクタ41はひずみ測定ユニット42にも接続されている。ひずみ測定ユニット42は、制御ユニット43にも接続されている。また、制御ユニット43は、所定の接続ケーブルを介して、コンピュータ44に含まれる第1の通信I/Fにも接続されている。さらに、コンピュータ44は、コンピュータ44に含まれる第2の通信I/Fにより、外部装置に通信可能な無線LAN子機50を介してディスプレイ45および警告灯46にも接続されている。
このような安全管理装置40の接続構成から安全管理装置40は次のような機能を有する。最初に、検出部11が検出したひずみ情報が計測点に対応付けられて入力コネクタ41に入力される。詳細には、ひずみゲージ261,262が検出した個別ひずみ情報の各々が、各吊り具2における設置箇所に対応付けられて入力コネクタ41にアナログ信号で入力される。なお、以下において、各検出部11から通信用ケーブル30を介して入力コネクタ41に至るひずみ情報の情報伝送路のことを「チャンネル」ともいう。
入力コネクタ41に入力された個別ひずみ情報は、アナログ信号でひずみ測定ユニット42に入力される。ひずみ測定ユニット42は、個別ひずみ情報が入力されると、500msec毎に4チャンネル分の個別ひずみ情報をデジタル信号に変換して数値化し、制御ユニット43に送信する。
制御ユニット43は受信した4チャンネル分の個別ひずみ情報をコンピュータ44に送信する。すなわち、ひずみ測定ユニット42で数値化された4チャンネル分の個別ひずみ情報が制御ユニット43で中継されてコンピュータ44に伝送される。そして、コンピュータ44は、各吊り具2に係る4チャンネル分の個別ひずみ情報を受信すると、受信した個別ひずみ情報に基づいて各吊り具2に作用する荷重を算出してディスプレイ45に表示させる。
次に、コンピュータ44の構成について説明する。図6に示すように、コンピュータ44は、各種演算や判断を行うと共に、取得したデータや演算結果を記憶することが可能である。すなわち、コンピュータ44は、各種演算や判断を行うためのプログラムが格納されたROM47と、各種プログラムを実行するCPU48と、必要なデータを記憶するRAM49と、を有する。
コンピュータ44に格納されているプログラムとして、第1検出部111〜第4検出部114が検出したひずみ情報に基づいて、各吊り具2に作用している荷重を算出する荷重算出プログラム471と、吊り具2毎に算出された荷重が予め設定された閾値を超えているか否かを判定する判定プログラム472と、がある。荷重算出プログラム471を実行するCPU48は、安全管理システム10の算出部12を構成する。また、判定プログラム472を実行するCPU48は、安全管理システム10の判定部13を構成する。
CPU48は、荷重算出プログラム471を実行することで、すなわち、算出部12は、ひずみ情報を受信する度に、第1検出部111〜第4検出部114が検出したひずみ情報に基づいて各吊り具2に作用する荷重を算出する。
具体的に、算出部12は、各吊り具2に係る荷重の算出の際に、各吊り具2に対するひずみ情報を構成する4つの個別ひずみ情報に応じた荷重を合算して、その合算した値を「2」で除算する。各吊り具2を構成する一対の側部24の各々に作用する荷重の和がその吊り具2に係る荷重となり、各側部24で一対のひずみゲージ261,262が貼り付けられて各側部24の2箇所でひずみを検出しているからである。
算出部12によって吊り具2毎に算出された荷重、すなわち吊り具2に作用する引張力である。そして、この引張力は、吊り具2に連結されたケーブル6に作用する張力とみなすことができる。なお、算出部12は、算出値である荷重を、その荷重が作用する吊り具2に対応する計測点に対応付けてRAM49に記憶する。さらに、算出部12は、計測点毎に算出値を時系列的に順次、RAM49に記憶していく。また、算出部12は、「kN(キロニュートン)」などの予め設定された荷重の単位で荷重を算出する。
また、CPU48は、判定プログラム472を実行することで、すなわち、判定部13は、算出部12によって荷重が算出される度に、当該荷重が、例えばワイヤーロープ5の破断荷重を所定の安全係数(例えば、6)で割った値からなる閾値を超えているか否かを判定する。そして、判定部13は、算出された荷重の中の何れかが閾値を超えていると判定した場合、無線LAN子機50を介して通信接続されている警告灯46を作動させて、警告を発する。
警告灯46の構成は適宜に設定可能である。また、警告灯46の設置位置も適宜に設定可能であるが、作業者が容易に視認できる位置が望ましい。図5では、クレーン8の進行方向側の上面に設けられている。なお、警告灯46は、安全管理システム10の警告部15を構成する。
また、算出部12は、算出値である荷重を計測点に対応付けてRAM49に記憶すると、その荷重を、無線LAN子機50を介して接続されている所定のディスプレイ45に所定の形式で表示させることができる。ディスプレイ45として、ポータブルパソコン、タブレット、およびスマートフォンなどの移動端末、ならびにデスクトップパソコンなどがある。なお、ディスプレイ45は、安全管理システム10の表示部14を構成する。
