JP2019188618A - ブロー成形方法および成形品製造装置 - Google Patents

ブロー成形方法および成形品製造装置 Download PDF

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Noriyuki Kunichika
紀志 國近
裕之 坪井
Hiroyuki Tsuboi
裕之 坪井
晶裕 生本
Akihiro Ikumoto
晶裕 生本
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Abstract

【課題】多大な時間や手間を掛けることなく、中実部の転写性を良好にし、ひいてはヒケ等の発生を防止する。【解決手段】ブロー成形方法は、a)〜f)の工程を含む。a)ではパリソンPを金型30,40の間に射出し、b)では金型を型締めする。c)では、パリソンP内に気体を吹き込んでパリソンPを金型の成形面33,41側へ膨出させる。d)では、成形面33,41のうち、中実部s14に対応する第1金型側の成形面の一部である作用面71aを、加圧機構70により、中実部s14に対応する第2金型側の成形面の一部である対向面41aへ向けて加圧しながら、中実部s14の内部に中空部分がない状態で、パリソンPを成形面33,41に密着させる。e)では、加圧機構70により作用面71aを対向面41aへ向けて加圧しながら、パリソンPを固化する。f)では、金型を型開きして前記成形品を取り出す。【選択図】図2

Description

本発明は、ブロー成形方法および成形品製造装置に関する。より詳細には、内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形により製造する、ブロー成形方法および成形品製造装置に関する。
従来、内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形技術を利用して製造する場合が考えられる。このような成形品の成形方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、従来、上記のような中空皮部(薄肉部)と中実部(合着部)とを有する成形品をブロー成形で製造する場合に、中実部の表面に凹部や波打ちからなるヒケが現れ、成形品の外観が損なわれるという問題があったことが開示されている。
特許文献1では、上記のようなヒケの発生理由は、中実部の厚みが、例えば中空皮部の厚みの略2倍となって、中空皮部の厚みと比べて大きい場合が多いことから、ブロー成形時に中実部内に溜まる熱量が中空皮部の熱量よりも極めて大になり、その後の冷却により生じる収縮の程度が中実部で顕著になって、中実部表面に凹部や波打ちが発生する、としている。
そして、上記特許文献1では、ヒケの発生等の問題を解決するための手段として、パリソンの所定部の内面が密着してなる合着部(「中実部」に相当。)を製品部分に有する中空プラスチック成形品をブロー成形する際に、前記パリソンに空気を吹き込んで当該パリソンを膨らませて賦形した後、前記合着部になるパリソン所定部の内面を密着させて合着させる成形方法が、提示されている。
この特許文献1の成形方法によれば、パリソンに空気を吹き込んで賦形した際に、合着部が中空となるため、当該中空部分への空気の吹き込みによって合着部のパリソンが内側から冷却される。これにより、合着部賦形時には吹き込み空気によってパリソンが冷却されていて、空気吹き込みによる賦形時に比べパリソンの保有熱量が少ない状態とされる。特許文献1では、斯かる成形方法により、合着部形成時とその後の成形品との間の熱量変化による収縮量が少なくなって、合着部表面にヒケが生じ難くなる、としている。
特開平11−34158号公報
しかしながら、特許文献1に記載の成形方法を採用した場合、合着部の熱量変化が急激とならないように徐冷するために、時間を要すると考えられる。また、合着部となる部分を、いったん中空状に賦形して、その後の工程で合着するため、工数が増えて手間が掛かってしまうと考えられる。特許文献1に記載の成形方法では、これらの点で改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その潜在的な目的は、多大な時間や手間を掛けることなく、中実部の転写性を良好にすることができ、ひいてはヒケ等の発生を防止できる、ブロー成形方法および成形品製造装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本願の第1の観点においては、内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形により製造するブロー成形方法が提供される。このブロー成形方法は、次のa)からf)までの工程を含む。a)では、パリソンを1対の金型である第1金型および第2金型の間に射出する。b)では、前記第1金型および前記第2金型を型締めする。c)では、前記パリソン内に気体を吹き込んで当該パリソンを前記第1金型および前記第2金型の成形面側へ膨出させる。d)では、前記成形面のうち、前記中実部に対応する前記第1金型側の成形面の一部である作用面を、加圧機構により、当該中実部に対応する前記第2金型側の成形面の一部である対向面へ向けて加圧しながら、前記中実部に対応する部分では前記第1金型側と前記第2金型側との間に隙間のない状態で、前記パリソンを前記成形面に密着させる。e)では、前記加圧機構により、前記作用面を前記対向面へ向けて加圧しながら、前記パリソンを固化する。f)では、前記第1金型および前記第2金型を型開きして、前記成形品を取り出す。
