JPH10120360A - 玉掛け支援装置と玉掛け方法 - Google Patents
玉掛け支援装置と玉掛け方法Info
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- JPH10120360A JPH10120360A JP29715096A JP29715096A JPH10120360A JP H10120360 A JPH10120360 A JP H10120360A JP 29715096 A JP29715096 A JP 29715096A JP 29715096 A JP29715096 A JP 29715096A JP H10120360 A JPH10120360 A JP H10120360A
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Abstract
掛けする際に、正確に重心位置等を演算して玉掛けを支
援する装置の提供。 【解決手段】 この装置は、重量物2を支持する複数の
重量検出部4、各重量検出部4の重量検出値が入力され
る演算手段5、基準位置に対する重量検出部4と吊上掛
合部11の各座標位置、および各吊上掛合部11から吊
上部30の高さHを演算手段5に入力する入力手段6を
備えている。そして演算手段5は重量物2の重心位置、
吊上具31の必要長さ、吊り角度θi 、吊上具31に加
わる張力等を演算・出力する。
Description
安全確実に吊り上げて移動するために使用される玉掛け
支援装置と玉掛け方法に関する。
ユニットハウスと称されている住宅は、生産工場で主要
部分を組み立てた後、そのままの姿で建設現場に搬入さ
れるものが多い。このような重量物は大型クレーンなど
の吊上移動装置を使用して、生産工場における大型トレ
ーラへの積み込み、および建設現場での積み下ろし作業
等が行われる。大型クレーンによる積み込みや積み下ろ
し作業のために、通常重量物の上部には複数の吊上掛合
部が設けられ、それらの吊上掛合部と吊上移動装置の吊
上部間にワイヤー等の吊上具を玉掛けする。その際、吊
上部を重量物の平面上の重心位置上に移動しておくこと
が重要であり、さらに使用する各吊上具は吊上部と吊上
掛合部の間を連結できる長さを有し、且つそれに加わる
張力に十分耐えられるだけの太さのものを選定する必要
がある。
いると、重量物が吊り上げ中または移動中に傾いたり、
荷重アンバランスによる吊上具切断事故を起こすおそれ
がある。また、吊上具の長さが不適当であると玉掛けが
困難になったり不可能になったりし、吊上具の太さが不
足する場合には吊上具の切断事故を起こすことになる。
そこで玉掛けに際しては、重量物の平面上の重心位置を
知ること、吊上部と各吊上掛合部の距離を知ること、お
よび各吊上具に加わる張力を知ること等が必要になる。
従来、重量物の平面上の重心位置を知るには、熟練者の
感に頼る予測方法か、または重量物の形状等から平面上
の重心位置を計算する方法が採用されている。また、吊
上部と各吊上掛合部の距離は重量物の上に乗って実測す
る以外に手段がなく、さらに各吊上具に加わる張力は重
量物の総重量と重心位置、および吊上部における吊上具
間の吊り角度等から予測していた。
場合、熟練者の感による予測方法ではバラツキが大きく
信頼性が低いという問題があり、計算による予測方法は
複雑な形状や内部構造を有する重量物に対しては、その
計算が極めて複雑で時間と手間がかかる上に、得られた
予測重心位置の精度も極めて低いという問題があった。
また吊上部と各吊上掛合部の距離を実測する場合、それ
が傾斜距離の測定になるので手間がかかる上に測定精度
も低いという問題があった。さらに各吊上具に加わる張
力を計算により予測する方法は、その計算が重心位置の
場合以上に複雑で時間と手間が一層かかる上に、得られ
た各吊上具に加わる張力の精度も低いという問題があっ
た。そこで本発明は重心位置、吊上具の長さおよび吊上
具に加わる張力を高い精度で効率良く知ることができる
玉掛け支援装置と、それを用いた玉掛け方法を提供する
ことを課題とするものである。
明の玉掛け支援装置は、複数の吊上掛合部を有する重量
物を、昇降する吊上部に吊上具で玉掛けするための玉掛
け支援装置であり、該装置は、重量物を支持するように
基部上に分散配置される複数の重量検出部と、各重量検
出部の重量検出値が入力される演算手段と、基準位置に