表示に係る所定の形式としては、数字や棒グラフ、折れ線グラフがある。例えば、図7(A)に示すように、吊り具2に対応する計測点毎に荷重を棒グラフおよび数字で表示することができる。図7(A)では、横軸が計測点を表し、縦軸が荷重を表している。この場合は、ディスプレイ45は、算出部12によって荷重が算出されるたびに、すなわち500msec毎に表示内容を更新する。各計測点の荷重を表す棒グラフが随時更新されるので、ディスプレイ45にはそのときの荷重のみが表示されている。
また、図7(B)に示すように、各吊り具2に対応する計測点毎の荷重を折れ線グラフによって時系列で表示することができる。図7(B)では、横軸が時間を表し、縦軸が荷重を表している。この場合も、算出部12は、荷重を算出するたびに表示内容を更新する。すなわち、ディスプレイ45にはそのときの荷重と共に、その履歴が表示されている。
なお、ディスプレイ45に荷重を表示するためには、算出部12によって算出された荷重を上記所定の形式で表示部14に表示するためのプログラムが、ディスプレイ45を構成するポータブルパソコンやタブレットに格納されている必要がある。
以上のように、本発明に係る安全管理システム10によれば、各吊り具2を構成する一対の側部24のそれぞれにおいて、軸線X方向の2箇所でひずみを検出し、その検出されたひずみ情報に基づいて各吊り具2に作用する荷重を算出しているので、吊り具2に作用する荷重の精度を高めることができる。特に、第1実施形態のように、安全管理システム10を橋桁9のような数トンレベル以上の重量物を吊り上げる作業に適用する場合、吊り具2も大型化される。そうすると、各吊り具2に対するひずみの検出箇所、具体的には、各側部24におけるひずみの検出箇所によってひずみのバラツキが大きくなり易い。そこで、各吊り具2について各側部24の軸線Xを挟んで対向する両表面の計4箇所のひずみを検出することで吊り具2に作用する荷重の精度を確保することができるので、安全管理システム10を橋桁9のような重量物にも適用することができる。つまりは、安全管理システム10の汎用性を高めることができる。
また、所定距離をおいて並列する側部24を備える吊り具2に側部24の軸線Xに沿った引張荷重が作用すると側部24に曲げ負荷が掛かって、側部24の外側面および内側面の変形量が異なってしまうという懸念がある。そこで、安全管理システム10のように、各吊り具2の両側部24の前面および後面の軸線Xに沿ったひずみを検出し、その検出されたひずみ情報に基づいて各吊り具2に作用する荷重を算出することで、各吊り具2に作用する荷重の精度をさらに高めることができる。さらに、一対のひずみゲージ261,262を各吊り具2の前面および後面に配設することで、ひずみゲージ261,262が、吊り具2につながっているケーブル6に巻き込まれることを防止することができる。
さらに、吊り上げ治具7の配設位置などによっては、側部24に作用する荷重も異なってくる懸念があるので、一方の側部24のひずみを検出しただけでは、吊り具2に作用する荷重の精度が低下する。そこで、安全管理システム10のように、各吊り具2の両側部24の軸線Xに沿ったひずみを検出し、その検出されたひずみ情報に基づいて各吊り具2に作用する荷重を算出することで、各吊り具2に作用する荷重の精度をさらに高めることができる。
また、判定部13によって、算出された吊り具2に作用する荷重が所定の閾値を超えたと判定された場合に、警告灯46によって警告が発せられるので、作業に対する安全性を向上させることができる。
さらに、安全管理システム10では、側部24のひずみを検出するひずみ検出手段26はひずみゲージ261,262で構成されている。よって、安全管理システム10に係る準備・作業が容易となる。また、吊り具2には、ひずみゲージ261,262は貼り付けるための凹部27が形成されている。凹部27はひずみゲージ261,262の位置決めの機能を果たすので、ひずみゲージ261,262を貼り付ける箇所の誤差を軽減することができる。さらに、凹部27の深さはひずみゲージ261,262の厚さと同等であるので、吊り具2の断面欠損の拡大が極力抑えられる。
以下に、本発明の第1実施形態である安全管理システム10の主な変更例について説明する。第1実施形態では、安全管理システム10の適用対象は、屋外で橋桁9を吊り上げて移動させる作業であったが、作業場所は屋内であっても良く、また、吊り上げる荷も、鋼材、機材、およびコンテナなどの橋桁9以外のものであっても良い。
第1実施形態では、クレーン8のフックに4本のケーブル6が連結されているが、図8に示すように、クレーン8のフックに2本の吊り天秤用ワイヤーロープ81を介して吊り天秤82を連結させ、吊り天秤82の両端のそれぞれに2本のケーブル6を連結させても良い。このように吊り天秤82を用いることによって、特に橋桁9などのように吊り上げ作業でバランスをとることが困難な形状からなる荷について、吊り上げ作業の困難化を抑制することができる。
