JP2019188994A - アームレスト及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスが配索可能とされ、シートバックへの支持強度を向上させ、シートバックへの組付け作業性を向上させるアームレスト及び車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート10に配設されたアームレスト50は、アームレスト本体500と、連結部520と、ベースブラケット522とを備えている。連結部520は、管状に形成され、アームレスト本体500のシート幅方向の一端部に設けられ、アームレスト本体500を収納位置から使用位置まで回転させる回転軸Cと管軸を一致させてシートバック32のサイドフレーム324に回転可能に装着される。ベースブラケット522は、アームレスト本体500のシート幅方向の他端部に設けられ、一端部において回転軸Cと支持軸524を一致させてアームレスト本体500を回転可能に支持する。ベースブラケット522は他端部においてサイドフレーム324に装着可能とされる。【選択図】図1

Description

本発明は、アームレスト及び車両用シートに関する。
下記特許文献1には、車両用シートにおけるワイヤハーネスの配線構造が開示されている。この配線構造では、車両用シートのシートバックのサイドフレームに空洞の内部を有するアームレスト支持ブラケットが設けられている。一方、アームレストの骨格部材には空洞の内部を有する軸が取り付けられ、この軸のブラケットはアームレスト支持ブラケットに回転可能に支持されている。そして、シートバックからアームレスト支持ブラケット及び軸の内部を通してアームレストへワイヤハーネスが配索されている。
特開2001−45641号公報
上記配線構造が適用された車両用シートでは、シートバックのサイドフレームにアームレスト支持ブラケット及び軸を介してアームレストが回転可能に支持されている。このため、アームレストがサイドフレームに片持ち支持構造により支持され、この支持部位に加わる力が大きいので、支持構造の強度に関して改善の余地があった。
また、上記配線構造では、アームレスト支持ブラケットの内部に軸のブラケットが差込まれ、ブラケットの軸方向両端部のそれぞれが、アームレスト支持ブラケットの空洞よりも径方向外側へ成形により折り曲げられている。このため、アームレストは、フレーム状態においてサイドフレームに組み付けられるが、クッション材や表皮材が形成された状態においてシートバックに組み付けることができないので、組付け作業に関して改善の余地があった。
本発明は、上記課題を考慮し、ワイヤハーネスの配索が可能とされ、シートバックへの支持強度を向上させることができ、かつ、シートバックへの組付け作業性を向上させることができるアームレスト及びアームレストを含む車両用シートを提供する。
本発明の第1実施態様に係る車両用シートのアームレストは、アームレスト本体と、アームレスト本体のシート幅方向の一端部に設けられ、アームレスト本体を収納位置から使用位置まで回転させる回転軸と管軸を一致させてシートバックのサイドフレームに回転可能に装着可能とされ、管内にワイヤハーネスを配索可能な管状の連結部と、アームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられ、一端部において回転軸と支持軸を一致させてアームレスト本体を回転可能に支持し、他端部においてサイドフレームに装着可能とされるベースブラケットと、を備えている。
第1実施態様に係るアームレストは、アームレスト本体と、連結部と、ベースブラケットとを備える。連結部は、アームレスト本体のシート幅方向の一端部に設けられ、アームレスト本体を収納位置から使用位置まで回転させる回転軸と管軸を一致させてシートバックのサイドフレームに回転可能に装着可能とされる。連結部は、管内にワイヤハーネスを配索可能な管状に形成される。ベースブラケットはアームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられる。ベースブラケットの一端部は、回転軸と支持軸を一致させてアームレスト本体を回転可能に支持する。ベースブラケットの他端部は、サイドフレームに装着可能とされる。
ここで、アームレスト本体は、シート幅方向の一端部に設けられた連結部を介してサイドフレームに回転可能に装着可能とされ、シート幅方向の他端部に支持軸を介してベースブラケットに回転可能に支持される。このため、アームレスト本体はシート幅方向の両端部において支持される両端支持構造とされるので、サイドフレームへのアームレスト本体の支持強度を向上させることができる。
また、アームレスト本体がシート幅方向一端部において連結部を用いてサイドフレームに装着され、アームレスト本体がシート幅方向他端部においてベースブラケットの一端部に回転可能に支持される。ベースブラケットの他端部はサイドフレームに装着可能とされる。このため、フレーム状態での組付け作業は勿論のこと、アームレスト本体にクッション材や表皮材が形成されたアームレストがシートバックに簡単に装着可能となるので、組付け作業性を向上させることができる。
本発明の第2実施態様に係るアームレストは、第1実施態様に係るアームレストにおいて、アームレスト本体は、シート幅方向の一端部に配置され、連結部が設けられた第1サイドブラケットと、シート幅方向の他端部に配置され、支持軸を介してベースブラケットに支持される第2サイドブラケットと、第1サイドブラケットと第2サイドブラケットとに跨って形成された第1補強部材と、収納位置において、第1サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設された第1サイド部材及び第2サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設された第2サイド部材と、収納位置において、第1サイド部材のシート上方側端部と第2サイド部材のシート上方側端部とに跨って形成されたヘッドレストブラケットと、を含んで構成されている。
第2実施態様に係るアームレストでは、アームレスト本体は、第1サイドブラケットと、第2サイドブラケットと、第1補強部材と、第1サイド部材及び第2サイド部材と、ヘッドレストブラケットとを含む複数の骨格部材により構成される。
第1サイドブラケットはシート幅方向の一端部に配置される。第2サイドブラケットはシート幅方向の他端部に配置される。第1補強部材は第1サイドブラケットと第2サイドブラケットとに跨って形成される。収納位置において、第1サイド部材は第1サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設され、第2サイド部材は第2サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設される。収納位置において、ヘッドレストブラケットは第1サイド部材のシート上方側端部と第2サイド部材のシート上方側端部とに跨って形成される。