対する各重量検出部と各吊上掛合部のそれぞれの座標位
置、および各吊上掛合部から吊上部までの高さを前記演
算手段に入力する入力手段とを備えている。そして上記
演算手段は、(a)各重量検出部の座標位置による加重
平均から重心位置を演算し、(b)各吊上掛合部の座標
位置、重心位置および重量物より吊上部までの高さか
ら、吊上部と各吊上掛合部間に必要とする吊上具の長さ
および吊上部における該吊上具間の各吊り角度を演算
し、(c)さらに各重量検出部および各吊上掛合部の座
標位置、重心位置、重量物より吊上部までの高さおよび
各吊上具の長さから、各吊上具に加わる張力を演算し、
上記各演算値を出力するように構成されていることを特
徴とするものである。
基準位置に対する各重量検出部と各吊上掛合部のそれぞ
れの座標位置、および各吊上掛合部から吊上部までの高
さを演算手段に入力することにより、重量物の重心位
置、必要とする吊上具の長さ、吊上部における該吊上具
間の各吊り角度、各吊上具に加わる張力を演算してそれ
を出力することができる。なお本発明の玉掛け支援装置
は、重量物の上方に設けられる各吊上掛合部の高さが同
じである場合に好ましく適応できる。
よれば、演算手段がさらに各重量検出値の加算値を重量
物の総重量として出力するように構成される。上記玉掛
け支援装置の他の好ましい実施形態によれば、演算手段
から出力される重量物の総重量、重心位置、吊上部と各
吊上掛合部間に必要とする吊上具の長さ、吊上部におけ
る吊上具間の各吊り角度、および各吊上具に加わる張力
の少なくとも1つの値を表示する表示手段が設けられ
る。
は、上記玉掛け支援装置を使用して重量物の重心位置、
吊上部と各吊上掛合部間に必要とする吊上具の長さ、吊
上部における該吊上具間の各吊り角度、および各吊上具
に加わる張力を演算し、重心位置上に移動した吊上移動
装置の吊上部と重量物に設けられた複数の吊上掛合部の
間を、前記演算値を基に選定した各吊上具でそれぞれ連
結して玉掛けすることを特徴とするものである。上記玉
掛け方法の好ましい実施の形態においては、吊上具間の
各吊り角度のうち最大の値が予め定められた値より大き
い場合に、該最大の値が予め定められた値以下になるよ
うに演算手段に入力する各吊上掛合部から吊上部までの
高さの値を修正する。上記玉掛け方法の他の好ましい実
施の形態においては、基部上の架台に支持された重量物
を、昇降装置を使用し複数の重量検出部にその支持を移
した後、重量検出部による測定を行う。
形態を説明する。図1は本発明による玉掛け支援装置を
使用し、主要部が組み立てられたユニットハウスのよう
な重量物について、その重心位置、吊上部と各吊上掛合
部間に必要とする吊上具の長さ、吊上部における該吊上
具間の各吊り角度、各吊上具に加わる張力等を演算し、
それらの演算値を基に重量物の玉掛けをする状態を示す
説明図である。玉掛け支援装置1は一点鎖線で示す重量
物2を支持するように床などの基部3上に分散配置され
る複数(この例では4個)の重量検出部4と、各重量検
出部4の重量検出値が入力される演算手段5と、基準位
置に対する各重量検出部4の座標位置、各吊上掛合部1
1の座標位置、および各吊上掛合部11から吊上部30
までの高さを前記演算手段5にそれぞれ入力する入力手
段6とを備えている。なお吊上掛合部11は重量物2を
吊り上げて移動するためのもので、重量物2の上部の複
数箇所に設けられている。また、図中31は玉掛けに使
用するワイヤー等の吊上具で、θは吊上部30における
吊上具間の吊り角度である。各重量検出部4と演算手段
5は配線7により接続されており、またこの玉掛け支援
装置1には演算手段5の出力を表示するための表示手段
8として、ディスプレー装置9およびプリンター装置1
0が設けられている。
態を示す側面図である。重量検出部4としては、例えば
磁歪素子を利用したロードセルを使用することができ
る。この重量検出部4は基部3上に配置された台座12
の上に載置支持され、その上面は支持部材13を介して
重量物2の底面に接している。なお、重量物2は複数の
重量検出部4により支持される前には、基部3上に配置
された複数の架台14により支持され、例えば油圧ジャ
ッキ装置のような昇降手段(図示せず)を使用すること
により、複数の重量検出部4へその支持が移される。ま
た、架台14としては台木などが使用される。