本願の第2の観点では、第1の観点に係るブロー成形方法において、前記工程a)およびb)では、前記作用面が、前記第1金型の成形面の他の部分よりも、前記対向面側へ突出する。また、前記加圧機構は、弾性部材により、前記パリソンから受ける圧力に応じた反発力を前記パリソンに加える。
本願の第3の観点では、第1の観点または第2の観点に係るブロー成形方法において、前記成形面を加熱および冷却する工程を有するいわゆるH&C成形技術を利用する。
本願の第4の観点では、第3の観点に係るブロー成形において、前記d)では前記成形面を加熱し、前記e)では前記成形面を冷却する。
本願の第5の観点においては、内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形により製造するための成形品製造装置が提供される。この成形品製造装置は、第1金型および第2金型と、気体供給装置と、加圧機構と、を備える。前記第1金型および前記第2金型は、パリソンを挟み込むための1対の金型である。前記気体供給装置は、前記パリソン内に気体を吹き込む。前記加圧機構は、前記成形面のうち、前記中実部に対応する前記第1金型側の成形面の一部である作用面と、前記中実部に対応する前記第2金型側の成形面の一部である対向面と、の間に前記パリソンが介在したときに、前記作用面を前記対向面へ向けて加圧する。
本願の第6の観点では、第5の観点に係る成形品製造装置において、前記加圧機構は、前記作用面に接触する前記パリソンを前記対向面の方へと押す押圧部材を備える。
本願の第7の観点では、第6の観点に係る成形品製造装置において、前記加圧機構は、前記押圧部材を前記対向面の方へと加圧する弾性部材をさらに備える。
本願の第8の観点では、第7の観点に係る成形品製造装置において、前記弾性部材はバネである。
本願の第9の観点では、第7の観点または第8の観点に係る成形品製造装置において、円柱状の頭部と、ネジ軸部と、を有するネジ部材をさらに備える。前記ネジ軸部は、前記頭部の軸線方向の一方側の端面から同軸上に延び、前記頭部よりも径が小さい。また、前記押圧部材は、前記頭部に対して軸線方向にスライド可能に取り付けられる。前記押圧部材は、軸線方向の一方側に第1受け面を有し、軸線方向の他方側に前記作用面を有する。また、前記第1金型は、ネジ穴と、第2受け面と、を有する。前記ネジ穴には、前記ネジ軸部が締結される。前記第2受け面は、前記ネジ穴の挿入口から外側へ広がる。そして、前記ネジ穴に前記ネジ軸部の先端部が締結され、前記第1受け面と前記第2受け面との間に前記弾性部材が配置される。
本願の第1の観点〜第9の観点によれば、多大な時間や手間を掛けることなく、中実部の転写性を良好にすることができ、ひいてはヒケ等の発生を防止できる。
特に、本願の第1の観点によれば、d)およびe)の工程で、作用面を対向面へ向けて加圧することにより、作用面と対向面との間に挟まれるパリソンに圧力を加えながら、転写および固化することができる。その結果、中実部の転写性を良好にすることができ、ひいては中実部におけるヒケ等の発生を防止できる。
特に、本願の第2の観点によれば、油圧シリンダ等の駆動装置を用いることなく、作用面と対向面との間にパリソンが介在したときに、作用面を対向面へ向けて加圧する機構を実現することができる。
特に、本願の第3の観点によれば、いわゆるH&C成形技術を利用することにより、中実部の転写性をより良好にすることができる。
特に、本願の第4の観点によれば、パリソンを成形面に転写する際には成形面を加熱し、パリソンを固化する際には成形面を冷却することにより、効率のよいブロー成形を実現することができる。
また、本願の第5の観点によれば、パリソンに気体を吹き込んで成形面に対して概ね賦形させて、作用面と対向面との間に挟まれたパリソンを、作用面と対向面との間において加圧しながら、転写および固化することができる。その結果、高精度に中実部を転写することができ、ひいては中実部におけるヒケ等の発生を防止できる。
特に、本願の第6の観点によれば、押圧部材でパリソンを押すシンプルな構成で、作用面と対向面との間に挟まれるパリソンを、作用面および対向面に押し付けることができる。
特に、本願の第7の観点によれば、油圧シリンダ等の駆動装置を用いることなく、作用面と対向面との間に挟まれるパリソンを、作用面および対向面に押し付けることができる。
特に、本願の第8の観点によれば、入手しやすくかつ安価な部材で、加圧機構を構成することができる。
