JP2019187889A - 人形玩具 - Google Patents

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Satoko Kimura
聡子 木村
洋 上川
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Abstract

【課題】毛髪部材を容易に取り換えることができ、毛髪部材を切るヘアカット遊びを繰り返すことができる人形玩具を提供すること。【解決手段】人形用の頭部本体10と、頭部本体10に形成された第1開口12及び第2開口13と、頭部本体に収容されて一方の端部20aが第1開口12に嵌合すると共に他方の端部20bが第2開口13に対向したパイプ部材20と、パイプ部材20に差し込まれ、頭部本体10に対して着脱可能に係止される毛髪クリップ30と、毛髪クリップ30に着脱可能に保持され、毛髪クリップ30がパイプ部材20に差し込まれた状態でパイプ部材20から露出する毛髪部材40と、を備えた構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、頭部本体に毛髪部材が設けられた人形玩具に関する発明である。
従来、毛髪部材の一端が取り付けられた固定部材を、人形用の頭部本体に形成された孔部に挿入し、この孔部の内部に設けられた押出し機構に取り付ける。そして、この押出し機構によって固定部材を引込位置から伸長位置に向けて押し出すことで、孔部から突出する毛髪部材の長さを調節する人形玩具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−274791号公報
ところで、従来の人形玩具では、孔部内での固定部材の位置によって毛髪部材の長さを変えることはできるものの、毛髪部材は、固定部材を介して頭部本体に固定されており、取り換えることができなかった。そのため、毛髪部材を切ってしまうと人形が短髪状態になってしまい、気軽に毛髪部材を切ることが難しかった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、毛髪部材を容易に取り換えることができ、毛髪部材を切る遊びであるヘアカット遊びを繰り返すことができる人形玩具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、人形用の頭部本体と、頭部本体に形成された孔部と、孔部に差し込まれ、頭部本体に対して着脱可能に係止される差込部材と、差込部材に着脱可能に保持され、差込部材が孔部に差し込まれた状態で孔部から露出する毛髪部材とを備えている。
この結果、本発明では、毛髪部材を容易に取り換えることができるので、毛髪部材を切るヘアカット遊びを繰り返すことができる。
実施例1の人形玩具を側方から見たときの縦断面図である。 図1におけるA−A断面図である。 実施例1の人形玩具の頭部本体を示す上面図である。 実施例1の人形玩具の頭部本体を示す下面図である。 実施例1の人形玩具の毛髪クリップを示す斜視図である。 実施例1の毛髪クリップの差込途中状態を示す要部断面図である。 実施例1の人形玩具において、毛髪クリップで毛髪部材を挟んだ状態を示す説明図である。 実施例1の差込部材の変形例である。
以下、本発明の人形玩具を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、構成を説明する。
実施例1における人形玩具1は、外観が人間の肩から上の部分を模したものであり、図1に示すように、頭部本体10と、パイプ部材20と、毛髪クリップ30と、毛髪部材40とを備えている。以下の説明では、人形玩具1の人間の顔を模した領域に正対したとき、人形玩具1の幅方向(左右方向)をXで示し、人形玩具1の上下方向(鉛直方向)をYで示し、人形玩具1の前後方向をZで示す。
頭部本体10は、軟質合成樹脂によって形成され、空間Kを囲んだ中空体である。この頭部本体10は、外観が人間の顔及び頭を模している。また、頭部本体10の下部10bには、凹み部10cが形成されている。この凹み部10cには、外観が人間の首及び肩を模した支持部11に形成された円柱部11aが挿入される。これにより、頭部本体10と支持部11とが連結され、頭部本体10は支持部11によって下方から支持される。