入力手段6および表示手段8としてのプリンター装置1
0の部分をさらに具体的に示す電気系統図である。各重
量検出部4からの出力は発信側と受信側にそれぞれ設け
られたコネクタ15,16およびその間を接続する配線
7により演算手段5の入力部に入力される。この例にお
ける演算手段5は重心位置、吊上部と各吊上掛合部間を
連結する吊上具の長さ、吊上部における該吊上具間の各
吊り角度、各吊上具に加わる張力等を演算することがで
きる。演算手段5はコンピュータ、例えばノート型のパ
ーソナルコンピュータ20、それにデータバスで接続さ
れた拡張ユニット21およびセンサーインターフェイス
ボード22により構成されている。そしてパーソナルコ
ンピュータ20は、処理ソフトおよび演算データの記憶
用のフロッピーディスク23との間でデータの授受を行
うようになっている。次に上記装置を使用して重量物の
重心位置、必要とする吊上具の長さ、吊上部における該
吊上具間の各吊り角度および各吊上具に加わる張力等を
演算する方法を説明する。
量検出部4の平面位置を示す平面図である。4個の重量
検出部4の設置位置を順にL1 、L2 、L3 、L4 と
し、基準位置Sの座標x、yを(0、0)とすると、各
重量検出部4の座標はL1 =(x1 、y1 )、L2 =
(x2 、y2 )、L3 =(x3 、y3 )およびL4 =
(x4 、y4 )になる。さらにこの重量検出部4による
重量検出値を順にW1 、W2 、W3 、W4 とすると、重
心Gの基準位置Sに対する座標(Gx、Gy)は、Gx
=(W1 ・x1+W2 ・x2 +W3 ・x3 +W4 ・
x4 )/W0 、Gy=(W1 ・y1 +W2 ・y2 +W3
・y3 +W4 ・y4 )/W0 のように重量検出値の重み
付けによる加重平均演算によって算出される。ここでW
0 は、重量物2の総重量値(W1 +W2 +W3 +W4 )
である。なお、重量検出部4を4個以上設ける場合も同
様な加重平均演算により重心位置が算出される。この加
重平均演算は、重量検出部4からのアナログ信号をセン
サーインターフェイスボード22でデジタル信号変換さ
れた重量検出値(W1 、W2 、W3 、W4 )と、入力手
段6としてのパーソナルコンピュータ20のキーボード
から入力された各重量検出部4の座標位置(L1 、
L2 、L3 、L4 )を基に、フロッピーデイスク23か
ら読み込んだ処理ソフトによりパーソナルコンピュータ
20と拡張ユニット21の両者で実行される。なお、こ
の拡張ユニット21はパーソナルコンピュータ20の処
理速度を上げる目的から、この分野で通常使用されるも
のであるが、場合によっては省略することもできる。
おける該吊上具間の各吊り角度演算 図5は各吊上具の長さ演算および吊上部における該吊上
具間の各吊り角度演算の原理を説明する図である。この
図において、基準位置S(図示せず)の座標x、yを
(0、0)とすると、重量物の上部に設けた4つの吊上
掛合部11の座標はM1 =(X1 、Y1 )、M2 =(X
2 、Y2 )、M3 =(X3 、Y3 )およびM4 =
(X4 、Y4 )になる。また、重量物の重心の座標Gは
前記のように(Gx、Gy)であるので、吊上掛合部1
1から吊上部30までの高さをHとすると、各吊上具3
1の長さNi=〔(GX −Xi )2 +(GY −Yi )2
+H2 〕1/2 により算出される。(ただしi=1、2、
3、4である。) 次に、吊上具iとj間の吊り角度θij=cos-1〔Ni
2 +Nj 2 −(Xj −Xi )2 −(Yj −Yi )2 /2
Ni Nj 〕により算出される。(ただしi,j=1、
2、3、4で且つi≠jである。)
で検出し4つの吊上具31で吊り上げる場合を例に、図
5における各吊上具31の張力Ti (ただしi=1、
2、3、4)の演算方法を説明する。先ず図6は4つの
重量検出部と重心位置を平面的に見た図であり、4つの
重量検出部を囲む方形を複数の三角形(この例では4
つ)に区分する。そして重心がどの三角形部分に存在す
るかを2つの式でY座標の位置により判別する。各吊上
掛合部の座標をM1 =(X1 、Y1 )、M2 =(X2 、
Y2 )、M3 =(X3 、Y3 )およびM4 =(X4 、Y
4 )とし、重心の座標をG=(GX 、GY )とすると、
Y=(Y3 −Y1 )(GX −X1 )/(X3 −X1 )+