ここで、連結部は第1サイドブラケットに設けられ、ベースブラケットは支持軸を介して第2サイドブラケットを支持する。このため、連結部及びベースブラケットを用いて簡易にアームレスト本体を両端支持構造により支持することができる。
本発明の第3実施態様に係る車両用シートは、シート上下方向へ延設されてシート幅方向端部に設けられたサイドフレーム及びサイドフレームに連結されてシート幅方向内側に延設される第2補強部材を有するシートバックと、サイドフレームのシート幅方向外側に配設され、収納位置から使用位置まで回転軸を中心として回転可能とされるアームレスト本体を有するアームレストと、シート幅方向のサイドフレーム側におけるアームレスト本体の一端部に設けられ、回転軸と管軸を一致させてサイドフレームに回転可能に装着可能とされ、管内にワイヤハーネスを配索可能な管状の連結部と、アームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられ、一端部において回転軸と支持軸を一致させてアームレスト本体を回転可能に支持し、他端部においてサイドフレームに装着されるベースブラケットと、を備えている。
第3実施態様に係る車両用シートは、シートバックと、アームレストとを備える。シートバックはサイドフレーム及び第2補強部材を有し、サイドフレームはシート上下方向へ延設されてシート幅方向端部に設けられ、第2補強部材はサイドフレームに連結されてシート幅方向内側に延設される。アームレストはアームレスト本体を有する。アームレスト本体は、サイドフレームのシート幅方向外側に配設され、収納位置から使用位置まで回転軸を中心として回転可能とされる。
ここで、アームレストは、更に、連結部と、ベースブラケットとを備える。連結部は、シート幅方向のサイドフレーム側におけるアームレスト本体の一端部に設けられ、回転軸と管軸を一致させてサイドフレームに回転可能に装着可能とされる。連結部は、管状に形成され、管内にワイヤハーネスを配索可能とする。ベースブラケットはアームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられる。ベースブラケットの一端部は、回転軸と支持軸を一致させてアームレスト本体を回転可能に支持する。ベースブラケットの他端部は、サイドフレームに装着可能とされる。
そして、アームレスト本体は、連結部を介してサイドフレームに回転可能に装着可能とされ、支持軸を介してベースブラケットに回転可能に支持されるので、シート幅方向の両端部において支持される両端支持構造とされる。このため、シートバックへのアームレストの支持強度を向上させることができる。
また、アームレスト本体がシート幅方向一端部において連結部を用いてサイドフレームに装着され、アームレスト本体がシート幅方向他端部においてベースブラケットの一端部に回転可能に支持される。ベースブラケットの他端部はサイドフレームに装着可能とされる。このため、フレーム状態での組付け作業は勿論のこと、アームレスト本体にクッション材や表皮材が形成されたアームレストがシートバックに簡単に装着可能となるので、組付け作業性を向上させることができる。
本発明の第4実施態様に係る車両用シートでは、第3実施態様に係る車両用シートにおいて、第2補強部材は、サイドフレームからシート幅方向外側へ延設された延設補強部を備え、ベースブラケットは、延設補強部の延設方向端部に装着されている。
第4実施態様に係る車両用シートによれば、第2補強部材は延設補強部を備え、延設補強部はサイドフレームからシート幅方向外側へ延設される。そして、この延設補強部の延設方向端部にベースブラケットが装着される。このため、第2補強部材を利用してベースブラケットが装着されるので、ベースブラケットの装着のための部品点数を削減することができる。
本発明の第5実施態様に係る車両用シートでは、第3実施態様又は第4実施態様に係る車両用シートにおいて、アームレスト本体の他端部とベースブラケットの一端部との間に、アームレストの回転角度を調整するリクライニング機構が配設されている。
第5実施態様に係る車両用シートでは、リクライニング機構がアームレスト本体の他端部とベースブラケットの一端部との間に配設される。リクライニング機構はアームレストの回転角度を調整する。リクライニング機構は、アームレスト本体を連結部を介してサイドフレームに装着し、アームレスト本体を支持軸を介してベースブラケットに支持する際に組付け可能とされる。このため、アームレストの組付け作業性と同様に、リクライニング機構の組付け作業性を向上させることができる。
本発明の第6実施態様に係る車両用シートは、第3実施態様〜第5実施態様のいずれか1つに係る車両用シートにおいて、シートバックの内部から連結部の管内を通してアームレストの内部へワイヤハーネスが配索されている。
第6実施態様に係る車両用シートは、更にワイヤハーネスを備える。ワイヤハーネスは、シートバックの内部から連結部の管内を通してアームレストの内部へ配索される。このため、シートバックからアームレストへワイヤハーネスが配索された車両用シートを実現することができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスの配索が可能とされ、シートバックへの支持強度を向上させることができ、かつ、シートバックへの組付け作業性を向上させることができるアームレスト及び車両用シートを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るアームレスト及び車両用シートの連結部位における骨格部材の要部をシート前方側から見て拡大して示す拡大正面図である。 一実施の形態に係るアームレスト及び車両用シートの全体構成をシート前方側やや斜め上方から見た斜視図である。 アームレスト及び車両用シートの骨格部材の全体構成をシート前方側やや斜め上方から見た図2に対応する斜視図である。 図3に示されるアームレスト及び車両用シートの骨格部材の全体構成を一部省略してシート前方側から見た正面図である。 (A)は図3に示される車両用シートの骨格部材の一部をシート幅方向内側(アームレスト側)から見た要部側面図、(B)は図3に示される車両用シートの骨格部材の一部をシート前方側から見た要部正面図である。 (A)は図3に示されるアームレストの骨格部材をシート幅方向内側からから見た拡大側面図、(B)は図3に示されるアームレストの骨格部材の一部をシート前方側から見た拡大正面図である。 図5(B)に示される車両用シートの骨格部材に図6(B)に示されるアームレストの骨格部材を組み付けた状態を示す拡大正面図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明が適用された一実施の形態に係るアームレスト及び車両用シートを説明する。
