JP2019189144A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常制御時においてもGND端子とGNDとの接続状態を検知でき、意図しない動作を抑止できる電子制御装置を提供すること。【解決手段】外部筐体130に接続されるGND端子80と、外部筐体に一端がそれぞれ接続された複数の負荷131,132に対して電流を供給することで複数の負荷をそれぞれ駆動する複数の駆動回路40,50と、複数の駆動回路のそれぞれを制御して複数の負荷のそれぞれを駆動する電流を制御するCPU30と、複数の駆動回路に流れる電流の向きをそれぞれ検出する複数の電流検出素子45,55とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷駆動回路を備えた電子制御装置に関する。
負荷駆動回路を備えた電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)は、入力信号を処理するための入力回路と、入力信号を最適に処理するマイコンと、処理結果を出力処理するための出力回路を備えている。電子制御装置では、グランド(GND)との接続が切断された場合(例えば、電子制御装置のGND端子とGNDを接続するGND線が断線した場合)、電子制御装置が意図しない動作をすることがある。
この種の課題に関し、特許文献1の電子制御装置は、電子制御装置の起動時の通常制御を行う前に、一端が車体GNDに接続された複数のソレノイドと接続する複数のFET(Field Effect Transistor(電界効果トランジスタ))の全てを同時にオン状態にし、その時にGND端子がGNDと非接続状態であった場合、電子制御装置の内部電源を生成する電源生成回路の動作を停止している。
特開2014−19398号公報
特許文献1の技術は、電子制御装置のGND端子とGNDとの接続状態を通常制御を行う前(すなわち電子制御装置の起動時)に診断するものである。したがって、通常制御中(すなわち電子制御装置の起動後)にGND端子とGNDが非接続状態になった場合、電子制御装置の意図しない動作を抑止できないという課題がある。
本発明の目的は、通常制御時においてもGND端子とGNDとの接続状態を検知でき、意図しない動作を抑止できる電子制御装置を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、外部筐体に接続されるグランド端子(GND端子)と、前記外部筐体に一端がそれぞれ接続された複数の負荷に対して電流を供給することで前記複数の負荷をそれぞれ駆動する複数の駆動回路と、前記複数の駆動回路のそれぞれを制御して前記複数の負荷のそれぞれを駆動する電流を制御する処理装置と、前記複数の駆動回路に流れる電流の向きをそれぞれ検出する複数の検出装置とを備えることとする。
本発明によれば、通常制御時においてもGND端子とGNDとの接続状態を検知できるので、GND端子とGNDが非接続状態になった場合には電子制御装置による意図しない動作の発生を防止するための適切な処置を行うことができる。
本発明の実施形態1に係る電子制御装置120の回路図。 第1負荷駆動回路40が動作し、負荷132に電流を流す場合の電流経路200を示す図。 第1負荷駆動回路40が動作し、負荷132から電子制御装置120に電流が戻ってくる場合の電流経路300を示す図。 第1負荷駆動回路40の動作中の電流波形400,410,420,430,440を示す図。 電子制御装置120のGNDコネクタ80とシステム筐体130のGND端子81間で断線800が発生したときに発生する現象を示す図。 本発明の実施形態2に係る電子制御装置120の回路図。 本発明の実施形態3に係る電子制御装置120の回路図。 本発明の実施形態4に係る電子制御装置120の回路図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る車両搭載型の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)120の回路図である。
電子制御装置120は、電子制御装置120に電力を供給するための外部電源であるバッテリ100に電源ライン102を介して接続される電源コネクタ(電源端子)10と、導電性のシステム筐体(外部筐体)130上のGNDコネクタ(GND端子)81にGNDライン82を介して接続されるGNDコネクタ(GND端子)80と、複数の負荷(ソレノイド)131,132がそれぞれ出力ライン61,71を介して接続される複数の出力コネクタ(出力端子)60,70を備えている。