特に、本願の第9の観点によれば、安価かつコンパクトな加圧機構を実現することができる。このように、加圧機構がコンパクトな構成なので、成形面(とりわけ、意匠面)を綺麗に仕上げるために広範囲に設けることが望ましい加熱・冷却装置のレイアウトが犠牲にならない。その結果、ヒケ等の少ない、良好な外観品質の成形品を得ることができる。
本実施形態に係るブロー成形方法の概略を示した図である。 本実施形態に係るブロー成形方法において用いられる成形品製造装置の構成を示した断面図である。 本実施形態に係る成形品製造装置の制御系の構成を概念的に示したブロック図である。 本実施形態に係る成形品製造装置に備えられる加圧機構の構成を示した断面図である。 パリソンを充填する前の、加圧機構の様子を示した断面図である。 本実施形態に係るブロー成形方法の各工程を示したフローチャートである。
以下では、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.ブロー成形方法の概略>
初めに、本実施形態に係るブロー成形方法の概略について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るブロー成形方法の流れを模式的に示している。本実施形態に係るブロー成形方法には、パリソン供給装置10と、成形品製造装置90とが主として用いられる。本実施形態のブロー成形は、一部に中空部を有する様々な成形品を製造するために用い得る。
パリソン供給装置10は、後段の成形品製造装置90に、円筒形状(チューブ状)の材料であるパリソンPを供給するためのものである。パリソン供給装置10は、ホッパー11、押出し機12、およびダイヘッド18を有する。
ホッパー11は、下方に向かって径が小さくなる円錐形状の部位である。ホッパー11の上端は開放されており、ホッパー11の下端は押出し機12の上流側の端部に接続されている。ホッパー11には、上端からペレット状の熱可塑性樹脂材料が供給される。
押出し機12は、円筒状のケース13と、スクリュー軸14と、ヒータ15とを有する。ケース13は、軸線方向を水平方向に向けて延びる。スクリュー軸14は、ケース13の内部に回転可能に搭載される。ヒータ15は、ケース13の長手方向の中途部に、周方向に沿って設けられる。ホッパー11から供給された熱可塑性樹脂材料は、スクリュー軸14の回転によって、押出し機12の下流側の端部に向かって搬送される。その搬送の途中で、熱可塑性樹脂材料はヒータ15により加熱されて、溶融する。
ダイヘッド18は、上下方向に延びる円筒形状の部位である。ダイヘッド18は、押出し機12から押し出された熱可塑性樹脂を、円筒形状のパリソンPの状態にして、成形品製造装置90の1対の金型である第1金型30および第2金型40の間に射出(導出)する。
成形品製造装置90は、1対の金型である第1金型30および第2金型40を、主要な構成として備える。第1金型30および第2金型40の動作について、図1を参照して簡単に説明すると、まず、ダイヘッド18から導出されたパリソンPを、第1金型30および第2金型40によって、当該パリソンPの射出方向に対して垂直な方向の両側から挟み込む。すなわち、第1金型30および第2金型40を型締めする。
続いて、第1金型30に形成された気体流通路31を介して、パリソンP内に気体が吹き込まれる。より詳細には、気体流通路31に、気体を吹き込むための吹き込み針32が挿入されて、当該吹き込み針32がパリソンPの表面に刺される。この吹き込み針32内の通路を介して、パリソンP内に気体が吹き込まれる。これにより、パリソンPが第1金型30および第2金型40の成形面の形状(キャビティの形状)に応じて膨出される。
そして、パリソンPが成形面の略全域に接触した状態、かつ、吹き込まれた気体により内側から冷却されてパリソンPの表面が少し固化し始めた状態のときに、成形面が後述する加熱・冷却装置60により加熱される。これにより、パリソンPが転写に適した温度にまで昇温されるとともに、パリソンPが成形面に押し付けられて当該成形面に密着される。
転写に必要な時間が経過した後、成形面が加熱・冷却装置60により冷却される。また、パリソンPへの気体の吹き込みが停止される。詳細には、吹き込み針32が気体流通路31内を通ってパリソンPの表面から退避される。これにより、パリソンPが冷却されて、固化する。
そして、第1金型30および第2金型40が型開きされて、成形品が取り出される。
最後に、成形品のうちのバリ等の不要な部分が、公知の切断装置により切り取られ、仕上げられる。
以上のような概略のブロー成形方法を用いて、内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を製造する場合が想定される。斯かる場合、従来の一般的なブロー成形方法によってこの成形品を製造すると、中実部の表面に凹部や波打ちからなるヒケが現れ、成形品の外観が損なわれるという問題があった。従来、このようなヒケの発生理由は、中実部の厚みが、中空皮部の厚みと比べて大きい場合が多いことから、ブロー成形時に中実部に溜まる熱量が中空皮部の熱量と比べて極めて大きくなり、その後の冷却により生じる収縮の程度が中実部で顕著になることによると考えられていた。すなわち、従来、中実部におけるヒケの発生は、中実部の熱量の変化が、中空皮部の熱量の変化に比べて、著しく大きいことによるものと考えられていた。
