JP6145446B2 - リレー駆動回路 - Google Patents
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Description
(1) 連続通電時間の制約を有する電気コイルを含むリレーと、
前記リレーの前記電気コイルの通電経路に配置された第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子に対して直列の状態で前記通電経路に配置された第2のスイッチング素子と、
前記電気コイルを通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオン状態に制御し、前記電気コイルを非通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオフ状態に切り替える通電制御部と、
を備え、
前記第2のスイッチング素子が前記第1のスイッチング素子よりも高電位側に接続され、
更に、前記第2のスイッチング素子の制御入力端子の電位を制御する第3のスイッチング素子、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をそれぞれ複数備え、
前記第3のスイッチング素子の出力端子が、複数の前記第2のスイッチング素子の制御入力端子に共通に接続されている、
ことを特徴とする。
(2) 連続通電時間の制約を有する電気コイルを含むリレーと、
前記リレーの前記電気コイルの通電経路に配置された第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子に対して直列の状態で前記通電経路に配置された第2のスイッチング素子と、
前記電気コイルを通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオン状態に制御し、前記電気コイルを非通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオフ状態に切り替える通電制御部と、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子は、それぞれが制御入力端子を有する半導体スイッチであり、互いに種類の異なる構成を有し、
前記第2のスイッチング素子が前記第1のスイッチング素子よりも高電位側に接続され、
更に、前記第2のスイッチング素子の制御入力端子の電位を制御する第3のスイッチング素子、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をそれぞれ複数備え、
前記第3のスイッチング素子の出力端子が、複数の前記第2のスイッチング素子の制御入力端子に共通に接続されている、
ことを特徴とする。
(3) 上記(1)又は上記(2)に記載のリレー駆動回路であって、更に、
少なくとも前記電気コイルを非通電状態にする時に、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間の電位を監視して、故障の有無を識別する故障監視部、
を備えたことを特徴とする。
また、上記(1)及び上記(2)の構成のリレー駆動回路によれば、前記第3のスイッチング素子を制御することにより、前記第2のスイッチング素子のオンオフを確実に切り替えることが可能になる。
また、上記(1)及び上記(2)の構成のリレー駆動回路によれば、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子を複数備えることにより、複数のリレーをそれぞれ制御することが可能になる。また、前記第3のスイッチング素子の数を増やすことなく複数のリレーを制御できる。
更に、上記(2)の構成のリレー駆動回路によれば、半導体スイッチを用いるので、可動部や電気接点が増えるのを防止でき、信頼性が向上する。また、互いに種類の異なる構成の半導体スイッチを前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子として採用することにより、直列接続した場合でも確実なスイッチング動作が可能になる。
上記(3)の構成のリレー駆動回路によれば、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子のいずれか一方がオン状態で固定されたような故障状態が発生した場合に、その故障を検知することができる。したがって、故障が発生したまま放置されるのを防止し、残りの正常なスイッチング素子が故障する前に修理の実施を促すことができるため、発煙や発火を未然に防止できる。
第1実施形態のリレー駆動回路10を含む車載電装装置100の主要部の構成例を図1に示す。
図1に示した車載電装装置100の具体例としては、パワーウインドゥ装置を想定することができる。このような車載電装装置100は、窓ガラスのように重量の大きい可動部をスムーズに、且つ素早く移動するために、駆動源である直流電気モータ30に比較的大きい電流を流す必要がある。
<リレー20、直流電気モータ30の説明>
図1に示したリレー20は、互いに独立して動作する2組のリレーを内蔵している。すなわち、一方のリレーは電気コイル21とスイッチ23とで構成され、他方のリレーは電気コイル22とスイッチ24とで構成されている。つまり、電気コイル21の通電/非通電によりスイッチ23の可動部が動き電気接点が切り替わる。また、スイッチ23の通電/非通電によりスイッチ24の可動部が動き電気接点が切り替わる。