電源ライン102には、バッテリ110と電子制御装置120の接続を遮断可能な遮断回路(リレー)であるスイッチ110が設けられている。スイッチ110をON状態に設定するとバッテリ110から電子制御装置120への電力供給が可能になり、OFF状態に設定するとバッテリ110から電子制御装置120への電力供給は不可能になる。
システム筐体(外部筐体)130は、一般的に金属で構成されており、電子制御装置120の外部に配置されている。車両に搭載されるシステム筐体130としては例えばエンジン本体やトランスミッション本体が該当する。本実施形態のシステム筐体130には、複数の負荷131,132がGNDラインを介して接続されるGND端子133と、バッテリ100のGNDラインが接続されるGND端子101と、電子制御装置120のGNDライン82が接続されるGND端子81とが設けられている。他の車載電子制御装置のGNDを接続可能にしても良い。
2つの負荷131,132は、それぞれ出力コネクタ60,70を介して電子制御装置120から出力される制御信号(電流)で駆動され、それぞれの一端はGNDラインを介してシステム筐体130のGND端子133に接続されている。
また、電子制御装置120は、電源コネクタ10を介してバッテリ100に接続され電子制御装置120の内部電源を生成する電源回路20と、電流を供給することで負荷132を駆動する第1駆動回路(第1負荷駆動素子)40と、電流を供給することで負荷131を駆動する第2駆動回路(第2負荷駆動素子)50と、第1駆動回路40及び第2駆動回路50を制御する制御信号を出力して2つの負荷131,132のそれぞれを駆動する電流を制御する処理装置であるCPU(Central Processing Unit)30と、第1駆動回路40に流れる電流の向きを検出する第1電流検出装置である第1電流検出素子45と、第2駆動回路50に流れる電流の向きを検出する第2電流検出装置である第2電流検出素子55を備えている。
第1駆動回路40は、電源コネクタ10に接続する電源ライン103とGNDコネクタ80に接続するGNDライン83との間に設けられており、電源ライン103側(上流側)に配置されたスイッチング素子である上流FET41と、GNDライン83側(下流側)に配置されたスイッチング素子である下流FET42を備えている。FET41のソースはバッテリ100の電圧が印加される電源ライン103に接続され、FET41のドレインは負荷132の他端に接続されている。FET41はオン状態とオフ状態を切り替えるスイッチとして機能して負荷132に流れる電流を制御する。FET42のソースはGNDライン83に接続され、FET42のドレインは負荷132の他端に接続されている。FET41と同様にFET42はオン状態とオフ状態を切り替えるスイッチとして機能し、FET41がオフ状態に設定されている場合にオン状態に設定されて負荷132からの還流電流を制御する。すなわち、上流FET41がオンのとき下流FET42はオフ、上流FET41がオフのとき下流FET42はオンと、互いのオンオフが常に入れ替わる動きをする。
同様に、第2駆動回路50は、電源コネクタ10に接続する電源ライン103とGNDコネクタ80に接続するGNDライン83との間に設けられており、電源ライン103側(上流側)に配置されたスイッチング素子である上流FET51と、GNDライン83側(下流側)に配置されたスイッチング素子である下流FET52を備えている。FET51のソースはバッテリ100の電圧が印加される電源ライン103に接続され、FET51のドレインは負荷132の他端に接続されている。FET51はオン状態とオフ状態を切り替えるスイッチとして機能して負荷131に流れる電流を制御する。FET52のソースはGNDライン83に接続され、FET52のドレインは負荷131の他端に接続されている。FET51と同様にFET52はオン状態とオフ状態を切り替えるスイッチとして機能し、FET51がオフ状態に設定されている場合にオン状態に設定されて負荷131からの還流電流を制御する。すなわち、上流FET51がオンのとき下流FET52はオフ、上流FET51がオフのとき下流FET52はオンと、互いのオンオフが常に入れ替わる動きをする。
CPU30は、電源回路20の生成する内部電源により駆動し、第1駆動回路40を制御する制御信号と、第2駆動回路50を制御する制御信号をそれぞれ対象の駆動回路に出力する。第1駆動回路40を制御する制御信号としては、第1駆動回路40内の2つのFET41,42のゲートに対してそれぞれのオン状態とオフ状態を適宜切り替える信号が出力される。同様に第2駆動回路50を制御する制御信号としては、第2駆動回路50内の2つのFET51,52のゲートに対してそれぞれのオン状態とオフ状態を適宜切り替える信号が出力される。