頭部本体10は、図1に示すように、上部10aに円形の第1開口12が形成され、下部10bに円形の第2開口13が形成されている。ここで、第1開口12及び第2開口13は、いずれも頭部本体10を貫通し、空間Kを開放している。
第1開口12は、頭頂部Tと額部Hとの間であって、幅方向Xの中央位置に形成されている。また、第2開口13は、頭部本体10の後側下部であって、幅方向Xの中央位置に形成されている。さらに、頭部本体10の上部10aには、パイプ部材20に形成された一対の突部23がそれぞれ嵌まる一対の嵌合部14が形成されている(図3A参照)。
一対の嵌合部14は、図3Aに示すように、それぞれ第1開口12の開口縁を前後方向Zに沿って矩形状に拡大することで形成されている。なお、この一対の嵌合部14も、頭部本体10を貫通している(図1参照)。
パイプ部材20は、合成樹脂によって形成され、両端が開放した円筒体である。なお、パイプ部材20は、頭部本体10よりも硬く、毛髪クリップ30の基部31の弾性力に抗して第1,第2脚部32,33の開きを抑制する硬度を有している。このパイプ部材20は、図1及び図2に示すように、頭部本体10に囲まれた空間Kに収容され、一方の端部20aの先端が第1開口12に嵌合し、他方の端部20bが第2開口13に対向している。
これにより、パイプ部材20の一方の端部20aの端面に開放した第1開口部21が、頭部本体10の上部10aに開放する。また、他方の端部20bの端面に開放した第2開口部22が、第2開口13を介して、頭部本体10の下部10bに開放する。なお、このパイプ部材20の全長は、第1開口12から第2開口13までの直線長さに等しくなるように設定されている。そのため、パイプ部材20の他方の端部20bは、第2開口13に対向した状態で、先端が頭部本体10の内側面10dに接触する。そして、第1開口12、第2開口13、パイプ部材20によって、頭部本体10を上下方向に貫通する孔部が形成される。
また、パイプ部材20の一方の端部20aの先端には、径方向に突出した一対の突部23が形成されている。この一対の突部23は、それぞれ一対の嵌合部14に嵌まり込む(図3A参照)。これにより、パイプ部材20が軸方向を中心に回転しようとすれば、嵌合部14と突部23とが干渉するため、パイプ部材20の回り止めがなされる。
さらに、パイプ部材20の他方の端部20bの先端には、径方向に突出して第2開口部22を取り囲む環状のフランジ部24が形成されている。このフランジ部24の直径は、第2開口13の内径よりも大きくなっている(図3B参照)。これにより、フランジ部24が頭部本体10の内側面10dに確実に接触し、パイプ部材20の第2開口13からの抜け止めがなされる。
また、パイプ部材20の中間部には、径方向に突出した環状の段差部25が形成されている。そして、パイプ部材20は、第1開口部21から段差部25までの領域の内径R1が、第2開口部22から段差部25までの領域の内径R2よりも大きく設定されている。
毛髪クリップ30は、第1開口部21からパイプ部材20に差し込まれ、先端部が第2開口13の開口縁13aに引っかかることで、頭部本体10に対して着脱可能に係止される差込部材である。この毛髪クリップ30は、図4に示すように、基部31と、第1脚部32と、第2脚部33とを有し、合成樹脂によってこれらが一体的に成形されている。
基部31は、周方向の一部が破断されると共に、周方向に弾性変形可能な環状体である。ここで、「周方向に弾性変形可能」とは、基部31の周方向中央位置(一端31aからの周方向距離と、他端31bからの周方向距離とが等しくなる位置)に形成されたヒンジ部31cを中心に、一端31aと他端31bとが弾性力で近づいたり離れたりすることである。
さらに、基部31の内側面31dには、複数のリブ34が周方向に並んで形成されている。各リブ34は、基部31の中心Oに向かって内側面31dから突出し、先端が先細りになっている。