Y1 の式で演算し、その結果がY>GY なら重心位置は
△M1 M3 M4 内にあり、Y≦GY なら重心位置は△M
1 M2 M3 内にある。また、Y=(Y4 −Y2 )(GX
−X2 )/(X3 −X2 )+Y2 の式で演算し、その結
果がY>GY なら重心位置は△M1 M2 M4 内にあり、
Y≦GY なら重心位置は△M2 M3 M4 内にある。
おける重量P1 、P2 、P3 、P4は、重量物の全重量
をW0 として次のように算出される。 〔重量P1 を求める式〕重心が△M1 M2 M3 内にある
場合 P1 ={〔(GY −Y2 )/(Y1 −Y2 )−(GX −
X2 )/(X3 −X2 )・(Y3 −Y2 )/(Y1 −Y
2 )〕/〔1−(X1 −X2 )/(X3 −X2 )・(Y
3 −Y2 )/(Y1 −Y2 )〕}W0 重心が△M1 M2 M4 内にある場合 P1 ={〔(GY −Y2 )/(Y1 −Y2 )−(GX −
X2 )/(X4 −X2 )・(Y4 −Y2 )/(Y1 −Y
2 )〕/〔1−(X1 −X2 )/(X4 −X2 )・(Y
4 −Y2 )/(Y1 −Y2 )〕}W0 重心が△M1 M3 M4 内にある場合 P1 ={〔(GY −Y3 )/(Y1 −Y3 )−(GX −
X3 )/(X4 −X3 )・(Y4 −Y3 )/(Y1 −Y
3 )〕/〔1−(X1 −X3 )/(X4 −X3 )・(Y
4 −Y3 )/(Y1 −Y3 )〕}W0
M3 内にある場合 P2 ={〔(GY −Y1 )/(Y2 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X3 −X1 )・(Y3 −Y1 )/(Y2 −Y
1 )〕/〔1−(X2 −X1 )/(X3 −X1 )・(Y
3 −Y1 )/(Y2 −Y1 )〕}W0 重心が△M1 M2 M4 内にある場合 P2 ={〔(GY −Y1 )/(Y2 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X4 −X1 )・(Y4 −Y1 )/(Y2 −Y
1 )〕/〔1−(X2 −X1 )/(X4 −X1 )・(Y
4 −Y1 )/(Y2 −Y1 )〕}W0 重心が△M2 M3 M4 内にある場合 P2 ={〔(GY −Y3 )/(Y2 −Y3 )−(GX −
X3 )/(X4 −X3 )・(Y4 −Y3 )/(Y2 −Y
3 )〕/〔1−(X2 −X3 )/(X4 −X3 )・(Y
4 −Y3 )/(Y2 −Y3 )〕}W0
M3 内にある場合 P3 ={〔(GY −Y1 )/(Y3 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X2 −X1 )・(Y2 −Y1 )/(Y3 −Y
1 )〕/〔1−(X3 −X1 )/(X2 −X1 )・(Y
2 −Y1 )/(Y3 −Y1 )〕}W0 重心が△M1 M3 M4 内にある場合 P3 ={〔(GY −Y1 )/(Y3 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X4 −X1 )・(Y4 −Y1 )/(Y3 −Y
1 )〕/〔1−(X3 −X1 )/(X4 −X1 )・
((Y4 −Y1 )/(Y3 −Y1 )〕}W0 重心が△M2 M3 M4 内にある場合 P3 ={〔(GY −Y2 )/(Y3 −Y2 )−(GX −
X2 )/(X4 −X2 )・(Y4 −Y2 )/(Y3 −Y
2 )〕/〔1−(X3 −X2 )/(X4 −X2 )・(Y
4 −Y2 )/(Y3 −Y2 )〕}W0
M4 内にある場合 P4 ={〔(GY −Y1 )/(Y4 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X2 −X1 )・(Y2 −Y1 )/(Y4 −Y
1 )〕/〔1−(X4 −X1 )/(X2 −X1 )・(Y
2 −Y1 )/(Y4 −Y1 )〕}W0 重心が△M1 M3 M4 内にある場合 P4 ={〔(GY −Y1 )/(Y4 −Y1 )−(GX −
X1 )/(X3 −X1 )・(Y3 −Y1 )/(Y4 −Y
1 )〕/〔1−(X4 −X1 )/(X3 −X1 )・(Y
3 −Y1 )/(Y4 −Y1 )〕}W0 重心が△M2 M3 M4 内にある場合 P4 ={〔(GY −Y2 )/(Y4 −Y2 )−(GX −