第1電流検出素子45は、GNDライン83が第1駆動回路40側と第2駆動回路50側に分岐する分岐部よりも上流かつFET42の下流に設けられている。第1電流検出素子45とCPU30は信号線を介して接続されており、第1電流検出素子45で検出された電圧(電流の向きを示す信号)は適宜増幅されてCPU30に出力される。第1電流検出素子45は、図1中の矢印が示す電流の向きを通常状態の向きとして検出し、当該矢印と反対方向の電流の向きを異常状態の向きとして検出する。
第2電流検出素子55は、GNDライン83が第1駆動回路40側と第2駆動回路50側に分岐する分岐部よりも上流かつFET52の下流に設けられている。第2電流検出素子55とCPU30は信号線を介して接続されており、第2電流検出素子55で検出された電圧(電流の向きを示す信号)は適宜増幅されてCPU30に出力される。第2電流検出素子55は、図1中の矢印が示す電流の向きを通常状態の向きとして検出し、当該矢印と反対方向の電流の向きを異常状態の向きとして検出する。
本実施形態の電子制御装置120のより具体的な動作を図2、図3で示す。
図2は、第1負荷駆動回路40が動作し、負荷132に電流を流す場合の電流経路200を示す。CPU30からの制御信号により、第1負荷駆動回路40の上流FET41をオン状態に設定し、下流FET42をオフ状態に設定すると、図2中の矢印で示すように電子制御装置120から負荷132に電流200が流れる。電流200は、バッテリ電源100から上流FET41を通り、コネクタ60を通り、負荷132を通り、導電性のシステム筐体130に流れる。
次に図3は、第1負荷駆動回路40が動作し、負荷132から電子制御装置120に電流が戻ってくる場合の電流経路300を示す。CPU30からの制御信号により、第1負荷駆動回路40の上流FET41をオフ状態に設定し、下流FET42をオン状態に設定すると、図3中の矢印で示すように電子制御装置120から負荷132に電流300が流れる。電流300はいわゆる還流電流であり、電流経路300は、導電性のシステム筐体130を通過し、電子制御装置120のGNDコネクタ80を通過し、負荷駆動回路40の下流FET42を通過し、電子制御装置120のコネクタ60を通過し、負荷132を通過し、導電性のシステム筐体130に流れる。
図4に第1負荷駆動回路40の動作中(すなわち図2及び図3の場合)の電流波形400,410,420,430,440を示す。波形400は、上流FET41に対するCPU30の制御信号を示す。波形410は、波形400の制御信号で上流FET41が動作することで負荷132に流れる電流波形を示す。波形420は、下流FET42に対するCPU30の制御信号を示す。波形430は、波形420の制御信号で下流FET42が動作することで負荷132に流れる還流電流波形を示す。波形440は、負荷132に実際に流れる電流(電流波形410と電流波形430の合成電流)の波形を示す。
先述のようにCPU30の制御信号400,420によって、上流FET41がオンのとき下流FET42はオフ、上流FET41がオフのとき下流FET42はオンと、上流FET41と下流FET42は互いのオンオフが常に入れ替わる動きをしており、これにより電流波形410と電流波形430が交互に現れる。その結果、合成電流440は図4のような波形となる。
図5は電子制御装置120のGNDコネクタ80とシステム筐体130のGND端子81間で断線800が発生したときに発生する現象を示す。
図5中の電流経路500は、電子制御装置120のGND端子80とシステム筐体130のGND端子81間で断線800が発生したときの電流経路を示す。断線800が発生することにより図3に示した本来の還流時の電流経路300が流せなくなる。そのため、図5のように上流FET41及び上流FET51がオフ状態で下流FET42及び下流FET52がオン状態の場合、還流電流500は、負荷131を通り、電子制御装置120の出力コネクタ70、負荷駆動回路50の下流FET52、負荷駆動回路40の下流FET42、制御装置120のコネクタ60の順に通って、負荷132に流れる。
このような電流経路500が形成された場合、図3の通常状態では電流の流れない負荷131に電流が流れて動作し得るため、電子制御装置120として意図しない動きをするおそれがある。その結果、電子制御装置120自体にダメージを与えたり、電子制御装置120の制御対象のシステムにダメージを与えたり、また、制御対象のシステムの意図しない動作を引き起こすおそれがある。