本実施の形態の説明において、図中、適宜示される矢印FRはシート前方向を示し、矢印Wはシート幅方向を示し、更に矢印UPはシート上方向を示している。ここでは、シート前方向、シート幅方向、シート上方向は、いずれも、車両用シートが装着される車両の車両前方向、車両幅方向、車両上方向のそれぞれに一致されている。
なお、アームレスト並びに車両用シートの適用方向は本実施の形態に限定されるものではない。
(車両用シートの全体構成)
図2に示されるように、本実施の形態に係る車両用シート10は、ここでは車両として自動車に適用されている。詳しく説明すると、例えばセダンタイプの車両では、車両前後方向に2列のシートを備える場合、車両用シート10は前から2列目のリアシートに採用されている。また、例えばワンボックスタイプの車両では、車両前後方向に3列のシートを備える場合、車両用シート10は前から2列目のミドルシート及び前から3列目のリアシートの少なくとも一方に採用されている。
車両用シート10は、ここでは6:4分割可倒式シートとして構成されている。すなわち、車両用シート10は、車両の進行方向に向かって着座状態の乗員から見て、シート幅方向左側に配置された左側座席としての第1可倒式シート12と、シート幅方向右側に配置された右側座席としての第2可倒式シート14とを備えている。さらに、車両用シート10は、第1可倒式シート12と第2可倒式シート14との間に、第1可倒式シート12のシート幅方向内側に一体的に構成された中間座席としての第3可倒式シート16を備えている。第1可倒式シート12、第3可倒式シート16、第2可倒式シート14のそれぞれは、シート幅方向に1列に並んで配置されている。
なお、車両用シート10は、上記分割割合に限定されるものではなく、例えば5:5分割可倒式シート、4:2:4分割可倒式シート等に適用してもよい。
第1可倒式シート12は、図示省略の車両のフロアにシート幅方向に離間して固定された一対のシートレール20に取付けられている。第1可倒式シート12では、シート前後方向への位置の調整が可能とされている。一方、第2可倒式シート14は、同様にフロアにシート幅方向に離間して固定された一対のシートレール22に取付けられている。第2可倒式シート14では、シート前後方向への位置の調整が可能とされている。
(第1可倒式シート12の具体的な構成)
第1可倒式シート12は、図2に示されるように、シートクッション30と、シートバック32と、ヘッドレスト34とを含んで構成されている。シートクッション30は、第1可倒式シート12に着座状態の乗員の臀部及び大腿部を支持する。シートバック32は、着座状態の乗員の背部を支持する。そして、ヘッドレスト34は、着座状態の乗員の頭部を支持する。
シートクッション30は、図3に示されるシートクッションフレーム300と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシートクッションフレーム300を覆う図2に示される表皮302とを含んで構成されている。
図3に示されるように、シートクッションフレーム300は、シート骨格部材としての一対のサイドフレーム304、補強部材306及び補強部材308を備えている。シートクッションフレーム300は、更にクッションパッドを支持する弾性体310を備えている。
一対のサイドフレーム304は、互いにシート幅方向に離間して配置され、各々、シート前後方向を長手方向として延設され、かつ、シート幅方向を板厚方向とする板状に形成されている。
補強部材306は、一対のサイドフレーム304のシート前方側端部において、一方のサイドフレーム304から他方のサイドフレーム304に跨って形成されている。特に形状が限定されるものではないが、補強部材306は、シート幅方向から見て、シート前方側の前壁面、前壁面の上端からシート後方側へ折曲げられた天壁面及び前壁面の下端からシート後方側へ折曲げられた底壁面を有するC字形状に形成されている。また、補強部材306は、更にシート後方側の後壁面を有する角筒形状に形成されている。本実施の形態では、補強部材306は、第3可倒式シート16のシートクッションフレーム420と一体に形成されている。つまり、補強部材306及びシートクッションフレーム420は一枚の板材を成形して形成されている。
補強部材308は、一対のサイドフレーム304のシート後方側端部において、一方のサイドフレーム304から他方のサイドフレーム304に跨って形成されている。ここでは、補強部材308には円形断面形状に形成された管材又は棒材が使用されている。
すなわち、シートクッションフレーム300は、平面視において、シート前後に補強部材306及び補強部材308を配置し、シート幅方向に一対のサイドフレーム304を配置し、相互に連結した矩形状の枠体として構成されている。特に材料が限定されるものではないが、一対のサイドフレーム304、補強部材306、補強部材308は、例えば金属材、樹脂材又はそれらを組み合わせた複合材により形成されている。
弾性体310には、ここではシート幅方向に蛇行し、シート前後方向に延設されたジグザクスプリングが使用されている。この弾性体310の一端部は補強部材306に連結され、弾性体310の他端部は補強部材308に連結されている。
特に詳細な説明は省略するが、シートクッションフレーム300にはシート下方側へ立設された図示省略のブラケットを介して図示省略のスライダが設けられ、スライダはシートレール20に摺動可能に装着されている。シートクッションフレーム300は、シートレール20に沿ってシート前後方向へ移動可能な構成とされている。
図示省略のクッションパッドは、例えばウレタンフォーム等の発泡体により形成されている。図2に示される表皮302は、例えば布材、皮革材及び合成皮革材の1つ又は複数を縫製して形成されている。
シートバック32は、図3、図4、図5(A)及び図5(B)に示されるシートバックフレーム320と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシートバックフレーム320を覆う図2に示される表皮322とを含んで構成されている。
図3、図4、図5(A)及び図5(B)に示されるように、シートバックフレーム320は、シート骨格部材としてのサイドフレーム324、サイドフレーム326、アッパフレーム328及び補強部材(第2補強部材)330とを含んで構成されている。
サイドフレーム324は、シート幅方向内側に配置され、シート上下方向を長手方向として延設され、かつ、シート幅方向を板厚方向とする板状に形成されている。サイドフレーム324は、シート下方側へ向かって、シート前後方向の幅寸法が徐々に大きくなる末広がりの形状に形成されている。つまり、サイドフレーム324では、シート上方からシート下方へ向かって、シート前後方向における機械的強度が高められている。
