JP2019188697A - 射出成形型 - Google Patents

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Daiki Kurihara
大輝 栗原
橋本 将臣
Masaomi Hashimoto
将臣 橋本
紘平 上本
Kohei Uemoto
紘平 上本
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【課題】熱膨張により生じるキャビティの歪みを防止して、エンジニアリングプラスチックのような溶融温度が高い樹脂についても成形できる射出成形型を提供する。【解決手段】キャビティ24を有する樹脂製の中型20と、中型20より線膨張率が小さい材料からなり中型20を囲んで配置する枠型30と、を備えた射出成形型10であり、中型20のキャビティ24とは隔離した位置には、射出成形時の熱膨張により圧縮変形可能な中空部27が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、キャビティを有する樹脂製の中型が枠型に囲まれて配置された射出成形型に関する。
従来、樹脂成形用の型として各種のものが提案されており、成形型の材料として樹脂を用いたものも多数使用されている。近年では3Dプリンタによる造形技術が向上しているため、樹脂製の成形型を3Dプリンタにより作製することも行われている。3Dプリンタを用いて成形型を作製すれば、型作製に要する時間を大幅に短縮できるため、試作や少量多品種の成形に有効に活用することができる。
一方、樹脂製の成形型は強度が不足し易いため、硬質金属と複合化して使用されるものも知られている(例えば下記特許文献1参照)。さらにプレス成形などではダイセットに成形型を装着して使用することも行われている。
特開昭64−30717号公報
しかしながら、樹脂製の成形型を金属製のダイセットで囲んで射出成形型として使用すると、成形型の線膨張係数がダイセットの金属より大きい場合、射出成形時に成形型の熱膨張が周囲を囲むダイセットで規制されるため、型内部のキャビティ形状に歪みが生じることがあった。特に、エンジニアリングプラスチックのような溶融温度が高い樹脂を成形する場合には、歪みが顕著になり、成形型に割れが生じることもあることが明らかとなった。
そこで本発明では、熱膨張により生じるキャビティの歪みを防止して、例えば、エンジニアリングプラスチックのような溶融温度が高い樹脂についても成形できる射出成形型を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の射出成形型は、キャビティを有する樹脂製の中型と、前記中型より線膨張率が小さい材料からなり前記中型を囲んで配置される枠型と、を備えた射出成形型であって、前記中型の前記キャビティとは隔離した位置には、射出成形時の熱膨張により圧縮変形可能な中空部が設けられていることを特徴としている。
本発明の射出成形型では、前記枠型は金属からなるものであってもよい。
また前記中型は、3Dプリンタにより造形された造形物からなるものであってもよい。
本発明の射出成形型によれば、枠型に囲まれて配置される樹脂性の中型に、射出成形時の熱膨張により圧縮変形可能な中空部がキャビティとは隔離した位置に設けられている。そのため中型が枠型に囲まれた状態で射出成形時に熱膨張しても、中空部が圧縮変形することでキャビティの形状に歪みを生じ難くできる。
これにより、エンジニアリングプラスチックのような溶融温度が高い樹脂についても成形することが可能な射出成形型を提供することができる。
本発明の射出成形型によれば、例えば、枠型が金属からなるので、枠型の強度を容易に確保でき、射出成形型の十分な強度を容易に実現できる。
本発明の射出成形型によれば、例えば、中型が3Dプリンタにより造形された造形物からなるので、各種の形状のキャビティを有する中型を容易に精度よく作製でき、樹脂成形型の作製に要する時間を短縮できる。
本発明の実施形態に係る射出成形型を水平方向に切断した断面図である。 図1のA−A矢視図である。 本発明の他の実施形態に係る射出成形型における中型を示し、(a)は水平方向に切断した断面図、(b)は正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る射出成形型における中型を示し、(a)は水平方向に切断した断面図、(b)は正面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態の射出成形型の水平方向に切断した断面図であり、図2はそのA−A矢視図である。
第1実施形態の射出成形型10は、第1の型11と、第1の型11の表面13に配置されて第1の型11に対して開閉可能な第2の型12と、を備えている。第2の型12は、中型20及び枠型30を有しており、中型20と枠型30とが着脱可能に一体に組付けられている。
第1の型11は、アルミニウム等の金属からなり、表面13が略水平面に形成されている。表面13には図示しない位置決め部が設けられており、第2の型12の中型20及び枠型30を所定位置に位置決めして配置している。