しかし、本実施形態の電子制御装置120は、電子制御装置120の第1負荷駆動回路40の還流電流経路に設けられた第1電流検出素子45と、第2負荷駆動回路50の還流電流経路に設けられた第2電流検出素子55を備えている。そして、電子制御装置120のGND断線800発生時には、図5の電流経路500が示すとおり、GND断線していない通常状態(正常時)における電流経路300と逆向きの電流が第2電流検出素子55に流れこととなる。そのため、本実施形態では第2電流検出素子55で電流の向きを検出し、その第2電流検出素子55で通常状態と異なる向きの電流が検出された場合には、GND断線が発生したと判定し、少なくとも第1負荷駆動回路40の動作を停止することとした。
例えば、本実施形態の電子制御装置120において、第2負荷駆動回路50の上流FET51をオフの状態かつ下流FET52をオンの状態に保持して、第1負荷駆動回路40を図4に示した制御信号400,420に従って周期的に動作させる場合を考える。この場合に図5に示したGND断線800が発生したときには、第2電流検出素子55に通常状態とは逆向きの電流が流れ、そのことが第2電流検出素子55からCPU30に出力される電圧によって検知される。逆向きの電流の発生が検知された場合には、GND断線800が発生したとみなして第1負荷駆動回路40の動作を停止させる。すなわち、第1負荷駆動回路40の2つのFET41,42のうち少なくとも上流FET41をオフ状態に保持し、第1負荷駆動回路40から負荷132に対する電流の供給を停止する。これによりGND断線800の発生時にも負荷131に還流電流が流れることが防止されるので、電子制御装置120が予期せぬ動作を起こすことを防止できる。
以上のように、本実施形態では、第2電流検出素子55で通常状態と逆向きの電流が検出された場合には電子制御装置120のGND断線が発生したとみなして速やかに第1負荷駆動回路40の動作を停止する。これによりGND断線時の還流電流が電子制御装置120自体にダメージを与えたり、電子制御装置120の制御対象のシステムにダメージを与えたり、また、制御対象のシステムに意図しない動作を引き起こすことを阻止できる。
以下、GND断線800の発生時に負荷駆動回路40の動作を停止する具体的構成のバリエーションについて図6−8を用いて説明する。
<実施形態2>
図6は本発明の実施形態2に係る車両搭載型の電子制御装置120の回路図である。
本実施形態の電源回路20は、信号線600を介してCPU30と接続されている。すなわち電源回路20は、信号線600を介してCPU30から出力される制御信号を入力可能になっており、その制御信号に基づいて内部電源の生成を停止可能に構成されている。
CPU30は、第1,第2電流検出素子45,55のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合には、信号線600を介して電源回路20に対して内部電源の生成を停止する制御信号を出力する。当該制御信号が入力されると電源回路20は電子制御装置120内への電源供給(例えばCPU30への電源供給)を停止し、これにより第1負荷駆動回路40と第2負荷駆動回路50が停止する。
すなわち本実施形態によれば、電子制御装置120のGND断線が発生した際、第1電流検出素子45または第2電流検出素子55で逆電流を検出することで、電源回路20による電源供給を停止させることができる。電源回路20の電源供給を停止することで、第1負荷駆動回路40及び第2負荷駆動回路50は停止するため、制御装置120自体にダメージを与えたり、制御装置120の制御対象のシステムにダメージを与えたり、また、制御対象のシステムに意図しない動作を引き起こすことを阻止できる。
<実施形態3>
図7は本発明の実施形態3に係る車両搭載型の電子制御装置120の回路図である。
本実施形態の電子制御装置120は、外部電源100に接続され複数の負荷駆動回路40,50への電源供給を遮断可能な遮断回路700を備えている。より具体的には遮断回路700は、電源コネクタ10と第1,第2負荷駆動回路40,50とを接続する電源ライン103上に設置されており、CPU30から出力される制御信号を入力可能なようにCPU30と電気的に接続されている。遮断回路700は、CPU30から出力される制御信号に基づいて複数の負荷駆動回路40,50への電源供給を遮断可能(すなわち、遮断回路700のオン状態とオフ状態を切り替え可能に)に構成されている。