さらに、第1実施形態では橋桁9に4つの吊り上げ冶具7が固定され、4本のケーブル6で橋桁9が吊り上げられ、吊り荷作業が所謂「4点吊り」で行われているが、吊り上げ冶具7の個数およびケーブル6の本数はこれに限られず適宜に設定しても良い。例えば、4点吊りを6点吊りにしても良い。6点吊りの場合、計測用吊り具2が6個になるが、これに対応して入力端子を6つ以上有する入力コネクタ41に変更するか、前述の入力コネクタ41、ひずみ測定ユニット42、および制御ユニット43をさらに1つ設けるようにしても良い。
また、第1実施形態では、ケーブル6がワイヤーロープ5およびチェーンブロック4で構成されているが、何れか一方のみで構成されるようにしても良い。また、ケーブル6に中継用吊り具3が連結されているが、ケーブル6に計測用吊り具2が連結されるようにしても良い。あるいは、吊り上げ冶具7に連結されている中継用吊り具3に検出部11を設けても良い。
計測用吊り具2、および中継用吊り具3はボルト・ナットタイプのストレート型シャックルで構成されているが、ねじタイプのバウ型シャックルなど他の種類のシャックルで構成されていても良い。また、計測用吊り具2、および中継用吊り具3はシャックル以外の吊り具で構成されても良い。
さらに、第1実施形態では、ひずみゲージ261,262が正面視左右双方の側部24に張り付けられている、すなわち、何れの側部24にもひずみ検出手段26が設けられているが、何れか一方の側部24にのみひずみ検出手段26を設けるようにしても良い。この場合、この変更に応じて、算出部12は個別ひずみ情報に対応する荷重を足し合わせて荷重を算出するなど、荷重を算出するための計算式は適宜に変更される。
また、ひずみ測定ユニット42、制御ユニット43、およびコンピュータ44が別の個体であり、接続されてユニット化されているが、それぞれの機能を持つ一つの装置で構成させても良い。また、ひずみ測定ユニット42と制御ユニット43で一つの装置を構成し、もしくは制御ユニット43とコンピュータ44で一つの装置を構成しても良い。
さらに、検出部11、すなわち、ひずみゲージ261,262は、入力コネクタ41が接続されたひずみ測定ユニット42と、通信用ケーブル30を介して有線方式で通信接続されているが、ひずみ測定ユニット42を無線方式で通信可能にし、さらにひずみゲージ261,262をワイヤレスにして、ひずみゲージ261,262とひずみ測定ユニット42とが、無線形式で通信接続されるようにしても良い。また、ひずみゲージ261,262と、制御ユニット43またはコンピュータ44とが、無線形式で通信接続されるようにしても良い。
また、ディスプレイ45のように吊り具2に作用する荷重を表示可能な表示部14を構成する携帯端末に荷重算出プログラム471、判定プログラム472を格納させて、当該携帯端末が算出部12および判定部13も構成するようにしても良い。
この場合、制御ユニット43と携帯端末とが無線通信できるようにして、携帯端末が制御ユニット43からひずみ情報を受信して、吊り具2に作用する荷重を算出できるようにしても良い。あるいは、ひずみゲージ261,262と携帯端末とが無線通信できるようにして、携帯端末が検出部11からひずみ情報を受信して、吊り具2に作用する荷重を算出できるようにしても良い。この場合、橋桁9の上面にケース60が配置されないので、作業スペースを広くし、作業の安全性を向上させることができる。
また、警告部15を警告灯46で構成させず、判定部13が吊り具2に作用する荷重が閾値を超えたと判定した場合にはディスプレイ45に警告表示するなどして、警告部15をディスプレイ45で構成するようにしても良い。
さらに、安全管理システム10において、判定部13および警告部15が設けられていないようにしても良い。
また、第1実施形態では、側部24に生じるひずみをひずみゲージ261,262で検出しているが、例えば、他の構成のセンサでひずみを検出できるようにしても良い。
さらに、第1実施形態では、各ひずみゲージ261、262で検出された個別ひずみ情報が個別にひずみ測定ユニット42に送られているが、各吊り具2に貼り付けられた4つのひずみゲージ261,262のリード線の先を加算回路などに接続させて合算させた形でひずみ情報としてその先に送るようにしても良い。
また、第1実施形態では、ひずみ測定ユニット42が、500msec毎に4チャンネル分の個別ひずみ情報をデジタル信号に変換し、制御ユニット43に送信し、さらにはCPU48が500msec毎に各吊り具2に作用する荷重を算出し、ディスプレイ45に表示しているが、この時間間隔は適宜に設定可能である。