第1脚部32は、基部31の周方向の一端31aから延びた棒状体である。第1脚部32の先端部には、第2脚部33とは反対に突出した爪部35と、爪部35と先端32aとの間に形成されたツマミ部35aとが形成されている。ここで、爪部35は、係止面35bと、傾斜面35cとを有している。係止面35bは、基部31に臨み、第1脚部32の外側面32bにほぼ直交する面である。傾斜面35cは、先端32aに臨み、第1脚部32の外側面32bに対して傾斜した面である。なお、外側面32bと傾斜面35cとでなす角θ1は、鋭角に設定されている。また、ツマミ部35aは、第1脚部32の外側面32bと平行な押圧面を有する板形状を呈している。
第2脚部33は、基部31の周方向の他端31bから延びた棒状体である。第2脚部33の先端部には、第1脚部32とは反対に突出した爪部36と、爪部36と先端33aとの間に形成されたツマミ部36aとが形成されている。ここで、爪部36は、係止面36bと、傾斜面36cとを有している。係止面36bは、基部31に臨み、第2脚部33の外側面33bにほぼ直交する面である。傾斜面36cは、先端33aに臨み、第2脚部33の外側面33bに対して傾斜した面である。なお、外側面33bと傾斜面36cとでなす角θ2は、鋭角に設定されている。また、ツマミ部36aは、第2脚部33の外側面33bと平行な押圧面を有する板形状を呈している。
そして、この毛髪クリップ30は、図4に示すように、基部31の自然状態(基部31に弾性力が作用していない状態)で、第1脚部32と第2脚部33とが一定の間隔を開けた状態に保持される。ここで、第1脚部32と第2脚部33との間隔は、基部31が自然状態のとき、基部31から先端32a及び先端33aに向かうにつれて次第に広くなる。そして、第1脚部32の先端32aと第2脚部33の先端33aとの間隔(以下、「先端間隔W1」という)は、基部31の自然状態で第1開口部21の内径R1よりも大きくなる。
また、毛髪クリップ30の基部31は、この基部31の弾性力に抗して第1脚部32と第2脚部33とが近接することで縮小する。そして、図5に示すように、第1脚部32と第2脚部33とが近接した毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2は、毛髪クリップ30をパイプ部材20へ差し込んだ途中の状態(以下、「差し込み途中状態」という)で、第1開口部21の内径R1及び第2開口部22の内径R2の双方よりも小さくなるように設定されている。なお、「毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2」とは、基部31の弾性力に抗して第1脚部32と第2脚部33とが近接した状態での、第1,第2脚部32,33間の最大幅寸法である。このとき、第1脚部32と第2脚部33とは、自然状態よりも近接していればよく、互いに接触するまで近接していてもよい。
そして、この毛髪クリップ30は、基部31の弾性力により、第1脚部32と第2脚部33とを互いに反発させ、第1脚部32及び第2脚部33をパイプ部材20の内側面に押し付けることで、頭部本体10に対して係止される。
また、毛髪クリップ30の全長(ヒンジ部31cから第1脚部32の先端32a及び第2脚部33の先端33aまでの長さ)は、パイプ部材20の全長(軸方向長さ)よりも長く設定されている。このため、この毛髪クリップ30は、図2に示すように、基部31のヒンジ部31cが第1開口部21に入り込むまでパイプ部材20に差し込んだ状態(以下「差し込み完了状態」という)で、第1脚部32及び第2脚部33の先端部が第2開口部22から頭部本体10の下方に突出する。そして、第1脚部32に形成された爪部35及び、第2脚部33に形成された爪部36は、この差し込み完了状態で、いずれも第2開口13から突出する。そして、基部31の弾性力で第1脚部32と第2脚部33とが反発し、毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2が第2開口部22の内径R2よりも大きくなることで、これらの爪部35,36は、それぞれ第2開口13の開口縁13aに引っ掛かる(図2参照)。つまり、この第2開口13の開口縁13aが、爪部35,36を係止する係止部に相当する。
毛髪部材40は、例えばアクリルやポリエステル等の毛糸や、ポリ塩化ビニルやレーヨン等のからなる人工毛、人毛等からなる繊維材である。この毛髪部材40は、任意の長さを有しており、図6に示すように、多数を束ねた状態で長さ方向の中間部が毛髪クリップ30の基部31によって挟まれている。そして、毛髪部材40は、毛髪クリップ30の第1脚部32と第2脚部33とが近接し、基部31が縮小することで毛髪クリップ30に保持される。