この点、本願の発明者らは、中実部にヒケが発生する別の要因として、中実部には気体の吹き込みによる圧力が掛からず、成形面に押し付ける圧力が不足していることを見出した。すなわち、本願の発明者らは、中実部において成形面に押し付ける圧力が十分ではないことにより、中実部の転写性が不良となり、ひいては当該中実部でのヒケの発生を招いていると考察した。本実施形態に係るブロー成形方法および成形品製造装置は、このような観点に鑑みて、中実部におけるヒケの発生を抑制するための特有の工程および構成を備えている。
<2.成形品製造装置の全体的な構成>
以下では、本実施形態に係る成形品製造装置90の全体的な構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は、第1金型30および第2金型40の、パリソンPの射出方向に対して垂直な方向の断面図を示している。図3は、成形品製造装置90の制御系の構成を概念的に示している。成形品製造装置90は、上述した1対の金型である第1金型30および第2金型40の他に、気体供給装置50と、加熱・冷却装置60と、加圧機構70と、制御装置80とを主として有する。
なお、以下では、自動車部品であるリアスポイラーを成形品Sとして製造する場合を例に挙げて、説明を行う。リアスポイラーは、走行時に車体に掛かる揚力を低減するために、車体(自動車)の後部に取り付けられる。成形品Sとしてのリアスポイラーは、車体に取り付けられたときに外部に露出する意匠面s11と、外部からは見えない非意匠面s12と、を有する。また、このリアスポイラーは、内部に空洞を有する中空皮部s13と、この中空皮部s13よりも材料の厚みが大きい非中空の中実部s14と、を含む。
ただし、成形品製造装置90を用いて製造する製品は、これに限るものではなく、例えばリアスポイラーに代えて、自動車、農業用・建設用作業車両、もしくは自動二輪車等の他の部品、または家電製品等に含まれるフレーム等としてもよい。
図2に示す第1金型30は、リアスポイラーの非意匠面s12に対応するものである。第1金型30は、リアスポイラーの非意匠面s12を成形(転写)するための成形面33を有する。第1金型30には、成形面33と外部とを連通する気体流通路31が形成される。上述したように、気体流通路31は吹き込み針32(図1を参照)を進退させるために用いられる。
第2金型40は、第1金型30と対をなす金型である。第2金型40は、リアスポイラーの意匠面s11に対応するものである。第2金型40は、リアスポイラーの意匠面s11を成形(転写)するための成形面41を有する。成形面33と成形面41とを合わせたものは、リアスポイラーの外表面全体に対応する。
気体供給装置50は、第1金型30と第2金型40との間に挟まれたパリソンP内に気体を供給するための装置である。気体供給装置50は、吹き込み針32、当該吹き込み針32に気体を供給するための圧縮気体源51、ならびに、気体の供給およびその停止を切り替えるための電磁バルブ52を備える。気体供給装置50によりパリソンP内に供給される気体は、例えば圧縮空気とすることができるが、これに限るものではなく、ヘリウム等の他の気体としてもよい。
加熱・冷却装置60は、成形面33および成形面41を加熱・冷却するための装置である。本実施形態では、成形面33および成形面41の加熱・冷却を行うことにより、いわゆるH&Cブロー成形技術を実現している。加熱・冷却装置60としては、公知の様々な方式のものを採用し得るが、本実施形態では、蒸気と冷水とを切り替える方式である蒸気加熱方式を採用している。具体的には、第1金型30および第2金型40の内部には、蒸気および冷水を流すための空間または流路が形成されている。図2中に、この空間または流路が形成される領域を2点鎖線で示している。とりわけ、第2金型40には、意匠面を綺麗に仕上げるために、成形面41の全面に沿って上記の空間または流路が形成されている。
加熱・冷却装置60の方式は、上述した蒸気加熱方式に代えて、例えば加圧熱水と冷水を切り替えて加熱・冷却を行う方式、あるいは加熱オイルと冷却オイルを切り替える方式としてもよい。あるいは、成形面33,41に沿って設けた導電層に通電して昇温する方式等としてもよい。
加圧機構70は、成形面33,41のうち、中実部s14に対応する第1金型30側の成形面の一部である作用面71aと、当該中実部s14に対応する第2金型40の成形面の一部である対向面41aと、の間にパリソンPが介在したときに、作用面71aを対向面41aへ向けて加圧する機構である。作用面71aと対向面41aとは、中実部s14の厚み方向において対向して配置される。図2に示すように、加圧機構70は、非意匠面s12に対応する金型である第1金型30に搭載される。なお、加圧機構70の具体的な構成については、後に詳述する。