なお、算出部12や判定部13の双方または一方の機能を実現するためのプログラムをROM47に格納するのではなく、コンピュータ44が読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータ44に読み込ませ、実行することにより算出部12や判定部13の処理を行うようにしても良い。コンピュータ44が読み取り可能な記録媒体とは、フラッシュメモリ、またはCD−ROMなどの可搬媒体である。また、算出部12や判定部13の双方または一方の機能を実現するためのプログラムは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してダウンロードするようにしても良い。
また、上記した実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1…ひずみ検出吊り具装置
2…計測用吊り具
3…中継用吊り具
4…チェーンブロック
5…ワイヤーロープ
6…ケーブル
7…吊り上げ治具
8…移動式クレーン
9…橋桁のブロック(荷)
10…安全管理システム
11…検出部
12…算出部
13…判定部
14…表示部
15…警告部
20…吊り具本体
21…ボルト
22…ナット
23…中央部
24…側部
25…挿入孔
26…ひずみ検出手段
27…凹部
30…通信用ケーブル
40…安全管理装置
41…入力コネクタ
42…ひずみ測定ユニット
43…制御ユニット
44…コンピュータ
45…ディスプレイ
46…警告灯
47…ROM
48…CPU
49…RAM
50…無線LAN子機
60…ケース
261…ひずみゲージ
262…ひずみゲージ
471…荷重算出プログラム
472…判定プログラム

Claims (3)

  1. クレーンによって複数のケーブルを用いて荷を吊る際に、前記複数のケーブルのそれぞれと前記荷との間に介在する各吊り具に作用する荷重を算出する荷吊り作業における安全管理システムであって、
    前記吊り具は、互いに距離をおいて並列する一対の側部を有し、
    少なくとも前記一対の側部の一方に配置され、前記側部の軸線を挟んで相対する両表面の当該軸線に沿ったひずみを検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出したひずみ情報に基づいて、前記吊り具毎に当該吊り具に作用する荷重を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする荷吊り作業における安全管理システム。
  2. 請求項1に記載された荷吊り作業における安全管理システムであって、
    前記検出手段の検出箇所である両表面は、前記側部の前面および後面であることを特徴とする荷吊り作業における安全管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された荷吊り作業における安全管理システムであって、
    前記検出手段は、前記一対の側部の何れにも配置されていることを特徴とする荷吊り作業における安全管理システム。
JP2018083660A 2018-04-25 2018-04-25 荷吊り作業における安全管理システム Active JP7098403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083660A JP7098403B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 荷吊り作業における安全管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083660A JP7098403B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 荷吊り作業における安全管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019189396A true JP2019189396A (ja) 2019-10-31
JP7098403B2 JP7098403B2 (ja) 2022-07-11

Family

ID=68389144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018083660A Active JP7098403B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 荷吊り作業における安全管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7098403B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022100744A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 株式会社日立物流 張力検出装置及び張力調整装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5224388A (en) * 1990-07-16 1993-07-06 Pratt Hugh M Load measuring device