中型20は、射出成形する樹脂よりも溶融温度が高い樹脂により形成されている。本実施形態の中型20は直方体形状を有し、第1の型11の表面13に対向密着する略平面状のパーティング面21と、パーティング面21と反対側に設けられた略平面状の背面22と、四方に設けられた略平面状の側面23と、を有している。
パーティング面21には凹面24aによりキャビティ24が所望の形状に形成されており、第1の型11の平坦な表面13により閉塞可能となっている。またスプルー25及びゲート26が設けられており、中型20の一方の側面23で、図示しない樹脂供給部のノズルと接続可能となっている。
この中型20には、キャビティ24とは隔離した位置に中空部27が設けられている。本実施形態の中空部27は、パーティング面21と背面22との間に、両端が一対の側面23に開口して断面略四角形状に形成されている。
パーティング面21側から見た正面視においてキャビティ24、スプルー25及びゲート26の形状全体が中空部27の輪郭の範囲内に重なるように配置されている。この中空部27は、中型20を構成する樹脂の変形により変形可能である。
本実施形態の中型20は、柔軟性を有する樹脂が3Dプリンタにより造形された造形物からなり、キャビティ24を構成する凹面24a及び中空部27を含む全体が3Dプリンタにより形成されている。
枠型30は、中型20より線膨張率が小さい材料からなり、本実施形態ではアルミニウム等の金属からなる。
この枠型30は、中型20の周囲を囲んで配置されており、中型20のパーティング面21を除く各面と対向して当接する複数の枠材31が互いに連結して固定されている。
中型20の各面に当接する各枠材31の対向面は、それぞれ略平面状に形成されている。本実施形態では、図示しない樹脂供給部のノズルが接続する中型20の一方の側面23側の枠材31に開口部32が設けられている他は、中型20の各面を各枠材31の対向面によりそれぞれ当接して取り囲んでいる。
本実施形態の枠型30は、中型20を支持した状態で、第1の型11と開閉可能に構成されており、枠型30を第1の型11に対して閉じることで、中型20のパーティング面21が第1の型11の表面13に密着されるように構成されている。
このような射出成形型10を用いて樹脂を射出成形するには次のように行うことができる。
まず所望のキャビティ24形状を有する中型20を枠型30に支持固定させた状態で、樹脂供給部を備えた射出成形機に装着する。枠型30を閉じることにより型締めし、樹脂供給部のノズルを中型20に接続させて、スプルー25及びゲート26を介してキャビティ24に連通させる。
この状態でノズルから溶融樹脂を中型20のキャビティ24に射出を開始する。射出成形時には、溶融樹脂により中型20が加熱されて熱膨張する。
このとき中型20のパーティング面21が第1の型11の表面13に当接するとともに、中型20の背面22及び四方の側面23がそれぞれ枠型30の対向面に当接して、枠型30に全体が取り囲まれているため、中型20は開口部32以外では外側に変形することができない。
そのため中型20が昇温すると、中型20の内部応力が増加する。中型20にキャビティ24とは離間して中空部27が設けられているため、この内部応力が中空部27に集中し、中空部27が圧縮変形する。その結果、キャビティ24の歪みが生じ難くなり、これによりエンジニアリングプラスチックのような溶融温度が高い樹脂についても射出することができる。
そしてキャビティ24内に溶融樹脂が充満することで溶融樹脂の供給を終了する。その後、冷却又は放熱し、十分に降温させた後で型開きし、成形品を取り出すことができる。
以上のような第1実施形態の射出成形型10によれば、キャビティ24を有する中型20が樹脂製で加工が容易であり、射出成形型10の作製に要する時間を短縮できる。
そして枠型30に囲まれて配置される中型20に、キャビティ24とは隔離した位置に射出成形時の熱膨張により圧縮変形可能な中空部27が設けられているので、中型20が枠型30に囲まれた状態で射出成形時に熱膨張しても、中空部27の圧縮変形によりキャビティ24の形状に歪みを防止できる。
これにより本実施形態では、熱膨張によるキャビティ24の歪みを防止することができ、エンジニアリングプラスチックのような溶融温度の高い樹脂を成形しても、型の割れなどの損傷が生じることを防止して成形品を成形することが可能である。
また本実施形態の射出成形型10では、枠型30が金属からなるので、射出成形型10の強度を容易に確保でき、射出成形型10の十分な強度を容易に実現できる。
さらに本実施形態の射出成形型10では、中型20が3Dプリンタにより造形された造形物からなるので、各種の形状のキャビティ24を有する中型20を容易に精度よく作製でき、樹脂成形型の作製に要する時間を大幅に短縮することができる。