図3に示す制御装置80は、成形品製造装置90内の各部を動作制御するための手段である。本実施形態の制御装置80は、CPU等のプロセッサ81、RAM等のメモリ82、およびハードディスクドライブ等の記憶部83を有するコンピュータにより構成されている。制御装置80は、1対の金型30,40を開閉するための金型開閉装置49、上述した気体供給装置50、および上述した加熱・冷却装置60と、それぞれ電気的に接続されている。制御装置80は、記憶部83に記憶されたコンピュータプログラムCPをメモリ82に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムCPに基づいて、プロセッサ81が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、上記のハードウェアとソフトウェアとの協働によって、成形品製造装置90における金型30,40の開閉や、気体の吹き込みや、加熱・冷却処理が総合的に制御されながら進行する。
<3.加圧機構の詳細な構成>
次に、加圧機構70の詳細な構成について、図4および図5を参照して説明する。図4および図5は、加圧機構70の構成を示した、パリソンPの射出方向に対して垂直な方向の断面図である。図4は、パリソンPを充填した後の様子を示している。図5は、パリソンPを充填する前の様子を示している。加圧機構70は、上述の作用面71aと対向面41aとの間にパリソンPが介在したときに、作用面71aを対向面41aへ向けて加圧するための機構である。加圧機構70は、押圧部材71と、ネジ部材72と、バネ(弾性部材)73と、を備える。
図4および図5に示す押圧部材71は、作用面71aと対向面41aとの間に介在するパリソンPを押圧する部材である。押圧部材71は、第1部材710と第2部材711とを互いに固定したものである。詳述すると、第1部材710は、筒部710aと、閉塞部710bとを有する、カップ状の部材である。筒部710aは、円筒状の部位である。閉塞部710bは、円板状の部位であり、筒部710aの軸線方向の一方側の端部に設けられる。閉塞部710bは、中央部に貫通孔710cを有する。筒部710aの軸線方向の他方側の端部は、軸線方向に垂直な方向に対して傾いた円環状の傾斜面をなしている。
第2部材711は、概ね円柱状の部材である。第2部材711の軸線方向の一方側の端面は、軸線方向に垂直な面をなしている。第2部材711の軸線方向の他方側の端面は、軸線方向に垂直な面に対して傾いた傾斜面をなしている。第2部材711の外径は、第1部材710の筒部710aの内径と、略一致する。後に詳述するように、第2部材711は、軸線方向の他方側からネジ部材72の頭部72aを第1部材710内に収容した状態で、第1部材710の筒部710aの軸線方向の他方側の端部に固定される。この状態において、第1部材710の筒部710aの軸線方向の他方側の傾斜面と、第2部材711の軸線方向の他方側の傾斜面とは、同一平面を形成する。この同一平面が、作用面71aとして機能する。
第1部材710の閉塞部710bの、頭部72aが配置される側とは反対側(一方側)には、後述するバネ73の受け面として機能する第1受け面710dが設けられる。
ネジ部材72は、押圧部材71を、中実部s14の厚み方向にスライド可能な状態で、第1金型30に取り付けるためのものである。ネジ部材72は、頭部72aと、ネジ軸部72bとを有する。ネジ軸部72bは、長い軸状の部位である。ネジ軸部72bは、頭部72aの軸線方向の一方側の端面から同軸上に延び、頭部72aよりも径が小さい。ネジ軸部72bの少なくとも先端部には、雄ネジが形成されている。また、本実施形態に係る弾性部材としてのバネ73は、公知の構成の金属線からなる螺旋状のスプリングである。
一方で、第1金型30は、加圧機構70を搭載(収容)するための、概ね円柱状の穴を有する。第1金型30は、この円柱状の穴の底部の中央部に、ネジ穴35を有する。このネジ穴35の内周面には、上述のネジ部材2のネジ軸部72bの雄ネジに対応する雌ネジが形成されている。また、第1金型30は、ネジ穴35の挿入口から外側へ広がる、円環形状の第2受け面36を有する。第2受け面36は、バネ73の受け面として機能する。また、第1金型30の上記の円柱状の穴の軸線方向の中途部には、段差面37が形成される。この段差面37は、スライドする押圧部材71(閉塞部710b)を受け止めるための座面として機能する。
上述のような構成の加圧機構70は、型開き状態の金型30に予め組み付けられる。詳述すると、ネジ部材72のネジ軸部72bが、当該ネジ軸部72bの先端部を一方側に向けた状態で、第1部材710の貫通孔710cに挿入される。そして、ネジ部材72の頭部72aを挟んで閉塞部710bとは反対側から、第1部材710の筒部710a内に、第2部材711が挿入され、第1部材710と第2部材711とが固定される。この状態において、頭部72aは、押圧部材71に対し、軸線方向に所定量(本実施形態では、0.5mm)だけスライド移動可能である。