次に、作用を説明する。
人形玩具1は、頭部本体10に設けられた毛髪部材40を切ったり、飾ったりして遊ぶ玩具である。この人形玩具1を用いて遊ぶときには、予め頭部本体10の内部(空間K)にパイプ部材20を配置する。
このとき、パイプ部材20は、他方の端部20bから頭部本体10の第1開口12を介して空間Kに挿入される。ここでパイプ部材20は、他方の端部20bの先端が、第2開口13に対向した状態で頭部本体10の内側面10dに接触するまで挿入される。また、パイプ部材20の一方の端部20aに形成された一対の突部23は、頭部本体10の上部10aに形成された嵌合部14に嵌め込まれる。これにより、パイプ部材20は、軸方向を中心とした回り止めがなされると共に、第2開口13からの抜け止めがなされる。
一方、人形玩具1の使用者は、所定量の毛髪部材40を束ね、この束ねられた毛髪部材40の長さ方向の中間部を、毛髪クリップ30の基部31の内側に押し込む。ここで、毛髪クリップ30は、基部31が自然状態のとき、第1脚部32と第2脚部33との間隔が、基部31から先端32a及び先端33aに向かうにつれて次第に広くなっている。そのため、基部31の内側に毛髪部材40を容易に押し込むことができる。
次に、人形玩具1の使用者は、基部31の弾性力に抗して第1脚部32と第2脚部33とを近接させ、基部31を縮小させる。これにより、毛髪部材40は、基部31によって挟み込まれ、毛髪クリップ30に保持される。しかも、ここでは、基部31の内側面31dに基部31の中心Oに向かって突出した複数のリブ34が形成されている。そのため、これらのリブ34によって毛髪部材40を挟持することができ、リブ34が形成されていない場合と比較して、毛髪部材40の保持性能を向上することができる。
そして、人形玩具1の使用者は、第1脚部32と第2脚部33とを近接させたまま、毛髪クリップ30をパイプ部材20に差し込んでいく。このとき、毛髪クリップ30は、先端32a,33aから第1開口部21に差し込まれ、パイプ部材20の内部へと挿入される。なお、ここでは、爪部35,36がいずれも傾斜面35c,36cを有している。そのため、爪部35,36が第1開口部21に引っ掛かることなく、毛髪クリップ30を円滑に差し込むことができる。
また、毛髪クリップ30は、基部31が自然状態のときの先端間隔W1が第1開口部21の内径R1よりも大きくなっていることから、第1脚部32と第2脚部33とを近接させなければ、第1開口部21に差し込むことができない。つまり、毛髪クリップ30は、パイプ部材20に差し込まれたとき、このパイプ部材20の内周面に第1,第2脚部32,33が干渉し、第1脚部32と第2脚部33とが自然状態よりも近接した状態で維持される。さらに、図5に示すように、差し込み途中状態では、毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2が、第1開口部21の内径R1及び第2開口部22の内径R2の双方よりも小さくなるように設定されている。そのため、人形玩具1の使用者は、毛髪クリップ30によって毛髪部材40を確実に保持したまま、パイプ部材20の内側に引っ掛かることがなく、この毛髪クリップ30をパイプ部材20の内部に円滑に差し込んでいくことができる。
そして、基部31のヒンジ部31cが第1開口部21に入り込み、毛髪クリップ30の先端32a,33a及び爪部35,36が第2開口部22から突出し、毛髪クリップ30の差し込み動作が完了する。これにより、基部31の弾性力によって第1脚部32と第2脚部33とが反発し、毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2は第2開口部22の内径R2よりも大きくなる。そのため、爪部35,36は、それぞれ第2開口13の開口縁13aに引っ掛かる。そして、毛髪クリップ30は、頭部本体10に対して係止される。