サイドフレーム326は、シート幅方向外側に配置され、シート上下方向を長手方向として延設され、かつ、シート幅方向板厚方向とする板状に形成されている。サイドフレーム326のシート上下方向の長さは、サイドフレーム324の同一方向の長さに比し、半分以下に設定されている。表現を代えれば、サイドフレーム326のシートクッションフレーム300からの長さが、サイドフレーム324の対応する長さに比し、短く設定されている。
アッパフレーム328は第1フレーム328A、第2フレーム328B及び連結部328Cを含んで構成されている。第1フレーム328Aはシート幅方向に延設されている。第1フレーム328Aのシート幅方向内側の一端部はサイドフレーム324の上端部に接続され、第1フレーム328Aのシート幅方向外側の他端部はシート幅方向へ延設されている。第2フレーム328Bはシート上下方向に延設されている。第2フレーム328Bのシート上方側端部は、シート前面側見てL字状に形成された連結部328Cを介して第1フレーム328Aの他端部に連結されている。第2フレーム328Bのシート下方側端部はサイドフレーム326の上端部に接続されている。アッパフレーム328は、ここでは、金属製の円管材により形成されている。
第1フレーム328Aのシート幅方向中間部には、図2に示されるヘッドレスト34の下部にシート下方側へ立設された図示省略のヘッドレストフレームを支持するサポートブラケット336が配設されている。
補強部材330は、サイドフレーム324の下部とサイドフレーム326の上部とに跨ってシート幅方向へ延設され、例えば金属製の円管材により形成されている。補強部材330は、ロアフレーム若しくはロアパイプと呼ばれ、シートバックフレーム320を構築するシート骨格部材として構成されている。
補強部材330のシート幅方向内側は、サイドフレーム324に形成された符号省略の貫通支持穴に挿入されてサイドフレーム324に支持され、更にサイドフレーム324からシート幅方向外側へ延設された延設補強部332が設けられている。つまり、延設補強部332は、本実施の形態において、補強部材330と一体に形成され、金属製の円管材により形成されている。
延設補強部332の上部には延設支持部332Aが設けられている。延設支持部332Aは、延設補強部332に沿ったシート幅方向を長手方向とし、シート前後方向を厚さ方向とする金属製又は樹脂製の板材により形成されている。この延設支持部332Aは延設補強部332の機械的強度を高めている。延設支持部332Aにはシート前後方向へ貫通する複数の貫通穴が配設され、延設支持部332Aが軽量化されている。
シートバック32の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮322は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮302と同一材料により形成されている。
第1可倒式シート12には、図3及び図4に示されるように、リクライニング機構334が配設されている。具体的には、リクライニング機構334は、サイドフレーム304のシート後方側端部及びサイドフレーム324のシート下方側端部の近傍に配設されている。リクライニング機構334を操作することにより、図2に示されるシートクッション30に対するシートバック32の傾斜角度を調整することができる。
(第2可倒式シート14の具体的な構成)
一方、第2可倒式シート14は、図2に示されるように、シートクッション36と、シートバック38と、ヘッドレスト40とを含んで構成されている。シートクッション36、シートバック38、ヘッドレスト40のそれぞれの基本的な構成及び機能は、第1可倒式シート12のシートクッション30、シートバック38、ヘッドレスト40のそれぞれの基本的な構成及び機能と同等である。従って、第1可倒式シート12に対して、構成や機能に特有の特徴が無い限り、第2可倒式シート14の構成や機能の説明を省略する場合がある。
シートクッション36は、図3に示されるシートクッションフレーム360と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシートクッションフレーム360を覆う図2に示される表皮362とを含んで構成されている。
図3に示されるように、シートクッションフレーム360は、シート骨格部材としての一対のサイドフレーム364、補強部材366及び補強部材368を備えている。シートクッションフレーム360は、更にクッションパッドを支持する弾性体370を備えている。
一対のサイドフレーム364は、互いにシート幅方向に離間して配置され、各々、シート前後方向を長手方向として延設され、かつ、シート幅方向を板厚方向とする板状に形成されている。
補強部材366は、一対のサイドフレーム364のシート前方側端部において、一方のサイドフレーム364から他方のサイドフレーム364に跨って形成されている。補強部材368は、一対のサイドフレーム364のシート後方側端部において、一方のサイドフレーム364から他方のサイドフレーム364に跨って形成されている。
シートクッションフレーム360は、シートクッションフレーム300と同様に、シート前後に補強部材366及び補強部材368を配置し、シート幅方向に一対のサイドフレーム364を配置し、相互に連結した矩形状の枠体として構成されている。
弾性体370には弾性体310と同様にジグザクスプリングが使用され、弾性体370の一端部は補強部材366に連結され、弾性体370の他端部は補強部材368に連結されている。
シートクッションフレーム360にはシート下方側へ立設された図示省略のベースブラケットを介して図示省略のスライダが設けられ、スライダはシートレール22に摺動可能に装着されている。シートクッションフレーム360は、シートレール22に沿ってシート前後方向へ移動可能な構成とされている。
シートクッション36の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮362は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮302と同一材料により形成されている。
シートバック38は、図3に示されるシートバックフレーム380と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシートバックフレーム380を覆う図2に示される表皮382とを含んで構成されている。
図3に示されるように、シートバックフレーム380は、シート骨格部材としてのサイドフレーム384、サイドフレーム386、アッパフレーム388及び補強部材390とを含んで構成されている。
サイドフレーム384は、第1可倒式シート12のサイドフレーム324に対応して構成され、シート幅方向内側に配置されている。サイドフレーム386は、サイドフレーム326に対応して構成され、シート幅方向外側に配置されている。
アッパフレーム388は第1フレーム388A、第2フレーム388B及び連結部388Cを含んで構成されている。