このように、押圧部材71が脱落不能に取り付けられたネジ部材72は、ネジ軸部72bにバネ73を嵌めた状態で、ネジ軸部72bの先端部をネジ穴35の挿入口の方へ向けて、当該ネジ穴35に締結される。このような構成により、型開き状態の金型30に取り付けられたとき、図5に示すように、作用面71aは、軸線方向の他方側へ突出した状態とされる。詳細には、押圧部材71がバネ73の弾性力によって加圧されて、閉塞部710bの他方側の面が、頭部72aの一方側の面に、押し付けられた状態となる。斯かる状態の第1金型30が、第2金型40と型締めされたとき、作用面71aと対向面41aとの間の離間距離Tは、規定厚み(距離)よりも、0.5mmだけ短くなる。なお、ここで言う「規定厚み」とは、成形品が仕上げられて完成品(本実施形態では、リアスポイラー)となったときの、中実部s14の厚み(製品厚み)を指す。本実施形態において、規定厚みは、5.5mmである。
このように、本実施形態の成形品製造装置90では、型締め直後の、パリソンPが未だ作用面71aと対向面41aとの間に充填されていない状態のときには、図5に示すように、押圧部材71が対向面41aの方へと突出した状態とされる。その後に、パリソンPが作用面71aと対向面41aとの間に充填されると、パリソンPによって押されて、作用面71aがバネ73の側へと後退する(図4を参照)。斯かる場合、バネ73が圧縮されて、作用面71aを対向面41aの方へ向けて加圧する押圧力が発生する。本実施形態では、この押圧力を利用して、中実部s14となるパリソンPを加圧しながら、転写を行うので、ヒケ等の発生が効果的に防止される。
<4.ブロー成形方法の詳細>
続いて、本実施形態のブロー成形方法について、図6を参照して、より詳細に説明する。とりわけ、本実施形態に特有の工程について、詳述する。図6は、本実施形態に係るブロー成形方法の工程図である。
初めに、熱可塑性樹脂材料からなるパリソンPが、型開き状態の第1金型30および第2金型40の間に射出される(ステップS1)。
続いて、パリソンPが固化しないうちに、制御装置80によって金型開閉装置49が駆動されることにより、第1金型30および第2金型40が型締めされる(ステップS2)。このとき、上述したように、作用面71aと対向面41aとの間の距離は、規定厚み(本実施形態では、5.5mm)よりも短くなっている。具体的には、本実施形態における型締め時の作用面71aと対向面41aとの間の距離は、4.5mmとなっている。
続いて、パリソンP内に気体を吹き込んで当該パリソンPを第1金型30および第2金型40の成形面33,41側に膨出させる(ステップS3)。別の言い方をすれば、パリソンPを、成形面33,41に対して概ね賦形する。具体的には、パリソンPの表面に吹き込み針32を刺すとともに、上記の電磁バルブ52を開くことにより、吹き込み針32の先端部からパリソンPの内側に気体を供給する。これにより、圧縮気体源51からの高圧の気体がパリソンP内に吹き込まれる。この際、作用面71aと対向面41aとの間にパリソンPが充填されることにより、作用面71aがバネ73の弾性力に抗してバネ73側に後退する。これにより、作用面71aと対向面41aとの間の距離が、規定厚み(本実施形態では、5.5mm)にまで拡大するとともに、作用面71aと対向面41aとの間に加圧力が発生する。
続いて、パリソンPが成形面33,41の略全域に充填され、かつ、パリソンPが吹き込み空気により内側から冷却されることにより表面が若干固化した状態となったときに、パリソンPの表面の温度が、転写に適した温度にまで昇温される(ステップS4)。より詳細には、加熱・冷却装置60の上記空間または流路に蒸気が供給されることにより、成形面33,41に接触するパリソンPの温度が、パリソンPが完全に固化する温度と、パリソンPが完全に溶融する温度と、の中間付近の温度となるように調整される。このステップS4においても、パリソンPの内側への空気の吹き込みは継続される。これにより、パリソンPが成形面33,41に密着される。厳密には、パリソンPのうち、中空皮部s13に対応する部位は、空洞を有する状態で成形面33,41に賦形される。一方、パリソンPのうち、中実部s14に対応する部位は、空洞(中空部)が生じていない状態で、成形面33,41に密着される。この際、押圧部材71の作用面71aが、バネ73の弾性力で対向面41aの方へと加圧されていることにより、パリソンPの中実部s14の厚み方向の両面は、強い力で成形面33,41に押し付けられる。その結果、従来は転写性が不十分であった中実部s14の転写性が、向上する。
ステップS4において、転写に必要な時間が経過した後、続いて成形面33,41が加熱・冷却装置60により冷却されて、パリソンPの温度が、固化に適した温度とされる。パリソンPが冷却される過程においても、パリソンPの中実部s14の厚み方向の両面は、加圧機構70により、強い力で成形面33,41に押し付けられる。パリソンPが固化した後、吹き込み針32をパリソンPから退避するとともに、先端部への圧縮気体の供給を停止することにより、パリソンPへの気体の吹き込みが停止される(ステップS5)。
パリソンPが十分に冷却された固化した後、制御装置80によって金型開閉装置49を駆動することにより、第1金型30および第2金型40を型開きして、成形品が取り出される(ステップS6)。その後、図6のフローには記載していないが、成形品からバリ等が切り取られて、仕上げられる(図1を参照)。