このように、爪部35,36が第2開口13の開口縁13aに引っ掛かることで、毛髪クリップ30を頭部本体10に対して係止できるので、毛髪クリップ30を頭部本体10に対して容易に係止することができる。また、毛髪クリップ30は、爪部35,36が第2開口13の開口縁13aに引っ掛けられて係止される。このため、例えば、基部31に弾性力によって第1,第2脚部32,33をパイプ部材20の内周面に押し付けて毛髪クリップ30を係止する場合よりも、毛髪クリップ30を外れにくくすることができ、この毛髪クリップ30をより確実に係止することができる。
しかも、実施例1では、爪部35が第1脚部32の外側面32bにほぼ直交する係止面35bを有し、爪部36が第2脚部33の外側面33bにほぼ直交する係止面36bを有している。そのため、爪部35,36は、図2に示すように、第2開口13の開口縁13aからさらに外れにくくなり、毛髪クリップ30の係止性能をさらに向上することができる。
なお、毛髪クリップ30がパイプ部材20に差し込まれ、頭部本体10に対して係止された状態であっても、第1脚部32及び第2脚部33は基部31の弾性力に抗して近接したままになっている。そのため、基部31は縮小しており、毛髪部材40は、毛髪クリップ30によって保持され、抜けたり外れたりすることはない。
そして、毛髪部材40は、毛髪クリップ30が頭部本体10に係止されたとき、第2開口部22から頭部本体10の外部に露出し、頭部本体10の上部10aを覆う。これにより、毛髪部材40によって、人間の頭髪を模すことができる。そして、人形玩具1の使用者は、毛髪部材40を自由に切って長さを変えたり、毛髪部材40をリボンやゴムで飾ったりすることで、いわゆるヘアカット遊びやヘアアレンジ遊びを行うことができる。
なお、ここでは、パイプ部材20の中間部に段差部25が形成され、第1開口部21から段差部25までの領域の内径R1が、第2開口部22から段差部25までの領域の内径R2よりも大きく設定されている。そのため、基部31に毛髪部材40を挟み込んだ状態であっても、基部31を第1開口部21の内部に差し込むことができる。これにより、基部31が頭部本体10の表面から突出することがなく、毛髪部材40を自然な状態に整えることができる。
そして、毛髪部材40を切ってしまうと毛髪部材40が短くなり、人形玩具1は短髪状態になる。これに対し、人形玩具1の使用者は、まず、第2開口部22から突出し、頭部本体10の外部に露出しているツマミ部35a,36aに指先を引っ掛ける。そして、これらのツマミ部35a,36aを互いに近接させる。これにより、第1脚部32及び第2脚部33は基部31の弾性力に抗して近接し、毛髪クリップ30の閉じ状態での幅W2が第2開口部22の内径R2よりも小さくなる。人形玩具1の使用者は、この状態で先端32a,33aが第2開口部22の内部に入り込むまで毛髪クリップ30を押す。これにより、毛髪クリップ30は、軸方向に移動して基部31が第1開口部21から突出する。
基部31が第1開口部21から突出したら、人形玩具1の使用者は、この基部31を引っ張り、毛髪クリップ30をパイプ部材20から引き抜く。これにより、毛髪クリップ30を頭部本体10から取り外すことができる。
パイプ部材20から引き抜かれた毛髪クリップ30は、基部31の弾性力によって第1脚部32と第2脚部33とが離れ、基部31が縮小状態から自由状態へと変化する。これにより、基部31による毛髪部材40を挟み込む力が弱まり、基部31の内側から毛髪部材40を取り出すことができる。そして、すべての毛髪部材40を取り出したら、新たな毛髪部材40を基部31の内側に押し込み、再び第1脚部32と第2脚部33とを近接させれば、新たな毛髪部材40を毛髪クリップ30に保持することができる。そして、この毛髪クリップ30をパイプ部材20に差し込んで係止することで、頭部本体10に新たな毛髪部材40を装着することができる。
この結果、人形玩具1では、短くなった毛髪部材40を、任意の長さの毛髪部材40に容易に取り換えることができる。そのため、毛髪部材40を切るヘアカット遊びを繰り返し行うことができる。
また、ここでは、頭部本体10に形成された孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)に差し込まれ、頭部本体10に対して着脱可能に係止される差込部材として、周方向の一部が破断されると共に周方向に弾性変形可能な環状の基部31と、基部31の一端31aから延びる第1脚部32と、基部31の他端31bから延びる第2脚部33とを有し、基部31の弾性力に抗して第1脚部32と第2脚部33とが近接する毛髪クリップ30を用いている。