即ち、目的の成形品を製造するための射出成形型10を作製するには、トライアルアンドエラーで多数の試作型を作製して最終形状の射出成形型10に到達する。その場合、本実施形態のようにキャビテチィ24を有する中型20を樹脂により3Dプリンタで作製すれば、多数種類の中型20を精度よく短期間で容易に作製することができる。しかも中型20は樹脂により作製するため強度が不足し易いが、枠型30で囲んで支持した状態で使用するため、少量の成形に適した射出成形型10として使用することが可能である。その結果、最終形状の射出成形型10を得るために要する期間を大幅に短縮することが可能である。
[第2実施形態]
図3(a)(b)は第2実施形態に係る射出成形型10における中型20を示し、(a)は水平方向に切断した断面図、(b)は正面図である。
この実施形態の射出成形型10は、中型20の中空部27が異なる他は、第1実施形態の射出成形型10と同様に構成されている。
第2実施形態の中空部27は、キャビティ24が設けられたパーティング面21と背面22との間に、両端が一対の側面23に開口した状態で設けられた複数の貫通孔28により構成されている。
複数の貫通孔28はキャビティ24の長手方向に対して略直交する方向に延びており、互いに略等間隔に離間して配置されている。
このような第2実施形態の射出成形型10であっても、第1実施形態の射出成形型10と同様の作用効果を得ることができる。
しかも中空部27が複数の貫通孔28を分散配置したものであるため、各貫通孔28の配置間隔や断面形状などを調整することで、キャビティ24の形状に対応して射出成形時の内部応力を分散させることができ、キャビティ24の歪みをより確実に防止することができる。
[第3実施形態]
図4(a)(b)は第3実施形態に係る射出成形型10における中型20を示し、(a)は水平方向に切断した断面図、(b)は正面図である。
この実施形態の射出成形型10は、中型20の中空部27が異なる他は、第1実施形態の射出成形型10と同様に構成されている。
第3実施形態の中空部27は、第1実施形態の中空部27と同様の外形を有し、内部に多数の格子構造29を設けている。この格子構造29としては、例えば多数の薄肉片が間隔を開けて三次元方向に繰り返し配置された構造などとしてもよい。
このような第3実施形態の射出成形型10であっても、第1実施形態の射出成形型10と同様の作用効果を得ることができる。
しかも中空部27が内部に多数の格子構造29を設けたものであるため、格子構造29における格子の形状、配置、密度などにより広い範囲で緻密に調整することともできる。そのためキャビティ24の形状や射出条件などに応じた、より適切な中空部27を設けることができ、キャビティ24の歪みをより確実に防止することが可能である。
なお上記各実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では、中型20における第1の型11と対向するパーティング面21に開口したキャビティ24を設けた例について説明したが、一対の中型20を用いて各中型20のパーティング面21同士を互いに対向当接することでキャビティ24を形成するようにしてもよい。その場合、第1の型11は溶融樹脂と直接接触する型面を構成せず、中型20の背面に当接するように構成されていればよい。
また上記各実施形態では、中空部27を広い範囲に均等に設けた例について説明したが、例えば中空部27を中型20の一部に局在させることで、応力分布を調整することもできる。例えば射出成形時に最も内圧が高くなるゲート26付近に対応する位置やその近傍には中空部27を設けないように構成することもできる。これにより射出時の熱膨張によるキャビティ24の歪みをより適切に防止することができる。
さらに射出時の内圧に応じて中空部27の大きさ、形状、強度などを調整することもできる。
上記各実施形態では、枠型30として、中型20の開口部32及びパーティング面21以外の略全体を取り囲んで構成したが、中型20を射出成形可能に支持できる枠型であれば、他の部位に適宜開口部位を設けることも可能である。
10 射出成形型
11 第1の型
12 第2の型
13 上面
20 中型
21 パーティング面
22 背面
23 側面
24 キャビティ
24a 凹面
25 スプルー
26 ゲート
27 中空部
28 貫通孔
29 格子構造
30 枠型
31 枠材
32 開口部
33 貫通孔

Claims (3)

  1. キャビティを有する樹脂製の中型と、前記中型より線膨張率が小さい材料からなり前記中型を囲んで配置される枠型と、を備えた射出成形型であって、
    前記中型の前記キャビティとは隔離した位置には、射出成形時の熱膨張により圧縮変形可能な中空部が設けられていることを特徴とする射出成形型。
  2. 前記枠型は金属からなることを特徴とする請求項1に記載の射出成形型。
  3. 前記中型は、3Dプリンタにより造形された造形物からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形型。
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