以上に示したように、本実施形態に係るブロー成形方法では、ステップS4において、作用面71aを対向面41aに向けて加圧しながら、作用面71aにおよび対向面41aに密着させて転写する。また、ステップS5において、作用面71aを対向面41aに向けて加圧しながら、中実部s14に対応するパリソンPを固化する。
これにより、ステップS4およびステップS5の工程で、作用面71aと対向面41aとの間に挟まれるパリソンPに圧力を加えながら、転写および固化することができる。その結果、中実部s14の転写性を良好にすることができ、ひいては中実部s14におけるヒケ等の発生を防止できる。
また、本実施形態に係るブロー成形方法においては、ステップS1およびステップS2の工程では、作用面71aが、第1金型30の成形面33の他の部分よりも、対向面41a側へ突出する(図5を参照)。また加圧機構70は、バネ(弾性部材)73により、パリソンPから受ける圧力に応じた反発力をパリソンPに加える。
これにより、油圧シリンダ等の駆動装置を用いることなく、作用面71aと対向面41aとの間にパリソンPが介在したときに、作用面71aを対向面41aへ向けて加圧する機構を実現することができる。
また、本実施形態に係るブロー成形方法においては、成形面33,41を加熱および冷却する工程を有するいわゆるH&C成形技術を利用している。具体的には、パリソンPに成形面33,41を転写する際に当該成形面33,41を転写に適した温度にまで加熱し(ステップS4)、パリソンPを固化させる際に成形面33,41を冷却する(ステップS5)。これにより、効率のよいブロー成形を実現することができる。
また、本実施形態で開示した成形品製造装置90は、第1金型30および第2金型40と、気体供給装置50と、加熱・冷却装置60と、加圧機構70と、を備える。第1金型30および第2金型40はパリソンPを挟み込む。気体供給装置50は、パリソンP内に気体を吹き込む。加熱・冷却装置60は、第1金型30および第2金型40の成形面33,41を、加熱および冷却する。加圧機構70は、成形面33,41のうち、中実部s14に対応する第1金型30側の成形面33の一部である作用面71aと、中実部s14に対応する第2金型40側の成形面41の一部である対向面41aと、の間にパリソンPが介在したときに、作用面71aを対向面41aへ向けて加圧する。
これにより、パリソンPに気体を吹き込んで成形面33,41に対して概ね賦形させて、作用面71aと対向面41aとの間に挟まれたパリソンPを、作用面71aと対向面41aとの間において加圧しながら、転写および固化することができる。その結果、高精度に中実部s14を転写することができ、ひいては中実部s14におけるヒケ等の発生を防止できる。
また、本実施形態に係る成形品製造装置90では、加圧機構70は、作用面71aに接触するパリソンPを対向面41aの方へと押す押圧部材71を備える。これにより、押圧部材71でパリソンPを押すシンプルな構成で、作用面71aと対向面41aとの間に挟まれるパリソンPを、作用面71aおよび対向面41aに押し付けることができる。
また、本実施形態に係る成形品製造装置90では、加圧機構70は、押圧部材71を対向面41aの方へと加圧する弾性部材(本実施形態では、バネ73)をさらに備える。これにより、油圧シリンダ等の駆動装置を用いることなく、作用面71aと対向面41aとの間に挟まれるパリソンPを、作用面71aおよび対向面41aに押し付けることができる。
また、本実施形態に係る成形品製造装置90では、前記弾性部材は、バネ73である。これにより、入手しやすくかつ安価な部材で、加圧機構70を構成することができる。
また、本実施形態の成形品製造装置90は、ネジ部材72をさらに備える。ネジ部材72は、円柱状の頭部72aと、ネジ軸部72bと、を有する。ネジ軸部72bは、頭部72aの軸線方向の一方側の端面から同軸上に延び、頭部72aよりも径が小さい。また、押圧部材71は、頭部72aに対して軸線方向にスライド可能に取り付けられる。押圧部材71は、軸線方向の一方側に第1受け面710dを有し、軸線方向の他側に作用面71aを有する。また、第1金型30は、ネジ穴35と、第2受け面36と、を有する。ネジ穴35には、ネジ軸部72bが締結される。第2受け面36は、ネジ穴35の挿入口から外側へ広がる。また、第1受け面710dと第2受け面36との間に弾性部材としてのバネ73が配置される。
これにより、安価かつコンパクトな加圧機構70を実現することができる。このように、加圧機構70がコンパクトな構成なので、成形面33,41(とりわけ、意匠面s11)を綺麗に仕上げるために広範囲に設けることが望ましい加圧・冷却装置60のレイアウトが犠牲にならない。その結果、ヒケ等の少ない、良好な外観品質の成形品を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したものに対し種々の変更を行うことが可能である。