US5568132A (en) * 1993-02-03 1996-10-22 Pratt; Hugh M. Load insulator
JP2009052977A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Hitachi Plant Technologies Ltd ロードセルおよび吊荷の吊り上げ方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5224388A (en) * 1990-07-16 1993-07-06 Pratt Hugh M Load measuring device
US5568132A (en) * 1993-02-03 1996-10-22 Pratt; Hugh M. Load insulator
JP2009052977A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Hitachi Plant Technologies Ltd ロードセルおよび吊荷の吊り上げ方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022100744A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 株式会社日立物流 張力検出装置及び張力調整装置
JP7320487B2 (ja) 2020-12-24 2023-08-03 ロジスティード株式会社 張力検出装置及び張力調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7098403B2 (ja) 2022-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102092648B (zh) 塔式起重机及其平衡检测系统
CN203295034U (zh) 吊钩、卷扬装置、起重机和起重机偏摆预警装置
US9156663B2 (en) Device and method for ascertaining and monitoring an assembled counterweight on a crane
KR102073244B1 (ko) 엘리베이터 카 하중의 표시를 제공하는 엘리베이터 종단 조립체
JP5327753B2 (ja) 張力評価装置及びその張力評価方法
JP2014122104A (ja) 不整型体用の吊治具とその吊持方法
JP7128612B2 (ja) 吊りフックの荷重計量装置
EP3409635B1 (en) Weighing system for a lifting device
JP7098403B2 (ja) 荷吊り作業における安全管理システム
CN201932851U (zh) 塔式起重机及其平衡检测系统
US11136225B1 (en) Monitoring and measuring apparatuses able to display actual deflection angle of lifting-hook , and crane
US10322922B2 (en) Lifting vehicle incorporating a load monitor
CN103950836A (zh) 行车电子秤
EP3649071B1 (en) Link member for connection of a gripping assembly to a hydraulic crane arm with integrated dynamic weighing assembly
JP6096558B2 (ja) 測定システム
JPH10120360A (ja) 玉掛け支援装置と玉掛け方法
US20220363524A1 (en) Hoist
CN210664727U (zh) 一种桥式类型起重机和升降机控制用限重传感器
RU158100U1 (ru) Грузотранспортное устройство
JP2017036114A (ja) ポンプシステムの吊り上げ方法、ポンプシステム
RU2438962C1 (ru) Устройство для измерения усилия натяжения каната грузоподъемного механизма
CN110553704A (zh) 吊秤及其称重结构、称重方法
CA2997589A1 (en) Monitoring system and method
JPS6077090A (ja) クレ−ンの過負荷検出用基本デ−タ検出装置
KR0185428B1 (ko) 굴삭기의 부하하중 감지장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7098403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150