第1フレーム388Aはシート幅方向に延設され、第1フレーム388Aのシート幅方向内側の一端部はサイドフレーム384の上端部に接続され、第1フレーム388Aのシート幅方向外側の他端部はシート幅方向へ延設されている。第2フレーム388Bはシート上下方向に延設されている。第2フレーム388Bのシート上方側端部はシート前面側見てL字状に形成された連結部388Cを介して第1フレーム388Aの他端部に連結されている。第2フレーム388Bのシート下方側端部はサイドフレーム386の上端部に接続されている。アッパフレーム388は、アッパフレーム328と同一材料により形成されている。
第1フレーム388Aのシート幅方向中間部には、図2に示されるヘッドレスト40の下部にシート下方側へ立設された図示省略のヘッドレストフレームを支持するサポートブラケット392が配設されている。
補強部材390は、サイドフレーム384の下部とサイドフレーム386の上部とに跨ってシート幅方向へ延設され、補強部材330と同一材料により形成されている。補強部材390は、補強部材330と同様にロアフレーム若しくはロアパイプと呼ばれ、補強部材330の高さ位置と同一高さ位置に配設されている。
シートバック38の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮382は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮302と同一材料により形成されている。
第2可倒式シート14には、図3に示されるように、リクライニング機構394が配設されている。具体的には、リクライニング機構394は、サイドフレーム364のシート後方側端部及びサイドフレーム384のシート下方側端部の近傍に配設されている。リクライニング機構394を操作することにより、図2に示されるシートクッション36に対するシートバック38の傾斜角度を調整することができる。
(第3可倒式シート16の具体的な構成)
第3可倒式シート16は、図2に示されるように、第1可倒式シート12と第2可倒式シート14との間に配置され、第1可倒式シート12に一体的に構成されている。第3可倒式シート16は、シートクッション42と、シートバック44とを含んで構成されている。また、第3可倒式シート16は、仮想線を用いて示されるように、ヘッドレスト46を更に含んで構成されてもよい。
シートクッション42は、図3に示されるシート骨格部材としてのシートクッションフレーム420と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシートクッションフレーム420を覆う図2に示される表皮442とを含んで構成されている。 シートクッションフレーム420は、シート前後方向を長手方向として延設され、シート上下方向を板厚方向とする板状に形成されている。シートクッションフレーム420では、長手方向、短手方向のそれぞれに沿った周縁の一部に、シート下方側へ折り曲げた符号省略のフランジ部が形成され、機械的強度が高められている。ここでは、シートクッションフレーム420のシート前方側端部は第1可倒式シート12の補強部材306に一体に形成され、シート後方側端部は他の骨格部材に接合されず又支持されていない。つまり、シートクッションフレーム420は、片持ち支持構造とされ、シート後方側端部にシート上下方向の弾力性を付加している。
シートクッション42の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮422は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮302と同一材料により形成されている。
シートバック44では、アームレスト50の収納位置の際に、図3に示される第1可倒式シート12のサイドフレーム324及びアームレスト50のアームレスト本体500がシート骨格部材として使用されている。収納位置の定義並びにアームレスト本体500の構成は後述する。シートバック44は、このシート骨格部材と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてシート骨格部材を覆う図2に示される表皮442とを含んで構成されている。
シートバック44の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮442は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び図2に示される表皮302と同一材料により形成されている。
第3可倒式シート16は、第1可倒式シート12のシート幅方向内側に一体的に構成されている。このため、第1可倒式シート12のリクライニング機構334を操作したシートバック32の角度調整に一致して、第3可倒式シート16のシートバック44の角度が調整される。また、第1可倒式シート12のシート前後方向の位置調整に一致して、第3可倒式シート16の同一方向の位置が調整される。
(アームレスト50の具体的な構成)
図2に示されるように、第3可倒式シート16のシートバック44にはアームレスト50が設けられている。アームレスト50は、アームレスト骨格部材としてのアームレスト本体500と、図示省略のクッションパッドと、クッションパッドを介在させてアームレスト本体500を覆う表皮502とを含んで構成されている。
アームレスト50は、収納位置に収納されているとき、第3可倒式シート16に着座状態の乗員の背部を支持するシートバック44として使用される。また、アームレスト50は、使用位置に移動されているときに、第1可倒式シート12に着座状態の乗員の右肘や右腕、或いは第2可倒式シート14に着座状態の乗員の左肘や左腕を支持する。つまり、アームレスト50は、収納位置から使用位置まで、若しくは表現を代えて使用位置から収納位置まで回転可能な構成とされている。
ここで、収納位置とは、アームレスト50の長手方向をシート上下方向に一致させて、シートバック44の図示省略の凹部内に押し込まれて収納される位置である。収納位置では、アームレスト50の表皮502の表面Aがシート前方側に位置し、表皮502の裏面Bがシート後方側に位置する。
一方、使用位置とは、収納位置からアームレスト50をシート前方側へ回転させ、アームレスト50の長手方向をシート前後方向に一致させて、シートバック44からアームレスト50をシート前方側へ突出させる位置である。使用位置では、アームレスト50の表面Aがシート下方側に位置し、裏面Bがシート上方側に位置する。
図2に示されるように、本実施の形態に係る車両用シート10及びアームレスト50では、アームレスト50の裏面Bに操作部52が配設され、アームレスト50が使用位置に移動されているときに、操作部52へのアクセスが可能とされている。操作部52には、電装品が操作可能なスイッチ、具体的には車載テレビジョン、車載オーディオ、空調、リクライニング操作等の制御スイッチが配設されている。また、操作部52には、インターネット接続用ポート、充電用ポート等、更に詳しく説明すると、ユニバーサルシリアスバス(USB:Universal Serial Bus)ポート等が配設されている。