図1に示したリレー駆動回路10は、スイッチング素子11A及び11B、スイッチング素子12A及び12B、スイッチング素子13、マイクロコンピュータ(CPU)14、抵抗器R11〜R16、抵抗器R21〜R24、ダイオードD1及びD2を備えている。
図1に示したリレー駆動回路10の動作例を図2に示す。
<初期状態及び停止状態>
マイクロコンピュータ14が各出力ポート14a〜14cに出力する制御信号SGA、SGB、及びSGCは、初期状態では全てオフ(低レベル:アース電位に近い電圧)になる。停止状態の場合も同様である。
例えば、運転者が車両の窓(パワーウインドゥ)を開くために何らかのボタンを操作すると、マイクロコンピュータ14に印加される「正転指示信号」が一時的(図2中のT21の区間)にオンになる。
例えば、運転者が車両の窓(パワーウインドゥ)を閉じるために何らかのボタンを操作すると、マイクロコンピュータ14に印加される「逆転指示信号」が一時的(図2中のT22の区間)にオンになる。
様々な部品は、まれに故障する場合がある。例えば、図1中のスイッチング素子11A、11B、12A、及び12Bの各々は半導体スイッチなので、劣化して故障する可能性がある。具体例としては、スイッチング素子11Aのドレイン(11Ad)−ソース(ソース端子11As)間が導通状態(ショート)のまま状態が固定されてしまう場合が考えられる。また、スイッチング素子12Aのエミッタ(12Ae)−コレクタ(コレクタ端子12Ac)間が導通状態(ショート)のまま状態が固定されてしまう場合も考えられる。スイッチング素子11B、12Bについても同様である。
第2実施形態は、前述の第1実施形態の変形例である。第2実施形態のリレー駆動回路10Bを含む車載電装装置の主要部の構成を図3に示す。また、図3に示したリレー駆動回路10Bにおける診断動作を図4に示す。尚、図3において第1実施形態と共通の要素は同一の符号を付けて示してある。
前述の第1実施形態のリレー駆動回路10においては、スイッチング素子11A及び12Aのいずれか1つが故障した場合や、スイッチング素子11B及び12Bのいずれか1つが故障した場合であっても、コイル電流i21及びi22を確実に遮断することができる。しかしながら、1つの部品に故障が生じたまま、その状態を放置した場合には、残りの部品が更に故障する事態も想定される。例えば、スイッチング素子11A及び12Aが共に故障した状態や、スイッチング素子11B及び12Bが共に故障した状態が生じる可能性も考えられる。すなわち、コイル電流i21又はi22を遮断できない状況に陥り、発煙や発火が生じる可能性がある。
図3に示したリレー駆動回路10Bにおいては、追加した配線18Aを用いて、配線16Aの電圧VdAをマイクロコンピュータ14のアナログ入力ポート14dに印加している。また、追加した配線18Bを用いて、配線16Bの電圧VdBをマイクロコンピュータ14のアナログ入力ポート14eに印加している。
電圧VdAは、直列に接続された2つのスイッチング素子11A及び12Aの間の配線16Aに現れる電位である。故障が生じていない場合には、2つのスイッチング素子11A及び12Aが共にオフになるタイミングで、電圧VdAは、中間的な電位或いは周囲の回路により定まる電位になる。一方、スイッチング素子11Aがオンのまま固定された故障が生じた場合には、電圧VdAは常にアース電位に近い値に固定される。また、スイッチング素子12Aがオンのまま固定された故障が生じた場合には、電圧VdAは常に電源ライン40の電位に近い値に固定される。したがって、電圧VdAを事前に定めた閾値(例えば中間的な電位)と比較することにより、故障の有無を識別できる。
図3に示すリレー駆動回路10B中のマイクロコンピュータ14が図4に示す診断動作を実施することにより、スイッチング素子11A、11B、12A、及び12Bにおける深刻な故障(オン状態で固定された状態)を自動的に検出し、診断結果を報知することができる。
第2実施形態は、前述の第1実施形態の変形例である。第3実施形態のリレー駆動回路10Cを含む車載電装装置の主要部の構成を図5に示す。尚、図5において第1実施形態と共通の要素は同一の符号を付けて示してある。
図5のリレー駆動回路10Cにおいては、図1中のスイッチング素子12A及び12Bの代わりに、スイッチング素子12C及び12Dを採用している。スイッチング素子12C及び12Dの各々は、Pチャネル型のMOSFET(電界効果型トランジスタ)である。また、スイッチング素子12C及び12DをFETに変更したことに伴い、これらの周辺回路も変更されている。しかし、図1の構成と同様に、スイッチング素子11A及び12Cはコイル電流i21の経路に直列に接続されている。また、スイッチング素子11B及び12Dもi22の経路に直列に接続されている。
[1] 連続通電時間の制約を有する電気コイル(21又は22)を含むリレー(20)と、
前記リレーの前記電気コイルの通電経路に配置された第1のスイッチング素子(11A又は11B)と、
前記第1のスイッチング素子に対して直列の状態で前記通電経路に配置された第2のスイッチング素子(12A又は12B)と、
前記電気コイルを通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオン状態に制御し、前記電気コイルを非通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオフ状態に切り替える(図2参照)通電制御部(マイクロコンピュータ14)と、
を備えたことを特徴とするリレー駆動回路(10)。