CPU30は、第1,第2電流検出素子45,55のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合には、遮断回路700に対して遮断回路700をオフ状態に設定する制御信号を出力する。当該制御信号が入力されると第1負荷駆動回路40と第2負荷駆動回路50への電源供給が停止し、これにより第1負荷駆動回路40と第2負荷駆動回路50が停止する。
すなわち本実施形態によれば、電子制御装置120のGND断線が発生した際、第1電流検出素子45または第2電流検出素子55で逆電流を検出することで、遮断回路700をオフ状態に設定できる。遮断回路700をオフ状態に設定することで、負荷駆動回路40及び負荷駆動回路50への電源供給が停止され、負荷131、及び負荷132への電流供給が停止するため、制御装置120自体にダメージを与えたり、制御装置120の制御対象のシステムにダメージを与えたり、また、制御対象のシステムに意図しない動作を引き起こすことを阻止できる。
<実施形態4>
図8は本発明の実施形態4に係る車両搭載型の電子制御装置120の回路図である。
本実施形態のCPU30は、外部電源(バッテリ)100と電子制御装置120の接続を遮断可能な遮断回路110に対して外部電源100と電子制御装置120の接続を遮断する制御信号(すなわち遮断回路110をオフ状態に設定する制御信号)を出力可能に構成されている。
電子制御装置120内には、オン状態の遮断回路110をオフ状態に設定する制御信号を出力し得る遮断指示回路810が設けられている。遮断指示回路810は、CPU30と通信線を介して接続されており、その通信線を介してCPU30から出力される制御信号に従ってオン状態とオフ状態のいずれか一方に切り替えられる。遮断指示回路810の初期状態はオフ状態とする。そして遮断指示回路810がCPU30からの制御信号によってオン状態に設定されると、遮断指示回路810は遮断回路110に対して制御信号を出力する。これにより遮断回路110がオフ状態に設定されて外部電源から電子制御装置120への電力供給が停止されるものとする。
すなわち本実施形態によれば、電子制御装置120のGND断線が発生した際、第1電流検出素子45または第2電流検出素子55で逆電流を検出することで、遮断指示回路810をオン状態に設定し、これにより遮断回路110をオフ状態に設定することができる。遮断回路110をオフ状態に設定することで、電子制御装置120への電源供給が停止され、負荷131、及び負荷132の動作は停止する。これにより、制御装置120自体にダメージを与えたり、制御装置120の制御対象のシステムにダメージを与えたり、また、制御対象のシステムに意図しない動作を引き起こすことを阻止できる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、ある実施形態に係る構成の一部を、他の実施形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
GND断線800の検出時には、第2負荷駆動回路50の制御も不定になり得るため、第1負荷駆動回路40だけでなく第2負荷駆動回路50も停止することが好ましい。このように第2駆動回路50も停止すると安全性が向上する。
電流検出素子45,55は、トランジスタ等の半導体素子で実現され得るが、これと同等の機能をダイオードと抵抗等のディスクリート回路で実現しても良く、各負荷駆動回路40,50の電流の向きが検出可能な装置であれば公知のものに代替可能である。
上記の各実施形態では、負荷駆動回路40,50が2つの場合について説明したが、3つ異常の負荷駆動回路を備える電子制御装置にも本発明は適用可能である。
上記の電子制御装置に係る構成は、処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該電子制御装置の構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は、例えば、半導体メモリ(フラッシュメモリ、SSD等)、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク、光ディスク等)等に記憶することができる。
また、上記の各実施形態の説明では、制御線や通信線は、各実施形態の説明に必要であると解されるものを示したが、必ずしも製品に係る全ての制御線や通信線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