図1に示されるように、図2に示される操作部52にはワイヤハーネス54の一端に装着されたコネクタ54Aが接続されている。ワイヤハーネス54の他端側はアームレスト50の内部及び第1可倒式シート12のシートバック32の内部に配索され、ワイヤハーネス54の他端にはコネクタ54Bが装着されている。コネクタ54Bは、例えばフロアに配索された図示省略のワイヤハーネスのコネクタに接続される構成とされている。
アームレスト本体500の具体的な構成は、図3、図4、図6(A)、図6(B)及び図7に示されている。すなわち、アームレスト本体500は、サイドブラケット504及びサイドブラケット506と、サイド部材508及びサイド部材510と、補強部材512、補強部材514と、ヘッドレストブラケット516とを含んで構成されている。
サイドブラケット504は第1サイドブラケットとして構成されている。ここで、アームレスト50が収納位置に収納されている状態において、アームレスト本体500の各構成を説明する。サイドブラケット504は、第1可倒式シート12側のシート幅方向の一端部に配置され、シート上下方向を長手方向とし、かつ、シート幅方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
サイドブラケット506は第2サイドブラケットとして構成されている。サイドブラケット506は、サイドブラケット504と離間し、かつ、対向し、第2可倒式シート14側のシート幅方向の他端部に配置され、サイドブラケット504と同様に板状に形成されている。
補強部材512は第1補強部材として構成されている。補強部材512は、サイドブラケット504とサイドブラケット506とに跨って形成されている。補強部材512は、シート幅方向を長手方向とし、シート前後方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
サイド部材508は第1サイド部材として構成されている。サイド部材508は、サイドブラケット504の上端部に下端部を接続し、他端部をシート上方側へ延設した円管材により形成されている。
サイド部材510は第2サイド部材として構成されている。サイド部材510は、サイドブラケット506の上端部に下端部を接続し、他端部をサイド部材508に対して略平行にシート上方側へ延設した円管材により形成されている。
補強部材514は、サイド部材508のシート上下方向中間部とサイド部材510のシート上下方向中間部とに跨って形成されている。特に、図6(A)及び図6(B)に示されるように、補強部材514は、シート幅方向を長手方向とし、かつ、シート前後方向を厚さ方向とする板状に形成され、上端部、下端部のそれぞれをシート後方側に折り曲げた符号省略のフランジ部を備えている。
ヘッドレストブラケット516はアームレスト本体500のアームレスト骨格部材として構成されている。ヘッドレストブラケット516は、サイド部材508の上方側端部とサイド部材510の上方側端部とに跨って形成されている。ヘッドレストブラケット516は、補強部材514と同様に、シート幅方向を長手方向とし、かつ、シート前後方向を厚さ方向とする板状に形成され、上端部、下端部のそれぞれをシート後方側に折り曲げた符号省略のフランジ部を備えている。
ヘッドレストブラケット516のシート幅方向中間部には、図2に示されるヘッドレスト46の図示省略のヘッドレストフレームを支持するサポートブラケット518が配設されている。
図2に示されるアームレスト50の図示省略のクッションパッド及び表皮502は、シートクッション30の図示省略のクッションパッド及び表皮302と同一材料により形成されている。
図1、図3、図4、図6(A)、図6(B)及び図7に示されるように、アームレスト50のアームレスト本体500には、第1可倒式シート12側のシート幅方向の一端部に連結部520が設けられている。
詳しく説明すると、連結部520は、アームレスト50が収納位置に収納されている状態において、アームレスト本体500のサイドブラケット504の下部に配設され、サイドブラケット504から第1可倒式シート12側へシート幅方向に突出されている。連結部520は管状部材、具体的には樹脂製又は金属製の円管材により形成され、連結部520の管内にはワイヤハーネス54が通されて配索される構成とされている。図1に示されるように、連結部520は、板厚方向に貫通してサイドブラケット504に形成された貫通穴504Hに挿入され、結合されている。連結部520とサイドブラケット504との結合には、接着剤、溶接、若しくは圧入が使用されている。連結部520は、アームレスト本体500を収納位置から使用位置まで回転させる図1及び図7に示される回転軸Cに管軸を一致させて第1可倒式シート12のシートバック32のサイドフレーム324に回転可能に装着されている。
一方、図1、図3、図4、図5(A)、図5(B)及び図7に示されるように、第1可倒式シート12において、回転軸C上であって連結部520に対応する位置におけるサイドフレーム324には被連結部324Aが配設されている。ここでは、被連結部324Aは、連結部520の管径よりも一回り大きい管径を有する管状部材により形成され、連結部520と同様にサイドフレーム324に結合されている。つまり、連結部520は、被連結部324Aの管内にブッシュ520Bを介して挿入され、被連結部324Aに対して回転可能な構成とされている。
ブッシュ520Bの内径は連結部520の外径よりも大きく形成され、ブッシュ520Bの外径は被連結部324Aの内径よりも小さく形成されている。ブッシュ520Bは、第1可倒式シート12側を筒状に形成し、アームレスト50側の端部を被連結部324Aの内径よりも径方向に張出して形成している。ブッシュ520Bは、例えば金属材又は樹脂材により形成され、連結部520と被連結部324Aとの間において、適度なクリアランスを確保し、かつ、スムーズな回転状態を維持する。
また、図1、図3、図4、図6(A)、図6(B)及び図7に示されるように、アームレスト50のアームレスト本体500には、第2可倒式シート14側のシート幅方向の他端部にベースブラケット522が設けられている。
詳しく説明すると、ベースブラケット522は、アームレスト50が収納位置に収納されている状態において、アームレスト本体500のサイドブラケット506から延設補強部332に跨って形成されている。ベースブラケット522は、ここではシート上下方向を長手方向とし、かつ、シート幅方向を板厚方向とする、樹脂製又は金属製の板状部材により形成されている。
特に図1に示されるように、ベースブラケット522の上部には、第1可倒式シート12側のシート幅方向へ突出する円周状若しくは管状の支持軸524が設けられている。支持軸524は回転軸Cに一致させている。