そして、この毛髪クリップ30は、先端間隔W1が、基部31の自然状態で第1開口部21の内径R1よりも大きくなる。また、第1脚部32と第2脚部33とが近接した閉じ状態での幅W2が、差し込み途中状態で第1開口部21の内径R1及び第2開口部22の内径R2よりも小さくなるように設定される。さらに、この毛髪クリップ30は、基部31の弾性力により頭部本体10に対して係止される。
そのため、毛髪クリップ30が、毛髪部材40を着脱可能に保持する機能と、頭部本体10に対して着脱可能に係止する機能とを有することになり、毛髪部材40の取り換えをさらに容易に行うことができる。しかも、この毛髪クリップ30は、基部31と、第1脚部32と、第2脚部33とを、合成樹脂によって一体成型している。そのため、毛髪クリップ30が一部品となり、部品数の低減を図ることができる。
また、この人形玩具1では、パイプ部材20が頭部本体10を上下方向に貫通し、頭部本体10の上部10aに開放した第1開口部21と、頭部本体10の下部10bに開放した第2開口部22とを有している。一方、毛髪クリップ30は、差し込み完了状態で、第1脚部32及び第2脚部33の先端部に形成されたツマミ部35a,36aが第2開口部22から頭部本体10の下方に突出する。
これにより、毛髪クリップ30を取り外す際、頭部本体10の外側からツマミ部35a,36aを操作し、第1脚部32と第2脚部33とを近接させることができる。そのため、毛髪クリップ30の取り外し操作を容易に行うことができ、毛髪部材40をさらに容易に取り換えることができる。なお、ここでは、第1脚部32及び第2脚部33の先端部にツマミ部35a,36aを形成したことで、第1脚部32と第2脚部33との近接操作の操作性を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の人形玩具1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)人形用の頭部本体10と、
頭部本体10に形成された孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)と、
孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)に差し込まれ、頭部本体10に対して着脱可能に係止される差込部材(毛髪クリップ30)と、
差込部材(毛髪クリップ30)に着脱可能に保持され、差込部材(毛髪クリップ30)が孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)に差し込まれた状態で、孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)から露出する毛髪部材40と、を備えた構成とした。
これにより、毛髪部材40を容易に取り換えることができ、毛髪部材40を自由に切るヘアカット遊びを繰り返すことができる。
(2)差込部材は、周方向の一部が破断されると共に周方向に弾性変形可能な環状の基部31と、基部31の一端31aから延びる第1脚部32と、基部31の他端31bから延びる第2脚部33とを有し、基部31の弾性力に抗して第1脚部32と第2脚部33とが近接する毛髪クリップ30であり、
毛髪クリップ30は、第1脚部32と第2脚部33との先端間隔W1が、基部31の自然状態で孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)の内径R1,R2よりも大きくなり、第1脚部32と第2脚部33とが近接したときの幅W2が、孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)への差し込み途中状態で孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)の内径R1,R2よりも小さくなるように設定されると共に、基部31の弾性力により頭部本体10に対して係止される構成とした。
これにより、毛髪部材40を着脱可能に保持する機能と、頭部本体10に対して着脱可能に係止する機能とを差込部材に持たせることができ、毛髪部材40の取り換えをさらに容易に行うことができる。