10…電源コネクタ(電源端子),20…電源回路,30…CPU(処理装置),40…第1負荷駆動回路,41…上流FET,42…下流FET,45…第1電流検出素子(第1電流検出装置),50…第2負荷駆動回路,51…上流FET,52…下流FET,55…第2電流検出素子(第2電流検出装置),60…出力コネクタ(出力端子),70…出力コネクタ(出力端子),80…GNDコネクタ(GND端子),81,101,133…GND端子,100…バッテリ(外部電源),110…遮断回路(スイッチ),120…電子制御装置,130…導電性のシステム筐体,200,300,500…電流経路,400,420…制御信号,410,430,440…電流波形,600…信号線,700…遮断回路,810…遮断指示回路,800…GND断線

Claims (10)

  1. 外部筐体に接続されるグランド端子と、
    前記外部筐体に一端がそれぞれ接続された複数の負荷に対して電流を供給することで前記複数の負荷をそれぞれ駆動する複数の駆動回路と、
    前記複数の駆動回路のそれぞれを制御して前記複数の負荷のそれぞれを駆動する電流を制御する処理装置と、
    前記複数の駆動回路に流れる電流の向きをそれぞれ検出する複数の検出装置とを備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1の電子制御装置において、
    外部電源に接続され前記電子制御装置の内部電源を生成する電源回路をさらに備え、
    前記電源回路は、前記処理装置から出力される信号に基づいて前記内部電源の生成を停止可能であることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1の電子制御装置において、
    外部電源に接続され前記複数の駆動回路への電源供給を遮断可能な遮断回路をさらに備え、
    前記遮断回路は、前記処理装置から出力される信号に基づいて前記複数の駆動回路への電源供給を遮断可能であることを特徴とする電子制御総理。
  4. 請求項1の電子制御装置において、
    前記処理装置は、外部電源と前記電子制御装置の接続を遮断可能な遮断回路に対して前記外部電源と前記電子制御装置の接続を遮断する信号を出力可能であることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1の電子制御装置において、
    前記複数の検出装置のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合、前記複数の駆動回路の動作が停止されることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1の電子制御装置において、
    外部電源に接続される電源端子をさらに備え、
    前記複数の駆動回路は、前記電源端子に接続する電源ラインと前記グランド端子に接続するグランドラインとの間にそれぞれ設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項6の電子制御装置において、
    前記複数の検出装置のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合、前記複数の駆動回路の動作が停止されることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項6の電子制御装置において、
    前記電源端子に接続され前記電子制御装置の内部電源を生成する電源回路をさらに備え、
    前記処理装置は、前記複数の検出装置のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合、前記電源回路に対して前記内部電源の生成を停止する信号を出力することを特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項6の電子制御装置において、
    前記電源ラインに設けられ前記複数の駆動回路への電源供給を遮断可能な遮断回路をさらに備え、
    前記処理装置は、前記複数の検出装置のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合、前記遮断回路に対して前記複数の駆動回路への電源供給を遮断する信号を出力することを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項6の電子制御装置において、
    前記処理装置は、前記複数の検出装置のいずれかによって通常状態と異なる向きの電流が検出された場合、前記外部電源と前記電源端子の接続を遮断可能な遮断回路に対して前記外部電源と前記電源端子の接続を遮断する信号を出力することを特徴とする電子制御装置。
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