一方、アームレスト本体500のサイドブラケット506には回転軸Cに一致させてシート幅方向へ貫通する支持穴506Hが配設されている。支持軸524は、第2可倒式シート14側から第1可倒式シート12側へ向かって、シート幅方向へ支持穴506H内に挿入される構成とされ、支持穴506Hに回転可能に支持されている。
また、サイドブラケット506とベースブラケット522との間において支持軸524にはリクライニング機構530が配設されている。リクライニング機構530では、アームレスト50の回転角度が調整される。
ベースブラケット522の下部は、第1可倒式シート12のシートバック32のサイドフレーム324に装着され、固定されている。
詳しく説明すると、図1及び図3〜図7に示されるように、ベースブラケット522は、第1可倒式シート12の補強部材330からシート幅方向内側へ延設された延設補強部332の延設方向端部に取付けブラケット332Bを介在して固定されている。ベースブラケット522は取付けブラケット332Bの上部に締結部材526を用いて締結されている。締結部材526には、ここではボルトが使用されている。なお、締結部材526には、ボルト及びナット、又はねじを使用することができる。取付ブラケット332Bの下部にはシート幅方向へ貫通する貫通穴332Cが形成され、延設補強部332の延設方向端部が貫通穴332C内部に挿入されている。
[本実施の形態の作用及び効果]
本実施の形態に係るアームレスト50(図2参照)は、図1、図3、図4、図6(A)、図6(B)及び図7に示されるように、アームレスト本体500と、連結部520と、ベースブラケット522とを備える。
連結部520は、アームレスト本体500のシート幅方向の一端部に設けられ、アームレスト本体500を収納位置から使用位置まで回転させる回転軸Cと管軸を一致させてシートバック32のサイドフレーム324に回転可能に装着可能とされる。連結部520は、管内にワイヤハーネス54を配索可能な管状に形成される。ベースブラケット522はアームレスト本体500のシート幅方向の他端部に設けられる。ベースブラケット522の一端部は、回転軸Cと支持軸524を一致させてアームレスト本体500を回転可能に支持する。ベースブラケット522の他端部は、サイドフレーム324に装着可能とされる。
ここで、アームレスト本体500は、シート幅方向の一端部に設けられた連結部520を介してサイドフレーム324に回転可能に装着可能とされ、シート幅方向の他端部に支持軸524を介してベースブラケット522に回転可能に支持される。このため、アームレスト本体500はシート幅方向の両端部において支持される両端支持構造とされるので、第1可倒式シート12のサイドフレーム324へのアームレスト本体500の支持強度を向上させることができる。
また、図2に示される第1可倒式シート12へのアームレスト50の組付け作業において、まず最初に、図6(A)及び図6(B)に示されるアームレスト本体500が、第1可倒式シート12のサイドフレーム324に装着される。装着はアームレスト本体500のシート幅方向一端部に配設された連結部520を用いて行われ、特に図1に示されるように、サイドフレーム324の被連結部324Aの内部に連結部520を挿入することにより装着される。そして、アームレスト本体500がシート幅方向他端部においてベースブラケット522の一端部、ここでは上端部に回転可能に支持される。ベースブラケット522の他端部は第1可倒式シート12のサイドフレーム324に装着可能とされる。
このため、フレーム状態での組付け作業は勿論のこと、アームレスト本体500にクッションパッド材や表皮材が形成されたアームレスト50がシートバック32に簡単に装着可能となる。これにより、アームレスト50の第1可倒式シート12への組付け作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るアームレスト50では、図1、図3、図4、図6(A)、図6(B)及び図7に示されるように、アームレスト本体500は、サイドブラケット504、506と、補強部材512と、サイド部材508、510と、ヘッドレストブラケット516とを含む複数のアームレスト骨格部材により構成される。
サイドブラケット504はシート幅方向の一端部に配置される。サイドブラケット506はシート幅方向の他端部に配置される。補強部材512はサイドブラケット504とサイドブラケット506とに跨って形成される。収納位置において、サイド部材508はサイドブラケット504の上端部からシート上方側へ延設され、サイド部材510はサイドブラケット506の上端部からシート上方側へ延設される。収納位置において、ヘッドレストブラケット516はサイド部材508のシート上方側端部とサイド部材510のシート上方側端部とに跨って形成される。
ここで、連結部520はサイドブラケット504に設けられ、ベースブラケット522は支持軸524を介してサイドブラケット506を支持する。このため、連結部520及びベースブラケット522を用いて簡易にアームレスト本体500を両端支持構造により支持することができる。
さらに、本実施の形態に係る車両用シート10、具体的には第1可倒式シート12は、図2に示されるように、シートバック32と、アームレスト50とを備える。シートバック32は、図3、図4、図5(A)、図5(B)及び図7に示されるように、サイドフレーム324及び補強部材330を有する。サイドフレーム324はシート上下方向へ延設されてシート幅方向端部に設けられる。補強部材330はサイドフレーム324に連結されてシート幅方向内側に延設される。アームレスト50はアームレスト本体500を有する。アームレスト本体500は、サイドフレーム324のシート幅方向外側に配設され、収納位置から使用位置まで回転軸Cを中心として回転可能とされる。
ここで、アームレスト50は、特に図1に示されるように、更に、連結部520と、ベースブラケット522とを備える。
連結部520は、シート幅方向のサイドフレーム324側におけるアームレスト本体500の一端部に設けられ、回転軸Cと管軸を一致させてサイドフレーム324に回転可能に装着可能とされる。連結部520は、管状に形成され、管内にワイヤハーネス54を配索可能とする。
ベースブラケット522はアームレスト本体500のシート幅方向の他端部に設けられる。ベースブラケット522の一端部(上端部)は、回転軸Cと支持軸524を一致させてアームレスト本体500を回転可能に支持する。ベースブラケット522の他端部(下端部)は、サイドフレーム324に装着可能とされる。詳しく説明すると、ベースブラケット522は取付けブラケット332Bを介して補強部材330から延設された延設補強部332に装着される。
そして、アームレスト本体500は、連結部520を介してサイドフレーム324に回転可能に装着可能とされ、支持軸524を介してベースブラケット522に回転可能に支持されるので、シート幅方向の両端部において支持される両端支持構造とされる。このため、シートバック32へのアームレスト50の支持強度を向上させることができる。