(3)毛髪クリップ30は、第1脚部32の先端部と第2脚部33の先端部とのそれぞれに、互いに反対方向に突出した爪部35,36が形成され、
孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)は、爪部35,36を係止する係止部(第2開口13の開口縁13a)を有する構成とした。
これにより、毛髪クリップ30を頭部本体10に対してより確実に係止することができる。
(4)孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)は、頭部本体10を上下方向に貫通し、頭部本体10の上部10aに開放した第1開口部21と、頭部本体10の下部10bに開放した第2開口部22とを有し、
毛髪クリップ30は、孔部(第1開口12,第2開口13,パイプ部材20)への差し込み完了状態で、第1脚部32の先端部(ツマミ部35a)及び第2脚部33の先端部(ツマミ部36a)が第2開口部22から突出する構成とした。
これにより、頭部本体10の外部から毛髪クリップ30の取り外し操作を行うことができ、毛髪部材40をさらに容易に取り換えることができる。
(5)毛髪クリップ30は、基部31の内側面31dから中心Oに向けて突出した複数のリブ34が形成されている構成とした。
これにより、複数のリブ34の間に毛髪部材40を挟み込むことができて、毛髪部材40の保持性能を向上することができる。
以上、本発明の人形玩具を実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、弾性変形可能な基部31と、第1,第2脚部32,33とを有する毛髪クリップ30を差込部材とし、この毛髪クリップ30を用いて毛髪部材40を頭部本体10に対して着脱可能に装着する例を示したが、これに限らない。例えば、図7に示すように、一端部51が鉤状に屈曲され、他端部52の先端に径方向に延びる留部53が形成された棒状の差込部材50を用いてもよい。この場合、鉤状の一端部51に毛髪部材40を引っ掛けて毛髪部材40を保持する。また、第2開口13を留部53が挿通可能なスリット状に形成する。そして、差込部材50をパイプ部材20に差し込み、留部53を第2開口13から突出させたら、差込部材50を軸方向中心に90°回転させる。これにより、留部53が第2開口13の開口縁13aに干渉することができ、差込部材50が係止される。
また、実施例1では、基部31が自然状態のとき、第1脚部32と第2脚部33との間隔が基部31から先端32a及び先端33aに向かうにつれて次第に広くなる例を示したが、これに限らない。例えば、基部31が自然状態のときの第1脚部32と第2脚部33との間隔を、基部31から先端32a及び先端33aまでの間一定になるように設定してもよい。
また、実施例1では、パイプ部材20の他方の端部20bを頭部本体10の内側面10dに接触させる一方、パイプ部材20を貫通した毛髪クリップ30の先端部に形成された爪部35,36を第2開口13の開口縁13aに引っ掛けて、毛髪クリップ30を係止する例を示した。つまり、実施例1の人形玩具1では、パイプ部材20の他方の端部20bを頭部本体10の内部に収め、毛髪クリップ30を頭部本体10に直接引っ掛ける例を示した。しかしながら、これに限らず、例えば、パイプ部材20の他方の端部20bを第2開口13に嵌合させ、毛髪クリップ30の先端部に形成された爪部35,36を第2開口部22の開口縁に引っ掛けてもよい。
さらに、第2開口13の開口縁13a等の爪部35,36が引っ掛かる位置に、段差や凹部を形成し、爪部35,36の位置ずれを防止してもよい。これにより、毛髪クリップ30が軸方向を中心として回転することを防止できる。さらに、毛髪クリップ30の軸方向を中心とする回転方向の位置決めを容易に行うことができる。なお、毛髪クリップ30の回転方向の位置に応じて、毛髪部材40の分け目の方向が決定される。