X1 )/(X3 −X1 )・(Y3 −Y2 )/(Y4 −Y
1 )〕/〔1−(X4 −X2 )/(X3 −X2 )・(Y
3 −Y2 )/(Y4 −Y2 )〕}W0 なお上記の演算結果において、重心位置が2つ以上に重
複する場合には、安全側である大きい方の値を採用す
る。
ける重量P1 、P2 、P3 、P4 から、各吊上具に加わ
る張力Ti は次の式から算出される。 Ti =Pi /{〔Ni 2 +H2 −(GX −Xi )2 −
(GY −Yi )2 }/2Ni H (ただしi=1、2、
3、4)
ートの例である。演算開始指令により,先ずステップS
1 において全ての重量検出部4(図1の例ではn=4)
の位置座標Xi 、Yi を入力手段6によりパーソナルコ
ンピュータ20の記憶部に入力する。次にステップS2
において、1番目の重量検出部4の検出値Wi をパーソ
ナルコンピュータ20の記憶部に読み込み、ステップS
3においてそれら記憶値を利用してWi Xi およびWi
Yi の乗算を行う。次にステップS4 において、それま
での乗算結果を加算してΣWi Xi およびΣWi Yi を
算出する。次いでステップS5 において最後の重量検出
部4まで検出値Wi の読み込みが行われた否かを判断
し、もし最後でなければステップS2 に戻り、最後であ
ればステップS6 に移って総重量WO の演算を行う。次
にステップS7 において、重心演算(重心位置)である
ΣWi Xi /WO およびΣWi Yi /WO を行う。
から吊上部30までの高さHを入力手段6によりパーソ
ナルコンピュータ20の記憶部に入力し、ステップS9
において全ての吊上掛合部11の座標PXi PYi を入
力手段6によりパーソナルコンピュータ20の記憶部に
入力する。次いで、ステップS10、ステップS11、ステ
ップS12において各吊上具31の長さNi 、各吊上具3
1間の吊り角度θi および各吊上具31に加わる張力T
i を前述の演算式で順次演算する。
間の吊り角度θi のいずれかが予め設定された最大角度
を越えているか否かを判断する。各吊上具31間の吊り
角度θi が大きくなると吊上具31加わる張力も大きく
なるので、通常60度前後になるように設定することが
好ましい。各吊上具31間の吊り角度θi のいずれかが
上記最大角度をもし越えているときは、それが最大角度
以下になるように、ステップS8 に戻り吊上掛合部11
から吊上部30までの高さHを大きい方向に修正再入力
する。なお上記に加えて、各吊上具31間の吊り角度θ
i の最小角度も設定してそれ以下にならないように、吊
上掛合部11から吊上部30までの高さHを大きい方向
に修正再入力することも可能である。ステップS13にお
いて、各吊上具31間の吊り角度θi のうち最大のもの
のみ表示手段8に表示させることもでき、さらに最大角
度を越えている場合に警告灯やブザー等の警報手段によ
り警告することもできる。
位置、必要とする吊上具31の長さ、各吊上具31間の
吊り角度θi および各吊上具31に加わる張力が演算さ
れ、それらの値はステップS14で表示手段8であるディ
スプレー装置9とプリンター装置10により表示され
る。図8はディスプレー装置9の表示画面9aの1例
で、上記各数値と書誌的事項と共に、重量検出部4の位
置、吊上掛合部11の位置、重心位置が図形として左側
半分に表示されている。次にステップS15においてディ
スプレー装置9に吊上具耐力表が表示される。なおこの
表示はウインドウ形式として前記ステップS14の表示に
重複させることができる。表1は吊上具耐力表の1例
で、吊上具31の太さ(直径)と安全荷重の関係を表す
ものである。なおここで安全荷重とは、所定の安全係数
を考慮して実験により求めた吊上具31の許容荷重であ
る。
ように演算された吊上部30における吊上具31間の各
吊り角度θi の演算出力を基に、必要とする吊上具31
の太さ(直径)が表1から求められる。なお表1には吊
り角度が3種類示されているが、実際の吊り角度がこれ
らの中間にある場合は、安全のため大きい吊り角度の値
を採用する。さらに、特定の吊上具31は表1で求めた
の直径、および前記のように演算された各吊上具31の
長さの出力値から選定される。 以下、余白
重量物の玉掛け方法を説明する。先ず昇降装置を使用し
て重量物2の支持を重量検出部4から図2に示す基部3