上記の実施形態のブロー成形方法においては、転写時に中実部s14の厚み方向の両面を加圧することに加えて、いわゆるH&C成形技術を利用するものとした。上記の実施形態では、H&C成形技術と組み合わせることにより、中実部の転写性を大幅に向上できるという利点がある。しかしながら、H&C成形技術を利用することは必須ではなく、上記の加熱・冷却の工程を省略してもよい。
また、上記のようにH&C成形技術を利用することとした場合においても、成形面33,41の加熱・冷却を開始するタイミングは、上述したものに限定されるものではない。例えば、1対の金型30,40を型締めした時点から、成形面33,41の加熱を開始してもよい。
30 第1金型
33 成形面
35 ネジ穴
36 第2受け面
40 第2金型
41 成形面
41a 対向面
50 気体供給装置
60 加熱・冷却装置
71 押圧部材
710 第1部材
711 第2部材
710a 第1受け面
71a 作用面
72 ネジ部材
72a 頭部
72b ネジ軸部
73 バネ(弾性部材)
80 制御装置
90 成形品製造装置
S 成形品(リアスポイラー)
s11 意匠面
s12 非意匠面
s13 中空皮部
s14 中実部

Claims (9)

  1. 内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形により製造するブロー成形方法であって、
    a)パリソンを1対の金型である第1金型および第2金型の間に射出し、
    b)前記第1金型および前記第2金型を型締めし、
    c)前記パリソン内に気体を吹き込んで当該パリソンを前記第1金型および前記第2金型の成形面側へ膨出させ、
    d)前記成形面のうち、前記中実部に対応する前記第1金型側の成形面の一部である作用面を、加圧機構により、当該中実部に対応する前記第2金型側の成形面の一部である対向面へ向けて加圧しながら、前記中実部に対応する部分では前記第1金型側と前記第2金型側との間に隙間のない状態で、前記パリソンを前記成形面に密着させ、
    e)前記加圧機構により、前記作用面を前記対向面へ向けて加圧しながら、前記パリソンを固化し、
    f)前記第1金型および前記第2金型を型開きして、前記成形品を取り出す、ブロー成形方法。
  2. 請求項1に記載のブロー成形方法であって、
    前記工程a)およびb)では、前記作用面が、前記第1金型の成形面の他の部分よりも、前記対向面側へ突出し、
    前記加圧機構は、弾性部材により、前記パリソンから受ける圧力に応じた反発力を前記パリソンに加える、ブロー成形方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のブロー成形方法であって、
    前記成形面を加熱および冷却する工程を有するいわゆるH&C成形技術を利用する、ブロー成形方法。
  4. 請求項3に記載のブロー成形方法であって、
    前記d)では前記成形面を加熱し、
    前記e)では前記成形面を冷却する、ブロー成形方法。
  5. 内部に空洞を有する中空皮部と、非中空の中実部と、を含む成形品を、ブロー成形により製造するための成形品製造装置であって、
    パリソンを挟み込むための1対の金型である第1金型および第2金型と、
    前記パリソン内に気体を吹き込むための気体供給装置と、
    前記成形面のうち、前記中実部に対応する前記第1金型側の成形面の一部である作用面と、前記中実部に対応する前記第2金型側の成形面の一部である対向面と、の間に前記パリソンが介在したときに、前記作用面を前記対向面へ向けて加圧する加圧機構と、
    を備える成形品製造装置。
  6. 請求項5に記載の成形品製造装置であって、
    前記加圧機構は、前記作用面に接触する前記パリソンを前記対向面の方へと押す押圧部材を備える、成形品製造装置。
  7. 請求項6に記載の成形品製造装置であって、
    前記加圧機構は、前記押圧部材を前記対向面の方へと加圧する弾性部材をさらに備える、成形品製造装置。
  8. 請求項7に記載の成形品製造装置であって、
    前記弾性部材はバネである、成形品製造装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の成形品製造装置であって、
    円柱状の頭部と、
    前記頭部の軸線方向の一方側の端面から同軸上に延び、前記頭部よりも径が小さいネジ軸部と、
    を有するネジ部材をさらに備え、
    前記押圧部材は、前記頭部に対して軸線方向にスライド可能に取り付けられ、
    前記押圧部材は、軸線方向の一方側に第1受け面を有し、軸線方向の他方側に前記作用面を有し、
    前記第1金型は、
    前記ネジ軸部が締結されるネジ穴と、
    前記ネジ穴の挿入口から外側へ広がる第2受け面と、
    を有し、
    前記ネジ穴に前記ネジ軸部の先端部が締結され、
    前記第1受け面と前記第2受け面との間に前記弾性部材が配置される、成形品製造装置。
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