また、アームレスト本体500がシート幅方向一端部において連結部520を用いてサイドフレーム324に装着され、アームレスト本体500がシート幅方向他端部においてベースブラケット522の一端部に回転可能に支持される。ベースブラケット522の他端部はサイドフレーム324に装着可能とされる。このため、フレーム状態での組付け作業は勿論のこと、アームレスト本体500にクッション材や表皮材が形成されたアームレスト50がシートバック32に簡単に装着可能となるので、組付け作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る第1可倒式シート12では、図1、図3、図4、図5(A)、図5(B)及び図7に示されるように、補強部材330は延設補強部332を備え、延設補強部332はサイドフレーム324からシート幅方向外側へ延設される。そして、この延設補強部332の延設方向端部にベースブラケット522が装着される。
このため、補強部材330を利用してベースブラケット522が装着されるので、ベースブラケット522の装着のための部品点数を削減することができる。
さらに、本実施の形態に係る第1可倒式シート12では、図1、図4、図6(B)及び図7に示されるように、リクライニング機構530がアームレスト本体500の他端部とベースブラケット522の一端部との間に配設される。リクライニング機構530はアームレスト50の回転角度を調整する。リクライニング機構530は、アームレスト本体500を連結部520を介してサイドフレーム324に装着し、アームレスト本体500を支持軸524を介してベースブラケット522に支持する際に組付け可能とされる。このため、アームレスト50の組付け作業性と同様に、リクライニング機構530の組付け作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る第1可倒式シート12では、図1に示されるように、更にワイヤハーネス54を備える。ワイヤハーネス54は、シートバック32の内部から連結部520の管内を通してアームレスト50の内部へ配索される。このため、シートバック32からアームレスト50へワイヤハーネス54が配索された第1可倒式シート12を実現することができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、本発明は、第2可倒式シートのシートバックのサイドフレームにアームレストを装着する構成としてもよい。この場合、第2可倒式シートのシートバックのサイドフレームに連結部を介してアームレスト本体が回転可能に装着される。また、第2可倒式シートのシートバックの補強部材を延設させて延設補強部を構成し、アームレスト本体はベースブラケットを介して延設補強部に装着される。
10 車両用シート、
12 第1可倒式シート
14 第2可倒式シート
16 第3可倒式シート
32 シートバック
324 サイドフレーム
330 補強部材(第2補強部材)
332 延設補強部
332C 取付けブラケット
50アームレスト
54 ワイヤハーネス
500 アームレスト本体
520 連結部
522 ベースブラケット
524 支持軸
530 リクライニング機構
C 回転軸

Claims (6)

  1. アームレスト本体と、
    前記アームレスト本体のシート幅方向の一端部に設けられ、前記アームレスト本体を収納位置から使用位置まで回転させる回転軸と管軸を一致させてシートバックのサイドフレームに回転可能に装着可能とされ、管内にワイヤハーネスを配索可能な管状の連結部と、
    前記アームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられ、一端部において前記回転軸と支持軸を一致させて前記アームレスト本体を回転可能に支持し、他端部において前記サイドフレームに装着可能とされるベースブラケットと、
    を備えた車両用シートのアームレスト。
  2. 前記アームレスト本体は、
    シート幅方向の一端部に配置され、前記連結部が設けられた第1サイドブラケットと、
    シート幅方向の他端部に配置され、前記支持軸を介して前記ベースブラケットに支持される第2サイドブラケットと、
    前記第1サイドブラケットと前記第2サイドブラケットとに跨って形成された第1補強部材と、
    前記収納位置において、前記第1サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設された第1サイド部材及び前記第2サイドブラケットの上端部からシート上方側へ延設された第2サイド部材と、
    前記収納位置において、前記第1サイド部材のシート上方側端部と前記第2サイド部材のシート上方側端部とに跨って形成されたヘッドレストブラケットと、
    を含んで構成されている請求項1に記載のアームレスト。
  3. シート上下方向へ延設されてシート幅方向端部に設けられたサイドフレーム及び当該サイドフレームに連結されてシート幅方向内側に延設される第2補強部材を有するシートバックと、
    前記サイドフレームのシート幅方向外側に配設され、収納位置から使用位置まで回転軸を中心として回転可能とされるアームレスト本体を有するアームレストと、
    シート幅方向の前記サイドフレーム側における前記アームレスト本体の一端部に設けられ、前記回転軸と管軸を一致させて前記サイドフレームに回転可能に装着可能とされ、管内にワイヤハーネスを配索可能な管状の連結部と、
    前記アームレスト本体のシート幅方向の他端部に設けられ、一端部において前記回転軸と支持軸を一致させて前記アームレスト本体を回転可能に支持し、他端部において前記サイドフレームに装着されるベースブラケットと、
    を備えた車両用シート。
  4. 前記第2補強部材は、前記サイドフレームからシート幅方向外側へ延設された延設補強部を備え、
    前記ベースブラケットは、前記延設補強部の延設方向端部に装着されている
    請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記アームレスト本体の他端部と前記ベースブラケットの一端部との間に、前記アームレストの回転角度を調整するリクライニング機構が配設されている
    請求項3又は請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記シートバックの内部から前記連結部の前記管内を通して前記アームレストの内部へ前記ワイヤハーネスが配索されている
    請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用シート。
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