上に配置された複数の架台14に移し、重量検出部4を
取り除く。次に図9に示すように、重量物2の上側表面
に前記のように測定された重心位置33をマークし、図
示しない大型クレーン等の吊上移動装置における吊上部
30をマークされた直上に移動する。次いで吊上部30
の高さを前記演算手段5に入力した値まで降ろし、吊上
部30と重量物2に設けた各吊上掛合部11の間を前記
選定した吊上具31でそれぞれ連結して玉掛けする。次
いで、吊上移動装置を操作して重量物2を吊り上げて移
動する。
は、重量物の重心位置、吊上部と各吊上掛合部間に必要
とする吊上具の長さ、吊上部における該吊上具間の各吊
り角度、各吊上具に加わる張力を演算して出力すること
ができるので、それを利用して複雑な形状および構造を
有する重量物であっても正確に且つ効率よく玉掛け位置
と適切な吊上具を選定し玉掛けすることができる。ま
た、演算手段から重量物の総重量の演算結果を出力する
ことにより、その総重量に適合する吊上移動装置等を選
定して使用できる。そのため過剰な設備を用意すること
なく、重量物の吊り上げ移動を安全且つ確実に行うこと
ができる。
の重心位置を測定している状態の説明図。
面図。
および表示手段8としてのプリンター装置10の部分を
さらに具体的に示す電気系統図。
重量検出部4の位置を示す平面図。
上具間の各吊り角度演算の原理を説明する図。
図。
ーチャート。
レー装置9の表示画面9a上に表示した例。
模式的な図。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の吊上掛合部11が設けられた重量
物2を、昇降する吊上部30に吊上具31で玉掛けする
ための玉掛け支援装置であって、 重量物2を支持するように基部3上に分散配置される複
数の重量検出部4と、 各重量検出部4の重量検出値が入力される演算手段5
と、 基準位置に対する各重量検出部4と各吊上掛合部11の
それぞれの座標位置、および各吊上掛合部11から吊上
部30までの高さを前記演算手段5に入力する入力手段
6とを備え、 前記演算手段5は、(a)各重量検出部4の座標位置に
よる加重平均から重心位置を演算し、(b)各吊上掛合
部11の座標位置、重心位置および重量物2より吊上部
30までの高さから、吊上部30と各吊上掛合部11間
に必要とする吊上具31の長さおよび、吊上部30にお
ける該吊上具31間の各吊り角度を演算し、(c)さら
に各重量検出部4および各吊上掛合部11の座標位置、
重心位置、重量物2より吊上部30までの高さおよび各
吊上具31の長さから各吊上具31に加わる張力を演算
して、 それらを出力するように構成されていることを特徴とす
る玉掛け支援装置。 - 【請求項2】 演算手段5がさらに各重量検出値の加算
値を重量物2の総重量として出力するように構成される
請求項1に記載の玉掛け支援装置。 - 【請求項3】 演算手段5から出力される重量物2の総
重量、重心位置、吊上部30と各吊上掛合部11間に必
要とする吊上具31の長さ、吊上部30における吊上具
31間の各吊り角度、および各吊上具31に加わる張力
の少なくとも1つの値を表示する表示手段8が設けられ
ている請求項2に記載の玉掛け支援装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
玉掛け支援装置を使用して重量物2の重心位置、吊上部
30と各吊上掛合部11間に必要とする吊上具31の長
さ、吊上部30における該吊上具31間の各吊り角度お
よび各吊上具31に加わる張力を演算し、重心位置上に
移動した吊上移動装置の吊上部30と重量物2に設けら
れた複数の吊上掛合部11の間を前記演算値を基に選定
した各吊上具31でそれぞれ連結して玉掛けする玉掛け
方法。 - 【請求項5】 吊上具31間の各吊り角度のうち最大の
値が予め定められた値より大きい場合に、該最大の値が
予め定められた値以下になるように演算手段5に入力す
る各吊上掛合部11から吊上部30までの高さの値を修
正する請求項4に記載の玉掛け方法。 - 【請求項6】 基部3上の架台14に支持された重量物
2を、昇降装置を使用して複数の重量検出部4にその支
持を移した後、重量検出部4による測定をする請求項4
または請求項5に記載の玉掛け方法。
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