そして、実施例1の人形玩具1では、軟質合成樹脂製の中空体である頭部本体10にパイプ部材20を収容し、頭部本体10に形成された第1開口12及び第2開口13と、このパイプ部材20とによって孔部を構成する例を示した。しかしながら、これに限らない。例えば、頭部本体を無垢の木材等で形成し、この木製の頭部本体の周面に孔部を形成してもよい。また、孔部は、頭部本体を貫通していなくてもよく、例えば、支持部11に形成された円柱部11aが挿入される凹み部10cのように、頭部本体10の内部で閉鎖されていてもよい。
さらに、人形玩具1は、実施例1では外観が人間の肩から上の部分を模したものとする例を示したが、人間等の全身を模したものであってもよい。さらに、人形玩具として、例えば長毛犬等の動物などを模してものであってもよい。
1 :人形玩具
10 :頭部本体
10a :上部
10b :下部
12 :第1開口(孔部)
13 :第2開口(孔部)
20 :パイプ部材(孔部)
20a :端部
20b :端部
21 :第1開口部
22 :第2開口部
30 :毛髪クリップ(差込部材)
31 :基部
31a :一端
31b :他端
32 :第1脚部
32a :先端
33 :第2脚部
33a :先端
34 :リブ
35 :爪部
36 :爪部
40 :毛髪部材
そして、毛髪部材40は、毛髪クリップ30が頭部本体10に係止されたとき、第1開口部21から頭部本体10の外部に露出し、頭部本体10の上部10aを覆う。これにより、毛髪部材40によって、人間の頭髪を模すことができる。そして、人形玩具1の使用者は、毛髪部材40を自由に切って長さを変えたり、毛髪部材40をリボンやゴムで飾ったりすることで、いわゆるヘアカット遊びやヘアアレンジ遊びを行うことができる。

Claims (5)

  1. 人形用の頭部本体と、
    前記頭部本体に形成された孔部と、
    前記孔部に差し込まれ、前記頭部本体に対して着脱可能に係止される差込部材と、
    前記差込部材に着脱可能に保持され、前記差込部材が前記孔部に差し込まれた状態で、前記孔部から露出する毛髪部材と、
    を備えたことを特徴とする人形玩具。
  2. 請求項1に記載された人形玩具において、
    前記差込部材は、周方向の一部が破断されると共に前記周方向に弾性変形可能な環状の基部と、前記基部の一端から延びる第1脚部と、前記基部の他端から延びる第2脚部とを有し、前記基部の弾性力に抗して前記第1脚部と前記第2脚部とが近接する毛髪クリップであり、
    前記毛髪クリップは、前記第1脚部と前記第2脚部との先端間隔が、前記基部の自然状態で前記孔部の内径よりも大きくなり、前記第1脚部と前記第2脚部とが近接したときの幅が、前記孔部への差し込み途中状態で前記孔部の内径よりも小さくなるように設定されると共に、前記基部の弾性力により前記頭部本体に対して係止される
    ことを特徴とする人形玩具。
  3. 請求項2に記載された人形玩具において、
    前記毛髪クリップは、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とのそれぞれに、互いに反対方向に突出した爪部が形成され、
    前記孔部は、前記爪部を係止する係止部を有する
    ことを特徴とする人形玩具。
  4. 請求項2又は請求項3に記載された人形玩具において、
    前記孔部は、前記頭部本体を上下方向に貫通し、前記頭部本体の上部に開放した第1開口部と、前記頭部本体の下部に開放した第2開口部とを有し、
    前記毛髪クリップは、前記孔部への差し込み完了状態で、前記第1脚部の先端部及び前記第2脚部の先端部が前記第2開口部から突出する
    ことを特徴とする人形玩具。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載された人形玩具において、
    前記毛髪クリップは、前記基部の内側面から中心に向けて突出した複数のリブが形成されている
    こと特徴とする人形玩具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110681163A (zh) * 2019-11-04 2020-01-14 周林 一种毛绒类产品装饰片及装饰棒
WO2021147115A1 (zh) * 2020-01-22 2021-07-29 济南爱动动漫科技有限公司 装饰颗粒及使用方法

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