[2] 上記[1]に記載のリレー駆動回路であって、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子は、それぞれが制御入力端子を有する半導体スイッチであり、互いに種類の異なる構成を有する、
ことを特徴とするリレー駆動回路。
[3] 上記[2]に記載のリレー駆動回路であって、
前記第2のスイッチング素子(12A又は12B)が前記第1のスイッチング素子(11A又は11B)よりも高電位側に接続され、
更に、前記第2のスイッチング素子の制御入力端子(ベース端子12Ab)の電位を制御する第3のスイッチング素子(13)、
を備えたことを特徴とするリレー駆動回路。
[4] 上記[3]に記載のリレー駆動回路であって、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をそれぞれ複数備え、
前記第3のスイッチング素子の出力端子が、複数の前記第2のスイッチング素子(12A及び12B)の制御入力端子に共通に接続されている(図1参照)、
ことを特徴とするリレー駆動回路。
[5] 上記[1]から[4]のいずれか1項に記載のリレー駆動回路であって、更に、
少なくとも前記電気コイルを非通電状態にする時に、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間の電位を監視して、故障の有無を識別する故障監視部(14、S12〜S18)、
を備えたことを特徴とするリレー駆動回路。
11A,11B スイッチング素子
12A,12B,12C,12D スイッチング素子
13 スイッチング素子
14 マイクロコンピュータ
14a,14b,14c,14f 出力ポート
14d,14e アナログ入力ポート
15A,15B 配線
16A,16B 配線
17A,17B 接続端子
18A,18B 配線
20 リレー
21,22 電気コイル
23,24 スイッチ
30 直流電気モータ
31,32 端子
40 電源ライン
41 アースライン
45,46 接続端子
50 表示器
100 車載電装装置
R11,R12,R13,R14,R15,R16 抵抗器
R21,R22,R23,R24 抵抗器
D1,D2,D3 ダイオード
i21,i22 コイル電流
i30 モータ電流
SGA,SGB,SGC 制御信号
VdA,VdB 監視対象電圧
Claims (3)
- 連続通電時間の制約を有する電気コイルを含むリレーと、
前記リレーの前記電気コイルの通電経路に配置された第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子に対して直列の状態で前記通電経路に配置された第2のスイッチング素子と、
前記電気コイルを通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオン状態に制御し、前記電気コイルを非通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオフ状態に切り替える通電制御部と、
を備え、
前記第2のスイッチング素子が前記第1のスイッチング素子よりも高電位側に接続され、
更に、前記第2のスイッチング素子の制御入力端子の電位を制御する第3のスイッチング素子、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をそれぞれ複数備え、
前記第3のスイッチング素子の出力端子が、複数の前記第2のスイッチング素子の制御入力端子に共通に接続されている、
ことを特徴とするリレー駆動回路。 - 連続通電時間の制約を有する電気コイルを含むリレーと、
前記リレーの前記電気コイルの通電経路に配置された第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子に対して直列の状態で前記通電経路に配置された第2のスイッチング素子と、
前記電気コイルを通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオン状態に制御し、前記電気コイルを非通電状態にする時には、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の両方をオフ状態に切り替える通電制御部と、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子は、それぞれが制御入力端子を有する半導体スイッチであり、互いに種類の異なる構成を有し、
前記第2のスイッチング素子が前記第1のスイッチング素子よりも高電位側に接続され、
更に、前記第2のスイッチング素子の制御入力端子の電位を制御する第3のスイッチング素子、
を備え、
前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をそれぞれ複数備え、
前記第3のスイッチング素子の出力端子が、複数の前記第2のスイッチング素子の制御入力端子に共通に接続されている、
ことを特徴とするリレー駆動回路。 - 請求項1又は請求項2に記載のリレー駆動回路であって、更に、
少なくとも前記電気コイルを非通電状態にする時に、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間の電位を監視して、故障の有無を識別する故障監視部、
を備えたことを特徴とするリレー駆動回路。
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